(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055341
(43)【公開日】2022-04-07
(54)【発明の名称】下肢用衣料
(51)【国際特許分類】
A41B 9/02 20060101AFI20220331BHJP
A41C 1/00 20060101ALI20220331BHJP
A41D 13/002 20060101ALI20220331BHJP
【FI】
A41B9/02 Q
A41C1/00 G
A41D13/002
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021155251
(22)【出願日】2021-09-24
(31)【優先権主張番号】P 2020161550
(32)【優先日】2020-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517384590
【氏名又は名称】株式会社ジュニー・クルール
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】山形 則子
【テーマコード(参考)】
3B011
3B128
3B131
【Fターム(参考)】
3B011AA05
3B011AB00
3B011AC01
3B128EB21
3B128EB31
3B128EC01
3B128EC02
3B128EC03
3B128EC12
3B131AA06
3B131AB11
3B131BA15
3B131BA17
3B131BA21
3B131BA50
3B131CA17
3B131CA32
(57)【要約】
【課題】保湿効果のある成分を含浸させた生地を含む下肢用衣料を提供する。
【解決手段】脚部が挿通される脚部挿通部80を有する下肢用衣料1であって、脚部挿通部80を形成する生地は、保湿効果のある成分を含浸させた生地を含む。保湿効果のある成分は、油脂または植物から抽出したエキスとすることができる。油脂または前記植物から抽出したエキスは、植物から抽出した油脂とすることができ、植物から抽出した油脂は、椿から抽出した油脂とすることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚部が挿通される脚部挿通部を有する下肢用衣料であって、
前記脚部挿通部を形成する生地は、保湿効果のある成分を含浸させた生地を含むことを特徴とする下肢用衣料。
【請求項2】
前記保湿効果のある成分は、油脂または植物から抽出したエキスとすることを特徴とする請求項1に記載の下肢用衣料。
【請求項3】
前記油脂または前記植物から抽出したエキスは、前記植物から抽出した油脂とすることを特徴とする請求項2に記載の下肢用衣料。
【請求項4】
前記植物から抽出した油脂は、椿から抽出した油脂とすることを特徴とする請求項2に記載の下肢用衣料。
【請求項5】
前記脚部挿通部は、前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を、内側部、外側部、および後部側のうち少なくともいずれかに用いて形成されることを特徴とする請求項1に記載の下肢用衣料。
【請求項6】
前記脚部挿通部の内側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の内側の内転筋の位置を含むように形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項7】
前記脚部挿通部の内側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の内側における股間付近から膝付近にかけて帯状に延在するように形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項8】
前記脚部挿通部の外側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の外側の大腿四頭筋の位置を含むように形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項9】
前記脚部挿通部の外側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の外側における前記膝付近から帯状に延在するように形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項10】
前記脚部挿通部の外側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、下方から上方にかけて直線状に傾斜して形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項11】
前記脚部挿通部の後部側の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の後部側のハムストリングスの位置を含むように形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項12】
前記脚部挿通部の後部側の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の後部側における前記膝付近から前記臀部の下端にかけて帯状に延在するように形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項13】
前記脚部挿通部の後部側の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、下方から上方にかけて幅寸法を漸次増加させるように延在して形成されることを特徴とする請求項5に記載の下肢用衣料。
【請求項14】
前記保湿効果のある成分を含浸させた生地は、前記脚部挿通部の裏側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の下肢用衣料。
【請求項15】
前記脚部挿通部は、伸縮生地を用いて形成されることを特徴とする請求項1に記載の下肢用衣料。
【請求項16】
前記脚部挿通部は、前記伸縮生地を複数重ねて形成されることを特徴とする請求項15に記載の下肢用衣料。
【請求項17】
前記脚部挿通部は、綿混紡を用いた生地で形成されることを特徴とする請求項1に記載の下肢用衣料。
【請求項18】
前記脚部挿通部は、前記綿混紡を用いた生地を複数重ねて形成されることを特徴とする請求項17に記載の下肢用衣料。
【請求項19】
前記脚部挿通部の上端側に骨盤回りを覆う骨盤ベルト部を有する請求項1に記載の下肢用衣料。
【請求項20】
前記骨盤ベルト部は、前記ネット生地を複数重ねて形成されることを特徴とする請求項19に記載の下肢用衣料。
【請求項21】
前記複数重ねられたネット生地は、前記脚部挿通部の上端側であって前記骨盤ベルト部の下部側を覆うように設けられるネット生地を含むことを特徴とする請求項20に記載の下肢用衣料。
【請求項22】
