(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022057555
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】射精促進器
(51)【国際特許分類】
A61H 19/00 20060101AFI20220404BHJP
A61F 5/41 20060101ALI20220404BHJP
A61B 10/02 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
A61H19/00
A61F5/41
A61B10/02 110Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020165873
(22)【出願日】2020-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】513093575
【氏名又は名称】株式会社エンジョイトイズ
(74)【代理人】
【識別番号】100115842
【弁理士】
【氏名又は名称】秦 正則
(72)【発明者】
【氏名】成田 慶彦
【テーマコード(参考)】
4C074
4C098
【Fターム(参考)】
4C074AA01
4C074CC13
4C074FF01
4C074GG01
4C098AA05
4C098EE02
(57)【要約】
【課題】構成がシンプルであり、使用後の精液の採取や処理等が簡便になされ、清掃も容易に実施することができ、場合によっては使い捨ても可能な簡易な構成の射精促進器を提供すること。
【解決手段】本発明に係る射精促進器1は、外装ケース2に収容される部材数が少なく、構成がシンプルであるとともに、使用後に外装ケース2に取り付けられた薄膜筒状装着体5を取り外すだけで、精液の採取や処理等が簡便になされる。また、薄膜筒状装着体5を交換するだけで清掃がなされるため清掃が容易であり、この状態で再使用が可能であることに加え、部材数が少ないこともあり、コストも安く済むため、使い捨ての射精促進器1とすることもできる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の少なくとも一方が開口された開口部が形成され、手で握ることが可能な筒状の形状とされた外装ケースと、
当該外装ケースの前記開口部を開閉する、取り外し可能な蓋体と、
前記外装ケースの内部空間である収容部に、筒状とされて収容される緩衝部材と、
筒状とされた前記緩衝部材の内部に形成された空間に取り外し可能に収容される、使用時に使用者の陰茎に装着される有底の筒状部材であって、先端を前記外装ケースの開口部と反対側に位置させ、前記先端と反対側に位置し、前記使用者の陰茎を挿入する挿入口の周縁に形成されている周縁部を、前記外装ケースの開口部の周縁に被せるようにして取り付けられる薄膜筒状装着体と、
を備えることを特徴とする射精促進器。
【請求項2】
突起形状を含む刺激部が、前記緩衝部材の内部に形成された空間に位置するよう配設されていることを特徴とする請求項1に記載の射精促進器。
【請求項3】
前記薄膜筒状装着体がコンドームであり、
前記突起形状を含む刺激部が、前記コンドームの外面と前記緩衝部材の内面に位置するように配設されていることを特徴とする請求項2に記載の射精促進器。
【請求項4】
前記刺激部を配設したシート部材を、前記薄膜筒状装着体の外面と前記緩衝部材の内面との間に位置するように取り付けることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の射精促進器。
【請求項5】
前記突起形状を含む刺激部が、前記薄膜筒状装着体の内面に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の射精促進器。
【請求項6】
前記筒状とされて収容される緩衝部材の前記外装ケースの前記開口部側の端部に、前記使用者の陰茎を通過させるための通過部が形成された板状部材が、前記通過部に前記薄膜筒状装着体が通過された状態で配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の射精促進器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射精促進器に関する。さらに詳しくは、精液(精子)採取装置としても使用可能な射精促進器に関する。
【背景技術】
【0002】
射精促進器は、精液(精子)の採取器(精液(精子)採取器、精液(精子)採取装置等とも呼ばれる。)として、医学的な研究や治療等の見地に加えて、個人的な性的欲求を解消させることによる性犯罪の予防等の社会的な要求という見地からも、極めて重要とされている。
【0003】
