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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055595
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】印刷システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20220401BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20220401BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220401BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20220401BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220401BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220401BHJP
   B41J 29/38 20060101ALN20220401BHJP
【FI】
G06F3/12 343
G06F3/12 356
G06F3/12 388
B41J21/00 Z
G03G21/00 376
G03G21/00 396
H04N1/387 110
H04N1/00 912
G06F13/00 540P
B41J29/38 201
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020163101
(22)【出願日】2020-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】中村 孝彦
【テーマコード(参考)】
2C061
2C187
2H270
5B084
5C062
5C076
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061HJ10
2C061HN05
2C061HN15
2C061JJ02
2C187BH11
2C187CD13
2C187DB18
2C187DB22
2C187DB23
2H270ND27
2H270PA78
2H270ZC03
2H270ZC04
5B084AA06
5B084AA12
5B084AB06
5B084AB35
5B084BA02
5B084BB15
5B084CB07
5B084CB24
5B084CD07
5B084CD24
5B084CF14
5B084DB02
5B084DC02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC24
5C062AC34
5C076AA14
5C076AA19
5C076BA02
5C076BA06
(57)【要約】
【課題】印刷装置を占有することなく本印刷の印刷物と同じ広告が挿入された確認用の印刷物をユーザが確認することが可能な印刷システムを提供する。
【解決手段】印刷システム1は、印刷装置11と、広告挿入印刷に用いられる複数の広告画像から、それぞれが使用された印刷物の枚数である使用枚数を用いて複数の広告画像がランダムに使用されるように選択した広告画像を印刷装置11に送信するサーバ装置13とを備え、印刷装置11は、確認印刷および広告挿入印刷を行う設定の印刷ジョブを受信すると、サーバ装置13が選択した広告画像をサーバ装置13から取得し、受信した印刷ジョブとサーバ装置13から取得した広告画像とを合成する合成部31と、合成部31により広告画像が合成された印刷ジョブから、確認印刷を行うための確認印刷ジョブ、および確認印刷ジョブと同じ広告画像を含む配布用印刷ジョブを生成するジョブ生成部32とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と、
印刷物に広告を挿入する広告挿入印刷に用いられる複数の広告画像から、それぞれが使用された印刷物の枚数である使用枚数を用いて前記複数の広告画像がランダムに使用されるように選択した広告画像を前記印刷装置に送信するサーバ装置とを備え、
前記印刷装置は、
印刷物の内容確認のための確認印刷および前記広告挿入印刷を行う設定の印刷ジョブを受信すると、前記サーバ装置が選択した広告画像を前記サーバ装置から取得し、受信した印刷ジョブと前記サーバ装置から取得した広告画像とを合成する合成部と、
前記合成部により広告画像が合成された印刷ジョブから、前記確認印刷を行うための確認印刷ジョブ、および、前記確認印刷後に本印刷を行うための、前記確認印刷ジョブと同じ広告画像を含む本印刷ジョブを生成するジョブ生成部と
を備えることを特徴とする印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
広告主からの広告料を印刷料金に充当するサービスを行うために、印刷装置で作成する印刷物に広告を挿入する印刷システムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このような印刷システムでは、印刷物には広告がランダムに挿入される。複数の広告を均等に使用するためである。印刷物に挿入する広告を選択する方法は、それぞれの広告が使用された印刷物の枚数である使用枚数を用いて決める方法が一般的である。
