IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ.の特許一覧

特開2022-58541バースト性の連続信号の受信のための適応的なタイミング同期
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058541
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】バースト性の連続信号の受信のための適応的なタイミング同期
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220405BHJP
   H04L 7/033 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
H04L27/26 420
H04L7/033
【審査請求】有
【請求項の数】27
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022001658
(22)【出願日】2022-01-07
(62)【分割の表示】P 2020516845の分割
【原出願日】2018-09-10
(31)【優先権主張番号】17192257.8
(32)【優先日】2017-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】500242786
【氏名又は名称】フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン・ローデ
(72)【発明者】
【氏名】カルメン・ヴァーグナー
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン・リップ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】バースト性の連続信号を受信する適応的なタイミング同期を提供する。
【解決手段】少なくとも一つの受信機は、調整可能なサンプルタイミングを使用して入力信号のサンプルを提供する調整可能サンプル提供器と、タイミングエラーに基づき調整可能サンプル提供器にフィードバック信号を提供するフィードバック経路であり、サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供するループフィルタを備えるフィードバック経路と、入力信号がサンプルタイミング適応のための所定の要件を満たさないとき、サンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供する置換値提供器と、を備える。置換値提供器は、サンプルタイミング情報の提供のためにループフィルタによって考慮される期間と比較してより長い期間にわたって、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量を考慮して置換サンプルタイミング情報を提供する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信されるべき送信を認識するためのコントローラユニット(650,654)であって、
受信信号の電力、または前記電力から導出される量(656)が、限られた間隔内にあるかどうかの決定を実行し、
前記決定に基づいて、受信されるべき送信を認識する
ように構成される、コントローラユニット(650,654)。
【請求項2】
前記受信信号(602)が以前に決定された電力レベルを有するかどうかを特定するように構成される、請求項1に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項3】
前記受信信号(602)がその間はある電力レベル(P0,P1,P2)を有する少なくとも1つの限られた期間の長さ(712)を認識するために、前記受信信号(602)の前記電力、または前記受信信号から導出される前記量が、どれだけ長く前記限られた間隔(702)内にあるかを決定するように構成される、請求項1または2に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項4】
受信されるべき送信の前記認識をサポートするために、前記受信信号がその間は前記電力レベルを有する前記限られた期間の前記認識された長さが所定の条件を満たすかどうかを確認するように構成される、請求項3に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項5】
前記受信信号の、または前記電力から導出される前記量の様々な電力レベルを認識するように構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項6】
前記様々な電力レベルがその間に存在する時間長を追跡して、電力レベルスケジューリング情報を導出するように構成される、請求項5に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項7】
現在の電力レベルが限られた間隔(702)内にあるかどうかを確認するように構成され、前記限られた間隔(702)の間隔境界(704,706)が、以前に導出された電力レベルスケジューリング情報に基づいて決定される、請求項1から6のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項8】
前記導出された電力レベルスケジューリング情報に基づいて、受信機(110~114)、または処理(600)、または前記受信機(110~114)の構成要素(604,608,612,620)、または前記処理(600)の構成要素(604,608,612,620)を、電力消費低減モード(699)へ選択的に切り替えるように構成される、請求項6または7に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項9】
様々な期間をランク付けして、受信されるべき前記送信のための前記期間を認識し、かつ/または様々な期間に対して異なるように前記受信機(600)を再構成するために、前記受信信号(602)の様々な電力レベル、または前記電力から導出される前記量の様々な電力レベル、および前記様々な電力レベルがその間に存在する期間を認識するように構成される、請求項1から8のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項10】
受信されるべき前記送信のための前記期間として、電力レベルが比較的に低い期間と比べて電力レベルが比較的に高い期間を選ぶために、前記受信信号の、または前記電力から導出される前記量の様々な電力レベルを認識するように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項11】
前記受信信号の異なるレベルの時間部分を特徴付ける時間情報を記憶し、前記受信信号の前記電力レベル、または前記電力から導出される前記量についての情報を記憶するように構成され、
後続の時刻に、少なくとも前記記憶されている時間情報に基づいて、受信されるべき前記送信に関連付けられる期間を認識するように構成される、請求項1から10のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項12】
異なる照射電力レベルの検出および他の照射の定量化に基づいて、特別な活性化モード「他の照射を活用する」をさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項13】
前記電力レベルに基づいて、受信されるべき送信の期間の開始および/または終了を決定するように構成される、請求項1から12のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項14】
受信されるべき送信の期間の開始および/または終了を決定するために、前記受信信号において符号化されている少なくとも1つの情報を復号および/または検出するように構成される、請求項1から13のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項15】
所定の閾値を下回る、もしくは上回る、前記電力の勾配を検出すること、
以前の電力レベルの決定とともに得られる時間情報を使用すること、
受信された信号において符号化される特定の情報を復号すること、
品質情報を検出し、もしくは他のモジュールから品質情報を推測すること、ならびに/または、
送信機からシグナリングされるデータおよび/もしくは前記送信機からのコマンドを使用すること
のうちの少なくとも1つを含む、余剰の技法または補助的な技法によって、受信されるべき前記送信の前記期間の開始および/または終了を認識するように構成される、請求項1から14のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項16】
少なくとも2つの連続する電力サンプルが特定の電力レベルと関連付けられる限られた間隔内にあるという前記決定に基づいて、少なくとも1つの電力レベルを認識および/または動的に定義するように構成される、請求項1から15のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項17】
- 第1の条件として、受信信号の電力の、または前記電力から導出される量の現在のサンプルが、受信信号の前記電力の、または前記電力から導出される前記量の第1の先行するサンプルによって決定される間隔内にあるかどうかを決定し、
- 第2の条件として、受信信号の前記電力の、または前記電力から導出される前記量の前記現在のサンプルが、前記受信信号の前記電力の、または前記電力から導出される前記量の第2の先行するサンプルによって決定される間隔内にもあるかどうかを決定する
ように構成され、
前記第1の条件と前記第2の条件の両方が満たされる場合、電力レベルの継続を認識するように構成される、請求項1から16のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項18】
前記第1の条件および/もしくは前記第2の条件を満たさない、前記受信信号の前記電力の、または前記電力から導出される前記量の所定の数の連続するサンプルを、電力レベルの終了を認識することなく許容し、
前記受信信号の前記電力の、または前記電力から導出される前記量の前記所定の数を超える連続するサンプルが、前記第1の条件または前記第2の条件を満たさない場合、電力レベルの終了を認識する
ように構成される、請求項17に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項19】
受信信号の電力の、または前記電力から導出される量の現在のサンプルが、前記受信信号の前記電力の、または前記電力から導出される前記量の直前のサンプルによって決定される間隔(744)よりも大きい許容間隔(742)の外側にあるかどうかも決定するように構成され、
受信信号の前記電力の、または前記電力から導出される前記量の前記現在のサンプルが、第1の時間に対する前記許容間隔(744)の外側にあるとき、電力レベルの終了を認識するように構成される、請求項1から18のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項20】
少なくとも第1の動作モードおよび第2の動作モードに従って動作するようにさらに構成され、前記第1の動作モードおよび第2の動作モードのうちの少なくとも1つにおいて、前記コントローラユニット(650,654)が、以下の技法、すなわち、
受信信号の電力、または前記電力から導出される量が限られた間隔内にあるかどうかを決定すること、
電力が予想される期間において決定されるかどうかを検証すること、
受信されるべき前記信号において符号化されている特定の情報を復号または検出すること、
品質情報を確認すること、
送信機からシグナリングされる情報に従って基準の満足を確認すること、
前記電力の勾配が所定の閾値を下回ること、または上回ることを検出すること
のうちの少なくとも1つを実行するように構成され、
前記第1の動作モードにおいて前記第2の動作モードとは異なる少なくとも1つの技法を使用するように構成される、請求項1から19のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項21】
少なくとも2つの動作モード、すなわち、
前記コントローラユニット(650,654)が、前記信号に符号化されている情報を考慮することなく、前記受信信号の前記電力、または前記電力から導出される前記量が限られた間隔内にあるかどうかを決定する、第1のモード、および
前記コントローラユニット(650,654)が
前記受信信号の電力、または前記電力から導出される前記量が限られた間隔内にあるかどうかを決定することと、
前記受信された信号に符号化されている情報が前記電力に基づく受信されるべき送信の認識に適合しているかどうかに基づいて、前記決定の正しさを検証することと
の両方を行う、第2のモード
に従って動作するように構成される、請求項1から20のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項22】
自動利得制御(AGC)、および/もしくはマッチトフィルタ(608)から、前記電力から導出される量を導出または取得するように構成される、請求項1から21のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項23】
前記電力に関連付けられる前記量が、電力情報の無限インパルス応答(IIR)フィルタリングされたバージョンである、請求項1から22のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項24】
初期化手順を実行して、
受信されるべき送信を認識するために後で使用されるべき少なくとも1つの電力レベルを決定するための電力、
時間情報、および
品質情報
のうちの少なくとも1つまたはそれらの組合せに関連付けられるパラメータを取得するように構成され、
前記初期化を実行するために、または、前記初期化を実行するためのシグナリングされる情報を受信するために、前記受信信号のある期間にわたって、前記電力の、または前記電力から導出される前記量の時間的な展開を分析するように構成される、請求項1から23のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項25】
前記電力の履歴値に基づいて、前記電力の下側の間隔境界値および上側の間隔境界値を適応的に修正するように構成される、請求項1から24のいずれか一項に記載のコントローラユニット(650,654)。
【請求項26】
受信されるべき送信を認識するための方法であって、
受信信号の電力、または前記電力から導出される量(656)が限られた間隔内にあるかどうかを決定するステップと、
前記決定に基づいて、受信されるべき送信を認識するステップと
を有する方法。
【請求項27】
プロセッサによって実行されると、請求項26に記載の方法を実行する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下では、様々な進歩性のある実施形態、例、および態様が説明される。
【0002】
また、添付の特許請求の範囲によって、さらなる実施形態が定義される。
【0003】
特許請求の範囲により定義されるような実施形態は、以下の章において説明される詳細(特徴および機能)のいずれによっても補足され得る。
【0004】
以下の章において説明される実施形態は、個別に使用されてもよく、別の章における特徴のいずれかによって補足されてもよく、または特許請求の範囲に含まれるいずれの特徴によっても補足されてもよい。
【0005】
本明細書で説明される個々の態様は、個別に、または組合せで使用され得る。したがって、前記態様の別の1つに詳細を追加することなく、前記個々の態様の各々に詳細が追加され得る。
【0006】
本開示は、モバイル通信デバイス、受信機、およびモバイル通信システムの特徴を、明示的にまたは暗黙的に説明する。したがって、本明細書で説明される特徴のいずれもが、モバイル通信デバイスの文脈で、およびモバイル通信システム(たとえば、衛星を備える)の文脈で使用され得る。したがって、開示される技法は、すべての静止衛星サービス(FSS)および移動衛星サービス(MSS)に適している。
【0007】
その上、方法に関して本明細書で開示される特徴および機能も、装置において使用され得る。さらに、装置に関して本明細書で開示されるどのような特徴および機能も、対応する方法において使用され得る。言い換えると、本明細書で開示される方法は、装置に関して説明された特徴および機能のいずれによっても補足され得る。
【0008】
また、「代替の実装形態」というセクションで説明されるように、本明細書で説明される特徴および機能のいずれもが、ハードウェアで、またはソフトウェアで、またはハードウェアとソフトウェアの組合せを使用して実装され得る。
【0009】
以後、本発明の実施形態は例とも呼ばれ得る。
【背景技術】
【0010】
導入
ワイヤレス受信機は、受信信号を復号するために受信信号に同期される必要がある。タイミングループは連続的な信号に同期するための手法である。しかしながら、バースト性の信号に対しては、信号が存在しないときにループフィードバックを凍結することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許出願公開第2002/0186802号
【特許文献2】米国特許出願公開第2014/0312943号
【特許文献3】米国特許出願公開第2015/0002198号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の部分(第1の態様)は、たとえば、オフセットがほとんどない高速な再同期が行われるように、オープンループの正確さを高めるための、ループフィードバックに対する追加の手段に言及する。これらの追加の手段は、数値制御発振器(NCO)の入力における正確な置換値計算と、凍結がオンに設定されているかオフに設定されているかに応じたループフィードバック経路の制御とを示唆し得る。複雑度の高い代替の実施形態と同じ正確さを達成するために、複雑度の低い実施形態が提案されて証明される。
【0013】
本発明の第2の部分(第2の態様)は、たとえば、凍結信号がどのように生成されるかに言及する。凍結信号の生成は、第1の態様とは独立に、または第1の態様と組み合わせて使用され得る。本発明によれば、凍結コントローラは、(たとえば、相関を介して)電力レベル検出方法および/または既知シーケンス検出器からの情報を評価し得る。これらの両方およびバーストサイズの粒度の知識があることで、凍結コントローラは、連続信号受信モードとバースト性信号受信モードとを適応的に切り替えることができる。後者の場合、凍結するかしないかを切り替えるための適切な構成を特定してスケジューリングするために、2つの検出方法が使用され得る。
【0014】
第3の部分(第3の態様)は、データフレームの同期に対する補助モジュールに注目する。これは、各バースト性信号の受信の開始における高速なタイミングループの再同期に起因する問題を補償して解決し得る。タイミングループの最収束の後で、予想されるデータフレーミンググリッドに関して、ごく少数のシンボルの不確実さがある。したがって、このモジュール「フレーミング検証および訂正」は、このオフセットを推定してそれを補償し得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】送信機および受信機を伴うシステムの例の図である。ビームホッピング衛星システムを介して異なるサービスエリアにタイムスロットが割り振られる。
図2a】複数の照射を伴う端末側の受信信号のシナリオの図である。
図2b】複数の照射を伴う端末側の受信信号のシナリオの図である。
図3】従来技術による追加の凍結コントローラを伴うタイミングループの図である。
図4】最小/最大電力を評価する閾値ベースの検出器を使用した電力検出の図である。
図5】勾配ベースの検出器を使用した電力検出の図である。
図6】置換値計算を伴うタイミングループおよび電力検出データを評価する凍結コントローラを特に示す、受信機の受信機信号処理のブロック図である。
図6a】タイミングループのフローチャート図である。
図6b】ある例によるフィルタリングおよび/または平均化の図である。
図6c】ある例による構成要素を示す図である。
図6d図6の例の変形を示す図である。
図6e】受信機の例を示す図である。
図7】電力レベル検出を使用した電力検出の図である。
図7a】電力の重大な変化を特定するための追加の閾値確認による改良された電力検出および分析の図である。
図7b】電力レベルの例の図である。
図7c】ある例による方法の図である。
図7d】ある例によるメモリユニットに記憶される表である。
図8】受信機の受信機信号処理の構成要素のブロック図である。この構成要素は、ブロック「さらなるデータ処理」の中のモジュール「プリアンブル検出器」の後に「フレーミング検証および訂正」ブロックを含む。
図9a】正しいフレームの検出のある事例を示す図である。
図9b】正しいフレームの検出のある事例を示す図である。
図9c】正しいフレームの検出のある事例を示す図である。
図9d】正しいフレームの検出のある事例を示す図である。
図9e】正しいフレームの検出のある事例を示す図である。
図10】正しいフレームの検出の別の事例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
送信および信号受信のシナリオ
世界中でより高速かつより柔軟な通信を行うことが、世界的な傾向である。地上ネットワークは、人口密度の高いエリアにサービスするのに良く適している。しかしながら、この傾向は、海、空、種々の人口密度の低いエリアも含み、すなわち衛星通信のシナリオが要件に含まれ得る。時間および位置にわたって変化するトラフィック需要に対して技術を最適に適合させるために、新しいビームホッピングの概念が導入された。従来のマルチビーム衛星システムにおける準静的な照射とは対照的に、衛星は、トラフィック需要およびユーザ端末の位置から導出される具体的なスケジュールに従って、ビームのオンとオフを切り替える。システム容量の最適化およびトラフィック需要に対するより良好な一致に関する利益が[1]および[2]に示されている。
【0017】
来るEutelsat Quantum-Class衛星は、サービスエリアの定義、周波数計画、および電力割振りを含む、ペイロードのすべての動作パラメータにおいて軌道内での柔軟性を提供する、ソフトウェアで定義されたKuバンド衛星である[3]。これはビームホッピング機能もサポートし、このことは、容量の割振りの高い柔軟性により、衛星から見える可視の地球上での存在感をもたらす。これは、初めてのオープン規格のビームホッピングシステムであると考えられており、独立したビームホッピングネットワークをサポートする[4]。システムは、2019年にサービス開始予定であり、モビリティ、分散した地理的エリア、ならびに救急および政府業務などの、様々な用途に適用され得る、高速でシームレスなビームフォーミングの再構成を利用する。
【0018】
たとえば、そのようなシステムを運営するために、適切な波形が重要な役割を果たす。1つの適切なものは、最近発表されたDVB-S2X規格のスーパーフレーミング仕様である[5]。対応する適用例が図1に示されており、ここで、衛星102(送信機)は、ビーム切り替え時間計画(BSTP)121に従って3つのサービスエリア104、106、108(たとえば、地理的に区別された地上エリア)にサービスする。
【0019】
BSTPの概念は、スケジューリング計画の一般化として理解され得る。時間は、各々の特定のカバレッジエリアごとの個々の時間長の定期的なタイムスロットへと再分割され、各タイムスロットは次いで、複数のスーパーフレームへと再分割される。各タイムスロットは、照射されるタイムスロット(または期間)または照射されないタイムスロットであり得る。カバレッジエリアの中の各受信機は、照射されるタイムスロットの間に送信機からビーム信号を受信することが意図される。カバレッジエリアの中の各受信機は一般に、照射されないタイムスロットの間に送信機からビームを受信することは意図されない。BSTPの定義は一般に、時間および位置とともに変化し得るデータトラフィック需要を満たすために、送信機から受信機への送信を最適化するために実行される。
【0020】
具体的なBSTP121の定義は、サービスエリア104、106、108当たりの異なる量のリモート端末(受信機)110、112、114、したがって異なるトラフィック需要に起因し得る。その結果、異なる数のスーパーフレームが異なるサービスエリアに(たとえば、衛星102によって実行される切り替え活動に基づいて)送信される。需要は時間および位置とともに変化するので、ゲートウェイ116におけるスケジューラは、新しいBSTP121を計算し、得られた切り替えスケジュール(たとえば、BTSP)を衛星102(または送信機になるであろう他のデバイス)に(たとえば、シグナリングによって)転送する。[6]において見出されるように、いわゆるスーパーフレーミングフォーマット2、3、および4は、ビームホッピングシステムのために使用する準備ができている(いくつかの例では、ゲートウェイは送信機に統合され得る)。システム100を示す図1では、衛星102(たとえば、ゲートウェイ116からの通信を受信する、および/または選ばれたBTSPに従う)は、タイムスロット120'の間にカバレッジエリア104におけるリモート端末110にビーム120を向け、ビーム122は、タイムスロット122'の間にカバレッジエリア106におけるリモート端末112にビーム122を向け、タイムスロット124'の間にカバレッジアエリア108におけるリモート端末114にビーム124を向ける。リモート端末の各々に対して、リモート端末が送信機からビームを受信するタイムスロットが、照射されるタイムスロットである。端末110に対しては、タイムスロット120'が照射されるタイムスロットであり、一方でタイムスロット122'および124'が端末110に対する照射されないタイムスロットである。いくつかの例では、タイムスロット120'、122'、124'は、互いに重複しないことが意図され、時間多重を実現する。したがって、端末110が照射されるタイムスロット120'を照射されないタイムスロット122'および124'と確実に区別することが可能であることが、一般的に好ましい。
【0021】