従来の射精促進器や精液採取器(以下、「射精促進器等」と呼ぶ場合もある。)としては、例えば、円筒状の外装体に形成された空間に、陰茎を挿入するための筒状の空間となる挿入部を内部に有する弾性変形自在なエラストマー等の合成樹脂等からなる部材を配設し、かかる内装部材の挿入部の内壁に、例えば、女性の膣の内部形状を模した形状等の複数の小突起等が形成された構成とされるものが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-4292号公報
【特許文献2】特開2015-112317号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の射精促進器等は、前記した構成に代表されるように構成も複雑であり、使用後に内部に残った精液(精子)の採取や処理等に手間取ることが多かった。また、その後の清掃が面倒な場合もあるため、構成がシンプルで、使用後の精液の採取や処理等が簡便になされる射精促進器が望まれていた。
【0006】
本発明の目的は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、構成がシンプルであり、使用後の精液の採取や処理等が簡便になされ、清掃も容易に実施することができ、場合によっては使い捨ても可能な簡易な構成の射精促進器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、本発明に係る射精促進器は、
長手方向の少なくとも一方が開口された開口部が形成され、手で握ることが可能な筒状の形状とされた外装ケースと、
当該外装ケースの前記開口部を開閉する、取り外し可能な蓋体と、
前記外装ケースの内部空間である収容部に、筒状とされて収容される緩衝部材と、
筒状とされた前記緩衝部材の内部に形成された空間に取り外し可能に収容される、使用時に使用者の陰茎に装着される有底の筒状部材であって、先端を前記外装ケースの開口部と反対側に位置させ、前記先端と反対側に位置し、前記使用者の陰茎を挿入する挿入口の周縁に形成されている周縁部を、前記外装ケースの開口部の周縁に被せるようにして取り付けられる薄膜筒状装着体と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る射精促進器は、前記した本発明において、突起形状を含む刺激部が、前記緩衝部材の内部に形成された空間に位置するよう配設されていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る射精促進器は、前記した本発明において、前記薄膜筒状装着体がコンドームであり、前記突起形状を含む刺激部が、前記コンドームの外面と前記緩衝部材の内面に位置するように配設されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る射精促進器は、前記した本発明において、前記刺激部を配設したシート部材を、前記薄膜筒状装着体の外面と前記緩衝部材の内面との間に位置するように取り付けることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る射精促進器は、前記した本発明において、前記突起形状を含む刺激部が、前記薄膜筒状装着体の内面に配設されていることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る射精促進器は、前記した本発明において、前記筒状とされて収容される緩衝部材の前記外装ケースの前記開口部側の端部に、前記使用者の陰茎を通過させるための通過部が形成された板状部材が、前記通過部に前記薄膜筒状装着体が通過された状態で配設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る射精促進器は、外装ケースに収容される部材数が少なく、構成がシンプルであるとともに、使用後に外装ケースに取り付けられた薄膜筒状装着体を取り外すだけで、精液の採取や処理等が簡便になされる。また、薄膜筒状装着体を交換するだけで清掃がなされるため清掃が容易であり、この状態で再使用が可能であることに加え、部材数が少ないこともあり、コストも安く済むため、使い捨ての射精促進器とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る射精促進器の一態様を示した斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る射精促進器の一態様を示した斜視図である。
【
図5】
図1において、蓋体を取り外した状態を示した図である。
【
図6】射精促進器を長手方向に分割して、外装ケース等の内部を現した状態を示した図である。
【
図7】
図6において、射精促進器の構成部材をそれぞれ離した状態を示した図である。
【
