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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022056058
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】電磁波遮蔽パネルとその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 9/00 20060101AFI20220401BHJP
   B29C 43/20 20060101ALI20220401BHJP
   B32B 15/08 20060101ALI20220401BHJP
   B32B 7/05 20190101ALI20220401BHJP
【FI】
H05K9/00 D
B29C43/20
B32B15/08 E
B32B15/08 N
B32B7/05
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020163843
(22)【出願日】2020-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】390026538
【氏名又は名称】ダイキョーニシカワ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安田 周平
【テーマコード(参考)】
4F100
4F204
5E321
【Fターム(参考)】
4F100AB01A
4F100AB01B
4F100AB04A
4F100AB04B
4F100AB10A
4F100AB10B
4F100AB17A
4F100AB17B
4F100AB33A
4F100AB33B
4F100AK01C
4F100AK01D
4F100AK33C
4F100AK33D
4F100AK53C
4F100AK53D
4F100BA04
4F100BA05
4F100BA07
4F100BA32A
4F100BA32B
4F100CA21E
4F100CB00E
4F100CB03
4F100DC21E
4F100EJ172
4F100EJ422
4F100GB41
4F100JB13C
4F100JB13D
4F100JD08
4F100JG01A
4F100JG01B
4F100JG01E
4F100JJ07C
4F100JL11E
4F204AA36
4F204AD03
4F204AD08
4F204AD24
4F204AE03
4F204AG03
4F204AG06
4F204AH42
4F204FA01
4F204FB01
4F204FB11
4F204FB22
4F204FN11
4F204FN17
5E321AA14
5E321AA23
5E321BB24
5E321BB25
5E321CC16
5E321GG01
5E321GG05
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上させる。
【解決手段】電磁波遮蔽パネルP1は、2つの金属層36a,36bと、樹脂層37との積層体で構成され、2つの金属層36a,36bは、互いに接触し又は接着され、互いに導電可能な導電部Cと、互いに離間した離間部Sとを有し、離間部Sにおける両金属層36a,36b間には樹脂体38aが配置され、金属層36aは、車体に導電可能に接続された第1アース接続部E1及び第2アース接続部E2を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の金属層と、樹脂層(37)との積層体で構成され、
前記複数の金属層のうち互いに積層方向に隣り合う2つの金属層(36a,36b)は、
互いに接触し又は接着され、互いに導電可能な導電部(C)と、
互いに離間した離間部(S)と
を有し、
前記離間部(S)における両金属層(36a,36b)間には樹脂体(38a)が配置され、
前記2つの金属層(36a,36b)のうち少なくとも一方には、放電可能な物体に接続されたアース接続部(E1,E2)が設けられていることを特徴とする、電磁波遮蔽パネル。
【請求項2】
請求項1記載の電磁波遮蔽パネル(P1)において、
前記樹脂層(37)は、難燃性を有する第1樹脂で構成され、且つ、前記積層体の最も表側の層であり、
前記2つの金属層(36a,36b)の一方は、前記積層体の最も裏側の層であり、
前記樹脂体(38a)は、前記第1樹脂とは異なる第2樹脂で構成されていることを特徴とする、電磁波遮蔽パネル。
【請求項3】
請求項1又は2記載の電磁波遮蔽パネル(P1)において、
前記導電部(C)は、前記2つの金属層(36a,36b)が導電性接着剤により互いに接着されてなることを特徴とする、電磁波遮蔽パネル。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項記載の電磁波遮蔽パネル(P1)において、
