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特開2022-54517オーダーメードシューズ向けC2C向けマーケットプレイスアルゴリズム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054517
(43)【公開日】2022-04-07
(54)【発明の名称】オーダーメードシューズ向けC2C向けマーケットプレイスアルゴリズム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220331BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020161613
(22)【出願日】2020-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】518123590
【氏名又は名称】青木 正輝
(72)【発明者】
【氏名】青木正輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB50
(57)【要約】      (修正有)
【課題】オーダーメードシューズは、既成の靴と異なり一人一人のサイズが異なるため、個人間取引をするためにはサイズや形状のマッチングおよび明示的な経年劣化だけではなく暗示的、潜在的な損傷などを購入者が認識するのはむずかしい。
【解決手段】出品者の足型データを元に、自動的にマッチングすると同時に、出品者のライフスタイルや使用による劣化、経年劣化を加味し、メンテナンスの必要を踏まえた上で、購入者自身にとって最適なシューズを提案する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明では、出品者の足型データを元に、自動的にマッチングすると同時に、出品者のライフスタイルや使用による劣化、経年劣化を加味し、メンテナンスの必要を踏まえた上で、購入者自身にとって最適なシューズの提案を促すことのできるシステムである。
a)出品者の足型データを認識し、登録するシステム
b)購入者の足型データを認識し、登録するシステム
c)出品者の生活スタイルを認識し、登録するシステム
d)購入者の生活スタイルを認識し、登録するシステム
e)靴の写真から経年劣化や磨り減り具合を認識し、登録するシステム
f)歩き方から靴の形状変化を想定し、登録するシステム
g)足型データとライフスタイル情報および歩き方などの情報からマッチングし、最適な靴を決定し、出力するアルゴリズム
h)出品者の使用状況やライフスタイルからクリーニングやメンテナンスおよび修理が必要なのかを自動的に提示するシステム
i)購入されたオーダーシューズが誰が保有し、どのような状態なのかを追跡するシステム
【請求項2】
請求項1のうち、2つないし、3つ以上を組み合わせたシステムのこと指示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
オーダーメードシューズ向けC2C向けマーケットプレイスアルゴリズムである。
【背景技術】
【0002】
オーダーメードシューズは、個別の足の形状に合わせて製造している。
足の形状は個体差が大きく、形状・サイズ共に同一のものが存在することはまれである。
そのため、オーダーメードシューズなどは、足の形状・サイズに応じた形状で作るため個体差の数だけ靴の形状は異なる。
【0003】
既製品としての靴の場合、すでにサイズが明確であり、ブランドごとに想定できるサイズ感や形状があるため、サイズ・形状に関して想像しやすくそのため各種マーケットプレイスでは、数多くの靴が出品されている。しかし(0003)で記載した通り、個体差が大きく反映されるオーダーメードシューズにおいて、写真だけではサイズや形状が判別が困難である。
【0004】
もちろん、各企業も問題を解決するために、足型から既成靴をマッチングさせるビジネスはあるが、オーダーシューズは既成靴のように決まったサイズがあるわけではないため、オーダーシューズをマッチングすることはほぼ不可能である。
【0005】
加えて、出品される靴は、使用後であることが想定されるため、商品写真な写真などから明示的な傷や経年劣化の度合いはわかるが、歩き方や使用頻度によって非明示的かつ潜在的に発生する損傷(折りじわなど)は、購入者にとっては不明である。
【0006】
また明示的にわかる傷などはメンテナンスや修理の程度が明確ではあるが、非明示的かつ潜在的に発生する損傷が生み出す将来的なメンテナンスや修理の必要性は当然であるが購入者にとっては不明である。
【0007】
また、購入者が再度出品、販売し二次出品者としてオーダーシューズを出品する場合、1次出品者、二次出品者と経由したいる。そのため、二次出品者から購入を考えている購入者は写真からわかる明示的な損傷だけではなく非明示的な部分も判別する必要があるが現状不可能である。
【0008】
本発明は、出品者の足型データを元に、自動的にデータマッチングするだけではなく、ライフスタイルや歩き方含めた経年、使用劣化を踏まえた上で、オーダーメードシューズであっても、購入者自身にとって最適な形状・サイズを自動抽出し、どの程度メンテナンスの必要性があるのかを提案する。
そして、オーダーシューズが1次、2次、3次消費者に移る中での、明示、非明示的な損傷や使用状況、およびメンテナンスの状況を明示化することでずN次諸費者へ商品情報を適切に伝え、購入を促すシステムである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
請求項1記載の本発明では、出品者の足型データを元に、自動的にマッチングすると同時に、出品者のライフスタイルや使用による劣化、経年劣化を加味し、メンテナンスの必要を踏まえた上で、購入者自身にとって最適なシューズの提案を促すことのできるシステムである。
【0010】
請求項2記載の本発明では、請求第1項のうちいくつかを組み合わせて使用することを想定している。
【発明の効果】
【0011】
本発明に関わるオーダーメードシューズマッチングシステム(以下マッチングシステムとする)には、以下のものが含まれる。
a)出品者の足型データを認識し、登録するシステム
