(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058388
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】サンプルを検査するための分析デバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
G01N 35/08 20060101AFI20220405BHJP
G01N 37/00 20060101ALI20220405BHJP
B81B 3/00 20060101ALI20220405BHJP
F16K 31/12 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
G01N35/08 A
G01N37/00 101
B81B3/00
F16K31/12
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021207873
(22)【出願日】2021-12-22
(62)【分割の表示】P 2019518539の分割
【原出願日】2017-10-05
(31)【優先権主張番号】16020380.8
(32)【優先日】2016-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】505258715
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム フェトメディカ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Boehringer Ingelheim Vetmedica GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100170634
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 航介
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルト レーネ
(72)【発明者】
【氏名】アンベルク ウルスラ
(72)【発明者】
【氏名】ブルックマン ギュンター
(72)【発明者】
【氏名】ニーマイヤー アクセル
(72)【発明者】
【氏名】オストガーテ アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】パウルズ ハーラルト
(72)【発明者】
【氏名】シュモルケ ハンナ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】受け入れ可能カートリッジを用いて生体サンプルを検査するための分析デバイス及び方法を提供する。
【解決手段】分析デバイスは、カートリッジ100のバルブ115Bを機械的に起動するための移動可能起動要素241を有する少なくとも1つのアクチュエータ205Bを含み、前記アクチュエータ205Bは、前記起動要素241を起動方向B5に移動するために該起動要素241に結合された空圧荷重式膜240を含む、ことを特徴とする。アクチュエータは、空圧荷重式膜と膜に結合された起動要素とを含み、起動停止位置内への戻り移動は、好ましくは膜の回復力の結果として行われる。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受け入れ可能カートリッジ(100)を用いて特に生体サンプル(P)を検査するための分析デバイス(200)であって、
前記分析デバイス(200)は、カートリッジ(100)のバルブ(115B)を機械的に起動するための移動可能起動要素(241)を有する少なくとも1つのアクチュエータ(205B)を含み、
前記アクチュエータ(205B)は、前記起動要素(241)を起動方向(B5)に移動するために該起動要素(241)に結合された空圧荷重式膜(240)を含む、
ことを特徴とする分析デバイス(200)。
【請求項2】
前記起動要素(241)の一端が、前記膜(240)のみによって保持されることを特徴とする請求項1に記載の分析デバイス。
【請求項3】
前記起動要素(241)は、前記起動方向(B5)に対して半径方向及び/又は横断方向である方向に前記膜(240)によって案内される及び/又は保持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分析デバイス。
【請求項4】
前記膜(240)は、前記バルブ(115B)に向けて及び/又は起動位置に空圧的にのみ装荷されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項5】
前記膜(240)は、該膜(240)の弾性又は弾力性の結果のみとして前記起動要素(241)を起動停止位置に戻すように設計されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項6】
前記膜(240)は、周囲環状縁部(240A)を有し、かつ該縁部(240A)で保持される及び/又は締め付けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項7】
前記膜(240)は、環状ベローズ(240B)を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項8】
前記環状ベローズ(240B)は、前記起動要素(241)の側に好ましくは1つの単一凸面頂点(240C)を有する又は形成することを特徴とする請求項7に記載の分析デバイス。
【請求項9】
前記起動要素(241)は、特に、好ましくは円盤形状脚(241A)を用いて、前記起動方向(B5)の刻み目である前記膜(240)の部分、特に環状リップ(240D)に係合する及び/又はそれによって保持されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項10】
前記起動要素(241)は、該起動要素(241)のバルブ側端部の領域に横方向及び/又は半径方向に案内されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項11】
圧力チャンバ(242)が、前記起動要素(241)から遠隔である前記膜(240)の側に配置され又は形成され、該圧力チャンバ(242)には、特に電気制御式制御バルブ(243)を用いて加圧作動媒体を供給する及び/又は通気することができることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項12】
分析デバイス(200)が、前記カートリッジ(100)を装着する、位置決めする、及び/又は締め付けるための空圧作動式装置を含むことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項13】
カートリッジ(100)上のバルブ(115B)を起動するためのアクチュエータ(205B)を含み、受け入れ可能カートリッジ(100)を用いて特に生体サンプル(P)を検査するための分析デバイス(200)であって、
前記アクチュエータ(205B)は、空圧的に作動され、分析デバイス(200)が、前記カートリッジ(100)を装着する、位置決めする、及び/又は締め付けるための空圧作動式装置を含む、
ことを特徴とする分析デバイス(200)。
【請求項14】
分析デバイス(200)が、前記カートリッジ(100)上の複数のバルブ(115B)を独立に起動するための複数のアクチュエータ(205B)を含むことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項15】
分析デバイス(200)が、空圧的に開放及び閉鎖することができるハウジング(212)を含むことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項16】
分析デバイス(200)が、前記アクチュエータ(205B)を空圧的に補給するための電気作動式加圧ガスサプライ(214)を含むことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項17】
分析デバイス(200)内で特に生体サンプル(P)を検査する方法であって、
前記分析デバイス(200)は、受け入れ可能カートリッジ(100)を用いて、該カートリッジ(100)のバルブ(115B)を機械的に起動するための移動可能起動要素(241)を有する少なくとも1つのアクチュエータ(205B)を含み、
前記起動要素(241)は、膜(240)を空圧的に変形することによって起動方向(B5)に移動される、
ことを特徴とする方法。
【請求項18】
前記膜(240)は、前記起動要素(241)を保持することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記起動要素(241)は、専ら前記膜(240)の弾性又は弾力性の結果として起動停止位置に戻ることを特徴とする請求項17又は請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1又は請求項13の前文に記載の分析システム、又は請求項17の前文に記載の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
好ましくは、本発明は、特に好ましくは例えば疾患及び/又は病原体の存在に関する分析及び診断のために、及び/又は血球数、抗体、ホルモン、又はステロイドなどを決定するために特にヒト又は動物からの好ましくは生体サンプルを分析及び検査することを論じるものである。従って、本発明は、特に生体分析法の分野にある。食品サンプル、環境サンプル、又は別のサンプルも、任意的に、特に環境分析法又は食品安全に関して及び/又は他の物質を検出するために検査することができる。
【0003】
好ましくは、カートリッジを用いて、サンプルの少なくとも1つの検体(ターゲット検体)を決定、識別、又は検出することができる。特に、サンプルは、例えば、疾患及び/又は病原体を検出又は識別することができるように、少なくとも1つの検体を定性的又は定量的に決定するために検査することができる。
【0004】
本発明の意味の範囲では、検体は、特に核酸配列、特にDNA配列及び/又はRNA配列、又は蛋白質、特に抗原及び/又は抗体である。特に、本発明を用いて核酸配列又は蛋白質をサンプル検体として決定、識別、又は検出することができる。特により好ましくは、本発明は、核酸配列を検出又は識別するための核酸アッセイ又は蛋白質を検出又は識別するための蛋白質アッセイを実施するためのシステム、デバイス、及び他の装置に関する。
【0005】
本発明は、ポイントオブケアシステムとして公知であるもの、すなわち、特にモバイルシステム、デバイス、及び他の装置を特に論じ、かつサンプリングサイトで及び/又は中央実験室とは独立に又は離れた場所などでサンプルに対して検査を実施する方法を論じる。好ましくは、ポイントオブケアシステムは、自律的に又は電力を供給するための幹線網とは独立に作動させることができる。
【0006】
US 5,096,669は、生体サンプル、特に血液サンプルを検査するためのポイントオブケアシステムを開示している。システムは、使い捨てカートリッジと分析デバイスを含む。サンプルを受け入れた状態で、カートリッジは、検査を実施するために分析デバイス内に挿入される。カートリッジは、マイクロ流体システムと電極を含むセンサ装置とを含み、この装置は、較正液を用いて較正され、その後にサンプルを検査するのに使用される。
【0007】
更に、WO 2006/125767 A1は、使い捨てカートリッジと使い捨てカートリッジを用いる全自動処理及び評価分子診断分析のための分析デバイスとを含む統合及び自動式DNA又は蛋白質分析のためのポイントオブケアシステムを開示している。カートリッジは、サンプル、特に血液を受け入れるように設計され、特に、結合されたPCR増幅生成物又は核酸配列を酸化還元サイクル処理として公知のものにおいてターゲット検体として検出することができるように、細胞破壊と、PCRと、捕捉分子に結合されてラベル酵素が付与されたPCR増幅生成物の検出とを可能にする。
【0008】
GB 2516675 Aは、生体サンプルを分析するための流体カートリッジを開示している。カートリッジは、機械的アクチュエータを用いて可撓性膜を撓ませることによって起動される機械起動式バルブを含み、すなわち、膜は機械的に起動される。
【0009】
GB 2516671 Aは、生体サンプルを分析するための流体カートリッジを開示している。カートリッジは、機械的アクチュエータを用いて可撓性膜を撓ませることによって起動される機械起動式バルブを含み、すなわち、膜は機械的に起動される。
【0010】
US 2015/0258544 A1は、サンプル調製及び/又は分析のためのマイクロ流体デバイス及びシステムを開示している。マイクロ流体デバイスは、可撓性バルブ膜にピンによって機械的に又は空圧的に圧力を印加し、それによってこの膜を撓ませることによって起動されるバルブを含む。ピンは、空圧シリンダによって起動することができる。すなわち、バルブ膜は機械的に起動される。
【0011】
US 2016/0051984 A1は、lab-on-a-chipシステム内で流体流れを制御するためのデバイスを開示している。陥凹又は流れチャネルは、エラストマー化合物上でプランジャを押圧することによって閉じることができ、そのためにこの化合物は、変形され、かつ膨張して陥凹又は流れチャネル内に入り、それによって陥凹又は流れチャネルを閉じる。
【0012】
ポイントオブケアシステムでは、使用される分析システムが単純で堅固な方式で構成されることが重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明によって対処する問題は、単純、堅固、及び/又は費用効果的な構成が可能に又は容易にされるサンプルを検査するための分析デバイス及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の問題は、請求項1又は請求項13に記載の分析デバイス、又は請求項17に記載の方法によって解決される。有利な展開は、従属請求項の主題である。
【0015】
本発明の一態様により、分析デバイスは、カートリッジのバルブを機械的に起動するための少なくとも1つのアクチュエータを含み、アクチュエータは、空圧荷重式膜と、膜に結合されて移動方向に移動することができる起動要素とを含む。特に好ましくは、膜は、起動要素を保持及び/又は案内し、及び/又は起動要素を特に起動停止位置に戻すことができるように弾性である。これは、特に、カートリッジの複数のバルブを特に独立に起動するために複数のアクチュエータが設けられる時に、非常に単純、堅固、及び/又は費用効果的な構成を提供する。
【0016】
本発明の別の態様により、受け入れ可能カートリッジを用いて又はいずれかの他のサンプル容器内で分析デバイス内のサンプルを検査するための好ましい方法は、カートリッジ又は容器の少なくとも1つのバルブを機械的に起動するための移動可能起動要素を有する少なくとも1つのアクチュエータを使用し、起動要素は、起動要素を好ましくは保持又は駆動する膜を空圧的に変形することによって起動方向に移動される。これは、非常に単純、堅固、及び/又は費用効果的な構成及び/又は確実な作動を可能にする。
