(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022057835
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/18 20060101AFI20220404BHJP
【FI】
G03G21/18 157
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020166288
(22)【出願日】2020-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】板橋 奈緒
【テーマコード(参考)】
2H171
【Fターム(参考)】
2H171FA01
2H171FA02
2H171FA03
2H171FA04
2H171HA06
2H171HA08
2H171HA09
2H171HA23
2H171JA23
2H171JA38
2H171JA39
2H171JA40
2H171JA51
2H171KA04
2H171KA05
2H171KA10
2H171KA17
2H171KA22
2H171KA23
2H171KA25
2H171KA29
2H171LA07
2H171MA02
2H171MA03
2H171MA07
2H171QA04
2H171QA08
2H171QA24
2H171QB03
2H171QB32
2H171QB35
(57)【要約】 (修正有)
【課題】感光ドラムと現像ローラを有するカートリッジを着脱可能なドロワを備え、感光ドラムと現像ローラの接触と離間を行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、本体筐体10と、本体筐体10に対して、第1方向に移動可能なドロワ100と、感光ドラムと現像ローラを有するカートリッジであって、前記ドロワ100に着脱可能なカートリッジと、を備える。ドロワ100は、第1方向において、第1位置と第2位置とを直動可能な直動カム170であって、カートリッジがドロワ100に装着された状態で、カートリッジと接触する直動カム170を有する。カートリッジがドロワ100に装着され、かつ、直動カム170が第1位置に位置する場合は、感光ドラムは、現像ローラと接触し、カートリッジがドロワ100に装着され、かつ、直動カム170が第2位置に位置する場合は、感光ドラムは、現像ローラと離間する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体筐体と、
前記本体筐体に対して第1方向に移動可能なドロワと、
前記ドロワに着脱可能な第1カートリッジであって、
第1感光ドラムを有する第1ユニットと、
第1現像ローラを有する第2ユニットであって、前記第1現像ローラが前記第1感光ドラムと接触する接触位置と、前記第1現像ローラが前記第1感光ドラムと離間する離間位置との間を前記第1ユニットに対して移動可能な第2ユニットと、
を有する第1カートリッジと、
を備え、
前記ドロワは、
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着された状態で、前記第1ユニットを前記ドロワにロックするロック位置と、前記第1ユニットの前記ドロワへのロックを解除する解除位置との間を、前記第1方向に延びるラッチ軸について回動可能なラッチと、
前記第1方向において、第1位置と第2位置とを直動可能な直動カムと、
を有し、
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着され、かつ、前記直動カムが前記第1位置に位置する場合は、前記第2ユニットは、前記接触位置に位置し、
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着され、かつ、前記直動カムが前記第2位置に位置する場合は、前記直動カムが前記第2ユニットと接触し、前記第2ユニットは、前記離間位置に位置することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第2ユニットは、前記接触位置と、前記離間位置との間を回動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1感光ドラムは、第2方向に延びる第1ドラム軸について回転可能であり、
前記第1現像ローラは、前記第2方向に延びる第1現像軸について回転可能であり、
前記第2ユニットは、
前記第2方向に延びる第1現像カップリング軸について回動可能な第1現像カップリングであって、前記本体筐体から回転力を受け、前記第1現像ローラとともに回転可能な第1現像カップリングを有し、
前記第2ユニットは、
前記直動カムの前記第1位置と前記第2位置との間の直動によって、前記接触位置と、前記離間位置との間を、前記現像カップリング軸について回動可能であることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2方向は、前記第1方向と直交することを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記直動カムは、凸部を有し、
前記第2ユニットは、前記凸部が嵌まるカム受け溝を有し、
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着された場合、前記凸部が、前記カム受け溝に嵌まることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1カートリッジは、前記ドロワに対して第3方向に着脱可能であり、
前記直動カムは、前記第3方向における前記ドロワの下端部に位置することを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1カートリッジは、前記第2ユニットが前記離間位置から前記接触位置に移動するように前記第2ユニットを押圧する弾性部材を有し、
前記直動カムは、前記弾性部材によって、前記第2ユニットを介して、前記第1位置に位置するように押圧されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記直動カムは、凹部を有し、
前記レバーは、前記凹部から離れて位置する第1回動位置と、前記凹部を前記第1方向に押圧する第2回動位置と、の間を回動可能であり、
前記レバーの前記第1回動位置から前記第2回動位置への回動に伴い、前記直動カムは、前記第1位置から前記第2位置に移動することを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着された状態で、前記レバーが前記第2回動位置に位置する場合は、前記直動カムは、前記第2位置に位置し、
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着された状態で、前記レバーが前記第1回動位置に位置する場合は、前記直動カムは、前記弾性部材によって、前記第2ユニットに押圧されて、前記第1位置に位置することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第1感光ドラムと接触可能な中間転写ベルトを備えることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記第1ユニットは、前記第1ユニットから突出する第1ボスを有し、
前記ラッチは、前記第1ボスが挿入されることを許容する穴を有し、
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着された状態で、前記ドロワが前記本体筐体に装着されているとき、前記中間転写ベルトが前記第1感光ドラムと接触した場合、前記第1ボスは、前記穴の縁と接触することを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記第1感光ドラムは、第2方向に延びる第1ドラム軸について回転可能であり、