図9】本発明の第2実施形態に係る射精促進器の一態様を示した図であって、射精促進器を長手方向に分割して、外装ケース等の内部を現した状態を示した図である。
【
図10】
図9において、射精促進器の構成部材をそれぞれ離した状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態の構成の一例を、図面に基づいて説明する。
【0016】
(I)射精促進器1の基本構成:
図1及び
図2は、本発明の第1実施形態に係る射精促進器1の一態様を示した斜視図(
図2は、射精促進器1を
図1に対して中心軸(
図1等参照。)方向に時計回りに回転させ、見る角度を変えた状態の図である。)、
図3は、外装ケース2の一態様を示した斜視図、
図4は、蓋体3の内部を示した図、
図5は、
図1において、蓋体を取り外した状態を示した図、
図6は、射精促進器1を長手方向に分割して、外装ケース2等の内部を現した状態を示した図、
図7は、
図6において、射精促進器1の構成部材をそれぞれ離した状態を示した図、
図8は、板状部材6の一態様を示した斜視図、をそれぞれ示す。なお、長手方向及び中心軸(方向)については、
図4、
図8を除く各図面に示している。
【0017】
図1~
図8において、1は射精促進器、2は外装ケース、21は開口部、22は収容部、3は蓋体、4は緩衝部材、41は緩衝部材の空間、42はシート部材、5は薄膜筒状装着体(コンドーム)、51は先端(精液溜まり)、52は胴部、53は挿入口、54は周縁部(リング)、6は板状部材、61は通過部、7は固定リング部材、をそれぞれ示す。
【0018】
本実施形態に係る射精促進器1は、精液(精子)を採取する装置(精液(精子)採取装置等。)としても使用することができ、
図1等に示すように、長手方向の少なくとも一方が開口された開口部21が形成され、手で握ることが可能な筒状の形状とされた外装ケース2と、当該外装ケース2の前記開口部21を開閉する、取り外し可能な蓋体3と、前記外装ケース2の内部空間である収容部22に、筒状とされて収容される緩衝部材4と、筒状とされた前記緩衝部材4の内部に形成された空間41に取り外し可能に収容される、使用時に使用者の陰茎に装着される有底の筒状部材であって、先端51を前記外装ケース2の開口部21と反対側に位置させ、前記先端51と反対側に位置し、前記使用者の陰茎を挿入する挿入口53の周縁に形成されている周縁部54(リング54)を、前記外装ケース2の開口部21の周縁に被せるようにして取り付けられる薄膜筒状装着体5(コンドーム5)と、を基本構成として備える。以下、各部材及び関連する部材について説明する。
【0019】
(i)外装ケース2:
図3は、外装ケース2の一態様を示した斜視図である。射精促進器1において、外装ケース2は、後記する各部材を収容する空間となる収容部22を有する筒状部材である。本実施形態にあって、外装ケース2は、長手方向の一方の端部が開口部21により開口されており、かかる開口部21は、後記する蓋体3により開閉される。
図1及び
図2は、蓋体3により外装ケース2の開口部21が閉められた状態、
図3及び
図5は開けられた状態をそれぞれ示している。
【0020】
なお、本発明において、「開口部」とは、開口と、各部材(外装ケース2、蓋体3、緩衝部材4、薄膜筒状装着体5。)におけるかかる開口を形成する部分である、開口された区間及びかかる空間の周縁及びその付近を含む概念である。
【0021】
外装ケース2の形状は、開口部21から使用者の陰茎を挿入した状態で、図示しない使用者の手で握ることが可能な筒状の形状とされていれば特に制限はなく、本実施形態にあっては、
図1及び
図2等に示すように、側面部23の一部に、長手方向にやや窪んだ部分(窪み部24)と、長手方向の中心軸に対して、かかる窪み部24の中心軸の対称となる位置に、4つの窪みからなる指掛け部25が形成されている態様を示している。
【0022】
外装ケース2がかかる形状であるため、使用者は、例えば、窪み部24に図示しない親指及び親指の根元を、指掛け部25に図示しない残りの指をかけて外装ケース2ないしは射精促進器1を握ることができるため、使用者にとって握りやすい形状となる。
【0023】
(ii)蓋体3:
図4は、蓋体3の内部を示した図である。外装ケース2の開口部21を開閉する蓋体3は、
図1~
図3、及び内部を
図4に示すように、本実施形態にあっては、カップ状(椀状)に形成された開口された(開口部32を有した)部材を示している。
図3等に示すように、外装ケース2の円形状の開口部21に対応する椀形状の天面部31と、天面部31と連接されるように形成された側面部33を備え、連続した側面部33により蓋体3の開口部32が形成されている。
【0024】
