(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022057935
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法及び提供プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220404BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220404BHJP
【FI】
G06Q30/02 446
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020166455
(22)【出願日】2020-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 一之進
(72)【発明者】
【氏名】柳瀬 将良
(72)【発明者】
【氏名】大塚 千壽子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】利用者が利用するプラットフォームに対応する情報を提供する。
【解決手段】本願に係る提供装置は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から、当該店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から、当該店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた関連情報を前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供部と
を有することを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記関連情報を提供する優先度を、前記店舗に関する所定の指標に基づいて算出する算出部
をさらに有し、
前記提供部は、
前記算出部により算出された優先度に基づいて、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記関連情報を提供する提供期間を受け付け、
前記提供部は、
前記受付部により受け付けられた提供期間において、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記算出部は、
前記提供期間の残り期間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の提供装置。
【請求項5】
前記受付部は、
取引対象が前記店舗において提供可能な期間を示す期間情報を受け付け、
前記提供部は、
前記期間情報が示す期間において、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項6】
前記算出部は、
前記期間情報が示す期間の残り期間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項5に記載の提供装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記期間情報が示す期間のうち経過した期間に応じた情報を利用者に提供する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の提供装置。
【請求項8】
前記算出部は、
前記関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から7のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、当該関連情報を提供するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2から8のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記優先度に基づく表示態様で前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2から9のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項11】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者の位置から前記店舗の所在地までの距離に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から10のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項12】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者が購入する取引対象の価格帯と、前記関連情報に対応する取引対象の価格帯とに基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から11のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項13】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者の属性に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から12のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項14】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから、前記店舗が取引対象を利用者に提供するまでの時間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から13のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項15】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームにおける前記店舗の評価に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から14のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項16】
前記算出部は、
所定の期間内において前記店舗が前記所定のプラットフォームを介して受け付けた注文の数に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から15のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項17】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する前記店舗の信用度に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から16のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項18】
前記算出部は、
前記関連情報の提供に対して前記店舗により設定された入札額に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から17のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項19】
前記提供部は、
利用者が前記所定のプラットフォームを介して取引対象を注文するタイミングで前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から18のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項20】
前記提供部は、
前記所定のプラットフォームにおいて利用者がフォローしている前記店舗から受け付けられた前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から19のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項21】
前記受付部は、
前記所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する前記店舗の信用度に基づいて、前記店舗から前記関連情報を受け付けるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1から20のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項22】
前記提供部は、
前記関連情報が利用者に選択された場合は、前記関連情報に対応する取引対象の注文を前記所定のプラットフォームを介して受け付けるためのコンテンツを利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1から21のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項23】
前記受付部は、
所定の決済手段を提供する前記所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける前記店舗から前記関連情報を受け付ける
ことを特徴とする請求項1から22のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項24】
前記受付部は、
前記所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する当該利用者に対し当該取引対象を提供する前記店舗から、前記関連情報を受け付ける
ことを特徴とする請求項1から23のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項25】
コンピュータが実行する提供方法であって、
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から、当該店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた関連情報を前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする提供方法。
【請求項26】
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から、当該店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた関連情報を前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法及び提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して広告主等からの要求に応じた情報を利用者に提供する技術が知られている。このような技術の一例として、広告主が提供するサービスに関連するサービス情報と、予め登録された広告情報とを組み合わせた広告を生成し、配信する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、利用者が利用するプラットフォームに対応する情報を提供できるとは限らない。
【0005】
例えば、上記の従来技術では、生成された広告群の中から、ユーザが入力した検索キーワードに対応する広告を配信する構成が記載されているに過ぎず、利用者が利用するプラットフォームに対応する情報を提供できるとは限らない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者が利用するプラットフォームに対応する情報を提供できる提供装置、提供方法及び提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る提供装置は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から、当該店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けられた関連情報を前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供部とを有することを特徴とする提供装置。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、利用者が利用するプラットフォームに対応する情報を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る事業者端末の画面の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(1)である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(2)である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る事業者情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.実施形態〕
