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特開2022-55134グループ登録装置、グループ登録方法、及びグループ登録プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055134
(43)【公開日】2022-04-07
(54)【発明の名称】グループ登録装置、グループ登録方法、及びグループ登録プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20220331BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020162543
(22)【出願日】2020-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】000133179
【氏名又は名称】株式会社タニタ
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100169199
【弁理士】
【氏名又は名称】石本 貴幸
(72)【発明者】
【氏名】河野 瑠美
(72)【発明者】
【氏名】児玉 美幸
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】健康増進を目的としたグループへの参加に対するユーザの抵抗感を緩和できる、グループ登録装置、グループ登録方法、及びグループ登録プログラムを提供する。
【解決手段】グループシステムは、ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの身体状態を一以上の所定の観点で表したユーザタイプを判定し、ユーザタイプを判定したユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する。ユーザは判定されたユーザタイプでグループに登録されることとなるので、自身の身体情報を他のユーザに直接的に知られることなく、他のユーザとコミュニケーションを行うことができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの前記身体状態を一以上の所定の観点で表したユーザタイプを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記ユーザタイプが判定されたユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する登録手段と、
を備えるグループ登録装置。
【請求項2】
前記判定手段は、複数種類の前記身体情報のうちユーザによって選択された一つ以上の前記身体情報に基づいて、人の身体の特徴を示す分類毎に細分化したうちの少なくとも一つを前記ユーザタイプとして判定する、請求項1に記載のグループ登録装置。
【請求項3】
前記登録手段は、ユーザの前記身体情報に基づいて算出された体内年齢に基づいてユーザを前記グループに登録する、請求項1又は請求項2に記載のグループ登録装置。
【請求項4】
前記登録手段は、前記判定手段によって判定された前記ユーザタイプに基づいて、ユーザを前記グループに登録する、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項5】
ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段を備え、
前記登録手段は、前記目標設定手段によって設定された前記目標に基づいて、ユーザを前記グループに登録する、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項6】
前記判定手段は、測定装置から送信されたユーザの前記身体情報に基づいて、前記ユーザタイプを判定する、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項7】
ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段と、
前記目標設定手段で設定された前記目標を達成するための条件を導出する目標達成条件導出手段と、
を備える、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項8】
前記判定手段で判定された前記ユーザタイプは、前記他のユーザによる閲覧の可否が設定可能とされる、請求項1から請求項7の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項9】
前記判定手段で判定された前記ユーザタイプ毎に、ユーザの前記身体状態を改善するためのアドバイスを出力するアドバイス出力手段を備える、請求項1から請求項8の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項10】
前記アドバイス出力手段は、前記ユーザ毎にユーザの前記身体状態を改善するためのアドバイスを出力する、請求項9に記載のグループ登録装置。
【請求項11】
ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段と、
前記目標を達成するためにユーザが実施する内容を、ユーザの現在の前記身体情報及び設定した前記目標に基づいて導出する実施内容導出手段と、
を備える、請求項1から請求項10の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項12】
前記実施内容導出手段は、ユーザの希望に基づいて前記内容の種類及び実施頻度を導出する、請求項11に記載のグループ登録装置。
【請求項13】
前記実施内容導出手段は、ユーザの生活スタイルに基づいて前記内容の種類及び実施頻度を導出する、請求項11又は請求項12に記載のグループ登録装置。
【請求項14】
前記実施内容導出手段は、前記内容をユーザが行った場合におけるユーザの前記身体状態の変化の予測値をユーザに提示する、請求項11から請求項13の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項15】
ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段と、
ユーザが前記目標を達成した場合に所定の報酬をユーザに与える報酬付与手段と、
