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特開2022-57872管理装置、管理方法及び管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022057872
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220404BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020166335
(22)【出願日】2020-09-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大石 祥行
(72)【発明者】
【氏名】井上 拓也
(72)【発明者】
【氏名】奥田 航
(72)【発明者】
【氏名】嘉納 祥子
(72)【発明者】
【氏名】チョードリー マドミタ
(72)【発明者】
【氏名】ロン シュレイ
(72)【発明者】
【氏名】今野 翔太郎
(72)【発明者】
【氏名】岡谷 庸平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】ユーザに対してクーポンに基づく特典を付与可能な電子決済サービスを導入する店舗側の利便性を向上すること。
【解決手段】本願に係る管理装置は、取得部と、算出部と、決済処理部とを有する。取得部は、所定の決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する。算出部は、取得部により取得された決済情報に基づいて、決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいてユーザに還元されるユーザ特典であって、決済に紐付く店舗側が負担するユーザ特典に相当する額を、決済に紐付く売上額から差し引いた精算金額を算出する。決済処理部は、算出部により算出された精算金額と、決済情報とに基づく決済処理を実行する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された決済情報に基づいて、前記決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいて前記ユーザに還元されるユーザ特典であって、前記決済に紐付く店舗側が負担する前記ユーザ特典に相当する額を、前記決済に紐付く売上額から差し引いた精算金額を算出する算出部と、
前記算出部により算出された精算金額と、前記決済情報とに基づく決済処理を実行する決済処理部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記算出部は、
前記決済の利用に伴う手数料を前記売上額から差し引いて前記精算金額を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記取得部は、
識別コードを用いて実行される電子決済に関する決済情報を取得する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管理装置。
【請求項4】
コンピュータが実行する管理方法であって、
所定の決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された決済情報に基づいて、前記決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいて前記ユーザに還元されるユーザ特典であって、前記決済に紐付く店舗側が負担する前記ユーザ特典に相当する額を、前記決済に紐付く売上額から差し引いた精算金額を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された精算金額と、前記決済情報とに基づく決済処理を実行する決済処理工程と
を含むことを特徴とする管理方法。
【請求項5】
所定の決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された決済情報に基づいて、前記決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいて前記ユーザに還元されるユーザ特典であって、前記決済に紐付く店舗側が負担する前記ユーザ特典に相当する額を、前記決済に紐付く売上額から差し引いた精算金額を算出する算出手順と、
前記算出手順により算出された精算金額と、前記決済情報とに基づく決済処理を実行する決済処理手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子決済を利用する利用者に対して所定の利益を付与する技術が知られている。このような技術の一例として、識別コードを用いて行う電子決済の利便性を損なうことなく、ユーザに対して特典を付与することができ、識別コードを用いた電子決済の付加価値を高めるための技術が提案されている。このような技術では、例えば、ユーザに提供するクーポンに基づいて特典が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-091764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザに対してクーポンに基づく特典を付与可能な電子決済サービスを導入する店舗側の利便性の向上が求められる。