図1を用いて、本実施形態の提供装置等により実現される提供処理について説明する。
図1は、実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。なお、
図1では、本実施形態に係る提供装置の一例である決済サーバ10によって、実施形態に係る提供処理などが実現されるものとする。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る提供処理システム1は、決済サーバ10と、利用者端末100と、事業者端末200とを含む。決済サーバ10、利用者端末100及び事業者端末200は、ネットワークN(例えば、
図5参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、
図1に示した提供処理システム1には、複数台の決済サーバ10、複数台の利用者端末100及び複数台の事業者端末200が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す決済サーバ10は、実施形態に係る提供処理を実行する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ10は、利用者端末100を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供する。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者(事業者)や取引対象が提供される利用者の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間において電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
【0014】
また、決済サーバ10は、飲食店向けの事前注文サービスを提供する。例えば、決済サーバ10は、利用者端末100を用いる電子決済用のアプリケーション(以下、単に「決済アプリ」と記載する場合がある)内で起動するアプリケーション(ミニアプリ)において事前注文サービスを提供する。以下、事前注文サービスを提供するアプリケーションを単に「事前注文アプリ」と記載する場合がある。
【0015】
例えば、決済サーバ10は、電子決済サービスを管理する(言い換えると、電子決済サービスに関する処理を制御する)決済管理部と、事前注文サービスを管理する(言い換えると、事前注文サービスに関する処理を制御する)注文管理部とを有する。そして、決済管理部及び注文管理部は、それぞれ共通キー(例えば、事前注文サービスを介した利用者からの注文を識別するための注文番号)を用いて利用者からの注文の内容(例えば、取引対象や、決済金額)を特定し、それぞれのサービスに関する処理を実行する。
【0016】
図1に示す利用者端末100は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末100は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、
図1に示す例では、利用者端末100がスマートフォンである場合を示す。
【0017】
図1に示す事業者端末200は、利用者に取引対象を提供する事業者によって利用される情報処理装置である。事業者端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、携帯電話機、PDA等により実現される。また、事業者端末200は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、
図1に示す例では、事業者端末200がスマートフォンである場合を示す。
【0018】
なお、利用者端末100及び事業者端末200は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ10から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語、Java(登録商標)等のプログラミング言語、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語等により記述される。なお、決済サーバ10から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0019】
〔1-1.利用者端末100を用いた決済について〕
ここで、決済サーバ10が実行する提供処理に先立ち、利用者端末100を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが利用者端末100を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の利用者端末100を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
【0020】
例えば、利用者Uが店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、利用者端末100に予めインストールされた決済アプリを起動する。そして、利用者Uは、決済アプリを介して、店舗Aに設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、利用者端末100は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗Aの店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、利用者端末100は、利用者Uを識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗Aを示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0021】
このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を利用者端末100へと送信する。このような場合、利用者端末100は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0022】
なお、利用者端末100を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、利用者端末100を用いた決済は、店舗Aに設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、利用者端末100は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された店舗端末は、利用者端末100に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者Uを示す情報(例えば、利用者ID))と、決済金額と、店舗Aを識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗Aの店舗端末或いは利用者端末100に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0023】
また、利用者端末100を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗Aの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、利用者端末100は、店舗Aの口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
【0024】
〔1-2.実施形態の概要について〕
ここで、従来、ネットワークを介して広告主等からの要求に応じた情報を利用者に提供する技術として、広告主が提供するサービスに関連するサービス情報と、予め登録された広告情報とを組み合わせた広告を生成し、配信する技術が提案されている。しかしながら、このような技術では、生成された広告群の中から、ユーザが入力した検索キーワードに対応する広告を配信しているに過ぎず、利用者が利用するプラットフォームに対応する情報を提供できるとは限らない。
【0025】
そこで、決済サーバ10は、実施形態に係る提供処理を実行する。以下、
図1を用いて、決済サーバ10が実行する情報処理について説明する。なお、以下の説明では、利用者端末100が利用者Uにより利用され、事業者端末200が店舗Aを管理する事業者M1により利用される例を示す。また、以下の説明では、利用者端末100を利用者Uと同一視し、事業者端末200を事業者M1及び店舗Aと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者Uを利用者端末100、事業者M1及び店舗Aを事業者端末200と読み替えることもできる。
【0026】
また、以下の説明では、決済サーバ10が提供する電子決済サービスを利用して利用者からの決済を受け付ける店舗A(すなわち、電子決済サービスの加盟店)が、事前注文サービスの加盟店であり、事前注文サービスを介して利用者に商品(飲食物)を提供するものとする。例えば、事業者M1は、電子決済サービスを利用して利用者に提供する取引対象の商品(例えば、テイクアウト品)に関する商品情報を決済サーバ10に登録し、事前注文サービスを介して利用者からの注文を受け付け、その後来店する利用者に商品を提供する。
【0027】
また、以下の説明において、決済サーバ10は、商品名や、価格、説明テキスト、商品画像、商品に付与可能なオプション(商品のサイズや、トッピングなど)などを含む商品情報の登録を事前注文サービスの加盟店の事業者等から受け付け、店舗の情報(例えば、店舗IDや、店舗名、所在地など)に紐付けて管理するものとする。
【0028】
まず、事業者端末200は、事業者M1からの操作に応じて、事前注文サービスにおいて利用者に提供するメニュー(商品情報)の管理画面を表示する(ステップS1)。続いて、事業者M1は、店舗Aに関連する関連情報を管理画面に入力する(ステップS2)。例えば、事業者M1は、店舗Aや店舗Aにおいて提供する商品などに関して、利用者にアピールしたい情報であって、店舗Aが事前注文サービスに予め登録した情報に一時的に付加される情報を関連情報として管理画面に入力する。
【0029】
続いて、決済サーバ10は、関連情報を事業者M1から受け付ける(ステップS3)。例えば、決済サーバ10は、商品#3を示す情報や、管理画面に入力された情報などを含む関連情報を受け付ける。また、決済サーバ10は、同様の手法により、事前注文サービスの各加盟店の事業者から、関連情報を受け付ける。
【0030】
ここで、
図2を用いて、上述した実施形態において事業者端末200が表示する管理画面の例、並びに、事業者M1が入力する関連情報の例を説明する。
図2は、実施形態に係る事業者端末の画面の一例を示す図である。
【0031】
図2に示すように、事業者端末200は、事前注文サービスにおいて利用者に提供する商品情報を管理するための画面C11を表示する。例えば、事業者端末200は、事業者M1が提供する各商品に対応する商品情報や、商品が売り切れたか否かを切り替えるための「売り切れ」スイッチ、商品の関連情報の入力を指示するための「アピール」スイッチなどを表示する領域AR11を含む画面C11を表示する。ここで、
図2の例において、商品#3に対応する「アピール」スイッチが事業者M1により右側にドラッグされたものとする。この場合、事業者端末200は、画面C11を、商品#3の関連情報を入力するための画面C12に遷移させる。
【0032】