【0017】
特に好ましくは、分析デバイスは、アクチュエータの全てに対する共通加圧ガスサプライを含む。これは、単純で費用効果的な構成を可能にする。
【0018】
独立に実現することができる本発明の更に別の態様により、カートリッジ上の少なくとも1つのバルブを起動するためのアクチュエータは、空圧的に開かれ、分析デバイスは、カートリッジを装着する、位置決めする、及び/又は締め付けるための空圧作動式装置を含む。これは、非常に単純、堅固、及び/又は費用効果的な構成及び/又は確実な作動を可能にする。
【0019】
分析デバイスは、好ましくは、空圧的に開放及び/又は閉鎖することができるハウジングを更に含む。これは、加圧ガスサプライを共有することができるので単純で費用効果的な実施を提供する。
【0020】
分析デバイスは、好ましくは、カートリッジを装着する、位置決めする、及び/又は締め付けるための空圧的に定められた装置を含む。逆に、これは、共通加圧ガスサプライを利用することを可能にし、従って、単純で費用効果的な構成が可能にされる。これはまた、分析デバイスが非常に堅固な構成を有することを可能にする。
【0021】
用語「分析デバイス」は、好ましくは、特に移動可能である及び/又は現場で使用することができ、サンプル又はその成分を化学的、生物学的、及び/又は物理的に検査及び/又は分析し、これがカートリッジ内で及び/又はそれを用いて行われるように設計された計器を意味するように理解される。分析デバイスは、カートリッジ内のサンプルの検査を制御する。検査を実施するために、カートリッジは、分析デバイスに接続され、かつ特にそこに受け入れることができる。
【0022】
「カートリッジ」という用語は、サンプルの少なくとも1つの検体、特に蛋白質及び/又は核酸配列を検出、識別、又は決定することを好ましくは可能にするためにサンプルを受け入れる、貯留する、物理的、化学的、及び/又は生物学的に処理、調整、及び/又は測定するように設計された構造的な装置又はユニットを意味すると好ましくは理解される。
【0023】
本発明の意味の範囲のカートリッジは、複数のチャネル、キャビティ、及び/又はこれらのチャネル及び/又はキャビティを通る流れを制御するためのバルブを有する流体システムを含む。
【0024】
特に、本発明の意味の範囲では、カートリッジは、少なくとも実質的に平面及び/又はカード状のものであるように設計され、特に(マイクロ)流体カードとして設計され、及び/又は好ましくは閉じることができる本体又は容器として設計され、及び/又はサンプルを含有する場合に本提案の分析デバイス内に挿入及び/又は差し込むことができる。
【0025】
本発明の上記に言及した態様及び特徴、及び特許請求の範囲及び以下の説明から明らかになる本発明の態様及び特徴は、原理的に互いに独立に実施することができるが、同じくあらゆる組合せ又は順序で実施することもできる。
【0026】
本発明の他の態様、利点、特徴、及び特性は、特許請求の範囲及び図面を参照する好ましい実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本提案の分析デバイス及び分析デバイスに受け入れられたカートリッジの概略図である。
【
図5】ハウジングが閉鎖された時の分析デバイスの概略斜視図である。
【
図6】ハウジングが開放されてカートリッジが部分的に受け入れられた時の分析デバイスの概略断面図である。
【
図7】カートリッジ全体が受け入れられてハウジングが閉鎖された時の分析デバイスの概略断面図である。
【
図8】検査位置にあるカートリッジを示し、かつ起動停止バルブを示す分析デバイスの概略断面図である。
【
図9】検査位置にあるカートリッジを示し、かつ起動バルブを示す分析デバイスの概略断面図である。
【
図10】分析デバイスの受け入れユニットの斜視図である。
【
図11】分析デバイスの接続ユニットの斜視図である。
【
図12】カートリッジのバルブを起動するための分析デバイスのアクチュエータを通る概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
これらの図では、同じか又は類似の部品及び構成要素に対して同じ参照記号を使用し、これらを繰り返し説明しない場合であっても対応する又は同等の特性及び利点が得られる。
【0029】
図1は、特に生体サンプルPを検査するための装置又はカートリッジ100を含む本提案の分析デバイスの非常に概略的な図である。
【0030】
図2は、サンプルPを検査するための装置又はカートリッジ100の好ましい実施形態の概略図である。装置又はカートリッジ100は、特に手持ち式ユニットを形成し、以下ではこれを単にカートリッジ100と呼ぶ。
【0031】
「サンプル」という用語は、特にヒト又は動物から採取された検査されるサンプル材料を意味すると好ましくは理解される。特に、本発明の意味の範囲では、サンプルは、好ましくは、ヒト又は動物からの唾液、血液、尿、又は別の液体のような流体又はその成分である。本発明の意味の範囲では、サンプルは、必要に応じて前処理又は調製されたものとすることができ、又は例えばヒト又は動物などから直接入手したものとすることができる。特に環境分析法、食品安全性に関して、及び/又は他の物質、好ましくは天然物質であるが更に生物兵器剤又は化学兵器剤又は毒物などを検出するために、食品サンプル、環境サンプル、又は別のサンプルも同じく任意的に検査することができる。
【0032】
本発明の意味の範囲でのサンプルは、好ましくは、1又は2以上の検体を好ましくは含有し、検体を識別又は検出し、特に定性的及び/又は定量的に決定することが可能である。特に好ましくは、本発明の意味の範囲では、サンプルは、検体としてターゲット核酸配列、特にターゲットDNA配列及び/又はターゲットRNA配列を有し、及び/又は検体としてターゲット蛋白質、特にターゲット抗原及び/又はターゲット抗体を有する。特に好ましくは、検体を定性的及び/又は定量的に決定することによってサンプルP内の少なくとも1つの疾患及び/又は病原体を検出又は識別することができる。
【0033】
好ましくは、分析デバイス200は、特にカートリッジ100内又は上のサンプルPの検査を制御する、及び/又は検査を評価する、及び/又は検査からの計測値を収集、処理、及び/又は格納するのに使用される。
【0034】
分析デバイス200、カートリッジ100、及び/又はサンプルPを検査する方法を用いて、好ましくは、サンプルPの検体又は特に好ましくはサンプルPの複数の検体を決定、識別、又は検出することができる。特に、これらの検体は、定性的だけではなく、これに代えて又はこれに加えて、特に好ましくは定量的にも検出、識別、及び/又は測定される。
【0035】
従って、特に、サンプルPは、例えば、疾患及び/又は病原体を検出又は識別すること、又は例えば診断に対して重要である他の値を決定することができるように少なくとも1つの検体を定性的及び/又は定量的に決定するために検査することができる。
【0036】
カートリッジ100は、好ましくは、少なくとも実質的に平面、平坦、板状、及び/又はカード状のものである。
【0037】
カートリッジ100は、特に少なくとも実質的に平面、平坦、板状、及び/又はカード状の本体又は支持体101を好ましくは含み、この本体又は支持体101は、特に可塑性材料、特に好ましくはポリプロピレンから製造及び/又は射出成形される。
【0038】
図2に破線に示すように、カートリッジ100は、本体101、及び/又はその中に少なくとも部分的に、特に前面上に形成されたキャビティ及び/又はチャネルを覆うための及び/又はバルブなどを形成するための少なくとも1つのフィルム又はカバー102を好ましくは含む。
【0039】
カートリッジ100及び/又はその本体101は、特にカバー102と共に、以下で流体システム103と呼ぶ流動システム103を好ましくは形成する及び/又は含む。
【0040】
カートリッジ100、本体101、及び/又は流体システム103は、
図1に示すように、起動位置で及び/又は検査中に、特に分析デバイス200内で好ましくは少なくとも実質的に垂直に向けられる。従って、特に、カートリッジ100の面延長又は主平面Hは、起動位置で少なくとも実質的に垂直に延びる。
【0041】
カートリッジ100及び/又は流体システム103は、好ましくは、複数のチャネルによって好ましくは流体相互接続した複数のキャビティ、特に少なくとも1つの受け入れキャビティ104、少なくとも1つの計量キャビティ105、少なくとも1つの中間キャビティ106、少なくとも1つの混合キャビティ107、少なくとも1つの貯留キャビティ108、少なくとも1つの反応キャビティ109、少なくとも1つの中間温度制御キャビティ110、及び/又は少なくとも1つの回収キャビティ111を含む。
【0042】
本発明の意味の範囲では、チャネルは、流体を主流動方向に案内するのに好ましくは細長形態のものであり、これらの形態は、横断方向に、特に主流動方向及び/又は長手方向広がりに対して特に垂直に好ましくは全ての側面で好ましくは閉じている。
【0043】
特に、本体101は、カバー102によって両側で閉鎖されて本発明の意味の範囲のチャネルを形成する細長ノッチ、陥凹、又は凹部などを含む。
【0044】
本発明の意味の範囲では、キャビティ又はチャンバは、好ましくは、カートリッジ100又は本体101内の陥凹又は凹部などによって形成され、特に両側でカバー102によって閉鎖される又は覆われる。各キャビティによって封入された容積又は空間は、チャネルによって流体システム103に好ましくは流体連通される。
【0045】
特に、本発明の意味の範囲では、キャビティは、流体の流入及び/又は流出のための少なくとも2つの開口部を含む。
【0046】
本発明の意味の範囲では、キャビティは、チャネルよりも好ましくは少なくとも2倍、3倍、又は4倍だけ大きい直径及び/又は流れ断面を好ましくは有する。しかし、原理的に、キャビティも、一部の場合にチャネルと類似の方式で細長とすることができる。
【0047】
カートリッジ100及び/又は流体システム103は、少なくとも1つのポンプ装置112及び/又は少なくとも1つのセンサ配置又はセンサ装置113を更に好ましくは含む。
【0048】
図示の例では、カートリッジ100又は流体システム103は、2つの計量キャビティ105A及び105B、複数の中間キャビティ106Aから106G、複数の貯留キャビティ108Aから108E、及び/又は好ましくは互いに別々に装填することができる複数の反応キャビティ109、特に第1の反応キャビティ109A、第2の反応キャビティ109BA、及び任意的な第3の反応キャビティ109Cを好ましくは含む。
【0049】
計量キャビティ105は、サンプルPを受け入れ、一時的に貯留し、計量し、及び/又は計量方式でこのサンプルPを後続に渡すように好ましくは設計される。特に好ましくは、計量キャビティ105は、(隣接)チャネルのものよりも大きい直径を有する。
【0050】
カートリッジ100の初期状態では又は工場にある時に、貯留キャビティ108は、特に試薬、溶剤、又は洗浄緩衝液のような液体で少なくとも部分的に好ましくは充填される。
【0051】
回収キャビティ111は、サンプル残留物などのような特に検査に使用されたより大量の流体を受け入れるように好ましくは設計される。好ましくは、初期状態では又は工場にある時に、回収キャビティ111は空であるか、又はガス、特に空気が充填された状態にある。回収キャビティ111の容積は、1又は複数の貯留キャビティ108又はその液体内容物の(累積)容積及び/又は受け入れキャビティ104又は受け入れられているサンプルPの容積に対応するか又は好ましくはそれを超える。
【0052】
1又は複数の反応キャビティ109は、アッセイが実施されている時に反応キャビティ109に置かれた物質が反応を起こすことを可能にするように好ましくは設計される。
【0053】
1又は複数の反応キャビティ109は、特に、増幅反応、特にPCR、又はいくつかの好ましくは異なる増幅反応、特にPCRを実施するのに使用される。いくつかの好ましくは異なるPCR、すなわち、異なるプライマー組合せ又はプライマー対を有するPCRを並列に、及び/又は独立に、及び/又は異なる反応キャビティ109内で実施することが好適である。
【0054】
「PCR」は、ポリメラーゼ連鎖反応の略であり、特に、後に増幅生成物又は核酸生成物を検査及び/又は検出するために、サンプルPのRNA又はRNA配列又はDNA又はDNA配列の特に一部分をポリメラーゼ又は酵素を用いて好ましくは何回かのサイクルで増幅する際に使用する分子生物学的方法である。RNAを検査及び/又は増幅することが意図される場合に、PCRが実施される前に、RNAから始めて特に逆転写酵素を用いてcDNAが生成される。cDNAは、その後のPCRに対するテンプレートとして使用される。
【0055】
1又は2以上の反応キャビティ109内で生成されたサンプルPの増幅生成物、ターゲット核酸配列、及び/又は他の部分は、接続したセンサ配置又はセンサ装置113に特にポンプ装置112を用いて誘導する又は給送することができる。
【0056】
センサ配置又はセンサ装置113は、特に、サンプルPの1又は複数の検体、この場合に特に好ましくは検体としてターゲット核酸配列及び/又はターゲット蛋白質を検出するのに、特に好ましくは定性的及び/又は定量的に決定するのに使用される。しかし、これに代えて又はこれに加えて、他の値を収集及び/又は決定することができる。
【0057】
センサ装置113は、特に複数の検体を決定又は検出することができるようにセンサアレイ113Aを好ましくは含む。
【0058】
特に、センサ装置113又はセンサアレイ113Aは、検体及び/又は増幅生成物を結合し、後に検出処理においてこれらの検体及び/又は増幅生成物を検出、識別、又は決定するために捕捉分子(図示せず)を含む。
【0059】
好ましくは、電気化学検出が実施される。
【0060】
図2に示すように、カートリッジ100、本体101、及び/又は流体システム103は、複数のチャネル114及び/又はバルブ115を好ましくは含む。
【0061】
チャネル114及び/又はバルブ115を使用することにより、キャビティ104から111、ポンプ装置112、及び/又はセンサ配置又はセンサ装置113を特にこれらが分析デバイス200によって制御されるように必要に応じて及び/又は任意的又は選択的に互いに一時的及び/又は永久的に流体相互接続する及び/又は流体分離することができる。
【0062】
キャビティ104から111は、好ましくは、各々が複数のチャネル114に流体連通又は流体相互接続される。特に好ましくは、流体がそれぞれのキャビティを必要に応じて充満する、流れ通る、及び/又はそれぞれのキャビティから排出されることを可能にするために、各キャビティは、少なくとも2つの関連チャネル114によってリンク又は接続される。
【0063】