前記第1現像ローラは、前記第2方向に延びる第1現像軸について回転可能であり、
前記第1ユニットは、前記第2方向に延びる第1ドラムカップリング軸について回動可能な第1ドラムカップリングであって、前記本体筐体から回転力を受け、前記第1感光ドラムとともに回転可能な第1ドラムカップリングを有し、
前記第1ボスは、前記第1ドラムカップリングを覆う第1円筒部を有し、
前記第1カートリッジが前記ドロワに装着された状態で、前記ドロワが前記本体筐体に装着されているとき、前記中間転写ベルトが前記第1感光ドラムと接触した場合、前記第1円筒部は、前記穴の縁と接触することを特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記第1方向において前記第1カートリッジと間隔を空けて、前記ドロワに装着可能な第2カートリッジであって、
第2感光ドラムを有する第3ユニットと、
第2現像ローラを有する第4ユニットであって、前記第2現像ローラが前記第2感光ドラムと接触する第2接触位置と、前記第2現像ローラが前記第2感光ドラムと離間する第2離間位置との間を前記第2ユニットに対して移動可能な第2ユニットと、
第2感光ドラムと第2現像ローラを有する第2カートリッジであって、前記第1方向において前記第1カートリッジと間隔を空けて、前記ドロワに装着可能な第2カートリッジを備え、
前記第2カートリッジが前記ドロワに装着され、かつ、前記直動カムが前記第1位置に位置する場合は、前記第4ユニットは、前記第2接触位置に位置し、
前記第2カートリッジが前記ドロワに装着され、かつ、前記直動カムが前記第2位置に位置する場合は、前記直動カムが前記第4ユニットと接触し、前記第4ユニットは、前記第2離間位置に位置することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ドロワに着脱可能なカートリッジを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、本体筐体と、カートリッジを着脱可能に支持するドロワと、を備えた画像形成装置が知られている。カートリッジは、感光ドラムと、現像ローラと、を有している。画像形成装置は、露光装置によって感光ドラム上に静電潜像を形成し、カートリッジ内の現像剤を現像ローラによって感光ドラム上に供給することで、形成した静電潜像に現像剤を付着させ、現像剤像を形成する。その後、現像剤像は、感光ドラムと一次転写ローラに挟まれた中間転写ベルトに転写される。そして、画像形成装置は、シートトレイからシートをピックアップして感光ドラムへ向けて搬送し、転写された現像剤像を担持する中間転写ベルトと転写ローラとでシートを挟むことで、形成した現像剤像をシートに転写する。
【0003】
特許文献1の技術では、ドロワの接離機構によって、感光ドラムと現像ローラの接触と離間を行う構成が開示されている。これによると、カートリッジは、接離機構と接触して力を受ける突出部を有している。また、接離機構は、直動可能であり、接離機構の直動方向と垂直な方向に突出する凸を有する。接離機構が直動すると、接離機構の凸が突出部に接触し、凸が突出部を上方向に押圧する。これにより、現像ローラは、感光ドラムから離間することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の開示においては、感光ドラムと現像ローラを有するカートリッジを、ドロワに対して上下方向について固定していない。そのため、感光ドラムと現像ローラを離間させるために、接離機構がカートリッジの突出部を上方向に押圧すると、現像ローラを有するユニットだけでなく、カートリッジ全体が上方向に移動する恐れがある。これにより、現像ローラだけでなく、感光ドラムも移動してしまい、感光ドラムと現像ローラの離間が十分にできない場合があった。
【0006】
本開示は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、カートリッジを着脱可能に支持するドロワを備えた画像形成装置において、ドロワの接離機構によって感光ドラムと現像ローラの接触と離間を十分に行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するための本開示は、本体筐体と、本体筐体に対して第1方向に移動可能なドロワと、ドロワに着脱可能な第1カートリッジであって、第1感光ドラムを有する第1ユニットと、第1現像ローラを有する第2ユニットであって、第1現像ローラが第1感光ドラムと接触する接触位置と、第1現像ローラが第1感光ドラムと離間する離間位置との間を第1ユニットに対して移動可能な第2ユニットと、を有する第1カートリッジと、を備える。ドロワは、第1カートリッジがドロワに装着された状態で、第1ユニットをドロワにロックするロック位置と、第1ユニットのドロワへのロックを解除する解除位置との間を、第1方向に延びるラッチ軸について回動可能なラッチと、第1方向において、第1位置と第2位置とを直動可能な直動カムと、を有する。第1カートリッジがドロワに装着され、かつ、直動カムが第1位置に位置する場合は、第2ユニットは、接触位置に位置し、第1カートリッジがドロワに装着され、かつ、直動カムが第2位置に位置する場合は、直動カムが第2ユニットと接触し、第2ユニットは、離間位置に位置する。
【0008】
この構成によれば、第1カートリッジを着脱可能なドロワが、離間機構として、感光ドラムと現像ローラの接触と離間を行うことができる直動カムと、第1カートリッジをドロワに対してロックするラッチを有するため、第1感光ドラムと第1現像ローラの接触と離間を十分に行うことができる。
【0009】
また、第2ユニットは、接触位置と、離間位置との間を回動可能な構成であってもよい。
【0010】
この構成によれば、第2ユニットは、ドロワに対して、第2ユニットの回動中心でのみ支持することが可能である。
【0011】
また、第1感光ドラムは、第2方向に延びる第1ドラム軸について回転可能であり、第1現像ローラは、第2方向に延びる第1現像軸について回転可能であり、第2ユニットは、第2方向に延びる第1現像カップリング軸について回動可能な第1現像カップリングであって、本体筐体から回転力を受け、第1現像ローラとともに回転可能な第1現像カップリングを有し、第2ユニットは、直動カムの第1位置と第2位置との間の直動によって、接触位置と、離間位置との間を、現像カップリング軸について回動可能な構成であってもよい。
【0012】
この構成によれば、現像カップリングと本体筐体との接続を維持したまま、第1感光ドラムと第1現像ローラとの接触と離間を行うことが可能である。
【0013】
また、第2方向は、第1方向と直交する構成であってもよい。
【0014】
また、直動カムは、凸部を有し、第2ユニットは、凸部が嵌まるカム受け溝を有し、第1カートリッジがドロワに装着された場合、凸部が、カム受け溝に嵌まる構成であってもよい。
【0015】
この構成によれば、第1カートリッジに突出物を持たせずに、第1カートリッジと直動カムを接触させることが可能である。
【0016】
また、第1カートリッジは、ドロワに対して第3方向に着脱可能であり、直動カムは、第3方向におけるドロワの下端部に位置する構成であってもよい。
【0017】
この構成によれば、第1カートリッジをドロワに装着したときに、第1カートリッジと直動カムを接触させることができる。
【0018】
また、第1カートリッジは、第1現像ローラを第1感光ドラムに向けて押圧する弾性部材を有し、直動カムは、弾性部材によって、第1カートリッジを介して、第1位置に位置するように押圧される構成であってもよい。
【0019】