前記導電部(C)は、前記2つの金属層(36a,36b)が、接着剤により互いに接着されている接着部(Ad)と、接着剤により互いに接着されていない接触部(Ct)とを有することを特徴とする、電磁波遮蔽パネル。
【請求項5】
請求項1記載の電磁波遮蔽パネル(P1)の製造方法であって、
前記複数の金属層の材料となる複数の金属箔(M1,M2)と、シート状樹脂材を分割形成してなり前記樹脂層(37)及び前記樹脂体(38a)の材料となる複数の分割樹脂材(R1,R2)とを準備する準備工程と、
成型用型(40)のキャビティに前記複数の金属箔(M1,M2)及び前記複数の分割樹脂材(R1,R2)を積層方向に重ねて配置する配置工程と、
前記配置工程後に前記成型用型(40)を閉じ状態として圧縮する圧縮工程と
を備え、
前記配置工程では、前記導電部(C)及び前記離間部(S)を有する互いに隣り合う2つの金属層(36a,36b)に対応する2つの金属箔(M1,M2)が、前記圧縮工程で圧縮される際に前記導電部(C)及び前記離間部(S)を有するように、該2つの金属箔(M1,M2)の間で前記複数の分割樹脂材(R2)を互いに間隔を空けて配置することを特徴とする、電磁波遮蔽パネルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁波遮蔽パネルとその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、筐体内に納められた電子部品を外来の電磁波から遮蔽し、又は該電子部品から放出される電磁波を該筐体外に漏出するのを防止するための電磁波遮蔽用筐体が開示されている。この電磁波遮蔽用筐体は、樹脂材を成形した筐体と、該筐体の内壁面に接着された金属箔とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-230586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電磁波遮蔽用筐体の壁(パネル)の電磁波遮蔽効果を向上させるために、電磁波を反射する複数の金属箔(金属層)を、互いに間隔を空けて積層させることが考えられる。
【0005】
しかし、このような構成であっても、複数の金属層にアースが取られていなければ、十分な電磁波遮蔽効果を得られない。またその一方で、複数の金属層それぞれについてアースを取る構成とすると、構成が複雑になるおそれがある。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、この発明では、積層方向で隣接する2つの金属層を互いに導電可能に接触又は接着させ、その2つの金属層のうち少なくとも一方を、放電可能な物体に導電可能に接続するようにした。
【0008】
具体的には、第1の発明は、複数の金属層と、樹脂層との積層体で構成され、前記複数の金属層のうち互いに積層方向に隣り合う2つの金属層は、互いに接触し又は接着され、互いに導電可能な導電部と、互いに離間した離間部とを有し、前記離間部における両金属層間には樹脂体が配置され、前記2つの金属層のうち少なくとも一方には、放電可能な物体に接続されたアース接続部が設けられていることを特徴とする電磁波遮蔽パネルである。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記樹脂層は、難燃性を有する第1樹脂で構成され、且つ、前記積層体の最も表側の層であり、前記2つの金属層の一方は、前記積層体の最も裏側の層であり、前記樹脂体は、前記第1樹脂とは異なる第2樹脂で構成されていることを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記導電部は、前記2つの金属層が導電性接着剤により互いに接着されてなることを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、第1~第3の発明のいずれか1つにおいて、前記導電部は、前記2つの金属層が、接着剤により互いに接着されている接着部と、接着剤により互いに接着されていない接触部とを有することを特徴とする。
【0012】
第5の発明は、第1の発明に係る電磁波遮蔽パネルの製造方法であって、前記複数の金属層の材料となる複数の金属箔と、シート状樹脂材を分割形成してなり前記樹脂層及び前記樹脂体の材料となる複数の分割樹脂材とを準備する準備工程と、成型用型のキャビティに前記複数の金属箔及び前記複数の分割樹脂材を積層方向に重ねて配置する配置工程と、前記配置工程後に前記成型用型を閉じ状態として圧縮する圧縮工程とを備え、前記配置工程では、前記導電部及び前記離間部を有する互いに隣り合う2つの金属層に対応する2つの金属箔が、前記圧縮工程で圧縮される際に前記導電部及び前記離間部を有するように、該2つの金属箔の間で前記複数の分割樹脂材を互いに間隔を空けて配置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
