(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055822
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】素材と素材製造装置
(51)【国際特許分類】
A01K 1/015 20060101AFI20220401BHJP
A47G 9/10 20060101ALI20220401BHJP
D02G 3/08 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
A01K1/015 B
A47G9/10 C
D02G3/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020163473
(22)【出願日】2020-09-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1) 販売日 令和01年(2019年)10月01日 (2) 販売した場所 日本クレア株式会社川崎倉庫(神奈川県川崎市宮前区野川4130) (3) 公開者 株式会社江永化成(静岡県焼津市吉永2109-21) (4) 販売した物の内容 株式会社江永化成が、鈴木且久が発明した「素材」を、令和01年(2019年)10月01日、日本クレア株式会社に販売した。
(71)【出願人】
【識別番号】513141740
【氏名又は名称】株式会社江永化成
(74)【代理人】
【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智
(74)【代理人】
【識別番号】100166578
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 芳光
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 且久
【テーマコード(参考)】
2B101
3B102
4L036
【Fターム(参考)】
2B101AA11
2B101AA20
2B101GB06
2B101GB08
3B102AA01
3B102AB00
4L036AA01
4L036PA21
4L036PA46
4L036PA49
4L036RA14
4L036UA25
(57)【要約】
【課題】 例えば、小動物の床敷であれば小動物にとっての居心地の良さ、例えは、枕であれば使い心地の良さを高めることができる素材と素材製造装置を提供すること。
【解決手段】 撚りによって製造された紙紐を所定長さに切断して構成されたものである。
ロール紙を引き出してトーロに通し該トーロを回転することにより撚り、上記撚りによって製造された紙紐を繰出ロールによって引っ張って繰り出し巻取ロールによって巻き取るように構成され、上記繰出ロールの回転数を調整可能にしたもの。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撚りによって製造された紙紐を所定長さに切断して構成されたことを特徴とする素材。
【請求項2】
請求項1記載の素材において、
上記紙紐は1枚のロール紙を引き出しながら撚って製造されたものであることを特徴とする素材。
【請求項3】
請求項1記載の素材において、
上記紙紐は2枚のロール紙をそれぞれ引き出しながら重ねそれを撚って製造されたものであることを特徴とする素材。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れかに記載の素材において、
外径が10mm以下であることを特徴とする素材。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れかに記載の素材において、
長さが5mm~15mmであることを特徴とする素材。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れかに記載の素材において、
小動物用の敷材として使用されるものであることを特徴とする素材。
【請求項7】
請求項6記載の素材において、
上記小動物は実験用マウスであることを特徴とする素材。
【請求項8】
請求項1~請求項5の何れかに記載の素材において、
枕の内容材として使用されるものであることを特徴とする素材。
【請求項9】
請求項1~請求項8の何れかに記載の素材を製造する素材製造装置において、
ロール紙を引き出してトーロに通し該トーロを回転することにより撚り、上記撚りによって製造された紙紐を繰出ロールによって引っ張って繰り出し巻取ロールによって巻き取るように構成され、
上記繰出ロールの回転数を調整可能にしたことを特徴とする素材製造装置。
【請求項10】
請求項9記載の素材製造装置において、
上記ロール紙は2個あり該2個のロール紙を引き出して重ねて上記トーロに通すようにしたことを特徴とする素材製造装置。
【請求項11】
請求項9又は請求項10記載の素材製造装置において、
上記紙紐をロータリーカッタによって所定長さに切断して素材とすることを特徴とする素材製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、実験用マウス等の小動物の床敷として或いは枕の内容材として使用される素材に係り、特に、例えば、小動物の床敷であれば小動物にとっての居心地の良さ、例えは、枕であれば使い心地の良さを高めることができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、小動物の床敷の構成を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、等がある。
【0003】
まず、特許文献1に記載されている小動物飼育用床敷は、パルプを圧縮してチップ状に切断したものである。
次に、特許文献2に記載されている小動物飼育用床敷材は、製紙用パルプを主成分としてシート状に構成されたものである。