事業者端末200は、利用者に対し商品#3をアピールするコメントを入力するための領域AR12と、関連情報を事前注文サービスにおいて掲載する時間を入力するための領域AR13と、領域AR12及びAR13に入力された情報の保存を指示するためのボタンB11とを含む画面C12を表示する。例えば、事業者M1は、商品#3をアピールするコメントとして事前注文サービスに掲載されるテキスト情報を領域AR12に入力する。また、事業者M1は、領域AR12に入力したテキスト情報を掲載する時間を領域AR13に入力する。また、ボタンB11が押下された場合、事業者端末200は、領域AR12及びAR13に入力された情報を関連情報#1として決済サーバ10に送信する。
【0033】
なお、関連情報を掲載する時間は任意に設定可能である。例えば、事業者端末200は、関連情報#1を掲載する期間(例えば、何時から何時まで)や、定期的に関連情報#1を掲載する期間(例えば、毎週何曜日の何時から何時まで)の入力を事業者M1から受け付けてもよい。
【0034】
図1に戻り、説明を続ける。
図1の例において、利用者Uが利用者端末100にインストールされた決済アプリ内の事前注文アプリを起動し、事前注文アプリのコンテンツの提供要求を決済サーバ10に送信したものとする。この場合、決済サーバ10は、各事業者から受け付けた関連情報を利用者Uに提供する優先度を算出する(ステップS4)。例えば、決済サーバ10は、利用者Uの現在位置から、関連情報の提供元である各店舗の所在地までの距離に基づいて、各関連情報の優先度を算出する。具体的な例を挙げると、決済サーバ10は、利用者Uの現在位置からの距離が短いほど優先度を高く算出し、現在位置からの距離が長いほど優先度を低く算出する。なお、
図1の例において、決済サーバ10は、関連情報#1の優先度を最も高く算出したものとする。
【0035】
続いて、決済サーバ10は、算出した優先度に基づいて、事前注文アプリを介して関連情報を利用者Uに提供する(ステップS5)。例えば、決済サーバ10は、算出した優先度に基づいて、どの関連情報をどのような順番で利用者Uに提供するか決定(言い換えると、関連情報のリスティング処理を実行)し、関連情報を提供する。
【0036】
また、決済サーバ10は、関連情報からテキスト情報(提供者が入力したコメント等)を抽出する。そして、決済サーバ10は、抽出したテキスト情報に基づいて関連情報を分類(カテゴライズ)し、分類したカテゴリに基づいて関連情報を提供する。具体的な例を挙げると、決済サーバ10は、「出来立て」をテキスト情報に含む関連情報や、「出来立て」に類する文言をテキスト情報に含む関連情報(例えば、事業者M1が入力した「焼き立てです!」をテキスト情報に含む関連情報#1)をカテゴリ「出来立て」に分類する。
【0037】
続いて、利用者端末100は、関連情報を含む事前注文アプリのコンテンツを表示する(ステップS6)。例えば、利用者端末100は、ステップS5において決定された順番で関連情報を表示する。
【0038】
ここで、
図3を用いて、上述した実施形態において利用者端末100が表示するコンテンツの例を説明する。
図3は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(1)である。
【0039】
図3に示すように、利用者端末100は、事前注文アプリを起動した際の初期表示画面である画面C21を表示する。例えば、利用者端末100は、店舗(事前注文サービスの加盟店)が所在するエリアの指定を入力するための領域AR21と、事前注文する商品のカテゴリを指定するための領域AR22と、利用者Uの現在位置から所定の範囲内に所在する店舗に対応するコンテンツ(例えば、店舗の名称や、店舗の外観の画像、アイコンなど)を表示する領域AR23と、店舗の事業者等から受け付けられた関連情報に対応するポップアップPU21とを含む画面C21を表示する。
図3の例において、利用者端末100は、商品のカテゴリに加え、関連情報から抽出した情報に基づくカテゴリ「出来立て」を領域AR22する。また、利用者端末100は、ステップS4において優先度が最も高く算出された関連情報#1に対応するポップアップPU21を表示するとともに、関連情報#1の提供元である店舗Aに対応するコンテンツを、領域AR23のうち初期表示画面に表示される領域に表示する。店舗Aに対応するコンテンツが選択された場合、利用者端末100は、画面C21を、店舗Aにおいて提供される各商品の事前注文を行うための注文画面に遷移させる。また、ポップアップPU21が選択された場合、利用者端末100は、画面C22を、商品#3の事前注文を行うための注文画面に遷移させる。なお、
図3の例では、カテゴリ「出来立て」に対応する領域が利用者Uに選択されたものとする。この場合、利用者端末100は、画面C21を、カテゴリ「出来立て」に分類された関連情報を表示する画面C22に遷移させる。
【0040】
利用者端末100は、カテゴリ「出来立て」に分類された関連情報と、当該関連情報の提供元である店舗に対応するコンテンツとを表示する領域AR24を表示する。ここで、店舗に対応するコンテンツが選択された場合、利用者端末100は、画面C22を、当該店舗において提供される各商品の事前注文を行うための注文画面に遷移させる。また、関連情報が選択された場合、利用者端末100は、画面C22を、当該関連情報に対応する商品の事前注文を行うための注文画面に遷移させる。
【0041】
図1に戻り、説明を続ける。
図1の例において、利用者Uが店舗Aに対する事前注文を希望したものとする。この場合、利用者Uは、事前注文を行うための注文画面を利用者端末100に表示させ、当該画面に店舗Aに対する注文内容を入力する。(ステップS7)。例えば、利用者端末100は、利用者Uからの操作に応じて店舗Aに紐付けられた商品情報を決済サーバ10から取得し、取得した商品情報を示す注文画面を表示する。そして、利用者Uは、店舗Aにおいて提供される各商品の注文数や、各商品に付与するオプションなどを注文画面に入力する。
【0042】
続いて、利用者端末100は、入力された注文内容を決済サーバ10に送信する(ステップS8)。例えば、利用者端末100は、注文画面における注文の確定操作に応じて、各商品の注文数や各商品に付与するオプションなどを示す注文内容とともに、店舗Aを示す情報や店舗Aに対する決済金額(商品及びオプションの合計額)などを示す決済情報を決済サーバ10に送信する。そして、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者Uが電子決済サービスで保有する第1の口座から、利用者Uが保有する他の口座であって、利用者Uが取引に利用できない第2の口座へ移行させる。具体的な例を挙げると、決済サーバ10は、利用者Uが電子決済サービスで保有する複数の口座間で電子マネーを移行させる処理であって、上述した利用者端末100を用いた決済に利用する第1の口座から、当該決済に利用できない第2の口座に決済金額分の電子マネーを移行させる処理を実行する。
【0043】
続いて、決済サーバ10は、利用者端末100から受け付けた注文内容を事業者端末200に送信する(ステップS9)。例えば、決済サーバ10は、利用者Uからの注文を受け付けた旨を示す通知(例えば、プッシュ通知)を事業者端末200の画面に表示させると共に、注文内容を送信する。そして、事業者端末200は、表示された通知に対する事業者M1の選択操作に応じて、注文内容を事業者M1が確認可能な態様で表示する。
【0044】
ここで、
図1の例において、事業者M1が利用者Uからの注文を受注すると決定したものとする。この場合、事業者端末200は、事業者M1からの操作に応じて、注文を受注する旨を示す情報を決済サーバ10に送信する。そして、決済サーバ10は、事業者端末200から受け付けた情報を利用者端末100に送信する。
【0045】
続いて、決済サーバ10は、商品の受領に関する情報を受け付ける(ステップS10)。例えば、決済サーバ10は、注文内容が示す商品の準備が完了した旨の通知を事業者端末200から受け付け、当該通知を示す情報と、商品を受領することが可能な日時と、商品を受領するための認証情報(受け取り番号等)とを利用者端末100に通知する。これにより、利用者Uは、店舗Aに訪問し、店舗Aの店員に認証情報を提示することで商品を受領することが可能となる。その後、決済サーバ10は、商品を受領したか否かを示す情報を利用者端末100から受け付ける。
【0046】
続いて、決済サーバ10は、商品の受領に応じた決済処理を実行する(ステップS11)。例えば、商品を受領したことを示す情報を利用者端末100から受け付けた場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者Uの第2の口座から、事業者M1が電子決済サービスで保有する口座に移行させる。一方、商品を受領できなかったことを示す情報を利用者端末100から受け付けた場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者Uの第2の口座から第1の口座に移行させる。
【0047】
なお、決済サーバ10は、ステップS8において、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者Uが電子決済サービスで保有する口座から、事前注文サービスの管理者が電子決済サービスで保有する口座へ移行させてもよい。この場合、商品を受領したことを示す情報を利用者端末100から受け付けた場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、管理者が保有する口座から、事業者M1が保有する口座に移行させる。また、商品を受領できなかったことを示す情報を利用者端末100から受け付けた場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、管理者が保有する口座から利用者Uの口座に移行させる。
【0048】
以上のように、実施形態に係る決済サーバ10は、事業者から受け付けた関連情報について、利用者への訴求効果が高いと推定される順にリスティングを行ったうえで、事前注文サービス上で提供することができる。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が利用するプラットフォームに対応する情報を提供できる。
【0049】
〔1-3.店舗の情報配信に関するサービスとの連携について〕
図1の実施形態では、決済サーバ10が、事前注文サービスにおいて利用者に関連情報を提供する例を示したが、決済サーバ10の機能はこのような例に限定されず、他のサービスにおいて関連情報を提供してもよい。ここで、
図4を用いて、決済アプリ内で起動するアプリケーションにおいて提供するサービスであって、店舗の情報配信に関するサービス上で関連情報を提供する例について説明する。
図4は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図(2)である。以下、店舗の情報配信に関するサービスを提供するアプリケーションを単に「情報配信アプリ」と記載する場合がある。
【0050】
図4に示すように、利用者端末100は、利用者からの操作に応じて情報配信アプリを起動した際、利用者の現在位置に対応する情報を示す画面C31を表示する。例えば、利用者端末100は、利用者の現在位置に対応する地図情報であって、電子決済サービスの加盟店の位置を示すオブジェクトが配置された地図情報を表示する領域AR31と、店舗の関連情報の表示を指示するためのボタンB31とを含む画面C31を表示する。ボタンB31が押下された、利用者端末100は、画面C31を、関連情報を表示する画面C32に遷移させる。
【0051】
利用者端末100は、関連情報の提供元である店舗に対応するコンテンツ(例えば、店舗の名称や、店舗の外観の画像、アイコン、店舗に関するテキスト情報など)を表示する領域AR32と、店舗の事業者等から受け付けられた関連情報に対応するポップアップPU31と、店舗のフォローを指示するためのボタンB32とを含む画面C32を表示する。店舗に対応するコンテンツが選択された場合、利用者端末100は、事前注文アプリを起動し、画面C32を、当該店舗において提供される各商品の事前注文を行うための注文画面に遷移させる。また、ポップアップPU31が選択された場合、利用者端末100は、事前注文アプリを起動し、画面C32を、対応する商品の事前注文を行うための注文画面に遷移させる。また、ボタンB32が押下された場合、利用者端末100は、利用者がフォローした店舗が提供元である関連情報が決済サーバ10から提供された際に、関連情報が提供された旨を示す通知を自装置の画面に表示する。
【0052】
以上のように、実施形態に係る決済サーバ10は、事前注文サービス以外のサービスにおいても関連情報を提供し、利用者を事前注文サービスに誘引することを可能とするため、訴求効果の高い情報提供を行うことができる。
【0053】
〔2.決済サーバの構成〕
次に、