を備える、請求項1から請求項14の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項16】
前記判定手段は、ユーザの現在の前記身体情報及びユーザが目標とする前記身体状態に基づいて前記ユーザタイプを判定する、請求項1から請求項15の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項17】
ユーザの身体の一以上の部位の電気抵抗値を用いてユーザの性別を判定する、請求項1から請求項16の何れか1項に記載のグループ登録装置。
【請求項18】
ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの前記身体状態を一以上の所定の観点で表したユーザタイプを判定する第1工程と、
前記第1工程によって前記ユーザタイプを判定したユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する第2工程と、
を有するグループ登録方法。
【請求項19】
コンピュータを、
ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの前記身体状態を一以上の所定の観点で表したユーザタイプを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記ユーザタイプが判定されたユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する登録手段と、
して機能させるためのグループ登録プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グループ登録装置、グループ登録方法、及びグループ登録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、趣味を同一とする者同士や知人同士でグループを形成し、各々がコミュニケーションを行うためのアプリケーションソフトが広く普及している。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数のユーザによって構成される組織やグループにおいて情報交換が可能なネットワークシステムを用いて、ユーザに行動改善に取り組ませる行動改善システムが開示されている。この行動改善システムは、ユーザの健康状態を示す健康状態情報を取得する。そして、結果目標や行動目標に対する達成度と、日々の健康状態との相関関係を分析する。これにより、行動改善システムは、例えば、上記達成度の良いユーザや成績優秀者は健康状態が安定している等の分析結果を取得できれば、各ユーザに対しても健康状態に注意するようにレコメンドを提示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開2007/063605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ダイエット等の健康増進を目的としたグループに参加する場合、ユーザ自身の実際の体型や年齢の公表が求められる可能性がある。ユーザ自身の実際の体型や年齢を公表することで、グループ内で体型や体型に関する数値変化等を共有することになり、グループ内でのユーザ同士の一体感も増し、ダイエット効果も期待できる。しかしながら、現実的には、自身の実際の体型等を公表することに抵抗を感じる人も多い。
【0006】
そこで、本発明は、健康増進を目的としたグループへの参加に対するユーザの抵抗感を緩和できる、グループ登録装置、グループ登録方法、及びグループ登録プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様のグループ登録装置は、ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの前記身体状態を一以上の所定の観点で表したユーザタイプを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記ユーザタイプが判定されたユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する登録手段と、を備える。
【0008】
本構成によれば、ユーザは自身の体型等を体重、身長、及び体組成等の直接的な情報ではなく、一以上の所定の観点で表したユーザタイプで示すことができる。そして、ユーザは、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録することで、他のユーザとコミュニケーションを取りながら、例えば自身が目標とする身体状態となるようにトレーニング等を行うことができる。なお、身体状態とは、ユーザの身長、体重、体組成の他に、ユーザの体内年齢及び健康年齢である。また、一以上の観点とは、詳細を後述するように、ユーザの一つ以上の身体情報、及び身体情報に基づいて算出される体内年齢等の指標であり、一つの身体情報又は指標、又は二つ以上の身体情報及び指標の組み合わせによってユーザタイプが判定される。また、グループの共通性とは、例えば、身体情報の類似、目標の類似、体内年齢の類似等である。
【0009】
このように、ユーザは判定された抽象的なユーザタイプでグループに登録されることとなるので、自身の身体情報を他のユーザに直接的に知られることなく、他のユーザとコミュニケーションを行うことができる。その一方で、ユーザタイプは、ユーザの身体情報に基づいて判定されたタイプであるため、一定の信憑性がある。従って、本構成によれば、健康増進を目的としたグループへの参加に対するユーザの抵抗感を緩和できる。
【0010】
上記のグループ登録装置において、前記判定手段は、複数種類の前記身体情報のうちユーザによって選択された少なくとも一つ以上の前記身体情報に基づいて、人の身体の特徴を示す分類毎に細分化したうちの一つを前記ユーザタイプとして判定してもよい。本構成によれば、ユーザが自身をイメージするユーザタイプでグループに登録できる。
【0011】
上記のグループ登録装置において、前記登録手段は、ユーザの前記身体情報に基づいて算出された体内年齢に基づいてユーザを前記グループに登録してもよい。本構成によれば、例えば、同じ体内年齢のユーザ同士がグループを形成できる。また、体内年齢はユーザの努力で変えられる指標であるため、体内年齢の若いグループに所属することをユーザのモチベーションとして生み出すことができる。