第1の発明によると、電磁波遮蔽パネルは、複数の金属層と樹脂層との積層体で構成され、複数の金属層のうち互いに積層方向に隣り合う2つの金属層は、互いに離間した離間部を有するので、金属層が1つのみの電磁波遮蔽パネルよりも高い電磁波遮蔽効果が得られる。また、前記互いに積層方向に隣り合う2つの金属層は、互いに導電可能な導電部を有し、前記2つの金属層のうち少なくとも一方には、放電可能な物体に接続されたアース接続部が設けられているので、前記2つの金属層はいずれもアースが取られる。したがって、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上できる。
【0014】
第2の発明によると、樹脂層は、難燃性を有する第1樹脂で構成され、且つ、積層体の最も表側の層であり、前記2つの金属層の一方は、積層体の最も裏側の層である。したがって、電磁波遮蔽パネルは、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上でき、しかも表側及び裏側の両方を難燃性にできる。
【0015】
第3の発明によると、導電部は、前記2つの金属層が導電部において互いに離間しないように、導電性接着剤により互いに接着されているので、前記2つの金属層を確実に互いに導電可能な状態にできる。従って、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上できる。
【0016】
第4の発明によると、導電部は、前記2つの金属層が、接着剤により互いに接着されている接着部と、接着剤により互いに接着されていない接触部とを有するので、接着部に導電性を有しない接着剤を用いても、接触部で導電可能に互いに接触し、前記2つの金属層はいずれもアースが取られる。したがって、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上できる。
【0017】
第5の発明によると、第1の発明の効果を奏する電磁波遮蔽パネルを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る、電磁波遮蔽パネルを用いた電磁波遮蔽ボックスを示す断面概略図である。
図2図1における組付部の拡大図である。
図3図1における電磁波遮蔽パネル部分の拡大図である。
図4】電磁波遮蔽パネルを製造するための準備工程における第1金属箔の表面を示す概略図である。
図5】配置工程を示す断面概略図である。
図6】圧縮工程を示す断面概略図である。
図7】第2実施形態の図3相当図である。
図8】第2実施形態の図5相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物又はその用途を制限することを意図しない。
【0020】
(第1実施形態)
第1実施形態では、本発明に係る電磁波遮蔽パネルP1(以下、単に「パネル」という場合がある。)の応用例として、車両のバッテリーX(収容物)を収容する電磁波遮蔽ボックス1を示す。電磁波遮蔽ボックス1は、収容されたバッテリーXが発する電磁波が外部の電子機器に影響を与えないように外部へ向かう電磁波を遮蔽し、且つ、外部で発生する電磁波がバッテリーXに影響を与えないように内部へ向かう電磁波を遮蔽するためのものである。
【0021】
―電磁波遮蔽ボックス―
図1は、本実施形態に係る電磁波遮蔽ボックス1を示す。以下では、「表側」とは、電磁波遮蔽ボックス1の外部側を指し、「裏側」とは、電磁波遮蔽ボックス1の内部側を指す。
【0022】
電磁波遮蔽ボックス1は、バッテリーXを受けるロアケース2と、ロアケース2の上側でロアケース2に組み付けられバッテリーXを覆うアッパケース3(電磁波遮蔽パネルP1)とを備える。ロアケース2及びアッパケース3は、いずれもバッテリーXを収容する収容空間を構成する凹部2a,3aを有する。電磁波遮蔽ボックス1の寸法並びにロアケース2及びアッパケース3の厚さは、バッテリーXを安定して収容できる程度であればよい。
【0023】
ロアケース2は、上下方向視で矩形状の底部21と、底部21の周縁部において底部21の上側に設けられた壁部22と、壁部22の上端部におけるアッパケース3との組付部Aにおいて、壁部22の外周を全周に亘って囲む外周フランジ23とを有する。外周フランジ23は、板状に形成され、その両板面は上下方向を向いている。外周フランジ23は、ボルトBに挿通されるための貫通孔24を有している。ロアケース2の底部21、壁部22及び外周フランジ23は、いずれも、鉄、アルミ、銅、ステンレス等の金属で構成された金属部材からなる。また、ロアケース2は車体(図示しない)と接触するように、車体に載置されている。すなわち、ロアケース2は、放電可能な物体である車体に接触することで、アースが取られている。