前記保湿効果のある成分を含浸させた生地は、更に臀部を覆う生地に用いられることを特徴とする請求項1に記載の下肢用衣料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下肢用衣料に関し、特に脚部挿通部に保湿効果のある成分を含浸させた生地を含む下肢用衣料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から体型を整えるための補正下着が提案されている。例えば、特許文献1には、引き締め用生地を用いてバランスのとれた体型に補正する補正下着が開示されている。また、特許文献2には、ガ-ドルなどの使用時、トイレで用をたす際に脱ぎ着せず、はいた時のスタイルが持続できる補正下着が開示されている。更には、特許文献3には、腹部、ウエスト部、ヒップ及びバストの形を整える補正下着が開示されている。
【0003】
ところで、人体の脚部は、年齢とともに大きく衰える部位の一つであることが知られており、人体の衰えは脚部から始まるといわれる。脚部が衰えると、階段の昇降が辛くなり日常生活に支障をきたす他、小さな段差でも躓いて大きく転倒してしまい思わぬ怪我をしたり、あるいは、脚がつりやすくなり耐え難い激痛に襲われることもある。このため、ウォーキングやランニングを行ったり、スポーツジムに通うなど脚部を鍛錬することがあるが、長続きしなかったり、費用的な問題も生じる。そこで、手軽に脚部を引き締めてその動きをサポートし脚部の衰えを補うことができる手段の提供が強く望まれ、特許文献4に開示される下肢用衣料が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-65371号
【特許文献2】特開2008-25070号
【特許文献3】特開平8-209404号
【特許文献4】特開2019-090151号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年は、脚部にうるおいを与えるため保湿効果のある成分を含浸させた生地を含む下肢用衣料の開発が望まれていた。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、保湿効果のある成分を含浸させた生地を含む下肢用衣料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、下肢用衣料に係る請求項1の発明は、脚部が挿通される脚部挿通部を有する下肢用衣料であって、前記脚部挿通部を形成する生地は、保湿効果のある成分を含浸させた生地を含むことを特徴とする下肢用衣料。
【0008】
本発明によれば、上記の構成より、保湿効果のある成分を含浸させた生地を含む下肢用衣料を提供することができる。これにより、脚部にうるおいを与えることが可能となる。
【0009】
前記保湿効果のある成分は、油脂または植物から抽出したエキスとすることができ、前記油脂または前記植物から抽出したエキスは、前記植物から抽出した油脂とすることでき、前記植物から抽出した油脂は、椿から抽出した油脂とすることができる。植物より詳しくは椿から抽出した油脂は、保湿効果に特に優れた油脂となる。
【0010】
前記脚部挿通部は、前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を、内側部、外側部、および後部側のうち少なくともいずれかに用いて形成することができる。
【0011】
前記脚部挿通部の内側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の内側の内転筋の位置を含むように形成することができる。
【0012】
前記脚部挿通部の内側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分は、前記脚部の内側における股間付近から膝付近にかけて帯状に延在するように形成することとすれば、脚部の内転筋の位置を含むように形成することが可能となる。
【0013】
前記脚部挿通部の外側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成する部分は、前記脚部の外側の大腿四頭筋の位置を含むように形成することができる。
【0014】
前記脚部挿通部の外側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成する部分は、前記脚部の外側における前記膝付近から帯状に延在するように形成することとすれば、前記脚部の外側の大腿四頭筋の位置を含むように形成することが可能となる。
【0015】
前記脚部挿通部の外側部の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成する部分は、下方から上方にかけて直線状に傾斜して形成することができる。
【0016】
前記脚部挿通部の後部側の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成する部分は、前記脚部の後部側のハムストリングスの位置を含むように形成することができる。
【0017】
前記脚部挿通部の後部側の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成する部分は、前記脚部の後部側における前記膝付近から前記臀部の下端にかけて帯状に延在するように形成することとすれば、脚部の後部側のハムストリングの位置を含むように形成することが可能となる。
【0018】
前記脚部挿通部の後部側の前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成する部分は、下方から上方にかけて幅寸法を漸次増加させるように延在して形成することができる。
【0019】
前記保湿効果のある成分を含浸させた生地は、前記脚部挿通部の裏側に設けることができる。
【0020】
前記脚部挿通部は、伸縮生地を用いて形成することとすれば、脚部を引き締めることができ、フィット感を与えることができる。
前記脚部挿通部は、前記伸縮生地を複数重ねて形成することとすれば、脚部を更に引き締めることができ、フィット感を与えることができる。
【0021】
前記脚部挿通部は、綿混紡を用いた生地で形成することとすれば、肌へのトラブルを少なくすることができる。
前記脚部挿通部は、前記綿混紡を用いた生地を複数重ねて形成することができる。
【0022】
前記脚部挿通部の下端部は、ヘム生地を用いて形成することとすれば、段差を付き難くくすることができる。
前記脚部挿通部の上端側に骨盤回りを覆う骨盤ベルト部を有することができる。
【0023】
前記骨盤ベルト部は、前記ネット生地を複数重ねて形成することとすれば、骨盤を更に引き締めながらも通気性を確保することができる。
【0024】
前記複数重ねられたネット生地は、前記脚部挿通部の上端側であって前記骨盤ベルト部の下部側を覆うように設けられるネット生地を含むこととすれば、脚部挿通部の上端側と隣接する骨盤の下部側を安定してサポートすることができる。
【0025】
前記引き締め用生地は、前記ネット生地と綿混紡を用いた生地を重ねて形成することができる。
【0026】
前記保湿効果のある成分を含浸させた生地は、更に臀部を覆う生地に用いることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いて形成される部分を含む下肢用衣料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る下肢用衣料の未着用時の表面側(外面側)の構成を示す正面図である。
【
図2】同下肢用衣料の未着用時の裏面側(内面側つまり裏返した状態)の構成を示す正面図である。
【
図3】同下肢用衣料の未着用時の表面側(外面側)の構成を示す背面図である。
【
