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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022056961
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/70 20060101AFI20220404BHJP
   B65H 3/44 20060101ALI20220404BHJP
   B65H 29/58 20060101ALI20220404BHJP
   B65H 7/02 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
B41J11/70
B65H3/44 310
B65H29/58 B
B65H7/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020164975
(22)【出願日】2020-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 貴士
【テーマコード(参考)】
2C058
3F048
3F053
3F343
【Fターム(参考)】
2C058AB23
2C058AC07
2C058AC11
2C058AE02
2C058AE08
2C058AF04
2C058AF17
2C058AF51
2C058AF55
2C058LA03
2C058LA07
2C058LB06
2C058LC02
2C058LC16
2C058LC22
3F048AA01
3F048AB01
3F048BA07
3F048BB02
3F048CA03
3F048CC03
3F048CC04
3F048DA06
3F048DB03
3F048DC05
3F048EB37
3F053BA03
3F053BA12
3F053BA19
3F053LA07
3F053LB03
3F343FA01
3F343FB01
3F343FC00
3F343GA01
3F343GB01
3F343GC01
3F343GD01
3F343HA37
3F343HB03
3F343HC28
3F343KB03
3F343LC19
3F343MA03
3F343MA36
3F343MB03
3F343MC21
(57)【要約】
【課題】印刷媒体を所望のサイズに正確に切断して利用可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置(1)は、用紙(P)を収容する給送トレイ(21)と、搬送ローラ(60,62,64,66)と、用紙(P)に印刷する印刷部(3)と、用紙(P)を切断する切断部(10)と、用紙(P)の前端及び後端を検知するレジセンサ(120)と、制御部とを備えている。レジセンサ(120)と切断部(10)との間の第1搬送方向(D1)の距離(L)は、用紙(P)を2等分した第1搬送方向(D1)の長さよりも短い。制御部は、レジセンサ(120)による用紙(P)の前端及び後端の検知結果を用いることにより、用紙(P)の第1搬送方向(D1)の長さを算出して、用紙(P)が2等分される切断位置を設定し、設定された切断位置で切断部(10)により用紙(P)を切断させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体を収容する収容部と、
前記収容部から印刷媒体を取り出して搬送方向に沿って搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される印刷媒体に印刷する印刷部と、
前記搬送部により搬送される印刷媒体を切断する切断部と、
前記切断部よりも前記搬送方向の上流に設けられ、前記搬送部により搬送される印刷媒体の前端及び後端を検知する第1検知部と、
制御部と、を備え、
前記第1検知部と前記切断部との間の前記搬送方向の距離は、印刷媒体をn分割(nは2以上の整数)して生成される1枚当たりの印刷媒体の前記搬送方向の長さよりも短く、
前記制御部は、
前記第1検知部による印刷媒体の前端及び後端の検知結果を用いることにより、印刷媒体の前記搬送方向の長さを算出して、印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように切断位置を設定し、
設定された前記切断位置で前記切断部により印刷媒体を切断させることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記制御部は、
算出された印刷媒体の前記搬送方向の長さを用いることにより、前記搬送方向の長さが算出された印刷媒体に後続する印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように前記切断位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
印刷媒体について予め定められた規格に準拠した規格長さが記憶された記憶部を、更に備え、
前記制御部は、
前記記憶部に記憶された前記規格長さを用いることにより、前記搬送方向の長さが算出される印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように前記切断位置を設定することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記搬送方向の長さが算出される印刷媒体を、前記搬送部により前記搬送方向とは反対方向に搬送させずに、前記記憶部に記憶された前記規格長さを用いることにより設定された前記切断位置で、前記搬送方向の長さが算出される印刷媒体を前記切断部に切断させることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、
印刷媒体が前記収容部から取り出される度に、各印刷媒体の前記搬送方向の長さを算出し、
算出された各印刷媒体の前記搬送方向の長さを用いることにより、前記搬送方向の長さが算出された各印刷媒体の次に前記収容部から取り出される印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように前記切断位置を設定することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項6】
印刷媒体について予め定められた規格に準拠した規格長さが記憶された記憶部と、
前記収容部が前記印刷装置に装着されているか否かを検知する第2検知部と、を更に備え、
前記記憶部は、算出された印刷媒体の前記搬送方向の長さを記憶し、
前記制御部は、
前記第2検知部による検知結果に基づいて、前記収容部の着脱があったと判定した場合、
前記収容部の装着後に、前記搬送部により搬送された印刷媒体の前記搬送方向の長さを算出し、
前記記憶部に記憶されていた印刷媒体の前記搬送方向の長さを、前記収容部の装着後に算出された印刷媒体の前記搬送方向の長さに更新し、
更新された印刷媒体の前記搬送方向の長さを用いることにより、前記収容部の装着後に前記搬送方向の長さが算出された印刷媒体に後続する印刷媒体が、前記搬送方向に前記n分割されるように前記切断位置を設定することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記収容部は、複数設けられ、
前記制御部は、
前記複数の収容部毎に、前記搬送部により搬送された印刷媒体の前記搬送方向の長さをそれぞれ算出し、
