(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022056236
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20220401BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020164144
(22)【出願日】2020-09-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和元年9月30日~同年11月30日 セブン‐イレブンの店舗にて、作業割当に関する情報処理システムを公開した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和元年11月30日~令和2年5月31日 セブン‐イレブンの店舗にて、作業割当に関する情報処理システムを公開した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年3月23日以降 セブン‐イレブンの店舗にて、作業割当に関する情報処理システムを公開した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年6月1日以降 セブン‐イレブンの店舗にて、作業割当に関する情報処理システムを公開した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年7月13日以降 セブン‐イレブンの店舗にて、作業割当に関する情報処理システムを公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】591156788
【氏名又は名称】株式会社セブン-イレブン・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】西海 憲孝
(72)【発明者】
【氏名】赤塚 絵里
(72)【発明者】
【氏名】中橋 祐介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】店舗における作業効率を向上する。
【解決手段】複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理システムは、前記店舗における作業と、前記作業の実施に関する時刻と、を関連付けて記憶する記憶部と、前記時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する制御部と、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理システムであって、
前記店舗における作業と、前記作業の実施に関する時刻と、を関連付けて記憶する記憶部と、
前記時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する制御部と、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記記憶部はさらに、前記作業が実施されるエリアを、前記作業と前記時刻とに関連付けて記憶し、
前記制御部は、作業者数が2人以上と決定された時間帯について、前記作業に関連付けられた前記エリアに基づいて、異なるエリアに関連付けられる作業者グループ毎に前記時間帯に実施すべき作業を決定し、
前記出力部は、前記作業者グループ毎に前記各時間帯に実施すべき作業を示す情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記作業が定時作業又は非定時作業のどちらであるか否かを示す情報を、前記作業と関連付けて記憶し、
前記制御部は、前記各時間帯に実施すべき作業として、前記非定時作業よりも優先して前記定時作業を決定する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記記憶部は、前記作業が定型の作業又は非定型の作業のどちらであるかを示す情報を、前記作業と関連付けて記憶し、
前記制御部は、前記各時間帯に実施すべき作業として、前記非定型の作業よりも優先して前記定型の作業を決定する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間に、前記各時間帯に実施すべき作業の所要時間を加算して、前記各時間帯における合計所要時間を計算する、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記各時間帯における過去の客数を示す情報に基づいて、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間を計算する、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記各時間帯における合計所要時間の総和に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定し、当該各時間帯における作業者数に基づいて、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、前記特定の時間以外の時間帯に実施すべき作業に変更する、
請求項5又は6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記店舗における売上に関する情報に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業として決定された納品に関する作業の所要時間を計算する、
請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理装置であって、
前記店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する制御部と、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータに、複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数を決定させる情報処理プログラムであって、
前記店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定することと、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、店舗(例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、種々の小売店)では、多数の作業が実施されている。例えば、コンビニエンスストアにおいて実施される作業には、朝礼、鮮度管理、検品、陳列、特定の商品(例えば、おでん等)の仕込み及び補充、調理、発注等が含まれる。
【0003】
このような店舗における複数の作業を効率的に実施するために、種々の方法が検討されている。例えば、特許文献1では、タスクとタスクの指示タイミングとの対応関係を表す作業スケジュール情報を生成し、出力することによって、店舗における作業のスケジューリングを行って店舗での作業を支援することができる店舗支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
店舗において実施される作業は時間帯毎に異なり、当該作業の実施に必要となる作業者の数(以下、「作業者数」という)も時間帯毎に異なることが想定される。しかしながら、店舗において時間帯毎に何人の作業者を配置するかは、当該店舗の店長の経験に基づいて判断されるのが一般的である。したがって、各時間帯に実施すべき作業に対して適切な人数の作業者が配置されるとは必ずしも限らず、店舗における作業効率を低下させる恐れがある。
【0006】
そこで、本発明は、店舗における作業効率を向上可能な情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理システムであって、前記店舗における作業と、前記作業の実施に関する時刻と、を関連付けて記憶する記憶部と、前記時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する制御部と、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、を備える。
【0008】
この態様によれば、各時間帯で実施すべき作業に応じた適切な作業者数をユーザが認識できるので、店舗における作業効率を向上できる。
【0009】