図4】同下肢用衣料の未着用時の裏面側(内面側つまり裏返した状態)の構成を示す背面図である。
【
図5】同下肢用衣料のウエストベルト部の構成を模式的に示す側面断面図である。
【
図6】同下肢用衣料の着用時の構成を示す正面図である。
【
図7】同下肢用衣料の着用時の構成を示す背面図である。
【
図8】同下肢用衣料の着用時の構成を示す側面図である。
【
図9】人体における大腿四頭筋およびハムストリングスを示す側面図である。
【
図10】人体における大腿四頭筋、ハムストリングス、および内転筋を示す図である。
【
図11】本発明の第2実施形態に係る下肢用衣料の未着用時の表面側(外面側)の構成を示す正面図である。
【
図12】同下肢用衣料の未着用時の表面側(外面側)の構成を示す背面図である。
【
図13】同下肢用衣料の骨盤ベルト部の構成を模式的に示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る下肢用衣料の未着用時の表面側(外面側)の構成を示す正面図、
図2は、同下肢用衣料の未着用時の表面側(外面側)の構成を示す背面図、
図3は、同下肢用衣料の未着用時の裏面側(内面側つまり裏返した状態)の構成を示す正面図、
図4は、同下肢用衣料の未着用時の裏面側(内面側つまり裏返した状態)の構成を示す背面図、
図5は、同下肢用衣料のウエストベルト部の構成を模式的に示す側面断面図、
図6は、同下肢用衣料の着用時の構成を示す正面図、
図7は、同下肢用衣料の着用時の構成を示す背面図、
図8は、同下肢用衣料の着用時の構成を示す側面図、
図9は、人体における大腿四頭筋およびハムストリングスを示す側面図、
図10は、人体における大腿四頭筋、ハムストリングス、および内転筋を示す図である。なお、以下の説明においては、人体を基準として前後、左右、上下を定義するものとし、各方向を図示するものとする。
【0030】
これらの図を参照して下肢用衣料1の概要を説明すると、下肢用衣料1は、骨盤ベルト部10、ウエストベルト部30、クロッチ部40、介在布部材50、脚部挿通部80、および脚口部120を有しており、使用者は、下肢用衣料1を人体の下半身に身に着けながら脚部をサポートしかつ骨盤1の補正をしつつ臀部のヒップアップ効果も得ることができる。なお、本実施形態にあっては、以下に詳述するように、下肢用衣料1は主に女性用のショーツを例示している。
【0031】
骨盤ベルト部10は、引き締め用生地で形成されており、骨盤回りを覆うように環状に形成されている。骨盤ベルト部10は、前身頃11および後身頃12により形成されている。これら前身頃11および後身頃12は、それぞれ略矩形状に形成されており、その上端縁11c,12cおよび下端縁11d,12dは、略水平方向に延びている(正確には、前身頃11の上端縁11c側は左右方向の中央部11c´(中央ラインL上の位置)が下方に窪んで形成され、下端縁11d側は左右方向の中央部11d´(中央ラインL上の位置)が下方に突出して形成されている)。
【0032】
すなわち、前身頃11は、人体の下腹部を覆うことを可能とする形状に形成されるとともに、後身頃12は、腰部から臀部の上部側を覆うことを可能とする形状に形成される。これら前身頃11および後身頃12の両側端縁部11a,12aおよび11b,12bを相互に縫い合わせて接続することにより、環状の骨盤ベルト部10が形成される(縫い目は90番手の糸を使用しつつ肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。
【0033】
骨盤ベルト部10は、後述するように、着用時は、人体の腸骨棘点A1,A2付近より詳しくは上前腸骨棘付近および下前腸骨棘付近を覆うことができる。
【0034】
そして、骨盤ベルト部10の側部13,14の下端13a,14a、より詳しくは前身頃11および後身頃12の両側端縁部11a,12aおよび11b,12bが接続される接続部分となる骨盤ベルト部10の側部13,14における下端13a,14aは、後述するように、着用時は、人体における大腿骨の大転子の最上端の点となる転子点B1,B2付近に位置し、前身頃11の下端縁11d,後身頃12の下端縁12dは、転子点B1,B2付近から略水平方向に延びている。
【0035】
このように骨盤ベルト部10を腸骨棘点A1,A2付近を覆い、かつ、下端13a,14aを転子点B1,B2付近に位置させることで、骨盤回りを確実に覆うことができる。
【0036】
ここで、骨盤ベルト部10を形成する引き締め用生地は、伸縮生地を複数より詳しくは2枚重ねて形成されており、骨盤を確実に引き締めることができる。
【0037】
より詳しくは、骨盤ベルト部10を形成する複数の伸縮生地は、ネット生地を含み、ネット生地は、パワーネットとすることができる。このパワーネットは、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とする伸縮性を備えたメッシュ状の布片であり、弾性糸および吸湿性繊維等を含む。
【0038】
更に詳しくは、骨盤ベルト部10の表地10aは、綿混紡の素材を用いた生地としている。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地とする。この表地10aの伸縮生地としての綿混紡の素材を用いた生地は、前身頃11および後身頃12の両側端縁部11a,12aおよび11b,12bを相互に縫い合わせることによって接続されて形成されている(縫い目は90番手の糸を使用しつつ肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。
綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0039】
一方、骨盤ベルト部10の裏地10bは、ネット生地より詳しくは上述したパワーネットとしている。そして、裏地10bのパワーネットは、円周方向において縫い目のない環状に形成されている(骨盤ベルト部10の裏地10bは、円周方向において縫い目がなく、前身頃11および後身頃12が連続した形態となっている)。骨盤ベルト部10は、ネット生地を含むこととしたので生地の厚みを薄くして軽量化を図ることができる。また、通気性を確保して蒸れ防止を図ることができる。
【0040】
このパワーネットは、上記の通り、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向に伸縮(詳しくは横方向にのみ伸縮)更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とする伸縮性を備えたメッシュ状の布片であり、弾性糸および吸湿性繊維等を含む。このように、表地10aを横方向より詳しくは左右方向の1方向に伸縮(詳しくは横方向より詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とし、裏地10bも横方向より詳しくは左右方向1方向に伸縮(詳しくは横方向より詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とすることで、左右方向の伸縮を重畳させて左右方向の引き締め力を大きくすることができ、骨盤の補正を行うことができる。
【0041】
骨盤ベルト部10の上端縁10cより詳しくは前身頃11の上端縁11cおよび後身頃12の上端縁12cには、ウエストベルト部30の下端縁30cが縫い合わされて接続されている。このウエストベルト部30は、腰天の開口部31を周回するように設けられ環状をなしている。