前記複数の収容部毎に算出された印刷媒体の前記搬送方向の長さを用いることにより、前記搬送方向の長さが算出された印刷媒体と同一の前記収容部に収容され、かつ算出された印刷媒体に後続する印刷媒体が、前記搬送方向に前記n分割されるように前記切断位置を設定し、
前記記憶部は、前記複数の収容部毎に、前記複数の収容部に収容される印刷媒体に対応した前記搬送方向の長さを記憶することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記第2検知部による検知結果に基づいて、前記収容部の着脱があったと判定した場合、前記記憶部に記憶された前記規格長さを用いることにより、前記搬送方向の長さが算出される印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように前記切断位置を設定することを特徴とする請求項6または7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記搬送方向の長さが算出された印刷媒体を、前記搬送部により前記搬送方向とは反対方向に搬送させ、
前記反対方向に搬送される印刷媒体に対して、算出された印刷媒体の前記搬送方向の長さを用いることにより、前記反対方向に搬送される印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように前記切断位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記収容部に収容された印刷媒体を、前記搬送方向に沿って前記第1検知部、前記印刷部、及び前記切断部へ搬送するための第1搬送路と、
前記印刷部よりも前記搬送方向下流で前記第1搬送路から分岐して前記反対方向に延び、前記印刷部及び前記切断部よりも前記搬送方向上流で前記第1搬送路に合流する第2搬送路と、
を更に備え、
前記制御部は、
前記搬送方向の長さが算出された印刷媒体を、前記搬送部により前記第2搬送路において前記反対方向に搬送させることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記搬送方向の長さが算出された印刷媒体に後続して前記収容部から取り出された印刷媒体としての後続印刷媒体を、前記搬送部により前記第2搬送路において前記反対方向に搬送させ、
前記第2搬送路において前記反対方向に搬送される前記後続印刷媒体が、前記第1搬送路において前記搬送方向に前記n分割されるように、前記切断位置を設定することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
【請求項12】
前記制御部は、
印刷媒体が前記収容部から取り出される度に、各印刷媒体の前記搬送方向の長さを算出するとともに、前記搬送部により前記搬送方向の長さが算出された各印刷媒体を前記反対方向に搬送させ、
前記反対方向に搬送される各印刷媒体に対してそれぞれ算出された前記搬送方向の長さを用いることにより、前記反対方向に搬送される各印刷媒体が前記搬送方向にそれぞれ前記n分割されるように各前記切断位置を設定することを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記収容部から取り出される印刷媒体が、前記n分割されて生成される1枚当たりの前記搬送方向の長さが、前記第1検知部と前記切断部との間の前記搬送方向の距離よりも長い第1印刷媒体、又は、前記n分割されて生成される1枚当たりの前記搬送方向の長さが前記第1検知部と前記切断部との間の前記搬送方向の距離よりも短い第2印刷媒体のいずれかを判定し、
印刷媒体が前記第2印刷媒体であると判定した場合、前記第1検知部による前記第2印刷媒体の前端及び後端の検知結果に基づいて、前記第2印刷媒体の前記搬送方向の長さを算出し、
算出された前記第2印刷媒体の前記搬送方向の長さを用いることにより、前記第2印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように切断位置を設定し、
前記搬送方向の長さが算出される前記第2印刷媒体を、前記搬送部により、前記搬送方向とは反対方向に搬送させずに、設定された前記切断位置で前記切断部に前記第2印刷媒体を切断させることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷のために搬送中である定型サイズのシートを切断する切断部を備えた画像形成装置がある。例えば、特許文献1の画像形成装置では、A3サイズのシートを二等分に切断することにより、A4サイズのシートを2枚生成する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-186448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、印刷に用いられる定形サイズのシートには、寸法公差等により用紙毎に僅かなサイズのばらつきがある。例えば、A4サイズのシートでは、搬送方向の長さに±2mm程度の寸法公差が生じる。また、シートを印刷部へ搬送する頭出しの際に、シートの搬送方向の位置が±1mm程度ずれることがある。このようなシート毎のサイズのばらつきや、頭出しによるばらつきによって、切断後の用紙の搬送方向の長さにばらつきが生じるという課題がある。
【0005】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、印刷媒体を所望のサイズに切断して利用可能な印刷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る印刷装置は、印刷媒体を収容する収容部と、前記収容部から印刷媒体を取り出して搬送方向に沿って搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される印刷媒体に印刷する印刷部と、前記搬送部により搬送される印刷媒体を切断する切断部と、前記切断部よりも前記搬送方向の上流に設けられ、前記搬送部により搬送される印刷媒体の前端及び後端を検知する第1検知部と、制御部と、を備えている。前記第1検知部と前記切断部との間の前記搬送方向の距離は、印刷媒体をn分割(nは2以上の整数)して生成される1枚当たりの印刷媒体の前記搬送方向の長さよりも短い。
【0007】
そして、前記制御部は、前記第1検知部による印刷媒体の前端及び後端の検知結果を用いることにより、印刷媒体の前記搬送方向の長さを算出して、印刷媒体が前記搬送方向に前記n分割されるように切断位置を設定し、設定された前記切断位置で前記切断部により印刷媒体を切断させる。
【0008】
上記した構成の印刷装置によれば、第1検知部による印刷媒体の前端及び後端の検知結果を用いることで、印刷媒体の搬送方向の長さを算出して、印刷媒体の切断位置を設定した後、設定された切断位置で切断部により印刷媒体を切断できる。これにより、印刷媒体を所望のサイズに切断して利用できる。また、第1検知部と切断部との間の搬送方向の距離が、印刷媒体をn分割して生成される1枚当たりの印刷媒体の搬送方向の長さよりも短くなっているので、印刷装置の小型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、印刷媒体を所望のサイズに切断して利用可能な印刷装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態1に係る印刷装置の外観を示す図である。
図2】実施形態1に係る印刷装置の内部構造を示す断面図である。