衛星102などの衛星は、いくつかのビームホッピングネットワーク、すなわちシステム100などのいくつかのシステムをサポートし得る。
【0022】
図1の送信の例は、複数の可能なシステム構成のうちの1つだけの可能な例を表すことに留意されたい。この概念の重要な特徴は、トラフィック需要と最良に一致するように、ほぼ任意に再構成できることにある。幸いにも、スーパーフレーム時間長の倍数であるものとして、照射時間長の粒度を見込むことができる。衛星は、タイムスロットに基づいて動作し、自由に構成可能であり多種多様なシンボルレートをサポートするために、たとえば1μsのサポートされる粒度を有する。しかしながら、データ送信に使用される適用される波形は、スーパーフレーム時間長または説明される基準のスーパーフレーム時間長に基づいて、粒度を提供する。端末は波形の特徴を活用する。スーパーフレーミング以外の他のフレーミニグの概念および取り決めも適用され得ることに留意されたい。たとえば、カスケード接続されたスーパーフレーム時間長を指定することができ、このとき、短い基準のスーパーフレーム時間長があり、他のスーパーフレーム時間長はこの基準のスーパーフレーム時間長の倍数である。
【0023】
リモート端末(110、112、114)の観点から、4つの受信シナリオが、1つのキャリア周波数に関してビームホッピング衛星システムにおいて生じ得る。
・ 1つのビームの反復的な照射受信信号(1つのサービスエリアまたはカバレッジに対する)、これは図1に示される場合に対応する。図1において見られ得るように、照射の開始120a(または122a、124a)および終了120b(または122b、124b)は、受信の開始および終了と対応する。受信機110は、たとえば、別のエリアに向けられるビーム122または124を受信しない。特に、受信機が照射されないとき、受信機のタイミングについての問題があり得る。
・ 複数のビームの反復的な照射受信信号(異なるサービスエリアまたはカバレッジに対する)。端末の円滑なハンドオーバーのために、隣り合うカバレッジには小さな重複があり得る。その結果、カバレッジの端にある端末は、図2aに示されるように少なくとも2つのビームの照射を受信することができる。たとえば、ビームC(これは、正しくは、スーパーフレームSF7およびSF8によって形成される照射されたスロット220の間に特定の受信機によって受信されることが意図される)は、最大電力P2において受信される。しかしながら、P2よりも小さい電力レベルP1にある場合、ビームD(これは実際には、スーパーフレームSF9およびSF10によって形成されるスロット222の間に異なる隣り合うサービスエリアによって受信されることが意図される)も受信される。ビームDの照射の開始222aにも対応する、ビームCによる照射の終了220bにおいて、電力のわずかな低減P2-P1のみが生じることに留意されたい。この現象は望ましくない効果をもたらし得る。受信機は、不要な送信を受信するのを避けることを望み得る。望まれない送信の復号を避けるために、たとえば、電力消費が減らされ得る。一方で、たとえば高い信号対雑音(SNR)比を有し得る意図されない送信を活用して端末の同期を改良するために、受信が好ましいことがある。しかしながら、意図されない送信を活用することは、この課題に対処するためのより洗練された同期手順も必要とすることに留意されたい。端末同期手順がこのシナリオを認識していない場合、混乱が生じることがあり、端末の同期は失敗する。
・ 1つの信号を用いた連続的な照射が他の極端な場合である。すべてのユーザが1つのサービスエリア(カバレッジエリア)、たとえば船団の中におり、ビームフォーミングだけがビームステアリングを適応させるために使用される。したがって、最適な構成は、サービスエリアを恒久的に照射することである。
・ 照射なし。これは、すべての端末がオフであり需要が言明されないときに起きる。しかしながら、サービスエリアの中の第1の端末がオンにされると、たとえば要求を送信機(たとえば、衛星102)にシグナリングすることによって、照射を要求するために、二次的なシステム制御チャネルが端末によって使用され得る。その後、ゲートウェイ116(たとえば、衛星102によって知らされる)が、第1の端末との通信に適応されたスーパーフレームを定義し、新しいカバレッジエリアを含むBSTP更新を出す。この後で、第1の端末はしたがって、上のシナリオのうちの1つに従って動作する。
【0024】
各照射の長さは、BSTP更新および照射のデューティ比とともに変化し得る。
【0025】
問題および課題
端末(110~114)の観点から、主な問題は、上で述べられたシナリオのすべてに対処するのに十分に安定した、正確なタイミングの(再)同期を達成することである。最初の粗捕捉は、極めて単純にも成し遂げられ得る。照射(たとえば、120b、122b、124b、220b)の終わりにおいて、すべての同期アルゴリズムが収束していることがあり、オフセットが補償されていることがある。しかしながら、課題はむしろ、存在する可能性のあるプリアンブルシーケンスの後でペイロードデータの復調を続けるために、(たとえば、120a、122a、124aにおいて)照射が再び開始するときに直ちに再同期を行うことにある。必要とされる正確さは、シンボル時間長の端数のオーダー、すなわちタイミングまたはサンプリング位相のオーダーである。サンプリング位相のオフセットは自己干渉を生成し、これはデータ復調エラーにつながり得る。
【0026】
即刻の再同期について詳しく見てきたが、別の問題が特定される。照射の開始におけるタイミングの再同期の間、プリアンブルシーケンスの検出は、バーストの開始を標識し、データフレーミングトラッカーを(再)初期化する。このトラッカーは、バースト構造に従って、異なるデータフィールドおよびペイロードデータフレームを標識する。タイミングの再同期およびプリアンブルシーケンスの検出は並列に行われ得るので、(シグナリングもしくは履歴による以前のバーストおよび/または共通バースト構造から予想される)フレーミンググリッドに関してごく少数のシンボルの不確実さがある。ノイズなどの障害により、予想される正確なシンボルのデータフレームグリッドから+/-1シンボルまたは+/-2シンボル離れた安定状態のシンボルグリッドへと、タイミングの再同期が収束する可能性/確率がある。これは、収束時間が同じ順序であり得るので、またはバースト開始プリアンブルシーケンスの時間長およびその検出よりも長いことすらあり得るので、起こり得る。補償されなければ、このシンボルオフセットは、バースト全体のデータの復調および復号のエラーを生み出す。
【0027】
さらなる問題は、照射の開始および終了を決定するための適切で頼りになる検出戦略を実現することである。後者の情報は確実に推定され、タイミング同期を管理するもののような他の機能および/または機器などにシグナリングされなければならない。照射の開始が誤ってあまりにも早いものとして決定される場合、データではなくノイズサンプルのみが処理され、同期が混乱する。照射の開始が遅いものとして決定される場合、価値のある同期データが失われ、再同期のために活用されないので時間が無駄になる。やはり、データ復調のエラーおよびデータ喪失がその結果である。
【0028】
別の態様は、広帯域通信、すなわち高速データ送信に対する需要である。これは、データ送信の時間多重化の手法から来るものである。従来のシステムが、たとえば30MHzのシンボルレートで10個のサービスエリアの各々に恒久的にサービスする場合、ビームホッピングされるシステムは、同じスループットを達成するために、10個の照射タイムスロットへと共有される300MHz幅のキャリアを必要とする。その結果、端末は、照射の間の高いデータスループットに対処するために、かなりの処理電力をサポートしなければならない。
【0029】
従来技術における解決法およびそれらの欠点
上で述べられた主な概念に対処するために、2つの従来の手法がある。しかしながら、両方にいくつかの欠点があり、これらは本発明の態様による例により克服される。
1.検出およびバッファ:
この概念は、照射の開始および終了が検出される第1の検出段階に適用される。データ支援なし(NDA:Non-data-aided)電力検出ベースのアルゴリズムが、これおよび/またはデータ支援あり(DA:data-aided)既知シーケンス検出(たとえば、相関による)のために使用され得る。この検出および決定に基づいて、受信されたデータサンプルがバッファに記憶される。粗く精密な同期(タイミングおよび周波数に関する)、ならびにすべてのさらなる処理が、バッファリングされたデータに基づいて行われる。この記憶のおかげで、同期処理は、バッファリングされたデータに対して繰り返し/反復的に機能して、オフセットの補償を精密にすることができる。
2.照射不在の間のタイミングループの凍結:
図3の信号処理300において示されるようなタイミングループの概念が、反復的にサンプリングオフセットを同期するための標準的な手法である。モジュール「タイミング補間器」304、「自動利得制御(AGC)」312、「タイミングエラー検出器(TED)」332、および「ループフィルタ」336に関する、異なる構成および処理規則が、[7]および[8]のような標準的な文献において見出され得る。マッチトフィルタ308も使用される。
タイミング補間器332は、ループフィルタ336からのフィードバック経路330の制御信号に従って、入力データ302の再サンプリングを行う。ループフィルタ336があると、ループ全体の適応レートおよび動的な特性が影響を受け得る。このフィルタ336は通常は、TED332において計算された瞬時的なタイミングエラー/オフセットを平滑化するために、低域通過および平均化の特性を有する。この原理は、連続的な信号の受信に対して良好に機能する。この制御ループの最初の収束の後で、このことは、フィードバック経路330を介した恒久的な再調整のおかげで、タイミングオフセット(サンプリング位相およびサンプリング周波数)を補償するための正確な再サンプリングをもたらす。
凍結コントローラ350は、凍結がオンに切り替えられると適応処理を一定に保つ。これは、照射がない場合、または照射が弱すぎる場合には必要であることがある。
【0030】
概念1は、この問題に対する現実的な解決法として魅力的に見える。しかしながら、これは、長い照射も扱うために非常に大きなバッファを必要とする可能性があり得る。これはまた、連続的な信号受信のような様々なシナリオおよび最悪の場合のシステム構成のサポートに関して、スループットの制約を受けることもある。よって、この手法は、中シンボルレートから低シンボルレート、および比較的低いデューティサイクルにより適している。これらの低いデューティサイクルは、自身のデータフレームだけが受信されて、他のユーザデータも伴う完全なスーパーフレームは受信されない、従来のバーストモード受信シナリオ、または、照射当たり1つまたは少数のスーパーフレームのみと組み合わされた十分に長い照射不在時間長のいずれかを指す。
【0031】
概念2は原則として、すでに達成されているオフセットの補償を損なわないようにするために、凍結コントローラが正確に機能する条件の下で適用可能である。しかしながら、詳細な調査により、タイミングループのフィードバック経路の制御信号にジッタが多すぎることが分かっている。これは、最後の値が凍結され、照射不在の全体の時間にわたって一定に保たれるので、問題である。したがって、ループの更新を行うことができないので、値の実際の誤差が蓄積する。結果として、照射の開始における再同期は、予想されるグリッドからあるランダムな量のシンボルだけ離れて開始し、それにより、プリアンブル/既知のシーケンスは、想定されるサンプリングに関して予想されない時点に位置する。
【0032】
電力検出方法は単純であるように見える。そして、検出という用語は、何が検出されるかを明確に指定しない。直感的には、(場合によっては平均化された)受信電力の立ち上がりのエッジと立ち下がりのエッジを検出することが目的とされる。2つの古典的な手法が以下で分析される。
・ 閾値ベースの電力検出器:
平均化された受信電力信号から、観測時間にわたって最小電力および最大電力が決定される。次いで、立ち上がりエッジの検出および立ち下がりエッジの検出の閾値が、これらの最小/最大電力値から計算される。この手順は、経時的にわずかに変化する受信電力を追跡するために繰り返され得る。
・ 勾配ベースの電力検出器:
勾配は、差動信号によって、すなわち時間距離Δの電力値を差し引くことによって、平均化された受信電力信号から計算される。電力が大きく変化すると、差動信号にピークが生じ、これを閾値に対して確認することができる。
【0033】
以下で、これらの2つのタイプのシミュレーション結果が、SNR=-3dB(予想される最悪の想定のSNR)における単一の照射について提供される。図4および図5において、閾値ベースの検出器および勾配ベースの検出器がそれぞれ考慮される。両方の場合において、まず、瞬時電力値の平均化が行われ、それは、瞬時電力値の変動が大きすぎるからである。ここで、平均化は、無限インパルス応答(IIR)フィルタによって実施され、ここで平均化の深さに関する2つの構成、すなわち、IIR1およびIIR2が比較される。図4および図5は、電力の高/低の検出を示す。しかしながら、線形平均化のような他の方法も原則として可能である。
【0034】
図4では、最大および最小の平均電力値は、強い平均化によってより正確であることにより、IIR2から決定される(「PW max (IIR2)」、「PW min (IIR2)」)。このことから、閾値「Thresh (IIR1)」および「Thresh (IIR2)」が計算される。この検出は、単一のビームだけを受信するシナリオを考慮することにより、両方の評価されたIIR構成に対して成功した。しかしながら、図2aに示されるものなどの異なりシナリオにおける試験は、異なるビーム信号を適切に区別できないことを明らかにしており、これは、立ち上がりまたは立ち下がりの検出の見逃しにつながる。結果として、案件管理およびエラー検出のために膨大な努力が必要とされる。
【0035】
図5において、Δ=2048サンプルを使用して、IIR1に基づいて差動信号が計算される。差動信号は0付近で変動していることが示されている。差動信号のピーク502および504は、少なくとも理論的には、観測され検出され得るが、検出が成功しない確率(たとえば、低いSNRのもとで)がある程度ある。これは、差動信号の計算のノイズを増強させる性質によるものである。この信頼性のない検出性能は、図2aに示されるような複数のビームのシナリオにおいてはさらにより厳しくなり、220から222(220b)に移行するときに、ピーク504の大きさが極端に大きくはない量だけ減り、ピーク504がノイズと混同される望ましくない可能性が生じる。
【0036】
タイミング再同期の収束の後の予想されないシンボルオフセットの問題に対して、2つの従来の手法は異なる性能を示す。概念1は、同期の繰り返される/反復的な精密化が自動的に補償を行うので、まったくこの問題を示さない。これは、各々の精密化の繰り返しがシンボルオフセットの検出を生んだ後で、同期品質が測定されるからである。その単純な実装形態における概念2は、プリアンブルシーケンスの検出によってフレーミンググリッドの検出だけを提供する。よって、概念2には、予想されないシンボルオフセットの問題を適切に扱うための対策がない。
【0037】
結論として、単純なまたは従来の手法は問題を適切に解決しない。
【0038】
従来技術文書の引用
米国特許出願公開第2002/0186802(A1)号は、タイミングループのパラメータを適応的に調整するための方法を開示する。ループフィルタは、位相検出器から位相誤差を取得する。ループフィルタは、第1の利得またはスケーリング段(初期利得αを有する)および第2の利得段(初期利得βを有する)を備える。タイミングループパラメータαおよびβは、平均の周波数誤差と現在の周波数誤差との差が所定の閾値よりも小さいことまたは大きいことに基づいて修正され得る。
【0039】
米国特許出願公開第2014/0312943(A1)号は位相ロックループPLLを開示する。
【0040】
米国特許出願公開第2015/0002198(A1)号は、通常モードまたは高速モードで動作し得るPLLを開示する。高速モードは、たとえば、現在の位相誤差値とメモリに記憶されている値との差の大きさが閾値よりも小さいときに有効にされる。
【0041】
しかしながら、従来技術は上で論じられた問題に対処できない。たとえば、従来技術は、正しい照射シナリオと誤った照射シナリオを区別することを可能にしない。さらに、従来技術は、非照射期間の間にタイミング値を凍結するのを避けることを可能にしない。
【0042】
本発明の概要
態様によれば、受信機が提供され、この受信機は、
調整可能なサンプルタイミングを使用して入力信号のサンプルを提供するように構成される調整可能サンプル提供器と、
タイミングエラーに基づいて調整可能サンプル提供器にフィードバック信号を提供するように構成されるフィードバック経路であって、フィードバック経路が、サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供するように構成されるループフィルタを備える、フィードバック経路と、
入力信号がフィードバックベースのサンプリングタイミングの適応のための所定の要件を満たさないとき、フィードバック経路によって提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するように構成される置換値提供器とを備え、
置換値提供器が、サンプルタイミング情報の提供のためにループフィルタによって考慮される期間と比較してより長い期間にわたって、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量を考慮して、置換サンプルタイミング情報を提供するように構成される。
【0043】
態様によれば、受信機が提供され、
調整可能なサンプルタイミングを使用して入力信号のサンプルを提供するように構成される調整可能サンプル提供器と、
タイミングエラーに基づいて調整可能サンプル提供器にフィードバック信号を提供するように構成されるフィードバック経路であって、フィードバック経路が、サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供するように構成されるループフィルタを備える、フィードバック経路と、
入力信号がフィードバックベースのサンプルタイミングの適応のための所定の要件を満たさないとき、フィードバック経路によって提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するように構成される置換値提供器とを備え、
置換値提供器が、置換サンプルタイミング情報を取得するために、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報および/またはループフィルタ内部のタイミング情報を時間的に平滑化するように構成される。
【0044】
置換値提供器は、現在のサンプルタイミング情報を提供するためにタイミングエラー情報がループフィルタによって考慮される期間よりも長い期間にわたって、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報および/またはタイミングエラー情報および/またはタイミングエラー情報から導出される量を平均化するように構成され得る。
【0045】
置換値提供器は、置換サンプルタイミング情報を提供するために、ループフィルタと比較してより長い期間にわたってフィルタリングまたは平均化するように構成され得る。
【0046】
ループフィルタは、ローパスフィルタであってよく、等しく重み付けられた平均化、または、現在の入力値と比較して比較的より小さい重みを過去の入力値に加える平均化を実行するように構成され得る。
【0047】
置換値提供器は、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、および/またはタイミングエラー情報、および/またはタイミングエラー情報から導出される量の入力値に対する等しい重みもしくは異なる重みによって、線形平均化を実行するように構成され得る。
【0048】
置換値提供器は、選択されたサンプルに対してフィルタリングまたは平均化を実行するために、サンプルタイミング情報のサンプルを選択するように構成され得る。
【0049】
置換値提供器は、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量のサンプルを適応的に選択して、選択されたサンプルに対するフィルタリングまたは平均化を実行するために、信号の分析を実行するように構成されることがあり、
受信機が、比較的より小さいノイズを有する信号と比較して比較的より大きいノイズを有する信号に対して、選択されるサンプル間の距離を減らすように、および/または選択されるサンプルの数を増やすように構成される。
【0050】
置換値提供器は、平均化の長さまたはフィルタの長さに対する平均化利得を高めるために、選択されたサンプルに対するフィルタリングまたは平均化を実行するようにサンプルを適応的に選択するように構成され得る。
【0051】
置換値提供器は、ダウンサンプリングされたバージョンを使用して、ダウンサンプリングされたバージョンに対するフィルタリングまたは平均化を実行するように構成され得る。
【0052】
置換値提供器は、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量のダウンサンプリングされたバージョンを使用して、ダウンサンプリングされたバージョンに対するフィルタリングまたは平均化を実行するように構成され得るので、
ダウンサンプリングされたバージョンのサンプリングレートが、タイミングエラー情報またはタイミングエラー情報から導出される量のサンプリングレートよりも、100倍から1000倍、または500倍から2000倍遅い、第1のサンプリングレートにある。
【0053】
置換値提供器は、置換タイミング情報の提供のために、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量のサンプルを選択的に考慮するように構成され得るので、
現在の置換タイミング情報が、入力信号がその間は所定の条件を満たす入力信号の少なくとも2つの異なる考慮される期間のサンプルに基づいて取得される。
【0054】
置換値提供器は、構成に応じて、または通信シナリオに応じて、構成データおよび/またはルックアップテーブルに基づいて、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量のサンプルを選択するように構成され得る。
【0055】
置換値提供器は、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量の分析に基づいて、置換サンプルタイミング情報の導出のために、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量のサンプルを適応的に選択するように構成され得る。
【0056】
受信機は、初期の移行間隔に対するループ利得および/またはループフィルタ特性を高めるように構成され得る。
【0057】
受信機は、変更された受信条件に基づいて、動作の間のループ利得/ループフィルタ特性を再構成するように構成され得る。
【0058】
受信機は、比較的より低い信号対雑音比(SNR)を有する信号と比べて、比較的より高いSNRを有する信号に対するループフィルタのループ利得および/もしくはループフィルタ特性を高め、かつ/または、比較的より高いSNRを有する信号と比べて、比較的より低いSNRを有する信号に対するループフィルタのループ利得および/もしくはループフィルタ特性を低くするように構成され得る。
【0059】
受信機は、フィードバック経路からのフィードバック信号が調整可能サンプル提供器に提供されるフィードバックモードと、置換サンプルタイミング情報が調整可能サンプル提供器に提供される置換値提供モードとの間で切り替わるように構成され得る。
【0060】
受信機は、
中間値が調整可能サンプル提供器に提供される中間モードに切り替わるように構成されることがあり、中間値が、フィードバック信号の値と置換サンプルタイミング情報の値との間の値として取得され、
この切り替えは、フィードバックモードから中間モードおよび中間モードから置換値提供モードであり、かつ/または、
この切り替えは、置換値提供モードから中間モードおよび中間モードからフィードバックモードである。
【0061】
受信機は、中間モードにおいて、フィードバックモードから置換値提供モードへの、および/またはその逆の移行を円滑にするために、中間置換サンプルタイミング情報を提供するように構成され得る。
【0062】
受信機は、置換値提供器からループフィルタに再構成情報および/またはデータを提供するように構成され得る。
【0063】
態様によれば、受信されるべき送信を認識するためのコントローラユニットが提供され、
コントローラユニットは、
受信信号の電力、または電力から導出される量が、限られた間隔内にあるかどうかの決定を実行し、
この決定に基づいて、受信されるべき送信を認識する
ように構成され得る。
【0064】
コントローラユニットは、受信信号が以前に決定された電力レベルを有するかどうかを特定するように構成され得る。
【0065】
コントローラユニットは、受信信号がその間はある電力レベルを有する少なくとも1つの限られた期間の長さを認識するために、受信信号の電力、または受信信号から導出される量が、どれだけ長く限られた間隔内にあるかを決定するように構成され得る。
【0066】
コントローラユニットは、受信されるべき送信の認識をサポートするために、受信信号がその間はその電力レベルを有し得る限られた期間の認識された長さが所定の条件を満たすかどうかを確認するように構成され得る。
【0067】
コントローラユニットは、受信信号の、または電力から導出される量の様々な電力レベルを認識するように構成され得る。
【0068】
コントローラユニットは、電力レベルスケジューリング情報を導出するために、様々な電力レベルがその間に存在する時間長を追跡するように構成され得る。
【0069】
コントローラユニットは、現在の電力レベルが限られた間隔内にあるかどうかを確認するように構成されることがあり、その限られた間隔の間隔境界は、以前に導出された電力レベルスケジューリング情報に基づいて決定される。
【0070】
