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特開2022-58339磁気表面被覆材のためのシステム、方法、および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058339
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】磁気表面被覆材のためのシステム、方法、および装置
(51)【国際特許分類】
   B32B 5/00 20060101AFI20220405BHJP
   E04F 15/00 20060101ALI20220405BHJP
   E04F 15/02 20060101ALI20220405BHJP
   E04F 15/10 20060101ALI20220405BHJP
   E04F 13/08 20060101ALI20220405BHJP
   E04F 13/30 20060101ALI20220405BHJP
   A47G 27/02 20060101ALN20220405BHJP
   A47G 27/04 20060101ALN20220405BHJP
【FI】
B32B5/00 Z
E04F15/00 601D
E04F15/02 101Z
E04F15/10 101
E04F13/08 101L
E04F13/30
A47G27/02 101A
A47G27/04 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021192873
(22)【出願日】2021-11-29
(62)【分割の表示】P 2018502063の分割
【原出願日】2016-03-28
(31)【優先権主張番号】15/083,225
(32)【優先日】2016-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/139,226
(32)【優先日】2015-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/083,231
(32)【優先日】2016-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/258,432
(32)【優先日】2015-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517339992
【氏名又は名称】ゴルコンダ ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ロイド エル. ラッツェンヒザー
(72)【発明者】
【氏名】シェーン エス. ルブラン
(72)【発明者】
【氏名】メリンダ ルブラン
(57)【要約】
【課題】磁気表面被覆材のためのシステム、方法、および装置の提供。
【解決手段】本発明は、床用被覆材の分野に関し、より具体的には、床用被覆材ユニットを下敷に固定することにおいて使用するための装置および該床用被覆材ユニットおよび該下敷を製造する方法に関する。より具体的には、本発明は、磁化された床用被覆材ユニットおよび磁化された床用被覆材ユニットを固定するための磁化された下敷を製造する装置ならびに方法に関する。一実施形態において、等方性下敷を製造する方法は、a)結合化合物を混成することであって、結合化合物は、可塑剤と等方性金属化合物とを含む、ことと、b)結合成分を半固体状態まで加熱することと、c)結合化合物を均一に分散することと、d)結合化合物を加熱し、結合化合物を固体状態に固めることとを含む。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載された発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床および壁被覆材の分野に関し、より具体的には、床用被覆材ユニットを下敷に固定することにおいて使用するための装置と、該床用被覆材ユニットおよび該下敷を製造する方法と、壁被覆ユニットを下敷に固定することにおいて使用するためのシステムおよび方法と、下敷を壁ボードに固定する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
磁石は、実際にはそれらを接触させずに、著しい力を他の材料に与えることができる、材料である。この力は、磁力として知られ、誘引または反発し得る。全ての公知の材料が、ある種の磁力を及ぼすが、大部分の材料において非常にわずかであり、容易に気付くことはない。他の材料に対して、磁力は、はるかに大きく、これらは、磁石と称される。永久磁石として知られるいくつかの磁石は、どんな外的影響もなしに、力を物体に及ぼす。天然磁石としても知られる磁鉄鉱は、天然永久磁石である。他の永久磁石は、ある材料を磁力にさらすことによって作製されることができる。力が除去されると、これらの材料は、それら自身の磁気特性を保持する。磁気特性は、経時的に、または高温で変化し得るが、これらの材料は、概して、永久的に磁化されると考えられ、故に、その名となっている。
【0003】
全磁石は、磁力が最大である2つの点を有する。これらの2つの点は、極として知られる。長方形または円筒形棒磁石に対して、これらの極は、反対端部にあるであろう。一方の極は、指北極または北極と呼ばれ、他方の極は、指南極または南極と呼ばれる。この専門用語は、天然磁石等の磁気材料の初期の使用のうちの1つを反映する。紐から吊るされると、これらの初期の低品質方位磁石の北極は、常時、北に「向く」、または北を指したであろう。これは、船員が、遠国に到達し、帰国するために舵を取るべき方向を判断することを支援した。
【0004】
現在の磁石用途として、方位磁石、電気モータ、マイクロ波オーブン、コイン投入式自動販売機、写真用の露出計、自動車のクラクション、テレビ、拡声器、およびテープレコーダが挙げられる。単純な冷蔵庫用のメモホルダおよび複雑な医療磁気共鳴画像診断デバイスは全て、磁石を利用する。
【0005】
磁石を作製するとき、原材料は、多くの場合、製造プロセスより重要である。永久磁石(時として、硬質材料としても知られ、これらの磁石のための合金鋼鉄の初期の使用を反映する)において使用される材料は、電磁石において使用される材料と異なる。
【0006】
モジュール式床用被覆材ユニット設置の分野では、そのような床用被覆材を設置する既存の方法は、典型的には、非常に労力および材料集約的プロセスを伴う。プロセスは、個々に、接着剤を使用して、床用被覆材ユニットを貼り付けることを伴う。接着剤は、重く、塗布が困難であり、コストがかかり、除去が困難であり、失敗しやすい。従来技術方法を使用する場合、接着剤は、支持表面全体または床用被覆材ユニットの下面全体に塗布されなければならない。このプロセスは、労力および金銭の両方においてコストがかかり、床用被覆材ユニットが交換または除去されるべき場合、追加のコストを生成する。
【0007】
モジュール式床用被覆材ユニットを設置するための当技術分野において公知の別の方法は、接着コネクタを使用して、モジュール式床用被覆材ユニットを隣接するユニットと接続することを伴う。従来技術のそのような「コネクタシステム」は、モジュール式床用被覆材が、支持表面の上部に「浮張り」することを可能にする。これらの従来技術システムは、隣接する床材ユニットの縁を一緒に保持するために接着剤を使用する。この方法を使用してモジュール式床用被覆材を設置することに関するいくつかの問題がある。
【0008】
モジュール式床材ユニットは、典型的には、特性上、重く、タイルコネクタとモジュール式床材ユニットとの間の接合は、従来の接着剤と比較して、比較的に弱い。従来技術タイルコネクタでは、コネクタは、接着剤でコーティングされた不活性プラスチックから形成される。コネクタは、耐水性であるが、完全に防水ではない。これは、コネクタをいくつかの条件下では破損させ得る。床用被覆材ユニットは、常に、湿気の影響下にある。従来技術タイルコネクタの場合、コネクタは、コネクタが接着剤を片側、上向きに面した側のみに有し、コネクタを下張り床からの湿気を受けにくくするので、耐水性である。しかしながら、これは、コネクタの上方の湿気源からの接着剤破損を無視している。例えば、ホテル等の事業は、従来技術タイルコネクタタイプ接着コネクタによって接続される床用被覆材ユニットを蒸気清掃し得る。さらに、床は、頻繁に、液体がその上にこぼされ得、湿潤した冬期条件を経験し得る。この「湿潤」は、上方から生じ、湿気は、従来技術コネクタの面上に吸い付き、湿気および潜在的コネクタ破損を非常に被りやすくする。
【0009】
従来技術タイルコネクタは、通行の多いエリアにおいて、およびモジュール式床材ユニット継目に沿って、高破損率を有する。オフィス機器、歩行者の通行、椅子等の通行が多いほど、これらのコネクタに歪みをもたらす。通行の多さからの歪みは、コネクタが1つ以上の方法で破損することを引き起こし得る。
【0010】
従来技術タイルコネクタタイプ接着コネクタに対する第1のタイプの破損は、糊が、椅子の転がりまたは床用被覆材にわたって移動させられる他の重い物体等の重い力下で伸展または破損するであろうことである。この問題に対処するために、モジュール式床用被覆材設置者は、缶に入ったスプレー接着剤を使用して、このタイプの接着コネクタシステムを補完し、モジュール式床用被覆材の継目に特別な強度を与え得る。しかしながら、そのようにすることは、このタイプのコネクタシステムの利点の大部分を排除し、揮発性有機化学物質(「VOC」)を設置エリアの中に導入することになる。設置エリア内のVOCの存在は、最低でも、追加の換気を要求し、そのエリアの通行がはるかに減るときの業務時間後にモジュール式床用被覆材を設置することを必要とし得る。
【0011】
第2のタイプの破損は、ある方向に過剰な力が存在する場合に生じる。そのような力がコネクタ上にかけられる場合、接着コネクタは、完全に破損し、モジュール式床材ユニットの下で「一団に集まり」、その下の「輪郭」がモジュール式床材ユニットの表面の上方で見られることができることを引き起こす。
【0012】
さらに、従来技術タイルコネクタタイプ従来技術コネクタは、製造プロセスにおいて使用される専用下地(例えば、複合ガラス下地)を有する、モジュール式床用被覆材ユニットとのみ使用され得る。
【0013】
長い直線継目に沿って床用被覆材材料の2つの区画を一緒に接合するための他のカーペット継ぎ合わせ方法も、存在する。
【0014】
加えて、モジュール式床用被覆材ユニットの製造に関する問題も存在する。全床材被覆材は、区分に切断される。区分は、長さ12フィートと、幅1~2フィートのストリップ、24インチ×24インチの正方形カーペットタイル、または他の標準化もしくはカスタム長さおよび幅におけるカーペットストリップまたはタイルであり得る。モジュール式床材ユニット(例えば、カーペット、ビニル、弾力的な床材(ビニルコンポジットタイル(VCT)、高品質ビニル床材(LVF)、高品質ビニルタイル(LVT)または高品質ビニル厚板(LVP))、および堅木)またはカーペットストリップであり得る、床材、特に、市販の床材は、継目における任意の数の応力に起因して、その継目において絶え間ない応力下にある。応力として、床下の湿気およびこぼれた液体、糊の劣化、重い物体の移動によって生じる応力、過剰な歩行者の通行、温度変化、または他の環境要因が挙げられ得る。
【0015】
現在、モジュール式床材カーペット、いくつかの事例では、広幅織カーペットは、典型的には、タフテッドカーペット層と、スクリム層と、接合剤層とから製造される。第1に、接合剤は、最初に、ペレット状または粉末状のいずれかもしくは両方であり得る原材料の専用または標準化のいずれかの混成物を混成することによって生成される。使用される材料のタイプは、変動し、カーペットの意図される使用に依存し得るが、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、黒鉛、および種々の他の化合物を含み得る。カーペット層のためのカーペットまたはモジュール式カーペットは、典型的には、房状にされ、さらに、カーペット層の一部として、一次下地を備えている。最初に、カーペットは、一次下地を伴う房状布地を備えている。カーペットは、房状にされる前に製造ラインに入れられ、12フィートまたは15フィートロール上にあり得る。カーペットロールは、そして、一連のローラを通され、所望の張力まで引き伸ばされる。この張力付加は、二次下地が、製造プロセスにおいて、後に房状布地および一次下地に接合されるとき、仕上げ加工されたカーペットにおけるしわ形成の可能性を低減させる。
【0016】
房状布地に張力をかけられると同時に、繊維ガラススクリムテープを含み得るスクリムテープのロールも、同様に張力をかけられる。前述のペレットおよび粉末混合物も、混成および加熱され、コーキング材料と同様の粘度および稠度を有し得る半固体化合物を形成する。張力下にあり、組立ライン上で平坦に引き伸ばされる繊維ガラススクリムテープは、組立プロセスを通して設定された順方向速度で一定に移動する。
【0017】
混成された半固体化合物は、ノズルから、直接、繊維ガラススクリムテープ上に噴出させられ、続いて、所望の高さおよび厚さにスクイージで取り除かれる。スクイージ除去プロセスは、エッジディバイダの組によって誘導される。このプロセスは、半固体化合物が繊維ガラススクリムテープと一緒に接合し、繊維ガラススクリムテープの中に加圧され、単一の繊維テープおよび半固体化合物の層を形成する。半固体化合物を伴うこの繊維ガラススクリムは、そして、一連のローラによって、前述の房状布地の下で圧縮され、房状布地、一次下地、半固体化合物、および繊維ガラススクリムテープのサンドイッチ層を形成する。これらの構成要素が一緒に接合または接合された後、層は、依然として組立ラインに沿って移動させられている間、炉内において一定温度で焼成される。焼成プロセス後、1つ以上のコーティングが、現時点で仕上げ加工されている下地システムおよびカーペットロールに塗布され得る。プロセスの圧縮および焼成段階後、現時点で仕上げ加工されているカーペットは、先に移動し、レーザ切断される。切断されたカーペットは、そして、縁がバフ加工され、布地のはみ出た房およびスクリムの破片または「毛羽立ち」を該切断されたカーペットから除去する。前述の製造プロセスは、典型的には、モジュール式床材カーペットユニットを製造するために使用される。