図3】実施形態1に係る印刷装置の電気的構成を示すブロック図である。
図4】切断前の用紙と切断後に生成される第1用紙及び第2用紙を示す図である。
図5】実施形態1に係る印刷装置の制御部による制御の流れを示すフローチャートである。
図6図5の第1印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図7図5の第2印刷処理の制御の流れを示すフローチャートである。
図8】実施形態2に係る印刷装置の制御部による第1印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図9】実施形態3に係る印刷装置の制御部による着脱検知処理の流れを示すフローチャートである。
図10】実施形態4に係る印刷装置の内部構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1における印刷装置1について、図1図7を参照して説明する。
【0012】
[印刷装置の構成]
図1は、実施形態1に係る印刷装置1の外観を示す図である。図2は、印刷装置1の内部構造を示す断面図である。図1に示す印刷装置1は、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファックス機能等の複数の機能を備えたMFP(Multi-Function Peripheral)である。なお、説明の便宜上、図1の矢印に示されるように、印刷装置1の上下方向、左右方向、及び前後方向を定義する。
【0013】
印刷装置1は、印刷ジョブにより指定される印刷データを、例えばインクを吐出することにより、印刷媒体の一例である用紙Pに印刷を行うインクジェット方式のプリント機能を有する。用紙Pに印刷される画像は、カラー印刷が可能であってもよいし、モノクロ印刷専用であってもよい。また、印刷媒体は、紙媒体に限らず、他にも、例えばOHPシートのような樹脂媒体であってもよい。
【0014】
図1に示すように、印刷装置1の前面には、開口20が形成されている。この開口20には、収容部の一例である給送トレイ21,22と、排出トレイ23とが、着脱自在に配置される。給送トレイ21,22は、複数枚の用紙Pを収容するためのトレイであり、上面が開放している。図1に示す例では、2つの給送トレイ21,22が上下に並んで配置されている。上側の給送トレイ21には、第1印刷媒体の一例としてA4サイズの用紙Pが収容される。一方、下側の給送トレイ22には、第2印刷媒体の一例としてレターサイズの用紙Pが収容される。
【0015】
図2にも示すように、給送トレイ21の上方には、排出トレイ23が配置されている。排出トレイ23は、搬送ローラ66によって排出された用紙P、第1用紙P1及び第2用紙P2を収容するためのトレイであり、上面が開放している。なお、図2に示す例では、説明の便宜上、給送トレイ22を図示省略している。
【0016】
また、印刷装置1の前面には、図1に示すように、表示画面を有する設定部124が設けられている。設定部124は、例えばタッチパネルからなり、ユーザのタッチ操作により、印刷装置1の印刷に関する各種の設定を行うことが可能な構成となっている。設定部124は、用紙Pのサイズ及び切断処理を実行するか否かの設定を受け付ける。設定部124により設定された情報は、制御部100へ出力される(図3参照)。
【0017】
図2に示すように、印刷装置1は、給送ローラ24と、第1搬送路R1と、搬送ローラ60,62,64,66,68と、第1フラップ46と、第2フラップ48と、第2搬送路R2と、切断部10とを備えている。ここで、給送ローラ24、搬送ローラ60,62,64,66,68は、搬送部の一例である。なお、第1搬送路R1及び第2搬送路R2に設けられる各ローラの数は、適宜変更可能であり、例えば搬送ローラ66はなくてもよい。
【0018】
給送ローラ24は、給送トレイ21,22に収容された用紙Pを、第1搬送路R1の搬送開始位置Vへ給送するためのローラである。給送ローラ24は、給送アーム25の前端部に回転可能に支持されている。給送アーム25は、印刷装置1のフレームに支持された軸26に回動可能に支持されている。給送ローラ24は、給送モータ107(図3参照)が駆動することにより正回転する。給送ローラ24が正回転することにより、給送トレイ21に収容された用紙Pが1枚ずつ第1搬送路R1の搬送開始位置Vへ給送される。
【0019】
第1搬送路R1は、給送トレイ21の後端部から上方に延び、ガイド部材41,42で区画される領域にて湾曲し、印刷部3の位置を経由して、ガイド部材43,44,45で区画される領域にて直線状に延び、排出トレイ23に至る経路である。第1搬送方向D1は、搬送方向の一例である。
【0020】
第1搬送路R1における印刷部3よりも第1搬送方向D1の上流側には、搬送ローラ60が配置されている。搬送ローラ60の下部と対向する位置には、ピンチローラ61が配置されている。搬送ローラ60は、図3に示す搬送モータ108によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って回転する。搬送ローラ60及びピンチローラ61が正回転することにより、用紙Pは、搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて、印刷部3まで搬送される。
【0021】
印刷部3は、第1搬送路R1において、搬送ローラ60と搬送ローラ62との間に設けられ、用紙Pに印刷する。印刷部3は、キャリッジ31と、ヘッド32と、ノズル33と、プラテン34とを有している。ヘッド32は、キャリッジ31に搭載される。ヘッド32の下面には、複数のノズル33が設けられている。ヘッド32は、ノズル33からインク滴を吐出する。プラテン34は、用紙Pが載置される矩形板状の部材である。プラテン34に支持された用紙Pに対して、キャリッジ31が移動する過程において、ノズル33がインク滴を選択的に吐出することによって、用紙Pに印刷が行われる。
【0022】
キャリッジ31は、図3に示すキャリッジモータ109の駆動力が伝達されて、第1搬送方向D1に対して直交する方向、即ち、用紙Pの幅方向に往復移動する。制御部100は、用紙Pの搬送が停止している状態でキャリッジ31を用紙Pの幅方向に移動させながらノズル33からインクを吐出させ、用紙Pに1行分の印刷を行う印刷処理と、搬送ローラ60,62を駆動させて用紙Pを所定の改行量だけ搬送する改行処理とを繰り返すことによって、用紙Pへの印刷を行う。
【0023】
図2に示すように、第1搬送路R1における印刷部3より第1搬送方向D1の下流側には、搬送ローラ62が配置されている。搬送ローラ62の上部と対向する位置には、拍車ローラ63が配置されている。搬送ローラ62は、図3に示す搬送モータ108によって駆動される。拍車ローラ63は、搬送ローラ62の回転に伴って回転する。搬送ローラ62及び拍車ローラ63が正回転することにより、用紙Pは、搬送ローラ62及び拍車ローラ63に挟持されて、第1搬送方向D1の下流側へ搬送される。
【0024】
また、第1搬送路R1における搬送ローラ62よりも第1搬送方向D1の下流側には、搬送ローラ64が配置されている。搬送ローラ64の上部と対向する位置には、拍車ローラ65が配置されている。搬送ローラ64は、搬送モータ108によって駆動される。拍車ローラ65は、搬送ローラ64の回転に伴って回転する。搬送ローラ64及び拍車ローラ65が正回転することで、用紙Pは、搬送ローラ64及び拍車ローラ65に挟持されて、切断部10側へ搬送される。一方、搬送ローラ64及び拍車ローラ65が逆回転することで、用紙Pは、搬送ローラ64及び拍車ローラ65に挟持されると共に、第1フラップ46の下面に沿って、第2搬送路R2へ搬送される。
