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特開2022-55378テーマパークアトラクション用の特殊体感遊具
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  • 特開-テーマパークアトラクション用の特殊体感遊具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055378
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】テーマパークアトラクション用の特殊体感遊具
(51)【国際特許分類】
   A63G 21/08 20060101AFI20220401BHJP
   A63G 21/04 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
A63G21/08
A63G21/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020162762
(22)【出願日】2020-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】720008298
【氏名又は名称】石原 浩行
(72)【発明者】
【氏名】石原 浩行
(57)【要約】
【課題】テーマパークアトラクション用の特殊体感遊具のうち特殊車両やゴンドラ型、それらに類する乗り物等で前進するタイプのものは、レールや吊りワイヤー等による進路上の回転を利用して動くものを除き、搭乗者から見て前後左右の双方においての回転はさせていない。動きのバリエーションや演出表現自体が限定されてしまい、新規性の無い、似通ったアトラクションが作り出され続けることにもなる。
【解決手段】
座席を前後左右の双方へ回転させることが可能となる構造とするが、そのための特殊フレームやモーター等を付加する。演出表現や体感が向上され、アトラクション自体の完成度を高めることが出来る。多種多様な乗り物等に転用可能であることから、アトラクション開発の行き詰まりを回避させ、遊具のバリエーションを増加させることにも繋がる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーマパークアトラクションや遊園地、ゲームセンター等で用いる特殊車両やゴンドラ等に座席を設けてタイヤや吊りワーヤー、レール、道路型や水路型等を用いて進行させる顧客が搭乗する体感遊具であるが、搭乗者が乗る座席を前後左右の双方において回転を与えることを可能としたもの。なお、座席部分を複雑に動かしながら進行できることを目的としているため、座席に身体の固定を要しない簡易的な遊具や、レールや吊りワイヤー等による進路を利用することによって回転させる程度のものや、進行性が無いその場で回転させる程度のものは本請求に含まない。

(1)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊体感遊具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無し。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
テーマパークアトラクション用の特殊体感遊具のうち特殊車両やゴンドラ型、それらに類する乗り物等で前進するタイプのものは、レールや吊りワイヤー等による進路上の回転を利用して動くものを除き、搭乗者から見て前後左右の双方においての回転はさせていない。
【0004】
以後に開発される体感遊具としては、動きのバリエーションや演出自体が限定されてしまい、新規性の無い、似通ったアトラクションが作り出されることになる。似通ったアトラクションが造設され続けると、顧客に与える感動が希薄化し、園全体の死活問題にも成りかねない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
座席を搭乗者から見て前後左右の双方においての回転させることが可能となる構造とするが、そのための特殊フレームやモーター等を付加する。一時的に宙返りの状態にもなるため、座席への身体固定は必要になる。
【発明の効果】
【0006】
遊具や搭乗者の動きのバリエーションが広がり、構築物や映像等を併用すれば、宇宙空間や空中、水中、異世界等をよりリアルに表現・体感でき、アトラクション自体の完成度を向上させることが出来る。
【0007】
また、本発明による技術は、展望用の乗り物や、スリル感を出す乗り物、子供用の乗り物等に転用可能であることから、アトラクション開発の行き詰まりを回避させ、遊具のバリエーションを増加させることが可能である。

(2)
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の実施例(横から見た構造例)を示す図である。うち、1はレール部分、2はタイヤ部分、3は足部分、4は車台部分、5は横回転機能部分、6は座席部分、7は前後回転機能部分であるが、いずれもオーソドックスなタイプとして一例を示す。搭乗者は5により横回転を受け、7により前後回転を受ける。
【0009】
図2図2は、本発明の実施例(前から見た構造例)を示す図である。1はレール部分、2はタイヤ部分、3は足部分、4は車台部分、5は横回転機能部分、6は座席部分、7は前後回転機能部分であるが、図1を正面から図示したものである。
【0010】
図3図3は、本発明の実施例(横から見た構造例の発展型)を示す図である。うち、1はレール部分、2はタイヤ部分、3は足部分、4は車台部分、5は横回転機能部分、6は座席部分、7は前後回転機能部分を示す。搭乗者は5により横回転を受け、7により前後回転を受ける。
【0011】
図4図4は、本発明の実施例(前から見た構造例)を示す図である。1はレール部分、2はタイヤ部分、3は足部分、4は車台部分、5は横回転機能部分、6は座席部分、7は前後回転機能部分であるが、図3を正面から図示したものである。
【0012】
図5図5は、本発明の実施例(レールタイプの使用例)を示す図である。1はレール部分、2は遊具(本発明)を示す。
【0013】
図6図6は、本発明の実施例(吊りワイヤータイプの使用例)を示す図である。1は吊りワイヤー部分、2は遊具(本発明)を示す。 (3)
【発明を実施するための形態】
【0014】
座席を前後方向へ360度回転させることが可能となる構造とするが、そのための特殊フレームやモーター等を付加する。一時的に宙返りの状態にもなり、激しい動きも想定されるため、座席への身体固定は必要になる。
【実施例0015】
図1から図4に従って実施例(使用例)を説明する。1レール部分(2本1組)を前進していくタイプとした場合の例を示す。いずれも例であり、大きさや長さ、位置、形状、付帯物等は、多様にアレンジ可能である。
【0016】
1レール部分の設置方法であるが、オンロードタイプの安定した移動とするか、オフロードタイプの不安定な移動とするかの設置方法を持って、搭乗者の体感を変えることが出来る。2本のレールの距離は、均一とする場合と不均一とする場合がある。また、搭乗者の下のみでなく、横や上に設置される場合もある。
【0017】
2タイヤ部分は、4本であるとは限らず、横や上のほか前後方にも有り得る。
【0018】
3足部分は、伸縮したり形状が変わったりする可変型や、これ自体に動力を持たせて、車台全体に揺れや振動等を与えることも有り得る。
【0019】
5横回転機能部分は、座席に横回転を与えるほか、一時的な座席の向き変更、揺れや振動を与えることも可能である。
【0020】
6座席部分は、音響装置、振動装置、エアー噴射装置、その他各種器具が搭載可能である。
【0021】
7前後回転機能部分は、支点となる軸の位置によって動きの大きさが異なるため、図1図2図3図4のような大きさの違いが発生する。図3図4の場合は、4車台を含めた大きな回転であるため360度回転しても搭乗者の視界は塞がれにくい。また、図1図2図3図4における前後回転機能の双方とも(2か所とも)を設置して回転させるほか、5横回転機能部分と併用させることで動きのバリエーションを増やすことが可能である。


(4)
【実施例0022】
図5に従って実施例(レールタイプの使用例)を説明する。1レール部分が複雑に敷かれたなか、2遊具が進んで行くものである。途中、構築物、音響、映像、エアー噴射、水しぶき、明暗、遊具自体の前進後退や急加速等の演出表現が可能である。
【0023】
1レール部分を利用しない安定した路上を進む場合や、水中、水上、空中等の
移動遊具としても転用が可能である。
【実施例0024】
図6に従って実施例(吊りワイヤータイプの使用例)を説明する。1吊りワイヤー部分によって、2遊具が上下に移動するものである。スピードや高さによって、スリル感や展望状況を変えることや、子供向きの遊具に転用することも可能である。本例は地面から垂直方向に示しているが、水平方向に支柱部分を延長させ、吊りワーヤーを水平方向に進行させることで、園内を周遊させるような用い方も可能である。

















図1
図2
図3
図4
図5
図6