【0024】
アッパケース3は、上下方向視で矩形状の天井部31と、天井部31の周縁部において天井部31の下側に設けられた壁部32と、壁部32の下端部におけるロアケース2との組付部Aにおいて、壁部32の外周を全周に亘って囲む外周フランジ33とを有する。外周フランジ33は、板状に形成され、その両板面は上下方向を向いている。
【0025】
図2は、図1の破線部分IIを拡大した、ロアケース2及びアッパケース3の組付部Aを示す。アッパケース3の外周フランジ33は、その下面をロアケース2の外周フランジ23の上面と対向させ且つ接触させ、ロアケース2の外周フランジ23と重ねられている。ロアケース2及びアッパケース3は、この状態で両外周フランジ23,33をボルトBにより挿通され、互いに組み付けられている。ロアケース2の外周フランジ33の下面における、ボルトBが挿通された部位には、ナットNが溶接されており、両外周フランジ23,33は、ナットNにボルトBを締結して互いに固定されている。両外周フランジ23,33のボルトB及びナットNにより固定される部位は、ロアケース2及びアッパケース3を安定して互いに組み付けられるように数箇所(図1では、収容空間の左側及び右側のそれぞれ1箇所ずつ示す)あればよい。
【0026】
アッパケース3の外周フランジ33には、ボルトBを挿通される部位に、金属製のカラー34が埋設されている。カラー34の内部には、ボルトBを挿通させることができるように、上下方向に貫通した貫通孔35が形成されている。カラー34の下端面は、外周フランジ33の下面と略面一で外周フランジ33の下側に露出し、カラー34の上端面は、外周フランジ33の上面と面一で外周フランジ33の上側に露出している。また、カラー34の下端面は、対向するロアケース2の外周フランジ23の上面と接触しており、このため、カラー34はロアケース2と導電可能となっている。
【0027】
なお、両外周フランジ23,33の間には、カラー34よりも内周側の部位に、外周フランジ33に沿って全周に亘る溝Dが形成されており、溝Dには、その内周側及び収容空間への外部からの水の侵入を防ぐ、ガスケットGが全周に亘って設けられている。
【0028】
―電磁波遮蔽パネル―
図3は、図1の破線部分IIIを拡大した、アッパケース3を構成する電磁波遮蔽パネルP1を示す図である(電磁波遮蔽パネルP1は、アッパケース3そのものを指す。)。このパネルP1は、第1金属層36aと、第1金属層36aの表側に積層された第2金属層36bと、第2金属層36bの表側に積層された樹脂層37とを備える積層体で構成されている。
【0029】
第1金属層36aは、天井部31及び壁部32において、パネルP1の最も裏側の層を構成している。具体的に、第1金属層36aは、天井部31の裏面(下面)に露出し(図3を参照)、天井部31に続いて壁部32の裏面(内周面)に露出している(図2を参照)。第1金属層36aは、壁部32の裏面に続いて、壁部32及び外周フランジ33の接続部の下面に露出し、この露出した部位で、対向するロアケース2の外周フランジ23の上面と接触している。すなわち、第1金属層36aにおけるロアケース2の外周フランジ23の上面との接触部は、ロアケース2を介して車体に導電可能に接続された、第1アース接続部E1を構成している(図2を参照)。
【0030】
第2金属層36bは、天井部31及び壁部32の樹脂層37に埋設されている(図2及び図3を参照)。具体的に、第2金属層36bは、第1金属層36aに向かって近接する部分と第1金属層36aから離間する部分とが交互に並ぶように、断面視で波状に形成されている(図3を参照)。
【0031】
前述の第2金属層36bの形状により、両金属層36a,36bは、互いに導電可能な導電部Cと、互いに離間した離間部Sとを有する。導電部Cは、両金属層36a,36bが、接着剤により互いに接着された接着部Adと、接着剤により互いに接着されておらず単に接触している接触部Ctとを有する。
【0032】
両金属層36a,36bは、アルミ、銅、ステンレス、パーマロイ等の金属箔からなる。両金属層36a,36bの厚さは、パネルP1が大きな電磁波遮蔽効果を発揮できるようにするという観点から50μm以上が好ましく、また、後述する配置工程及び圧縮工程のために適度な賦形性を有するようにするという観点から100μm以下が好ましい。
【0033】
樹脂層37は、難燃性を有する第1樹脂で構成されている。樹脂層37は、パネルP1の最も表側の層を構成しており、両金属層36a,36bの表側を被覆して両金属層36a,36b金属層の腐食を防いでいる。すなわち、樹脂層37は、天井部31及び壁部32の表面並びに外周フランジ33の上面に露出している。第1樹脂は熱硬化性樹脂であり、具体的には、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等から構成されている。第1樹脂には難燃剤が配合されている。樹脂層37の厚さは、例えば、1.5~3.5mmである。
