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<図1>
  • 特開-集積化ヒーターとその製造方法 図1
  • 特開-集積化ヒーターとその製造方法 図2A
  • 特開-集積化ヒーターとその製造方法 図2B
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  • 特開-集積化ヒーターとその製造方法 図5A
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  • 特開-集積化ヒーターとその製造方法 図5C
  • 特開-集積化ヒーターとその製造方法 図5D
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058536
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】集積化ヒーターとその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 3/18 20060101AFI20220405BHJP
   H05B 3/28 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
H05B3/18
H05B3/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022001552
(22)【出願日】2022-01-07
(62)【分割の表示】P 2020565268の分割
【原出願日】2019-05-22
(31)【優先権主張番号】15/986,441
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】502137880
【氏名又は名称】ワトロー エレクトリック マニュファクチュアリング カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100083895
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100175983
【弁理士】
【氏名又は名称】海老 裕介
(72)【発明者】
【氏名】プタシエンスキ, ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】マルガヴィオ, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】スミス, ケヴィン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ヒーターを製造する方法を提供する。
【解決手段】ヒーターを製造する方法は、セラミック基板308およびその中に埋め込まれた複数の第1のスラグを含む焼結アセンブリを形成するステップと、機能要素を複数の第1のスラグに接続されるようにして焼結アセンブリの相互に反対側の表面の一方に形成するステップと、機能要素および複数の第1のスラグが埋め込まれたモノリシック基板を形成するステップとを含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒーターを製造する方法であって、
セラミック基板およびその中に埋め込まれた複数の第1のスラグを含む焼結アセンブリを形成するステップと、
該焼結アセンブリの相互に反対側の表面の一方に機能要素を形成するステップであって、該機能要素が該複数の該第1のスラグに接続されるようにする、ステップと、
該機能要素および該複数の第1のスラグが埋め込まれたモノリシック基板を形成するステップと、
を有する方法。
【請求項2】
該焼結アセンブリの相互に反対側の表面の他方に材料層を形成して、該機能要素が該複数の第1のスラグによって該材料層に接続されるようにするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該材料層が金属箔である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
該機能要素を形成するステップが、
該焼結アセンブリの相互に反対側の表面の該一方および該複数の第1のスラグの一部に少なくとも1つのトレンチを形成するステップと、
該機能要素を形成するように機能性材料を該少なくとも1つのトレンチに堆積させるステップであって、該機能要素が該複数の第1のスラグに接続されるようにする、ステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
該機能性材料を該少なくとも1つのトレンチに堆積させるステップが、
該焼結アセンブリの相互に反対側の表面の該一方および該少なくとも1つのトレンチに該機能性材料を堆積させるステップと、
該機能性材料が該少なくとも1つのトレンチ内のみに存在するように過剰な機能性材料を除去するステップと、
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
該過剰な機能性材料を除去するステップが、化学的機械平坦化/研磨(CMP)、エッチング、および研磨からなる群から選択されるプロセスを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
