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  • 特開-インクタンク及び画像記録装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022057832
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】インクタンク及び画像記録装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/175 20060101AFI20220404BHJP
【FI】
B41J2/175 141
B41J2/175 305
B41J2/175 115
B41J2/175 131
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020166285
(22)【出願日】2020-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】刑部 吉記
(72)【発明者】
【氏名】大木 聡
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA18
2C056EB55
2C056KB05
2C056KC13
2C056KC17
2C056KC30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】インクタンクの内外を連結する回転軸を備えたリンク機構でインクタンク内部のバルブの開閉を行う構造であっても、液体が漏出する可能性を低減できるインクタンクを提供する。
【解決手段】インクタンク500の視認部には、使用者に液体の注入を促す液面高さを表示する下限指示部552を備えており、インクタンクの内外を回転軸505が貫通する貫通孔505Aを有するインクタンクにおいて、貫通孔は、下限指示部より上方の位置に設けられている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体消費部を有する装置に液体を供給するインクタンクであって、
液体を貯留するとともに、使用者に液体の注入を促す液面高さを表示する下限指示部を備える視認部を有する第1液体貯留室と、
当該第1液体貯留室と連通路で連結されており、上記液体消費部に液体を供給する液体供給口を有する第2液体貯留室と、
上記第1液体貯留室と連通されている液体注入口と、
当該液体注入口に対して開閉可能なキャップと、
上記第1液体貯留室の側壁に設けられている貫通孔を貫通して当該第1液体貯留室内から上記インクタンクの外まで延びる回転軸と、
上記第1液体貯留室内に設けられ、上記連通路を開閉可能に移動可能なバルブ部材と、
上記回転軸を回動の中心として上記第1液体貯留室内で回動可能であり、上記バルブ部材に対して連結されている第1レバーアームと、
上記インクタンクの外部に設けられ、上記回転軸を回動の中心として回動可能な第2レバーアームと、
上記インクタンクの外部に設けられ、上記第2レバーアームに対して連結されており、上記キャップの開閉動作と連動して上下方向に移動可能なスライド部材と、
を備え、
上記貫通孔は、上記下限指示部より上方の位置に設けられていることを特徴とするインクタンク。
【請求項2】
上記視認部は、上記インクタンク内に貯留が許容される最大容量の液体の液面高さを表示する上限指示部を備えており、
上記貫通孔は、上記上限指示部以下の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
【請求項3】
上記貫通孔は、上記上限指示部より上方の位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のインクタンク。
【請求項4】
液体消費部に液体を供給するインクタンクであって、
液体を貯留するとともに、貯留が許容される最大容量の液面高さを表示する上限指示部を備える視認部を有する第1液体貯留室と、
当該第1液体貯留室と連通路で連結されており、上記液体消費部に液体を供給する液体供給口を有する第2液体貯留室と、
上記第1液体貯留室と連通されている液体注入口と、
当該液体注入口に対して開閉可能なキャップと、
上記第1液体貯留室の側壁に設けられている貫通孔を貫通して当該第1液体貯留室内から上記インクタンクの外まで延びる回転軸と、
上記第1液体貯留室内に設けられ、上記連通路を開閉可能に移動可能なバルブ部材と、
上記回転軸を回動の中心として上記第1液体貯留室内で回動可能であり、上記バルブ部材に対して連結されている第1レバーアームと、
上記インクタンクの外部に設けられ、上記回転軸を回動の中心として回動可能な第2レバーアームと、
上記インクタンクの外部に設けられ、上記第2レバーアームに対して連結されており、上記キャップの開閉動作と連動して上下方向に移動可能なスライド部材と、
を備え、
上記貫通孔は、上記上限指示部より上方の位置に設けられていることを特徴とするインクタンク。
【請求項5】
液体消費部と、
当該液体消費部に液体を供給する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のインクタンクと、