【0004】
ところで、上述のような印刷システムで配布用の印刷物を作成する際に、内容の間違いを防ぐために、事前にユーザが内容を確認するための確認印刷を行うことがある。印刷物の内容確認には時間を要するため、通常は、確認印刷と配布用印刷(本印刷)との2回に分けて印刷を行う。
【0005】
しかし、確認印刷と配布用印刷との2回に分けて印刷を行うと、それぞれの印刷ジョブに対して広告がランダムに付与されるため、確認用の印刷物と配布用の印刷物(本印刷の印刷物)とに異なる広告が挿入されてしまうことがある。
【0006】
これに対し、1回の印刷指示(1つの印刷ジョブ)で確認印刷と配布用印刷とを行うようにすれば、確認用の印刷物と配布用の印刷物とに同じ広告を挿入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2013-22914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述のように1回の印刷指示で確認印刷と配布用印刷とを行う場合、確認用の印刷物の内容をユーザが確認している間は、印刷ジョブが途中で保留された状態となり、印刷装置を占有してしまう。この間、他のユーザが印刷装置を使用することができない。
【0009】
そこで、印刷装置を占有することなく配布用の印刷物と同じ広告が挿入された確認用の印刷物の内容をユーザが確認することが可能な技術が求められる。
【0010】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、印刷装置を占有することなく本印刷の印刷物と同じ広告が挿入された確認用の印刷物をユーザが確認することが可能な印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の印刷システムは、印刷装置と、印刷物に広告を挿入する広告挿入印刷に用いられる複数の広告画像から、それぞれが使用された印刷物の枚数である使用枚数を用いて前記複数の広告画像がランダムに使用されるように選択した広告画像を前記印刷装置に送信するサーバ装置とを備え、前記印刷装置は、印刷物の内容確認のための確認印刷および前記広告挿入印刷を行う設定の印刷ジョブを受信すると、前記サーバ装置が選択した広告画像を前記サーバ装置から取得し、受信した印刷ジョブと前記サーバ装置から取得した広告画像とを合成する合成部と、前記合成部により広告画像が合成された印刷ジョブから、前記確認印刷を行うための確認印刷ジョブ、および、前記確認印刷後に本印刷を行うための、前記確認印刷ジョブと同じ広告画像を含む本印刷ジョブを生成するジョブ生成部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の印刷システムによれば、印刷装置を占有することなく本印刷の印刷物と同じ広告が挿入された確認用の印刷物をユーザが確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
図2】印刷システムの動作を説明するためのフローチャートである。
図3】印刷システムの動作を説明するためのフローチャートである。
図4】印刷設定画面の一例を示す図である。
図5】広告が挿入された印刷物の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態に係る印刷システム1は、印刷装置11と、クライアント端末12と、サーバ装置13とを備える。印刷装置11、クライアント端末12、およびサーバ装置13は、インターネット等のネットワーク16を介してそれぞれが他の装置に接続可能になっている。
【0016】
印刷装置11は、クライアント端末12から受信した印刷ジョブに基づき、印刷を実行する。印刷装置11は、印刷部21と、制御部22とを備える。
【0017】
印刷部21は、用紙等の印刷媒体に印刷を行って印刷物を作成する。印刷部21は、インクジェットヘッド等の印刷機構(図示せず)を有する。
【0018】
制御部22は、印刷装置11全体の動作を制御する。制御部22は、合成部31と、ジョブ生成部32と、印刷制御部33とを備える。制御部22の各部は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等によってソフトウェア的またはハードウェア的に実現できる。
【0019】
合成部31は、広告挿入印刷を行う場合に、サーバ装置13から広告画像を取得し、広告挿入印刷を行う印刷ジョブと広告画像とを合成する。ここで、広告挿入印刷は、広告を挿入した印刷物を作成する機能である。
【0020】
ジョブ生成部32は、確認印刷および広告挿入印刷を指示された印刷ジョブに基づき印刷装置11で印刷を行う場合に、合成部31により広告画像が合成された印刷ジョブから、確認印刷ジョブおよび配布用印刷ジョブ(本印刷ジョブに相当)を生成する。
【0021】
ここで、確認印刷は、印刷物の内容確認をユーザが事前に行うための印刷である。確認印刷ジョブは、確認印刷を行うための印刷ジョブである。配布用印刷ジョブは、確認印刷後に、本印刷を行って配布用の印刷物を作成するための印刷ジョブである。確認印刷ジョブと配布用印刷ジョブとは、同じ広告画像を含む。
【0022】
印刷制御部33は、印刷ジョブに基づき、印刷媒体に印刷を行うよう印刷部21を制御する。
【0023】
クライアント端末12は、印刷ジョブを印刷装置11へ送信する。クライアント端末12は、制御部41と、表示部42と、入力部43とを備える。
