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特開2022-56308構成状態を動的調整可能な多コイルマウスパッド
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  • 特開-構成状態を動的調整可能な多コイルマウスパッド 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022056308
(43)【公開日】2022-04-08
(54)【発明の名称】構成状態を動的調整可能な多コイルマウスパッド
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/50 20160101AFI20220401BHJP
   H02J 50/12 20160101ALI20220401BHJP
【FI】
H02J50/50
H02J50/12
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021019544
(22)【出願日】2021-02-10
(31)【優先権主張番号】109133800
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】506195295
【氏名又は名称】寶トク科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】盧賀隆
(72)【発明者】
【氏名】周百陽
(57)【要約】
【課題】従来技術の不足に対し、複数の充電用コイルの構成状態を動的に調整可能な多コイルマウスパッドを提供する。
【解決手段】本発明に係るマウスパッドは、ワイヤレスマウスと連携して使用される。前記マウスパッドは、第1の充電回路、第2の充電回路、制御回路、電源モジュール、変換回路、及び本体を備える。第1の充電回路、第2の充電回路、及び変換回路は、それぞれ、制御回路に電気的に接続され、電源モジュールは、変換回路に電気的に接続される。第1の充電回路、及び第2の充電回路は、それぞれ、ワイヤレスマウスに電磁エネルギーを無線出力する。制御回路が、第1の充電回路を流れる負荷電流及び第2の充電回路を流れる負荷電流を受電すると、制御回路によって、電源モジュールが第1の充電回路及び第2の充電回路に供給する電流を動的に調整する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスマウスと連携して使用されるマウスパッドであって、
前記マウスパッドは、第1の充電回路、第2の充電回路、制御回路、電源モジュール、変換回路、及び本体を備え、
前記第1の充電回路、及び前記第2の充電回路は、前記本体に配置され、前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、及び前記変換回路は、それぞれ、前記制御回路に電気的に接続され、前記電源モジュールは、前記変換回路に電気的に接続され、
前記第1の充電回路、及び前記第2の充電回路は、それぞれ、前記ワイヤレスマウスに電磁エネルギーを無線出力し、
前記制御回路が、前記第1の充電回路を流れる負荷電流、及び前記第2の充電回路を流れる負荷電流を受電し、前記第1の充電回路を流れる負荷電流と、前記第2の充電回路を流れる負荷電流との差の値は第1の閾値よりも大きいと判定されると、前記制御回路が、前記第2の充電回路と前記電源モジュールとの間を導通させず、
前記制御回路が、前記第1の充電回路を流れる負荷電流、及び前記第2の充電回路を流れる負荷電流を受電し、前記第1の充電回路を流れる負荷電流と、前記第2の充電回路を流れる負荷電流との差の値は前記第1の閾値よりも小さいと判定されると、前記制御回路が、前記第1の充電回路と前記電源モジュールとの間を導通させず、それによって、前記電源モジュールが前記第1の充電回路及び前記第2の充電回路に供給する電流を動的に調整する、ことを特徴とするマウスパッド。
【請求項2】
前記制御回路は、前記第1の充電回路もしくは前記第2の充電回路を流れる負荷電流を測定するための補助回路を含む、請求項1に記載のマウスパッド。
【請求項3】
ワイヤレスマウスと連携して使用されるマウスパッドであって、
前記マウスパッドは、第1の充電回路、第2の充電回路、第3の充電回路、第4の充電回路、制御回路、電源モジュール、変換回路、及び本体を備え、
前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、前記第3の充電回路、及び前記第4の充電回路は、前記本体に配置され、前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、前記第3の充電回路、前記第4の充電回路、及び前記変換回路は、それぞれ、前記制御回路に電気的に接続され、前記電源モジュールは前記変換回路に電気的に接続され、
前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、前記第3の充電回路、及び前記第4の充電回路は、それぞれ、前記ワイヤレスマウスに電磁エネルギーを無線出力し、前記制御回路が、前記第1の充電回路を流れる第3の負荷電流、前記第2の充電回路を流れる第4の負荷電流、前記第3の充電回路を流れる第5の負荷電流、及び前記第4の充電回路を流れる第6の負荷電流をそれぞれ受電すると、前記制御回路が、前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、前記第3の充電回路、前記第4の充電回路のうちの何れか一つと、前記電源モジュールとの間を導通させると共に、前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、前記第3の充電回路、及び前記第4の充電回路のうちの他の三つの充電回路と、前記電源モジュールとの間を導通させない、ことを特徴とするマウスパッド。
【請求項4】
