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  • 特開-滑らないすりおろし器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058059
(43)【公開日】2022-04-11
(54)【発明の名称】滑らないすりおろし器
(51)【国際特許分類】
   A47J 43/25 20060101AFI20220404BHJP
【FI】
A47J43/25
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020175000
(22)【出願日】2020-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】507181475
【氏名又は名称】中野 幸子
(72)【発明者】
【氏名】中野 貴仁
【テーマコード(参考)】
4B053
【Fターム(参考)】
4B053AA03
4B053BL01
4B053CA03
4B053CD01
4B053CD10
(57)【要約】
【課題】大根等をすりおろす場合、手で受け皿又はおろし金具に力を入れて固定し、大根等を握った手に力を入れて往復移動させてすり下すのが一般的であったが、固定するにはは手に負担がかかり疲労して困っていた。
【解決手段】おろし器本体とおろし金具に分かれていて、ビニール袋を用いて食材を収容し、おろし器本体の上部と下部は開放されている、おろし器本体におろし金具を交換自由に取付け可能とし、おろし器本体の平面から見た形状は瓢箪のようにおろし器本体は瓢箪形状のように設け、外周壁の前後が円弧状で、中央が括れていて円弧状に形成されている、おろし器本体を固定する側の手が握りやすく、親指の先でしっかりと押さえることが出来る形状に設けられ、おろし器本体の外周壁の底面部は波形状に形成され、おろし器本体を固定する側の手の波形部が手の平に密着して、しっかりとおろし器本体をホールドすることが出来る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
おろし器本体の外周を瓢箪形状のように設け、外周壁の前後が円弧状で、中央が括れた円弧状に形成し、おろし器本体の外周壁の底面部は波形状に形成され、おろし器本体を固定する側の手の波形部が手の平に密着して、おろし器本体をホールドすることが出来、おろし金具をおろし器に取付けた、滑らないすりおろし器。
【請求項2】
おろし器本体の上部から下部を開放し、おろし器本体の上部からビニール袋を押し広げ、ビニール袋の上部を外周上縁の外側に折り込み取付け、ビニール袋の底面がおろし器本体容器の底部になり、おろし金具ですりおろした食材が収納されるように設け、おろし器本体に取付けられたビニール袋の上から、おろし金具を取り換え自由に挿入し、受け枠の所まで嵌め込み取付けた請求項1の滑らないすりおろし器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食材をすりおろしたり、スライスする際に、固定しているすりおろし器が手から滑らないすりおろし器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、すりおろし器を用いて食材をスライス、すりおろしする器具は色々提案されていた。受け皿を往復移動してすりおろし、その受け皿を軽く動かしやすくするため、おろし器の受け皿の底にコロを4ヶ所取り付けたコロつきすりおろし器(特許文献1)が知られていた。又、おろし金の外周が握った時滑らないよう、凹凸曲線を設けたすりおろし器(特許文献2)も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】公開特許2011-189096号公報
【特許文献2】意匠登録1224249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、大根等をすりおろす場合、手で受け皿又はおろし金をしっかりと力を入れて固定して、大根等を握った手に力を入れて往復移動させてすり下ろすのが一般的であった。しかし、このおろし器を固定する作業は手に負担がかかり、固定するのに安定性に欠け、作業を中断せざるを得なかったので、おろし作業は疲労して困っていた。