図5を用いて、決済サーバ10の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
図5に示すように、決済サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0054】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100や、事業者端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0055】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部30は、口座データベース31と、事業者情報データベース32と、利用者情報データベース33とを有する。
【0056】
(口座データベース31について)
口座データベース31は、利用者や事業者、事前注文サービスの管理者の口座に関する各種の情報を記憶する。ここで、
図6を用いて、口座データベース31が記憶する情報の一例を説明する。
図6は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
図6の例において、口座データベース31は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」といった項目を有する。
【0057】
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「所有者情報」は、口座を所有(保有)する所有者(利用者や事業者、事前注文サービスの管理者)に関する情報を示し、例えば、所有者を識別するための識別情報(識別子)が格納される。「口座残高」は、利用者や事業者、事前注文サービスの管理者が所有する口座の残高を示す。
【0058】
すなわち、
図6では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「7800」である例を示す。
【0059】
(事業者情報データベース32について)
事業者情報データベース32は、事業者に関する各種情報を記憶する。ここで、
図7を用いて、事業者情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。
図7は、実施形態に係る事業者情報データベースの一例を示す図である。
図7の例において、事業者情報データベース32は、「事業者ID」、「店舗ID」、「口座ID」、「所在地」、「評価情報」、「信用度」、「取引対象情報」といった項目を有する。
【0060】
「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「店舗ID」は、事業者が管理する店舗を識別するための識別情報を示す。「口座ID」は、事業者が所有する口座を識別するための識別情報を示す。「所在地」は、事業者が管理する店舗の位置情報(例えば、住所)を示す。「評価情報」は、事前注文サービスにおける取引の実績(例えば、取引対象の受領の成否)に基づく情報や、利用者により投稿された評価(レビュー)に基づく情報を示す。「信用度」は、事前注文サービスを介した取引対象の提供に関する事業者の信用度を示す。
【0061】
「取引対象情報」は、事業者が提供する取引対象に関する情報を示し、例えば、「取引対象ID」、「価格」、「画像」といった項目を有する。「取引対象ID」は、取引対象を識別するための識別情報を示す。「価格」は、取引対象の価格を示す。「画像」は、取引対象の画像を示す。
【0062】
すなわち、
図7では、事業者ID「MID#1」によって識別される事業者が管理する店舗が店舗ID「SID#1」によって識別され、所在地が「所在地#1」であり、当該事業者が所有する口座が口座ID「AID#2」によって識別され、当該事業者が提供する取引対象のうち、取引対象ID「TID#1」によって識別される取引対象の価格が「400円」、画像が「画像#1」である例を示す。
【0063】
(利用者情報データベース33について)
利用者情報データベース33は、決済サーバ10が提供するサービスの利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、
図8を用いて、利用者情報データベース33が記憶する情報の一例を説明する。
図8は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。
図8の例において、利用者情報データベース33は、「利用者ID」、「決済履歴」、「利用履歴」といった項目を有する。
【0064】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「決済履歴」は、電子決済サービスを利用して行った決済の履歴を示し、例えば、決済先(事業者)や、決済対象(取引対象)、決済金額などといった情報が格納される。「利用履歴」は、事前注文サービスや、店舗の情報配信に関するサービスなどの各種サービスにおける利用者の利用履歴を示し、例えば、事前注文サービスにおける注文内容を示す情報や、店舗の情報配信に関するサービスにおいて利用者がフォローしている店舗を示す情報などが格納される。
【0065】
すなわち、
図8では、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者の決済履歴が「決済履歴#1」、利用履歴が「利用履歴#1」である例を示す。
【0066】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、
図5に示すように、受付部41と、算出部42と、提供部43と、決済処理部44とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0067】
(受付部41について)
受付部41は、利用者から事業者に対する決済に関する決済情報を受け付ける。例えば、受付部41は、利用者を識別する利用者識別情報と、決済アプリを介して撮影された店舗識別情報と、利用者或いは店舗の店員から入力された決済金額とを示す決済情報を利用者端末100から受け付ける。
【0068】
なお、受付部41は、決済情報を事業者端末200から受け付けてもよい。例えば、受付部41は、利用者端末100に表示された、利用者を識別するための利用者識別情報を、事業者端末200(店舗端末)が読み取ることで決済が行われた場合、当該決済を示す決済情報を事業者端末200から受け付ける。
【0069】
また、受付部41は、所定の店舗で提供される取引対象の注文を、所定のプラットフォームを介して利用者から受け付けてもよい。例えば、
図1の例において、受付部41は、利用者端末100にインストールされた決済アプリ内の事前注文アプリを介して、店舗Aに対する注文内容を受け付ける。
【0070】
また、受付部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から、当該店舗に関連する関連情報を受け付けてもよい。例えば、
図1の例において、受付部41は、店舗Aや店舗Aにおいて提供する商品などに関して利用者にアピールしたい情報を関連情報として、事業者端末200から受け付ける。
【0071】
また、受付部41は、関連情報を提供する提供期間を受け付けてもよい。例えば、
図1の例において、受付部41は、画面C12の領域AR13に入力された、関連情報を掲載する時間を受け付ける。
【0072】
また、受付部41は、所定の決済手段を提供する所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から関連情報を受け付けてもよい。例えば、
図1の例において、受付部41は、決済アプリ内で起動する事前注文アプリを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗Aから関連情報を受け付ける。
【0073】
また、受付部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する当該利用者に対し当該取引対象を提供する店舗から、関連情報を受け付けてもよい。例えば、
図1の例において、受付部41は、事前注文サービスを介して利用者Uからの注文を受け付け、その後に来店する利用者Uに商品を提供する店舗Aから、関連情報を受け付ける。
【0074】
また、受付部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する当該利用者に対し当該取引対象を提供する前記店舗から、前記関連情報を受け付けてもよい。例えば、
図1の例において、受付部41は、事前注文サービスを提供する事前注文アプリを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗Aから関連情報を受け付ける。
【0075】
ここで、取引対象が提供可能な期間において、当該取引対象に関する関連情報を利用者に提供したいといった要望が考えられる。したがって、受付部41は、取引対象が店舗において提供可能な期間を示す期間情報を受け付けてもよい。例えば、受付部41は、店舗の営業時間や、関連情報によるアピールの対象である取引対象を提供する特定の期間(例えば、ランチタイム)などを示す期間情報を受け付ける。
【0076】
さらに、事前注文サービスにおける信用度が高い店舗から受け付けられた関連情報には、誇大な表現や虚偽が含まれないことが想定される。したがって、受付部41は、所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する店舗の信用度に基づいて、店舗から関連情報を受け付けるか否かを判定してもよい。例えば、受付部41は、事前注文サービスの管理者や利用者などに対して提供した情報と、実際の事前注文サービスでの行動との乖離が小さい店舗ほど高く算出される信用度に基づいて、店舗から関連情報を受け付けるか否かを判定する。具体的な例を挙げると、受付部41は、事前注文サービスに登録した営業時間、利用者に取引対象を提供するまでの時間などを順守している店舗や、事前注文サービスに掲載している取引対象の画像と利用者に実際に提供した取引対象との一致度が高い店舗ほど高く算出される信用度に基づき、信用度が所定の閾値以下である店舗からの関連情報を受け付けないと判定する。
【0077】
(算出部42について)
算出部42は、関連情報を提供する優先度を、店舗に関する所定の指標に基づいて算出する。例えば、
図1の例において、算出部42は、事業者情報データベース32や、利用者情報データベース33、関連情報が示す情報などを参照し、店舗から受け付けられた関連情報を提供する優先度を算出する。
【0078】
また、算出部42は、関連情報の提供先である利用者の位置から店舗の所在地までの距離に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、
図1の例において、算出部42は、利用者Uの現在位置から、関連情報の提供元である各店舗の所在地までの距離に基づいて、各関連情報の優先度を算出する。
【0079】
なお、算出部42は、位置情報の履歴等に基づいて推定される利用者の拠点(例えば、自宅や勤務先、通学先、移動経路など)の所在地から、関連情報の提供元である店舗の所在地までの距離に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、利用者の拠点の所在地からの距離が短いほど優先度を高く算出し、拠点の所在地からの距離が長いほど優先度を低く算出する。
【0080】
ここで、例えば、関連情報が、取引対象(食品)が出来立てであることをアピールするものである場合、店舗により設定された当該関連情報の提供期間の終盤においては、取引対象が売り切れる事態や、取引対象が出来立てとは言えない状態である事態などが想定される。したがって、算出部42は、提供期間の残り期間に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、関連情報が、取引対象が出来立てであることをアピールするものや、販売数が限定されている取引対象をアピールするものである場合(言い換えると、取引対象の販売数や販売期間が限定されている場合)、算出部42は、提供期間の残り期間が長いほど(言い換えると、関連情報の鮮度が高いほど)優先度を高く算出し、提供期間の残り期間が短いほど優先度を低く算出する。
【0081】
また、算出部42は、期間情報が示す期間の残り期間に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、店舗の営業時間の残り時間が長いほど当該店舗から受け付けられた関連情報の優先度を高く算出し、残り時間が短いほど優先度を低く算出する。また、算出部42は、関連情報によるアピールの対象である取引対象を提供する時間の残り時間が長いほど当該関連情報の優先度を高く算出し、残り時間が短いほど優先度を低く算出する。
