(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058413
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】取り外し可能なモジュールを有する着用可能な物品
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20220405BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20220405BHJP
A41D 13/00 20060101ALI20220405BHJP
A63B 71/06 20060101ALI20220405BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
G06F1/16 312Z
H05K5/02 E
A41D13/00 102
A63B71/06 J
A63B69/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021210884
(22)【出願日】2021-12-24
(62)【分割の表示】P 2019555148の分割
【原出願日】2018-04-12
(31)【優先権主張番号】62/484,725
(32)【優先日】2017-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドノホー,ブレンダン
(72)【発明者】
【氏名】フォルスク,キース
(72)【発明者】
【氏名】カッシュ,ブライアン エル.
(72)【発明者】
【氏名】スチュワード,ケビン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子デバイスを組み込む衣服の物品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ハウジングアセンブリ19は、チャンバ22を画定し、かつ、チャンバ内に電子モジュールを取り外し可能に受容するためにチャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部20を有する容器21と、第1の接点部材及び第2の接点部材を含み、各々がチャンバの外側に位置付けられた接点パッド35と、接点パッドからチャンバ内に延在して、チャンバに露出されるインターフェースの電気接点を形成するアームと、を有する。製造方法は、電動構成要素に接続される導電性リードを接点パッドに接続して、リードを接点と電気通信状態に配置し、ハウジングアセンブリを着用可能で電動構成要素を有する物品に接合することを含む。ハウジングアセンブリは、着用可能な物品の一部分を形成する材料の上層と底層との間で接合されることで、上層及び底層は接合材料によって容器に接合される。
【選択図】
図82
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
チャンバを画定し、かつ前記チャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する、容器を備えるハウジングアセンブリを提供することであって、それにより、容器が、電子モジュールを、前記アクセス開口部を介した前記電子モジュールの挿入によって前記チャンバ内で取り外し可能に受容するように構成され、前記ハウジングアセンブリが、前記チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッドおよび前記第1の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを備える第1の接点部材と、前記チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッドおよび前記第2の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを備える第2の接点部材と、をさらに備え、それにより、前記第1および第2の電気接点が、前記チャンバに対して露出され、かつ前記電子モジュールが前記容器内に受容されたときに前記電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する、提供することと、
第1の導電性リードを前記第1の接点パッドに接続し、第2の導電性リードを前記第2の接点パッドに接続して、前記第1および第2のリードを前記第1および第2の電気接点との電気通信状態に配置することと、
前記ハウジングアセンブリを着用可能な物品に、前記着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層と底層との間で接合することであって、それにより、前記上層および前記底層が、接合材料によって前記容器に接合されることと、を含み、前記着用可能な物品が、電動構成要素を有し、前記第1および第2の導電性リードが、前記電動構成要素に接続される、方法。
【請求項2】
前記ハウジングアセンブリを組み立てることをさらに含み、前記ハウジングアセンブリを組み立てることが、前記第1および第2の接点部材をキャリア上に装着することと、前記キャリアを前記容器内の空洞内に挿入して、前記キャリアを前記容器と係合させ、それにより、前記キャリアが、前記第1および第2の電気接点を支持して、前記インターフェースを形成することと、を含み、前記第1のアームおよび前記第2のアームが、前記容器の外側に延在し、それにより、前記第1の接点パッドおよび前記第2の接点パッドが、前記容器の外面に隣接して位置付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも前記第1の接点パッドおよび前記第2の接点パッドを絶縁材料によって被覆することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記接合材料が、ヒートシール性材料であり、前記ハウジングアセンブリを前記着用可能な物品に接合することが、前記ヒートシール性材料を前記容器と前記上層および底層との間に配置することと、前記上層および前記底層を前記容器に熱プレスすることと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記容器が、前記容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、前記熱プレスすることが、前記容器の前記フランジの少なくとも周囲に適用される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記上層および前記底層が、異なる材料で形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記上層が、使用時に前記着用可能な物品の外面を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセス開口部が、前記容器の上側上にあり、前記第1および第2のアームが、前記上側とは反対の前記容器の底側から延在し、前記底層が、前記着用可能な物品が使用中であるときに、前記上層の内側に位置付けられ、前記上層は、前記アクセス開口部が前記着用可能な物品の外側からアクセス可能であるように、前記容器の前記上側の少なくとも一部分を被覆する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記上層の一部分が、前記アクセス開口部内に延在し、前記チャンバを画定する前記容器の内面に接合される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1および第2の導電性リードが、使用中の前記着用可能な物品の内面の内側の場所で前記第1および第2の接点パッドに接続される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
方法であって、
チャンバを画定し、かつ前記チャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する、容器を備えるハウジングアセンブリを提供することであって、それにより、容器が、電子モジュールを、前記アクセス開口部を介した前記電子モジュールの挿入によって前記チャンバ内で取り外し可能に受容するように構成され、前記ハウジングアセンブリが、前記チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッド、および前記第1の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを備える、第1の接点部材と、前記チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッド、および前記第2の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを備える、第2の接点部材と、をさらに備え、それにより、前記第1および第2の電気接点が、前記チャンバに対して露出され、かつ前記電子モジュールが前記容器内に受容されたときに前記電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する、提供することと、
前記ハウジングアセンブリを着用可能な物品に、前記着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層と底層との間で接合することであって、それにより、前記上層および前記底層が、接合材料によって前記容器に接合されることと、を含み、前記底層が、前記着用可能な物品が使用中であるときに、前記上層の内側に位置付けられ、前記第1のアームおよび前記第2のアームが、前記底層を通って延在し、前記着用可能な物品の内面に隣接して位置付けられる、方法。
【請求項12】
前記アクセス開口部が、前記容器の上側上にあり、前記第1および第2のアームが、前記上側とは反対の前記容器の底側から延在し、前記上層は、前記アクセス開口部が前記着用可能な物品の外側からアクセス可能であるように、前記容器の前記上側の少なくとも一部分を被覆する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記上層の一部分が、前記アクセス開口部内に延在し、前記チャンバを画定する前記容器の内面に接合される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記底層が、使用中に前記着用可能な物品の前記内面を形成する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第1および第2の接点パッドが、前記第1および第2のアームよりも大きい幅を有する、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記ハウジングアセンブリを組み立てることをさらに含み、前記ハウジングアセンブリを組み立てることが、前記第1および第2の接点部材をキャリア上に装着することと、前記キャリアを前記容器内の空洞内に挿入して、前記キャリアを前記容器と係合させ、それにより、前記キャリアが、前記第1および第2の電気接点を支持して、前記インターフェースを形成することと、を含み、前記第1のアームおよび前記第2のアームが、前記容器の外側に延在する、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも前記第1の接点パッドおよび前記第2の接点パッド、ならびに前記着用可能な物品の前記内面の一部分を絶縁材料で被覆することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記接合材料が、ヒートシール性材料であり、前記ハウジングアセンブリを前記着用可能な物品に接合することが、前記ヒートシール性材料を前記容器と前記上層および底層との間に配置することと、前記上層および前記底層を前記容器に熱プレスすることと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記容器が、前記容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、前記熱プレスすることが、前記容器の前記フランジの少なくとも周囲に適用される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第1の導電性リードを前記第1の接点パッドに接続し、第2の導電性リードを前記第2の接点パッドに接続して、前記第1および第2のリードを前記第1および第2の電気接点との電気通信状態に配置することをさらに含み、前記着用可能な物品が、電動構成要素を有し、前記第1および第2の導電性リードが、前記電動構成要素に接続される、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
方法であって、
チャンバを画定する容器を備え、かつ前記容器が、前記容器の上側上に前記チャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する、ハウジングアセンブリを提供することであって、それにより、容器が、電子モジュールを、前記アクセス開口部を介した前記電子モジュールの挿入によって前記チャンバ内で取り外し可能に受容するように構成され、前記ハウジングアセンブリが、前記チャンバに露出された第1の電気接点を備える第1の接点部材と、前記チャンバに露出された第2の電気接点を備える第2の接点部材と、をさらに備え、それにより、前記第1および第2の電気接点が、前記チャンバに対して露出され、かつ前記電子モジュールが前記容器内に受容されたときに前記電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する、提供することと、
前記ハウジングアセンブリを着用可能な物品に、前記着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層と底層との間で接合することであって、それにより、前記上層および前記底層が、接合材料によって前記容器に接合され、前記上層が前記容器の前記上側の少なくとも一部分を被覆することと、を含み、前記底層が、前記着用可能な物品が使用中であるときに、前記上層の内側に位置付けられ、前記アクセス開口部が、前記着用可能な物品の外面からアクセス可能である、方法。
【請求項22】
前記接合材料が、ヒートシール性材料であり、前記ハウジングアセンブリを前記着用可能な物品に接合することが、前記ヒートシール性材料を前記容器と前記上層および底層との間に配置することと、前記上層および前記底層を前記容器に熱プレスすることと、を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記容器が、前記容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、前記熱プレスすることが、前記容器の前記フランジの少なくとも周囲に適用される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記上層が、使用中に前記着用可能な物品の前記外面を形成する、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
システムであって、
ユーザの身体上に着用されるように構成された着用可能な物品であって、前記着用可能な物品が、少なくともその一部分を形成する材料の上層および底層を有する、着用可能な物品と、
容器であって、チャンバを画定し、前記容器が、前記容器の上側上に前記チャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有し、それにより、容器が、電子モジュールを、前記アクセス開口部を介した前記電子モジュールの挿入によって前記チャンバ内で取り外し可能に受容するように構成されている、容器と、
前記チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッド、および前記第1の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを備える、第1の接点部材と、
前記チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッド、および前記第2の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを備え、それにより、前記第1および第2の電気接点が、前記チャンバに対して露出され、かつ前記電子モジュールが前記容器内に受容されたときに前記電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する、第2の接点部材と、を備え、
前記容器が、前記上層と前記底層との間で前記着用可能な物品に接合され、それにより、前記上層および前記底層が、接合材料によって前記容器に接合され、前記アクセス開口部が、前記着用可能な物品の外面からアクセス可能であり、前記上層が、前記容器の前記上側の少なくとも一部分を被覆し、前記上層の一部分が、前記アクセス開口部内に延在し、かつ前記チャンバを画定する前記容器の内面に接合され、前記上層が、前記上層を通って前記インターフェースへのアクセスを可能にする開口部を有し、前記底層が、前記容器の底側の少なくとも一部分を被覆し、それにより、前記第1および第2のアームが、前記底層を通って延在して、前記第1および第2の接点パッドを前記底層の内側に位置付ける、システム。
【請求項26】
前記上層が、使用中に前記着用可能な物品の外面を形成し、前記底層が、使用中に前記着用可能な物品の内面を形成する、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
少なくとも前記第1および第2の接点パッド、ならびに前記第1および第2の接点パッドに隣接する前記着用可能な物品の前記内面の一部分を被覆する絶縁材料をさらに備える、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記接合材料が、前記容器と前記上層および底層との間に位置し、前記容器に熱プレスされる、ヒートシール性材料である、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記容器が、前記容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、前記上層および底層が、前記容器の前記フランジの少なくとも周囲で前記容器に接合されている、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
前記容器と、上部に装着された前記第1および第2の接点部材を有するキャリアと、をさらに備え、前記キャリアが、前記容器内の空洞内に受容されて、前記キャリアを前記容器と係合させ、それにより、前記キャリアが、前記第1および第2の電気接点を支持して、前記インターフェースを形成する、請求項25に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服に関する。本開示の態様は、より具体的には、動作可能なまま衣服の物品内に保持され、衣服の物品の外側から部分的に視認可能であり得る、電子デバイスを組み込む衣服の物品に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年4月12日出願の米国仮特許出願第62/484,725号に対する優先権およびその利益を主張し、本先願は、その全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
ランニングなどの肉体的活動を行うとき、運動選手は、その活動に対する集中を維持することを望む。多くのモバイルデバイスが、運動競技または健康に関連する情報を提供する「app」またはモジュールを含むように更新され得るが、それらは、多くの場合、激しい肉体的活動中の人を含む多くの運動選手にとって効果的ではない。携帯電話または音楽プレーヤなどの電子デバイスをポケットから取り出して、そのデバイスを操作することは、運動選手の気を散らしている場合がある。加えて、運動選手は、デバイスをポケットから取り出すまたは置き換えるために手探りしている間に、デバイスを落とすことがある。さらに、限定されるものではないが、職業選手、半職業選手、およびリーグ選手を含む多くの運動選手は、規則および規定に縛られ、これは、試合またはトーナメント中にアスリートによって着用される材料を大幅に制約し得る。残念なことに、歴史的に許容可能な衣服は、運動競技検知デバイスの信頼性の高い受信を可能にするように設計されていなかった。本開示は、先行技術のこれらの、および他の欠点に対処する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一般的態様は、ハウジングアセンブリを衣服の物品または他の着用可能な物品に接続するための方法および構造、ならびに接続されたハウジングアセンブリを有する物品、および潜在的にハウジングアセンブリに接続された、または別様にその中に受容された電子モジュールに関する。
【0005】
本開示の態様は、チャンバを画定し、かつチャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する容器を含み、それにより、容器が、アクセス開口部を介した電子モジュールの挿入によってチャンバ内に電子モジュールを取り外し可能に受容するように構成されている、ハウジングアセンブリとともに使用するための方法に関する。ハウジングアセンブリは、チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッドおよび第1の接点パッドからチャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを有する第1の接点部材と、チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッドおよび第2の接点パッドからチャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを有する第2の接点部材と、をさらに含み、それにより、第1および第2の電気接点は、チャンバに対して露出され、かつ電子モジュールが容器内に受容されたときに電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する。本方法は、第1の導電性リードを第1の接点パッドに接続し、第2の導電性リードを第2の接点パッドに接続して、第1および第2のリードを第1および第2の電気接点との電気通信状態に配置することと、ハウジングアセンブリを着用可能な物品に接合することと、を含む。ハウジングアセンブリは、着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層と底層との間で接合され、それにより、上層および底層は、接合材料によって容器に接合される。着用可能な物品は、電動構成要素を有し、第1および第2の導電性リードは、構成要素に接続される。
【0006】
一態様によると、本方法は、ハウジングアセンブリを組み立てることをさらに含む。この組み立てることは、第1および第2の接点部材をキャリア上に装着することと、キャリアを容器内の空洞内に挿入して、キャリアを容器と係合させ、それにより、キャリアが、第1および第2の電気接点を支持して、インターフェースを形成することと、を含み得る。第1のアームおよび第2のアームは、容器の外側に延在し、それにより、第1の接点パッドおよび第2の接点パッドが、容器の外面に隣接して位置付けられる。
【0007】
