(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058549
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】気管内チューブ挿入装置
(51)【国際特許分類】
A61M 16/04 20060101AFI20220405BHJP
A61B 1/00 20060101ALI20220405BHJP
A61B 1/267 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
A61M16/04 Z
A61B1/00 713
A61B1/267
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022002169
(22)【出願日】2022-01-11
(62)【分割の表示】P 2018535297の分割
【原出願日】2017-01-06
(31)【優先権主張番号】62/276,035
(32)【優先日】2016-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517307577
【氏名又は名称】グレン・ピー・ガードナー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】グレン・ピー・ガードナー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】気道を確保することと、患者の気道を見ることと、気道内に挿管装置を正確に配置することと、患者から離れて位置する操作者および/または医療専門家に患者の気道のビデオ画像を送信することとを使用者が同時に行うことを可能にする、気管内チューブ挿入装置を提供する。
【解決手段】気管内チューブ挿入装置は、挿入部材と、挿入部材に可動に取り付けられた可撓性光学組立体部材と、気管内チューブ92と、挿入部材に装着され気管内チューブを受容および保持するように構成された気管内チューブ装着部材とを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺板状部材と、
前記長尺板状部材に可動に取り付けられた可撓性光学組立体部材であって、前記可撓性光学組立体部材の遠位端が、長手方向及び半径方向外向きに延びて前記遠位端に向けてテーパを有する複数のリブを含むか、または、錐台形状を含む可撓性光学組立体部材と、
気管内チューブと、
長尺の閉じた経路部部材であって、前記長尺板状部材に装着され円形の断面形状を有する長手方向に延びる経路部を規定し、前記長尺の閉じた経路部部材の中に前記可撓性光学組立体部材を受容および保持するように構成される、長尺の閉じた経路部部材と、
気管内チューブ保持タブであって、前記長尺の閉じた経路部部材から半径方向外向きに延び、円形の断面形状を有し、長手方向に延びる経路部を規定し、前記気管内チューブ保持タブに形成された長尺空隙を有し、前記気管内チューブ保持タブの中に前記気管内チューブが配置および保持されることを可能にするように構成された気管内チューブ保持タブと、
を備える、気管内チューブ挿入装置。
【請求項2】
前記気管内チューブ保持タブが、実質的に円形の断面形状を有し、長手方向に延びる経路部を規定し、および、前記気管内チューブ保持タブの中に形成された長尺間隙を含み、前記気管内チューブ保持タブの前記長尺間隙が、前記気管内チューブ保持タブの前記長手方向に延びる経路部へのアクセスを提供するように、および前記気管内チューブを除去しやすくするように構成された、
請求項1に記載の気管内チューブ挿入装置。
【請求項3】
前記可撓性光学組立体部材が、長尺本体を含み、前記長尺本体が、実質的に円柱形であり、複数の長手方向に延びる管路が、前記長尺本体の中に形成され、前記複数の長手方向に延びる管路が、前記管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成された、
請求項2に記載の気管内チューブ挿入装置。
【請求項4】
前記長尺板状部材の縁部に沿って形成された長尺経路部をさらに含み、前記長尺経路部が、前記長尺経路部の中に第2のビデオ画像形成装置および第2の光源のうちの少なくとも1つを受容するように構成された、
請求項3に記載の気管内チューブ挿入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[001]本発明は、概して、患者内に気管内チューブなどの挿管装置を導入するための装
置に関する。特に、本発明は、気道を確保することと、患者の気道を見ることと、気道内に挿管装置を正確に配置することと、患者から離れて位置する操作者および/または医療専門家に患者の気道のビデオ画像を送信することとを使用者が同時に行うことを可能にする、改善された気管内チューブ挿入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[002]気管挿管は、典型的には、気道確保を維持するための、または、特定の薬剤を投
与する際に通る管路として機能するための、気管(trachea)または気管(windpipe)内に可撓性プラスチックチューブを配置することを含む。気管挿管は、重度に負傷した、病気の、または麻酔にかかった患者に対して、機械的換気といった肺の換気をしやすくするために、および、窒息または気道閉塞のおそれを防ぐために、頻繁に実行される。最も広く使用される方法は、経口気管挿管であり、この方法では、気管内チューブが口および声帯を通って気管内に向かう。
【0003】
[003]通常、従来の喉頭鏡、ビデオ喉頭鏡、可撓性光ファイバー気管支鏡、または可撓
性ビデオ内視鏡を使用して、声門を識別し、患者の気管に挿管することにより、挿管をしやすくされるが、他の装置および技術が使用され得る。気管に挿管された後、定位置に気管内チューブを固定することを補助するために、呼吸ガスの漏れを防止するために、および、胃酸などの望ましくない物質がかからないように気管気管支樹を保護するために、バルーンカフが、典型的には、チューブの遠端の真上で膨らまされる。次に、気管内チューブが患者の顔または首に固定され、機械的人工呼吸装置などの呼吸装置に接続される。換気補助および/または気道の保護がもはや必要ではなくなった場合、気管内チューブが除去される。
【0004】
[004]従来の気管挿管の多くは、視認器具の使用を伴う。例えば、従来の喉頭鏡は、照
明に給電する電池を搭載したハンドルと、直線的な、または湾曲した1セットの交換可能な硬質板状部材とから構成され得る。この装置は、喉頭鏡検査者が喉頭を直接見ることを可能にするように設計される。
【0005】
[005]ビデオ喉頭鏡、可撓性光ファイバー気管支鏡、および可撓性ビデオ内視鏡も、益
々利用されるようになっている。ビデオ喉頭鏡は、デジタルビデオカメラ検出器を使用して、ビデオ表示器において声門および喉頭を操作者が見ることを可能にする特殊な硬質板状部材喉頭鏡である。従来の喉頭鏡とは対照的に、ビデオ喉頭鏡は、喉頭を喉頭鏡検査者が間接的に見ることを可能にする。これは、操作者が声門を見るために鋭い屈曲部の周囲を見る必要があるが、他の手法では困難な挿管処置を伴う状況において、優れた利点を提供する。可撓性ビデオ内視鏡および光ファイバー気管支鏡は、硬質の器具ではなく、カメラ検出器および光学装置の角度および位置を十分に操作する能力により、声帯を可視化するための非常に大きな機会を提供する。
【0006】
[006]適切な気管内挿管は、適切で非侵襲的な喉頭の退避、声帯の可視化、気管内チュ
ーブの配置、および気管内への気管内チューブの滑らかな移送を必要とする。数分以内に気管内チューブを適切に配置することに失敗すると、永久的な患者の身体障害をもたらし、さらには死につながることが多い。現在利用可能な挿管器具は、これらの要求のうちの1つまたは複数を満たす能力に欠けることが多い。
【0007】
[007]声帯の可視化は、舌および、喉頭蓋などの喉頭の構造物の退避を必要とする。大
きな舌、過剰な口咽頭軟組織、硬直した動かない首、および、患者固有の解剖学的構造は、声帯の可視化を困難にし得る。硬質板状部材を使用した直接的な、またはカメラに補助された視認のために、口咽頭および喉頭の構造物を退避させて、適切に物理的に位置合わせするための機能は、困難または不可能であり得る。可撓性ビデオ内視鏡および光ファイバー気管支鏡は、舌および喉頭の構造物を退避させることができない。
【0008】
[008]直接硬質板状部材喉頭鏡検査は、喉頭の構造物の適切な退避を可能にするが、特
定の患者集団(例えば、厚い、硬直した、および/または動かない首)における声帯の可視化を提供することにおいて制限されることが多く、歯の間で硬質板状部材を操作すること、および、喉頭組織を伸ばすことにより視認性を改善することを試みるとき、外傷を与え得る。
【0009】
[009]間接硬質板状部材ビデオ内視鏡は、直接硬質板状部材をまたいだ視野を改善する
が、カメラの先端が硬質板状部材の一か所に永久的に取り付けられるので、医師は、声帯の可視化をさらに改善または達成するために、依然、硬質板状部材の操作を実行しなければならず、その結果、直接経口喉頭鏡検査により発生するような外傷を与えることが多い。硬質板状部材ビデオ内視鏡とその固定カメラとを操作するにもかかわらず、角度、湾曲、および深さが制限されることが多く、声帯の可視化が達成されない場合があり得る。
【0010】
[010]可撓性ビデオ内視鏡および光ファイバー気管支鏡は、複数の見る角度と深さとを
提供する。残念ながら、それらは、声帯の可視化を可能にする、舌および喉頭組織を退避させる手段を提供しない。その代わり、別の気道を使用して舌を退避させること、および/または、別の医師が舌または下顎を手動で退避させるか、または動かすことが必要とされる。患者が全身麻酔状態にあるとき、挿管中に可撓性光ファイバー気管支鏡または可撓性ビデオ内視鏡を使用することが知られているが、このような装置の使用は、典型的には、患者に挿管するために2人の熟練者を必要とするという欠点を有する。可撓性光ファイバー気管支鏡および可撓性ビデオ内視鏡を使用して喉頭における軟組織を操作することは難しく、可視化のためのこれらの操縦にもかかわらず、気管内への気管内チューブの移送および送達は、喉頭の構造物により抑制されることが多い。
【0011】
[011]直接喉頭鏡、間接ビデオ喉頭鏡、または可撓性ビデオ内視鏡などの現在利用可能
な器具を使用した適切な組織の退避および声帯の可視化にもかかわらず、気管内チューブの送達、配置、および移送は困難なことが多い。可撓性が低く硬質で外傷のおそれのあるスタイレットは、気管内チューブ内で頻繁に変形および配置されて、可視化される声帯の方向に気管内チューブの先端に対して、より高い制御性と案内とをもたらす。しかし、硬質のスタイレットが手作業で変形されると、使用者は、その特定の湾曲および形状を使用して作業しなければならない。湾曲および形状が満足のいくものでない場合、使用者は、喉頭鏡検査を中断し、すべての機器を除去し、スタイレットを手作業で変形させ、最初から処置をやり直さなければならない。
【0012】
[012]これは、声帯の可視化が達成され得る可撓性ビデオ内視鏡、可撓性光ファイバー
気管支鏡、および硬質直接または間接喉頭鏡の場合によく当てはまり、気管内チューブの先端の位置が声帯であるか、または、可撓内視鏡が気管内であるが、声帯の間の喉頭を通した、および気管内への気管内チューブの先端の移送は妨害される。気管内チューブの先端の前縁部は、破裂軟骨または気管の前壁などの喉頭の構造物に衝突して、気管内への気管内チューブの滑らかな移送を妨げることが多い。
【0013】
[013]救急および緊急の状況、特に、病院から遠い場所において、可撓性ビデオ喉頭鏡
検査または光ファイバー気管支鏡検査の使用は制限され得、緊急の気管挿管を必要とする
状況において、直接または間接喉頭鏡検査を実行することについて経験のある人が、すぐに対応可能であるとは限らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
[014]したがって、患者内に気管内チューブを導入するための装置のための改善された
構造物を提供することが望ましく、このような改善された装置は、気道を確保することと、患者の気道を見ることと、気道内に気管内チューブまたは他の挿管装置を正確に配置することと、所望される場合、患者から離れて位置する操作者および/または医療専門家に患者の気道のビデオ画像を送信することとを使用者が同時に行うことを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
[015]本発明は、患者内に気管内チューブを導入するための装置のための改善された構
造物に関する。改善された装置は、気道を確保することと、患者の気道を見ることと、気道内に気管内チューブまたは他の挿管装置を正確に配置することと、患者から離れて位置する操作者および/または医療専門家に患者の気道のビデオ画像を送信することとを使用者が同時に行うことを可能にするように構成される。
【0016】
[016]第1の実施形態において、気管内チューブ挿入装置は、挿入部材と、挿入部材に
可動に取り付けられた可撓性光学組立体部材と、気管内チューブと、挿入部材に装着され気管内チューブを受容および保持するように構成された気管内チューブ装着部材とを含む。
【0017】
[017]第2の実施形態において、気管内チューブ挿入装置とともに使用するために構成
された光学組立体は、長尺本体を含む可撓性部材を含む。長尺本体は、実質的に円柱形であり、遠位端と近位端とを有する。気管内チューブは、可撓性部材により搬送され、気管内チューブ保持タブは、可撓性部材から外向きに延び、気管内チューブが可撓性部材の中に配置および保持されることを可能にするように構成される。気管内チューブ保持タブは、実質的に円形の断面形状を有し、長手方向に延びる経路部を規定し、気管内チューブ保持タブに形成された長尺間隙を含む。長尺間隙は、経路部へのアクセスを提供するように、および気管内チューブを除去しやすくするように構成される。
【0018】
[018]第3の実施形態において、気管内チューブ挿入装置とともに使用するために構成
された光学組立体は、長尺光学筐体を含む。可撓性部材は、光学筐体内において滑動可能に取り付けられ、可撓性部材は、長尺本体を含み、長尺本体は、実質的に円柱形であり、遠位端と、近位端と、長尺本体の中に形成された複数の長手方向に延びる管路とを含む。管路は、管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成される。長尺経路部は、光学筐体の外面に沿って形成され、長尺経路部は、長尺経路部の中に第2のビデオ画像形成装置および第2の光源のうちの少なくとも1つを受容するように構成される。
【0019】
[019]第4の実施形態において、気管内チューブ挿入装置とともに使用するために構成
された光学組立体は、長尺本体を含む可撓性部材を含む。長尺本体は実質的に円柱形であり、遠位端と近位端とを有し、複数の長手方向に延びる管路が長尺本体の中に形成される。管路は、管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成される。挿管組立体ロッド受容部は、可撓性部材本体の遠位端に形成され、挿管組立体ロッド受容部は、挿管組立体ロッドに装着されるように構成される。