前記記憶部はさらに、前記作業が実施されるエリアを、前記作業と前記時刻とに関連付けて記憶し、前記制御部は、作業者数が2人以上と決定された時間帯について、前記作業に関連付けられた前記エリアに基づいて、異なるエリアに関連付けられる作業者グループ毎に前記時間帯に実施すべき作業を決定し、前記出力部は、前記作業者グループ毎に前記各時間帯に実施すべき作業を示す情報を出力する。
【0010】
この態様によれば、各時間帯に実施すべき作業が、エリアに関連付けられた作業者グループ毎に、当該作業が実施されるエリアに基づいて決定されるので、各時間帯における異なるエリア間の作業者の移動時間を削減でき、店舗における作業効率を向上できる。
【0011】
上記態様において、前記記憶部は、前記作業が定時作業又は非定時作業のどちらであるか否かを示す情報を、前記作業と関連付けて記憶し、前記制御部は、前記各時間帯に実施すべき作業として、前記非定時作業よりも優先して前記定時作業を決定してもよい。
【0012】
上記態様において、前記記憶部は、前記作業が定型の作業又は非定型の作業のどちらであるかを示す情報を、前記作業と関連付けて記憶し、前記制御部は、前記各時間帯に実施すべき作業として、前記非定型の作業よりも優先して前記定型の作業を決定してもよい。
【0013】
上記態様において、前記制御部は、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間に、前記各時間帯に実施すべき作業の所要時間を加算して、前記各時間帯における合計所要時間を計算してもよい。
【0014】
上記態様において、前記制御部は、前記各時間帯における過去の客数を示す情報に基づいて、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間を計算してもよい。
【0015】
前記制御部は、前記各時間帯における合計所要時間の総和に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定し、当該各時間帯における作業者数に基づいて、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、前記特定の時間以外の時間帯に実施すべき作業に変更してもよい。
【0016】
上記態様において、前記制御部は、前記各時間帯における合計所要時間の総和に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定し、当該各時間帯における作業者数に基づいて、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、前記特定の時間以外の時間帯に実施すべき作業に変更してもよい。
【0017】
前記制御部は、前記店舗における売上に関する情報に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業として決定された納品に関する作業の所要時間を計算してもよい。
【0018】
本発明の他の態様に係る情報処理装置は、複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理装置であって、前記店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する制御部と、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、を備える。
【0019】
本発明の他の態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数を決定させる情報処理プログラムであって、前記店舗における作業の実施に関する時刻基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定することと、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、店舗における作業効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本実施形態に係る店舗の一例を示す平面図である。
【
図2】本実施形態に係る作業割当システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る作業管理テーブルの一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る作業の仕分けの一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る作業設定画面の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る作業割当画面の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る必要人時画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る必要人時画面の他の例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係る各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係る作業割当システムの動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0023】
(作業割当システムの概要)
本実施形態に係る作業割当システムは、複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理システムである。具体的には、当該作業割当システムは、店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定し、前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する。これにより、各時間帯で実施すべき作業に応じた適切な作業者数をユーザが認識できるので、店舗における作業効率を向上できる。
【0024】
図1は、本実施形態に係る店舗の一例を示す平面図である。なお、
図1では、店舗Xがコンビニエンスストアであるものとするが、一例にすぎず、これに限られない。店舗Xは、例えば、スーパーマーケット、百貨店、専門店、小売店等であってもよい。専門店又は小売店は、例えば、ドラッグストア、ホームセンター、アパレル店、家電量販店等であってもよい。
【0025】
図1に示すように、店舗Xは、複数のエリアAで構成される。例えば、
図1に示す店舗Xは、エリアA1~A6を含む。エリアA1は、レジ、電子レンジ、おでんやファーストフード用の調理器、ウォーマー等が配置される所定領域であり、「レジ」又は「カウンター」等とも呼ばれる。エリアA2は、チルドケース、商品の陳列棚、マガジンラック、ごみ箱、カゴの置き場等が配置される所定領域であり、「売場」等とも呼ばれる。エリアA3は、倉庫等が配置される所定領域であり、「バックルーム(BR)」又は「バックヤード」等とも呼ばれる。エリアA4は、ウォークイン冷蔵庫が配置される所定領域であり、「ウォークイン」等とも呼ばれる。エリアA5は、従業員によって使用される所定領域であり、「事務所」等とも呼ばれる。エリアA5は、トイレが配置される所定領域であり、「トイレ」等とも呼ばれる
【0026】
なお、
図1に示すエリアA1~A6は店舗Xが配置される建物内に設けられるが、店舗Xが有する少なくとも一つのエリアAは、当該建物外の所定の領域(例えば、駐車場、店舗Xの入り口付近等)であってもよい。
【0027】
以上のような店舗Xでは、エリアA毎に実施する作業が定められてもよい。
図1のエリアA1で実施する作業としては、例えば、おでんやファーストフード等の仕込み、補充等がある。また、エリアA2で実施する作業としては、例えば、商品の検品、陳列、鮮度管理及び廃棄登録等がある。また、エリアA3で実施する作業としては、例えば、商品の補充又は品出し等がある。また、エリアA4で実施される作業としては、例えば、飲料品の補充又は品出し等がある。また、エリアA5で実施される作業としては、例えば、商品の仕入、休憩等がある。また、エリアA6で実施される作業としては、例えば、トイレ清掃等がある。
【0028】
このように、複数のエリアAで構成される店舗Xにおいて、所定の時間帯において同一の作業者が異なるエリアAで複数の作業を実施する場合、当該異なるエリアA間の移動時間が、店舗Xにおける作業効率を低下させる恐れがある。
【0029】
例えば、