【0012】
上記のグループ登録装置において、前記登録手段は、前記判定手段によって判定された前記ユーザタイプに基づいて、ユーザを前記グループに登録してもよい。本構成によれば、同じユーザタイプのユーザ同士がグループを形成でき、他のユーザとのコミュニケーションを取り易くなる。
【0013】
上記のグループ登録装置において、ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段を備え、前記登録手段は、前記目標設定手段によって設定された前記目標に基づいて、ユーザを前記グループに登録してもよい。本構成によれば、同じ目標を有するユーザ同士がグループを形成でき、他のユーザとのコミュニケーションを取り易くなる。
【0014】
上記のグループ登録装置において、前記判定手段は、測定装置から送信されたユーザの前記身体情報に基づいて、前記ユーザタイプを判定してもよい。本構成によれば、ユーザは身体情報を自身で入力する必要がなくなる。また、身体情報の入力が、ユーザによる入力ではないため、入力ミスや虚偽の入力を防止できる。
【0015】
上記のグループ登録装置において、ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段と、前記目標設定手段で設定された前記目標を達成するための条件を導出する目標達成条件導出手段と、を備えてもよい。本構成によれば、ユーザは自身の目標を達成するための要力を認識できる。
【0016】
上記のグループ登録装置において、前記判定手段で判定された前記ユーザタイプは、前記他のユーザによる閲覧の可否が設定可能とされてもよい。本構成によれば、他のユーザに自身の身体状態を表したユーザタイプをも知られることがない。
【0017】
上記のグループ登録装置において、前記判定手段で判定された前記ユーザタイプ毎に、ユーザの前記身体状態を改善するためのアドバイスを出力するアドバイス出力手段を備えてもよい。本構成によれば、グループ毎に適切なアドバイスを出力でき、ユーザ同士のコミュニケーションを促進できる。
【0018】
上記のグループ登録装置において、前記アドバイス出力手段は、前記ユーザ毎にユーザの前記身体状態を改善するためのアドバイスを出力してもよい。本構成によれば、個々のユーザに適したアドバイスが出力される。
【0019】
上記のグループ登録装置において、ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段と、前記目標を達成するためにユーザが実施する内容を、ユーザの現在の前記身体情報及び設定した前記目標に基づいて導出する実施内容導出手段と、を備えてもよい。本構成によれば、ユーザは自身の目標を達成し易くなる。
【0020】
上記のグループ登録装置において、前記実施内容導出手段は、ユーザの希望に基づいて前記内容の種類及び実施頻度を導出してもよい。本構成によれば、ユーザに対してより適切な実施内容を導出できる。
【0021】
上記のグループ登録装置において、前記実施内容導出手段は、ユーザの生活スタイルに基づいて前記内容の種類及び実施頻度を導出してもよい。本構成によれば、ユーザに対してより適切な実施内容を導出できる。
【0022】
上記のグループ登録装置において、前記実施内容導出手段は、前記内容をユーザが行った場合におけるユーザの前記身体状態の変化の予測値をユーザに提示してもよい。本構成によれば、ユーザは実施内容を行うことによる自身の身体状態の将来変化を認識できる。
【0023】
上記のグループ登録装置において、ユーザの前記身体状態の目標を設定する目標設定手段と、ユーザが前記目標を達成した場合に所定の報酬をユーザに与える報酬付与手段と、を備えてもよい。本構成によれば、ユーザは目標達成のためのモチベーションを得ることができる。
【0024】
上記のグループ登録装置において、前記判定手段は、ユーザの現在の前記身体情報及びユーザが目標とする前記身体状態に基づいて前記ユーザタイプを判定してもよい。本構成によれば、ユーザが自身のユーザタイプを他のユーザに閲覧可能としても、ユーザは自身の現在の身体状態を他のユーザに知られることはない。
【0025】
上記のグループ登録装置において、ユーザの身体の一以上の部位の電気抵抗値を用いてユーザの性別を判定してもよい。本構成によれば、ユーザは自身の性別を入力することなく、ユーザタイプが判定される。
【0026】
本発明の一態様のグループ登録方法は、ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの前記身体状態を一以上の所定の観点で表したユーザタイプを判定する第1工程と、前記第1工程によって前記ユーザタイプを判定したユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する第2工程と、を有する。
【0027】
本発明の一態様のグループ登録プログラムは、コンピュータを、ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの前記身体状態を一以上の所定の観点で表したユーザタイプを判定する判定手段と、前記判定手段によって前記ユーザタイプが判定されたユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する登録手段と、して機能させる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、健康増進を目的としたグループへの参加に対するユーザの抵抗感を緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本発明の実施形態のグループシステムを示す図である。
図2図2は、本発明の実施形態のサーバの電気的構成を示す機能ブロック図である。
図3図3は、本発明の実施形態のグループ登録処理の流れを示すフローチャートである。
図4図4は、本発明の実施形態のユーザタイプを示す模式図である。
図5図5は、本発明の実施形態のユーザタイプ毎のアドバイス内容を示す模式図である。
図6図6は、本発明の実施形態のユーザ登録画像を示し、(A)は入力したユーザ情報を反映したユーザ登録画像であり、(B)はユーザタイプを反映したユーザ登録画像である。
図7図7は、本発明の実施形態のタスク確認画像を示す。
図8図8は、本発明の実施形態の実施バランス設定画像を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