この構成によれば、直動カムが第1位置に位置する場合に、第1感光ドラムと第1現像ローラが安定して接触することができる。
【0020】
また、直動カムは、凹部を有し、レバーは、凹部から離れて位置する第1回動位置と、凹部を第1方向に押圧する第2回動位置と、の間を回動可能であり、レバーの第1回動位置から第2回動位置への回動に伴い、直動カムは、第1位置から第2位置に移動する構成であってもよい。
【0021】
この構成によれば、直動カムは、レバーによって第1位置から第2位置に直動し、第1感光ドラムと第1現像ローラは離間することができる。
【0022】
また、第1カートリッジがドロワに装着された状態で、レバーが第2回動位置に位置する場合は、直動カムは、第2位置に位置し、第1カートリッジがドロワに装着された状態で、レバーが第1回動位置に位置する場合は、直動カムは、弾性部材によって、第1カートリッジに押圧されて、第1位置に位置する構成であってもよい。
【0023】
この構成によれば、レバーが第1回動位置に位置するときは、第1感光ドラムと第1現像ローラが接触することができる。
【0024】
また、第1感光ドラムと接触可能な中間転写ベルトを備える構成であってもよい。
【0025】
この構成によれば、ラッチによって、第1ユニットを固定しているため、第1感光ドラムと中間転写ベルトは安定して接触可能である。
【0026】
また、第1ユニットは、第1ユニットから突出する第1ボスを有し、ラッチは、第1ボスが挿入されることを許容する穴を有し、第1カートリッジがドロワに装着された状態で、ドロワが本体筐体に装着されているとき、中間転写ベルトが第1感光ドラムと接触した場合、第1ボスは、穴の縁と接触する構成であってもよい。
【0027】
この構成によれば、第1ユニットは、第1ボスによってドロワに対して位置決めされる。
【0028】
また、第1感光ドラムは、第2方向に延びる第1ドラム軸について回転可能であり、第1現像ローラは、第2方向に延びる第1現像軸について回転可能であり、第1ユニットは、第2方向に延びる第1ドラムカップリング軸について回動可能な第1ドラムカップリングであって、本体筐体から回転力を受け、第1感光ドラムとともに回転可能な第1ドラムカップリングを有し、第1ボスは、第1ドラムカップリングを覆う第1円筒部を有し、第1カートリッジがドロワに装着された状態で、ドロワが本体筐体に装着されているとき、中間転写ベルトが第1感光ドラムと接触した場合、第1円筒部は、穴の縁と接触する構成であってもよい。
【0029】
この構成によれば、第1ドラムカップリングを支持する第1円筒部がドロワに対して位置決めされるため、第1感光ドラムは、ドロワに対して位置決めされる。
【0030】
また、第1方向において第1カートリッジと間隔を空けて、ドロワに装着可能な第2カートリッジであって、第2感光ドラムを有する第3ユニットと、第2現像ローラを有する第4ユニットであって、第2現像ローラが第2感光ドラムと接触する第2接触位置と、第2現像ローラが第2感光ドラムと離間する第2離間位置との間を第2ユニットに対して移動可能な第2ユニットと、第2感光ドラムと第2現像ローラを有する第2カートリッジであって、第1方向において第1カートリッジと間隔を空けて、ドロワに装着可能な第2カートリッジを備え、第2カートリッジがドロワに装着され、かつ、直動カムが第1位置に位置する場合は、第4ユニットは、第2接触位置に位置し、第2カートリッジがドロワに装着され、かつ、直動カムが第2位置に位置する場合は、直動カムが第4ユニットと接触し、第4ユニットは、第2離間位置に位置する構成であってもよい。
【0031】
この構成によれば、直動カムは、第1感光ドラムと第1現像ローラの接触と離間を行うと同時に、第2感光ドラムと第2現像ローラの接触と離間を行うことが可能である。
【発明の効果】
【0032】
本開示によれば、ラッチによって感光ドラムを有する第1ユニットをドロワに対してロックできるので、現像ローラを有する第2ユニットのみを移動させることができる。その結果、感光ドラムと現像ローラとを十分に離間させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図2】実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【
図3】第2方向から見た、ドロワと転写装置と本体筐体の関係を表す断面図であって、(a)直動カムが第1位置に位置する状態と、(b)直動カムが第2位置に位置する状態を示す図である。
【
図4】第2方向から見たカートリッジの断面図である。
【
図5】第2方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。
【
図6】第2方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。
【
図7】ラッチがロック解除位置に位置する状態のドロワの斜視図である。
【
図8】第2方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。
【
図9】第2方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。
【
図10】カートリッジをドロワに装着した状態の側面図である。
【
図11】カートリッジを第2方向から見た時の模式図であって、(a)接触状態と、(b)離間状態を示す図である。
【
図12】カバーの開閉動作に連動した、中間転写ベルトと感光ドラムの接触と離間を示す図であって、(a)中間転写ベルトがベルト離間位置に位置する状態と、(b)中間転写ベルトがベルト接触位置に位置する状態を示す図である。
【
図13】変形例に係るカートリッジの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本開示の実施の形態について、適宜図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本体筐体10内と本体筐体10外との間のドロワ100の移動方向を、第1方向とする。また、現像ローラ62の軸方向を、第2方向とする。第1方向は、第2方向と交差する。好ましくは、第1方向は、第2方向と直行する。また、カートリッジ20のドロワ100に対する着脱方向を、第3方向とする。第3方向は、第2方向と第1方向と交差する。好ましくは、第3方向は、第2方向と第1方向と直行する。また、第3方向において、上、下、という表現も適宜使用する。例えば、
図2に示すように、第3方向において、露光ユニットSUは、ドロワ100の上側に位置し、中間転写ベルト73は、ドロワ100の下側に位置する。
【0035】
(1)画像形成装置1の概要
図1、
図2、
図3に示すように、画像形成装置1は、本体筐体10と、転写装置70と、ドロワ100と、を備える。
【0036】
本体筐体10は、カバー11と、開口12と、レバー13と、本体電極14と、を有する。
【0037】
カバー11は、第1方向における本体筐体10の一端側に位置する。カバー11は、開口12を閉じる閉位置と、開口12を開ける開位置と、の間を移動可能である。
【0038】
レバー13は、第1方向における本体筐体10の他端側に位置する。レバー13は、ドロワ100の下に位置する。レバー13は第2方向に延びるレバー軸X3について、回動可能である。
【0039】
本体電極14は、後述するドロワ100の中継電極160を介して、カートリッジ20のカートリッジ電極33と電気的に接続される。本体電極14は、プロセス本体電極15と、メモリ本体電極16と、を有する。
【0040】
プロセス本体電極15は、本体筐体10内に位置する。プロセス本体電極15は、第2方向において、本体筐体10の一端部に位置する。言い換えると、プロセス本体電極15は、ドロワ100を装着した場合、第2方向において、ドロワ100の中継電極160が位置する端部と同じ側に位置する。