該焼結アセンブリを形成するステップが、
該複数の第1のスラグを静水圧プレスチャンバ内に配置するステップと、
該静水圧プレスチャンバをセラミック粉末で満たすステップと、
該セラミック粉末および該複数の第1のスラグをホットプレスして、該焼結アセンブリを形成するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
該モノリシック基板を形成するステップが、
該焼結アセンブリを熱間静水圧プレスチャンバに配置するステップと、
セラミック粉末と焼結基板部品とのうちの少なくとも一方を該焼結アセンブリ上に配置するステップと、
該焼結アセンブリ、該機能要素、及び該セラミック粉末と該焼結基板部品とのうちの該少なくとも一方をホットプレスして、該モノリシック基板を形成するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
該焼結アセンブリの相互に反対側の表面の他方に材料層を形成して、該材料層が該複数の第1のスラグに接続されるようにするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
該焼結アセンブリが、該複数の第1のスラグよりも短い長さを有する複数の第2のスラグをさらに含み、該材料層が該複数の第2のスラグに接続されるようにされた、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
該モノリシック基板を形成するステップが、
焼結基板部品を熱間静水圧プレスチャンバ内に配置するステップと、
該焼結アセンブリを該焼結基板部品上に配置するステップと、
該熱間静水圧プレスチャンバをセラミック粉末で満して、該焼結アセンブリが該セラミック粉末と該焼結基板部品との間に配置されるようにするステップと、
該焼結アセンブリ、該機能要素、該材料層、および該焼結基板部品をホットプレスして、モノリシック基板を形成するステップと、
を含み、
該第1および第2のスラグ、該機能要素、および該材料層が、該モノリシック基板に埋め込まれるようにされた、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
該モノリシック基板を形成するステップが、セラミック粉末と焼結助剤の混合物を該焼結アセンブリと該焼結基板部品との間に配置するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
該第2のスラグへのアクセスを可能にするために該モノリシック基板にホールを開けるステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
リード線を該第2のスラグに接続するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
請求項1に記載の方法に従って形成されたヒーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して電気ヒーターに関し、より具体的には、より均一な構造およびより均一な加熱性能を有する電気ヒーター、ならびにそれらを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この項の記載は、本開示に関連する背景情報を提供するだけであり、必ずしも公知技術を構成するものではない。
【0003】
層状構造を有するいくつかの形態の電気ヒーターは、一般に、基板と、基板上に配置された誘電体層と、誘電体層上に配置された抵抗加熱層と、抵抗加熱層上に配置された保護層とを含む。誘電体層、抵抗加熱層、および保護層は、広く「機能層」と呼ばれることがある。電気ヒーターの機能層の1つまたは複数は、面すなわち基板上に材料を堆積させたフィルムの形態であり得る。
【0004】
微視的スケールでは、堆積されたフィルムは、基板表面上の既存の特徴またはトレンチのために、不均一な表面を有し得る。堆積されたフィルムの上面は、一般に、平坦化プロセスを受けて平坦化され、機能層のより均一な性能を提供するようにされる。しかしながら、平坦化プロセスは、堆積されたフィルムから過剰な材料を除去することにより、堆積されたフィルムの最終的な厚さがその設計された厚さから逸脱することになる可能性がある。さらに、堆積されたフィルムが電気素子の埋め込まれた誘電体層である場合、誘電体層の厚さが減少することによりフィルムの誘電性の完全性が損なわれ、電気ヒーターの性能が低下する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、電気ヒーターの設計および性能に関連するこれらの問題を扱う。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一形態では、ヒーターを製造する方法が提供される。この方法は、セラミック基板およびその中に埋め込まれた複数の第1のスラグを含む焼結アセンブリを形成するステップと、焼結アセンブリの相互に反対側の表面の一方に機能要素を形成して、機能要素が複数の第1のスラグに接続されるようにするステップと、機能要素および複数の第1のスラグが埋め込まれたモノリシック基板を形成するステップとを有する。
【0007】