図1に例示する店舗Xにおいて、二日間における二人の作業者による二つのエリアA間の移動回数及び移動時間をカウントしたところ、エリアA1(すなわち、「カウンター」)とエリアA2(すなわち、「売場」)との間の移動回数及び移動時間は、それぞれ313回及び85分に上ることが分かった。なお、エリアA1及びA2間の移動回数313回は、エリアA1からエリアA2への総移動回数153回とエリアA2からエリアA1への総移動回数160回の合計である。また、エリアA1及びA2間の移動時間85分は、エリアA1からエリアA2への総移動時間41分とエリアA2からエリアA1への総移動時間44分との合計である。
【0030】
また、
図1に例示する店舗Xでは、エリアA1及びA2間の移動回数及び移動時間は、エリアA1又はA2と、他のエリアA(すなわち、エリアA3~A6のいずれか)との間の移動回数及び移動時間、又は、当該エリアA1及びA2以外の二つのエリアA間の移動回数及び移動時間と比べて多くなることも分かった。したがって、エリアA1及びA2間の作業者の移動回数を抑制すれば、店舗Xの作業効率を向上できる。
【0031】
このように、異なるエリアA(例えば、エリアA1及びA2)間の移動回数を抑制することは、店舗Xにおける作業効率の向上に寄与し得る。そこで、本実施形態に係る作業管理システムでは、店舗Xの異なるエリアAにそれぞれ関連付けられた複数の作業者グループが設けられ、店舗Xにおける各作業は、各作業が実施されるエリアAに関連付けられる作業者グループに割り当てられる。例えば、エリアA1に関連付けられる作業者グループ「カウンター」と、エリアA2に関連付けられる作業者グループ「売場」と、が設けられる場合、エリアA1で実施される作業は、作業者グループ「カウンター」に割り当てられ、エリアA2で実施される作業は、作業者グループ「売場」に割り当てられる。これにより、異なる作業者グループに関連付けられる複数のエリアA(例えば、エリアA1及びA2)間の移動回数を抑制できるので、店舗Xにおける作業効率を向上できる。
【0032】
ここで、「作業者グループ」とは、一以上の作業者によって構成されるグループである。各作業者グループは、一以上のエリアAに関連付けられる。各作業者グループに関連付けられる少なくとも一つのエリアAは互いに異なるが、異なる作業者グループに同一のエリアAが関連付けられることを妨げるものではない。例えば、上記の通り、エリアA1及びA2にそれぞれ関連付けられる作業者グループ「カウンター」及び「売場」には、他のエリアA(例えば、エリアA3~A6の少なくとも一つ)が関連付けられてもよい。また、作業者グループ「売場」には、作業者グループ「カウンター」と同一のエリアA(例えば、エリアA1)が関連付けられてもよい。
【0033】
どの作業者グループにどのエリアAを関連付けるかは、エリアA間の位置関係、作業の関連度、作業の負荷等の少なくとも一つに基づいて定められてもよい。例えば、同一の作業者グループには、相対的に近い位置にある複数のエリアAが関連付けられてもよい(例えば、エリアA2及びA4等)。同一の作業者グループには、関連度が高い作業が実施される複数のエリアA(例えば、エリアA1及びA5等)が関連付けられてもよい。また、負荷が相対的に高い作業が実施される複数のエリアA(例えば、エリアA1及びA2)は、異なる作業者グループが関連付けられてもよい。また、店舗Xに設けられた複数の作業者グループ間で負荷が平滑化されるように、各作業者グループに関連付けられるエリアAが定められてもよい。
【0034】
また、店舗Xで設けられる作業者グループの数は、所定数(例えば、2)に固定されてもよいし、又は、店舗Xにおける作業者数(すなわち、店舗Xにおけるシフトの人数)に基づいて決定されてもよい。店舗Xにおける作業者数は時間帯毎に異なり得るので、当該作業者グループの数は各時間帯の作業者数に基づいて制御されてもよい。また、各作業者グループを構成する作業者の数は、所定数(例えば、1)に固定されてもよいし、又は、店舗Xにおける作業者数又は所定の操作に基づいて制御されてもよい。
【0035】
以下、本実施形態では、店舗Xにおいて、エリアA1、A5に関連付けられる作業者グループ「カウンター」と、エリアA2~A4及びA6に関連付けられる作業者グループ「売場」と、が設けられる例を想定する。なお、上記の通り、店舗Xに設けられる複数の作業者グループがこれに限られないことは上記の通りである。
【0036】
また、「各時間帯」とは、所定の時間長を有する期間である。例えば、各時間帯が1時間である場合、1日あたり24個の時間帯が設けられる。なお、各時間帯は、1時間に限られず、2時間以上であってもよいし、午前、午後、深夜等であってもよいし、1日以上であってもよい。このように、所定期間(例えば、1日)に含まれる複数の時間帯は、同一及び/又は異なる所定の時間長を有する期間であってもよい。以下、本実施形態では、各時間帯が1時間であるものとするが、これに限られないことは上記の通りである。
【0037】
(作業割当システムの構成)
図2は、本実施形態に係る作業割当システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、作業割当システム1は、サーバ10と、サーバ10とネットワークN(例えば、インターネット及び/又はイントラネット等)を介して接続される端末20と、を含む。
【0038】
サーバ10は、店舗Xにおいて各時間帯に実施すべき作業を決定する情報処理装置である。サーバ10は、単一の装置で構成されてもよいし、複数の装置で構成されてもよい。例えば、サーバ10の一部の構成(例えば、記憶部12等)は、サーバ10とは別体のサーバで構成されてもよい。
【0039】
サーバ10は、ネットワークNを介して他のシステム(不図示)に接続され、当該他システムと連携してもよい。当該他のシステムは、例えば、店舗Xにおける作業者となる従業員のシフトを管理するシステム、店舗Xにおける売上を管理するシステム、店舗Xにおける仕入を管理するシステム、POS(Point of sale system)等であってもよい。
【0040】
端末20は、ユーザ(例えば、店舗Xの店長等)によって利用される端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)等である。なお、
図1では、単一の端末20が示されるが、作業割当システム1が複数の端末20を含んでもよいことは勿論である。
【0041】
<機能構成>
図2を参照し、本実施形態に係る作業割当システム1の機能構成を説明する。なお、
図2は、サーバ10及び端末20の主な機能を示しており、不図示の機能を有してもよいことは勿論である。
【0042】
≪サーバ10≫
図2に示すように、サーバ10は、送受信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。
【0043】
送受信部11は、端末20との間で種々の情報を送信及び/又は受信する。具体的には、送受信部11は、後述する作業設定要求、作業割当要求及び再配置要求の少なくとも一つを端末20から受信してもよい。また、送受信部11は、後述する作業割当情報、作業者数情報及び所要時間情報の少なくとも一つを端末20に送信してもよい。
【0044】
記憶部12は、店舗Xにおける作業と、当該作業の実施に関する時刻(以下、「実施時刻」という)と、前記作業が実施されるエリアAと、を少なくとも関連付けて記憶する。具体的には、店舗Xにおける作業に関する情報(以下、「作業情報」という)を管理するテーブル(以下、「作業管理テーブル」という)を記憶する。作業管理テーブルは、店舗X毎に設けられてもよいし、又は、複数の店舗Xに共通に設けられてもよい。
【0045】
図3は、本実施形態に係る作業管理テーブルの一例を示す図である。
図3では、店舗Xの作業情報を管理する作業管理テーブルが示される。
図3に示すように、当該作業情報は、以下の少なくとも一つを含んでもよい。なお、
図3は、例示すぎず、作業管理テーブルで管理される作業情報は、
図3に示さない他の情報を含んでもよい。
・作業の識別情報(「作業ID」ともいう)
・当該作業の名称(「作業名」ともいう)
・当該作業の所要時間を示す情報(「所要時間」ともいう)
・当該作業の実施時刻を示す情報(「実施時刻」ともいう)
・作業が定時に実施される定時作業又は非定時に実施される非定時作業のどちらであるか否かを示す情報(「定時/非定時」ともいう)
・作業が定型の作業(「定型作業」ともいう)又は非定型の作業(「非定型作業」ともいう)のどちらであるかを示す情報(「定型/非定型」ともいう)
・当該作業を担当する作業者グループを示す情報(「作業者グループ」ともいう)
・当該作業が実施されるエリアAを示す情報(「エリア」ともいう)
【0046】
制御部13は、店舗Xにおける作業の割り当てに関する種々の制御を行う。具体的には、制御部13は、作業管理部131と、作業割当部132と、計算部133と、を備える。