【0041】
メモリ本体電極16は、本体筐体10内に位置する。メモリ本体電極16は、第1方向において、本体筐体10の一端部に位置する。言い換えると、メモリ本体電極16は、ドロワ100を本体筐体10内に装着した場合、第1方向において、ドロワ100のコネクタ141が位置する端部と同じ側に位置する。
【0042】
転写装置70は、第3方向において、ドロワ100の下側に位置する。言い換えると、転写装置70は、第3方向において、ドロワ100に対して本体筐体10の上面18と反対側に位置する。転写装置70は、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、中間転写ベルト73と、複数の一次転写ローラ74と、を有する。駆動ローラ71は、第1方向において、従動ローラ72と離れて位置する。中間転写ベルト73は、無端状のベルトである。中間転写ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72の間に張られている。一次転写ローラ74は、中間転写ベルト73の内側に位置する。一次転写ローラ74は、後述する感光ドラム32との間で中間転写ベルト73を挟む。本実施形態では、転写装置70が有する一次転写ローラ74の数は、4つである。ただし、後述する感光ドラム32の数と同じ数であれば、1~3つであってもよく、5つ以上であってもよい。
【0043】
ドロワ100は、本体筐体10内と本体筐体10外との間で、第1方向に移動可能である。
図1では、ドロワ100が、本体筐体10外に位置している。複数のカートリッジ20は、ドロワ100に対して、個別に着脱可能である。複数のカートリッジ20は、ドロワ100に装着された状態で、ドロワ100とともに本体筐体10に装着可能である。カートリッジ20は、カートリッジ筐体31と、感光ドラム32と、ICチップ36と、帯電ローラ35と、現像筐体41と、現像ローラ42と、供給ローラ45と、を有する。複数のカートリッジ20は、ドロワ100に装着された状態で、第1方向において間隔をあけて並んで位置する。
【0044】
複数のカートリッジ20は、互いに異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色)の現像剤を収容する。本実施形態のドロワ100に装着されるカートリッジ20の数は、4つである。より具体的には、カートリッジ20は、第1カートリッジ20aと、第2カートリッジ20bと、第3カートリッジ20cと、第4カートリッジ20dと、を有する。第1カートリッジ20aは、第1感光ドラム32aを有する第1ユニット30と、第1現像ローラ42aを有する第2ユニット40と、を有する。第2カートリッジ20bは、第2感光ドラム32bを有する第3ユニット30bと、第2現像ローラ42bを有する第4ユニット40bと、を有する。第3カートリッジ20cは、第3感光ドラム32cを有する第5ユニット30cと、第3現像ローラ42cを有する第6ユニット40cと、を有する。第4カートリッジ20dは、第4感光ドラム32dを有する第7ユニット30dと、第4現像ローラ42dを有する第8ユニット40dと、を有する。ただし、ドロワ100に装着されるカートリッジ20の数は、1~3つであってもよく、5つ以上であってもよい。
【0045】
画像形成装置1は、次のようなプロセスで画像形成を行う。
【0046】
図4に示すように、画像形成装置1は、帯電ローラ35に帯電電圧を印加した状態で、帯電ローラ35を感光ドラム32と接触させながら回転させることで、感光ドラム32の表面を帯電する。次に、画像形成装置1は、露光装置SU(
図2参照)によって、感光ドラム32の表面を露光することで静電潜像を形成する。それらの動作と並行して、画像形成装置1は、供給ローラ45に供給電圧を印加し、現像筐体41内の現像剤を供給ローラ45から現像ローラ42に供給する。現像ローラ42に現像電圧を印加することで、現像ローラ42の現像剤が、感光ドラム32の露光された部分に付着し、感光ドラム32上に現像剤像が形成される。そして、画像形成装置1は、現像剤像を有する感光ドラム32と一次転写ローラ74との間で、中間転写ベルト73を挟むことで、中間転写ベルト73に現像剤像を転写する。中間転写ベルト73に転写された現像剤像は、駆動ローラ71に向けて搬送され、駆動ローラ71と本体筐体10の二次転写ローラ19との間でシートを挟むことで、シートに現像剤像を転写する。現像剤像を転写されたシートは、本体筐体10の定着装置80によって現像剤像が定着され、本体筐体10の上面18に排出される。
【0047】
(2)カートリッジ20の詳細
図4、
図5、
図6に示すように、カートリッジ20は、第1ユニット30と、第2ユニット40と、を有する。
【0048】
(2-1)第1ユニット30
第1ユニット30は、カートリッジ筐体31と、感光ドラム32と、ドラムカップリング32aと、カートリッジ電極33と、帯電ローラ35と、ICチップ36と、を有する。
【0049】
カートリッジ筐体31は、絶縁性の樹脂からなる。カートリッジ筐体31は、感光ドラム32を回転可能に支持する。カートリッジ筐体31は、第2方向における感光ドラム32の一端部を回転可能に支持する第1ボス31aと、第2方向における感光ドラム32の他端部を回転可能に支持する第2ボス31bと、後述する第2ユニット40の現像カップリング40aを回転可能に支持する第3ボス31cと、を有する。第1ボス31aは、第2方向において、カートリッジ筐体31の一端部から突出している。第2ボス31bは、第2方向において、カートリッジ筐体31の他端部から突出している。第3ボス31cは、第2方向において、カートリッジ筐体31の他端部から突出している。
【0050】
カートリッジ筐体31は、第2方向に延びる回動軸について、第2ユニット40を第1ユニット30に対して回動可能に支持する。
【0051】
感光ドラム32は、第2方向に延びるドラム軸X1について回転可能である。感光ドラム32は、金属製の素管と、素管の表面に塗布された感光層と、を有している。素管は、後述するドラムアース34cと電気的に接続されている。これにより、感光層が帯電された場合、感光層の表面と素管の間に電位差が生まれ、電界が生じる。
【0052】
ドラムカップリング32aは、第2方向における感光ドラム32の他端部に位置する。ドラムカップリング32aは、第1ボス31aの円筒部によって、回転可能に支持されている。感光ドラム32は、ドラムカップリング32aを介して、本体筐体10から回転力を受け、回転する。
【0053】
カートリッジ電極33は、第2方向において、カートリッジ筐体31の一端部に位置する。カートリッジ電極33は、プロセス電極34と、ICチップ36と、を有する。カートリッジ電極33は、後述する中継電極160と電気的に接続され、中継電極160を介して、本体筐体10と電気的に接続される。
【0054】
プロセス電極34は、現像電極34aと、供給電極34bと、ドラムアース34cと、帯電電極34dと、を有する。現像電極34aは、現像ローラ42と電気的に接続される。供給電極34bは、供給ローラ45と電気的に接続される。ドラムアース34cは、感光ドラム32の素管と電気的に接続される。帯電電極34dは、帯電ローラ35と電気的に接続される。プロセス電極34は、露出しており、後述する中継電極160と接触可能である。
【0055】
ICチップ36は、メモリ36aと、メモリ電極36bと、を有する。メモリ36aは、カートリッジ20に関する情報を記憶可能である。具体的には、メモリ36aは、カートリッジ20が新品か否かの情報や、使用した現像剤量の情報、カートリッジ20が収容している現像剤の色の情報などを記憶可能である。メモリ電極36bは、メモリ36aと電気的に接続される。メモリ電極36bは、露出しており、後述する中継電極160と接触可能である。