別の形態に係るヒーターを製造する方法は、セラミック基板およびその中に埋め込まれた複数の第1のスラグを含む焼結アセンブリを形成するステップと、焼結アセンブリの相互に反対側の表面の一方および複数の第1のスラグの一部に少なくとも1つのトレンチを形成するステップと、機能性要素を形成するように機能性材料を少なくとも1つのトレンチに堆積させて、機能性要素が複数の第1のスラグに接続されるようにするステップと、焼結アセンブリの相互に反対側の表面の他方に材料層を設けて材料層が第1のスラグに接続されるようにするステップと、機能要素、第1のスラグ、および材料層が埋め込まれているモノリシック基板を形成するステップとを有する。
【0008】
適用性のさらなる領域は、本明細書で提供される説明から明らかになるであろう。説明および特定の例は、例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示は、発明の詳細な説明および添付の図面からより十分に理解されるであろう。
【0010】
図1】本開示の教示に従って作られた電気ヒーターの断面図である。
【0011】
図2A】本開示の教示に従う、図1の電気ヒーターのヒーター層を製造するステップを示す図である。
図2B】本開示の教示に従う、図1の電気ヒーターのヒーター層を製造するステップを示す図である。
図2C】本開示の教示に従う、図1の電気ヒーターのヒーター層を製造するステップを示す図である。
図2D】本開示の教示に従う、図1の電気ヒーターのヒーター層を製造するステップを示す図である。
【0012】
図2E】本開示の教示に従う、図1の電気ヒーターの経路層を製造するステップを示す図である。
【0013】
図3】本開示の教示に従う、電気ヒーターを製造する方法の変形例のステップを示す図である。
【0014】
図4】本開示の教示に従って作られた電気ヒーターを含む支持ペデスタルの断面図である。
【0015】
図5A】本開示の教示に従う、図4の支持ペデスタルを製造するステップを示す図である。
図5B】本開示の教示に従う、図4の支持ペデスタルを製造するステップを示す図である。
図5C】本開示の教示に従う、図4の支持ペデスタルを製造するステップを示す図である。
図5D】本開示の教示に従う、図4の支持ペデスタルを製造するステップを示す図である。
【0016】
対応する参照番号は、図面のいくつかの図にわたる対応するエレメントを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の説明は、本質的には単なる例示であり、本開示、応用、または使用を制限することを意図するものではない。
【0018】
図1に示されるように、本開示の教示に従って作られた電気ヒーター10は、ヒーター層12、経路層14、ヒーター層12と経路層14との間に配置された結合層16、およびヒーター層12上に配置された保護層17を含む。結合層16は、ヒーター層12を経路層14に結合する。保護層17は、ヒーター層12を電気的に絶縁する。
【0019】
ヒーター層12は、少なくとも1つのトレンチ20を画定する基板18と、トレンチ20内に配置された少なくとも1つの抵抗加熱要素22とを含む。複数のトレンチ20が基板18内に形成された場合、複数の抵抗加熱要素22を複数のトレンチ20内に配置して、複数の加熱ゾーンを画定することができる。トレンチ20は、複数の第1のトレンチセクション21と、電気的終端のために拡大されたトレンチ領域を有する少なくとも2つの第2のトレンチセクション24とを画定することができる。トレンチ20は、約1から10ミクロンの深さ、好ましくは約3から5ミクロンの深さを画定する。
【0020】
抵抗加熱要素22は、拡大されたトレンチ領域を有する第2のトレンチセクション24に配置された少なくとも2つの端子パッド26を含む。抵抗加熱要素22は、モリブデン、タングステン、白金、またはそれらの合金からなる群から選択された抵抗材料からなる。さらに、抵抗加熱要素22の抵抗材料は、抵抗加熱要素22がヒーターおよび温度センサーとして機能するように、十分な抵抗温度係数(TCR)特性を有するようにすることができる。
【0021】
ヒーター層12は、抵抗加熱要素22の端子パッド26と直接接触し、端子パッド26から基板18および結合層16を通って経路層14まで延びる一対の端子ピン28をさらに含む。
【0022】
経路層14は、少なくとも1つのトレンチ32を画定する基板30と、トレンチ32内に配置された経路要素34とを含む。使用態様に応じて、1つまたは複数の経路要素34を設けるようにすることができる。経路要素34は、ヒーター層12の抵抗加熱要素22を外部電源(図示せず)に接続するように機能する。経路層14のトレンチ32は、ヒーター層12のトレンチ20の第2のトレンチセクション24に対応する少なくとも2つのトレンチセクション33を有するようにすることができる。経路層14は、少なくとも2つのトレンチセクション33に配置されて経路要素34から基板30を通って基板30の下面38を越えて延びる一対の端子ピン36をさらに含む。経路層14の端子ピン36は、ヒーター層12の端子ピン28と整合した状態で接触している。
【0023】
ヒーター層12の基板18および経路層14の基板30は、窒化アルミニウムや酸化アルミニウムなどのセラミック材料からつくるようにすることができる。
【0024】
