(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022055827
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】洗浄器
(51)【国際特許分類】
A61H 33/00 20060101AFI20220401BHJP
B08B 3/04 20060101ALI20220401BHJP
B08B 3/08 20060101ALI20220401BHJP
A61G 12/00 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
A61H33/00 T
B08B3/04 Z
B08B3/08 Z
A61G12/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020163481
(22)【出願日】2020-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】593146936
【氏名又は名称】備南工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000224950
【氏名又は名称】株式会社徳重
(74)【代理人】
【識別番号】100091719
【弁理士】
【氏名又は名称】忰熊 嗣久
(72)【発明者】
【氏名】中村三郎
(72)【発明者】
【氏名】児玉匡量
【テーマコード(参考)】
3B201
4C094
4C341
【Fターム(参考)】
3B201AB52
3B201BB92
4C094AA09
4C094DD12
4C094GG05
4C341LL30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】片手により圧縮/解放して洗浄液を散布し、廃棄の際には減容化することが可能な洗浄器を提供する。
【解決手段】洗浄器1の胴部MBは、凹曲面12と、凹曲面12の上下に順にリング状頂部R4、R5、斜面11、13、U字溝10、14、リング状頂部R3、R6、斜面9、15、リング状谷部S1、S2、斜面8、16、リング状頂部R2、R7、斜面7、17が連続した蛇腹状である。リング状頂部R4、R5、リング状頂部R3、R6、リング状頂部R2、R8の寸法がこの順に次第に縮小され、且つ、斜面11、13と斜面9、15は同じ向きの傾斜であり、リング状谷部S1、S2を挟んだ横断面に対して斜面8、16の傾斜は斜面9、15の傾斜よりも鋭角であり、リング状頂部R2、R7を挟んだ横断面に対して斜面7、17の傾斜は斜面8、16の傾斜よりも鋭角である。斜面11、13は、斜面9、15よりも短い。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
首部と底部の間に筒状の胴部を有し、前記胴部は、その軸線に向かって周側面が鼓状に湾曲した凹曲面の上下にそれぞれ、曲側面から順にリング状頂部、第1の斜面、U字溝、第2のリング状頂部、第2の斜面、リング状谷部、第3の斜面、第3のリング状頂部、第4の斜面を連続して有する蛇腹状とされており、
前記第1リング状頂部、第2リング状頂部、第3リング状頂部の寸法がこの順に次第に縮小され、且つ、前記第1の斜面と第2の斜面は同じ向きの傾斜であり、前記リング状谷部を挟んだ横断面に対して第3の斜面の傾斜は第2の斜面の傾斜よりも鋭角であり、前記第3リング状頂部を挟んだ横断面に対して第4の斜面の傾斜は第3の斜面の傾斜よりも鋭角であり、
前記第1の斜面は、前記第2の斜面よりも短いことを特徴とする洗浄器。
【請求項2】
前記首部は頂面が閉鎖され外周面に雄ネジ山が設けられており、前記洗浄器はさらに、前記首部に螺合するキャップを具備し、前記キャップの天井面にはの内側には前記頂面の閉鎖状態を突き破る槍部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、片手による圧縮/解放により内部の液体を散布可能であり、かつ減容化が可能な洗浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
医療施設や介護施設において、汚染箇所に洗浄液を散布して洗浄する容器として、例えばプラスチックをブロー成形したブロー成形ボトルやブロー成形バッグ等が用いられている。要介護者の排泄物処理用の臀部の洗浄器として、例えば特許文献1に開示されるような水収納容器が知られている。この水収納容器は、ポリエチレンにより形成され、手で圧縮することにより、先端に取り付けられたキャップの穴から水を吹き出すものである。
【0003】