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに対してクーポンに基づく特典を付与可能な電子決済サービスを導入する店舗側の利便性を向上できる管理装置、管理方法及び管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る管理装置は、取得部と、算出部と、決済処理部とを有する。取得部は、所定の決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する。算出部は、取得部により取得された決済情報に基づいて、決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいてユーザに還元されるユーザ特典であって、決済に紐付く店舗側が負担するユーザ特典に相当する額を、決済に紐付く売上額から差し引いた精算金額を算出する。決済処理部は、算出部により算出された精算金額と、決済情報とに基づく決済処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに対してクーポンに基づく特典を付与可能な電子決済サービスを導入する店舗側の利便性を向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ情報の概要を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るクーポン情報の概要を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る決済情報の概要を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る口座情報の概要を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る管理装置による処理の概要を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る管理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、変形例に係る管理装置による処理の概要を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る管理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本願に係る管理装置、管理方法及び管理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る管理装置、管理方法及び管理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
(1-1.情報処理システムの概要)
図1を用いて、本実施形態に係る管理装置を含む情報処理システムにより実現される情報処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。以下では、図1を参照しつつ、ユーザU01が、店舗Aにおいて、識別コードを用いた電子決済サービスを利用して買い物を行う場合を一例として説明する。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、ユーザ端末10と、店舗端末20と、管理装置100とを含む。ユーザ端末10と、店舗端末20と、管理装置100とは、有線又は無線によりネットワークN(例えば、図2参照)に接続される。
【0012】
ユーザ端末10及び管理装置100は、ネットワークNを介して相互に通信できる。また、店舗端末20及び管理装置100は、ネットワークNを介して相互に通信できる。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した情報処理システム1には、図1に示す例よりも多くのユーザ端末10や、店舗端末20や、管理装置100が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示すユーザ端末10は、ユーザU01によって利用される情報処理端末である。ユーザ端末10は、典型的には、スマートフォンである。
【0014】
また、ユーザ端末10は、管理装置100によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより、表示部11に表示する。
【0015】
また、ユーザ端末10は、ユーザ操作に従って、管理装置100から提供されるクーポンを取得する。そして、ユーザ端末10は、取得したクーポンに個別に割り振られているクーポンIDと、ユーザ端末10のユーザ(例えば、ユーザU01)に個別に割り振られているユーザIDとを対応付けて管理装置100に送信する。これにより、管理装置100においてユーザIDとクーポンIDとが対応付けて管理される。ユーザ端末10のユーザU01は、予めクーポンを取得しておくことにより、決済に連動して自動的にクーポンに基づく特典を受けることができる。
【0016】
また、ユーザ端末10は、カメラ機能を備える。ユーザ端末10は、カメラ機能により、店舗内に設置された識別コードであるQR(Quick Response)コード(登録商標)等の2次元コードCを読み取り可能である。
【0017】
図1に示す店舗端末20は、店舗Aの店員U02によって利用される情報処理装置である。店舗端末20は、典型的には、POS(Point Of System)端末である。
【0018】