【0025】
第1搬送路R1における搬送ローラ62と搬送ローラ64との間には、第1フラップ46が設けられている。第1フラップ46は、ガイド部材43に対向した分岐位置Yの付近に配置されている。第1フラップ46は、プラテン34によって第1状態及び第2状態の間を回動可能に支持されている。第1フラップ46は、図2に実線で示される第1状態では、ガイド部材43と当接して第1搬送路R1を閉塞させる。一方、第1フラップ46は、図2に点線で示される第2状態では、第1状態よりも下方に位置して、ガイド部材43から離間して第1搬送方向D1に搬送される用紙Pを通過させる。
【0026】
また、第1フラップ46は、コイルバネ47によって上方へ付勢されている。コイルバネ47は、その一端が第1フラップ46に接続され、他端がプラテン34に接続されている。第1フラップ46は、コイルバネ47に付勢されることで第1状態となり、その前端がガイド部材43に当接する。
【0027】
切断部10は、第1搬送路R1において、搬送ローラ64と搬送ローラ66との間に配置されている。切断部10は、周知のカッター機構である。切断部10は、用紙Pを切断することにより、用紙Pをn等分(nは2以上の整数)に分割する。
【0028】
図4は、切断前の用紙Pと切断後に生成される第1用紙P1及び第2用紙P2を示す図である。図4に示す例では、用紙Pが切断部10により切断されることで、2等分に分割され、第1用紙P1及び第2用紙P2に分けられる。例えば、用紙PがA4サイズの場合、A5サイズの第1用紙P1及び第2用紙P2が生成される。なお、第1搬送路R1において、第1用紙P1が第2用紙P2よりも先行して搬送される。
【0029】
第1搬送路R1における切断部10より第1搬送方向D1の下流側には、搬送ローラ66が配置されている。搬送ローラ66の上部と対向する位置には、拍車ローラ67が配置されている。搬送ローラ66は、図3に示す搬送モータ108によって駆動される。拍車ローラ67は、搬送ローラ66の回転に伴って回転する。搬送ローラ66及び拍車ローラ67が正回転することにより、用紙P、第1用紙P1及び第2用紙P2は、搬送ローラ66に搬送されて、排出トレイ23へ排出される。
【0030】
図2に示すように、第1搬送路R1と第2搬送路R2との合流位置Wには、第2フラップ48が、回動可能に配置されている。具体的には、第2フラップ48は、図2に実線で示される第1状態と、図2に点線で示される第2状態との間で回動可能になっている。第2フラップ48が第1状態のとき、第2フラップ48及びガイド部材42により、第2搬送路R2の一部が構成される。また、第2フラップ48が第2状態のとき、第2フラップ48及びガイド部材41により、第1搬送路R1の一部が構成される。
【0031】
第1搬送路R1における搬送ローラ60の上流側には、第1検知部の一例であるレジセンサ120が設けられている。レジセンサ120は、用紙Pの前端又は後端が搬送ローラ60との当接位置を通過することを検知するセンサである。レジセンサ120としては、用紙Pが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサや、光センサ等を用いることができる。
【0032】
図2に示すレジセンサ120と切断部10のある位置Xとの間の第1搬送方向D1の距離Lは、A4サイズの用紙Pを2等分して生成される第1用紙P1及び第2用紙P2の搬送方向の長さA1,A2よりも短い。また、レジセンサ120と切断部10のある位置Xとの間の第1搬送方向D1の距離Lは、レターサイズの用紙Pを2等分して生成される第1用紙P1及び第2用紙P2の搬送方向の長さA1,A2よりも長い。
【0033】
搬送ローラ60には、搬送ローラ60の回転を検出するロータリエンコーダ121が設けられている。ロータリエンコーダ121は、搬送ローラ60の回転に応じてパルス信号を制御部100へ出力する(図3参照)。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスクと、光学センサとを有する。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部100に出力する。
【0034】
印刷部3には、メディアセンサ122が設けられている。メディアセンサ122は、プラテン34上に用紙Pが有るか否かを検知するためのセンサである。メディアセンサ122は、第1搬送路R1を搬送される用紙Pの前端が印刷部3に到達したことを検知するために用いられる。
【0035】
第2搬送路R2は、ガイド部材71,72,73と、搬送ローラ68及びピンチローラ69等によって区画される経路である。第2搬送路R2は、第1搬送路R1における搬送ローラ64よりも上流側の分岐位置Yから分岐し、第1搬送路R1における印刷部3よりも第1搬送方向D1の上流側にある合流位置Wに接続されている。これにより、印刷部3により、用紙Pの両面に印刷することが可能である。
【0036】
[印刷装置の電気的構成]
図3は、実施形態1における印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、印刷装置1は、上述した各部に加え、制御部100と、給送モータ107と、搬送モータ108と、キャリッジモータ109と、USBインターフェース(I/F)110と、LANインターフェース(I/F)111と、通信インターフェース(I/F)112とを備えている。
【0037】
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、記憶部の一例であるEEPROM104(登録商標)、及びASIC105を有し、これらが内部バス106によって接続されている。ROM102には、CPU101が各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記憶する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM104には、例えば複数種類の用紙Pに関する規格長さが記憶されている。制御部100は、ROM102から読み出した制御プログラムに基づいて、給送モータ107、搬送モータ108、キャリッジモータ109、ヘッド32、及び切断部10等を制御する。
【0038】
ASIC105には、給送モータ107、搬送モータ108、キャリッジモータ109、ヘッド32、切断部10、USBインターフェース110、LANインターフェース111、通信インターフェース112、レジセンサ120、ロータリエンコーダ121、メディアセンサ122、第2検知部の一例である装着センサ123、及び設定部124が接続されている。ASIC105は、給送モータ107、搬送モータ108、及びキャリッジモータ109に駆動電流を供給する。制御部100は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって、給送モータ107、搬送モータ108、及びキャリッジモータ109の回転を制御する。
【0039】
また、制御部100は、ヘッド32の振動素子に駆動電圧を印加することによって、ノズル33からインク滴を吐出させる。また、ASIC105には、レジセンサ120、ロータリエンコーダ121、メディアセンサ122、及び装着センサ123が接続されている。そして、制御部100は、レジセンサ120、ロータリエンコーダ121、メディアセンサ122、及び装着センサ123から出力される信号に基づいて、印刷装置1の状態を検知する。