【0031】
図1は、本実施形態のグループシステム10を示す図である。本実施形態のグループシステム10は、複数の携帯端末装置12、グループ登録装置であるサーバ14、及びユーザの身体情報を測定する測定装置である体組成計16を備える。
【0032】
携帯端末装置12は、情報処理装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末装置、ラップトップ型パソコン等である。携帯端末装置12は、グループに参加するユーザ毎に所有され、ユーザの各種情報をサーバ14へ送信する。携帯端末装置12には、本実施形態のグループに登録し、グループ内の他のユーザとのコミュニケーション、グループ内で情報の閲覧及び送信等を行うためのアプリケーションソフト(以下「グループアプリ」という。)がインストールされている。なお、グループアプリがインストールされる情報処理装置は、携帯端末装置12に替えてデスクトップ型パソコンであってもよい。
【0033】
サーバ14は、ユーザの各種情報(以下「ユーザ情報」という。)を携帯端末装置12及び体組成計16から受信する。ユーザ情報には、ユーザの年齢、性別、身体情報等が含まれる。
【0034】
体組成計16は、一例として、ユーザによって所有されるが、これに限らず、フィットネスクラブ等で所有されてもよい。本実施形態の体組成計16による計測値は、携帯端末装置12を介してサーバ14に送信されてもよいし、体組成計16からサーバ14に直接送信されてもよい。なお、体組成計16からサーバ14に直接送信される場合には、グループに登録されているユーザIDと同じユーザIDが体組成計16に登録されている。
【0035】
このように体組成計16は、ユーザの計測値をサーバ14へ送信するための連携機器(以下「アプリ連携機器」という。)として機能する。なお、ユーザの計測値は、ユーザが自身で数値を携帯端末装置12に入力し、この入力した数値がサーバ14に送信されてもよい。
【0036】
本実施形態のサーバ14は、ユーザ情報に基づいてユーザをグループに登録する。このグループとは、一例として、体内年齢の向上並びにダイエット等の適切な健康増進を実行するためのグループである。ユーザは、複数種類のグループのうち、自身の目標等に応じたグループに登録し、同じグループ内の他のユーザとコミュニケーションを行いながら、ダイエット等の健康増進を実行する。すなわち、ユーザは、共通意識や共通スタイルを持った同じグループ内の他のユーザと協力しあいながら、目標達成のための行動を行う。
【0037】
ここで、ユーザがグループに登録する場合、ユーザ自身の実際の体型や年齢の公表が求められる可能性がある。しかしながら、現実的には、自身の実際の体型等を公表することに抵抗を感じる人も多い。
【0038】
そこで、本実施形態のサーバ14は、ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの身体状態を示す一以上の所定の観点で表したユーザタイプ(デフォルメされたキャラクター等)を判定し、ユーザタイプが判定されたユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する。なお、身体状態とは身長、体重、及び体組成等が含まれる。体重及び体組成は、一例として、体組成計16によって計測された計測値である。また、体組成は、例えば、脂肪率、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、内臓脂肪量、内臓脂肪レベル、内蔵脂肪面積、皮下脂肪量、基礎代謝量、骨量、体水分率、BMI、細胞内液量、細胞外液量の少なくとも1つの情報である。また、一以上の観点とは、詳細を後述するように、ユーザの一つ以上の身体情報、及び身体情報に基づいて算出される体内年齢等の指標であり、一つの身体情報又は指標、又は二つ以上の身体情報及び指標の組み合わせによってユーザタイプが判定される。また、グループの共通性とは、例えば、身体情報の類似、目標の類似、体内年齢の類似等である。
【0039】
本構成によれば、ユーザは自身の体型等を体重、身長、及び体組成等の直接的な情報ではなく、抽象的、換言すると婉曲的に表したユーザタイプで示すことができる。これにより、直接的な数字情報は出さずに自身の身体の特徴やイメージをある程度の客観性を持って他のユーザに伝えることができる。そして、ユーザは、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録することで、他のユーザとコミュニケーションを取りながら、例えば自身が目標とする身体状態となるようにトレーニング等を行うことができる。
【0040】
このように、ユーザは判定された抽象的なユーザタイプでグループに登録されることとなるので、自身の身体情報を他のユーザに直接的に知られることなく、他のユーザとコミュニケーションを行うことができる。その一方で、ユーザタイプは、ユーザの身体情報に基づいて判定されたタイプであるため、一定の信憑性がある。従って、本実施形態のグループシステム10によれば、健康増進を目的としたグループへの参加に対するユーザの抵抗感を緩和できる。
【0041】
図2は、本実施形態のサーバ14の電気的構成を示す機能ブロック図である。
【0042】
本実施形態のサーバ14は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される演算部30、各種プログラム及び各種データ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)32、演算部30による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)34、各種プログラム及び各種データを記憶する記憶部36、並びに携帯端末装置12及び体組成計16等との間でデータの送受信を行う通信部38を備える。
【0043】
本実施形態の演算部30は、ユーザタイプ判定部40、体内年齢判定部42、ユーザ登録部44、目標設定部46、グループ登録部48、アドバイス出力部50、目標達成条件導出部52、実施メニュー導出部54、及び報酬付与部56を備える。本実施形態において、演算部30が有する各機能は一例として演算部30が記憶部36に記憶されたプログラムを実行することによって実現される。なお、これに限らず、各機能は、サーバ14が備えるASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の個別のハードウェアによって実現されてもよい。