【0082】
さらに、利用者が購入する取引対象の価格帯に対応する関連情報を優先的に提供することで、訴求効果を高めたいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、関連情報の提供先である利用者が購入する取引対象の価格帯と、関連情報に対応する取引対象の価格帯とに基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、利用者が事前注文サービスで注文した取引対象の価格帯と、関連情報の提供元である店舗が提供する取引対象の価格帯との差額が小さいほど優先度を高く算出し、差額が大きいほど優先度を低く算出する。また、算出部42は、利用者が事前注文サービスで注文した取引対象の価格帯と、関連情報が示す取引対象の価格との差額が小さいほど優先度を高く算出し、差額が大きいほど優先度を低く算出する。
【0083】
さらに、利用者の趣味嗜好に応じた関連情報を優先的に提供することで、訴求効果を高めたいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、関連情報の提供先である利用者の属性に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、各種サービスにおける利用者の利用履歴により推定される属性(デモグラフィック属性やサイコグラフィック属性)に対応する店舗から受け付けられた関連情報や、属性に対応する取引対象に関する関連情報の優先度を高く算出する。
【0084】
さらに、利用者が事前注文サービスを利用するタイミング(言い換えると、利用者が空腹であるタイミング)で、取引対象を迅速に提供できる店舗から受け付けられた関連情報を優先的に提供することにより、利便性や訴求効果を向上させたいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから、店舗が取引対象を利用者に提供するまでの時間に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、店舗が設定した取引対象を提供するまでの時間や、事前注文サービスにおける店舗の取引対象の提供の実績に基づいて推定される時間に基づいて、優先度を算出する。具体的な例を挙げると、算出部42は、店舗が取引対象を利用者に提供するまでの時間が短いほど優先度を高く算出し、時間が長いほど優先度を低く算出する。
【0085】
なお、算出部42は、関連情報が示す取引対象を利用者に提供するまでの時間に基づいて、優先度を算出してもよい。
【0086】
さらに、利用者等による店舗の評価(レビュー等)に基づいて優先度を算出することで、訴求力の高い店舗から受け付けられた関連情報を優先的に提供したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、所定のプラットフォームにおける店舗の評価に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、事前注文サービスを利用して注文を行った利用者により投稿された店舗のレビューや、事前注文サービスにおける店舗の実績(例えば、注文の数や、取引対象の受け渡しの成否など)などに基づいて、店舗から受け付けられた関連情報の優先度を算出する。具体的な例を挙げると、算出部42は、評価が高いほどほど優先度を高く算出し、評価が低いほど優先度を低く算出する。
【0087】
また、算出部42は、所定の期間内において店舗が所定のプラットフォームを介して受け付けた注文の数に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、直近の所定期間の間に事前注文サービスを介して受け付けた注文の数が多い店舗から受け付けられた関連情報ほど優先度を高く算出し、注文の数が少ないほど優先度を低く算出する。
【0088】
さらに、事前注文サービスにおける信用度が高い店舗から受け付けられた関連情報には、誇大な表現や虚偽が含まれないことが想定され、このような関連情報を優先的に提供したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する店舗の信用度に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、関連情報の提供元である店舗の信用度が高いほど優先度を高く算出し、信用度が低いほど優先度を低く算出する。
【0089】
さらに、訴求効果が高い取引対象を示す関連情報を優先的に提供したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、関連情報が示す取引対象が注文された数や、事前注文サービスにおける仮想的な買い物かごに当該取引対象が投入されている数が多いほど優先度を高く算出し、少ないほど優先度を低く算出する。
【0090】
さらに、店舗からの入札額に応じて、関連情報を提供する優先度を決定したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、関連情報の提供に対して店舗により設定された入札額に基づいて、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、店舗により設定された入札額が高い関連情報ほど優先度を高く算出し、入札額が低いほど優先度を低く算出する。
【0091】
ここで、入札額とは、店舗から所定のプラットフォームの管理者に対して提供される料金であって、情報の提示等に対する報酬として設定される額である。例えば、決済サーバは、店舗が設定した関連情報が閲覧された場合、関連情報がタップされた場合、若しくは、関連情報がタップされ、その後、利用者が関連情報と対応する取引対象を注文した場合に、店舗側が入札額として設定した額を店舗から徴収する。例えば、決済サーバ10は、取引対象を注文した利用者の口座から取引対象の価格を徴収し、徴収した価格のうち、入札額を所定のプラットフォームの管理者が用いる口座に送金し、残余額を店舗の口座に入金してもよい。なお、決済サーバ10は、取引対象の価格に対する入札額の割合を受け付け、受け付けた割合が高い関連情報、若しくは、受け付けた割合と取引対象の価格との積(すなわち、入札額)の値が高い関連情報ほど優先的に提供してもよい。
【0092】
なお、算出部42は、上記の処理を複数組み合わせ、優先度を算出してもよい。例えば、算出部42は、利用者の位置から店舗の所在地までの距離、関連情報の提供期間の残り期間、利用者が購入する取引対象の価格帯、利用者の属性、店舗が取引対象を利用者に提供するまでの時間、店舗の評価、所定の期間内において店舗が受け付けた注文の数、店舗の信用度、関連情報に対応する取引対象の提供状況、並びに、関連情報の提供に対して店舗により設定された入札額に基づいて、優先度を算出してもよい。
【0093】
(提供部43について)
提供部43は、受付部41により受け付けられた関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供する。例えば、
図1の例において、提供部43は、事業者端末200から受け付けた関連情報#1を利用者Uに提供する。
【0094】
また、提供部43は、算出部42により算出された優先度に基づいて、関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供してもよい。例えば、
図1の例において、提供部43は、優先度が最も高く算出された関連情報#1を、事前注文アプリを起動した際の利用者端末100の初期表示画面に表示されるように提供する。
【0095】
また、提供部43は、優先度に基づく表示態様で関連情報を提供してもよい。例えば、
図1の例において、提供部43は、算出された優先度に基づいて、どの関連情報をどのような順番で利用者Uに提供するか決定し、関連情報を提供する。
【0096】
また、提供部43は、所定のプラットフォームにおいて利用者がフォローしている店舗から受け付けられた関連情報を提供してもよい。例えば、
図3の例において、提供部43は、決済アプリ内で起動するアプリケーションにおいて提供するサービスであって、店舗の情報配信に関するサービスにおいて利用者がフォローした店舗から受け付けられた関連情報を提供する。
【0097】
また、提供部43は、受付部41により受け付けられた提供期間において、関連情報を提供してもよい。例えば、提供部43は、提供元の店舗により設定された期間において、関連情報を提供する。
【0098】
また、提供部43は、期間情報が示す期間において、関連情報を提供してもよい。例えば、提供部43は、店舗の営業時間や、関連情報によるアピールの対象である取引対象を提供する特定の期間において、関連情報を提供する。
【0099】
また、提供部43は、関連情報が利用者に選択された場合は、関連情報に対応する取引対象の注文を所定のプラットフォームを介して受け付けるためのコンテンツを利用者に提供してもよい。例えば、
図2の例において、利用者端末100に表示されるポップアップPU21が選択された場合や、画面C22に表示される関連情報が選択された場合、提供部43は、当該関連情報に対応する商品の事前注文を行うためのコンテンツを提供する。
【0100】
ここで、例えば、利用者が空腹と推定されるタイミングで関連情報を提供することにより、関連情報の訴求効果を高めたいといった要望が考えられる。したがって、提供部43は、利用者が所定のプラットフォームを介して取引対象を注文するタイミングで関連情報を提供してもよい。例えば、提供部43は、利用者の事前注文サービスにおける利用履歴に基づいて利用者が注文を行うタイミングを推定し、推定したタイミングで関連情報を提供する。また、提供部43は、利用者の電子決済サービスの利用履歴(例えば、飲食店に対する決済を行った日時)に基づいて利用者が食事を行うタイミングを推定し、推定したタイミングで関連情報を提供する。
【0101】
さらに、関連情報に対応する取引対象が数量限定である場合、売り切れた時点で関連情報の提供を停止したいといった要望が考えられる。したがって、提供部43は、関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、当該関連情報を提供するか否かを判定してもよい。例えば、提供部43は、事前注文サービス上で注文された取引対象の数が、店舗が設定した当該取引対象の在庫数に達したか否かを判定し、在庫数に達した場合に当該取引対象に対応する関連情報の提供を停止する。また、提供部43は、店舗端末(例えば、POS(Pont of Sales)端末)から取得される取引対象の販売数が、店舗が設定した当該取引対象の在庫数に達したか否かを判定し、在庫数に達した場合に当該取引対象に対応する関連情報の提供を停止する。
【0102】
さらに、店舗によっては、営業時間や、特定の取引対象を提供する期間のうち経過した期間に応じて、店舗の状況や、店舗が提供する取引対象の状態が推定可能である場合が想定される。したがって、提供部43は、期間情報が示す期間のうち経過した期間に応じた情報を利用者に提供してもよい。例えば、提供部43は、作り置きが可能な食品を提供する店舗の営業時間のうち、営業を開始してから所定の期間(例えば、30分)において、当該店舗により提供される食品が出来立てであることを示す情報を事前注文サービス上で提供する。
【0103】
(決済処理部44について)
決済処理部44は、受付部41が受け付けた決済情報に従い、決済処理を実行する。例えば、決済処理部44は、利用者IDが示す利用者の口座から、店舗IDが示す店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0104】
また、決済処理部44は、所定のプラットフォームを介して利用者から受け付けられた注文内容に基づく処理を実行してもよい。例えば、
図1の例において、決済処理部44は、注文内容に対応する決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者Uが電子決済サービスで保有する第1の口座から、利用者Uが保有する他の口座であって、利用者Uが取引に利用できない第2の口座へ移行させる。そして、決済処理部44は、商品の受領に応じて、利用者Uの第2の口座から、事業者M1が電子決済サービスで保有する口座に移行させる。
【0105】
〔3.情報処理のフロー〕
図9を用いて、実施形態に係る決済サーバ10の提供処理の手順について説明する。
