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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055529
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】広告生成方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220401BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020163001
(22)【出願日】2020-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000231361
【氏名又は名称】NISSHA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124811
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 資博
(74)【代理人】
【識別番号】100088959
【弁理士】
【氏名又は名称】境 廣巳
(74)【代理人】
【識別番号】100097157
【弁理士】
【氏名又は名称】桂木 雄二
(74)【代理人】
【識別番号】100187724
【弁理士】
【氏名又は名称】唐鎌 睦
(72)【発明者】
【氏名】加藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】安福 喜代志
(72)【発明者】
【氏名】水嶋 宏介
(72)【発明者】
【氏名】吉村 祐一
(72)【発明者】
【氏名】江口 もも子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】販売商品の包装に広告を付す場合に、広告効果のさらなる向上を図ることができないこと。
【解決手段】本発明の広告生成システム100は、商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得する取得部121と、購入行動情報に基づいて広告情報を生成する広告生成部122と、ユーザが購入した商品の包装に広告情報を付すよう制御する包装制御部123と、を備える。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得し、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成し、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成方法。
【請求項2】
請求項1に記載の広告生成方法であって、
ユーザによる過去の商品の購入に伴う行動履歴を表す行動履歴情報を取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
【請求項3】
請求項2に記載の広告生成方法であって、
ユーザによる過去の商品の購入履歴を前記行動履歴情報として取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報である前記購入履歴に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の広告生成方法であって、
ユーザによる過去の商品の購入に伴う当該ユーザの移動経路履歴を前記行動履歴情報として取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報である前記移動経路履歴に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の広告生成方法であって、
再利用可能な前記包装に対して消去可能なように前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成方法。
【請求項6】
請求項2乃至4のいずれかに記載の広告生成方法であって、
ユーザに提供した商品の再利用可能な前記包装及びユーザから返却された前記包装を識別する包装識別情報を取得すると共に、ユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報を取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれるユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成し、
再利用可能な前記包装に対して消去可能なように前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成方法。
【請求項7】
請求項6に記載の広告生成方法であって、
取得した前記購入行動情報に含まれるユーザが前記包装を返却する場所を含む前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の広告生成方法であって、
ユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報に基づいて、前記包装を返却可能な場所を選定する、
広告生成方法。
【請求項9】
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得する取得部と、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成する広告生成部と、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する包装制御部と、
を備えた広告生成システム。
【請求項10】
商品の再利用可能な包装に広告情報を消去可能なよう付する包装生成装置と、情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得する取得部と、