さらに、特許文献3に記載されている小動物輸送用ケースの床敷き材は、吸水性のある不織布のテープ状片が渦状に巻かれ、ねじり絞りによりバルク状に保形されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭61-100136号公報
【特許文献2】特開2002-330654号公報
【特許文献3】特開2018-68207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の構成によると次のような問題があった。
何れの場合も、吸水性等については改善されているが、小動物にとって決して居心地の良いものではなく、ストレスを与えてしまうという問題があった。
【0006】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、特に、例えば、小動物の床敷であれば小動物にとっての居心地の良さ、例えは、枕であれば使い心地の良さを高めることができる素材と素材製造装置を提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による素材は、撚りによって製造された紙紐を所定長さに切断して構成されたことを特徴とするものである。
又、請求項2による素材は、請求項1記載の素材において、上記紙紐は1枚のロール紙を引き出しながら撚って製造されたものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による素材は、請求項1記載の素材において、上記紙紐は2枚のロール紙をそれぞれ引き出しながら重ねそれを撚って製造されたものであることを特徴とするものである。
又、請求項4による素材は、請求項1~請求項3の何れかに記載の素材において、外径が10mm以下であることを特徴とするものである。
又、請求項5による素材は、請求項1~請求項4の何れかに記載の素材において、長さが5mm~15mmであることを特徴とするものである。
又、請求項6による素材は、請求項1~請求項5の何れかに記載の素材において、小動物用の敷材として使用されるものであることを特徴とするものである。
又、請求項7による素材は、請求項6記載の素材において、上記小動物は実験用マウスであることを特徴とするものである。
又、請求項8による素材は、請求項1~請求項5の何れかに記載の素材において、枕の内容材として使用されるものであることを特徴とするものである。
又、請求項9による素材製造装置は、請求項1~請求項8の何れかに記載の素材を製造する素材製造装置において、ロール紙を引き出してトーロに通し該トーロを回転することにより撚り、上記撚りによって製造された紙紐を繰出ロールによって引っ張って繰り出し巻取ロールによって巻き取るように構成され、上記繰出ロールの回転数を調整可能にしたことを特徴とするものである。
又、請求項10による素材製造装置は、請求項9記載の素材製造装置において、上記ロール紙は2個あり該2個のロール紙を引き出して重ねて上記トーロに通すようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項11による素材製造装置は、請求項9又は請求項10記載の素材製造装置において、上記紙紐をロータリーカッタによって所定長さに切断して素材とすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上述べたように本願発明の請求項1による素材によると、撚りによって製造された紙紐を所定長さに切断して構成されているので、例えば、床敷であれば小動物にとっての居心地の良さ、例えは、枕であれば使い心地の良さを高めることができる。
又、請求項2による素材によると、請求項1記載の素材において、上記紙紐は1枚のロール紙を引き出しながら撚って製造されたものであるので、使用時に撚りが適度に開放されて、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項3による素材によると、請求項1記載の素材において、上記紙紐は2枚のロール紙をそれぞれ引き出しながら重ねそれを撚って製造されたものであるので、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項4による素材によると、請求項1~請求項3の何れかに記載の素材において、外径が10mm以下であるので、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項5による素材によると、請求項1~請求項4の何れかに記載の素材において、長さが5mm~15mmであるので、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項6による素材によると、請求項1~請求項5の何れかに記載の素材において、小動物用の敷材として使用されるものであるので、小動物にとっての居心地の良さを高めることができる。
又、請求項7による素材によると、請求項6記載の素材において、上記小動物は実験用マウスであるので、実験用マウスにとっての居心地の良さを高めることができる。
又、請求項8による素材によると、請求項1~請求項5の何れかに記載の素材において、枕の内容材として使用されるものであるので、使い心地の良さを高めることができる。
又、請求項9による素材製造装置によると、請求項1~請求項8の何れかに記載の素材を製造する素材製造装置において、ロール紙を引き出してトーロに通し該トーロを回転することにより撚り、上記撚りによって製造された紙紐を繰出ロールによって引っ張って繰り出し巻取ロールによって巻き取るように構成され、上記繰出ロールの回転数を調整可能にしたので、紙の材質によって最適な素材を製造することができる。
又、請求項10による素材製造装置によると、請求項9記載の素材製造装置において、上記ロール紙は2個あり該2個のロール紙を引き出して重ねて上記トーロに通すようにしたので、より柔らかい紙の使用が可能になった。