【0044】
ユーザタイプ判定部40は、ユーザの身体状態を示す身体情報に基づいて、ユーザの身体状態を抽象的に表したユーザタイプを判定する。
【0045】
体内年齢判定部42は、ユーザの身体情報に基づいて、ユーザの体内年齢を判定する。体内年齢は、ユーザの筋肉の付き方、基礎代謝の値等の測定結果が何れの年齢、体組成、又は基礎代謝に近いかを判定することで求められる。
【0046】
ユーザ登録部44は、ユーザタイプが判定されたユーザを登録する。
【0047】
目標設定部46は、ユーザの身体状態の目標(以下「ユーザ目標」という。)を設定する。なお、ユーザ目標は、ユーザの体型又は体重だけでなく、体内年齢又は健康年齢であってもよいし、ユーザが入りたいグループであってもよい。
【0048】
グループ登録部48は、ユーザタイプ判定部40によってユーザタイプが判定されたユーザを、共通性を有する他のユーザが所属するグループに登録する。
【0049】
アドバイス出力部50は、ユーザタイプ判定部40で判定されたユーザタイプ毎に、ユーザの身体状態を改善するためのアドバイスを出力する。なお、アドバイス出力部50は、ユーザ毎にユーザの身体状態を改善するためのアドバイスを出力してもよい。
【0050】
目標達成条件導出部52は、目標設定部46で設定されたユーザ目標を達成するための条件を導出する。
【0051】
実施メニュー導出部54は、ユーザ目標を達成するためにユーザが実施する内容(以下「実施メニュー」という。)を、ユーザの現在の身体情報及び設定したユーザ目標に基づいて導出する。実施メニューは、例えば、運動の内容であったり、食事の内容である。
【0052】
報酬付与部56は、ユーザがユーザ目標を達成した場合に所定の報酬をユーザに与える。
【0053】
図3は、サーバ14によって実行されるグループ登録処理(グループ登録プログラム)の流れを示すフローチャートである。なお、このグループ登録処理は、ユーザが自身の携帯端末装置12にインストールされているグループアプリを起動して、ユーザ情報をサーバ14に送信することで開始される。
【0054】
まず、ステップS100では、通信部38を介して携帯端末装置12からユーザ情報の入力を受け付ける。なお、ユーザ情報は、上述のユーザの身体情報の他に、メールアドレス、住所、ニックネーム、出身地、趣味の写真、及びユーザの顔写真等である。なお、これらの情報は、ユーザが任意に入力有無を判断してもよい。
【0055】
また、ユーザは、アプリ連携機器である体組成計16を所有しているか否かを入力する。アプリ連携機器である体組成計16をユーザが所有している場合、ユーザは、この体組成計16の固有情報をサーバ14へ送信して連携を可能とする。これにより、ユーザが体組成計16で自身の体重や体組成を測定する毎に、この測定結果がサーバ14へ送信され、ユーザの身体情報が逐次更新される。そして、後述するように、体組成計16から送信されたユーザの身体情報に基づいて、ユーザタイプ判定部40がユーザのユーザタイプを判定する。これにより、ユーザは身体情報を自身で入力する必要がなくなる。また、身体情報の入力が、ユーザによる入力ではないため、入力ミスや虚偽の入力を防止できる。
【0056】
次のステップ102では、体内年齢判定部42がユーザの身体情報に基づいて、ユーザの体内年齢を判定する。
【0057】
次のステップ104では、ユーザタイプ判定部40がユーザの身体情報に基づいてユーザタイプを判定する。
【0058】
本実施形態のユーザタイプ判定部40は、複数種類の身体情報のうちユーザによって選択された一つ以上の身体情報に基づいて、人の身体の特徴を示す分類(以下「体型分類」という。)毎に細分化したうちの一つをユーザタイプとして判定する。
【0059】
ここで、図4は、本実施形態のユーザタイプの一例を示す模式図である。図4は、体型分類を脂肪率と筋肉量との組み合わせとし、この体型分類を脂肪率の高低と筋肉量の高低とで9つにマトリックス状に細分化した図である。
【0060】
図4の例を参照すると、ユーザタイプ判定部40は、ユーザの身体情報からユーザの脂肪率と筋肉量とを抽出し、マトリックス状に細分化された9つの判定枠のうちの何れか1つを当該ユーザのユーザタイプとして判定する。図4の例では、“1”が痩せ型、“2”が運動不足型、“3”が隠れ肥満型、“4”が細身筋肉質型、“5”が標準型、“6”が肥満型、“7”が超筋肉質型、“8”が筋肉質型、“9”が固太り方である。なお、図4に示される細分化された判定枠は、一例であり、9つの細分化ではなく、さらに細かく細分化されてもよい。
【0061】
また、体型分類は、脂肪率と筋肉量との組み合わせだけでなく、基礎代謝と内臓脂肪との組み合わせや、脂肪率と筋肉量と基礎代謝と内臓脂肪との組み合わせ、その他、骨量、基礎代謝、体水分、筋質点数、脚点、体内年齢、健康年齢等の組合せでもよい。この組み合わせは、一例として、ユーザによって選択される。ユーザは、例えば、自身が入りたいグループを想定して、ユーザタイプを判定するための身体情報を選択する。このようなユーザタイプの判定によれば、ユーザが自身をイメージするユーザタイプでグループに登録できる。
【0062】
また、ユーザタイプが判定されると、判定したユーザタイプと共に、ユーザタイプ毎にユーザの身体状態を改善するためのアドバイスをアドバイス出力部50が出力し、ユーザに提示する。なお、ここでいう提示とは、ユーザの携帯端末装置12の画面に表示することをいう。
【0063】
図5を参照してアドバイスの例を説明する。図5に示されるマトリックスは、図4に示されるマトリックスに対応している。図5に示される“1”~“9”のマトリックスには、各々のユーザタイプの説明と共に、アドバイスとして運動メニューが提示される。なお、このアドバイスは、一例として、ユーザタイプ毎に同じであるため、同じユーザタイプのグループにおいて他のユーザと共有されるものである。なお、アドバイスは、運動メニューだけでなく、食事内容及び生活習慣等でもよい。
【0064】
また、これに限らず、ユーザ毎にユーザの身体状態を改善するためのアドバイスが出力されてもよい。この形態の場合、例えば、ユーザタイプを判定するために用いられた身体情報だけでなく、判定に用いられなかった身体情報又はユーザ目標に基づいたアドバイスが出力される。これにより、個々のユーザに適したアドバイスが出力される。
【0065】