【0056】
(2-2)第2ユニット40
第2ユニット40は、現像カップリング40aと、現像筐体41と、現像ローラ42と、カム受け溝43と、アジテータ44と、と、供給ローラ45と、弾性部材の一例としての押圧ばね21と、を有する。
【0057】
現像カップリング40aは、第2方向における第2ユニット40の他端部に位置する。現像カップリング40aは、第3ボス31cの円筒部によって回転可能に支持されている。現像カップリング40aは第2方向に延びる回動軸である現像カップリング軸X3について回動可能である。現像カップリング40aは本体筐体10から回転力を受け、回転する。現像ローラ42は、現像カップリング40aから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、アジテータ44は、現像カップリング40aから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、供給ローラ45は、現像カップリング40aから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。
【0058】
現像筐体41は、現像剤を収容する。現像筐体41は、第2方向において、カートリッジ筐体31の一端部とカートリッジ筐体31の他端部との間に位置する。
【0059】
現像ローラ42は、第2方向に延びる回動軸である現像軸について回転可能である。供給ローラ45に供給された現像剤を、感光ドラム32の静電潜像に付着させる。この時、現像ローラ42には、現像電極34aによって、現像電圧が印加される。
【0060】
カム受け溝43は、後述するドロワ100の直動カム170と接触する。カム受け溝43は、第2ユニット40の下側に位置する。言い換えると、カム受け溝43は、第2ユニット40の第3方向における他端部に位置する。言い換えると、カートリッジ20は、第3方向における他端部にカム受け溝43を有する。
【0061】
アジテータ44は、現像筐体41の内部に位置し、第2方向に延びるアジテータ軸X4について回転することで、現像筐体41に収容された現像剤を攪拌する。
【0062】
供給ローラ45は、現像筐体41内に位置し、現像剤を現像ローラ42に供給する。この時、供給ローラ45には、供給電極34bによって、供給電圧が印加される。
【0063】
図11に示すように、第2ユニット40は、現像ローラ42を感光ドラム32に接触させる接触位置と、現像ローラ42を感光ドラム32から離間させる離間位置と、を第1ユニット30に対して移動可能である。なお、現像カップリング40aが第3ボス31cに支持されているため、第2ユニット40は、第1ユニット30に対して、現像カップリング軸X3(
図6参照)について回動する。
【0064】
押圧ばね21は、現像ローラ42を感光ドラム32に向けて押圧する部材である。押圧ばね21は、現像筐体41の外表面に位置し、第1ユニット30と接触する。押圧ばね21は、現像ローラ32が感光ドラム32に接触するよう現像筐体41を押圧する。そのため、カートリッジ20に対して外力が加わらない場合(以後、通常時という)は、現像ローラ42は、感光ドラム32と接触している。言い換えると、通常時は、第2ユニット32は、接触位置に位置する。
【0065】
なお、第2ユニット40が回動しても、現像電極34aと現像ローラ42の電極との電気的な接続は、維持される。具体的には、現像電極34aの接点の面積は、現像ローラ42の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第2ユニット40が回動すると、現像ローラ42の電極は、現像電極34aと擦れながら移動する。これにより、第2ユニット40が回動しても、現像ローラ42の電極は、現像電極34aと電気的な接続が維持される。また、第2ユニット40が回動しても、供給電極34bと、供給ローラ45の電極の電気的な接続は、維持される。具体的には、供給電極34bの接点の面積は、供給ローラ45の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第2ユニット40が回動すると、供給ローラ45の電極は、供給電極34bと擦れながら移動する、これにより、第2ユニット40が回動しても、供給ローラ45の電極は、供給電極34bと電気的な接続が維持される。
【0066】
(3)ドロワ100の詳細
図7、
図8、
図9に示すように、ドロワ100は、第1サイドフレーム110と、第2サイドフレーム120と、ラッチ130と、中継電極160と、直動カム170と、を有する。
【0067】
(3-1)第1サイドフレーム110、第2サイドフレーム120
第1サイドフレーム110は、第2方向におけるドロワ100の一端部に位置する。第1サイドフレーム110は、第1ガイド溝111を有する。第1ガイド溝111は、カートリッジ20をドロワ100に着脱する場合に、第2方向におけるカートリッジ20の一端部をガイドする。具体的には、第1ガイド溝111は、第1ボス31aをガイドする。
【0068】
第2サイドフレーム120は、第2方向におけるカートリッジ20の他端部に位置する。第2サイドフレーム120は、第2ガイド溝121と第3ガイド溝122を有する。第2ガイド溝121と第3ガイド溝は、第2方向におけるカートリッジ20の他端部をガイドする。具体的には、第2ガイド溝121は、第2ボス31bをガイドする。第3ガイド溝122は、第3ボス31cをガイドする。
【0069】
(3-2)ラッチ130
ラッチ130は、カートリッジ20の第2方向における端部が挿入されることを許容する複数の穴131を有する。より具体的には、カートリッジ20がドロワに装着された状態で、ラッチ130を後述するロック位置に位置させた場合、カートリッジ20の第1ボス31a、第2ボス31b、第3ボス31cが、それぞれ挿入されることを許容する複数の穴131を有する。
【0070】
ラッチ130は、第1方向に延びる回動軸について、カートリッジ20をドロワ100にロックするロック位置と、カートリッジ20のドロワ100へのロックを解除する解除位置と、の間を回動可能である。カートリッジ20がドロワ100に装着された状態で、ラッチ130が解除位置にある場合、カートリッジ20は、ドロワ100に対して着脱可能である。カートリッジ20がドロワ100に装着された状態で、ラッチ130がロック位置に位置する場合、カートリッジ20は、ドロワ100にロックされ、ドロワ100に対して着脱ができなくなる。より具体的には、カートリッジ20がドロワ100に装着された状態で、ラッチ130がロック位置に位置する場合、カートリッジ20の第2方向における端部は、穴131に挿入される。これにより、ラッチ130は、カートリッジ20がドロワ100から外れることを規制する。
【0071】
ラッチ130は、第1ラッチ140と、第2ラッチ150と、を有する。第1ラッチ140は、第2方向において、ドロワ100の一端部に位置する。第1ラッチ140は、第1サイドフレームに位置する。第2ラッチ150は、第2方向において、ドロワ100の他端部に位置する。第2ラッチ150は、第2サイドフレームに位置する。
【0072】
第1ラッチ140は、本体筐体10のメモリ本体電極16と電気的に接続可能なコネクタ141と、コネクタ141と後述するメモリ中継電極161とを電気的に接続する導線142と、溝143と、を有する。
【0073】
コネクタ141は、第1方向において第1ラッチ140の一端部に位置する。コネクタ141は、ドロワ100を本体筐体10に装着されると、本体筐体10のメモリ本体電極16と電気的に接続される。なお、本実施形態では、コネクタ141は、第1ラッチに対して、第3方向に移動可能に支持されている。これにより、コネクタ141は、本体筐体10のメモリ本体電極16と接続する場合に、位置の誤差を吸収することが可能である。