【0020】
[020]添付図面を考慮に入れて読んだとき、好ましい実施形態の以下の詳細な説明から
、本発明の様々な態様が当業者に明らかとなると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】[022]知られた気管内チューブ挿入装置の一実施形態の斜視図である。
【
図3】[023]
図2に示される気管内チューブ挿入装置の一部分の底面図である。
【
図4】[024]
図2と
図3とに示される板状部材組立体の斜視図である。
【
図5】[025]
図2と
図3とに示される光学組立体の斜視図である。
【
図6】[026]光学筐体が除去された、
図5に示される光学組立体の斜視図である。
【
図7】[027]
図6に示される光学組立体の代替的な斜視図である。
【
図7A】[028]
図7に示す7A-7A線に沿った断面図である。
【
図8】[029]
図2と
図3とに示される挿管組立体ロッドの分解斜視図である。
【
図8A】[030]
図8に示す8A-8A線に沿った断面図である。
【
図8B】[031]
図8に示される第1の実施形態に係る第1の接続部材の拡大斜視図である。
【
図8C】[032]
図8と
図8Aとに示される第1の接続部材の代替的な実施形態の立面図である。
【
図8D】[033]
図8に示される第1の接続部材の第2の実施形態の拡大斜視図である。
【
図9】[034]
図2と
図3とに示される従来の気管内チューブの斜視図である。
【
図10】[035]
図8に示される挿管組立体ロッドの第2の実施形態の平面図である。
【
図11】[036]
図4に示される板状部材組立体の第2の実施形態の斜視図である。
【
図12】[037]
図8に示される挿管組立体ロッドの第3の実施形態の斜視図である。
【
図12A】[038]
図12に示される第3の実施形態に係る挿管組立体ロッドの端面図である。
【
図13】[039]
図8に示される挿管組立体ロッドの第4の実施形態の斜視図である。
【
図14】[040]
図8に示される挿管組立体ロッドの第5の実施形態の斜視図である。
【
図14A】[041]第1の実施形態のスリーブと停止部材とを示す、
図14に示される第5の実施形態に係る挿管組立体ロッドの端面図である。
【
図14B】[042]第2の実施形態のスリーブと停止部材とを示す、
図14に示される第5の実施形態に係る挿管組立体ロッドの端面図である。
【
図15】[043]
図8に示される挿管組立体ロッドの第6の実施形態の平面図である。
【
図16】[044]知られた気管内チューブ挿入装置の第2の実施形態の一部分の立面図である。
【
図17】[045]
図16に示される気管内チューブ挿入装置の第2の実施形態の斜視図である。
【
図18】[046]
図17に示す18-18線に沿った断面図である。
【
図19】[047]光学組立体の中に取り付けられた挿管組立体ロッドを示す、
図2と
図3とに示される光学組立体の一部分の断面図である。
【
図20】[048]知られた気管内チューブ挿入装置の第3の実施形態の斜視図である。
【
図21】[049]
図20に示される気管内チューブ挿入装置の第3の実施形態の一部分の拡大斜視図である。
【
図22】[050]
図2に示される可撓性部材の第2の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図23】[051]
図2に示される可撓性部材の第3の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図24】[052]
図2に示される可撓性部材の第4の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図25】[053]
図2に示される可撓性部材の第5の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図26】[054]
図2に示される可撓性部材の第6の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図27】[055]
図8に示される挿管組立体ロッドの第7の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図28】[056]
図8に示される挿管組立体ロッドの第8の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図29】[057]
図8に示される挿管組立体ロッドの第9の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図30A】[058]
図8に示される挿管組立体ロッドの第10の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図30B】[059]
図8および
図30Aに示される挿管組立体ロッドの第11の実施形態の一部分の斜視図である。
【
図31】[060]
図2に示される経路部部材の第2の実施形態の端面図である。
【
図32】[061]
図31に示される第2の実施形態の経路部部材の斜視図である。
【
図33】[062]
図2に示される第7の実施形態の可撓性部材の一部分の斜視図である。
【
図34】[063]
図33に示す34-34線に沿った断面図である。
【
図35】[064]
図33に示す35-35線に沿った断面図である。
【
図36】[065]球形の先端を含み、
図24に示される可撓性部材に対する設置前に示される、
図8に示される挿管組立体ロッドの代替的な実施形態の斜視図である。
【
図37】[066]組み立てられて示される、
図36に示される挿管組立体ロッドおよび可撓性部材の斜視図である。
【
図38】[067]
図8に示される挿管組立体ロッドの第12の実施形態の一部分の平面図である。
【
図39】[068]
図8に示される挿管組立体ロッドの第13の実施形態の一部分の平面図である。
【
図40】[069]
図8に示される挿管組立体ロッドの第14の実施形態の一部分の平面図である。
【
図41】[070]本発明に従った、第4の実施形態の改善された気管内チューブ挿入装置の斜視図である。
【
図42】[071]
図22に示される可撓性部材および第15の実施形態の挿管組立体ロッドの一部分の上面図である。
【
図43】[072]
図22および
図42に示される可撓性部材および挿管組立体ロッドの一部分の側面図である。
【
図45】[074]代替的な実施形態の光学筐体を示す
図18に示される光学組立体の断面図である。
【
図46】[075]本発明に従った第3の実施形態の板状部材組立体の端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[076]本発明の特定の実施形態を適宜参照しながら、本発明が以下で説明される。しか
し、本発明は様々な形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されてはならない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が十分かつ完全であるよう
に、および、当業者に本発明の範囲を十分に理解させるように提供される。
【0023】
[077]図面を参照すると、
図1において、知られた喉頭鏡の一実施形態が全体として1
0と示される。示される喉頭鏡10は、Gardnerの米国特許第7,563,227号において詳細に説明され、この開示の全体が本明細書に組み込まれる。
【0024】
[078]
図1に示されるように、喉頭鏡10は、ハンドル12と視認部材14とを含む。
視認部材14は、第1の伸張位置と第2の収縮位置との間で入れ子状に伸縮し得るように作られる。入れ子状伸縮部14aは、板状部材18を含む板状部材部17にヒンジ16において装着される。視認部材14は、
図1の想像線により示されるように、ハンドル12と平行な第1の屈曲位置に移動され得るように構成される。
【0025】
[079]喉頭鏡10は、板状部材18に隣接した可撓性チューブ状部材20をさらに含む
。接眼部材22とラチェット部材24とは、可撓性チューブ状部材20に操作可能に装着される。全体的にC字形の硬質経路部17cは、板状部材18の下側に提供され、可撓性チューブ状部材20を保持し、可撓性チューブ状部材20が進むときに、可撓性チューブ状部材20のための案内体として機能するように構成される。可撓性チューブ部材20の先端20tが板状部材18の端部の遠位にあるように、可撓性チューブ部材20が経路部17cを通して(
図1を見たときの右に)前進し得るように構成され、患者の解剖学的構造のより良好な視認性を提供する。
【0026】
[080]可撓性チューブ部材20は、複数の長手方向に延びた経路部(
図1に示されない
)を含む。経路部は、吸引チューブとしてなど、様々な使用のために構成され得るか、または、その器具内に、光ファイバー内視鏡、照明手段、または案内ワイヤ26などが取り付けられ得る。案内ワイヤ26は、
図1に示されない従来の気管内チューブを通して挿入されるように構成される。吸引チューブは、真空ポート28に装着され得、真空ポート28は、喉頭鏡10の外部の吸引源(図示せず)にさらに接続され得る。
【0027】
[081]
図2から
図15は、全体として30として示される改善された気管内チューブ挿
入装置の部分を示す。改善された気管内チューブ挿入装置30は、患者内に、
図9に示される従来の気管内チューブ92などの挿管装置を導入するための改善された装置である。改善された気管内チューブ挿入装置30は、気道を確保することと、患者の気道を見ることと、気道内に気管内チューブ92を正確に配置することと、患者の気道のビデオ画像を送信することとを使用者が同時に行うことを可能にするように構成される。
【0028】
[082]改善された気管内チューブ挿入装置30は、板状部材組立体34に装着されたハ
ンドル32と、光学組立体36と、案内される導入体挿管組立体38とを含む。
図2と
図3とに示される実施形態において、ハンドル32は、気管内チューブ挿入装置30の使用者の手により把持されるように構成される。
【0029】
[083]ビデオ表示器40は、光学組立体36の近位端に装着され、光学組立体36内で
、
図7に示されて後述されるビデオ画像形成装置60に操作可能に接続される。示される実施形態において、ビデオ表示器40は、後で詳細に説明される可撓性部材52に取り付けられるので、視認しやすいように所望のあらゆる角度に可動または調節可能である。ビデオ表示器40は、さらに、患者から離れて遠隔で見るために、光学組立体36に解放可能に装着され得る。さらに、1つまたは複数の別のビデオ表示器40(図示せず)が、気管内チューブ挿入装置30から遠隔に配置されて、気管内チューブ挿入装置30に有線接続または無線接続により接続され得る。代替的に、ビデオ表示器40は、さらに、ハンドル32に解放可能に装着されるなど、ハンドル32に装着され得る。示される実施形態において、ビデオ表示器は、実質的に長方形の形状を有する。代替的に、ビデオ表示器40
は、所望のあらゆる形状と寸法とを有し得る。
【0030】
[084]ハンドル32は、気管内チューブ挿入装置30がコンピュータネットワーク構築
に関与することを可能にする、Wi-Fiまたはローカルエリア無線技術を搭載したプロセッサまたは制御装置33をさらに含み得る。プロセッサまたは制御装置33は、光学組立体36により捕捉されたあらゆるビデオ画像を、インターネットを介して医療専門家が見ることを可能にするBluetooth(登録商標)機能をさらに含み得る。所望される場合、制御装置33は、ビデオ表示器40の一部として、または、改善された気管内チューブ挿入装置30内の他の所望のあらゆる位置において提供され得る。代替的に、ハンドル32の代わりに、米国特許第7,563,227号において説明されるハンドルおよび視認部材が提供され得る。
【0031】
[085]
図3と
図4とに最もよく示されるように、板状部材組立体34は、経路部部材3
7に装着された長尺板状部材本体35として構成された挿入部材を含む。長尺板状部材本体35は、第1の端部すなわち遠位端35aとハンドル32に装着された第2の端部すなわち近位端35bとを有する。
図3と
図4とに示されるように、板状部材本体35は、長手方向に実質的に直線状であり、弓形の断面形状を含む。
【0032】
[086]経路部部材37は、第1の端部すなわち遠位端37aと第2の端部すなわち近位
端37bとを含み、長手方向に延びた経路部37cを規定し、板状部材本体35の第1の側部35c(
図2と
図4とを見たときの下側)に装着される。
図4にさらに示されるように、経路部部材37は、断面を見たとき、実質的にC字形であり、経路部37cへのアクセスを提供する長尺間隙37bを規定する。代替的に、経路部部材37は、実質的に長円形および実質的に長方形などの所望のあらゆる断面形状を有し得る。
【0033】
[087]
図3に示されるように、板状部材本体35の下から見たとき、経路部部材37の
経路部37cは、板状部材本体35の第1の縁部35e1(
図3を見たときの上縁部)に向けて開放される。代替的に、経路部部材37の経路部37cは、板状部材本体35の第2の縁部35e2(
図3を見たときの下縁部)などに向けて、所望のあらゆる方向に開放され得る。
図3にさらに示されるように、経路部部材37は、板状部材本体35の第1の縁部35e1(
図3を見たときの上縁部)付近に位置する。代替的に、経路部部材37は、板状部材本体35の第2の縁部35e2(
図3を見たときの下縁部)付近、または、第1の縁部35e1と第2の縁部35e2との間のいずれかの位置に配置され得る。
【0034】
[088]板状部材本体35は、約8cmから約20cmの範囲内の長さなどの、所望のあ
らゆる長さであり得る。代替的に、板状部材本体35は、約8cmより短い、または約20cmより長いものであり得る。板状部材本体35と経路部部材37とは、ステンレス鋼およびポリ塩化ビニル(PVC)などの所望のあらゆる硬質材料または半硬質材料により形成され得る。示される実施形態において、経路部部材37の遠位端37aは、板状部材本体35の遠位端35aから短い距離ぶん離れており、経路部部材37の近位端37bは、板状部材本体の近位端35bにおいて終端する。経路部部材37の遠位端37aは、板状部材本体35の遠位端35aから所望のあらゆる距離に配置され得る。所望される場合、経路部部材37の近位端37bは、板状部材本体の近位端35bの前に(
図3を見たとき、板状部材本体の近位端35bの右で)終端し得るか、または、板状部材本体の近位端35bを越えて(
図3を見たとき、板状部材本体の近位端35bの左に)延び得る。示される板状部材組立体34は、実質的に直線状の板状部材本体35を含む。代替的に、板状部材組立体34は、後で詳細に説明される湾曲した板状部材本体44により形成され得る。
【0035】
[089]所望される場合、気管内チューブ挿入装置30の板状部材組立体34上に、気管
内チューブ保持タブが提供され得る。例えば、
図2に示されるように、2つの気管内チューブ保持タブ39aが、(
図2を見たとき)経路部部材37から外向きおよび上向きに延び、1つの気管内チューブ保持タブ39bが、(