図2Aから図2Eに示されるように、図1の電気ヒーター10を製造する方法100は、ヒーター層12を製造する(図2Aから2Dに示される)サブプロセス、および経路層14を製造する(図2Eに示される)サブプロセスを有し、それらのサブプロセスに続いて、(図2Eにも示されるように)ヒーター層12と経路層14を一緒に結合するようになっている。2つのサブプロセスは、同時に実行することも、順次に実行することもできる。
【0025】
ヒーター層12を製造するサブプロセスにおいて、ステップ102でブランク形態の基板18が提供される。基板18は、相互に反対側にある第1の表面40および第2の表面42を有する。ステップ104で、第1の表面40上に堆積などによってハードマスク層46が形成される。
【0026】
次に、ステップ106において、ハードマスク層46上にフォトレジスト層48が堆積される。ステップ108において、フォトレジスト層48がエッチングされて、ハードマスク層46上にフォトレジストパターン50が形成される。このステップでは、フォトレジスト層48をパターン化するためのフォトマスク(図示せず)をフォトレジスト層48の上に配置し、紫外線(UV)光をフォトマスクを通してフォトレジスト層48に当て、UV光で露光されたフォトレジスト層48の部分を現像し、続いてフォトレジスト層48の露光部分または非露光部分をエッチングして、フォトレジストパターン50を形成する。フォトレジストパターン50は、フォトレジスト層48の露光部分と非露光部分のどちらをエッチングして除去するかに応じて、ポジティブパターンまたはネガティブパターンとすることができる。
【0027】
図2Bに示されるように、ステップ110で、ハードマスク層46はマスクとしてのフォトレジストパターン50を使用してエッチングされ、ハードマスクパターン52が形成される。その後、ステップ112において、フォトレジストパターン50が除去され、基板18の第1の表面40上にハードマスクパターン52が残される。ハードマスクパターン52は、少なくとも2つの拡大された開口部54を含む。
【0028】
次に、ステップ114において、ハードマスクパターン52をマスクとして使用して基板18の第1の表面40上でエッチングプロセスが行われ、基板18内に少なくとも1つのトレンチ20を形成する。トレンチ20は、複数の第1のトレンチセクション21と、拡大された領域を有する少なくとも2つの第2のトレンチセクション24とを画定する。少なくとも2つの第2のトレンチセクション24は、ハードマスクパターン52の少なくとも2つの拡大された開口部54に対応する。少なくとも1つのトレンチ20は、レーザー除去プロセス、機械加工、3D焼結/印刷/積層造形、未焼結状態、成形、ウォータージェット、ハイブリッドのレーザー/水、ドライプラズマエッチングによって形成するようにすることもできる。
【0029】
基板18にトレンチ20が形成された後に、ステップ114において、ハードマスクパターン52が除去され、基板18が洗浄されて、基板18の第1の表面40上に所望のトレンチパターンを有するトレンチ20を有する基板18が形成される。
【0030】
トレンチ20の数および拡大された第2のトレンチセクション24の数は、トレンチ20内に形成される抵抗加熱要素22の加熱ゾーンの数に依る。トレンチ20の第1および第2のトレンチセクション21、24の深さおよび幅は、抵抗加熱要素22の所望の機能および性能に依る。例えば、基板18にトレンチ20が1つだけ形成される場合、トレンチ20は、一定のまたは変化する深さおよび/または幅を有し得る。複数のトレンチ20が基板18に形成される場合、トレンチ20のいくつかはより広く、他はより狭くなるようにすることができ、またトレンチ20のいくつかはより深く、他はより浅くすることができる。
【0031】
図2Cに示されるように、所望のトレンチパターンを有するトレンチ20が基板18に形成された後、ステップ118で、トレンチ20の拡大された第2のトレンチセクション24のそれぞれにおいて機械加工プロセスが実行されて、パッド開口部62と基板を通るビアホール64とが形成される。パッド開口部62は、ビアホール64と拡大された第2のトレンチセクション24との間に配置される。ビアホール64は、パッド開口部62から基板18の第2の表面42まで延びる。
【0032】
その後、ステップ122において、抵抗材料66が基板18の第1の表面40上およびトレンチ20内に堆積される。一例として、抵抗材料66は、基板18上およびトレンチ20内に形成され得る。
【0033】
ステップ124において、抵抗材料66が熱処理される。一例として、基板18のトレンチ20および第1の表面40の両方に配置された抵抗材料66を有する基板18は、アニーリングのために炉内に置かれる。
【0034】
図2Dでは、抵抗材料66が熱処理された後、ステップ126において、化学的機械研磨/平坦化(CMP)プロセスが抵抗材料66に対して行われて、基板18の第1の表面40が露出するまで過剰な抵抗材料66が除去され、それによってトレンチ20内の抵抗加熱要素22を形成する。このステップにおいて、基板18の第1の表面40は、露出されて抵抗材料66によって覆われない状態となる。トレンチ20内に残っている抵抗材料66は、基板18の第1の表面40と同一平面上にある上面67を有する抵抗加熱要素22を形成する。
【0035】