【0018】
前述のプロセスに従って製造されるカーペットは、部分的に、カーペットを製造することにおいて伴われるプロセスに起因して、その縁で巻く力にさらされる。この巻き応力は、外部応力をカーペット継目に加える。このタイプの巻き応力は、特に、モジュール式床材用途において問題である。典型的には、製造プロセスの一部として、広幅織カーペットまたはモジュール式床材は、カーペットまたはモジュール式床材ユニットの一次組立が完了後、すなわち、カーペットが圧縮、焼成、および切断された後に生じる、環境チャンバ内における加熱および冷却プロセスを通して進む。環境チャンバは、ある極限から別の極限、例えば、高から低または低から高へと相対的湿度および温度を変化させ、カーペットが特定の方向に巻くことを引き起こすであろう。カーペットが巻く方向に応じて、カーペットのバッチは、正反対の巻きがカーペットに加えられるであろうプロセスを受けるであろう。このタイプの処置および巻きプロセスをカーペットに加えることは、該カーペットの設置後、カーペットの縁が継目において巻き上がる確率を低減させる。
【0019】
加えて、いくつかの既存の磁気床用被覆材システムでは、床用被覆材は、システムが異方性であるので、下敷材に対してある方向に設置されなければならず、ある特定の向きにのみ設置され得る。
【0020】
壁被覆材の分野では、壁被覆材を構築するプロセスは、時間がかかり、高価であり、煩雑である。典型的住居および商業用建物では、フレームが、内壁のために建てられる。このフレーム上に、石膏、石膏ボード、または乾式壁ボードの組が、典型的には、掛けられる。これらの乾式壁ボードは、ねじまたは釘を用いて、金属または木材であり得るフレームに取り付けられる。ボードは、そして、塗装に先立って仕上げ加工されなければならない。乾式壁ボードのための仕上げ加工プロセスは、典型的には、土塗およびテープ封止を伴う。土塗は、湿潤混合化合物を乾式壁ボードの継目に塗布されたメッシュまたは紙テープに塗布することを伴う。継目および縁は、そして、仕上げ加工に先立って、やすりで研磨されなければならない。乾式壁ボードの仕上げ加工は、典型的には、表面をプライマタイプ塗料でプライマ処理し、そして、最終壁被覆材をプライマ処理された表面上に塗装することを伴う。このプロセスは、清掃および制御が困難である粒子状粉塵汚染物質を生成する。このプロセスは、塗料、プライマ、および乾式壁ボード中に存在する揮発性有機化合物(「VOC」)に起因して、望ましくない化学物質臭も生成し得る。
【0021】
壁を仕上げ加工する他の方法として、「相互はぎ」式パネルを含む木材ボードまたはパネルの使用、石、石造構築物、または煉瓦の適用、糊および装飾紙ロールを使用した壁紙の貼り付け、壁トリム部品の適用、ならびに薄い木製ボードの固定および漆喰コーティングの塗布が挙げられる。これらの方法のいずれに対しても、熱または音響絶縁のための絶縁層を仕上げ加工された壁の背後に配置することによって、壁を絶縁することが望ましくあり得る。絶縁は、壁を仕上げ加工することに先立って完成されなければならず、時間がかかり、かつ煩雑であり得る、追加のステップである。
【0022】
前述の方法の全てに対して、被覆材を交換することは、困難かつ時間がかかり得る。石造構築物壁被覆材を交換することは、例えば、広範な取り壊しおよび清掃を要求する。壁紙を交換することは、紙が固定される乾式壁ボードの交換を要求し得る。前述の方法の多くは、交換のために破壊的除去を要求する。
【0023】
加えて、ジム、フィットネス設備、テニスコート、公園、ならびに娯楽および任意の他の同様の設備は全て、環境、人々等からの常時の摩耗および損耗に関する問題を有し、適切に維持および清掃することが非常に困難である。それらは、典型的には、単一目的のためのものでもあり、その表面が設計された所与の活動以外のものに使用される能力を伴わない。下敷材は、剥離粘着接着式下地、いくつかのスポーツのために必要とされる取り付けられた衝撃吸収パッド、またはASTM規格を満たすための運動場のための取り付けられたクッションを有するであろう。
【0024】
さらに、現在の調理台の設置では、調理台が、御影石、石、タイル、ラミネート、または任意の他の材料であるかどうかにかかわらず、それは、従来、永久的であるコンクリート状物質、エポキシ、または接着剤物質を使用して適用される。典型的には、合板ボードが、下層キャビネットの形状に切断され、キャビネットにねじ留めされる。そして、コンクリートボードが、タイル製品が仕上げ加工された層となる場合、基板ボードにねじ留めされる。そして、仕上げ加工された製品は、仕上げ加工された製品に応じて、単一合板基板または二重基板のいずれか上に据えられる。このように、調理台は、キャビネットに永久的に取り付けられる。エンドユーザがその調理台を変更することを所望する場合、調理台を引き裂くことなしにキャビネットに戻すことは不可能である。このプロセスでは、下層キャビネットも損傷する有意な潜在性があり、時間がかかるプロセスであり、キッチンエリアを長期間にわたって使用不可能にする。
【0025】
加えて、既存の屋根材システムでは、屋根が、こけら板、金属シート、テラコッタ、または他の石で被覆されるかどうかにかかわらず、屋根は、耐湿のために「タール」紙または他の下敷材タイプ材料を有する複合木材および粘着型ボードを覆って設置される。材料は、互いに重複する傾向にあり、水切材が角に、コーキング様材料が通気口の周囲に入れ込まれ、水密屋根を生成する。板葺き屋根は、特定のパターンに染色された砂のような砂粒を伴う石油化学(油)ベースの製品でほぼ排他的に作製される。問題がこれらの屋根システムに生じる場合、水性シールを確実にするための仕上げコーティングの「重複」により、問題を識別することは、非常に高価である。これは、永久的製品であり、破損(例えば、漏出)が存在する場合、大きなエリアが、基板に至るまで除去および交換されなければならない。多くの場合、継目のないように、修理を残りの屋根構造に合わせることは困難である。
【0026】
必要とされるのは、床用被覆材ユニットが、カーペット、ビニル床材、弾力的な床材、または堅木床材であるかどうかにかかわらず、床用被覆材ユニットの糊付けを要求せず、モジュール式床用被覆材ユニットの単純交換および再使用を提供するモジュール式床用被覆材ユニットを設置するための方向に支配されない方法と、設置が困難な使用材料を要求せず、交換が容易であるモジュール式壁被覆ユニットを設置するためのシステムおよび方法とである。加えて、必要とされるのは、個々の設備に合わせて種々の構成において構成可能な磁気方向に支配されない下敷材と、準永久的であるが、トップコートが清掃される必要があるか、その有用寿命を経過したか、または使用中に変更を要求するとき、容易に除去される磁気感応性トップコートとである。さらに、必要とされるのは、磁気接合を有し、屋根が強度において種々の建築コードに耐えることを可能にし、より軽量であり、他の「よりエコな」材料で作製されることができるモジュール式屋根材システムである。さらに、必要とされるのは、仕上げ加工された調理台材料を定位置に保持するために十分に強いだけでなく、殆どまたは全く撤去を伴わずに除去される準永久的接合である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明は、方向独立磁化モジュール式床用被覆材ユニットを磁化された下敷上に設置するためのシステム、装置、および方法を提供する。本発明は、磁気床材を製造するためのシステムおよび方法と、従来技術設置方法の継ぎ合わせおよび設置問題を解決する床用被覆材システムを設置する方法とを提供する。本発明は、磁化された下敷と誘引性床用被覆材ユニットとを備えている2構成要素システムを備えている。本発明は、「完成構造体システム」である方向独立モジュール式磁気壁被覆システムも提供する。本発明のモジュール式磁気壁被覆システムは、追加の構成要素または層の必要なく、壁を仕上げるために使用され得る。
【0028】
典型的には、モジュール式床用被覆材ユニットを下張り床上に設置するとき、モジュール式床用被覆材ユニットは、直接、コンクリート基板であり得る下張り床に、またはすでに下張り床に適用されている防湿材下敷に適用される。そして、モジュール式床用被覆材ユニットは、種々の方法のうちの1つを使用して、いずれかの下張り床に接着される。第1の方法では、モジュール式床用被覆材ユニットは、下張り床に完全に糊付けされる。これは、主流の方法である。第2の方法では、「浮床」と呼ばれ得るクリップコネクタシステムが、使用される。浮床システムの実施例として、本明細書で前述のScott、他、およびLautzenhiser、他、が挙げられる。浮床設置方法では、床用被覆材ユニットは、基板または下張り床に接着されず、もしくは取り付けられず、代わりに、コネクタ、例えば、カーペットクリップを使用して、隣接する床用被覆材ユニットに取り付けられる。本発明は、2つまたは3つの層下敷材を備え得るが、他の層構成も備え得る磁気下敷を使用する。
【0029】
本発明は、床用被覆材が、所望のパターンに切り取られ、加熱され、そして、金型の中に入れられるであろう、自動車産業においても利用され得る。そして、床用被覆材は、冷却され、その形状を特定の製造業者の車両の仕様に固められるであろう。床用被覆材ユニットが、加熱され、切断され、金型の中に入れられ、冷却される前に、実際の床用被覆材ユニットは、高出力磁石下、コンベヤベルト上を通過するであろう。車両内のカーペット材の上部にあるカーペットマットは、下地を有する。下地プロセスでは、粉末状合金が、混合物中に入れられるであろう。システムでは、車両内の成形された床用被覆材ユニットは、車両マットが定位置に留まるであろうことを確実にするであろう。これは、運転者がその足を移動させることによって突然一塊にされ、マットを車両のブレーキ、クラッチ、およびアクセルペダル下に突き出させる、車両マットに関わる多くの事故があるので、乗車者の安全性を有意に増加させるであろう。
【0030】
現在、床用被覆材ユニット事業では、広告を床用被覆材ユニット上で使用することは、コスト効果的ではない。設置コストおよび変更のために要求される時間に起因して、これを広告機会として使用することは、賢明ではない。
【0031】
本発明の床用被覆材および下敷を使用することで、例えば、百貨店は、モジュール式またはロール状のいずれかの床用被覆材ユニットを、床用被覆材ユニットの仕上げ加工、コーティング、または表面上に印刷された広告主の商標とともに使用し得る。デザインも、カーペット自体の房状布地の中に織り込まれ得るか、または異なる着色もしくはパターン化されたタイルもしくはカーペット、ビニル床材、弾力的な床材、もしくは堅木床材のストリップが、デザイン、パターン、単語等を形成するように配置され得る。広告キャンペーンが終わると、または、店舗が、別の広告主を表示するか、もしくは別の製品もしくは商標を宣伝することを所望するとき、床用被覆材ユニットは、別のものに容易に変更されることができ、古い床用被覆材ユニットは、後で再び使用されるために保管され得る。
【0032】
本発明の別の用途は、自宅において使用するためのものであり得る。例えば、自宅所有者が、特定のスポーツチームのファンである場合、または子供が、ある「お気に入り」映画もしくはTVのキャラクタが大好きである場合、あるパターン、色、またはデザインを伴う床用被覆材ユニットが、自宅に容易に設置され、所有者の好みが変化すると、交換され得る。従来の床用被覆材ユニットでは、自宅所有者は、従来のカーペットおよび床用被覆材に関連付けられた有意な労力コストならびに設置専門知識により、それほど根本的にはその自宅をカスタマイズすることはないであろう。特定のデザインを伴う定型化された床は、典型的には、サッカーチームのロッカーの床またはある百貨店チェーンにおける仕様等の状況において以外では使用されない。本発明の方法およびシステムを使用することで、床用被覆材ユニットのみが、変更される必要がある。新しい床用被覆材ユニットが変更される度、同一の磁化された下敷材が、利用される。カーペット設置の知識がない素人でも、専門設置者の支援なく、床用被覆材ユニットを変更可能であろう。床用被覆材ユニットを使用したこの迅速かつ安価な方法を用いることで、床用被覆材ユニットを使用した商標または媒体の同時宣伝が、法外なコストをかけない様式で最初から利用可能である。
【0033】
例えば、4歳の誕生日を迎える少女が、「ディズニーのティンカーベル」の床用被覆材をその部屋に欲し得る。6歳時、彼女の趣味は、変化し得、彼女のお気に入りキャラクタは、現時点では、「くまのプーさん」であり得、その後、12歳では、彼女のお気に入りは、ポップバンドであり得る。本発明の床用被覆材を使用することで、上部床用被覆材のみ、交換されることが必要となり、下敷材は、繰り返し使用され得る。自宅所有者は、趣味が変化する度に床用被覆材設置専門家を呼び、床用被覆材を交換する必要はなくなるであろう。本発明は、それを行うために専門家を要するであろう、任意の継ぎ合わせを要求しないので、自宅所有者は、床用被覆材ユニット自体を交換可能であろう。
【0034】