【0034】
両金属層36a,36bの離間部Sにおける両金属層36a,36b間には樹脂体38aが配置されている。樹脂体38aは、難燃性を有しない第2樹脂で構成されている。第2樹脂は、熱硬化性樹脂であり、具体的には、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等から構成されている。第2樹脂は、難燃剤が配合されていないという点で第1樹脂と異なる。
【0035】
以下、図2を参照しながら、アッパケース3の外周フランジ33の構成について説明する。アッパケース3の壁部32及び外周フランジ33の接続部の下面に露出した第1金属層36aの上側には、第1金属層36aと接着された接着部Ad及び第1金属層36aと接触する接触部Ctを有する第3金属層36cが、樹脂層37に埋設されている。第3金属層36cは、外周フランジ33に沿って全周に亘って形成されている。第3金属層36cは、カラー34が埋設された部位において、カラー34に貫通される孔が形成されており、この孔の内周端部はカラー34の外周面と接触している。すなわち、第3金属層36cは、カラー34及びロアケース2を介して、車体に導電可能に接続された第2アース接続部E2を構成している。
【0036】
―電磁波遮蔽パネルの製造方法―
図4~6は、電磁波遮蔽パネルP1の製造方法を示す。電磁波遮蔽パネルP1の製造方法は、準備工程と、配置工程と、圧縮工程とを備える。
【0037】
―準備工程―
準備工程では、第1金属層36aの材料である第1金属箔M1と、第2金属層36bの材料である第2金属箔M2と、第3金属層36cの材料である第3金属箔M3と、難燃性のシート状樹脂材(第1樹脂)を分割形成してなり樹脂層37の材料である複数の第1分割樹脂材R1,R1,…と、難燃性を有しないシート状樹脂材(第2樹脂)を分割形成してなり樹脂体38aの材料である複数の第2分割樹脂材R2,R2,…とを準備する。各第1分割樹脂材R1及び各第2分割樹脂材R2は、シート状樹脂材の原反をいずれも長尺に裁断して分割形成されている。
【0038】
第1金属箔M1及び第2金属箔M2は、いずれも天井部31及び壁部32に沿って設けられる大きさの略矩形状に形成されており、第3金属箔M3は、外周フランジ33に沿った形状に形成されている。3つの金属箔M1,M2,M3は、それぞれ一枚ずつ、いずれも同じ種類の金属で構成されている。なお、3つの金属箔M1,M2,M3は、それぞれ一枚ではなく、複数枚に分割したものを互いに端部を重ねて構成されていてもよい。
【0039】
第1金属箔M1の表面並びに第2金属箔M2及び第3金属箔M3の両面には、各金属箔を第1樹脂及び第2樹脂と接着させるため並びに両金属層36a,36b間の接着部Adを形成するために、液体のホットメルト接着剤を塗布する。ホットメルト接着剤としては、例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリウレタン系等が用いられる。接着剤の塗布は、図4及び図5に示すように、塗布部位(接着部Ad)が互いに間隔を空けた複数の部位となるように、マスキングをして行う。なお、図4及び図5では、接着剤は第1金属箔M1の表面側のみを示す。ここで、後続の工程により両金属層36a,36bが形成された際に、両金属層36a,36bが導電部Cにおいて互いに剥離しないように、接着部Adによって確実に接着させたい。また同時に、接着部Adによって導電部Cの導電性が妨げられる場合であっても、導電部Cにおける導電性を確保できるように、導電部Cが互いに接着されていない接触部Ctを有するようにしたい。そのような観点から、両金属箔M1,M2が近接する予定の位置には、確実に少なくとも1つの接着部Adが位置付けられ、且つ、接着部Adが無い部分ができるように(接触部Ctを有するように)、各々の接着部Adの幅と隣接する接着部Ad間の間隔を設定する。
【0040】
―配置工程―
配置工程では、図5に示すように、成型用型40のキャビティに準備工程で準備した各金属箔M1,M2,M3及び各分割樹脂材R1,R2を積層方向に重ねて配置する。
【0041】
成型用型40は、下型41及び上型42からなる。下型41は、アッパケース3の凹部3aの形状に対応して下方に窪んだ凹状に形成されている。上型42は、下型41との間でアッパケース3を成型するためのキャビティが形成されるように、下型41の形状に対応して下方に突出した凸状に形成されている。すなわち、下型41及び上型42は、型締めすると、両者の間に上下を逆さにしたアッパケース3を成型するためのキャビティが形成されるように構成されている。上型42には、ガスケットGを設ける溝Dを形成するための突部42aが、外周フランジ33に沿って全周に亘って形成されている。下型41には、外周フランジ33においてボルトBに挿通される予定の部位に、カラー34を位置決めするための、各カラー34の貫通孔35に挿通するセットピン43が設けられている。