最後に、ステップ128において、基板18の第1の表面40および抵抗加熱要素22の上面67上に保護層17が形成される。保護層17は、抵抗加熱要素22を電気的に絶縁する。保護層17は、予め形成された保護層を基板18に結合することによって、基板18上に形成され得る。結合プロセスは、ろう付けプロセスまたはガラスフリット接合とすることができる。あるいは、複数のトレンチ20が基板18に形成される場合、いくつかのトレンチ20、好ましくは基板18の周辺に位置するトレンチは、結合剤で満たされ、いくつかのトレンチ20内の結合剤が基板18を保護層17に結合するようにすることができる。基板18上に保護層17が形成された後、ヒーター層12が完成する。
【0036】
前述のように、トレンチ20の深さおよび幅は、トレンチ20の長さに沿って変化するように構成され得る。トレンチ20が様々な深さおよび幅を有することにより、抵抗加熱要素22がその長さに沿って変化する厚さおよび幅で形成されることを可能にし、それによって抵抗加熱要素22の長さに沿ってワット数が変化するようにすることができる。さらに、トレンチ20を使用して抵抗加熱要素22の形状を画定するようにしているので、同じトレンチの異なる部分に異なる材料を堆積すること、または同じトレンチ20に2つ以上の材料層を堆積することが可能である。例えば、抵抗材料を最初にトレンチ20に堆積させ、次に抵抗材料の上に結合剤を堆積させることができる。したがって、トレンチ20内の材料は、その上に保護層を結合するための結合剤としても使用することができる。設計された層またはドープされた材料はまたトレンチ20の異なる部分に堆積され、その長さに沿って異なる材料特性を有する抵抗加熱要素を形成するようにすることができる。
【0037】
図2Eに示されるように、経路層14を製造するサブプロセスは、経路材料を貫通するビアを機械加工するステップを含み且つ保護層を接着するステップを含まないことを除いて、前述のヒーター層12を製造するサブプロセスのステップと同様のステップを含む。また、ヒーター層12と経路層14は機能が異なるため、抵抗加熱要素22と経路要素34を形成するための材料は異なる。
【0038】
より具体的には、経路層14を製造するサブプロセスは、図2Aから図2Dに関連して前述したステップ102からステップ126と同様のステップを含む。したがって、これらのステップの詳細な説明は、ここでは省略する。経路層14のトレンチ32を埋める材料は、ヒーター層12のトレンチ20を埋める材料とは異なる。ヒーター層12は熱を発生するように構成されているため、基板18のトレンチ20を埋める材料は、熱を発生させるために比較的高い抵抗率を有する抵抗材料である。経路層14において、基板30のトレンチ32を埋める材料は、ヒーター層12の抵抗加熱要素22を外部電源に電気的に接続するために、比較的高い導電性を有する導電性材料である。
【0039】
さらに、経路層14の基板30は、ヒーター層12の基板18のトレンチ20とは異なるトレンチパターンを有するトレンチ32を有する。図2Eを参照すると、経路層14のトレンチ32は、ヒーター層12のトレンチ20よりも広いことが示されている。
【0040】
図2Eに示されるように、ステップ130において、経路材料は、経路要素34を形成するために熱処理および平坦化される。このステップで、基板30の上面は、経路要素34の上面と同一平面上となる。ヒーター層12と同様に、経路層14は、一対の端子ピン36と、経路要素34の少なくとも2つの部分に接続された一対の端子端69とを含む。
【0041】
次に、経路要素34は、経路要素34の上面から端子端69まで延びる一対のビアホール68を画定するように機械加工される。その後、ヒーター層12が経路層14の上に配置される。基板18の第2の表面42を越えて延びるヒーター層12の端子ピン28は、ビアホール68に挿入されて、経路層14の端子端69と接触するようにされる。その結果、ヒーター層12の抵抗加熱要素22が経路要素34に電気的に接続され、そして経路要素34が外部電源に電気的に接続される。
【0042】
図3を参照すると、本開示の教示に従う電気ヒーターを製造する変形例の方法200が説明されている。この方法は、基板のトレンチを埋める機能性材料のタイプに応じて、静電チャックの電極層やRFアンテナ層などの別の電気部品を形成するために適用することができる。
【0043】
この方法200は、ステップ202において、基板70を提供し、基板70に少なくとも1つのトレンチ72を形成することから始まる。基板70は、窒化アルミニウムを含み得る。このステップでは、少なくとも1つのトレンチは、レーザー除去/切断プロセス、マイクロビーズブラスト、機械加工、3D焼結/印刷/積層造形、未焼結状態、成形、ウォータージェット、ハイブリッドのレーザー/水、またはドライプラズマエッチングなどのハードマスクパターンを使用しない機械的方法によって形成できる。マイクロビーズブラストプロセスを使用する場合、ビーズの粒子サイズは100μm未満、好ましくは50μm未満である。
【0044】