【0040】
レジセンサ120は、用紙Pがレジセンサ120の位置を通過している状態でオン信号を出力し、用紙Pがレジセンサ120の位置を通過していない状態でオフ信号を出力する。
即ち、用紙Pの前端がレジセンサ120の位置に到達したタイミングから用紙Pの後端がレジセンサ120の位置を通過するまでの間はオン信号を出力し、それ以外の間はオフ信号を出力する。レジセンサ120による検知信号は、制御部100へ出力される。
【0041】
制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの前端を検知してから、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知するまでの間に、ロータリエンコーダ121が検知した用紙Pの搬送量に基づいて用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを算出する。
【0042】
なお、用紙Pの搬送速度が予め定められている場合には、制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの前端を検知してから、用紙Pの後端を検知するまでの時間と、用紙Pの搬送速度とに基づいて、用紙Pの搬送量を算出してもよい。また、レジセンサ120の代わりに、メディアセンサ122を第1検知部として用いることにより、用紙Pの搬送量を推定してもよいし、レジセンサ120及びメディアセンサ122を併用してもよい。
【0043】
装着センサ123は、各給送トレイ21,22のそれぞれに設けられ、各給送トレイ21,22が印刷装置1に装着されているか否かを検知する。装着センサ123は、各給送トレイ21,22が印刷装置1に装着されている状態において、制御部100へオン信号を出力し、各給送トレイ21,22が印刷装置1に装着されていない状態において、制御部100へオフ信号を出力する。
【0044】
USBインターフェース110には、USBメモリ、USBケーブル等が接続される。LANインターフェース111には、LANケーブルを介してPCが接続される。制御部100は、USBインターフェース110又はLANインターフェース111を介して、印刷ジョブを受信すると、印刷装置1の各部を制御することで、印刷ジョブにより指定される印刷データを用紙Pに印刷する。
【0045】
[制御部による制御の流れ]
次に、実施形態1に係る印刷装置1の制御部100による制御の流れについて、図5図7のフローチャートを参照して説明する。図5は、実施形態1に係る印刷装置1の制御部100による制御の流れを示すフローチャートである。図6は、図5の第1印刷処理S3の制御の流れを示すフローチャートである。図7は、図5の第2印刷処理S4の制御の流れを示すフローチャートである。なお、図5図7に示すフローチャートは一例であり、これに限定されない。
【0046】
図5に示すフローチャートにおいて、印刷装置1の電源がオンされると、まず、制御部100は、USBインターフェース110又はLANインターフェース111等を介して、印刷ジョブを受信したか否かを判定する(S1)。制御部100は、印刷ジョブを受信していない場合(S1:NO)、S1に戻り、印刷ジョブを受信した場合(S1:YES)、S2へ進む。なお、ユーザは、設定部124を操作することにより、用紙Pをn等分(nは2以上の整数)に分割するか否かを予め設定しておくものとする。以下、用紙Pを2等分に分割する設定がなされている場合について説明する。
【0047】
次に、制御部100は、印刷ジョブにより指定される用紙Pのサイズが所定サイズ以下か否かの判定を行う(S2)。所定サイズは、例えばレターサイズである。制御部100は、用紙Pのサイズが所定サイズ以下でない場合(S2:NO)、即ち用紙PのサイズがA4サイズ以上である場合、図6に示す第1印刷処理(S3)を行う。一方、制御部100は、用紙Pのサイズが所定サイズ以下である場合(S2:YES)、即ち用紙Pのサイズがレターサイズ以下である場合、図7に示す第2印刷処理(S4)を行う。
【0048】
図6に示す第1印刷処理S3において、制御部100は、EEPROM104に記憶された用紙Pの搬送方向の長さAを取得する(S11)。例えば、用紙PのサイズがA4サイズである場合、制御部100は、EEPROM104からA4サイズの標準規格の長さである297mmを取得する。
【0049】
そして、制御部100は、用紙Pの切断位置CLを設定する(S12)。例えば、図4に示すように、用紙Pを2等分に分割する場合には、A=297mmを2等分に分割したA1=A2=148.5mmとなる位置が、用紙Pの切断位置CLとなる。
【0050】
次に、制御部100は、給送モータ107を駆動させて、給送ローラ24を正回転させることにより、給送トレイ21から用紙Pを取り出し、第1搬送路R1において第1搬送方向D1に沿って搬送する。そして、制御部100は、レジセンサ120の検知結果を用いることにより、用紙Pの前端を検知したか否かを判定する(S13)。制御部100は、用紙Pの前端を検知していない場合(S13:NO)、S13に戻り、用紙Pの前端を検知した場合(S13:YES)、S14へ進む。
【0051】
ここで、用紙Pの前端が搬送ローラ60へ到達すると、制御部100は、搬送モータ108を駆動させて、搬送ローラ60,62,64,66を回転させることにより、用紙Pの前端側を印刷部3まで搬送する。そして、制御部100は、印刷部3まで搬送された用紙Pに対して、印刷部3により印刷を開始する。
【0052】
次に、制御部100は、用紙Pの切断位置CLが切断部10のある位置Xに到達したかを判定する(S14)。具体的には、制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの前端を検知した後、ロータリエンコーダ121の検知した用紙Pの搬送量が、用紙Pの前端から切断位置CLまでの長さ、即ち第1用紙P1の搬送方向の長さA1と、レジセンサ120と切断部10のある位置Xとの間の第1搬送方向D1の距離Lとを足し合わせた長さL+A1に達した時、用紙Pの切断位置CLが位置Xに到達したと判定する。制御部100は、用紙Pの切断位置CLが切断部10のある位置Xに到達していない場合(S14:NO)、S14に戻り、用紙Pの切断位置CLが切断部10のある位置Xに到達した場合(S14:YES)、S15へ進む。
【0053】
S15において、制御部100は、切断部10を制御することによって、S12にて設定された切断位置CLで用紙Pを切断する。これにより、用紙Pは、図4に示すように、第1用紙P1と第2用紙P2とに2等分される。ここで、第1用紙P1に対する印刷部3による印刷は、用紙Pが第1用紙P1と第2用紙P2とに2等分される前に、終了している。
【0054】
次に、制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知したかを判定する(S16)。制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知していない場合(S16:NO)、S16に戻り、用紙Pの後端を検知した場合(S16:YES)、S17へ進む。
【0055】