蓋体3は、例えば、外装ケース2の開口部21の周縁に連続的に形成された凹部Xと、蓋体3の側面部33の内部に連続して形成された凸部Yを嵌合する操作を行うことにより、外装ケース2の開口部21を塞いで閉じることができる。一方、蓋体3を外装ケース2の開口部21から外して開ける場合は、前記した操作と逆の操作(凸部Yから凹部Xを外して嵌合状態を解除する。)を行えばよく、このようにして、蓋体3により外装ケース2の開口部21を開閉することができる。
【0025】
(iii)緩衝部材4:
図6及び
図7に示すように、外装ケース2の内部の収容部22には、緩衝部材4が封入・収容される。緩衝部材4は、使用者の陰茎が挿入されるための空間41を内部に備え、かかる空間41には、後記する薄膜筒状装着体5(第1実施形態ではコンドーム5)等が収容される。緩衝部材4は、薄膜筒状装着体5を陰茎に装着した使用者の陰茎が挿入された際に、外装ケース2を握る使用者の手の力が直接的に陰茎に伝わることによる圧迫感を軽減し、適度な力とするための緩衝(クッション)的な役割を果たす。緩衝部材4の構成材料は、いわゆるスポンジ等を使用すればよく、例えば、(ポリ)ウレタン等により形成することができるが、特に制限はない。
【0026】
緩衝部材4の形状は、あらかじめ筒状とされたものを外装ケース2と長手方向を共通にするように外装ケース2の収容部22に収容してもよく、また、シート状の緩衝部材4を丸めて、2本の辺を突き合わせるようにして形成された筒状のものを外装ケース2の収容部22に収容するようにしてもよい。緩衝部材4の厚さは、射精促進器1や外装ケース2のサイズにもより決定されるが、概ね10~25mm程度とすることが好ましい。
【0027】
(iv)刺激部S:
筒状にした緩衝部材4の内側(緩衝部材4の空間41)には、本実施形態にあっては、後記する薄膜筒状装着体5との間に位置するように(陰茎に薄膜筒状装着体5を介して接するように)、刺激部Sが配設されている。刺激部Sは、使用時に薄膜筒状装着体5が装着された使用者の陰茎を刺激する部分となる。刺激部Sの形状は、陰茎が挿入された際に接触して刺激を与えることができれば特に制限はなく、突起形状や、突起形状を変形して形成される襞形状、疣(いぼ)形状、蛇腹形状等が挙げられる。また、これらの形状等を含めて、例えば、女性の膣の内部形状を模した形状としてもよい。本発明にあっては、低コスト等を考慮して、形成しやすい突起形状を含み、突起形状からなる(形成される)ことが好ましい。刺激部Sは、使用者の陰茎を刺激し勃起を補助する、1つまたは複数の突起形状を含む部分(突起形状を含む勃起補助部)ともいえる。
【0028】
刺激部Sは、挿入された陰茎に対して直接接触するように、あるいは後記する薄膜筒状装着体5を介して接触できるようにして、緩衝部材4の内部に形成された空間41に位置するように配設されていればよい。薄膜筒状装着体5を介して接触できるような構成としては、先端が内側を向くようにして、薄膜筒状装着体5(コンドーム5)の外面と緩衝部材4との間に配設される構成、例えば、先端が内側を向くようにして、刺激部Sを緩衝部材4の内側の壁面(内面)に直接配設するようにしたり、あるいは、
図6や
図7に示すように、所定のシート部材42に突起形状等の刺激部Sを配設して、かかるシート部材42を、刺激部Sの先端が内側を向くようにして、薄膜筒状装着体5(コンドーム5)の外面と緩衝部材4との間に位置するように取り付けてもよい。突起形状等の刺激部Sを配設したシート部材42を用いることにより、刺激部Sが交換可能となり、その時の気分等に応じた形状の刺激部Sを配設することができる(挿入した陰茎に対して刺激部Sが直接接触する例としては、後記する第2実施形態で説明する。)。本発明において、「内面」とは、中心軸方向に向かう面、「外面」とは、中心軸方向と反対の面、をそれぞれ示す。
【0029】
また、シート部材42としては、部材及びその構成等を簡素化し、コストを抑える等のために、いわゆる気泡緩衝材を、薄膜筒状装着体5(コンドーム5)の外面と緩衝部材4の内面との間に位置するように取り付けるようにしてもよい。
図6及び
図7は、刺激部Sとして、シート部材42であるシート状の気泡緩衝部材を用いて、薄膜筒状装着体5(コンドーム5)の外面と緩衝部材4との間に位置するよう配設した構成を示している。
【0030】
(v)薄膜筒状装着体5(コンドーム5)等:
薄膜筒状装着体5は、使用時に使用者の陰茎に装着されるものであり、使用時に使用者の陰茎から発射される精液が外部に漏れるのを防止する有底の筒状部材となる。薄膜筒状装着体5は、構成材料を、例えば、エラストマー、ゴム(ラテックス)やポリウレタン等として、これらの薄膜(例えば、厚さが0.01~0.1mm。)により形成されることが好ましい。
【0031】
薄膜筒状装着体5について、本実施形態にあっては、コンドーム5を使用した態様を示している。
図6及び