【0042】
ウエストベルト部30は、引き締め用生地を用いて形成されている。そして、引き締め用生地は、伸縮生地を複数より詳しくは3枚重ねて形成されており、伸縮生地は、表地30aおよび裏地30bは綿混紡の素材を用いた生地としている(表地30aおよび裏地30bは、一枚の綿混紡の素材を用いた生地を折り返して形成されている)。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地とする。
【0043】
また、綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0044】
また、表地30aと裏地30bとの間には中生地30cが介在しており、中生地30cは、ネット生地より詳しくは上述したパワーネットとしている。このパワーネットは、上記の通り、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向に伸縮(詳しくは横方向にのみ伸縮)更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とする伸縮性を備えたメッシュ状の布片であり、弾性糸および吸湿性繊維等を含む。
【0045】
ウエストベルト部30は、このような構成とすることで、左右方向の伸縮を重畳させて十分な締め付け力を得ることができ、ゴムを使用しない構成となっている。
【0046】
一方、骨盤ベルト部10の下方には、股間より詳しくは女性の陰部を覆うクロッチ部40が設けられている。クロッチ部40は、前端縁41から後端縁42にいくにしたがって幅寸法が漸次増加するように形成されており、略扇型をなしている。
【0047】
クロッチ部40は、引き締め用生地で形成されており、引き締め用生地は、綿混紡の素材を用いた生地を複数より詳しくは2枚重ねて形成されている。より詳しくは、クロッチ部40は、表地40aの綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向より詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向より詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地としている。
【0048】
表地40aの綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0049】
また、裏地40bの綿混紡の素材を用いた生地は、ポリエステル繊維を含むもののポリウレタン繊維を含まず伸縮性のない生地とし、直履きが可能となっている。
裏地40bの綿混紡の素材を用いた生地は、通常の重量、例えば140g/m2~140g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0050】
ここで、骨盤ベルト部10における前身頃11の下端縁11dとクロッチ部40の前端縁41との間および後身頃12の下端縁12dとクロッチ部40の後端縁42との間には介在布部材50が設けられている。
【0051】
介在布部材50は、前部介在布部材60および後部介在布部材70を有し、前部介在布部材60は、人体の前部を覆い、後部介在布部材70は、後部を覆う。
【0052】
すなわち、前部介在布部材60の上端縁60aは、前身頃11の下端縁11dに縫い合わされて接続され、後部介在布部材70の上端縁70aは、後身頃12の下端縁12dに縫い合わされて接続される(縫い目は90番手の糸を使用しつつ肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。
【0053】
そして、前部介在布部材60の下端縁60bは、クロッチ部40の前端縁41に縫い合わされて接続され、後部介在布部材70の中央の下端縁70bは、クロッチ部40の後端縁42に縫い合わされて接続される。
【0054】
更に、前部介在布部材60の両側端縁60c,60dは、前部介在布部材60の下端縁60bの両端60b1,60b2から骨盤ベルト部10の側部13,14の下端13a,14a付近(前身頃11および後身頃12の相互に縫い合わされる両側端縁部11a,12aおよび11b,12bの下端付近)に至る部分は、それぞれ円弧状に湾曲しながら上昇するように形成され、前記下端13a,14aを通過後、転子点B1,B2付近で頂点C1,C2に達する。前部介在布部材60の両側端縁60c,60dの位置は、人体の脚部の付け根付近に設定される。
【0055】
ここで、後部介在布部材70は、臀部を覆う生地としても機能するものである。後部介在布部材70は、臀部の中間部から下部を覆うこととしており、上部側の第1の後部介在布部材71と下部側の第2の後部介在布部材72を有している。
【0056】
すなわち、第1の後部介在布部材71は、臀部の中間部を覆い、半円状または三日月状に形成されている。第2の後部介在布部材72は、第1の後部介在布部材71の円弧状の下端縁71bを取り囲むように、かつ、臀部の下端に沿うように所定の幅をもった円弧状の湾曲状に形成され、臀部の下部を確実に覆うこととしている。
【0057】
そして、第1の後部介在布部材71は、伸縮生地1枚のみとし、伸縮生地は、綿混紡の素材を用いた生地としている。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地としている。
【0058】
綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0059】
また、第2の後部介在布部材72は、引き締め用生地を用いて形成されている。より詳しくは、第2の後部介在布部材72は、伸縮生地を複数より詳しくは2枚重ねて形成されており、伸縮生地は、表地72aおよび裏地72bのいずれも綿混紡の素材を用いた生地としている。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地としている。
【0060】
第2の後部介在布部材72の裏地72bに用いられる綿混紡の素材を用いた生地は、保湿効果のある成分を含浸させた生地とし、保湿効果のある成分は、油脂または植物から抽出したエキスとすることができる。油脂または植物から抽出したエキスは、更に植物から抽出した油脂とすることができ、植物から抽出した油脂は、椿から抽出した油脂とすることができる。
【0061】
第2の後部介在布部材72の裏地72bに用いられる保湿効果のある成分を含浸させた綿混紡の素材を用いた生地は、90番手の糸で表地80aに対して縫い合わせられている(図示しないが裏地72bは後述する引き上げ部材75のように表地72a側にくの字状にジグザグに縫い合わされる)。このように、90番手の糸で縫い合わせることにより、肌への負担を少なくすることができ、脚部が引き締められる場合にあってもストレスを軽減することができる(一般的に用いられている50番手の糸よりも細い糸が使われている)。
【0062】
綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0063】
つまり、後部介在布部材70は、一枚の連続する綿混紡の素材の1WAY生地の裏側に更に綿混紡の素材の1WAY生地が縫い合わされており、1WAY生地一枚のみとなる上部部分が第1の後部介在布部材71となり、更に綿混紡の素材の1WAY生地が縫い合わされる下部部分が第2の後部介在布部材72となる。