また、店舗端末20は、1次元コードであるバーコードや2次元コードであるQRコード(登録商標)を読み取るリーダを備える。店舗端末20は、リーダにより、ユーザ端末10の表示部11に表示されたバーコードや2次元コードCを読み取り可能である。
【0019】
また、店舗端末20が設置される店舗Aは、管理装置100が運営及び管理を行う決済処理システムによって提供される電子決済サービスを導入する店舗の1つである。例えば、店舗AはユーザU01に対して取引対象を提供する事業者により運営される。店舗Aの運営者は、管理装置100により提供される電子決済サービスを利用するための手数料、及び管理装置100からユーザ端末10に提供されるクーポンの原資を負担する。電子決済サービスを利用するための手数料には、電子決済サービスを利用するためのシステム利用料や、クーポンを利用するためのクーポン手数料などが含まれる。
【0020】
図1に示す管理装置100は、2次元コードCのような識別コードを用いて行われる電子決済に関する電子決済サービスを提供する情報処理装置である。管理装置100は、電子決済サービスを実現するための決済処理システムの運営及び管理を行う。管理装置100は、典型的には、サーバ装置やクラウドシステム等である。例えば、管理装置100は、取引対象(商品等)の提供者(事業者)である店舗(例えば、店舗A)や、取引対象が提供される利用者(例えば、ユーザU01)の口座を管理する。管理装置100は、利用者からの決済要求に従って、口座間において電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
【0021】
また、管理装置100は、電子決済サービスの利用者に提供されるクーポンに関するクーポン情報を管理する。管理装置100が管理するクーポン情報には、例えば、クーポンが利用者に適用される適用条件や、クーポンにより利用者に付与される利益の内容、一の利用者に割り当てられる利益の上限などが含まれる。
【0022】
(1-2.情報処理システムにおける決済処理について)
ここで、情報処理システム1において実行される電子決済の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する店舗識別情報を示す2次元コードCを用いて、ユーザU01がユーザ端末10を用いた決済を行う例について説明する。なお、実施形態に係る決済が、以下に説明する例に限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意のユーザが任意のユーザ端末を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報を示す2次元コードCは、QRコードのみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
【0023】
例えば、ユーザU01が店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、ユーザU01は、ユーザ端末10に予めインストールされた決済アプリを起動する。そして、ユーザU01は、決済アプリを介して、店舗Aに設置された2次元コードCを撮影し、店舗識別情報を取得する(ステップS11)。このような場合、ユーザ端末10は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、ユーザU01或いは店舗Aの店員U02から決済金額の入力を受け付ける(ステップS12)。なお、決済対象の価格を入力するための画面には、店舗名、支払方法、ポイントの利用等に加え、決済金額等を入力するためのテンキーが表示されてもよい。
【0024】
そして、ユーザ端末10は、ユーザU01を識別するユーザIDと、店舗識別情報(例えば、店舗識別情報として取得された店舗ID)と、決済金額とを示す決済情報を管理装置100へと送信する(ステップS13)。
【0025】
このような場合、管理装置100は、ユーザIDと店舗識別情報(例えば、店舗ID)とに基づいて、決済金額に適用可能なクーポン情報を選択し(ステップS14)、選択したクーポン情報に基づく精算金額を算出する(ステップS15)。
【0026】
具体的には、管理装置100は、選択したクーポン情報が、ユーザU01が電子決済サービスを導入する店舗(例えば、店舗A)で後日利用可能な電子マネーを還元するCB(Cash Back)クーポンである場合、クーポン情報に基づく還元額に相当するCB予定額を算出する。そして、管理装置100は、店舗Aの売上額に相当する決済金額からCB予定額を差し引くことにより、精算金額を算出する。
【0027】
そして、管理装置100は、決済処理を実行する(ステップS16)。具体的には、管理装置100は、ユーザIDが示すユーザU01の口座から決済金額が示す額の電子マネーを出金するとともに、CB予定額が示す額の電子マネーを入金する。また、管理装置100は、店舗識別情報が示す店舗Aの口座へと、精算金額が示す額の電子マネーを入金する。
【0028】
決済完了後、管理装置100は、決済が完了した旨の通知をユーザ端末10へと送信する(ステップS17)。このような場合、ユーザ端末10は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨をユーザU01に通知する(ステップS18)。
【0029】
なお、ユーザ端末10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、ユーザ端末10を用いた決済は、店舗Aに設置された店舗端末20を用いたものであってもよい。
【0030】