コントローラユニットは、導出された電力レベルスケジューリング情報に基づいて、受信機、または処理、または受信機の構成要素、または処理の構成要素を、電力消費低減モードへ選択的に切り替えるように構成され得る。
【0071】
コントローラユニットは、様々な期間をランク付けして、受信されるべき送信のための期間を認識し、かつ/または様々な期間に対して異なるように受信機を再構成するために、受信信号の様々な電力レベル、または電力から導出される量の様々な電力レベル、および様々な電力レベルがその間に存在する期間を認識するように構成され得る。
【0072】
コントローラユニットは、受信されるべき送信のための期間として、比較的電力レベルのより低い期間と比べて比較的電力レベルのより高い期間を選ぶために、受信信号の、または電力から導出される量の様々な電力レベルを認識するように構成され得る。
【0073】
コントローラユニットは、受信信号の異なるレベルの時間部分を特徴付ける時間情報を記憶し、受信信号の電力レベル、または電力から導出される量についての情報を記憶するように構成されることがあり、
コントローラユニットは、後続の時刻に、少なくとも記憶されている時間情報に基づいて、受信されるべき送信に関連付けられる期間を認識するように構成される。
【0074】
コントローラユニットは、様々な照射電力レベルの検出および他の照射の定量化に基づいて、特別な活性化モード「他の照射を活用する」を含み得る。
【0075】
コントローラユニットは、電力レベルに基づいて、受信されるべき送信の期間の開始および/または終了を決定するように構成され得る。
【0076】
コントローラユニットは、受信されるべき送信の期間の開始および/または終了を決定するために、受信信号において符号化されている少なくとも1つの情報を復号および/または検出するように構成され得る。
【0077】
コントローラユニットは、
所定の閾値を下回る、または上回る、電力の勾配を検出すること、
以前の電力レベルの決定とともに得られる時間情報を使用すること、
受信された信号において符号化される特定の情報を復号すること、ならびに/または、
品質情報を検出し、もしくは他のモジュールからそれを推測すること、
送信機からシグナリングされるデータおよび/もしくは送信機からのコマンドを使用すること
のうちの少なくとも1つを含む、余剰の技法または補助的な技法によって、受信されるべき送信の期間の開始および/または終了を認識するように構成され得る。
【0078】
コントローラユニットは、少なくとも2つの連続する電力サンプルが特定の電力レベルと関連付けられる限られた間隔内にあるという決定に基づいて、少なくとも1つの電力レベルを認識および/または動的に定義するように構成され得る。
【0079】
コントローラユニットは、
- 第1の条件として、受信信号の電力の、または電力から導出される量の現在のサンプルが、受信信号の電力の、または電力から導出される量の第1の先行するサンプルによって決定される間隔内にあるかどうかを決定し、
- 第2の条件として、受信信号の電力の、または電力から導出される量の現在のサンプルが、受信信号の電力の、または電力から導出される量の第2の先行するサンプルによって決定される間隔内にもあるかどうかを決定する
ように構成されることがあり、
コントローラユニットは、第1の条件と第2の条件の両方が満たされる場合、電力レベルの継続を認識するように構成されることがある。
【0080】
コントローラユニットは、第1の条件および/もしくは第2の条件を満たさない、受信信号の電力の、または電力から導出される量の所定の数の連続するサンプルを、電力レベルの終了を認識することなく許容し、
受信信号の電力の、または電力から導出される量の所定の数を超える連続するサンプルが、第1の条件または第2の条件を満たさない場合、電力レベルの終了を認識するように構成され得る。
【0081】
コントローラユニットは、受信信号の電力の、または電力から導出される量の現在のサンプルが、受信信号の電力の、または電力から導出される量の直前のサンプルによって決定される間隔よりも大きい許容間隔の外側にあるかどうかも、決定するように構成されることがあり、
コントローラユニットは、受信信号の電力の、または電力から導出される量の現在のサンプルが、第1の時間に対する許容間隔の外側にあるとき、電力レベルの終了を認識するように構成されることがある。
【0082】
コントローラユニットは、第1の動作モードおよび第2の動作モードに従って動作するように構成されることがあり、第1の動作モードおよび第2の動作モードのうちの少なくとも1つにおいて、コントローラユニットは、以下の技法、すなわち
受信信号の電力、または電力から導出される量が限られた間隔内にあるかどうかを決定すること、
電力が予想される期間において決定されるかどうかを検証すること、
受信されるべき信号において符号化される特定の情報を復号または検出すること、
品質情報を確認すること、
送信機からシグナリングされる情報に従って基準の満足を確認すること、
電力の勾配が所定の閾値を下回るか、または上回るかを検出すること
のうちの少なくとも1つを実行するように構成されることがあり、
コントローラユニットは、第1の動作モードにおいて第2の動作モードとは異なる少なくとも1つの技法を使用するように構成される。
【0083】
コントローラユニットは、少なくとも2つの動作モード、すなわち、
信号に符号化されている情報を考慮することなく、受信信号の電力、または電力から導出される量が限られた間隔内にあるかどうかをコントローラユニットが決定する、第1のモード、および
コントローラユニットが
受信信号の電力、または電力から導出される量が限られた間隔内にあるかどうかを決定することと、
受信された信号に符号化されている情報が電力に基づく受信されるべき送信の認識に適合しているかどうかに基づいて、決定の正しさを検証することと
の両方を行う第2のモードに従って動作するように構成され得る。
【0084】
コントローラユニットは、自動利得制御(AGC)、および/もしくはマッチトフィルタから、電力から導出される量を導出または取得するように構成され得る。
【0085】
電力に関連付けられる量は、電力情報の無限インパルス応答(IIR)フィルタリングされたバージョンであり得る。
【0086】
コントローラユニットは、
受信されるべき送信を認識するために後で使用されるべき少なくとも1つの電力レベルを決定するための電力、
時間情報、
品質情報
のうちの少なくとも1つまたは組合せに関連付けられるパラメータを取得するために、初期化手順を実行するように構成されることがあり、
コントローラユニットは、初期化を実行するために、または、初期化を実行するためのシグナリングされる情報を受信するために、受信信号のある期間にわたって、電力の、または電力から導出される量の時間的な展開を分析するように構成されることがある。
【0087】
コントローラユニットは、電力の履歴値に基づいて、電力の下側の間隔境界値および上側の間隔境界値を適応的に修正するように構成され得る。
【0088】
コントローラユニットは、受信機を制御するように構成され得る。
【0089】
コントローラユニットは、
フィードバック経路がフィードバック信号を調整可能サンプル提供器に提供する第1のステータス、および
置換値提供器が置換サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供する第2のステータス
から選択するために、上記および/または下記の受信機を制御するように構成され得る。
【0090】
コントローラユニットは、入力信号によって満たされるべき所定の要件を決定するために、上記および/または下記のうちの少なくとも1つの受信機を制御するように構成され得る。
【0091】
コントローラユニットは、
送信が受信されるべきであることをコントローラユニットが認識し得るときに、フィードバック経路がフィードバック信号を調整可能サンプル提供器に提供すること、および/または、
コントローラユニットが送信を認識しないとき、もしくは送信が受信されるべき送信ではないことを認識するときに、置換値提供器が、置換サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供し得ること
を選択するために、上記および/または下記のうちの少なくとも1つの受信機を制御するように構成され得る。
【0092】
受信機はさらに、任意の上記および/または下記のコントローラユニットを備え得る。
【0093】
態様によれば、システムは送信機および受信機を備えることがあり、受信機は上記および/または下記のうちのいずれかに従い、送信機は信号を受信機に送信するように構成される。
【0094】
態様によれば、送信機が衛星であり得るシステムがある。
【0095】
送信機は、スケジューリング送信に従って、および/またはビーム切り替え時間計画(BSTP)の送信に従って、送信を実行するように構成されることがあり、
スケジューリングおよび/またはBSTPは、少なくとも1つの第1の間隔の間、信号が受信機に送信されることが意図され、少なくとも1つの第2の間隔の間、信号が受信機に送信されることが意図されないように定義され得る。
【0096】
システムは複数の受信機を備えることがあり、送信機は、信号電力が意図される受信機の向きにおいて一時的に高められるように、スケジューリングおよび/またはBSTPに従って、特定のビームを意図される受信機に一時的に向けるように構成され得る。
【0097】
受信機は、送信が受信機に向けられるという決定に際してフィードバック信号を使用し、送信機からの送信の非決定に際して、および/または送信が受信機に対するものではないという決定に際して、置換サンプルタイミング情報を使用するように構成され得る。
【0098】
送信機は、少なくとも
様々なビームが様々な受信機に向けられるバースト性信号条件、および
ビームが継続的に受信機に向けられる継続的信号条件
に従って動作するように構成され得る。
【0099】
入力信号を受信するための方法は、
調整可能なサンプルタイミングを使用して入力信号のサンプルを処理するステップと、
タイミングエラーに基づいてフィードバック信号に基づいてサンプルタイミングを適応させるステップであって、フィードバック信号がサンプルタイミング情報を提供するループフィルタを使用して取得される、ステップと、
入力信号がフィードバックベースのサンプルタイミングの適応のための所定の要件を満たさないとき、フィードバック信号とともに提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するステップとを有することがあり、
置換サンプルタイミング情報は、サンプルタイミング情報の提供のためにループフィルタによって考慮される期間と比較してより長い期間にわたって、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量を考慮して取得される。
【0100】
入力信号を受信するための方法は、
調整可能なサンプルタイミングを使用して入力信号のサンプルを処理するステップと、
タイミングエラーに基づいてフィードバック信号に基づいてサンプルタイミングを適応させるステップであって、フィードバック信号がサンプルタイミング情報を提供するループフィルタを使用して取得される、ステップと、
入力信号がフィードバックベースのサンプルタイミングの適応のための所定の要件を満たさないとき、フィードバック信号とともに提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するステップとを有することがあり、
置換サンプルタイミング情報は、置換サンプルタイミング情報を取得するために、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報を時間的に平滑化することによって取得される。
【0101】
受信されるべき送信を認識するための方法は、
受信信号の電力、または電力から導出される量が限られた間隔内にあるかどうかを決定するステップと、
決定に基づいて、受信されるべき送信を認識するステップとを有し得る。
【0102】
方法は、
上記および/または下記の方法を含むことがあり、
上記および/または下記の方法のフィードバック信号の提供および置換サンプルタイミング情報の提供は、上記および/または下記の方法によって制御され得る。
【0103】
コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記および/または下記の方法のうちの少なくとも1つを実行し得る。
【0104】
態様によれば、データプロセッサを備える受信機が提供され、このデータプロセッサは、
予想される場所における第1のフレーム候補、および
所定のオフセットだけ第1のフレーム候補からシフトされる少なくとも1つの第2のフレーム候補
を発見し、
第1のフレーム候補の特性および少なくとも1つの第2のフレーム候補の特性を評価し、
評価に基づいて正しいフレームを特定するように構成される。
【0105】
受信機は、
各フレーム候補と、
シンボルの既知のシーケンスと
の間の相互相関プロセスを実行して、相互相関プロセスに基づいて正しいフレームを特定するように構成され得る。
【0106】
受信機は、
第1のフレーム候補および第2のフレーム候補のフレームヘッダを復調および/または復号し、
シンボルのシーケンスを再変調および/または再符号化し、
各フレーム候補フレームヘッダと、
フレーム候補フレームヘッダの再変調および/または再符号化されたバージョン
との間で相互相関プロセスを実行して、相互相関プロセスに基づいて正しいフレームを特定するように構成され得る。
【0107】
受信機は、
フレームシンボルとフレームシグナリングとの間の検出された時間的なオフセットを補償するために、フレームシンボルおよび/またはフレームシグナリングの開始/終了に対して訂正手順を実行するように構成され得る。
【0108】
受信機は、
正しいフレームの妥当性を確認するために、相関プロセスの結果に対して評価動作を実行するように構成され得る。
【0109】
受信機は、
各フレーム候補に関連付けられる相互相関結果の各々を第1の閾値と比較して、正しいフレームが第1の所定の閾値よりも大きい相関値に関連付けられる固有のフレーム候補である場合、正しいフレームの妥当性を認めるように構成され得る。
【0110】
受信機は、
各フレーム候補に関連付けられる相互相関結果の各々を上側の閾値および下側の所定の閾値と比較して、少なくとも所定の数のフレーム候補が上側の所定の閾値および下側の所定の閾値内の相互相関値に関連付けられる場合、正しいフレームの妥当性を認めるのを控え、
所定の数のフレーム候補が上側の所定の閾値よりも大きい相互相関値に関連付けられること、および、少なくとも所定の数のフレーム候補が下側の所定の閾値よりも小さい相互相関値に関連付けられることが検証されると、エラーを通知するように構成され得る。
【0111】
受信機は、
各フレーム候補に関連付けられる相互相関結果の各々を上側の所定の閾値および下側の所定の閾値と比較して、少なくとも所定の数のフレーム候補が上側の所定の閾値よりも大きい相互相関値に関連付けられ、少なくとも所定の数のフレーム候補が下側の所定の閾値よりも小さい相互相関値に関連付けられる場合、正しいフレームの妥当性を認めるのを控え、
所定の数のフレーム候補が上側の所定の閾値よりも大きい相互相関値に関連付けられ、少なくとも所定の数のフレーム候補が下側の所定の閾値よりも小さい相互相関値に関連付けられることが検証されると、エラーを通知するように構成され得る。
【0112】
態様によれば、受信機が提供され、この受信機は、
[たとえば、サンプルタイミング情報によって決定される]調整可能サンプルタイミングを使用して入力信号のサンプルを提供するように構成される調整可能サンプル提供器[たとえば、タイミング補間器]と、
[たとえば、タイミングエラー検出器によって決定される]タイミングエラーに基づいてフィードバック信号を調整可能サンプル提供器[たとえば、タイミング補間器]に提供するように構成されるフィードバック経路[たとえば、TED、ループフィルタ]であって、フィードバック経路が、サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供するように構成されるループフィルタを備える[ループフィルタはたとえば、タイミングエラー検出器によって提供されるタイミングエラー値をフィルタリングまたは平均化し得る]、フィードバック経路と、
入力信号がフィードバックベースのサンプルタイミングの適応に対する所定の要件[たとえば、照射の不在に関連付けられる要件、および/または、コントローラによって及ぼされる制御に基づく要件、たとえば、入力信号に関連付けられる電力および/もしくは電力レベルに基づく、かつ/または、入力信号において符号化されている特定のシーケンスに基づく要件]を満たさないとき、フィードバック経路によって提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するように構成される、置換値提供器とを備え、
置換値提供器が、サンプルタイミング情報の提供のためにループフィルタによって考慮される期間と比較してより長い期間にわたって、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量を考慮して置換サンプルタイミング情報を提供するように構成される。
【0113】
例によれば、受信機が提供され、この受信機は、
[たとえば、サンプルタイミング情報によって決定される]調整可能なサンプルタイミングを使用して入力信号のサンプルを提供するように構成される調整可能サンプル提供器[たとえば、タイミング補間器]と、
[たとえば、タイミングエラー検出器TEDによって決定される]タイミングエラーに基づいてフィードバック信号を調整可能サンプル提供器[たとえば、タイミング補間器]に提供するように構成されるフィードバック経路[たとえば、TED、ループフィルタ]であって、フィードバック経路が、サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供するように構成されるループフィルタを備える[ループフィルタはたとえば、タイミングエラー検出器によって提供されるタイミングエラー値をフィルタリングまたは平均化し得る]、フィードバック経路と、
入力信号がフィードバックベースのサンプルタイミングの適応に対する所定の要件[たとえば、照射の不在に関連付けられる要件、および/または、コントローラによって及ぼされる制御に基づく要件、たとえば、入力信号に関連付けられる電力および/もしくは電力レベルに基づく、かつ/または、入力信号において符号化されている特定のシーケンスに基づく要件]を満たさないとき、フィードバック経路によって提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するように構成される、置換値提供器とを備え、
置換値提供器が、置換サンプルタイミング情報を取得するために、ループフィルタおよび/またはループフィルタ内部のタイミング情報によって提供されるサンプルタイミング情報を時間的に平滑化する[たとえば、ローパスフィルタリングまたは時間平均する]ように構成される。
【0114】
置換値提供器は、現在のサンプルタイミング情報を提供するためにタイミングエラー情報がその間はループフィルタによって考慮される期間[サンプルタイミング情報の提供のためにループフィルタによって考慮される期間][たとえば、ループフィルタとして使用されるFIRフィルタのフィルタ長]よりも長い期間にわたって、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、および/またはタイミングエラー情報、および/またはタイミングエラー情報から導出される量を平均化するように構成され得る。
【0115】
置換値提供器は、置換サンプルタイミング情報を提供するために、ループフィルタと比較してより長い期間[たとえば、タイミングエラー情報の値に対する置換値提供器のインパルス応答がタイミングエラー情報の値に対するループフィルタのインパルス応答よりも長いという点で、または、置換値提供器が現在の置換サンプル時間情報を提供するための第1の期間にわたってタイミングエラー情報の値を考慮するが、現在のサンプル時間情報を提供するためにループフィルタが第1の期間よりも短い第2の期間にわたってタイミングエラー情報の値だけを考慮するという点で]、フィルタリングまたは平均化するように構成され得る[ループフィルタは、たとえば、ローパスフィルタであってよく、その結果、等しく重み付けられた平均化を実行し、または、現在の入力値と比較して比較的小さい重みを過去の入力値に加える平均化を実行してよい]。
【0116】
置換値提供器は、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、および/またはタイミングエラー情報、および/またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]の入力値に対する、等しい重みまたは異なる重みによって、線形平均化を実行するように構成され得る。
【0117】
置換値提供器は、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量の等しい重みを用いて平均化を実行するように構成され得る。
【0118】
置換値提供器は、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報のサンプルよりも大きい時間的離隔を有するタイミングエラー情報から導出される量の、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]の[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]サンプルを選択し、選択されたサンプルに対してフィルタリングまたは平均化を実行する[その結果、置換値提供器がループフィルタよりも単位時間当たり少数のサンプルを評価する]ように構成され得る。
【0119】
置換値提供器は、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]を適応的に選択して、選択されたサンプルに対してフィルタリングまたは平均化を実行するために、信号[たとえば、入力信号の、または入力信号から導出される信号の]分析を実行するように構成されることがあり、
受信機は、比較的小さいノイズを有する信号と比較して比較的大きいノイズを有する信号に対して、選択されたサンプル間の距離を減らし、かつ/または選択されるサンプルの数を増やすように構成される。
【0120】
置換値提供器は、ある平均化の深さまたはフィルタの長さに対する平均利得を高めるために、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]を適応的に選択して、選択されたサンプルに対してフィルタリングまたは平均化を実行するように構成され得る。
【0121】
置換値提供器は、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、特定のスナップショットに、たとえば適応的に関連付けられる][たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のダウンサンプリングされたバージョン[たとえば、サブサンプリングされたバージョン]を使用して、ダウンサンプルバージョンに対してフィルタリングまたは平均化を実行するように構成され得る。
【0122】
置換値提供器は、タイミングエラー情報[たとえば、TEDの出力]、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のダウンサンプリングされたバージョン[たとえば、サブサンプリングされたバージョン][たとえば、特定のスナップショットに、たとえば適応的に関連付けられる]を使用して、ダウンサンプルバージョンに対するフィルタリングまたは平均化を実行するように構成され得るので、
ダウンサンプリングされたバージョンのサンプリングレート[またはサンプルレート]が、タイミングエラー情報またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプリングレート[またはサンプルレート]よりも、100倍から10000倍、または500倍から2000倍遅い第1のサンプリングレートにある。
【0123】
置換値提供器は、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに、たとえば適応的に関連付けられる]のレートを変動させるように構成されることがあり、これは、[たとえば、入力信号の信号対雑音比に依存して、または他の基準に依存して]少なくとも2という係数によって、または少なくとも8という係数によって、または少なくとも16という係数によって、または少なくとも32という係数によって、または少なくとも64という係数によって、および/または少なくとも2のべき乗という係数によって、フィルタリングまたは平均化を実行するために、置換値提供器によって処理される[たとえば、現在の置換サンプルタイミング情報を提供するために置換値提供器によって使用されるサンプルの総数は定数であり得る]。
【0124】
置換値提供器は、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]を適応的に選択し、下側のサンプリングレートと上側のサンプリングレートとの間で選択されたサンプルに対してフィルタリングまたは平均化を実行するように構成され得る[サンプリングレートは、その下端が、たとえば最大照射時間などの少なくとも1つの条件を考慮して構成されるように、構成可能および/または制御可能である]。
【0125】
置換値提供器は、置換タイミング情報の提供のために、タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]を選択的に考慮[たとえば、処理、平均化、または選択]するように構成され得るので、
現在の置換タイミング情報は、入力信号が所定の条件[たとえば、所定の要件または別の要件]をその間は満たす入力信号の少なくとも2つの異なる考慮される期間のサンプルに基づいて取得され、一方、2つの異なる考慮される期間の間にあり、その間は入力信号が所定の条件を満たさないような期間[たとえば、異なる期間、および/または、異なる期間に関連付けられる平均出力またはフィルタ出力などの異なる期間に関連付けられる異なる値]をスキップする。
【0126】