前記購入行動情報に基づいて前記広告情報を生成する広告生成部と、
ユーザが購入した商品の前記包装に前記広告情報を付すよう前記包装生成装置を制御する包装制御部と、を備えた、
広告生成システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告生成方法、広告生成システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食物を提供する店舗にて、利用者が飲食物を持ち帰りできるよう提供する店舗が増加している。例えば、コーヒーなどの飲料を提供する店舗においては、紙コップといった容器を用いて、利用者が飲料を持ち帰りできるよう提供している。
【0003】
ここで、特許文献1では、紙コップで提供された飲料において、飲み口を清潔に保つように当該飲み口を箱体で覆うことを提案している。そして、箱体の表面に、文字、イラストなどの情報を印刷することで、宣伝広告として利用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-55799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、上述した特許文献1では、広告の内容や広告の印刷方法は不明であるが、予め箱体に広告を印刷しておくことが考えられる。このため、特許文献1の技術では、予め用意された特定の内容の広告を利用者に提供するだけであって、利用者の状況に応じた内容の広告を提供しているとは限らない。その結果、広告による宣伝効果は限られてしまい、広告効果のさらなる向上を図ることができない、という問題が生じる。そして、上述したような広告は、販売されているあらゆる商品の容器などの包装に付すことも可能であるが、上述同様に広告効果のさらなる向上を図ることができない。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である、販売商品の包装に広告を付す場合において、広告効果のさらなる向上を図ることができない、ことを解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態である広告生成方法は、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得し、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成し、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する、
という構成をとる。
【0008】
また、本発明の一形態である広告生成システムは、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得する取得部と、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成する広告生成部と、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する包装制御部と、
を備えた、
という構成をとる。
【0009】
また、本発明の一形態である広告生成システムは、
商品の再利用可能な包装に広告情報を消去可能なよう付する包装生成装置と、情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得する取得部と、
前記購入行動情報に基づいて前記広告情報を生成する広告生成部と、
ユーザが購入した商品の前記包装に前記広告情報を付すよう前記包装生成装置を制御する包装制御部と、を備えた、
という構成をとる。
【0010】
また、本発明の一形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得し、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成し、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する、
処理を実行させる、
という構成をとる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、以上のように構成されることにより、販売商品の包装に広告を付す場合において、広告効果のさらなる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態1における広告生成システムの全体構成を示す図である。
図2図1に開示した商品の包装であるカップの一例を示す図である。
図3図1に開示した情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図4図1に開示した情報処理装置に記憶されるデータの一例を示す図である。
図5図1に開示した情報処理装置に記憶されるデータの一例を示す図である。
図6図1に開示した情報処理装置による処理の一例を説明するための図である。
図7図1に開示した情報処理装置による処理の一例を説明するための図である。
図8図1に開示した情報処理装置による処理の一例を説明するための図である。
図9図1に開示した情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態2における情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図11】本発明の実施形態2における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図12】本発明の実施形態2における情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図9を参照して説明する。図1乃至図5は、主に広告生成システムの構成を説明するための図であり、図6乃至図9は、主に広告生成システムの処理動作を説明するための図である。
【0014】