別の態様によると、本方法は、少なくとも第1の接点パッドおよび第2の接点パッドを絶縁材料で被覆することをさらに含む。
【0008】
さらなる態様によると、接合材料は、ヒートシール性材料であり、ハウジングアセンブリを着用可能な物品に接合することは、ヒートシール性材料を容器と上層および底層との間に配置することと、上層および底層を容器に熱プレスすることと、を含む。一構成では、容器は、容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを有し、熱プレスは、容器のフランジの少なくとも周囲に適用される。
【0009】
さらに追加の態様によると、上層および底層は、異なる材料で形成される、および/または上層は、使用中に着用可能な物品の外面を形成する。
【0010】
またさらなる態様によると、アクセス開口部は、容器の上側上にあり、第1および第2のアームは、上側とは反対の容器の底側から延在し、底層は、着用可能な物品が使用中であるときに、上層の内側に位置付けられ、上層は、アクセス開口部が着用可能な物品の外側からアクセス可能であるように、容器の上側の少なくとも一部分を被覆する。一構成では、上層の一部分は、アクセス開口部内に延在し、チャンバを画定する容器の内面に接合される。別の構成では、第1および第2の導電性リードは、使用中の着用可能な物品の内面の内側の場所で第1および第2の接点パッドに接続される。
【0011】
本開示の追加の態様は、チャンバを画定し、かつチャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する容器を含み、それにより、容器は、アクセス開口部を介した電子モジュールの挿入によってチャンバ内に電子モジュールを取り外し可能に受容するように構成されている、ハウジングアセンブリとともに使用するための方法に関する。ハウジングアセンブリは、チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッドおよび第1の接点パッドからチャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを有する第1の接点部材と、チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッドおよび第2の接点パッドからチャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを有する第2の接点部材と、をさらに含み、それにより、第1および第2の電気接点は、チャンバに対して露出され、かつ電子モジュールが容器内に受容されたときに電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する。方法は、ハウジングアセンブリを、着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層と底層との間で接合し、それにより、上層および底層が、接合材料によって容器に接合されることを含む。底層は、着用可能な物品が使用中であるときに、上層の内側に位置付けられ、第1のアームおよび第2のアームは、底層を通って延在し、着用可能な物品の内面に隣接して位置付けられる。
【0012】
一態様によると、アクセス開口部は、容器の上側上にあり、第1および第2のアームは、上側とは反対の容器の底側から延在し、上層は、アクセス開口部が着用可能な物品の外側からアクセス可能であるように、容器の上側の少なくとも一部分を被覆する。一構成では、上層の一部分が、アクセス開口部内に延在し、チャンバを画定する容器の内面に接合される。
【0013】
追加の態様によると、底層は、使用中に着用可能な物品の内面を形成する、かつ/または第1および第2の接点パッドは、第1および第2のアームよりも大きい幅を有する。
【0014】
別の態様によると、方法は、ハウジングアセンブリを組み立てることをさらに含む。この組み立てることは、第1および第2の接点部材をキャリア上に装着することと、キャリアを容器内の空洞内に挿入して、キャリアを容器と係合させ、それにより、キャリアが、第1および第2の電気接点を支持して、インターフェースを形成することと、を含み得、第1のアームおよび第2のアームは、容器の外側に延在する。
【0015】
さらなる態様によると、方法は、少なくとも第1の接点パッドおよび第2の接点パッドならびに着用可能な物品の内面の一部分を絶縁材料で被覆することをさらに含む。
【0016】
さらに別の態様によると、接合材料は、ヒートシール性材料であり、ハウジングアセンブリを着用可能な物品に接合することは、ヒートシール性材料を容器と上層および底層との間に配置することと、上層および底層を容器に熱プレスすることと、を含む。一構成では、容器は、容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを有し、熱プレスは、容器のフランジの少なくとも周囲に適用される。
【0017】
またさらなる態様によると、方法は、第1の導電性リードを第1の接点パッドに接続し、第2の導電性リードを第2の接点パッドに接続して、第1および第2のリードを第1および第2の電気接点との電気通信状態に配置することをさらに含み、着用可能な物品は、電動構成要素を有し、それにより、第1および第2の導電性リードが、電動構成要素に接続される。
【0018】
本開示のさらなる態様は、チャンバを画定する容器を含み、容器は、容器の上側上にチャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有し、それにより、容器は、アクセス開口部を介した電子モジュールの挿入によってチャンバ内に電子モジュールを取り外し可能に受容するように構成されている、ハウジングアセンブリとともに使用するための方法に関する。ハウジングアセンブリは、チャンバに露出された第1の電気接点を含む第1の接点部材と、チャンバに露出された第2の電気接点を含む第2の接点部材と、をさらに含み、それにより、第1および第2の電気接点は、チャンバに対して露出され、かつ電子モジュールが容器内に受容されたときに電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する。方法は、ハウジングアセンブリを、着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層と底層との間で接合し、それにより、上層および底層が、接合材料によって容器に接合され、上層は、容器の上側の少なくとも一部分を被覆することを含む。底層は、着用可能な物品が使用中であるときに、上層の内側に位置付けられ、アクセス開口部は、着用可能な物品の外面からアクセス可能である。
【0019】
一態様によると、接合材料は、ヒートシール性材料であり、ハウジングアセンブリを着用可能な物品に接合することは、ヒートシール性材料を容器と上層および底層との間に配置することと、上層および底層を容器に熱プレスすることと、を含む。一構成では、容器は、容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、熱プレスは、容器のフランジの少なくとも周囲に適用される。
【0020】
別の態様によると、上層は、使用中に着用可能な物品の外面を形成する。
【0021】
本開示の他の態様は、本明細書に説明される方法を使用して製造されたシステムに関する。一例では、システムは、ユーザの身体上に着用されるように構成された着用可能な物品であって、着用可能な物品は、少なくともその一部分を形成する材料の上層および底層を有する、着用可能な物品と、容器と、第1および第2の接点部材と、を含む。容器は、チャンバを画定し、容器の上側上にチャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有し、それにより、容器は、電子モジュールを、アクセス開口部を介した電子モジュールの挿入によってチャンバ内で取り外し可能に受容するように構成されている。第1の接点部材は、チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッド、および第1の接点パッドからチャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを含む。第2の接点部材は、チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッド、および第2の接点パッドからチャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを含み、それにより、第1および第2の電気接点は、チャンバに対して露出され、かつ電子モジュールが容器内に受容されたときに電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成する。容器は、上層と底層との間で着用可能な物品に接合され、それにより、上層および底層は、接合材料によって容器に接合され、アクセス開口部は、着用可能な物品の外面からアクセス可能である。上層は、容器の上側の少なくとも一部分を被覆し、上層の一部分は、アクセス開口部内に延在し、チャンバを画定する容器の内面に接合され、上層は、上層を介したインターフェースへのアクセスを可能にする開口部を有する。底層は、容器の底側の少なくとも一部分を被覆し、それにより、第1および第2のアームは、底層を通って延在して、第1および第2の接点パッドを底層の内側に位置付ける。
【0022】
一態様によると、上層は、使用中に着用可能な物品の外面を形成し、底層は、使用中に着用可能な物品の内面を形成する。一構成では、システムは、少なくとも第1および第2の接点パッドならびに第1および第2の接点パッドに隣接する着用可能な物品の内面の一部分を被覆する絶縁材料をさらに含む。
【0023】
別の態様によると、接合材料は、容器と上層および底層との間に位置し、容器に熱プレスされる、ヒートシール性材料である。
【0024】
さらなる態様によると、容器は、容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、上層および底層が、容器のフランジの少なくとも周囲で容器に接合されている。
【0025】
さらに別の態様によると、システムは、容器と、上部に装着された第1および第2の接点部材を有するキャリアと、を含み、キャリアは、容器内の空洞内に受容されて、キャリアを容器と係合させ、それにより、キャリアが、第1および第2の電気接点を支持して、インターフェースを形成する。
【0026】
本開示の他の特徴および利点は、添付の図面と関連してなされる以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本開示のより完全な理解を可能にするために、ここで、例として、以下の添付図面を参照して説明されることになる。
【0028】
【
図1】実施形態の例による、個人トレーニングを提供する、および/またはユーザの肉体的運動からデータを取得するように構成され得るシステムの一例を例示する。
【
図2】
図1のシステムの一部であり得る、またはそれと通信し得るコンピュータデバイスの一例を例示する。
【
図3】実施形態の例による、ユーザによって着用され得る例示的なセンサアセンブリを示す。
【
図4】実施形態の例による、ユーザによって着用され得る別のセンサアセンブリの例を示す。
【
図5】ユーザの衣類上/中に位置する物理的センサを含み得る、および/またはユーザの2つの動いている身体部位間の関係の識別に基づき得る、検知入力の例示的な場所を示す。
【
図6】本開示の態様による、バンドの一実施形態の上面図および側面図である。
【
図7】本開示の態様による、バンドの別の実施形態の上面図および側面図である。
【
図8】本開示の態様による、モジュールの別の実施形態の上面斜視図である。
【
図11】本開示の態様による、バンドを製造するための型の一実施形態の斜視図である。
【
図15】本開示の態様による、バンドの別の実施形態の上面図である。
【
図20】
図15~19に示されるバンドを製造するための構成要素の上面図である。
【
図21】
図15~19に示されるバンドを製造するための構成要素の上面図である。
【
図22】
図15~19に示されるバンドを製造するための構成要素の上面図である。
【
図23】
図15~19に示されるバンドのハウジングの上面図である。
【
図25】
図15~19に示されるバンドを製造するための追加の構成要素の上面図である。
【
図26】
図15~19に示されるバンドを製造するための追加の構成要素の上面図である。
【
図32】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図33】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図34】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図35】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図36】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図37】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図38】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図39】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図40】
図20~31の構成要素およびハウジングを使用する、本開示の態様によるバンドを製造する方法を概略的に例示する平面図である。
【
図41】
図23のハウジングとともに、
図32~40の方法に関して使用可能である、本開示の態様によるバンドの一部分を熱プレスするための型の一実施形態を概略的に例示する斜視図である。
【
図42】動作時の
図41の型の使用を概略的に例示する斜視図である。
【
図43】本開示の態様による、バンドを製造する際に使用可能なハウジングの別の実施形態の上面斜視図である。
【
図46】本開示の態様による、バンドを製造する際に使用可能なハウジングの別の実施形態の底面斜視図である。
【
図48】本開示の態様による、ハウジング、ならびにバンドおよびモジュールに関して使用可能である追加の入力デバイスの一実施形態の底面斜視図である。
【
図49】
図48のハウジングおよび追加の入力デバイスの上面斜視図である。
【
図50】本開示の態様による、バンドおよびモジュールに関して使用可能であるハウジングおよび追加の入力デバイスの一実施形態の底面斜視図である。
【
図51】
図50のハウジングおよび追加の入力デバイスの上面斜視図である。
【
図52】
図48のハウジングおよびハウジング内に挿入されている
図7のモジュールの底面斜視図である。
【
図53】追加の入力デバイスとモジュールとの間の接続を示す、本開示の態様による、追加の入力デバイスおよびモジュールの別の実施形態の斜視図および分解斜視図である。
【
図54】追加の入力デバイスとモジュールとの間の接続を示す、本開示の態様による、追加の入力デバイスおよびモジュールの別の実施形態の斜視図および分解斜視図である。
【
図55】本開示の態様による、バンドに接続された追加の入力デバイスを有するバンドの一実施形態の斜視図である。
【
図56】追加のデバイスに接続され、次いで、バンドに接続されているモジュールを示す、本開示の態様による、モジュール、追加の入力デバイス、およびバンドの別の実施形態の概略的な斜視図である。
【
図57】バンドに接続された追加の入力デバイスを有するバンドの別の実施形態を例示する概略図であり、バンドがユーザの腕に着用されており、追加の入力デバイスが1つ以上の外部デバイスと通信している。
【
図58】本開示の態様による、外部デバイスおよび追加の入力デバイスに関して使用され得る動作の方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【
図59】本開示の態様による、外部デバイスおよび追加の入力デバイスに関して使用され得る動作の方法の別の実施形態を示すフローチャートである。
【
図60】本開示の態様による、追加の入力デバイスと併せて動作されている外部デバイスのディスプレイの一実施形態を例示する。
【
図61】本開示の態様による、追加の入力デバイスと併せて動作されている外部デバイスのディスプレイの別の実施形態を例示する。
【
図62】本開示の態様による、電子モジュールの一実施形態の上部正面斜視図である。
【
図63】本開示の態様による、ハウジングの一実施形態と係合された
図1のモジュールの上部背面斜視図である。
【
図64】
図63のハウジングおよびモジュールの部分断面図である。
【
図67】本開示の態様による、
図63のハウジングを含むハウジングアセンブリの一実施形態の底部背面斜視図である。
【
図68】本開示の態様による、
図67のハウジングアセンブリの一対の電気接点部材の一実施形態の上部背面斜視図である。
【
図69】本開示の態様による、接点部材と係合された
図67のハウジングアセンブリのキャリアの一実施形態の上部背面斜視図である。
【
図70】
図69のキャリアおよび接点部材の部分的な底部正面斜視図である。
【
図71】
図69のキャリアおよび接点部材の部分的な上部正面斜視図である。
【
図72】
図69のキャリアおよび接点部材と係合された
図62のモジュールの上部背面斜視図であり、キャリアおよび接点部材が、部分的に透明に示されている。
【
図73】
図67のハウジングアセンブリの部分的な長手方向の断面図である。
【
図75】本開示の態様による、ハウジングアセンブリの一部分を被覆する絶縁材料の一実施形態を含む、
図67のハウジングアセンブリの底部背面斜視図である。
【
図76】本開示の態様による、ハウジングアセンブリの別の実施形態の底面図である。
【
図77】本開示の態様による、ハウジングアセンブリの別の実施形態の底面図である。
【
図78】本開示の態様による、スカートまたはジャケットの形態の着用可能な物品の一実施形態の背面図であり、そこに接続されたハウジングアセンブリを有し、物品の外側を示している。
【
図79】ハウジングアセンブリおよび
図78の着用可能な物品の外側の一部分の平面図である。
【
図80】物品の内側を例示するために裏返しに示される、
図78の着用可能な物品およびハウジングアセンブリの背面図である。
【
図81】ハウジングアセンブリおよび
図78の着用可能な物品の内側の一部分の平面図であり、導電性リードがハウジングアセンブリに接続されている。
【
図82】本開示の態様による、ハウジングアセンブリの別の実施形態の底部背面斜視図である。
【
図83】
図82のハウジングアセンブリの底部背面斜視図である。
【
図84】本開示の態様による、キャリア、接点部材、および導電性リードの別の実施形態の底部正面斜視図である。
【
図85】本開示の態様による、
図62のハウジングを着用可能な物品に接続するためのプロセスの一実施形態における工程を示す上部背面斜視図である。
【
図86】
図62のハウジングを着用可能な物品に接続するためのプロセスの実施形態における別の工程を示す分解斜視図である。
【
図87】
図62のハウジングを着用可能な物品に接続するためのプロセスの実施形態における別の工程を示す斜視図である。
【
図88】本開示の態様による、ハウジングアセンブリの別の実施形態の底面図であり、導電性リードがハウジングアセンブリに接続されている。
【
図89】本開示の態様による、着用可能な物品に接続されたハウジングアセンブリの別の実施形態の平面図である。
【
図90】本開示の態様による、着用可能な物品に接続されたハウジングアセンブリの別の実施形態の平面図である。
【
図92】本開示の態様による、電子モジュールの一実施形態の概略図である。
【
図93】本開示の態様による、電子モジュールの別の実施形態の概略図である。詳細な説明
【0029】
本開示の態様は、運動選手の肉体的運動に関する運動競技データを取得、記憶、および/または処理することに関与する。運動競技データは、能動的または受動的に検知され得る、および/または1つ以上の非一時的記憶媒体に記憶され得る。またさらなる態様は、例えば、計算された運動競技属性、ガイダンスを提供するフィードバック信号、および/または他の情報などの出力を生成するように運動競技データを使用することに関する。これらおよび他の態様は、個人トレーニングシステムの以下の例示的な例の文脈で考察されることになる。
【0030】
本出願は、参照によって、2013年3月14日出願の米国特許出願第13/828,893号、2015年11月19日出願の米国特許出願第14/946,682号、2015年11月19日出願の米国特許出願第14/946,670号、2015年11月19日出願の米国特許出願第14/946,674号、2015年11月19日出願の米国特許出願第14/946,691号、2014年11月19日出願の米国仮出願第62/082,113号、2015年1月7日出願の米国仮出願第62/100,782号、2015年4月10日出願の米国仮出願第62/146,029号、2015年5月29日出願の米国仮出願第62/168,357号、2015年5月29日出願の米国仮出願第62/168,502号、2015年9月8日出願の米国仮出願第62/215,497号、2016年7月8日出願の米国仮出願第62/359,879号、および2016年6月30日出願の米国仮出願第62/356,960号を組み込む。
【0031】
様々な実施形態の以下の説明では、本明細書の一部を形成し、かつ本開示の態様が実行され得る様々な実施形態の例示によって示される、添付図面が参照される。他の実施形態が利用されてもよく、構造的および機能的修正が本開示の範囲および概念から逸脱せずになされ得ることが理解されるべきである。さらに、本開示内の見出しは、本開示の態様を限定するように考慮されるべきではなく、実施形態の例は、見出しの例に限定されるものではない。
【0032】
I.個人トレーニングシステムの例
A.例示的なネットワーク
本開示の態様は、複数のネットワークにわたって利用され得るシステムおよび方法に関する。この点について、特定の実施形態が、動的ネットワーク環境に適応するように構成され得る。さらなる実施形態は、異なる別個のネットワーク環境で動作可能であり得る。
図1は、実施形態の例による、個人トレーニングシステム100の一例を例示する。システム100の例は、例示的なボディエリアネットワーク(BAN)102、ローカルエリアネットワーク(LAN)104、および広域ネットワーク(WAN)106などの、1つ以上の相互接続されたネットワークを含み得る。
図1に示されるように(そして本開示全体で説明されるように)、1つ以上のネットワーク(例えば、BAN102、LAN104、および/またはWAN106)は、互いに重なってもよく、または別様に互いに包括的であってもよい。当業者は、例示的なネットワーク102~106が1つ以上の異なる通信プロトコルおよび/またはネットワークアーキテクチャを各々備え得、かつさらに互いにまたは他のネットワークにゲートウェイを有するように構成され得る、論理ネットワークであることを理解するであろう。例えば、BAN102、LAN104および/またはWAN106の各々は、セルラーネットワークアーキテクチャ108および/またはWANアーキテクチャ110などの、同一の物理的ネットワークアーキテクチャに動作可能に接続され得る。例えば、BAN102およびLAN104の両方の構成要素が考慮され得るポータブル電子デバイス112は、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)、ならびにアーキテクチャ108および/または110を介したユーザデータグラムプロトコル(UDP)などの、1つ以上の通信プロトコルに従って、ネットワークメッセージへのデータを変換および信号を制御し、かつネットワークメッセージからのデータを変換および信号を制御するように構成された、ネットワークアダプタまたはネットワークインターフェースカード(NIC)を備え得る。これらのプロトコルは、当技術分野で周知であり、したがって、本明細書ではより詳細に考察されない。