次のステップ106では、ユーザタイプが判定されたユーザをユーザ登録部44がグループに参加可能なユーザとして登録する。図6は、本実施形態のユーザ登録画像60A,60Bを示す。図6(A)は、入力したユーザ情報を直接的に反映したユーザ登録画像60Aを示す。図6(B)は、ユーザタイプを反映したユーザ登録画像60Bを示す。
【0066】
ユーザ登録画像60A,60Bの“××××××”には、ユーザを識別するためのニックネームが表示される。
【0067】
ユーザ登録画像60Bの“キャラクタ画像”には、例えば、ユーザタイプを想起させるキャラクタ画像が表示される。このキャラクタ画像は、例えば、図4に示されるような人型の画像でもよいし、ユーザタイプ毎に複数が設定されており、その中の一つをユーザが選択してもよい。また、キャラクタ画像は、例えば、ユーザタイプに対応するアニメのキャラクタや芸能人を模した画像でもよい。
【0068】
ユーザ登録画像60Bの“体型タイプ”は、ユーザタイプを想起させる名称であり、図6(B)に示される“細マッチョ”は図4の“7”である超筋肉質型の名称である。この名称は、ユーザタイプ毎に予め設定されている。また、ユーザ登録画像60Bの“体内年齢”は、体内年齢判定部42による判定結果である。さらに、ユーザ登録画像60Bの“趣味”及び“取り組み方向”は、ユーザ情報として入力された情報である。
【0069】
また、ユーザ登録画像60A,60B共に、他のユーザによる閲覧の可否(公開する/しない)が設定される。すなわち、ユーザによっては、判定されたユーザタイプですら他のユーザに知られたくはないと思う場合もある。そこで、本実施形態では、他のユーザによる自身のユーザタイプの閲覧の可否が設定可能とされる。これにより、閲覧不可(公開しない)を設定したユーザは、他のユーザに自身の抽象的な身体情報であるユーザタイプをも知られることがない。
【0070】
なお、これに限らず、ユーザの権限によって閲覧できる他のユーザの情報が変化してもよい。例えば、ユーザが課金又はポイント等を用いて閲覧できる情報を他のユーザ自身が設定可能とする。これにより、ユーザは、他のユーザの情報を閲覧できる権限が課金又はポイント等によって与えられることになる。
【0071】
図6で示されるユーザ登録画像60A,60Bをユーザが了承することにより、ユーザ登録が行われる。なお、例えば、ユーザが自身のユーザタイプ等を了承しない場合には、ステップ104へ戻り、前回とは異なる身体情報の選択が行われ、再度のユーザタイプの判定が行われる。
【0072】
次のステップ108では、通信部38を介して携帯端末装置12からユーザ目標の入力を受け付け、目標設定部46がユーザ目標を設定する。なお、ユーザ目標は、上述のように、目標とする体型及び体内年齢等の他に、ユーザが入りたいグループ、ユーザがなりたいキャラクタ又は芸能人が設定されてもよい。
【0073】
次のステップ110では、ユーザ目標を達成するための目標達成条件を目標達成条件導出部52が導出する。目標達成条件の算出例を以下に説明する。
【0074】
目標達成条件導出部52は、例えば、ユーザの現在の体組成の座標から、ユーザ目標として入力された目標体型を示す座標までの最短距離(例えばユークリッド距離)を計算する。そして、目標達成条件導出部52は、計算結果に基づいて「脂肪を1kg減らし、筋肉を0.8kg増やす」とのように、ユーザが目標体型に至るための具体的な目標変化量を計算してユーザに提示する。また、同様に目標体内年齢に対して目標達成条件導出部52は、ユーザの現在の体内年齢と目標体内年齢との差に基づいて、例えば「脂肪を1.5kg減らし、筋肉を0.8kg増やす」とのように、具体的な目標変化量を算出してユーザに提示する。
【0075】
さらに、目標達成条件導出部52は、目標達成までの期間又は期日の入力を受け付けてもよい。そして、目標達成条件導出部52は、目標期間又は目標期日までの日数から、例えば「脂肪量を1日当たり-50g減らし、筋肉量を1日10g増やす」とのように、1日当たりの目標変化量を算出してユーザに提示する。
【0076】
このように、本実施形態では、ユーザ目標を達成するための目標達成条件をユーザに提示するので、ユーザは自身の目標を達成するための要力を認識できる。このため、ユーザは、提示された目標達成条件を確認した後に、ユーザ目標を修正して再入力してもよい。なお、ユーザは、グループ登録後でも目標達成条件を確認できる。
【0077】
次のステップ112では、ユーザに適していると思われるグループをユーザ登録部44がユーザに提示し、ユーザは提示されたグループから一つ又は複数を選択する。
【0078】
なお、グループは、例えば、判定されたユーザタイプに基づいて登録されてもよいし、ユーザ目標に基づいて登録されてもよいし、判定された体内年齢に基づいて登録されてもよい。また、ユーザはグループ分けに基づく指標が外見に現れるものであるか否かも、グループ選択のヒントにすることが可能である。このように、本実施形態では、同じユーザタイプのユーザ同士、同じ目標を有するユーザ同士、又は同じ体内年齢のユーザ同士でグループを形成することになるので、ユーザ同士でコミュニケーションを取り易くなる。特に、体内年齢に基づくグループでは、実際には異なる年齢同士のユーザであっても、実年齢によらずユーザ自身の努力で得た年齢層の他のユーザとコミュニケーションを取ることができる。
【0079】
また、グループは上記に限られず、例えば、ユーザの生活スタイルに基づくグループであってもよい。生活スタイルに基づくグループとは、例えば、ユーザの睡眠時間、起床及び就寝時間、食事を食べる速度、食事の好みの味付け等、日常生活において計測可能な事項で分けられるグループである。このようなグループに登録する場合、ユーザは、予めこれらの情報をユーザ情報として入力する必要がある。このユーザの生活スタイルは、ユーザが装着したウェアラブルデバイスから取得してもよい。このように生活スタイルに基づいてグループ分けを行うことで、グループ内でのコミュニケーションを促進できる。
【0080】
さらに、グループは名称によって識別され、グループの名称はグループの概要を想起させるユーザに親近感又は愉快な名称であってもよい。
【0081】
なお、ユーザが自身に適したグループが提示されていないと考えた場合には、例えばステップ108へ戻り、前回とは異なるユーザ目標を入力することで、前回とは異なるグループを提示させてもよい。さらに、ユーザ自身が、ユーザタイプやユーザ目標に応じた新たなグループを作成してもよい。ユーザ自身が新たに作成したグループは、サーバ14に登録される。