【0047】
作業管理部131は、店舗Xにおける作業を管理する。具体的には、作業管理部131は、端末20からの作業設定要求に応じて、作業管理テーブルで管理される作業情報を生成及び/又は更新してもよい。例えば、作業管理部131は、予め定められたデフォルト値に基づいて、当該作業情報を生成及び/又は更新してもよい。ここで、作業設定要求とは、店舗Xについての作業情報の管理を要求する情報である。
【0048】
また、作業管理部131は、端末20からの作業設定情報に基づいて、当該作業情報を生成及び/又は更新してもよい。ここで、作業設定情報は、店舗Xにおける作業の設定に関する情報であり、後述する作業設定画面(例えば、
図5)においてユーザによる端末20への入力に基づいて生成される。作業設定情報は、例えば、上記
図3の作業ID、作業名、所要時間、実施時刻、定時/非定時、定型/非定型、作業者グループ、エリアの少なくとも一つを含んでもよい。これにより、店舗X毎にカスタマイズされた作業情報を作業管理テーブルに設定できる。
【0049】
作業割当部132は、店舗Xにおける作業割当を行う。具体的には、作業割当部132は、上記作業管理テーブルで管理される作業情報に基づいて、各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する。また、作業割当部132は、作業者数が2人以上と決定された時間帯について、上記作業管理テーブルで管理される作業情報に基づいて、各時間帯に実施すべき作業を、作業者グループ毎に決定する。より具体的には、作業割当部132は、上記作業管理テーブルで管理される実施時刻及びエリアに基づいて、各時間帯に実施すべき作業を作業者グループ毎に決定してもよい。作業割当部132は、作業者グループ毎に決定された各時間帯に実施すべき作業を示す作業割当情報を生成する。また、作業割当部132は、決定された作業者数を示す作業者数情報を生成する。
【0050】
例えば、
図3の作業管理テーブルにおいて、作業ID「T2」の作業「商品の検品」の実施時刻は「6:50」であり、エリアは「エリアA2」である。作業割当部132は、当該作業「商品の検品」を、エリアA2に関連付けられる作業者グループ「売場」が6時の時間帯に実施すべき作業として決定する。また、作業ID「T4」の作業「商品の返品」の実施時刻は「6:00」であり、エリアは「エリアA1」である。作業割当部132は、当該作業「商品の検品」を、エリアA1に関連付けられる作業者グループ「カウンター」が6時の時間帯に実施すべき作業として決定する。同様に、作業割当部132は、作業管理テーブルで管理される各作業を、各作業のエリアに関連付けられる作業者グループが、各作業の実施時刻を含む時間帯に実施すべき作業として決定してもよい。
【0051】
また、作業割当部132は、各時間帯に実施すべき作業として、非定時作業よりも優先して定時作業を決定してもよい。具体的には、作業割当部132は、上記実施時刻を含む時間帯に実施すべき作業として、作業管理テーブルの定時/非定時が「定時」である作業(すなわち、定時作業)を、当該定時/非定時が「非定時」である作業(すなわち、非定時作業)よりも優先して決定してもよい。
【0052】
また、作業割当部132は、各時間帯に実施すべき作業として、非定型作業よりも優先して定型作業を決定してもよい。具体的には、作業割当部132は、上記実施時刻を含む時間帯に実施すべき作業として、作業管理テーブルの定型/非定型が「定型」である作業(すなわち、定型作業)を、当該定型/非定型が「非定型」である作業(すなわち、非定型作業)よりも優先して決定してもよい。
【0053】
図4は、本実施形態に係る作業の仕分けの一例を示す図である。
図4に示すように、店舗Xにおける各作業は、(1)定時・定型作業、(2)定時・非定型作業、(3)非定時・定型作業、(4)非定時・非定型作業の4象限で仕分けられてもよい。上記作業管理テーブルの定時/非定時及び定型/非定型により、各作業が(1)~(4)にいずれに属するかが示される。作業割当部132は、(1)~(4)の優先順位で、各時間帯に実施すべき作業を決定してもよい。
【0054】
また、作業割当部132は、計算部133によって計算される各時間帯の合計所要時間に基づいて、各時間帯に実施すべき作業を決定(又は再決定)してもよい。具体的には、作業割当部132は、端末20からの再配置要求に応じて、各時間帯における合計所要時間に基づいて、1日における合計所要時間の総和を求め、各時間帯における作業者数を決定する。例えば、1日の合計所要時間の総和が2820分(=120分×23+60分×1)であれば、作業割当部132は、1日のうち1時間だけ作業者数が1人、残り23時間は作業者数2人を要するものと算出する。そして、算出された作業者数と各時間帯に実施すべき作業とに基づいて、各時間帯における作業者数を決定する。その後、作業割当部132は、作業の合計所要時間が、決定された作業者数で実施可能な作業時間を超える特定の時間帯については、当該特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、当該特定の時間帯以外の時間帯に実施すべき作業に変更する。当該変更は、「再配置」と呼ばれてもよい。
【0055】
例えば、特定の時間帯の合計所要時間が、作業者数と時間帯の時間長(例えば、60分)との乗算値に基づいて決定される所定の時間Tよりも大きくなる場合、作業割当部132は、当該特定の時間帯の非定時作業を、合計所要時間が当該所定の時間Tよりも小さい時間帯に実施すべき作業に変更してもよい。例えば、
図7に示されるように、合計所要時間が上記所定の時間Tよりも大きい時間帯(例えば、6時、8時、9時、15時、0時の時間帯)に決定された少なくとも一つの非定時作業が、合計所要時間が上記所定の時間Tよりも小さい他の時間帯(例えば、4時、5時、14時、23時の時間帯等)に変更されてもよい。
【0056】
また、作業割当部132は、端末20からの作業割当要求に応じて、各時間帯に実施すべき作業を作業者グループ毎に決定してもよい。ここで、作業割当要求とは、各作業者グループが実施すべき作業の割り当てを要求する情報である。また、作業割当部132は、端末20からの再配置要求に応じて、各時間帯に実施すべき作業の再配置を実施してもよい。ここで、再配置要求とは、上記再配置を要求する情報である。
【0057】
計算部133は、店舗Xの各時間帯における過去の客数を示す情報(以下、「客数情報」という)に基づいて、前記各時間帯におけるレジに関する作業(以下、「レジ作業」という)の所要時間を計算する。ここで、レジ作業は、例えば、接客、客が商品を購入するための作業等であってもよい。以下、当該レジ作業の所要時間を「レジ接客時間」と呼ぶ。
【0058】
各時間帯におけるレジ接客時間は、各時間帯における客数に応じて異なることが想定される。このため、計算部133は、上記客数情報に基づいて、各時間帯におけるレジ接客時間を計算してもよい。当該客数情報は、POSのデータであってもよいし、又は、POS以外のデータ(例えば、カメラで認識された客数等)であってもよい。また、客数情報は、過去の所定期間(例えば、前日、過去の同じ曜日、過去の同じ日付等)の客数を示してもよい。
【0059】
計算部133は、レジ接客時間に、作業割当部132で決定された各時間帯に実施すべき作業の所要時間を加算して、各時間帯における合計所要時間を計算する。計算部133は、各時間帯に実施すべき作業として決定された各作業の所要時間、各時間帯におけるレジ接客時間、各時間帯における合計所要時間の少なくとも一つを示す所要時間情報を生成してもよい。
【0060】
また、計算部133は、店舗Xにおける売上に関する情報(以下、「売上情報」という)に基づいて、納品に関する作業の所要時間を計算してもよい。売上情報は、例えば、店舗Xにおける所定期間(例えば、一日、各時間帯等)毎の売上、及び、売上構成比の少なくとも一つを示してもよい。売上構成比は、商品毎の売上の比であってもいし、又は、所定の分類毎の売上の比であってもよい。
【0061】
例えば、
図3の作業ID「T2」及び「T3」の作業「商品の検品」及び「商品の陳列」の所要時間X1及びX2を、売上情報に基づいて計算してもよい。一般に、売上に基づいて商品の仕入の数を推定でき、当該商品の仕入の数に基づいて商品の納品に関する作業(例えば、
図3の作業ID「T2」及び「T3」の作業)の所要時間を推定できるためである。
【0062】
≪端末20≫
図2に示すように、端末20は、送受信部21と、入力受付部22と、制御部23と、を備える。
【0063】