[構成]
本発明における広告生成システムは、ユーザUが商品を購入する際に、かかるユーザに応じた広告情報を生成して、生成した広告情報を商品の包装に付することを行うシステムである。例えば、本実施形態では、コーヒーなどの飲料を商品の一例とし、かかる飲料を収容するカップCを包装の一例として説明することとする。また、本実施形態では、容器であるカップCの本体は、樹脂といった素材で形成されており、カップC自体が再利用可能であることとする。このため、ユーザUは、購入後にカップCを店舗など商品の提供業者やカップCの管理業者に対して返却する必要がある。なお、カップCの本体は、ステンレスなどの素材で形成されていてもよく、再利用可能ないかなる素材で形成されていてもよい。また、広告情報は、例えば、カップCの側面などの表面に付されることとなるが、直接プリンタで印刷されたり、広告が印刷されたシールが貼り付けられることで付されることとする。さらに、広告情報は、カップCの表面から消去可能であり、例えば、所定温度の熱の印加で消失するインクを用いてプリントされたり、所定温度で溶解するシールにプリントされて構成されている。なお、消去可能な広告については後に詳述する。
【0015】
但し、本発明の広告生成システムは、必ずしも上述した場面にて利用されることに限定されない。例えば、包装は、上述したように飲料を収容するカップCであることに限定されず、食品を収容する弁当箱であってもよく、また、飲食物に限らず洋服などの商品を収容するボックスであってもよく、いかなる商品を収容する容体であってもよい。また、広告が付される包装は、上述したカップCのように直接商品を収容する容器であることに限定されず、複数のカップCを保持するためのホルダーや商品を収容するバッグなど、商品を搬送する際に使用される物であってもよい。さらに、広告が付される包装は、必ずしも再利用可能なものであることに限定されず、紙などの使い捨ての材料で形成された容器や箱、袋などの包装であってもよい。
【0016】
本実施形態における広告生成システムは、図1に示すように、ネットワークNに接続された情報処理装置1と、コーヒーなどの飲料を提供する店舗に設置された各種装置と、ユーザUが操作するユーザ端末3と、により構成されている。店舗設置された各種装置は、ネットワークNを介して情報処理装置1に接続された店舗端末2と、かかる店舗端末2に接続されたユーザ用リーダ21、カップ用リーダ22及び広告生成装置23と、により構成される。なお、図1では、ユーザUが商品を購入してカップUを受け取る店舗である購入店舗と、ユーザUがカップCを返却する返却店舗と、を別々に図示しているが、同一店舗であってもよい。以下、各構成について詳述する。
【0017】
まず、ユーザUが操作するユーザ端末3は、例えば、スマートフォンといった情報処理端末である。ユーザ端末3は、ユーザUの操作により、事前に、ネットワークNを介して情報処理装置1に対してアクセスし、上述したように再利用可能であり広告が付されたカップCを利用して商品提供を受けるサービスを利用するためのユーザ登録を行う。例えば、ユーザ端末3は、サービスを受けるためのアプリケーションをインストールすることにより、かかるアプリケーションの機能を利用してユーザ登録を行う。このとき、ユーザ端末3は、例えば、ユーザUの氏名、メールアドレス、決済用のクレジットカード情報などの個人情報や、ユーザUの年代や性別、家族構成など属性情報、などを登録する。これに応じて、情報処理装置1からは、ユーザUを識別するユーザ識別情報に対応する二次元バーコードが発行され、ユーザ端末3に記憶保持されることとなる。
【0018】
また、ユーザ端末3は、上述したアプリケーションの機能により、ユーザUが店舗でコーヒーなどの商品を購入する際に、上述したように記憶されている二次元バーコードをディスプレイに表示する。なお、表示した二次元バーコードは、後述するように情報処理装置1に取得され、購入した商品情報や商品を購入したことにより提供されたカップCを識別するの包装識別情報と関連付けられる。また、ユーザ端末3は、アプリケーションの機能により、ユーザUにカップCが提供されてから返却されるまでの間は、ユーザ端末3自体の位置情報を情報処理装置1に送信するよう作動する。例えば、ユーザ端末3は、搭載されたGPS(Global Positioning System)の機能を用いて自己の位置を検出し、かかる位置情報を一定の時間間隔で情報処理装置1に送信する。なお、ユーザ端末3は、ユーザUの操作により位置情報を情報処理装置1に送信してもよい。
【0019】
次に、店舗に配置される各種装置について詳述する。上記店舗端末2は、店舗において店員によって操作され、購入情報の管理や会計を行うために利用される情報処理端末である。具体的に、店舗端末2は、演算装置と記憶装置とを備えており、演算装置にプログラムが組み込まれることにより、以下の機能を有する。まず、店舗端末2は、飲料を購入する際にユーザUがユーザ端末3に表示した当該ユーザUを識別するユーザ識別情報に対応する二次元バーコードを、ユーザ用リーダ21を介して読み取る機能を有する。そして、店舗端末2は、読み取った二次元バーコードを、ネットワークNを介して情報処理装置1に送信する機能を有する。なお、ユーザ用リーダ21は、例えば、ユーザ端末3の表示画面に映る二次元バーコードを読み取り可能なカメラにて構成されている。
【0020】
また、店舗端末2は、図2に示すように、ユーザUに提供するカップCに内蔵されたIC(Integrated Circuit)チップ4に記憶された当該カップCを識別する包装識別情報を、カップ用リーダ22を介して読み取る機能を有する。そして、店舗端末2は、読み取った包装識別情報を、ネットワークNを介して情報処理装置1に送信する機能を有する。このとき、カップ用リーダ22は、例えば、RFID(Radio Frequency Integrated Circuit)リーダにて構成されており、RFIDチップにて構成されカップCに装備されたICチップ4から、カップCの包装識別情報を読み取る。なお、店舗端末2は、ユーザUによるカップCの返却時にも、返却されたカップCからカップ用リーダ22を介して包装識別情報を読み取り、ネットワークNを介して情報処理装置1に送信する機能を有する。