図7に示すように、かかるコンドーム5は、緩衝部材4の内部に形成される空間41において、先端である精液溜まり51を、外装ケース2の開口部21と反対側(開口部21から見て奥側であり、外装ケース21の底側のこと。以下同じ。)に位置させ、かかる精液溜まり51と反対側に位置し、コンドーム5の挿入口53周縁に形成されている周縁部であるリング54を、外装ケース2の開口部21の周縁に被せるようにして取り付け、外装ケース2の開口部21の周縁にコンドーム5の周縁部54(リング54)を固定している。挿入口53の周縁に形成されるリング54は、いわゆる輪ゴム的な挙動を有し、伸縮が可能であり、使用者の陰茎に取り付けるべく径より広げられたときは内側に締め付ける機能を有するので、外装2ケースの開口部21の周縁にも簡便に取り付け固定することができる。
図5~
図7に示すように、薄膜筒状装着体5であるコンドームは、外装ケース2の開口部21の周縁に被せるようにして取り付けられるので、リング54を含むコンドーム5の一部が、外装ケース2の開口部21に現れた状態となる。
【0032】
薄膜筒状装着体であるコンドーム5は、コンドーム5としての従来公知の形状、例えば、内部に使用者の陰茎を挿入するための空間を有し、先端に形成される袋状突起からなる精液溜まり51と、胴部52と、使用者の陰茎を挿入する挿入口53となる開口部の周縁に形成される伸縮可能なリング54等を備える構成が一般的である。コンドーム5の構成材料は、前記したとおり、エラストマー、ゴム(ラテックス)やウレタン等を用いることができ、これらの薄膜(好ましくは厚さが0.01~0.1mm)により形成される。
【0033】
外装ケース2の開口部21の周縁に対するコンドーム5の取り付けは、前記したように、コンドーム5の先端(精液溜まり51)を筒状の緩衝部材4の空間41に挿入した状態で、コンドーム5の他端の周縁部であるリング54を外装ケース2の開口部21に被せるようにして固定する。コンドーム5(薄膜筒状装着体5)は前記した材料の薄膜で構成され、伸縮性を有するため、周縁部であるリング54を外装ケース2の開口部21に被せることは容易に実施可能であり、前記したようにリング54も伸縮が可能であるので、薄膜筒状装着体であるコンドーム5の端部(リング54)も、外装ケース2に簡便に固定される。リング54が外装ケース2の開口部21に被せてコンドーム5が取り付けられることにより、使用者の陰茎にコンドーム5を装着するための挿入口53が、コンドーム5が外装ケース2に取り付けられた状態で現れることになる(
図5等に示すように、後記する板状部材6が配設されるため隠れてしまい、挿入口53は外部から直接確認できない。)。
【0034】
なお、本実施形態にあっては、外装ケース2に収容された緩衝部材4の、外装ケース2の開口部21側の端部4aに、略円盤形状(略円形状)の板状部材6が配設される。
図8は、板状部材6の一態様を示した斜視図である。板状部材6は、長手方向に、緩衝部材4における外装ケース2の開口部21側の端部4aに載置されるように、かかる端部4aと薄膜筒状装着体であるコンドーム5との間に位置するようにして配設されている(位置について
図7等を参照。)。
図8等に示すように、板状部材6は、本実施形態にあっては、ある程度の緩衝機能を有する材料を構成材料(例えば、(ポリ)ウレタン等。)とした円盤形状の部材であり、略十字形状の切れ込みによる通過部61が形成され、コンドーム5及び使用者の陰茎を通過可能としている。通過部61はコンドーム5の挿入口53に繋がり、使用者は、使用時にかかる通過部61を介してコンドーム5の挿入口53から使用者の陰茎の先端を、外装ケース2の開口部21と反対側に向かって挿入することになる。
【0035】
板状部材6は、通過部61が略十字形状の切れ込みで形成されていることにより、通過部61に挿入されたコンドーム5に使用者の陰茎を挿入させた場合にあっては、陰茎の根元の部分(陰茎の人体に近い部分)に対して適度な締め付けを与えることができ、また、本発明の射精促進器1を使用時に外装ケース2を握って上下に微動させた場合であっても、射精促進器1から陰茎が抜けることを抑えることができる。また、板状部材6は、挿入時の使用者の陰茎に対する緩衝パッド的な役割(板状の緩衝パッド部材)も果たす。
【0036】
板状部材6は、収容される外装ケース2の断面形状(本実施形態では略円形状)にあわせることが好ましく、厚さは、10~25mm程度とすることが好ましい。また、通過部61は、略十字形状の切れ込みを例として示しているが、切れ込みの形状は任意であり、また、通過部61を単なる孔としてもよい。通過部61は、使用者の陰茎が通過可能であればその形状やサイズに特に制限はないが、使用者の陰茎に適度な締め付けを付与する観点からは、目安として、φ15~40mm(より好ましくは、φ15~30mm)の円柱が通過可能な形状とすることが好ましい。
【0037】
また、本実施形態にあっては、薄膜筒状装着体であるコンドーム5の周縁部であるリング54を外装ケース2の開口部21に被せた上で、外装ケース2の開口部21の周縁にリング状の固定部材(固定リング部材7)を嵌め込んで取り付けることにより、コンドーム5を外装ケース2の開口部21から外れないように固定している。