例えば、ユーザ端末10は、ユーザU01を識別するための利用者識別情報を表示部11の画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された店舗端末20は、ユーザ端末10の表示部11に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(例えば、利用者識別情報として読み取られたユーザID)と、決済金額と、店舗Aを識別する店舗識別情報(例えば、店舗ID)とを示す決済情報を管理装置100へと送信する。このような場合、管理装置100は、利用者識別情報と店舗識別情報とに基づいて、決済金額に適用可能なクーポン情報を選択し、選択したクーポン情報に基づく精算金額を算出する。また、管理装置100は、利用者識別情報が示すユーザU01の口座から決済金額を示す額の電子マネーを出金するとともに、CB予定額の電子マネーを入金する。また、管理装置100は、店舗Aの口座へ、精算金額が示す額の電子マネーを入金する。そして、管理装置100は、店舗Aの店舗端末20或いはユーザ端末10に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知する。
【0031】
また、ユーザ端末10を用いた決済は、ユーザU01が予め電子マネーをチャージした口座から店舗Aの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、ユーザU01が予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、管理装置100は、店舗Aの口座に対して精算金額が示す額の電子マネーを移行させるとともに、ユーザU01のクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求する。
【0032】
〔2.システム構成例〕
以下、実施形態に係る情報処理システム1の構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理システム1は、ユーザ端末10と、店舗端末20と、管理装置100とを有する。
【0033】
また、ユーザ端末10と、店舗端末20と、管理装置100とは、有線又は無線によりネットワークNに接続される。ユーザ端末10及び管理装置100は、ネットワークNを介して相互に通信できる。また、店舗端末20と管理装置100は、ネットワークNを介して相互に通信できる。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。なお、図3に示す情報処理システム1は、図2に示す例よりも多くのユーザ端末10や、店舗端末20や、管理装置100を有していてもよい。
【0034】
ユーザ端末10は、例えば、ユーザU01によって利用される情報処理装置である。ユーザ端末10は、典型的には、スマートフォンである。なお、ユーザ端末10は、スマートフォンの他、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現され得る。
【0035】
また、ユーザ端末10は、ユーザ操作にしたがって取得したクーポンを識別するクーポンIDと、ユーザIDとを対応付けて管理装置100に登録する。ユーザU01に対して配信されたクーポン情報のうち、ユーザU01が興味を示したクーポン情報が管理装置100に登録される。なお、ユーザ端末10が取得するクーポン情報は、プッシュ通知で配信されるものであってもよく、プル通知で配信されるものであってもよい。
【0036】
店舗端末20は、実店舗で店員(例えば、店員U02)に使用される情報処理装置である。店舗端末20は、典型的には、POS(Point Of System)端末である。なお、店舗端末20は、スマートフォンなどの携帯電話機や、タブレット端末や、PDAや、デスクトップ型PCや、ノート型PC等により実現され得る。
【0037】
店舗端末20は、ユーザU01が購入する商品のバーコードを読み取ることで、決済金額を算出する。また、店舗端末20は、ユーザ端末10に表示されたバーコードやQRコードを読み取ることで、ユーザIDや決済方法に関する情報を取得することも可能である。店舗端末20は、ユーザIDと、店舗IDと、決済金額とを対応付けた決済情報を管理装置100へ送信する。なお、店舗端末20は、商品のバーコードに基づき、商品情報をあわせて管理装置100へ送信することも可能である。
【0038】
管理装置100は、ユーザ端末10を用いた電子決済に関する電子決済サービスを提供する情報処理装置である。管理装置100は、典型的には、サーバ装置やクラウドシステム等である。管理装置100は、例えば、ユーザ端末10から受信する決定要求に従って、各種決済を実行する。
【0039】
また、管理装置100は、電子決済サービスを導入する店舗(例えば、店舗A)に対して個別に割り振られる店舗IDに関連付けてクーポン情報を管理する。また、管理装置100は、クーポン情報に基づいて、ユーザ端末10のユーザU01に対してクーポンを提供する。
【0040】
〔3.装置構成例〕
以下、実施形態に係る管理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る管理装置の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、管理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0041】