【0033】
ネットワークアーキテクチャ108および110は、例えば、ケーブル、ファイバ、衛星、電話、セルラー、無線などの、任意のタイプまたはトポロジーの、単独または組み合わせにおける、1つ以上の情報分散ネットワークを含み得、そのため、1つ以上の有線または無線通信チャネル(限定されるものではないが、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)および/またはANT技術を含む)を有するなど、様々に構成され得る。したがって、
図1のネットワーク内の任意のデバイス(ポータブル電子デバイス112または本明細書に説明される任意の他のデバイスなど)が、異なる論理ネットワーク102~106のうちの1つ以上に包括的に考慮され得る。これらを踏まえ、例示的なBANおよびLAN(WAN106に連結され得る)の構成要素の例が説明されることになる。
【0034】
1.ローカルエリアネットワークの例
LAN104は、例えば、コンピュータデバイス114などの1つ以上の電子デバイスを含み得る。コンピュータデバイス114、またはシステム100の任意の他の構成要素は、電話、音楽プレーヤ、タブレット、ネットブックまたは任意のポータブルデバイスなどのモバイル端末を備え得る。他の実施形態では、コンピュータデバイス114は、メディアプレーヤまたはレコーダ、デスクトップコンピュータ、サーバ、例えば、Microsoft(登録商標)XBOX、Sony(登録商標)Playstation、および/またはNintendo(登録商標)Wiiゲーミングコンソールなどのゲーミングコンソールを備え得る。当業者は、これらが、説明目的の単なるデバイスの例であり、本開示が、任意のコンソールまたはコンピューティングデバイスに限定されないことを理解するであろう。
【0035】
当業者は、コンピュータデバイス114の設計および構造が、その意図される目的などの、いくつかの要因に応じて変化し得ることを理解するであろう。コンピュータデバイス114の実装の一例が、コンピューティングデバイス200のブロック図を例示する
図2に提供される。当業者は、
図2の開示が本明細書に開示される任意のデバイスに適用可能であり得ることを理解するであろう。デバイス200は、プロセッサ202-1および202-2(本明細書では「複数のプロセッサ202」または「プロセッサ202」と概して称される)などの、1つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサ202は、相互接続ネットワークまたはバス204を介して互いにまたは他の構成要素と通信し得る。プロセッサ202は、単一集積回路(IC)チップ上に実装され得る、コア206-1および206-2(本明細書では「複数のコア206」またはより一般的に「コア206」と称される)などの、1つ以上の処理コアを含み得る。
【0036】
コア206は、共有されたキャッシュ208および/またはプライベートキャッシュ(例えば、それぞれ、キャッシュ210-1および210-2)を備え得る。1つ以上のキャッシュ208/210は、プロセッサ202の構成要素によるより高速なアクセスのために、メモリ212などのシステムメモリ内に記憶されたデータをローカルにキャッシュし得る。メモリ212は、チップセット216を介してプロセッサ202と通信し得る。キャッシュ208は、特定の実施形態ではシステムメモリ212の一部であり得る。メモリ212は、限定されるものではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)を含み得、ソリッドステートメモリ、光学もしくは磁気記憶装置、および/または電子情報を記憶するために使用され得る任意の他の媒体のうちの1つ以上を含み得る。さらに他の実施形態は、システムメモリ212を省略し得る。
【0037】
システム200は、1つ以上のI/Oデバイス(例えば、I/Oデバイス214-1~214-3、各々概してI/Oデバイス214と称される)を含み得る。1つ以上のI/Oデバイス214からのI/Oデータは、1つ以上のキャッシュ208、210および/またはシステムメモリ212に記憶され得る。I/Oデバイス214の各々は、任意の物理的または無線通信プロトコルを使用して、システム100の構成要素と動作可能に通信するように、恒久的または一時的に構成され得る。
【0038】
図1を参照すると、4つのI/Oデバイス(要素116~122として示される)の例が、コンピュータデバイス114と通信しているように示される。当業者は、デバイス116~122の1つ以上がスタンドアロンデバイスであり得るか、またはコンピュータデバイス114以外の別のデバイスと関連付けられ得ることを理解するであろう。例えば、1つ以上のI/Oデバイスは、BAN102および/またはWAN106の構成要素と関連付けられ得るか、またはそれらと相互作用し得る。I/Oデバイス116~122は、限定されるものではないが、例えば、センサなどの運動競技データ取得ユニットを含み得る。1つ以上のI/Oデバイスは、ユーザ124などのユーザから運動競技パラメータを検知、検出、および/または測定するように構成され得る。例としては、限定されるものではないが、加速度計、ジャイロスコープ、場所判定デバイス(例えば、GPS)、光(非可視光を含む)センサ、温度センサ(周囲温度および/または体温を含む)、睡眠パターンセンサ、心拍数モニタ、画像捕捉センサ、湿度センサ、力センサ、方位磁石、角速度センサ、および/またはとりわけそれらの組み合わせが挙げられる。
【0039】
さらなる実施形態では、I/Oデバイス116~122は、出力を提供する(例えば、聴覚、視覚、または触覚キュー)および/または運動選手124からのユーザ入力などの入力を受信するために使用され得る。これらの例示的なI/Oデバイスの使用例が以下に提供されるが、当業者は、そのような考察が本開示の範囲内の多くの選択肢のいくつかの単なる記述であることを理解するであろう。さらに、任意のデータ取得ユニット、I/Oデバイス、またはセンサに対する参照は、本明細書に開示されるか、または当技術分野で既知の、1つ以上のI/Oデバイス、データ取得ユニット、および/またはセンサ(個々にまたは組み合わせのいずれか)を有し得る実施形態を開示すると解釈されるべきである。
【0040】
1つ以上のデバイスからの情報(1つ以上のネットワークにわたる)は、限定されるものではないが、速度、加速度、距離、歩数、方向、特定の身体部分または物体の他に対する相対運動、または角速度、直進速度もしくはそれらの組み合わせとして表現され得る他の運動パラメータなどの運動パラメータ、カロリー、心拍数、汗の検出、労力、酸素消費量、酸素反応速度、ならびに圧力、衝撃力、運動選手に関する情報、例えば、身長、体重、年齢、人口統計情報およびそれらの組み合わせなどの、1つ以上の分類内に収まり得
る他の基準などの、生理学的パラメータを含む、様々な異なるパラメータ、基準または生理学的特性を提供する(またはそれらの形態で利用される)ために使用され得る。
【0041】
システム100は、システム100内に収集されるか、または別様にシステム100に提供される、パラメータ、基準、または生理学的特性を含む、運動競技データを送信および/または受信するように構成され得る。一例として、WAN106は、サーバ111を備え得る。サーバ111は、
図2のシステム200の1つ以上の構成要素を有し得る。一実施形態において、サーバ111は、少なくとも、プロセッサ206およびメモリ212などの、プロセッサおよびメモリを備える。サーバ111は、非一時的コンピュータ可読媒体上にコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され得る。命令は、システム100内に収集された生のまたは処理されたデータなどの運動競技データを含み得る。システム100は、エネルギー消費点などのデータをソーシャルネットワーキングウェブサイトに送信するか、またはそのようなサイトをホストするように構成され得る。サーバ111は、1人以上のユーザが運動競技データにアクセスおよび/またはそれらを比較することを可能にするために利用され得る。そのため、サーバ111は、運動競技データまたは他の情報に基づいて通知を送信および/または受信するように構成され得る。
【0042】
LAN104に戻ると、コンピュータデバイス114は、ディスプレイデバイス116、画像捕捉デバイス118、センサ120、および運動デバイス122と動作可能に通信するように示され、これらは、次いで、実施形態の例を参照して以下に考察される。一実施形態では、ディスプレイデバイス116は、視聴覚キューを運動選手124に提供して、特定の運動競技運動を実施させ得る。視聴覚キューは、BAN102および/またはWANのデバイスを含む、コンピュータデバイス114または任意の他のデバイス上で実行されるコンピュータ実行可能命令に応答して提供され得る。ディスプレイデバイス116は、タッチ画面デバイスであってもよく、または別様にユーザ入力を受信するように構成されてもよい。
【0043】
一実施形態では、データは、単独または他のデバイスとの組み合わせのいずれかで、運動競技パラメータを検出(および/または測定)するために使用され得る、画像捕捉デバイス118および/もしくはセンサ120などの他のセンサ、または記憶された情報から取得され得る。画像捕捉デバイス118および/またはセンサ120は、送受信デバイスを備え得る。一実施形態では、センサ128は、赤外線(IR)、電磁気(EM)または音響送受信機を備え得る。例えば、画像捕捉デバイス118、および/またはセンサ120は、波形を環境内に送信し得、これは、運動選手124の方向に向かうことを含み、「反射」を受信するか、または別様にそれらの関連した波形の変形を検出する。当業者は、多数の異なるデータスペクトルに対応する信号が、様々な実施形態によって利用され得ることを理解するであろう。この点について、デバイス118および/または120は、外部ソース(例えば、システム100ではない)から放出された波形を検出し得る。例えば、デバイス118および/または120は、ユーザ124および/または周囲環境から放出されている熱を検出し得る。したがって、画像捕捉デバイス126および/またはセンサ128は、1つ以上の熱画像デバイスを備え得る。一実施形態では、画像捕捉デバイス126および/またはセンサ128は、範囲現象学を実施するように構成されたIRデバイスを備え得る。
【0044】
一実施形態では、運動デバイス122は、運動選手124が、例えば、トレッドミル、ステップマシンなどの肉体的運動を実施することを可能または容易にするように構成可能な任意のデバイスとすることができる。デバイスが静止している必要はない。この点について、無線技術は、ポータブルデバイスが利用されることを可能にし、したがって、自転車または他のモバイル運動デバイスが、特定の実施形態によって利用され得る。当業者は、機器122がコンピュータデバイス114から遠隔に実施された運動競技データを含有する電子デバイスを受容するためのインターフェースとすることができるか、またはそれを備え得ることを理解するであろう。例えば、ユーザは、スポーツデバイス(BAN102に関して以下に説明される)を使用して、家または機器122の場所に戻る際に、運動競技データを要素122またはシステム100の任意の他のデバイスにダウンロードし得る。本明細書に開示される任意のI/Oデバイスが、活動データを受信するように構成され得る。
【0045】
2.ボディエリアネットワーク
BAN102は、運動競技データを受信、送信、または別様に収集を容易にするように構成された2つ以上のデバイス(受動デバイスを含む)を含み得る。代表的なデバイスは、1つ以上のデータ取得ユニット、センサ、または当技術分野で既知の、もしくは限定されるものではないが、I/Oデバイス116~122を含む、本明細書に開示されるデバイスを含み得る。BAN102の2つ以上の構成要素は、直接通信し得、さらに他の実施形態では、通信は、BAN102、LAN104、および/またはWAN106の一部であり得る第3のデバイスを介して行われ得る。LAN104またはWAN106の1つ以上の構成要素は、BAN102の一部を形成し得る。特定の実装形態では、ポータブルデバイス112などのデバイスは、BAN102、LAN104、および/またはWAN106の一部であるか否かにかかわらず、アクセスポイントに対する運動選手の近接度に応じて、モバイルセルラーネットワークアーキテクチャ108および/またはWANアーキテクチャ110との通信を可能にする。ユーザ活動および/または選好もまた、1つ以上の構成要素がBAN102の一部として利用され得るか否かに影響を及ぼし得る。実施形態の例が以下に提供される。
【0046】
ユーザ124は、ポータブルデバイス112、靴装着デバイス126、手首着用デバイス128などの任意の数のデバイス、および/または情報を収集するために使用される物理的デバイスまたは場所を含み得る、検知場所130などの検知場所と関連付けられ得る。1つ以上のデバイス112、126、128、および/または130は、健康または運動競技目的に特別に設計されていなくてもよい。実際に、本開示の態様は、運動競技データを収集、検出、および/または測定するために、複数のデバイスからのデータを利用することに関し、それらのいくつかは、健康デバイスではない。特定の実施形態では、BAN102(または任意の他のネットワーク)の1つ以上のデバイスは、健康デバイスまたは特定のスポーツ用途に特別に設計されているスポーツデバイスを備え得る。本明細書に使用される際、「スポーツデバイス」という用語は、特定のスポーツまたは健康活動中に使用され得るか、または関係し得る、任意の物理的物体を含む。代表的なスポーツデバイスとしては、限定されるものではないが、ゴルフボール、バスケットボール、野球ボール、サッカーボール、フットボール、パワーボール、ホッケーパック、ウエイト、バット、クラブ、スティック、パドル、マット、およびそれらの組み合わせが挙げられ得る。さらなる実施形態では、代表的な健康デバイスは、ゴールネット、フープ、バックボード、フィールドの一部分、例えば、中心線、外側境界マーカ、ベース、およびそれらの組み合わせなどの、環境自体を含む、特定のスポーツを行う、スポーツ環境内の物体を含み得る。
【0047】
この点について、当業者は、1つ以上のスポーツデバイスもまた、構造体の一部であってもよく(またはそれを形成する)、逆に、構造体が、1つ以上のスポーツデバイスを備えてもよく、またはスポーツデバイスと相互作用するように構成されてもよいことを理解するであろう。例えば、第1の構造体は、バスケットボールのフープおよびバックボードを備えてもよく、これは、ゴールポストとともに取り外しおよび置き換えられ得る。この点について、1つ以上のスポーツデバイスは、1つ以上の構造体と関連付けられた1つ以上のセンサなどの、独立して、または他のセンサと併せて利用される情報を提供し得る、
図1~3に関して上で考察されたセンサのうちの1つ以上などの、1つ以上のセンサを備え得る。例えば、バックボードは、バスケットボールによる力および力の方向を測定するように構成された第1のセンサを備え得、その上、バックボードおよびフープは、力を検出するために第2のセンサを備え得る。同様に、ゴルフクラブは、シャフトに帰するグリップを検出するように構成された第1のセンサと、ゴルフボールとの衝撃を測定するように構成された第2のセンサと、を備え得る。
【0048】
例示的なポータブルデバイス112を見ると、それは、例えば、Cupertino、CaliforniaのApple,Incから入手可能なIPOD(登録商標)、IPAD(登録商標)、もしくはiPhone(登録商標)、またはRedmond、WashingtonのMicrosoftから入手可能なZune(登録商標)もしくはMicrosoft(登録商標)Windowsデバイスを含む、電話またはデジタル音楽プレーヤを含む多目的電子デバイスとすることができる。当技術分野で既知のように、デジタルメディアプレーヤは、コンピュータ用の出力デバイス、入力デバイス、および/または記憶デバイスとして機能し得る。デバイス112は、BAN102、LAN104、またはWAN106内の1つ以上のデバイスから収集された生のまたは処理されたデータを受信するための入力デバイスとして構成され得る。1つ以上の実施形態では、ポータブルデバイス112は、コンピュータデバイス114の1つ以上の構成要素を備え得る。例えば、ポータブルデバイス112は、モバイル端末を備えるように、追加の構成要素を伴って、または伴わずに、上で考察されたI/Oデバイス116~122のいずれかなどの、ディスプレイ116、画像捕捉デバイス118、および/または1つ以上のデータ取得デバイスを含み得る。
【0049】
a.例示的な衣服/装身具センサ
特定の実施形態では、I/Oデバイスは、ユーザ124の衣類、または時計、アームバンド、リストバンド、ネックレス、シャツ、靴などを含む装身具内に形成され得るか、または別様にそれらと関連付けられ得る。これらのデバイスは、ユーザの運動競技運動を監視するように構成され得る。それらが、コンピュータデバイス114とのユーザ124の相互作用中、および/またはコンピュータデバイス114(または本明細書に開示される任意の他のデバイス)の独立した動作中の運動競技運動を検出し得ることが理解されるべきである。例えば、BAN102内の1つ以上のデバイスは、ユーザの近接度またはコンピュータデバイス114との相互作用にかかわらず活動を測定する、終日の活動モニタとして機能するように構成され得る。以下の段落で各々説明される、
図3に示される検知システム302および
図4に示されるデバイスアセンブリ400が、単に例示的な例であることがさらに理解されるべきである。
【0050】
i.靴装着デバイス
特定の実施形態では、
図1に示されるデバイス126は、限定されるものではないが、本明細書に開示されるものおよび/または当技術分野で既知のものを含む、1つ以上のセンサを含み得る履物を備え得る。
図3は、1つ以上のセンサアセンブリ304を提供するセンサシステム302の実施形態の一例を例示する。アセンブリ304は、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、場所判定構成要素、力センサ、および/または本明細書に開示されるか、もしくは当技術分野で既知の任意の他のセンサなどの、1つ以上のセンサを備え得る。例示的な実施形態では、アセンブリ304は、力検知抵抗(FSR)センサ306を含み得る、複数のセンサを組み込むが、他のセンサが利用されてもよい。ポート308は、靴の靴底構造309内に位置付けられ得、1つ以上の電子デバイスとの通信のために概して構成される。ポート308は、任意選択的に、電子モジュール310と通信するように提供され得、靴底構造309は、任意選択的に、モジュール310を受容するようにハウジング311または他の構造を含み得る。センサシステム302はまた、FSRセンサ306をポート308に接続する複数のリード312を含み、ポート308を介したモジュール310および/または別の電子デバイスとの通信を可能にし得る。モジュール310は、靴の靴底構造内の穴または空洞内に含有され得、ハウジング311は、その穴または空洞内に位置付けられ得る。一実施形態では、少なくとも1つのジャイロスコープおよび少なくとも1つの加速度計が、モジュール310および/またはハウジング311などの単一ハウジング内に提供される。少なくともさらなる実施形態では、1つ以上のセンサが提供され、動作時に、方向の情報および角速度データを提供するように構成されている。ポート308およびモジュール310は、接続および通信用の相補的インターフェース314、316を含む。
【0051】
特定の実施形態では、
図3に示される少なくとも1つの力検知抵抗306は、第1および第2の電極または電気接点318、320と、電極318、320を一緒に電気的に接続するように電極318、320の間に配設された力検知抵抗材料322と、を含有し得る。圧力が力検知材料322に印加されたとき、力検知材料322の抵抗および/または導電性が変化し、これが、電極318、320の間の電位を変化させる。抵抗の変化は、センサシステム302によって検出されて、センサ316上に印加される力を検出し得る。力検知抵抗材料322は、様々な手段で圧力下のその抵抗値を変化させ得る。例えば、力検知材料322は、材料が圧縮されたときに低下する内部抵抗を有し得る。さらなる実施形態は、「スマート材料」を介して実装され得る「容量ベース抵抗」を利用し得る。別の例として、材料322は、2片の力検知材料322の間、または力検知材料322と一方もしくは両方の電極318、320との間などの、表面間接触の程度を変化させることによって抵抗を変化させ得る。いくつかの状況では、このタイプの力検知抵抗の挙動は、「接触ベース抵抗」として説明され得る。
【0052】
ii.手首装着デバイス
図4に示されるように、デバイス400(
図1に示される検知デバイス128と類似し得るか、またはそれを備え得る)は、手首、腕、足首、首などの周囲などで、ユーザ124によって着用されるように構成され得る。デバイス400は、デバイス400の動作中に使用されるように構成された押し下げ可能な入力ボタン402などの入力機構を含み得る。入力ボタン402は、
図1に示されるコンピュータデバイス114に関して考察された要素のうちの1つ以上などの、コントローラ404および/または任意の他の電子構成要素に動作可能に接続され得る。コントローラ404は、埋設され得るか、または別様にハウジング406の一部であり得る。ハウジング406は、弾性構成要素を含む1つ以上の材料から形成され、かつディスプレイ408などの1つ以上のディスプレイを備え得る。ディスプレイは、デバイス400の照明部分として考慮され得る。ディスプレイ408は、LEDライト410などの、一連の個々の発光要素または発光部材を含み得る。ライトは、アレイに形成され、かつコントローラ404に動作可能に接続され得る。デバイス400は、ディスプレイ408全体の一部分または構成要素としても考慮され得る、インジケータシステム412を含み得る。インジケータシステム412は、ディスプレイ408(画素部材414を有し得る)と併せて動作および照明し得るか、またはディスプレイ408から完全に分離し得る。インジケータシステム412はまた、複数の追加の発光要素または発光部材を含み得、これらもまた、代表的な実施形態ではLEDライトの形態をとり得る。特定の実施形態では、インジケータシステムは、1つ以上の目標に対する達成を表すようにインジケータシステム412の発光部材の一部分を照明することによるなどの、目標の視覚的指示を提供し得る。デバイス400は、活動点に関して表現されるデータまたはユーザの活動に基づいてユーザによって稼がれた貨幣を、ディスプレイ408および/またはインジケータシステム412のいずれかを介して、表示するように構成され得る。
【0053】
締結機構416は、デバイス400がユーザ124の手首または一部分の周囲に位置付けられ得る場合に係合解除され得、締結機構416は、続いて、係合位置に配置され得る。一実施形態では、締結機構416は、限定されるものではないが、コンピュータデバイス114ならびに/またはデバイス120および/もしくは112などのデバイスと動作可能に相互作用するための、USBポートを含むインターフェースを備え得る。特定の実施形態では、締結部材は、1つ以上の磁石を備え得る。一実施形態では、締結部材は、可動部がなく、磁力に完全に依存し得る。
【0054】
特定の実施形態では、デバイス400は、センサアセンブリ(