【0021】
ここで、本実施形態では、一例として、カップCには、当該カップCを識別する包装識別情報が記憶されたICチップ4が内蔵されている場合を例示しているが、カップCの表面に当該カップCを識別する包装識別情報に対応する二次元バーコードが印刷されていたり、二次元バーコードが印刷されたシールが貼り付けられていてもよい。この場合、上述した店舗に設置されるカップ用リーダ22は、カップCの表面に表されている包装識別情報に対応する二次元バーコードを読み取り可能なカメラなどの読み取り装置にて構成されていてもよい。また、カップCを識別する包装識別情報は、上述したICチップ4や二次元バーコードを用いてカップCに対応付けておくことに限定されず、いかなる媒体や方法を用いてカップCに対応付けてもよい。そして、包装識別情報が含まれる媒体に応じて、かかる媒体から包装識別情報を読み取り可能な装置にてカップ用リーダ22が構成される。
【0022】
また、店舗端末2は、情報処理装置1からの指令に応じて広告生成装置23を制御して、当該情報処理装置1にて生成された広告情報Dを、図2に示すように、カップCの表面に付するよう制御する。なお、広告生成装置23は、例えば、80℃など所定温度以上で消去されるインクを用いて、図3に示すような文字とロゴからなる広告情報DをカップCの側面にプリントするプリンタにて構成されている。但し、広告生成装置23は、所定温度以上で消去されるインクを用いてプリントするプリンタであることに限定されず、いかなる方法でカップCに広告情報を付する装置であってもよい。例えば、広告生成装置23は、所定量以上の紫外線で消去されるインクや所定時間以上で消去されるインクを用いて広告情報をカップCにプリントする装置であってもよく、60℃など所定温度以上で水に溶けるシールに広告情報をプリントする装置であってもよい。また、広告生成装置23は、カップCや包装が使い捨てである場合には、上述した消去されるインクや溶けるシールなどを用いることなく、一般的なインク等を使用して広告情報をプリントする装置であってもよい。
【0023】
次に、情報処理装置1の詳細について説明する。情報処理装置1は、演算装置と記憶装置とを備えた1台又は複数台の情報処理装置にて構成される。そして、情報処理装置1は、図3に示すように、取得部11、広告生成部12、包装生成部13、分析部14、を備える。取得部11、広告生成部12、包装生成部13、分析部14の各機能は、演算装置が記憶装置に格納された各機能を実現するためのプログラムを実行することにより、実現することができる。また、情報処理装置1は、ユーザ情報記憶部15、広告情報記憶部16、を備える。ユーザ情報記憶部15、広告情報記憶部16は、記憶装置により構成される。以下、各構成について詳述する。
【0024】
取得部11は、事前に、サービス提供者側から広告情報の入力を受け付けて、広告情報記憶部16に記憶する。広告情報は、例えば、図4に示すように、文字とロゴからなる広告内容の情報と、広告の属性と、を含む。広告の属性は、例えば、広告が対象とするユーザUの商品の購入行動に対応する情報であり、購入回数や頻度、時間帯、エリアや、これらによって分類されたパターン、といった情報である。
【0025】
また、取得部11は、ユーザUからのサービス利用のユーザ登録要求に応じて、ユーザUを識別するユーザ識別情報を発行すると共に、ユーザUから入力された個人情報や属性情報を取得して、図5に示すように、ユーザ情報としてユーザ情報記憶部15に記憶する。そして、後述するようにユーザUにて商品が購入されると、店舗端末2やユーザ端末3からユーザUによる商品の購入行動を表す情報が送信されるため、それらの情報を購入情報(購入行動情報)として記憶する。例えば、取得部11は、店舗端末2から送信された、ユーザUが商品を購入した年月日時刻、購入商品名、提供したカップCの包装識別情報、購入店舗、カップCの返却店舗などを取得して購入情報として記憶する。また、取得部11は、ユーザ端末3から送信されたカップCの提供から返却までの位置情報を取得して、かかる位置情報から生成したユーザUの移動ルートを購入情報として記憶する。このように、取得部11は、ユーザUの購入に伴う行動履歴、つまり、商品名、購入時刻、購入回数、購入場所、カップの返却場所、移動ルート(移動経路履歴)を取得して記憶する。
【0026】
また、購入店舗にてユーザUが新たに商品を購入する際には、ユーザ端末3に表示された二次元バーコードがユーザ用リーダ21を介して店舗端末2にて読み取られるが、このとき取得部11は、店舗端末2からユーザUの二次元バーコードを取得する。そして、取得部11は、二次元バーコードに対応するユーザ識別情報を抽出して取得し、かかるユーザ識別情報に対応するユーザ情報を、ユーザ情報記憶部15から取得する。つまり、取得部11は、商品を購入しようとするユーザUの過去の購入情報を取得して広告生成部12に渡す。
【0027】
広告生成部12は、取得したユーザUの過去の購入情報に基づいて、かかるユーザUにカップCを介して提供する広告情報を生成する。本実施形態では、広告生成部12は、広告情報記憶部16に登録された広告情報から、ユーザUの過去の購入情報に適合する広告情報を選択することで、かかるユーザUに提供する広告情報を生成することとする。以下、広告情報の選択の具体例をいくつか説明する。
【0028】
一例として、広告生成部12は、ユーザUによる過去の商品の購入回数や購入頻度、カップCの返却履歴により、広告情報を選択する。例えば、過去に購入が無い、購入回数が少ない、定期的な購入ではない、複数回のカップCの返却履歴がない、というような条件を満たす場合には、ユーザUが新規顧客であると判断し、店舗にて新規顧客を獲得するようなキャンペーンを実施することができる内容の広告情報を選択する。