【0074】
導線142は、メモリ中継電極161に電気的に接続する。導線142は、第1ラッチ140の回転中心と反対側の端部に位置する。
【0075】
溝143は、第1ラッチ140の回動中心と反対側の端部に位置する。導線142は、第1ラッチ140の溝143の中に位置する。導線142が溝143の中に位置する状態で、導線142は、後述するプロセス中継電極162の中継部165と第1ラッチ140との間に位置する。
【0076】
なお、本実施形態では、ラッチ130は、メモリ中継電極161を4つ有する。そのため、それぞれのメモリ中継電極161に対応するように、導線142は、4セット設けられている。4セットの導線142は、互いに電気的に接続されない状態で、1つのコネクタ141に接続される。ただし、本実施形態で、1セットの導線142とは、1つのICチップ36と情報をやり取りするのに必要な複数の導線のことを指す。
【0077】
(3-3)中継電極160
中継電極160は、第1ラッチ140に位置する。言い換えると、中継電極160は、ラッチ130に位置する。
【0078】
なお、本実施形態では、ドロワ100に対して装着されるカートリッジ20の数が4つであるため、ドロワ100は、中継電極160を4つ有する。より具体的には、ドロワ100は、後述するメモリ中継電極161と、現像中継電極162aと、供給中継電極162bと、ドラム中継電極162cと、帯電中継電極162dと、をそれぞれ4つずつ有している。ただし、本実施形態では、各中継電極160は、同様に構成されているため、以下の説明では、1つのカートリッジ20に対応する各中継電極160について説明する。
【0079】
中継電極160は、メモリ中継電極161と、プロセス中継電極162と、を有する。
【0080】
メモリ中継電極161は、カートリッジ20がドロワ100に装着され、かつ、ラッチ130がロック位置に位置する状態で、メモリ電極36bと接触する。メモリ中継電極161は、第1ラッチ140のコネクタ141と導線142を介して電気的に接続されている。コネクタ141は、本体筐体10のメモリ本体電極16と電気的に接続可能である。ドロワ100が本体筐体10に装着されると、コネクタ141を介して、メモリ中継電極161は、本体筐体10の本体メモリ電極と電気的に接続される。したがって、カートリッジ20がドロワ100に装着され、かつ、ラッチ130がロック位置に位置する状態で、ドロワ100が本体筐体10に装着された場合、メモリ電極36bは、メモリ中継電極161を介して、本体筐体10の本体メモリ電極と電気的に接続される。
【0081】
メモリ中継電極161は、第1ラッチ140がロック位置に位置する状態で、メモリ中継電極161の接点は上向きである。言い換えると、第1ラッチ140がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極161の接点は、カートリッジ20をドロワ100から外す方向を向いている。第1ラッチ140がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極161の接点は、第3方向において、第1ラッチ140の回転軸と反対の端部に位置する。カートリッジ20がドロワ100に装着され、第1ラッチ140がロック位置に位置する状態で、メモリ電極36bは、メモリ中継電極161と接触する。これにより、メモリ中継電極161は、メモリ電極36bと電気的に接続可能である。
【0082】
プロセス中継電極162は、第1ラッチ140を挟む。カートリッジ20がドロワ100に装着され、かつ、ラッチ130がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極162は、プロセス電極34と接触する。これにより、プロセス中継電極162は、プロセス電極34と電気的に接続される。また、カートリッジ20がドロワ100に装着され、かつ、ラッチ130がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極162は、プロセス本体電極15と接触する。これにより、プロセス中継電極162は、プロセス本体電極15に電気的に接続可能である。
【0083】
プロセス中継電極162は、現像中継電極162aと、供給中継電極162bと、ドラム中継電極162cと、帯電中継電極162dと、を有する。また、プロセス本体電極15は、現像本体電極15aと、供給本体電極15bと、ドラム本体電極15cと、帯電本体電極15dと、を有する。中継電極160は、カートリッジ20がドロワ100に装着され、かつ、ラッチ130がロック位置に位置する状態で、本体電極14と接触することで、電気的に接続可能である。
【0084】
より具体的には、現像中継電極162aは、第1現像接点163aと、第2現像接点164aと、を有する。供給中継電極162bは、第1供給接点163bと、第2供給接点164bと、を有する。ドラム中継電極162cは、第1ドラム接点163cと、第2ドラム接点164cと、を有する。帯電中継電極162dは、第1帯電接点163dと、第2ドラム接点164dと、を有する。なお、第1現像接点163aと、第1供給接点163bと、第1ドラム接点163cと、帯電中継電極162dとは、第1接点163の一例である。また、第2現像接点164aと、第2供給接点164bと、第2ドラム接点164cと、第2ドラム接点164dとは、第2接点164の一例である。
【0085】
第1現像接点163aは、現像電極34aと接触することで、現像電極34aと電気的に接続可能である。第1供給接点163bは、供給電極34bと接触することで、供給電極34bと電気的に接続可能である。第1ドラム接点163cは、ドラムアース34cと接触することで、ドラムアース34cと電気的に接続可能である。第1帯電接点163dは、帯電電極34dと接触することで、帯電電極34dと電気的に接続可能である。
【0086】
また、第2現像接点164aは、現像本体電極15aと接触することで、現像本体電極15aと電気的に接続可能である。第2供給接点164bは、供給本体電極15bと接触することで、供給本体電極15bと電気的に接続可能である。第2ドラム接点164cは、ドラム本体電極15cと接触することで、ドラム本体電極15cと電気的に接続可能である。第2ドラム接点164dは、帯電本体電極15dと接触することで、帯電本体電極15dと電気的に接続可能である。
【0087】
これにより、現像電極34aと現像本体電極15aは、現像中継電極162aを介して電気的に接続可能である。また、供給電極34bと供給本体電極15bは、供給中継電極162bを介して電気的に接続可能である。また、ドラムアース34cとドラム本体電極15cは、ドラム中継電極162cを介して電気的に接続可能である。また、帯電電極34dと帯電本体電極15dは、帯電中継電極162dを介して電気的に接続可能である。
【0088】
(3-4)直動カム170
直動カム170はPOMからなる。直動カム170は、第3方向において、ドロワの下端部に位置する。言い換えると、ドロワ100を本体筐体に装着した場合に、第3方向において、中間転写ベルト73に近い方のドロワ100の端部に位置する。
【0089】
本実施形態では、ドロワ100は、直動カム170を2つ有する。1つ目の直動カム170は、第2方向において、感光ドラム32の感光層と第1ボス31aとの間に位置する。2つ目の直動カム170は、第2方向において、感光ドラム32の感光層と第2ボス31bとの間に位置する。直動カム170は、感光ドラム32、第1ボス31a、および第2ボス31bと、接触しない用に構成されている。
【0090】
直動カム170は、ドロワ100に対して移動可能に支持される。本実施形態では、直動カム170は、第1サイドフレーム110の図示しないスナップフィットによって、第1サイドフレーム110から外れないように支持される。