又、請求項11による素材製造装置によると、請求項9又は請求項10記載の素材製造装置において、上記紙紐をロータリーカッタによって所定長さに切断して素材とするので、素材の切断面に尖った部位、硬い部位が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ゲージ内に床敷を設けそこに実験用マウスを収容した様子を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、床敷の素材を示す斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、素材製造装置の一部を示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、
図3の一部を拡大して示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、
図3の一部を拡大して示す図である。
【
図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、素材製造装置の構成を模式的に示す平面図である。
【
図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、素材製造装置の構成を模式的に示す正面図である。
【
図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で、素材製造装置の構成を模式的に示す側面図である。
【
図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ロータリーカッタの一部を示す斜視図である。
【
図10】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ロータリーカッタの作用を模式的に示す図である。
【
図11】本発明の第2の実施の形態を示す図で、素材製造装置の一部を示す斜視図である。
【
図12】本発明の第3の実施の形態を示す図で、枕の構成を示す図である。
【
図13】本発明の第3の実施の形態を示す図で、素材を真空パックの状態で保管する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1乃至
図10を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この実施の形態は、本願発明を小動物用床敷に適用した例を示すものである。
図1に示すように、小動物飼育用ゲージ1があり、この小動物飼育用ゲージ1はアクリル製であって、ゲージ本体3と蓋体5とから構成されている。
【0011】
上記小動物飼育用ゲージ1内の底部には床敷7が設けられている。この床敷7は多数の素材9を所定の厚みで敷き詰めた構成になっている。上記素材9は紙製であって、後述する素材製造装置によって製造された所定径(D)の紙紐を所定長さ(L)に切断したものである。
尚、
図1では素材9が疎らに図示されているが実際には隙間なく充填されている。
【0012】
上記小動物飼育用ゲージ1内には小動物としての実験用マウス10が数匹(この実施の形態の場合には2匹)飼育されている。
【0013】
上記素材9は次のような製造工程を経て製造される。
まず、
図3に示す撚り機11によって紙紐を製造する。上記拠り機11には枠体13があり、この枠体13にはロール紙保持部15が設けられている。上記ロール紙保持部15にはロール紙17が保持されている。上記ロール紙17はロール19とこのロール19に巻き取られている紙21とから構成されている。上記紙21の幅は40mm~100mmの範囲で任意に設定されている。
【0014】
上記ロール紙保持部15の下にはトーロ23が回転可能に設置されている。上記ロール19から引き出された紙21は上記トーロ23の中心位置に設けられたノズル内に導入される。上記トーロ23を回転させることにより導入された紙21に撚りを付与して紙紐25を製造する。
【0015】
上記トーロ23の下方であって
図3中左側には紙紐巻取部27が設置されている。上記製造された紙紐25は上記紙紐巻取部27の巻取ロール29によって巻き取られる。
【0016】
図6乃至
図8に示すように、上記枠体13には駆動モータ31が設置されていて、この駆動モータ31の回転軸33には駆動プーリ35が固着されている。上記駆動プーリ35には従動プーリ37が離間・配置されている。これら駆動プーリ35と従動プーリ37にはベルト38が巻回されている。上記従動プーリ37は回転軸39に固着されている。上記回転軸39にはトーロ駆動プーリ41、41が固着されているとともに駆動ギア43が固着されている。上記トーロ駆動プーリ41とトーロ23側の図示しないトーロ従動プーリにはベルト45が巻回されている。
【0017】
上記駆動ギア43には別の従動ギア47が離間・配置されていて、これら駆動ギア43と従動ギア47にはチェーン49が巻回されている。上記従動ギア47は回転軸51に固着されている。上記回転軸51には変速プーリ53が固着されているとともに変速機56が取り付けられている。上記変速プーリ53には繰出ロールプーリ55が離間・配置されていて、これら変速プーリ53と繰出ロールプーリ55にはベルト57が巻回されている。上記繰出ロールプーリ55は回転軸59に固着されていて、この回転軸59には繰出ロール61が固着されている。
【0018】
上記回転軸51の上記変速プーリ53の側方には別の図示しないプーリが固着されている。一方、既に説明した巻取ロール27の回転軸(図示せず)にもプーリが固着されている。これら両プーリにはベルト(図示せず)が巻回されている。
【0019】
上記駆動モータ31を回転させることにより、上記駆動プーリ35、ベルト38、従動プーリ37、回転軸39、トーロ駆動プーリ41、トーロ従動プーリを介して上記トーロ23が回転され、紙21に撚りが付与されて紙紐25が製造される。一方、駆動モータ31が回転することにより、上記駆動ギア43、従動ギア47、回転軸51、変速プーリ53、繰出ロールプーリ55を介して上記繰出ロール61が回転される。それによって、上記紙紐23が引っ張られて繰り出される。繰り出された紙紐25は回転する巻取ロール23に巻き取られる。