を備えたことを特徴とする画像記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクを貯留可能なインクタンク及びそのインクタンクを備えた画像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクの充填や再充填が可能なインクタンクを備えた画像記録装置が存在している。図1(A)には、一例の画像記録装置300が記載されている。図1(A)に示されるように、インクジェット記録装置の一例である画像記録装置300は、概ね直方体形状である。画像記録装置300は、その上部に、用紙などの原稿に記録された画像をイメージセンサ(不図示)によって読み取って画像データを取得するスキャナ部を備えている。また、画像記録装置300の下部には、シートに画像を記録するプリンタ部を備えている。このプリンタ部は、液体消費部の一例としてのインクジェット記録方式の記録ヘッドを備えている。
【0003】
以下の説明では、画像記録装置300に据え付けられたインクタンクが使用可能に水平面に設置された姿勢(図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向が定義され、開閉カバー307が設けられている側を手前側(正面)として前後方向が定義され、画像記録装置300を手前側(正面)から見て左右方向が定義される。本実施形態では、使用姿勢において、上下方向が鉛直方向に相当し、前後方向及び左右方向が水平方向に相当する。
【0004】
図1(A)の画像記録装置300は、開閉可能な開閉カバー307が開位置にある。この画像記録装置300は、装置の前方左側にCMY(Cyan, Magenta, Yellow)3色のインクがそれぞれ1色ずつ収容される3つのインクタンク303が配置されている。この3つのインクタンク303のうち、最も左側のインクタンク303のキャップ304が開位置にあり、その他2つのインクタンク303のキャップ304は閉位置にある。一方、この画像記録装置300の前方右側にはBK(Black)インクが収容されるインクタンク303が配置されている。このBKタンク303のキャップ304は閉位置にある。開閉カバー307が開位置にあるとき、使用者はこれらのインクタンク303へのアクセス、すなわちインクの補給や補充等が可能になる。図1(B)は、前方左側に配置されている3つのインクタンク303の前部302の拡大図である。
【0005】
この画像記録装置300に搭載されているインクタンク303の概略構造を図2乃至図4を参照しつつ以下に説明する。図2は、インクタンク303を左側面から見た側面図である。なお、インクタンク303の左側面には透明なフィルム110が溶着されているので、インクタンク303の内部構造を視認できる。図3は、このインクタンク303に使用されているリンク機構200のみを記載した斜視図である。図4(A)は、キャップ304が開位置にあることで、バルブが密閉された状態のインクタンク303を示す概略図であり、図4(B)は、キャップ304が閉位置にあることで、バルブが開放された状態のインクタンク303を示す概略図である。ただし図4には、第1インク室301の下方に設けられている第2インク室401は図示されていない。
【0006】
このインクタンク303は、図2に示すように、注入筒305を密閉可能なキャップ304がインクタンク本体306に回動可能に装着されている。このキャップ304は図示しない弾性体(一例として、ラバー製のOリング)によって常には閉位置から開位置に向かって付勢されており、キャップ304を閉位置に保持する係合を解除すると、キャップ304は注入筒を密閉していた閉位置から開位置へと自ら回動する。更にキャップ304は、図3に示すように、閉位置にあるときに下方に向かって延びる突部201を備えている。キャップ304が開位置にあるときは、この突部201は後述するスライダ部材202から離間しているが、キャップ304が閉位置にあるときは、この突部201はスライダ202を下方に向けて押圧する。
【0007】
次に、図3を参照しつつ、リンク機構200について説明する。リンク機構200は、キャップ304の動作と、後述するバルブ本体207の動作を連動させるために、キャップ304と、バルブ本体207とを連結する機構である。
【0008】
リンク機構200は、スライダ部材202、第2レバーアーム203、第1レバーアーム206、圧縮バネ204、複数のラバー製Oリング等から構成されている。
【0009】
スライダ部材202と、第2レバーアーム203と、圧縮バネ204は、インクタンク303の外側、すなわちインクタンク303の右側壁に配設されている。一方、第1レバーアーム206の回転軸205は、第1インク室301を形成する右側壁に設けられている貫通孔205Aを第1インク室301内からインクタンク303外に向けて貫通している。貫通孔205Aから第1インク室301内のインクが漏出しないように、貫通孔205Aには図示しないOリング等が設けられている。そして、この第1レバーアーム206は、インクタンク303の右側壁に配設されている第2レバーアーム203の回動動作に連動して回転軸205を回動の中心として第1インク室301内で回動可能である。
【0010】
バルブ本体207は、第1インク室301と第2インク室401を連通する連通路220をシールするシール部材209を備えており、第1レバーアーム206に対して回転可能に結合されている。そして、キャップ304の開閉動作に伴う第1リンク部材202の移動、第2レバーアーム203の回転、更には第1レバーアーム206の回転に伴って、バルブ本体207は上下動し、その結果、シール部材209が弁座210に着座/離間することで第1インク室301と第2インク室401を連通する連通路220を開閉する。