(通信部110について)
通信部110は、有線又は無線により、ネットワークNに接続される。通信部110は、ネットワークNを介して、ユーザ端末10や、店舗端末20との間で情報の送受信を行う。通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
【0042】
(記憶部120について)
記憶部120は、制御部130による制御及び演算に用いられるプログラム及びデータを記憶する。記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、クーポン情報記憶部122と、決済情報記憶部123と、口座情報記憶部124とを有する。
【0043】
(ユーザ情報記憶部121について)
ユーザ情報記憶部121は、管理装置100が提供するサービスを利用するユーザに関するユーザ情報を記憶する。図4は、実施形態に係るユーザ情報の概要を示す図である。
【0044】
図4に示すように、ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報は、「ユーザID」や、「氏名」や、「性別」や、「年齢」や、「住所」や、「獲得クーポンID」などの複数の項目を有し、これらの各項目は相互に対応付けられている。
【0045】
「ユーザID」の項目は、管理装置100が提供するサービスを利用するユーザに対して個別に付与される各ユーザに固有の識別情報を記憶する。また、「氏名」の項目は、管理装置100が提供するサービスを利用するユーザの氏名の情報を記憶する。
【0046】
また、「性別」の項目は、管理装置100が提供するサービスを利用するユーザの氏名の情報を記憶する。また、「年齢」の項目は、管理装置100が提供するサービスを利用するユーザの年齢の情報を記憶する。
【0047】
また、「住所」の項目は、管理装置100が提供するサービスを利用するユーザの住所の情報を記憶する。また、「獲得クーポンID」の項目は、管理装置100が提供するサービスを利用するユーザが獲得したクーポンに個別に割り振られる各クーポンに固有の識別情報を記憶する。
【0048】
(クーポン情報記憶部122について)
クーポン情報記憶部122は、電子決済サービスを導入する店舗により設定されるクーポン情報を記憶する。図5は、実施形態に係るクーポン情報の概要を示す図である。
【0049】
図5に示すように、クーポン情報記憶部122に記憶されるクーポン情報は、複数の項目を有し、これらの項目は相互に対応付けられている。クーポン情報は、例えば、「店舗ID」や、「クーポンID」や、「利用期間」や、「利用回数」や、「適用条件」や、「CB額」や、「CB上限」や、「予算条件」や、「クーポン併用」などの項目を有する。
【0050】
「店舗ID」の項目は、電子決済サービスを導入する店舗(例えば、店舗A)に対して個別に割り振られる各店舗に固有の識別情報を記憶する。また、「クーポンID」の項目は、クーポンに個別に割り振られる識別情報を記憶する。
【0051】
また、「利用期間」の項目は、クーポンの利用期間に関する情報が記憶される。また、「利用回数」の項目は、クーポンを利用することが可能な回数の情報が記憶される。また、「適用条件」の項目は、クーポンの適用条件に関する情報が記憶される。クーポンの適用条件として、例えば、クーポンが適用される決済金額の金額条件などが例示される。
【0052】
また、「CB額」の項目は、管理装置100により提供される電子決済サービスを用いて代金の決済を行った場合に、決済の当事者であるユーザが獲得済みのクーポンに基づいて、当事者であるユーザにキャッシュバックされる電子マネーに関する情報が記憶される。「CB額」の項目に記憶される情報として、例えば、決済金額に対する還元率や、還元額の情報などが例示される。
【0053】
また、「CB上限」の項目は、管理装置100により提供される電子決済サービスを用いて代金の決済を行った場合に、決済の当事者であるユーザが獲得済みのクーポンに基づいて、当事者であるユーザにキャッシュバックされる電子マネーの上限に関する情報を記憶する。
【0054】
また、「予算条件」の項目は、クーポンの適用によりユーザ端末10のユーザU01に還元するキャッシュバックの原資に割り当てる予算の情報を記憶する。また、「クーポン併用」の項目は、クーポンの併用の許否に関する情報を記憶する。また、「キャンペーン実施店舗」の項目は、クーポンの適用によりキャッシュバックを行う店舗の情報を記憶する。
【0055】
(決済情報記憶部123について)
決済情報記憶部123は、電子決済サービスを利用して行われた決済情報を記憶する。図6は、実施形態に係る決済情報の概要を示す図である。
【0056】
図6に示すように、決済情報記憶部123に記憶される決済情報は、複数の項目を有しこれらの項目は相互に対応付けられている。決済情報は、「ユーザID」や、「店舗ID」や、「商品ID」や、「決済金額」や、「決済日時」や、「決済番号」や、「適用クーポンID」などの複数の項目を有する。
【0057】
「ユーザID」及び「店舗ID」の項目には、上述のユーザ情報記憶部121や、クーポン情報記憶部122に記憶される「ユーザID」や「店舗ID」の項目の情報に対応する情報が記憶される。
【0058】
また、「商品ID」の項目には、ユーザにより購入された商品に個別に割り振られている各商品に固有の識別情報を記憶する。また、「決済金額」の項目は、決済金額の情報を記憶する。また、「決済日時」の情報は、決済日時の情報を記憶する。また、「決済番号」の項目は、対応する決済処理に対して個別に割り振られる各決済処理に固有の識別情報を記憶する。