本発明のモジュール式磁気壁被覆システムは、乾式壁の必要性を排除するので、建設産業に有益であり、従来技術に優る改良である。乾式壁は、不完全製品である。建設業では、必須の防炎基準が、地方および自治体の規定に対して満たされなければならず、防音も提供されなければならず、乾式壁は、適切に仕上げ加工されなければならない。乾式壁は、これらのものを全て行い、完成された壁内に仕上げ加工された層がなければならない。本発明のモジュール式磁気壁被覆システムは、鉱物綿等のより軽量かつより耐火性の材料から成る壁ボードを使用することによって、乾式壁およびその関連付けられたコストの全ての必要性を排除する。本発明は、床材材料下に捕捉される湿気から生じるカビおよび湿気の問題を著しく低減させる。高層建設では、現在の壁の建設は、建物が外部ガラス、クラッディング、または鋳込材料とともに吊るされるまで、開始することができない。これは、石膏乾式壁が、特性上有機物である紙層を有するからである。建築システムでは、湿気が、床用被覆材下に捕捉され、壁に浸透し得る。石膏は、湿気を吸収し、吸収された湿気は、カビの成長を生じさせ得る。建物に水道管破裂が生じた場合、カビが、数時間以内に壁に発生し得る。本発明のシステムを用いることで、壁および床用被覆材のために使用される材料は、殆どまたは全く有機材料をその中に有していない。わずかな有機材料構成要素を有することによって、本発明は、有意かつコストがかかる湿気の問題を著しく低減または排除する。さらに、除湿器および/または加熱器が、冬期/夏期には、石膏壁のために建築プロセスに組み込まれ、カビの成長を排除するための条件を提供し、容認可能時間フレーム内において石膏乾式壁継ぎ合わせの乾燥を可能にしなければならない。建物の外側が仕上げ加工される前に、建物の内側で作業する能力は、建設プロジェクトにおいて膨大な時間および金銭の節約に匹敵するであろう。
【0035】
本発明のモジュール式磁気壁被覆システムを使用する、一般的建設業者および建設会社は、住居用および商業用不動産開発業者に、乾式壁タイプ建設によってもたらされるものよりはるかに高い防炎基準、エコ性能、加熱および冷却効率、ならびにより低い建設コストを伴う、より安全な製品をもたらす一方、消費者に、彼らが仕事し、かつ生活する、その「完全に交換可能なボックス」をカスタマイズする能力を提供し得る。本発明は、半永久的取り外し可能壁ユニットを提供することができ、一時的壁構造を多様なカスタム壁被覆システムを用いて迅速に適応させるために、会議場および展示ホール等の用途において使用され得る。
【0036】
本発明のモジュール式磁気壁被覆システムのさらなる利点は、壁、床、および天井被覆材のための「完全に交換可能なボックス」システムの使用を可能にするであろうことである。本発明におけるシステムおよび方法は、本発明のモジュール式磁気壁被覆システムとともに採用され、消費者に、容易かつ迅速にカスタマイズされ得る「完全に交換可能なボックス」である部屋または自宅を提供し得る。加えて、磁気下敷材を複数の表面上で使用することは、任意の他の材料によって満たされ得ないレベルまでの規模の経済を通して、磁気シート材コストを削減するであろう。
【0037】
建設産業は、モジュール式建設に移行しつつある。仕上げ加工された製品は、工場でモジュール化され、そして、仕上げ加工された商品は、建設現場に持ち込まれる。本発明のモジュール式磁気壁被覆ユニットは、既存の壁仕上げ加工または被覆方法よりも建設が容易であり、輸送が容易であり、かつエラー修復が容易である。モジュール式磁気壁被覆システムのための大規模な市場が存在する。
【0038】
一実施形態では、本発明は、壁を仕上げ加工するためのシステムであって、内側誘引物質層および装飾外側層を備えているモジュール式壁被覆ユニットの組と、異方性または等方性磁気シート材を備えている磁気下敷材と、壁ボード、絶縁層、および被覆層を備えている支持層とを備えているシステムを提供する。
【0039】
前述の実施形態のシステムはさらに、フレームを備え得る。システムはさらに、支持層がフレーム上に配置されることを含み得る。システムはさらに、装飾層が、タイル、漆喰、木材、スレート、御影石、塗装壁、壁紙、ヴェネツイア漆喰、羽目板、トリム木材、商標、ロゴ、または絵画の外観に似ているように適合されていることを含み得る。システムはさらに、磁気下敷材が、支持層に永久的に接合されることを含み得る。システムはさらに、磁気下敷材が、接着剤または留め手段によって、支持層に取り付けられることを含み得る。システムはさらに、磁気下敷材が、留め装置によって支持されることを含み得る。システムはさらに、モジュール式床用被覆材ユニットの組が、磁気下敷材に取り外し可能に取り付けられるように適合されていることを含み得る。システムはさらに、壁ボードが、鉱物綿を含むことを含み得る。システムはさらに、被覆層が、防炎外側層を含むことを含み得る。システムはさらに、絶縁層が、難燃性ガラス繊維を含むことを含み得る。システムはさらに、支持層が、仕上げ加工を要求しないことを含み得る。
【0040】
別の実施形態では、本発明は、表面を装飾する方法であって、磁気下敷材を該表面に固定することと、モジュール式壁被覆ユニットの組を磁気下敷材に取り外し可能に取り付けることとを含む、方法を提供する。方法はさらに、支持層をフレームに取り付けることと、磁気下敷材を支持表面に貼り付けることとを含み得る。
【0041】
別の実施形態では、本発明は、磁気床下敷を製造する方法であって、結合化合物を混成することであって、結合化合物は、可塑剤および金属化合物を含む、ことと、スクリム層を引き引き伸ばすことと、結合成分を半固体状態まで加熱することと、結合化合物をスクリム層の上に押し出すことと、結合化合物をスクリム層の上に均一に分散することと、結合化合物およびスクリム層を加熱し、結合化合物を固体状態に固めることと、防湿材層を結合化合物およびスクリム層上に押し付け、下敷を形成することと、下敷を磁化することとを含む方法を提供する。
【0042】
本実施形態では、金属化合物は、鉄または鋼鉄砂粒もしくは粉末、または任意の好適な強磁性化合物を含み得る。結合化合物は、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、黒鉛、または任意の他の好適な化合物混成物もしくは結合化合物を含み得る。スクリム層は、繊維ガラススクリムテープであり得る。分散することは、エッジディバイダの組によって誘導されるスクイージによって行われ得る。防湿材は、シリコーン防湿材であり得る。スクリム層は、ローラの組によって引き伸ばされ得る。防湿材は、ローラの組によって張力をかけられ得る。防湿材は、サンドイッチローラの組によって結合化合物およびスクリム層に押し付けられ得る。下敷は、磁気ローラの組によって磁化され得る。磁気ローラは、ネオジム鉄ホウ素(NdFeBまたはNIB)、サマリウムコバルト(SmCo)、アルニコ、セラミックもしくはフェライト、または超磁石タイプ磁石を含み得る。結合化合物およびスクリム層を加熱することは、炉によって行われ得る。
【0043】
別の実施形態では、本発明は、床用被覆材を製造する方法であって、結合化合物を混成することであって、結合化合物は、可塑剤および金属化合物を含む、ことと、スクリム層を引き引き伸ばすことと、結合成分を半固体状態まで加熱することと、結合化合物をスクリム層の上に押し出すことと、結合化合物をスクリム層の上に均一に分散することと、床用被覆材層を結合化合物およびスクリム層上に押し付けることと、結合化合物、スクリム層、および床用被覆材層を加熱し、結合化合物を固体状態に固めることとを含む方法を提供する。
【0044】
本実施形態では、金属化合物は、鉄または鋼鉄砂粒もしくは粉末、または任意の好適な強磁性化合物を含み得る。結合化合物は、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、または黒鉛を含み得る。スクリム層は、繊維ガラススクリムテープであり得る。分散することは、エッジディバイダの組によって誘導されるスクイージによって行われ得る。床用被覆材層は、一次下地を有するタフテッドカーペット層であり得る。スクリム層は、ローラの組によって引き伸ばされ得る。床用被覆材層は、ローラの組によって張力をかけられ得る。床用被覆材層は、サンドイッチローラの組によって結合化合物およびスクリム層に押し付けられ得る。床用被覆材層、結合化合物、およびスクリム層の加熱は、炉によって行われ得る。床用被覆材層は、床用被覆材ユニットの組に切断され得るか、またはロールに巻き上げられ得る。切断は、レーザ、セラミック刃、または他の好適な切断方法によって行われ得る。
【0045】
別の実施形態では、本発明は、磁気下敷を製造するためのシステムであって、スクリム材料のロールと、巻きを解かれるとき、スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、防湿材材料のロールと、巻きを解かれるとき、防湿材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、結合化合物は、金属成分を有する、ホッパと、結合化合物をスクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、スクリム材料および結合化合物を加熱し、結合化合物を固めるように適合されている炉と、防湿材材料を結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、金属化合物を結合材料内で磁化するように適合されている磁化器とを備えているシステムを提供する。
【0046】
さらに別の実施形態では、本発明は、磁気下敷と共に使用されるように適合されている床用被覆材を製造するためのシステムであって、スクリム材料のロールと、巻きを解かれるとき、スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、床用被覆材材料のロールと、巻きを解かれるとき、床用被覆材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、結合化合物は、金属成分を有する、ホッパと、結合化合物をスクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、床用被覆材材料を結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、スクリム材料および結合化合物を加熱し、結合化合物を固めるように適合されている炉とを備えているシステムを提供する。
【0047】
さらに別の実施形態では、本発明は、床用被覆材を設置する方法であって、下敷を下張り床上に配置することであって、下敷は、製造プロセスにおいて磁化されている、ことと、床用被覆材層を磁化された下敷上に配置することであって、床用被覆材層は、製造プロセスにおいて床用被覆材層内に埋設される金属化合物を含む、こととを含む方法を提供する。下敷は、浮床構成において、下張り床上に配置され得るか、または高通行量もしくは摩耗が大きいエリアでは、下張り床に直接糊付けされ得る。
【0048】
なおも別の実施形態では、本発明は、床用被覆材を設置するためのシステムであって、下張り床上の下敷と、製造プロセスにおいて磁化された下敷と、磁化された下敷上に配置されるように適合されている床用被覆材層と、製造プロセスにおいて床用被覆材層内に埋設される金属化合物を含む床用被覆材層とを備えているシステムを提供する。
【0049】
一実施形態では、本発明は、等方性下敷を製造する方法であって、結合化合物を混成することであって、結合化合物は、可塑剤と等方性金属化合物とを含む、ことと、結合成分を半固体状態まで加熱することと、結合化合物を均一に分散することと、結合化合物を加熱し、結合化合物を固体状態に固めることとを含む方法を提供する。
【0050】
方法はさらに、スクリム層を引き引き伸ばすことと、結合化合物をスクリム層の上に押し出すことと、結合化合物をスクリム層の上に均一に分散することと、防湿材層を結合化合物およびスクリム層上に押し付けることとを含み得る。方法はさらに、下敷を等方的に磁化することを含み得る。方法はさらに、結合化合物を分散することが、一連のローラの組によって行われることを含み得る。方法はさらに、金属化合物が、鉄粉、鉄砂粒、鋼鉄砂粒、鋼鉄粉、等方性粉末、またはストロンチウムフェライト粉末のうちの1つを含み、結合化合物が、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、または黒鉛を含むことを含み得る。方法はさらに、スクリム層が、繊維ガラススクリムテープを含み、スクリム層が、ローラの組によって引き伸ばされることを含み得る。方法はさらに、分散することが、エッジディバイダの組によって誘導されるスクイージによって行われることを含み得る。方法はさらに、防湿材が、シリコーン防湿材を含み、防湿材が、ローラの組によって張力をかけられ、サンドイッチローラの組によって結合化合物およびスクリム層に押し付けられることを含み得る。方法はさらに、下敷が、ネオジム鉄ホウ素(NdFeBまたはNIB)磁気ローラ、サマリウムコバルト(SmCo)磁気ローラ、アルニコ磁気ローラ、セラミック磁気ローラ、フェライト磁気ローラ、超磁石磁気ローラ、またはパルス磁化器のうちの1つによって磁化されることを含み得る。
【0051】
別の実施形態では、本発明は、等方性床用被覆材を製造する方法であって、結合化合物を混成することであって、結合化合物は、可塑剤と等方性金属化合物とを含む、ことと、スクリム層を引き引き伸ばすことと、結合成分を半固体状態まで加熱することと、結合化合物をスクリム層の上に押し出すことと、結合化合物をスクリム層の上に均一に分散することと、床用被覆材層を結合化合物およびスクリム層上に押し付けることと、結合化合物、スクリム層、および床用被覆材層を加熱し、結合化合物を固体状態に固めることとを含む方法を提供する。
【0052】
方法はさらに、金属化合物が、鉄粉、鉄砂粒、鋼鉄砂粒、鋼鉄粉、等方性粉末、またはストロンチウムフェライト粉末のうちの1つを含み、結合化合物が、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、または黒鉛を含むことを含み得る。方法はさらに、スクリム層が、繊維ガラススクリムテープを含み、ローラの組によって引き伸ばされることを含み得る。方法はさらに、分散することが、エッジディバイダの組によって誘導されるスクイージによって行われることを含み得る。方法はさらに、床用被覆材層が、一次下地を有するタフテッドカーペット層を備え、床用被覆材層が、ローラの組によって張力をかけられることを含み得る。方法はさらに、床用被覆材層が、サンドイッチローラの組によって結合化合物およびスクリム層に押し付けられることを含み得る。方法はさらに、床用被覆材層が、床用被覆材ユニットまたはロールの組のうちの1つにレーザ切断されることを含み得る。