図2を見たとき)ハンドル32から外向きおよび下向きに延びる。気管内チューブ保持タブ39aおよび39bは、全体的に弓形であり、気管内チューブ保持タブ39aと気管内チューブ保持タブ39bとの間に気管内チューブ92が一時的に配置されて保持されることとを可能にするように構成される。代替的に、気管チューブ保持タブ39aおよび39bは、気管内チューブ92を保持することに適した他の所望のあらゆる形状であり得る。板状部材本体35および経路部部材37と同様に、気管内チューブ保持タブ39aおよび39bは、ステンレス鋼およびポリ塩化ビニル(PVC)などの所望のあらゆる硬質材料または半硬質材料により形成され得る。所望のあらゆる数の気管内チューブ保持タブ39aおよび39bが提供され得ることが理解されると考えられる。さらに、気管内チューブ保持タブ39aおよび39bは、板状部材組立体34および/またはハンドル32上の所望のあらゆる位置に提供され得る。
【0036】
[090]
図11を参照すると、ハンドル32に装着された第2の実施形態の板状部材組立
体が42として示される。板状部材組立体42は、経路部部材46に装着された、長尺の上向きに湾曲した板状部材本体44を含む。板状部材本体44は、第1の端部すなわち遠位端44aとハンドル32に装着された第2の端部すなわち近位端44bとを含む。板状部材本体35と同様に、板状部材本体44は弓形の断面形状を有する。
【0037】
[091]経路部部材46は、板状部材本体44の第1の側部44c(
図11を見たとき下
側)に装着され、第1の部分46aと第2の部分46bとを含み、長手方向に延びた経路部46cを規定する。経路部部材46は、断面を見たとき実質的にC字形であり、経路部46cへのアクセスを提供する長尺間隙46dを規定する。代替的に、経路部部材46は、実質的に長円形および実質的に長方形などの、所望のあらゆる断面形状を有し得る。経路部部材46の第2の部分46bは、所望のあらゆる距離ぶん板状部材本体44の近位端44bを越えて延び、長尺間隙46dの少なくとも1つの側部内に形成された複数の切り込み48を含む。経路部部材46の第1の部分46aの遠位端は、板状部材本体44の遠位端44aから所望のあらゆる距離に配置され得る。経路部部材37の経路部37cと同様に、経路部部材46の経路部46cは、板状部材本体44に対する所望のあらゆる方向に開放され得、板状部材本体44の長手縁部のいずれかの、または、その中間のいずれかの位置付近で横方向に位置し得る。示される板状部材組立体42は、湾曲した板状部材本体44を含む。代替的に、板状部材組立体42は、ここまでに詳細に説明される実質的に直線状の板状部材本体35を使用して形成され得る。
【0038】
[092]所望される場合、気管内チューブ保持タブは、板状部材組立体42上にも提供さ
れ得る。例えば、
図11に示されるように、2つの気管内チューブ保持タブ49aが、(
図11を見たとき)経路部部材46から外向きおよび上向きに延び、1つの気管内チューブ保持タブ49bは、(
図11を見たとき)ハンドル32から外向きおよび下向きに延びる。気管内チューブ保持タブ49aおよび49bは全体的に弓形であり、気管内チューブ保持タブ49aと気管内チューブ保持タブ49bとの間に気管内チューブ92が一時的に配置されて保持されることを可能にするように構成される。代替的に、気管内チューブ保持タブ49aおよび49bは、気管内チューブ92を保持することに適した他の所望のあらゆる形状であり得る。気管内チューブ保持タブ39aおよび39bと同様に、気管内チューブ保持タブ49aおよび49bは、ステンレス鋼およびポリ塩化ビニル(PVC)などの、所望のあらゆる硬質材料または半硬質材料により形成され得る。所望のあらゆる数の気管内チューブ保持タブ49aおよび49bが提供され得ることが理解されると考えられる。さらに、気管内チューブ保持タブ49aおよび49bは、板状部材組立体42および/またはハンドル32上における所望のあらゆる位置に提供され得る。
【0039】
[093]
図2に示されるように、光学組立体36は、経路部部材37の経路部37c内に
配置される。
図5から
図7に最もよく示されるように、光学組立体36は、光学筐体50と可撓性部材52とを含む。示される光学筐体50は、第1の部分50aと第2の部分50bとを含み、長手方向に延びた経路部50cを規定する。光学筐体50は、断面を見たとき実質的に円形であり、経路部50cへのアクセスを提供する長尺間隙50dを規定する。代替的に、光学筐体50は、実質的に長円形などの、所望のあらゆる断面形状を有し得る。光学筐体50の示される実施形態において、光学筐体50の第2の部分50bの内径は、第1の部分50aの内径より大きい。代替的に、第2の部分50bの内径は、第1の部分50aの内径以下であり得る。第2の部分は、長尺間隙50dの少なくとも1つの側部内に形成された複数の切り込み48をさらに含む。光学筐体50は、PVC、ワイヤ強化シリコン、およびステンレス鋼などの、所望のあらゆる硬質材料または半硬質材料により形成され得る。さらに、光学筐体50は、第1の部分50aと第2の部分50bとの間の光学筐体50の一部分において比較的可撓性が高いように構成され得、これにより、
図2に示されるように経路部部材37とビデオ表示器40との間に延びる光学筐体50の一部分を使用者が屈曲させることを可能にする。
【0040】
[094]示される改善された気管内チューブ挿入装置30の板状部材組立体34は、板状
部材組立体34に対して装着された経路部部材37を含むように示されるが、経路部部材37が必要というわけではない。例えば、
図5に示される光学筐体50の第1の部分50aは、経路部部材37が装着されるのと同じ手法で、板状部材本体35の第1の側部35c(
図2と
図4とを見たとき下側)に装着され得る。このような一実施形態において、長手方向に延びた経路部50cは、長手方向延びた経路部部材37の経路部37cと同じ手法で機能する。
【0041】
[095]
図6と
図7とに最もよく示されるように、可撓性部材52は、軸A1を有する実
質的に円柱形の長尺部材であり、第1の端部すなわち遠位端52aと第2の端部すなわち近位端52bとを有する。代替的に、可撓性部材52は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形など、他の所望のあらゆる断面形状を有し得る。複数の長手方向に延びた管路が、可撓性部材52内に形成される。
図7に示されるように、可撓性部材52は、第1の長手方向に延びた管路54と第2の長手方向に延びた管路56と第3の長手方向に延びた管路58とを含む。ビデオ画像形成装置60は、第1の長手方向に延びた管路54内に配置される。示される実施形態において、ビデオ画像形成装置60は、相補型金属酸化物シリコン(CMOS:Complementary Metal Oxide Silicon)カメラである。代替的に、ビデオ画像形成装置60は、電荷結合素子(CCD:Charge-Coupled Device)、光ファイバーカメラ、および他のあらゆる直接的または間接的な像形成装置などの、所望のあらゆるビデオ画像形成装置であり得る。
【0042】
[096]光源62は、第2の長手方向に延びた管路56内に配置される。示される実施形
態において、光源62は、可撓性部材52の遠位端52aに取り付けられたLEDランプまたは白熱電球である。代替的に、光源62は、他のあらゆる光源であり得る。さらに、光源62は、LEDランプ、白熱電球、または他の所望のあらゆる光源などの、その近位端において照明の光源(図示せず)に接続された光ファイバーケーブルであり得る。ビデオ画像形成装置60と光源62とは、
図6において66として示される1つまたは複数の可撓性の電気的および/または光学的な接続体によりビデオ表示器40および/または制御装置33に操作可能に接続される。
【0043】
[097]
図5に示されるように、第3の長手方向に延びた管路58は吸引チューブとして
構成され、ノブ68aから外向きに延びた真空ポート59などの真空ポートに接続される。吸引チューブとして説明されるが、管路58は、患者に酸素を提供するためにも使用さ
れ得る。管路58は、患者内に医療器具(図示せず)などの器具を導入するためにさらに使用され得る。示される実施形態において、可撓性部材52は、約4mmの外径を有する。代替的に、可撓性部材52は、他のあらゆる外径を有し得る。
【0044】
[098]可撓性部材52の遠位端52aは、挿管組立体案内経路部64をさらに含み、そ
の目的が以下で説明される。
図7Aに示されるように、示される挿管組立体案内経路部64は、第1の部分64aと、第1の部分64aの近位にある第2の部分64bと、第2の部分64bに隣接し、第2の部分64bより半径方向内側にある第3の部分64cを含む。示される実施形態において、第3の部分64cは、以下で説明される理由により、第2の部分64bより幅が広い。特に、第3の部分64cは実質的に円筒形であり、後述のように、案内レール75の長尺案内部材部78の外径と略同じ寸法の内径を有する。代替的に、第3の部分64cは、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの他の所望のあらゆる断面形状を有し得る。所望される場合、第3の部分64cは、案内レール75の案内部材部78の外径より大きな内径などの、所望のあらゆる内径を有し得る。さらに、第1の部分64aは、比較的幅の広い長手開口を有し、第2の部分64bは、第1の部分64aの長手開口より小さな長手開口を有する。
【0045】
[099]示される実施形態において、挿管組立体案内経路部64は、約3cmから約7c
mの範囲内の長さを有し、第1の部分64aは、約0.5cmから約2cmの範囲内の長さを有し、第2の部分64bと第3の部分64cとは、約2cmから約5cmの範囲内の長さを有する。代替的に、挿管組立体案内経路部64、および第1の部分64aと第2の部分64bと第3の部分64cとの各々は、所望のあらゆる長さと幅とを有し得る。
【0046】
[0100]さらに、例えば、
図7Aに示されるように、可撓性部材52は、比較的幅の広い第1の経路部部64aなしで、第2の部分64bと第3の部分64cとのみを含むように形成され得ることが理解されると考えられる。挿管組立体案内経路部64の第2の部分64bと第3の部分64cとのみを有する可撓性部材52の一実施形態において、第2の部分64bと第3の部分64cとの各々は、約2cmから約7cmの範囲内の長さなどの、所望のあらゆる長さを有し得る。
【0047】
[0101]示される実施形態において、第1の長手方向に延びた管路54と第2の長手方向に延びた管路56とは、円形の断面形状を有し、第3の長手方向に延びた管路58は、長円形の断面形状を有する。代替的に、第1の長手方向に延びた管路54と第2の長手方向に延びた管路56と第3の長手方向に延びた管路58とは、所望のあらゆる断面形状を有し得る。可撓性部材52は、シリコン、ゴム、ワイヤ強化シリコン、ワイヤ強化ゴム、およびポリマーなどの、所望のあらゆる可撓性材料または半可撓性材料により形成され得る。さらに、可撓性部材52は、可撓性部材52の遠位端52aにおいて比較的可撓性が高いように、および、可撓性部材52の近位端52bにおいて比較的可撓性が低いように構成され得、これにより、患者の気道内において、より高い可撓性を提供するとともに、近位端52bを取り扱うときに使用者に対してより低い可撓性を提供することにより、より高い制御性を提供する。
【0048】
[0102]可撓性部材52の遠位端52aは、患者の気道の所望の部位を見るために、遠位端52aの一部分を動かす機構(図示せず)をさらに含む。本機構(図示せず)は、継手Jを規定し、機械的または電気的に操作され得、角度B1にわたって遠位端52aを動かすように構成される。示される実施形態において、角度B1は、可撓性部材52の軸A1から約+/-90度である。さらに、可撓性部材52の遠位端52aは、いずれの半径方向にも動くように構成されるために関節接続し得、したがって、継手Jは、関節接続継手として構成され得る。
【0049】
[0103]遠位端52aの一部分を動かす機構は、可撓性部材52の近位端52bにおいて制御装置68により制御され得る。示される制御装置68は、回転可能ノブ68aと取り付け支柱68bとを含む。代替的に、制御装置68は、可撓性部材52上の他の所望のあらゆる位置、または、改善された気管内チューブ挿入装置30上の他の所望のあらゆる位置に配置され得る。遠位端52aの一部分を動かす機構と、結果的な可撓性部材52の遠位端52aの動きは、制御装置68により制御され得、したがって、使用者が可撓性部材52の遠位端52aを所望の位置に動かして、使用者により選択された位置に遠位端52aを固定または保持することを可能にする。
図5から
図7に示されるように、装着部材70は、制御装置68の取り付け支柱68bに装着される。装着部材70は、改善された気管内チューブ挿入装置30に対して、および、より具体的には可撓性部材52に対して、案内される導入体挿管組立体38と、後述の、その装着された気管内チューブ92とを保持するように構成されたあらゆる装置であり得る。代替的に、装着部材70は、ハンドル32とビデオ表示器40とを含む、改善された気管内チューブ挿入装置30の所望のあらゆる部分に取り付けられ得る。
【0050】
[0104]案内される導入体挿管組立体38は、導入体またはブジーを規定する、
図8と
図8Aとに最もよく示されるロッド72として構成された挿管組立体本体を含む。ロッド72は、実質的に円柱状であり、第1の端部すなわち遠位端72aと第2の端部すなわち近位端72bとを有する長尺本体を有する。代替的に、ロッド72は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの、他の所望のあらゆる断面形状を有し得る。ロッド72の遠位端72aは、テーパ付であるか、または、実質的に錐形であり、ロッド72の前端部を規定する。ロッド72は、複数の長手方向および半径方向外向きに延びたリブ74を含む。示される実施形態において、
図9に示される気管内チューブ92などの気管内チューブ92内に挿入される前のロッド72が示される。示されるように、リブ74は、弓形の断面形状を有する。リブ74は、ロッド72の所望のあらゆる長さにわたって広がり得、遠位端72aに向けてテーパを有する。
【0051】
[0105]示されるロッド72は、気管内へ気管内チューブ92を案内するように構成された、および、光学組立体36の可撓性部材52に解放可能に装着されるように構成された案内装置を含む。示される実施形態において、案内装置は、案内レール75である。示される案内レール75は、案内部材部78の遠位端に実質的に球形の先端76を含む。案内部材部78は、ロッド72と案内部材部78との間に延びる実質的に平らなブリッジ部80によりロッド72に装着され得る。代替的に、案内部材部78は、ブリッジ部80なしでロッド72に直接装着され得る。球形として示されるが、先端76は、実質的に卵形などの他の形状を有し得るか、または、四角柱または三角柱の形状を有し得る。先端76が必要とされないことと、案内部材部78の遠位端が丸みを帯びた、またはテーパ付の表面を有し得ることとが理解されると考えられる。さらに、先端76は、あらゆる寸法であり得、第1の部分64a内に適合するあらゆる形状を有し得る。さらに、案内部材部78は、第3の部分64c内に適合するように構成され、案内部材部78が横方向に保持されるように、すなわち、案内部材部78が脱落せず、さらに、案内経路部64の第2の部分64bを通して横方向に外れ得ないように、十分大きな直径を有する。示される実施形態において、案内される導入体挿管組立体38は、約40cmから約50cmの範囲内の全長を有する。代替的に、案内される導入体挿管組立体38は、他の所望のあらゆる長さを有し得る。