前記制御回路は、前記第3の負荷電流と、前記第4の負荷電流と、前記第5の負荷電流と、前記第6の負荷電流との間の大小関係に基づいて、前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、前記第3の充電回路、及び前記第4の充電回路のうちの何れか一つと、前記電源モジュールとの間を導通させると共に、前記第1の充電回路、前記第2の充電回路、前記第3の充電回路、及び前記第4の充電回路のうちの他の三つの充電回路と、前記電源モジュールとの間を導通させない、請求項3に記載のマウスパッド。
【請求項5】
ワイヤレスマウスと連携して使用されるマウスパッドであって、
前記マウスパッドは、
本体と、
ワイヤレス給電送信回路と、
無線充電用回路と、
制御回路と、
前記ワイヤレス給電送信回路に電気的に接続され、それによって、前記ワイヤレス給電送信回路の動作電圧を提供する電源モジュールと、
同時に前記電源モジュール、及び前記無線充電用回路と変換回路との間を導通させない前記制御回路に電気的に接続される変換回路と、を備え、
前記電源モジュール、前記制御回路、前記ワイヤレス給電送信回路、及び前記無線充電用回路は、前記本体に配置され、
前記ワイヤレス給電送信回路は、前記制御回路、及び前記電源モジュールに電気的に接続され、前記無線充電用回路は、前記制御回路に電気的に接続され、
前記ワイヤレス給電送信回路と、前記無線充電用回路とは、互いに交替配置され、
前記無線充電用回路は、前記ワイヤレス給電送信回路が提供する第1の電磁エネルギーを無線受信し、前記第1の電磁エネルギーを動作電力に変換し、前記無線充電用回路は、前記動作電力により動作を開始すると共に、前記ワイヤレスマウスに第2の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、前記無線充電用回路に、対応した第2の負荷電流が生成され、
前記ワイヤレス給電送信回路は、前記ワイヤレスマウスに第3の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、前記ワイヤレス給電送信回路に、対応した第1の負荷電流が生成され、
前記制御回路は、前記第1の負荷電流、及び前記第2の負荷電流に基づいて、前記ワイヤレス給電送信回路、及び前記無線充電用回路を制御する、ことを特徴とするマウスパッド。
【請求項6】
前記制御回路が、前記第1の負荷電流と、前記第2の負荷電流との比の値が第2の閾値よりも大きいことを検出すると、前記制御回路が、前記無線充電用回路と、前記変換回路との間を導通させず、
前記制御回路が、前記第1の負荷電流と、前記第2の負荷電流との比の値が前記第2の閾値よりも小さいことを検出すると、前記制御回路が、前記無線充電用回路と、前記変換回路との間を導通させる、請求項5に記載のマウスパッド。
【請求項7】
ワイヤレスマウスと連携して使用されるマウスパッドであって、
前記マウスパッドは、
本体と、
複数のワイヤレス給電送信回路と、
複数の無線充電用回路と、
制御回路と、
前記ワイヤレス給電送信回路に電気的に接続され、それによって、前記ワイヤレス給電送信回路の動作電圧を提供する電源モジュールと、を備え、
前記電源モジュール、前記制御回路、前記複数のワイヤレス給電送信回路、及び前記複数の無線充電用回路は、前記本体に配置され、
前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つが、前記制御回路及び前記電源モジュールにそれぞれ電気的に接続され、前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つが前記制御回路に電気的に接続され、
前記複数のワイヤレス給電送信回路の何れか一つと、前記複数の無線充電用回路の何れか一つとは、互いに交替配列され、
前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つが、前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つが提供する第1の電磁エネルギーを無線受信し、前記第1の電磁エネルギーを動作電力に変換し、前記複数の無線充電用回路のうちの前記何れか一つは前記動作電力で動作を開始すると共に、前記ワイヤレスマウスに第2の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、前記複数の無線充電用回路のうちの前記何れか一つに、対応した第2の負荷電流が生成され、
前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つが、前記ワイヤレスマウスに第3の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの前記何れか一つに、対応した第1の負荷電流が生成され、
前記制御回路は、前記第1の負荷電流、もしくは前記第2の負荷電流に基づいて、前記複数のワイヤレス給電送信回路、及び前記複数の無線充電用回路を制御する、ことを特徴とするマウスパッド。
【請求項8】
前記複数のワイヤレス給電送信回路の何れか一つ及び前記複数の無線充電用回路の何れか一つに電気的に接続された補助回路を更に備え、前記補助回路と、前記制御回路とは、互いに接続されている、請求項7に記載のマウスパッド。
【請求項9】
同時に前記電源モジュール及び前記制御回路に電気的に接続された変換回路を更に備え、
前記補助回路が、前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つを流れる負荷電流が第4の閾値よりも大きいと判定すると、前記変換回路によって、前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つがワイヤレス給電送信回路とされると共に、前記制御回路が、前記複数の無線充電用回路のうちの別の無線充電回路及び前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つと、前記変換回路との間を導通させない、請求項8に記載のマウスパッド。