また、特許文献2においては、薬液が充填される医療用の容器として、胴部が複数のリング状頂部を有する蛇腹状の容器が開示されている。この容器は、減容化を可能とするために蛇腹のリング状頂部の寸法が底部に向かって次第に縮小され、且つ、リング状頂部から口部に向かって傾斜する斜面に比べて、リング状頂部から底部に向かって傾斜する斜面の方が急峻にされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実登第3142146号公報
【特許文献2】特開2015-223373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の水収納容器では、片手により圧縮/解放して洗浄液を散布する。水収納容器は、圧縮から解放されることにより、元の形状に復帰するが、このように容易に復帰する構造では廃棄処理する際の減容状態を保つことが困難である。一方、特許文献2の蛇腹状の容器では、リング状頂部の寸法が底部に向かって次第に縮小されるという特殊な蛇腹構造により、押し潰しにより元に戻ることがなく減容化が可能である。一方で、押し潰した蛇腹は、元に戻ることがないので、圧縮/解放を繰り返し内部の薬液を噴出させる用途に用いることは困難である。特許文献2の第0013欄によれば、単なる蛇腹構造とすれば、押圧力を解放した際に元の形状に戻るとの示唆がある。しかし、単なる蛇腹構造では廃棄の際には押圧力をかけ続けた状態(例えば、内部に空気が入らないように密閉する等)で維持することにより減容状態を保つ構造が必要である。
【0006】
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、片手により圧縮/解放して洗浄液を散布し、廃棄の際には減容化することが可能な洗浄器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の目的を達成するために、本発明の洗浄器は、首部と底部の間に筒状の胴部を有し、前記胴部は、その軸線に向かって周側面が鼓状に湾曲した凹曲面の上下にそれぞれ、曲側面から順にリング状頂部、第1の斜面、U字溝、第2のリング状頂部、第2の斜面、リング状谷部、第3の斜面、第3のリング状頂部、第4の斜面を連続して有する蛇腹状とされており、
前記第1リング状頂部、第2リング状頂部、第3リング状頂部の寸法がこの順に次第に縮小され、且つ、前記第1の斜面と第2の斜面は同じ向きの傾斜であり、前記リング状谷部を挟んだ横断面に対して第3の斜面の傾斜は第2の斜面の傾斜よりも鋭角であり、前記第3リング状頂部を挟んだ横断面に対して第4の斜面の傾斜は第3の斜面の傾斜よりも鋭角であり、
前記第1の斜面は、前記第2の斜面よりも短いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の洗浄器によれば、片手により圧縮して洗浄液を散布し、廃棄の際には減容化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】洗浄器から洗浄液を取り出す様子を示す図であり、
図2Aは洗浄器を親指と他の指との間に挟んで圧縮する状態を示しており、
図2Bは圧縮時、
図2Cは解放時の断面の状態を夫々示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を適用した洗浄器の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、洗浄器1を示す図で有り、
図1Aは斜視図、
図1Bは側面図、
図1Cは断面図である。
図1Aに示すように、本実施形態の洗浄器1は、ブロー成形容器2とキャップ3とを具備している。
ブロー成形容器2は、ポリオレフィンやポリエチレンテレフタレート等により構成可能である。本実施例においては、ポリエチレンを用い、特に容易に変形し、元の形状に復帰する柔らかい低密度ポリエチレンを用いている。ブロー成形容器2は筒状であり、大略、蛇腹構造をしている。ブロー成形容器2の先端には、キャップ3が着脱自在に取り付けられている。キャップ3の天井面33には、キャップの内外を貫通する貫通孔34が設けられている。
【0012】
図1B及び1Cにおいて、ブロー成形容器2からキャップ3を取り外して示している。ブロー成形容器2は、首部NKと、胴部MBと、底部BMとを有している。首部NKには、外周面に雄ネジ山6が設けられており、キャップ3の内周面31の下側一部に設けられた雌ネジ山30と着脱自在に螺合する。首部NKの頂面5は、洗浄器1の出荷時においては、封止された状態である。
【0013】
胴部MBは、軸線Cを中心とした筒状で有り、大部分の位置の横断面においても外側に凸の形状である円形、楕円形、角丸長方形、若しくは長方形、正方形のいずれかの形状で有り、互いに相似している。横断面に内側に凹となる星形の形状は好ましくない。本実施例においては、胴部MBは、角丸長方形の横断面を有している。また、胴部MBの軸線C方向に位置する凹曲面12を横切る横断面Hに対して上下が対称の形状になっていることが望ましい。上下が対称の形状であれば、上下均等に変形するからである。