次に、ステップ204において、第1の金属を含む第1の機能性材料74がトレンチ72を埋めるとともに基板70の上面に設けられる。第1の機能性材料74は、とりわけ、厚膜、薄膜、溶射、またはゾルゲルに関連するプロセスを使用して、基板または別の層への材料の塗布または蓄積を含む層状プロセスによって形成され得る。あるいは、第1の機能性材料74は、図2Cのステップ122に関連して前述したように、ろう付けリフロープロセスを使用して、基板70上およびトレンチ72内に堆積することができる。例えば、第1の機能性材料74は、金属箔を基板70上に配置し続いて金属箔を溶融して、溶融材料がトレンチ72を埋めるとともに基板の上面にリフローするようにすることによって形成され得る。
【0045】
次に、図2Cに関連して説明したステップ124と同様に、ステップ204において、第1の機能性材料74がアニーリングなどによって熱処理され得る。その後、ステップ206で、過剰な第1の機能性材料74が基板70から除去され、それにより、第1の機能性材料74を基板70の少なくとも1つのトレンチ72内に残して、第1の機能要素76を形成する。除去プロセスは、化学的機械プロセス(CMP)、エッチング、または研磨とすることができる。次に、ステップ208において、第1の機能要素76上および基板70上に誘電体層78が堆積される。
【0046】
次に、ステップ210において、少なくとも2つの対応する位置で、少なくとも1つのビア79が誘電体層78を通して形成されて、第1の機能要素76の一部を露出させる。ビア79は、ビアホール80およびトレンチ82を含み得る。このステップは、誘電体層78にトレンチ82を形成するステップ、および誘電体層78を通して第1の機能要素76にビアホール80を形成するステップを含む。トレンチ82は、ビアホール80が形成される前または後に形成され得る。ビア79は、レーザー切断によって形成することができる。トレンチ82は、約100nmから100μmの範囲の深さを有し得る。
【0047】
ステップ212において、第2の機能性材料84が、ビアホール80およびトレンチ82を含むビア79と誘電体層78の上面とに堆積され、その結果、第2の機能性材料84は第1の機能要素材料76と接触する。
【0048】
ステップ214において、過剰な第2の機能性材料84が誘電体層78から除去され、それにより、第2の機能性材料84をビア79内に残して、第1の機能要素76への電気的終端を形成する。このステップにおいて、トレンチ82内に残っている第2の機能性材料84は、第2の機能要素86を形成する。除去工程後の第2の機能性材料84の上面は、誘電体層78の上面と同一平面上にある。あるいは、第2の機能性材料84をエッチングして、所望のプロファイルを形成することもできる。
【0049】
方法200が電気ヒーターを形成するために使用される場合には、第1の機能要素76は抵抗加熱要素であり、第2の機能要素86は抵抗加熱要素を外部電源に接続するための経路要素であるようにすることができる。方法200を使用して静電チャックの電極層を形成する場合には、第1の機能要素76は電極要素であり、第2の機能要素86は電極要素を外部電源に接続するための経路要素であるようにすることができる。
【0050】
あるいは、第1の機能要素76は経路要素であり、第2の機能要素は抵抗加熱要素または電極要素であるようにすることができる。この場合、ビアホール80は、第1の機能要素76と同じ材料、または所望の電気伝導のための異なる材料で満たされるようにすることができる。
【0051】
その後に任意選択的に、ステップ216で、第1のポストホール90または第2のポストホール92を形成することができる。第1のポストホール90は、誘電体層92およびその下にある第1の機能要素76を通って延びる。第2のポストホール92は、第2の機能要素86を通って延びる。第1および第2のポストホール90、92は、レーザー切断プロセスまたはビードブラストプロセスによって形成され得る。
【0052】
第1の機能要素76および/または第2の機能要素86を別のヒーター層、調整層、温度感知層、冷却層、電極層、および/またはRFアンテナ層のような別の電気コンポーネントに接続するために、追加の端子ピン(図示せず)を第1のポストホール90および/または第2のポストホール92に挿入することができる。その結果、追加のヒーター層、調整層、冷却層、電極層、またはRFアンテナ層を同じ経路要素および外部電源に接続することができる。追加のヒーター層、調整層、冷却層、電極層、RFアンテナ層は、図2Aから図3に関連して説明した方法100または200によって製造され得る。
【0053】
図2Aから図2Eに関連して開示された方法100に関して、本開示の方法は、ヒーター層12および経路層14を製造するサブプロセスを含むように説明されているが、方法100は、同様の手順を使用して追加の1つまたは複数の電気コンポーネントを製造する追加の1つまたは複数のサブプロセスを含み得る。例えば、方法100は、別のヒーター層、調整層、冷却層、電極層、およびRFアンテナ層などを製造するためのサブプロセスをさらに含み得る。
【0054】
あるいは、ヒーター層12を製造するサブプロセスを使用して、トレンチ内を異なる材料で埋めることにより別の電気部品を形成することができる。例えば、ペルチェ材料が基板のトレンチを埋めれば、冷却層が形成され得る。電極材料がトレンチを埋めれば、静電チャック用の電極層が形成され得る。適切なRFアンテナ材料がトレンチを埋めれば、RFアンテナ層が形成され得る。比較的低い熱伝導率を有する材料がトレンチを埋めれば、遮熱層が形成され得る。比較的高い熱伝導率を有する材料がトレンチを埋めれば、熱スプレッダーが形成され得る。