【請求項10】
前記補助回路が、前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つを流れる負荷電流が第3の閾値よりも大きいと判定すると、前記制御回路が、前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの他のワイヤレス給電送信回路及び前記複数の無線充電用回路の何れか一つと、前記変換回路との間を導通させず、それによって、前記電源モジュールが前記複数のワイヤレス給電送信回路に供給する電流を動的に調整する、請求項9に記載のマウスパッド。
【請求項11】
前記制御回路は、バーストモード(burst mode)方式により、前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つに測定電流を伝送し、前記補助回路が、前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つを流れる負荷電流と、前記複数の無線充電用回路のうちの別の無線充電回路を流れる負荷電流との比例が第5の閾値よりも大きいと判定すると、前記変換回路によって、前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つがワイヤレス給電送信回路とされると共に、前記制御回路が、前記複数の無線充電用回路のうちの他の無線充電回路及び前記複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つと、前記変換回路との間を導通させない、請求項9に記載のマウスパッド。
【請求項12】
前記補助回路が、前記複数の無線充電用回路のうちの何れか一つを流れる負荷電流の大きさが前記複数の無線充電用回路のうちの別の負荷電流の大きさと比較して第6の閾値よりも大きいと判定すると、前記補助回路は、前記制御回路に通知信号を送信し、前記制御回路は、前記複数の無線充電用回路のうちの前記何れか一つと、前記変換回路との間を導通させる、請求項9に記載のマウスパッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスパッドに関し、特に、無線充電の機能を有するマウスパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
伝統的な有線マウス、もしくは充電マウスパッドは、接続線を用いてコンピュータに接続されるため、空間的に制限がある。市場では、今でも、電気結合の機能を有するマウスパッドがなく、充電ケーブルを内蔵すると共に、マウスの位置が変動しながら受電できるマウスパッドもない。
【0003】
大型のマウスパッドは、中に複数の充電用コイルを内蔵できるが、如何に複数の充電用コイルの構成状態を動的に調整するかは、解決しようとする省エネルギー技術的問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の不足に対し、電子裝置及びそのアンテナモジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的問題に鑑みて、本発明のマウスパッドは、中に複数の充電できるコイルを内蔵し、動的に各コイルの構成を調整する。本発明の一実施形態は、マウスパッドを提供し、前記マウスパッドは、ワイヤレスマウスと連携して使用される。前記マウスパッドは、第1の充電回路、第2の充電回路、制御回路、電源モジュール、変換回路、及び本体を備える。
【0006】
特に、第1の充電回路、及び第2の充電回路は、本体に配置され、第1の充電回路、第2の充電回路、及び変換回路は、それぞれ、制御回路に電気的に接続され、電源モジュールは、変換回路に電気的に接続される。
【0007】
特に、第1の充電回路、及び第2の充電回路は、それぞれ、ワイヤレスマウスに電磁エネルギーを無線出力し、制御回路が、第1の充電回路を流れる負荷電流、及び第2の充電回路を流れる負荷電流を受電し、第1の充電回路を流れる負荷電流と、第2の充電回路を流れる負荷電流との差の値は第1の閾値よりも大きいと判定されると、制御回路が、第2の充電回路と電源モジュールとの間が導通しないようにする。
【0008】
制御回路が、第1の充電回路を流れる負荷電流、及び第2の充電回路を流れる負荷電流を受電し、第1の充電回路を流れる負荷電流と、第2の充電回路を流れる負荷電流との差の値は第1の閾値よりも小さいと判定されると、制御回路が、第1の充電回路と電源モジュールとの間を導通させず、それによって、電源モジュールが第1の充電回路及び第2の充電回路に供給する電流を動的に調整する。
【0009】
本発明の別の実施形態はマウスパッドを提供する。マウスパッドはワイヤレスマウスと連携して使用される。マウスパッドは、第1の充電回路、第2の充電回路、第3の充電回路、第4の充電回路、制御回路、電源モジュール、変換回路、及び本体を備える。
【0010】
特に、第1の充電回路、第2の充電回路、第3の充電回路、及び第4の充電回路は、本体に配置され、第1の充電回路、第2の充電回路、第3の充電回路、第4の充電回路、及び変換回路は、それぞれ、制御回路に電気的に接続され、電源モジュールは変換回路に電気的に接続される。
【0011】
特に、第1の充電回路、第2の充電回路、第3の充電回路、及び第4の充電回路は、それぞれ、ワイヤレスマウスに電磁エネルギーを無線出力し、制御回路が、第1の充電回路を流れる第3の負荷電流、第2の充電回路を流れる第4の負荷電流、第3の充電回路を流れる第5の負荷電流、及び第4の充電回路を流れる第6の負荷電流をそれぞれ受電すると、制御回路が、第1の充電回路、第2の充電回路、第3の充電回路、第4の充電回路のうちの何れか一つと、電源モジュールとの間を導通させると共に、第1の充電回路、第2の充電回路、第3の充電回路、及び第4の充電回路のうちの他の三つの充電回路と、電源モジュールとの間を導通させない。
【0012】