【0091】
図3に示すように、直動カム170は、ドロワ100に対して第1方向に直動可能である。直動カム170は、第1位置(
図3(a)参照)と第2位置(
図3(b)参照)との間を直動可能である。
【0092】
直動カム170は、カートリッジ20がドロワ100に装着された状態で、カートリッジ20と接触する。より具体的には、直動カム170は、凸部171を有する。カートリッジ20をドロワ100に装着すると、凸部171はカートリッジ20のカム受け溝43に嵌まる。凸部171は、先端が細くなるように構成されている。これにより、凸部171は、カム受け溝43に嵌まりやすい。凸部171がカム受け溝43に嵌まった状態で、直動カム170が第1方向に直動すると、カム受け溝43が凸部171から、力を受ける。第1ユニット30はラッチ130によってドロワ100に対して固定されているため、力を受けた第2ユニット40が、第1ユニット30に対して回動する。第2ユニット40は、アジテータ軸X2について回動する。直動カム170が第1位置に位置する場合は、感光ドラム32は、現像ローラ42と接触し、直動カム170が第2位置に位置する場合は、感光ドラム32は、現像ローラ42と離間する。具体的には、直動カム170が第1位置に位置する場合は、第2ユニット40が、感光ドラム32と現像ローラ42とが接触する位置に位置する。直動カム170が直動して第2位置に位置すると、第2ユニット40が回動して、現像ローラ42は、感光ドラム32から離間する。そのため、直動カム170が第1位置から第2位置に直動した場合、第2ユニット40が、現像ローラ42と感光ドラム32が接触する接触位置から、現像ローラ42と感光ドラム32が離間する離間位置に回動する。また、直動カム170が、第2位置から第1位置に直動した場合も同様に、第2ユニット40が、現像ローラ42と感光ドラム32とが離間した離間位置から、現像ローラ42と感光ドラム32とが接触する接触位置に回動する。
【0093】
ドロワ100を本体筐体10に装着する場合、直動カム170は本体筐体10と接触する。
【0094】
直動カム170は、第1方向の一端部に凹部172を有する。本体筐体10のレバー13は、凹部172に嵌まる。レバー13は、第2方向に延びるレバー軸X3について回動可能である。直動カム170は、レバー13の回動に伴い、第1位置と第2位置との間を直動する。より具体的には、レバー13は、本体筐体10からの力を受ける受け部13aと、凹部172に嵌まり、直動カム170と接触する押圧部13bとを有する。受け部13aが本体筐体10から力F(
図3参照)を受けると、レバー13は回動し、押圧部13bが、凹部172を介して直動カム170を第1方向に押圧する。そのため、直動カム170が第2位置に移動する。なお、本実施形態では、本体筐体10のソレノイド(図示しない)によって、レバー13に力Fを付与している。受け部13aが本体筐体10から力Fを受けていない場合は、カートリッジ20の押圧部材21によって、現像ローラ42が感光ドラム32に向けて押圧される方向に第2ユニット40が回動する。その結果、直動カム170は、第2ユニット40によって付勢され、第1位置に回動する。
(4)カートリッジ20とドロワ100の本体筐体10への装着
初めに、中間転写ベルト73と感光ドラム32の接触と離間の動作について説明する。
【0095】
中間転写ベルト73は、カバー11の開閉動作に連動して移動可能である。中間転写ベルト73の移動に関して、
図12を参照して説明する。カバー11は、従動ローラ72の従動ローラシャフト72aと接触する。カバー11は、斜面11aを有する。斜面11aと従動ローラシャフト72aが接触した状態で、カバー11が回転することで、従動ローラシャフト72aが、第3方向に移動する。これにより、従動ローラ72が、第3方向に移動する。その結果、中間転写ベルト73は、カバー11の開閉動作に連動して移動する。より詳細には、駆動ローラ71が本体筐体10に対して固定された状態で、従動ローラ72が、本体筐体10に対して移動する。そのため、中間転写ベルト73は、駆動ローラ71を回動中心として回動する。これにより、中間転写ベルト73は、カートリッジ20がドロワ100に装着された状態で、カバー11の開閉動作に連動して、感光ドラム32と接触するベルト接触位置と、感光ドラム32と離間するベルト離間位置と、を移動可能である。これにより、中間転写ベルト73は、カバー11が開位置に位置する場合は、ベルト接触位置に位置し、カバー11が閉位置に位置する場合は、ベルト離間位置に位置する。また、この場合、一次転写ローラ74は、中間転写ベルト73と接触した状態を維持しながら移動する。中間転写ベルト73が感光ドラム32と接触した場合、中間転写ベルト73は、感光ドラム32と一次転写ローラ74によって挟まれる。
【0096】
次に、カートリッジ20をドロワ100に装着してから、ドロワ100を本体筐体10に装着し、カバー11を閉位置に移動させた場合の、一連の動作について説明する。
【0097】
ユーザは、カバー11を開位置に位置させた状態で、ドロワ100を本体筐体10から引き出し、ラッチ130を解除位置に位置させ、カートリッジ20の着脱を行う。カートリッジ20は、ドロワ100に装着する場合、ドロワ100の第1ガイド溝111、第2ガイド溝121、第3ガイド溝122によってガイドされ、第1方向においてドロワ100に対して位置決めされる。複数のカートリッジ20の装着が完了したら、ラッチ130をロック位置に位置させる。複数のカートリッジ20は、プロセス中継電極162がカートリッジ電極33に接触する過程で、第2方向に押圧される。これにより、カートリッジ20は、ドロワ10に対して、第2方向において位置決めされる。ドロワ100を本体筐体10に装着すると、コネクタ141は、メモリ本体電極16と接続される。
【0098】
図12に示すように、カバー11を閉位置に移動させると、その過程で、従動ローラ72が、カバー11によって持ち上げられる。これにより、転写装置70は、ドロワ100に対して上方に持ち上げられる。言い換えると、転写装置70は、第3方向において、ドロワ100に向けて移動する。より具体的には、従動ローラ72がカバー11の斜面11aによって持ち上げられることにより、中間転写ベルト73は、ドロワ100に向けて移動する。これにより、中間転写ベルト73は、感光ドラム32と接触する。更に、従動ローラ72がカバー11によって持ち上げられると、感光ドラム32は、中間転写ベルト73によって押圧される。そのため、カートリッジ20は、ドロワ100に対して上方に持ち上がる。これにより、第1ボス31aが、ラッチ130の穴131の縁132に接触する。より具体的には、第1ボス31aが、穴131の縁132のくさび形形状132aに接触する。これにより、第3方向において、カートリッジ20は、ドロワ100に対して位置決めされる。第1ボス31aがラッチ130のくさび形形状132aに接触した状態で、カートリッジ20が更に持ち上げられると、ドロワ100が、第3方向において持ち上げられる。その結果、ドロワ100の突出部101が、本体筐体10と接触する。
【0099】
(5)作用効果
(1)以上説明した本開示の一実施形態によれば、ドロワ100が有するラッチ130によってカートリッジ20をドロワ100に対してロックした状態で、直動カム170によって、カートリッジ20は、感光ドラム32と現像ローラ42の接触と離間を行うことができる。これによって、画像形成装置1は、感光ドラム32と現像ローラ42の離間を十分に行うことができる。
【0100】
(2)また、本開示の一実施形態によれば、第2ユニット40は、接触位置と離間位置との間を回動可能であり、第3ボス31cの円筒部の中心を回動中心として回動する。これによって、第3ボス31cが動くことなく、感光ドラム32と現像ローラ42の接触と離間を行うことができるため、ラッチ130は、シンプルな構成とすることができる。