【0024】
制御部41は、クライアント端末12全体の動作を制御する。制御部41は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えて構成されている。
【0025】
制御部41は、ユーザ操作による印刷指示が行われると、印刷対象の原稿を印刷するための印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブを印刷装置11へ送信する。
【0026】
表示部42は、各種の画面を表示する。表示部42は、液晶表示パネル等により構成されている。
【0027】
入力部43は、ユーザの入力操作を受け付ける。入力部43は、キーボード、マウス等を有する。
【0028】
サーバ装置13は、印刷装置11で広告挿入印刷を行う際に広告画像を印刷装置11に送信する。サーバ装置13は、制御部51と、広告データベース52とを備える。
【0029】
制御部51は、サーバ装置13全体の動作を制御する。制御部51は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えて構成されている。
【0030】
制御部51は、印刷装置11からの広告画像取得要求を受信すると、広告データベース52が保存している複数の広告画像から1つの広告画像を選択し、選択した広告画像を印刷装置11へ送信する。制御部51は、印刷装置11へ送信する広告画像を選択する際は、各広告画像が使用された印刷物の枚数である使用枚数を用いて、各広告画像がランダムに使用されるように選択する。
【0031】
広告データベース52は、複数の広告画像のデータ、および各広告画像の使用枚数を保存している。広告データベース52は、ハードディスク等により構成されている。
【0032】
次に、印刷システム1の動作について説明する。
【0033】
図2図3は、印刷システム1の動作を説明するためのフローチャートである。
【0034】
図2のステップS1において、クライアント端末12でユーザ操作により確認印刷および広告挿入印刷を行う設定で原稿画像を印刷するための印刷指示が行われる。
【0035】
ここで、ユーザが印刷設定の入力操作を行う際に表示部42に表示される印刷設定画面の一例を図4に示す。図4に示すように、印刷設定画面61には、確認印刷を行うか否かを設定するための確認印刷設定欄62、および、広告挿入印刷を行うか否かを設定するための広告挿入印刷設定欄63が設けられている。このような印刷設定画面61により、ユーザが確認印刷および広告挿入印刷を行うか否かを設定できる。
【0036】
図2に戻り、ステップS2において、クライアント端末12の制御部41は、確認印刷および広告挿入印刷を行う設定の印刷ジョブを生成する。
【0037】
次いで、ステップS3において、制御部41は、ステップS2で生成した印刷ジョブを印刷装置11へ送信する。
【0038】
印刷装置11が印刷ジョブを受信すると、ステップS4において、合成部31は、広告画像取得要求をサーバ装置13へ送信する。
【0039】
サーバ装置13が広告画像取得要求を受信すると、ステップS5において、制御部51は、広告データベース52から1つの広告画像を選択する。この際、制御部51は、各広告画像の使用枚数を用いて、各広告画像がランダムに使用されるように選択する。
【0040】
次いで、ステップS6において、制御部51は、ステップS5で選択した広告画像を印刷装置11へ送信する。
【0041】
印刷装置11が広告画像を受信すると、ステップS7において、合成部31は、クライアント端末12から受信した印刷ジョブとサーバ装置13から取得した広告画像とを合成する。
【0042】
次いで、ステップS8において、ジョブ生成部32は、ステップS7で広告画像が合成された印刷ジョブから確認印刷ジョブを生成する。そして、印刷制御部33は、確認印刷ジョブに基づく印刷を実行するよう印刷部21を制御する。これにより、確認印刷が実行され、確認用の印刷物が作成される。
【0043】
確認用の印刷物は、図5に示すような、広告が挿入された印刷物である。ここで、図5において、広告画像A1,A2,…は、広告データベース52に保存された広告画像を示している。図5の例では、広告画像A1,A2,…から広告画像A1が選択され、この広告画像A1が原稿画像に合成された印刷物が作成されている。
【0044】
確認用の印刷物は、その内容に間違いがないかがユーザにより確認される。
【0045】
ここで、確認印刷が実行されても、その旨はサーバ装置13へは通知されない。このため、サーバ装置13の制御部51は、確認印刷ジョブに基づく印刷物を、確認印刷ジョブおよび配布用印刷ジョブに含まれる広告画像の使用枚数にはカウントしない。
【0046】
図2に戻り、ステップS9において、ジョブ生成部32は、ステップS7で広告画像が合成された印刷ジョブから配布用印刷ジョブを生成する。
【0047】
次いで、ステップS10において、ジョブ生成部32は、配布用印刷ジョブによる広告画像の使用枚数をサーバ装置13に通知する。配布用印刷ジョブによる広告画像の使用枚数は、ユーザにより指定された、配布用印刷ジョブに基づく印刷物の枚数である。
【0048】
サーバ装置13に配布用印刷ジョブによる広告画像の使用枚数が通知されると、ステップS11において、制御部51は、通知された広告画像の使用枚数を予約状態とする。
【0049】