【0082】
次のステップ114では、ユーザが選択したグループを当該ユーザが参加するグループとしてグループ登録部48が登録する。これにより、ユーザは、登録されたグループ内で他のユーザと共にコミュニケーションを取りながら、自身の目標を達成するための行動を実施することとなる。
【0083】
登録されたグループの他のユーザとのコミュニケーションは、図6に示される各種ボタン62A~62Dを操作することで行われる。
【0084】
ボタン62Aは、ユーザと同じグループに登録されている他のユーザを探す場合に操作されるボタンであり、キーワード入力等によりコミュニケーションを取りたい他のユーザを探し出す。
【0085】
ボタン62Bは、異性の紹介を受けるためのボタンである。ユーザが自身のユーザ目標を達成した場合に、その報酬の一例として、自身が理想とする体型の異性の紹介を受けることができる。このため、ユーザは、自身のユーザ情報として、自身が理想とする体型の異性の情報を予め入力する。なお、紹介される異性は、グループアプリを介して登録されている他のユーザであり、紹介するユーザの選定は体組成等の身体情報に基づいた体型情報を用いて行われるため、一定の信憑性がある。また、報酬は、これに限らず、例えば、所定の商品、所定の商品又は所定のサービスと交換可能なポイント等であってもよい。
【0086】
なお、自身が理想とする異性の情報として、性格が含まれても良い。例えば、体組成計のデータ、タスクの実施又は継続状況、アプリの使用方法等から性格判定が実施され、このような判定結果が理想の体型の異性のプロフィールに追加されてもよい。
【0087】
ボタン62Cは、タスクを実行したいときに操作されるボタンである。タスクは、例えば、ユーザ目標を達成するためのユーザが運動メニュー等を実行することである。
【0088】
ここで、例えば、ボタン62Cをユーザが操作すると、図7に示されるタスク確認画像70が表示される。さらに各項目のボタンをユーザが操作すると操作した項目のタスクが表示される。
【0089】
例えば、図7の“運動”の項目が操作されると、その日に行う運動メニューが表示される。この運動メニューは、一例として、ユーザ毎に設定した運動メニューであってもよいし、ユーザタイプ毎にユーザの身体状態を改善するためのアドバイスとして表示される運動(図5参照)であってもよい。また、“食事”の項目が操作されると、その日に摂取する食事内容および/またはレシピが表示される。“睡眠”の項目が操作されると、その日の就寝時間及び起床時間が表示される。“計測”の項目が操作されると、ユーザの身体情報を計測する次の日時および/または体組成や歩数の入力画面が表示される。“歩数”の項目が表示されると、1日に達成するべき歩数が表示される。なお、項目毎の設定の手法については、バランス設定として後述する。また、図7の例に限らず、ボタン62Cが操作されると、タスクの一覧が表示されてもよい。
【0090】
また、ボタン62Cは、タスクを確認するだけでなく、ユーザが同じグループに所属する他のユーザと共に同じ運動メニューを実行したいときに操作されるボタンであってもよい。例えば、ユーザは、ボタン62Cを操作することで他のユーザを呼び出し、“運動”の項目に表示される運動を他のユーザと共に行う。ボタン62Dは、同じグループの他のユーザとチャットを行う場合に操作されるボタンである。このように、本実施形態のグループアプリでは、同じグループに所属する他のユーザ、換言すると同じ目標を有する等の共通意識を持つ他のユーザと共に運動等によるコミュニケーションを取りながら、ダイエット等の健康増進が可能となる。
【0091】
また、本実施形態のグループアプリには、ユーザが他のユーザと一緒に運動を行うためのスケジュールを設定する機能が設けられてもよい。この形態の場合、設定されているスケジュールの日時になるとグループアプリが起動し、複数のユーザが一緒に運動を行うことを促す。
【0092】
また、ボタン62Eは、ユーザ個人の各種情報を確認するためのボタンであり、ユーザがボタン62Eを操作することで、例えば、目標達成条件及び後述するユーザ自身の実施メニューが提示される。
【0093】
また、本実施形態では、ユーザの身体情報が新たに入力される毎に、ユーザタイプの判定が行われてもよい。すなわち、ユーザタイプは、ユーザの実際の身体状態と共に逐次変化する。このとき、ユーザタイプの変化と共にユーザが登録されるグループが変化してもよいし、ユーザタイプが変化する一方でユーザが登録されるグループが変化しなくてもよい。
【0094】
次に、本実施形態のグループアプリを用いてユーザが実施する内容(実施メニュー)について説明する。実施メニューは、運動内容及び食事内容等である。
【0095】
上述のように、ユーザがユーザ目標を達成するために実施する内容は、実施メニュー導出部54によって、ユーザの現在の身体情報及び設定したユーザ目標に基づいて導出される。
【0096】
本実施形態の実施メニュー導出部54は、ユーザの希望に基づいて実施メニューの種類及び実施頻度を導出する。ここでいう実施頻度とは、例えば、運動であれば1日における運動の回数及び継続時間であり、食事であれば食事の量及び食事の回数である。すなわち、実施メニュー導出部54は、ユーザが入力した身体情報及びユーザ目標だけでなく、ユーザの希望に応じて運動及び食事等の配分を示したバランス設定に基づいて、実施メニューを導出する。これにより、実施メニュー導出部54は、ユーザに対してより適切な実施メニューを導出できる。
【0097】
図8は、本実施形態の実施バランス設定画像80を示す。なお、実施バランス設定画像80における項目は、一例として、図7に示されるタスク確認画像70における項目と同様である。ユーザは、実施バランス設定画像80を介して、実施メニューの配分を決定する。例えば、ユーザは、図7の“運動”をクリックして数値を入力することで、ユーザ目標を達成するための実施メニューとして運動の割り合いを上昇又は下降させたり、“食事”をクリックして数値を入力することで、実施メニューとして食事の割り合いを上昇又は下降させる。これにより、例えば、ユーザは、運動よりも食事制限による割り合いを増加させることでユーザ目標を達成するように実施メニューを決定したり、食事制限よりも運動による割り合いを増加させることでユーザ目標を達成する実施メニューを決定することができる。
【0098】