図4には示されない)を備え得る。センサアセンブリは、本明細書に開示されるものおよび/または当技術分野で既知のものを含む、複数の異なるセンサを備え得る。実施形態の例では、センサアセンブリは、本明細書に開示されるおよび/または当技術分野で既知の任意のセンサに対する動作可能な接続を備え得るか、または可能にし得る。デバイス400および/またはそのセンサアセンブリは、1つ以上の外部センサから取得されたデータを取得するように構成され得る。
【0055】
iii.衣服および/または身体場所検知
図1の要素130は、センサ、データ取得ユニット、または他のデバイスなどの物理的装置と関連付けられ得る検知場所の例を示す。さらに他の実施形態では、画像捕捉デバイス(例えば、画像捕捉デバイス118)などを介して、監視される身体部分または領域の特定の場所であり得る。特定の実施形態では、要素130は、センサを備え得、それにより、要素130aおよび130bは、運動選手の衣類などの衣服に統合されたセンサとすることができる。そのようなセンサは、ユーザ124の身体の任意の所望される場所に配置され得る。センサ130a/bは、BAN102、LAN104、および/またはWAN106の1つ以上のデバイス(他のセンサを含む)と通信し得る(例えば、無線で)。特定の実施形態では、受動検知表面が、画像捕捉デバイス118および/またはセンサ120によって放射された、赤外光などの波形を反射し得る。一実施形態では、ユーザ124の衣服上に位置する受動センサが、ガラスまたは波形を反射し得る他の透明もしくは半透明の表面から作製された略球形構造を備え得る。異なる分類の衣服が利用されてもよく、所与の分類の衣服は、適切に着用したときにユーザ124の身体の特定の部分に近位に位置するように構成された特定のセンサを有する。例えば、ゴルフ用の衣服は、第1の構成で衣服上に位置付けられる1つ以上のセンサを含み得、またサッカー用の衣服は、第2の構成で衣服上に位置付けられる1つ以上のセンサを含み得る。
【0056】
図5は、検知入力のための例示的な場所を示す(例えば、検知場所130a~130o参照)。この点について、センサは、ユーザの衣類上/内に位置する物理的センサであり得、また他の実施形態では、センサ場所130a~130oは、2つの動いている身体部位間の関係の識別に基づき得る。例えば、センサ場所130aは、画像捕捉デバイス118などの画像捕捉デバイスによるユーザ124の動きを識別することによって判定され得る。したがって、特定の実施形態では、センサは、特定の場所(センサ場所130a~130oのうちの1つ以上など)に物理的に位置しない場合があるが、画像捕捉デバイス118または他の場所から集められたセンサデータなどを用いて、その場所の性質を検知するように構成されている。この点について、ユーザの身体の全体形状または一部分は、特定の身体部位の識別を可能にし得る。画像捕捉デバイスが利用される、および/または物理的センサがユーザ124上に位置するか否かにかかわらず、他のデバイス(検知システム302など)からのデータを使用して、デバイスアセンブリ400および/または本明細書に開示されるもしくは当技術分野で既知の任意の他のデバイスもしくはセンサが利用され、センサは、身体部位の現在の場所を検知し得る、および/またはその身体部位の運動を追跡し得る。一実施形態では、場所130mに関する検知データが、ユーザの重心(質量中心としても知られる)の判定に利用され得る。例えば、場所130m~130oのうちの1つ以上に対する場所130aと場所130f/130lの間の関係は、ユーザの重心が垂直軸に沿って上昇したかどうか(ジャンプ中など)、またはユーザがその膝を屈曲および撓ませることによってジャンプの「ふり」をしようとしているかどうかを判定するために利用され得る。一実施形態では、検知場所1306nは、ユーザ124の胸骨の周りに位置し得る。同様に、検知場所130oは、ユーザ124のへそに近接して位置し得る。特定の実施形態では、検知場所130m~130oからのデータが利用されて(単独または他のデータと組み合わせて)、ユーザ124の重心を判定し得る。さらなる実施形態では、センサ130m~130oなどの複数のセンサ場所間の関係は、ユーザ124の配向および/またはユーザ124の胴体の捻りなどの回転力を判定する際に利用され得る。さらに、複数の場所などの1つ以上の場所は、運動場所の中心(またはその近似)として利用され得る。例えば、一実施形態では、場所130m~130oのうちの1つ以上は、ユーザ124のモーメントの中心の場所に対する点として機能し得る。別の実施形態では、1つ以上の場所は、特定の身体部位または領域のモーメントの中心として機能し得る。
【0057】
II.取り外し可能なモジュールを有する運動競技バンド
本開示の態様は、肉体的運動中のユーザの1つ以上の属性(例えば、生理学的、生物医学的、運動競技の属性であり、これらは、重複する例であり得ることが理解されている)を測定し得るシステムに関する。一実施形態では、システムおよび方法は、激しい肉体的運動または運動を実施している間のユーザの1つ以上の属性を測定し得る。例えば、ユーザは、限定されるものではないが、アメリカンフットボール、フットボール、バスケットボール、水泳、またはそれらの組み合わせを含む、職業選手のスポーツ活動に参加している場合がある。一実施形態では、システムおよび方法は、運動中のユーザからの測定値を一貫して提供し得、システムは、職業選手のスポーツに従事するなどの、激しい活動中に一般的に遭遇する衝撃力および/または加速度の大きさを経験する。
【0058】
特定の態様は、激しい肉体的活動中にユーザの皮膚に対して少なくとも1つのセンサを堅固に保持し得るか、または別様に固定し得る、モジュラーシステムに関する。一実施形態では、システムは、活動中の正確な読み取り値を可能にする様式で、激しい肉体的活動中にユーザの皮膚に対して心拍センサを保持するように構成され得る。バンドは、少なくとも1つのセンサを皮膚に対してさらに固設し、運動競技活動中、または特定の運動競技活動の平均の力および/もしくは加速度の大きさと一般的に関連付けられた運動中に、ユーザの皮膚に対するセンサの1mm未満の動きを可能にし得る。さらに別の実施形態では、バンドは、取り外し可能なセンサが、運動競技活動中にユーザの皮膚の表面に対して0.5mm未満で動くように構成され得る。システムは、ユーザの皮膚または衣類に対して固設されるように構成されたバンド920を備え得る。一実施形態では、バンドは、アームバンドとして構成されるが、リストバンド、ウエストバンド、または他の構成として構成されてもよい。一実施形態では、バンド920は、ユーザの肘と手首との間に着用されるように構成される。別の実施形態では、バンドは、肘と肩との間の場所に着用されるように構成される。
【0059】
バンド920は、限定されるものではないが、アームバンド、リストバンド、レッグバンド、およびベルトなどのバンドなどの、身体に取り付けられ得る任意の好適な衣服の物品とすることができる。加えて、衣服の物品は、シャツ、ジャケット、コート、トレーナー、ベスト、運動パンツ、およびパンツ、ならびに様々な他の衣類の物品などの身体に着用され得る任意の好適な衣服の物品とすることができる。
【0060】
一実施形態では、バンド920は、腕の周囲にバンドを保持するように構成された締結具なしで構成され得る。一実施形態では、バンドは、激しい運動競技活動であり得る活動中に正確なセンサ読み取り値を取得するために、締結具がバンド920を付属肢に固設することを必要としない様式で、バンドがユーザの付属肢の周囲に保持されることを可能にする弾性係数を呈してもよい。さらに別の実施形態では、締結具は、付属肢への取り付けのために一緒にバンドの少なくとも一部分を接続するために利用されてもよい。当技術分野の技能の範囲内で、ベルクロ(登録商標)、スナップ、ボタン、バックル、およびジッパーなどの任意の好適な締結具が使用され得る。
【0061】
本発明の別の態様では、本明細書の図に示されるように、リストバンドまたはアームバンドは、手首または腕上に引き込まれ得る弾性材料から作製される連続筒状バンドであってもよい。以下に考察されるように、ポケット(例えば、ポケット940)は、バンド920に取り付けられ得るか、またはそれと一体的に形成され得る。以下にさらに考察されるように、バンド920は、電子モジュールを保持するように構成された「ポケット」を備えるように構成され得る。この点について、バンドは、ポケット940内に固定された電子モジュール930の任意の表面と比べて単位面積当たりのより小さい力が、ユーザがバンド920を着用しているときに皮膚に対して押されている状態で、バンド920の少なくとも一部分がユーザの皮膚に対して固定されるように、力を分散する様式でユーザの皮膚の一部分の周囲にシールまたは他の表面を形成し得る。バンド920は、周囲光の特定の部分が、バンド920の下のユーザの皮膚の接触から遮断されるように、さらに構成され得る。この点について、バンド920は、1つ以上の特定の領域内および/または通常使用中にバンドによって被覆される面積全体にわたって光を遮断し得る。一実施形態では、周囲光の少なくとも75%が、センサがバンドの孔から延在し、かつユーザの皮膚の表面に接触する場所にすぐ近接するバンドのエリアに到達することから遮断される。
【0062】
概して、デバイスは、ユーザによって着用されるか、または別様に取り付けられるために、ユーザの身体に着用されるか、または別様に取り付けられるように構成されたバンド920と、バンド920に接続されるように構成されたモジュール930と、を含む。バンド920は、一実施形態では、
図15~19に例示されるようにアームバンドであってもよく、これは、ユーザの上部前腕上、肘のちょうど下に着用されるように構成される。本実施形態のバンド920は、中心経路922を画定する筒状本体921を含み、それにより、ユーザの腕が経路922を通して受容され、かつ筒状本体921が腕の周囲に巻き付く。筒状本体921は、示される実施形態では略円錐台の形状であり、肘の近くに位置付けられるように構成された幅の広い上端923と、腕回りが一般的により小さい、手首の近くに位置付けられるように構成された幅の狭い底端924と、を有する。円錐台形状の筒状本体921は、ユーザの前腕上に着用されたときに、活動中のバンド920の滑りに抵抗することを補助し得る。別の実施形態では、類似構造のバンド920が、身体のいずれかの場所に着用されるように構成され得る。例えば、バンド920は、上腕、手首、手などの、腕のいずれかの場所に着用されるように構成され得る。別の例として、バンド920は、脚、首、胴体、頭部などの様々な場所などの、ユーザの異なる身体部位の周囲に巻き付けられるように構成され得る。バンド920の寸法および外形が、異なる身体部位の周囲に巻き付くために調整され得ることが理解される。
【0063】
一実施形態では、バンド920は、ユーザがバンド920を快適に着用すること、およびバンド920をユーザの身体に対して着脱することを可能にするように伸縮性を有し得る、可撓性の弾性材料、例えば、弾性布地で形成され得る。バンド920は、一緒に結合される材料の2つ以上の層から作製されてもよく、これらは、複数の層を作成するために折り重ねられた単一片の一部であってもよい。
図15~19は、本明細書に説明される、ハウジング963を利用するバンド920の一実施形態を例示する。
【0064】
図6および7、ならびに15~19に示される実施形態では、バンド920は、布片から作製され、それは、それ自体が折り重ねられて、2つの層を形成し、2つの層の間に塗布された接着剤によって結合されている。接着剤は、いくつかの実施形態では、あるパターンに形成され得、最終製品で視認可能であってもよく、別個の視覚的外観を作成する。接着剤パターンはまた、バンド920の伸縮性の最大の程度を制御する、バンド920の伸縮の場所もしくは他の変形を制御する、バンド920の耐久性を増強する、および/または他の機能などの、機能性を有してもよい。
図6および7に示されるように、接着剤は、バンド920に沿って軸方向に延在する複数の線925(端923、924の間)において塗布され、互いに周方向に離間される。これらの構成では、バンド920の半径方向の伸縮は、線925の間で起こり、接着線925は、低伸縮エリアを提供する。
図6および7のバンド920は、各線925に沿って1つ以上の間隙926を有する、破断されたか、または不連続の接着線925(すなわち、線分)を有し得る。加えて、本実施形態の各線925の間隙926は、隣接線925の間隙926からオフセットまたは千鳥状にされてもよい。別の実施形態では、バンド920は、実線の接着線(直線および/または曲線であり得る)、または接着剤の1つ以上の中実ブロックを有してもよい。本明細書に説明される接着線の構成は、いくつかの利点を提供する。まず、軸方向に延在する線925は、バンドの半径方向の伸縮の大部分が線925間で起こることを可能にし、そのため、バンド920の弾性材料の係数または弾性応答が伸縮量を制御する。加えて、軸方向に延在する線925は、線925の接着剤が、軸方向におけるバンド920の係数または弾性応答に対するより十分な影響を有することを可能にし、したがって、発生する軸方向の伸縮量を制限する。これは、バンド920がユーザの身体上に引き込まれる際の過剰な伸縮を回避し、そのため、バンドを伸縮させることによってユーザが加えるエネルギーを無駄にせずに、バンド920が所望されるように摺動するために有利である。間隙926の「オフセット」もまた、軸方向の伸縮を制限することを助ける。さらに、接着線925の断続塗布は、バンド材料の布地が典型的に接着剤よりも通気性を有するため、より良好な通気性を提供する。別の実施形態では、バンド920は、布片から作製され、それが、それ自体に折り重ねられて2つの層を形成し、接着剤、スティッチングなどによって、端923、924の周囲で結合される。
【0065】
バンド920は、概して、バンド920から取り外し可能であり得る電子モジュール930を固定するように構成される。一実施形態では、バンド920は、取り外し可能な構成でモジュール930を受容するように構成された空洞941を画定するポケット940を有する。一実施形態では、
図6および7、ならびに15~19に例示されるように、ポケット940は、ユーザの身体と向かい合うおよび/または接触するように構成されるバンド920の内面927からアクセス可能である。本構成では、ポケット940は、バンド920の内側927上に画定されたアクセス開口部942を有し、モジュール930は、開口部942を介して、挿入および取り外され得る。他の実施形態では、アクセス開口部942は、バンド920の外側928上に位置し得る。バンド920は、このアクセスを容易にするために裏返しに反転されてもよい。
図6および7、ならびに15~19に示される実施形態のポケット940は、バンド920の外面928の一部を形成する外壁943と、バンド920の内面927の一部を形成する内壁944と、を有し、空洞941が壁943、944の間に画定されている。これらの壁943、944は、一実施形態では少なくとも多少の可撓性を有し、単一層および/もしくは片、または複数の層および/または片で作製され得る。他の実施形態では、壁943、944は、硬質であり得、バンド920の他の部分と同一材料または異なる材料で作製され得る。アクセス開口部942は、
図6および7、ならびに15~19の実施形態では空洞941の一端で内壁944内に画定され、それにより、モジュール930は、モジュール930の一端(一実施形態ではUSBコネクタ135)を開口部942内に挿入し、次いで、モジュール930の残部を、開口部942を通して空洞941内に押し込むことによって、挿入される。
【0066】
図6AおよびBは、モジュール930がポケット940内に挿入されているバンド920の実施形態を例示する。
図6Aでは、ポケット940は、バンド920の上端923の近く(すなわち、ユーザの肘の近く)に位置付けられたライト934およびボタン933を有するモジュール930と、バンド920の底端924の近く(すなわち、ユーザの手首の近く)に位置付けられたコネクタ935と、の挿入のために構成される。
図7では、ポケット940は、バンド920の底端924の近く(すなわち、ユーザの肘の手首)に位置付けられたライト934およびボタン933を有するモジュール930と、バンド920の上端923の近く(すなわち、ユーザの肘の近く)に位置付けられたコネクタ935と、の挿入のために構成される。アクセス開口部942(
図6および7では示されない)が、
図6では上端923の近く、
図7では底端924の近くに位置し得ることが理解される。
図6Bの構成は、より良好な人間工学および使い易さを提供し得る。例えば、ライト934を視認すること、およびボタン933を押すことは、これらの構成要素が手首の近くに位置するときにより少ない動きかつより自然な動きを必要とし得る。また、ボタン933を押す力は、ユーザの腕を圧縮させ、ボタン933が、骨が皮膚により近い手首の近くにある場合、ボタンを押す力で圧縮し得る軟質組織がより少ない。
図6Bの構成では、保護シェル948(以下に説明される)が、ユーザが腕においてバンド920を引っ張るように把持し得るエリアにそれが位置する際に、コネクタ935を保護する。
【0067】
ポケット940はまた、モジュール930のセンサ932の妨げられない経路が、ユーザの身体に接触すること(例えば、心拍センサ)、または別様にユーザの身体と直接相互作用すること(例えば、光、熱、または他の放射ベースセンサ)などによって、ユーザの身体を直接検知することを可能にするように構成された1つ以上のセンサ開口部945を含み得る。
図15~19に例示された実施形態では、ポケット940は、空洞941内に延在する内壁944上に開口部942を有し、センサ開口部およびアクセス開口部の両方として作用するように構成される。言い換えると、開口部942は、開口部942を介した空洞941内へのモジュール930の挿入を可能にするために十分に大きく、開口部942の一部分は、モジュール930の突起939が、そこを通って、センサ932がユーザの身体に近接されることを可能にするように、延在することを可能にする。他の実施形態では、ポケット940は、アクセス開口部942とは別である内壁944上のセンサ開口部945を有してもよい。ポケット940は、複数のセンサ開口部945を有してもよい。
【0068】
ポケットの外壁943は、モジュール930を被覆するように構成され、さらに外壁943を介したモジュールの読み取りおよび/または操作を可能にするように構成されてもよい。例えば、外壁943は、モジュール930のディスプレイの視認を可能にするように1つ以上の窓946を含んでもよい。そのような窓946は、外壁943内の開口部であってもよく、またはそれを介したライトもしくはライト付きディスプレイの視認を可能にする透明もしくは半透明部分であってもよい。
図6および7、ならびに15~19に示される実施形態では、外壁943は、単一光の視認を可能にする窓946を有し、さらに追加的または代替的に、モジュール930上の複数のLED(すなわち、読み取り可能なディスプレイ)の視認を可能にするように構成された1つ以上の窓946を有してもよい。ポケット940が、モジュール930の構造と相補的であるように構成された1つ以上の窓946を有し得ることが理解される。
【0069】
別の例として、外壁943は、外壁943を介したモジュール930の1つ以上のボタン933の操作を可能にするように構成される1つ以上のボタン部分947を有してもよい。「ボタン」が、機械的/電気的ボタン、タッチ画面インターフェース、または他の手動動作可能な構成要素を含み得ることが理解される。ボタン部分947は、モジュール930のボタン933をアクティブ化するためにユーザがボタン部分947を押すことを可能にする外壁943の単なる可撓性部分であってもよい。外壁943は、バンド920の外壁943、および/またはより大きい可撓性を有する凹状または凹んだ部分などの部分の撓みを制御する1つ以上の撓みゾーン(図示せず)をさらに有してもよい。別の実施形態では、ボタン部分947は、モジュール930のボタン933を作動させるボタン機構(単数または複数の)を有してもよい。例えば、
図15~19の実施形態では、ポケットの外壁943は、モジュール930上のボタン933と相互作用するように構成されたボタン部分947と、外壁943を介したライト934の視認を可能にするように構成された窓946と、を有する。さらなる実施形態では、ボタン部分947は、モジュール930がそこにライトを有するボタンを有する場合、またはモジュール930がライト付きタッチ画面ディスプレイを有する場合、窓946を兼ねてもよい。外壁943は、モジュール930上のボタン933の場所の指示、ロゴ、命令などの、印をさらに有してもよい。
【0070】
バンド920は、バンド920の部品を一緒に接合する加熱活性化フィルムを用いて、熱プレス動作を使用して構築され得る。一実施形態では、米国特許出願第14/946,682号、同第14/946,670号、同第14/946,674号、および同第14/946,691号に説明されるように、バンド920の材料片は、熱プレスされて、材料を成形して、ポケット940を画定し、材料の硬さを増大させ得る。
図6および7のバンド920は、このように作成される。
図11~14は、上記を参照した用途で説明されたように説明される構成要素および技術を使用してバンド920を製造するために使用され得る型970の実施形態の例を例示する。型970は、構築されたバンド構成要素の周囲で一緒にプレスされる2つの型板971、972を含み、それにより、これらの構成要素は、集合した様式の型板971、972の間の型空洞973内に受容される。型板971、972は各々、ポケット940を成形するための、型空洞973内の二次空洞975を作成する拡大部分974を有する。一方または両方の板971、972は、成形中にガスが出ることを可能にする1つ以上の孔978を含み得る。プラグ976が、
図12~14に示されるように、熱プレス中にバンド920を形成する層の間に挿入されて、ポケット940の内側形状を形成する。
図12および14に例示されるように、プラグ976は、成形加工中にセンサ開口部945を通って延在する突起977を含む。熱プレスが完了した後、型板971、972が分離され、プラグ976がポケット940から取り外され(開口部942などを通して)、構築されたバンド920が型970から取り外される。追加の製造工程が、次いで、行われてもよい。型970およびその構成要素の構造および構成が、異なるサイズ、形状、構造などを有するバンド920に対して変更され得ることが理解される。加工が完了した後、アセンブリは、型から取り外され、バンド920の最終構造が、平坦な片として構築される。保護シェルが、空洞941内に配置されて、モジュール930の少なくとも一部分を保護し得、かつ硬質プラスチックまたは繊維強化ポリマー(例えば、熱可塑性ポリウレタン)、金属材料、または他の材料などの、硬質材料で形成され得る。様々な接合、トリミング、および閉鎖用小片が、
図6~7に示される最終形態のバンド920を完全に画定するために使用され得る。
図6は、モジュール940がポケット940内に受容されている状態のバンド920の一実施形態を例示し、
図7は、本明細書のいずれかの箇所に説明される、同様のバンド920を例示する。
【0071】
図15~19のバンド920は、バンド920とは別に形成され、かつポケット940を形成するようにバンド920に接続されているハウジング963を利用する。ハウジング963の一実施形態が、