【0064】
このように、第2の後部介在布部材72を引き緩め用生地を用いて形成することとしたので、左右方向の伸縮を可能とするとともに、左右方向の伸縮を重畳させて左右方向の引き締め力を大きくすることができ、臀部が下部から引き締められ、ヒップアップ効果を高めることができる。また、引き締め用生地は、伸縮生地を複数重ねて形成することとしたので、引き締め力を向上させることができ、ヒップアップ効果を更に高めることができる。
【0065】
なお、このように形成される後部介在布部材70は、上端縁より詳しくは第1の後部介在布部材71の上端縁71aとその左右に位置し前記上端縁71aと連続する第2の後部介在布部材72の上端縁72cの左右部72c2,72c3を後身頃12の下端縁12dと縫い合わされて接続される。また、後部介在布部材70は、下端縁より詳しくは第2の後部介在布部材72の下端縁72dをクロッチ部40の後端縁42と縫い合わされて接続される。なお、第2の後部介在布部材72の裏地72b側の上端縁72cの円弧状の中央部72c1は、第1の後部介在布部材71の円弧状の下端縁71bつまり後部介在布部材70の上下方向の中間部分に縫い合わされて接続される(なお、後部介在布部材70のいずれの縫い目も肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。
【0066】
ここで、下肢用衣料1の後部の左右方向の中央ラインL上、より詳しくはウエストベルト部30の後部の左右方向の中央部、骨盤ベルト部10の後部をなす後身頃12の左右方向の中央部、および後部介在布部材71,72の左右方向の中央部には、上下方向に延びて前記各中央部を上方に引き上げる引き上げ部材75が設けられている。
【0067】
この引き上げ部材75は、上下方向に伸縮する伸縮生地を用いて形成されており、より詳しくは相対的にストレッチ性の大きい細紐状のストレッチテープが用いられている。引き上げ部材75は、裏地側にくの字状にジグザグに縫い合わされて設けられており、第1の後部介在布部材71における引き上げ部材75の縫合間隔dは骨盤ベルト部10および第2の後部介在布部材72の縫合間隔Dよりも相対的に狭く設定されている(縫い目は90番手の糸を使用しつつ肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。これにより、第1の後部介在布部材71による第2の後部介在布部材の上方への引き上げ力を相対的に大きくして設定することとしている。
【0068】
脚部挿通部80は、筒状に形成されており、人体の脚部の大腿部が挿通され、より詳しくは、人体の脚部の付け根部分から膝付近より詳しくは膝上方付近に至る部分が挿通される。
【0069】
脚部挿通部80は、前部81の中央部81a´の上端縁81aが、前部介在布部材60の湾曲した両側端縁60c,60dに縫い合わされて接続され、前部81の内側部82の上端縁82aが、クロッチ部40の側端縁43に縫い合わされて接続され、前部81の外側部83の上端縁83aが、後身頃12の下端縁12dに縫い合わされて接続される(縫い目は肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。
【0070】
また、脚部挿通部80は、後部84の中央部84bの上端縁84b´は、後部介在布部材70の下端縁70c,70c´,70d,70d´に接続され、後部84の内側部84cの上端縁84c´は、クロッチ部40の側端縁43に接続され、後部84の外側部84dの上端縁84d´は、後身頃12の下端縁12dに接続されている(外側の下端縁70c´,70d´は、後述するように、第3の脚部引き締め用生地部110の延在部84aの上端84´と縫い目なしで連続して形成されている)。
【0071】
脚部挿通部80の下端縁80b´は、膝上方付近まで達し、後述する脚口部120の上端縁120aに縫い合わされて接続される(縫い目は肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。
【0072】
すなわち、この脚部挿通部80は、伸縮生地を用いて形成され、より詳しくは、内側部82、後部84側、外側部83の下部側の一部は、複数の伸縮生地からなる引き緩め用生地を用いて形成されている。
【0073】
更に詳しくは、脚部挿通部80の内側部82の引き締め用生地を用いて形成される部分は、第1の脚部引き締め用生地部90とし、第1の脚部引き締め用生地部90は、着用時に脚部の内側の内転筋の位置を含むように形成されている。この第1の引き締め用生地部90は、着用時に脚部の内側における股間付近から膝付近より詳しくは膝上方付近にかけて略矩形状にかつ帯状に上下方向に延在するように形成されている。このように、着用時に脚部の内側における股間付近から膝付近にかけて帯状に延在するように形成することとすれば、脚部の内転筋の位置を含むように形成することが可能となる。
【0074】
脚部挿通部80の外側部83の下部の引き締め用生地を用いて形成される部分は、第2の脚部引き締め用生地部100とし、第2の脚部引き締め用生地部100は、着用時に脚部の外側の大腿四頭筋の位置を含むように形成されている。第2の脚部引き締め用生地部100は、着用時に脚部の外側における膝付近より詳しくは膝上方付近から後述する第3の脚部引き締め用生地部110の外側の傾斜する側端縁110aの上下方向の中間部と接続して交差するように帯状に斜め上下方向に延在して形成されている。この帯状をなす第2の脚部引き締め用生地部100は、下方から上方にかけて後方に上昇するように直線状に傾斜して延在し形成されている。このように、着用時に脚部の外側における膝付近から帯状に延在するように形成することとすれば、脚部の外側の大腿四頭筋の位置を含むように形成することが可能となる。
【0075】
脚部挿通部80の後部84側の引き締め用生地を用いて形成される部分は、第3の脚部引き締め用生地部110とし、第3の脚部引き締め用生地部110は、着用時に脚部の後部側の大腿二頭筋を含むハムストリングスの位置を含むように形成されている。第3の脚部引き締め用生地部110は、着用時に脚部の後部側における膝付近より詳しくは膝上方付近から臀部の下端にかけて帯状に上下方向に延在するように形成されている。このように、着用時に脚部の後部84側における膝付近から臀部の下端にかけて帯状に延在するように形成することとすれば、脚部の後部側のハムストリングの位置を含むように形成することが可能となる。
【0076】
この帯状をなす第3の脚部引き締め用生地部110は、下方から上方にかけて幅寸法を漸次増加させるように延びて略台形形状に形成されている。第3の脚部引き締め用生地部110は、外側の側端縁110aの上端が人体の側部に達するように直線状に傾斜して形成されている。なお、第3の脚部引き締め用生地部110の内側の側端縁110bと第1の脚部引き締め用生地部90の後部側の側端縁90bとは連続するように縫い合わされて接続されている。
【0077】
ここで、脚部挿通部80を形成する第1の脚部引き締め用生地90乃至第3の脚部引き締め用生地部110は、伸縮生地を複数より詳しくは2枚重ねて形成されており、脚部を確実に引き締めてその動きをサポートすることができる。
脚部挿通部80を形成する伸縮生地は、表地80aおよび裏地80bのいずれも綿混紡の素材を用いた生地としている。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地としている。