【0101】
(3)また、本開示の一実施形態によれば、第2ユニット40は、現像カップリング軸X3を中心に回動するため、ドロワ100に対する現像カップリング40aの位置が変わらない。これにより、本体筐体10は、現像カップリング40aとの接続を維持することができる。
【0102】
(4)また、本開示の一実施形態によれば、直動カム170の凸部170が第2ユニット40のカム受け溝43に嵌まる構成のため、カートリッジ20と直動カム170を接触させるために、カートリッジ20に突出物を持たせる必要がない。これにより、ユーザがカートリッジ20を扱うとき
(5)また、本開示の一実施形態によれば、直動カム170がドロワ100の第3方向における下端部に位置するため、カートリッジ20をドロワ100に装着したときに、同時にカートリッジ20が直動カム170と接触可能である。これにより、直動カム170は、ドロワ100に装着されるカートリッジ20との位置決めを容易に行うことができる。
【0103】
(6)また、本開示の一実施形態によれば、直動カム170は、押圧ばね21によって第2ユニットを介して第1位置に位置するように押圧されるため、画像形成装置1が画像形成を行う際は、画像形成装置1は、感光ドラム32と現像ローラ42を安定して接触させることができる。
【0104】
(7)また、本開示の一実施形態によれば、直動カム170は、本体筐体10のレバー13によって第1位置から第2位置に直動させることができる。また、レバー13は凹部から離れて位置する第1回動位置に位置する状態で、ドロワ100を本体筐体10に対して装着可能なため、ドロワ100とレバー13は干渉しない構成とすることができる。
【0105】
(8)また、本開示の一実施形態によれば、レバー13が第2回動位置に位置する場合は、直動カム170が第2位置に位置することで、画像形成装置1は、感光ドラム32と現像ローラ42を離間させることができる。また、レバー13が第1回動位置に位置する場合は、直動カム170が、押圧ばね21によって第2ユニットに押圧されて、第1位置に位置することで、画像形成装置1は、感光ドラム32と現像ローラ42を接触させることができる。これにより、本体筐体10は、感光ドラム32と現像ローラ42を離間させるときのみ、レバー13に力を加えればよく、シンプルな構成にすることができる。
(9)また、本開示の一実施形態によれば、ラッチ130は、中間転写ベルト73と接触可能な第1感光ドラム32を有する第1ユニット30をロックするため、第2ユニット40が離間位置に位置する場合も、中間転写ベルト73と第1感光ドラム32は接触した状態を維持可能である。これにより、ドラムクリーニングを行う際などに、第1感光ドラム32に対して現像ローラ42のみを離間させた状態で、第1感光ドラム32上の現像剤を中間転写ベルト73に吐き出すことが可能となる。
【0106】
(10)また、本開示の一実施形態によれば、第1ボス31aがラッチ130の穴の縁132と接触することで、第1ボス32aはドロワ100に対して位置決めされる。これにより、第1ユニット30は、中間転写ベルト73に対して位置決めされる。
【0107】
(11)また、本開示の一実施形態によれば、第1ボス31aは、第1感光ドラム32とともに回転する第1ドラムカップリング32aを回転可能に支持し、第1ボス31aがラッチ130の穴の縁132と接触するため、第1感光ドラム32は、ドロワ100に対して位置決めされる。これにより、第1感光ドラム32は、中間転写ベルト73と安定して接触可能である。また、第1ドラムカップリング32aもドロワ100に対して位置決めされるため、第1ドラムカップリング32aと本体筐体10の接続も精度よく行うことができる。
【0108】
(12)また、本開示の一実施形態によれば、第1カートリッジ20aと第2カートリッジ20bは、直動カム170によって、第1感光ドラム32aと第1現像ローラ42aの接触と離間と、第2感光ドラム32bと第2現像ローラ42bの接触と離間を、まとめて行うことができる。これにより、シンプルな構成で、複数の感光ドラム32と対応する複数の現像ローラ42の接触と離間を行うことができる。
【0109】
(6)変形例
以上に本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することが可能である。
【0110】
例えば、一実施形態では、メモリ電極は、下向きの構成としたが、
図13に示すように、メモリ電極は、第2方向において、カートリッジの外側を向く構成であってもよい。この場合、メモリ中継電極は、第2方向において、ドロワの内側を向く構成となる。そのため、メモリ中継電極は、メモリ電極と電気的に接続することが可能となる。
【0111】
また、一実施形態では、ドロワは直動カムを2つ有する構成であったが、1つであってもよい。
【0112】
また、一実施形態では、帯電ローラによって感光ドラムの帯電を行っていたが、スコロトロン帯電器によって感光ドラムの帯電を行ってもよい。
【0113】
また、一実施形態では、各カートリッジ電極、具体的には、メモリ電極、現像電極、供給電極、ドラムアース、帯電電極のいずれも、中継電極を介して、本体電極と電気的に接続される構成としたが、中継電極を介していなくてもよい。例えば、メモリ電極のみ、本体電極と直接接触させ、電気的に接続される構成としてもよい。
【0114】
また、一実施形態では、プロセス中継電極は、ラッチを挟む構成としたが、ラッチが穴を有し、プロセス中継電極は、ラッチの穴に挿入される構成であってもよい。
【0115】
また、一実施形態では、1つのラッチが複数のカートリッジをまとめてロックする構成としたが、1つのラッチが1つのカートリッジのみをロックする構成であってもよい。
【0116】
また、一実施形態では、カートリッジの第2方向における両端部をロックする構成としたが、片方の端部のみをロックする構成であってもよい。
【0117】
また、一実施形態では、カートリッジ筐体が、カートリッジ電極を有する構成としたが、カートリッジは、第2方向における第1ユニットの一端部と第2方向における第2ユニットの一端部とを支持する第1サイドカバーと、第2方向における第1ユニットの他端部と第2方向における第2ユニットの他端部とを支持する第2サイドカバーと、を有し、第1サイドカバーが、カートリッジ電極を有する構成であってもよい。また、第2サイドカバーが、第2ボスと第3ボスを有する構成であってもよい。この場合、第1サイドカバーに、第1ユニットと第2ユニットの第2方向における一端部を取り付けたのちに、第2カバーを第1ユニットと第2ユニットの他端部を取り付けることで、カートリッジを組み立てることができるので、カートリッジの組み立てが容易である。
【0118】
また、一実施形態では、複数のカートリッジについて、カートリッジ電極の配置が同一である構成としたが、複数のカートリッジについて配置が異なっていてもよい。この場合、中継電極の配置や形状を適宜変えることで、カートリッジ電極と本体電極とを電気的に接続することが可能である。
【0119】
また、一実施形態では、第2ユニットは、押圧ばねによって押圧されていたが、押圧ばねに限らず、引きばねや板バネなどの弾性部材であってもよい。また、弾性部材は、現像ローラのシャフトを直接押圧する構成であってもよい。
【0120】
また、上述の一実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0121】
1 画像形成装置
10 本体筐体
14 本体電極
20 カートリッジ
30 第1ユニット
32 感光ドラム
36 ICチップ
40 第2ユニット
42 現像ローラ
70 転写装置
100 ドロワ
130 ラッチ
160 中継電極
170 直動カム