図23および24、ならびに27~31に示される。ハウジング963は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)材料で作製され、一実施形態では単一片で(射出成形によって)形成されるが、他の実施形態では、他の材料、複数片、および/または他の技術で部分的または完全に作製されてもよい。本実施形態のハウジング963は、空洞941を完全に画定し、かつ内壁944上の開口部942および外壁943上の窓946を画定する、適度な硬質シェルである。一実施形態では、ハウジング963の硬さは、モジュール930を保護するために十分に硬質であってもよく、かつバンド920のボタン部分947を押すことによるボタン933の操作を可能にするように十分に可撓性を有してもよい。ハウジング963の硬さは、バンド920を形成する布地材料の硬さよりも硬くてもよい。ハウジング963はまた、
図28に示されるように、バンド920の外面928上のボタン部分947によるボタン933の操作を容易にするために、および/またはボタン933の「感触」を向上するために、一実施形態では外壁943上に突出部987を有してもよい。突出部987は、ボタン933に軽く係合し得るか、またはボタン933に近接し得、そのため、ボタン933の操作は、ハウジング963の隣接部分の少量の動き/撓みを必要とする。
図28の実施形態は、外壁943の内面に適用されたエポキシ材料で形成されたドーム形突出部として形成された突出部987を有する。他の実施形態では、突出部は、ハウジング963と一体的に形成(例えば、成形)されているなどの、異なって形成されてもよく、または異なって構造化されてもよく、もしくは異なって位置してもよい。
図27~31に示されるように、例示された実施形態のハウジング963は、開口部942の周囲に内向きに延在し、かつポケット940内にモジュール930を保持するように機能する、リップ964を有する。
図27、29および31に示されるように、開口部942は、モジュール930の突起939と係合して突起939を定位置に固定するように構成される狭い部分965を有し、リップ964は、狭い部分965の周囲に位置する凹状部分966を有する。凹状部分966は、ユーザの皮膚へのより良好なアクセスを有するために、突起939がリップ964に対して大きく外向きに延在することを可能にする。ハウジング963はまた、モジュール930のコネクタ935を包囲および固定するポケットを形成するように構成された壁969を有する。
【0072】
一実施形態では、ハウジング963は、ハウジング963の外周の少なくとも一部分の周囲に外向きに延在し、かつバンド920への接続のために構成される、フランジ967をさらに有する。
図23および24、ならびに27~31に示される実施形態では、フランジ967は、概して、ハウジング963の全周の周囲に単一平面で延在する。他の実施形態では、フランジ967は、異なる構成(例えば、断続的)を有してもよく、または存在しなくてもよい。概して、
図23および24、27~31に示されるハウジング963の外面は、美観、およびハウジング963がユーザの身体に係合したときの快適さの向上の両方のために、平滑な外形である。
【0073】
ハウジング963の窓946は、一実施形態では空の通路であってもよく、またはバンド920の外面928からの物質の侵入に抵抗するために、別の実施形態では透明フィルタであってもよい。さらなる実施形態では、窓946は、窓946を通る光の伝導を増強するために、光散乱および/または光収集構造を有してもよく、ディスプレイ934からの光が様々な広い角度からバンド920の外面928でより明るく見えるようにする。例えば、窓946は、一実施形態では窓946と位置合わせされた透明シリコンプリントを含んでもよい。別の例として、窓946は、別の実施形態では窓946と位置合わせされたシルクスクリーン布地または細かい織り目の材料を有してもよい。さらなる例として、窓946は、さらに別の実施形態では、接着剤または音波溶接によって接続されるポリカーボネートフィルムなどの、窓946の上に接続されるフィルムを有してもよい。これらの構造が、様々な実施形態では、窓946内に位置してもよく、ならびに/または窓946の内面および/もしくは外面の上に位置付けられてもよいことが理解される。これは、光をより暗くし得るか、または周辺角度からの検出をより困難にし得る、ディスプレイ934の間の大きい壁厚さを有し得る、
図27~31に示されるハウジング963と使用されるときに特に有利であり得る。
【0074】
図20~40は、布片から作製され得、布片がそれ自体に折り重ねられて2つの層を形成し、スティッチングおよび/または2つの層の間に塗布された接着剤によって結合され得る、
図15~19に示されるバンド920を製造する一組の構成要素および方法の一実施形態を例示する。バンド920は、別の実施形態では一緒に結合された2つ以上の別々の片から作製され得ることが理解される。バンド920は、バンド920の部品を一緒に接合する加熱活性化フィルムを用いて、構築に熱プレス動作を使用し得る。
図32~40に示される方法の実施形態は、より局所化された熱プレスを利用し、
図11~14に関して上記に説明された方法のようにバンド920全体を熱プレスすることを含まない。
図20~31は、
図32~40に例示される方法に使用され得る構成要素を例示し、これらは、
図32~40と関連して以下により詳細に説明される。
【0075】
図20~40の実施形態では、主本体片950が、
図32に示されるように、弾性性質(例えば、ポリエチレンベース材料)を有する布地材料から形成(例えば、切断)され、折り畳み線が破線によって示されている。図柄958が、所望される場合、
図33に示されるようにスクリーン印刷などによって、バンド920の外面928に適用され得る。主本体片950は、バンド920を通って延在し、かつバンド920の内面927からアクセス可能であるハウジング963用の第1の孔950Aと、窓946と位置合わせされた、および/またはそれの一部を形成する、第2の孔950Bと、有する。孔950AおよびBは、
図34に示されるように、一実施形態では切断またはレーザエッチングによって主本体片950に形成され得、図柄(図柄が適用される場合)の適用前または適用後に形成され得る。中心折り畳み線は、主本体片950を、バンド920の内面927を形成する第1のまたは内側部分950Dと、バンド920の外面928を形成する第2のまたは外側部分950Eとに分割し、主本体片950は、内面950Fおよび外面950Gを有する(
図32~40では影付きで例示される)。外面950Gは、構築後にバンド920の内面927および外面928を形成し、内面950Fは、製造中にそれ自体に折り重ねられ、バンド920の内面927および外面928のいかなる部分も形成しない。バンド920の内面927または外面928上で視認可能に構成される図柄958は、主本体片950の外面950Gに適用され得ることが理解される。
【0076】
図35に示されるように、フレームボンド980が第1の部分950Dの内面950F上の第1の孔950Aの周囲に塗布され、かつハウジング963のフランジ967に接合するように構成され、ライト位置合わせボンド981が、第2の部分950Eの内面950F上の第2の孔950Bの周囲に塗布され、かつ窓946の周囲でハウジング963に接合するように構成される。本構成では、ライト位置合わせボンド981は、窓946に対する孔950Bの変位に抵抗し、該変位は、窓946を被覆して光路を遮断し得る。ライト整列ボンド981が、一実施形態では、
図35に塗布されるように示されているが、ライト位置合わせボンド981は、内側および外側部分950D~Eを一緒に折り畳む直前に、
図38に例示される段階で塗布されてもよい。これらのボンド980、981は、最初に、構築中に構成要素を定位置に固定するために、一実施形態では熱および圧力のわずかな適用によって軽く接合され、次いで、構築中に後から正常に接合され得る。接合材料の小片960もまた、主本体片950の外側部分950Eの内面950Fの縁にわたって配置され、
図35に示されるように、内側および外側950D~Eの縁を折り畳み後に一緒に接合するように構成される。別の接合小片968もまた、
図35にも示されるように、追加の強度および構造的支持を完成したバンド920の底端924に提供するために、中心折り畳み線に沿って内面950F上に配置されてもよい。
【0077】
ハウジング963は、次いで、バンド920に接続され得、それにより、フランジ967は、孔950Aの外周の周囲に着座し、開口部942を含むハウジング963の一部分は、
図36に示されるように、孔950Aを通って突出する。フランジ967は、一実施形態では、フランジ967の一部もしくは全部の周囲にスティッチングする、および/またはフレームボンド980に接合することによって、主本体片950の内面950Fに接続され得る。上記のように、一実施形態では、フランジ967は、スティッチング前にフレームボンド980によって内面950Fに軽く接合され、次いで、構築中に後からより強固に接合され得る。ハウジング963がバンド920に接続された後、トリム片983が、
図37に示されるように、主本体片950の内側部分950Dの外面950G上に接続され得る。このトリム片983は、バンド920の内面927の一部を形成し、ハウジング963と主本体部分950との間の接続を被覆する。トリム片983は、本明細書に説明されるように加熱活性化材料の形態であり得、一実施形態では定位置に熱プレスされ得、トリム片983は、様々な実施形態では、最初に軽くプレスされ、次いで、その後により強固にプレスされてもよく、または初期に完全にプレスされてもよい。
【0078】
一実施形態では、
図22に示されるように支持片982はまた、主本体片950の折り畳み前に、ハウジング963と主本体片950の外側部分950Eの内面950Fとの間に位置付けられ得る。
図32~40に例示される方法は、この支持片982を含まず、支持片982(使用される場合)は、一実施形態では
図37および38の工程間でハウジング963および主本体片950に接続され得る。支持片982は、本明細書に説明される加熱活性化材料の形態であり得、定位置に熱プレスされ得る。支持片982は、窓946と位置が合った状態で切断された孔(図示せず)を有し得る。この支持片982は、図柄がポケット940およびハウジング963にわたって位置するバンド920のエリア上またはその周囲に印刷される場合、図柄のスティッチングまたは歪みに抵抗するために、含められ得る。図柄がこの場所に印刷されない場合、支持片982は、含まれなくてもよい。
【0079】
図43~45は、本明細書に説明される様々な実施形態による、バンド920の製造に使用可能であるハウジング963の一実施形態を例示する。
図46および47は、
図43~45のハウジング963と同様の様式で構成されるハウジング963の別の実施形態を例示し、
図43~45に関する本明細書の説明は、別途記載されない限り、
図46および47に等しく適用する。
図43~45のハウジング963は、ハウジング963の壁993のうちの1つ以上を通って延在する1つ以上のスロット992を含む。ハウジング963の壁993が空洞941を画定し、外壁943、内壁944、および同様に潜在的に他の壁を含み得ることが理解される。
【0080】
スロット992は、水分がハウジング963から容易に出ることを可能にすることによって、使用中のハウジング963内の水分(例えば、汗)の蓄積を回避することを助け得る。一実施形態では、ハウジング963は、バンド920の底端924に対して最も近くに位置付けられたハウジング963の端、すなわち、バンド920が通常の起立位置でユーザの腕に着用されたときに底にあるように構成されるハウジング963の端、に位置する少なくとも1つのスロット992を含み得る。
図43~45のハウジング963は、ハウジング963が
図16、17および40に示される配向でバンド920上に装着されたときに、この位置で外壁943の底端上にスロット992を有する。この位置では、下向きに面するスロット992は、重力が水分をスロット992に向けて付勢する傾向にあるため、水分通過量の増加を促進する。運動中に腕を振ることによって生成される遠心力もまた、下向きに面するスロット992に向けて水分を付勢し得る。ハウジング963はまた、様々な実施形態では他の場所に1つ以上の追加のスロット992を有してもよい。例えば、ハウジング963はまた、
図43~45の実施形態のように、内壁944の左および右側の一方または両方にスロット992を有してもよい。これらの側部スロット992もまた、これらのスロット992の1つが、ランニングおよび多くの他の運動中に共通であるように、ユーザの腕が90°の角度で屈曲されたときに下向きに面することになるため、重力および/または遠心力を介して水分通過量の増加を促進し得る。
【0081】
ハウジング992は、他の実施形態では異なる位置に位置する追加のスロット992および/またはスロット992を有し、これらは、重力および/または遠心力が水分の流れを促進する場所に位置付けられてもよく、またはそこに位置付けられなくてもよい。例えば、ハウジング963が別の実施形態で異なる配向に位置付けられた場合、それにより、下向きに面するハウジング963の端が、異なる場合がある。そのような実施形態では、スロット992は、例えば、
図43~45の端スロット992のようにハウジング963の反対端にスロット992を有することによって、水分通過量の増加を促進するために、異なって位置し得る。さらなる実施形態では、ハウジング963は、左下および右下の角に位置するスロット992を有してもよい。またさらなる構成が他の実施形態で使用されてもよい。
【0082】
図43~45の実施形態のスロット992は、ハウジング963の外壁943内に形成される。これらのスロット992は、外壁943の一部を形成し、かつフランジ967を横断して延在する、ハウジング963の側壁993A内に少なくとも部分的にまたは完全に形成されるように考慮され得る。この位置では、スロット992は、フランジ967から外向きに(バンド920の外側928に向かって)位置するハウジング963の一部分上のみに位置付けられる。本構成は、水分が、ハウジング963の内側からハウジングの外部に通過すること、およびバンド920の材料によって吸収されることを可能にする。他の実施形態では、スロット992は、追加的または代替的にいずれかの箇所に位置してもよい。例えば、ハウジング963は、水分がバンド920の外部に通過することを可能にする内壁944内の1つ以上のスロット992を含んでもよく、またはハウジング963は、内部にスロット992を有し得る他の露出された表面を有してもよい(異なって構成されたバンド920などにおいて)。加えて、スロット992のサイズは、水分通過性質に影響を及ぼす場合があり、より大きいスロット992は、水分蓄積から形成し得る任意のメニスカスを破壊することを補助し得る。一実施形態では、ハウジング963の端のスロット992は、それが位置する壁993(フランジ967を含まない)の幅の少なくとも50%であり得、ハウジング963の側壁993上のスロット992は、各々、それが位置する側壁993の長さの少なくとも20%であり得る。さらに、ハウジング963は、水分の孔に向かって移動する能力およびそれが形成し得る任意のメニスカスを破壊する能力を増強するために、ハウジング963の内面に塗布された界面活性剤を有してもよい。界面活性剤の使用は、より小さいスロット992の使用を可能にし得る。
【0083】
スロット992は、様々な実施形態では、いくつかの異なる形成技術のいずれかを使用して形成され得る。例えば、一実施形態では、スロット992は、ハウジングが形成された後に、レーザ切断、機械切断、熱切断、もしくは他の切断技術、機械加工技術、または他の材料除去技術などを使用することによって、ハウジング963内に形成されてもよい。別の実施形態では、スロット992は、スロット992を形成するように構成されたツールを用いてハウジング963の材料のプレスまたは成形などによる、形成プロセスの一部として形成されてもよい。例えば、上記のような単一片の射出成形されたTPUハウジング963は、スロット992を形成する空洞内に射出成形されてもよい。当技術分野で既知の他の技術が同様に使用され得る。
【0084】
図41および42は、
図36に関して本明細書に説明されたように、例えば、スティッチングによって、ハウジング963がバンド920に接続された後に、ハウジング963のフランジ967の周囲を熱プレスするように構成された熱プレスアセンブリ988の一実施形態を例示する。
図41および42に示されるように熱プレスアセンブリ988は、ハウジング963のフランジ967の周囲を熱プレスするように構成される2つの対向型片989、990を含む。バンド920は、
図42に概略的に例示され、熱プレスアセンブリ988が、ハウジング963と併せてバンド920を熱プレスするように構成されていることを示す。動作中、第1の型片989が、主本体片950の内側部分950Dの内面950F上に位置付けられ、第2の型片989が、主本体片950の内側部分950Dの外面950G上に位置付けられる。型片989、990は、環状の形状であり、各々が、内部開口部991を有し、そのため、型片989、990は、ハウジング963のフランジ967の周囲のみをプレスするように構成される。本構成では、ハウジング963の主本体は開口部991内に受容され、そのため、型片989、990は、ハウジング963の主本体またはバンド920の隣接部分をプレスせず、これは、熱の適用を局所化し、バンド920およびハウジング963の非プレス部分上での所望されないマークまたは変色を生じさせることを回避する。
図37に示されるトリム片983は、一実施形態では熱プレスアセンブリ988の動作前に適用されてもよく、型片988、989の形状は、示されるようにトリム片983の形状に従う。熱プレスアセンブリ988は、
図36および37に示される構築工程の次、かつバンド920が
図38(以下に考察される)で折り重ねられる前に、バンド920およびハウジング963に適用され得る。追加のヒートシール性材料片が、熱プレスアセンブリ988に関して、様々な位置に使用されてもよい。例えば、
図22の支持片982もまた、本明細書に考察されるように、熱プレスアセンブリ988の動作前に適用されてもよい。型片988、989の構成が、ハウジング963およびトリム片983の形状および構成(または使用され得る他のヒートシール性材料片)に応じて変化し得ることが理解される。
【0085】
主本体片950は、次いで、折り重ねられ、そのため、内側および外側部分950D~Eが、
図38に示されるように、互いに向かい合う。内側および外側部分950D~Eの外面950Gは、それぞれ、バンド920の内面927および外面928を形成し、内面950Fは、本構成ではバンド920内に内部に位置する。継目接合小片961は、
図39に示されるように、縁を被覆するために、内側および外側部分950D~Eの折り畳まれた端が合致する縁に沿って配置される。一実施形態では、小片960、961、968、フレームボンド980、トリム片983、ライト位置合わせボンド981、および任意選択的に、支持片982(存在する場合)は、局所化接合技術などによって、工程のこの時点で完全に接合され得る。例えば、接合は、各片を個々にかつ連続的に接合することによって、または所望される片を所望される場所でプレスし、かつバンド920の他の場所をプレスしないように構成されたツール表面を用いて熱プレスすることによって達成され得る。主本体部分950は、
図40に見られるように、角度付き縁を形成するように主本体片950の端950を切断することなどによって、工程のこの時点で決まったサイズに切断され得る。バンド閉鎖用トリム小片962は、
図40に示されるように、主本体片950の端を一緒に接合して、筒状本体921を形成するために使用され得る。一実施形態では、主本体片950の端は、まず、筒状本体921を形成するように巻かれ、次いで、継目に沿って一緒にスティッチングされ、次いで、バンド閉鎖用トリム小片962が、スティッチングを被覆して接続部を固設するように適用される。バンド閉鎖用トリム小片962は、構築されたときにバンド920の内面927および外面928の両方の周囲を包み、バンド閉鎖用小片の一実施形態は、
図19により詳細に見ることができる。一実施形態では、閉鎖用トリム小片962は、上記の追加の熱プレス動作に続いて、局所的に熱プレスされる。トリム小片962のスティッチングおよび接続後、内面927上に画定されたポケット940を有するバンド920の最終構造が形成される。
【0086】
図8~10は、激しい肉体的活動中に使用され得るアームバンド内に挿入されているなどの、衣服または他のデバイスと関連して使用され得るモジュール930の一例を示す。モジュール930は、本明細書のいずれかの箇所に説明される、コンピュータ構成要素などの1つ以上の機械的、電気的、および/または電気機械的構成要素と、モジュール930の構造的構成を形成するケーシング931と、を含み得る。モジュール930は、プロセッサ、非一時的コンピュータ可読媒体、センサおよび/または送受信機のうちの少なくとも1つを備え得る。1つ以上の構成要素は、
図1~5に示され、かつ上記に説明された、任意の構成要素と同様および/または同一であり得る。当業者は、モジュール930およびケーシング931が複数の異なる構成を有してもよく、例示が単に代表的なものであることを理解するであろう。
【0087】
図8~10の実施形態では、モジュール930は、例えば、心拍センサまたはユーザの別の生理学的パラメータを検知するための他のセンサの形態であり得る、少なくとも1つのセンサ932を有する。モジュール930は、モジュール930がバンドまたは装置内に固設されている間、着用中にユーザの皮膚に接触するように構成され得る。例えば、この例示された実施形態の心拍センサ932は、皮膚と接触または近接して最良に機能する光センサである。
図8~10に示されるように、モジュール930のケーシング931は、下側936上の突起939を有し、センサ932は、突起939の端上に装着されている。突起939は、センサ932をケーシング931の周囲表面から遠くに離れて延在させ、ユーザの身体との連続接触を形成するより良好な性能を可能にする。バンド920は、突出部の前面がユーザの皮膚に接触することを可能にする孔を有し得るが、下側938の残部は、バンド920内に固定されるか、または材料の少なくとも1つの層によってユーザの皮膚から少なくとも分離される。一実施形態では、材料の層は、水分(汗など)をユーザの皮膚上の検知表面から避けて逃がすように構成され得る。他の実施形態では、それは、水分、光、および/または物理的材料が、肉体的活動中に検知表面または場所に接触することを防止するように構成されてもよい。一実施形態では、それは、特定の波長の光を選択的に遮断してもよい。特定の実施形態では、周囲光の少なくとも95%が、検知表面のすぐ近辺内で遮断される。別の実施形態では、周囲光の少なくとも99%が、遮断される。これは、光学式心拍センサなどの光センサにとって有利であり得る。当業者は、
図1~5に関して上記に説明されたセンサを含む他のセンサが、本開示の範囲から逸脱せずに、単独、各センサまたは他のセンサとの組み合わせのいずれかで、使用され得ることを理解するであろう。
【0088】
1つの一般的な実施形態では、モジュール930は、例えば、ユーザ作動入力を提供するボタン933などの、1つ以上のユーザ入力インターフェースを含み得る。ユーザ入力インターフェースの例は、単一機械的ボタン、例えば、ボタン933からなり得、これは、下側936の反対の上側937上に示される。さらに他の実施形態では、ディスプレイ特徴934が、ユーザ入力インターフェースとして構成されてもよい。当業者は、1つ以上のユーザ作動入力がまた、モジュール930の1つ以上の送受信機を介して受信され得ることを理解するであろう。例えば、システムは、ユーザが、ボタン933を使用することを擬態し得る電子モバイルデバイス上にユーザ入力を入力すること、または代替的にボタン933を作動する特定の例で利用可能である機能とは異なる機能を実施することができるように、構成され得る。モジュール933は、1つ以上のディスプレイ特徴934を備え得る。