【0059】
また、「適用クーポンID」は、対応する決済処理に連動して自動的に適用されたクーポンを識別するクーポンIDが記憶される。
【0060】
(口座情報記憶部124について)
口座情報記憶部124は、管理装置100により提供される電子決済サービスを利用するユーザの口座情報を記憶する。電子決済サービスを利用するユーザには、電子決済サービスを利用して商品の代金を支払うユーザ側と、電子決済サービスを導入して商品の代金の支払いを受け付ける店舗側とが含まれる。図7は、実施形態に係る口座情報の概要を示す図である。
【0061】
図7に示すように、口座情報記憶部125に記憶される口座情報は、複数の項目を有し、これらの項目は相互に対応付けられている。口座情報は、「ユーザID/店舗ID」や、「口座番号」や、「電子マネー残高」などの複数の項目を有する。
【0062】
「ユーザID/店舗ID」の項目は、電子決済サービスを利用して商品の代金を支払うユーザのユーザID、又は電子決済サービスを通じて商品の代金の支払いを受け付ける店舗の店舗IDのいずれかを記憶する。
【0063】
また、「口座番号」は、電子決済サービスを利用するユーザに個別に割り振られる各ユーザに固有の口座番号の情報を記憶する。また、「電子マネー残高」の項目は、口座に入金済みの電子マネーの残高の情報を記憶する。
【0064】
(制御部130について)
制御部130は、管理装置100の制御や演算を実行するコントローラ(controller)である。制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、管理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0065】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、算出部132と、決済処理部133とを有する。
【0066】
(取得部131について)
取得部131は、所定の決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ端末10により2次元コードC(図1参照)などの識別コードを読み取って実行される識別コード決済に関する決済情報を取得する。取得部131は、ユーザIDと、店舗IDと、決済金額とを対応付けた決済情報を取得する。
【0067】
(算出部132について)
算出部132は、決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいてユーザに還元されるユーザ特典であって、決済に紐付く店舗側が負担するユーザ特典に相当する額を、決済に紐付く売上額から差し引いた精算金額を算出する。例えば、決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンが、クーポンが適用されるユーザに対して所定のキャッシュバックを行うキャッシュバッククーポンである場合、算出部132は、決済に紐付く売上額に相当する決済金額から、所定のキャッシュバックに相当するCB予定額を差し引くことにより精算金額を算出する。
【0068】
(決済処理部133について)
決済処理部133は、前記算出部132により算出された精算金額に基づいて、取得部131により取得された決済情報に基づく決済処理を実行する。また、決済処理部133は、決済が完了した旨の通知をユーザ端末10へと送信する。
【0069】
図8を用いて、実施形態に係る管理装置100による処理の概要を説明する。図8は、実施形態に係る管理装置100による処理の概要を示す図である。
【0070】
図8に示すように、算出部132は、取得部131により取得された決済情報から、決済番号(例えば、KS0011)に紐付くユーザID(例えば、U#01)と、店舗ID(例えば、S#001)とを取得する。続いて、算出部132は、決済情報に含まれるユーザIDに基づいて、ユーザIDに紐付く獲得クーポンID(例えば、KP101)を取得する。そして、算出部132は、獲得クーポンIDと、決済情報に含まれる店舗IDとに基づいて、クーポン情報記憶部122に記憶されているクーポン情報の中から決済処理に適用可能な適用クーポンIDを特定する。
【0071】
次に、算出部132は、特定した適用クーポンIDに対応付けられているクーポン情報(例えば、CB額やCB上限など)に基づいて、CB予定額(例えば、90円)を算出する。次に、算出部132は、店舗IDが示す店舗(例えば、店舗A)の売上額に相当する決済金額(例えば、300円)からCB予定額(例えば、90円)を差し引いて、精算金額(例えば、210円)を算出する。
【0072】
決済処理部133は、ユーザIDに紐付く口座から決済金額に相当する額の電子マネーを出金するとともに、CB予定額に相当する額の電子マネーを入金する。一方、決済処理部133は、店舗IDに紐付く口座に対して、精算金額に相当する額の電子マネーを入金し、決済処理を完了する。
【0073】
〔4.処理手順〕
以下、図9を用いて、実施形態に係る管理装置100の処理手順について説明する。図9は、実施形態に係る管理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。図9は、ユーザ端末10から受信する決済要求に応じて実行される処理手順例を説明する。なお、以下に示す処理手順は、管理装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0074】