置換値提供器は、構成に依存して、または通信シナリオに依存して、構成データおよび/またはルックアップテーブルに基づいて、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]を[たとえば、適応的に]選択するように構成され得る。
【0127】
置換値提供器は、[たとえば、相関および/または自己相関による]タイミングエラー情報の、またはタイミングエラー情報から導出される量の分析に基づいて、置換サンプルタイミング情報の導出のために、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]を適応的に選択するように構成され得る。
【0128】
置換値提供器は、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量[たとえば、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報、またはループフィルタ内で利用可能な内部もしくは中間の量のような、ループフィルタの出力]のサンプル[たとえば、特定のスナップショットに関連付けられる]を適応的に選択し、
目標の信号対雑音比(SNR)、
サポートされるタイミングオフセット範囲、
サポートされるキャリア周波数オフセット範囲、
収束速度の要件
時間エラー検出に使用される方式、
データ信号特性、
送信側パルス成形フィルタの使用されるロールオフおよび/または受信機側のマッチトフィルタの使用されるロールオフ
のうちの少なくとも1つまたは組合せに基づいて、選択されたサンプルに対するフィルタリングまたは平均化を実行するように構成され得る。
【0129】
受信機は、初期の遷移間隔に対するループ利得および/またはループフィルタ特性を高めるように構成され得る。
【0130】
受信機は、受信条件の変化[たとえば、以前より低いSNR]に基づいて、動作の間にループ利得/ループフィルタ特性を再構成するように構成され得る。
【0131】
受信機は、比較的信号対雑音比(SNR)がより低い信号と比べて、比較的SNRがより高い信号に対して、ループフィルタのループ利得および/もしくはループフィルタ特性を高め、かつ/または、比較的SNRがより高い信号と比べて、比較的SNRがより低い信号に対して、ループフィルタのループ利得および/もしくはループフィルタ特性を低くするように構成され得る。
【0132】
受信機は、フィードバック経路からのフィードバック信号が調整可能サンプル提供器に提供されるフィードバックモードと、置換サンプルタイミング情報が調整可能サンプル提供器に提供される置換値提供モードと、中間値が調整可能サンプル提供器に提供される中間モードの間で切り替わるように構成されることがあり、中間値がフィードバック信号の値と置換サンプルタイミング情報[たとえば、平均値]との間の値として取得され、
切り替えはフィードバックモードから中間モードおよび中間モードから置換値提供モードであり、かつ/または、
切り替えは置換値提供モードから中間モードおよび中間モードからフィードバックモードである。
【0133】
受信機は、中間モードにおいて、フィードバックモードから置換値提供モードへの、および/またはその逆の移行を円滑にするために、中間置換サンプルタイミング情報を提供するように構成され得る。
【0134】
受信機は、[たとえば、「信号ジャンプ」を避けるために、かつ/または、置換値を基準として用いて補間および/または適応を継続するために]置換値提供器からループフィルタに再構成情報および/またはデータを提供するように構成され得る。
【0135】
受信されるべき送信を認識するためのコントローラ(たとえば、コントローラユニット)であって、コントローラは、受信信号の電力、または電力から導出される量[たとえば、電力レベル情報のローパスフィルタリングされたバージョン]が限られた間隔[たとえば、下側の間隔境界値および上側の間隔境界値によって区切られる;これはたとえば、「電力レベル」または「電力範囲」を識別することに相当し得る]内にあるかどうかの決定を実行し、この決定[受信信号の電力、または電力から導出される量が限られた間隔内にあるかどうか][ここで、限られた間隔は動的に定義され得る]に基づいて、受信されるべき送信を認識するように構成され得る[たとえば、少なくとも1つの電力レベルが、少なくとも2つの連続する電力サンプルが特定の電力レベルと関連付けられる限られた間隔内にあるという決定に基づいて、動的に定義され得る]。
【0136】
コントローラは、受信信号が以前に決定された電力レベル[たとえば、電力二ボー]を有するかどうかを特定するように構成され得る[たとえば、区別されるべき2つよりも多くの電力レベルのうちの電力レベルを有するかどうかを特定するように構成され、ここで、少なくとも2つの電力レベルまたは二ボーは、異なる信号内容、異なるビーム、異なる受信機と関連付けられ得る]。
【0137】
コントローラはさらに、受信信号がその間は電力レベルを有する少なくとも1つの限られた期間の長さ[たとえば、信号バーストの長さ、またはある空間領域の照射の長さ]を[たとえば、同じ電力レベルにある連続するサンプルの数を数えることによって、および/または所定の探索期間内のサンプル間の時間距離を分析することによって][受信信号の電力、または電力から導出される量が限られた間隔内にあるかどうか][たとえば、限られた間隔は動的に定義され得る]認識するために、受信信号の電力、または受信信号から導出される量[たとえば、電力レベル情報のローパスフィルタリングされたバージョン]がどれだけ長く限られた間隔内にあるかを決定するように構成され得る[たとえば、少なくとも2つの連続する電力サンプルが特定の電力レベルと関連付けられる限られた間隔内にあるという決定に基づいて、少なくとも1つの電力レベルが動的に定義され得る]。
【0138】
コントローラは、受信されるべき送信の認識をサポートするために[たとえば、誤った決定の認識を可能にすることによって]、受信信号がその間は電力レベルを有する限られた期間の認識される長さが所定の条件を満たす[たとえば、少なくとも概ねスケジューリング粒度の倍数である、または複数の異なる送信のうちの所与の送信の時間スケジュールに適合する]かどうかを確認するように構成され得る。
【0139】
コントローラはさらに、受信信号の、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]の異なる電力レベル[たとえば、そのうちの1つがノイズ電力レベルであることがあり、そのうちの2つ以上の電力レベルが異なるビームまたは異なる送信と関連付けられることがある、2つよりも多くの異なる電力レベル]を認識する[たとえば、区別する]ように構成され得る。
【0140】
コントローラは、スケジューリング情報を導出するために、異なる電力レベルがその間は存在する時間長を追跡するように構成され得る[たとえば、所定の探索期間内で、特定の電力レベルを認識するために、複数のサンプルが特定の電力範囲内にあることを認識するように構成される]。
【0141】
コントローラは、現在の電力が限られた間隔内にあるかどうかを確認するように構成されることがあり、限られた間隔の間隔境界は、以前に導出されたスケジューリング情報に基づいて決定される。
【0142】
コントローラは、導出されたスケジューリング情報に基づいて[たとえば、導出されたスケジューリング情報に基づいて、受信機によって受信されるべき送信がないと推定される期間の間]、コントローラの受信機または構成要素を電力消費低減モードへ選択的に切り替えるように構成され得る[受信機はまた、導出されたスケジューリング情報に基づいて、受信されるべき送信が予想されるとき、電力消費低減モードから「通常」受信モードに戻り得る]。
【0143】
コントローラは、異なる期間をランク付けして[たとえば、電力レベルが最高である期間、電力レベルが2番目に高い期間などを決定して]受信されるべき送信のための期間を認識する[たとえば、電力レベルが最高である期間を選ぶことによって]ために、受信信号の、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]の様々な電力レベルと、様々な電力レベルがその間に存在する期間とを認識するように構成され得る。
【0144】
コントローラはさらに、比較的電力レベルがより低い期間と比べて比較的電力レベルがより高い[または比較して電力レベルが最高である]期間を、受信されるべき送信のための期間として選ぶために、受信信号の、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]の異なる電力レベルを認識するように構成され得る。
【0145】
コントローラはさらに、受信信号の異なるレベルの時間部分を特徴付ける[または記述する]時間情報を記憶するように、かつ、受信信号の電力レベル、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]についての情報を記憶するように構成されることがあり、
コントローラは、後続の時刻において、少なくとも記憶されている時間情報に基づいて、受信されるべき送信に関連付けられる期間を認識するように構成される。
【0146】
コントローラは、受信されるべき送信に関連付けられる期間の認識のために[たとえば、間隔境界を設定するために]異なる時間部分の間に受信信号の電力レベルについての記憶されている情報も使用するように構成され得る。
【0147】
コントローラはさらに、電力レベル[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]に基づいて、受信されるべき送信の期間の開始および/または終了を決定するように構成され得る。
【0148】
コントローラはさらに、受信されるべき送信の期間の開始および/または終了を決定するために、受信信号において符号化されている少なくとも1つの情報[たとえば、シーケンスおよび/またはプリアンブルおよび/または特定のビットストリーム]を復号および/または検出するように構成され得る[たとえば、電力レベルと復号の両方を使用することができ、電力がまだ限られた間隔内にない場合であっても、受信されるべき送信は、特性情報が復号されたときにはすでに認識され得る]。
【0149】
コントローラはさらに、少なくとも1つの電力レベル[たとえば、範囲]に関連付けられる時間情報[たとえば、スケジューリング関連および/もしくはBTSP関連の情報ならびに/または修正]および/または下側の間隔境界値および/または上側の間隔境界値に関するシグナリング送信を送信機から受信するように構成され得る[たとえば、コントローラは、シグナリング送信によって少なくとも部分的に制御されるように、かつ/または補足情報を取得するために、シグナリング送信を取得するように構成される]。
【0150】
コントローラはさらに[たとえば、余剰の/補助的な技法に基づいて、電力レベルに基づいて決定の正しさを検証するために]、
所定の閾値を下回るまたは上回る電力の勾配を検出するステップ[たとえば、時間に関する受信された信号の検出された電力の増分が上側の閾値よりも大きいと決定し、検出された電力の速い増大を示すことによって、および/または、時間に関する受信された信号の検出された電力の負の増分が負の下側の閾値よりも小さいと決定し、検出された電力の速い減少を示すことによって]、
以前の電力レベルの決定とともに得られる時間情報を使用するステップ[たとえば、時間外挿を使用して、受信されるべき送信が開始すると予想される時間を予測するために]、
受信された信号において符号化されている特定の情報[たとえば、シーケンスおよび/またはプリアンブルおよび/または特定のビットストリーム]を復号[または検出]するステップ、ならびに/または、
品質情報[たとえば、信号対雑音比]を検出し、またはそれを他のモジュール[たとえば、信号対雑音比推定器]から推測するステップ、
送信機からシグナリングされたデータおよび/もしくは送信機からのコマンドを使用するステップ
のうちの少なくとも1つ[または少なくとも2つの組合せ]を有する、余剰の技法または補助的な技法によって受信されるべき、送信の期間の開始および/または終了を認識するように構成され得る。
【0151】
コントローラはさらに、少なくとも2つの連続的な電力サンプルが特定の電力レベルと関連付けられる限られた間隔内にあるという決定に基づいて、少なくとも1つの電力レベルを認識し、かつ/または動的に定義するように構成され得る。
【0152】
コントローラは、第1の条件として、受信信号の電力の、または電力から導出される量の現在のサンプルが、受信信号の電力の、または電力から導出される量の第1の先行するサンプルによって決定される間隔[たとえば、第1の先行するサンプル値から上流および下流に延びる間隔]内にあるかどうかを決定し、第2の条件として、受信信号の電力の、または電力から導出される量の現在のサンプルが、受信信号の電力の、または電力から導出される量の第2の先行するサンプルによって決定される間隔[たとえば、第2の先行するサンプル値から上流および下流に延びる間隔]内にもあるかどうかを決定するように構成されることがあり[たとえば、pact[i]∈[pact[i-1]±pmargin]∩pact[i]∈[pact[i-2]±pmargin]、
コントローラは、第1の条件と第2の条件の両方が満たされる場合、電力レベルの継続を認識するように構成される。
【0153】
コントローラは、第1の条件および/または第2の条件を満たさない、受信信号の電力の、または電力から導出される量の所定の数の連続的なサンプル[たとえば、1サンプル]を、電力レベルの終了を認識することなく許容し、
受信信号の電力の、または電力から導出される量の所定の数よりも多くの連続的なサンプルが第1の条件または第2の条件を満たさない場合、電力レベルの終了を認識するように構成され得る。
【0154】
コントローラは、受信信号の電力の、または電力から導出される量[たとえば、電力レベル情報のローパスフィルタリングされたバージョン]の現在のサンプルが、許容間隔[「追加の閾値」によって記述される]の外側にあるかどうかを決定するようにも構成されることがあり、この許容間隔は、受信信号の電力の、または電力から導出される量の直前のサンプルによって決定される間隔よりも長く、コントローラは、受信信号の電力の、または電力から導出される量の現在のサンプルが、初めて許容間隔の外側にあるときに、電力レベルの終了を[直ちに]認識するように構成される[一方で、電力レベルの終了を認識することなく現在のサンプルが直前のサンプルによって決定される間隔の外側にあることが、少なくとも1回許容される]。
【0155】
コントローラはさらに、少なくとも第1の動作モードおよび第2の動作モードに従って動作するように構成されることがあり[たとえば、第2の動作モードは第1のモードの終了に対応して開始される]、第1のモードおよび第2のモードのうちの少なくとも1つにおいて、コントローラは、以下の技法[場合によっては任意の他の技法と組み合わせて]または以下の技法のうちの少なくとも2つの組合せ[場合によっては任意の他の技法と組み合わせて]を実行するように構成され、その技法とは、
受信信号の電力、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]が限られた間隔内にあるかどうかを決定すること、
電力が予想される期間[たとえば、以前の測定結果から外挿されるような]において決定されるかどうかを検証すること、
受信されるべき信号において符号化されている特定の情報[たとえば、シーケンスおよび/またはプリアンブルおよび/または特定のビットストリーム]を復号または検出すること、
品質情報[たとえば、信号対雑音比]を確認すること、
送信機からシグナリングされた情報に従って基準の満足を確認すること、
電力の勾配が所定の閾値を下回るまたは上回ることを検出すること[たとえば、時間に関する受信された信号の検出された電力の増分が上側の閾値よりも大きいと決定し、検出された電力の速い増大を示すことによって、および/または、時間に関する受信された信号の検出された電力の負の増分が負の下側の閾値よりも小さいと決定し、検出された電力の速い減少を示すことによって]であり、
コントローラは、第1のモードにおいて第2のモードとは異なる少なくとも1つの技法を使用するように構成され得る。
【0156】
コントローラはさらに、少なくとも2つの動作モード、すなわち、
信号に符号化されている情報を考慮することなく、受信信号の電力、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]が限られた間隔内にあるかどうかを[たとえば、電力測定結果に基づいて]コントローラが決定する、第1のモード、および
コントローラが
受信信号の電力、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]が限られた間隔内にあるかどうかを[たとえば、電力測定結果に基づいて]決定することと、
受信された信号に符号化されている情報が電力に基づく受信されるべき送信の認識に適合しているかどうかに基づく決定の正しさを検証することと
の両方を行う第2のモード[第1のモードの終了に対応して開始される]に従って動作するように構成され得る。
【0157】
コントローラはさらに、自動利得制御(AGC)から、電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]を導出または取得するように構成され得る。
【0158】
コントローラはさらに、マッチトフィルタから、電力に関連付けられる[または電力から導出される]量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]を導出するように構成され得る。
【0159】
電力に関連付けられる[または電力から導出される]量は、電力情報の無限インパルス応答(IIR)フィルタリングされたバージョンであり得る。
【0160】
コントローラはさらに、
受信されるべき送信を認識するために後で使用されるべき少なくとも1つの電力レベルを決定するための電力[たとえば、下側の間隔境界値および上側の間隔境界値によって区切られる]、
時間情報[たとえば、異なる電力レベルが検出されたスケジューリング情報および/または時刻]、
品質情報[たとえば、信号対雑音比]
のうちの少なくとも1つまたは組合せに関連付けられるパラメータを取得するために、初期手順を実行するように構成されることがあり、
コントローラは、初期化を実行するために、または初期化を実行するためにシグナリングされる情報を受信するために、受信信号のある期間にわたって、電力の、または電力から導出される量の時間的な展開を分析するように構成される[たとえば、パラメータは、受信機からシグナリングされる情報を測定および/または受信することによって取得され得る]。
【0161】
コントローラは、電力の履歴値に基づいて、電力の下側の間隔境界値および上側の間隔境界値[および/または受信されるべき送信に関連付けられる他のパラメータ]を適応的に修正するように構成され得る。
【0162】
コントローラは、上記および/または下記のいずれかの少なくとも1つの受信機を制御するように構成され得る。
【0163】
コントローラは、
フィードバック経路がフィードバック信号を調整可能サンプル提供器に提供する、第1のステータス[たとえば、フィードバックステータス]と、
置換値提供器が置換サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供する、第2のステータス[たとえば、凍結ステータス]と
の中から選択するために、上記および/または下記のうちの1つの受信機を制御するように構成され得る。
【0164】
コントローラは、入力信号によって満たされるべき所定の要件[たとえば、入力信号に関連付けられる電力および/もしくは電力レベルに、ならびに/または入力信号において符号化されている特定のシーケンスにたとえば基づく、照射の不在に関連付けられる要件]を決定するために、上記および/または下記のうちの少なくとも1つの受信機を制御するように構成され得る。
【0165】
コントローラは、
送信が受信されるべきであることをコントローラが認識するときに、フィードバック経路がフィードバック信号を調整可能サンプル提供器に提供すること、および/または、
コントローラが送信を認識しないとき、もしくは送信が受信されるべき送信ではないことを認識するときに、置換値提供器が、置換サンプルタイミング情報を調整可能サンプル提供器に提供すること
を選択するために、上記および/または下記のうちの少なくとも1つの受信機を制御するように構成され得る。
【0166】
受信機はさらに、上記および/または下記のコントローラを備え得る。
【0167】
システムは、送信機[たとえば、複数の送信アンテナを伴う]および受信機[たとえば、複数の受信アンテナを伴う]を備え、受信機は上記および/または下記のようであり、送信機は、信号[たとえば、ビームフォーミングされたまたはビームスイッチングされた信号]を受信機に送信するように構成される。
【0168】
送信機は[たとえば、増幅および転送モードの、または信号処理および転送モードの、または信号生成モードの]衛星であり得る。
【0169】
送信機は、スケジューリング送信に従って、かつ/またはビーム切り替え時間計画(BSTP)の送信に従って、送信を実行するように構成されることがあり、
スケジューリングおよび/またはBSTPは、少なくとも1つの第1の間隔の間、信号が受信機に送信されることが意図され、少なくとも1つの第2の間隔の間、信号が受信機に送信されることが意図されないように定義される。
【0170】
システムはさらに複数の受信機を備えることがあり、送信機は、意図される受信機の向きへの信号電力が一時的に増大するように、スケジューリングおよび/またはBSTPに従って特定のビームを意図される受信機へ一時的に向けるように構成され得る。
【0171】
受信機は、送信が受信機に向けられるという決定に際してフィードバック信号を使用し、送信機からの送信の非決定に際して、および/または送信が受信機に対するものではないという決定に際して、置換サンプルタイミング情報を使用するように構成され得る。
【0172】
送信機は、少なくとも
[たとえば、スケジューリングまたはBSTPに従って]様々なビームが様々な受信機に向けられるバースト性信号条件、および
ビームが継続的に受信機に向けられる継続的信号条件
に従って動作するように構成され得る。
【0173】
入力信号を受信するための方法は、
調整可能なサンプルタイミング[たとえば、サンプルタイミング情報によって決定される]を使用して入力信号のサンプルを[たとえば、タイミング補間によって]処理するステップと、
タイミングエラー[たとえば、タイミングエラー検出器によって決定される]に基づいてフィードバック信号[たとえば、TED、ループフィルタ]に基づいてサンプルタイミングを適応させるステップであって、フィードバック信号がサンプルタイミング情報を提供するループフィルタを使用して取得される、ステップと、
入力信号がフィードバックベースのサンプルタイミングの適応のための所定の要件[たとえば、照射の不在に関連付けられる要件、ならびに/または、コントローラによって及ぼされる制御に基づく、たとえば、入力信号に関連付けられる電力および/もしくは電力レベルに基づく、かつ/または、入力信号において符号化されている特定のシーケンスに基づく要件]を満たさないとき、フィードバック信号とともに提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するステップとを有することがあり、
置換サンプルタイミング情報は、サンプルタイミング情報の提供のためにループフィルタによって考慮される期間と比較してより長い期間にわたって、タイミングエラー情報、またはタイミングエラー情報から導出される量を考慮して取得される。
【0174】
入力信号を受信するための方法は、
調整可能なサンプルタイミング[たとえば、サンプルタイミング情報によって決定される]を使用して入力信号のサンプルを処理する[たとえば、タイミング補間によって]ステップと、
[たとえば、タイミングエラー検出器によって決定される]タイミングエラーに基づいてフィードバック信号[たとえば、TED、ループフィルタ]に基づいてサンプルタイミングを適応させるステップであって、フィードバック信号がサンプルタイミング情報を提供するループフィルタを使用して取得される、ステップと、
入力信号がフィードバックベースのサンプルタイミングの適応のための所定の要件[たとえば、照射の不在に関連付けられる要件、ならびに/または、コントローラによって及ぼされる制御に基づく、たとえば、入力信号に関連付けられる電力および/もしくは電力レベルに基づく、かつ/または、入力信号において符号化されている特定のシーケンスに基づく要件]を満たさないとき、フィードバック信号とともに提供されるサンプルタイミング情報を置換する置換サンプルタイミング情報を提供するステップとを有することがあり、
置換サンプルタイミング情報は、置換サンプルタイミング情報を取得するために、ループフィルタによって提供されるサンプルタイミング情報を時間的に平滑化する[たとえば、ローパスフィルタリングまたは時間平均する]ことによって取得される。
【0175】
受信されるべき送信を認識するための方法は、
受信信号の電力、または電力から導出される量[たとえば、電力情報のローパスフィルタリングされたバージョン]が限られた間隔[たとえば、下側の間隔境界値および上側の間隔境界値によって区切られる、これはたとえば、「電力レベル」または「電力範囲」を識別することに相当し得る]内にあるかどうかを決定するステップと、
決定に基づいて、受信されるべき送信を認識するステップとを有し得る。
【0176】
方法は、
上記および/または下記のいずれかの方法を含むことがあり、
上記および/または下記の方法のフィードバック信号の提供および置換サンプルタイミング情報の提供は、上記および/または下記の方法によって制御され得る。
【0177】
コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記および/または下記の方法のうちの少なくとも1つを実行する。
【0178】
実施形態:
革新的な態様1:適応の凍結の間はサンプリングの正確さが保たれる