流体搬送又は流体システム103は、好ましくは、毛管力に基づかず、又はこれらの力にだけに基づくわけではなく、特に、重力、及び/又はポンプ又はポンプ装置112が特に好ましくは発生させるポンプ力、圧縮力、及び/又は吸引力の効果に基本的に基づいている。この場合に、流体の流動又は流体の搬送及び計量は、バルブ115を相応に開閉すること、及び/又は特に分析デバイス200のポンプデバイス202を用いてポンプ又はポンプ装置112を相応に作動させることによって制御される。
【0064】
好ましくは、キャビティ104から110の各々は、起動位置でその上部に入口を有し、下部に出口を有する。従って、必要に応じて、それぞれのキャビティからの液体のみを出口を通して取り出すことができる。
【0065】
起動位置では、それぞれのキャビティからの液体は、各々下部にある出口を通して好ましくは取り出され、特に吸い出され、特にその上部の入口を通してそれぞれのキャビティ内にガス又は空気が流れ込む及び/又はこれらをポンプ注入することが好ましくは可能である。特に、液体を給送する時のキャビティ内の関連の真空をこうして防止するか又は少なくとも最小にすることができる。
【0066】
特に、キャビティ、特に好ましくは1又は複数の貯留キャビティ108、混合キャビティ107、及び/又は受け入れキャビティ104の各々は、通常起動位置でこれらのキャビティが液体で充填される時にガス泡又は空気泡が起動位置で上向きの上昇を潜在的に形成することができ、それによって液体が気泡を持たずに出口の上方に集まるように寸法決めされる及び/又は向けられる。しかし、この場合に、他のソリューションも可能である。
【0067】
受け入れキャビティ104は、サンプルPを導入するための接続部104Aを好ましくは含む。特に、サンプルPは、例えば、ピペット、シリンジ、又は他の計器を用いて接続部104Aを通して受け入れキャビティ104及び/又はカートリッジ100内に導入することができる。
【0068】
受け入れキャビティ104は、入口104Bと出口104Cと任意的な中間接続部104Dとを好ましくは含み、サンプルP又はその一部分を出口104C及び/又は任意的な中間接続部104Dを通して取り出す及び/又は更に給送することが好ましくは可能である。上述したように、ガス、空気、又は別の流体が入口104Bを通って流入する及び/又はこれらの流体を入口104Bを通してポンプ注入することができる。
【0069】
好ましくは、任意的に及び/又は実施されるアッセイに基づいて、サンプルP又はその一部分は、受け入れキャビティ104の出口104C又は任意的な中間接続部104Dを通して取り出すことができる。特に、血漿又は血清のようなサンプルPの上澄みは、特に蛋白質アッセイを実施するために任意的な中間接続部104Dを通じて流し出す又は取り出すことができる。
【0070】
好ましくは、少なくとも1つのバルブ115が、各キャビティ、ポンプ装置112、及び/又はセンサ装置113に割り当てられる、及び/又はそれぞれの入口の上流及び/又はそれぞれの出口の下流に配置される。
【0071】
好ましくは、流体が例えば順番に又は連続して流れ抜けるキャビティ104から111又はキャビティ104から111までの配置を選択的に開放することができ、割り当てられたバルブ115を起動することによって流体が選択的に流れ抜けることができ、及び/又はこれらのキャビティを流体システム103及び/又は他のキャビティに流体接続することができる。
【0072】
特に、バルブ115は、本体101とフィルム又はカバー102とにより、これらを用いて、及び/又は例えば追加の層又は陥凹などによるか又はこれらを有する別の方式で形成される。
【0073】
特に好ましくは、貯留キャビティ108及び/又は流体システム103内の液体又は液体試薬を開いた受け入れキャビティ104から安定貯留方式で特に好ましくは密封するために、最初に又は貯留状態で特に好ましくは密封された1又は2以上のバルブ115Aが設けられる。
【0074】
好ましくは、初期閉止バルブ115Aは、各貯留キャビティ108の上流及び下流に配置される。これらのバルブは、好ましくは、カートリッジ100が実際に使用されている時にのみ、カートリッジ100を分析デバイス200内に挿入する最中又はその後にのみ、及び/又はアッセイを実施するためにのみ特に自動的に開かれる。
【0075】
この場合に、特に入口104B及び出口104Cに加えて中間接続部104Dが設けられる場合に、複数のバルブ115A、特に3つのバルブが受け入れキャビティ104に好ましくは割り当てられる。用途に基づいて、入口104B上のバルブ115Aに加えて、好ましくは、出口104C又は中間接続部104Dのいずれかにあるバルブ115Aのみが更に開かれる。
【0076】
受け入れキャビティ104に割り当てられたバルブ115Aは、好ましくは、サンプルPが挿入される又は導入されるまで、及び/又は受け入れキャビティ104又はその接続部104Aが閉められるまで流体システム103及び/又はカートリッジ100を特に液密方式又は気密方式で密封する。
【0077】
バルブ115A(初期閉止状態にある)の代わりとして又はこれに加えて、安定貯留方式で閉められておらず、最初に又は非作動状態で、初期状態で、又はカートリッジ100が分析デバイス200内に挿入されていない時に開いている、及び/又は作動によって閉じることができる1又は2以上のバルブ115Bが好ましくは設けられる。これらのバルブ115Bは、特に、検査中に流体の流れを制御するのに使用される。
【0078】
カートリッジ100は、マイクロ流体カードとして好ましくは設計され、及び/又は流体システム103がマイクロ流体カードとして好ましくは設計される。本発明では、「マイクロ流体」という用語は、個々のキャビティ、キャビティのうちの一部、又はキャビティ104から111及び/又はチャネル114の全てのもののそれぞれの容積が、別々に又は累積的に5ml又は2mlよりも小さく、特に好ましくは1ml又は800μlよりも小さく、特に600μl又は300μlよりも小さく、特により好ましくは200μl又は100μlよりも小さいことを意味すると好ましくは理解される。
【0079】
特に好ましくは、5ml,2ml、又は1mlの最大容積を有するサンプルPをカートリッジ100及び/又は流体システム103、特に受け入れキャビティ104内に導入することができる。
【0080】
図2に記載の概略図に参照記号F1からF5及びS1からS10に示すように、サンプルPを検査するために、検査前に液体又は液体試薬Fとして液体形態で、及び/又は乾燥試薬Sの形態で好ましくは導入又は供給される試薬及び液体が必要である。
【0081】
更に、検査、検出処理、及び/又は他の目的に対して、例えば、検出分子D及び/又は酸化還元系を形成するために、特に洗浄緩衝液、乾燥試薬Sに対する溶剤、及び/又は基質の形態にある他の液体Fも好ましくは必要とされ、特にカートリッジ100内で供給され、すなわち、同じく使用前、特に供給前に導入される。以下のいくつかの論点では、液体試薬と他の液体との間で区別せず、従って、それぞれの説明は、相応に互いにも当て嵌めることができる。
【0082】
カートリッジ100は、好ましくは、サンプルPを前処理する、及び/又は検査又はアッセイを実施する、特に1又は2以上の増幅反応又はPCRを実施するのに必要とされる全ての試薬及び液体を含有し、従って、特に好ましくは、任意的に前処理されたサンプルPを受け入れることしか必要ではない。
【0083】
カートリッジ100又は流体システム103は、必要に応じてサンプルP又はその成分を反応キャビティ109を通り過ぎて、及び/又は任意的な中間温度制御キャビティ110を迂回することによってセンサ装置113に直接誘導するか又は給送することができるように任意的に使用することができるバイパス114Aを好ましくは含む。
【0084】
カートリッジ100、流体システム103、及び/又はチャネル114は、液面及び/又は流体流動を検出するためのセンサ部分116又は他の装置を好ましくは含む。
【0085】
図2に記載の様々な構成要素、例えば、チャネル114、バルブ115、特に初期閉止状態にあるバルブ115A、初期開放状態にあるバルブ115B、及びセンサ部分116は、明瞭化の理由から一部の場合にしかラベルラベル付けしていないが、
図2でもこれらの構成要素の各々に対して同じ記号を用いていることに注意されたい。
【0086】
回収キャビティ111は、余剰又は使用された試薬、液体、及びサンプル容積を受け入れるのに、及び/又は個々のキャビティ及び/又はチャネルを空にするためのガス又は空気を供給するのに好ましくは使用される。初期状態では、回収キャビティ111は、好ましくはガス、特に空気だけで充填される。
【0087】
特に、回収キャビティ111は、個々のキャビティ及びチャネル114又は他の装置から試薬及び液体を除去するために、及び/又はこれらの試薬及び液体をガス又は空気で置換するためにこれらのキャビティ、チャネル、又は他の装置に任意的に流体接続することができる。回収キャビティ111には、適切な(大きい)寸法が好ましくは与えられる。
【0088】
図3は、カートリッジ100の斜視前面図であり、
図4は、カートリッジ100の斜視後面図、すなわち、その裏面100Bの図である。
【0089】
液体試薬Fの特に良好な貯留安定性を達成するために、カバー102は、無機材料、特に金属、特に好ましくはアルミニウムから製造され、又は好ましくは少なくとも1つの貯留キャビティ108の領域内でこの材料によって補助的に覆われる。この補助的に覆う段階は、
図3に示すように、対応する材料から構成されるか又は製造された1つの材料又は膜シートを補助カバー102Aとしてそれぞれの貯留キャビティ108の領域内に付加又は接着結合することによって好ましくは達成される。
【0090】
図4に示すように、センサ装置113は、カートリッジ100及び/又はセンサ装置113を電気接続するための電気接点113Eを好ましくは含む。
【0091】
接点113Eは、特に、中心領域113Hの平面、裏面上、及び/又は周囲に配置される。
【0092】
カートリッジ100及び/又は本体101は、
図4に示すように、特に好ましくは、裏面100B上に補強された又は鉤状の縁部121、及び/又は補強リブ122を好ましくは含む。
【0093】
カートリッジ100又は本体101は、カートリッジ100を手によって適確に把持することができるように把持部分123を好ましくは含む。把持部分123は、特に、長辺上に配置及び/又は形成されるか又は一体的にモールド成形される。
【0094】
縁部121及び/又は補強リブ122は、特に、面延長、板平面、平面、又は裏面100Bに対して横方向にカートリッジ100及び/又は本体101に対して補強を適用するのに使用される。この補強は、カートリッジ100を分析デバイス200内に可能な限り明確な方式で装着又は締め付けることを可能にするのに特に有利である。高い剛性は、例えば、センサ配置又はセンサ装置を簡単又はより明確な方式で接触させること、及び/又はポンプ装置112に対する効果を改善することを可能にする。
【0095】
カートリッジ100及び/又は本体101は、1又は複数の反応キャビティ109及び/又はその中にある流体が関連の反応温度制御装置204Aに有効な又は改善された方式で熱結合されることを可能に又は確実にするために、1又は複数の反応キャビティ109の領域内に小さい壁厚の領域、弱い部分、又は凹部101Eを好ましくは有する。
【0096】
図4に示すように、カートリッジ100又は本体101は、サンプルPが検査されている間にカートリッジ100を特に分析デバイス200内に定められた方式で装着及び/又は配置するために少なくとも1つの位置決め部分126、図示の例では特に2つの位置決め部分126を好ましくは含む。
【0097】
位置決め部分126は、特に、本体101と特に一体的にモールド成形されるか又は一体で形成される。
【0098】
位置決め部分126は、カートリッジ100又は本体101の平坦側面、この場合は裏面100B又は板平面から好ましくは突出する。
【0099】
位置決め部分126は、好ましくは内側及び/又は外側で特に円筒形又は中空円筒形、及び/又は円錐形のものである。
【0100】
位置決め部分126の外側は、自由端に向けて好ましくは先細であるか又は円錐形のものである。これは、カートリッジ100の簡単な製造及び/又は分析デバイス200内のカートリッジ100の簡単なセンタリングに寄与する。
【0101】
位置決め部分126の内側は、好ましくは円錐形のものであるか又は自由端に向けて拡幅する。これは、カートリッジ100の簡単な製造及び/又は分析デバイス200内のカートリッジ100の簡単なセンタリングに寄与する。
【0102】
2つの位置決め部分126は、カートリッジ100の辺と平行な線、特に、カートリッジ100の長辺に対して横方向の中心線内に好ましくは配置される。
【0103】
特に、
図4に記載の図では、一方の位置決め部分126は、カートリッジ100の下側の長辺の領域に配置されている。他方の位置決め部分126は、特に、任意的な補強リブ122の周りに配置されている。
【0104】
カートリッジ100又は本体101は、流体接続部及び/又は空圧接続部129を好ましくは含む。図示の例では、好ましくは、複数の接続部又は2つの接続部129が設けられる。
【0105】
接続部129又は各接続部129は、特に、関連の操作装置に流体供給又は空圧供給するために、又はこの操作装置を起動するために使用される。
【0106】
図示の例では、左手側の接続部129は、特にポンプ装置112に割り当てられ、それによって形成される蠕動ポンプを空圧的にリセットするのに好ましくは使用される。
【0107】
図示の例では、右手側の接続部129は、センサ装置113に好ましくは割り当てられ、特に検出中に必要に応じてセンサアレイ113Aの上方のセンサ区画を小さくするために、特にセンサカバー(図示せず)を空圧起動するために使用される。
【0108】
各接続部129は、本体101内の対応する開口部によって好ましくは形成される。
【0109】
各接続部129には、特に、適切な層又は膜などによって形成されたカード側シール129Cが好ましくは割り当てられる。しかし、他の技術的ソリューションも可能である。
【0110】
受け入れキャビティ104の接続部104Aは、サンプルPが受け入れられた後に閉じることができる。カートリッジ100は、この目的のために閉鎖要素130を好ましくは含む。
【0111】
特に、接続部104Aは、閉鎖要素130によって液密方式で、かつ特に好ましくは気密方式でも閉じることができる。それによって特に受け入れキャビティ104が含まれる閉流体回路を形成することができる。従って、特に、入口104B、出口104C、及び/又は中間接続部104Dにある割り当てられたバルブ115Aが開かれると、受け入れキャビティ104は、カートリッジ100の流体システム103の一部を形成し、この流体システムは、閉鎖要素130によって好ましくは閉鎖される又は閉鎖することができる。
【0112】
サンプルPが受け入れキャビティ104内に導入され、接続部104Aが閉鎖されると、サンプルPを検査するために、
図1に示すようにカートリッジ100を本提案の分析デバイス200内に挿入及び/又は受け入れることができる。
【0113】
分析デバイス200は、カートリッジ100を装着及び/又は受け入れるためのマウント又は容器201を好ましくは含む。
【0114】