また、本実施形態の実施メニュー導出部54は、ユーザの生活スタイルを加味して、実施メニューを導出してもよい。例えば、ユーザが仕事を行う曜日を入力することで、仕事を行う平日と仕事を行わない休日とに関係なく同じ実施メニューを導出するように設定されてもよい。また、これに限らず、平日に比べて休日の方がより多くの運動を行う実施メニューを導出するように設定されてもよいし、休日に比べて平日の方がより多くの運動を行う実施メニューを導出するように設定されてもよい。さらに、長期休暇においてより多くの運動を行う実施メニューを導出するように設定されてもよい。
【0099】
また、ユーザの睡眠時間帯を入力することで、睡眠前に運動を行うように設定されてもよい。一日の歩数を入力することで、この歩数を実施メニューに含むように設定されてもよい。また、ユーザの体組成の計測タイミングを入力することで、計測タイミングに合わせた実施メニューを導出するように設定されてもよい。また、これらの設定事項は、ユーザが自身で入力することなく、他の機器(ウェアラブルデバイス等)から送信されていてもよい。
【0100】
さらに、実施メニュー導出部54は、実施メニューをユーザが行った場合におけるユーザの身体状態の変化の予測値をユーザに提示する。実施メニュー導出部54は、実施メニューを導出する過程で、当該実施メニューをユーザが行うことによるユーザの身体状態の変化も導出することとなる。そこで、本実施形態の実施メニュー導出部54は、実施メニューに基づくユーザの身体状態の変化の予測値を、理想グラフとしてユーザの携帯端末装置12に表示させることで、ユーザへ提示する。これにより、ユーザは実施メニューを行うことによる自身の身体状態の将来変化を認識できる。
【0101】
より具体的にはユーザは、携帯端末装置12に表示されるグループアプリの画像におけるカレンダーボタン62Fを操作することで、日々の実施メニューと理想グラフとが携帯端末装置12に表示される。なお、カレンダーには、ユーザのその日の身体状態の実測値が表示(上書き)されてもよい。
【0102】
そして、ユーザが自身のユーザ目標を達成した場合、上述のように報酬付与部56によって所定の報酬がユーザに与えられる。これによれば、ユーザは目標達成のためのモチベーションを得ることができる。
【0103】
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0104】
例えば、上記実施形態ではユーザの現在の身体情報に基づいて、ユーザタイプを判定する形態について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、ユーザの現在の身体情報及びユーザが目標とする身体状態(ユーザ目標)に基づいてユーザタイプが判定されてもよい。すなわち、ユーザタイプは、ユーザの現在の身体状態を示したものではなく、ユーザが目標とする身体状態を示したものとなる。これにより、ユーザが自身のユーザタイプを他のユーザに閲覧可能としても、ユーザは自身の現在の身体状態を他のユーザに知られることはない。
【0105】
また、上記実施形態ではユーザがユーザ情報として自身の性別を入力する形態について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、サーバ14は、ユーザの身体の一以上の部位の電気抵抗値を用いてユーザの性別を判定してもよい。これによれば、ユーザは自身の性別を入力することなく、ユーザタイプが判定される。このため、例えば、記憶部36は、性別毎の回帰式を記憶している。この回帰式は、体組成を得るためにさまざまな人の身体の測定、たとえば身体の所定の部位間の電気抵抗値の測定を行うことで生成される。
【0106】
また、上記実施形態では、ユーザの体内年齢を算出し、ユーザ目標及びグループ登録に用いる形態について説明したが、本発明はこれに限られない。ユーザの体内年齢に加え、ユーザの健康年齢等、ユーザの実年齢ではなくユーザの身体状態から算出される年齢を示す他の指標を算出し、ユーザ目標及びグループ登録に用いてもよい。
【0107】
また、上記実施形態では連携機器として体組成計16がユーザの計測値をサーバ14へ送信する形態について説明したが、本発明はこれに限られない。連携機器として血圧計、塩分計、及び各種タイマー等のユーザの生活スタイルを計測する機器が適用されてもよく、これらの連携機器がサーバ14へ測定値を送信し、サーバ14がユーザタイプの判定やグループ登録等に用いてもよい。
【0108】
また、ユーザタイプ判定部40は、ユーザによって手入力で行われた身体情報と、体組成計16等の測定装置から取得することによって入力された身体情報とを区別して取り扱ってもよい。例えば、ユーザによって手入力で行われた身体情報と、測定装置から取得することによって入力された身体情報とでは異なるユーザのタイプとなるようにユーザタイプを判定してもよい。
【0109】
また、グループ登録部48は、ユーザによって手入力で行われた身体情報と、体組成計16等の測定装置から取得することによって入力された身体情報とでは異なるユーザのタイプであるものとして、ユーザのグループに登録してもよい。さらに、体組成計16等の測定装置から身体情報を入力したユーザだけが所属できるグループを設定し、測定装置から身体情報を入力したユーザとコミュニケーションをとれるのは、測定装置から身体情報を入力したユーザだけとなるようにしてもよい。手入力は虚偽の入力が可能であるのに対し、実際に測定装置から受信した情報であるので、この構成により身体情報の信憑性が高いユーザとのコミュニケーションが可能になる。さらに、この構成によるサービスを提供するか否かを、課金されることを受諾したユーザか否かで、決めるようにしてもよい。課金したユーザは身体情報の信憑性が高いユーザを選んでコミュニケーションが可能になるため、課金しないユーザと課金したユーザとで異なるサービスを展開することができる。
【符号の説明】
【0110】
10 グループシステム
12 携帯端末装置
14 サーバ(グループ登録装置)
16 体組成計(測定装置)
40 ユーザタイプ判定部(判定手段)
46 目標設定部(目標設定手段)
48 グループ登録部(登録手段)
50 アドバイス出力部(アドバイス出力手段)
52 目標達成条件導出部(目標達成条件導出手段)
54 実施メニュー導出部(実施内容導出手段)
56 報酬付与部(報酬付与手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8