図1および図2が従来技術を論じるために使用されたとしても、それらは本発明によるシステム100を説明するためにも使用され得る。したがって、システム100は、送信機(たとえば、衛星102)と、ゲートウェイ116(これはたとえば、送信機102に統合され得る)によって定義されるスーパーフレームに従って照射されるタイムスロット120'~124'においてビーム120~124を受信するために異なるカバレッジエリア104~108に位置する受信機(たとえば、端末)110~114とを備え得る。図2aのシナリオも起こり得る。受信機は、電力P2における意図されるビームCの他に、BSTPに従って、異なる受信機によって受信されることが意図されている、意図されないビームDも受信することがある。
【0179】
図6eは受信機(たとえば、端末110、112、114のうちの1つ)を示す。受信機は、たとえば、送信および/または受信を実行するためのアンテナアレイ127を備え得る。アンテナアレイ127は、受信機信号処理600および/または送信信号処理600eに接続され得る。受信機信号処理600および/または送信信号処理600eは、外部デバイスおよび/またはアプリケーション実行機器に接続され得る入力/出力ポート129に接続され得る(いくつかの場合、アプリケーション実行機器は、受信機および/または処理600もしくは600eのうちの少なくとも1つに統合され得る)。
【0180】
各受信機は、処理600を実行するためのハードウェアおよび機能手段(たとえば、アンテナおよび/またはアンテナアレイ、通信コントローラ、デジタルシグナルプロセッサなど)を備え得る。
【0181】
信号処理600(本発明のリモート端末110~114のいずれかによって具現化され得る)は、信号602(ビーム120~124のいずれかから取得され得る)を入力される。信号602は、データ処理ブロック620に提供されるように処理される。処理ブロックは、たとえば、調整可能サンプル提供器(604)[たとえば、タイミング補間器]、マッチトフィルタ608、自動利得制御ブロック612、選択器616である(代替の実施形態では、これらのブロックのうちの1つまたはいくつかが省略され得る)。マッチトフィルタ608は、送信側のパルス成形フィルタと整合するローパスフィルタ(たとえば、線形ローパスフィルタ)であり得る。したがって、信号対雑音比(SNR)が、通信理論に従って最大化され得る。自動利得制御(AGC)612は、(たとえば、マッチトフィルタ608によって出力されるような)入力信号602のバージョン610の信号電力を分析し得る。AGC612は、その出力(入力信号602のバージョン614)において目標の電力レベルを達成するために、信号をスケーリングし得る。任意選択の選択器616は、入力信号602のバージョン614のあらゆる2番目のサンプルを脱落させ得る(代替の実施形態では、他の種類の選択器を定義することができる)。
【0182】
さらに、フィードバック経路630(タイミングエラー検出器TED632およびループフィルタ636を伴う)および置換値提供器640が提供される。
【0183】
TED632は、たとえば、サンプルからの瞬時タイミングオフセットを取得し得る。TED632は、たとえば、early-late検出器、ゼロクロス検出器、および/またはMuller&Muller検出器を備え得る。TED632は、検出された瞬時タイミングオフセットに関連付けられ得るタイミングエラー情報634を出力し得る。
【0184】
ループフィルタ636は、平均化、スケーリング、および/または積分などの演算を実行し得る。これは、その設定がループの収束および追跡の特性を制御する、ローパスフィルタであり得る。ループフィルタ636は、たとえばタイミングエラー情報634に基づくタイミングエラーを考慮する、フィードバックベースの情報638を提供し得る。
【0185】
ループフィルタ636は、等しく、もしくは指数関数的に重み付けられた平均化、または、現在の入力値と比較して過去の入力値に比較的小さい重みを加える平均化を実行し得る。ループフィルタ636(「サンプルタイミング情報」とここでは呼ばれる)の出力638は、タイミングエラー情報634の平滑化されて積分されたバージョンを表し得る。サンプルタイミング情報638は、同期におけるエラーを補償するために、調整可能サンプル提供器604によって使用されるフィードバックベースの情報であり得る。サンプルタイミング情報638は、特定の期間(たとえば、最後のK個のサンプルに関連付けられる決定された期間)の間に計算される、フィルタリングされた値または平均の値を考慮し得る。
【0186】
第1の進歩性のある態様によれば、照射されない期間の間、タイミグ補間は、図3(従来技術)のようにフィードバック値を使用して実行されず、置換値642を使用して実行される。照射が終了すると(たとえば、120b、122b、124bにおいて)、信号処理600は、フィードバック経路630からの信頼性のあるタイミングエラー情報(したがって、これはノイズに基づく)を取得する可能性はない。従来技術の教示に従えば、最後のタイミングは凍結され、非照射期間全体の間に使用される。しかしながら、最後のタイミングが十分に正しい、または正確であることの保証はないことに留意されたい。最後のタイミングを凍結することによって、非照射期間全体にわたって、大きなタイミングエラーが蓄積する可能性が生じる。しかしながら、この進歩性のある態様では、照射の終了において(たとえば、120b、122b、124bにおいて)、最後のタイミングは凍結されず、代わりに、置換値642(一般により長い期間にわたって計算されるので、原則として正確である)が使用され、それにより不正確なタイミングの可能性を減らす。
【0187】
基本的に、本発明のこの態様では、最も都合のよいときに(照射される期間の間)フィードバック戦略が活性化され、一方で、最も都合のよいときに(照射されない期間の間)フィードフォワード戦略が活性化される。
【0188】
調整可能サンプル提供器604(タイミング補間器)は、調整可能サンプルタイミングを使用して入力信号602のサンプルを提供し得る。調整可能サンプル提供器604は、入力信号602において符号化されているデータの同期、復調、および復号を可能にするために、受信された入力信号602を再サンプリングし得る。したがって、タイミングオフセット(サンプリング位相およびサンプリング周波数)を補償することが可能である。
【0189】
したがって、調整可能サンプル提供器604は、以前に発生したタイミングエラー(サンプルタイミング情報)についてのフィードバックベースの情報638をリアルタイムで提供し得る、フィードバック経路630に依存し得る。
【0190】
フィードバック経路630は、たとえば、入力信号602の以前の部分(以前のサンプルなど)に基づいて、タイミングエラー値を導出するタイミングエラー検出器(TED)632を備え得る。したがって、タイミングエラー情報634は、TED632によって提供され得る。しかしながら、この進歩性のある態様によれば、信号処理600は、フィードバック経路630を一意に利用しない。
【0191】
信号処理600は、(たとえば照射されない期間に対する、サンプルタイミング情報638を置換する目的で)置換サンプルタイミング情報642を提供し得る、置換値提供器640を備え得る。したがって、いくつかの時刻において、フィードバック経路630が非活性化され得る一方で置換値提供器640が活性化され、またその逆が行われる。代替として、タイミング補間器604は、
- たとえばフィードバック技法に従った、(フィードバック経路630から得られ、以前のサンプルを害するエラー情報に基づく)サンプルタイミング情報638
- たとえば、フィードフォワード技法による、(置換値提供器640から得られる)置換サンプルタイミング情報642
を使用し得る。
【0192】
2つの代替のタイミングからのこの選択が、選択器644によって図6に表されている。
【0193】
バースト性の信号受信(たとえば、図1および図2などにおける、非連続照射の環境における)では、照射されない期間の間に、置換サンプルタイミング情報642は、タイミング補間器604に提供されることがあり、一方で、サンプルタイミング情報638は、照射される期間の間にタイミング補間器604に提供されることがある。
【0194】
より一般的には、置換サンプルタイミング情報642は、所定の要件(これは、入力信号が受信されているかどうかを決定するための要件であり得る)が満たされないとき、タイミング補間器604に提供され得る。この要件は、たとえば、照射の存在に関連付けられることがあり、かつ/または、コントローラによって及ぼされる制御、たとえば、入力信号に関連付けられる電力および/もしくは電力レベルの決定、ならびに/または、(たとえば、入力信号に関連付けられるフレームの初期部分の中で)入力信号602において符号化されている特定のシーケンス(たとえば、パイロットシーケンスおよび/またはプリアンブル)に基づくことがある。
【0195】
したがって、受信機の処理600は少なくとも2つのモード(いくつかの任意選択の例では3つのモード)、すなわち、
- フィードバック経路630が活性化され、サンプルタイミング情報638をタイミング補間器604に提供する、フィードバックモード(たとえば、照射の存在などの所定の要件の満足に関連付けられるフィードバックモード)、
- サンプルタイミング情報638が非活性化され、置換サンプルタイミング情報642が置換サンプルタイミング情報642をタイミング補間器604に積極的に提供する、置換値提供モード(たとえば、フィードフォワード技法に従って動作する)(たとえば、所定の要件の不満足に関連付けられ、したがって照射の不在に関連付けられることがある、置換値提供モード)、
- (任意選択で)中間モード(以下も参照されたい)
を有し得る。
【0196】
置換サンプルタイミング情報642は、置換値提供器640によって、ループフィルタ636によって提供されるサンプルタイミング情報638または中間情報(たとえば、ループフィルタ636の内部の)などの、タイミングエラー情報634またはタイミングエラー情報634から取得される量に基づいて生成され得る。
【0197】
しかしながら、置換サンプルタイミング情報642は、サンプルタイミング情報638を提供するときにループフィルタ636によって考慮される期間よりも長い期間にわたって、タイミングエラー情報634、またはそれから導出される量を考慮することによって生成され得る。
【0198】
加えて、または代わりに、置換値提供器640は、置換サンプルタイミング情報642を提供するために、ループフィルタ636および/またはループフィルタ内部のタイミング情報によって提供されるサンプルタイミング情報を時間的に平滑化(たとえば、ローパスフィルタリングまたは時間平均)し得る。
【0199】
照射されない期間の間により正確な置換サンプルタイミング情報642を使用することによって、照射が再開されるときにジッタが減ることに留意されたい。照射されない期間の間、実際には、出力634または638の最後の値は(凍結された後で)もはや使用されない。対照的に、照射されない期間の間、値(642)が使用されることがあり、これは、より長期の時間に基づくフィルタリングまたは平均化、履歴データの考慮の結果である。たとえば、照射されない期間の間、不正確なタイミング情報が蓄積する可能性はより低い。そうでなければ、従来技術のように最後の値634または638を凍結することによって、タイミング補間器604により大きなジッタが蓄積するであろう。
【0200】
置換値提供器640は、現在の置換サンプル時間情報を提供するための第1の期間にわたってタイミングエラー情報634(または638)の値を考慮し得る。ループフィルタ636は、現在のサンプル時間情報638を提供するための、第1の期間よりも短い第2の期間にわたってタイミングエラー情報(634)の値を考慮し得る。したがって、置換サンプルタイミング情報642は、一般により長期の期間に基づき、したがって、一般にランダムエラーの影響を受けにくく、より信頼性がある。
【0201】
置換サンプルタイミング情報642は、現在のサンプルタイミング情報638を提供するためにタイミングエラー情報634がループフィルタ636によって考慮される期間よりも長い期間[たとえば、サンプルタイミング情報の提供のためにループフィルタによって考慮される期間][たとえば、ループフィルタとして使用されるFIRフィルタのフィルタ長]にわたって導出され得る。
【0202】
いくつかの例では、情報634(または638)の値に対する置換値提供器640のインパルス応答は、タイミングエラー情報634(または638)の値に対するループフィルタ636のインパルス応答よりも長い。
【0203】
置換値提供器640は、等しいまたは異なる重みによって線形平均化を実行し得る。
【0204】
置換サンプルタイミング情報642を取得するための技法の例がここで提供される。
【0205】
置換値提供器640は、極端に延長された期間(および多数のサンプル)に関する値634(または638)を大規模に平均化することによって、置換サンプルタイミング情報642を生成することが想像され得る。しかしながら、単位時間当たりに選択された数のサンプルのみを考慮することによって、複雑さおよびメモリ要件を減らすことが、置換値提供器640にとって有益であることに留意されたい。選択されたサンプルは置換値提供器640によって平均化またはフィルタリングされるが、選択されないものは置換値提供器640によって使用されない。
【0206】
たとえば、置換値提供器640は、情報634または638のサンプルよりも大きい時間的な離隔を有するサンプルを選択し得る。したがって、置換値提供器640は、ループフィルタよりも、単位時間当たりにより少ないサンプルを評価し得る。したがって、置換サンプルタイミング情報642の生成によって必要とされる計算の労力は過剰ではないが、置換サンプルタイミング情報642はそれでも、ループフィルタによって提供される値と比較して、履歴情報を提供する。
【0207】
たとえば、置換値提供器640は、情報634(または638)のすべてのサンプルの代わりに、情報634(または638)のダウンサンプリングされたバージョン(たとえば、サブサンプリングされたバージョン)だけを考慮することによって、置換サンプルタイミング情報642を生成し得る。たとえば、置換値提供器640は、情報634(または638)のサンプルの特定の百分率だけを平均化(またはそれを考慮することによってフィルタリングを実行)することができ、一方で他のサンプルを廃棄する。情報634(または638)のダウンサンプリングされたバージョンは、情報634または638のサンプリングレートよりも、100倍から10000倍、または500倍から2000倍遅い、第1のサンプリングレートを有し得る。例では、置換値提供器640は、情報634または638のサンプルのレートを2という係数で変動させる(ダウンサンプリングする)ので、それにより置換サンプルタイミング情報642を生成し、2つのサンプルのうちの1つを廃棄することができる。他の例では、サンプルのレートは、8という係数、または少なくとも16という係数、または少なくとも32という係数、もしくは少なくとも64という係数、および/または少なくとも2のべき乗という係数により変動させられ得る。
【0208】
置換値提供器640は、下側のサンプリングレートと上側のサンプリングレートとの間の選択されたサンプルに対してフィルタリングまたは平均化を実行するために、タイミングエラー情報634のサンプルを適応的に選択し得る。
【0209】
さらに、置換値提供器640は、情報634(または638)のサンプルの数を適応的に選択することが可能であることに留意されたい。したがって、情報634(または638)の2つの連続する選択されたサンプル間の距離は、入力信号602(または、例では、情報606、610、634、638のいずれか)に対して実行される決定に基づいて、増大または減少させられ得る。たとえば、
- 入力信号にノイズが多い場合、サンプルタイミング情報642を計算するために選択される情報634(または638)のサンプル間の距離が低減される(たとえば、ノイズが多いと、ダウンサンプル係数は小さく、たとえば2または4である)。
- 入力信号にノイズが多くない場合、サンプルタイミング情報642を計算するために選択される情報634(または638)のサンプル間の距離が増大される(たとえば、ノイズが少ないと、ダウンサンプル係数は大きく、たとえば32または64である)。
【0210】
したがって、受信される信号のSNRのオンザフライの測定があり得る。すなわち、SNRが高いほど、ダウンサンプリングレートは低い。したがって、入力にノイズが多いほど、使用されるサンプル間の距離は短い。
【0211】
入力信号602にノイズが多い場合、取得され得る情報642は原則として、特に信頼性があるものとして見なされないことがある。この問題に対処するために、置換値提供器640は、平均化されるべき単位時間当たりのサンプルの数を増やす(および/または選択されたサンプル間の距離を減らす)ので、得られる情報642はより多くのサンプルに基づく。したがって、ノイズの多い信号に対して、置換値提供器640は、単位時間当たりに、よりノイズの少ない信号の場合よりも情報634(または638)の多くの数のサンプルを考慮し得る。
【0212】
大まかに言えば、入力信号の信号対雑音比に応じて、または他の基準に応じて、情報642を取得するための異なるダウンサンプリング技法を実行することが可能である。たとえば、信号対雑音比がより低いほど、ダウンサンプリングはより高い。
【0213】
例では、選択されたサンプルに対するフィルタリングまたは平均化は、目標の信号対雑音比(SNR)、サポートされるタイミングオフセット範囲、サポートされるキャリア周波数オフセット範囲、収束速度の要件、時間誤差検出のために使用される方式、データ信号特性、送信側のパルス成形フィルタの使用されるロールオフ、および/または、受信機側のマッチトフィルタ(608)の使用されるロールオフのうちの少なくとも1つまたは組合せに基づいて、置換値提供器640によって実行され得る。
【0214】
置換値提供器640は、信号処理能力を有することがあり、かつ/または、ダウンサンプリングを最適化するために、たとえば相関および/もしくは自己相関によって、情報634または638の分析を処理することがあり、たとえば信号対雑音比を計算することがある。
【0215】
しかしながら、情報634または638の2つの連続する選択されたサンプル間の距離を限りなくアップスケーリングしないこと(または情報634または638のサンプリングレートを限りなく低減しないこと)が一般に好ましい。実際には、置換値提供器640が平均化またはフィルタリングすべきサンプルは、照射時間の間に取得されるものとする。したがって、最大の距離が定義される。情報634または638のサンプリングレート(置換値提供器640への入力として)はしたがって、その下端が最大および最小の照射時間を考慮して構成されるように、構成可能および/または制御可能であり得る(他の条件が定義され得る)。したがって、置換値提供器640は、照射されない期間の間だけ情報634または638のサンプルを取得することを試みないことが確実にされる。
【0216】
置換値提供器640は、入力信号がその間に所定の条件(たとえば、照射の存在などの所定の条件)を満たす入力信号602の少なくとも2つの異なる期間のサンプルを平均化またはフィルタリングし得る。置換値提供器640によって考慮される、情報634または638のサンプルの少なくとも一部が、照射の異なる期間から取られ得る。しかしながら、置換値提供器640は、照射されない期間のサンプルを考慮するのを控える。
【0217】
例では、情報634または638のサンプルは、構成に応じて、または通信シナリオに応じて、構成データおよび/またはルックアップテーブルに基づいて選ばれ得る。
【0218】
上で説明されたように、受信機信号処理600は、少なくとも2つまたは3つのモード、すなわち
- フィードバック経路630のサンプルタイミング情報638が活性化されるフィードバックモード、
- サンプルタイミング情報638が非活性化される(そして置換情報642が提供され得る)置換値提供モード、
- (任意選択で)中間モード
を有し得る。
【0219】
置換値提供モードからフィードバックモードに移行するときに激しい切り替えを回避するために、中間モードが提供され得る。処理600は次のように動作し得る。
- フィードバックモードから置換値提供モードへの移行の場合(たとえば、照射が終了するとき)
〇 フィードバックモードから中間モードへの移行、およびその後で、
〇 中間モードから置換値提供モードへの移行、および/または
- 置換値提供モードからフィードバックモードへの移行の場合(たとえば、照射が決定されるとき)
〇 置換値提供モードから中間モードへの移行、およびその後で、
〇 中間モードからフィードバックモードへの移行
【0220】
処理600は、たとえば「ジャンプ」を回避することによって、または置換値を基準として伴う補間および/もしくは適応を実行することによって、移行を平滑化するように構成され得る。図6に示されるように、中間モードにおいて、値646(置換サンプルタイミング情報642のバージョンであり得る)はループフィルタ636に提供されることがあり、ループフィルタ636は従って、置換値646(または置換値646と値634との間の中間の値)をフィルタリングし、フィルタリングされた値をサンプルタイミング情報としてタイミング補間器604に提供し得る。値646は、中間モードのためのループフィルタ646に置換値提供器640によって提供される再構成情報の例であり得る。
【0221】
加えて、または代わりに、ループフィルタ636が修正される初期の移行間隔の間に、ループフィルタ636に関連付けられるループ利得は高められることがあり、かつ/または、ループフィルタ特性が修正されることがある。いくつかの場合、SNRが以前のSNRと比べて低減されるものとして検出されるとき、ループ利得が高められることがあり、またはループフィルタが修正されることがある。例では、ループ利得を高め、および/もしくは、比較的信号対雑音比(SNR)がより低い信号と比べて比較的SNRがより高い入力信号に対して、ループフィルタ636のループフィルタ特性を変更し(たとえば、より広い低域通過帯域幅)、ならびに/または、ループ利得を低め、および/もしくは、比較的SNRがより高い信号と比べて比較的SNRがより低い信号に対して、ループフィルタ636のループフィルタ特性を変更する(たとえば、より小さい低域通過帯域幅)ことが可能である。
【0222】
例では、フィードバックモードの、および置換値提供モードの活性化(および/または、いくつかの例では中間モードを通じた移行)は、凍結コントローラ650によって実行され、凍結コントローラ650は電力情報656に基づいて(たとえば、照射または非照射の状態を認識することによって)動作し得る。
【0223】
図6aは、態様1による動作を示す図690を示す。691aにおいて、凍結コントローラ650は、たとえば照射の開始が発生したことを検出することによって、照射が存在するかどうか(これはたとえば、所定の要件であり得る)を確認する。照射が開始している場合、フィードバックモード698のステップ692~696が呼び出される。これらのステップ692~696において、フィードバック処理が活性化される。692において、入力信号602が取得される。次いで、693において、サンプルタイミング情報638がフィードバック経路630によって更新される。並列に(または他の例では直列に)、694において、置換サンプル情報642は、それが現在出力されない場合であっても置換値提供器640によって更新される(更新が活性化されるすべての場合にそうであるとは限らない。たとえば、ステップ694は実際には、1000スナップショットの距離において、または、たとえば決定されたSNRに基づく、上で論じられたように別の距離において、活性化される)。695において、瞬時フィードバックに基づいてタイミングを補間するために、調整可能サンプル提供器604によってタイミングが適用される。696において、信号がブロック620において復号される。次いで、新しい確認が691bにおいて実行される。ステップ691bにおいて、照射が存在しないことが(たとえば、照射の終了を決定することによって)検証される場合、置換サンプルタイミング提供モード699(ブロック697)に入り、このモードにおいて、置換サンプルタイミング情報642は、置換サンプルタイミング情報642に基づいてタイミング補間を実行するために連続的に出力される。
【0224】
特に、フィードバックモード698はまた、構成要素604、608、612、616、620がフィードバック経路630によって条件付けられるタイミングのもとで信号602からのデータの復号を許可するように動作する間、通常の受信モードであると見なされ得る。対照的に、置換サンプルタイミング提供モード699はまた、電力消費低減モードであることがあり、このモードにおいて、非照射期間の間の電力消費を減らすために、構成要素612、616、620、および/またはフィードバック経路630も非活性化される。
【0225】
図6bは、一次元のグラフで第1の態様による動作を再開する。時間軸はサンプルiの離散的な連続として表され、各々がサンプルタイミング情報638を生成するために使用されるタイミングエラー情報634のサンプルに関連付けられる。フィードバックモード698(照射の間)および置換サンプルモード699(照射の不在における)が示される。フィードバックモード698における一般的な時刻isにおいて、ループフィルタ636は、調整可能サンプル提供器またはタイミング補間器604に提供されるべきサンプルタイミング情報638のサンプルを取得するために、小さい期間tsmall(たとえば、62により示される、タイミングエラー情報634の最後の32サンプルによって形成される)におけるサンプルに対するタイミングエラー情報634を処理する(ステップ693参照)。時刻isにおいて、置換値提供器640はまた、置換サンプルタイミング情報642を更新するために、タイミングエラー情報634を処理する。置換値提供器640によって平均化される(たとえば、ステップ694において)タイミングエラー情報634のサンプルが、長い期間tlargeから取られる(ただしtlarge>tsmall)。しかしながら、上で説明されたように、長い期間tlargeの中のすべてのサンプルが置換値提供器640によって処理されるとは限らず、たとえば、相対距離tsnapshot(スナップショット距離)を伴うサンプル60のみが選択され得る。しかしながら、特に、フィードバックモード698において、サンプルタイミング情報638のサンプルがタイミング補間器604に提供され、一方で、置換サンプルタイミング情報642の更新が置換値提供器640によって出力されない。置換サンプルモード699において、置換値提供器640またはループフィルタ636のいずれもが、どのような平均化またはフィルタリングも実行しない。しかしながら、置換サンプルモード699において、置換値提供器640は、置換サンプルタイミング情報642の定数値をタイミング補間器604に連続的に提供することができ、一方で、ループフィルタ636からタイミング補間器604にタイミング情報が提供されない。