送受信部21は、サーバ10との間で種々の情報を送信及び/又は受信する。具体的には、送受信部21は、作業設定要求、作業割当要求及び再配置要求の少なくとも一つをサーバ10に送信してもよい。また、送受信部21は、作業割当情報、作業者数情報及び所要時間情報の少なくとも一つをサーバ10から受信してもよい。
【0064】
入力受付部22は、入力部10d(例えば、タッチパネル)の操作による入力を受け付ける。具体的には、入力受付部22は、ユーザによる入力部10dの操作により、作業設定要求、作業割当要求、又は、必要人時要求の入力を受け付けてもよい。また、入力受付部22は、ユーザによる入力部10dの操作により、作業設定情報の生成に用いられる情報の入力を受け付けてもよい。必要人時要求とは、後述する必要人時画面D3及びD4(例えば、
図7、8)の表示を要求する情報である。
【0065】
制御部23は、店舗Xにおける作業の割り当てに関する種々の制御を行う。具体的には、制御部23は、表示制御部231と、生成部232と、を備えてもよい。
【0066】
表示制御部231は、出力部10e(例えば、ディスプレイ等)に対する表示を制御する。具体的には、表示制御部231は、出力部10eに対する作業割当情報の表示を制御する。例えば、表示制御部231は、出力部10eにおける作業設定画面、作業割当画面、必要人時画面の表示を制御してもよい。なお、本実施形態において「表示」は、「出力」に含まれる概念であり、「出力」と言い換えられてもよい。また、表示制御部231は、「各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部」を構成してもよい。
【0067】
図5は、本実施形態に係る作業設定画面の一例を示す図である。
図5に示すように、作業設定画面D1は、作業設定情報の生成に用いられる情報を入力するための画面である。
【0068】
例えば、
図5に示す作業設定画面D1では、ユーザによる入力部10dの操作により、作業名、定時/非定時、実施時刻、所要時間、及び、作業者グループが入力され、当該入力された情報が入力受付部22で受け付けられる。また、作業設定画面D1では、入力部10dの操作により所定の領域R11の押下(選択又はクリック)される場合、入力受付部22で作業設定要求の入力が受け付けられてもよい。
【0069】
図6は、本実施形態に係る作業割当画面の一例を示す図である。
図6に示すように、作業割当画面D2は、サーバ10によって決定された各時間帯に実施すべき作業を作業者グループ毎に示す画面である。表示制御部231は、作業割当画面D2において、サーバ10からの作業割当情報を表示させる。
【0070】
例えば、
図6に示す作業割当画面D2では、各時間帯に実施すべき作業が、当該各時間帯に対応する領域R21において、作業者グループ毎に表示される。例えば、
図6では、領域R21において、作業者グループ「カウンター」及び「売場」のそれぞれが、領域R1に対応する時間帯(ここでは、6時及び7時の時間帯の各々)に実施すべき作業が示されている。
【0071】
なお、作業割当画面D2では、サーバ10からの所要時間情報に基づいて、領域R21に示された各作業の所要時間を示す情報(例えば、
図6の領域R22)が表示されてもよい。また、作業割当画面D2の領域R21では、当該領域R21に対応する実施すべき作業が、定時作業又は非定時作業のいずれであるかを区別可能に表示されてもよい。例えば、
図6の領域R23では、各作業が定時作業又は非定時作業のどちらであるかが示される。また、
図6に示すように、定時作業及び非定時作業は異なる表示態様(例えば、異なる色、柄、ハッチング等)で表示されてもよい。が示されている。また、各作業に対応する領域R24は、各作業の実施時刻に合わせて表示されてもよい
【0072】
図7は、本実施形態に係る必要人時画面の一例を示す図である。
図7に示すように、必要人時画面D3は、各時間帯に実施すべき作業の合計所要時間と、必要となる作業者数と、を示す画面である。表示制御部231は、必要人時画面D3において、サーバ10からの所要時間情報に基づいて、合計所要時間を表示させる。
【0073】
例えば、
図7に示す必要人時画面D3では、表示制御部231は、サーバ10からの所要時間情報に基づいて、各時間帯の合計所要時間が棒グラフで表示される。
図7に示すように、表示制御部231は、必要人時画面D3における各時間帯の棒グラフを、各時間帯におけるレジ接客時間、定時作業の所要時間、(存在する場合は休憩時間)、非定時作業の所要時間の順番で積み上げ(stack)てもよい。上記の通り、各時間帯におけるレジ接客時間は、領域R31に示される客数情報に基づいて、サーバ10で計算されてもよい。
【0074】
また、
図7では、作業者数(例えば、2人)と時間帯の時間長(例えば、60分)との乗算値に基づいて決定される所定の時間Tが120分である。
図7に示す棒グラフを利用することにより、合計所要時間が当該所定の時間Tより大きい時間帯(例えば、6時、8時、9時、15時、0時の時間帯)と、合計所要時間が当該所定の時間Tより小さい時間帯(例えば、4時、5時、14時、23時の時間帯)とを、容易に把握することができる。また、上記棒グラフにおいて、各時間帯における非定時作業の所要時間を最後に積み上げることにより、他の時間帯に変更可能な非定時作業がどのくらいあるかをユーザが視覚的に認識できる。
【0075】
また、必要人時画面D3では、入力部10dの操作により所定の領域R32が押下(選択又はクリック)される場合、入力受付部22で再配置要求の入力が受け付けられてもよい。
【0076】
図8は、本実施形態に係る必要人時画面の他の例を示す図である。
図8では、
図7に示す必要人時画面D3において受け付けられた再配置要求に応じてサーバ10において再配置が実施された場合の必要人時画面D4が示される。サーバ10では、合計所要時間が当該所定の時間Tより大きい時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業が、前記特定の時間以外の時間帯に実施すべき作業に変更されるので、
図8に示すように、必要人時画面D4では、各時間帯の合計所要時間が当該所定の時間T周辺に平滑化されている。
【0077】
生成部232は、入力受付部22で受け付けられた情報に基づいて種々の情報を生成する。具体的には、生成部232は、作業設定画面D1(例えば、
図5)において入力受付部22で受け付けられた情報に基づいて、作業設定情報を生成してもよい。
【0078】
<ハードウェア構成>
次に、作業割当システム1内の各構成(例えば、サーバ10、端末20等)のハードウェア構成を説明する。なお、サーバ10が一つ又は複数のサーバとして構成される場合、一つ又は複数のサーバは、
図9に示すハードウェア構成を有する。
【0079】
図9に示すように、作業割当システム1内の各構成は、演算装置に相当するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ10aと、記憶装置10bと、通信部10cと、入力部10dと、出力部10eとを有する。これらの各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続される。
【0080】
プロセッサ10aは、記憶装置10bに記憶されたプログラムの実行に関する制御やデータの演算、加工を行う制御部である。プロセッサ10aは、情報処理プログラムを実行する演算装置であってもよい。プロセッサ10aは、入力部10d及び/又は通信部10cから種々の入力データを受け取り、入力データの演算結果を出力部10eに出力(例えば、表示)したり、記憶装置10bに格納したり、又は、通信部10cを介して送信したりする。
【0081】
記憶装置10bは、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、の少なくとも一つである。サーバ10の記憶装置10bは、記憶部12を構成してもよい。サーバ10及び端末20のそれぞれは、プロセッサ10aが実行する情報処理プログラムを記憶してもよい。
【0082】
通信部10cは、作業割当システム1内の各装置を外部機器に接続するインターフェースである。また、通信部10cは、同一装置内のプロセス間通信を実施してもよい。サーバ10の通信部10cは、送受信部11を構成し、端末20の通信部10cは、送受信部21を構成してもよい。
【0083】
入力部10dは、ユーザからデータの入力を受け付けるものであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク、カメラの少なくとも一つを含んでよい。
【0084】