【0011】
なお、このインクタンク303は、図示しない記録ヘッドにインクを供給するためのインク流出口360と、第2インク室401の内部をインクタンク303の外部に連通するための大気連通口370とを備えている。インク流出口360は第2インク室401に設けられている。一方、大気連通口370はインクタンク303の上部に設けられているが、この大気連通口370と第2インク室401の内部とを連通するための大気連通路371が第2インク室401まで延びている。
【0012】
また、このインクタンク303は、インクタンク本体306の前方側に視認部350を備えている。インクタンク本体306は光を透過する樹脂や半透明の樹脂で形成されているので、使用者はこの視認部350を見るだけで、インクタンク303内のインク残量を確認できる。この視認部350には、上限指示部351と下限指示部352とが設けられている。上限指示部351は、インクタンク303内に貯留が許容される最大容量のインクの液面高さを表示している。一方、下限指示部352は、使用者にインクタンク303内へのインクの注入を促す液面高さを表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】PCT特許公開第2019-078898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、このインクタンク構造においては、上述した通り、リンク機構はインクタンク内に設けられている部品と、インクタンク外に設けられている部品とを連結しなければならない。具体的には、第1インク室内に設けられている第1レバーアーム206の回転軸205にインクタンク外に配置されている第2レバーアームを連結する必要がある。このため、第1インク室301を形成する樹脂製の右側壁には、回転軸205が貫通するための貫通孔205Aが設けられており、回転軸205はこの貫通孔205Aを介して第1インク室301内からインクタンク外に向かって延びている。また、回転軸205及び貫通孔205Aは下限指示部352より下方に配置されている。従って、このインクタンク303に貯留され得る最大量のインクが貯留されたとき、すなわち、インクの液面が上限指示部351にあるとき、その回転軸205及び貫通孔205Aはインク液面の下方に位置することになる。このため、その回転軸205及び貫通孔205AがOリング等のシール部材で密閉されていたとしても、シール部材の経年劣化や変形等により、インクタンク303内のインクが貫通孔205Aからインクタンク外に漏出する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した課題を解決するために、本発明のインクタンクは、液体消費部を有する装置に液体を供給するインクタンクであって、液体を貯留するとともに、使用者に液体の注入を促す液面高さを表示する下限指示部を備える視認部を有する第1液体貯留室と、当該第1液体貯留室と連通路で連結されており、上記液体消費部に液体を供給する液体供給口を有する第2液体貯留室と、上記第1液体貯留室と連通されている液体注入口と、当該液体注入口に対して開閉可能なキャップと、上記第1液体貯留室の側壁に設けられている貫通孔を貫通して当該第1液体貯留室内から上記タンク外まで延びる回転軸と、上記第1液体貯留室内に設けられ、上記連通路を開閉可能に移動可能なバルブ部材と、上記回転軸を回動の中心として上記第1液体貯留室内で回動可能であり、上記バルブ部材に対して連結されている第1レバーアームと、上記タンクの外部に設けられ、上記回転軸を回動の中心として回動可能な第2レバーアームと、上記タンクの外部に設けられ、上記第2レバーアームに対して連結されており、上記キャップの開閉動作と連動して上下方向に移動可能なスライド部材と、を備え、上記貫通孔は、上記下限指示部より上方の位置に設けられている。
【発明の効果】
【0016】
本発明にかかるインクタンク及びそのインクタンクを使用する画像記録装置によれば、インクタンクの内外を連結する回転軸を備えたリンク機構でタンク内部のバルブの開閉を行う構造であっても、液体が漏出する可能性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、画像記録装置の斜視図であり、(A)には開閉カバー307が開いた状態の画像記録装置300の斜視図が示されており、(B)には画像記録装置300の部分拡大図が示されている。
図2図2は、キャップ304が閉位置にある状態の従来のインクタンク303の左側面図である。
図3図3は、従来のインクタンク303に使用されているリンク機構200のみを抽出して記載した斜視図である。
図4図4は、従来のキャップ304、リンク機構の動作を簡略的に示した概略図であり、(A)にはキャップ304がリンク機構から離間した(バルブ部材が密閉された)状態の概略図が示されており、(B)には閉位置にあるキャップ304によりリンク機構が動作した(バルブ部材が開放された)状態の概略図が示されている。
図5図5は、本実施形態のキャップ504、リンク機構の動作を簡略的に示した概略図であり、(A)にはキャップ504がリンク機構から離間した(バルブ部材が密閉された)状態の概略図が示されており、(B)には閉位置にあるキャップ504によりリンク機構が動作した(バルブ部材が開放された)状態の概略図が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