【0226】
例では、ループフィルタ636および/もしくは置換値提供器640によって実行される平均化またはフィルタ動作が重み付けられ得る。たとえば、isにより近いサンプルは、isからより離れたサンプルよりも大きい重みを与えられ得る。他の場合、重みは単一であり、かつ/またはサンプル間で等しいことがある。
【0227】
上で説明されたように、tsnapshotの長さは、受信信号602に適応させられ得る。ノイズの多い信号は、tsnapshotに対してより短い長さを必要とし得る。したがって、例では、SNRが高いほど、tsnapshotは小さい。
【0228】
置換値提供器640はまた、サンプルタイミング情報638より正確な置換サンプルタイミング情報642を取得するために、ループフィルタ636によって提供されるサンプルタイミング情報638を時間的に平滑化し得る。
【0229】
上で説明された動作に対する議論がここで行われる。
【0230】
図3の従来の手法と比較して、フィードバック経路630は、ループフィルタ出力(別の実施形態では、および/またはTED出力634)を使用した置換値計算のために、より大きいビット幅およびモジュール640によって正確さが高められる。凍結が活性化される場合、図示される切り替え644(または任意の他のデータ経路制御機構)が、ループフィルタ出力638の代わりにタイミング補間器604に正確な置換値を転送するために使用される。凍結が非活性化されるとき、切り替え644はループフィルタ出力638をタイミング補間器604に向かって転送することに戻る。この場合に備えて、置換値計算モジュール640は任意選択で、再初期化情報およびデータ646をループフィルタ636に提供する。これは、切り替えのときに制御信号のジャンプを避けること、および置換値を基準として用いて補間と適応のプロセスを続けることという、2つの利点を有する。
【0231】
激しい切り替えの代わりに、別の実施形態(上記参照)において緩やかな切り替えも(任意選択で)使用し得る。これは、置換値642と新しいループフィルタ値638との間の円滑な移行のための、いくつかの中間の値の計算および提供を意味する。
【0232】
別の実施形態は、モジュール内部の信号/変数/値に適用されるループフィルタモジュール内に位置する、提案される方式(=置換値計算および置換値とループフィルタ値との間の切り替え)を有し得ることに留意されたい。
【0233】
置換値計算の手法は、ループフィルタ値にわたる大規模な平均化を行うことであり得る。しかしながら、これは、メモリを犠牲にし、複雑さを増大させることがある。代わりに、一部の実施形態は(任意選択で)、ループフィルタの低域通過特性および平均化特性についての知識を活用する。よって、ループフィルタ363の連続する出力サンプル368は、相関することが予想される。目標のSNR範囲、サポートされるタイミングオフセット範囲、サポートされるキャリア周波数オフセット範囲、および収束速度の要件に依存して、異なるループフィルタの構成および最適化が可能である([7]および[8]参照)。このことのすべてが、ループフィルタ出力信号の相関特性に影響する。さらに、これはまた、使用されるTED方式および現在のデータ信号特性、たとえば、送信側のパルス成形フィルタの使用されるロールオフ、および受信機側のマッチトフィルタの使用されるロールオフに依存する。したがって、革新的な置換値計算器640は任意選択で、以下の機能のうちの1つまたは複数を実行し得る。
・ ループフィルタ信号638のスナップショットにわたる平均化、ここでスナップショット距離は任意選択で、異なるタイミングループモジュール構成および信号特性に従って任意選択で構成可能である(たとえば、SNRによって表される含まれるノイズのレベル)
→所与の平均化の深さ/フィルタの長さに対する最大の平均化利得が達成可能であり得る。
・ 線形平均化が他の方法(たとえば、IIR)よりも一般に好ましいが必須ではない
→すべての値の等しい重み付けによる最大の平均化利得が達成され得る。
【0234】
タイミングループ構成について、1000というスナップショット距離がすべての値にわたる平均化と同じ平均化利得をもたらすということが、調査により示されている。したがって、メモリ要件は1000だけ減り、これはたとえば、500,000個の値にわたる500個の値への平均化である。TED632およびループフィルタ636が静的に構成される場合でも、マッチトフィルタにおいて使用される異なるロールオフ、および受信された信号内のノイズレベルは、最大で20という係数(任意選択)によってスナップショット距離をスケーリングすることを正当化する。いくつかの場合、スナップショット距離は任意にアップスケーリングすることができず、それは、それは、所与の最小の照射時間(最悪の場合)があるからであることに留意されたい。各照射の間に十分な統計を得るために注意をすること、または、タイミングオフセットがむしろ一定のままであることを仮定して1つよりも多くの照射にわたってスナップショットの平均化を行うことのいずれかを行うことができる。
【0235】
最適なスナップショット距離を達成するために、異なる構成およびシナリオに対するオフラインの最適化を行うこと、および受信機にルックアップテーブルを記憶することのいずれかを(たとえば)行うことができる。または、オンラインの最適化が、ループフィルタ信号を分析することによって、たとえば相関によって行われる。当然、第1の手法は、好ましい低複雑度の解決法を表す。他の解決法も可能である。
【0236】
全体の最適化の最終目標は、照射不在の時間長の後の蓄積されたタイミングオフセットがシンボル時間長の一部分、たとえば10分の1だけとともに存在するということである。置換値に基づく自由に実行されるタイミング補間器により、不正確さが時間とともに積分される。これは、タイミングループがうまく凍結解除されて元に戻るように再同期されるまで、他のモジュールに対する信号歪みを制限するためである。
【0237】
革新的な態様2:電力レベル分析器によって駆動される凍結制御(態様1とは独立に、またはそれとともに使用可能)
ここで、例に従って受信された信号の決定をどのように実行するかが説明される。コントローラ650は、たとえば、信号(たとえば、信号602)の受信を決定するために使用され得る。
【0238】
上で説明されたように、
- 受信機が位置する特定のカバレッジエリアに対して意図される信号を
- 異なるカバレッジエリアに対して意図される信号
から区別する必要が生じる。
【0239】
異なるカバレッジエリアが、受信機が位置するカバレッジエリアの近くにある場合、ビーム(これは、BSTPによれば、異なるカバレッジエリアに送信されることが意図される)が、復号されるべき信号602の一部として検出されて誤ってそのように見なされる可能性が生じる。
【0240】
図2aを参照すると、(受信機に対して意図される)ビームCの電力レベルP2におけるより高い照射と、ビームDの電力P1におけるより低い照射(たとえば、異なるデバイスに向けられる)とを区別するための、コントローラユニットが使用され得る。
【0241】
例では、コントローラユニットは、電力検出器654の下流にあり、かつ/またはそれと協調する凍結コントローラ650を備え得る。電力検出器654は、たとえば、信号の電力が特定の間隔内にあるかどうかを確認し得る。例では、電力検出器654はまた、後で使用されるべき特定の電力間隔(以下を参照されたい)を決定し得る。特に、例では、コントローラ650の少なくともいくつかの機能は、電力検出器654によって実行されることがあり、またはその逆であることがある。例では、電力検出器654はコントローラ650に統合され得る。以下では、用語「コントローラユニット650、654」は、電力検出器654とコントローラ650のうちの少なくとも1つを示すために使用され得る。
【0242】
特に、コントローラユニット650、654は、上で論じられた置換値提供(たとえば、選択器644に命令する制御信号線652によって特定される)を活性化または非活性化し得る。コントローラユニット650、654は、電力情報または電力に関連付けられる別の品質に基づいて、入力信号602が受信されるべき送信であるかどうかを決定し得る。いくつかの場合、電力情報または電力に関連付けられる量以外の他の条件も考慮され得る。しかしながら、ユニット650、654の動作は、異なる目的または独立の目的でも使用され得る(コマンド652'、652''、652'''により、コントローラユニットはまた、たとえば、ループフィルタ636、AGC612、およびTED632を凍結し得る)。
【0243】
例では、コントローラユニット650、654は、受信信号602の電力、または電力から導出される量656[たとえば、電力レベル情報のローパスフィルタリングされたバージョン]が限られた間隔内にあるかどうかの決定を実行し、この決定に基づいて、受信されるべき送信602を認識するように構成され得る。この決定に基づいて、コントローラユニット650、654は、切り替え644の活性化/非活性化を制御し得る。
【0244】
例では、コントローラユニット650、654は、同期を改善するために、受信機によって活用可能になる適切な電力レベル範囲にあるものとしての、異なる照射電力レベルの検出および他の照射の定量化に基づいて、特別な活性化モード「他の照射を活用する」をサポートする。また、受信された信号からの復号されたカバレッジIDのような補足情報も、定量化のために考慮され得る。この特別な活性化モードは、従来技術に従った活性化モードと比較して異なるようにモジュールを制御し得る。たとえば、AGC612のスケーリング適応は、凍結され、または電力の差によって意図的に偏向され得るが、フィードバック経路630は活性化される。
【0245】
例では、コントローラユニット650、654は、
- フィードバックモードを活性化するように選択器644を切り替えるために(タイミング補間器604が信号の現在のサンプルのタイミングエラー情報634に基づいてサンプルタイミング情報638を供給されるように)、入力信号602が受信されるべき送信である(したがって、現在の照射などの所定の要件が満たされることが検証される)こと、および/または、
- 置換値提供モードを活性化するように選択器644を切り替えるために(タイミング補間器604が置換サンプルタイミング情報642を供給されるように)、入力信号602が受信されるべきではない送信である(したがって、現在の照射などの所定の要件が満たされないことが検証される)こと
を認識する。
【0246】
これらの場合のうちの少なくとも1つにおいて、上で論じられたような中間モードは、コントローラユニット650、654によっても惹起され得る。
【0247】
コントローラユニット650、654は、たとえば、電力レベルが特定の間隔内にあることをコントローラユニット650、654が決定するときに、信号602が受信され復号されるべき信号であることを理解し得る(この動作は、例では、電力検出器654によって実行され得る)。図7bを参照すると、間隔702は、下側の間隔境界値704および上側の間隔境界値706によって区切られ得る。これは、たとえば、「電力レベル」または「電力範囲」を識別することに相当し得る。したがって、コントローラユニット650、654は、受信された信号が以前に決定された電力レベル[たとえば、電力二ボー]を表すかどうかを特定し得る[たとえば、区別されるべき2つよりも多くの電力レベルのうちの電力レベルを表すかどうかを特定し得る、ここで、少なくとも2つの電力レベルまたは二ボーは、異なる信号内容、異なるビーム、異なる受信機…と関連付けられ得る]。たとえば、図7bにおいて、サンプル708は電力範囲702内にあるが、サンプル710は電力範囲702外にある。
【0248】
例では、コントローラユニット650、654は、受信信号602の電力(および/または、たとえば電力レベル情報のローパスフィルタリングされたバージョンなどの、受信信号から導出される量)がどれだけ長く限られた間隔内にあるかを、追加で決定し得る。したがって、コントローラユニット650、654は間隔の時間長を決定し得る。したがって、コントローラユニット650、654は、受信信号602がその間は電力レベルを有する少なくとも1つの限られた期間[たとえば、信号バーストの長さ、またはある区間領域の照射の長さ712]を認識し得る[たとえば、同じ電力レベルの中の連続するサンプルの数を数えることによって、および/または、所定の探索期間内のサンプル間の時間距離を分析することによって]。
【0249】
例では、限られた間隔702は固定されていることがあり、上側の間隔値704および下側の間隔値706は固定されておりあらかじめ決定されている(たとえば、オフラインで定義されている)ことがある。
【0250】
他の例では、限られた間隔(および値704、706)は動的に定義され得る。たとえば、少なくとも1つの電力レベルは、所定の数の(たとえば、少なくとも2つの)連続する電力サンプルが特定の電力レベルと関連付けられる限られた間隔内にあるという決定に基づいて、動的に定義され得る。コントローラユニット650、654は、受信信号602の電力、または受信信号から導出される量がどれだけ長く限られた間隔内にあるかを決定し得る。したがって、受信された信号602が特定の電力レベル(たとえば、702)をその間は有する少なくとも1つの限られた期間の時間長712[たとえば、信号バーストの長さ、または受信機110~114が位置するいくつかの空間領域(カバレッジエリア104~108)の照射の長さ]を認識することが可能である。たとえば、同じ電力レベルにある連続するサンプルの数を数えることによって、および/または、所定の探索期間内のサンプル間の時間距離を分析することによって、電力レベル702の時間長712を認識することが可能である。例では、電力レベル702は、少なくとも2つの連続する電力サンプルが特定の電力レベルと関連付けられる限られた間隔内にあるという決定に基づいて、動的に定義され得る。
【0251】
例では、コントローラユニット650、654は、受信された信号がその間は電力レベル702を有する限られた期間712の認識された長さが、所定の条件を満たすかどうかを確認し得る。たとえば、所定の条件は、「(受信された信号がその間は電力レベルを有する)限られた期間の認識された長さがスケジューリング粒度の少なくとも概ね倍数であるか?」または「(受信された信号がその間は電力レベルを有する)限られた期間の認識された長さが複数の異なる送信のうちの所与の送信の時間スケジュールと適合するか?」であり得る。これらの条件のうちの少なくとも1つを検証する(「YES」)ことによって、入力信号602が受信されるべき送信に関連付けられるという認識をサポートすることが可能である。1つよりも多くの基準を評価することは、誤りのある決定を認識することを可能にする。条件のうちの少なくとも1つが検証されない(「NO」)ことを検証することによって、信号の誤りのある決定を認識することが可能である。したがって、誤り検出能力が向上する。
【0252】
コントローラユニット650、654によって(および、例では、電力検出器654によって)決定され得る電力レベルの数は少なくとも2であり得る(図2aにおいて、たとえば、3つの電力レベルがP1、P2、P0が認識され、図2bにおいて、4つの電力レベルP1、P2、P3、P0が認識される)(簡潔にするために、図2aおよび図2bは、図7bの704、706により示される上側の間隔値および下側の間隔値を示さない)。したがって、異なる電力レベルを区別することが可能である。特に、いくつかの場合、レベルのうちの少なくとも1つはノイズ電力レベル(たとえば、P0)であることがあるが、最高の電力レベル(たとえば、図2aのP2および図2bのP3などの、より大きい方)は、受信機によって受信され復号されることが意図される送信に関連付けられるものとして理解され得る。他の電力レベルは、異なる受信機に宛てられるビームに関連付けられる電力レベルであることがあり、ノイズまたは二次電力レベル(以下も参照されたい)も見なされ得る。
【0253】
したがって、処理600は、入力信号602がノイズ電力レベルに関連付けられるとき、入力信号602を復号するのを控えることができ、たとえば、コントローラユニット650、654は、入ってくる信号が復号されるべきではないことの通知660をデータプロセッサ620に送信し得る。加えて、または代わりに、コントローラユニット650、654は置換サンプルタイミング提供器640を(たとえば、コマンド652および選択器644を介して)活性化し得るので、置換サンプルタイミング提供器640は、置換サンプルタイミング情報642をタイミング補間器604に提供し始める。
【0254】
例では、コントローラユニット650、654は、スケジューリング情報を導出するために、異なる電力レベルがその間に存在する時間長を追跡し得る。たとえば、コントローラユニット650、654は、所定の探索期間内に、特定の電力レベルを認識するために複数のサンプルが特定の電力範囲内にあることを認識するように構成され得る。この技法は、たとえば、送信機(たとえば、衛星602)からスケジューリング情報を明示的にシグナリングする必要なく、受信機がスケジューリングを学習することを可能にすることがあり、特定の初期化セッションにおいて行われることがある。
【0255】
例では、受信されるべき送信、時間情報、および/または品質情報を認識するために後で使用されるべき少なくとも1つの電力レベルを決定するために、初期化が、少なくとも1つの電力または電力の組合せに関連付けられるパラメータを取得するために実行される。コントローラユニット650、654は、初期化を実行するために、または初期化を実行するためのシグナリングされる情報を受信するために、受信信号の期間にわたって、電力の、または電力から導出される量の時間的な評価を分析し得る。
【0256】
送信機(たとえば、衛星102)がスケジューリング計画(たとえば、BSTP)もシグナリングする例では、受信するための期間の時間長はそれにもかかわらず、スケジューリング情報の正しさを検証するために、および/または、受信されている送信の正しさを検証するために、コントローラユニット650、654によって確認され得る。ここで、コントローラユニット650、654は、現在の電力が限られた間隔内にあるかどうかを確認し、それらの間隔境界は、以前に導出されたスケジューリング情報に基づいて決定される。
【0257】
コントローラユニット650、654は、受信信号602(たとえば、スケジューリング)の異なるレベルの時間部分を特徴付ける[および/または記述する]時間情報を記憶し、受信信号の電力レベル、または電力から導出される量についての情報を記憶し得る。コントローラユニット650、654はまた、後続の時刻において、少なくとも記憶されている時間情報(たとえば、スケジューリング)に基づいて、受信されるべき送信に関連付けられる期間を認識するように構成され得る。
【0258】
コントローラユニット650、654は、受信されるべき送信に関連付けられる期間および電力レベルの認識のために[たとえば、間隔境界704、706を設定するために]、異なる時間部分の間の受信信号の電力レベルについての記憶されている情報を使用し得る。
【0259】
例では、処理600は(および受信機も)、2つのモード、すなわち
- [たとえば、導出されるスケジューリング情報に基づいて、受信機によって受信されるべき送信がないことが推定される期間の間]導出されたスケジューリング情報に基づく電力消費低減モード(たとえば、699)
- 受信されるべき送信(たとえば、602)が導出されるスケジューリング情報に基づいて予想されるときの、通常受信モード(たとえば、698)
のうちの少なくとも1つにあり得る。
【0260】
電力消費低減モード699において、処理600は、置換サンプルタイミング提供モードにあり得る(したがって、タイミング補間器604は置換サンプルタイミング情報642を供給されるが、ループフィルタ636および/またはTED632は非活性化される)。さらに、電力消費低減モード699において、受信される信号602は復号を受けないことがある。通常受信モード698において、処理600はフィードバックモードにあり得る(したがって、タイミング補間器604はサンプルタイミング情報638を供給され、ならびに/または、ループフィルタ636および/もしくはTED632が活性化され、ならびに/または、置換サンプル値提供器640は、平均化を実行し続け得る場合であっても、置換サンプルタイミング情報642を提供しない)。さらに、通常モードでは、入力信号602は実際に復号され得る。
【0261】
コントローラユニット650、654は、様々な期間をランク付けして受信されるべき送信のための期間を認識するために、様々な電力レベルがその間に存在する期間を認識し得る。たとえば、コントローラユニット654、650は、最高の電力レベル、2番目に高い電力レベルなどがその間にある期間を決定し得る。たとえば、その間に最高の電力レベルがある期間が、照射期間として選ばれ得る。より低い電力レベルはノイズに関連付けられ得る。残りの電力レベルは二次的な電力レベルであると見なされ得る。したがって、最低の測定された電力レベル(たとえば、図2aおよび図2bにおけるP0)はノイズとして補間され得るが、残りの最高のランクでない電力レベル(たとえば、図2aのP1および図2bのP1とP2)は二次的な電力レベルとして解釈され得る。二次的な電力レベルは、起こり得るハンドオーバーのために(たとえば、最高の電力レベルにおいて信号を取得することがもはや不可能である場合)、および/または、ハンドオーバーのための適切なビームを特定するために経時的に電力レベルの差を追跡するために、使用され得る。ハンドオーバーは、受信機が移動可能でありあるカバレッジエリアから次のカバレッジエリアに行く(たとえば、エリア104からエリア106に移る)ときに必要とされ得る。この場合、ユーザデータは、そのカバレッジエリアのビームによってもはや提供されず、次のカバレッジエリアのビームによって提供される。電力レベルおよび/または電力レベルの差のこの観察と追跡も、受信機の同期を改良するために二次的な電力レベルの信号が使用され得るかどうかの決定を可能にする。たとえば、二次的な電力レベルが主な電力レベルに非常に近い場合、すなわち所与の閾値を超える場合、二次的な電力レベルの信号から良好な信号品質が予想され得る。よって、これを活用すると、改良された同期性能/正確さ/安定性をもたらす。
【0262】
図7cは、コントローラユニット654、650によって実行され得る方法720の例を示す。ステップ722において、入力信号の電力レベルおよびその時間長が決定される。図2aを参照すると、コントローラユニット650、654は、電力レベルの知識(たとえば、記述するための、その境界704、706に関してP0、P1、およびP2の各々を記述するための)と、電力レベルに関連付けられる期間とを取得し得る。取り出される電力レベルは、たとえば最高の電力レベル(たとえば、図2aのP2)からより低い電力レベル(たとえば、P0)へとランク付けされる。ステップ724において、最高の電力を伴う電力レベル(最高電力レベル、たとえば図2aのP2)が決定される(たとえば、ランキングが最高である期間を決定する)。図2aを参照すると、コントローラユニット654、650はしたがって、照射される期間が(ランキングが最高の)電力レベルP2に関連付けられる間隔の長さに対応するので、照射される期間としてスーパーフレームSF7およびSF8を理解する。同様に、コントローラユニット654、650は、他の期間(たとえば、スーパーフレームSF1~SF6およびスーパーフレームSF9~SF12)をノイズ期間として理解し得る。具体的には、スーパーフレームSF9およびSF10に関連付けられる期間は、異なるカバレッジエリアに向けられるビームが、ノイズと見なされるべき意図されない照射を引き起こすような期間として、理解される。ステップ726において、最高の電力レベル(たとえば、P2)を伴う照射の期間は、正しい照射期間として選ばれる。したがって、後続のスーパーフレームに対して、入力信号602は、それが正しい照射期間(たとえば、スーパーフレームSF9およびSF10)の中にあるときにのみ復号される。
【0263】
図7dは、図2aのシナリオに適用される方法720のあり得る結果を示す。表750は取得されてメモリユニットに記憶され得る。各行は異なる間隔(P0、P1、およびP2)に関連付けられ得る。列752は、電力間隔(P0、P1、およびP2)の各々に関連付けられる特定の期間に関連付けられる。この場合、列752は、期間が開始するフレームを示す開始サブ列752aおよび期間が終了するフレームを示す終了サブ列752bという、2つのサブ列へと再分割される。列754は取り出された電力レベル(P0、P1、およびP2)を示し得る。この場合、列754は、電力間隔(たとえば、図7bの704)の下側の境界(たとえば、Px1)を示す下側電力境界サブ列754aおよび期間が開始する上側電力境界サブ列754bという2つのサブ列へと再分割され、終了サブ列752bは、電力間隔(図7bの706)の上側の境界(たとえば、Px2)を示す。列756は特定の電力レベルのランクを示す。ノイズは、ランキングが下側の間隔であるものとして、P0であると想定される。照射期間は、ランキングが最高の間隔であるものとして、スーパーフレームSF7~SF8(電力レベルP2)として選ばれる。二次的な電力レベルはP1である。
【0264】
処理600は、受信されるべき送信の期間の開始(たとえば、120a、122a、124a)および/または終了(たとえば、120b、122b、124b)を決定するために、受信信号602において符号化される少なくとも1つの情報[たとえば、シーケンスおよび/またはプリアンブルおよび/または特定のビットストリーム]を復号および/または検出し得る。いくつかの例では、電力レベルと復号の両方が使用されることがあり、受信されるべき送信はすでに、電力が限られた間隔内にまだない場合であっても、特性情報が復号および/または検出されていれば認識され得る。
【0265】