ここで、確認印刷の実行後、ユーザにより確認用の印刷物の確認が終了するのを待つ間、配布用印刷ジョブは保留状態でジョブ生成部32に保存される。配布用印刷ジョブが保留状態の間は、印刷装置11は、他のユーザが使用可能な状態である。
【0050】
配布用印刷ジョブが保留状態の間は配布用印刷ジョブによる広告画像の使用枚数が予約状態とされるため、確認用印刷が発生して多くの保留状態の配布用印刷ジョブがある状況でも、選択される広告画像の偏りが抑えられる。ここで、予約状態の使用枚数は、広告画像の選択の際には、使用枚数に含まれるものとして扱われる。
【0051】
ユーザによる確認用の印刷物の内容の確認が終了すると、その結果に応じて、配布用印刷ジョブを実行するか否かが指示される。配布用印刷ジョブを実行するか否かの指示は、例えば、印刷装置11の操作パネル(図示せず)に対するユーザ操作により行われる。
【0052】
そこで、図3のステップS12において、印刷制御部33は、配布用印刷ジョブを実行するか否かが指示されたか否かを判断する。配布用印刷ジョブを実行するか否かの指示は、上述のようにユーザによる確認用の印刷物の内容の確認が終了してから行われるため、配布用印刷ジョブの生成から十分な時間が経過した後に行われる。配布用印刷ジョブを実行するか否かが指示されていないと判断した場合(ステップS12:NO)、印刷制御部33は、ステップS12を繰り返す。
【0053】
配布用印刷ジョブを実行するか否かが指示されたと判断した場合(ステップS12:YES)、ステップS13において、印刷制御部33は、その指示内容が配布用印刷ジョブの実行であるか否かを判断する。
【0054】
指示内容が配布用印刷ジョブの実行であると判断した場合(ステップS13:YES)、ステップS14において、印刷制御部33は、配布用印刷ジョブに基づく印刷を実行するよう印刷部21を制御する。これにより、本印刷が実行され、配布用の印刷物が作成される。
【0055】
次いで、ステップS15において、印刷制御部33は、配布用印刷ジョブの完了通知をサーバ装置13へ送信する。
【0056】
サーバ装置13が配布用印刷ジョブの完了通知を受信すると、ステップS16において、制御部51は、予約状態とされていた広告画像の使用枚数を、実績として広告データベース52に保存する。すなわち、配布用印刷ジョブに基づく印刷が終了すると、制御部51は、当該広告画像の使用枚数としてカウントする。配布用印刷ジョブに基づく印刷物の枚数を、確認印刷ジョブおよび配布用印刷ジョブに含まれる広告画像の使用枚数としてカウントする。これにより、一連の動作が終了となる。
【0057】
ステップS13において、指示内容が配布用印刷ジョブの実行ではない、すなわち、配布用印刷ジョブのキャンセルであると判断した場合(ステップS13:NO)、ステップS17において、印刷制御部33は、配布用印刷ジョブをキャンセルする。すなわち、本印刷は行われない。
【0058】
次いで、ステップS18において、印刷制御部33は、配布用印刷ジョブのキャンセル通知をサーバ装置13へ送信する。
【0059】
サーバ装置13が配布用印刷ジョブのキャンセル通知を受信すると、ステップS19において、制御部51は、予約状態とされていた広告画像の使用枚数について、その予約を解除する。これにより、一連の動作が終了となる。
【0060】
以上説明したように、印刷システム1では、確認印刷および広告挿入印刷を指示された印刷ジョブに基づき印刷を行う場合に、印刷装置11のジョブ生成部32は、広告画像が合成された印刷ジョブから、確認印刷ジョブ、および確認印刷ジョブと同じ広告画像を含む配布用印刷ジョブを生成する。これにより、確認印刷と本印刷(配布用印刷)とを別の印刷ジョブで行うので、確認印刷と本印刷とを1つの印刷ジョブで行う場合に生じるような、確認印刷後に本印刷を待つ状態で印刷装置11が占有される状況の発生が回避される。すなわち、印刷装置11を占有することなく本印刷の印刷物(配布用の印刷物)と同じ広告が挿入された確認用の印刷物をユーザが確認することが可能になる。
【0061】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0062】
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
【0063】
(付記1)
印刷装置と、
印刷物に広告を挿入する広告挿入印刷に用いられる複数の広告画像から、それぞれが使用された印刷物の枚数である使用枚数を用いて前記複数の広告画像がランダムに使用されるように選択した広告画像を前記印刷装置に送信するサーバ装置とを備え、
前記印刷装置は、
印刷物の内容確認のための確認印刷および前記広告挿入印刷を行う設定の印刷ジョブを受信すると、前記サーバ装置が選択した広告画像を前記サーバ装置から取得し、受信した印刷ジョブと前記サーバ装置から取得した広告画像とを合成する合成部と、
前記合成部により広告画像が合成された印刷ジョブから、前記確認印刷を行うための確認印刷ジョブ、および、前記確認印刷後に本印刷を行うための、前記確認印刷ジョブと同じ広告画像を含む本印刷ジョブを生成するジョブ生成部と
を備えることを特徴とする印刷システム。
【符号の説明】
【0064】
1 印刷システム
11 印刷装置
12 クライアント端末
13 サーバ装置
21 印刷部
22 制御部
31 合成部
32 ジョブ生成部
33 印刷制御部
41 制御部
42 表示部
43 入力部
51 制御部
52 広告データベース
図1
図2
図3
図4
図5