【0053】
別の実施形態では、本発明は、等方性磁気下敷を製造するためのシステムであって、スクリム材料のロールと、巻きを解かれるとき、スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、防湿材材料のロールと、巻きを解かれるとき、防湿材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、結合化合物は、等方性金属成分を有する、ホッパと、結合化合物をスクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、スクリム材料および結合化合物を加熱し、結合化合物を固めるように適合されている炉と、防湿材材料を結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、金属化合物を結合材料内で磁化するように適合されている磁化器とを備えているシステムを提供する。
【0054】
別の実施形態では、本発明は、磁気下敷と共に使用されるように適合されている等方性床用被覆材を製造するためのシステムであって、スクリム材料のロールと、巻きを解かれるとき、スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、床用被覆材材料のロールと、巻きを解かれるとき、床用被覆材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、結合化合物は、等方性金属成分を有する、ホッパと、結合化合物をスクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、床用被覆材材料を結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、スクリム材料および結合化合物を加熱し、結合化合物を固めるように適合されている炉とを備えているシステムを提供する。
【0055】
別の実施形態では、本発明は、カレンダ加工された等方性下敷を製造するためのシステムであって、ポリマー混合物および金属化合物混合物と、ポリマー混合物および金属化合物混合物を混合し、下敷材混合物を形成するように適合されているブレンダと、下敷材混合物を加熱するように適合されているフラクサと、下敷材混合物を所望の厚さの下敷材シートに形成するように適合されている形成ローラの組と、表面仕上げを下敷材シート上に形成するように適合されている最終のローラの組とを備えているシステムを提供する。
【0056】
システムはさらに、下敷材シートを等方的に磁化するように適合されているパルス磁化器を備え得る。システムはさらに、仕上げ加工された下敷材シート上に押し付けられるように適合されている接着剤シートロールを備え得る。
【0057】
別の実施形態では、本発明は、等方性磁気下敷と共に使用されるように適合されている床用被覆材を製造するためのシステムであって、スクリム材料のロールと、巻きを解かれるとき、スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、床用被覆材材料のロールと、巻きを解かれるとき、床用被覆材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、結合化合物は、等方性金属成分を有する、ホッパと、結合化合物をスクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、床用被覆材材料を結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、スクリム材料および結合化合物を加熱し、結合化合物を固めるように適合されている炉とを備えているシステムを提供する。
【0058】
別の実施形態では、本発明は、磁気下敷と共に使用されるように適合されている等方性床用被覆材を製造するためのシステムであって、モジュール式床用被覆材ユニットの組と、等方性磁気感応性下敷と、磁気感応性下敷をモジュール式床用被覆材ユニットの組における各モジュール式床用被覆材ユニットに取り付ける手段とを備えている、システムを提供する。
【0059】
システムはさらに、モジュール式床用被覆材ユニットが、ビニルコンポジットタイル(VCT)、高品質ビニルタイル(LVT)または高品質ビニル厚板(LVP)タイル、セラミックタイル、石タイル、堅木厚板、合板厚板、加工堅木厚板、および磁器タイルから成る群から選択された床用被覆材タイプを含むことを含み得る。
【0060】
別の実施形態では、本発明は、等方性床用被覆材を設置する方法であって、下敷を下張り床上に配置することであって、下敷は、製造プロセスにおいて磁化されている、ことと、床用被覆材層を磁化された下敷上に配置することであって、床用被覆材層は、磁気感応性化合物を含む、こととを含む方法を提供する。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
等方性下敷を製造する方法であって、前記方法は、
a)結合化合物を混成することであって、前記結合化合物は、可塑剤と等方性金属化合物とを含む、ことと、
b)前記結合成分を半固体状態まで加熱することと、
c)前記結合化合物を均一に分散することと、
d)前記結合化合物を加熱し、前記結合化合物を固体状態に固めることと
を含む、方法。
(項目2)
a.スクリム層を引き引き伸ばすことと、
b.前記結合化合物を前記スクリム層の上に押し出すことと、
c.前記結合化合物を前記スクリム層の上に均一に分散することと、
d.防湿材層を前記結合化合物およびスクリム層上に押し付けることと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記下敷を等方的に磁化することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記結合化合物を分散することが、一連のローラの組によって行われることをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
金属化合物が、鉄粉、鉄砂粒、鋼鉄砂粒、鋼鉄粉、等方性粉末、またはストロンチウムフェライト粉末のうちの1つを含み、前記結合化合物が、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、または黒鉛を含むことをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記スクリム層が、繊維ガラススクリムテープを含み、前記スクリム層が、ローラの組によって引き伸ばされることをさらに含む、項目2に記載の方法。
(項目7)
前記分散することが、エッジディバイダの組によって誘導されるスクイージによって行われることをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記防湿材が、シリコーン防湿材を含み、前記防湿材が、ローラの組によって張力をかけられ、サンドイッチローラの組によって前記結合化合物およびスクリム層に押し付けられることをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記下敷が、ネオジム鉄ホウ素(NdFeBまたはNIB)磁気ローラ、サマリウムコバルト(SmCo)磁気ローラ、アルニコ磁気ローラ、セラミック磁気ローラ、フェライト磁気ローラ、超磁石磁気ローラ、またはパルス磁化器のうちの1つによって磁化されることをさらに含む、項目3に記載の方法。
(項目10)
等方性床用被覆材を製造する方法であって、前記方法は、
a)結合化合物を混成することであって、前記結合化合物は、可塑剤と等方性金属化合物とを含む、ことと、
b)スクリム層を引き引き伸ばすことと、
c)前記結合成分を半固体状態まで加熱することと、
d)前記結合化合物を前記スクリム層の上に押し出すことと、
e)前記結合化合物を前記スクリム層の上に均一に分散することと、
f)床用被覆材層を前記結合化合物およびスクリム層上に押し付けることと、
g)前記結合化合物、スクリム層、および床用被覆材層を加熱し、前記結合化合物を固体状態に固めることと
を含む、方法。
(項目11)
前記金属化合物が、鉄粉、鉄砂粒、鋼鉄砂粒、鋼鉄粉、等方性粉末、またはストロンチウムフェライト粉末のうちの1つを含み、前記結合化合物が、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、または黒鉛を含むことをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目12)
前記スクリム層が、ローラの組によって引き伸ばされた繊維ガラススクリムテープを含むことをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目13)
前記分散することが、エッジディバイダの組によって誘導されるスクイージによって行われることをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目14)
前記床用被覆材層が、一次下地を有するタフテッドカーペット層を備え、前記床用被覆材層が、ローラの組によって張力をかけられることをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記床用被覆材層が、サンドイッチローラの組によって前記結合化合物およびスクリム層に押し付けられることをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目16)
前記床用被覆材層が、床用被覆材ユニットまたはロールの組のうちの1つにレーザ切断されることをさらに含む、項目13に記載の方法。
(項目17)
等方性磁気下敷を製造するためのシステムであって、前記システムは、
スクリム材料のロールと、
前記スクリム材料が巻きを解かれるとき、前記スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、
防湿材材料のロールと、
前記防湿材材料が巻きを解かれるとき、前記防湿材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、
加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、前記結合化合物は、等方性金属成分を有する、ホッパと、
前記結合化合物を前記スクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、
前記結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、
前記スクリム材料および結合化合物を加熱し、前記結合化合物を固めるように適合されている炉と、
前記防湿材材料を前記結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、
前記結合材料内の前記金属化合物を磁化するように適合されている磁化器と
を備えている、システム。
(項目18)
磁気下敷と共に使用されるように適合されている等方性床用被覆材を製造するためのシステムであって、前記システムは、
スクリム材料のロールと、
前記スクリム材料が巻きを解かれるとき、前記スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、
床用被覆材材料のロールと、
前記床用被覆材材料が巻きを解かれるとき、前記床用被覆材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、
加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、前記結合化合物は、等方性金属成分を有する、ホッパと、
前記結合化合物を前記スクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、
前記結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、
前記床用被覆材材料を前記結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、
前記スクリム材料および結合化合物を加熱し、前記結合化合物を固めるように適合されている炉と
を備えている、システム。
(項目19)
カレンダ加工された等方性下敷を製造するためのシステムであって、前記システムは、
ポリマー混合物および金属化合物混合物と、
前記ポリマー混合物と金属化合物混合物とを混合し、下敷材混合物を形成するように適合されているブレンダと、
前記下敷材混合物を加熱するように適合されているフラクサと、
前記下敷材混合物を所望の厚さの下敷材シートに形成するように適合されている形成ローラの組と、
表面仕上げを前記下敷材シート上に形成するように適合されている最終のローラの組と
を備えている、システム。
(項目20)
前記下敷材シートを等方的に磁化するように適合されているパルス磁化器をさらに備えている、項目19に記載のシステム。
(項目21)
前記仕上げ加工された下敷材シート上に押し付けられるように適合されている接着剤シートロールをさらに備えている、項目19に記載のシステム。
(項目22)
等方性磁気下敷と共に使用されるように適合されている床用被覆材を製造するためのシステムであって、前記システムは、
スクリム材料のロールと、
前記スクリム材料が巻きを解かれるとき、前記スクリム材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、