処理600は、少なくとも1つの電力レベル[たとえば、範囲]に関連付けられる、時間情報[たとえば、スケジューリングに関連する、および/もしくはBTSPに関連する、情報ならびに/または修正]、および/または下側の間隔境界値、および/または上側の間隔境界値に関する、シグナリング送信を送信機(たとえば、衛星102)から受信し得る。コントローラユニット654、650は、コントローラユニット654、650が、シグナリング送信によって少なくとも部分的に制御され、かつ/または補足情報を取得するように、シグナリング送信を取得し得る。
【0266】
いくつかの例では、電力レベルの決定の正しさを検証するために、冗長な戦略が使用され得る。たとえば、
- 受信信号602の電力が間隔702内にあるかどうかの決定を実行し、
- 以下の戦略、すなわち、
〇 所定の閾値を下回るまたは上回る電力の勾配を検出すること、たとえば、
・ 時間に関する受信された信号の検出された電力の正の増分が上側の閾値よりも大きい場合、検出される電力の速い増大が決定されること、および/もしくは、
・ 時間に関する受信された信号の検出された電力の負の増分が負の下側の閾値よりも小さい場合、検出された電力の速い減少が決定されること、ならびに/または、
〇 以前の電力レベルの決定とともに取得される時間情報を使用すること[たとえば、時間外挿を使用して、受信されるべき送信が開始すると予想される時間を予測するために]、ならびに/または、
〇 受信された信号において符号化されている特定の情報[たとえば、シーケンスおよび/またはプリアンブルおよび/または特定のビットストリーム]を復号[または検出]すること、ならびに/または、
〇 品質情報[たとえば、信号対雑音比]を検出すること、もしくはそれを他のモジュール[たとえば、信号対雑音比推定器]から推測すること、ならびに/または、
〇 送信機からシグナリングされたデータおよび/もしくは送信機からのコマンドを使用すること
のうちの少なくとも1つに基づいて決定の正しさを検証する
ことが可能である。
【0267】
たとえば、検出された電力の速い増大または速い減少は、受信された信号602が今や異なる電力レベルにあるという事実に関連付けられ得る(このことは、信号が速い正の増分の場合に実際に受信されるべき信号であるという情報、および、速い減少の場合には信号がもはや受信されるべきではないという情報につながり得る)。加えて、または代わりに、電力レベルは、上で列挙された他の戦略のうちの1つを使用して妥当性が確認され得る。
【0268】
例では、コントローラユニット654、650は、電力レベルの値を動的に決定し得る(たとえば、方法720はリアルタイムで実行され得る)。たとえば、電力レベルは、いくつかの数(たとえば、2つ)の連続する電力サンプル(たとえば、706、708)が特定の範囲内にあることが認識されるとき、動的に決定されるものと見なされ得る。
【0269】
コントローラユニット654、650は、たとえば、
- 現在の電力サンプルが受信信号の電力の第1の先行するサンプルによって決定される間隔内にある場合、第1の条件として[たとえば、第1の先行するサンプル値から上流および下流に延びる間隔]、および
- 現在の電力サンプルが、受信信号の電力の、または電力から導出される量の第2の先行するサンプルによって決定される間隔内にもある場合、第2の条件として
決定するように構成され得る。
【0270】
第1の条件と第2の条件の両方が満たされる場合、電力レベルの継続。
【0271】
図7を参照すると、電力間隔732および時間長730を決定するための方法がここで論じられる。電力サンプルpACT[i]は第1の条件を検証し、それは、pACT[i]が以前の電力サンプルpACT[i-1]によって定義される間隔内にあるからである。実際に、条件
pact[i]∈[pact[i-1]±pmargin]
が検証され、pmarginはマージンを示す。さらに、pACT[i]は、pact[i]∈[pact[i-2]±pmargin]として第2の条件を検証する。
【0272】
したがって、電力間隔732が特定される。後続の電力サンプルpACT[i+1]について、pACT[i]およびpACT[i-1]に関して同じ2つの条件も検証される。したがって、pACT[i+1]はpACT[i]の同じ時間間隔にある。同じことが、後続の電力サンプルpACT[i+2]などに適用される。特定の時刻pACT[i+N]において、条件はもはや満たされない。したがって、間隔の時間長730はN+2であるものとして理解される。特に、時刻pACT[i+N+2]において、電力間隔734が特定される。
【0273】
したがって、条件
pact[i]∈[pact[i-1]±pmargin]∩pact[i]∈[pact[i-2]±pmargin]
は、新しい間隔が発見されるかどうかを確認するために、および間隔の時間長を反復的に取得するために使用されることがある。
【0274】
特に、その間隔において、[pact[i-1]±pmargin]∩pact[i]∈[pact[i-2]±pmargin]であり、最小値は、下側の境界704として理解されることがあり、表750の列754aに記憶されることがある。最高の値は、上側の境界706の最高の値として理解されることがあり、表750の列754bに記憶されることがある。値pact[i-2]は、P0、P1、またはP2として理解され得る。
【0275】
コントローラユニット654、650は、
- 電力レベルの終了を認識することなく、第1の条件および/または第2の条件を満たさない、所定の数の連続する電力サンプル[たとえば、1つのサンプル]を許容し、
- 所定の数を超える連続する電力サンプルが第1の条件または第2の条件を満たさない場合、電力レベルの終了を認識する
ように構成され得る。
【0276】
図7aを参照すると、コントローラユニット654、650は、受信信号の電力の現在のサンプルが[図7aの「追加の閾値」によって記述される]許容間隔742の外側にあるかどうかを決定し得る。許容間隔742は、受信信号の電力の直前のサンプルによって決定される間隔744(たとえば、上記のようなpact[i-1]±pmargin)よりも大きい。サンプル746は、サンプル749の許容間隔742の外側にあり、一方でサンプル748は許容間隔742の内側(しかしサンプル749の間隔744の外側)にある。コントローラユニット654、650は、受信信号の電力のサンプルが第1の時間に対する許容間隔742の外側にあるとき、サンプル746における電力レベルの終了を[たとえば、直ちに]認識するように構成され得る。その上、サンプル748は、直前のサンプル749によって決定される間隔744の外側にあることが(少なくとも一度)許容される。この場合、電力レベルの終了は認識されない。
【0277】
例では、コントローラユニット654、650は、
- 少なくとも第1の動作モードおよび第2の動作モード[たとえば、第2のモードは第1のモードの終了に対応して開始される]に従って動作することができ、第1のモードおよび第2のモードのうちの少なくとも1つにおいて、コントローラは、以下の技法、すなわち、
〇 受信信号の電力が限られた間隔内にあるかどうかを決定すること、
〇 電力が予想される期間において決定されるかどうかを検証すること[たとえば、以前の測定結果から外挿されたような]、
〇 受信されるべき信号において符号化された特定の情報[たとえば、シーケンスおよび/またはプリアンブルおよび/または特定のビットストリーム]を復号または検出すること、
〇 品質情報を確認すること[たとえば、信号対雑音比]、
〇 送信機からシグナリングされる情報に従って基準の満足を確認すること、
〇 電力の勾配が所定の閾値を下回ること、または上回るかを検出すること[たとえば、時間に関して受信された信号の検出された電力の増分が上側の閾値よりも大きいと決定し、検出された電力の速い増大を示すことによって、および/または、時間に関して受信された信号の検出された電力の負の増分が負の下側の閾値よりも小さいと決定し、検出された電力の速い減少を示すことによって]
のうちの少なくとも1つ、またはそれらの技法のうちの少なくとも2つの組合せを実行するように構成される。
【0278】
第1のモードでは、コントローラ654、650は、信号において符号化されている情報を考慮することなく、[たとえば、電力測定結果に基づいて]サンプル電力が限られた間隔内にあるかどうかを決定し得る。[第1のモードの終了に対応して開始される]第2のモードでは、コントローラユニット654、650は、以下のこと、すなわち、
電力サンプルが限られた間隔内にあるかどうかを[たとえば、電力測定結果に基づいて]決定すること、および
電力に基づく受信された信号において符号化されている情報が受信されるべき送信の認識に適合するかどうかに基づいて、決定の正しさを検証すること
の両方を行う。
【0279】
上の例では、電力(たとえば、pact[i]などの値)に対する言及がしばしば行われる。しかしながら、いくつかの例では、電力値は、電力の無限インパルス応答(IIR)フィルタリングされたバージョンなどの、電力に関連付けられる量の値によって置換され得る。
【0280】
いくつかの例では、第2の態様の技法は第1の態様の技法とは独立であり得る。たとえば、コントローラユニット654、650は、置換タイミング提供器640なしでも使用され得る。図6dは処理600'の例を示し、処理600'において、照射なしが検出されるとき、置換タイミング情報642は提供されない。その場合、ループフィルタ636によって提供されるような最後のサンプルタイミング情報638が凍結され得る。
【0281】
上で説明された技法についての議論が、ここで行われる。
【0282】
一実施形態では、コントローラユニット650、654は、電力レベル検出器および分析器656のフィードバックのみに依存する。これはロバストな構成であり、それは、データ支援されず、タイミングまたは周波数に関する同期オフセットに敏感ではないからである。したがって、これは、他のより正確な方法が失敗する場合、基準およびフォールバック解決法である。たとえば、電力レベル検出器および分析器は、検出される異なる電力レベルについてのすべての情報、ならびに電力レベルの終了または開始についての通知を追跡して提供する。
【0283】
他の実施形態では、凍結制御(任意選択)は、図6に示されるようなブロック「さらなるデータ処理」との交換されたデータも評価する。たとえば、プリアンブル/既知のシーケンス検出アルゴリズムは、検出イベントについての情報を提供する。プリアンブルが各照射の少なくとも開始において信号に含まれるので、これは、いくらかの決定遅延があり得る電力レベル検出信号を待機するよりも早く、凍結オフをシグナリングするのを助けることができる。
【0284】
プリアンブル検出は(任意選択で)、電力レベル検出からの「低電力レベルの終了」情報と組み合わせて、またはその検証としても使用され得る。
【0285】
一方、凍結制御は(任意選択で)、ブロック「さらなるデータ処理」620にも凍結信号を転送することができ、ここで、モジュールはバースト性の入力データに対処するために凍結信号を必要とし得る。この事例は、端末がオンにされるときに取得の間に発生する可能性が高い。
たとえば、最初、たとえばタイミングおよび周波数オフセットが十分に補償されるまで、凍結制御が電力検出のみに依存する。凍結信号はまた(任意選択で)、ブロック「さらなるデータ処理」におけるプリアンブル検出アルゴリズムに提供され得るので、このアルゴリズムは、プリアンブル検出閾値に適応することができる。検出閾値が収束すると、プリアンブル検出イベントは任意選択で、凍結制御にフィードバックされ得る。
【0286】
さらなる実施形態では、ビームID/カバレッジID/BSTPステータスおよび更新などについての衛星信号を介して、測定されるSNRおよび/またはシグナリングされる情報についての情報も、ブロック「さらなるデータ処理」から受信される。それは、再構成のための置換値計算のように他のモジュールに転送することであり得る。それに加えて、凍結制御は、BSTPの繰り返される性質の特定を行うために履歴テーブルにこのデータを保持し、照射が不在の間の凍結予測および/または他のモジュールへのスリープモードのシグナリングのためにこれを使用し得る。
【0287】
上で言及されたように、電力レベル検出器および分析器は、凍結制御にフィードする基準アルゴリズムである。それは、図6に示されるようにAGCの前に受信信号を使用し得る。これは理にかなっており、それは、AGCが制御目標に従って信号をスケーリングアップまたはスケーリングダウンするとき、電力レベル検出器および分析器が混乱しないからである。AGC電力のスケーリングの効果を補償するための、非常に遅いAGC適応または他の手段の場合、電力レベル分析器はAGCの後にも配置され得る。さらに、それは任意選択で、電力レベル分析器への入ってくるノイズ電力を制限するために、マッチトフィルタの後に配置され得る。AGCはいずれにしても、受信信号の電力を計算し、平均化を行うので、電力レベル分析器は任意選択で、リソースを節約するためにAGC内にも配置され得る。
【0288】
上で論じられた2つの手法は照射の開始および終了を直接特定すること(立ち上がり/立ち下がりエッジの検出)を模索するが、発明される手法は電力レベルを探索する。構成可能なスナップショット距離に従って、これらのスナップショットは、連続するスナップショットが構成可能なマージン内にあるかどうかにかかわらず比較される。図7に示されるように、これは、両方の平均IIR1およびIIR2を分析するために良好に機能する。(たとえば、必ずしもそうではないが、最小で2つの)スナップショットの短い履歴が電力レベル検出に有用であり得るので、電力レベルの終了が直ちに特定され得るが、電力レベル決定の開始は使用される履歴の長さによって遅らされ得る。図7の例では、2つのスナップショットの履歴が考慮され、実際のスナップショットと比較される。1つ(または複数)のスナップショットが偶然にもマージンの外側にある場合、より長い履歴は、誤りに対するより強い耐性を可能にすることに留意されたい。
【0289】
より具体的には、2つのIIRフィルタの平滑化されたパワーエンベロープからのスナップショットが考慮され、すなわち、実際のスナップショットpact[i]=pIIR1[k=i・Δk]またはpIIR2[k=i・Δk]であり、ここでΔkは2つのスナップショット間の構成可能な時間間隔を表記する。(何らかのマージン内の)一定の電力レベルおよびこれらの電力レベルの時間長を特定することは、次のように機能する。
・ スナップショットカウンタi
・ たとえば2つのスナップショットの、スライディング履歴を考慮して、一定の電力レベルに関するスナップショットpact[i]を分析する。各iに対して、間隔確認基準pact[i]∈[pact[i-1]±pmargin[1]]∩pact[i]∈[pact[i-2]±pmargin[2]]を評価する。
〇 基準が満たされる場合、これらの3つのインデックスを「電力レベル発見」としてマークする。初めて満たされる場合、インデックス:ifirst=iと設定する。
〇 式がもはや当てはまらない場合=「電力レベル終了」。そうするとilast=iである。
・ 各電力レベル終了において、データをリストに記憶する:
〇 N個の検出された電力レベルにわたる平均
【数1】
〇 ifirstおよびilastから電力レベル時間長を計算する
・ リスト分析器はあらゆる更新に対して次のことを行う:
〇 複数のスーパーフレームに関して電力レベルの時間長を確認および計算する→たとえば、同じレベルの誤って分離された電力レベル
【数2】
が特定され再結合され得る。
〇 BSTP期間および検出される異なる照射/ビームの数を特定するためにパターン分析を実行する。
〇 各照射ごとのSNRおよびカバレッジIDのような、他のモジュールから入手可能な追加の情報の潜在的な収集を行う。
〇 電力レベル当たり1つのカバレッジIDのような一貫性の確認も行われ得る。
【0290】
図7の結果に対して、2%の電力レベル検出のための相対的なマージンが使用される→すなわち、x=1,2として、pmargin[x]=pact[i-x]・2%。
【0291】
電力レベルおよびそれらの開始と終了の純粋な検出に対する任意選択の拡張として、電力レベル分析器は、特定された電力レベル(スナップショットの平均電力または代表的なスナップショット値)を記憶し、正当性の確認を行う。たとえば、電力レベルの長さが照射時間長の粒度と比較される。分析器はまた、たとえば、反復的な電力レベルおよび電力レベルパターンの識別も行う。この情報により、凍結制御は任意選択で、BSTP情報に対してクロスチェックを行うことができる。その上、この特定は任意選択で、電力レベルの開始および終了のシグナリング、ならびに、照射のイベント開始(検証された低電力レベルの後の立ち上がり電力)および/または照射の終了(検証された高電力レベルの後の立ち下がり電力)を検証するために使用され得る。したがって、図2aに示されるように、異なるビームの異なる電力レベルは、区別され追跡され得る。
【0292】
当然、この手法は任意選択で、上で言及された閾値ベースの検出器と組み合わされ得る。たとえば、電力レベルのイベント終了は閾値に対してクロスチェックされることがあり、この閾値はたとえば、分析器に記憶されている最小/最大電力または他のスナップショット電力値のいずれかから計算されることがある。電力レベル検出器および分析器は任意選択で、検出を検証するために、勾配ベースの検出器と組み合わせても使用され得る。
【0293】
(電力の実際の立ち上がりエッジと立ち上がりエッジの検出との間の)起こり得る電力検出遅延は、置換値による高度に正確なタイミング補間のおかげで重大ではないことに留意されたい。上で言及されたように、凍結のオン/オフのトリガは、任意選択で、利用可能になるとすぐに既知のシーケンス検出フィードバックに関連付けられ得る。
【0294】
電力レベル検出器および分析器のさらなる任意選択の拡張は、平均化による上で言及された決定遅延を改善するために、別の閾値/間隔比較を利用する。これは「電力レベルからの退去/電力レベルの終了」を検出する。イベント「実際の電力値が最近追跡された電力レベルから大きく離れている」は、「新しい電力レベルの開始」として解釈され、これはしばしば負の指示と呼ばれる。追加の閾値なしで電力レベル検出だけに基づいて「電力レベルからの退去/電力レベルの終了」を「新しい電力レベルの開始」として純粋に解釈することは、大きな電力の変化が進行中であるかどうかについての信頼性のある決定および確認をもたらさないことに留意されたい。
【0295】
そして、何が重要であるかを決定するために、(最近の電力レベルまたは以前の電力値と比べた)追加の閾値/間隔が使用される。この閾値/間隔は当然、電力レベル検出に使用されるマージンよりも大きい。この手法は以下の図に示されており、その図では決定遅延の改善が反映されている。図からわかり得るように、「立ち上がり電力」と「立ち下がり電力」の事例は、どの閾値に達しているかに応じて区別され得る。
【0296】
図6cは、コントローラユニット650、654の例を示す。電力検出器654は、入力信号602のバージョン610を取得するために、たとえばマッチトフィルタ608から入力を受信し得る(他の例では入力信号の異なるバージョンが使用されることがあり、たとえば、信号はマッチトフィルタ608から取られる)。電力検出器654は電力サンプル測定器6540を備えることがあり、これは、たとえば、信号602のバージョン610の現在のサンプルに関連付けられるサンプル6542(たとえば、pact[i])を取得することがある。加えて、または代わりに、電力サンプル測定器6540は、電力のフィルタリングまたは平均化されたバージョンを提供し得る。電力サンプル測定器6540はサンプルカウンタ6544を備えることがあり、これは信号602のバージョン610の現在のサンプルの現在のインデックス6546を提供することがある。サンプルカウンタ6544は、たとえば、どれだけの連続する電力サンプルが間隔744内にあるか、および/または、どれだけのサンプル748が現在の間隔744の外にあるかを数えることができる。電力検出器654は、サンプル6542および現在のインデックス6546から現在の電力レベルを決定する電力レベル定義器を備え得る。したがって、電力レベル定義器6548は、凍結コントローラ650に提供されるべき電力情報656を提供し得る。凍結コントローラ650は、電力情報656からスケジューリング情報6552を取得し得るスケジューラ6550を備え得る(スケジューラ6550はまた、いくつかの例では、シグナリングなどの他の構成要素から情報を取得し得る)。切り替えコントローラ6554は、スケジューリング情報6552および電力情報656を取得し得る。いくつかの例では、切り替えコントローラ6554は、現在の電力レベルがスケジューリング情報6552に適合するかどうかを確認し得る。スケジューリング情報および/または電力情報656に基づいて、切り替えコントローラ6554は、受信機が現在照射されている(および/または所定の条件を満たす)かどうかを決定し得る。スケジューリング情報および/または電力情報656に基づいて、切り替えコントローラ6554は、タイミング補間器604へのフィードバック信号638の提供と、タイミング補間器604への置換サンプルタイミング情報642の提供との中から選択を実行するために、スイッチ644を作動させ得る。
【0297】
革新的な態様3:散発性のシンボルオフセットに対処するためのフレーミング検証および訂正
受信機(たとえば、110、112、114)の信号処理600は、さらなるデータ処理ブロック620を備えることがあり、これは図8に詳しく表されている。処理600のタイミングループ構成要素は、図6(または「バーストモード対応タイミングループ」)を参照するとブロック680に含まれるものとして理解され得る。
【0298】
これは、どのようにフレームがシンボルのシーケンスから再認識され得るかの例である。
【0299】
データ618は、たとえばシンボルの連続の形式で、ブロック680からブロック620に提供される。ブロック620は、たとえば、プリアンブル検出器802ならびに/またはフレーミング検証および訂正ブロック808(フレーミング検証および訂正)を備え得る。ブロック802および808は、フレームのシーケンスにおいてフレームの開始および終了を特定するデータプロセッサを形成し得る。ブロック802は、たとえばフレーム候補であり得る、順序付けられたシーケンス804においてシンボルをブロック808に提供し得る。ブロック802(これはプリアンブル検出器であり得る)は、たとえば、(たとえば、特定の規格、プロトコルなどに従って)フレームの固定されたフィールドに一意に配置されると想定される特定のシーケンス(たとえば、フレームのヘッダの中のプリアンブル)を認識することなどの、既知の戦略を実行し得る。加えて、または代わりに、ブロック802は、新しいフレームが予想される時刻を比較し得る。
【0300】
フレーム内の各フレームまたはデータフィールドの開始は、たとえば信号806を使用してブロック802によってシグナリングされ得る。信号806は二値のシグナリング情報フラグ(フレーミングデータフラグ)であることがあり、これはシンボルに対して同期し得る。各フラグ/ビットは異なるフィールドをマークし得る。たとえば、フラグはパイロットシンボルがあるとき(たとえば、パイロットシーケンスが決定されるとき)には1であることがあり、一方でフラグはパイロットシンボルがないとき(たとえば、ペイロードが存在する場合に、たとえば、パイロットシーケンスがもはや決定されないとき)には0であることがある。フレームの開始において、したがってフラグは1であることがあり、フレームの初期シンボルのすべてに対して1に維持されることがあり、一方で、パイロットシーケンスが終了すると、フラグは0に戻ることがある。
【0301】
例が図10により与えられる。ここで、シンボルS0、S1、…、SM、S(M+1)、S(M+2)…のシーケンスは、ブロック802からブロック808によって順番に取得される。ブロック802は、シンボルS1においてフレームの開始を認識している(たとえば、プリアンブルを分析することによって、または予想される時刻に第1のシンボルが関連付けられるという事実により)。したがって、ブロック808は、
- シーケンスS1…SMによって構成される(かつ信号806に関連付けられる)、第1のフレーム候補1000、
- シーケンスS0…S(M-1)によって構成される(かつ第1のフレーム候補1000の第1のシンボルおよび信号806を介したそのシグナリングの1シンボル前にシフトされる)、第2のフレーム候補1002、
- シーケンスS2…S(M+1)によって構成される(かつ第1のフレーム候補1000の第1のシンボルおよび信号806を介したそのシグナリングの1シンボル後にシフトされる)、別の第2のフレーム候補1004を評価し得る。
【0302】
ブロック808は、候補の中のいずれがフレームの正しい開始であるかを特定するために、フレーム候補1000~1004に関して信号804の特性を評価し得る。ブロック808は仮の試験を実行し得る。
【0303】
たとえば、ブロック808は、最適なものを認識するために、候補に関して信号804に対する相関プロセスを実行し得る。
【0304】
たとえば、ブロック808は、相互相関プロセスに基づいて正しいフレームを特定するために、各フレーム候補とシンボルの既知のシーケンス(たとえば、予想されるプリアンブル)との間で相互相関プロセスを実行し得る。相関プロセスにより、どのフレーム候補が最高の確率を伴う正しいフレームであるかを、理解することが可能になる。
【0305】
例では、ブロック808は、第1のフレーム候補および第2のフレーム候補のフレームヘッダを復調および/または復号し、シンボルのシーケンスを再変調および/または再符号化し、相互相関プロセスに基づいて正しいフレームを特定するために、各フレーム候補のフレームヘッダと、フレーム候補のフレームヘッダの再変調および/または再符号化されたバージョンとの間の相互相関プロセスを実行し得る。これは、検証に利用可能な既知のシーケンスがない場合には特に重要である。一般に、フレームヘッダの復号はフレームデータの復号(はるかに長い符号語を使用する)よりもはるかに簡単である。
【0306】
いくつかの例では、たとえば、振幅および/または位相(たとえば、複素位相)を予想される振幅および/または位相と比較することが可能である。候補が正しい位相または正しい振幅(または所定の範囲内にある振幅または位相)を有しない場合、フレーム候補は廃棄され得る。したがって、予想される位相および/または振幅に最も類似している位相および/または振幅を伴うフレーム候補が正しいものとして特定される。
【0307】