【0078】
脚部挿通部80の裏地80bに用いられる綿混紡の素材を用いた生地は、保湿効果のある成分を含浸させた生地とし、保湿効果のある成分は、油脂または植物から抽出したエキスとすることができる。油脂または植物から抽出したエキスは、更に植物から抽出した油脂とすることができ、植物から抽出した油脂は、椿から抽出した油脂とすることができる。
【0079】
脚部挿通部80の裏地80bに用いられる保湿効果のある成分を含浸させた綿混紡の素材を用いた生地は、90番手の糸で表地80aに対して縫い合わせられている(図示しないが裏地80bは引き上げ部材75のように表地80a側にくの字状にジグザグに縫い合わされる)。このように、90番手の糸で縫い合わせることにより、肌への負担を少なくすることができ、脚部が引き締められる場合にあってもストレスを軽減することができる(一般的に用いられている50番手の糸よりも細い糸が使われている)。
【0080】
綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0081】
このように、表地80aを横方向より詳しくは左右方向の1方向に伸縮(詳しくは横方向より詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とし、裏地80bも横方向より詳しくは左右方向1方向に伸縮(詳しくは横方向より詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とすることで、左右方向の伸縮を重畳させて左右方向の引き締め力を大きくすることができ、大腿四頭筋、大腿二頭筋を含むハムストリングス、および内転筋の動きをサポートすることができる。
【0082】
ここで、第3の脚部引き締め用生地部110には更に延在部84aと内側領域110cが設定されている。延在部84aは、後部84の中央部84bの外側に設けられ、下方から上方にかけて外側に上昇するように帯状にかつ直線状に傾斜して延在し、延在部84の上端縁84´は、後部介在部材70の外側の下端縁70c´,70d´に接続されている(第3の脚部引き締め用生地部110の延在部84aの上端縁84´は、前述するように、外側の下端縁70c´,70d´と縫い目なしで連続して形成されている)。
【0083】
内側領域110cは、略台形形状に形成されるとともに、上記した延在部84aと、第2の後部介在布部材72と、第1の脚部引き締め用生地90と、後述する脚口部120と、の間に囲まれた領域となる。
【0084】
この内側領域110cは、第1の脚部引き締め用生地部90の後部側の側端縁90bと縫い目を介して連続するように形成されている。そして、内側領域110cは、外側の側端縁110dを、第3の脚部引き締め用生地部110の外側の側端縁110aと略平行となるように傾斜して設定されている。この内側領域110cの裏面側110c´には更に伸縮生地が重ねられており、更に重ねられた伸縮生地は綿混紡の素材を用いた生地としている。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地としている(内側領域110cは、3枚の綿混紡の素材を用いた伸縮生地で形成されている)。
【0085】
内側領域110cの裏面側110c´に更に重ねられている綿混紡の素材を用いた生地は、保湿効果のある成分を含浸させた生地とし、保湿効果のある成分は、油脂または植物から抽出したエキスとすることができる。油脂または植物から抽出したエキスは、更に植物から抽出した油脂とすることができ、植物から抽出した油脂は、椿から抽出した油脂とすることができる。
【0086】
内側領域110cの裏面側110c´に更に重ねられている保湿効果のある成分を含浸させた綿混紡の素材を用いた生地は、90番手の糸で裏地80bに対して縫い合わせられている(図示しないが内側領域110cの裏面側110c´に更に重ねられる綿混紡の素材を用いた生地は引き上げ部材75のように裏地80b側にくの字状にジグザグに縫い合わされる)。このように、90番手の糸で縫い合わせることにより、肌への負担を少なくすることができ、脚部が引き締められる場合にあってもストレスを軽減することができる(一般的に用いられている50番手の糸よりも細い糸が使われている)。
【0087】
綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0088】
脚部挿通部80の内側領域110cに伸縮生地を更に重ねることで脚部の内側領域110cに対応する後部側を更に引き締めてその動きをサポートすることができる。
【0089】
なお、脚部挿通部80の脚部引き締め用生地部90乃至110以外の部分、すなわち、脚部挿通部80の前部領域部85および第2の脚部挿通部100の下方側領域部86は、伸縮生地一枚のみとし、伸縮生地は、綿混紡の素材を用いた生地としている。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地としている。
【0090】
綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0091】
ここで、前部領域部85は、第1の脚部引き締め用生地部90の前部側の側端縁90aと、第3の脚部引き締め用生地部110の外側の側端縁110aと、第2の脚部引き締め用生地部100の上端縁100aと、脚口部120と、の間で形成される領域であり、下方側領域部86は、第3の脚部引き締め用生地部110の外側の側端縁110aと、第2の脚部引き締め用生地部100の下端縁100bと、脚口部120と、の間で形成される領域である。
【0092】
なお、脚部挿通部80の前部81と内側部82との境界(第1の脚部引き締め用生地90の前部側の側端縁90a)は脚部挿通部80の内側部82寄りとすることが好ましい。
【0093】
すなわち、数式1に示す脚部挿通部80を畳んで平面的に置いた状態における脚部挿通部80の幅寸法Xに対する境目(第1の脚部引き締め用生地90の前部側の側端縁90a)から脚部挿通部80の内側端80cまでの最大の寸法Yの割合Zは、0.1~0.45とすることが好ましく、0.15~0.40とすることが更に好ましく、0.20~0.35とすること更に一層好ましい。このように割合Zを設定することにより、特に長時間座ったときに生じる境目の肌への負担を軽減することができる。
[数式1]
Z=Y/X
【0094】
脚口部120は、脚部挿通部80の下端に形成されている。脚口部120は、一枚の布部材の両側端縁を縫い合わせて環状に形成される(縫い目は90番手の糸を使用しつつ肌当たりを考慮し段差の少ないフラットな構成としている)。そして、脚口部120は、縫い合わされた両側端縁の縫い目120cが、脚部の内側に位置するように、脚口部120の上端縁120aと脚部挿通部80の下端縁80b´とを縫い合わせる。この脚口部120は、短尺に形成されており、その下端縁120bは、膝付近より詳しくは膝上方付近に位置する。
【0095】
このように形成された脚口部120は、伸縮生地1枚のみで形成される。この伸縮生地は、、伸縮生地は、綿混紡の素材を用いた生地としている。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地としている。脚口部120は、ヘム生地を用いて形成されている。
【0096】
綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることができ、より好ましくは、200g/m2~280g/m2の重量に設定された生地とすることができ、更に好ましくは、220g/m2~260g/m2の重量に設定された生地とすることができる。
【0097】
以上のように形成された下肢用衣料1を着用することにより、全体が後部の臀部側に引っ張られ、骨盤ベルト部10の側部13,14の位置および頂点C1,C2の位置が人体の側部側に設定される。
【0098】
そして、引き締め用生地で形成された骨盤ベルト部10の作用で、骨盤全体が引き締められるとともに、第2の後部介在布部材72の作用で臀部の下部が斜め上方に押し上げられてヒップアップ効果が高まる。更に、引き上げ部材75の作用で臀部の中央部に引き上げ部材75がいせ込まれヒップアップ効果を更に高めることができる。なお、引き上げ部材75によるヒップアップ効果は、上記した前身頃11の上端縁11cの中央部11c´の窪み部分と下端縁11dの中央部11d´の突出部分が作用して、前身頃11の中央部11c´,11d´が下方に引っ張られ易くなり、引き上げ部材75により第2の後部介在布部材72の引き上げ効果が大きくなる。
【0099】
更に、脚部挿通部80は、引き締め用生地を用いて形成されており、単に身に着けることにより脚部が引き締められてその動きがサポートされ脚部の衰えを補うことができる。
【0100】
より詳しくは、脚部挿通部80の内側の引き締め用生地である第1の脚部引き締め用生地部90は、着用時に脚部の内側の内転筋の位置を含むように形成されており、脚部の内側の内転筋が引き締められてその動きがサポートされる。
【0101】
また、脚部挿通部80の外側の引き締め用生地である第2の脚部引き締め用生地部100は、着用時に脚部の外側の大腿四頭筋の位置を含むように形成されており、脚部の外側の大腿四頭筋が引き締められてその動きがサポートされる。
【0102】
更に、第2の脚部引き締め用生地部100は、着用時に脚部の外側における膝付近より詳しくは膝上方付近から第3の脚部引き締め用生地部110の外側の傾斜する側端縁110aの上下方向の中間部にかけて帯状に延びるように形成されており、脚部の外側を効率よくサポートすることができる。
【0103】
また、脚部挿通部80の後部側の引き締め用生地である第3の脚部引き締め用生地部110は、着用時に脚部の後部側の大腿二頭筋を含むハムストリングスの位置を含むように形成されており、脚部の後部側の大腿二頭筋を含むハムストリングスが引き締められてその動きがサポートされる。
【0104】
更に、帯状をなす第3の脚部引き締め用生地部110は、下方から上方にかけて幅寸法を漸次増加させるように延びて、外側の側端縁110aの上端が側部に達するように直線状に傾斜して形成されることとしたので、脚部の後部側を効率よくサポートすることができる。
【0105】
なお、第3の脚部引き締め用生地部110の延在部84aは、着用時に人体の側部に達し延在部84aの上部側の位置は大腿四頭筋の位置を含み。これにより、大腿四頭筋の動きもサポートすることができる。
【0106】
また、上述した実施形態により、保湿効果のある成分を含浸させた生地を含む下肢用衣料1を提供することができ、これにより、脚部にうるおいを与えることが可能となる。
【0107】
更に、保湿効果のある成分は、植物より詳しくは椿から抽出した油脂とすることとしたので、保湿効果に特に優れた下肢用衣料1を提供することができる。
更にまた、脚部挿通部80は、伸縮生地を用いて形成することとしたので、脚部を引き締めることができ、フィット感を与えることができる。
【0108】
また更に、脚部挿通部80は、伸縮生地を複数重ねて形成することとしたので、脚部を更に引き締めることができ、フィット感を与えることができる。
また、脚部挿通部80は、綿混紡の素材を用いた生地で形成することとしたので、肌へのトラブルを少なくすることができる。
【0109】
更に、綿混紡の素材を用いた生地は、180g/m2~300g/m2の重量に設定された生地とすることとしたので、綿混紡の素材を用いた生地の厚みを所定の厚みにすることができ、パワー感を与えることができる。
更にまた、脚部挿通部80の下端部は、ヘム生地を用いて形成することとしたので、段差を付き難くくすることができる。
【0110】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について
図11乃至
図13に基づいて詳細に説明する。なお、本第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の符号が付された構成については同一の構成であるとしてその説明を省略することがあるものとする。また第1実施形態と同様の構成についてもその説明を省略することがあるものとする。
【0111】
すなわち、本発明の第2実施形態に係る下肢用衣料2は、骨盤ベルト部10は、骨盤ベルト部10の一部の領域に設けられる部分骨盤ベルト部300を更に有することとしている。第2実施形態の骨盤ベルト部10を形成する引き締め用生地は、上述した第1実施形態と同様に複数の伸縮生地を重ねて形成されている。より詳しくは、第2実施形態の骨盤ベルト部10は、表地10a側と表地10b側を有し、部分骨盤ベルト部300は、複数重ねられる引き締め用生地の間に介在するように、より詳しくは、表地10aと裏地10bの間に介在するように設けられている。
【0112】
この部分骨盤ベルト部300は、骨盤ベルト部10の下部側の領域に設けられており、これにより、骨盤を更に引き締めつつ腹部も持ち上げてヒップアップ効果も更に高めことが可能となる。また、部分骨盤ベルト部300は、複数重ねられる引き締め用生地の間に介在するように設けられているので、下肢用衣料2の表面からは視認することはできず製品の美観を損ねることが少ない。
【0113】
ここで、部分骨盤ベルト部300は、骨盤ベルト部10の下端縁11d,12dから上方の一定の範囲に設けられている。すなわち、第2実施形態の骨盤ベルト部10は、ネット生地を複数重ねて形成されており、複数重ねられたネット生地は、脚部挿通部80の上端側であって骨盤ベルト部10の下部側を覆うように設けられるネット生地(部分骨盤ベルト部300)を含むこととしている。
【0114】
つまり、部分骨盤ベルト部300の上端縁300´は、骨盤ベルト部10の上端縁10c,11c,12cから一定の長さ離間している。そして、部分骨盤ベルト部300の設置高さつまり上端縁300´の高さは、骨盤ベルト部10の前身頃11側の上端縁301´が後前頃12側の上端縁302´よりも低く設定されている。部分骨盤ベルト部300の設置高さは、より詳しくは、前身頃11および後身頃12の高さの15%~35%とし、より好ましくは18~32%、更に好ましくは20~30%の高さとすることができる。
【0115】
前身頃11側の部分骨盤ベルト部300の上端縁301´は、円弧状に湾曲した形状とすることができ、より詳しくは、前身頃11側の部分引き締め用生地300の上端縁301´は、下方側に突出した形状(つまり、前身頃11側の部分骨盤ベルト部300は上方側に対し窪んだ凹状)に形成することができる。このように、前身頃11側の部分骨盤ベルト部300を下方側に突出した形状に形成することとすれば、更に腹部を持ち上げるように矯正することができる。
【0116】