図9は、実施形態に係る提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0106】
図9に示すように、決済サーバ10は、店舗から、当該店舗に関連する関連情報を受け付ける(ステップS101)。続いて、決済サーバ10は、関連情報を提供する優先度を、店舗に関する所定の指標に基づいて算出する(ステップS102)。続いて、決済サーバ10は、算出された優先度に基づいて、関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供する(ステップS103)。続いて、決済サーバ10は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける(ステップS104)。続いて、決済サーバ10は、注文内容を店舗に送信する(ステップS105)。続いて、決済サーバ10は、取引対象の受領に応じた決済処理を実行し(ステップS106)、処理を終了する。
【0107】
〔4.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0108】
〔4-1.決済サーバ10が提供するサービスについて〕
上述の実施形態において、決済サーバ10により飲食物の事前注文サービスが提供される例を示したが、決済サーバ10が提供するサービスにおける取引対象はこのような例に限定されない。例えば、決済サーバ10は、飲食物以外の各種取引対象の事前注文サービスを提供してもよい。また、決済サーバ10は、役務の予約に関するサービスを提供してもよい。
【0109】
また、決済サーバ10は、店舗における余剰在庫(例えば、飲食物の素材)を利用者に提供するサービスを提供してもよい。この場合、決済サーバ10は、店舗にいて余剰在庫が発生したことを示す関連情報を受け付け、利用者に提供してもよい。
【0110】
また、決済サーバ10が提供するサービスは、利用者が店舗に訪問する前に取引対象の注文を受け付け、テイクアウト品が提供されるサービスに限らない。例えば、決済サーバ10は、利用者が店舗に訪問する前に取引対象の注文を受け付け、当該店舗において利用者に取引対象が提供されるサービスを提供してもよい。
【0111】
また、決済サーバ10が提供するサービスは、利用者が店舗に訪問する前に取引対象の注文を受け付けるサービスに限らない。例えば、決済サーバ10は、利用者が店舗に訪問して店舗に設置された卓等に着席した後に、店舗に対する取引対象の注文を受け付けるサービスを提供してもよい。
【0112】
また、決済サーバ10が提供するサービスは、金銭の授受が発生するサービスに限らない。例えば、決済サーバ10は、フードバンクにより供給される食品の提供に関するサービスを提供してもよい。この場合、決済サーバ10は、フードバンクにより供給される食品の提供要求を利用者から受け付け、食品の提供の可否や、食品の提供場所などといった情報を利用者に通知し、食品が受領されたか否かを示す情報を利用者から受け付ける。
【0113】
〔4-2.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0114】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0115】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0116】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ10は、受付部41と、算出部42と、提供部43と、決済処理部44とを有する。受付部41は、利用者から事業者に対する決済に関する決済情報を受け付ける。また、受付部41は、所定の店舗で提供される取引対象の注文を、所定のプラットフォームを介して利用者から受け付ける。また、受付部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から、当該店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付ける。また、受付部41は、所定の決済手段を提供する所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗から関連情報を受け付ける。また、受付部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する当該利用者に対し当該取引対象を提供する店舗から、関連情報を受け付ける。算出部42は、関連情報を提供する優先度を、店舗に関する所定の指標に基づいて算出する。提供部43は、受付部41により受け付けられた関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供する。また、提供部43は、算出部42により算出された優先度に基づいて、関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供する。また、提供部43は、優先度に基づく表示態様で関連情報を提供する。また、提供部43は、関連情報が利用者に選択された場合は、関連情報に対応する取引対象の注文を所定のプラットフォームを介して受け付けるためのコンテンツを利用者に提供する。決済処理部44は、受付部41が受け付けた決済情報に従い、決済処理を実行する。また、また、決済処理部44は、所定のプラットフォームを介して利用者から受け付けられた注文内容に基づく処理を実行してもよい。
【0117】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、事業者から受け付けた関連情報について、利用者への訴求効果が高いと推定される順にリスティングを行ったうえで提供することができるため、適切な優先付けが行われた情報を利用者に提供できる。
【0118】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、受付部41は、関連情報を提供する提供期間を受け付ける。そして、提供部43は、受付部41により受け付けられた提供期間において、関連情報を提供する。また、受付部41は、取引対象が店舗において提供可能な期間を示す期間情報を受け付ける。そして、提供部43は、期間情報が示す期間において、関連情報を提供する。
【0119】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、適切な期間において関連情報を提供することができるため、利便性を向上できる。
【0120】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、受付部41は、所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する店舗の信用度に基づいて、店舗から関連情報を受け付けるか否かを判定する。
【0121】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、誇大な表現や虚偽が含まれないことが想定される店舗から受け付けた関連情報を提供することができるため、利用者に提供する情報の正確さを担保できる。
【0122】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、関連情報の提供先である利用者の位置から店舗の所在地までの距離に基づいて、優先度を算出する。
【0123】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者の位置の近傍に所在する関連情報を優先的に提供することができるため、訴求効果を向上させることができる。
【0124】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、提供期間の残り期間に基づいて、優先度を算出する。また、算出部42は、期間情報が示す期間の残り期間に基づいて、優先度を算出する。
【0125】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、時間の経過により変化する取引対象の状態の変化に応じて関連情報を提供する優先度を変化させることができるため、利便性を向上させることができる。
【0126】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、関連情報の提供先である利用者が購入する取引対象の価格帯と、関連情報に対応する取引対象の価格帯とに基づいて、優先度を算出する。
【0127】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が購入する取引対象の価格帯に対応する関連情報を優先的に提供することができるため、訴求効果を向上させることができる。
【0128】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、関連情報の提供先である利用者の属性に基づいて、優先度を算出する。
【0129】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者の趣味嗜好に応じた関連情報を優先的に提供することができるため、訴求効果を向上させることができる。
【0130】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから、店舗が取引対象を利用者に提供するまでの時間に基づいて、優先度を算出する。
【0131】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が事前注文サービスを利用するタイミングで、取引対象を迅速に提供できる店舗から受け付けられた関連情報を優先的に提供することができるため、利便性や訴求効果を向上させることができる。
【0132】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、所定のプラットフォームにおける店舗の評価に基づいて、優先度を算出する。また、算出部42は、所定の期間内において店舗が所定のプラットフォームを介して受け付けた注文の数に基づいて、優先度を算出する。
【0133】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者等による店舗の評価に基づいて優先度を算出することができるため、訴求力の高い店舗から受け付けられた関連情報を優先的に提供することができる。
【0134】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する店舗の信用度に基づいて、優先度を算出する。
【0135】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、誇大な表現や虚偽が含まれないことが想定される関連情報を優先的に提供できるため、利用者に提供する情報の正確さを担保できる。
【0136】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、優先度を算出する。
【0137】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、取引対象の提供状況に基づいて関連情報を提供できるため、訴求効果が高い取引対象を示す関連情報を優先的に提供できる。
【0138】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、算出部42は、関連情報の提供に対して店舗により設定された入札額に基づいて、優先度を算出する。
【0139】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、関連情報の提供元に対するか金額等に応じて関連情報を提供できるため、利便性を向上させることができる。
【0140】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、提供部43は、所定のプラットフォームにおいて利用者がフォローしている店舗から受け付けられた関連情報を提供する。
【0141】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が興味を示した店舗に関する関連情報を提供できるため、関連情報の訴求効果を向上させることができる。
【0142】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、提供部43は、利用者が所定のプラットフォームを介して取引対象を注文するタイミングで関連情報を提供する。