【0052】
[0106]
図8に最もよく示されるように、案内部材部78は、実質的に円柱形であり、球形の先端76から測定して約5cmの長さL1である。代替的に、案内部材部78は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの他の所望のあらゆる断面形状を有し得る。さらに、案内部材部78は、約4cmから約6cmの長さなどの、所望のあらゆる長さL1を有し得る。示されるブリッジ部80は、球形の先端76付近の点から
、案内部材部78の近位端付近の点まで延びる。ブリッジ部80は、あらゆる幅と長さとを有し得、球形の先端76付近、または、案内部材部78が先端76なしで形成される場合は案内部材部78の遠位端付近のあらゆる点において案内部材部78に装着され得る。代替的に、ブリッジ部80は、ロッド72の所望のあらゆる部分に位置し得る。したがって、ロッド72の実質的に円柱形の部分は、球形の先端76から約7cmの点から始まる。代替的に、ロッド72の実質的に円柱形の部分は、約6cmから約8cmの距離など、球形の先端76から所望のあらゆる距離から始まり得る。後で詳細に説明されるように、ブリッジ部80が案内経路部64の第2の部分64bを通って広がり得るように、ブリッジ部80は所望のあらゆる厚さを有し得る。
【0053】
[0107]ロッド72、ロッド72の上に形成されたリブ74、案内レール75、および、案内レール75の構成部材、すなわち、案内部材部78と実質的に球形の先端76とブリッジ部80とは、シリコン、ゴム、ワイヤ強化シリコン、ワイヤ強化ゴム、およびポリマーなどの、あらゆる可撓性材料または半可撓性材料により形成され得る。さらに、ロッド72は、ロッド72の遠位端72aにおいて比較的可撓性が高いように、および、ロッド72の近位端72bにおいて比較的可撓性が低いように構成され得、したがって、患者の気道内において、より高い可撓性を提供するとともに、近位端72bを取り扱うときに使用者に対してより低い可撓性を提供することにより、より高い制御性を提供する。
【0054】
[0108]所望される場合、リブ74の代わりに、ロッド72のリブ付部分は、中実の、伸張可能な、または中空で膨張可能な部分を含むように構成され得、その部分の前縁部は、テーパ付の、または実質的に錐台形の移行セグメントを含んで形成され得、移行セグメントはリブ74がある場合にリブ74が始まる場所である。ロッド72のこの中実の、伸張可能な、または膨張可能な部分は、気管内チューブ92の内径に対応した所望の外径を有し得るか、または、気管内チューブ92の内径に対応した所望の外径を有するように膨らまされ得る。
【0055】
[0109]代替的に、改善された気管内チューブ挿入装置30に、複数のロッド72が提供され得、複数のロッド72の各々が、異なる内径を有する複数の気管内チューブ92の1つの内径に対応する異なる外径を有するリブ74を含む。さらに、改善された気管内チューブ挿入装置30に、リブなしで形成された複数のロッド72が提供され得、複数のロッドの各々が、異なる内径を有する複数の気管内チューブ92の1つの内径に対応する異なる外径を有する。上述の中空の膨張可能部材を含むロッドの実施形態を含む、本明細書において説明されるロッドの各実施形態は、上述の、例えば、
図8において72aとして示される、テーパ付または実質的に錐形の前端部を含んで形成され得ることが理解されると考えられる。
【0056】
[0110]リブの外径が変化し得るように、および、ロッド72が、約3.0mm、すなわち、従来の小児気管内チューブ92の寸法から、約9.0mm、すなわち、従来の成人気管内チューブ92の寸法までの内径などの様々な内径を有する気管内チューブ92内で使用され得るように、リブが全体的に可撓性であり、すなわち、半径方向に圧縮可能であることを、リブ74の可撓性材料または半可撓性材料と弓形の断面形状とが可能にする。代替的に、気管内チューブ92は、約3.0mm未満または約9.0mmを上回る内径を有し得る。好ましくは、内面が、約3.0mmなどの小さな内径を有するか、約9.0mmなどのより大きな内径を有するかによらず、内部にロッド72が挿入された気管内チューブ92の内面に、リブ74が係合する。
【0057】
[0111]ロッド72の近位端72bは、
図8と
図8Bとに示される第1の接続部材82にロッド72を接続するために構成されたねじ山73を含む。第1の接続部材82は、そこから外向きに延びた複数の腕86を含む基体84を含む。腕86は、内向きに延びたフラ
ンジまたは止め部材88を含む。さらに、実質的に円筒形の本体90は、腕86の間において基体84から外向きに延びる。長手方向に延びたねじ山付経路部95は、少なくとも基体84を通して形成される。第1の接続部材82は、ロッド72のねじ山73に装着されるように構成される。このねじ山付接続体は、装着式の第1の接続部材82を時計回りまたは反時計回りに回転させることにより、ロッド72に対して、すなわち、
図8に示す矢印93の方向に、第1の接続部材82の長手方向位置を使用者が調節することを可能にする。このねじ山付接続体は、さらに、ロッド72に取り付けられる気管内チューブ92のチューブ本体94の長さに対してロッド72を使用者が短くすることまたは長くすることを可能にする。所望される場合、ロッド72の近位端72bのうち、第1の接続部材82から外向きに延びた部分は、切断などにより、使用者により除去され得る。ロッド72は、他のあらゆる手段によりチューブ本体94の長さに対して短くされるか、または長くされ得ることが理解されると考えられる。
【0058】
[0112]
図8Cを参照すると、82’により、第1の代替的な実施形態に係る第1の接続部材が示される。第1の接続部材82’は、第1の接続部材82と同様であるが、第1の接続部材82’の円筒形の本体90は、例えば、酸素源への接続のための、基体84から外向きに延びた部分90aを含む。部分90aは、所望のあらゆる内径と外径とを有し得、円筒形の本体90の長さに等しい長さを含み得る所望のあらゆる長さを有し得る。代替的に、部分90aは、円筒形の本体90の長さより短いまたはより長い長さを有し得る。
図9に示される従来の接続体98の円筒形の本体98bが、酸素源または空気源に装着されるように構成されるのと同じ手法で、部分90aが、酸素源または空気源に装着されるように構成され得る。
【0059】
[0113]所望される場合、
図8Cに示されるように、空気流路91は、部分90a内において基体84を通るように形成され得る。空気流路91は、酸素源または空気源から気管内チューブ92への酸素または空気のための流路を規定する。
【0060】
[0114]
図8Dを参照すると、第2の代替的な実施形態に係る第1の接続部材が182として示される。第1の接続部材182は、第1の接続部材82と同様であり、そこから外向きに延びた複数の腕186を含む基体184を含む。第1の接続部材182の示される実施形態は、第1の腕ペア186aと第2の腕ペア186bとを含み、第2の腕ペア186bの一方のみが、第1の腕ペア186aの反対側において
図8Dに示される。腕186aと腕186bとの各々が、内向きに延びた止め部材188を含む。さらに、実質的に円筒形の本体190が、腕186aと腕186bとの間において基体184から外向きに延びる。長手方向に延びたねじ山付経路部195は、基体184内に形成される。側壁192は、基体184の側縁部において腕186aと腕186bとから離れる方向に、基体184から外向きに延びる。側壁192は、腕186aと腕186bとの延長部であり、使用者などにより互いに向けて圧縮または押圧されたとき、第1の腕ペア186aと第2の腕ペア186bとが互いから離れるように動かされることにより、第1の接続部材182に対して接続体98のフランジ98aを使用者がより簡単に装着および分離することを可能にする開口タブを規定する。所望される場合、側壁192は、第1の接続部材82および82’など、第1の接続部材のあらゆる実施形態上に形成され得る。
【0061】
[0115]案内される導入体挿管組立体38は、
図9において92として示されるものなど、従来の気管内チューブをさらに含む。気管内チューブ92は、
図2に最もよく示されるように、ロッド72に装着されるように構成される。気管内チューブ92は、第1の端部すなわち遠位端92aと第2の端部すなわち近位端92bとを有する。気管内チューブ92は、遠位端92aにおけるバルーンカフ96と、気管内チューブ92の近位端92bにおける従来の接続体98とを含むチューブ本体94をさらに含む。ここまでに詳細に説明されるように、気管内チューブ92のチューブ本体94は、約3.0mmから約9.0m
mの内径を有し得る。
【0062】
[0116]接続体98は、フランジ98aから外向きに延びる実質的に円筒形の本体98bを含むフランジ98aを含む。本体98bは、本体98bを通して形成された、長手方向に延びた経路部99を含む。空気膨張チューブ100は、バルーンカフ96に装着され、シリンジなどの空気源に装着されるように構成される。
【0063】
[0117]接続体98は、第1の接続部材82に装着されるように構成される。装着されたとき、本体98bが第1の接続部材82の本体90内に挿入され、フランジ98aが腕86の間にスナップ留めされ、止め部材88により腕86の間で保持される。接続体98の本体98bは、約15mmの外径を有する。代替的に、本体98bは、他のあらゆる外径を有し得る。所望される場合、第1の接続部材82の本体90が接続体98の本体98bより小さく、接続体98の本体98b内に挿入され得るように、従来の接続体98と第1の接続部材82とが構成され得る。
【0064】
[0118]案内される導入体挿管組立体38が組み立てられたとき、ロッド72は、接続体98の経路部99を通して、案内部材部78が気管内チューブ92の遠位端92aから外向きに延びるまで、従来の気管内チューブ92のチューブ本体94内に挿入される。ロッド72が気管内チューブ92のチューブ本体94内に取り付けられたとき、挿管中、および案内される導入体挿管組立体38が除去される前に、リブ74の間において長手方向に延びた空間が、酸素源(図示せず)から患者への酸素のための流路を規定する。
【0065】
[0119]示されないが、ロッド72は、中空部材として形成され得、ロッド72の長さに沿った1つまたは複数の半径方向に延びた孔または穿孔をさらに含んで、ロッド72の近位端72bからの酸素の送達および流れを促進し得る。
【0066】
[0120]有益には、改善された気管内チューブ挿入装置30、特に、リブ74の形状およびテーパ付の前縁部(または、中空の膨張可能部材として構成されたロッド72の代替的なリブ付部分)、ロッド72の滑らかなテーパ付または錐形の前端部72a、球形の先端76、および、改善された案内される導入体挿管組立体38の案内部材部78は、案内される導入体挿管組立体38と気管内チューブ92の前縁部または遠位端92aとが患者の気道内に進むときに、喉頭の構造物上に引っ掛かることを防ぐように構成され、その結果、声帯の間における気管内チューブ92の送達をしやすくし、声帯および気道の他の部分への外傷またはけがを防ぐ。
【0067】
[0121]
図10において、第2の実施形態の挿管組立体ロッドが102として示される。ロッド102は、ロッド72と同様であり、複数の長手方向および半径方向外向きに延びたリブ104を含む。さらに、ロッド102の近位端102bは、上述の第1の接続部材82にロッド102を接続するために構成されたねじ山105を含む。
【0068】
[0122]ロッド102の遠位端102aは、テーパ付であるか、または実質的に錐形であり、ロッド102の前端部を規定し、案内レール75の案内部材部78と球形の先端76との代わりに、案内スリーブ106として構成された案内装置を含む。案内スリーブ106は、第1の端部すなわち遠位端106aと第2の端部すなわち近位端106bとを含み、案内スリーブ106を通して形成された長手方向に延びた実質的に円筒形の経路部106cを含む。示される案内スリーブ106はロッド102に直接取り付けられ、ブリッジ部80および112などのブリッジ部が必要とされないが、所望される場合には提供され得る。
【0069】
[0123]示される実施形態において、遠位端106aと近位端106bとはテーパ付であ
る。
図12に最もよく示されるように、光学筐体50または可撓性部材52が経路部106cを通して挿入され得るように、および、案内スリーブ106が経路部部材37内に滑動可能に取り付けられ得るように、案内スリーブ106が構成される。有益には、案内スリーブ106のテーパ付の前端部または遠位端106aは、さらに、患者の気道内に簡単で非侵襲的に進行するように構成されるのであり、すなわち、案内される導入体挿管組立体38と気管内チューブ92の前縁部または遠位端92aとが患者の気道内に進むときに、喉頭の構造物上に引っ掛かることを防ぐように構成され、その結果、声帯の間における気管内チューブ92の送達をしやすくし、声帯および気道の他の部分に対する外傷またはけがを防ぐ。
【0070】
[0124]
図12において、第3の実施形態の挿管組立体ロッドが108として示される。ロッド108の遠位端108aは、テーパ付であるか、または実質的に錐形であり、ロッド108の前端部を規定する。ロッド108は、案内スリーブ110を含む。案内スリーブ110は、第1の端部すなわち遠位端110aと第2の端部すなわち近位端110bとを含み、案内スリーブ110を通して形成された長手方向に延びた実質的に円筒形の経路部110cを含む。案内スリーブ110は、ロッド108と案内スリーブ110との間に延びる実質的に平らなブリッジ部112によりロッド108に装着される。ロッド108は、その他の点では、ロッド102と実質的に同じである。ブリッジ部80と同様に、ブリッジ部112は、ロッド108の所望のあらゆる部分に位置し得る。ブリッジ部112は、あらゆる幅と長さとを有し得、案内スリーブ110の遠位端110a付近のあらゆる点において案内スリーブ110に装着され得る。さらに、案内スリーブ110は、他のあらゆる長手方向位置において、または、ロッド108の遠位端108aからの他の所望のあらゆる距離においてロッド108に装着され得る。
図12に示されるように、可撓性部材52の遠位端52aが経路部110cを通して挿入され得るように、案内スリーブ110が構成される。さらに、案内スリーブ110は、光学筐体50の経路部50c、経路部部材37の経路部37c、および経路部部材46に経路部46cを通して挿入するように構成される。ブリッジ部80と同様に、ブリッジ部112が経路部50cの間隙50d、経路部37cの間隙37b、および経路部46cの間隙46dを通って広がり得るように、ブリッジ部112は、所望のあらゆる厚さを有し得る。
【0071】
[0125]