【0038】
(II)射精促進器1の製造方法(組み立て方法):
図1等に示した本実施形態に係る射精促進器1の製造については、前記した部材を用いて、例えば、下記のようにして製造する(組み立てる)ことができる。なお、射精促進器1において、外装ケース2に取り付けられる前記した部材(緩衝部材4、刺激部Sが形成されたシート部材42、薄膜筒状装着体5(コンドーム5)、板状部材6、固定リング部材7、蓋体3。)はすべて、外装ケース2に対して取り外し可能である。
【0039】
まず、外装ケース2の開口部21から内部の空間である収容部22に筒状の緩衝部材4を収容させ、突起形状等の刺激部Sが無数に形成されたシート部材42を、刺激部Sの先端が内側(外装ケース2の中心軸側)を向くように配設する。この状態で、緩衝部材4の空間41に薄膜筒状装着体であるコンドーム5を、先端(精液溜まり51が形成されている方)を外装ケース2の開口部21と反対側に向けるようにして挿入して、コンドーム5の周縁に形成されるリング54を、外装ケース2の開口部21に取り付けるようにする。
【0040】
なお、本実施形態にあっては、板状部材6を、緩衝部材4の端部4aとコンドーム5との間に位置するように配設されており、また、コンドーム5の周縁部であるリング54を外装ケース2の開口部21に被せた上で、外装ケース2の開口部21の周縁に固定リング部材7を嵌め込んで取り付けている。最後に、蓋体3を外装ケース2の開口部21に取り付けて、外装ケース2の開口部21を塞がれた射精促進器1を得ることができる。
【0041】
なお、外装ケース2、蓋体3、固定リング部材7等の構成部材は、従来公知の合成樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂等。)を構成材料として、従来公知の成形方法(射出成形、ブロー成形等。)により製造することができる。例えば、外装ケース2は、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン等、蓋体3や固定リング部材7はポリプロピレン等を構成材料としてもよい。
【0042】
(III)射精促進器1の使用方法等:
以下、本実施形態に係る射精促進器1の使用方法の一例を説明する。まず、射精促進器1の外装ケース2から蓋体3を外して、外装ケース2の開口部21を開いた状態とする。また、薄膜筒状装着体であるコンドーム5の内面等の内部に、図示しない潤滑剤(ローション)を塗布してもよく、潤滑剤は、陰茎にも塗布しておいてもよい。
【0043】
前記のように潤滑剤を使用する場合、本発明の射精促進器1を、精液(精子)を採取するための精液(精子)採取器としても使用するに際しては、殺精子薬を含有しない、潤滑を主たる目的として用いられる単なる潤滑剤を使用するようにすることが好ましい。
【0044】
次に、使用者の陰茎(図示しない。)を、開口されている外装ケース2の開口部21から確認できる、板状部材6の通過部61に挿入し、通過部61と繋がる薄膜筒状装着体であるコンドーム5の挿入口53から内部へ挿入するようにする。陰茎は、勃起した状態で挿入した方が使用上好ましい。
【0045】
挿入口53から陰茎を挿入した後、使用者は射精促進器1の外装ケース2を握り、好ましくは長手方向に適度に上下に動かすことにより、陰茎は、外部から圧迫されて、緩衝部材4を介して適度に締め付けられるとともに、外装ケース2に収容された緩衝部材4とコンドーム5の間に配設されている、突起形状からなる刺激部Sにより刺激され、やがて、使用者は射精に至ることになる。
【0046】
かかる操作により使用者が射精した後は、陰茎を射精促進器1から抜き、薄膜筒状装着体であるコンドーム5を外装ケース2から取り外すことにより、精液(精子)を簡便に採取することができる。従来の射精促進器ないしは精液採取器(装置)にあっては、精液の採取について射精促進器2等の内部に残った精液を射精促進器の挿入口から採取する必要があり、場合によっては、挿入口にスポイト等を差し込んで吸引することにより精液の採取を実施していたため、作業が複雑かつ面倒であった。一方、本発明の射精促進器1を用いた場合の精液の採取は、射精促進器1から薄膜筒状装着体であるコンドーム5を取り外すだけでよいため、精液の採取を簡便かつ容易に実施することができる。
【0047】
加えて、従来の射精促進器等にあっては、使用後、内部に残った精液等を洗浄する必要があったが、本実施形態の射精促進器1にあっては、精液の処理や採取については外装ケース2から薄膜筒状装着体であるコンドーム5を取り外すだけで可能であり、清掃もかかる薄膜筒状装着体であるコンドーム5を交換するだけで済むので、掃除も容易である。本発明に係る射精促進器1は、このように、薄膜筒状装着体であるコンドーム5を取り外し交換するだけで繰り返し使用できるほか、部材数も少なく低コストであるので、不要と考えた場合には使い捨て等も可能である。