【0143】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が空腹と推定されるタイミングで関連情報を提供することができるため、関連情報の訴求効果を向上させることができる。
【0144】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、提供部43は、関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、当該関連情報を提供するか否かを判定する。
【0145】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、関連情報に対応する取引対象売り切れた時点で関連情報の提供を停止することができるため、利便性を向上させることができる。
【0146】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、提供部43は、期間情報が示す期間のうち経過した期間に応じた情報を利用者に提供する。
【0147】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗の営業時間や、特定の取引対象を提供する期間のうち経過した期間に応じて推定される店舗の状況や、店舗が提供する取引対象の状態に基づく情報を提供できるため、利便性を向上させることができる。
【0148】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る決済サーバ10は、例えば、
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ10を例に挙げて説明する。
図10は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0149】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0150】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0151】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0152】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0153】
例えば、コンピュータ1000が決済サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、決済サーバ10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0154】
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0155】
また、上述した決済サーバ10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0156】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0157】
10 決済サーバ
20 通信部
30 記憶部
31 口座データベース
32 事業者情報データベース
33 利用者情報データベース
40 制御部
41 受付部
42 算出部
43 提供部
44 決済処理部
100 利用者端末
200 事業者端末
【手続補正書】
【提出日】2021-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗に対し、当該取引対象のうち選択した取引対象に関するコメントを入力するためのコンテンツを提供し、当該コンテンツに入力された情報を、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報として受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた関連情報を、当該関連情報に対応する取引対象の画像とともに前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供部と
を有することを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記関連情報を提供する優先度を、前記店舗に関する所定の指標に基づいて算出する算出部
をさらに有し、
前記提供部は、
前記算出部により算出された優先度に基づいて、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記関連情報を提供する提供期間を受け付け、
前記提供部は、
前記受付部により受け付けられた提供期間において、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記算出部は、
前記提供期間の残り期間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の提供装置。
【請求項5】
前記受付部は、
取引対象が前記店舗において提供可能な期間を示す期間情報を受け付け、
前記提供部は、
前記期間情報が示す期間において、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項6】
前記算出部は、
前記期間情報が示す期間の残り期間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項5に記載の提供装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記期間情報が示す期間のうち経過した期間に応じた情報を利用者に提供する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の提供装置。
【請求項8】
前記算出部は、
前記関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から7のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、当該関連情報を提供するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2から8のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記優先度に基づく表示態様で前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2から9のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項11】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者の位置から前記店舗の所在地までの距離に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から10のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項12】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者が購入する取引対象の価格帯と、前記関連情報に対応する取引対象の価格帯とに基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から11のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項13】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者の属性に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から12のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項14】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから、前記店舗が取引対象を利用者に提供するまでの時間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から13のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項15】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームにおける前記店舗の評価に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から14のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項16】
前記算出部は、
所定の期間内において前記店舗が前記所定のプラットフォームを介して受け付けた注文の数に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から15のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項17】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する前記店舗の信用度に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から16のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項18】
前記算出部は、
前記関連情報の提供に対して前記店舗により設定された入札額に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から17のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項19】
前記提供部は、
利用者が前記所定のプラットフォームを介して取引対象を注文するタイミングで前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から18のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項20】
前記提供部は、
前記所定のプラットフォームにおいて利用者がフォローしている前記店舗から受け付けられた前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から19のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項21】
前記受付部は、
前記所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する前記店舗の信用度に基づいて、前記店舗から前記関連情報を受け付けるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1から20のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項22】
前記提供部は、
前記関連情報が利用者に選択された場合は、前記関連情報に対応する取引対象の注文を前記所定のプラットフォームを介して受け付けるためのコンテンツを利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1から21のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項23】
前記受付部は、
所定の決済手段を提供する前記所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける前記店舗から前記関連情報を受け付ける
ことを特徴とする請求項1から22のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項24】
前記受付部は、
前記所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する当該利用者に対し当該取引対象を提供する前記店舗から、前記関連情報を受け付ける
ことを特徴とする請求項1から23のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項25】
コンピュータが実行する提供方法であって、