又、おろし器の受け皿から器に移し替えるのに手間が掛かっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
おろし器本体の外周枠を瓢箪形状のように設け、外周壁の前後が円弧状で中央が括れた円弧状に形成し、おろし器本体の外周壁の底面部は波形状に形成され、おろし器本体を固定する側の手の波形部が手の平に密着して、おろし器本体をホールドすることが出来、おろし金具をおろし器に取付けた、滑らないすりおろし器。
【0006】
(イ)おろし器本体(1)とおろし金具(2)に分かれていて、ビニール袋(3)を用いて、大根等をおろした食材を収容する。
(ロ)おろし器本体(1)の上部から下部は開放されている。おろし器本体(1)におろし金具(2)を取付ける際に、内壁(4)の内周におろし金具(2)を取付け、嵌め込むための受け枠(5)が設けられていて、、おろし金具(2)は交換自由に取付けられる。
【0007】
(ハ)おろし器本体(1)の外周枠を瓢箪形状のように設け、外周壁の前後が円弧状で、中央が括れた円弧状に形成されていて、おろし器本体(1)を固定する側の手(8)が握りやすく、親指の先でしっかりと押さえることが出来る。
(ニ)おろし器本体(1)の外周壁の底面部は波形(7)状に形成され、おろし器本体(1)を固定する側の手(8)の波形(7)部が手(8)の平に食い込みしっかりとおろし器本体(1)をホールドすることが出来、おろし金具をおろし器に取付る。
以上のように構成された滑らないすりおろし器。
【発明の効果】
【0008】
おろし器の本体の底面を波形にして、おろし器本体の外周枠を瓢箪形状のように設け、外周壁の前後が円弧状で、中央が括れた円弧状に形成されているので、、おろし器本体を固定する側の手が握りやすく、親指の先でしっかりと押さえることが出来る。
親指の先でしっかりと押さえることが出来る形状に設けられているので、おろし器の本体を握る手の、手の平と親指でしっかりと滑ることなく握ることが出来るので、余分な力を入れることなく、おろし器をホールドすることが出来るようになった。
【0009】
又、おろし器の本体の底を開放し、ビニール袋等をおろし器本体に被せて嵌め込むことによって、ビニール袋等にすりおろした大根等が収納できるので、容器を洗ったりすることもなく、ビニール袋から別の容器の器に移し替えられ、その後ビニール袋を使い捨てとすることが出来るので常に清潔で新しいビニール袋を用いることによって、手を汚すこともなくなった。
本発明では、おろし金具にすりおろし器本体を取付けて、すりおろしを行っているが、おろし金具の下部に波形の底部を取付けることによって、滑りにくいおろし器を提供することが出来る。
使い終わったビニール袋は使い捨てにすれば、今迄容器を洗っていた作業が無くなり、次に使用するときは新しい清潔なビニール袋を使用できるので衛生的である。
又、ビニール袋に食材が残っていれば、そのまま密封して冷蔵庫で保管することが出来るので、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明のおろし器本体の斜視図
図2】本発明の分解斜視図
図3】本発明の使用状態図
図4】本発明のおろし器本体にビニール袋を取付けた状態の正面図
図5】本発明の底があるおろし器本体を用いて使用している状態図
図6】本発明の底のあるおろし器本体の一部切り欠き断面正面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)図2で示すように、本発明はおろし器本体(1)とおろし金具(2)に分かれている。そして、ビニール袋(3)を用いて、大根等をおろしたモノを収容する容器より成っている。
(ロ)おろし器本体(1)の上部から下部は開放されている。おろし器本体(1)におろし金具(2)を取付ける際に、内壁(4)の内周におろし金具(2)を取付け、嵌め込むための受け枠(5)が設けられている。
【0012】
(ハ)おろし金具(2)は大根等をすりおろす時には、図1図2に示された多数のおろし刃(6)があるおろし金具(2)を用いますが、食材をスライスする場合は別のスライサーが取付けられたおろし金具で行います。