図9に示すように、取得部131は、ユーザ端末10から決済要求を受信すると、決済要求に含まれる決済情報を取得する(ステップS101)
【0075】
また、算出部132は、決済に紐付くクーポン情報に基づいて、ユーザ端末10のユーザU01に対するCB予定額を算出する(ステップS102)。
【0076】
また、算出部132は、決済金額とCB予定額とに基づいて、精算金額を算出する(ステップS103)。
【0077】
決済処理部133は、算出部132により算出された精算金額と、決済情報とに基づく決済処理を実行する(ステップS104)。
【0078】
決済処理完了後、決済処理部133は、決済が完了した旨の通知をユーザ端末10へと送信し(ステップS105)、図9に示す処理手順を終了する。
【0079】
〔5.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。例えば、上述の実施形態において、管理装置100は、管理装置100により提供される電子決済サービスを利用するために店舗Aが負担する手数料を、店舗Aの売上額からさらに差し引いてもよい。図10は、変形例に係る管理装置による処理の概要を示す図である。
【0080】
図10に示すように、算出部132は、取得部131により取得された決済情報から、決済番号(例えば、KS0011)に紐付くユーザID(例えば、U#01)と、店舗ID(例えば、S#001)とを取得する。続いて、算出部132は、決済情報に含まれるユーザIDに基づいて、ユーザIDに紐付く獲得クーポンID(例えば、KP101)を取得する。そして、算出部132は、獲得クーポンIDと、決済情報に含まれる店舗IDとに基づいて、クーポン情報記憶部122に記憶されているクーポン情報の中から決済処理に適用可能な適用クーポンIDを特定する。
【0081】
次に、算出部132は、適用クーポンIDに対応付けられているクーポン情報(例えば、CB額やCB上限など)に基づいて、CB予定額(例えば、90円)を算出する。次に、算出部132は、店舗IDが示す店舗(例えば、店舗A)の売上額に相当する決済金額(例えば、300円)から、CB予定額(例えば、90円)を差し引いて、精算金額(例えば、205円)を算出する。また、算出部132は、精算金額から手数料(例えば、5円)を差し引いて、店舗IDが示す店舗(例えば、店舗A)への入金額(例えば、205円)を算出する。
【0082】
決済処理部133は、ユーザIDに紐付く口座から決済金額に相当する額の電子マネーを出金するとともに、CB予定額に相当する額の電子マネーを入金する。一方、決済処理部133は、店舗IDに紐付く口座に対して、入金額に相当する額の電子マネーを入金し、決済処理を完了する。
【0083】
これにより、管理装置100が適用する電子決済サービスを導入する店舗が、電子決済サービスの利用に伴う手数料を支払う手間を省くことができ、さらに店舗側の利便性を向上できる。
【0084】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態及び変形例に係る管理装置100は、例えば、図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、管理装置100を例に挙げて説明する。図11は、実施形態に係る管理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0085】
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0086】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0087】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0088】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0089】
例えば、コンピュータ1000が管理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、管理装置100の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0090】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る管理装置100は、取得部131と、算出部132と、決済処理部133とを有する。取得部131は、所定の決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する。算出部132は、取得部131により取得された決済情報に基づいて、決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいてユーザに付与される利益であって、決済に紐付く店舗側が負担する利益の額を、決済に紐付く売上額から差し引いた精算金額を算出する。決済処理部133は、算出部132により算出された精算金額と、決済情報とに基づく決済処理を実行する。
【0091】
このように、管理装置100は、クーポンに基づいてユーザに還元されるキャッシュバックの相当額を店舗の売上額から予め差し引くので、店舗側は、キャッシュバック用の原資を予め準備することなく、クーポンに基づいてユーザにキャッシュバックする電子決済サービスを導入できる。これにより、電子決済サービスを導入する金銭的な障壁を低くでき、ユーザに対してクーポンに基づく特典を付与できる電子決済サービスを導入する店舗側の利便性を向上できる。