部分骨盤ベルト部300は、上述した第1実施形態の骨盤ベルト部10を形成する裏地10b側の引き締め生地と同様に、伸縮生地とすることができる。第2実施形態の下肢用衣料2の骨盤ベルト部10は、ネット生地を複数重ねて形成されている。すなわち、部分骨盤ベルト部300を形成する伸縮生地は、ネット生地とし、ネット生地は、パワーネットとすることができる。このパワーネットは、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向に伸縮(詳しくは横方向のみに伸縮)更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とする伸縮性を備えたメッシュ状の布片であり、弾性糸および吸湿性繊維等を含むこととすることができる。
【0117】
なお、部分骨盤ベルト部300を、骨盤ベルト部10の表地10a側に表面側から更に重ねるように設けることとしたり、骨盤ベルト部10の裏地10b側に裏面側から更に重ねるように設けることとしても所要の効果を奏する。
【0118】
このように、本第2実施形態の骨盤ベルト部10は、ネット生地を複数重ねて形成することとしたので、骨盤を更に引き締めながらも通気性を確保することができる。また、骨盤ベルト部10の複数重ねられたネット生地(裏地10bおよび部分骨盤ベルト部300)は、脚部挿通部80の上端側であって骨盤ベルト部10の下部側を覆うように設けられるネット生地(部分骨盤ベルト部300)を含むこととしたので、脚部挿通部80の上端側と隣接する骨盤の下部側を安定してサポートすることができる。
【0119】
なお、上述した部分骨盤ベルト部300は、ネット生地の他、綿混紡の素材を用いた生地とすることとしてもよい。綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含み、1方向に伸縮(詳しくは1方向にのみ伸縮)より詳しくは横方向更に詳しくは左右方向に伸縮(詳しくは横方向、左右方向にのみ伸縮)する1WAY生地とするストレッチ生地とすることができる。
【0120】
以上説明したように本発明によれば、脚部挿通部80は、引き締め用生地を用いて形成されることとしたので、単に身に着けることにより脚部が引き締められてその動きがサポートされ脚部の衰えを補うことができる。
【0121】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず特許請求の範囲を逸脱しない範囲内において種々の変形実施、応用実施が可能であることは勿論である。
【0122】
例えば、上述した実施形態にあっては、下肢用衣料1,2は、女性用のショーツを例に説明しているが、これに限定されるものではなく、本発明の技術思想は、その他のインナーやスポーツ衣料等にも適用可能である。
【0123】
また、上述した実施形態にあっては、ネット生地は、パワーネットとしているが他のネット生地、例えばサテンネットあるいはトリコネットとしても所要の効果を奏する。ただし、パワーネットとした方がサテンネットあるいはトリコネットとするよりも通気性や軽量化の面で優れる。
【0124】
更にまた、上述した実施形態にあっては、脚部挿通部80は、内側、後部側、外側のいずれもが引き緩め用生地を用いて形成されることとしているが、内側、後部側、外側のうち少なくともいずれかに引き緩め用生地を用いることとしても所要の効果を奏する。
【0125】
また、上述した実施形態にあっては、脚部挿通部80は、前記保湿効果のある成分を含浸させた生地を、内側部82、外側部83、および後部84側のいずれにも用いることとしているが、内側部82、外側部83、および後部84側のうち少なくともいずれかに用いることとしても所要の効果を奏する。
【0126】
更に、上述した実施形態にあっては、第2の後部介在布部材72(臀部を覆う生地)および脚部挿通部80のいずれにも保湿効果のある成分を含浸させた生地を用いることとしているがいずれか一方のみとしても所要の効果を奏する。
【0127】
更にまた、上述した実施形態にあっては、骨盤ベルト部10、ウエストベルト部30、クロッチ部40、第1の後部介在布部材71(臀部を覆う生地)、第2の後部介在布部材72(臀部を覆う生地)、および脚部挿通部80に用いられる綿混紡の素材を用いた生地は、ポリウレタン繊維を含むこととしているが、ナイロン繊維等の他の化学繊維やその他各種の繊維を含むこととしたり、綿混紡の素材を用いた生地のみとすることとしても所要の効果を奏する。
【0128】
また更に、上述した実施形態にあっては、骨盤ベルト部10、ウエストベルト部30、クロッチ部40、第1の後部介在布部材71(臀部を覆う生地)、第2の後部介在布部材72(臀部を覆う生地)、および脚部挿通部80において、綿混紡の素材を用いた生地に代えてナイロン繊維やポリウレタン等の化学繊維を用いた生地を用いることとしても所要の効果を奏する(この場合、骨盤ベルト部10、ウエストベルト部30、クロッチ部40、第1の後部介在布部材71(臀部を覆う生地)、第2の後部介在布部材72(臀部を覆う生地)、および脚部挿通部80をナイロン繊維やポリウレタン等の化学繊維を用いた生地のみで形成する)。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明は、単に身に着けることにより脚部が引き締められてその動きがサポートされ脚部の衰えを補うことができる下肢用衣料を提供することができ、衣料業界の発展に大きく貢献する。
【符号の説明】
【0130】
A1,A2:腸骨棘点
B1,B2:転子点
C1,C2:頂点
1,2:下肢用衣料
10:骨盤ベルト部
10a:表地
10b:裏地
10c:上端縁
11:前身頃
11a,11b:側端縁部
11c:上端縁
11c´:中央部
11d:下端縁
11d´:中央部
12:後身頃
12´:中央部の一定幅領域
12a,12b:側端縁部
12c:上端縁
12d:下端縁
13:側部
13a:下端
14:側部
14a:下端
30:ウエストベルト部
30c:下端縁
31:開口部
40:クロッチ部
40a:表地
40b:裏地
41:前端縁
42:後端縁
50:介在布部材
60:前部介在布部材
60a:上端縁
60b:下端縁
60b1,60b2:両端
60c,60d:側端縁
70:後部介在布部材
70a:上端縁
70b:中央の下端縁
70b1,70b2:両端
70c,70c´,70d,70d´:側方の下端縁
71:第1の後部介在布部材
71a:上端縁
71b:下端縁
72:第2の後部介在布部材
72a:表地
72b:裏地
72c:上端縁
72c1:中央部
72c2,72c3:左右部
72d:下端縁
72d1:中央部
75:ストレッチテープ
80:脚部挿通部
80a:表地
80b:裏地
80b´:下端縁
80c:内側端
81:前部
81a:上端縁
81a´:中央部
82:内側部
82a:上端縁
83:外側部
83a:上端縁
84:後部
84a:延在部
84a´:上端縁
84b:中央部
84b´:上端縁
84c:内側部
84c´:上端縁
84d:外側部
84d´:上端縁
85:前部領域部
86:下方側領域部
90:第1の脚部引き締め用生地部
90a:前部側の側端縁
90b:後部側の側端縁
100:第2の脚部引き締め用生地部
100a:上端縁
100b:下端縁
110:第3の引き締め用生地部
110a:側端縁
110b:側端部
110c:内側領域
110c´:裏面側
110d:側端縁
120:脚口部
120a:上端縁
120b:下端縁
120c:縫い目
200:温熱素材
200A:生地
300:部分引き締め用生地
300´,301´,302´:上端縁