好ましくは、カートリッジ100及び/又は流体システム103は、分析デバイス200から流体的、特に液圧的に分離又は隔離される。特に、カートリッジ100は、サンプルP、試薬、及び他の液体に対して好ましくは独立した、特に閉鎖又は密封された流体システム又は液圧システム103を形成する。こうして分析デバイス200は、サンプルP、他の流体、及び/又は試薬と直接接触せず、特に、最初に消毒及び/又は洗浄することなく別の検査に向けて再使用することができる。
【0115】
しかし、分析デバイス200は、カートリッジ100に機械的、電気的、熱的、流体的、及び/又は空圧的に接続又は結合されることが提供される。
【0116】
特に、分析デバイス200は、特にポンプ装置112及び/又はバルブ115を起動するための機械的効果を有し、及び/又は特に1又は複数の反応キャビティ109及び/又は中間温度制御キャビティ110を温度制御するための熱効果を有するように設計される。
【0117】
更に、分析デバイス200は、特に個々の装置を起動するためにカートリッジ100に好ましくは空圧接続することができ、及び/又は特に例えばセンサ装置113及び/又はセンサ部分116からの計測値を収集及び/又は送信するためにカートリッジ100に電気接続することができる。
【0118】
分析デバイス200は、特に、ポンプ装置112を機械的に起動するように設計されたポンプドライブ202を好ましくは含む。
【0119】
分析デバイス200は、カートリッジ100、及び/又はセンサ配置又はセンサ装置113を特に電気的及び/又は熱的に接続するための接続装置203を好ましくは含む。
【0120】
図1に示すように、接続装置203は、複数の電気接触要素203Aを好ましくは含み、カートリッジ100、特にセンサ配置又はセンサ装置113は、これらの接触要素203Aによって分析デバイス200に好ましくは電気接続されるか又は電気接続可能である。
【0121】
分析デバイス200は、カートリッジ100を温度制御するためのものである及び/又は特に加熱及び/又は冷却のためのカートリッジ100に対する熱効果を有する1又は2以上の温度制御装置204を好ましくは含み、温度制御装置204は(各々)、加熱抵抗器又はペルチェ素子を好ましくは含むか又はこれらによって形成される。
【0122】
好ましくは、個々の温度制御装置204、これらの装置のうちの一部、又はこれらの装置の全ては、カートリッジ100、本体101、カバー102、センサ配置、センサ装置113、及び/又は個々のキャビティに接するように配置することができ、これらに熱結合することができ、これらの中に組み込むことができ、及び/又は分析デバイス200が特に電気的に作動させる又は制御することができる。図示の例では、特に温度制御装置204A、204B、及び/又は204Cが設けられる。
【0123】
分析デバイス200は、バルブ115を起動するための1又は2以上のアクチュエータ205を好ましくは含む。特に好ましくは、様々な(タイプ又は群の)バルブ115A及び115Bの各々をそれぞれ起動するためにこれらのバルブに割り当てられた様々な(タイプ又は群の)アクチュエータ205A及び205Bが設けられる。
【0124】
分析デバイス200は、1又は2以上のセンサ206を好ましくは含む。特に、流体センサ206Aがセンサ部分116に割り当てられ、及び/又は流体システム103内で液体前面及び/又は流体流れを検出するように設計される又は意図される。
【0125】
特に好ましくは、流体センサ206Aは、チャネル及び/又はキャビティ内、特に、流体システム103の特に平面チャネル部分及び/又は拡幅チャネル部分によって形成されたそれぞれ割り当てられたセンサ部分116内の流体の液体前面、流体流れ、及び/又は存在、速度、質量流量/体積流量、温度、及び/又は別の値を特に無接触方式で、例えば、光学的及び/又は容量的に測定又は検出するように設計される。
【0126】
これに代えて又はこれに加えて、分析デバイス200は、周囲温度、内部温度、雰囲気湿度、位置、及び/又は位置合わせを例えばGPSセンサ、及び/又は分析デバイス200及び/又はカートリッジ100の向き及び/又は傾きを用いて検出するための1又は2以上の(他又は追加の)センサ206Bを好ましくは含む。
【0127】
分析デバイス200は、特に、検査又はアッセイのシーケンスを制御するために、及び/又は特にセンサ装置113、検査結果、及び/又は他のデータ又は値から計測値を収集、評価、及び/又は出力又は供給するための内部クロック又は時間基準を含む制御装置207を好ましくは含む。
【0128】
制御装置207は、特に、望ましい検査、及び/又はセンサ配置又はセンサ装置113及び/又はセンサ206からの計測値を考慮して又はこれらに依存してポンプドライブ202、温度制御装置204、及び/又はアクチュエータ205を好ましくは制御又はフィードバック制御する。
【0129】
任意的に、分析デバイス200は、キーボード又はタッチ画面などのような入力装置208、及び/又は画面のような表示装置209を含む。
【0130】
分析デバイス200は、例えば、計測データ又は検査結果を制御、通信、及び/又は出力するために、及び/又はプリンタ又は外部電源などのような他のデバイスにリンクするための少なくとも1つのインタフェース210を好ましくは含む。このインタフェースは、特に有線又は無線のインタフェース210とすることができる。
【0131】
分析デバイス200は、電力を供給するための電源211、好ましくは、特に組み込まれた及び/又は外部接続した又は外部接続可能なバッテリ又は蓄電池を好ましくは含む。
【0132】
好ましくは、組み込み蓄電池が電源211として設けられ、接続部211Aを通して外部充電デバイス(図示せず)によって(再)充電される、及び/又は交換可能である。
【0133】
分析デバイス200は、好ましくは携帯可能又は移動可能なものである。特に好ましくは、分析デバイス200は、25kg又は20kgよりも軽量であり、特に好ましくは、15kg又は10kgよりも軽量であり、特に9kg又は6kgよりも軽量である。
【0134】
分析デバイス200は、全ての構成要素及び/又は装置の一部又は全てが好ましくは組み込まれた及び/又は内部空間212Aに配置されたハウジング212を好ましくは含む。
【0135】
特に好ましくは、特に閉じることができるスロットなどのような開口部213を通してカートリッジ100をハウジング212内に挿入又は摺動することができ、及び/又は分析デバイス200が受け入れることができる。
【0136】
上述したように、分析デバイス200は、カートリッジ100、特にセンサ配置又はセンサ装置113、及び/又はポンプ装置112に1又は2以上の接続部129を好ましくは用いて流体的及び/又は空圧的に好ましくは接続される又は接続することができる。
【0137】
特に好ましくは、分析デバイス200は、カートリッジ100、特にセンサ配置及び/又はポンプ装置112に作動媒体、特にガス又は空気を供給するように設計される。
【0138】
好ましくは、作動媒体は、分析デバイス200内で又はそれを用いて圧縮及び/又は加圧することができる。
【0139】
分析デバイス200は、加圧作動媒体、特にガス又は空気を供給するために加圧ガスサプライ214を好ましくは含む。
【0140】
加圧ガスサプライ214は、分析デバイス200又はハウジング212内に好ましくは組み込まれる、及び/又は制御装置207を用いて制御又はフィードバック制御することができる。
【0141】
好ましくは、加圧ガスサプライ214は電気的に作動されるか、又は電力によって作動させることができる。特に、加圧ガスサプライ214には、電源211を用いて電力を供給することができる。
【0142】
分析デバイス200及び/又は加圧ガスサプライ214は、特に、それ自体をカートリッジ100、及び/又は1又は複数の接続部129に空圧接続するための接続要素214Aを好ましくは含む。
【0143】
図5は、閉鎖状態にある本提案の分析デバイス200の斜視図である。分析デバイス200又はハウジング212は、開放することができるハウジング部分212Bを好ましくは含む。
【0144】
図6は、開放状態にある、すなわち、ハウジング212又はハウジング部分212Bが開いている時の分析デバイスを通る概略断面図である。従って、分析デバイス200又はハウジング212内の開口部213が開いている。この図では、カートリッジ100は、分析デバイス200内に部分的に挿入又は部分的に受け入れられている。
【0145】
図6に示すように、分析デバイス200及び/又は加圧ガスサプライ214は、作動媒体、特にガス又は空気を圧縮、濃縮、及び/又は加圧するために圧縮機214Bを好ましくは含み、関連の加圧ガス貯留手段214Cを任意的に含む。
【0146】
分析デバイス200は、特に、カートリッジ100を締結方式で保持することができるように、及び/又は機械的、電気的、熱的、流体的、及び/又は空圧的に接続することができるようにカートリッジ100を受け入れる、位置決めする、及び/又は保持するように設計される。
【0147】
分析デバイス200は、特に、カートリッジ100を受け入れる、位置決めする、及び/又は保持するのに使用される受け入れユニット230、特に、カートリッジ100を機械的、電気的、熱的、及び/又は流体的に接続するのに使用される接続ユニット231、1又は2以上のバルブ115Aを起動又は強制するためのアクチュエータユニット232、及び/又は特に受け入れユニット230及び/又はアクチュエータユニット232を移動又は起動するための駆動装置233を好ましくは含む。
【0148】
分析デバイス200は、カートリッジ100を保持する、装着する、位置決めする、及び/又は締め付けるための空圧作動式装置を好ましくは含む。この場合に、装置は、特に、受け入れユニット230、接続ユニット231、駆動装置233により、かつ任意的にアクチュエータユニット232によって形成される。
【0149】
分析デバイス200及び/又は駆動装置233は、特に、空圧シリンダ及び/又は歯車機構233Bのような空圧作動式装置233Aを好ましくは含む。
【0150】
図示の例では、歯車機構233Bは、減速歯車機構又は可変減速比を有する歯車機構として好ましくは設計され、トグルレバー機構として特に好ましくは設計される。特に、ドライブ233Aは、方向B1の駆動移動を方向B2の従動移動又はアクチュエータ移動に変換するために、
図6に示すようにトグル接続部又は継手233Cに対して作用する。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0151】
駆動移動の方向B1は、アクチュエータ移動の方向B2及び/又は開放方向B4に対して横方向又は少なくとも実質的に垂直に、及び/又は受け入れ方向B3に対して少なくとも実質的に平行であるが好ましくは反対方向に好ましくは延びる。
【0152】
図6に示すように、分析デバイス200は、受け入れユニット230及び/又はアクチュエータユニット232を移動可能及び/又は摺動可能に案内するための案内装置234を好ましくは含む。特に、案内装置234は、接続ユニット230及び/又はアクチュエータユニット232をこれらの接続ユニット230及び/又はアクチュエータユニット232が接続ユニット231に対して及び/又は方向B2又は反対方向に移動及び/又は摺動することができるように保持又は案内する。
【0153】
図6では、方向B2のアクチュエータ移動は、接続ユニット231に向う移動、すなわち、閉鎖移動又は前進移動である。
【0154】
図6に記載の図では、受け入れユニット230が接続ユニット231から離された状態にある。この位置は、カートリッジ100を受け入れて、次いで、放出するか又は取り出すことができる受け入れ位置を構成する。
図6では、カートリッジ100は、部分的に受け入れられているか又は摺動されて移送位置にある。
【0155】
受け入れユニット230がカートリッジ100全体を受け入れて、一緒に接続ユニット231に向けて移動された後、すなわち、前進又は閉鎖が発生した時に、カートリッジ100は、接続ユニット231に接するように配置されるか又は当接する。以下では、この位置を受け入れユニット230及びカートリッジ100の検査位置とも呼ぶ。
【0156】
受け入れユニット230は、少なくとも1つのバネ235を好ましくは用いて受け入れ位置に好ましくは付勢又は予張力印加される。
【0157】
図6に示すように、アクチュエータユニット232は、特に固定起動要素又は起動ピンの形態にある1又は2以上のアクチュエータ205Aを好ましくは含む。以下では、図示のアクチュエータユニット232の離れた位置又は起動停止位置を初期位置とも呼ぶ。
【0158】
アクチュエータユニット232は、少なくとも1つのバネ236を好ましくは用いて初期位置に好ましくは付勢又は予張力印加される。
【0159】
アクチュエータユニット232は、駆動装置233を用いて初期位置から接続ユニット231及び/又は受け入れユニット230(に対して又は)に向けて及び/又は方向B2に移動することができる。
【0160】
案内装置234は、アクチュエータユニット232及び/又は受け入れユニット230が、特にアクチュエータ移動の方向B2又はその反対方向に特に直線的に移動することができるようにアクチュエータユニット232及び/又は受け入れユニット230を保持又は案内するために、この場合は案内ロッドである少なくとも1つの案内要素234Aを好ましくは含む。
【0161】
案内要素234Aは、一端で接続ユニット231上に好ましくは支持又は装着され、及び/又は他端で分析デバイス200の支台又はラック237又は止め具237Aの上に保持又は装着される。
【0162】
分析デバイス200又は受け入れユニット230は、カートリッジ100が受け入れユニット230に好ましくは垂直方向又は受け入れ方向B3に又は受け入れ移動で進入することができるように、及び/又はこのカートリッジ100をこのユニット230から反対方向に及び/又はその上に向けて放出するか又は移動することができるように持ち上げ装置を好ましくは含む。
【0163】
受け入れ方向B3は、アクチュエータ移動又は前進移動の方向B2に対して横方向及び/又は垂直に好ましくは延びる。
【0164】
図6は、移送位置にあるカートリッジ100を示している。この移送位置では、まだ使用されていないカートリッジ100が分析デバイス200内に手動で挿入又は移送される。
【0165】
受け入れ方向B3の移動に示すように、移送位置から、カートリッジ100は、それが低い位置にある及び/又はその全体が受け入れユニット230内に受け入れられる位置に持ち上げ装置238を用いて下降及び/又は移動される。
【0166】
図7は、カートリッジが完全に受け入れられている位置にあり、アクチュエータユニット232が(依然として)初期位置にあり、受け入れユニット230が(依然として)受け入れ位置にあり、分析デバイス200、ハウジング212、又はハウジング部分212Bが(既に)閉鎖されている場合のカートリッジ100を通る
図6に記載の断面に対応する概略断面図である。
【0167】
図示の例では、分析デバイス200又はその中にある(外側又はハウジング側の)開口部213を閉じるために、ハウジング部分212Bが、開放方向B4と反対の方向に移動されるか又は閉鎖される。