【0020】
上記変速機56を操作することにより上記変速プーリ53を介して繰出ロール61の回転数を調整し、それによって、上記紙紐23の撚り数を調整する。
例えば、トーロ23を100rpm/min、繰出ロール61を1000rpm/minとした場合、1000mmあたり100撚りの紙紐23となる。トーロ23を100rpm/min、繰出ロール61を500rpm/minとした場合、1000mmあたり200撚りの紙紐23となる。
このような調整は紙21の種類によって異なる。
【0021】
上記紙紐25の外径は10mm以下、例えば、3mm~6mmの範囲内で任意の値に設定される。
【0022】
上記製造された紙紐25は
図9に示すロータリーカッタ71によって所定長さに切断される。上記ロータリーカッタ71は、駆動モータ73と、この駆動モータ73によって回転されるロータ75と、このロータ75の外周に着脱可能に取り付けられた複数枚(この実施の形態の場合には4枚)の刃77と、から構成されている。
【0023】
上記ロータリーカッタ71を使用して、
図10に示すような状態で紙紐25を所定長さに切断する。紙紐25を搬送ローラ81、83の間を通して上記ロータリーカッタ71方向に供給する。上記ロータリーカッタ71のロータ75は
図10中矢印a方向に回転しており、それに対して上記紙紐25を所定の送り速度で送り出すことにより所定長さに切断され素材9が製造される。
【0024】
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、実験用マウス10にとって居心地の良い床敷7を提供することができる。これは、紙紐25を所定長さに切断した素材9を敷き詰めるようにしたからである。特に、紙紐25は適度に撚られているため、切断されて素材9となった時にその撚りが適度に開放され、床敷7として使用した場合のクッション性能を高めることができる。
上記素材9は紙製であって吸湿性は高く、又、尖った部位や硬い部位がないので実験用マウス10が怪我をすることもない。
上記紙紐25の切断はロータリーカッタ71を使用して行っているので、切断時に切断面が圧し潰されることはなく、それによって、尖った部位の発生、硬い部位の発生を防ぎ、上記居心地の良さをさらに高めることができる。
【0025】
次に、
図11を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合にはロール紙17を1個とした場合を説明したが、この第2の実施の形態の場合には2個のロール紙17、17を使用している。そして、引き出された2枚の紙21、21を重ねて上記トーロ23に案内する。
【0026】
又、この第2の実施の形態の場合には、トイレットペーパと同じ材質の紙21を使用している。それによって、小動物にとっての居心地をさらに高めるとともに、使用後にそのままトイレで流すことができる。
尚、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
【0027】
よって、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるとともに、小動物にとっての居心地をさらに高めるとともに、使用後にそのままトイレで流すことができるので、使い勝手を高めることができる。
【0028】
次に、
図12、
図13を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。前記第1、第2の実施の形態の場合には、素材を小動物用床敷に使用する場合を例に挙げて説明したが、この第3の実施の形態の場合には、枕の内容材として使用する場合を例に挙げて説明する。
【0029】
図12は枕91の構成を示す図であり、内袋93内に素材9が収容された状態になっている。枕91として使用する場合にはこれを図示しない枕カバ内に入れる。
【0030】
又、
図13は
図10に示した枕91が真空袋101内に収容されて真空引きされた状態を示している。例えば、上記枕91を災害発生時の非常用枕として使用することが考えられ、この場合には、
図13に示すような真空パックの状態で保管する。それによって、保管ペースを縮小させることができるとともに、より衛生的な状態での保管が可能になる。
【0031】
上記構成によると、枕91として使用した場合に、高い吸湿性、高いクッション性を提供することができ、良好な使い心地を提供することができる。又、真空引きして保管することにより保管スペースの縮小化を図ることができるとともに衛生的にも好ましい。
【0032】
尚、本発明は前記第1乃至第3の実施の形態に限定されるものではない。
まず、素材の用途は小動物用床敷、枕の内容材に限定されるものではなく、様々な用途が想定される。
又、小動物の中には家庭で飼育されるペット等も含まれる。
又、素材の外径、長さ、形状についてはこれを特に限定するものではない。
又、紙の種類についても、バージン紙、再生紙、何れでも良い。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、例えば、小動物の敷材として或いは枕の内容材として使用される素材に係り、特に、使い勝手の良いものを提供することができるように工夫したものに関し、例えば、実験用マウスの床敷として好適である。
【符号の説明】
【0034】
1 小動物飼育用ゲージ
3 ゲージ本体
5 蓋体
7 床敷
9 素材
10 実験用マウス(小動物)
11 撚り機
15 ロール紙保持部
17 ロール紙
19 ロール
21 紙
23 トーロ
25 紙紐
27 紙紐巻取部
29 巻取ロール
56 変速機
61 繰出ロール
71 ロータリーカッタ
73 駆動モータ
75 ロータ
77 刃
91 枕