本発明の他の実施形態はマウスパッドを提供する。前記マウスパッドはワイヤレスマウスと連携して使用される。前記マウスパッドは、本体と、複数のワイヤレス給電送信回路と、複数の無線充電用回路と、制御回路と、電源モジュールと、を備える。
【0013】
電源モジュールは、ワイヤレス給電送信回路に電気的に接続され、それによって、ワイヤレス給電送信回路の動作電圧を提供する。変換回路は、同時に電源モジュール及び制御回路に電気的に接続される。
【0014】
特に、制御回路は、無線充電用回路と変換回路との間を導通させない。ワイヤレス給電送信回路は、制御回路、及び電源モジュールに電気的に接続され、電源モジュール、制御回路、ワイヤレス給電送信回路、及び無線充電用回路は、本体に配置され、無線充電用回路は、制御回路に電気的に接続され、ワイヤレス給電送信回路と、無線充電用回路とは、互いに交替配置される。
【0015】
特に、無線充電用回路は、ワイヤレス給電送信回路が提供する第1の電磁エネルギーを無線受信し、第1の電磁エネルギーを動作電力に変換する。無線充電用回路は、動作電力により動作を開始すると共に、ワイヤレスマウスに第2の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、無線充電用回路に、対応した第2の負荷電流が生成される。ワイヤレス給電送信回路は、ワイヤレスマウスに第3の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、ワイヤレス給電送信回路に、対応した第1の負荷電流が生成される。制御回路は、第1の負荷電流、及び第2の負荷電流に基づいて、ワイヤレス給電送信回路、及び無線充電用回路を制御する。
【0016】
本発明の他の実施形態はマウスパッドを提供する。マウスパッドはワイヤレスマウスと連携して使用される。マウスパッドは、本体と、複数のワイヤレス給電送信回路と、複数の無線充電用回路と、制御回路と、ワイヤレス給電送信回路に電気的に接続され、それによって、ワイヤレス給電送信回路の動作電圧を提供する電源モジュールと、を備える。
【0017】
電源モジュールは、ワイヤレス給電送信回路に電気的に接続され、それによって、ワイヤレス給電送信回路の動作電圧を提供する。
【0018】
特に、電源モジュール、制御回路、複数のワイヤレス給電送信回路、及び複数の無線充電用回路は、本体に配置される。
【0019】
複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つが、制御回路及び電源モジュールにそれぞれ電気的に接続され、複数の無線充電用回路のうちの何れか一つが制御回路に電気的に接続され、複数のワイヤレス給電送信回路の何れか一つと、複数の無線充電用回路の何れか一つとは、互いに交替配列される。
【0020】
複数の無線充電用回路のうちの何れか一つが、複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つが提供する第1の電磁エネルギーを無線受信し、第1の電磁エネルギーを動作電力に変換する。複数の無線充電用回路のうちの何れか一つは動作電力で動作を開始すると共に、ワイヤレスマウスに第2の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、複数の無線充電用回路のうちの何れか一つに、対応した第2の負荷電流が生成される。
【0021】
複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つが、ワイヤレスマウスに第3の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、複数のワイヤレス給電送信回路のうちの何れか一つに、対応した第1の負荷電流が生成される。
【0022】
特に、制御回路は、第1の負荷電流、もしくは第2の負荷電流に基づいて、複数のワイヤレス給電送信回路、及び複数の無線充電用回路を制御する。
【発明の効果】
【0023】
本発明のマウスパッドは、複数組の充電回路を内蔵し、それぞれの充電回路は充電可能なコイルを含み、それぞれのコイルへの供給電流を動的に調整することにより、大型マウスパッドの省エネルギー問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態に係る、二組の充電回路を有するマウスパッドを示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態に係る、四組の充電回路を有するマウスパッドを示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る、ワイヤレス給電送信回路、及び無線充電回路を備えるマウスパッドを示すブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る、ワイヤレス給電送信回路、及び無線充電回路の構成状態を動的に調整できるマウスパッドを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下の本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の請求の範囲を制限するためのものではない。
【0026】
以下、特定の具体的な実施形態によって本発明が開示する「構成状態を動的調整可能な多コイルマウスパッド」に係る実施形態を説明し、当業者は、本明細書に開示される内容に基づいて本発明の利点と効果を理解することができる。本発明は、他の異なる具体的な実施形態によって実行又は応用でき、本明細書における各細部についても、異なる観点と用途に基づいて、本発明の構想から逸脱しない限り、各種の修正と変更を行うことができる。また、事前に説明するように、本発明の添付図面は、簡単な模式的説明であり、実際の寸法に基づいて描かれたものではない。以下の実施形態に基づいて本発明に係る技術内容を更に詳細に説明するが、開示される内容は本発明の保護範囲を制限するためのものではない。
【0027】