出力部10eは、プロセッサ10aによる演算結果を出力するものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ及びスピーカの少なくとも一つにより構成されてよい。
【0085】
情報処理プログラムは、記憶装置10b等のコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供されてもよいし、通信部10cにより接続されるネットワークを介して提供されてもよい。当該情報処理プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ、CD-ROM又はDVD等の記憶媒体であってもよい。
【0086】
サーバ10では、プロセッサ10aが情報処理プログラムを実行することにより、制御部13の動作が実現される。また、端末20では、プロセッサ10aが情報処理プログラムを実行することにより、制御部23の動作が実現される。
【0087】
なお、これらの物理的な構成は例示であって、必ずしも独立した構成でなくてもよい。例えば、サーバ10及び端末20は、プロセッサ10aと記憶装置10bが一体化したLSI(Large-Scale Integration)を備えていてもよい。
【0088】
(作業割当システムの動作)
図10は、本実施形態に係る作業割当システムの動作の一例を示す図である。なお、
図10に示す動作は例示にすぎず、少なくとも一つのステップが省略されてもよいし、少なくとも二つのステップの順番が入れ替えられてもよいし、不図示のステップが追加されてもよい。
【0089】
図10に示すように、ステップS101において、端末20は、ユーザによる作業設定要求の入力を受け付ける。例えば、
図5に示す作業設定画面D1において、端末20は、作業設定要求の入力を受け付けてもよい。また、端末20は、作業設定画面D1において入力される情報に基づいて作業設定情報を生成してもよい。
【0090】
ステップS102において、端末20は、作業設定要求をサーバ10に送信する。また、端末20は、上記作業設定情報をサーバ10に送信してもよい。
【0091】
ステップS103において、サーバ10は、端末20からの作業設定要求に応じて、店舗Xの作業管理テーブル(例えば、
図3)を生成及び/又は更新する。サーバ10は、端末20からの作業設定情報に基づいて作業管理テーブルを生成及び/又は更新してもよい。
【0092】
ステップS104において、端末20は、ユーザによる作業割当要求の入力を受け付ける。ステップS105において、端末20は、当該作業割当要求をサーバ10に送信する。
【0093】
ステップS106において、サーバ10は、端末20からの作業割当要求に応じて、店舗Xで各時間帯に実施すべき作業を作業者グループ毎に決定する。具体的には、サーバ10は、店舗Xの作業管理テーブルで管理される実施時刻及びエリアに基づいて、各時間帯に実施すべき作業を作業者グループ毎に決定してもよい。サーバ10は、作業者グループ毎に決定された各時間帯に実施すべき作業を示す作業割当情報を生成する。
【0094】
また、サーバ10は、各時間帯に実施すべき作業として決定された各作業の所要時間を示す所要時間情報を生成してもよい。サーバ10は、各時間帯に実施すべき作業の少なくとも一部の所要時間(例えば、レジ接客時間及び納品に関する作業の所要時間等)を計算してもよい。
【0095】
ステップS107において、サーバ10は、ステップS106において生成された作業割当情報を端末20に送信する。サーバ10は、ステップS106において生成された所要時間情報を端末20に送信してもよい。
【0096】
ステップS108において、端末20は、サーバ10からの作業割当情報に基づいて、作業割当画面D2(例えば、
図6)を表示する。
【0097】
ステップS109において、端末20は、ユーザによる必要人時要求の入力を受け付ける。ステップS110において、端末20は、当該必要人時要求に応じて、ステップS107でサーバ10から受信された所要時間情報に基づいて、必要人時画面D3(例えば、
図7)を表示する。
【0098】
ステップS111において、端末20は、ユーザによる再配置要求の入力を受け付ける。例えば、端末20は、必要人時画面D3(例えば、
図7)において、再配置要求の入力を受け付けてもよい。ステップS112において、端末20は、当該再配置要求をサーバ10に送信する。
【0099】
ステップS113において、サーバ10は、端末20からの再配置要求に応じて、各時間帯に実施すべき作業の合計所要時間の総和に基づいて、各時間帯における作業者数を決定し、当該各時間帯における作業者数に基づいて、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、当該特定の時間以外の時間帯に実施すべき作業に変更してもよい。例えば、特定の時間帯の合計所要時間が上記所定の時間Tよりも大きくなる場合、サーバ10は、当該特定の時間帯(例えば、
図7の6時、8時、9時、15時、0時の時間帯)の非定時作業を、合計所要時間が当該所定の時間Tよりも小さい時間帯(例えば、
図7の4時、5時、14時、23時の時間帯等)に実施すべき作業に変更してもよい。
【0100】
ステップS114において、サーバ10は、ステップS113において再配置された各時間帯に実施すべき作業を示す作業割当情報を端末20に送信する。また、サーバ10は、各時間帯に実施すべき作業として再配置された各作業の所要時間を示す所要時間情報を端末20に送信してもよい。
【0101】
ステップS115において、端末20は、ステップS114でサーバ10から受信された所要時間情報に基づいて、必要人時画面D4(例えば、
図8)を表示する。
図8に示すように、サーバ10による再配置により、必要人時画面D4では、各時間帯の合計所要時間が当該所定の時間T周辺に平滑化される。また、端末20は、ステップS114で受信された作業割当情報に基づいて、作業割当画面D2(例えば、
図6)を表示してもよい。
【0102】
以上のように、本実施形態に係る作業割当システムでは、店舗Xにおける作業が、当該作業が実施されるエリアAに関連付けられる作業者グループに対して割り当てられる。このため、異なるエリアA(例えば、エリアA1及びA2)間の移動回数を抑制でき、店舗Xにおける作業効率を向上できる。
【0103】
[その他の実施形態]
上記実施形態では、各時間帯に実施すべき作業は、作業者グループ毎に決定されるものとしたが、これに限られない。各作業者グループが一人の作業者で構成される場合、作業者グループ毎の割り当ては、作業者毎の割り当てと言い換えられもよい。各作業者グループが一以上の作業者で構成される場合、各時間帯に実施すべき作業は、作業者グループ毎に割り当てられてもよいし、作業者グループ毎及び作業者毎に割り当てられてもよい。
【0104】
また、端末20は、作業者が装着する端末であるウェアラブルデバイスであってもよい。また、サーバ10は、当該ウェアラブルデバイスに対して、各時間帯に実施すべき作業を示す作業割当情報(例えば、
図6)を出力してもよいし、又は、当該ウェアラブルデバイスを装着する作業者が実施すべき作業を示す情報(以下、「個別作業割当情報」)をウェアラブルデバイスに出力してもよい。例えば、
図6の作業者グループ「売場」に属する作業者が装着するウェアラブルデバイスは、6時10分に作業「XXXXXXXXXX」、6時50分に作業「商品の検品」等を実施すべきことを示す個別作業割当情報を、当該作業者に通知(例えば、表示、音声出力等)してもよい。また、ウェアラブルデバイスは、開始時間又は当該開始時間の所定時間前に、当該ウェアラブルデバイスを装着する作業者に対して上記個別作業割当情報を通知してもよい。どの作業者がどのウェアラブルデバイスを利用しているかは、例えば、ウェアラブルデバイスに作業者の識別情報(例えば、従業員ID等)を入力させ、ウェアラブルデバイスの識別情報と作業者の識別情報とを関連付けることにより、サーバ10に認識されてもよい。
【0105】
また、サーバ10は、作業者に割り当てられた作業を適切に実施しているかを管理してもよい。具体的には、サーバ10又は端末20は、割り当てられた開始時間に作業が開始されていないことを検知した場合(及び/又は、割り当てられた終了時間に作業が終了されていないことを検知した場合)、警告情報を出力してもよい。例えば、端末20は、作業割当画面(
図6)において、当該開始時間に開始されていない作業(及び/又は、終了時間に終了していない作業)に対応する領域R24の表示態様を通常と変更してもよいし、当該開始時間(及び/又は、当該終了時間)に音声を出力してもよい。
【0106】