【0168】
開放方向B4は、水平に及び/又はアクチュエータ移動又は前進移動の方向B2と平行に好ましくは延びる。
【0169】
開放方向B4は、受け入れ方向B3に対して横方向及び/又は垂直に延びる。
【0170】
カートリッジ100がこのようにして受け入れられ、又は運び入れられ、分析デバイス200のハウジング212又は分析デバイス200内の開口部213が好ましくは閉鎖されると、第1の段階又は移動期間において、特に、接続ユニット231とカートリッジ100とが望ましい方式で接続される及び/又は望ましい方式で当接状態になるまで、カートリッジ100が望ましい方式で接続ユニット231上に又はそれに接するように配置されるまで、及び/又はカートリッジ100が接続ユニット231と受け入れユニット230の間に望ましい方式で締め付けられるまで、すなわち、受け入れユニット230が、従って、同じくカートリッジ100が検査位置に到達するまで、カートリッジ100又はそれを含む受け入れユニット230が好ましくは接続ユニット231に向けて移動される。この状態を
図6及び
図7に記載の断面図に対応する
図8に記載の概略断面図に示している。
【0171】
上述のように、受け入れユニット230、接続ユニット231、及び/又はアクチュエータユニット232は、互いに対して及び/又はアクチュエータ移動の方向B2に沿って(前後に)好ましくは移動することができる。特に、受け入れユニット230及び/又はアクチュエータユニット232は、以下でより詳細に説明するように、接続ユニット231の方向に及び/又はそれに対して移動することができる。
【0172】
図示の例では、接続ユニット231は、好ましくは固定、不動、及び/又は据え付けのものであり、特に単純な構造を可能にする。しかし、接続ユニット231を例えば受け入れユニット230と同様又はその代わりに移動可能であるように設計することができる。
【0173】
図8に示す状態では、アクチュエータユニット232は、受け入れユニット230に対して好ましくはまだ移動されておらず、接続ユニット231に対して好ましくは既に移動されている。アクチュエータユニット232のこの位置を中間位置とも呼ぶ。
【0174】
好ましくは、受け入れユニット230又はカートリッジ100が検査位置に移送又は移動されている時及び/又は好ましくはその直後にカートリッジ100の少なくとも1つのバルブ115Aが自動方式及び/又は強制方式で作動及び/又は開かれる。特に好ましくは、検査に向けて原理的に作動及び/又は開放させなければならないバルブ115A、及び/又は特に高い起動力を必要とするバルブ115Aのうちの複数のもの又は全てが強制方式で起動又は開かれる。これらのバルブは、特にアクチュエータユニット232を用いて起動される。
【0175】
第2の段階又は移動期間において又は検査位置に到達した直後に、アクチュエータユニット232は、それがそのアクチュエータ205Aを用いてカートリッジ100の対応するバルブ115Aを起動する、特に好ましくは強制する
図9に示す起動位置を最終的に取るように受け入れユニット230に対して又はその中に好ましくは移動される。
【0176】
受け入れユニット230と接続ユニット231の間に配置された又はその間で作用するバネ235を第1のバネ又は弱いバネとも呼ぶ。
【0177】
特に、第1のバネ235の一端は受け入れユニット230上で支持され、又はそれに結合され、このバネ235の他端は、接続ユニット231上で支持されるか又はそれに結合される。
【0178】
アクチュエータユニット232と受け入れユニット230の間に配置された又はその間で作用するバネ236を第2のバネ又は強いバネとも呼ぶ。特に、第2のバネ236の一端はアクチュエータユニット232上で支持され、又はそれに結合され、このバネ236の他端は、受け入れユニット230上で支持されるか又はそれに結合される。
【0179】
バネ235、236は予張力印加状態で好ましくは設けられ、従って、初期位置への戻り移動、すなわち、受け入れユニット230が受け入れ位置に戻る及び/又はアクチュエータユニット232が初期位置に戻る時の移動が特に常に確実及び/又は自動であることを確実にすることができる。
【0180】
第1のバネ235は、第2のバネ236よりも弱いように好ましくは設計及び/又は予張力印加され、従って、方向B2の前進移動中に、受け入れユニット230は(カートリッジ100と共に)、常に最初に(第1の段階で)受け入れ位置(
図7)から検査位置(
図8)に移動され、又は接続ユニット231に向けて移動され、それと共にこの移動中にアクチュエータユニット232も予め移動されるが、受け入れユニット230に対してではなく、接続ユニット231のみに対して移動される。その後に、検査位置に到達した時に初めて、最終的にアクチュエータユニット232を
図8に示す中間位置から
図9に示す起動位置に移動するために、アクチュエータユニット232は、受け入れユニット230及び/又はカートリッジ100に対して移動され(第2の段階で)、特にこれらに近づけられる。
【0181】
第1の移動又は第1の段階の目的は、特に、カートリッジ100を締結方式で受け入れる、配置する、強固に装着する、及び/又は接続することである。
【0182】
第2の移動又は第2の段階の目的は、特に好ましくはカートリッジ100のバルブ115Aを特に起動又は開放することである。しかし、これに代えて又はこれに加えて、アクチュエータユニット232は、他の起動目的又は起動形態に向けて使用することができ、及び/又はカートリッジ100を更に別の手法又は他の手法で接続するために使用することができる。
【0183】
図9に示す状態において、次いで、サンプルPが検査される。この状態では、カートリッジ100は、分析デバイス200に必要な方式で接続されるか、又は分析デバイス200がカートリッジ100に同じく接続される。しかし、原理的には、検査は、例えば、バルブ115Aを起動する必要がない場合、これらのバルブを任意的にのみ起動する必要がある場合、又はこれらのバルブを(更に別の)検査シーケンスで起動する必要しかない場合に、特に
図8に示す早めの状態で開始することができる。
【0184】
バネ235及び236は、螺旋バネ又はコイルバネとして好ましくは設計される。
【0185】
バネ235と236とは、好ましくは異なるバネ硬度又はバネ剛性のものである。特に、第2のバネ236は第1のバネ235よりも硬いか又は剛性である。
【0186】
バネ235及び236は、好ましくは、案内装置234に関連付けられる及び/又は案内要素234Aを好ましくは取り囲む。
【0187】
特に、2つのバネ235、236は、アクチュエータ移動又は前進移動の方向B2に関して及び/又は案内要素234Aに関して同軸配置される及び/又はこれらのバネの軸がこの移動方向B2及び/又はこの案内要素234Aと平行であるように向けられる。
【0188】
図示の例では、アクチュエータ移動は、受け入れユニット230及び/又はアクチュエータユニット232を接続ユニット231に向けて移動する前進移動に対して好ましくは少なくとも実質的に平行であり、特に両方の移動が方向B2にあることに注意されたい。しかし、原理的には、これらの移動方向は、互いに斜めに延びることができる。
【0189】
駆動装置233は、直接的又は間接的のいずれでも受け入れユニット230に対して好ましくは作用する。
【0190】
図示の例では、駆動装置233は、特に、方向B2の望ましい前進移動又は接続ユニット231に対する移動をもたらすために特にアクチュエータユニット232に係合し、このアクチュエータユニット232又はバネ結合によって受け入れユニット230に対して作用するので、受け入れユニット230に対して間接的にのみ好ましくは作用する。
【0191】
上述のように、アクチュエータユニット232は、カートリッジ100を接続ユニット231上に位置決めする、配置する、又は締め付けるために、及び/又はカートリッジ100の1又は2以上のバルブ115Aを起動するか又は開放するために受け入れユニット230を接続ユニット231に対して移動するために使用される。
【0192】
好ましくは、特に、カートリッジ100を接続ユニット231に向けて移動するために、及び特に1又は2以上のバルブ115Aを開放するためにも、アクチュエータユニット232及び受け入れユニット230を第1の移動期間又は段階で一緒に移動することができ、第2の移動期間又は段階で互いに対して移動方向B2に移動することができる。
【0193】
アクチュエータユニット232は、バネ力に反して又は対抗して、この場合はバネ235、236に反して又は対抗して受け入れユニット230及び/又は接続ユニット231に向けて好ましくは移動することができる。
【0194】
好ましくは、受け入れユニット230及びアクチュエータユニット232を移動又は摺動させるために1つだけの又は共通の駆動装置233が設けられる。それによって特に単純で小型及び/又は堅固な構成が可能になる。
【0195】
特に好ましくは、アクチュエータユニット232及び受け入れユニット230は、結合移動を実施し、すなわち、この場合はバネ235及び236を用いて運動結合される。
【0196】
しかし、例えば、歯車、レバー、又はスロット接続などを使用するいずれかの他のタイプの結合を使用するか又は実施することができる。
【0197】
駆動装置233は、バネ力に反するか又は対抗する1つの方向、この場合は閉鎖方向B2に好ましくは作動する。特にバネ力だけによって初期位置への反対の移動又は戻り移動を実施することができる。それによって例えば単一作用シリンダをドライブ233Aとして使用することが可能になる。
【0198】
受け入れユニット230を接続ユニット231に向けて移動することを可能にするバネ力は、アクチュエータユニット232を受け入れユニット230に向けて移動することを可能にするバネ力よりも好ましくは小さい。従って、望ましい結合移動又は望ましい移動シーケンスは、特に好ましくはカートリッジ100が接続ユニット231上に最初に配置され、それに接続され、及び/又はその上に締め付けられ、その後に初めてカートリッジ100の1又は2以上のバルブ115Aが起動されるか又は強制方式で開かれるような簡単な方式でもたらすことができる。
【0199】
しかし、結合移動又は2つの段階のシーケンスは、異なる構造を用いて、任意的に好ましい実施形態の場合にそうであるように1つだけの又は共通の駆動装置233を用いて、又はこれに代えて様々な移動又は段階のための別個の駆動装置を用いて達成するか又は解決することができる。
【0200】
受け入れユニット230は、モータを用いて、特に空圧的に接続ユニット231に対して好ましくは移動することができる。
【0201】
アクチュエータユニット232は、モータを用いて、特に空圧的に接続ユニット231及び/又は受け入れユニット230に対して好ましくは移動することができる。
【0202】
カートリッジ100上のバルブ115Aは、起動位置でカートリッジ100又はそのバルブ115Aに対して作用するアクチュエータユニット232によってその上に好ましくは固定されたアクチュエータ205Aを用いて特に機械方式で起動される。この点に関して、図示の例の場合にそうであるように、アクチュエータ205Aは、バルブ115Aがアクチュエータユニット232から遠いカートリッジ100の平面上に配置される場合は任意的に本体101内の穴又は孔を通って係合することができる。
【0203】
分析デバイス200又はハウジング212は、例えば、接続ユニット231、駆動装置233、及び案内装置234を内部に受け入れるか又は保持することを可能にするためのラック237を好ましくは含むか又は形成する。
【0204】
ラック237、案内装置234、又は駆動装置233は、前進移動B2と反対のアクチュエータユニット232及び/又は受け入れユニット230の逆方向移動を制限するための止め具237Aを好ましくは形成する。
【0205】
図10は、カートリッジ100を含まない時の受け入れユニット230の斜視図であり、受け入れユニット230の背後に配置されたアクチュエータユニット232を示している。
【0206】
分析デバイス200は、それ自体で、ハウジング212、又は開口部213を特にモータを用いて及び/又は空圧的に開放及び閉鎖するための開放装置239を好ましくは含む。この装置を
図10に示している。
【0207】
開放装置239は、ドライブ239A、歯車機構239B、及び/又は好ましくはフレーム状の支持体239Cを好ましくは含む。特に、支持体239Cは、分析デバイス200又はラック237又はその一部の上で直線的に移動可能、及び/又は開放方向B4又はそれと反対の方向に移動可能であるように装着及び/又は案内される。支持体239Cは、開放することができるハウジング部分212Bを好ましくは支持する。
【0208】
開放装置239を用いて、特に、開放方向B4に開放するために及び反対方向に閉じるために、ハウジング部分212を好ましくは直線的に移動することができる。
【0209】
歯車機構239Bは、好ましくは、トグルレバー機構である。しかし、他の技術的ソリューションも可能である。
【0210】
受け入れユニット230は、特にアクチュエータユニット232も、それぞれ前進方向B2に移動可能であるか又は離れた位置に反対方向に移動可能であるように案内装置234を用いて両側又は対向両側で好ましくは保持及び/又は案内される。この移動可能案内のための配置は、両側で好ましくは同じであり、従って、以下では一方の側だけでの配置をより詳細に説明する。
【0211】
受け入れユニット230は、案内装置234又はその案内要素234A上で移動可能に支持されるための軸受部分230Aを好ましくは含む。特に、軸受部分230Aは、案内要素234Aを中に通して案内する軸受突出部又は軸受スリーブを形成又は保持する。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0212】
アクチュエータユニット232は、案内装置234又はその案内要素234A上で移動可能に支持されるための軸受部分232Aを好ましくは含む。特に、軸受部分232Aは、案内要素234Aを中に通して案内する軸受突出部又は軸受スリーブを形成又は保持する。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0213】
(第1の)バネ235の一端は、軸受部分230A又はそれによって形成された止め具上で好ましくは支持又は装着され、このバネ235の他端は、接続ユニット231、特にその軸受部分231A上で支持又は装着される。
【0214】
バネ235は、部分的に軸受部分230A及び/又は231A内に好ましくは受け入れられる及び/又はこの軸受部分230A及び/又は案内要素234Aを用いて半径方向に案内される。
【0215】
(第2の)バネ236の一端は、軸受部分230A又はそれによって形成された止め具上で好ましくは支持又は装着され、このバネ236の他端は、アクチュエータユニット232の軸受部分232A上で支持又は装着される。
【0216】
バネ236は、部分的に軸受部分230A及び/又は232A内に好ましくは受け入れられる及び/又はこの軸受部分230A及び/又は案内要素234Aを用いて半径方向に案内される。