【0092】
また、算出部132は、決済の利用に伴う手数料を売上額から差し引いて精算金額を算出する。これにより、店舗側が、電子決済サービスの利用に伴う手数料を支払う手間を省くことができる。
【0093】
また、取得部131は、識別コードを用いて実行される電子決済に関する決済情報を取得する。これにより、店舗側は、専用の端末を用意するための設備投資が不要となり、電子決済サービスを導入する金銭的な障壁をさらに低くできる。
【0094】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0095】
また、上述した管理装置100は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0096】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【0097】
また、本願の実施形態に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本願の実施形態は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、実施形態の記載から当業者にとって明らかな他の効果を奏しうる。
【符号の説明】
【0098】
10 ユーザ端末
20 店舗端末
100 管理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
122 クーポン情報記憶部
123 決済情報記憶部
124 口座情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 算出部
133 決済処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2021-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別コードを用いて実行される電子マネーを用いた所定の電子決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された決済情報に基づいて、前記決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいて前記ユーザに対し、前記決済よりも後に利用可能なユーザ特典として還元されるキャッシュバックであって、前記決済に紐付く店舗側が前記決済に紐づく売上額である決済金額の中から負担する前記キャッシュバックに相当する額を、前記決済金額から差し引いた精算金額を算出する算出部と、
前記決済金額に相当する電子マネーを前記決済に紐づくユーザの口座から出金する処理を行った後、出金した前記決済金額に相当する電子マネーを原資として、前記算出部により算出された精算金額に相当する額の電子マネーを、前記決済に紐づく店舗の口座に入金する決済処理を実行する決済処理部と
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記算出部は、
前記決済の利用に伴う手数料を前記決済金額から差し引いて前記精算金額を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
コンピュータが実行する管理方法であって、
識別コードを用いて実行される電子マネーを用いた所定の電子決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された決済情報に基づいて、前記決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいて前記ユーザに対し、前記決済よりも後に利用可能なユーザ特典として還元されるキャッシュバックであって、前記決済に紐付く店舗側が前記決済に紐づく売上額である決済金額の中から負担する前記キャッシュバックに相当する額を、前記決済金額から差し引いた精算金額を算出する算出工程と、
前記決済金額に相当する電子マネーを前記決済に紐づくユーザの口座から出金する処理を行った後、出金した前記決済金額に相当する電子マネーを原資として、前記算出工程により算出された精算金額に相当する額の電子マネーを、前記決済に紐づく店舗の口座に入金する決済処理を実行する決済処理工程と
を含むことを特徴とする管理方法。
【請求項4】
識別コードを用いて実行される電子マネーを用いた所定の電子決済手段を用いて実行される決済に関する決済情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された決済情報に基づいて、前記決済に紐付くユーザにより予め取得されたクーポンに基づいて前記ユーザに対し、前記決済よりも後に利用可能なユーザ特典として還元されるキャッシュバックであって、前記決済に紐付く店舗側が前記決済に紐づく売上額である決済金額の中から負担する前記キャッシュバックに相当する額を、前記決済金額から差し引いた精算金額を算出する算出手順と、
前記決済金額に相当する電子マネーを前記決済に紐づくユーザの口座から出金する処理を行った後、出金した前記決済金額に相当する電子マネーを原資として、前記算出手順により算出された精算金額に相当する額の電子マネーを、前記決済に紐づく店舗の口座に入金する決済処理を実行する決済処理手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする管理プログラム。