床用被覆材材料のロールと、
前記床用被覆材材料が巻きを解かれるとき、前記床用被覆材材料に張力をかけるように適合されている張力付加ローラの組と、
加熱された結合化合物を貯蔵するように適合されているホッパであって、前記結合化合物は、等方性金属成分を有する、ホッパと、
前記結合化合物を前記スクリム材料上に分配するように適合されているノズルと、
前記結合化合物を均一に分布させるように適合されているスクイージと、
前記床用被覆材材料を前記結合化合物およびスクリム材料に押し付けるように適合されているローラの組と、
前記スクリム材料および結合化合物を加熱し、前記結合化合物を固めるように適合されている炉と
を備えている、システム。
(項目23)
磁気下敷と共に使用されるように適合されている等方性床用被覆材を製造するためのシステムであって、前記システムは、
モジュール式床用被覆材ユニットの組と、
等方性磁気感応性下敷と、
前記磁気感応性下敷を前記モジュール式床用被覆材ユニットの組における各モジュール式床用被覆材ユニットに取り付ける手段と
を備えている、システム。
(項目24)
前記モジュール式床用被覆材ユニットは、ビニルコンポジットタイル(VCT)、高品質ビニルタイル(LVT)または高品質ビニル厚板(LVP)タイル、セラミックタイル、石タイル、堅木厚板、合板厚板、加工堅木厚板、および磁器タイルから成る群から選択された床用被覆材タイプを含む、項目23に記載のシステム。
(項目25)
等方性床用被覆材を設置する方法であって、前記方法は、
a)下敷を下張り床上に配置することであって、前記下敷は、製造プロセスにおいて磁化されている、ことと、
b)床用被覆材層を前記磁化された下敷上に配置することであって、前記床用被覆材層は、磁気感応性化合物を含む、ことと
を含む、方法。
(項目26)
壁を仕上げ加工するためのシステムであって、前記システムは、
内側誘引物質層および装飾外側層を備えているモジュール式壁被覆ユニットの組と、
等方性磁気シート材を備えている磁気下敷材と、
壁ボード、絶縁層、および被覆層を備えている支持層と
を備えている、システム。
(項目27)
フレームをさらに備えている、項目26に記載のシステム。
(項目28)
前記支持層が、前記フレーム上に配置されることをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目29)
前記装飾層が、タイル、漆喰、木材、スレート、御影石、塗装壁、壁紙、ヴェネツイア漆喰、羽目板、トリム木材、商標、ロゴ、または絵画の外観に似ているように適合されていることをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目30)
前記磁気下敷材が、前記支持層に永久的に接合されることをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目31)
前記磁気下敷材が、接着剤または留め手段によって、前記支持層に取り付けられることをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目32)
前記磁気下敷材が、留め装置によって支持されることをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目33)
前記モジュール式壁被覆ユニットの組が、前記磁気下敷材に取り外し可能に取り付けられるように適合されていることをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目34)
前記壁ボードが、鉱物綿を含むことをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目35)
前記被覆層が、防炎外側層を含むことをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目36)
前記絶縁層が、難燃性ガラス繊維を含むことをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目37)
前記支持層が、仕上げ加工を要求しないことをさらに含む、項目26に記載のシステム。
(項目38)
壁を仕上げ加工する方法であって、前記方法は、
壁ボード、絶縁層、および被覆層を備えている支持層を支持フレームに取り付けることと、
等方性磁気シート材を備えている磁気下敷材を前記支持層の被覆層に固定することと、
内側磁気感応性層および装飾外側層を備えているモジュール式壁被覆ユニットの組のうちの各々を前記磁気下敷材に取り外し可能かつ磁気的に取り付けることと
を含む、方法。
(項目39)
前記装飾層は、タイル、漆喰、木材、スレート、御影石、塗装壁、壁紙、ヴェネツイア漆喰、羽目板、トリム木材、商標、ロゴ、または絵画の外観に似ているように適合されていることをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記磁気下敷材が、前記支持層を前記支持フレームに取り付けることに先立って、前記支持層に永久的に接合されることをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目41)
前記磁気下敷材が、接着剤または留め手段によって、前記支持層に取り付けられることをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目42)
前記磁気下敷材が、留め装置によって支持されることをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目43)
前記壁ボードが、鉱物綿を含むことをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目44)
前記被覆層が、防炎外側層を含むことをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目45)
前記絶縁層が、難燃性ガラス繊維を含むことをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目46)
前記支持層が、仕上げ加工を要求しないことをさらに含む、項目38に記載の方法。
(項目47)
上部層を表面に磁気的に固定するためのシステムであって、前記システムは、
前記表面に固定されるように適合されている等方磁気下敷と、
複数のモジュール式ユニットを備えている上部層と
を備え、
前記複数のモジュール式ユニットにおける前記モジュール式ユニットの各々は、装飾外側層と、前記磁気下敷に取り外し可能かつ磁気的に固定されるように適合されている磁気感応性内側層とを備えている、システム。
(項目48)
前記磁気下敷は、床に固定されるように適合されている、項目47に記載のシステム。
(項目49)
前記磁気下敷は、壁に固定されるように適合されている、項目47に記載のシステム。
(項目50)
前記複数のモジュール式ユニットは、床用被覆材ユニットを備えている、項目48に記載のシステム。
(項目51)
前記複数のモジュール式ユニットは、壁被覆ユニットを備えている、項目49に記載のシステム。
(項目52)
前記等方磁気下敷は、カレンダ加工プロセスにおいて生産される、項目47に記載のシステム。
(項目53)
交換可能室内装飾システムであって、前記システムは、
等方磁気層を有する壁の組であって、前記等方磁気層は、前記壁の組の外向きに面した表面上に配置されている、壁の組と、
等方磁気層を有する床であって、前記等方磁気層は、前記床の上部に配置されている、床と、
前記壁の組の等方磁気層上に磁気的かつ取り外し可能に配置されるように適合されている複数のモジュール式磁気感応性壁パネルと、
前記床の等方磁気層上に磁気的かつ取り外し可能に配置されるように適合されている複数のモジュール式磁気感応性床用被覆材ユニットと
を備えている、システム。
(項目54)
前記壁の組の等方磁気層上に磁気的かつ取り外し可能に配置されるように適合されている磁気感応性トリム部品の組をさらに備えている、項目53に記載のシステム。
(項目55)
前記壁の組の等方磁気層上に磁気的かつ取り外し可能に配置されるように適合されている付属部品の組をさらに備えている、項目53に記載のシステム。
(項目56)
前記壁の組の等方磁気層および前記床の等方磁気層は、カレンダ加工された磁気シートを備えている、項目53に記載のシステム。
(項目57)
前記壁の組の等方磁気層および前記床の等方磁気層は、パルス磁化プロセスによって磁化される、項目53に記載のシステム。
(項目58)
磁気床下敷を製造する方法であって、前記方法は、
e)結合化合物を混成することであって、前記結合化合物は、可塑剤および金属化合物を含む、ことと、
f)スクリム層を引き引き伸ばすことと、
g)前記結合成分を半固体状態まで加熱することと、
h)前記結合化合物を前記スクリム層の上に押し出すことと、
i)前記結合化合物を前記スクリム層の上に均一に分散することと、
j)前記結合化合物およびスクリム層を加熱し、前記結合化合物を固体状態に固めることと、
k)防湿材層を前記結合化合物およびスクリム層上に押し付け、下敷を形成することと、
l)前記下敷を磁化することと
を含む、方法。
(項目59)
金属化合物が、鉄粉、鉄砂粒、鋼鉄砂粒、鋼鉄粉、異方性粉末、等方性粉末、またはストロンチウムフェライト粉末のうちの1つを含むことをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
前記結合化合物が、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、または黒鉛を含むことをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目61)
前記スクリム層が、繊維ガラススクリムテープを含むことをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目62)
前記分散することが、エッジディバイダの組によって誘導されるスクイージによって行われることをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目63)
前記防湿材が、シリコーン防湿材を含むことをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目64)
前記スクリム層が、ローラの組によって引き伸ばされることをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目65)
前記防湿材が、ローラの組によって張力をかけられることをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目66)
前記防湿材が、サンドイッチローラの組によって前記結合化合物およびスクリム層に押し付けられることをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目67)
前記下敷が、磁気ローラの組によって磁化されることをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目68)
前記磁気ローラは、ネオジム鉄ホウ素(NdFeBまたはNIB)、サマリウムコバルト(SmCo)、アルニコ、セラミックもしくはフェライト、または超磁石タイプ磁石を含むことをさらに含む、項目58に記載の方法。
(項目69)
前記結合化合物およびスクリム層を加熱することが、炉によって行われることをさらに含む、項目58に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0061】
本発明の完全理解を促進するために、ここで、同一要素が同一番号を用いて参照される、付随の図面を参照する。これらの図面は、本発明を限定するものとして解釈されるべきではなく、例示的であり、かつ参照用であることが意図される。
【0062】
図1図1は、本発明のカーペット層および磁気下敷の実施形態の側面断面図である。
【0063】
図2図2は、本発明のカーペット層および磁気下敷の実施形態の切り取り平面図である。
【0064】
図3図3は、本発明のカーペット層および磁気下敷の詳細な断面図である。
【0065】
図4図4は、本発明の磁気下敷を製造するためのプロセスの実施形態の簡略化された図である。
【0066】
図5図5は、本発明の磁化されたカーペット層を製造するためのプロセスの実施形態の簡略化された図である。
【0067】
図6図6は、本発明の壁フレーム、支持層、磁気下敷材、および壁被覆ユニットの実施形態の側面断面図である。
【0068】
図7図7は、本発明の設置プロセスにおける3つの段階の正面図である。
【0069】
図8図8は、本発明による、モジュール式床および壁被覆ユニットを備えている交換可能ボックスシステムの斜視図である。
【0070】
図9図9は、本発明による、磁気層および複数のモジュール式装飾パネルを有する壁ボードの正面図である。
【0071】
図10図10は、本発明による、磁気下敷材およびモジュール式ライナパネルを有する水泳用プールの斜視図である。
【0072】
図11図11は、本発明による、典型的連棟住宅と、モジュール式磁気壁および屋根材パネルを有する連棟住宅との斜視図である。
【0073】
図12図12は、本発明による、磁気誘引性下地層を有する調理台を固定するための磁気層を有するキャビネット設置の斜視図である。
【0074】
図13図13は、本発明による、磁気下敷材および複数のモジュール式床パネルを有する競技場の斜視図である。
【0075】
図14図14は、本発明による、磁気誘引性壁パネルおよびモジュール式装飾パネルを有する個人用オフィスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