図12Aは、ロッド108の端面図であり、案内スリーブ110の遠位端110aに形成された、半径方向内向きに延びた停止部材114を示す。停止部材114は、患者の気道内への気管内チューブ挿入装置30の挿入中、案内スリーブ110内に可撓性部材52を保持することを補助するために提供され得る。代替的に、案内スリーブ110の遠位端110aは、2つ以上の停止部材114を含み得る。案内スリーブ110の遠位端110aに形成されるように示されるが、停止部材114は、案内スリーブ110の近位端110bに、または、遠位端110aと近位端110bとの間のあらゆる位置に形成され得る。さらに、停止部材114は、所望のあらゆる形状と寸法とを有し得る。
【0072】
[0126]案内レール75および案内レール75の構成部材と同様に、案内スリーブ110とブリッジ部112とは、シリコン、ゴム、ワイヤ強化シリコン、ワイヤ強化ゴム、およびポリマーなどの、あらゆる可撓性材料または半可撓性材料により形成され得る。
【0073】
[0127]
図13において、第4の実施形態の挿管組立体ロッドが116として示される。ロッド116の遠位端116aは、テーパ付であるか、または実質的に錐形であり、ロッド116の前端部を規定する。ロッド116は、案内スリーブ118を含む。案内スリーブ118は、第1の端部すなわち遠位端118aと第2の端部すなわち近位端118bとを含み、案内スリーブ118を通して形成された、長手方向に延びた実質的に円筒形の経路部118cを含む。案内スリーブ118は、ロッド116と案内スリーブ118との間に延びる実質的に平らなブリッジ部112によりロッド116に装着される。示される案
内スリーブ118は、案内スリーブ118を通して形成された、長手方向に延びた間隙120をさらに含む。ロッド116は、その他の点では、ロッド102と実質的に同じである。
【0074】
[0128]
図14において、第5の実施形態の挿管組立体ロッドが122として示される。ロッド122の遠位端122aは、テーパ付であるか、または実質的に錐形であり、ロッド122の前端部を規定する。ロッド122は、案内スリーブ124を含む。案内スリーブ124は、案内スリーブ118と同様であり、第1の端部すなわち遠位端124aと第2の端部すなわち近位端124bとを含み、案内スリーブ124を通して形成された長手方向に延びた実質的に円筒形の経路部124cを含む。案内スリーブ124は、ロッド122と案内スリーブ124との間に延びる実質的に平らなブリッジ部112によりロッド122に装着される。案内スリーブ118とは異なり、案内スリーブ124の遠位端124aは、テーパ付ではない。むしろ、遠位端124aの端面は、案内スリーブ124の軸A2に実質的に直交する。ロッド122は、その他の点では、ロッド102と実質的に同じである。
【0075】
[0129]
図14Aは、ロッド122の端面図であり、案内スリーブ124の遠位端124aに形成された、第1の実施形態の停止部材126を示す。示される停止部材126は、3つの半径方向内向きに延びた脚部128を含む。停止部材126は、患者の気道内への気管内チューブ挿入装置30の挿入中、案内スリーブ124内に可撓性部材52を保持することを補助するために提供され得る。代替的に、案内スリーブ124の遠位端124aは、1つ、2つ、または、3つを上回る脚部128など、所望のあらゆる数の脚部128を含み得る。案内スリーブ124の遠位端124aに形成されるように示されるが、停止部材126は、案内スリーブ124の近位端124bに、または遠位端124aと近位端124bとの間におけるあらゆる位置に形成され得る。さらに、脚部128は、所望のあらゆる形状と寸法とを有し得る。
【0076】
[0130]
図14Bは、ロッド122の端面図であり、第2の実施形態の案内スリーブ124’を示し、その遠位端124’aは、半径方向内向きに延びた3つの停止部材114を含む。上述のように、停止部材114は、患者の気道内への気管内チューブ挿入装置30の挿入中、案内スリーブ124内に可撓性部材52を保持することを補助するために提供され得る。代替的に、案内スリーブ124’の遠位端124’aは、2つの停止部材114、または、3つを上回る停止部材114を含み得る。案内スリーブ124’の遠位端124’aに形成されるように示されるが、停止部材114は、案内スリーブ124’の近位端124’bに、または、遠位端124’aと近位端124’bとの間におけるあらゆる位置に形成され得る。さらに、停止部材114は、所望のあらゆる形状と寸法とを有し得る。所望される場合、可撓性部材52の遠位端52aの外面は、停止部材114に対応する案内溝(図示せず)を含んで形成され得る。したがって、可撓性部材52は、案内スリーブ124’内で滑動可能に可動であり、停止部材114は、溝内において可撓性部材52を滑動可能に係合する。
【0077】
[0131]
図15において、第6の実施形態の挿管組立体ロッドが130として示される。ロッド130の遠位端130aは、テーパ付であるか、または実質的に錐形であり、ロッド130の前端部を規定する。ロッド130は、第1の端部すなわち遠位端132aと第2の端部すなわち近位端132bとを含む案内スリーブ132を含み、案内スリーブ132を通して形成された長手方向に延びた実質的に円筒形の経路部132cを含む。案内スリーブ132は、ロッド130と案内スリーブ132との間に延びる実質的に平らなブリッジ部112によりロッド130に装着される。案内スリーブ132の遠位端132aは、錐台形である。案内スリーブ132は、134として一部分が示される第2の実施形態の可撓性部材を保持するように構成される。さらに、可撓性部材134の遠位端134a
が錐台形であるので、可撓性部材134の遠位端134aが案内スリーブ132の遠位端132a内に保持される。ロッド130は、その他の点では、ロッド102と実質的に同じである。
【0078】
[0132]ロッド108および案内スリーブ110、ロッド116および案内スリーブ118、ロッド122および案内スリーブ124、ならびに、ロッド130および案内スリーブ132を含む、本明細書において説明されるロッドおよび案内スリーブの各実施形態は、実質的に平らなブリッジ部112なしで形成され得ることが理解されると考えられる。このような実施形態において、スリーブ、110、118、124、および132は、それぞれ、ロッド108、116、122、および130に直接取り付けられる。ブリッジ部112は、あらゆる幅と長さとを有し得、案内スリーブ110、118、124、および132の遠位端付近のあらゆる点において、それぞれ、案内スリーブ110、118、124、および132に装着され得る。
【0079】
[0133]使用前、
図2と
図19とに示されるように、案内部材部78が挿管組立体案内経路部64の第2の部分64c内に載置されるまで、先端76が挿管組立体案内経路部64の第1の部分64a内に載置されるまで、および、ブリッジ部80が挿管組立体案内経路部64の第2の部分64bを通って延びるまで、第1の部分64aを介して挿管組立体案内経路部64内に案内レール75の案内部材部78を挿入することにより、案内される導入体挿管組立体38が光学組立体36に固定される。制御装置68の取り付け支柱68bを手動で動かすことにより、切り込み48の1つ内において光学組立体36の可撓性部材52が光学筐体50に対して固定され得るか、または固定して配置され得る。
【0080】
[0134]代替的に、機械的または電気機械的な動作装置(図示せず)は、可撓性部材52と光学筐体50との間において、または、可撓性部材52と気管内チューブ挿入装置30の所望のあらゆる部分との間において可撓性部材52に装着され得、光学筐体50内で長手方向に可撓性部材52を選択的に動かすように構成される。
【0081】
[0135]
図2に最もよく示されるように、患者の気道内に挿入される前、案内される導入体挿管組立体38と装着された気管内チューブ92とは、装着部材70内において気管内チューブ挿入装置30に解放可能に装着され得る。
【0082】
[0136]使用時、操作者または使用者が、患者の気道内に、装着された光学組立体36と案内される導入体挿管組立体38とを使用して、板状部材組立体34を板状部材本体35の遠位端35aが喉頭蓋に達するまで挿入し得る。可撓性部材52の遠位端52aは、次に、経路部部材37の遠位端から外向きに動かされ、声帯の視認性を確保し得る。制御装置68の取り付け支柱68bは、内部に取り付け支柱68bが配置されている切り込み48から外に動かされ、可撓性部材52の遠位端52aが、最大約7cmの距離まで、約0.5cm単位の増分などの増分により、外向きに移動され得る。上述のように、可撓性部材52の遠位端52aは、その軸A1に対して動かされて、声帯のより良好な視認性を確保し得、使用者により選択された位置に固定または保持され得る。
【0083】
[0137]次に、使用者は、装着部材70内から気管内チューブ92を取り外し得る。続いて、使用者は、先端76が声帯の約12cm下方に位置するか、または声帯を約12cm越えるまで、および、バルーンカフ96が声帯の下方に位置するまで、案内される導入体挿管組立体38を前方に気管内へ、および、案内経路部64から外向きに滑動させ得る。次に、バルーンカフ96が、従来の手法で膨らませられ得る。板状部材組立体34と光学組立体36とが患者から除去され得る。次に、案内される導入体挿管組立体38が気管内チューブ92から切り離されて、さらに患者から除去され得る。
【0084】
[0138]有益には、改善された気管内チューブ挿入装置30は、相互接続された、気管内チューブ92の配置中に単一ユニットとして機能する、案内される導入体挿管組立体38と光学組立体36と板状部材組立体34とを含む。
【0085】
[0139]別の利点を挙げると、改善された気管内チューブ挿入装置30は、何百または何千もの気管内挿管処置を行った人の経験がなくても、患者または事故の犠牲者の気道の完全な制御を使用者が獲得および維持することを可能にする比較的単純なツールである。第1応答者などの使用者は、このような多くの経験がなくても、処置のビデオを遠くからであるがリアルタイムで見得る医師である気道の専門家の補助とともに、または補助なしで、改善された気管内チューブ挿入装置30を使用して、患者の気道に挿管し得る。
【0086】
[0140]有益には、気道のビデオは、世界のどこにいる専門家にもリアルタイムでインターネットを介して送信され得る。これは、使用者および患者が病院内にいるか、遠くの事故現場にいるかによらず、専門家が、経験の少ない、または、知識の少ない使用者に助言および指導を提供することを可能にする。
【0087】
[0141]示されないが、光学組立体36は、案内部材部78と同様の長手方向に延びたレールを含んで形成され得、案内される導入体挿管組立体38は対応する長手方向に延びた間隙または溝を含んで形成され得、間隙または溝内に、レールが滑動可能に取り付けられ得る。球形の先端76と同様のものなどの、限定はされないが保持球を含む停止部材が、レールまたは溝の遠位端または近位端上に提供されて、レールに沿った、案内される導入体挿管組立体38の近位方向または後方への動きを防ぎ得る。
【0088】
[0142]
図16から
図18において、第2の実施形態の気管内チューブ挿入装置が230として示される。
図16において、明確にするために、案内される導入体挿管組立体38とビデオ表示器40とが除去された状態で、気管内チューブ挿入装置230が示される。気管内チューブ挿入装置230は、上述の光学組立体36をさらに含む。
【0089】
[0143]改善された気管内チューブ挿入装置30とは異なり、改善された気管内チューブ挿入装置230は、板状部材組立体34を含まない。所望される場合、気管内チューブ挿入装置230は、ハンドル32を含み得る。
図16に示されるように、改善された気管内チューブ挿入装置230は、板状部材35の代わりに声門上部材232として構成された挿入部材を含む。声門上部材232は、第1の端部すなわち遠位端232aと第2の端部すなわち近位端232bとを含み、声門上部材232を通して形成された長手方向に延びた通路234と、声門上部材232の壁を通して形成された長手方向に延びた間隙236とを含む。間隙236は、所望のあらゆる長さと幅とを有し得る。示される全体的に直線形の間隙236に加えて、間隙236は、通路234内に案内される導入体挿管組立体38を保持することを支援するために、全体的に蛇行したまたは波状のパターン(図示せず)などの、他の所望のあらゆる形状であり得る。
【0090】
[0144]間隙236は、後述のように、案内される導入体挿管組立体38を除去しやすくする。示される実施形態において、
図18に最もよく示されるように、通路234は、実質的に長円形の断面形状を有し、
図16から
図18に示されない、示される光学組立体36と案内される導入体挿管組立体38とのための空間を提供する。示される実施形態において、光学組立体36の光学筐体50は、通路234内に装着されまたは取り付けられる。光学筐体50は、声門上部材232と一体的に形成され得るか、または、接着剤を使用すること、溶接によること、またはスナップ留め構成によることといった所望のあらゆる手段により装着されて、使用中に声門上部材232に対して光学筐体50が動かないことを確実にし得ることが理解されると考えられる。
【0091】
[0145]
図17と
図18とに最もよく示されるように、案内される導入体挿管組立体38は、通路234内に広がるように、および、通路234を通るように説明される。しかし、代替的に、通路234は、光学組立体36のみがその中に適合することを可能にするように十分に大きく構成され得る。このような一実施形態において、案内される導入体挿管組立体38は、可撓性部材52に装着され得るが、声門上部材232の外部を通る。
【0092】
[0146]示される実施形態において、
図18に最もよく示されるように、長手方向に延びた間隙236は、(
図18に示す声門上部材232の断面図を見たとき)声門上部材232を長手方向に2分割する平面P1から角度B2で形成される。示される実施形態において、角度B2は平面P1から、約30度から約60度の範囲内である。代替的に、角度B2は平面P1から、0度から360度のあらゆる角度であり得る。
【0093】
[0147]声門上部材232は、声門上部材232の遠位端232aに形成された全体的にお椀形(換言すれば、ボウル形)の声門上カフ237を含む。声門上カフ237は、本分野の従来技術であり得、カフ壁238とカフ開口240とを含み、カフ開口240内に、光学組立体36と案内される導入体挿管組立体38(
図16から
図18に示されない)とが延びる。示される通路234は、実質的に長円形の断面形状を有するが、通路234は、実質的に円形および実質的に長方形などの所望のあらゆる断面形状を有し得る。さらに、通路234は、他の所望のあらゆる直径または断面寸法を有し得る。
【0094】
[0148]声門上カフ237は、Intersurgical Ltd製のi-gel(登録商標)声門上気道などの膨張不能カフであり得る。膨張不能声門上カフ237は、喉頭口上への解剖学的な圧入嵌合を提供するように設計された、あらゆるゲル様の、または他の実質的に柔らかい材料により形成され得る。好ましくは、声門上カフ237の形状、柔らかさ、および外形は、喉頭周囲の解剖学的構造を正確に模倣する。代替的に、声門上カフ237、または、そのあらゆる1つまたは複数の部分は、膨張可能であり得、したがって、例えば、