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗に対し、当該取引対象のうち選択した取引対象に関するコメントを入力するためのコンテンツを提供し、当該コンテンツに入力された情報を、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報として受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた関連情報を、当該関連情報に対応する取引対象の画像とともに前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする提供方法。
【請求項26】
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗に対し、当該取引対象のうち選択した取引対象に関するコメントを入力するためのコンテンツを提供し、当該コンテンツに入力された情報を、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報として受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた関連情報を、当該関連情報に対応する取引対象の画像とともに前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2021-11-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の事前注文を受け付ける店舗に対し、当該取引対象のうち選択した取引対象に関するコメントを入力するためのコンテンツを提供し、当該コンテンツに入力された情報を、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報として受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けられた関連情報を、当該関連情報に対応する取引対象の画像とともに前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供部と
を有し、
前記受付部は、前記店舗が前記コメントとして前記コンテンツに入力した前記取引対象の品目ごとの情報と前記品目ごとの前記情報の掲載時間とを、前記関連情報として前記店舗から受け付け、
前記提供部は、前記品目ごとの前記情報を、前記品目ごとの前記情報の前記掲載時間において利用者に提供する
ことを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記関連情報を提供する優先度を、前記店舗に関する所定の指標に基づいて算出する算出部
をさらに有し、
前記提供部は、
前記算出部により算出された優先度に基づいて、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記関連情報を提供する提供期間を受け付け、
前記提供部は、
前記受付部により受け付けられた提供期間において、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記算出部は、
前記提供期間の残り期間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の提供装置。
【請求項5】
前記受付部は、
取引対象が前記店舗において提供可能な期間を示す期間情報を受け付け、
前記提供部は、
前記期間情報が示す期間において、前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項6】
前記算出部は、
前記期間情報が示す期間の残り期間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項5に記載の提供装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記期間情報が示す期間のうち経過した期間に応じた情報を利用者に提供する
ことを特徴とする請求項5または6に記載の提供装置。
【請求項8】
前記算出部は、
前記関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から7のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記関連情報に対応する取引対象の提供状況に基づいて、当該関連情報を提供するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2から8のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記優先度に基づく表示態様で前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項2から9のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項11】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者の位置から前記店舗の所在地までの距離に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から10のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項12】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者が購入する取引対象の価格帯と、前記関連情報に対応する取引対象の価格帯とに基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から11のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項13】
前記算出部は、
前記関連情報の提供先である利用者の属性に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から12のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項14】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから、前記店舗が取引対象を利用者に提供するまでの時間に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から13のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項15】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームにおける前記店舗の評価に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から14のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項16】
前記算出部は、
所定の期間内において前記店舗が前記所定のプラットフォームを介して受け付けた注文の数に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から15のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項17】
前記算出部は、
前記所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する前記店舗の信用度に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から16のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項18】
前記算出部は、
前記関連情報の提供に対して前記店舗により設定された入札額に基づいて、前記優先度を算出する
ことを特徴とする請求項2から17のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項19】
前記提供部は、
利用者が前記所定のプラットフォームを介して取引対象を注文するタイミングで前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から18のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項20】
前記提供部は、
前記所定のプラットフォームにおいて利用者がフォローしている前記店舗から受け付けられた前記関連情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から19のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項21】
前記受付部は、
前記所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する前記店舗の信用度に基づいて、前記店舗から前記関連情報を受け付けるか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1から20のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項22】
前記提供部は、
前記関連情報が利用者に選択された場合は、前記関連情報に対応する取引対象の注文を前記所定のプラットフォームを介して受け付けるためのコンテンツを利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1から21のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項23】
前記受付部は、
所定の決済手段を提供する前記所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける前記店舗から前記関連情報を受け付ける
ことを特徴とする請求項1から22のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項24】
前記受付部は、
前記所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する当該利用者に対し当該取引対象を提供する前記店舗から、前記関連情報を受け付ける
ことを特徴とする請求項1から23のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項25】
コンピュータが実行する提供方法であって、
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の事前注文を受け付ける店舗に対し、当該取引対象のうち選択した取引対象に関するコメントを入力するためのコンテンツを提供し、当該コンテンツに入力された情報を、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報として受け付ける受付工程と、
前記受付工程により受け付けられた関連情報を、当該関連情報に対応する取引対象の画像とともに前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供工程と
を含み、
前記受付工程は、前記店舗が前記コメントとして前記コンテンツに入力した前記取引対象の品目ごとの情報と前記品目ごとの前記情報の掲載時間とを、前記関連情報として前記店舗から受け付け、
前記提供工程は、前記品目ごとの前記情報を、前記品目ごとの前記情報の前記掲載時間において利用者に提供する
ことを特徴とする提供方法。
【請求項26】
所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の事前注文を受け付ける店舗に対し、当該取引対象のうち選択した取引対象に関するコメントを入力するためのコンテンツを提供し、当該コンテンツに入力された情報を、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報として受け付ける受付手順と、
前記受付手順により受け付けられた関連情報を、当該関連情報に対応する取引対象の画像とともに前記所定のプラットフォームを介して利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラムであって、
前記受付手順は、前記店舗が前記コメントとして前記コンテンツに入力した前記取引対象の品目ごとの情報と前記品目ごとの前記情報の掲載時間とを、前記関連情報として前記店舗から受け付け、
前記提供手順は、前記品目ごとの前記情報を、前記品目ごとの前記情報の前記掲載時間において利用者に提供する
ことを特徴とする提供プログラム。