【0014】
首部NKと胴部MBとの間に位置するリング状頂部R1は、胴部MBの大部分の他の位置の横断面の形状とは関わりなく円形、若しくは正方形である。横断面が円の首部NKとなだらかに連結するためである。
【0015】
リング状頂部R1から底部BMへ向けて順にリング状頂部R2、リング状谷部S1、リング状頂部R3、リング状頂部R4までと、リング状頂部R8、リング状谷部S2、リング状頂部R7、リング状頂部R6、リング状頂部R5までが、夫々、横断面Hに対して上下に対応している。そして、リング状頂部R2、リング状頂部R3、リング状頂部R4と順を追って寸法が大きくなる形状である。同様に、リング状頂部R7、リング状頂部R6、リング状頂部R5と順を追って寸法が大きくなる形状である。横断面Hから見た場合には、リング状頂部R4、リング状頂部R3、リング状頂部R2と順を追って寸法が小さくなる形状である。同様に、リング状頂部R5、リング状頂部R6、リング状頂部R7と順を追って寸法が小さくなる形状である。尚、リング状頂部R3の下方とリング状頂部R5の上方の略同じ位置に、胴部MBを一周するU字溝10が設けられている。
【0016】
また、胴部MBは、リング状頂部R2、R7を挟んでそれぞれ首部NK側から斜面7、8および底部BM側から斜面17、16がそれぞれ形成されて山部とされているが、その傾斜角度が同じではない。横断面Hから遠い斜面の方が鋭角とされている。例えば、リング状頂部R2を頂点とする山部を例に角度で示すと、リング状頂部R2における横断面に対する斜面7の傾斜角度をα、斜面8の傾斜角度をβとすると、α<βである。
【0017】
リング状谷部S1、S2を挟んでそれぞれ首部NK側から斜面8、9および底部BM側から斜面16、15がそれぞれ形成されて谷部とされているが、その傾斜角度も同じではない。横断面Hに遠い斜面の方が鋭角とされている。例えば、リング状谷部S1を頂点とする山部を例に角度で示すと、リング状谷部S1における横断面に対する斜面8の傾斜角度をγ、斜面9の傾斜角度をδとすると、γ<δである。
【0018】
さらに、リング状頂部R3、R6を挟んでそれぞれ首部NK側から斜面9、11および底部BM側から斜面15、13がそれぞれ形成されてU字溝10を挟んではいるものの、同じ向き(斜面9、11は上向き、斜面15、13は下向き)の傾斜を有する斜面とされているが、その傾斜角度は必ずしも同じではない。例えば、リング状頂部R3を例に角度で示すと、リング状頂部R3における横断面に対する斜面9の傾斜角度をε、斜面11の傾斜角度をζとすると、ε<ζである。
【0019】
そして、リング状頂部R4、R5を挟んでそれぞれ首部NK側から斜面11、凹曲面12および底部BM側から斜面13、凹曲面12がそれぞれ形成されて山部とされているが、例えば、リング状頂部R4を例に角度で示すと、リング状頂部R4における横断面に対する斜面11の傾斜角度をη、凹曲面12の傾斜角度をθとすると、η<θであり、ηの方が鋭角である。
【0020】
凹曲面12は、リング状頂部R4とリング状頂部R5の間の周側面を、胴部MBの軸線Cに向けて内側になだらかに鼓状に窪んだ曲面である。凹曲面12の軸線C方向の長さは、使用者が握るときに、親指とそれ以外の指が凹曲面12を対角状に挟んで把持可能な長さにするのが望ましい。凹曲面12の鼓状は、握りやすく、且つ、U字溝10、14を中心とする変形を誘導しやすい形状である。
【0021】
また、斜面7、8、9、11、13、15、16、17は、直線状の斜面ではなく、各リング状頂部若しくはリング状谷部において所定の角度をなすように凸方向若しくは凹方向に湾曲している。そして、斜面7と斜面17は、夫々首部NK、底部BMに連結する関係で、互いに長さは異なっている。
【0022】
リング状頂部R8よりも下側の底部BMは、ブロー成形容器2をブロー成形した際の空気の吹き込み口となっていた部分である。ブロー成形容器2に洗浄液を充填した後、底部BMはブロー成形容器2の内側に折り込まれ、吹き込み口が溶着された溶着痕18を残している。リング状頂部R8は、ブロー成形容器2を支える脚として機能する。
【0023】
キャップ3の天井面33内側に先端が尖った槍部32が突出している。キャップ3は、洗浄器1の出荷時には雄ネジ山6と緩く螺合された状態になっており、槍部32は頂面5を貫通していない。ブロー成形容器2を開封する際にキャップ3を雄ネジ山6に強く螺子込むことにより、槍部32は頂面5を貫通(
図2B、2C参照)し、開封する。ブロー成形容器2の内部の洗浄液は、キャップ3に設けられた貫通孔34を介して外部に取り出すことが可能になる。