図18に示されるような従来の空気膨張チューブ242を含む。空気膨張チューブ242は、声門上カフ237に装着され得、シリンジなどの空気源に装着されるように構成され得る。空気膨張チューブ242は1つの位置に示されるが、所望のあらゆる位置において声門上カフ237に装着され得る。声門上カフ237は、喉頭蓋と喉頭の構造物とを動かして使用者による声帯の視認性を最適化するように構成された形状を含む、所望のあらゆる形状を有し得ることが理解されると考えられる。有益には、膨張可能声門上カフ237は、喉頭蓋などの喉頭の構造物を使用者がより簡単に動かすことを可能にする。
【0095】
[0149]使用時、改善された気管内チューブ挿入装置230は、動作のための喉頭内におけるその位置に関して、改善された気管内チューブ挿入装置30とは異なる。例えば、改善された気管内チューブ挿入装置230は、患者の口内に見ずに挿入されるように、およびカフ開口240が声門上構造物を向いた状態で、声門上カフ237の遠位先端部カフ237tが下咽頭内に載置されるまで、硬いおよび柔らかい口蓋に沿って進められるように設計および構成される。次に、可撓性部材52は、硬質板状部材本体35を有する改善された気管内チューブ挿入装置30の使用のための前述の方法と同様の手法で、案内される導入体挿管組立体38を可撓性部材52とともに搬送しながら、光学筐体50内を進められ得る。光学組立体36が声帯を向いて最適に配置および固定されたとき、上述のように、案内される導入体挿管組立体38が前に進められて光学組立体36から外れ、その結果、案内される導入体挿管組立体38が声帯の間および気管内に配置される。
【0096】
[0150]気管内チューブ92は、声帯の下方に配置されて気管内に残る。可撓性部材52と光学筐体50と声門上部材232とは、次に、一緒に除去され得る。有益には、声門上部材232内の間隙236は、声門上部材232と可撓性部材52と光学筐体50とが気
管内チューブ92の周囲から除去されることを可能にすることにより、気管内チューブ92が声帯の下方において所望の位置に残ることを可能にする。最後に、案内される導入体挿管組立体38が、気管内チューブ内92から除去され得る。
【0097】
[0151]
図20と
図21とにおいて、第3の実施形態の気管内チューブ挿入装置が330として示される。気管内チューブ挿入装置330は、ビデオ表示器40を含む気管内チューブ挿入装置230と同様であり、気管内チューブ92および可撓性部材52とともに使用されるように構成される。
【0098】
[0152]
図20に示されるように、改善された気管内チューブ挿入装置330は、声門上部分332を含む。声門上部分332は、第1の端部すなわち遠位端332aと第2の端部すなわち近位端332bとを含み、声門上部分332を通して形成された長手方向に延びた通路334と、声門上部分332の壁を通して形成された長手方向に延びた間隙336とを含む。上述の間隙236と同様に、間隙336は、通路334内に気管内チューブ92を保持することを補助するために、所望のあらゆる長さと幅とを有し得、全体的に蛇行したまたは波状のパターン(図示せず)などの他の所望のあらゆる形状であり得る。通路334は、実質的に長円形の断面形状または実質的に円柱形などの、所望のあらゆる形状を有し得る。通路334は、その中に気管内チューブ92が挿入されることを可能にするのに十分な大きさでなければならないことが理解されると考えられる。
【0099】
[0153]声門上部分332は、声門上部分332の遠位端332aに形成された全体的にお椀形の声門上カフ337を含む。声門上カフ337は、本分野の従来技術であり得、カフ壁338とカフ開口340とを含み、カフ開口340内に、同心に配置された可撓性部材52と気管内チューブ92(
図21に最もよく示される)とが延びる。声門上カフ237と同様に、声門上部分332は、上述のように膨張不能声門上カフ337を含み得る。声門上カフ337、または声門上カフ337のあらゆる1つまたは複数の部分が、上述のように膨張可能であり得、したがって、
図18に示されるように従来の空気膨張チューブ242を含み得る。声門上カフ337は、喉頭蓋と喉頭の構造物とを動かして使用者による声帯の視認性を最適化するように構成された形状を含む所望のあらゆる形状を有し得る。有益には、膨張可能声門上カフ337は、喉頭蓋などの喉頭の構造物を使用者がより簡単に動かすことを可能にする。
【0100】
[0154]光学筐体部350は、声門上部分332の近位端332bから外向きに延びる。大きな開口または滑り領域341が、声門上部分332の近位端332bに隣接して光学筐体部350内に規定される。滑り領域341は、同心に配置された可撓性部材52と気管内チューブ92とが滑り領域341の中に挿入されることを可能にするために十分な、所望のあらゆる寸法であり得る。光学筐体部350は、接着剤を使用すること、ねじ山付接続体によること、または溶接によることなどの、所望のあらゆる手段により声門上部分332に装着され得る。代替的に、光学筐体部350は、
図20に示されるように、声門上部分332と一体的に形成され得る。
【0101】
[0155]
図20に示される実施形態において、可撓性部材52が気管内チューブ92内に挿入される。気管内チューブ92の中に取り付けられた可撓性部材52を含む気管内チューブ92は、次に、滑り領域341を通して通路334内に挿入される。可撓性部材52の近位端は、可撓性部材52が上述の光学筐体50の第2の部分50b内に固定されるのと同じ手法で、光学筐体部350内に固定され得る。気管内チューブ92の近位端92bと装着された接続体98とは、滑り領域341内に残り、光学筐体部350または可撓性部材52に解放可能に装着され得る。
【0102】
[0156]上述のように、可撓性部材52と同心に取り付けられた気管内チューブ92とが
、声門上部分332の通路334を通して長手方向に延びる。使用時、気管内チューブ挿入装置330は、気道内に挿入され得、次に、可撓性部材52と同心に取り付けられた気管内チューブ92とが声帯の下方に進められ得る。気管内チューブ92が声帯の下方に配置されたとき、可撓性部材52と声門上部分332とが除去される。可撓性部材52は、気管内チューブ92の近位端92bから除去され得る。声門上部分332内の間隙336は、気管内チューブ92の周囲から声門上部分332が取り外されることを可能にすることにより、気管内チューブ92が声帯の下方における所望の位置に残ることを可能にする。
【0103】
[0157]
図21を参照すると、可撓性部材52と気管内チューブ92とが声門上部分332の一部分内に示される。示されるように、上述のように、可撓性部材52と気管内チューブ92とが同心に配置され、可撓性部材52が気管内チューブ92内に挿入され、気管内チューブ92が通路334内に挿入される。
【0104】
[0158]所望される場合、可撓性部材52の遠位端52aは、ロッド72上のリブ74と同様のテーパ付の前縁部を有するリブ432などの保持機構を有し、気道内への挿入中、可撓性部材52の遠位端52aの周りに気管内チューブ92の遠位端92aを保持し得る。代替的に、
図15に示されるように、可撓性部材52の遠位端52aが錐台形であり得ることにより、さらに、気道内への挿入中、可撓性部材52の遠位端52aの周りに気管内チューブ92の遠位端92aを保持する。さらに、可撓性部材52の遠位端52aは、
図21に示されるリブ432のテーパ付の前縁部が形成されるエリアと概して同じエリアに、中実の、伸張可能な、または中空で膨張可能な部分を含むように構成され得、その部分の前縁部は、テーパ付の、または実質的に錐台形の移行セグメントを含んで形成され得、移行セグメントは、リブ432がある場合にリブ432が始まる場所である。重要なことに、リブ432、特にリブ432の形状およびテーパ付の前縁部、または改善された気管内チューブ挿入装置330の可撓性部材52の、中実の、伸張可能な、または膨張可能な部分を含む代替的な遠位端52aおよび対応するテーパ付の、または実質的に錐台形の移行セグメントは、可撓性部材52および周辺の気管内チューブ92が患者の気道内に進行するときに、可撓性部材52の前縁部または遠位端52aが喉頭の構造物に引っ掛かることを防ぐように構成され、したがって、声帯の間における気管内チューブ92の送達をしやすくし、声帯および気道の他の部分に対する外傷またはけがを防ぐ。
【0105】
[0159]本明細書において提示および説明される、改善された気管内チューブ挿入装置30、230、および330の各々が所望のあらゆる寸法で製造され得ることが理解されると考えられる。例えば、改善された気管内チューブ挿入装置30、230、および330は、小児患者に使用するために構成されるように比較的小さなものであり得、成人患者に使用するために構成されるように比較的大きなものであり得る。
【0106】
[0160]
図22は、第2の実施形態の可撓性部材500である。可撓性部材500は、可撓性部材52と同様であり、軸A3を有する長尺部材として構成される。可撓性部材500は、実質的に円柱形の本体502と、第1の端部すなわち遠位端502aと、第2の端部すなわち近位端(図示されないが、可撓性部材52の近位端52bと実質的に同じである)とを含む。可撓性部材52と同様に、可撓性部材本体502は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの、任意の他の所望の断面形状を代替的に有し得る。可撓性部材本体502は、上述の第1および第2の長手方向に延びる管路内に位置するビデオ画像形成装置60および光源62、ならびに、吸引チューブとして構成された第3の長手方向に延びる管路58を含む。
【0107】
[0161]可撓性部材500は、挿管組立体ロッド受容部504をさらに含む。挿管組立体ロッド受容部504は、軸A4を有する長尺部材として構成され、実質的に円柱形であり
、第1の端部すなわち遠位端504aを含む。挿管組立体ロッド受容部504の近位端504bは、軸A4が可撓性部材本体502の軸A3と平行であるように、可撓性部材500の本体502から半径方向外向きに長手方向に延びる。挿管組立体ロッド受容部504の遠位端504aが可撓性部材本体502の遠位端502aと実質的に同一平面上にあるように、挿管組立体ロッド受容部504は、約1cmから約5cmの範囲内の長さL2を有する。
【0108】
[0162]代替的に、挿管組立体ロッド受容部504は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの、任意の他の所望の断面形状を有し得る。さらに、挿管組立体ロッド受容部504は、約0.5cmから約10cmの長さなどの任意の所望の長さL2を有し得る。
【0109】
[0163]
図23は、第3の実施形態の可撓性部材510である。可撓性部材510は、実質的に円柱形の本体512と、第1の端部すなわち遠位端512aと、第2の端部すなわち近位端(図示されないが、可撓性部材52の近位端52bと実質的に同じである)と、軸A3とを含む。可撓性部材本体502と同様に、可撓性部材本体512は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの、任意の他の所望の断面形状を代替的に有し得る。可撓性部材本体512は、上述の、第1および第2の長手方向に延びる管路内に位置するビデオ画像形成装置60および光源62、ならびに、吸引チューブとして構成された第3の長手方向に延びる管路58を含む。
【0110】
[0164]可撓性部材510は、挿管組立体ロッド受容部514をさらに含む。挿管組立体ロッド受容部514は、軸A4を有する長尺部材として構成され、実質的に円柱形であり、および、第1の端部すなわち遠位端514aを含む。挿管組立体ロッド受容部514の近位端514bは、任意の所望の長さを有し、軸A4が可撓性部材本体512の軸A3と平行であるように可撓性部材510の本体512から半径方向外向きに長手方向に延びる。挿管組立体ロッド受容部514の遠位端514aは、約0.5cmから約2.5cmの範囲内の距離L3ぶん、本体512の遠位端512aを越えて延びる。代替的に、挿管組立体ロッド受容部514の遠位端514aは、約0.1cmから約5cmの距離などの任意の所望の距離L3ぶん、本体512の遠位端512aを越えて延び得る。
【0111】
[0165]
図24は、第4の実施形態の可撓性部材520である。可撓性部材520は、実質的に円柱形の本体522と、第1の端部すなわち遠位端522aと、第2の端部すなわち近位端(図示されないが、可撓性部材52の近位端52bと実質的に同じである)と、軸A3とを含む。可撓性部材本体502と同様に、可撓性部材本体522は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの、他の所望の任意の断面形状を代替的に有し得る。可撓性部材本体522は、上述の、第1および第2の長手方向に延びる管路内に位置するビデオ画像形成装置60および光源62、ならびに吸引チューブとして構成された第3の長手方向に延びる管路58を含む。
【0112】
[0166]可撓性部材520は、挿管組立体ロッド受容部524をさらに含む。挿管組立体ロッド受容部524は、軸A4を有する長尺部材として構成され、実質的に円柱形であり、任意の所望の長さを有し、および第1の端部すなわち遠位端524aを含む。挿管組立体ロッド受容部524の近位端524bは、可撓性部材本体522の軸A3と平行に、可撓性部材520の本体522から半径方向外向きに長手方向に延びる。挿管組立体ロッド受容部524の遠位端524aは、本体522の遠位端522aまで延びていないが、約0.5cmから約2.5cmの範囲内の距離L4ぶん、本体522の遠位端522aから離間している。代替的に、挿管組立体ロッド受容部524の遠位端524aは、約0.1cmから約7cmの距離などの任意の所望の距離L4ぶん、本体522の遠位端522aから離間され得る。
【0113】
[0167]
図25は、第5の実施形態の可撓性部材530である。可撓性部材530は、可撓性部材52と同様であり、軸A3を有する長尺部材として構成される。可撓性部材530は、実質的に長円形の断面形状を有する本体532と、第1の端部すなわち遠位端532aと、第2の端部すなわち近位端(図示されないが、可撓性部材52の近位端52bと実質的に同じである)とを含む。可撓性部材52と同様に、可撓性部材本体532は、実質的に六角形、実質的に長方形、および実質的に円形などの、他の所望の任意の断面形状を代替的に有し得る。可撓性部材本体532は、上述の、第1および第2の長手方向に延びる管路内に位置するビデオ画像形成装置60および光源62、ならびに、吸引チューブとして構成された第3の長手方向に延びる管路58を含む。
【0114】
[0168]可撓性部材530は、挿管組立体ロッド受容部534をさらに含む。挿管組立体ロッド受容部534は、軸A4を有する長尺部材として構成され、実質的に長円形の断面形状を有し、および第1の端部すなわち遠位端534aを含む。挿管組立体ロッド受容部534は、可撓性部材本体532の軸A3と平行に、可撓性部材500の本体532から半径方向外向きに長手方向に延びる。挿管組立体ロッド受容部534は、弓形間隙または溝536により、本体532から離間している。挿管組立体ロッド受容部534は、長さL2(