【0048】
(IV)第1実施形態に係る発明の効果:
以上説明した本発明の第1実施形態に係る射精促進器1は、外装ケース2に収容される部材数が少なく、構成がシンプルであるとともに、使用後に外装ケース2に取り付けられた薄膜筒状装着体5(コンドーム5)を取り外すだけで、精液の採取や処理等が簡便になされる。また、薄膜筒状装着体5(コンドーム5)を交換するだけで清掃がなされるため清掃が容易であり、この状態で再使用が可能であることに加え、部材数が少ないこともあり、コストも安く済むため、使い捨ての射精促進器1とすることもできる。
【0049】
本発明に係る射精促進器1は、後記する第2実施形態の射精促進器1も含め、男性の射精を促進する装置として使用できるが、男性から精液(精子)を採取する装置(精液(精子)採取装置)として、医療目的に使用することができる。また、その際にも、射精能力が低下した男性について射精を促進することが可能となる。加えて、男性の性的衝動等を抑制することにより、健全な社会構築等の手助けとなる。
【0050】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の構成の一例を、図面に基づいて説明する。
【0051】
(I)射精促進器1の基本構成:
前記した第1実施形態に係る射精促進器1は、薄膜筒状装着体をコンドーム5とした例を挙げて説明した。一方、本発明に係る射精促進器1を構成する薄膜筒状装着体5は、使用時に使用者の陰茎に装着され、使用時に使用者の陰茎から発射される精液が外部に漏れるのを防止する有底の筒状部材となる構成であればコンドームに限定されず、例えば、
図9や
図10に示すような形状のものも、本発明を構成する薄膜筒状装着体5に含まれる。
【0052】
なお、以下の説明において、前記した実施形態と共通する部材及び構成等については、その説明等を簡略化あるいは省略することもある。本実施形態に係る射精促進器は、第1実施形態に係る射精促進器1に対して、薄膜筒状装着体5の構成が異なる(薄膜筒状装着体5の内部に突起形状等の刺激部Sが形成されるため、刺激部Sを配設したシート部材42は存在しない。)以外は、かかる第1実施形態の射精促進器1と共通する部材を使用し、外観の斜視図となる
図1、
図2や、外装ケース2や蓋体3等を示した
図3~
図5、
図8についても第1実施形態と共通する(
図9は、第1実施形態の
図3において、射精促進器1を長手方向に分割して、外装ケース2等の内部を現した状態を示した図といえる。)。
【0053】
図9は、本発明の第2実施形態に係る射精促進器1の一態様を示した図であって、射精促進器1を長手方向に分割して、外装ケース2等の内部を現した状態を示した図、
図10は、
図9において、射精促進器1の構成部材をそれぞれ離した状態を示した図、をそれぞれ示す。
【0054】
第2実施形態で挙げる薄膜筒状装着体5は、形状を略コンドーム形状(内部に使用者の陰茎を挿入する空間を有し、先端51(精液溜まりは形成されなくてもよい。)、胴部52、陰茎の挿入口53と、挿入口53の周縁に形成される、コンドーム5のリング54と同様の伸縮が可能な周縁部54(リング54)を備える。)とする一方、薄膜筒状装着体5の内面に突起形状等からなる刺激部Sを備える点で、第1実施形態で挙げたコンドーム5と相違する。
【0055】
薄膜筒状装着体5の内面に突起形状等からなる刺激部Sを配設することにより、刺激部Sと薄膜筒状装着体5が一体化され、前記した第1実施形態と比較して、シート部材42とした刺激部Sを別途配設する必要がなく部材数の削減を図ることができるとともに、刺激部Sが陰茎に直接接触して刺激することなるため、刺激を高めることができる。刺激部Sの高さ(第1実施形態で挙げた刺激部Sも同様。)は、特に制限はないが、概ね1~20mmとすることが好ましく、3~15mmとすることが特に好ましい。
【0056】
第2実施形態で使用される薄膜筒状装着体5は、前記した薄膜筒状装着体5の構成を具備する限り、コンドームのように必ずしも避妊具として用いる要件、仕様までは必要とされない。一方、形状は、前記した刺激部Sの形成を別とすればコンドームと共通する形状とすることが好ましく、構成材料を、例えば、コンドームと共通する、エラストマー、ゴム(ラテックス)やポリウレタン、シリコン、シリコンゴム等として、これらの薄膜(例えば、厚さが0.01~1mm(より好ましくは0.01~0.1mm。)。)により形成されるようにすればよい。
【0057】
