(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055272
(43)【公開日】2022-04-07
(54)【発明の名称】染料
(51)【国際特許分類】
C09B 67/26 20060101AFI20220331BHJP
C09K 9/02 20060101ALI20220331BHJP
D06P 1/39 20060101ALN20220331BHJP
【FI】
C09B67/26 A
C09K9/02 B
D06P1/39
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020176338
(22)【出願日】2020-09-28
(71)【出願人】
【識別番号】305049344
【氏名又は名称】奥田 幸七郎
(72)【発明者】
【氏名】奥田 幸七郎
【テーマコード(参考)】
4H157
【Fターム(参考)】
4H157AA01
4H157BA02
4H157DA01
4H157DA22
4H157EA00
4H157GA07
(57)【要約】
【課題】色温度の高低によって色が変化することを特徴とする染料
【解決手段】特定の酸性染料を染色に使用することで、光温度の高低によって色が変化することを見出だした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
色温度の高低によって色が変化することを特徴とする染料
【請求項2】
色温度の高低によって色が変化することを特徴とする染料の製造方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は色温度の高低によって色が変化する染料に関する。
【背景技術】
【0002】
酸性染料は、羊毛や絹などの天然動物繊維、ナイロンなどの合成繊維、皮革など酸性の染浴からよく染まる性質の水溶性染料である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
驚くべきことに、特定の酸性染料を染色に使用することで、光温度によって色が変化することを見出だした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の染料は光温度の高低によって色が変化することを特徴とするものである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
染料の具体例としては、例えば、赤色3号(エリスロシン)、赤色102号(ニューコクシン)、赤色106号(アシッドレッド)、赤色201号(リソールルビンB)、赤色227号(ファストアシッドマゼンタ)、赤色203号の(1)(エリスロシンYS)、赤色203号の(2)(エリスロシンYSK)、赤色231号(フロキシンBK)、赤色232号(ローズベンガルK)、赤色401号(ビオラミンR)、赤色502号(ボンソー3R)、赤色503号(ボンソーR)、赤色504号(ボンソーSX)、赤色506号(ファストレッドS)、だいだい色202号(ウラニンK)、黄色4号(タートラジン)、黄色402号(ポーラエロー5G)、黄色403号の(1)(ナフトールエローS)、黄色406号(メタニールエロー)、緑色3号(ファーストグリーンFCF)、緑色201号(アリザニンシアニングリーンF)、緑色204号(ピラニンコンク)、緑色205号(ライトグリーンSF)、緑色401号(ナフトールグリーンB)、緑色402号(ギネアグリーンB)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)、青色2号(インジゴカルミン)、青色202号(パテントブルーNA)、青色205号(アルファズリンFG)、褐色201号(レゾルシンブラウン)、紫色401号(アリズロールパープル)、黒色401号(ナフトールブルーブラック)等が挙げられる。
【0006】
また、上記以外にも、香料、薬剤、水等も適宜配合できるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0007】
本開示において、酸性染料組成物の形態は特に限定されず、固体(例えば、粉末)または溶液であってもよい。
【0008】
本開示において、酸性染料組成物の使用量は、特に限定されず、所望の染色濃度および/または染色される対象の種類に応じて調整することができる。
【実施例0009】
酸性染料の赤:黄:緑:赤紫:を3:1:2:3の分量で混合した。水の量に対し混合した酸性染料を重量比で3%添加し染料液を得た。染料液を用いてナイロン繊維を染色した。染色されたナイロン繊維に色温度6000Kの光を当てると黒色となり、色温度2500Kの光を当てると赤紫色に変化した。