本発明の実施形態における技術案をより明瞭に説明するために、以下、実施形態の説明に使用される図面を簡単に説明するが、明らかなように、以下の説明における図面は、本発明の実施形態に過ぎず、当業者であれば、過度な努力を必要とせずに、提供される図面に基づいてほかの図面を想到し得る。
【0028】
図1を参照されたい。図1は、本発明の一実施形態に係る、二組の充電回路を有するマウスパッドを示すブロック図である。マウスパッド10は、ワイヤレスマウス7と連携して使用され、マウスパッド10は、本体100、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、制御回路103、電源モジュール107、及び変換回路105を備える。
【0029】
一実施形態において、第1の充電回路1011は、第1の共振回路10111、及び第1のコイル10113などの素子を更に含み、第2の充電回路1012は、第2の共振回路10121、及び第2のコイル10123などの素子を更に含む。
【0030】
本体100は、一つ、または複数ピースで構成されてもよく、例えば、単一の基材で構成されてもよく、もしくは反射素材及び滑り止め素材で構成されてもよいが、これに制限されない。本体100は、?部に第2の充電回路1012、第1の充電回路1011などの部品を収容できる。
【0031】
通常、第1の充電回路1011、及び第2の充電回路1012は、それぞれ、放射端、受信端、及びそれらに対応したコイル、インダクタ、及びコンデンサを有する。当業者は、無線充電に必須の放射端、受信端及びそれらを構成する電子素子を理解できるため、ここで説明を省略する。
【0032】
一実施形態において、第1の共振回路10111は、第1のコイル10113に電気的に接続され、第2の共振回路10121は、第1のコイル10123に電気的に接続される。第1のコイル10113、及び第2のコイル10123は、それぞれ、薄型コイルである。
【0033】
第1の共振回路10111は、例えば、少なくとも、第1のインダクタ、第1のコンデンサ及び第1のレジスタを含む。第1の共振回路10111における第1のインダクタ、第1のコンデンサ、及び第1のレジスタは、第1の共振パラメータを形成する。本実施形態に係る第1の共振回路10111におけるインダクタ、コンデンサ、レジスタは、回路模式図においては、直列接続されているが、しかし、他の実施形態においては、第1の共振回路10111は、異なる電子素子で構成されてもよく、本発明はこれに制限されない。
【0034】
同様に、第2の共振回路10121は、少なくとも、第2のインダクタ、第2のコンデンサ、及び第2のレジスタを含む。第2の共振回路10121における第2のインダクタ、第2のコンデンサ、及び第2のレジスタは、第2の共振パラメータを形成する。第2の共振回路10121におけるインダクタ、コンデンサ、レジスタは、回路模式図においては、直列接続されているが、しかし、他の実施形態においては、第1の共振回路10121は、異なる電子素子で構成されてもよく、本発明はこれに制限されない。
【0035】
制御回路103は、本体100?に設置されると共に、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、及び変換回路105に電気的に接続される。制御回路103は、各種のスイッチを有してもよいため、それによって、電源モジュール107による、第1の充電回路1011及び第2の充電回路1012への供給電流を動的に調整できる。
【0036】
変換回路105は、制御回路103に電気的に接続され、電源モジュール107は、変換回路105に電気的に接続され、変換回路105は、第1の充電回路1011、及び第2の充電回路1012に必須な動作電力を提供できる。
【0037】
電源モジュール107がオンすると、第1の充電回路1011と、制御回路103と、電源モジュール107とは、電気的に結合されると共に、第2の充電回路1012と、制御回路103と、電源モジュール107とも電気的に結合される。それによって、第1の充電回路1011、及び第2の充電回路1012は、それぞれ、ワイヤレスマウス7に電磁エネルギーを無線出力できる。
【0038】
そのため、第1の充電回路1011と電源モジュール107とは、または第2の充電回路1012と電源モジュール107とは、電気的に結合されているため、能動的に電磁エネルギーを伝送できる観点から、通常、能動的無線充電回路とすると共に、無線電力を能動的に送信できる。
【0039】
しかし、第1の充電回路1011と、電源モジュール107との電気的接続、または第2の充電回路1012と電源モジュール107との電気的接続が切断されると、第1の充電回路1011及び第2の充電回路1012が、ワイヤレスマウス7に無線電力を伝送するためには、能動的無線充電回路から無線電力を受電する必要があるため、この時、第1の充電回路1011、及び第2の充電回路1012は、受動的無線充電回路とされる。
【0040】
一実施形態において、第1の充電回路1011は、第2の充電回路1012に電気的に結合される。第2の充電回路1012が第1の充電回路1011からの無線電力を受電すると、第2の充電回路1012は無線電力をワイヤレスマウス7に送信できる。
【0041】
詳しく言えば、第2の充電回路1012は、電力伝送の中継装置として機能し、マッチングした共振パラメータを有するワイヤレスマウス7に無線電力を伝送できる。第2の充電回路1012は、第1の充電回路1011を介して、第1の充電回路1011から無線電力を受電できると共に、無線電力をワイヤレスマウス7に伝送できる。
【0042】
第1の充電回路1011、及び第2の充電回路1012は、それぞれ、放射端、及び受信端を含む。一実施形態において、第1の充電回路1011の放射端コイルが生成する磁場が第1の充電回路1011の受信端コイルを透過し、第1の充電回路1011の受信端コイルは電場を生成する。第1の充電回路1011の受信端コイルに負荷を接続すると、第1の充電回路1011に負荷電流が生成される。しかし、別の実施形態において、第2の充電回路1012の受信端コイルにも負荷を接続し負荷電流が生成されてもよく、本発明はこれに制限されない。