【0024】
次に、洗浄器1の使用方法について説明する。
図2は、洗浄器1から洗浄液を取り出す様子を示すものである。
図2Aは、キャップ3により開封し、洗浄器1の凹曲面12を親指と他の指との間に挟んで圧縮する状態を示しており、
図2Bは圧縮時、
図2Cは解放時の断面の状態を示している。
【0025】
凹曲面12を圧縮(図中の矢印P)すると、凹曲面12はブロー成形容器2の内側に入り込むとともに、U字溝10、14を回転中心として斜面11および13が同伴して倒れて引きずり込まれる。このとき、凹曲面12が鼓状になっているため、直接的に斜面11および13に圧縮力を伝達する。そして、U字溝10、14の変形により圧縮力は吸収されて斜面9、17への力の伝搬は弱まり、斜面9、17からの反力も弱まることになる。このため、ブロー成形容器2の全体を変形させるよりも小さな圧縮力により、ブロー成形容器2を変形させて、内部の洗浄液を取り出すことができる。圧縮を解放すると、ブロー成形容器2は自らの弾性により元の形に戻る。このとき、ブロー成形容器2の内部には大気が貫通孔34から取り込まれる。ブロー成形容器2は、キャップ3を下に向けた状態で、使用することが想定されており、再度、ブロー成形容器2を圧縮すると、洗浄液が取り出せる。
【0026】
ブロー成形容器2を圧縮するための圧縮力の調整は、凹曲面12に続く斜面11と斜面13の大きさにより調整することができる。斜面11と斜面13の長さを長くすればするほど、斜面11と斜面13はU字溝10、14を回転中心とする倒れこみがしにくくなってくる。
【0027】
図3は、使用後の洗浄器1を廃棄する様子を、
図3Aから
図3Dに順に示すものである。
図3Aにおいて、まずリング状頂部R4を回転中心として斜面11が反転するように折り曲げられる。凹曲面12と斜面11の角度関係は、上記したようにη<θとして変形が維持できるようにはしているが、斜面11の長さが短く設定されているため、少しの衝撃で元に戻る傾向がある。このため、リング状頂部R4におけるη<θの構造は、さほど効果はない。
【0028】
図3Bにおいて、リング状頂部R3とリング状谷部S1を回転中心として斜面9が反転するように折り曲げられる。斜面11と斜面9の角度関係はη<θであり、斜面9と斜面8の角度関係はγ<δである。この角度関係において、γ<δの関係は、斜面9の長さは斜面11よりも長く設定されているため、少しの衝撃で元でも元に戻らない。このため、斜面11も斜面9の反転折り曲げにより固定された状態となる。尚、η<θの角度関係は、このような固定における寄与は少ない。
【0029】
図3Cにおいて、リング状頂部R1を回転中心として斜面7が反転するように折り曲げられる。リング状頂部R1においてはα<βの角度関係になっており、斜面7の反転した状態が元に戻ることはない。これにより、使用後の洗浄器1の減容化が図られ、廃棄等も容易である。
【0030】
上記実施例において、リング状頂部R4における角度関係のη<θと、リング状頂部R3におけるε<ζの角度関係は、減容時の形状維持に対して、リング状頂部R1における角度関係のα<β及びリング状谷部S1における角度関係のγ<δよりも効果が少ないため、η≧θ、ε≧ζの角度関係でも良い。リング状頂部R5、R6についても同様である。
【0031】
上記実施例において、首部と胴部の間、又は胴部と底部の間に、特許文献2で示したようなリング状頂部の長さを横断面Hから離れるほど短くした蛇腹を追加しても良い。また、凹曲面の上下において、夫々のリング状頂部とリング状谷部の長さを同じにしたが、変更しても良い。この場合、凹曲面の上下において傾いた状態であっても良い。
【0032】
尚、請求項における構成要件と実施例との対応関係について説明する。第1のリング状頂部は、リング状頂部R4、R5に対応する。第1の斜面は、斜面11、13に対応する。U字溝は、U字溝10、14に対応する。第2のリング状頂部は、第2のリング状頂部R3、R6に対応する。第2の斜面は斜面9、15に対応する。リング状谷部は、リング状谷部S1、S2に対応する。第3の斜面は、斜面8、16に対応する。第3のリング状頂部は、リング状頂部R2、R7に対応する。第4の斜面は、斜面7、17に対応する。
【符号の説明】
【0033】
1 洗浄器
2 ブロー成形容器
3 キャップ
5 頂面
6 雄ネジ山
7,8、9、11、13、15、16,17 斜面
10、14 U字溝
12 凹曲面
18 溶着痕
30 雌ネジ山
31 内周面
32 槍部
33 天井面
34 貫通孔
BM 底部
MB 胴部
NK 首部
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8 リング状頂部
S1、S2 リング状谷部
H 横断面
C 軸線