S17において、制御部100は、用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを算出する。具体的には、制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの前端を検知してから、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知するまでの間に、ロータリエンコーダ121が検知した用紙Pの搬送量に基づいて、用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを算出する。
【0056】
S17の後、制御部100は、記憶部であるEEPROM104に記憶された用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを、S17にて算出された用紙Pの第1搬送方向D1の長さAに更新する(S18)。例えば、S17にて算出された用紙Pの第1搬送方向D1の長さAが299mmである場合、EEPROM104に用紙Pの第1搬送方向D1の長さAとして、299mmを記憶させる。
【0057】
ここで、制御部100は、給送トレイ21が複数設けられている場合には、複数の給送トレイ21毎に、用紙Pの搬送方向の長さAを算出する。そして、制御部100は、EEPROM104に、複数の給送トレイ21毎に、各給送トレイ21に収容される用紙Pに対応した搬送方向の長さAを記憶するものとする。
【0058】
続いて、制御部100は、印刷ジョブに次の頁があるか否かを判定する(S19)。制御部100は、次の頁がない場合(S19:NO)、第2用紙P2に対する印刷部3による印刷を終了するとともに、第1用紙P1及び第2用紙P2を排出トレイ23へ排出する。一方、制御部100は、次の頁がある場合(S19:YES)、第2用紙P2に対する印刷部3による印刷を終了するとともに、第1用紙P1及び第2用紙P2を排出トレイ23へ排出した後、S11に戻る。
【0059】
そして、制御部100は、S11において、S18にて更新された用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを、EEPROM104から取得する。この場合、制御部100は、用紙Pの第1搬送方向D1の長さAとして299mmを取得し、用紙Pの切断位置CLを、A1=A2=149.5mmとなる位置に設定する(S12)。以降、上記したS13~S19と同様の処理を行う。
【0060】
即ち、用紙Pが給送トレイ21,22から取り出される度に、各用紙Pの搬送方向の長さAを算出し(S17)、算出された各用紙Pの搬送方向の長さAを用いることにより、次に給送トレイ21,22から取り出される用紙Pが搬送方向に2等分に分割されるように切断位置CLを設定する。
【0061】
次に、第2印刷処理S4について、図7を参照して説明する。図7に示す第2印刷処理S4おいて、制御部100は、給送モータ107を駆動させて、給送ローラ24を正回転させることにより、給送トレイ22から用紙Pを取り出し、第1搬送路R1において第1搬送方向D1に沿って搬送する。この場合、用紙Pは、レターサイズである。
【0062】
そして、制御部100は、レジセンサ120の検知結果を用いることにより、用紙Pの前端を検知したか否かを判定する(S31)。制御部100は、用紙Pの前端を検知していない場合(S31:NO)、S31に戻り、用紙Pの前端を検知した場合(S31:YES)、S32へ進む。
【0063】
ここで、用紙Pの前端が搬送ローラ60へ到達すると、制御部100は、搬送モータ108を駆動させて、搬送ローラ60,62,64,66を回転させることにより、用紙Pの前端側を印刷部3まで搬送する。そして、制御部100は、印刷部3まで搬送された用紙Pに対して、印刷部3により印刷を開始する。
【0064】
続いて、制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知したか否かを判定する(S32)。制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知していない場合(S32:NO)、S32に戻り、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知した場合(S32:YES)、S17と同様にして、用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを算出する(S33)。
【0065】
そして、制御部100は、S33にて算出された用紙Pの第1搬送方向D1の長さAに基づいて、用紙Pの切断位置CLを設定する(S34)。S34の後、制御部100は、用紙Pの切断位置CLが切断部10のある位置Xに到達したか否かを判定する(S35)。具体的には、制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの後端を検知した後、ロータリエンコーダ121の検知した用紙Pの搬送量が、上記距離Lから、用紙Pを2等分に分割した第2用紙P2の第1搬送方向D1の長さA2を差し引いた長さL-A2に達した時、用紙Pの切断位置CLが位置Xに到達したと判定する。
【0066】
制御部100は、用紙Pが切断部10のある位置Xに到達していない場合(S35:NO)、S35に戻り、用紙Pが切断部10のある位置Xに到達した場合(S35:YES)、用紙Pを切断位置CLで切断する(S36)。ここで、レターサイズの用紙Pを切断する場合、第1用紙P1及び第2用紙P2の第1搬送方向D1長さA1=A2<距離Lとなる。このため、S33にて切断対象の用紙Pの搬送方向の長さを算出し、その算出結果をそのまま用いることによって、S34にて用紙Pの切断位置CLを設定し、S36にて用紙Pを切断位置CLで切断できる。
【0067】
S36の後、制御部100は、次の頁があるか否かを判定する(S37)。制御部100は、次の頁がない場合(S37:NO)、第2用紙P2に対する印刷部3による印刷を終了するとともに、第1用紙P1及び第2用紙P2を排出トレイ23へ排出する。一方、制御部100は、次の頁がある場合(S37:YES)、第2用紙P2に対する印刷部3による印刷を終了するとともに、第1用紙P1及び第2用紙P2を排出トレイ23へ排出した後、S31に戻り、以降、上記したS32~S37と同様の処理を行う。
【0068】
以上説明した実施形態1の印刷装置によれば、レジセンサ120による用紙Pの前端及び後端の検知結果を用いることにより、用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを算出して、用紙Pの切断位置CLを設定した後、設定された切断位置CLで切断部10により用紙Pを切断できる。これにより、用紙Pを所望のサイズに切断して利用できる。
【0069】
また、レジセンサ120と切断部10との間の第1搬送方向D1の距離Lが、用紙Pを2等分に分割して生成される1枚当たりの用紙Pの第1搬送方向D1の長さA1,A2よりも短くなっている。これにより、印刷装置1の小型化を図ることができる。
【0070】
また、制御部100は、1枚目の用紙Pの印刷時には、用紙Pを第2搬送路R2において第2搬送方向D2に搬送させずに、EEPROM104に記憶された標準規格の長さを用いることにより、用紙Pの切断位置CLを設定する。これにより、1枚目の用紙Pの切断を迅速に行うことができる。
【0071】