なお、上記開始時間における作業の開始(及び/又は、上記終了時間における作業の終了)は、例えば、作業者は、割り当てられた作業の開始時(及び/又は、割り当てられた作業の終了時)に、当該作業の開始を通知する情報(及び/又は、作業の終了を通知する情報)を端末20(上記ウェアラブルデバイスを含む)に入力することにより検知されてもよいし、店舗Xに設置されたカメラで取得される画像を機械学習により学習されたモデルを用いて分析することにより検知されてもよいし、又は、店舗Xに設置されたセンサーにより取得された情報に基づいて検知されてもよい。例えば、
図3に示すように、作業「商品の検品」は、エリアA2で実施すべき作業として定められているので、作業割当画面(例えば、
図6)に示される開始時間「6:50」におけるエリアA2の画像に基づいて、当該作業が割当られた開始時間に開始されたか否かが認識されてもよい。また、作業割当画面に示される終了時刻「7:00」におけるエリアA2の画像に基づいて、当該作業が割り当てられた終了時間までに終了したか否かが認識されてもよい。
【0107】
また、サーバ10は、店舗Xに設置されたカメラで取得される画像、店舗Xに設置されたセンサーにより取得される情報等に基づいて、各時間帯に実施すべき作業を決定してもよい。例えば、サーバ10は、店舗Xに設置されたカメラにより取得されたエリアA2の床の状態に応じて、作業グループ「売場」の作業として、エリアA2の「清掃」を所定の時間帯に割り当ててもよい。例えば、
図6の作業割当画面に示されるように、作業者グループ「売場」の6時の時間帯には、作業が割り当てられていない時間が存在する。サーバ10は、このような未割当の時間を含む時間帯に、上記「清掃」等、店舗Xに設置されたカメラで取得される画像、店舗Xに設置されたセンサーにより取得される情報等に基づいて実施すべきと判断される作業を追加してもよい。また、図示しないが、サーバ10は、当該追加の作業をある時間帯に割り当てると、当該時間帯に割り当てられた全作業の所要時間が当該時間帯を構成する時間(例えば、60分)を超える場合、非定時作業を他の時間帯に配置して、当該追加の作業を当該ある時間帯に割り当ててもよい。このように、非定時作業の再配置は、追加の作業の発生の検知に応じて実施されてもよい。
【0108】
また、サーバ10は、店舗Xに設置されたカメラで取得される画像、店舗Xに設置されたセンサーにより取得される情報に応じて、各作業の所要時間を制御してもよい。例えば、サーバ10は、陳列棚の状態によって作業「商品の補充品出し」の所要時間を増加又は削減させてもよい。また、サーバ10は、エリアA2の床の状況によって、作業「清掃」の所要時間を増加又は削減させてもよい。
【0109】
また、上記実施形態において、サーバ10の作業割当部132は、上述の「再配置」において、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、当該特定の時間帯以外の他の時間帯に実施すべき作業に変更するものとした。当該特定の時間帯から他の時間帯への当該非定時作業の変更は、予め定められたルールに従ってもよい。具体的には、再配置により非定時作業を割り当て可能な時間帯の候補(以下、「移動候補」という)が予め定められていてもよい。作業割当部132は、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、当該移動候補に再配置してもよい。
【0110】
例えば、
図3の作業管理テーブルにおいて、非定時作業には、当該非定時作業の実施時刻(実施が推奨される時刻である「推奨時刻」とも呼べる)に加えて、上記移動候補が関連付けられてもよい。例えば、
図3の非定時作業「商品の返品」には、実施時刻「6:00」が関連付けられるとともに、当該実施時刻の移動候補として、(1)10時台~11時台、(2)14時台~15時台、(3)16時台~17時台等が関連付けられてもよい。作業割当部132は、再配置により、非定時作業「商品の返品」を移動候補(1)~(3)のいずれかの時間帯に割り当ててもよい。また、作業割当部132は、移動候補(1)~(3)のうちのどの時間帯を選択するかを、移動候補(1)~(3)に既に割り当てられた作業の合計所要時間に基づいて決定してもよい。例えば、
図7では、上記移動候補(1)10時台~11時台、(2)14時台~15時台、(3)16時台~17時台のうち、移動候補(2)14時台~15時台の合計所要時間が最も短いので、実施時刻「6:00」の非定時作業「商品の返品」を14時台に再配置してもよい。
【0111】
なお、非定時作業の移動候補は、複数に限られず、一以上であればよい。また、上記では移動候補として時間帯を示すが、移動候補として、一以上の時刻、異なる曜日等が定められてもよい。また、移動候補は、作業管理テーブル(例えば、
図3)において定められた実施時刻から所定の時間範囲であってもよい。当該所定の時間範囲は、例えば、当該実施時刻の前及び/又は後のx(x>0)時間、当該実施日の前及び/又は後のy(y>0)日等であってもよい。
【0112】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0113】
1…作業割当システム、10…サーバ、20…端末、11…送受信部、12…記憶部、13…制御部、21…送受信部、22…入力受付部、23…制御部、131…作業管理部、132…作業割当部、133…計算部、231…表示制御部、232…生成部、10a…プロセッサ、10b…記憶装置、10c…通信部、10d…入力部、10e…出力部
【手続補正書】
【提出日】2021-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理システムであって、
前記店舗における作業と、前記作業の実施に関する時刻と、前記作業の所要時間と、を関連付けて記憶する記憶部と、
前記時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定し、前記決定された作業の前記所要時間に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定する制御部と、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記記憶部はさらに、前記作業が実施されるエリアを、前記作業と前記時刻とに関連付けて記憶し、
前記制御部は、作業者数が2人以上と決定された時間帯について、前記作業に関連付けられた前記エリアに基づいて、異なるエリアに関連付けられる作業者グループ毎に前記時間帯に実施すべき作業を決定し、
前記出力部は、前記作業者グループ毎に前記各時間帯に実施すべき作業を示す情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記作業が定時作業又は非定時作業のどちらであるかを示す情報を、前記作業、前記時刻及び前記所要時間と関連付けて記憶し、
前記制御部は、前記時刻と、前記作業が前記定時作業又は前記非定時作業のどちらであるかと、に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御部は、ある時間帯に実施すべき作業として、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記非定時作業よりも優先して、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記定時作業を決定する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記記憶部は、前記作業が定型の作業又は非定型の作業のどちらであるかを示す情報を、前記作業と関連付けて記憶し、
前記制御部は、前記ある時間帯に実施すべき作業として、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記非定型の作業よりも優先して、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記定型の作業を決定する、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間に、前記各時間帯に実施すべき作業の所要時間を加算して、前記各時間帯における合計所要時間を計算する、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記各時間帯における過去の客数を示す情報に基づいて、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間を計算する、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記各時間帯における合計所要時間の総和に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定し、当該各時間帯における作業者数に基づいて、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、前記特定の時間以外の時間帯に実施すべき作業に変更する、