図22参照)などの任意の所望の長さを有し得、挿管組立体ロッド受容部534の遠位端534aが可撓性部材本体532の遠位端532aと実質的に同一平面上にあるように構成され得る。代替的に、遠位端534aは、長さL3(
図23参照)ぶんなど、本体532の遠位端532aを越えて延び得、または、受容部534の遠位端534aが本体532の遠位端532aまで延びないように、距離L4(
図24参照)ぶんなど、遠位端532aから離間され得る。さらに、挿管組立体ロッド受容部534は、実質的に六角形および実質的に長方形などの任意の他の所望の断面形状を有し得、および、実質的に円柱形でもあり得る。
【0115】
[0169]
図26は第6の実施形態の可撓性部材540である。可撓性部材540は、可撓性部材52と同様であり、軸A3を有する長尺部材として構成される。可撓性部材540は、実質的に円柱形の本体542と、第1の端部すなわち遠位端542aと、第2の端部すなわち近位端(図示されないが、可撓性部材52の近位端52bと実質的に同じである)とを含む。可撓性部材本体532と同様に、可撓性部材本体542は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの、他の所望の任意の断面形状を代替的に有し得る。可撓性部材本体542は、上述の、第1および第2の長手方向に延びる管路内に位置するビデオ画像形成装置60および光源62、ならびに、吸引チューブとして構成された第3の長手方向に延びる管路58を含む。
【0116】
[0170]可撓性部材540は、挿管組立体ロッド受容部544をさらに含む。挿管組立体ロッド受容部544は、軸A5を有する長尺部材として構成され、第1の端部すなわち遠位端544aを含む。挿管組立体ロッド受容部544は、本体542から形成され、弓形間隙または溝546によりそこから分離される。挿管組立体ロッド受容部544の遠位端544aは、本体542の遠位端542aまで延びていないが、約1cmから約2.5cmの範囲内の距離L5ぶん、本体542の遠位端542aから離間している。代替的に、挿管組立体ロッド受容部544の遠位端544aは、約0.5cmから約5cmの距離などの任意の所望の距離L5ぶん、本体542の遠位端542aから離間され得る。
【0117】
[0171]受容部504、514、524、534、および544などの示される挿管組立体ロッド受容部は、可撓性部材500、510、520、530、および540の遠位端における任意の所望の位置に形成され得、図中に示される位置に限定されないことが理解される。
【0118】
[0172]受容部504、514、524、534、および544の遠位端504a、514a、524a、534a、および544aが、それぞれ、使用中に改善された硬さを提供するために、硬質または半硬質のポリマー、金属、複合材料、または類似材料などの実質的に硬質の材料により形成または補強され得ることがさらに理解される。
【0119】
[0173]
図27は、案内される導入体挿管組立体38の第7の実施形態の挿管組立体ロッド550である。挿管組立体ロッド550は、
図10に示される挿管組立体ロッド102と同様であり、複数の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ104を含み得る。
図27に示されないが、挿管組立体ロッド550の近位端は、上述の第1の接続部材82に挿管組立体ロッド550を接続するために構成されたねじ山105をさらに含み得る。
【0120】
[0174]本明細書において説明される挿管組立体ロッドの各実施形態が、リブ74および104以外の特徴を有し得ることが理解される。例えば、リブ74および104の代わりに、挿管組立体ロッド550および本明細書において説明される挿管組立体ロッドの各実施形態を含む挿管組立体ロッドのリブ付部分は、中実の、伸張可能な、または中空で膨張可能な部分を含むように構成され得、その部分の前縁部は、テーパ付の、または実質的に錐台形の移行セグメントを含んで形成され得、移行セグメントはリブ74または104がある場合にはリブ74または104が始まる場所である。挿管組立体ロッド550のこの中実の、伸張可能な、または膨張可能な部分は、気管内チューブ92の内径に対応した所望の外径を有し得るか、または、気管内チューブ92の内径に対応した所望の外径を有するように膨らまされ得る。案内される導入体挿管組立体38および気管内チューブ92の前縁部または遠位端92aが患者の気道内に進行するとき、リブ74および104、ならびに、リブ74および104の代替例を提供する構造物、すなわち、中実の、伸張可能な、または膨張可能な部分、および対応するテーパ付の、または実質的に錐台形の移行セグメントは、喉頭の構造物上に捕捉されることを防ぐように構成され、したがって、声帯の間における気管内チューブ92の送達をしやすくし、声帯および気道の他の部分に対する外傷またはけがを防ぐ。
【0121】
[0175]ロッド550の遠位端550aは、図示されるように丸みを帯びたもの、またはテーパ付であり得、ロッド550の前端部を規定する。ロッド550の遠位端550aは、案内スリーブ552として構成された案内装置をさらに含み得る。案内スリーブ552は、開放された第1の端部すなわち遠位端552aと、開放された第2の端部すなわち近位端552bとを含み、案内スリーブ552を通って形成された、軸A6を規定する長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部552cを含む。示される案内スリーブ552は、受容部504、514、524、534、および544が経路部552c内に挿入され得るように構成される。
【0122】
[0176]
図28は、案内される導入体挿管組立体38の第8の実施形態の挿管組立体ロッド560である。挿管組立体ロッド560は、挿管組立体ロッド550と同様であり、上述の、長手方向および半径方向外向きに延びるリブ104を含み得る。
図28に示されないが、挿管組立体ロッド560は、上述の第1の接続部材82にロッド560を接続するために構成されたねじ山105をさらに含み得る。
【0123】
[0177]ロッド560の遠位端560aは、案内スリーブ562として構成された案内装置をさらに含み得る。案内スリーブ562は、閉じた第1の端部すなわち遠位端562aと、開放された第2の端部すなわち近位端562bとを含む。長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部562cは、閉じた遠位端562aから開放された近位端562bまで案内スリーブ562を通って、軸A6を規定するように形成される。示される案内スリーブ562は、受容部504、514、524、534、および54が経路部562c内に挿入され得るように構成される。案内スリーブ562の遠位端562aは、図示されるよう
に丸みを帯びたもの、またはテーパ付であり得、ロッド560の前端部を規定する。
【0124】
[0178]
図29は、案内される導入体挿管組立体38の第9の実施形態の挿管組立体ロッド570である。挿管組立体ロッド570は、挿管組立体ロッド560と同様であり、上述の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ104を含み得る。
図28に示されないが、挿管組立体ロッド570は、上述の第1の接続部材82に挿管組立体ロッド570を接続するために構成されたねじ山105をさらに含み得る。
【0125】
[0179]ロッド570の遠位端570aは、第1の案内スリーブ572と第2の案内スリーブ574とを備える案内装置をさらに含み得る。第1の案内スリーブ572は、閉じた第1の端部すなわち遠位端572aと、ロッド570内に形成された開放された第2の端部すなわち近位端572bとを含む。長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部572cは、閉じた遠位端572aから開放された近位端572bまで第1の案内スリーブ572を通って形成され、軸A6を規定する。
【0126】
[0180]第2の案内スリーブ574は、開放された第1の端部すなわち遠位端574aと、開放された第2の端部すなわち近位端574bとを含む。長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部574cは、開放された遠位端574aから開放された近位端574bまで第2の案内スリーブ574を通って形成され、軸A7を規定する。
【0127】
[0181]示される第1の案内スリーブ572は、受容部504、514、524、534、および544が経路部572c内に挿入され得るように構成される。第1の案内スリーブ572の遠位端572aは、図示されるように丸みを帯びたもの、またはテーパ付であり得、ロッド570の前端部を規定する。同様に、第2の案内スリーブ574は、可撓性部材本体502、512、522、532、および542の遠位端502a、512a、522a、532a、および542aが、それぞれ、経路部574c内に挿入され得るように構成される。所望される場合、第1の案内スリーブ572の遠位端572aが開放され得る。
【0128】
[0182]
図30Aは、案内される導入体挿管組立体38の第10の実施形態の挿管組立体ロッド580である。挿管組立体ロッド580は、上述の挿管組立体ロッド550と同様であり、遠位端580aを含み、軸A8を規定する。挿管組立体ロッド580は、上述の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ104を含み得、第1の接続部材82にロッド580を接続するために構成されたねじ山105をさらに含み得る。挿管組立体ロッド580の遠位端580aは、図示されるように丸みを帯びたもの、またはテーパ付であり得、挿管組立体ロッド580の前端部を規定する。
【0129】
[0183]挿管組立体ロッド580は、案内スリーブまたは案内リング582を備える案内装置をさらに含み得る。案内リング582は、開放された第1の端部すなわち遠位端582aと、開放された第2の端部すなわち近位端582bとを含む。長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部582cは、案内リング582の遠位端582aから近位端582bまで案内リング582を通って形成され、軸A6を規定する。所望される場合、1つまたは複数の案内リング582が、挿管組立体ロッド580に形成され得る。
【0130】
[0184]示される案内リング582は、受容部504、514、524、534、および544が経路部582c内に挿入され得るように構成される。代替的に、案内リング582は、可撓性部材本体502、512、522、532、および542の遠位端502a、512a、522a、532a、および542aが、それぞれ、経路部582c内に、および経路部582cを通って挿入され得るように構成され得る。
【0131】
[0185]
図30Bは、案内される導入体挿管組立体38の第11の実施形態の挿管組立体ロッド580’である。挿管組立体ロッド580’は、上述の挿管組立体ロッド580と同様であり、遠位端580a’を含み、軸A8を規定する。挿管組立体ロッド580と同様に、挿管組立体ロッド580’は、上述の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ104を含み得、上述の第1の接続部材82にロッド580’を接続するために構成されたねじ山105をさらに含み得る。挿管組立体ロッド580’の遠位端580a’は、図示されるように丸みを帯びたもの、またはテーパ付であり得、挿管組立体ロッド580’の前端部を規定する。
【0132】
[0186]挿管組立体ロッド580’は、案内スリーブまたは案内リング582’を備える案内装置をさらに含み得る。案内リング582’は、開放された第1の端部すなわち遠位端582a’と、開放された第2の端部すなわち近位端582b’とを含む。長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部582c’は、案内リング582’の遠位端582a’から近位端582b’まで案内リング582’を通って形成され、軸A6を規定。所望される場合、1つまたは複数の案内リング582’が、挿管組立体ロッド580’に形成され得る。
【0133】
[0187]挿管組立体ロッド580’の挿入中に前縁部を規定する案内リング582’の遠位端582a’は軸A6に対して角度584で形成され得るという点で、案内リング582’は案内リング582とは異なる。示される実施形態において、角度584は約45度である。代替的に、案内リング582’の遠位端582a’は、約35度から約65度の間の角度など、軸A6に対して所望の任意の角度584で形成され得る。さらに、案内リング582’の近位端582b’は、遠位端582a’に実質的に平行なある角度で形成され得る。代替的に、近位端は、想像線582b”により示されるように、また、軸A8に対して角度586で形成され得る。例えば、角度586は、約35度から約65度の間の角度など、軸A8に対して所望の任意の角度584であり得る。挿管組立体ロッド580’の除去中に、近位端582b’および582b”が前縁部を規定することが理解される。
【0134】
[0188]案内リング582’は、受容部504、514、524、534、および544が経路部582c’内に挿入され得るように構成される。代替的に、案内リング582’は、可撓性部材本体502、512、522、532、および542の遠位端502a、512a、522a、532a、および542aがそれぞれ、経路部582c’内に、および経路部582c’を通って挿入され得るように構成され得る。
【0135】
[0189]代替的に、ロッド550、560、570、580、および580’の遠位端550a、560a、570a、580a、および580a’は、
図36および
図37に564として示されるような球またはボールとして形成され得る。
図36および
図37に示されるように、挿管組立体ロッド560’は、実質的に挿管組立体ロッド560と同様であり、案内スリーブ562’を含み、長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部562c’が、閉じた遠位端562a’から開放された近位端562b’まで案内スリーブ562’を通って形成される。挿管組立体ロッド560’の遠位端は、ボール564として構成される。
【0136】
[0190]代替的に、本明細書において提示および説明される挿管組立体ロッドの実施形態の遠位端は、湾曲したものであり得る。例えば、
図38は、湾曲した遠位端630aを含む第12の実施形態の挿管組立体ロッド630を示す。ロッド630は、他の面では上述の挿管組立体ロッド72と同様であり、複数の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ74を含み得る。挿管組立体ロッド630の近位端(図示されない)は、上述の第1の接続部材82に挿管組立体ロッド630を接続するために構成されたねじ山73をさらに
含み得る。
【0137】
[0191]
図38に示されるように、挿管組立体ロッド630の遠位端630aは、球形の先端634で終端し、挿管組立体ロッド630の前端部を規定する。代替的に、挿管組立体ロッド630の遠位端630aは、丸みを帯びたもの、またはテーパ付であり得る。