b)購入者の足型データを認識し、登録するシステム
c)出品者の生活スタイルを認識し、登録するシステム
d)購入者の生活スタイルを認識し、登録するシステム
e)靴の写真から経年劣化や磨り減り具合を認識し、登録するシステム
f)歩き方から靴の形状変化を想定し、登録するシステム
g)足型データとライフスタイル情報および歩き方などの情報からマッチングし、最適な靴を決定し、出力するアルゴリズム
h)出品者の使用状況やライフスタイルからクリーニングやメンテナンスおよび修理が必要なのかを自動的に提示するシステム
i)購入されたオーダーシューズが誰が保有し、どのような状態なのかを追跡するシステム
【0012】
a)は、出品者の足型データを認識し、登録するシステム
である。
ここでの足型データとは以下のようなデータである。
一部記載する。
・BGの長さ
・外反母趾の角度
・内反小趾の角度
・足長
・踏まず長
・親指の高さ
上記に加え、3D造形の場合は、立体的に足型を補足し、xyz軸を使用し形状のマッチングをおこなう。
図1とする。
【0013】
b)は、購入者の足型データを認識し、登録するシステムである。
一部記載する。
・BGの長さ
・外反母趾の角度
・内反小趾の角度
・足長
・踏まず長
・親指の高さ
上記に加え、3D造形の場合は、立体的に足型を補足し、xyz軸を使用し形状のマッチングをおこなう。
図2とする
【0014】
c)出品者の生活スタイルを認識し、登録するシステムです。
ここのでのパーソナル情報とは、以下のことをさす。
一部記述する。
・年齢
・性別
・職業
・子供の有無
またライフスタイルとは、以下のことをさす。
一部記述する。
・子供の有無
・スポーツ
・趣味
・持ち物
・価値観
・1日の歩数
・歩き方
・使用頻度
図3とする
【0015】
d)購入者の生活スタイルを認識し、登録するシステムです。
ここのでのパーソナル情報とは、以下のことをさす。
一部記述する。
・年齢
・性別
・職業
・子供の有無
またライフスタイルとは、以下のことをさす。
一部記述する。
・子供の有無
・スポーツ
・趣味
・持ち物
・1日の歩数
・歩き方
・使用頻度
図4とする
【0016】
e)靴の写真から経年劣化や磨り減り具合を認識し、登録するシステムです。
ライフスタイルにより写真撮影せずとも形状の変化は想定されるが、個別な経年劣化などを写真より取得し、システムに登録します。
図5とする
【0017】
f)歩き方から靴の形状変化を想定し、登録するシステムです。
[0016]で登録されたデータを解析すると共に、写真ではわからないシワなどを想定する。
ヒールなどの磨り減りは写真で明確にわかるケースがあるが、
足が外向きに歩く癖が付いている場合には、靴の外側に折る癖がつきやすい。
しかし写真ではその部分がわからないことが多く、歩き方やライフスタイルによって付いた、
革や素材の癖付きや負荷がかかる部分を推定し、登録する。
ここでは、一部としてシワや摩耗のみを取り扱うが、経年劣化によるウレタンの加水分解度合いやウールのフィブリル化などを加味するが、紙面の都合上シワと摩耗のみを記載する。
【0018】
g)足型データとライフスタイル情報および歩き方などの情報からマッチングし、最適な靴を決定し、出力するアルゴリズムです。
まず、[0012][0013]で取得した足型データで足型形状のマッチングをします。
ここでは、経年劣化を加味せずに新品の製品での状態でのマッチングします。
続いて、[0014][0015]で取得した情報をを新品に対しパーソナル情報や、ライフスタイルなどにより靴の経年劣化の要因となる因子を決定するします。
[0016]で取得した情報を、中古品の状態を写真により明示的にわかる状態を加味し、商品に付与します。
[0017]で取得した情報を、中古品の状態を写真により明示化できない状態を加味し、商品に付与します。
図6図7とします。
また、靴にメンテナンスや補修、修理を施した場合、靴の状態に改善がみられるため、改善値を計算する
図8を参照する。
その結果、シワや摩耗などに対し、メンテナンス効果を反映したものを残留摩耗効果値、残留シワ効果値として付与する。
図9図10とする。
また上記のマッチングするまでの流れを図11とする。
【0019】
h)出品者の使用状況やライフスタイルからクリーニングやメンテナンスおよび修理が必要なのかを自動的に提示するシステムです。
ここでは、商品の写真から汚れの度合いやシワなどの明示的にわかる部分に加え、
[0017]で取得したデータから非明示的および将来的にクリーングやメンテナンスおよび修理が必要なポイントを自動的に判別することで、購入者に最適な状態を提示することを想定している。
【0020】
i)購入されたオーダーシューズが誰が保有し、どのような状態なのかを追跡するシステムです。
ここで、出品者をA、購入者をB、そしてBが再販売した場合の購入者をCとする。
Cの手に渡る状態では、A、Bの使用状況およびメンテナンスや修理状況を踏まえた状態で渡される。
当該システムは、Cが購入決定する段階での状態を明示化することで、購入する意思決定を促し、メンテナンスや修理の費用などを提案することができる。
図12を参照する。
【0021】
本発明は、オーダーメードシューズのC2Cプラットフォームに使用するシステムではあるが、同様にオーダーメードスーツやインテリアといった既製品ではない製品のC2Cプラットフォームに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】出品者の足型データ
図2】購入者の足型データ
図3】出品者のパーソナル、ライフスタイル情報
図4】購入者のパーソナル、ライフスタイル情報
図5】スマホなどの撮影媒体による劣化状況の登録
図6】商品対する暗示的な摩耗データの付与
図7】商品対する暗示的なシワデータの付与
図8】メンテナンスによる状態改善データの付与
図9】現時点における摩耗データに関する明示的および暗示的な情報の付与
図10】現時点におけるシワデータに関する明示的および暗示的な情報の付与
図11】出品者と購入者のマッチング
図12】N次流通者における状態の推定
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12