【0029】
また、一例として、広告生成部12は、ユーザUによる過去の商品の購入間隔や購入時刻により、広告情報を選択する。例えば、定期的な商品の購入時刻が、平日の朝、平日の昼、休日、というような規則性があるという条件を満たす場合には、その時間帯の割引、他の時間帯の割引、他のメニューの割引など、さらなる販売促進を図るようなキャンペーンを実施することができる内容の広告情報を選択する。
【0030】
また、一例として、広告生成部12は、ユーザUによる過去の商品の購入に伴う位置、つまり、購入場所、カップCの返却場所、移動ルートに応じて、広告情報を選択する。このとき、広告生成部12は、同一移動ルートとなった頻度や、時刻と位置との関係なども考慮して、広告情報を選択する。ここで、図6乃至図7を参照して、ユーザUの位置により広告情報を選択する具体例を説明する。図6に示すように、ユーザUが店舗A1で商品を購入し、店舗A2でカップCを返却するという符号R1に示す移動ルートの頻度が高い場合には、移動ルートR1上に位置する他の店舗B1,B2の広告情報を選択してもよい。また、図7に示すように、ユーザUが店舗A1で商品を購入し、符号R2に示す移動ルートで移動して店舗A3でカップCを返却する頻度が高い場合には、店舗A3の周囲に位置する他の店舗B3の広告情報を選択してもよい。
【0031】
ここで、上記では、広告生成部12は、ユーザUの過去の購入に伴う行動に基づいて既存の広告情報を選択しているが、行動に基づいて広告情報を新たに生成してもよい。例えば、ユーザUによる商品の購入頻度が高い時刻に合わせてキャンペーン時刻を含む広告情報を生成してもよく、ユーザUによる移動ルートに合わせて当該移動ルート近辺に位置する他の店舗の情報を含む広告情報を生成してもよい。なお、上述した広告情報の生成方法は一例であって、必ずしも上述したように広告情報を生成することに限定されない。例えば、ユーザUが過去に購入した商品に基づいて広告情報を生成してもよく、ユーザUの年代や性別、家族構成などの属性に基づいて広告情報を生成してもよい。
【0032】
包装生成部13(包装制御部)は、広告生成部12にて生成された広告情報を、ユーザUが購入した商品の包装であるカップCに付するよう制御する。具体的に、包装生成部13は、ネットワークNを介して店舗端末2に対して生成した広告情報を送信して、かかる広告情報をカップCの側面に付するよう指令する。店舗端末2は、情報処理装置1の包装生成部13からの指令に応じて、店舗に設置された広告生成装置23を制御して、図2に示すように、カップCの側面に広告情報Dをプリントする。なお、広告生成装置23は、上述したように、所定温度以上で消去されるインクを用いたり、所定温度以上で水に溶けるシールを用いるなど、後にカップCから消去可能なよう広告情報Dを付する。
【0033】
以上のようにして広告情報Dが付されたカップCが生成され、かかるカップCにユーザUが購入した飲料が注がれて当該ユーザUに対して提供されることとなる。このとき、上述したように、購入店舗に設置されたカップ用リーダ22を介して取得部11にてカップCを識別する包装識別情報が取得されて、ユーザUを識別するユーザ識別情報と関連付けられる。また、取得部11は、その後、上述したように、購入店舗や購入商品、移動ルート、カップCの返却店舗、などの情報を取得してユーザ情報内の購入情報として記憶する。
【0034】
分析部14は、任意のタイミングで、ユーザ情報の購入行動情報の分析を行い、種々の設定を行う。例えば、分析部14は、複数のユーザUの移動ルートを分析し、新たな返却場所の設定を行う。一例として、図8に示すように、ユーザUが店舗A1で商品を購入し、符号R3に示す移動ルートで移動して一旦自宅Hに帰宅し、翌日に店舗A3でカップCを返却する頻度が高いと分析したとする。この場合、ユーザUがカップCを返却しやすいよう、ユーザUの自宅H近くや移動ルートR3上に位置する他の店舗B2を返却場所として新たに設定することを決定してもよい。このとき、店舗B2は、カップCを用いて商品を提供する店舗ではなく、カップCを利用せず回収のみを行う店舗であってもよい。また、分析部14は、ユーザUの購入行動情報を分析して、新たな広告情報の生成や修正などを行ってもよい。
【0035】
[動作]
次に、上述した広告生成システムの動作を説明する。ここでは、主に情報処理装置1の動作を示す図9のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザUは、事前に再利用可能なカップCによる飲料の提供を受けるサービスを利用するためのユーザ登録を行う。これにより、ユーザ端末3には、かかるサービスを利用するためのアプリケーションがインストールされ、また、ユーザ識別情報に対応する二次元バーコードが記憶される。また、情報処理装置1には、ユーザ識別情報に関連付けて、図5に示すようなユーザ情報が記憶される。なお、情報処理装置1には、事前に図4に示すような広告情報が記憶されている。
【0036】
そして、ユーザUが購入店舗にて新たに飲料を購入する際には、ユーザUはユーザ端末3にユーザ識別情報に対応する二次元バーコードを表示し、飲料を注文する。すると、購入店舗の店員は、ユーザ用リーダ21を用いてユーザ端末3に表示された二次元バーコードを読み取り、かかる二次元バーコードを店舗端末2が情報処理装置1に送信する。これにより、情報処理装置1は、二次元バーコードに対応するユーザ識別情報を取得し(ステップS1)、さらに、かかるユーザ識別情報に対応するユーザ情報をユーザ情報記憶部15から読み出す(ステップS2)。
【0037】
続いて、情報処理装置1は、読み出したユーザUのユーザ情報に含まれる過去の購入情報に基づいて、カップCに付する広告情報を生成する(ステップS3)。ここでは、ユーザUが初めて店舗を利用し、これまでに購入履歴がないこととする。この場合、情報処理装置1は、ユーザUが新規顧客であると判断し、店舗にて新規顧客を獲得するようなキャンペーンを実施することができる内容の広告情報を選択する。なお、広告情報には、図4に示すように、広告が適用されるユーザUの商品の購入行動に対応する情報である属性が記憶されており、ユーザUの購入情報がマッチした属性を有する広告が選定される。