本発明は、付随の図面に示されるように、例示的実施形態を参照してより詳細に説明される。本発明は、例示的実施形態を参照して本明細書に説明されるが、本発明は、そのような例示的実施形態に限定されないことを理解されたい。当技術分野における技術を所有する者および本明細書の教示へのアクセスを有する者は、本明細書に開示および請求される本発明の範囲であるものとして、本明細書で完全に検討され、本発明が有意に有用であり得る、追加の実装、修正、および実施形態、ならびに本発明の使用のための他の用途を認識するであろう。
【0077】
ここで図1を参照すると、床用被覆材層110と、磁気下敷層120とを備えている設置された床用被覆材ユニット100の実施形態の側面断面図が、提供される。上部層は、床用被覆材層110である。床用被覆材層110は、磁気下敷層120上に配置される。磁気下敷層120は、磁化された層122と、防湿材126とを備えている。磁気下敷層120を生産するためのプロセスの実施形態は、図4に詳細に示され、床用被覆材層110を生産するためのプロセスの実施形態は、図5に詳細に示される。
【0078】
ここで図4を参照すると、磁気下敷層120を製造するためのプロセス400の実施形態が、提供される。3つの一次構成要素が、磁気下敷層120を構成する:繊維ガラススクリム410のロールからの図3に示される繊維ガラススクリム構成要素123、シリコーン防湿材420のロールからの防湿材構成要素126、および、ホッパ430からの図3に示される半固体液体混成物124。
【0079】
磁気下敷材120は、プロセス400に従って、設定された数の極に磁化され得る。最初に、典型的には産業において使用される繊維ガラスまたは種々の他の好適な化合物および混成物から作製されるスクリム層123が、ロール410から、スクリム層123を引き伸ばし、張力を加えるローラの組412を通して巻きを解かれる。このプロセスにおける底部層は、ロール420から巻きを解かれる防湿材126であり得る。防湿材126は、下敷材120に湿気抵抗を提供する。カーペット層の製造のための前述の化合物、例えば、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、黒鉛、および種々の他の化合物の混成物は、ホッパ430内で混成される。鉄粉またはステンレス鋼粉末もしくは任意の他の強磁性合金の超微細砂粒を含み得る追加の「金属」、金属化合物、または強磁性化合物も、ホッパ430内で混合物と組み合わせられる。
【0080】
下敷120は、最初に、スクリム123をローラ412を通して引き伸ばし、そして、スクリムをコンベヤベルト414の上を化合物混成物を含むホッパ430および1つ以上のノズル432まで通すことによって、組み合わせられる。追加の混成された合金成分を伴う混成された原材料化合物は、ホッパ430内で半固体形態まで加熱され、1つ以上のノズル432によってスクリム層123上に噴出させられる。加熱された化合物のこの層は、図3では、化合物層124として示される。スクリム層123および化合物層124は、化合物層124をスクリム層123の上に均一に分布させるためにスクイージ434の下を通る。スクイージ434はまた、半固体化合物層124をスクリム層123に押し付け得る。随意に、ローラの追加の組が、層123および124を一緒に押し付け、スクリム123および化合物124の両方の密着した層を形成し得る。そして、化合物層124およびスクリム層123は、半固体化合物層124を固めるために炉440を通過する。下敷材は、設定温度において焼成され、組立ラインベルトの速度において炉440を通過させられ、それによって、化合物層124およびスクリム層123が一緒に融合し、図3に示されるスクリムおよび化合物の層127になり、固体状態に遷移することを引き起こす。
【0081】
炉440を通過後、ロール420から巻きを解かれ、ローラ422によって張力をかけられた防湿材126が、サンドイッチローラ452によって、スクリムおよび化合物層127に組み合わせられる。現時点で「完成した」下敷材120は、そして、ネオジム鉄ホウ素(NdFeBまたはNIB)、サマリウムコバルト(SmCo)、アルニコ、セラミックもしくはフェライト、または超磁石タイプ磁石を含み得る強力な高出力磁石ローラ450を通過する。別の実施形態では、電動磁石ローラ450は、パルス磁化器であり得る。化合物層124およびスクリム層123の現時点で固体の原材料内に捕捉されている合金粉末は、磁化されたローラ450を通過することによって極性化される。そして、この完成した磁化された下敷材120は、巻き上げられ、および/またはモジュール化され得る。
【0082】
ここで図5を参照すると、磁化されたカーペット層110を製造するためのプロセス500の実施形態が、提供される。最初に、接合剤が、最初に、ホッパ530内において、ペレット状または粉末状の一方もしくは両方であり得る原材料の専用または標準のいずれかの混成物を混成することによって生成される。使用される材料のタイプは、変動し、カーペットの意図される使用に依存し得るが、PVC、ポリプロピレン、ゴム、繊維ガラス、黒鉛、および種々の他の化合物を含み得る。金属合金成分も、化合物混成物に添加される。合金成分は、任意の鉄、鋼鉄、または他の好適な強磁性化合物であり得る。カーペット層112のためのカーペットまたはモジュール式カーペットは、典型的には、房状であり、さらに、カーペット層の一部として、一次下地を備えている。最初に、カーペット112は、一次下地を伴う房状布地を備えている。カーペットは、房状にされる前に製造ラインに入れられ、12フィートまたは15フィートロール520上にあり得る。カーペット112は、ロール520から巻きを解かれ、一連のローラ522を通され、所望の張力まで引き伸ばされる。この張力付加は、二次下地またはスクリム層114が、カーペット層112の房状布地および一次下地に接合されるとき、仕上げ加工されたカーペット110におけるしわ形成の可能性を低減させる。
【0083】
房状布地112がローラ522によって張力をかけられるのと同時に、スクリム層114も、繊維ガラススクリムテープを含み得るスクリムテープ510のロールから巻きを解かれ、ローラ512によって張力をかけられる。前述のペレットおよび粉末混合物も、ホッパ530内で混成および加熱され、コーキング材料に類似する粘度および稠度を有し得る半固体化合物を形成する。張力下にあり、組立ライン514上で平坦に引き伸ばされた繊維ガラススクリムテープ114は、組立プロセスを通して設定された順方向速度で一定に移動する。
【0084】
混成された半固体化合物は、1つ以上のノズル532から、繊維ガラススクリムテープ114上に直接噴出させられ116化合物層にし、続いて、スクイージ534によって、所望の高さおよび厚さに取り除かれる。スクイージ除去プロセスは、エッジディバイダの組によって誘導される。スクイージ除去プロセスは、半固体化合物116が一緒に接合され、繊維ガラススクリムテープ114に押し付けられ、単一の繊維テープおよび半固体化合物層115を形成することを引き起こす。そして、半固体化合物層115を伴うこの繊維ガラススクリムは、一連のローラ552によって、房状布地層112の下に圧縮され、房状布地および一次下地112、半固体化合物116、ならびに繊維ガラススクリムテープ114のサンドイッチ層を形成する。これらの構成要素がローラ552によって一緒に接合または接合された後、層は、依然として組立ラインに沿って移動させられながら、炉550内において一定温度で焼成される。
【0085】
プロセス500は、合金を仕上げ加工された床用被覆材ユニット110の下地の中に組み合わせる。しかしながら、プロセス500における炉550内での焼成後、プロセス400における焼成後と異なり、カーペット層110は、磁石450のような高出力磁石を通過しないであろう。焼成プロセス後、1つ以上のコーティングが、現時点で仕上げ加工されている下地システムおよびカーペットロールに塗布され得る。仕上げ加工された製品110は、ロールに保たれ得るか、またはモジュール式床用被覆材ユニットに切断され得る。プロセスの圧縮および焼成段階後、現時点で仕上げ加工されているカーペットは、移動し、110は、レーザ切断され得る。そして、切断されたカーペットはまた、布地のはみ出た房およびスクリムの破片または「毛羽立ち」を該切断されたカーペットから除去するために、縁をバフ加工され得る。
【0086】
別の実施形態では、下敷120または一次下地112および半固体化合物114は、上部層と高温加圧されるか、または別様にそれと組み合わせられ得る材料のシートとして生産され、任意の他の層に適用されるか、またはそれと組み合わせられ得る磁気下敷材層または磁気感応性層を生産し得る。本実施形態では、下敷材層または磁気感応性層は、カレンダ加工方法によって生産され得る。カレンダは、シートまたはフィルムに溶融されるポリマーを加工するために使用されるデバイスである。同一方法は、磁気感応性層を作製するために使用され得る。
【0087】
カレンダは、熱軟化されたポリマー(例えば、ゴム、PVC)を2つ以上のローラ間に分散させ、連続シートを形成する。プロセスを開始するために、ポリマーは、最初に、混成され、液体にされる。混成は、所望のポリマーを生成するプロセスであり、液体化は、混成されたポリマーを加熱し、所望の稠度にする。そして、ポリマーは、カレンダを通して処理され、最終のローラの組間の間隙サイズによって決定される厚さで押し出される。最終のローラの組は、表面仕上げ(例えば、光沢、テクスチャ加工)も決定する。両面剥離粘着層または他の接着剤層も、カレンダ加工プロセスによって生産される下敷材層または磁気感応性層に追加され得る。クッションまたは他の絶縁層も、カレンダ加工プロセスによって生産される下敷材層または磁気感応性層に取り付けられ得る。カレンダ加工プロセスによって生産される下敷材層または磁気感応性層は、図4および5に示されるものに類似する方法で別の層と組み合わせられ得る。
【0088】
カレンダ加工方法が磁気下敷材を生産するために使用されるとき、磁化され得る材料の混成物が、層の形成に先立ってポリマー混合物に添加されなければならない。鉄粉、鉄砂粒、鋼鉄砂粒、鋼鉄粉、異方性粉末、等方性粉末、またはストロンチウムフェライト粉末のうちの1つが、ポリマー混合物に添加され得る。カレンダ加工された層が形成された後、磁化され得る。そして、カレンダ加工された層は、パルス磁化器または磁気ローラの組によって磁化され得る。
【0089】
図1および2を参照すると、磁化された下敷材120を使用して、モジュール式床用被覆材110を下張り床上に設置する方法は、以下のようであり得る。
【0090】
下敷材120が、最初に、下張り床上に配置されるであろう。下敷材120は、固定されない浮張りであるか、または直接下張り床に糊付けされるかのいずれかであり得る。防湿材126は、下張り床の最も近くに配置され、磁化されたスクリム層122は、下張り床から離れるほうに上向きに面するであろう。ロール状カーペット層またはモジュール式床材ユニットの組のいずれかであり得る埋設された磁気誘引物質層を伴うカーペット層110が、下敷材120の上に配置または据えられる。カーペット層110における下地内の合金粉末により、カーペット層110は、下敷材120に有意に磁気的に誘引されるであろう。このように、仕上げ加工された床材100は、全く継ぎ合わせられる必要がないであろう。本発明による設置方法は、モジュール式床材ユニットまたはより長いロール状商品カーペットのいずれかであり得るカーペット層110を継ぎ合わせる(または定位置に保持する)必要性を排除する。
【0091】
磁化された下敷材120を使用してカーペット層110を設置することは、従来技術に優るいくつかの利点を提供する。第1に、床タイルおよび広幅織材の巻き上げの問題を解決する。カーペット層110は、常時、下敷材120とカーペット層110との間の磁気引力に起因して、平坦に据えられるであろう。カーペット層110が、モジュール式床用被覆材ユニットまたは広幅織ロール状商品カーペットであるかどうかにかかわらず、カーペット層110の2つの部品を一緒に「継ぎ合わせる」必要はないであろう。十分な磁化を用いることで、カーペット層110は、3つの軸上における歩行者の通行、家具、機械類等からの張力に抵抗するであろう。
【0092】
この製造方法は、大部分の床用被覆材用途のために使用され得、カーペットベースの床用被覆材ユニットに限定されない。わずかな変動を伴うこの同一方法は、例えば、磁化された下敷材およびビニル床材と共に使用され得る:粉末状合金が、下地に添加され得るか、または製造プロセス中、ビニル混成物に添加され得る。可塑剤または他の化合物もしくは化学物質が、化合物層に添加され、化合物層が、床用被覆材ユニットにくっつくか、またはその中に埋設されるかのいずれかを可能にし得る。システムは、ビニルコンポジットタイル(VCT)、高品質ビニルタイル(LVT)または高品質ビニル厚板(LVP)タイル、ならびにセラミックタイル、石タイル、堅木、合板、加工堅木、および磁器タイルを含む他の種々の床用被覆材ユニットにおいても使用され得る。類似の修正された方法も、埋設された磁気もしくは磁化された化合物、または磁気もしくは磁化された下地を伴う堅木床用被覆材を製造するために使用され得る。本明細書に説明されるような磁気または磁化された化合物もしくは下地は、任意の好適な床用被覆材に適用され得る。磁気層、下地、または埋設された化合物を伴うこれらの非カーペット床用被覆材は、カーペット床用被覆材を設置するために使用されるものに類似する様式において設置され得る。
【0093】
ここで図6を参照すると、本発明の壁フレーム1000と、支持層900と、磁気下敷材800と、壁被覆ユニット800とを備えている、モジュール式磁気壁被覆システム600の実施形態の側面断面図が、提供される。
【0094】