【0055】
本開示の方法100、200によって製造された電気ヒーター10は、埋め込まれた加熱回路および埋め込まれた経路回路、ならびに基板全体にわたってより平面的である複数の機能層を有する。したがって、電気ヒーターは、より均一な構造およびより均一な加熱性能を有することができる。
【0056】
図4に示す本開示の教示に従って作られた支持ペデスタル300は、プレートアセンブリ302と、結合部306を介してプレートアセンブリ302に結合された管状シャフト304とを含む。支持ペデスタル300は、半導体処理において、その上にウェーハを支持するように構成されている。プレートアセンブリ302は、電気ヒーター、静電チャック、またはセラミック基板およびセラミック基板に埋め込まれた機能要素を含む任意のデバイスの形態であり得る。
【0057】
例示的な形態では、プレートアセンブリ302は電気加熱プレートであり、セラミック基板308、抵抗加熱要素310、および経路要素312を含む。抵抗加熱要素310および経路要素312は、セラミック基板308に埋め込まれている。セラミック基板308は、ホットプレスによって形成されたモノリシック基板であり、窒化アルミニウム(AlN)や酸化アルミニウム(Al)などのセラミック材料で作ることができる。プレートアセンブリ302は、抵抗加熱要素310を経路要素312に電気的に接続するための複数の第1の終端部分314と、経路要素312の中央部分に隣接して配置された一対の第2の終端部分316とをさらに含む。一対のリード線318は、第2の終端部分316に接続され、経路要素312を外部電源(図示せず)に接続するために管状シャフト304の内側に延びる。第1の終端部分314の数は、抵抗加熱要素310によって画定される加熱ゾーンの数に依る。
【0058】
抵抗加熱要素310は、熱を発生させるために、モリブデン、タングステン、白金、またはそれらの合金からなる群から選択されるもののような比較的高い抵抗率を有する抵抗材料でできている。さらに、抵抗加熱要素310の抵抗材料は、抵抗加熱要素22がヒーターおよび温度センサーとして機能するように、十分な抵抗温度係数(TCR)特性を有するようにすることができる。経路要素312は、抵抗加熱要素310を外部電源に電気的に接続するために比較的高い導電性を有する導電性材料でできている。
【0059】
プレートアセンブリ302が静電チャックとして形成される場合には、抵抗加熱要素の代わりに電極要素が形成されることを理解されたい。
【0060】
図5Aから5Dには、支持ペデスタル300を製造する方法400が示されている。この方法400は、ステップ402において、複数のスラグを熱間静水圧プレスチャンバ450内に配置し、チャンバ工具(図示せず)に位置合わせすることから始まる。複数のスラグは、複数の第1のスラグ452および一対の第2のスラグ454を含み得る。第2のスラグ454は、第1のスラグ452よりも短い長さを有し、熱間静水圧プレスチャンバ450の中央部分に隣接して配置される。第1および第2のスラグ452、454は、後続のステップで、それぞれ、第1および第2の終端部分314、316(図4)にされる。
【0061】
次に、ステップ404において、(ステップ402にのみ示される)熱間静水圧プレスチャンバ450がAlN粉末などのセラミック粉末455で満たされる。次に、ステップ406において、セラミック粉末455ならびに第1および第2のスラグ452、454が、熱間静水圧プレスチャンバ450内でホットプレスプロセスを受けて、焼結アセンブリ456が形成される。ホットプレスは、焼結およびクリーププロセスを誘発するために十分に高い温度での、粉末成形体に対する高圧で低ひずみ速度の粉末冶金プロセスとして知られている。これは、熱と圧力を同時に加えることによって行われる。焼結アセンブリ456においては、第1および第2のスラグ452、454は、プレスされ、焼結されて、セラミック基板457に埋め込まれている。焼結アセンブリ456は、第1の表面458および第2の表面460を有する。第1のスラグ452は、第1の表面458から第2の表面460まで延びて、第1および第2の表面458、460から露出している。第2のスラグ454は、第2の表面460のみに露出している。高レベルの表面平坦度と平行度を達成するために、焼結アセンブリ456にラップ加工を行うことができる。
【0062】
図5Bに示されるように、ステップ408において、少なくとも1つのトレンチ462が焼結アセンブリ456に形成される。トレンチ462は、第1の表面458に沿って形成され、また第1のスラグ452に形成される。トレンチ462は、平面図において蛇行構成を有し得る。少なくとも1つのトレンチ462は、レーザー除去/切断プロセス、マイクロビーズブラスト、機械加工、3D焼結/印刷/積層造形、未焼結状態、成形、ウォータージェット、ハイブリッドのレーザー/水またはドライプラズマエッチングなどの機械的方法によって形成することができる。トレンチ462は、第2のスラグ454内に延在しない。複数の加熱ゾーンが望まれる場合、複数の加熱ゾーンに対応する複数の抵抗加熱要素310を形成するために、複数のトレンチ462が形成される。
【0063】