【0042】
配置工程では、開き状態の成型用型40の下型41のキャビティを構成する部分に、第1分割樹脂材R1,R1,…を、それぞれの長さ方向を揃えて配置する。図5に示す各第1分割樹脂材R1は、長さ方向を紙面と垂直に向けて配置されている。また、外周フランジ33においてボルトBに挿通される予定の部位に、カラー34を、その貫通孔35にセットピン43を挿通して、配置する。
【0043】
次いで、第1分割樹脂材R1,R1,…の裏側において、天井部31及び壁部32を形成する部位には第2金属箔M2を、外周フランジ33を形成する部位には第3金属箔M3を、それぞれ配置する。なお、第3金属箔M3は、カラー34,34が配置されるそれぞれの部位に孔が形成されており、これらの孔がカラー34,34に貫通される。
【0044】
次いで、第2金属箔M2の裏側に第2分割樹脂材R2,R2,…を、互いに間隔を空けて配置し、第2分割樹脂材R2,R2,…の裏側に、第1金属箔M1を配置する。図5に示す各第2分割樹脂材R2は、長さ方向を紙面と垂直に向けて配置されている。なお、第3金属箔M3の裏側には、外周フランジ33に難燃性を付与するために第1分割樹脂材R1を配置する。
【0045】
特に、配置工程では、両金属箔M1,M2が、圧縮工程で圧縮される際に導電部C及び離間部Sを有するように、第1金属箔M1及び第2金属箔M2の間に配置される第2分割樹脂材R2,R2,…は、隣り合う第2分割樹脂材R2,R2同士が互いに間隔を空けるように配置する。
【0046】
―圧縮工程―
圧縮工程は配置工程後に行う。圧縮工程では、図6に示すように、上型42を下降させ、成型用型40を閉じ状態とし、キャビティ内の各金属箔M1,M2,M3及び各分割樹脂材R1,R2を圧縮する。このとき、熱硬化性樹脂である第1分割樹脂材R1,R1,…及び第2分割樹脂材R2,R2,…を硬化させるために、金型を予め加熱しておく。金型が加熱されていることによって、各分割樹脂材R1,R2が硬化し、ホットメルト接着剤が溶ける。ホットメルト接着剤は、その後の温度低下によって硬化し接着部Adを形成する。
【0047】
この圧縮工程では、第2金属箔M2は、互いに間隔を空けて隣り合う第2分割樹脂材R2,R2同士の間において、第1分割樹脂材R1によって裏側へ押されて第1金属箔M1と接触し、導電部Cを形成する。また、同時に第1金属箔M1及び第2金属箔M2の間で第2分割樹脂材R2が硬化し、これによって離間部S及び樹脂体38aが形成される。
【0048】
圧縮工程により、成型用型40のキャビティ内にパネルP1が成型されるので、成型用型40を開き状態とし、成型されたパネルP1をキャビティから取り出す。
【0049】
―作用・効果―
本実施形態に係る電磁波遮蔽パネルP1(アッパケース3)は、第1金属層36aと第2金属層36bと樹脂層37との積層体で構成され、両金属層36a,36bは、互いに離間した離間部Sを有するので、両金属層36a,36bによる高い電磁波遮蔽効果が得られる。また、両金属層36a,36bは、互いに導電可能な導電部Cを有し、第1金属層36aには、放電可能な物体である車体に導電可能に接続された第1アース接続部E1及び第2アース接続部E2が設けられているので、両金属層36a,36bはいずれもアースが取られる。したがって、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上できる。
【0050】
また、パネルP1において、導電部Cは、両金属層36a,36bが、接着剤により互いに接着されている接着部Adを有するので、両金属層36a,36bが互いに剥離しないようにできる。また同時に、導電部Cは、接着剤により互いに接着されていない接触部Ctを有するので、接着部Adが導電性を妨げる場合であっても(すなわち、接着部Adに導電性を有しない接着剤を用いても)、接触部Ctで導電可能に互いに接触できる。すなわち、2つの金属層36a,36bはいずれもアースが取られる。したがって、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上できる。
【0051】
また、電磁波遮蔽ボックス1は、収容空間の下半分がロアケース2を構成する金属部材で覆われ、収容空間の上半分がアッパケース3を構成する第1金属層36a及び第2金属層36bで覆われているので、内部から外部へ向かう電磁波及び外部から内部に向かう電磁波を確実に遮蔽できる。
【0052】