モジュール式磁気壁被覆システム600は、壁ボード910を備えている支持層900を使用し得、壁ボード910は、仕上げ加工される必要も、石膏から作製される必要もない。本発明の壁ボード910は、より軽量かつより薄いボードから成り得、好ましい実施形態では、鉱物綿から成る。鉱物綿は、高級絶縁製品であり、高温で溶融され、紡いで微細繊維のマットまたは打ち延ばし綿にされる火山岩から作製される。鉱物綿は、摂氏850度を超えた温度でのみ燃焼し、したがって、事実上、非常に耐火性であり、屋根、壁、または床のための防火材を提供する。鉱物綿壁ボード910は、従来の石膏乾式壁ボードに対して、防火等級および断熱および防音のためのR値を著しく増加させる。支持層900は、乾式壁ボードのように仕上げ加工される必要はない。これにより、支持層900は、典型的乾式壁ボードと異なる材料を備え得る。支持層900は、鉱物綿を備え得る壁ボード910と、難燃性網目状物を備え得るカバー層930と、音響減衰原材料シート材を備え得る絶縁層920とを備え得る。カバー層930、絶縁層920、および壁ボード910は、支持層900として1つのシートの中に組み込まれ得る。なぜなら、支持層900は、吊るされ、仕上げ加工され、プライマ処理され、テクスチャ加工され、そして、最後に、塗装されなければならない乾式壁のような「仕上げコーティング」される必要がないからである。
【0095】
磁気下敷材800は、支持層900と壁被覆ユニット700との間に配置され、カバー層930が使用される場合、支持層のカバー層930に当接し、絶縁層920もしくはカバー層930が使用されない場合、壁ボード910に当接する。磁気下敷材800は、くぎ、ステープル、ねじ、もしくはクリップ等の留め具によって、または糊、シリコーン接着剤等の接着剤によって、壁ボードに取り付けられ得る。磁気下敷材はまた、図2に示される留め具デバイス600によって、支持層900および/または壁フレーム1000に留められ得る。磁気下敷材800は、異方性または等方性磁気シート材であり得る。磁気下敷材800は、支持層900の上に適用される。随意に、磁気下敷材800は、単一ボード内の支持層900の中に組み込まれ、磁気下敷材を支持層900に別個に取り付けられ、吊るされ、または貼り付けられる必要性を除去し得る。支持層900および磁気下敷材800は一緒に、単一ボードとして、高R値を有し、望ましくない騒音公害およびエコを実質的に低減させる。
【0096】
支持層900において、繊維ガラス等の硬化添加剤を伴う鉱物綿が、ボードに石膏ボードに匹敵する剛性を与えるために使用され得る。鉱物綿のみが、望ましい防音特性を有するわけではなく、より強力な残留磁気のための異方性粉末を備えるが、磁気感応性材料に対して等方的に独立し得る磁気下敷材800も、システム内における追加の音障壁である。鉱物綿は、不活性材料であり、建物の建設において使用される場合、多くの利点を提供する。鉱物綿絶縁体は、玄武岩、すなわち、火成岩から作製され得る。
【0097】
主に、鉱物綿またはスラグウールから成る、支持層900は、大部分のカビ、および/または、床材材料下に捕捉された湿気から生じる湿気問題を排除するであろう。高層建設では、現在、壁の建設は、建物が外部ガラスおよび鋳込材料を吊るされるまで、開始することができない。これは、典型的に使用される石膏ベース壁に関して存在する問題による。さらに、カビの成長を可能にする条件を排除し、容認可能時間フレーム内において石膏乾式壁の継ぎ合わせの乾燥を可能にする能力を提供するために、除湿器および/または加熱器が、冬期/夏期に、石膏壁のために建築プロセスに組み込まれなければならない。鉱物綿支持層900を使用して、建物の外側が仕上げ加工される前に、建物の内側で作業する能力は、建設において時間および金銭の節約をもたらすであろう。
【0098】
外側層は、「仕上げコーティング」である壁被覆ユニット700である。壁被覆ユニット700は、弾力的な床材製品に類似する様式で製造され得る。壁被覆ユニット700は、下地として装飾表面層710に高温加圧される誘引物質層720を有し得る。モジュール式磁気壁被覆システム600の上部層または外側層は、装飾表面層710、すなわち、「装飾」層である。装飾表面層710は、任意の表面または被覆タイプの外観を模倣するように作製され得る。装飾表面層710の仕上げは、エンドユーザによる所望に応じて、タイル、漆喰、木材、スレート、御影石、フラットまたはマットカラー、壁紙、ヴェネツイア漆喰、従来の羽目板およびトリム木材、商標、絵画等、事実上、任意の仕上げであり得る。モジュール式壁被覆ユニット700に対しては通行がないので、同様にサイズ決定されるモジュール式床用被覆材ユニットより薄く製造され得る。
【0099】
ここで図7を参照すると、本発明のモジュール式磁気壁被覆システム600の設置プロセスにおける3つの段階の正面図が、提供される。木材、金属、またはプラスチックフレーム部材510の組を備えている、壁フレーム1000は、モジュール式磁気壁被覆システム600のための支持構造である。壁ボード910のみを備えている、支持層900が、ねじ、くぎ、ステープル、または他の好適な留め手段であり得る留め具940を使用して、フレームに固定される。磁気下敷材800が、支持層900に取り付けられ、表面層900の正面かつモジュール式壁被覆ユニット700の背面の背後に配置されるであろう。本明細書に説明されるように、磁気下敷材は、留めユニット600等の留め具によって、または接着剤によって、支持層900に取り付けられ得る。留めユニット1100は、磁気下敷材800および壁被覆ユニット700の重量のための追加の支持を提供し、垂れまたはたるみを防止するために、接着剤より好ましくあり得る。装飾外側層710を伴う、壁被覆ユニット700が、磁気下敷材800が支持層900に取り付けられた後、磁気下敷材800上に配置され得る。トリム部品1200等の追加のトリム部品が、継目を隠すために、追加の支持を提供するために、または装飾を提供するために使用され得る。トリム部品1200は、羽目板もしくはチェアレールとして中央に、クラウンモールディングとして上部に、または幅木として底部に等、磁気下敷材800に沿った任意の場所に配置され得る。
【0100】
本発明のモジュール式磁気壁被覆システム600は、支持層900等のボード上または新しい構造物内において使用することに限定されない。本発明のモジュール式磁気壁被覆システム600は、任意の好適な磁気下敷材800上で使用され得る。磁気下敷材800は、乾式壁等の既存の壁ボード上、または天井もしくは他の既存の壁もしくは表面上に設置され得る。例えば、磁気下敷材800は、会議場の仕切板の折り畳み式壁上、またはドア、開口部、もしくは通路の上に設置され得る。そして、壁被覆ユニット700は、所望に応じて、磁気下敷材800上に容易に配置され、そこから除去され得る。
【0101】
ここで図8を参照すると、交換可能ボックスシステム1300を有する、部屋の斜視図が、提供される。交換可能ボックスシステム1300は、壁被覆システム600とモジュール式床用被覆材100との特徴を組み合わせる。壁上の磁気下敷材800は、壁被覆ユニット700、トリム部品1200を受け取るように適合され、直接、またはテレビに取り付けられ、かつ下敷材800上に磁気的に固定されたフレームもしくは他の支持構造のいずれかによって、テレビ1310等の追加の備品を搭載するようにも適合され得る。交換可能ボックスシステム1300の床は、下敷材120と、床用被覆材層110の組とを備えている。交換可能ボックスシステム1300を実装する部屋は、床または壁の任意の側面が最小限の努力で変更および再装飾され得、既存の装飾または備品の取り壊しもしくは破壊を要求しないであろう。交換可能ボックスシステム1300を用いた部屋を建設するために、図7に示される支持層900が、壁フレームに取り付けられるであろう。磁気下敷材800が、支持層に取り付けられ得るか、支持層が、磁気成分で含浸され得るか、磁気下敷材800が、支持層900の外部に重ねられ得るか、または支持層900が、磁気誘引性コーティングで完全にコーティングされ得る。そして、壁被覆ユニット700、トリム部品1200、および他の備品は、磁気下敷材800に磁気的に、半永久的に、かつ取り外し可能に固定され得る。モジュール式床用被覆材100のための下敷材120は、本明細書に前述されるように、支持表面に固定され得る。そして、床用被覆材ユニット110が、下敷材120上に配置され得る。加えて、磁気下敷材が、壁上の下敷材800と類似様式で天井に取り付けられ得る。天井タイルが、壁被覆ユニット700と類似様式で天井下敷材に固定され得る。
【0102】
磁気下敷材800および下敷材120は、以下の特性、すなわち、0.060インチ(1.52mm)の厚さ、Shore D60の硬度、3.5の比重、7日間にわたって158Fで加熱することによって生じる1.5%の収縮率、700psi(49Kg/cm)の引張強度を有し得、2.0mm間隔でその長さに沿って平行電極(南北)を有し得る。床用被覆材ユニット110および壁被覆ユニット600は、それぞれ、下敷材120または磁気下敷材800上に配置されるべき表面上に重ねられる磁気等方性感応材料を有し得る一方、下敷材は、製造時に下敷材上に重ねられるか、またはその中に組み込まれる異方性または等方性に磁化された可撓性層を使用し得る。具体的には、図4および5における前述の製造プロセスは、パルス磁化を使用して、下敷材120または磁気下敷材800を等方性に磁化され得る。パルス磁化は、コイルとコンデンサの組とを利用して、磁場をゆっくりと増大させ、下敷材120または磁気下敷材800に完全に透過するエネルギーの短「パルス」バーストを生成する。パルス磁化は、所望に応じて、下敷材120または磁気下敷材800を異方的に磁化するためにも使用され得る。
【0103】
磁気誘引性層が、下敷材120または下敷材800の中に組み込まれる場合、ストロンチウムフェライト粉末およびゴムポリマー樹脂(例えば、ゴム、pvc、または熱可塑性結合剤を作製するための他の同様の材料)の乾燥混合物が、混合され、カレンダ加工および研磨され、そして、一連のローラによって、正しい幅および厚さを与えるように形成される。そして、材料は、図4で上に示されるように、片側のみにおいて磁化される。
【0104】
接合された磁石の磁気性能は、それが材料の残留磁気を有意に希釈するので、使用されるポリマーの量(典型的には、体積あたり20~45%)によって限定される。加えて、メルトスパン粉末は、等方性微小構造を有する。希釈効果は、異方性磁気粉末を組み込むことによって克服される。テクスチャを磁気粉末内に誘発するか、またはそれを微細なマイクロメートル規模の粒子サイズに粉砕し、磁石を整列場内で調製することによって、接合された磁石は、増強された残留磁気を特定の方向に有することができる。本発明では、下敷材120または下敷材800等の磁気下敷材は、より強力な残留磁気を与えるように一方向に磁化される。しかしながら、磁気感応性シート材は、極配向されず、したがって、任意のある方向に向けられる必要はない。下敷材120または下敷材800の長期耐久性のための最適温度範囲は、95C~-40Cである。
【0105】
押し出し成形された可撓性磁石に対して、可撓性粒状材料が、それが溶融し始めるまで加熱され、そして、最終外形の所望の形状を有するように放電機械(EDM)ワイヤで浸食された固められたダイを通して、高圧下でスクリュフィードを使用して押し進められる。可撓性磁石は、図4および5に示されるように、ロールにコイル状にされ、適用されるか、または組み合わせられ得る外形に押し出し成形されることができる。可撓性磁石の非磁化面は、印刷層が適用され得るように、両面接着剤テープと重ねられるか、または薄いビニルコーティングと重ねられ得る。取り付け式クッションも、床材目的のために適用され得る。異方性永久可撓性磁石は、T(G):0.22~0.23または(2250~2350)の残留磁束密度(Br)と159~174kA/mまたは2000~2180(Oe)の保持力(BHC)とを有し得る一方、等方性永久可撓性磁石は、0.14~0.15Tまたは1400~1550(G)の残留磁束密度(Br)と100~111kA/mまたは1250~1400(Oe)の保持力(BHC)とを有する。異方性永久可撓性磁石は、残留磁気において等方性より40%も強くあり得る。
【0106】
床用被覆材ユニット110および壁被覆ユニット700に対して、それぞれ、図6および3に示される誘引物質層720または半固体化合物116の磁気感応性材料は、以下の特性を有し得る:0.025インチ(0.64mm)の厚さ、Shore D60の硬度、3.5の比重、7日間にわたって158Fで加熱することによって生じる1.5%の収縮率、700psi(49Kg/cm)の引張強度、および140グラム/cmの保持強度。
【0107】
交換可能ボックスシステム1300では、全構成要素は、下敷材に「準」永久的に固定される。広大な表面積、すなわち、下敷材120または下敷材800と床用被覆材ユニット110または壁被覆ユニット700との間の磁気共鳴に起因して、材料は、非常に強力な接合を有し、設置を「準」永久的にする。しかしながら、接合は、角を「掴み」、てこで上向きに移動させ、接合を解除することによって、解除され、それによって、床用被覆材ユニット110または壁被覆ユニット700が要求に応じて変更されることを可能にし得、これは、任意の既存の技術を用いて現在利用不可能なものである。交換可能ボックスシステム1300において、平坦下地(最適残留磁気のため)を伴う任意の建物材料が、システムにおいて利用されることができる。例えば、木材から作製される床用被覆材ユニット110は、壁被覆ユニット700として利用され得、その逆も同様である。
【0108】
建設プロセスの間、任意の所与の時間に任意の部品を除去する能力は、非常に望ましい。交換可能ボックスシステム700内の壁パネル700が、正しく合わない場合、または多くの設置に見られ得るようにトリムされる必要がある場合、単に、要求に応じて、撤去を伴わずに、壁部品700を除去し、再取り付けすることができる。
【0109】