【0043】
一実施形態において、制御回路103が、第1の充電回路1011を流れる負荷電流、及び第2の充電回路1012を流れる負荷電流を受電し、第1の充電回路1011を流れる負荷電流と、第2の充電回路1012を流れる負荷電流との差の値が第1の閾値よりも大きいと判定されると、ワイヤレスマウス7が第1の充電回路1011から受ける電磁エネルギーが比較的に多く、ワイヤレスマウス7が第2の充電回路1012から受ける電磁エネルギーが比較的に少ないため、制御回路103によって、第2の充電回路と電源モジュールとの間を導通させないことができる。この時、第1の充電回路1011は能動的無線充電回路とされることができると共に、第2の充電回路1012は受動的無線充電回路とされることができ、それによって、電源モジュール107による、第1の充電回路1011、及び第2の充電回路1012への供給電流を動的に調整する。
【0044】
一実施形態において、制御回路103が、第1の充電回路1011を流れる負荷電流、及び第2の充電回路1012を流れる負荷電流を受電し、第1の充電回路1011を流れる負荷電流と、第2の充電回路1012を流れる負荷電流との差の値が第1の閾値よりも小さいと判定されると、ワイヤレスマウス7が第1の充電回路1011から受ける電磁エネルギーが比較的に少なく、ワイヤレスマウス7が第2の充電回路1012から受ける電磁エネルギーが比較的に多いため、制御回路103によって、第1の充電回路と、電源モジュールとの間を導通させないことができる。この時、第1の充電回路1011は受動的無線充電回路とされることができ、第2の充電回路1012は能動的無線充電回路とされることができ、それによって、電源モジュール107による第1の充電回路1011、及び第2の充電回路1012への供給電流を動的に調整する。
【0045】
一実施形態において、制御回路103は、第1の充電回路1011、または第2の充電回路1012を流れる負荷電流を測定するための補助回路(不図示)を更に含む。
【0046】
同時に図1及び図2を参照されたい。図2は、本発明の実施形態に係る、四組の充電回路を有するマウスパッドを示すブロック図である。マウスパッド20は、ワイヤレスマウス7と連携して使用され、マウスパッド20は、本体200、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、第4の充電回路1014、制御回路103、電源モジュール107、及び変換回路105を備える。
【0047】
本実施形態において、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、及び第4の充電回路1014は、本体100の中に配置され、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1011、第4の充電回路1012、及び変換回路105は、それぞれ、制御回路103に電気的に接続され、電源モジュール107は、変換回路105に電気的に接続される。
【0048】
第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、及び第4の充電回路1014は、それぞれ、ワイヤレスマウス7に電磁エネルギーを無線出力する。
【0049】
制御回路103が、第1の充電回路1011を流れる第3の負荷電流、第2の充電回路1012を流れる第4の負荷電流、第3の充電回路1013を流れる第5の負荷電流、第4の充電回路1014を流れる第6の負荷電流をそれぞれ受信すると、制御回路103によって、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、第4の充電回路1014のうちの何れか一つと、電源モジュール107との間を導通させると共に、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、第4の充電回路1014のうちの他の三つの充電回路と、電源モジュール107との間を導通させない。
【0050】
一実施形態において、制御回路103は、第3の負荷電流と、第4の負荷電流と、第5の負荷電流と、第6の負荷電流との間の大小関係に基づいて、第3の負荷電流、第4の負荷電流、第5の負荷電流、及び第6の負荷電流のうちの相対的に最大の負荷電流を判断し、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、及び第4の充電回路1014のうちの、当該相対的に最大の負荷電流に対応した充電回路と、電源モジュール107との間を導通させ、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、及び第4の充電回路1014のうちの他の三つの充電回路(相対的に最大の負荷電流以外の負荷電流)と、電源モジュール107との間を導通させない。
【0051】
それによって、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、第4の充電回路1014のうちの何れか一つが能動的無線充電回路とされ、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、第4の充電回路1014のうちの他の三つの充電回路が受動的無線充電回路とされ、それによって、電源モジュール107による、第1の充電回路1011、第2の充電回路1012、第3の充電回路1013、及び第4の充電回路1014への供給電流を動的に調整する。
【0052】
図3を参照されたい。図3は、本発明の一実施形態に係る、無線充電回路、及びワイヤレス給電送信回路を備えるマウスパッドを示すブロック図である。マウスパッド30は、ワイヤレスマウス7と連携して使用され、マウスパッド30は、本体300、ワイヤレス給電送信回路3011、無線充電用回路3012、制御回路103、電源モジュール107、及び変換回路105を備える。