第2のフレーム候補1002および1004のうちの1つが正しいフレームとして特定される場合、フレームシグナリング806は、予想される時刻に対応する正しい場所にあるようにシフトされる。次いで、この更新され検証されたシグナリングは812(正しいフレーミングデータフラグ)と呼ばれる。
【0308】
そのための相互相関プロセスが実行される方法を参照すると、図9は、特定された正しいフレームの妥当性を確認することを許可し得るいくつかの妥当性確認戦略を示す。
【0309】
たとえば、相互相関振幅における比較を実行することによって、正しいフレームの妥当性を確認することが可能である。
【0310】
図10の例を参照すると、妥当性確認の例が図9に与えられる。横軸には、得られた相互相関値が与えられている。図9aにおいて、フレームの検出される開始は、第2のフレーム候補1002のうちの1番目(これは1シンボルだけ前にシフトされる、すなわち「-1」)である。図9bにおいて、フレームの検出される開始は第1のフレーム候補1000(ブロック802によって正しく示されるような)である。図9cにおいて、フレームの検出される開始はフレーム候補1004(これは1シンボルだけ後にシフトされる、すなわち「+1」)である。3つの場合において、特定されるフレームシフトの妥当性が確認され、それは正しいフレームが閾値902よりも大きい相互相関値を伴う唯一のフレームである一方で、正しくない候補が閾値902未満の相互相関を有するからである。正しい候補の妥当性が認められると、フレームは復号され得る。
【0311】
図9dは、すべての候補の相互相関の値がより小さい所定の閾値904およびより大きい所定の閾値906によって定義される範囲内にある、エラー状態を示す。この場合、正しいフレームを特定することが可能ではないので、エラー通知が送信される。
【0312】
図9eは、2つの候補(1002、1000)が上側の所定の閾値910(これは、例では、閾値906または902と同じであり得る)よりも大きい相互相関を有し、一方で1つの候補(1004)が所定の閾値908(これは、例では、閾値904と同じであり得る)よりも小さい相互相関を有する、中間のタイミング同期状態を示す。
【0313】
妥当性確認されたフレーム810は(妥当性が確認され訂正されたフレームシグナリング812と一緒に)、受信された(および復号された)データに含まれる情報を使用し得るさらなるデータ処理モジュール814に提供され得る。
【0314】
いくつかの例では、シグナリング806に関する正しいフレームの整列の妥当性確認は、凍結コントローラ650への通知840(これは通信660として、またはその一部として理解され得る)の送信を惹起することがあり、凍結コントローラ650はしたがって、処理600の他の構成要素を制御する目的でこの情報を使用することがある。具体的には、凍結コントローラ650は、電力検出器654によって検出されるような電力レベル656を検証するために、通知840(660)を使用し得る。通知840(660)および/または検出される電力656に基づいて、凍結コントローラ650はまた、フィードバックモードと置換値提供モード(および/または中間モード)との間で切り替わり得る。
【0315】
しかしながら、特に、ブロック620はコマンド842(660)によっても非活性化されることがあり、コマンド842は、たとえば非照射状態が特定されるとき、凍結コントローラ650によって送信されることがある。したがって、ブロック620は、コントローラユニット650、654が受信機の非照射を決定するとき(たとえば、110~114)有用ではないデータを復号しない。
【0316】
第3の進歩性のある態様についての議論がここで与えられる。
【0317】
図に示されるように、追加のモジュール「フレーミング検証および訂正」808が、プリアンブルシーケンス検出802の直後に置かれる。それは、データシンボル804ならびにプリアンブル検出器802において生成された対応するフレーミング情報806を受信する。この情報はすでに説明されたように不正確であり得るので、モジュール「フレーミング検証および訂正」808は、フレーミング情報806を確認する。
【0318】
異なるタイプのフレーミング確認方法は、以下の通りとすることができる。
・ プリアンブルシーケンスの後に(一度または繰り返し)現れる別のデータシーケンス(受信機に知られている)の検出:たとえば、相互相関が適用され得る。ここで、フレーミング情報によってシグナリングされる名目上予想される時刻の周りの+/-1シンボルの範囲だけに別のデータシーケンスが現れると予想されることを活用することによって、低複雑度の実装形態が達成され得る。この場合、3つの相関結果が次いで振幅において比較される。シンボルオフセット検出の決定が、3つの相関振幅のうちの最大のものに基づいて行われる。
・ 比較のための別のデータシーケンスの産生:たとえば、それぞれのシンボルオフセット-1、0、+1を伴う、受信された符号語の復調と復号、および異なるフレーミング仮説におけるこの符号語の再符号化と変調による。そして、上で言及された相互相関方法が使用され、ここで、各々の受信される符号語仮説は、対応する再符号化および変調された符号語バージョンと相関付けられる。次いで、シンボルオフセット検出の決定が、3つの相関振幅のうちの最大のものに基づいて再び行われる。
・ データ特性の変化の検出:たとえば、検出器が変化の正しい時刻を決定でき、それをフレーミング情報と比較してシンボルオフセットを決定するような予想可能な方式で、受信された信号変化の振幅または複素位相を検出する。
【0319】
0ではないシンボルオフセットを特定すると、データシンボルの挿入/欠失(修正804→810)、またはフレーミング情報の訂正シフト(修正806→812)のいずれかによって、訂正が成し遂げられ得る。最後の訂正が図8に示されており、ここで情報812は「正しいフレーミングデータフラグ」と呼ばれる。
【0320】
当然、さらなる確認および分析が、最大振幅仮説を決めることだけに加えて行われ得る。これは図9に視覚化されており、ここで異なる検出の事例および適用される閾値が示されている。以後の分析の説明は、実際の仮説相関振幅を考慮し、それらの履歴が考慮され得る。
・ 低い方の2つの相関振幅が現在の(および場合によっては以前のでもある)最大相関振幅から導出される閾値未満であることを試験することによる「ピーク評価」。したがって、図9a)、b)、およびc)における3つの検出の事例が、一点鎖線の下にあるので妥当性を認められる。
・ 「タイミング収束進行中」
図9e)に示されるような最大相関振幅に非常に近い第2の相関振幅がある場合、それは、2つの高い相関振幅間に正しいサンプリング時刻があるべきであることを反映する。これは、タイミング同期がまだ終わっておらず、収束が進行中であることを意味する。第2の高い相関振幅を特定するために第1の閾値が必要であり、図9d)のエラーの場合からこの場合を区別するために第2の閾値が必要である。
・ 「エラー」すべての3つの振幅が信頼区間(すなわち、上側の閾値および下側の閾値)内で非常に類似した値を示す場合。これは、仮説の量によってカバーされるよりもシンボルオフセットがより大きいこと、または信号が存在しないことにより起こり得る。シンボルオフセット+1および-1における2つの相関振幅が非常に高い一方で、0における値が低いなどの、信じ難いような振幅値も「エラー」につながる。
【0321】
当然、データのフローは、この決定が利用可能になり相関を適用できるようになるまで、バッファリングされなければならない。
【0322】
可能な態様(個別に、または組み合わせて、本発明の実施形態において任意選択で使用可能である)
・ タイミングループの概念、[7]および[8]参照
〇 DAまたはNDAタイミングエラー検出器を使用する、および/または
〇 ループフィルタとタイミングエラー信号の平均化とを使用する、および/または
〇 補間器が最新のフィードバック値に従って動作し続けるようにタイミングループフィードバックを凍結する
・ AGCスケーリング適応を凍結する
・ たとえば閾値ベースまたは勾配ベースの、立ち上がり/立ち下がりエッジ検出に注目した電力検出
・ プリアンブル/既知のシーケンス検出のためのアルゴリズム、たとえば[9]参照
【0323】
進歩性のある態様(個別に、または本明細書で説明される実施形態のいずれかと組み合わせて使用可能である)
・ 主な態様:凍結信号がオンに設定されるとき、ループフィルタ出力信号および/またはループフィルタ内部信号から置換値を計算し、瞬時ループフィルタ出力の代わりにこの値を適用する。任意選択で、ループフィルタ再活性化のための再初期化情報を準備する。任意選択で、凍結信号がオフであるときに元に戻るように切り替え、ループフィルタは再初期化情報に基づいて処理を再開する。
〇 たとえば使用されたロールオフに応じて、スナップショット距離に関して任意選択で構成可能である
〇 標準的な手法と比較してNCO入力のために増強されたビット幅を任意選択で使用する
・ 凍結制御(主な態様と組み合わせて使用可能である、しかし個別に使用可能でもある副態様)は、電力レベル検出と、(任意選択で)他の以下の方法の任意の組合せとによって駆動され得る。「組合せ」は、共同/同時の使用(たとえば、変化する優先順位を伴う)もしくは連続する使用、または両方ですらあり得ることに留意されたい。
〇 照射の厳密な開始および終了ではなく電力レベル(ロバストであるが遅延があるので、取得のための基準)を特定する電力検出
→実際の検出をレーティングするための以前に特定された電力レベルの履歴を任意選択で追跡する
→任意選択で適応的な閾値の計算および更新
→有効な凍結のオン/オフのクロスチェックのためにも電力検出を任意選択で使用する
→新しい電力レベルの開始について早い指示があるようにさらなる閾値/間隔の確認を適用して重大な電力の変化を特定することによる、任意選択の増強された検出遅延
〇 プリアンブル/既知のシーケンス検出(追跡モードにおける)
→凍結制御は任意選択で、電力検出情報に基づいてプリアンブル/既知のシーケンス検出アルゴリズムの適応的な閾値計算の凍結も駆動することができる。
〇 カウンタ(スーパーフレームの3/4)のような凍結信号のオン/オフのための内部トリガ
〇 凍結信号のオン/オフのための外部インジケータ/トリガ
・ 凍結制御の追加の任意選択の特徴(1つまたは複数の特徴が任意選択で使用され得る)
〇 コントローラは、受信機の他のモジュールにスリープモードをシグナリングするためにも使用され得る。このことのために、照射の履歴の統計および/またはシグナリングされた補足情報が、照射を見逃さないことを確実にするために任意選択で使用され得る。
〇 バースト性の信号または継続的な信号の受信を検出して区別するための能力:
・ バースト性の信号の受信:1つまたは複数の異なるカバレッジの1つまたは複数の照射の受信は任意選択で、検出された電力レベルの履歴を評価することによって特定される。この統計から、たとえば、最強の電力レベルが認識されることが可能であり、凍結解除および適応を行うために使用される。測定されるSNRまたは相関ピーク検出およびピーク振幅またはカバレッジIDのようなシグナリングされる情報についての補完情報は、共同評価のために、および差の精密な追跡のために考慮され得る。
・ 継続的な信号の受信:電力レベル検出が電力レベルの変化または大きく異なる電力レベルを検出しない場合、たとえば、まず、継続的な信号が受信され得るという仮説が試験される。よって、タイミングループを開始するために凍結がオフに設定され、たとえば、プリアンブル/既知のシーケンス検出アルゴリズムが仮説を確認するために適用される。仮説が否定される場合、ノイズだけが受信され、信号は受信されない。
・ タイミングループ構成が修正され得る/調整可能であり得るような、上記の概念:
〇 ループフィルタ構成:初期の時間長の間のより速い収束のためのより高いループ利得、および/または
〇 ループフィルタ構成:より高いSNRの場合により速い収束のためのより高いループ利得、かつより低いSNRの場合により低いループ利得、および/または
〇 タイミングエラー検出器:たとえばNDAモードとDAモードの間の、計算モード/原理を切り替える
・ 正しいフレーミング同期を確実にするためのサポートモジュール
〇 ごく少数の、たとえば、タイミングループ収束の後の予想されるフレーミングに関してシンボルオフセット-1、0、+1を確認する場合には3つのシンボルオフセット仮説が確認されなければならないことを活用する実装形態
〇 正当性の確認による導出された仮説の決定のレーティング:「ピーク妥当性確認」および/または「タイミング収束進行中」および/または「エラー」
【0324】
代替の実装形態
いくつかの実装形態の要件に応じて、ハードウェアで例が実装され得る。実装形態は、デジタル記憶媒体、たとえば、電気的に読み取り可能な制御信号が記憶された、フロッピーディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスク、コンパクトディスク(CD)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EEPROM)、またはフラッシュメモリを使用して実行されることがあり、これらは、それぞれの方法が実行されるようにプログラム可能コンピュータシステムと協働する(または協働することが可能である)。したがって、デジタル記憶媒体はコンピュータ可読であり得る。
【0325】
一般に、例はプログラム命令を伴うコンピュータプログラム製品として実装されることがあり、プログラム命令は、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、方法のうちの1つを実行するために動作可能である。プログラム命令はたとえば、機械可読媒体に記憶され得る。
【0326】
他の例は、機械可読担体に記憶された、本明細書で説明される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。言い換えると、方法の例は、したがって、コンピュータ上で実行されると、本明細書で説明される方法のうちの1つを実行するためのプログラム命令を有するコンピュータプログラムである。
【0327】
したがって、方法のさらなる例は、本明細書で説明される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムが記録されたデータ担体媒体(またはデジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。データ担体媒体、デジタル記憶媒体、または記録された媒体は、無形であり一時的である信号ではなく、有形かつ/または非一時的である。
【0328】
さらなる例は、処理ユニット、たとえばコンピュータ、または本明細書で説明される方法のうちの1つを実行するプログラム可能論理デバイスを含む。
【0329】
さらなる例は、本明細書で説明される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされているコンピュータを含む。
【0330】
さらなる例は、本明細書で説明される方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを受信機に転送する(たとえば、電気的にまたは光学的に)装置またはシステムを含む。受信機は、たとえば、コンピュータ、モバイルデバイス、メモリデバイスなどであり得る。装置またはシステムは、たとえば、コンピュータプログラムを受信機に転送するためのファイルサーバを含み得る。
【0331】
いくつかの例では、本明細書で説明される方法の機能の一部またはすべてを実行するために、プログラム可能論理デバイス(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)が使用され得る。いくつかの例では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書で説明される方法のうちの1つを実行するために、マイクロプロセッサと協働し得る。一般に、方法は任意の適切なハードウェア装置によって実行され得る。
【0332】
上の例は、高周波(たとえば、RF)送信などの、ワイヤレス送信を指し得る。
【0333】
上で説明された例は、上で論じられた原理を例示するものである。本明細書で説明される構成および詳細の修正と変形は明らかであることが理解される。したがって、本明細書の例の記述および説明によって提示される直後の特許請求の範囲によって限定されるべきであり、具体的な詳細によって限定されるべきではないことが意図される。
【0334】
(参考文献)
[1] J. Anzalchi, A. Couchman, C. Topping, P. Gabellini, G. Gallinaro, L. D'Agristina, P. Angeletti, N. Alagha, A. Vernucci, "Beam Hopping in Multi-Beam Broadband Satellite Systems," 2010 5th Advanced Satellite Multimedia Systems (ASMS) Conference and the 11th Signal Processing for Space Communications (SPSC) Workshop, Cagliari, 2010, pp. 248-255.
[2] X. Alberti and J. M. Cebrian and A. Del Bianco and Z. Katona and J. Lei and M. A. Vazquez-Castro and A. Zanus and L. Gilbert and N. Alagha, "System capacity optimization in time and frequency for multibeam multi-media satellite systems," 2010 5th Advanced Satellite Multimedia Systems Conference and the 11th Signal Processing for Space Communications Workshop, Cagliari, 2010, pp. 226-233.
[3] H. Fenech; S. Amos, Eutelsat Quantum-a Game Changer, 33rd AIAA International Communications Satellite Systems Conference (ICSSC), QT Surfers Paradise, Gold Coast QLD Australia, 7-10 Sept 2015.
[4] E. Feltrin, S. Amos, H. Fenech, E. Weller, "Eutelsat Quantum-Class Satellite: Beam Hopping", 3rd ESA Workshop on Advanced Flexible Telecom Payloads. March 2016.
[5] ETSI EN 302 307-2 V1.1.1 (2014-10), Digital Video Broadcasting (DVB); Second generation framing structure, channel coding and modulation systems (...); Part 2: DVB-S2 Extension (DVB-S2X).
[6] C. Rohde, R. Wansch, G. Mocker, S. Amos, E. Feltrin, H. Fenech, "Application of DVB-S2X Super-Framing for Beam-hopping Systems," 23rd Ka and Broadband Communications Conference, October 2017, Trieste, Italy.
[7] Mengali, D'Andrea, "Synchronization Techniques for Digital Receivers", Plenum Press, New York, USA, 1997.(Chapter 7 + 8, pp. 353-476)
[8] Meyr, Moeneclaey, Fechtel, "Digital Communication Receivers: Synchronization, Channel Estimation, and Signal Processing", Wiley Series in Telecommunications and Signal Processing, John Wiley & Sons, Inc., New York, USA, 1998 (pp. 79-147, 229-232)
[9] C. Rohde, N. Alagha, R. De Gaudenzi, H. Stadali, G. Mocker, "Super-Framing: A Powerful Physical Layer Frame Structure for Next Generation Satellite Broadband Systems," Int. Journal of Satellite Communications and Networking (IJSCN), Wiley Press, vol. 34, no. 3, pp. 413-438, Nov. 2015, SAT-15-0037.R1. Available: http://dx.doi.org/10.1002/sat.1153
【符号の説明】
【0335】
100 システム
102 衛星、送信機
104 サービスエリア、カバレッジエリア
106 サービスエリア、カバレッジエリア
108 サービスエリア、カバレッジエリア
110 リモート端末、受信機
112 リモート端末、受信機
114 リモート端末、受信機
116 ゲートウェイ
120 ビーム
120' タイムスロット
120a 照射の開始
120b 照射の終了
121 ビーム切り替え時間計画(BSTP)
122 ビーム
122' タイムスロット
122a 照射の開始
122b 照射の終了
124 ビーム
124' タイムスロット
124a 照射の開始
124b 照射の終了
127 アンテナアレイ
129 I/O、入力/出力ポート
220 ビームC(タイムスロット)
222 スロット、ビームD(タイムスロット)
300 信号処理
302 入力データ
304 タイミング補間器
308 マッチトフィルタ
312 自動利得制御(AGC)
330 フィードバック経路
332 タイミングエラー検出器(TED)
336 ループフィルタ
350 凍結コントローラ
502 ピーク
504 ピーク
600 受信機信号処理
600' 処理
600e 送信信号処理
602 信号、入力信号、受信信号、衛星
604 調整可能サンプル提供器、タイミング補間器、構成要素
606 情報
608 マッチトフィルタ、構成要素
610 バージョン、置換値提供器
612 自動利得制御ブロック、自動利得制御、AGC、構成要素
614 バージョン
616 選択器、構成要素
618 データ
620 構成要素、データプロセッサ、さらなるデータ処理
630 フィードバック経路
632 タイミングエラー検出器、TED
634 タイミングエラー情報、出力、値、TED出力
636 ループフィルタ
638 出力、サンプルタイミング情報、フィードバックベースの情報、出力、値、タイミングエラー情報、サンプル時間情報、ループフィルタ出力、ループフィルタ値、出力サンプル、ループフィルタ信号、フィードバック信号
640 置換値計算、置換値提供器、置換値計算モジュール、置換値計算器、置換サンプルタイミング提供器
642 置換値、置換サンプルタイミング情報、置換情報
644 選択器、切り替え
646 値、置換値、ループフィルタ、データ
650 凍結コントローラ、コントローラユニット
652 制御信号線、コマンド
652'、652''、652''' コマンド
654 電力検出器、電力検出、コントローラユニット
656 量、電力レベル検出器および分析器、電力情報、電力レベル
660 通知、通信
680 バーストモード対応タイミングループ
698 通常受信モード
699 電力消費低減モード
702 電力レベル、間隔、電力範囲
704 下側の間隔境界値、上側の間隔値、間隔境界、下側の境界
706 上側の間隔境界値、下側の間隔値、間隔境界、上側の境界
708 サンプル
710 サンプル
712 電力レベルの長さ、照射の長さ、限られた間隔、時間長、限られた期間
720 方法
730 時間長
732 電力間隔
734 電力間隔
742 追加の閾値、許容間隔
744 間隔
746 サンプル
748 サンプル
749 サンプル
750 表
752 列
752a 開始サブ列
752b 終了サブ列
754 列
754a 下側電力境界サブ列
754b 上側電力境界サブ列
756 列
802 プリアンブル検出器、プリアンブルシーケンス検出
804 シーケンス、信号、フレームシンボル、データシンボル
806 フレーミングデータフラグ、信号、フレーミング情報、フレームシグナリング
808 フレーミング検証および訂正、シグナリング
810 妥当性確認されたフレーム
812 正しいフレーミングデータフラグ、フレームシグナリング
814 さらなるデータ処理モジュール
840 通知
842 コマンド
902 閾値
904 閾値
906 閾値
908 閾値
910 閾値
1000 第1のフレーム候補、第1の候補
1002 第2のフレーム候補、第2の候補
1004 第2のフレーム候補、第2の候補
6540 電力サンプル測定器
6542 サンプル
6544 サンプルカウンタ
6546 インデックス
6548 電力レベル定義器
6550 スケジューラ
6552 スケジューリング情報
6554 切り替えコントローラ
C ビーム
D ビーム
i スナップショットカウンタ
i サンプル
is 一般的な時刻
P0 電力レベル
P1 電力レベル
P2 最大電力、電力レベル
P3 電力レベル
pmargin マージン
SF1~SF12 スーパーフレーム
tlarge 長い期間
tsnapshot 相対距離
tsmall 小さい期間
α 初期利得、タイミングループパラメータ
β 初期利得、タイミングループパラメータ
Δk 時間間隔
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図7
図7a
図7b
図7c
図7d
図8
図9a
図9b
図9c
図9d
図9e
図10
【外国語明細書】