ところで、電磁波遮蔽ボックス1の内部又は外部における発火に備え、電磁波遮蔽ボックス1を難燃性にしたい場合がある。ここで、パネルP1は、樹脂層37が、難燃性を有する第1樹脂で構成され、且つ、パネルP1の最も表側の層であり、第1金属層36aは、パネルP1の最も裏側の層である。したがって、表側及び裏側の両方を難燃性にできる。また、ロアケース2は、金属部材であるので難燃性を有する。以上より、電磁波遮蔽ボックス1全体を難燃性にできる。
【0053】
また、パネルP1では、樹脂体38aは、第1樹脂とは異なる第2樹脂で構成されているので、樹脂体38aの材料は、難燃性を有する第1樹脂に限られない。また、樹脂体38aの材料として、難燃性を有しない第2樹脂を選択しても、最も表側の層を構成する樹脂層37が難燃性を有するので、パネルP1の表側の難燃性を損なわない。以上より、パネルP1の表側及び裏側の両方を難燃性にしつつ、樹脂体38aの材料の選択の自由度を高くできる。
【0054】
本実施形態の製造方法によると、以上の効果を奏するパネルP1を製造できる。
【0055】
(第2実施形態)
第2実施形態に係る電磁波遮蔽パネルP2は、第1実施形態に係るパネルP1と比べ、パネルP2の積層体としての構成が異なる。以下、第2実施形態に係る電磁波遮蔽パネルP2及びその製造方法について説明するが、第1実施形態と共通する構成及び方法については、説明を省略する場合がある。
【0056】
図7は、第2実施形態に係る電磁波遮蔽パネルP2を示す。このパネルP2は、最も裏側の層を構成する第1金属層36aと、第1金属層36aの表側に積層された第2金属層36bと、第2金属層36bの表側に積層された第4金属層36dと、第4金属層36dの表側に積層された最も表側の層を構成する樹脂層37とを備える積層体で構成されている。第1金属層36a及び第2金属層36bの構成については、第1実施形態と同じであり、両金属層36a,36bの離間部Sにおける両金属層36a,36b間には第1実施形態と同様に樹脂体38aが配置されている。以下、本実施形態では、この樹脂体38aを「第1樹脂体」という。
【0057】
第4金属層36dは、第1金属層36aと略平行に形成され、第1金属層36a及び第2金属層36bが互いに最も離間した部位において、第2金属層36bに導電可能に接触するように設けられている。第2金属層36b及び第4金属層36dは、前述した第2金属層36bの波状の形状により、互いに導電可能な導電部C2と、互いに離間した離間部S2とを有する。導電部C2は、両金属層36b,36dが、接着剤により互いに接着されている接着部Ad2と、接着剤により互いに接着されておらず単に接触している接触部Ct2とを有する。第4金属層36dの材質、厚さ及び形状は、第1金属層36aと同じである。
【0058】
両金属層36b,36dの離間部S2における両金属層36b,36d間には第2樹脂体38bが配置されている。第2樹脂体38bは、第1樹脂体38aと同様に、難燃性を有しない第2樹脂で構成されている。
【0059】
図8は、本実施形態に係るパネルP2の製造方法における配置工程を示す。配置工程では、開き状態の成型用型40の下型41のキャビティを構成する部分に、樹脂層37を形成するための第1分割樹脂材R1,R1,…を、それぞれの長さ方向を揃えて配置する。図8に示す各第1分割樹脂材R1は、長さ方向を紙面と垂直に向けて配置されている。また、外周フランジ33におけるボルトBを挿通される予定の部位に、第1実施形態と同様にカラー34を配置する。
【0060】
次いで、第1分割樹脂材R1,R1,…の裏側において、天井部31及び壁部32を形成する部位には第4金属層36dを構成する第4金属箔M4を配置し、第4金属箔M4の裏側に第2樹脂体38bを形成するための第2分割樹脂材R2,R2,…を互いに間隔を空けて配置する。第2分割樹脂材R2,R2,…の裏側において、天井部31及び壁部32を形成する部位には第2金属層36bを構成する第2金属箔M2を配置し、さらに、第2金属箔M2の裏側に第2分割樹脂材R2,R2,…を互いに間隔を空けて配置する。図7に示す各第2分割樹脂材R2は、長さ方向を紙面と垂直に向けて配置されている。
【0061】
次いで、第2分割樹脂材R2,R2,…の裏側に、第1金属層36aを構成する第1金属箔M1を配置する。
【0062】
なお、外周フランジ33を形成する部位には、第1分割樹脂材R1、第3金属箔M3及び第1分割樹脂材R1をこの順に重ねて配置する。
【0063】
配置工程では、第1金属箔M1及び第2金属箔M2が、圧縮工程で圧縮される際に導電部C及び離間部Sを有し、且つ、第2金属箔M2及び第4金属箔M4が、圧縮工程で圧縮される際に導電部C2及び離間部S2を有するように、第2金属箔M2の裏側の各第2分割樹脂材R2の中心位置と、表側の各第2分割樹脂材R2の中心位置とが積層方向視で互いに重ならないように配置する。
【0064】