【0053】
電源モジュール17は、ワイヤレス給電送信回路3011に電気的に接続され、それによって、ワイヤレス給電送信回路3011の動作電圧を提供する。
【0054】
変換回路105は、同時に電源モジュール107及び制御回路103に電気的に接続され、なかでも、制御回路103は、無線充電用回路3012と変換回路105との間を導通させることができる、または導通させないことができる。
【0055】
電源モジュール107、制御回路103、ワイヤレス給電送信回路3011、及び無線充電用回路3012は、それぞれ、本体300に配置される。
【0056】
特に、ワイヤレス給電送信回路3011及び制御回路103は、電源モジュール107に電気的に接続され、無線充電用回路3012は、制御回路103に電気的に接続され、ワイヤレス給電送信回路3011と、無線充電用回路3012とは、互いに交替配置される。本実施形態において、マウスパッド30は、一組のワイヤレス給電送信回路3011、及び一組の無線充電用回路3012を備える。しかしながら、他の実施形態において、マウスパッドは、複数組のワイヤレス給電送信回路、及び複数組の無線充電用回路を含んでもよい。同一平面において、ワイヤレス給電送信回路と、無線充電用回路とは、互いに交替配列されることによって、電気結合の效果を向上させることができる。
【0057】
電源モジュール107が給電を開始すると、制御回路103は無線充電用回路3012と変換回路105との間を導通させないことができる。無線充電用回路3012は、ワイヤレス給電送信回路3011が提供する第1の電磁エネルギーを無線受信し、第1の電磁エネルギーを動作電力に変換する。無線充電用回路3012が動作電力により動作を開始し、ワイヤレスマウス7に第2の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、無線充電用回路3012に、対応した第2の負荷電流が生成される。
【0058】
ワイヤレス給電送信回路3011がワイヤレスマウス7に第3の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、ワイヤレス給電送信回路3011に、対応した第1の負荷電流が生成される。
【0059】
制御回路103は、第1の負荷電流、及び第2の負荷電流に基づいて、ワイヤレス給電送信回路3011、及び無線充電用回路3012を制御する。
【0060】
一実施形態において、制御回路103が、第1の負荷電流と、第2の負荷電流との比の値が第2の閾値よりも大きいことを検出すると、制御回路103によって、無線充電用回路3012と変換回路105との間を導通させない。この時、ワイヤレス給電送信回路3011は、能動的無線充電回路とされることができ、無線充電用回路3012は、受動的無線充電回路とされることができる。
【0061】
一実施形態において、制御回路103が、第1の負荷電流と、第2の負荷電流との比の値が第2の閾値よりも小さいことを検出すると、制御回路103によって、無線充電用回路3012と、変換回路105との間を導通させる。この時、ワイヤレス給電送信回路3011、及び無線充電用回路3012は、それぞれ、電源モジュール17に電気的に接続され、ワイヤレス給電送信回路3011、及び無線充電用回路3012は、それぞれ、能動的無線充電回路とされる。
【0062】
同時に図3及び図4を参照されたい。図4は、本発明の一実施形態に係る、ワイヤレス給電送信回路、及び無線充電回路の構成状態を動的に調整できるマウスパッドを示すブロック図である。マウスパッド40は、ワイヤレスマウス7と連携して使用され、マウスパッド40は、本体400、複数のワイヤレス給電送信回路(例えば、ワイヤレス給電送信回路3011、3013)、複数の無線充電用回路(例えば、無線充電用回路3012、3014)、制御回路103、及び電源モジュール107を備える。
【0063】
本体400は、最小本体400'を含み、最小本体400'は、図4に示す、本発明の基本機能ユニットである。
【0064】
電源モジュール107は、ワイヤレス給電送信回路3011、3013に電気的に接続され、それによって、ワイヤレス給電送信回路3011、3013の動作電圧を提供する。
【0065】
電源モジュール107、制御回路103、ワイヤレス給電送信回路3011、3013、及び無線充電用回路3012、3014は、最小本体400'の中に配置される。
【0066】
特に、ワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの何れか一つが制御回路103及び電源モジュール107にそれぞれ電気的に接続され、無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つが制御回路103に電気的に接続される。
【0067】
ワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの何れか一つと、無線充電用回路3012、3014のうち何れか一つとは、互いに交替配置される。
【0068】
無線充電用回路3012和3014のうちの何れか一つが、ワイヤレス給電送信回路3011和3013のうちの何れか一つが提供する第1の電磁エネルギーを無線受信し、第1の電磁エネルギーを動作電力に変換する。
【0069】
無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つが動作電力により動作を開始し、ワイヤレスマウス7に第2の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つに、対応した第2の負荷電流が生成される。
【0070】
ワイヤレス給電送信回路3011及び3013のうちの何れか一つが、ワイヤレスマウス7に第3の電磁エネルギーを無線出力し、それによって、ワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの何れか一つに、対応した第1の負荷電流が生成される。