【0217】
案内要素234Aは、バネ235及び/又は236を通って好ましくは延びる。
【0218】
受け入れユニット230及び持ち上げ装置238は、この場合に、好ましくは垂直に向けられたカートリッジ100の両側にある幅狭側部の領域内に好ましくは配置され、一方の側にある受け入れユニット230又は持ち上げ装置238は、それぞれ他方の側にある対応するユニット又は装置と少なくとも実質的に等しい。従って、以下の説明は主として一方の側だけに関連する。
【0219】
カートリッジ100は、受け入れユニット230及び/又は持ち上げ装置238によって側部及び/又は対向側部、特に幅狭側部においてのみ好ましくは保持される。
【0220】
受け入れユニット230及び/又は持ち上げ装置238は、
図10に示すように、横方向の特に溝状のガイド238A及び/又は保持要素238Bを好ましくは含む。
【0221】
ガイド238Aは、特に、カートリッジ100を縁部領域121内に受け入れるように設計される。
【0222】
持ち上げ装置238は、特に、カートリッジ100が手動で摺動された及び/又は部分的に受け入れられた後に、次いで、このカートリッジ100が移送位置(
図6に示す)から下降される及び/又は完全に運び入れられる、すなわち、このカートリッジ100が持ち上げ装置238及び/又は受け入れユニット230によって完全に受け入れられるように設計される。カートリッジ100は、右手側及び左手側又は両側に好ましくは配置されて対応する方式でこの場合は下方向に移動する保持要素238Bによって上述の方式で受け入れる及び/又は下降される。
図10は、保持要素238Bの下降位置又は低位置を示している。次いで、この位置で、カートリッジ100全体がガイド238A内に又は受け入れユニット230によって受け入れられ、従って、このカートリッジ100は、上方にガイド238A又は受け入れユニット230を超えて突出することはもはやない。この下降位置を
図7に示している。
【0223】
持ち上げ装置238及び特にその保持要素238Bは、カートリッジ100に背後から係合する及び/又はこのカートリッジ100を下から支持する。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0224】
持ち上げ装置238は、モータを用いて好ましくは駆動され、特に電気的又は空圧的な方式で作動する。
【0225】
保持要素238Bは、例えば、親ネジ、チェーン、又は駆動ベルトなどによって駆動することができる。
【0226】
カートリッジ100の面100A又はカバー102は、受け入れユニット230に好ましくは向く。
【0227】
特に、受け入れユニット230は、検査位置でカートリッジ100を可能な限り一様な方式で及び/又は可能な限り大きい面積にわたって支持するために、及び/又はこのカートリッジ100を接続ユニット231に接するように保持及び/又は締め付けるために少なくとも実質的に平面、平坦、及び/又は連続的であるカートリッジ100の接触面、特にその前面100A又はカバー102を有する。
【0228】
受け入れユニット230は、プリント回路基板221を好ましくは含むか又は保持する。プリント回路基板221は、受け入れ面及び/又は平面上にカートリッジ100に対する接触面及び/又は支持面を好ましくは形成する。
【0229】
プリント回路基板221は、受け入れユニット230に好ましくは、強固に接続又は固定される。
【0230】
受け入れユニット230及び/又はプリント回路基板221は、
図9に示す起動位置でバルブ115Aの望ましい起動又は開放を可能にするためにアクチュエータ205A又はアクチュエータユニット232がカートリッジ100に対して作用することを可能にする陥凹221Aを好ましくは含む。
【0231】
本発明の意味では、プリント回路基板(PCB)は、好ましくは電子構成要素に対する支持体又はマウントであり、その目的は、特にこれらの電子構成要素を機械的に装着する及び/又は電気的に接続することである。一般的に、プリント回路基板は、その上に導電経路又は導電軌道が配置された電気絶縁材料から構成される平坦な平面要素を含む。特に、電子構成要素は、例えば、半田付けによってプリント回路基板に取り付けることができ、及び/又はこれらの構成要素は、導電経路を用いて互いに電気接続することができる。
【0232】
図示の例では、アクチュエータユニット232は、カートリッジ100の関連のバルブ115Aを起動位置で好ましくは強制方式で起動又は開放する複数の固定アクチュエータ205A、特にアクチュエータ205Aの2つの群(
図10の右手側及び中央)を好ましくは含む。これらのアクチュエータ205A及び/又はバルブ115Aは、特に、貯留キャビティ108を開放するためにこれらのキャビティに割り当てられる。
【0233】
駆動装置233を用いて大きい開放力を達成することができ、従って、特に密封方式で閉じ、高レベルの密封性を保証し、従って、高い貯留安定性を同じく確実にするバルブ115Aを使用し、最初に開放状態にすることができる。
【0234】
アクチュエータユニット232又は受け入れユニット230は、接続ユニット231に対する受け入れユニット230の移動とは独立に、受け入れユニット230に向うアクチュエータユニット232の移動とは独立に、及び/又は互いに独立に起動することができるアクチュエータ205Aを好ましくは含み、
図10にはこれらのアクチュエータをプリント回路基板221の左手側に3つの隣接ピン対の形態に示しており、これらのアクチュエータは、特に、受け入れキャビティ104に割り当てられたバルブ115A又は必要に応じて他のバルブを開放するのに使用される。これらのアクチュエータ205Aは、個々の起動に向けて別個のドライブ(図示せず)を含む。従って、入口104B、出口104C、及び中間接続部104Dを必要に応じて個々の単位で開放することができる。
【0235】
受け入れユニット230又はプリント回路基板221は、1又は2以上の温度制御装置204、特に上記又はあるタイプの反応温度制御装置204A及び/又は中間温度制御装置204Bを好ましくは含む保持するか又は支持する。
【0236】
特に、温度制御装置204は、一般的に、電気的に作動されるペルチェ素子である。
【0237】
温度制御装置204の熱接触面は、特に、カートリッジ100又は接続ユニット231に対面するプリント回路基板221の少なくとも実質的に接触面の平面内又は平坦側面上である。
【0238】
受け入れユニット230又はプリント回路基板221は、特に、カートリッジ100が受け入れられた時に割り当てられたセンサ部分116内でカートリッジ100内の流体の流れ前面を検出することができるように、流体センサ206Aを好ましくは含むか又は支持する。
【0239】
特に、プリント回路基板221は、
図10では見ることができない側にプリント回路基板221上に配置された温度制御装置204を制御するのに必要とされる電気構成要素、及び/又は流体検出及び/又は流れ前面検出に必要とされる流体センサ206の電気構成要素の全てを好ましくは有する。
【0240】
【0241】
接続ユニット231は、特に、検査位置にあるカートリッジ100に対する当接面又は接触面を形成する。特に、接続ユニット231は、この目的のために、検査位置にあるカートリッジ100を好ましくは、その裏面100B上で支持する対応する接触面又は支持領域231Bを含む。
【0242】
カートリッジ100は、検査位置で定められた方式で好ましくは配置される。この配置は、特に、受け入れユニット230及び/又は接続ユニット231との対応する係合によって達成することができる。
【0243】
図示の例では、接続ユニット231は、検査位置で関連の位置決め部分126を受け入れ、それによってカートリッジ100をその主平面H内で配置するために特に陥凹又は凹部として設計された少なくとも1つの係合部分231Cを好ましくは含む。
【0244】
特に好ましくは、検査位置でカートリッジ100の2つの位置決め部分126と相互作用する、特に2つの位置決め部分126内に係合する2つの係合部分231Cが接続ユニット231上に形成される。
【0245】
特に好ましくは、一方の係合部分231C、この場合は下側の係合部分231Cは長楕円形孔の形態にあり、それに対して他方、この場合は上側の係合部分231Cは円形孔の形態にある。それにより、2つの位置決め部分126の間で作用し、カートリッジ100が接続ユニット231に対して押圧されることになる結果を招く可能性がある力が存在することなく最適な配置が可能になる。
【0246】
接続ユニット231は、特に、案内要素234Aを受け入れる又は担持するために、及び/又は(第1の)バネ235を案内、支持、又は装着するために案内装置234に対する横軸受部分231Aを好ましくは含む。
【0247】
特に好ましくは、接続ユニット231の2つの対向する側には、両側に配置された案内装置234に対する上述のタイプの軸受部分231Aが設けられる。
【0248】
接続ユニット231は、好ましくは、1又は2以上の温度制御装置204、この場合は特に反応温度制御装置204A及び/又はセンサ温度制御装置204Cを保持するか又は含む。
【0249】
接続ユニット231の反応温度制御装置204Aは、受け入れユニット230の反応温度制御装置204Aに好ましくは対向し、従って、これらの温度制御装置204Aが1又は複数の反応キャビティ109の領域内で反対側からカートリッジ100に接するように配置されるか又は当接するように、カートリッジ100、及び/又は1又は2以上の反応キャビティ109は、これら2つの温度制御装置204Aの間に受け入れ、配置及び/又は締め付けられる。それにより、1又は複数の反応キャビティ109を最適な方式で温度制御することが可能になる。温度制御装置204Aが有効及び/又は確実な方式で及び/又はカートリッジ100の全面にわたってカートリッジ100に接するように配置されることを保証し、それによって良好な熱結合も確実になるように、2つの温度制御装置204Aの一方は好ましくは浮動装着される及び/又は弾力的に初期荷重印加される。
【0250】
特に、接続ユニット231の温度制御装置204Aがカートリッジ100の陥凹、凹部、又は減幅壁厚領域101E内に係合するように、これらの装置はカートリッジ100に向けて突出する。1又は複数の反応キャビティ109の領域内の本体101の壁厚の減幅は、改善された熱結合を可能にする点及び/又は温度制御装置204Aと反応キャビティ109内の流体の間の熱抵抗を低減する点で有利である。
【0251】
反応キャビティ109も、主平面Hと垂直に非常に小さい断面を好ましくは有し、すなわち、これらのキャビティの断面は非常に浅く、これらのキャビティは、主平面Hの延びに対して少なくとも実質的に平行な面延長を有し、従って、主平面Hに対して垂直なこれらのキャビティの高さは低い。これは、反応キャビティ109内の流体と温度制御装置204Aの間の良好な熱結合に寄与する。反応キャビティ109の好ましくは平坦な設計を
図3に示している。
【0252】
図11に示すセンサ温度制御装置204Cは、検査位置でカートリッジ100がセンサ装置113及び/又は接点113Eの間にある中心領域113Hによってセンサ温度制御装置204Cに接するように配置されるか又は当接するように好ましくは配置される及び/又は好ましくは突出する。それにより、特に、熱がセンサ温度制御装置204Cからセンサ装置113を通ってセンサ区画及びその中にある流体へ又はその逆方向に伝達されるようにセンサ区画及びその中にある流体、並びに進行中の反応を望ましい方式で温度制御することができるような熱結合がもたらされる。
【0253】
接続装置203又はその接触要素203Aは、センサ装置113又はその接点113Eに電気的に接続又は接触するために特に温度制御装置204Cの周りに配置される。
【0254】
接続ユニット231は、カートリッジ100の割り当てられたバルブ115Bを起動するためのアクチュエータ205Bのうちの1つ、複数のもの、又は全てを好ましくは支持する。
図6から
図9は、この種のアクチュエータ205Bを示している。
図11からは、カートリッジ100に対して必要に応じて作用することができる複数のアクチュエータ205Bが設けられていることを見ることができる。
【0255】
アクチュエータ205Bは、特に接続ユニット231の本体231D内に組み込まれる。図示の例では、本体231Dは、複数の板又は板形構成要素から好ましくは構成又は組み立てられる。アクチュエータ205Bの好ましい構造又は設計に対しては、後に
図12を参照して本明細書においてより詳細に説明する。
【0256】
接続ユニット231は、ポンプドライブ202を好ましくは支持又は保持する。特に、ポンプドライブ202もまた、
図6から
図9及び
図11に示すように本体231D内に組み込まれる。
【0257】
特に、ポンプドライブ202のモータ202Aは、ポンプドライブ202のポンプヘッド202Bを駆動する。
【0258】
ポンプドライブ202及び/又はポンプヘッド202Bは、カートリッジ100及び/又は受け入れユニット230に向き、従って、ポンプヘッド202Bは、検査位置でカートリッジ100のポンプ装置112に対して望ましい方式で作用することができる。特に、ポンプヘッド202Bを回転させることによって流体(ガス又は液体)をポンプ装置112内に、従って、カートリッジ100内に給送することができる。従って、ポンプドライブ202及び/又はポンプモータ202Aを相応に作動させることによってポンプ給送が制御される。
【0259】
接続ユニット231は、加圧ガスサプライ214の少なくとも1つの接続要素214A、この場合は2つの接続要素214Aを同じく好ましくは含む。接続要素214Aは、特に管方式で突出し、及び/又は検査位置でカートリッジ100の関連の接続部129に流体接続される又は接続することができる。
【0260】
ポンプドライブ202又はそのポンプモータ202A及び温度制御装置204は好ましくは電動のものであり、特に電源211によって電力が供給される及び/又は制御装置207によって制御される。
【0261】
制御装置207によって対応するバルブを起動して加圧ガスサプライ214から加圧ガス又は加圧空気を相応に供給することによって分析デバイス200の複数の装置、例えば、駆動装置233、開放装置239、アクチュエータ205B、及び/又は接続要素214Aを通して加圧作動媒体を供給するための手段が好ましくは制御及び/又は作動される。
【0262】
検査に続き、センサ装置113から測定結果が電気的に読み出され、分析デバイス200又は外部デバイスのいずれにおいても処理される。
【0263】
検査に続き、使用されたカートリッジ100が、好ましくは自動放出される。
【0264】
特に、最初に駆動装置233が起動位置から特に好ましくはバネ力によって取り出されるか又は戻される。しかし、駆動装置233をこの位置からモータを用いて能動的に戻す及び/又は取り出すことができる。
【0265】
最初に、アクチュエータユニット232が方向B2と反対の方向に中間位置に好ましくは最初に再度離される。しかし、これに代えて、この段階は、受け入れユニット230が接続ユニット231から離され、特に受け入れ位置に到達した後の遅い段階で行うことができる。