また、制御部100は、用紙Pが給送トレイ21,22から取り出される度に、各用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを算出し、算出された各用紙Pの第1搬送方向D1の長さAを用いることにより、第1搬送方向D1の長さAが算出された各用紙Pの次に給送トレイ21,22から取り出される用紙Pの切断位置CLを設定する。このように、直前に搬送された用紙Pの算出結果を用いることで、毎回用紙Pの切断位置CLを設定し直すことにより、切断精度の低下を防ぐことができる。
【0072】
また、複数の給送トレイ21が設けられている場合には、各給送トレイ21に対応した用紙Pの搬送方向の長さAの算出結果を用いて、用紙Pの切断位置CLを設定するものとした。これにより、複数の給送トレイ21のそれぞれに収容された用紙Pの種類に応じて、各用紙Pを所望のサイズに切断できる。
【0073】
また、用紙Pのサイズがレターサイズである場合(S2:YES)、図7に示す第2印刷処理S4において、給送トレイ22から取り出される複数の用紙Pのそれぞれの搬送方向の長さAを算出することにより、各用紙Pの切断位置CLを設定する。これにより、レターサイズの複数の用紙Pを所望の切断位置CLで正確に切断することができる。
【0074】
なお、上記した実施形態1の第1印刷処理S3において、2枚目以降の印刷については、S17及びS18を省略してもよい。即ち、1枚目の印刷では、EEPROM104に予め記憶された規格長さを用いる一方、2枚目以降の印刷では、算出された1枚目の用紙Pの搬送方向の長さAを継続して用いるようにしてもよい。この場合、各用紙Pの搬送方向の長さAを算出する必要がないので、2枚目以降の用紙Pを迅速に切断できる。
【0075】
〔実施形態2〕
次に、本発明の実施形態2に係る印刷装置1の制御部100による制御の流れについて、図8を参照して説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0076】
[制御部の制御動作]
図8は、実施形態2に係る印刷装置1の制御部100による制御の流れを示すフローチャートである。実施形態2では、図5に示す第1印刷処理S3の制御の流れが、実施形態1と異なる。以下、実施形態2の第1印刷処理S3Aの制御の流れについて、図2及び図8を参照して説明する。実施形態2では、用紙Pを第2搬送路R2において第2搬送方向D2に搬送することにより、給送トレイ21から取り出された1枚目を含むすべての用紙Pの搬送方向の長さAを算出する点が実施形態1と異なる。なお、実施形態2では、説明の便宜上、用紙Pの表面にだけ印刷する場合について説明する。
【0077】
図8に示すように、まず、制御部100は、レジセンサ120の検知結果を用いることにより、給送トレイ21から取り出された用紙Pの前端を検知したか否かを判定する(S41)。制御部100は、用紙Pの前端を検知していない場合(S41:NO)、S41に戻り、用紙Pの前端を検知した場合(S41:YES)、用紙Pの後端を検知したか否かを判定する(S42)。
【0078】
次に、制御部100は、用紙Pの後端を検知していない場合(S42:NO)、S42に戻り、用紙Pの後端を検知した場合(S42:YES)、図6のS17と同様に、用紙Pの搬送方向の長さAを算出する(S43)。
【0079】
続いて、S44において、制御部100は、S43にて算出された用紙Pの搬送方向の長さAを用いることにより、用紙Pの切断位置CLを設定する。具体的には、制御部100は、用紙Pが搬送方向に2等分に分割されるように、用紙Pの切断位置CLを設定する。
【0080】
次に、S45において、制御部100は、図2に示す搬送ローラ64,66を逆回転させることにより、搬送方向の長さAが算出された用紙Pを、第2搬送路R2において、第1搬送方向D1とは反対方向である第2搬送方向D2に搬送させる。
【0081】
続いて、制御部100は、第2搬送路R2にある用紙Pを合流位置Wから第1搬送路R1に搬送することで、用紙Pの表裏を反転させた後、第1搬送路R1において第1搬送方向D1に沿って用紙Pを搬送する。なお、ここで、印刷部3に搬送された用紙Pの裏面に対して、印刷部3により印刷を行ってもよい。
【0082】
そして、制御部100は、用紙Pの切断位置CLが切断部10のある位置Xに到達したか否かを判定する(S46)。具体的には、制御部100は、レジセンサ120が用紙Pの前端を検知した後、ロータリエンコーダ121の検知した用紙Pの搬送量が、用紙Pの前端から切断位置CLまでの長さ、即ち第1用紙の搬送方向の長さA1と上記距離Lとを足し合わせた長さL+A1に達した時、用紙Pの切断位置CLが位置Xに到達したと判定する。用紙Pの切断位置CLが切断部10のある位置Xに到達していない場合(S46:NO)、S46に戻り、用紙Pの切断位置CLが切断部10のある位置Xに到達した場合(S46:YES)、用紙Pを切断位置CLで切断する(S47)。
【0083】
S47の後、制御部100は、印刷ジョブに、次の頁があるか否かの判定を行う(S48)。制御部100は、次の頁がない場合(S48:NO)、第1印刷処理S3Aを終了し、第1用紙P1及び第2用紙P2を排出トレイ23へ排出する。一方、次の頁がある場合(S48:YES)、第1用紙P1及び第2用紙P2を排出トレイ23へ排出した後、S41に戻る。
【0084】
以上説明した実施形態2の印刷装置1においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。特に、複数の用紙Pを連続して印刷する場合に、各用紙Pの搬送方向の長さAをそれぞれ算出し(S43)、算出された各用紙Pの搬送方向の長さAを用いることにより、各用紙Pの切断位置CLを設定する(S44)。これにより、複数の用紙Pの連続印刷時に、毎回用紙Pの搬送方向の長さAを算出することにより、すべての用紙Pを所望の切断位置CLで正確に切断できる。
【0085】
また、S45にて、複数の用紙Pをそれぞれ第2搬送路R2において第2搬送方向D2に搬送させるので、各用紙Pに印刷される画像の向きを揃えることができる。また、複数の用紙Pに対して両面印刷を行った後、各用紙Pを所望の切断位置CLで正確に切断することができる。
【0086】
なお、実施形態2では、複数の用紙Pの搬送方向の長さAをそれぞれ算出し(S43)、各用紙Pの切断位置CLを設定する(S44)ものとしたが、これに限定されない。例えば、1枚目の用紙Pの搬送方向の長さAを算出した後(S43)、2枚目以降の印刷では、算出された1枚目の用紙Pの搬送方向の長さAを継続して用いるようにしてもよい。この場合、2枚目以降の用紙Pの搬送方向の長さAを算出する必要がないので、2枚目以降の用紙Pを迅速に切断できる。
【0087】
〔実施形態3〕
次に、本発明の実施形態3に係る印刷装置1の制御部100による制御の流れについて、図9を参照して説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0088】
[制御部の制御動作]
図9は、実施形態3に係る印刷装置1の制御部100による着脱検知処理の流れを示すフローチャートである。実施形態3では、図6に示す実施形態1の第1印刷処理S3の処理中において、給送トレイ21,22の着脱が行われ、新しい用紙Pの束が給送トレイ21,22に収容されたことを想定し、図9に示す着脱検知処理を継続的に行っている点が実施形態1と異なる。
【0089】
図9に示す着脱検知処理において、印刷装置1の電源がオンされると、制御部100は、給送トレイ21,22のいずれかの着脱があったか否かの判定を行う。具体的には、装着センサ123の検知結果に基づいて、給送トレイ21,22が印刷装置1に装着されているか否かを継続的に検知する。