請求項6又は請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記店舗における売上に関する情報に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業として決定された納品に関する作業の所要時間を計算する、
請求項1から請求項8のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項10】
複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理装置であって、
前記店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定し、前記決定された作業の前記所要時間に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定する制御部と、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータに、複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数を決定させる情報処理プログラムであって、
前記店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定し、前記決定された作業の前記所要時間に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定することと、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
上記態様において、前記記憶部は、前記作業が定時作業又は非定時作業のどちらであるかを示す情報を、前記作業と関連付けて記憶し、前記制御部は、前記各時間帯に実施すべき作業として、前記非定時作業よりも優先して前記定時作業を決定してもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
図3は、本実施形態に係る作業管理テーブルの一例を示す図である。
図3では、店舗Xの作業情報を管理する作業管理テーブルが示される。
図3に示すように、当該作業情報は、以下の少なくとも一つを含んでもよい。なお、
図3は、例示すぎず、作業管理テーブルで管理される作業情報は、
図3に示さない他の情報を含んでもよい。
・作業の識別情報(「作業ID」ともいう)
・当該作業の名称(「作業名」ともいう)
・当該作業の所要時間を示す情報(「所要時間」ともいう)
・当該作業の実施時刻を示す情報(「実施時刻」ともいう)
・作業が定時に実施される定時作業又は非定時に実施される非定時作業のどちらである
かを示す情報(「定時/非定時」ともいう)
・作業が定型の作業(「定型作業」ともいう)又は非定型の作業(「非定型作業」ともいう)のどちらであるかを示す情報(「定型/非定型」ともいう)
・当該作業を担当する作業者グループを示す情報(「作業者グループ」ともいう)
・当該作業が実施されるエリアAを示す情報(「エリア」ともいう)
【手続補正書】
【提出日】2021-09-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理システムであって、
前記店舗における作業と、前記作業の実施に関する時刻と、前記作業の所要時間と、を関連付けて記憶する記憶部と、
前記時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定し、前記決定された作業の前記所要時間に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定する制御部と、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記記憶部はさらに、前記作業が実施されるエリアを、前記作業と前記時刻とに関連付けて記憶し、
前記制御部は、作業者数が2人以上と決定された時間帯について、前記作業に関連付けられた前記エリアに基づいて、異なるエリアに関連付けられる作業者グループ毎に前記時間帯に実施すべき作業を決定し、
前記出力部は、前記作業者グループ毎に前記各時間帯に実施すべき作業を示す情報を出力する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記作業が定時作業又は非定時作業のどちらであるかを示す情報を、前記作業、前記時刻及び前記所要時間と関連付けて記憶し、
前記制御部は、前記時刻と、前記作業が前記定時作業又は前記非定時作業のどちらであるかと、に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定する、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御部は、ある時間帯に実施すべき作業として、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記非定時作業よりも優先して、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記定時作業を決定する、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記記憶部は、前記作業が定型の作業又は非定型の作業のどちらであるかを示す情報を、前記作業と関連付けて記憶し、
前記制御部は、前記ある時間帯に実施すべき作業として、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記非定型の作業よりも優先して、前記ある時間帯に前記時刻が含まれる前記定型の作業を決定する、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間に、前記各時間帯に実施すべき作業の所要時間を加算して、前記各時間帯における合計所要時間を計算する、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記各時間帯における過去の客数を示す情報に基づいて、前記各時間帯におけるレジに関する作業の所要時間を計算する、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記各時間帯における合計所要時間の総和に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定し、当該各時間帯における作業者数に基づいて、特定の時間帯に実施すべき作業として決定された非定時作業を、前記特定の時間以外の時間帯に実施すべき作業に変更する、
請求項6又は請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記店舗における売上に関する情報に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業として決定された納品に関する作業の所要時間を計算する、
請求項1から請求項8のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項10】
複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを決定する情報処理装置であって、
前記店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定し、前記決定された作業の所要時間に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定する制御部と、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータに、複数のエリアで構成される店舗において、1日の各時間帯に実施すべき作業と作業者数を決定させる情報処理プログラムであって、
前記店舗における作業の実施に関する時刻に基づいて、前記各時間帯に実施すべき作業を決定し、前記決定された作業の所要時間に基づいて、前記各時間帯における作業者数を決定することと、
前記各時間帯に実施すべき作業と作業者数とを示す情報を出力することと、
を実行させる情報処理プログラム。