(ニ)図1図2図4に示されたおろし器本体(1)の構造について説明すると、先に説明したようにおろし器本体(1)の上部から下部は開放されている、つまりおろし器本体(1)の容器底部は底面が無く解放されている。
(ホ)図1図2に示すように、おろし器本体(1)の平面から見た形状は瓢箪のように外周壁の前後が円弧状で、中央が括れて円弧状に形成されいることによって、おろし器本体(1)を図3のように固定する側の手(8)が握りやすく、親指の先でしっかりと押さえることが出来る形状に設けられている。
(ヘ)おろし器本体(1)の外周壁の底面部は波形(7)状に形成され、おろし器本体(1)を図3に示したように、固定する側の手(8)の波形(7)部が手(8)の平に食い込みしっかりとおろし器本体(1)をホールドすることが出来る。
【0013】
(ト)他の実施例として図5図6に示したのは、おろし器本体容器の下部の底辺は開放されて無く、底のあるおろし器本体(12)である。食材(14)をすりおろすと底のあるおろし器本体(12)の内部に直接収納される容器である。
(チ)底のあるおろし器本体(12)の平面から見た形状は瓢箪のように外周壁の前後が円弧状で、中央が括れて円弧状に形成されいることによって、図3に示された状態と同様におろし器本体(12)を固定する側の手が握り易すく、親指の先でしっかりと押さえることが出来る形状に設けられている。
(リ)底のあるおろし器本体(12)の外周壁の底面部は波形(7)状に形成され、底のあるおろし器本体(12)を図5に示したように、固定する側の手(8)の波形部が手(8)の平に食い込みしっかりと底のあるおろし器本体(12)をホールドすることが出来る。
本発明は以上のような構造である。
【0014】
本発明を使用するときは、
(イ)図2に示すように、使用する際は3つの部材、おろし金具(2)、ビニール袋、おろし器本体(1)を用いて組み込みます。
(ロ)図1に示すように、おろし器本体(1)の上から、ビニール袋(3)を広げて、上部からビニール袋(3)を押し広げ、ビニール袋(3)の上部を外周上縁(9)の外側に折り込み取付ける。ビニール袋(3)の底面がおろし器本体(1)容器の底部になり、おろし金具(2)ですりおろした食材が収納される。
【0015】
(ハ)おろし器本体(1)に取付けられたビニール袋(3)の上から、おろし金具(2)を挿入し、受け枠(5)の所まで嵌め込み、取付けが終了する。
(ニ)大根や玉ねぎ等をすりおろす時は、おろし金具(2)が組み込まれたおろし器本体(1)を図3に示すように、固定する側の手(8)の平に載せて固定する。そして、おろし金具(2)の上にすりおろす部材を載せて前後移動させることによってすりおろされ、すりおろされた部材はビニール袋に収納される。スライスする際はおろし金具を取り換えることによって、スライスが出来ビニール袋(3)に収納される。
【0016】
(ホ)すりおろしが終わったら、おろし器本体(1)からおろし金具(2)を取り外し、すりおろされた食材が収納されたビニール袋(3)をおろし器本体(1)から取り外し、別に用意した器に移し替えることが出来る。
(ヘ)使い終わったビニール袋(3)は使い捨てにすれば、今迄容器を洗っていた作業が無くなり、次に使用するときは新しい清潔なビニール袋を使用できるので衛生的である。
又、ビニール袋に食材が残っていれば、そのまま密封して冷蔵庫で保管することが出来るので、便利である。
【0017】
(ト)図5図6に示すような、底のあるおろし器本体(12)で大根や玉ねぎ等の食材(14)をすりおろす時は、おろし金具が組み込まれたおろし器本体(12)を図5に示すように、固定する側の手(8)の平に載せて固定する。そしておろし金具の上にすりおろす部材を載せて前後移動させることによってすりおろされ、すりおろされた食材(14)は容器の底(15)に収納される。スライスする際はおろし金具を取り換えることによって、スライスされた食材がに収納される。容器の底(15)に収納される。
【符号の説明】
【0018】
1 おろし器本体
2 おろし金具
3 ビニール袋
4 内壁
5 受け枠
6 おろし刃
7 波形
8 固定する側の手
9 外周上縁
10 円弧状
11 括れた円弧状
12 底のあるおろし器本体
13 波形底面部
14 食材
15 底
図1
図2
図3
図4
図5
図6