【0038】
続いて、情報処理装置1は、生成された広告情報を店舗端末2に送信し、かかる広告情報をユーザUが購入した商品の包装であるカップCに付するよう指令する(ステップS4)。すると、店舗端末2は、情報処理装置1からの指令に応じて、図2に示すように店舗に設置された広告生成装置23を制御して、図3に示すように、カップCの側面に広告情報Dをプリントする。なお、広告生成装置23は、上述したように、所定温度以上で消去されるインクを用いたり、所定温度以上で水に溶けるシールを用いるなど、後にカップCから消去可能なよう広告情報Dを付する。そして、購入店舗の店員は、広告情報Dが付されたカップCに飲料を注いでユーザUに提供する。
【0039】
なお、上述したようにユーザUに飲料を提供する際に、店舗端末2は、広告情報Dを付したカップCの包装識別情報をカップ用リーダ22を介して取得して、情報処理装置1に送信する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUを識別するユーザ識別情報と、かかるユーザUに提供したカップCの包装識別情報と、を関連付けて、ユーザ情報内の行動情報として記憶する(ステップS5)。このとき、店舗端末2は、店舗情報や購入時刻、ユーザUが購入した商品情報なども情報処理装置1に送信し、情報処理装置1はこれらの情報も購入情報として記憶する(ステップS6)。
【0040】
その後、情報処理装置1は、飲料を購入したユーザUのユーザ端末3から自動的あるいはユーザUの操作により送信される位置情報を取得し、かかる位置情報に基づいてユーザUの移動ルートを生成して、ユーザUの行動情報として記憶する(ステップS7)。また、ユーザUがカップCを返却すると、返却店舗の店舗端末2から返却されたカップCの包装識別情報や、返却日時、返却店舗の情報が情報処理装置1に送信される。これを受けた情報処理装置1は、カップCの返却に関する情報を取得して、ユーザUの行動情報として記憶する(ステップS8)。なお、返却されたカップCは、返却店舗や予め設定された洗浄工場で洗浄される。このとき、カップCに対して予め設定された熱を印加するなど、広告情報を消去可能な処理が施されて洗浄される。これにより、カップCの表面から広告情報が消去され、また、洗浄されることで、カップCが再利用可能となる。
【0041】
続いて、その後に同一のユーザUが新たに飲料を購入する場合の情報処理装置1の動作を説明する。情報処理装置1は、上述同様に、店舗にてユーザUから提示された二次元バーコードに対応するユーザ識別情報を抽出して取得し(ステップS1)、かかるユーザ識別情報に対応するユーザ情報をユーザ情報記憶部15から読み出す(ステップS2)。
【0042】
このとき、ユーザ情報に含まれる購入情報は、ユーザUが購入行動を行う毎に蓄積され更新されており、情報処理装置1は、かかる購入情報に基づいて広告情報の生成を行う(ステップS3)。例えば、情報処理装置1は、ユーザUによる過去の商品の購入回数や購入頻度、購入時刻などに基づいて、広告情報を選択したり、ユーザUによる過去の商品の購入に伴う位置、つまり、購入場所、カップCの返却場所、移動ルートにより、広告情報を選択する。
【0043】
その後、情報処理装置1は、上述同様に、生成した広告情報を店舗端末2に送信し、かかる広告情報をユーザUが購入した商品の包装であるカップCに付するよう指令する(ステップS4)。このように、ユーザUの過去の商品の購入行動を考慮して、ユーザUの行動に適切に対応した広告情報をカップCに付することができ、広告効果の向上を図ることができる。このとき、再利用可能なカップCに、消去可能なよう広告情報を付することで、カップCを繰り返し利用することができ、資源の無駄を抑制することができる。
【0044】
なお、情報処理装置1は、任意のタイミングで、ユーザ情報の購入行動情報の分析を行い、種々の設定を行う。例えば、情報処理装置1は、複数のユーザUの移動ルートを分析し、新たな返却場所の選定を行ったり、新たな広告情報の生成や修正などを行ってもよい。
【0045】
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図10乃至図12を参照して説明する。図10乃至図11は、実施形態2における広告生成システムの構成を示すブロック図であり、図12は、広告生成システムの動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、上述した実施形態で説明した広告生成システム及び広告生成方法の構成の概略を示している。
【0046】
まず、図10を参照して、本実施形態における広告生成システム100のハードウェア構成を説明する。広告生成システム100は、一般的な情報処理装置にて構成されており、一例として、以下のようなハードウェア構成を装備している。
・CPU(Central Processing Unit)101(演算装置)
・ROM(Read Only Memory)102(記憶装置)
・RAM(Random Access Memory)103(記憶装置)
・RAM103にロードされるプログラム群104
・プログラム群104を格納する記憶装置105
・情報処理装置外部の記憶媒体110の読み書きを行うドライブ装置106
・情報処理装置外部の通信ネットワーク111と接続する通信インタフェース107
・データの入出力を行う入出力インタフェース108
・各構成要素を接続するバス109
【0047】