床材産業では、ロール状カーペットを継ぎ合わせる一般的方法は、タックストリップを部屋の周縁に貼り付け、継目をホットメルトテーピングし、ロール状床用被覆材を引き伸ばすか、または「張力付加」し、製品を定位置に保つことを要求する。これは、張力をかけることに起因した実際のカーペットの積層剥離(床材の一次下地が二次下地から剥がれる)、仕上げ加工された商品の熱歪み、継目の隆起等によって製品破損をもたらす。従来の方法が失敗し得る多くの方法が存在する。システム1300は、床用被覆材ユニット110がもはや張力をかけられる必要がないので、これらの破損の全てを排除し、タックストリップの必要性を排除する。広大な表面積に起因する残留磁気は、応力下、床用被覆材ユニット110が「隆起」または移動することを防止する。
【0110】
既存の壁または新しい建設壁が、残留磁気を限定する弓状の曲がり、または凹面等の欠陥を有する場合、単に、交換可能ボックスシステムへの付属品として両面磁気感応性および磁気裏地シムを使用して、問題を緩和し得る。床用被覆材ユニット110および壁被覆ユニット700は、異なる設計、ロゴ、テクスチャ、色、防音特性、反射特性、または設計要素を部屋内に提供することができる。床用被覆材ユニット110および壁被覆ユニット700は、企業または他の商標もしくはスポンサー情報も組み込み得、広告のために、または標識として使用され得る。自宅所有者、事業所有者、または設計者は、随時、要求に応じて、交換可能ボックスシステム1300を使用して、任意の部屋の任意の側面を変更し得る。
【0111】
交換可能ボックスシステム1300の柔軟な特性は、映画、テレビ、および演劇産業においても利点を提供するであろう。これらの産業では、TVセット、映画セット等が、モジュール式方式で建造され、典型的には、実際の場所をよりコスト効果的様式で模倣する。残念ながら、これらのセットは、フレーム上でそれらの特定の使用のために建造され、そして、そのフレームは、同一セットの別の「同様の」使用のために保管されなければならないか、または新しいセットが、場面に合わせてその度に建造されなければならない。交換可能ボックスシステム1300の場合、同一フレームを利用して、要求に応じて、部屋の場面を変化させることは、非常にコスト効果的かつ非常に有益であろう。第1の場面のためにウェスタン調の町のセット、そして、別の場面のためにNew York Cityのセットを設けなければならない大型のスタジオでもコスト効果的である。同一フレームを使用するが、壁被覆材700および床用被覆材ユニット110を変更し、必要とされるものを模倣する能力は、望ましくコスト効果的であろう。
【0112】
ここで図9から14を参照すると、本発明のいくつかの追加の実施形態が、提供される。
【0113】
図9は、支柱1430によって支持されるフレーム1410を有する壁ボード1400の正面図を提供する。1つ以上の磁気誘引性パネル1420が、フレーム1410に固定される。複数のモジュール式磁気装飾パネル1440、1442、および1440が、磁気誘引性パネル1420上に設置され得る。磁気誘引性パネル1420は、前述の支持パネル900および磁気下敷材800に類似する様式で建設され得、モジュール式磁気装飾パネル1440、1442、および1440は、壁パネル700またはモジュール式床用被覆材ユニット110に類似し得る。モジュール式磁気装飾パネル1440、1442、および1440が誘引性パネル1420上に配置されると、デザインまたは複数のデザイン1450が、モジュール式磁気装飾パネル1440、1442、および1440の外向き面から形成されるであろう。典型的壁ボードでは、ポスタパネルが、壁ボードフレーム上に貼り付けられる。広告キャンペーンが終了するか、またはパネルが変更される必要があると、ポスタパネルは、次の広告画像で覆われる。手塗りされた壁ボードが、フレームに固定される合板パネル上に貼り付けられる。キャンペーンが終了すると、合板パネルは、次の設計に備えて水漆喰を塗られる。既存の壁ボード上のデザインまたは画像の交換は、時間がかかり、高価であり、一定の保守を要求する。本発明の壁ボード1400は、残留磁気を使用してより強力な接合を可能にする磁気交換可能システムを提供する。可撓性磁気シート材は、下層基板に接着され、1つのボードまたは任意の他の好適な構成として、基板に重ねられ、パネル1420を形成することができる。接着された印刷可能ビニルまたは他の好適な材料を伴う可撓性磁気感応性シート材は、モジュール式磁気装飾パネル1440、1442、および1440を備えている。
【0114】
本発明によって提供される強力な残留磁気は、磁気接合の強度に起因して、破損の可能性を低減させる。壁ボード1400は、モジュール式磁気装飾パネル1440、1442、および1440の熱可塑性結合剤内に埋設され、壁ボード1400内のコントローラボードによって制御されるLED、OLED、LCD、またはエレクトロルミネセンスも組み込み得る。これは、モジュール式磁気装飾パネル1440、1442、および1440におけるスポットライトおよび一連の絵画、ロゴ等を可能にし得る。
【0115】
図10は、プール1500の外部表面1510上に配置される磁気下敷材1520およびモジュール式ライナパネル1530を有する水泳用プール1500の斜視図を提供する。ポリマー結合剤内に封入されたフェライト材料も、外部表面1510の構造の中に添加され、磁気下敷材1520の必要性を排除し得る。この構成では、ライナパネル1530は、磁気誘引性である必要があろう。磁気下敷材1520は、表面1510自体の中に重ねられるか、または裏地として接着されるかのいずれかであり得る。パネル1530は、可撓性パネルの基層として磁気感応性シート材を有し得、印刷可能ビニルまたは任意の他の材料から作製され得る。パネル1530は、ポリマー内に捕捉された押し出し混合物中にフェライトを有し、フェライトを錆びまたは材料の任意の他の構成に対して影響されないようにし得る。パネル1530は、消費者が所望するであろう、従来のタイル、パターン、商標、ワードアート、または任意の他の特徴に類似するデザインを有し得る。パネル1530は、熱可塑性結合剤内に埋設されるLED、OLED、LCD、またはエレクトロルミネセンスも組み込み得る。
【0116】
図11は、標準的外部1602を有する典型的連棟住宅1600と、モジュール式正面ファサード1712およびモジュール式屋根1720を伴う外部1702を有する連棟住宅1700との斜視図を提供する。1つ以上のモジュール式パネル1710が、モジュール式正面ファサード1712上で使用され得る。パネル1710は、磁気感応性層を備え得、ファサード1712は、支持構造に取り付けられる可撓性磁気シート材を備え得るか、または埋設された強磁性層を伴う支持表面を備え得る。モジュール式屋根1720は、支持構造に取り付けられる可撓性磁気シート材を備え得るか、または埋設された強磁性層を伴う支持表面を備え得る。屋根材タイル1730は、屋根1720に磁気的に固定され得る。加えて、磁気的に固定された水切材1734および樋または排水管1732も、モジュール式屋根1720に取り付けられ得る。屋根1720は、磁気コーティングを伴う鉱物綿ボード等の磁気特性を有する基板または基板層に接着固定される磁気層を備え得る。屋根1720の磁気層または外側表面は、ストロンチウムフェライト粉末を下敷材または仕上げコーティング内に封入する熱可塑性結合剤により、耐水性である。屋根1720のための磁気シート材厚は、所望の残留磁気に基づいて決定される。例えば、破損の前に、カテゴリ5のハリケーンに耐えるための風剪断強度である。モジュール式屋根1720は、より安全かつ環境に配慮した製品から作製され、リサイクルが容易であろう。建築業者およびユーザは、建設がより安全であるだけではなく(設置側において)、設置がより容易であり、交換が容易であり、かつ環境のためによりクリーンである、エンドユーザに現在利用可能なものより全体的に安価な製品のための無限の選択肢を与える、建築システムのための「エコな」信頼を得ることが可能になるであろう。
【0117】
図12は、磁気誘引性下地層を有する調理台1820を固定するための磁気層1810を有するキャビネットシステム1800の斜視図を提供する。システム1800は、油はね防止板1822と、ドアの外部に磁気誘引性層を有し得る複数のキャビネットドア1852とを固定するための磁気層1812をさらに備え得る。シンクの切り込み1824が、調理台1820および磁気層1810内に配置され得る。キャビネット1850の上部は、独立方向性磁気シート材と重ねられ、磁気層1810を1つのボードシステムとして形成し得るか、または磁気層1810も、基板もしくは任意の他の構成から独立して糊付けされ得る。タイル製品が使用される場合、磁気層1810の独立方向性磁気シート材が、キャビネット1850の上部に1つのユニットとして接着されることができる。セラミックタイル製品が使用される場合、非砂混グラウト材(追加の支持をタイル調理台に提供するであろう)が、使用されることができる。除去が改造のために所望される場合、またはタイルの亀裂が生じた場合、ナイフが、タイル間の非砂混グラウト材を切断するために利用されることができ、個々のタイルまたは調理台1820全体が、単純、迅速、かつ非破壊様式で除去されることができる。磁気感応性シート材は、その層が、仕上げ加工された調理台を構成する御影石、タイル、フォーマイカ、または任意の他の材料の固体部品であるかどうかにかかわらず、調理台1820の背面に適用されることができる。磁気接合は、大表面により、十分な残留磁気を有し、大重量を定位置に保持するであろう。これは、調理台1820のみを「非破壊」方法において変更することによって、調理台1820の交換を可能にし、任意の下層基板およびキャビネット1850を傷つけない。キャビネットシステム1800は、エンドユーザが、その調理台1820を最小限の努力で近代化することを可能にし、設置にかかる有意な時間量を節約し、相互交換能力をもたらし、これは、一般的接合および設置方法を用いることによって現在可能にされないものである。
【0118】
図13は、磁気下敷材1910と、床パターン1922を形成する複数のモジュール式床パネル1920とを有するモジュール式競技場の表面1900の斜視図を提供する。例えば、スポーツ複合施設が、スポーツ用の表面を有する場合、現時点でその空間の規模を把握している。モジュール式磁気表面1900の場合、同一空間が、複数の目的のために利用され得る。例えば、スポーツ設備は、全て、弾力的な床材製品もしくはシート商品のように単一ロール状シート材またはモジュール式パネルの組において、特定の色、テクスチャ、商標、ロゴ、ワードアート、およびラインであるモジュール式床パネル1920を伴う屋内テニスコートを有し得る。そのエリアが、所与の日または使用のために目的を終了すると、床パネル1920は、保管のために、巻き上げられるか、または除去され得、床パネル1920の完全に新しい組が、例えば、バスケットボールコートまたは所望の任意の他の構成のために迅速に設置され得る。所望の設備の需要を満たすように変更されることができる床パネル1920の「準」永久的な組を有する能力は、非常に有益となるであろう。この競技場表面1900はまた、運動場または遊び場において使用するためにゴム引きされ得る。
【0119】
図14は、フレーム2010に取り付けられる磁気誘引性内側壁2020および外側壁2022と、モジュール式装飾パネル2030とを有する個人用オフィス2000の斜視図を提供する。個人用オフィス2000は、デスク表面2040と、キャビネット2050と、棚2052と、引き出し2054とを備え得る。個人用オフィスは、典型的には、合金から作製され、設計上、モジュール化され、支持のための脚部、配線のための導管を有し、ユニットは、多数の方法で構成されることができ、オフィスのニーズを変更するために適応可能である。パネルは、自立式であるか、または直接既製品に取り付けられ得る。既存のパネル表面オプションは、布地または積層被覆を用いて、音吸収性、可視性、および貼り付け可能表面を提供する。図14の個人用オフィス2000では、等方独立磁気シート材が、個人用オフィス2000を構成する個々の部品の内側壁2020および外側壁2022の外側に適用される。既存の個人用オフィスでは、布地が、典型的には、フレームに糊付けされるか、または外側被覆は、永久的積層複合材である。図8に関して説明されるように、シート材の独立磁気の向きは、壁2020および2022に直接糊付けされるか、もしくは別様に取り付けられるか、または性質において磁気感応性であるフレーム2010に直接留められるかのいずれかであることができる。個人用オフィス2000は、企業、会社、または個人が、見た目や気分およびオフィス環境を変更し、そのニーズに適合させるか、またはロゴおよびデザイン、イベント等の変更を組み込むことを可能にする。個人用オフィスの個々の作業内側は、磁気壁2020および2022に固定され得る任意の被覆材を用いて、内側を設計する能力を有するであろう。例えば、会社の従業員は、写真を印刷し、それを磁気感応性薄シート材に固定し、そして、写真を内壁2020に固定し得る。企業または会社は、個人用オフィス2000の外壁2022を変更し、会社の画一的ニーズおよび需要に適応させ得る。
【0120】
本発明は、ある好ましい実施形態を参照して説明されたが、多数の変更が、説明される本発明の概念の精神および範囲内で行われ得ることを理解されたい。また、本発明は、本明細書に説明される具体的実施形態によって範囲が限定されない。本発明の他の種々の実施形態およびそれに対する修正も、本明細書に説明されるものに加え、前述の説明および付随の図面から当業者に明白となるであろうことも完全に考慮される。したがって、そのような他の実施形態および修正は、以下の添付の請求項の範囲内にあることが意図される。さらに、本発明は、特定の実施形態ならびに実装および用途、特に、環境の文脈において本明細書に説明されたが、当業者は、その有用性が、それらに限定されず、本発明が、任意の数の目的のために、任意の数の方法および環境に有益に適用され得ることを理解されるであろう。故に、以下に記載される請求項は、本明細書に開示される本発明の完全な範疇および精神に照らして解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14