【0266】
しかし、アクチュエータユニット232が中間位置を取った後に初めて受け入れユニット230が受け入れ位置に離されるか又は戻されるのが好適である。
【0267】
次いで、分析デバイス200又は開口部213が開く。この目的のために、ハウジング212Bが特に開放方向B4に移動される。
【0268】
次いで、カートリッジ100を取り出すことができる。特に、カートリッジ100は移送位置に最初に放出されるか又は移動される。この段階は、特に持ち上げ装置238を用いて実施される。次いで、分析デバイスは、
図6に示す状態に入る。
【0269】
最後に、使用されたカートリッジ100を移送位置から手動で取り出すことができ、新しいカートリッジ100(新しいサンプルPを含む)を更に別の検査段階に向けて装填することができる。
【0270】
新しいカートリッジ100が挿入又は移送されると、分析デバイス200は好ましくは自動的に閉じる。
【0271】
分析デバイス200が開いた後に新しいカートリッジ100が挿入されると、カートリッジ100は、移送位置からそれが完全に受け入れられる位置に自動的に好ましくは移動される。この目的のために、分析デバイス200は、カートリッジ100が部分的に受け入れられた又は部分的に挿入されたか否かを検出するための検出手段を好ましくは含む。
【0272】
分析デバイス200又は開口部213は、途中までしか押し込まれていないカートリッジ100又は例えばオペレータの指のような物体が開口部213の領域に存在しない場合にのみ好ましくは自動方式で閉じる。従って、特に、分析デバイス200は、この領域内に物体がある場合にデバイスが閉じるのが自動的に阻止又は防止されるように、開口部213の領域内の物体を検出するための検出手段を含む。
【0273】
安全の理由から、分析デバイス200は、駆動装置233が起動される前、受け入れユニット230が検査位置に移動される前、及び/又はカートリッジ100が装着、位置決め、及び/又は締め付けられる前に最初に好ましくは閉鎖される。
【0274】
以下では、分析デバイス200のアクチュエータ205Bの好ましい設計を
図12を参照してより詳細に説明する。分析デバイス200のアクチュエータ205Bのうちの複数のもの又は全ては、対応する又は類似の方式で好ましくは構成される。
【0275】
図12は、概略断面図に示す
図6~
図9からの拡大詳細図であり、カートリッジ100のバルブ115Bのような関連の物体を機械的及び/又は空圧的に作動させるためのアクチュエータ205Bの好ましい構造又は設計を示している。しかし、アクチュエータ205Bは、任意的に他の機械的起動形態又は他の目的に対して使用することができる。
【0276】
アクチュエータ205Bは、膜240と、それに結合、接続、及び/又は固定された起動要素241とを好ましくは含み、特に、膜240は、起動要素241を起動方向B5又はその反対に移動するように設計される。
【0277】
起動要素241は、特に起動方向B5の移動によるバルブ115Bの起動に向けて好ましくは設計される。
【0278】
好ましくは、膜240は、起動要素241を移動するように設計される及び/又は設けられる。言い換えれば、この場合に、膜240は、起動要素241に対する駆動要素を形成する及び/又は起動要素241に対するドライブとして機能する。
【0279】
特に、膜240はバルブ及び/又はその一部を形成しない。好ましくは、膜240は、バルブ115Bとは独立している及び/又は別個のものであり、及び/又はバルブ115Bに加えて設けられる。
【0280】
膜240及びバルブ115Bは、起動要素241の反対面、及び/又は起動要素241の互いから離れる方向に向く面、特に端側面又は端面上に又はそこに配置される。
【0281】
起動要素241は、ピン又はプランジャの方式で特に設計されるか又は細長及び/又はロッド状である。しかし、他の形状も可能である。
【0282】
膜240は、起動要素241上に配置される及び/又はそれに接続され、及び/又は起動要素241を好ましくは端側面又は端面で保持する。起動要素241の一端は、膜240だけによって好ましくは保持される。
【0283】
膜240は、起動方向B5に及び/又はカートリッジ100又はバルブ115Bに向けて起動位置に移動するために空圧的にのみ好ましくは装荷される。
【0284】
従って、好ましくは、膜240は、特に、起動方向B5、方向B5、及び/又はバルブ115Bの方向に空圧的に変形、起動、及び/又は移動することができる。
【0285】
膜240は、起動要素241が、好ましくは、膜240の弾性又は弾力性のみの結果として起動停止位置に戻るように弾性又は弾力性を好ましくは有する。
【0286】
好ましくは、膜240は、バルブ115Bの起動後に起動要素241を特に起動方向B5と反対に及び/又は起動要素241の起動停止位置に移動する。
【0287】
好ましくは、サンプルPを検査するための本発明の方法は、膜240を空圧的に作動又は変形させることによって起動要素241が起動方向B5に移動されることを提供する。それによって非常に単純、堅固、及び/又は費用効果的な構成及び/又は確実な作動が可能になる。
【0288】
好ましくは、起動要素241は、特に膜240の弾性又は弾力性のみの結果として起動停止(非起動)位置に戻される。
【0289】
図12は、起動停止状態又は初期状態にあるアクチュエータ205Bを示している。割り当てられたバルブ115Bを起動するために、起動要素241をこの場合はカートリッジ100、バルブ115B、及び/又は受け入れユニット230に向う起動方向B5に移動することができる。
【0290】
起動方向B5は、特に、カートリッジ100の主平面Hに対して特に横方向又は垂直に、方向B2と反対に、及び/又は反対側からカートリッジ100及び/又はバルブ115Aの別の群に対して作用するアクチュエータユニット232及び/又はアクチュエータ205Aの移動と反対に延びる。
【0291】
アクチュエータ205Bは、(間接的に)空圧的に好ましくは起動される。特に、この場合は起動方向B5又はその反対方向に望ましい移動を達成するために、膜240に対して作動媒体、例えば、加圧ガス又は加圧空気が作用する。
【0292】
こうして膜240の特に空圧的に生成された又は引き起こされた移動又は変形が、特に起動方向B5の起動要素241の移動を好ましくは引き起こす又はもたらすように、起動要素241を特に膜240によって移動することができる。
【0293】
その結果、起動要素241の移動が空圧的に誘起され、引き起こされ、又は達成され、バルブ115の起動、特に閉鎖がバルブ115Bに対する起動要素241の機械的効果によって発生することが好ましくは指定される又は意図されている。
【0294】
図示の例では、作動媒体が膜240に対して望ましい方式で作用することができるように、膜240の起動要素241から遠隔である側に圧力チャンバ242が好ましくは配置又は形成される。
【0295】
膜240は、好ましくは、少なくとも実質的に円盤形のものであり、及び/又は丸形又は円形外側輪郭が設けられる。
【0296】
膜240は、特に周囲及び/又は環状の縁部240Aを好ましくは有する。膜240は、縁部240Aにおいて好ましくは保持及び/又は締め付けられる。
【0297】
縁部240Aは、好ましくは、肉厚及び/又はビーズ状である。
【0298】
膜240は、環状ベローズ240Bを好ましくは含む。環状ベローズ240Bは、特に起動要素241の側に1つだけ及び/又は、凸面の頂点240Cを好ましくは有する。
【0299】
環状ベローズ240Bは、膜240の縁部240Aと中心領域、中心底面240E、又は保持領域との間に好ましくは配置される。
【0300】
膜240の中心領域又は保持領域の目的は、特に起動要素241を締結又は保持することである。
【0301】
特に好ましくは、起動要素241は、膜240によってその端部で、半径方向に、及び/又は起動方向B5に対して横方向に案内及び/又は保持される。
【0302】
膜240は、少なくとも軸線方向及び/又は半径方向に形態適合方式又は連結方式で起動要素241を好ましくは保持する。
【0303】
膜240は、起動要素241を保持及び/又は案内する及び/又は膜240を起動要素241に又はその逆方向に接続するための刻み目部分、特に環状リップ240Dを好ましくは含む。
【0304】
起動要素241は、特に、膜240の刻み目部分に係合することができる及び/又はそれによって保持される好ましくは円盤形状脚241Aの形態にある係合部分を好ましくは含む。
【0305】
図示の例では、刻み目部分又は環状リップ240Dは、脚241Aの好ましくは周囲の縁部に係合するか又はそれを取り囲み、従って、膜240と起動要素241の間の確実な保持接続を簡単な方式で可能にする。
【0306】
膜240、刻み目部分、又は環状リップ240Dは、膜240と起動要素241とを別個に製造し、後にこれらの膜240と起動要素241とを接続することができるように好ましくは十分に高い弾性又は弾力性を有する。
【0307】
しかし、これに代えて、膜240を起動要素241上に一体的に形成すること、及び/又はこの膜240をこの起動要素241にいずれかの他の手法で、例えば、締結により、摩擦係合方式で、及び/又は結合方式で、特に接着又は溶接によって接続することができる。
【0308】
膜240は、好ましくは弾性又は弾力性を有し、特に、弾性又は弾力的な材料、特に好ましくは、プラスチック材料、特にシリコーンで作られる。
【0309】
図示の例では、膜240は、好ましくは一体形成される及び/又は射出成形される。
【0310】
起動要素241は、中実材料又は剛性材料、特にプラスチック材料又は金属で好ましくは作られる。
【0311】
起動要素241は、一体的に及び/又は中実構成として好ましくは形成される。
【0312】
必要に応じて、起動要素241は複数の部品から構成することができる。
【0313】
起動要素241は、膜240と好ましくは同軸であり、及び/又は膜240の中心軸に沿って配置される及び/又は移動することができる。
【0314】
起動要素241の長手方向の延長又は軸線方向の延長は、好ましくは起動方向B5に延びる。
【0315】
アクチュエータ205Bは、特に、その一部又はそれによって特に圧力チャンバ242と共に形成された配置又はアセンブリと考えることができる割り当てられた制御バルブ243を用いて制御される。
【0316】
アクチュエータ205Bは、分析デバイス200内、特に接続ユニット231内、更に特に好ましくは、本体231D内に好ましくは組み込まれる。
【0317】
図示の例では、膜240は、特に板形の第1の構成要素244又はその中に形成された陥凹又は切欠き部244A内に好ましくは組み込まれ、又は挿入され、陥凹又は切欠き部244Aは、特に、カートリッジ100又は受け入れユニット230から遠隔である側に配置される。
【0318】
起動要素241は、特に構成要素244内に形成された又は切欠き部244A、特にその中心をもたらす孔244C内で好ましくは案内される、及び/又はカートリッジ100に向けて延びるか又は開く。
【0319】
好ましくは、起動要素241の自由端又はバルブ側端部、すなわち、膜240と反対端は、横方向及び/又は半径方向に案内され、同時にこの場合は特に好ましくは構成要素244又は孔244Cによって起動方向B5に軸移動可能であるように保持される。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0320】
起動要素241は、そのバルブ側端部に、
図12に示すように拡大ヘッド又は拡幅ヘッド241Bを任意的に有することができる。この場合に、このヘッド241Bは、半径方向又は横方向に相応に保持及び/又は案内することができる。
【0321】
アクチュエータ205B及び/又は起動要素241は、(図示の)起動停止位置への及び/又は起動方向B5と反対方向の戻り移動を特に対向部分、この場合は孔244C及び/又は構成要素244内の段差に対する形態適合又は連結当接によって制限するための肩部241C又は別の形態の止め具を任意的に含む。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0322】
膜240又はその縁部240Aは、本体231Dの第1の構成要素244と第2の構成要素245の間に保持又は組み込まれる。
【0323】
特に好ましくは、縁部240Aは、軸線方向及び/又は半径方向に形態適合方式又は連結方式で保持又は固定される。
【0324】
図示の例では、第2の構成要素245は、縁部240Aの内側に好ましくは係合する及び/又はこの縁部を軸線方向に固定する突出部245Aを好ましくは含む。
【0325】
突出部245Aは、好ましくは、環状又は管状のものである。
【0326】
第1の構成要素244又はその中にある切欠き部244Aは、第2の構成要素245に向う軸線方向陥凹又は拡幅部244Bを好ましくは含み、従って、軸線方向と半径方向の両方に形態適合方式又は連結方式でこの縁部240Aを好ましくは保持又は固定するために膜240の好ましくは肉厚化された縁部240Aを受け入れるための環状区画が特に突出部245Aの周りに形成される。
【0327】
膜240は、環状ベローズ240Bを好ましくは形成するために、及び/又は頂点240Cが接するまで、及び/又は膜240が反対方向に元の場所に向けて軸線方向に折り返されるまで、縁部240Aから好ましくは少なくとも実質的に環状方式及び/又は管状方式で起動方向B5に、軸線方向に、及び/又は起動要素241に向けて延びる。
【0328】
次いで、好ましくは、平面の底面240Eを好ましくは含むか又は形成する膜240の中心領域が環状ベローズ240B及び/又は頂点240Cをもたらす。
【0329】
環状リップ240Dは、周囲で好ましくは一体形成される、及び/又は好ましくは頂点240Cと底面240Eとの間で環状ベローズ240Bをもたらす。
【0330】
環状リップ240Dは、起動要素241に向けて斜め内向きに好ましくは突出する。
【0331】
環状リップ240Dは、その自由端に、特に脚241Aの縁部内の対応する相補形の周囲凹部内に係合することができる好ましくは肉厚化された環状領域又は環状縁部を含む。この環状領域又は環状縁部は、起動要素241が形態適合方式又は連結方式で保持されることに寄与する。
【0332】
圧力チャンバ242もまた、本体231D内、又はこの場合は好ましくは第2の構成要素245内、及び/又は(少なくとも部分的に)第1の構成要素244内又はその中にある切欠き部244A内に好ましくは形成又は配置される。
【0333】
圧力チャンバ242は、アクチュエータ205Bに好ましくは割り当てられる及び/又はそれによって形成される。
【0334】
制御バルブ243は、膜240又は圧力チャンバ242に作動媒体、すなわち、加圧ガス又は加圧空気を供給するために、及び/又はこれらの作動媒体を放出又は通気するためにアクチュエータ205B又は圧力チャンバ242に好ましくは割り当てられる。
【0335】
制御バルブ243は、好ましくは電気制御される。
図12は、制御バルブ243の電気接続部243Aを示している。
【0336】
制御バルブ243は、分析デバイス200又は制御装置207によって好ましくは制御される。