【0089】
一実施形態では、バンドまたは装置のポケット940は、少なくとも1つの視覚的印をユーザに提供する、表面上のディスプレイ特徴934を有するモジュール930を受容するように構成され得る。ディスプレイ特徴934は、発光ダイオードなどの単純な光源とすることができる。特定の実施形態では、ディスプレイ特徴の少なくとも1つの光源の照明の色、明度、またはパターンが、ユーザに視覚的指示を提供するように使用され得る。当業者は、LED、OLED、LCDなどのより複雑なディスプレイデバイスが利用され得ることをさらに理解するであろう。聴覚および触覚などの他の出力機構は、本開示の範囲内である。
【0090】
モジュール930は、外部デバイスに対する充電および/または接続のための1つ以上のコネクタ935をさらに含み得る。一実施形態では、コネクタ935は、1つ以上のユニバーサルシリアルバス(USB)標準に適合し得るなどの、シリアルバス接続を含み得る。一実施形態では、コネクタ935は、少なくとも、モジュール930の1つ以上の送受信機を介して送信され得る同一電子情報を外部デバイスに提供するように構成され得る。
【0091】
図8~10の実施形態のモジュール930が、
図6および7または15~19に例示されるポケット940内に受容されるとき、コネクタ935は、シェル948(
図6~7)またはハウジング963(
図15~19)の端内に受容され、ケーシング931の下側936は、ポケット940の内壁944と接触して位置付けられ、ケーシング931の上側937は、ポケット940の外壁943と接触して位置付けられる。本構成では、突起939は、センサ開口部945を通って延在して、センサ932をユーザの身体と近接して配置し、ボタン933は、外壁943上の底部分947に隣接して位置付けられ、ライト934は、窓946と位置合わせされて位置付けられて、外壁943を介したライト934の視認を可能にする。センサ開口部945を通って延在する突起939は、さらに特定の実施形態では、モジュール930を定位置に固定することを補助し得る。本構成では、コネクタ935の反対のモジュール930の端は、モジュール930の取り外しのための把持を容易にするために、アクセス開口部942からわずかに突出する。
【0092】
ケーシング931は、ユーザの皮膚に近接してモジュール930着用の快適さを向上させるように構造的構成を有し得る。例えば、ケーシング931は、薄い外形を作成するように平坦な構成を有し、ユーザの身体上に着用されているときにモジュール930をあまり目立たないようにする。別の例として、ケーシング931は、快適さを向上させるために、下側936および上側937上で湾曲した外形、ならびに湾曲したまたは斜めの縁を有し得る。
図8~10の実施形態のモジュール930のケーシング931は、快適さを向上させるために、湾曲したまたは斜めの縁を有する。このモジュール930は、本明細書に説明されるように利用されてもよく、本明細書に説明されるように追加のまたは代替の特徴を有してもよいことが理解される。
図15~19および27~31に例示されるバンド920のハウジング963は、
図8~10に例示されるモジュール930に適するように構成される。
【0093】
特定の実施形態では、コンピュータ実行可能命令は、センサもしくはセンサグループの場所、配向、または構成などを考慮して、デバイスまたはシステムを較正するために使用され得る。一例として、モジュール930は、心拍センサを含み得る。心拍センサは、バンド上またはその内部に正確に配向されたときに、心拍センサがユーザに対して特定の方向に位置するか、または配向されるように、構成され得る。例えば、心拍センサが光学式心拍センサである場合、それは、皮膚に対してある距離範囲内にあり得る(複数の軸および場所に対して)。さらに、1つ以上のセンサは、バンド内に正確に配向されたときに(例えば、ポケット内に配置されたとき)、センサの接点がユーザ(例えば、その皮膚または代替的にその衣服)と通信するように構成されるように、構成され得る。センサの配向または場所に対する過剰な変動は、不正確および/または不精密なデータを結果としてもたらし得る。特定の実施形態では、生のまたは計算されたいずれかの、1つ以上のセンサ測定値は、センサの適切なまたは好ましい、配向または場所を判定するために利用され得る。
【0094】
図48~57は、
図15~19に例示されたバンド920の特徴のうちのいくつかまたは全部を含み、かつ
図20~40に例示された方法と同様の様式で製造され得る、バンド920との使用のための実施形態を例示する。したがって、既に説明されたものと同様である
図48~57のバンド920の特徴および製造技術は、簡潔さのために再び説明される必要はない。既に説明された同様の構成要素は、同様の参照番号を使用して参照され得る。
【0095】
図48~57の実施形態では、バンド920は、ハウジング963に接続される、および/または別様にポケット940内に受容され、モジュール930がポケット940内に受容された特にモジュール930に対する接続のために構成された、入力デバイス1000を含む。入力デバイス1000は、その上に、バンド920の外壁943などを介して、バンド920の外面928からアクセス可能である1つ以上のボタン1001を有する。入力デバイス1000は、
図57に示されるように、外部デバイス1002との通信のために構成され、上記のコンピュータデバイス200の構成要素のいずれかを有し得る。一実施形態では、入力デバイス1000は、外部デバイス1002との通信のために構成された無線送信機1003(送受信機の一部であり得る)と、モジュール930のコネクタ935に対する接続のためのポート1004と、潜在的に、ボタン1001、送信機1003およびポート1004の動作のための小型メモリおよび/またはプロセッサと、を含む。一実施形態では、入力デバイス1000は、内部動作システムまたは重要なソフトウェアを含まなくてもよく、入力デバイス1000は、ボタン1001を押す順番および/または長さと併せて、単に、ボタン1001が押された信号を送信するように構成されてもよい。
【0096】
入力デバイス1000のボタン1001は、触覚/機械的ボタン、タッチ画面、感熱性ボタン、またはユーザによる接触を登録することができる他のデバイスを含む、いくつかの異なるタイプのうちの1つとすることができる。ボタン1001のいくつかのタイプは、動作のために、窓またはバンド920の外壁943を通る他の通路を必要とし得ることが理解される。
図48~57の実施形態では、入力デバイス1000は、触覚ボタン1001を含む。入力デバイス1000は、
図48~56に例示され、以下に説明されるように、1つ以上の追加のボタン1001を含んでもよい。例えば、
図48~55の実施形態の各々は、主ボタン1001Aおよび任意選択的な追加の容量制御ボタン1001Bを有する。ボタン1001の動作の様々な技術および方法もまた、以下に説明される。バンド920はまた、
図55に示されるように、ボタン1001をアクティブ化するためにどこを押すかをユーザに伝える、外面928上の印1008を有し得る。
【0097】
上述された送受信機の一部であり得る送信機1003は、
図57に例示されるように、1つ以上の外部デバイス1002との無線通信のために構成される。
図48~57の実施形態のうちのいずれかがそのような送信機1003を有し得ることが理解される。一実施形態では、送信機1003は、Bluetooth(登録商標)またはBluetooth Low Energy(BTLE)送信機とすることができる。他の実施形態では、送信機1003は、Wi-Fi送信機などの、異なる伝送、周波数、プロトコルなどを使用してもよい。
【0098】
ポート1004は、任意の接続構造を含み得、ポート1004の構成は、それが接続されるモジュール930の構成に依存し得る。
図48~57の実施形態では、ポート1004は、
図7~10のモジュール930上のUSBコネクタ935と接続するように構成されたUSBまたはUSB互換ポートである。ポート1004は、ポート1004が入力デバイス1000の動作のためにモジュール930から電力を引き込むためにのみ構成されてもよく、モジュール930とデータを交換しなくてもよいため、一実施形態では典型的なUSBポートのハードウェアの全てを含まなくてもよいことが理解される。別の実施形態では、入力デバイス1000は、例えば、ポート1004を介してモジュール930から/それにデータを受信および/または送信することと、送信機1003を介して外部デバイス1002から/それにデータを受信および/または送信することと、によって、モジュール930と外部デバイス1002との間の無線通信インターフェースとして動作するように構成されてもよい。
【0099】
入力デバイス1000は、様々な信号(例えば、警告)をユーザに伝達するために、振動モータまたは他の触覚フィードバックデバイス1009(
図52に概略的に示される)などの、触覚フィードバック特徴をさらに含んでもよい。入力デバイス1000は、一様の振動、パルス化された振動などの、異なるタイプの触覚フィードバックを提供するように構成されてもよい。入力デバイス1000は、外部デバイス1002から信号を受信して、特定の触覚フィードバックを生成してもよい。一実施形態では、触覚フィードバックを生成するとき、およびどの触覚フィードバックを生成するかの解決は、外部デバイス1002によって実施され、それにより、入力デバイスは、信号を受信し、触覚フィードバックを生成することのみを必要とする。外部デバイス1002は、特定のイベント、例えば、着信、緊急警報、活動マイルストーンの到達、または他のイベントの発生において、特定の触覚フィードバックを提供するためにユーザ設定を利用し得る。触覚フィードバックは、以下に説明される様々な用途および機能に関して使用され得る。
【0100】
入力デバイス1000は、様々な実施形態では、ポケット940および/もしくはハウジング963内に位置付けられ得るか、ポケット940および/もしくはハウジング963に隣接して位置付けられ得るか、ポケット940および/もしくはハウジング963の一部を形成し得るか、またはモジュール930に接続された別の要素であり得る。
図48および49の実施形態では、入力デバイス1000は、ハウジング963内に恒久的または取り外し可能に接続される別のデバイスである。本実施形態では、入力デバイス1000は、ハウジング963の端内に位置付けられ、開口部942(モジュール930のコネクタ935が受容される)の狭い部分965に近接するケーシングの形態であり、ポート1004は、ハウジング963によって画定されたポケット940内に面する開口部を有する。この位置では、モジュール930は、
図53に概略的に示されるように、コネクタ935がポート1004内に受容されるように、ハウジング963内に挿入され得る。入力デバイス1000は、一実施形態では、接着剤もしくは他の接合技術、締結具、一体成形、または他の技術などによって、ハウジング963内に恒久的に接続されてもよい。入力デバイス1000は、別の実施形態では、ハウジング963内に取り外し可能に接続され得る。そのような取り外し可能な入力デバイス1000は、
図53~56に示され、以下に説明されるように、モジュール930の接続または接続解除のためにハウジングから取り外され得る。代替的に、そのような取り外し可能な入力デバイス1000は、入力デバイス1000および/もしくはハウジング963上の解放可能な保持構造、入力デバイス1000を活動中に定位置に保持するか、もしくはモジュール930をポート1004から取り外すために十分である高摩擦嵌合、または他の取り外し可能な構成などによって、モジュール930が接続および接続解除される際にハウジング963内に保持されてもよい。ハウジング963はまた、ボタン1001に対するアクセスを容易にする特徴を有し得る。例えば、
図49に示されるように、ハウジング963は、ボタン1001に対するアクセスを可能にするように、外壁943上に1つ以上の開口部1005を有する。別の実施形態では、ハウジング963は、ボタン1001に隣接する外壁943の内面上に1つ以上の突出部を有し得、そのため、ハウジング963上に加えられる力は、上記の突出部987と同様、ボタン1001を確実にアクティブ化し得る。
【0101】
図50および51の実施形態では、入力デバイス1000は、ハウジング963の一部を形成するか、またはハウジング963との一体構造の一部を形成する。本実施形態の入力デバイス1000は、開口部942の狭い部分965に近接するハウジング963の一端を形成し、ハウジング963の形状と実質的に連続する外側形状および外形を有する。
図50および51に示されるように、入力デバイス1000は、ハウジング963のフランジ967と連続的であるフランジ967を有する。入力デバイス1000は、ハウジング963と結合され、ハウジング963は、ポケット940と連通する、入力デバイス1000に隣接する開放端1006を有し、それにより、入力デバイス1000のポート1004は、ハウジング963によって画定されるポケット940と連通して配置される。本構成では、モジュール930のコネクタ935は、
図52に概略的に示されるように、モジュール930がハウジング963内に挿入されたときに、ポート1004内に受容される。入力デバイス1000は、本明細書のいずれかの箇所に説明される恒久的または取り外し可能な接続技術のうちの1つを使用することによって、一実施形態ではハウジング963内に恒久的に接続されてもよく、別の実施形態ではハウジング963内に取り外し可能に接続されてもよい。本実施形態では、ボタン1001は、
図51に示されるように、入力デバイス1000の外面上に位置付けられ得る。
【0102】
図53および54の実施形態では、入力デバイス1000は、モジュール930と併せてハウジング963およびポケット940内への挿入およびそれらからの取り外しのために構成される別のデバイスである。これらの実施形態の各々の入力デバイス1000は、モジュール930のコネクタ935をハウジング963の外側のポート1004内に挿入し、次いで、モジュール930および入力デバイス1000をハウジング963内に同時に挿入することによって、モジュール930に接続されるケーシングの形態である。一旦挿入されると、入力デバイス1000は、
図48に示される位置と同様、開口部942の狭い部分965に近接する、ハウジング963の一端内に位置付けられる。接続された構造1007を形成するための入力デバイス1000に対するモジュール930の接続およびハウジング963によって画定されるポケット940内への接続された構造1007の挿入は、
図56に概略的に示される。
図53の入力デバイス1000は、主に容量制御ボタン1001Bの場所において、
図54の入力デバイス1000とは異なり、容量制御ボタン1001Bは、
図53の実施形態では入力デバイス1000の上面上に位置し、
図54の実施形態では入力デバイス1000の側面上に位置する。ハウジング963およびバンド920が、開口部1005、突出部987、印1008などを含む、ボタン1001を操作するための特徴の効果的な場所などによって、
図53および54の入力デバイス1000のいずれかとの使用のために構成され得ることが理解される。
【0103】
図48~56の入力デバイス1000は、
図15~19に例示されるようにバンド920に関して使用可能であり、かつ
図20~40に例示されるように製造されるように、図示および説明される。他の実施形態では、本明細書に説明される入力デバイス1000の様々な実施形態が、本明細書に説明されるバンド920の他の実施形態、例えば、
図6および7に示されるバンド920と利用され、本明細書に説明されるように製造され得る。入力デバイス1000および/またはバンド920が、そのような組み合わせに対して好適な機能を提供するように修正され得ることが理解される。
【0104】
上記のように、入力デバイス1000は、
図57に示されるように、送信機1003を介した外部デバイス1002との通信のために構成される。外部デバイス1002は、上記のコンピュータデバイス200の任意の構成要素を含み得、肉体的活動中にユーザによって持ち運ばれ得るか、またはその近くに位置付けられ得る、携帯電話または他のモバイルデバイスとすることができる。また上記のように、入力デバイス1000は、ボタン1001を押す順番および/または長さを含む、ボタン1001のアクティブ化を示すボタン入力を含む信号を外部デバイスに送信するように構成され得る。外部デバイス1002は、入力としてボタン入力を受信し、ボタン入力に基づいてさらなる作用を行うように構成されたソフトウェアを含み得る。例えば、外部デバイス1002上のソフトウェアは、ボタン1001を押す特定の順番(例えば、シングル、ダブル、またはトリプルタップ)を異なる信号として解釈し得る、および/またはボタン1001の長押しをボタンタップとは異なるように解釈し得る。さらに、外部デバイス1002は、ボタン入力を異なる目的のための異なる入力として解釈および使用するようにプログラムされ得、デバイス1002は、ボタン入力の解釈を統御する様々なプログラムされたおよび/またはユーザ設定された設定を含み得る。外部デバイス1002は、設定に従って、ボタン入力によって制御および/または影響され得る、様々な用途および機能を含み得る。
【0105】
入力デバイス1000は、複数の外部デバイス1002と通信し得、同時または代替的のいずれかで、モジュール930は、入力デバイス1000および/または外部デバイス1002と通信し得る。入力デバイス1000および/または外部デバイス1002はまた、ビデオおよび/または静止画を捕捉することができ得る身体装着カメラなどの外部カメラ1008と通信し得る。入力デバイス1000および/または外部デバイス1002はまた、追加のデータの収集および/または通信のために、
図4および5に示され、本明細書に説明されるアセンブリ400、304などの1つ以上のアセンブリと通信し得る。外部デバイス1002が、異なるタイプの入力デバイス、例えば、モジュール930、
図4に示されるアセンブリ400または他の着用可能なアセンブリ(例えば、スマートウォッチ)からボタン入力を受信し得、本明細書に説明される外部デバイス1002の方法、機能、および動作が、本明細書に説明される実施形態による入力デバイス1000との使用に限定されないことが理解される。入力デバイス1000または任意の他の入力デバイスからの入力なしで外部デバイス1002によって動作され得る機能および用途の例としては(限定せずに)、情報の記憶および削除、1つ以上の他のデバイスへの信号の送信、電話発信の開始、応答、または終了、テキスト、写真、またはビデオメッセージの送信、ウェブサイト、ソーシャルメディアアウトレット、ブログ、RSSフィードなどへの情報の投稿、特定の人々のグループおよび/または他のデバイスとの情報の共有、場所信号の送信、外部デバイス1002によって再生されている音楽および/またはビデオの制御、外部デバイス1002の内蔵カメラまたは外部カメラを含む、外部デバイス1002と関連付けられたカメラの制御、モジュール930との相互作用、モジュール930から受信したデータの送信、外部デバイス1002および/または入力デバイス1000の電源オンまたはオフ、ならびに他の機能が挙げられる。外部デバイス1002に対する入力デバイス1000の機能は、外部デバイス1002上の設定によって統御され得る。またさらに、外部デバイス1002によって実施される情報のいくつかの処理は、他のデバイスからのさらなる情報を処理および受信するために別のデバイス(例えば、サーバ)に情報を送信することを含み得ることが理解される。
【0106】
他の実施形態では、本明細書に説明される構造および方法の態様が、本明細書に説明されるバンドの範囲を超えて、衣服の物品または他の着用可能な物品に関して使用および/または適合され得る。例えば、
図78~80に例示されるように、ハウジング20は、シャツまたはジャケットの形態の衣服の物品10に接続され得る。ハウジング20は、本明細書に説明されるモジュール930の態様のうちの少なくともいくつかを含み得る電子モジュール80を係合させるように構成され、電子モジュール80は、上記の任意の機能を達成し、かつ上記の様々なネットワーク環境内で動作するように構成され得る。一実施形態では、衣服の物品10は、1つ以上の電動構成要素14を含み、電子モジュール80の機能は、電動構成要素14に給電することを含む。本実施形態のハウジング20および/または衣服の物品10は、ハウジング20と電動構成要素14との間の電気接続を確立して、モジュール80が、ハウジング20と係合されたときに、構成要素14を給電することを可能にするように、様々な接続構造を含む。
【0107】
衣服の物品10の一例は、物品10上に装着され、かつ肩領域内に位置付けられた、ハウジング20を有する上半身用衣類(例えば、シャツまたはジャケット)の形態で
図78~80に示される。ハウジング20および本明細書に説明される他の態様は、シャツ、パンツ、ボディスーツ、上着、履物、帽子、手袋、ベルトなどの従来の衣服の物品、またはアームバンド、ウエストバンド、ハーネス、もしくは他の着用可能な物品などの、ハウジング20を支持するように具体的に設計される専用の衣服の物品を含む、任意の衣服の物品10と使用され得ることが理解される。一実施形態では、物品10は、それに接続された少なくとも1つの電動構成要素14を有する。
図78~80に例示される物品10は、発光デバイス18、例えば、発光ダイオード(LED)または他のデバイスの1つ以上のアレイ16の形態の電動構成要素14を含む。物品10は、
図78~80の各腕部分15の前腕エリア上に位置するアレイ16を有する。一組の導電性リード17(例えば、+/-または電源/接地)が、各アレイ16に接続され、アレイ16の発光デバイス18の全てに電力を供給するように構成される。
図78~80の実施形態のリード17は、波またはジグザグパターンで構成され、弾性変形可能な材料上に装着される。本構成は、リード17を損傷せずにスティッチングおよび撓ませることを可能にし、これは、リード17が使用中に動くかまたは撓む物品10のエリアにわたって延在するときに有利である。リード17は、アレイ16または他の電動構成要素14を給電するための電源まで延在し、
図78~80の実施形態では、リード17は、ハウジング20まで延在して、モジュール80が電源として機能することを可能にする。衣服の物品10が、物品10と、構成要素14、ハウジング20、および他の特徴と、を含む、アセンブリの一部であると見なされ得ることが理解される。
【0108】
ハウジング20の実施形態の一例が、
図63~75に例示される。ハウジング20は、物品10とは別に形成され、接合、機械的接続、またはそれらの組み合わせなどによって、物品10に接続される。ハウジング20は、モジュール80を係合させ、保持するように構成され、モジュール80がハウジング20内に係合されたときのモジュール80に対する電気接続のために構成されたインターフェース31を形成する電気接続構造30と併せてハウジング20を含むハウジングアセンブリ19の一部として提供され得る。
図63~75の実施形態では、ハウジング20は、モジュール80を受容するために構成されたチャンバ22を画定する容器21を備えるが、ハウジング20は、別の実施形態では異なる構造を使用してモジュール80を係合させ、保持し得る。ハウジング20は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)材料で作製され、一実施形態では射出成形によって形成されるが、他の実施形態では、他の材料および/または他の技術で部分的または完全に作製されてもよい。一実施形態では、容器21は、射出成形によって単一片で形成される。本実施形態の容器21は、チャンバ22を画定する壁23を有し、またチャンバ22に対するアクセスを提供するアクセス開口部24を有する、適度の硬質のシェルである。一実施形態では、容器21の硬さは、モジュール80を保護するために十分であり得る。容器21を形成する材料の硬さは、物品10を形成する材料の硬さよりも硬くすることができる。