次に、ステップ410において、機能性材料464が、焼結アセンブリ456の第1の表面458に設けられて、トレンチ462を埋めるとともに第1の表面458全体を覆うようにされる。この機能性材料464は、堆積、スパッタリング、または任意の従来の方法によって設けるようにすることができる。あるいは、機能性材料464は、とりわけ厚膜、薄膜、溶射、またはゾルゲルに関連するプロセスを使用して、基板または別の層への材料の塗布または蓄積を行う層状プロセスによって形成され得る。あるいは、機能性材料464は、ろう付けリフロープロセスを使用して、焼結アセンブリ456上およびトレンチ462内に堆積することができる。例えば、機能性材料464は、焼結アセンブリ465の第1の表面458上に金属箔を配置し続いて金属箔を溶融して、溶融材料がトレンチ462を埋めるとともに焼結アセンブリの456の第1の表面458にリフローするようにすることによって形成され得る。
【0064】
機能性材料464は、モリブデン、タングステン、白金、またはそれらの合金などの比較的高い抵抗率を有する抵抗材料とすることができる。静電チャックが望まれる場合は、機能性材料464は電極に適した材料とすることができる。次に、ステップ412において、機能性材料464に対して平坦化プロセスが実行されて第1の表面458が露出するまで過剰な機能性材料が除去され、それにより、トレンチ20内に機能要素を形成するようにする。この形態では、機能要素は、第1のスラグ452に接続されている抵抗加熱要素である。平坦化プロセスは、化学的機械研磨/平坦化(CMP)プロセス、エッチング、研磨とすることができる。
【0065】
その後、ステップ414において、焼結基板部品470を熱間静水圧プレスチャンバ450内に配置し、焼結アセンブリ456を、抵抗加熱要素310が焼結基板部品470に隣接する状態で、焼結基板部品470の上に配置する。あるいは、用途に応じて、焼結基板部品470を使用する代わりに、別の機能要素が埋め込まれた別の焼結アセンブリを焼結アセンブリ456に結合するようにすることができる。任意選択的に、AlN粉末と焼結助剤の混合物472を、焼結アセンブリ456と焼結基板部品470との間に設けて、焼結アセンブリ456を焼結基板部品470に結合することを容易にすることができる。
【0066】
図5Cに示されるように、ステップ416において、(第1の終端部分314となる)第1のスラグを(第2の終端部分316となる)第2のスラグに接続するために、材料層476が焼結アセンブリ456の第2の表面460上に形成される。材料層476は、箔の形態であり、第2の表面460の上部に配置されるか、または堆積によって第2の表面460上に形成されるようにすることができる。材料層476は、約5ミル(0.127mm)の厚さを有する。焼結アセンブリ456の第2の表面460上に材料層476が形成された後、静水圧プレスチャンバ450は、AlN粉末および焼結助剤の別の混合物478で満たされる。
【0067】
次に、ステップ418において、焼結アセンブリ456、焼結基板部品470、およびAlN粉末と焼結助剤の混合物478は、静水圧プレスチャンバ450内でホットプレスプロセスを受ける。これにより、単一のモノリシック基板308が形成され、抵抗加熱要素310、経路要素312(すなわち、材料層476)、第1および第2の終端314、316(すなわち、第1および第2のスラグ452、454)がその中に埋め込まれた状態となる。
【0068】
次に、ステップ420において、ホール480がモノリシックセラミック基板308に開けられて、第2の終端部分316へのアクセスを可能にする。
【0069】
最後に、ステップ422において、リード線318がホール480に挿入されて第2の終端部分316に結合され、管状シャフト304が結合部306によってモノリシックセラミック基板308に結合されて、支持ペデスタル300が完成される。
【0070】
結合部306は、管状シャフト304のプレートアセンブリ302への結合を容易にするためにアルミニウム材料で充填されたトレンチを含み得る。結合部は、本願出願人が2018年4月17日に出願した「ボンディングトレンチを備えたセラミック-アルミニウムアセンブリ(Ceramic-Aluminum Assembly with Bonding Trenches)」と題される同時係属中の米国特許第15/955,431号に記載されており、その内容は、参照することにより全体が本明細書に組み込まれる。
【0071】
この形態では、セラミック基板を通してビアホールを形成する必要はない。抵抗加熱要素310は、スラグの形態の第1の終端部分によって経路要素312に接続されている。経路要素は金属箔であり得る。したがって、抵抗を低減して良好な導電性を提供するために、経路要素および第1の終端部分を形成するための材料の幅広い選択が利用可能である。機能性材料を受け入れるためのトレンチを形成することにより、抵抗加熱要素を非常に薄くして、抵抗加熱要素の抵抗を増加させることができる。
【0072】
本開示は、例として説明および図示された形式に限定されないことに留意されたい。多種多様な変更例が記載されており、より多くは当業者の知識の一部である。これらおよびさらなる変更、ならびに技術的同等物による置換は、本開示および本特許の保護の範囲を離れることなく、説明および図に追加することができる。

図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D