【0019】
図5は、本実施形態のキャップ504、リンク機構の動作を簡略的に示した概略図であり、(A)にはキャップ504がリンク機構から離間した(バルブ部材が密閉された)状態の概略図が示されており、(B)には閉位置にあるキャップ504によりリンク機構が動作した(バルブ部材が開放された)状態の概略図が示されている。ただし図5には、第1インク室601(第1液体貯留室の一例)の下方に設けられている第2インク室(第2液体貯留室の一例)は図示されていない。
【0020】
以下に説明するインクタンク500は、画像記録装置の一例であるインクジェット記録装置に使用されるもので、このインクジェット記録装置は、液体消費部の一例であるインクジェット記録方式の記録ヘッドを備えている。
【0021】
このインクタンク500は、インクタンク303と同様に注入筒を密閉可能なキャップ504がインクタンク本体506に回動可能に装着されている。このキャップ504は図示しない弾性体(一例として、ラバー製のOリング)によって常には閉位置から開位置に向かって付勢されており、キャップ504の係合部を解除すると、キャップ504は注入筒を密閉していた閉位置から開位置へと自ら回動する。また、このインクタンク500は、キャップ504の開閉と連動して、第1インク室601から第1インク室601の下方に配置されている図示しない第2インク室への連通路420を開閉するバルブ構造を備えている。キャップ504が開位置のとき、バルブ本体であるバルブ本体407のシール部材409が弁座410に当接することで連通路420を閉塞しており、キャップ504が閉位置のとき、バルブ本体407のシール部材409が弁座410から離間することで連通路420を開放している。
【0022】
このバルブ構造は、スライダ部材402、第2レバーアーム403、第1レバーアーム406、バルブ本体407、図示しない付勢部材、複数のラバー製のシール部材(Oリング等)から構成されている。図示しない付勢部材は、従来のインクタンク303にて使用されている付勢部材(圧縮バネ)204と同様の機能を発揮するものであればどのような構造のものでもよく、常には第2レバーアーム403を上方に向かって付勢している。その結果、図示しない付勢部材は、スライダ部材402を上方に向かって付勢している。
【0023】
スライダ部材402と、第2レバーアーム403と、付勢部材は、インクタンク500の外側に設けられている。一方、第1レバーアーム406の回転軸505は、第1インク室601を形成する側壁に設けられている貫通孔505Aを第1インク室601内からインクタンク500外に向けて貫通している。貫通孔505Aから第1インク室601内のインクが漏出しないように、貫通孔505Aの部位にOリングが設けられている。そして、第1レバーアーム406は、インクタンク500外に設けられている第2レバーアーム403の回動動作に連動して回転軸505を回動の中心として第1インク室601内で回動可能である。
【0024】
バルブ本体407は、第1インク室601と図示しない第2インク室とを連通する連通路420をシールするシール部材409を備えており、第1レバーアーム406に対して回転可能に結合されている。そして、キャップ504の開閉動作に伴うスライダ部材402の移動、第2レバーアーム403の回転、更には第1レバーアーム406の回転に応じて、バルブ本体407は上下動し、その結果、シール部材407Aが弁座410に着座/離間することで第1インク室601と第2インク室とを連通する連通路420が開閉される。
【0025】
ここで、このインクタンク構造においては、第1レバーアーム406の回転軸505は、第1インク室601を形成する側壁に設けられている貫通孔505Aを第1インク室601内からインクタンク500外に向けて貫通している。特にこのインクタンク500に貯留され得る最大量のインクが貯留されたとき、すなわち、インクの液面が上限指示部551にあるときであっても、その回転軸505及び貫通孔505Aは上限指示部551よりも上方に設けられている。このため、その回転軸505及び貫通孔505Aを密閉しているOリング等のシール部材に経年劣化や変形等が発生したとしても、インクタンク500内のインクが貫通孔505Aからインクタンク外に漏出する可能性を極めて低減できる。
【0026】
[変形例]
上記実施形態においては、回転軸505及び貫通孔505Aは上限指示部551よりも上方に設けられている。しかしながら、回転軸505及び貫通孔505Aが下限指示部552よりも上方に設けられていれば、従来のインクタンク303に比してインク漏出の可能性を低減できる。
【0027】
更に、回転軸505及び貫通孔505Aが下限指示部552よりも上方で且つ上限指示部551以下の位置に設けられていれば、従来のインクタンク303に比してインク漏出の可能性を更に低減できる。
【符号の説明】
【0028】
303,500…インクタンク
101,506…インクタンク本体
300…画像記録装置
301,601…第1インク室(第1液体貯留室)
351,551…上限指示部
352,552…下限指示部
401…第2インク室(第2液体貯留室)
205,505…回転軸
205A,505A…貫通孔
図1
図2
図3
図4
図5