【0090】
制御部100は、給送トレイ21,22のいずれかの着脱があった場合(S61:YES)、EEPROM104に記憶された用紙Pの搬送方向長さAを規格長さに戻す(S62)。これにより、図6のS11にて取得される用紙Pの搬送方向の長さを、規格長さに初期化する。
【0091】
一方、給送トレイ21,22の着脱がない場合(S61:NO)、制御部100は、S61に戻る。そして、給送トレイ21,22の着脱が検知されるまでは、図6のS18にて更新された用紙Pの搬送方向の長さAを用いることにより、S12にて用紙Pの切断位置CLを設定することになる。
【0092】
給送トレイ21,22が印刷装置1へ装着された後、図6のS17にて、給送トレイ21,22の装着後に搬送された1枚目の用紙Pの搬送方向の長さAを算出し、S12において、2枚目以降の用紙Pの切断位置CLの設定に用いる。これは、同じ束の用紙Pであれば、用紙Pの搬送方向の長さAの誤差が少ないことを考慮している。
【0093】
以上説明した実施形態3では、給送トレイ21,22の着脱があった場合(S61:YES)、給送トレイ21,22の装着後に搬送された1枚目の用紙Pの搬送方向の長さを、2枚目以降の用紙Pの切断位置CLの設定に用いることで、切断精度の低下を抑えることができる。また、複数の用紙Pの搬送方向の長さAをそれぞれ算出する必要がないので、印刷処理に要する時間を削減できる。
【0094】
また、給送トレイ21,22の着脱があった場合(S61:YES)、ユーザにより用紙Pの束の入れ替えが行われたものとみなして、EEPROM104に記憶された用紙Pの搬送方向長さAを規格長さに戻す(S62)。これにより、用紙Pの製造元の変更等に伴って生じる用紙Pの寸法誤差の影響を小さくすることが可能である。
【0095】
なお、実施形態3では、図9に示す処理を、実施形態1の第1印刷処理S3に採り入れる場合について説明したが、これに限定されない。図9に示す処理を、実施形態2の第1印刷処理S3Aに採り入れてもよい。
【0096】
〔実施形態4〕
次に、本発明の実施形態4に係る印刷装置1Aについて、図10を参照して説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0097】
[印刷装置の構成]
図10は、実施形態4に係る印刷装置1Aの内部構造を示す断面図である。図10に示すように、実施形態4の印刷装置1Aにおいては、図2の示す実施形態1の印刷装置1と比較して、第2搬送路R2が設けられていない点が異なる。
【0098】
図10に示すように、印刷装置1Aは、給送トレイ21,22と、排出トレイ23と、給送ローラ24と、第1搬送路R1と、搬送ローラ60及びピンチローラ61と、印刷部3と、搬送ローラ62及び拍車ローラ63と、搬送ローラ64及び拍車ローラ65と、切断部10とを備えている。なお、図10には、給送トレイ22を図示省略している。
【0099】
レジセンサ120と切断部10との間の距離Lは、A4サイズの用紙Pを2等分に分割した長さよりも短く、レターサイズの用紙Pを2等分に分割した長さよりも短くなっている。
【0100】
[制御部による制御の流れ]
次に、実施形態4に係る印刷装置1Aの制御部100による制御の流れについて説明する。実施形態4では、基本的には実施形態2と同様に、制御部100による制御が行われる。即ち、図8に示す第1印刷処理S3A、及び図7に示す第2印刷処理S4が行われる。以下、実施形態2の第1印刷処理S3A及び第2印刷処理S4と異なる点だけを説明する。
【0101】
実施形態4では、図8のS45において、搬送ローラ64,66を逆回転させることにより、図10に示すように、第1搬送路R1において、第1搬送方向D1とは反対方向である第2搬送方向D2に用紙Pをスイッチバックさせる。そして、S47にて用紙Pを切断位置CLで切断した後、再度、第1搬送路R1において第1搬送方向D1に用紙Pを搬送して、印刷された第1用紙P1及び第2用紙P2を、排出トレイ23へ排出する。
【0102】
また、実施形態4では、図8の第1印刷処理S3Aにおいて、S43にて1枚目の用紙Pの搬送方向の長さAを算出した後、2枚目以降の用紙Pに対しては、1枚目のS43の算出結果を用いることにより、S44にて用紙Pの切断位置CLを設定する。即ち、2枚目以降は、S43の処理を省略する。
【0103】
以上説明した実施形態4の印刷装置1Aにおいても、実施形態2と同様の効果を得ることができる。特に、S45において、用紙Pを第1搬送路R1において第2搬送方向D2に搬送すればよいので、実施形態2の印刷装置1のように、第2搬送路R2を設けなくてもよい。これにより、簡易な構成で、用紙Pを所望のサイズに切断して利用することができる。
【0104】
また、実施形態4では、図8のS43にて1枚目の用紙Pの搬送方向の長さAを算出した後、2枚目以降の用紙Pに対しては、1枚目のS43の算出結果を用いることにより、S44にて用紙Pの切断位置CLを設定する。これにより、連続印刷時において、複数の用紙Pを迅速且つ正確に切断することが可能である。
【0105】
〔その他の実施形態〕
上記した実施形態1~4の印刷装置1は、シリアル式のインクジェットプリンタであるものとしたが、これに限らず、例えばライン式のインクジェットプリンタでもあってもよい。また、印刷の方式は、インクジェット方式に限らず、電子写真方式であってもよい。
【0106】
また、実施形態1~4では、用紙Pを2等分に分割する場合について説明したが、これに限定されず、例えば用紙Pを3等分に分割してもよく、用紙Pの切断位置CLは、印刷データのサイズに応じて適宜変更可能である。また、実施形態1では、用紙Pを正確に2等分する場合について説明したが、これに限定されない。「2等分」には、所定の許容範囲を含むものとする。例えば、搬送方向の長さA=297mmのA4サイズの用紙Pを2等分に分割する場合、生成される第1用紙P1及び第2用紙P2の搬送方向の長さA1,A2は、正確に2分の1に分割した搬送方向の長さである148.5mmに対し、±0.5mm程度の誤差が許容される。
【0107】
上記した実施形態1~4では、切断部10がカッター機構であるとしたが、これに限定されない。例えば切断部10は、用紙Pの切断位置CLに、ミシン目を形成する機構であってもよい。また、切断部10は、第1搬送路R1において、印刷部3より下流に設けられているが、これに限らず、切断部10は、第1搬送路R1において、印刷部3より上流に設けられてもよい。
【0108】
上記した実施形態1~4では、制御部100は、CPU101及びASIC105を含む構成としたが、これに限らず、1つ以上のCPU101を含む構成、及びASIC105等のハード回路を1つ以上含む構成であってもよい。
【0109】
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0110】
1,1A 印刷装置
3 印刷部
10 切断部
21,22 給送トレイ(収容部)
24 給送ローラ(搬送部)
60,62,64,66,68 搬送ローラ(搬送部)
104 EEPROM(記憶部)
120 レジセンサ(第1検知部)
122 メディアセンサ
123 装着センサ(第2検知部)
D1 第1搬送方向
D2 第2搬送方向
R1 第1搬送路
R2 第2搬送路
S3,S3A 第1印刷処理
S4 第2印刷処理
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10