図63~66に示されるように、例示された実施形態のハウジング21は、アクセス開口部24の少なくとも一部分の周囲に内向きに延在し、かつチャンバ22内にモジュール80を保持するように機能する、リップ25を有する。容器21の壁23は、本明細書により詳細に説明されるように、モジュール80(例えば、コネクタ81)の一部分を包囲および保持するように構成される。
図63~66の実施形態では、壁23のうちの1つが、この包囲を形成するように容器21の上側27にわたって延在し、それにより、壁23およびリップ25が、上側27上にアクセス開口部24を画定する。
【0109】
一実施形態では、ハウジング20は、容器21の外周の少なくとも一部分の周囲に外向きに延在し、かつ物品10に対する接続のために構成される、フランジ26をさらに有する。
図63~75に示される実施形態では、フランジ26は、概して、ハウジング21の全周の周囲に単一平面で延在する。他の実施形態では、フランジ26は、異なる構成(例えば、断続的)を有してもよく、または存在しなくてもよい。概して、
図63~75に示されるハウジング20の外面は、美観、およびハウジング20がユーザの身体に係合したときの快適さの向上の両方のために、平滑な外形である。ハウジング20はまた、上側27の反対の底側28を有する。
図63~75の実施形態では、壁23は、電気接続構造30がハウジング20に入ってインターフェース31と接続することを可能にするように底側内に画定された第2の開口部または空洞開口部29を有して、底側28の大部分を形成する。
【0110】
一実施形態では、ハウジング20は、容器21に接続され、かつインターフェース31を形成するようにチャンバ22に露出されることになる電気接続構造30の一部分を固定および支持する、キャリア40をさらに含む。キャリア40は、
図63~75の実施形態では容器21とは別の部品として形成され、機械的係合構造によって容器21に接続される。本実施形態のキャリア40は、キャリア40の横側から外向きに延在し、かつ容器21の横側上の壁23の内側上に位置する係合表面42を係合させて、キャリア40を容器21に関して保持する、2つの保持タブ41を有する。この係合は、
図74に示され、係合表面42は、容器21の壁23上のスロット43内に画定され、ここにタブ41が受容される。本実施形態では、キャリア40は、タブ41がスロット43内に受容されるまで、容器21の底側28上の空洞開口部29を通して挿入され、タブ41は、この挿入を補助するように傾斜表面を有する。本実施形態では、他の機械的係合構造(別々のコネクタまたは締結具を含む)および/または溶接、接合などの他のタイプの接続構造を含む、追加の接続構造が使用されてもよいことが理解される。他の実施形態では、キャリア40は、上記の任意の構造またはそのような構造の組み合わせを含む、異なる接続構造および/または技術を使用して容器21に接続されてもよい。
【0111】
キャリア40は、チャンバ22と連通する、容器21の内側の空洞52内に少なくとも部分的に受容され、キャリア40が、電気接点34をチャンバに対して露出されるように位置付けることを可能にする。キャリア40の構造は、チャンバ22内に延在する棚板46を含み、キャリア40は、電気接点34を収容するように棚板46を通って延在するスロット49を有している。キャリア40はまた、
図71~73に示されるように、棚板46の後端および柱47から前方に延在するベース48に依存する柱47を含み、それにより、キャリア40は、C字形を有する。モジュール80のコネクタ81は、
図72に例示されるように、モジュール80が、一実施形態でチャンバ22内に受容されたときに、棚板46とベース48との間で受容され得る。加えて、
図63~75の実施形態のベース48の一部分は、
図73に示されるように、さらに前方に延在し、容器21と嵌合して、容器21の壁の下に延在する。本構成は、キャリア40と容器21との間に、より安定した複数点接続をもたらす。さらなる実施形態では、キャリア40は、異なる構造を有し得る、および/またはキャリア40は、容器21と、または容器21の一部分と一体的に形成され得、そのため、キャリア40は、別の部品ではない。電気接続構造30の一部分を支持するためのキャリア40のさらなる構造が以下により詳細に説明される。
【0112】
電気接続構造30は、概して、モジュール80がハウジング20と係合されたときにモジュール80に対する外部構成要素(例えば、電動構成要素14および/またはリード17)の電気接続のための経路を作成する。
図63~75の実施形態では、電気接続構造30は、互いに別々であり、かつインターフェース31の電気接点34を形成するようにチャンバ22内に露出された部分を有する、2つの接点部材32、33を含む。接点部材32、33の数が、モジュール80上のアクティブ端子83の数と同一であり得ることが理解される。例えば、
図63~75のインターフェース31は、2つの電気接点34(電源/接地または+/-)を有し、コネクタ81は、以下により詳細に説明されるように、2つのアクティブ端子83を有する。
図63~75に例示された接点部材32、33は、各々、外部構成要素(例えば、リード17)に接続されるように構成された接点パッド35と、接点パッド35からチャンバ22内に延在して、電気接点34を形成するアーム36と、を含む。一実施形態では、アーム36および接点部材32、33は、それら自体が、各々、
図68および69に示されるように、接点パッド35と電気接点34との間で180°の屈曲を形成し、アーム36は、容器21の底側28に沿って延在し、次いで、容器21内に上向きに延在し、次いで、チャンバ22内に戻って、電気接点34を形成する。本実施形態の接点34は、チャンバ22内に延在し、かつコネクタ81上に下向きの力を加えて、堅固な接触を維持する、接点ばねとして構成され、一方でコネクタ81の形状に適応するように上向きに撓むことができるが、他の実施形態では異なって構成されてもよい。一実施形態の接点部材32、33は、各々、板金材料の単一ブランク材から作製され、これは、切断、スタンピング、パンチング、ベンディングなどの様々な形成動作によって接点部材32、33に形成される。これは、接点部材32、33が迅速かつ容易に低コストで製造されることを可能にする。他の実施形態では、接点部材32、33は、異なる材料でおよび/または異なる技術によって形成されてもよい。
【0113】
接点パッド35は、アーム36に対して拡大された幅を有するように
図67~69に示され、リード17または他の外部構成要素の接続のための大きい表面を提供する。接点パッド35に対するリード17の接続は、リード17と、リード17が接点パッド32、33と連通し、それによってインターフェース31と連通して接続される、構成要素と、を配置する。
図67に示されるように、接点パッド35は、容器21の底側28の幅の半分よりも大きい幅を有し得、接点パッド35は、重なる幅によって千鳥状にされ、容器21の底側28の境界内で最大接触面積を提供する構造(例えば、角度付きの表面)を有する。
【0114】
接点パッド35は、様々な異なる構造を使用してリード17に対する接続のために構成され得、特定のタイプのリード17(例えば、ワイヤ、布地、糸、導電性トレースなど)に対してさらに特に適し得る。接点パッド35は、各々、一実施形態の突起37の周囲に巻き付くことによるリード17の接続のための少なくとも1つの突起37を有してもよい。
図63~75の実施形態では、各接点パッド35は、2つの突起37を有し、リード17は、
図81に示されるように、両方の突起37の周囲に巻き付くことによって接続される。他の実施形態では、接点パッド35は、異なる場所に位置し得、外部構成要素との接続を形成するように機能する任意の構造を有し得る。例えば、
図76の接点パッド35は、中央スロット54を有するリッジ付き構造を有し、外側(例えば、ワイヤリード)の周囲のリード17の巻き付き、またはスロット54を介したリード17の糸通し(例えば、導電性糸リードを縫い付ける)を可能にする。別の例として、
図77の接点パッド35は、一対のスロット54を有し、これは、スロット54の間のリード17の巻き付き、または両方のスロット54を通るリード17の糸通しを可能にし得る。さらなる例として、リード17は、
図88に示されるように、中間導体55に接続され得、中間導体55は、次いで、接点部材32、33に接続される。
図88の実施形態では、リード17は、導電性糸リードであり、中間導体55は、導電性布地片である。本構成のリード17は、中間導体55に縫い付けられ/スティッチングされ、中間導体55は、次いで、2つの接点部材32、33の接点パッド35に縫い付けられ/スティッチングされ、
図77に示されるように構成され得る。他の実施形態では、異なって構成されるリード17および/または接点部材32、33に関するものを含む、中間導体55の他のタイプおよび構成が使用されてもよい。
図76~77および26の実施形態の接点部材32、33が、別様に、
図63~
図75の接点部材32、33と実質的に同様に、または本明細書に説明される任意の他の実施形態に従って、構成されてもよいことが理解される。
【0115】
図67および73に例示されるように、本実施形態の接点パッド35は、ハウジング20の外部にあり、容器21の底側28に隣接して位置付けられており、アーム36は、ハウジング20の外側から容器21の壁23のうちの1つを通って(例えば、空洞開口部29を通って)、チャンバ22内に延在する。加えて、接点部材32、33は、各々、一実施形態ではハウジング20に対する接続のための装着構造を有する。
図68~74の実施形態に示されるように、キャリア40は、背面上に2つの支柱44を有し、接点部材32、33のアーム36は、各々、支柱44のうちの一方を受容する受容部38を有する。受容部38を取り囲むアーム36の部分は、拡大され、受容部38は、本実施形態では圧入接続で支柱44を受容するように構成される。一実施形態では、接点部材32、33が、構築完了後、接点部材32、33を定位置に固定するために、より多数の接続および/または支持点を備えてもよいこと、ならびに装着構造(例えば、支柱44および受容部38)が、一実施形態では、構築中、かつ容器21に対するキャリア40の接続前に、接点部材32、33をキャリア40に接続するために使用されてもよいことが理解される。接点部材32、33は、他の実施形態では追加のまたは異なる装着構造を有してもよい。
【0116】
図84に例示される別の実施形態では、接点部材32、33は、ハウジング20の外側上に位置しない接点パッド35を有し得る。本実施形態では、接点パッド35は、キャリア40の後壁に沿って、かつ構築後に空洞52内に位置する。
図84に示されるように、電気接点34は、本実施形態では接点パッド35から直接延在する。リード17は、
図84では接点パッド35に溶着されているように示されるが、接点パッド35は、他の実施形態では他の接続構造を備えてもよい。
図84の接点パッド35は、以下により詳細に説明されるように、キャリア40に対する接続のための装着構造38をさらに含む。
【0117】
キャリア40は、装着構造38、44に加えて、モジュール80に対する接続のためにハウジング20のチャンバ22に露出される位置に、接点部材32、33の電気接点34を位置付けるように構成される。一実施形態3では、電気接点34は、
図69~74に示されるように、キャリア40内のスロット49内に受容される。本実施形態の接点部材32、33のアーム36は、上記のようにキャリア40の背面に沿って延在し、スロット49は、キャリア40の後部まで通って延在し、それにより、電気接点34は、スロット49内に前方に延在し、スロット49内に少なくとも部分的に受容される。スロット49は、電気接点34がキャリア40の棚板46の下のチャンバ22に露出されることを可能にし、一方でまた、モジュール80によって係合されたときに必要な場合、接点34が上向きに撓むための空間を提供する。本構成のキャリア40は、モジュール80に対する位置付けまたは位置合わせ機能の両方、電気接点34およびモジュールコネクタ81の両方を接続用の定位置に位置付けること、ならびに電気接点34に対する保護機能を提供する。キャリア40および/または接点部材32、33は、他の実施形態では異なる構造を有してもよく、位置付けおよび保護機能を容易にするように相補的構造を有してもよい。
【0118】
実施形態の一例では、ハウジング20は、以下により詳細に説明されるように、ハウジング20に接続され、かつモジュール80が容器21と係合されたときに、モジュール80と相互作用するように構成された、磁石50を含む。磁石50は、磁石50の磁場がチャンバ22を貫通するように位置付けられる。
図63~75の実施形態のハウジング20は、キャリア40と係合され、かつチャンバ22に隣接してキャリア40上の凹部51内に受容される、磁石50を含む。凹部51は、
図69~73に例示される実施形態では柱47から遠位である、ベース48の遠位端上に位置する。本実施形態の磁石50は、ハウジング20内に埋設され、かつチャンバ22に物理的に露出されず、磁石50とチャンバ22との間に位置付けられた容器21の壁23のうちの1つ、および磁石50が、
図73に例示されるように、壁23の外面上に位置付けられている。磁石50は、一実施形態ではキャリア40および容器21の隣接壁23の両方による係合によって凹部51内に固定され得る。接合材料、機械的保持構造、締結具などを含む、追加または代替の保持構造が、他の実施形態で使用されてもよい。他の実施形態では、磁石50は、キャリア40内または容器21の壁23内などの、ハウジング20内に一体成形されてもよく、または磁石50は、異なる構造を使用してキャリア40上に装着されてもよい。追加の実施形態では、磁石50は、容器21上に装着され得る、および/または磁石50は、磁石50の少なくとも一部分がチャンバ22内に物理的に露出されるように位置付けられ得る。
【0119】
ハウジングアセンブリ19は、まず、接点部材32、33および磁石50をキャリア40に接続することによって、一実施形態に従って構築される。
図63~75の実施形態では、磁石50は、磁石50を凹部51の内側に配置し、任意の接合材料または他の保持構造を適用することによって、固設され得る。接点部材32、33は、支柱44が受容部38内に受容され、かつ電気接点34がスロット49内に受容された状態で、
図69~71に示される位置に接点部材32、33を配置することによってキャリア40に接続され得る。キャリア40、ならびにキャリア40に接続された磁石50および接点部材32、33を含むサブアセンブリは、次いで、容器21に接続され得る。この接続は、キャリア40を容器21内の空洞52内に挿入することによって達成され得る。
図63~75の実施形態では、キャリア40の挿入は、保持タブ41を、スロット43内に摺動させ、係合表面42に係合させて、キャリア40を空洞52内で保持させる。この様式で接続されたとき、接点部材32、33の一部分は、キャリア40と空洞52を画定する容器21の表面との間で係合され、磁石50は、キャリア40と容器の隣接壁23との間で係合され、これは、キャリア40および磁石50と接点部材32、33との間の接続に安定性を付加する。キャリア40の底部および空洞52の開口部29は、次いで、
図75に示されるように、被覆部材53で被覆され得る。被覆部材53は、例えば、ハウジングアセンブリ19の構成要素に接着する、一区画の材料または塗布されたコーティングとすることができる。追加的に、被覆部材53は、耐湿性であってもよく、かつ水分、泥、もしくは他の異物の侵入に対して空洞をシールするように機能してもよく、および/または短絡に対して接点部材32、33を絶縁するように電気絶縁性を有してもよい。この段階でのハウジングアセンブリ19は、次いで、着用可能な物品10に接続され得る。
【0120】
一実施形態では、リード17は、物品10に対するハウジングアセンブリ19の接続前に接点部材32、33に接続される。上で考察されるように、リード17は、一実施形態では接点部材32、33上の接点パッド35に接続され、リード17は、
図81に示される実施形態では接点パッド35上の突起37の周囲に巻き付くことによって接続される。他の実施形態では、リード17は、
図76、77、84および88に示される構成などの別の構成では、接点部材32、33に接続され得る。代替的に、リード17は、ハウジングアセンブリ19が物品10に接続された後に接点部材32、33に接続されてもよい。別の実施形態では、ハウジング20は、
図82および83に示されるなどの、物品10に対するハウジング20の接続後に、リード17および接点パッド35にアクセスするアクセス特徴を提供され得る。
図82は、容器21が、容器21の底側28を形成する壁23を通って延在する開口部70を有する、ハウジング20を例示し、リード17および接点パッド35に対するチャンバ22内からのアクセスを提供する。開口部70は、感電および/または異物に対する保護を行うために、所望されるアクセスが完了したときにカバー71でシールされ得る。カバー71は、液体シール剤、樹脂充填剤、または容器21に接続されたカバー片などの、チャンバ22の内面上に適用されるものであり得、カバー71は、恒久的であってもよく、または取り外し可能であってもよい。
【0121】
実施形態の一例では、ハウジングアセンブリ19は、ハウジングアセンブリ19を物品10に接合することによって、物品10に接続される。
図85~87は、ハウジング20の少なくとも一部分上で熱プレス動作を使用してハウジングアセンブリ19を物品10に接合するための方法および熱プレスアセンブリ60の一実施形態を例示する。熱プレスは、加熱活性化フィルムなどの接合材料61を利用し得る。
図86および87の熱プレスアセンブリ60は、ハウジング20のフランジ26の周囲を熱プレスするように構成され、フランジ26は、物品10の隣接部分を形成する布地または他の材料の少なくとも上層62と底層63との間でプレスされている。上層62および底層63は、別々の部品であってもよく、または両方の層62、63を作成するために折り畳まれている単一片の一部であってもよい。追加の層が使用されてもよく、
図85~87に示される実施形態の上層62および底層63が、それぞれ、複数の上層62または底層63を含んでもよいことが理解される。
図85~87に示される熱プレスする前に、接合される構成要素は、ハウジング20のフランジ26の上側および底側の周囲に塗布された接合材料61を有し、かつ上層62および底層63が、それぞれ、フランジ26の上側の上および底側の下に位置付けられるなどの、接合のための層状構成に構築される。一実施形態では、ハウジングアセンブリ19は、まず、動作中にハウジングアセンブリ19を固定するために、一時的な接続によって、例えば、スティッチングによって、物品10の一方または両方の層62、63に接続され得る。
【0122】
図86および87に示されるように熱プレスアセンブリ60は、2つの対向する型片64、65を含み、それらは、環状の形状であり、各々が、内部開口部66を有し、そのため、型片64、65は、ハウジング20のフランジ26の周囲のみをプレスするように構成される。本構成では、ハウジング20の主本体が開口部66内に受容され、そのため、型片64、65は、ハウジング20の主本体または層62、63の隣接部分をプレスせず、これは、熱の適用を局所化し、物品10およびハウジング20の非プレス部分上での所望されないマークまたは変色を生じさせることを回避する。
図85~87に示される実施形態では、材料の層62、63は、容器21の上側27および底側28の両方を被覆する。本構成では、孔またはスリット(図示せず)が、上層62内に形成されて、インターフェース31に対するアクセスを提供し、別の孔またはスリット(図示せず)が、底層63内に形成されて、接点パッド35に対するアクセスを提供する。上層62は、
図89および91に示されるように、容器21のチャンバ22内に押し下げられ得、接点部材32、33のアーム36および接点パッド35は、
図81および91に示されるように、底層63を通って延在し、底層63の下に位置し得る。一実施形態では、上層62は、
図91に示される場所67などで、上層62と容器21の1つ以上の内面との間の追加の接合材料の塗布などによって、容器21のチャンバ22内でハウジング20にさらに接合され得る。追加の接合材料は、所望の場所内の熱プレスに対する上型64の修正によって、または同一もしくは後続の熱プレス動作での別の型(図示せず)の使用によってのいずれかで熱プレスされ得る。代替的に、にかわ、セメント、または他の接着剤などの追加の接合材料は、熱プレスを必要としない場合がある。ハウジング20の他の部分は、同様の様式で層62、63に接合され得る。別の実施形態では、
図90に示されるように、容器21のアクセス開口部24と略同一サイズの開口部68などの、より大きい開口部が、上層62に切削され得る。
【0123】
リード17が接点部材32、33に接続され、ハウジングアセンブリ19が物品10に接続された後、絶縁材料69が、
図81に示されるように、一実施形態では、電気接続構造30の露出された部分の一部または全部を被覆するように塗布され得る。本実施形態では、絶縁材料69は、少なくとも接点パッド35とリード17に対する接続とを被覆する。
図81の実施形態の絶縁材料69は、被覆部材53によってまだ被覆されていない、接点パッド35、および接点部材32、33のアーム36の一部分と、リード17の一部分とを含む、ハウジング20の外側上に露出され、かつ容器21の底側28の下にある電気接続構造30の全部分を被覆する。この絶縁材料69は、電力が印加されたときに、接点部材32、33の両方が接触された場合に起こり得る、短絡および感電に抵抗する。絶縁材料69はまた、環境内の物質、特に水分の侵入に対する、電気接続構造30の少なくともいくつかのシールを提供し得る。これは、発汗がモジュール80および/または電気接続構造30の機能に影響を及ぼし、感電の危険性を増大させ得るため、ハウジングアセンブリ19が運動競技衣類に接続されるときに特に有利である。絶縁材料69は、一実施形態では被覆部材53に使用された材料と同一材料とすることができる。絶縁材料69および/または被覆部材53の材料として使用され得る材料の例としては、ハウジングアセンブリ19の構成要素に接着する一区画の材料または塗布されたコーティングが挙げられる。
【0124】
他の実施形態では、異なる接合材料61を使用することによる、または縫い付けまたは締結具などの機械的接続技術を使用することによるなどの、熱プレスを利用しない異なる接続技術が、ハウジングアセンブリ19を物品10に接続するために使用され得る。加えて、ハウジングアセンブリ19は、他の実施形態では非着用可能な物品10に関して使用され得る。ハウジングアセンブリ19は、任意の接続技術を使用して着用可能な物品10に接続されたときに認識され得る、かつ異なるタイプの物品10に関して使用されたときにも認識され得る、多数の利点を提供する。
【0125】
システム12および/またはハウジングアセンブリ19に関して使用可能である電子モジュール80の例が
図62~64および72に示される。
図62~64および72に例示されるように、本実施形態のモジュール80は、外部コネクタ81を支持し、かつ1つ以上の電子構成要素82を含有する、ケーシング87を含む。外部コネクタ81は、モジュール80の意図される用途に応じて様々な構成を有し得る。
図62~64および72の実施形態では、コネクタ81は、複数の端子83を含むUSB形式コネクタであり、これは、充電および/またはポートに接続されたコンピュータデバイスとの通信などのために、USBポートに接続され得る。