【0337】
作動媒体を誘導するために及び/又は作動媒体を排出するために、特に本体231D内又は第1及び/又は第2の構成要素244、245内に形成された対応するチャネル又は流体接続部が好ましくは設けられる。しかし、
図12には、簡略化の理由からこれらのチャネル又は流体接続部を示していない。特に好ましくは、対応する給気通気チャネル及び排気通気チャネルが、これらのチャネルが制御バルブ243と相互作用することによって加圧ガス又は加圧空気を相応に供給し、相応に排気又は放出することができるように第2の構成要素245内に形成される。
【0338】
圧力チャンバ242又は膜240に作動媒体が供給されると、すなわち、加圧されると、膜240及び従って起動要素241も、
図12に示す休止位置又は初期位置から起動方向B5に、すなわち、この場合は左に及び/又はカートリッジ100及び/又は割り当てられたバルブ115Bに向けて移動される。起動要素241のヘッド241Bに対する起動位置を破線に示しており、この起動位置では割り当てられたバルブ115Bは好ましくは起動される、特に閉鎖される。
【0339】
従って、起動は、作動媒体を供給することにより、すなわち、空圧的に好ましくは発生する。しかし、原理的には、作動媒体を供給することによって反対の移動、すなわち、起動位置から休止位置又は初期位置への移動を実施することができる。
【0340】
起動位置から休止位置又は初期位置へのアクチュエータ205B、膜240、及び起動要素241の戻り移動は、膜240の弾性又は弾力性によって又は弾性又は弾力的な回復力によって、すなわち、この場合は圧力チャンバ242が通気された後に好ましくはかつ特に好ましくは限定的に引き起こされる。
【0341】
制御バルブ243は、本体231D又は第2の構成要素245内にあって圧力チャンバ242をもたらす陥凹又は孔などの中に好ましくは挿入されるか又は組み込まれる。それによって非常に単純な構造が可能になる。
【0342】
制御バルブ243は、圧力を供給することができるように、かつ通気を可能にするために切換バルブとして好ましくは設計される。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0343】
複数のアクチュエータ205Bが存在する場合に、これらのアクチュエータ205Bを互いに独立に制御するために、各アクチュエータ205Bには独自の制御バルブ243が好ましくは割り当てられる。しかし、原理的には、複数のアクチュエータ205Bを共通の制御バルブ243によって制御することができる。
【0344】
内部に配置されたアクチュエータ205B及び制御バルブ243と共に本体231Dの好ましくは板形の構造又は設計は、簡単で費用効果的な製造及び/又はカートリッジ100上へのアクチュエータ205B及び従って同じくバルブ115Bの小型配置を可能にする。
【0345】
第1の構成要素244内へのアクチュエータ205Bの好ましく設けられた配分又は配置と、第2の構成要素245内への空圧システム及び/又は圧力源、すなわち、圧力チャンバ242、制御バルブ243、及び/又は給気通気チャネル及び排気通気チャネルの好ましく設けられた配分又は配置とは、簡単及び/又は費用効果的な製造、及び/又は小型の配置を可能にする。
【0346】
複数のアクチュエータ205Bが存在する場合に、割り当てられた制御バルブ243のうちの複数のもの又は全てには、共通ライン又は共通チャネルを通して加圧作動媒体が好ましくは供給される。ライン又はチャネルは、次に、加圧ガスサプライ214又は圧力貯蔵手段214Cに好ましくは接続される。
【0347】
従って、共通通気口又は共通通気チャネルなども設けることができる。
【0348】
図12は、割り当てられたバルブ115Bを含む関連のカートリッジ100を例示的に概略的にのみ示している。この図では、本体101は、比較的深いバルブ台座115Eを含み、アクチュエータ205Bが起動されている時に、すなわち、起動要素241が起動方向B5に
図12に破線に示すバルブ台座115Eに向けて移動される時に、可撓性の壁115D又は膜をこのバルブ台座115E上に下降させるか又は押し下げることができる。それによってバルブ115Bは閉じられる。
【0349】
アクチュエータ205Bが起動され、それによってその起動要素241が初期位置又は起動停止位置に戻った後に、特に壁115Dの弾性又は弾力的な戻り移動によってバルブ115Bは好ましくは自動的に再度開くことができる。しかし、他の構造的ソリューションも可能である。
【0350】
本発明の一態様により、分析デバイス200は、好ましくは、検査中又はそれに向けてカートリッジ100を装着する、位置決めする、及び/又は締め付けるためにカートリッジ100上の1又は2以上のバルブ115Bに対する1又は2以上の空圧作動式アクチュエータ205Bと、駆動装置233を好ましくは含む又はそれによって形成された1又は2以上空圧作動式装置とを含む。それによって非常に単純、堅固、及び/又は費用効果的な構成及び/又は確実な作動が可能になる。
【0351】
特に、本発明はまた、独立に又はあらゆる組合せで、かつ上述した又は特許請求の範囲に記載のいずれかの態様との組合せで実現することができる以下の態様のうちのいずれか1つに関連する:カートリッジ100のバルブ115Bを機械的に起動するための少なくとも1つのアクチュエータ205Bを含み、受け入れ可能カートリッジ100を用いて特に生体サンプルPを検査するための分析デバイス200であって、アクチュエータ205Bが、空圧荷重式膜240と、膜241に結合されて移動方向B5に移動することができる起動要素241とを含むことを特徴とする。
【0352】
本発明の個々の態様及び特徴、及び個々の方法段階及び/又は方法変形は、互いに独立に実施することができるが、あらゆる望ましい組合せ及び/又は順序を用いても実施することができる。
【0353】
参照符号のリスト
100 カートリッジ
100A 前面
100B 裏面
101 本体
101E 凹部
102 カバー
102A 補助カバー
103 流体システム
104 受け入れキャビティ
104A 接続部
104B 入口
104C 出口
104D 中間接続部
105 計量キャビティ
105A 第1の計量キャビティ
105B 第2の計量キャビティ
106(A~G) 中間キャビティ
107 混合キャビティ
108(A~E) 貯留キャビティ
109 反応キャビティ
109A 第1の反応キャビティ
109B 第2の反応キャビティ
109C 第3の反応キャビティ
110 中間温度制御キャビティ
111 回収キャビティ
112 ポンプ装置
113 センサ装置
113A センサアレイ
113E 接点
113H 中心領域
114 チャネル
114A バイパス
115 バルブ
115A 初期閉鎖バルブ
115B 初期開放バルブ
115D 壁
115E バルブ台座
116 センサ部分
121 縁部
122 補強リブ
123 把持部分
126 位置決め部分
129 接続部
129C シール
130 閉鎖要素
200 分析デバイス
201 容器
202 ポンプドライブ
202A モータ
202B ポンプヘッド
203 接続装置
203A 接触要素
204 温度制御装置
204A 反応温度制御装置
204B 中間温度制御装置
204C センサ温度制御装置
205 (バルブ)アクチュエータ
205A 115Aに対する(バルブ)アクチュエータ
205B 115Bに対する(バルブ)アクチュエータ
206 センサ
206A 流体センサ
206B 他のセンサ
207 制御装置
208 入力装置
209 表示装置
210 インタフェース
211 電源
211A 接続部
212 ハウジング
212A 内部空間
212B ハウジング部分
213 開口部
214 加圧ガスサプライ
214A 接続要素
214B 圧縮機
214C 加圧ガス貯留手段
221 プリント回路基板
221A 陥凹
230 受け入れユニット
230A 軸受部分
231 接続ユニット
231A 軸受部分
231B 支持領域
231C 係合部分
231D 本体
232 アクチュエータユニット
232A 軸受部分
233 駆動装置
233A ドライブ
233B 歯車機構
233C 継手
234 案内装置
234A 案内要素
235 第1のバネ
236 第2のバネ
237 ラック
237A 止め具
238 持ち上げ装置
238A ガイド
238B 保持要素
239 開放装置
239A ドライブ
239B 歯車機構
239C 支持体
240 膜
240A 縁部
240B 環状ベローズ
240C 頂点
240D 環状リップ
240E 底面
241 起動要素
241A 脚
241B ヘッド
241C 肩部
242 圧力チャンバ
243 制御バルブ
243A 接続部
244 第1の構成要素
244A 切欠き部
244B 拡幅部
244C 孔
245 第2の構成要素
245A 突出部
B1 駆動移動方向
B2 アクチュエータ/前進移動方向
B3 受け入れ方向
B4 開放方向
B5 起動方向
F(1~5) 液体試薬
H 主平面
P サンプル
S(1~10) 乾燥試薬
【符号の説明】
【0354】
100 カートリッジ
240 膜
243 制御バルブ
244A 切欠き部
B5 起動方向
【手続補正書】
【提出日】2022-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受け入れ可能なカートリッジにより試料を検査する分析デバイスであって、
加圧された作動媒体を供給するための加圧ガスサプライと、
前記カートリッジに前記加圧された作動媒体を供給するために、前記加圧ガスサプライを前記カートリッジに空圧接続するための接続要素と、
前記カートリッジのバルブを作動させるための少なくとも1つのアクチュエータであって、前記少なくとも1つのアクチュエータは、前記加圧ガスサプライによって空圧作動される、アクチュエータと、を有する、
分析デバイス。
【請求項2】
前記加圧ガスサプライが電気的に操作される、請求項1に記載の分析デバイス。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクチュエータは、前記バルブを機械的に作動させるための移動可能作動エレメントを有する、請求項1又は2に記載の分析デバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアクチュエータは、前記カートリッジの複数のバルブを独立して作動させるための複数のアクチュエータからなる、請求項1~3のいずれか1項に記載の分析デバイス。
【請求項5】
前記複数のアクチュエータのそれぞれは、割り当てられた制御バルブにより制御され、前記複数のアクチュエータを互いに独立して制御するために、前記複数のアクチュエータのそれぞれには、それ自身の制御バルブが割り当てられる、請求項4に記載の分析デバイス。
【請求項6】
前記複数のアクチュエータは、共通のラインを介して前記加圧ガスサプライに接続されている、請求項4又は5に記載の分析デバイス。
【請求項7】
試料を検査するための分析デバイスであって、
前記試料を受け入れるためのカートリッジと
前記カートリッジを受け取り、続けて前記カートリッジを用いた試験を行うための分析デバイスと、
を備え、
前記カートリッジは、複数のチャネルと、前記チャネル及び少なくとも1つの空気圧接続を通る流れを制御するためのバルブと、有し、
前記分析デバイスは、加圧された作動媒体を供給するための加圧ガスサプライと、前記加圧された作動媒体を前記カートリッジに供給するために、前記加圧ガスサプライを前記少なくとも1つの空圧接続部に空圧接続する接続要素と、前記カートリッジの前記バルブを作動させるための少なくとも1つのアクチュエータとを備え、前記アクチュエータは、前記加圧ガスサプライによって空圧作動される、分析デバイス。
【請求項8】
前記加圧ガスサプライは電気的に作動することを特徴とする請求項7に記載の分析システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのアクチュエータは、前記バルブを機械的に作動させるための移動可能作動要素を有する、請求項7又は8に記載の分析システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのアクチュエータは、前記カートリッジの前記バルブを独立して作動させるための複数のアクチュエータである、請求項7~9のいずれか1項に記載の分析システム。
【請求項11】
前記複数のアクチュエータの各々は、割り当てられた制御バルブにより制御され、前記複数のアクチュエータを互いに独立して制御するために、前記複数のアクチュエータのそれぞれには、それ自身の制御バルブが割り当てられる、請求項10に記載の分析システム。
【請求項12】
前記複数のアクチュエータは、共通ラインを介して前記加圧ガスサプライに接続されている、請求項10又は11に記載の分析システム。
【請求項13】
前記少なくとも1つの空圧接続部が、前記カートリッジの本体に設けられた対応する開口部によって形成されている、請求項7~12のいずれか1項に記載の分析システム。
【請求項14】
前記カートリッジが操作装置をさらに備え、前記少なくとも1つの空圧接続部が、前記操作装置を空圧作動させるために前記操作装置に割り当てられている、請求項7~13のいずれか1項に記載の分析システム。
【請求項15】
前記カートリッジがポンプ装置をさらに備え、前記少なくとも1つの空圧接続部が、前記ポンプ装置を空圧でリセットするために配置されている、請求項7~14のいずれか1項に記載の分析システム。
【請求項16】
前記カートリッジが、センサカバーを有するセンサ装置をさらに備え、前記少なくとも1つの空圧接続部が、前記センサ装置が前記センサカバーを空圧で操作することを可能にする、請求項7~15のいずれか1項に記載の分析システム。
【請求項17】
前記少なくとも1つの空圧接続部は、2つの空気圧接続からなる、請求項7~16のいずれか1項に記載の分析システム。
【請求項18】
前記カートリッジは、センサ装置とポンプ装置とをさらに備え、前記2つの空圧接続部のうちの1つは、前記ポンプ装置を空圧でリセットするために前記ポンプ装置に割り当てられ、前記2つの空圧接続部のうちの他の1つは、前記センサ装置が前記センサ装置のセンサカバーを空圧操作することを可能にする、請求項17に記載の分析デバイス。
【請求項19】
分析デバイスに受け入れ可能なカートリッジによって試料を検査するための分析デバイスであって、
カートリッジのバルブを作動させるための少なくとも1つの空圧作動アクチュエータと、
前記分析デバイスに受け取った時に、前記カートリッジを取り付け、位置決めし、および/または把持するための空圧作動デバイスと、を備える、
分析デバイス。
【請求項20】
さらに、
加圧された作動媒体を供給するための加圧ガスサプライであって、前記少なくとも1つの空圧作動アクチュエータは、前記加圧ガスサプライよって空圧作動される、加圧ガスサプライと、
前記カートリッジに前記加圧された作動媒体を供給するために、前記加圧されたガスサプライを前記カートリッジに空圧接続する接続要素と、を備える、
請求項19に記載された分析デバイス。
【外国語明細書】