薄膜筒状装着体5は、前記した材料を用いて、例えば、所望の形状に対応した金型やガラス型等の型に前記した材料等を塗布し(あるいはかかる材料が入った容器や槽に前記した型を漬けた後、引き上げる等。)、材料を硬化させる等の方法により簡便に製造することができる。第1実施形態で挙げた薄膜筒状装着体であるコンドーム5も、かかる製法と共通する方法等、従来公知の方法で製造されたコンドーム5を使用することができる。輪ゴム的な挙動を有し、伸縮可能であり、広げられたときは内側に締め付ける機能を備える周縁部となるリング54も、製造時に胴部52等より端部を厚めに(輪ゴム状に)に形成する等、一般的なコンドームのリングを形成するための従来公知の方法により製造すればよい。
【0058】
(II)射精促進器1の製造方法(組み立て方法)、(III)射精促進器1の使用方法等:
本実施形態において、薄膜筒状装着体5の構成以外の部材は、前記した第1実施形態の(I)で説明した部材の内容と共通するので、説明を省略する。同様に、射精促進器1の製造方法(組み立て方法)及び使用方法等についても、前記した第1実施形態で説明した(II)及び(III)の内容と共通するので、同様に説明を省略する。
【0059】
(IV)第2実施形態に係る発明の効果:
以上説明した本発明の第2実施形態に係る射精促進器1は、前記した第1実施形態の射精促進器1と同様、外装ケース2に収容される部材数が少なく、構成がシンプルであるとともに、使用後に外装ケース2に取り付けられた薄膜筒状装着体5を取り外すだけで、精液の採取や処理等が簡便になされる。また、薄膜筒状装着体5を交換するだけで清掃がなされるため清掃が容易であり、この状態で再使用が可能であることに加え、部材数が少ないこともあり、コストも安く済むため、使い捨ての射精促進器1とすることもできる。これらに加えて、刺激部Sと薄膜筒状装着体5が一体化され、前記した第1実施形態と比較して、刺激部Sが形成されたシート部材42を別途配設する必要がなく、部材点数の削減を図ることができるとともに、刺激部Sが直接陰茎に接触して刺激することとなり、刺激を高めることができる。
【0060】
[実施形態の変形]
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本発明に含まれるものである。
【0061】
前記した実施形態では、陰茎を刺激する部分(刺激部S)の形状の一例について、第1実施形態では、いわゆる気泡緩衝部材の突起形状等、第2実施形態でも突起形状等を所定の配置で形成した態様を
図6、
図7、
図9及び
図10に示して説明したが、刺激部Sの形状についてはこれら以外でもよく、好ましくは1つまた複数の突起形状を含む、刺激を与える可能性を有する形状を適宜採用することができる。
【0062】
前記した実施形態では、外装ケース2の形状について、側面部23に、長手方向にやや窪んだ部分(窪み部24)と、4つの窪みからなる指掛け部25が形成されている態様を
図1~
図3等に示して説明したが、外装ケース2の形状はこれには限定されず、使用者等の手で握ることが可能な筒状であれば形状等は任意に決定することができる。
【0063】
また、蓋体3による外装ケース2の開口部21を開閉する手段については、蓋体3の側面部33の内部及び外装ケース2の開口部21の周縁等にねじ山を形成したり、前記した構成とは別の構成で、蓋体3を開口部21に対して嵌め込み可能とする等、蓋体3により外装ケース2の開口部21を開閉できるのであれば、その手段は特に限定されない。
【0064】
なお、前記した実施形態では、薄膜筒状装着体5の内面等に内部に潤滑剤を塗布する使用方法を例に挙げて説明したが、本発明に係る射精促進器1は、潤滑剤を薄膜筒状装着体5の内面等の内部にあらかじめ塗布し、蓋体3を閉めた状態で包装して流通、販売するようにしてもよい。その際には、流通時等の潤滑剤の漏れ等を防止する所定の措置を施すことが好ましい。
【0065】
また、潤滑剤は、別途図示しない容器等に入れた状態で射精促進器1に付属させてもよく、例えば、潤滑剤が入った図示しない容器等を、蓋体3の内部等に取り外し可能に取り付けて付属させてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、医療用途はもちろんのこと、男性の性的衝動等を抑制することにより、健全な社会構築等の手助けとなることができるため、産業上の利用可能性は極めて高い。
【符号の説明】
【0067】
1 …… 射精促進器
2 …… 外装ケース
21 …… 開口部
22 …… 収容部
23 …… 側面部
24 …… 窪み部
25 …… 指掛け部
3 …… 蓋体
31 …… 天面部
32 …… 蓋体の開口部
33 …… 側面部
4 …… 緩衝部材
4a …… 端部
41 …… 緩衝部材の空間
42 …… シート部材
5 …… 薄膜筒状装着体(コンドーム)
51 …… 精液溜まり(先端)
52 …… 胴部
53 …… 挿入口
54 …… 周縁部(リング)
6 …… 板状部材
61 …… 通過部
7 …… 固定リング部材
S …… 刺激部
X …… 凸部
Y …… 凹部