図92および93は、モジュール80の実施形態を概略的に例示する。電子構成要素82は、一実施形態では少なくとも電源90を含み得、プロセッサ91、メモリ92、入力出力デバイス(I/O)93、送信機/受信機(TX/RX)94、ならびに/または
図92および93に例示され、以下により詳細に説明される他の構成要素を含む、追加の電子構成要素を含み得る。
図92は、モジュール80が給電のみの使用のために構成され、データ収集、性能監視、または通信用ではない、一実施形態を例示する。本実施形態では、モジュール80は、電源90、プロセッサ91(プリント回路基板の形態であり得る)、および以下により詳細に説明される磁気センサ86を含む。メモリなどの他の構成要素が、他の実施形態に含められてもよい。
図93は、モジュール80が、給電、ならびにデータ収集、性能監視、および/または通信を含む、複数の機能のために構成される、別の実施形態を例示する。本実施形態では、モジュール80は、メモリ92、I/O93、およびTX/RX94を追加的に含む。モジュール80は、簡潔さのために例示されない本明細書に説明されるセンサなどの追加の構成要素を含んでもよく、モジュール80が他の実施形態で追加または代替の構成要素をさらに含んでもよいことが理解される。
【0126】
コネクタ81は、モジュール80の1つ以上の電子構成要素82に接続され得る。例えば、
図62~64および73の実施形態では、モジュール80は、コネクタ81を介した電力出力を提供するように構成され、コネクタ81は、
図92および93に示されるように、そうするために電源90に接続される。加えて、
図62~64および73の実施形態では、コネクタ81は、複数の端子83(示される実施形態では4つ)を有し、端子83の2つのみが、インターフェース31によってアクティブに係合され、そのため、追加の端子83は、係合されない。より具体的には、
図63~75の実施形態では、インターフェース31は、2つの電気接点34(電源および接地)を含み、
図62~64および
図73のモジュール80がハウジング20内に挿入されたとき、電源接点34は、第1の端子83を係合させ、接地接点34は、コネクタ81の複数の端子83のうちの第2の端子83を係合させる。本構成では、モジュール80の電源90は、2つのアクティブ端子83を介して電源および接地接点34を通して給電するように構成され、コネクタ81の端子83の残りは、
図92に例示されるように、非アクティブであるか、またはインターフェース31によってアクティブに係合されない。本構成は、コネクタ81が、コンピュータデバイスのUSBポート内への挿入のために構成されるUSB形式コネクタとして構成され、一方でまた、2つの電気接点34のみを用いてインターフェース31を通して給電するように機能することを可能にする。
【0127】
別の実施形態では、モジュール80は、追加的または代替的に、コネクタ81を通してデータ、命令、および他の情報を送受信するように構成され得る。本実施形態のコネクタ81は、
図93に示されるように、この機能を可能にするために、プロセッサ91、メモリ92、TX/RX94、および/または他の構成要素に接続され得る。例えば、モジュール80およびコネクタ81は、とりわけ、運動センサ(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、力センサ、角速度センサ、方位磁石など)、場所判定デバイス(例えば、GPS)、光(非可視光を含む)センサ、温度センサ(周囲温度および/または体温を含む)、睡眠パターンセンサ、心拍数モニタ、画像捕捉センサ、および/または湿度センサなどの、インターフェースと通信する他の構成要素からインターフェース31を通してデータを受信するように構成され得る。別の例として、モジュール80およびコネクタ81はまた、インターフェース31を通して命令を送信して、インターフェース31と通信する他の構成要素を制御するように構成され得る。さらなる例として、モジュール80およびコネクタ81は、上記のように、ハウジング20からのモジュール80の取り外し、およびポート内へのコネクタ81の挿入などによって、別のコンピュータデバイス上のポートを介した通信のために構成され得る。他の構成要素とのそのような通信が、他の実施形態では無線でまたは複数のコネクタ81の使用によって達成され得ることが理解される。
【0128】
モジュール80は、電子構成要素82の動作を制御するように構成される1つ以上のボタン84をさらに含み得る。例えば、
図62~64の実施形態では、モジュール80は、コネクタ81を介した電源90の出力をアクティブ化または非アクティブ化するために、「電源」ボタンとして使用するように構成された単一ボタン84を含む。モジュール80のケーシング87およびコネクタ81、ならびに存在する場合、ボタン84はまた、水分の侵入に対してシールされ得、これは、運動競技用途の物品10に関して使用されるときに特に有利であり得る。一実施形態では、シールは、ケーシング87内の任意の接合部85の周囲、およびケーシング87と端子83またはボタン84との間の任意の接合部の周囲を超音波溶接することによって達成され得る。
【0129】
ハウジング20は、モジュール80がハウジング20内に受容されたときに、モジュール80を物理的および電気的に係合させる構造を含む。モジュール80のコネクタ81を物理的および電気的に係合させるように機能するインターフェース31およびその電気接点34は、上記のとおりである。キャリア40は、
図73に示されるように、コネクタ81の端の上、底および側部を係合させる。本構成では、棚板46およびベース48は、コネクタ81の上および底を係合させ、棚板46、柱47、およびベース48は、コネクタ81の端を受容するように構成された受容部57を画定するように結合する。キャリア40はまた、棚板46とベース48との間に延在して受容部57の側部をさらに画定する側壁58を有する。容器21の壁23はまた、容器21の上側27および底側28上の壁23、ならびに容器21の側部上の隣接壁23を含む、本実施形態の受容部57の一部分を画定する。キャリア40のベース48および容器21の底側28上の壁23は、受容部57内に誘導する傾斜表面59を作成するように結合し、容器21の上側27上の壁23は、コネクタ81の挿入を容易にするように、傾斜表面59を同様に画定する。受容部57および受容部57を画定する構造はまた、コネクタ81を意図しない短絡、泥、粉塵、水分などから保護するために、コネクタ81を包囲する。アクセス開口部24の少なくとも一部分の周囲のリップ25は、
図63~64に例示されるように、モジュール80をチャンバ22内に保持するようにモジュール80をさらに係合させる。本実施形態では、リップ25は、アクセス開口部24の一部分のみの周囲に内向きに延在し、インターフェース31の反対の開口部24の端56の横断、および端56に隣接する開口部24の各側部24の一部分の下降を含む。このように構成されると、受容部57の周囲のキャリア40および容器21の構造は、モジュール80のコネクタ81を保持し、リップ25は、コネクタ81の反対のモジュール80の端を保持し、したがって、安定した複数点保持構造をもたらす。他の実施形態では、モジュール80は、異なる接続および保持構造を使用して、他の手段でハウジング20によって係合および保持されてもよい。
【0130】
モジュール80は、モジュール80がハウジング20および/またはインターフェース31と係合されていないときに、コネクタ81の端子83のアクティブ化を防止するように機能するロックアウト特徴を有して構成され得る。
図62~75の実施形態では、モジュール80は、磁石50に近接したときに磁石50を検出するように構成される、ホール効果センサなどの磁気センサ86を含む。磁気センサ86は、
図72に概略的に示され、磁石50の磁場は、磁場がチャンバ22内に延在し、かつモジュール80がチャンバ22内に受容されたときにセンサ86によって検出可能であるために十分である。本実施形態のモジュール80は、センサ86が磁石50を検知しないときにコネクタ81を非アクティブ化し、かつセンサ86が磁石50を検知したときにコネクタ81をアクティブ化するように構成される。モジュール80は、コネクタがアクティブ化されたとき、すなわち、モジュール80がハウジング20およびそのインターフェース31と係合されたとき、端子83を通して電源90から給電するのみである。このロックアウト特徴は、モジュール80が容器21の外側でアクティブであるときに、ユーザが端子83の両方に接触した場合、短絡または感電が起こり得るため、モジュール80の安全性を向上させる。
【0131】
本明細書に説明される運動競技バンドおよび他の衣服の物品、ハウジング、ならびにモジュールの様々な実施形態は、既存の技術を超える利益を提供する。例えば、モジュールおよびそれが受容されるポケットの構成は、生理学的センサをユーザの皮膚に近接して配置するように動作することができ、これは、そのようなセンサがユーザの生理学的データを捕捉する能力を増強することができる。別の例として、本明細書に説明されるバンドおよび/またはハウジングの構造は、本明細書に説明されるおよび/または当業者によって認識される利益の中でも、付属肢にかつそこから、迅速かつ容易にバンドを引っ張ることを行うために弾性材料の伸縮を制御することができ、使用中のバンドの滑りを防止することを補助することができ、使用中の電子モジュールからの水分の通過を容易にすることができ、そして、バンドの耐久性および耐水洗性を向上することができる。さらなる例として、本明細書に説明される追加の入力デバイスは、外部デバイスとの通信および相互作用に関する増強された能力と、競技中または他の運動競技イベント中に運動選手によるそのような外部デバイスの活動中動作およびそれとの通信のための単純なインターフェースと、を提供する。本明細書に説明される製造方法の様々な実施形態もまた、既存の技術を超える利益を提供する。例えば、本明細書に説明されるバンドの製造方法は、効率的に生産することができる耐久性のある構造をもたらす。本明細書に説明されるモジュール、入力デバイス、および外部デバイスの動作のための様々な方法は、モジュールの性能監視動作を増強することができ、バンドおよびモジュールの使用に関してユーザに増強された機能性を提供することができる。またさらなる利益が当業者によって認識される。
【0132】
いくつかの代替的な実施形態および例が本明細書に説明および例示されてきた。当業者は、個々の実施形態の特徴、可能な組み合わせおよび構成要素の変形を理解するであろう。当業者は、実施形態のいずれかが、本明細書に説明された他の実施形態との任意の組み合わせで提供され得ることをさらに理解するであろう。本発明が、その概念または中心的な特性から逸脱せずに、他の特定の形態で具現化され得ることが理解される。それゆえに、本例および実施形態は、全ての点において、例示的であり、制約的ではないように考慮されるべきであり、本発明は、本明細書に与えられた詳細に限定されるべきではない。本明細書に使用される「第1」、「第2」、「上」、「底」などの用語は、例示的な目的のみを意図し、決して実施形態を限定するものではない。加えて、本明細書に使用される「複数」という用語は、非結合的または結合的のいずれかにおいて、必要に応じて、無限数までの1を超える任意の数を示す。さらに、本明細書に使用される、物品または装置を「提供する」という用語は、物品に対して実施されることになる将来的な作用に対して物品を利用可能またはアクセス可能にすることを幅広く意味し、物品を提供する当事者が物品を製造、生産、もしくは供給したこと、または物品を提供する当事者が物品の所有権または支配を有することを暗示するものではない。したがって、特定の実施形態が例示および説明されてきたが、多数の修正が、本発明の概念から著しく逸脱せずに想到される。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
着用可能な物品を備え、前記着用可能な物品は、前記着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層および底層を有し、
チャンバを画定し、かつ前記チャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する、容器を備えるハウジングアセンブリを備え、それにより、容器が、電子モジュールを、前記アクセス開口部を介した前記電子モジュールの挿入によって前記チャンバ内で取り外し可能に受容するように構成され、前記上層と前記底層との間で、前記ハウジングアセンブリは前記着用可能な物品に接合され、それにより、前記上層および前記底層が、接合材料によって前記容器に接合され、前記ハウジングアセンブリが、前記チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッド、および前記第1の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを備える、第1の接点部材と、前記チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッド、および前記第2の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを備える、第2の接点部材と、をさらに備え、それにより、前記第1および第2の電気接点が、前記チャンバに対して露出され、かつ前記電子モジュールが前記容器内に受容されたときに前記電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成し、
第1の導電性リードを備え、前記第1の導電性リードは、前記第1の接点パッドに接続され、前記第1のリードを前記第1の電気接点との電気通信状態に配置し、
第2の導電性リードを備え、前記第2の導電性リードは、前記第2の接点パッドに接続され、前記第2のリードを前記第2の電気接点との電気通信状態に配置し、
前記着用可能な物品に接続される電動構成要素を備え、前記第1および第2の導電性リードが、前記電動構成要素に接続される、システム。
【請求項2】
前記第1および第2の接点部材は、前記容器内の空洞内に挿入されるキャリア上に装着され、それにより、前記キャリアが、前記容器と係合され、前記第1および第2の電気接点を支持して、前記インターフェースを形成し、前記第1のアームおよび前記第2のアームが、前記容器の外側に延在し、それにより、前記第1の接点パッドおよび前記第2の接点パッドが、前記容器の外面に隣接して位置付けられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
少なくとも前記第1の接点パッドおよび前記第2の接点パッドが絶縁材料によって被覆される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記接合材料が、前記容器と前記上層および底層との間に配置されるヒートシール性材料であり、前記上層および前記底層が前記容器に熱プレスされて前記ハウジングアセンブリを前記着用可能な物品に接合する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記容器が、前記容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、前記熱プレスすることが、前記容器の前記フランジの少なくとも周囲に適用される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記上層および前記底層が、異なる材料で形成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記上層が、使用時に前記着用可能な物品の外面を形成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記アクセス開口部が、前記容器の上側上にあり、前記第1および第2のアームが、前記上側とは反対の前記容器の底側から延在し、前記底層が、前記着用可能な物品が使用中であるときに、前記上層の内側に位置付けられ、前記上層は、前記容器の前記上側の少なくとも一部分を被覆し、それにより、前記アクセス開口部が前記着用可能な物品の外側からアクセス可能となる、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記上層の一部分が、前記アクセス開口部内に延在し、前記チャンバを画定する前記容器の内面に接合される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1および第2の導電性リードが、使用中の前記着用可能な物品の内面の内側の場所で前記第1および第2の接点パッドに接続される、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
システムであって、
着用可能な物品を備え、前記着用可能な物品は、前記着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層および底層を有し、前記底層が、前記着用可能な物品が使用中であるときに、前記上層の内側に位置付けられ、
チャンバを画定し、かつ前記チャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する、容器を備えるハウジングアセンブリを備え、それにより、容器が、電子モジュールを、前記アクセス開口部を介した前記電子モジュールの挿入によって前記チャンバ内で取り外し可能に受容するように構成され、前記ハウジングアセンブリが、前記チャンバの外側に位置付けられた第1の接点パッド、および前記第1の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第1の電気接点を形成する第1のアームを備える、第1の接点部材と、前記チャンバの外側に位置付けられた第2の接点パッド、および前記第2の接点パッドから前記チャンバ内に延在して第2の電気接点を形成する第2のアームを備える、第2の接点部材と、をさらに備え、それにより、前記第1および第2の電気接点が、前記チャンバに対して露出され、かつ前記電子モジュールが前記容器内に受容されたときに前記電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成し、
前記上層と前記底層との間で、前記ハウジングアセンブリは前記着用可能な物品に接合され、それにより、前記上層および前記底層が、接合材料によって前記容器に接合され、前記第1のアームおよび前記第2のアームが、前記底層を通って延在し、前記着用可能な物品の内面に隣接して位置付けられる、システム。
【請求項12】
前記アクセス開口部が、前記容器の上側上にあり、前記第1および第2のアームが、前記上側とは反対の前記容器の底側から延在し、前記上層は、前記容器の前記上側の少なくとも一部分を被覆し、それにより、前記アクセス開口部が前記着用可能な物品の外側からアクセス可能となる、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記上層の一部分が、前記アクセス開口部内に延在し、前記チャンバを画定する前記容器の内面に接合される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記底層が、使用中に前記着用可能な物品の前記内面を形成する、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1および第2の接点パッドが、前記第1および第2のアームよりも大きい幅を有する、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1および第2の接点部材は、前記容器内の空洞内に挿入されるキャリア上に装着され、それにより、前記キャリアが、前記容器と係合され、前記第1および第2の電気接点を支持して、前記インターフェースを形成し、前記第1のアームおよび前記第2のアームが、前記容器の外側に延在する、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
少なくとも前記第1の接点パッドおよび前記第2の接点パッド、ならびに前記着用可能な物品の前記内面の一部分が絶縁材料で被覆される、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記接合材料が、前記容器と前記上層および底層との間に配置されるヒートシール性材料であり、前記上層および前記底層が前記容器に熱プレスされて前記ハウジングアセンブリを前記着用可能な物品に接合する、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記容器が、前記容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、前記熱プレスすることが、前記容器の前記フランジの少なくとも周囲に適用される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
第1の導電性リードは前記第1の接点パッドに接続され、第2の導電性リードは前記第2の接点パッドに接続され、前記第1および第2のリードを前記第1および第2の電気接点との電気通信状態に配置し、前記システムは、前記着用可能な物品に接続される電動構成要素をさらに備え、前記第1および第2の導電性リードが、前記電動構成要素に接続される、請求項11に記載のシステム。
【請求項21】
システムであって、
着用可能な物品を備え、前記着用可能な物品は、前記着用可能な物品の少なくとも一部分を形成する材料の上層および底層を有し、前記底層が、前記着用可能な物品が使用中であるときに、前記上層の内側に位置付けられ、
チャンバを画定する容器を備え、かつ前記容器が、前記容器の上側上に前記チャンバへのアクセスを提供するアクセス開口部を有する、ハウジングアセンブリを備え、それにより、容器が、電子モジュールを、前記アクセス開口部を介した前記電子モジュールの挿入によって前記チャンバ内で取り外し可能に受容するように構成され、前記ハウジングアセンブリが、前記チャンバに露出された第1の電気接点を備える第1の接点部材と、前記チャンバに露出された第2の電気接点を備える第2の接点部材と、をさらに備え、それにより、前記第1および第2の電気接点が、前記チャンバに対して露出され、かつ前記電子モジュールが前記容器内に受容されたときに前記電子モジュールのコネクタとの接続のために構成されたインターフェースを形成し、前記第1および第2の接点部材が、前記第一および第2の電気接点から前記チャンバの外側にそれぞれ延存し、前記第1および第2の接点部材が前記チャンバの外側に位置付けられた導電性リードに接続され、
前記上層と前記底層との間で、前記ハウジングアセンブリは前記着用可能な物品に接合され、それにより、前記上層および前記底層が、接合材料によって前記容器に接合され、前記上層が前記容器の前記上側の少なくとも一部分を被覆し、前記アクセス開口部が、前記着用可能な物品の外面からアクセス可能である、システム。
【請求項22】
前記接合材料が、前記容器と前記上層および底層との間に配置されるヒートシール性材料であり、前記上層および前記底層が前記容器に熱プレスされて前記ハウジングアセンブリを前記着用可能な物品に接合する、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記容器が、前記容器の外周の周囲に外向きに延在するフランジを備え、前記熱プレスすることが、前記容器の前記フランジの少なくとも周囲に適用される、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記上層が、使用中に前記着用可能な物品の前記外面を形成する、請求項21に記載のシステム。