本実施形態に係る電磁波遮蔽パネルP2は、第1金属層36a及び第2金属層36bに加え、さらに第4金属層36dを備え、積層方向に隣接する第2金属層36b及び第4金属層36d同士が、互いに離間した離間部S2を有するので、2つの金属層36a,36bのみを備える第1実施形態に係るパネルP1よりも電磁波遮蔽効果が更に高くなる。また、第2金属層36b及び第4金属層36dは、互いに導電可能な導電部C2を有し、第4金属層36dもアースが取られているので、簡単な構成で確実に電磁波遮蔽効果を向上できる。
【0065】
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態では、樹脂層37は、第1分割樹脂材R1,R1,…を圧縮成形することにより形成するが、これに限られない。例えば、表側に樹脂フィルムがラミネート加工により積層された第1金属箔M1を準備し、この樹脂フィルムによって樹脂層37を形成してもよい。
【0066】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る電磁波遮蔽パネル(図示しない)は、第1樹脂及び第2樹脂が熱可塑性樹脂であるという点を除いて、第1実施形態に係るパネルP1と同じである。具体的に、第1樹脂及び第2樹脂を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂等が挙げられる。
【0067】
この場合、配置工程では、第1分割樹脂材R1,R1,…及び第2分割樹脂材R2,R2,…を予め加熱し軟らかくしておく。また、圧縮工程では、成型用型40を加熱せず冷却して、第1分割樹脂材R1,R1,…及び第2分割樹脂材R2,R2,…を硬くする。
【0068】
(その他の実施形態)
前述の各実施形態では、準備工程における第1金属箔M1(又は第2金属箔M2)表面への接着剤の塗布は、塗布部位が互いに間隔を空けた複数の部位となるように、マスキングをして行うが、これに限られない。例えば、第1金属箔M1(第2金属箔M2)の表面全体に導電性のホットメルト接着剤(導電性接着剤)が塗布され又はラミネート加工された第1金属箔M1(第2金属箔M2)を準備し、このホットメルト接着剤を一旦加熱して溶融し、その後冷却して硬化させることにより接着部Ad(Ad2)を形成してもよい。この場合、導電部C(C2)は、接着部Ad(Ad2)のみからなり、接触部Ct(Ct2)を有さない。また、接着剤は、第1金属箔M1(第2金属箔M2)の表面に塗布又はラミネート加工することに限られず、第1金属箔M1(第2金属箔M2)の裏面又は他の金属箔の表面若しくは裏面に塗布又はラミネート加工してもよい。
【0069】
また、前述の各実施形態では、導電部C(C2)は、接着部Ad(Ad2)と接触部Ct(Ct2)とを有するが、接着部Ad(Ad2)を有していなくてもよい。
【0070】
また、前述の各実施形態では、パネルP1(P2)の金属層が2つ又は3つであったが、4つ以上の金属層を備えていてもよい。それら複数の金属層のうち互いに積層方向に隣り合う2つの金属層が、互いに導電可能な導電部と、互いに離間した離間部とを有し、前記2つの金属層の一方が、パネルP1(P2)の最も裏側の層であればよい。
【0071】
また、前述の各実施形態では、第1アース接続部E1及び第2アース接続部E2は、最も裏側の層である第1金属層36aに設けられているが、導電部C(C2)及び離間部S(S2)を有する2つの金属層のうち少なくとも一方に設けられていればよい。
【0072】
また、前述の各実施形態では、隣り合う両金属層が互いに導電可能な導電部C(C2)を複数有するが、これに限られない。両金属層が導電部C(C2)を少なくとも1つ有していればよい。
【0073】
また、前述の各実施形態では、電磁波遮蔽パネルP1(P2)の応用例として、車両のバッテリーXを収容する電磁波遮蔽ボックス1を示したが、これに限られず、電磁波を遮蔽することを目的としたあらゆるものに使用又は応用できる。例えば、車体のボンネットに使用してもよい。
【符号の説明】
【0074】
P1,P2 電磁波遮蔽パネル
X バッテリー(収容物)
3 アッパケース(電磁波遮蔽パネル)
36a 第1金属層(金属層)
36b 第2金属層(金属層)
36c 第3金属箔(アース接続部)
36d 第4金属層(金属層)
37 樹脂層
38a 第1樹脂体(樹脂体)
38b 第2樹脂体(樹脂体)
40 成型用型
C,C2 導電部
S,S2 離間部
Ad,Ad2 接着部
Ct,Ct2 接触部
E1 第1アース接続部(アース接続部)
E2 第2アース接続部(アース接続部)
R1 第1分割樹脂材(分割樹脂材)
R2 第2分割樹脂材(分割樹脂材)
M1 第1金属箔(金属箔)
M2 第2金属箔(金属箔)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8