そして、広告生成システム100は、プログラム群104をCPU101が取得して当該CPU101が実行することで、図11に示す取得部121と広告生成部122と包装制御部123とを構築して装備することができる。なお、プログラム群104は、例えば、予め記憶装置105やROM102に格納されており、必要に応じてCPU101がRAM103にロードして実行する。また、プログラム群104は、通信ネットワーク111を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記憶媒体110に格納されており、ドライブ装置106が該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。但し、上述した取得部121と広告生成部122と包装制御部123とは、かかる手段を実現させるための専用の電子回路で構築されるものであってもよい。
【0048】
なお、図10は、広告生成システム100である情報処理装置のハードウェア構成の一例を示しており、情報処理装置のハードウェア構成は上述した場合に限定されない。例えば、情報処理装置は、ドライブ装置106を有さないなど、上述した構成の一部から構成されてもよい。
【0049】
そして、広告生成システム100は、上述したようにプログラムによって構築された取得部121と広告生成部122と包装制御部123との機能により、図12のフローチャートに示す広告生成方法を実行する。
【0050】
図12に示すように、広告生成システム100は、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得し(ステップS11)、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成し(ステップS12)、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する(ステップS13)、
という処理を実行する。
【0051】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザの商品の購入行動を考慮して、ユーザの行動に適切に対応した広告情報を商品の包装に付することができる。その結果、広告効果の向上を図ることができる。
【0052】
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0053】
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、上述した取得部121と広告生成部122と包装制御部123との機能のうちの少なくとも一以上の機能は、ネットワーク上のいかなる場所に設置され接続された情報処理装置で実行されてもよく、つまり、いわゆるクラウドコンピューティングで実行されてもよい。
【0054】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における広告生成方法、広告生成システム、プログラムの構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得し、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成し、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成方法。
(付記2)
付記1に記載の広告生成方法であって、
ユーザによる過去の商品の購入に伴う行動履歴を表す行動履歴情報を取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
(付記3)
付記2に記載の広告生成方法であって、
ユーザによる過去の商品の購入履歴を前記行動履歴情報として取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報である前記購入履歴に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
(付記3.1)
付記3に記載の広告生成方法であって、
前記購入履歴は、ユーザによる商品の購入回数を含む、
広告生成方法。
(付記3.2)
付記3に記載の広告生成方法であって、
前記購入履歴は、ユーザによる商品の購入時刻を含む、
広告生成方法。
(付記4)
付記2又は3に記載の広告生成方法であって、
ユーザによる過去の商品の購入に伴う当該ユーザの移動経路履歴を前記行動履歴情報として取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報である前記移動経路履歴に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかに記載の広告生成方法であって、
再利用可能な前記包装に対して消去可能なように前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成方法。
(付記6)
付記2乃至4のいずれかに記載の広告生成方法であって、
ユーザに提供した商品の再利用可能な前記包装及びユーザから返却された前記包装を識別する包装識別情報を取得すると共に、ユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報を取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、
その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
取得した前記購入行動情報に含まれるユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成し、
再利用可能な前記包装に対して消去可能なように前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成方法。
(付記7)
付記6に記載の広告生成方法であって、
取得した前記購入行動情報に含まれるユーザが前記包装を返却する場所を含む前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成方法。
(付記8)
付記6又は7に記載の広告生成方法であって、
ユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報に基づいて、前記包装を返却可能な場所を選定する、
広告生成方法。
(付記8.1)
付記1乃至8のいずれかに記載の広告生成方法であって、
飲料を収容する再利用可能なカップである前記包装に対して消去可能なように前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成方法。
(付記9)
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得する取得部と、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成する広告生成部と、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する包装制御部と、
を備えた広告生成システム。
(付記9.1)
付記9に記載の広告生成システムであって、
前記取得部は、ユーザによる過去の商品の購入に伴う行動履歴を表す行動履歴情報を取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
前記広告生成部は、取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成システム。
(付記9.2)
付記9.1に記載の広告生成システムであって、
前記取得部は、ユーザによる過去の商品の購入履歴を前記行動履歴情報として取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
前記広告生成部は、取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報である前記購入履歴に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成システム。
(付記9.3)
付記9.1又は9.2に記載の広告生成システムであって、
前記取得部は、ユーザによる過去の商品の購入に伴う当該ユーザの移動経路履歴を前記行動履歴情報として取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
前記広告生成部は、取得した前記購入行動情報に含まれる前記行動履歴情報である前記移動経路履歴に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成システム。
(付記9.4)
付記9.1乃至9.2のいずれかに記載の広告生成システムであって、
前記取得部は、ユーザに提供した商品の再利用可能な前記包装及びユーザから返却された前記包装を識別する包装識別情報を取得すると共に、ユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報を取得して、当該行動履歴情報を前記購入行動情報に含めて前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶しておき、その後、ユーザが新たに商品を購入する際に、当該ユーザから取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられた前記購入行動情報を取得し、
前記広告生成部は、取得した前記購入行動情報に含まれるユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成し、
前記包装制御部は、再利用可能な前記包装に対して消去可能なように前記広告情報を付すよう制御する、
広告生成システム。
(付記9.5)
付記9.4に記載の広告生成システムであって、
前記広告生成部は、取得した前記購入行動情報に含まれるユーザが前記包装を返却する場所を含む前記行動履歴情報に基づいて前記広告情報を生成する、
広告生成システム。
(付記9.6)
付記9.4又は9.5に記載の広告生成システムであって、
ユーザが商品を購入して前記包装を受け取ってからユーザが前記包装を返却するまでの行動履歴を表す前記行動履歴情報に基づいて、前記包装を返却可能な場所を選定する分析部をさらに備えた、
広告生成システム。
(付記10)
商品の再利用可能な包装に広告情報を消去可能なよう付する包装生成装置と、情報処理装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得する取得部と、
前記購入行動情報に基づいて前記広告情報を生成する広告生成部と、
ユーザが購入した商品の前記包装に前記広告情報を付すよう前記包装生成装置を制御する包装制御部と、を備えた、
広告生成システム。
(付記10.1)
情報処理装置に、
商品を購入するユーザを識別するユーザ識別情報を取得して、当該ユーザ識別情報に対応するユーザによる商品の購入行動を表す購入行動情報を取得し、
前記購入行動情報に基づいて広告情報を生成し、
ユーザが購入した商品の包装に前記広告情報を付すよう制御する、
処理を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0055】
1 情報処理装置
11 取得部
12 広告生成部
13 包装生成部
14 分析部
15 ユーザ情報記憶部
16 広告情報記憶部
2 店舗端末
21 ユーザ用リーダ
22 カップ用リーダ
23 広告生成装置
3 ユーザ端末
4 ICチップ
C カップ
D 広告情報
U ユーザ
100 広告生成システム
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 プログラム群
105 記憶装置
106 ドライブ装置
107 通信インタフェース
108 入出力インタフェース
109 バス
110 記憶媒体
111 通信ネットワーク
121 取得部
122 広告生成部
123 包装制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12