【0071】
特に、制御回路103は、第1の負荷電流または第2の負荷電流に基づいて、ワイヤレス給電送信回路3011、3013、及び無線充電用回路3012、3014を制御する。
【0072】
一実施形態において、マウスパッド40は、ワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの何れか一つと、及び無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つとに電気的に接続される補助回路109を更に含み、なかでも、補助回路109と、制御回路103とは、互いに接続される。
【0073】
一実施形態において、マウスパッド40は、同時に電源モジュール107及び制御回路103に電気的に接続される変換回路105を更に含む。
【0074】
特に、補助回路109が、無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つを流れる負荷電流が第4の閾値よりも大きいことを検出すると、変換回路105によって、無線充電用回路3012及び3014のうちの何れか一つがワイヤレス給電送信回路とされ、制御回路103によって、無線充電用回路3012、3014のうちの別の無線充電回路及びワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの何れか一つと、変換回路105との間を導通させない。
【0075】
一実施形態において、補助回路109が、ワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの何れか一つを流れる負荷電流が第3の閾値よりも大きいことを検出すると、制御回路103によって、ワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの別の無線充電回路及び無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つと、変換回路105との間を導通させず、それによって、電源モジュール107による、ワイヤレス給電送信回路3011、3013への供給電流を動的に調整する。
【0076】
一実施形態において、制御回路103は、バーストモード(burst mode)方式により、無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つに測定電流を伝送する。補助回路109が、無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つを流れる負荷電流と、無線充電用回路3012、3014のうちの別の無線充電回路を流れる負荷電流との比例が第5の閾値よりも大きいことを検出すると、変換回路105によって、無線充電用回路3012、3014のうちの何れか一つがワイヤレス給電送信回路とされ、制御回路103によって、無線充電用回路3012、3014のうちの別の無線充電回路及びワイヤレス給電送信回路3011、3013のうちの何れか一つと変換回路105との間を導通させない。
【0077】
一実施形態において、補助回路109が、無線充電用回路3012和無線充電用回路3014のうちの何れか一つを流れる負荷電流の大きさが無線充電用回路3012和3014のうちの別の無線充電回路を流れる負荷電流の大きさと比較して第6の閾値よりも大きいことを検出すると、補助回路109は、通知信号を制御回路103に送信し、制御回路103は、当該通知信号に基づいて、無線充電用回路3012、及び無線充電用回路3014のうちの何れか一つと、変換回路105との間を導通させる。
【0078】
一実施形態において、ワイヤレスマウス7と、無線充電用回路3012との間に長さD1の距離があり、ワイヤレスマウス7と、無線充電用回路3014との間に長さD2の距離がある。一例において、D1がD2よりも小さくなると、無線充電用回路3012は、ワイヤレスマウス7との距離が比較的に近いため、比較的に多い無線電力をワイヤレスマウス7に伝送し、無線充電用回路3014は、比較的に少ない無線電力をワイヤレスマウス7に伝送する。制御回路103は、無線充電用回路3012及び無線充電用回路3014におけるコイルが伝送する無線電力の多少に基づいて、無線充電用回路3014をオフにする。別例において、D2がD1よりも小さくなると、無線充電用回路3014は、ワイヤレスマウス7との距離が比較的に近いため、比較的に多い無線電力をワイヤレスマウス7に伝送し、無線充電用回路3012は、比較的に少ない無線電力をワイヤレスマウス7に伝送する。制御回路103は、無線充電用回路3012及び無線充電用回路3014におけるコイルが伝送する無線電力の多少に基づいて、無線充電用回路3012をオフにする。
[実施形態による有利な效果]
【0079】
以上に述べたように、本発明のマウスパッドは、複数組の充電回路を内蔵し、それぞれの充電回路は充電可能なコイルを含み、それぞれのコイルへの供給電流を動的に調整することにより、充電の過程における、大型マウスパッドの省エネルギー問題をよりよく解決できる。
【0080】
最後に、説明すべきことは、以上では、本発明の技術的概念を例示的な実施形態で示し、説明したが、当業者であれば、本発明の保護範囲によって制限される本発明の技術的概念を逸脱しない限り、本発明に対して修正及び修飾を実施することができる。
【符号の説明】
【0081】
10、20、30、40:マウスパッド
100、200、300、400:本体
400':最小本体
1011:第1の充電回路
10111:第1の共振回路
10113:第1のコイル
1012:第2の充電回路
10121:第2の共振回路
10123:第2のコイル
1013:第3の充電回路
1014:第4の充電回路
3011、3013:ワイヤレス給電送信回路
3012、3014:無線充電用回路
103:制御回路
105:変換回路
107:電源モジュール
109:補助回路
7:ワイヤレスマウス
図1
図2
図3
図4