【0138】
[0192]同様に、
図39は、湾曲した遠位端640aを含む第13の実施形態の挿管組立体ロッド640を示す。挿管組立体ロッド640は、上述のロッド560と同様であり、複数の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ74を含み得る。挿管組立体ロッド630の近位端(図示されない)は、上述の第1の接続部材82に挿管組立体ロッド630を接続するために構成されたねじ山73をさらに含み得る。
【0139】
[0193]挿管組立体ロッド640の遠位端640aは、案内スリーブ642として構成された案内装置をさらに含み得る。案内スリーブ642は、開放された第1の端部すなわち遠位端642aと、開放された第2の端部すなわち近位端642bとを含み、案内スリーブ642を通して形成された長尺経路部642cを含む。示される案内スリーブ642は、受容部504、514、524、534、および544が経路部642c内に挿入され得るように構成される。
【0140】
[0194]
図40は、湾曲した遠位端部を含む第14の実施形態の挿管組立体ロッド650をさらに示す。挿管組立体ロッド650は上述の挿管組立体ロッド640と同様であるが、閉じた遠位端652aを含む案内スリーブ652を含む。挿管組立体ロッド650は、複数の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ74を含み得る。挿管組立体ロッド630の近位端(図示されない)は、上述の第1の接続部材82に挿管組立体ロッド630を接続するために構成されたねじ山73をさらに含み得る。
【0141】
[0195]
図40に示されるように、挿管組立体ロッド650の遠位端650aは、案内スリーブ652として構成された案内装置を含む。案内スリーブ652は、閉じた第1の端部すなわち遠位端652aと、開放された第2の端部すなわち近位端652bとを含み、案内スリーブ652を通して形成された長尺経路部652cを含む。示される案内スリーブ652は、受容部504、514、524、534、および544が経路部652c内に挿入され得るように構成される。
【0142】
[0196]本明細書において提示および説明される挿管組立体ロッドの実施形態のうちの任意のもの全長は、湾曲したものであり得ることが理解される。代替的に、本明細書において提示および説明される挿管組立体ロッドの実施形態の任意の所望の部分、例えば挿管組立体ロッドの遠位端は、
図38から
図40に示されるように湾曲したものであり得る。有益には、湾曲した遠位端を含む挿管組立体ロッドは、気管内に、案内される導入体挿管組立体38などの挿管組立体を進めるときに、挿管組立体ロッド遠位端が気管の前壁に、または破裂軟骨などの他の喉頭の構造物に捕捉されるか、または捉えられる可能性を最小化する。
【0143】
[0197]上述のように、挿管組立体ロッドおよび挿管組立体ロッドのコンポーネントパーツ、すなわち、挿管組立体ロッドに形成された案内装置は、シリコン、ゴム、ワイヤ強化シリコン、ワイヤ強化ゴム、およびポリマーなどの任意の可撓性材料または半可撓性材料により形成され得る。したがって、自由な状態において、すなわち、気管内チューブ92内への挿入前、挿管組立体ロッドは湾曲形状を有し得る。患者の気道内に挿入されたときにロッドに有益な柔軟性を提供することに加えて、挿管組立体ロッドの柔軟性は、気管内チューブ92内にロッドを挿入するとき、ユーザーにより高い制御性をさらに提供する。
【0144】
[0198]
図31および
図32は、
図2から
図4に示されるように板状部材本体35に装着されるように構成された、および、光学組立体36の可撓性部材52を受容および保持するようにさらに構成された、第2の実施形態の経路部部材600を示す。
【0145】
[0199]上述のように、および
図3および
図4にさらに示されるように、板状部材本体35は、長手方向に実質的に直線状であり、弓形の断面形状を有する。代替的に、板状部材本体35、および本明細書において説明される各実施形態の板状部材本体は、ここまでに詳細に説明される、および
図11に示される湾曲した板状部材本体44を含んで形成され得る。
【0146】
[0200]経路部部材600は、第1の端部すなわち遠位端600aと、第2の端部すなわち近位端(図示されない)とを含み、長手方向に延びる経路部601を規定し、および、板状部材本体35の第1の側35c(
図31を見たとき下側)に装着される。示される経路部部材600は、実質的に円形の断面形状を含む。代替的に、経路部部材600は、実質的に長円形、実質的に長方形、または他の幾何学的形状などの、所望の任意の断面形状を有し得る。
【0147】
[0201]
図31および
図32に示されるように、経路部部材600は、板状部材本体35の第2の縁部35e2(
図31を見たとき右端)付近に位置する。代替的に、経路部部材600は、板状部材本体35の第1の縁部35e1の付近(
図31を見たとき左縁部)に、または第1の縁部35e1と第2の縁部35e2との間のいずれかの位置に配置され得る。
【0148】
[0202]経路部部材600は、経路部部材600から外向きに延びる1つまたは複数の気管内チューブ保持タブ602を含み得る。気管内チューブ保持タブ602は、気管内チューブ92などの気管内チューブが、気管内チューブ保持タブ602にまたは気管内チューブ保持タブ602の中に一時的に配置および保持されることを可能にするように構成される。
【0149】
[0203]保持タブ602は、長手方向に延びる経路部606を規定し、板状部材本体35の第2の縁部35e2(
図31を見たとき右端)から延びる。
図31にさらに示されるように、保持タブ602は、実質的に円形の断面形状を有し、経路部606へのアクセスを提供する長尺間隙608を規定する。断面を見たとき、間隙608は、保持タブ602の円周の約120度などの任意の所望の寸法を有し得る。代替的に、間隙608は、保持タブ602の円周の約90度から約180度内であり得る。保持タブ602は、さらに、実質的に長円形、実質的に長方形、または他の幾何学的形状などの任意の所望の断面形状を有し得る。
【0150】
[0204]保持タブ602は、気管内への気管内チューブ92の配置および送達中に、気管内チューブ92を保持、案内、および制御することに役立つ任意の所望の長さを有し得る。さらに、2つ以上の保持タブ602が提供される場合、各保持タブ602は、経路部部材600における保持タブ602の相対位置により決定された、異なる長さを有し得る。
【0151】
[0205]任意の所望の数の気管内チューブ保持タブ602が提供され得ることが理解される。さらに、気管内チューブ保持タブ602は、近位端または近位端付近(
図31および
図32に示されない)、および、例えば
図32に示されるような板状部材本体35の遠位端35a、または板状部材本体35の遠位端35a付近を含む、経路部部材600における任意の所望の位置に提供され得る。
【0152】
[0206]保持タブ602は、PVC、ワイヤ強化シリコン、およびステンレス鋼などの任
意の所望の実質的に硬質の材料または半硬質材料により形成され得る。代替的に、保持タブ602は、シリコン、ゴム、ワイヤ強化シリコン、ワイヤ強化ゴム、およびポリマーなどの、任意の可撓性材料または半可撓性材料により形成され得る。可撓性材料または半可撓性材料が、患者の気道内に挿入されたときに保持タブ602に有益な柔軟性を提供することに加えて、この柔軟性はさらに、保持タブ602と保持タブ602に形成された間隙608とに気管内チューブ92の挿入および保持タブ602からの除去をしやすくする十分な柔軟性を提供する。
【0153】
[0207]所望される場合、板状部材本体35は、板状部材本体35の第1の縁部35e1(
図31を見たとき左縁部)に沿って形成されたカメラ経路部610を含み得る。カメラ経路部610は、第2のビデオ画像形成装置60’、すなわち、可撓性部材52、500、510、520、530、および540を含む本明細書において説明される可撓性部材のうちの任意のもの内のビデオ画像形成装置60に加えてビデオ画像形成装置を受容するように構成される。カメラ経路部610は、第2の光源62’、すなわち、可撓性部材52、500、510、520、530、および540のうちの任意の1つ内における光源62に加えて光源を受容するようにさらに構成される。
【0154】
[0208]第2のビデオ画像形成装置60’は、上述のビデオ画像形成装置60と同じであり得、したがって、CMOSカメラ、CCD、光ファイバーカメラ、および任意の他の直接的または間接的な像形成装置であり得る。したがって、CCDなどの像形成装置のための電気配線は、カメラ経路部610内に延び得る。
【0155】
[0209]第2の光源62’は、上述の光源62と同じであり得、したがって、可撓性部材52の遠位端52aなどの可撓性部材の遠位端に取り付けられたLEDランプまたは白熱電球であり得る。代替的に、第2の光源62’は、任意の他の光源であり得る。さらに、第2の光源62’は、光ファイバーケーブルの近位端においてLEDランプ、白熱電球、または任意の他の所望の光源などの照明の光源(図示されない)に接続された、その光ファイバーケーブルであり得る。ビデオ画像形成装置60および60’、ならびに光源62および62’は、
図6において66として示される1つまたは複数の可撓性の電気的および/または光学的なコネクタにより、ビデオ表示器40および/または制御装置33に操作可能に接続される。ビデオ表示器40は、2つ以上のビデオ画像形成装置60および/または60’からの像が、分割スクリーン構成などで同じスクリーン上で視認されることを可能にするように構成され得る。代替的に、2つ以上のビデオ画像形成装置60および/または60’からの像が同時に視認されることを可能にするために、2つ以上のビデオ表示器40が提供され得る。
【0156】
[0210]
図33から
図35は、第7の実施形態の可撓性部材620を示す。可撓性部材620は、
図24に示される可撓性部材520と同様である。可撓性部材620は、実質的に円柱形の本体622と、第1の端部すなわち遠位端622aと、第2の端部すなわち近位端(図示されないが、可撓性部材52の近位端52bと実質的に同じである)と、軸A3とを含む。可撓性部材本体522と同様に、可撓性部材本体622は、実質的に長円形、実質的に六角形、および実質的に長方形などの、他の所望の任意の断面形状を代替的に有し得る。可撓性部材本体622は、上述の、第1および第2の長手方向に延びる管路内に位置するビデオ画像形成装置60および光源62、ならびに吸引チューブとして構成された第3の長手方向に延びる管路58を含む。
【0157】
[0211]可撓性部材620は、挿管組立体ロッド受容部624をさらに含む。挿管組立体ロッド受容部624は、軸A4を有する長尺部材として構成され、実質的に円柱形であり、任意の所望の長さを有し、第1の端部すなわち遠位端624aを含む。挿管組立体ロッド受容部624の近位端624bは、可撓性部材本体622の軸A3と平行に、可撓性部
材620の本体622から半径方向外向きに長手方向に延びる。挿管組立体ロッド受容部624の遠位端624aは、本体622の遠位端622aまで延びていないが、約0.5cmから約2.5cmの範囲内の距離L4ぶん、本体622の遠位端622aから離間している。代替的に、挿管組立体ロッド受容部624の遠位端624aは、約0.1cmから約7cmの距離などの任意の所望の距離L4ぶん、本体622の遠位端622aから離間され得る。
【0158】
[0212]可撓性部材本体622は、可撓性部材620から外向きに延びる1つまたは複数の気管内チューブ保持タブ626を含み得る。気管内チューブ保持タブ626は、気管内チューブ92などの気管内チューブが、気管内チューブ保持タブ626にまたは気管内チューブ保持タブ626の中に一時的に配置および保持されることを可能にするように構成される。気管内チューブ保持タブ626は、気管内チューブ保持タブ602と実質的に同じであり、さらに詳細には説明されない。保持タブ626は、気管内への気管内チューブ92の配置および送達中に気管内チューブ92を保持、案内、および制御することに役立つ任意の所望の長さを有し得る。さらに、2つ以上の保持タブ626が提供される場合、各保持タブ626は、可撓性部材本体622における保持タブ626の相対位置により決定された、異なる長さを有し得る。
【0159】
[0213]本体622の遠位端622aは、上述の、および
図6にも示される関節接続継手Jを含み得る。
図33に示される可撓性部材620の実施形態では、関節接続継手Jは、好ましくは保持タブ626に隣接して位置し、したがって、ユーザーが気管内チューブ保持タブ626にまたは気管内チューブ保持タブ626内に保持される気管内チューブ92をより正確に制御することを可能にする。
【0160】
[0214]任意の所望の数の気管内チューブ保持タブ626が提供され得ることが理解される。さらに、気管内チューブ保持タブ626は、可撓性部材620における任意の所望の位置に提供され得る。
【0161】
[0215]
図33において、気管内チューブ保持タブ626は、可撓性部材520と実質的に同じである可撓性部材620に形成されて示される。1つまたは複数の気管内チューブ保持タブ626が、可撓性部材52、500、510、520、530、および540を含む、本明細書において説明される可撓性部材のうちの任意のものに形成され得ることが理解される。可撓性部材620は、1つまたは複数の気管内チューブ保持タブ626を含むが、挿管組立体ロッド受容部624を含まないで形成され得ることがさらに理解される。
【0162】
[0216]第4の実施形態の気管内チューブ挿入装置の一部分が、
図41において700として示される。
図41において、気管内チューブ挿入装置700は、
図2から
図4に示される板状部材本体35と、
図16から
図18に示される気管内チューブ挿入装置230とのハイブリッドである。
【0163】
[0217]気管内チューブ挿入装置700は、板状部材本体704を含む本体702と、その遠位端702aに形成された全体的にお椀形の声門上カフ706とを含む。所望される場合、気管内チューブ挿入装置700は、上述のハンドル32を含み得る。
【0164】
[0218]板状部材本体704は、板状部材本体35と同様であり、第1の端部すなわち遠位端704aと、第2の端部すなわち近位端(図示されない)とを含むが、これは、
図2に示されるハンドル32に装着され得る。板状部材本体35と同様に、板状部材本体704は、長手方向に実質的に直線状であり、弓形の断面形状を有する。
図41に示されるように、板状部材本体704は、板状部材本体704に装着されるように構成された、およ
び、経路部部材720の中に可撓性部材52と気管内チューブ92とを受容および保持するようにさらに構成された第3の実施形態の経路部部材720を含み得る。
【0165】
[0219]経路部部材720は、第1の端部すなわち遠位端720aと、第2の端部すなわち近位端(図示されない)とを含み、長手方向に延びる経路部722を規定し、板状部材本体704の下側(
図41を見たとき下側)に装着される。示される経路部部材720は、実質的に円形の断面形状を有し、経路部722へのアクセスを提供し、気管内チューブ92を除去しやすくする長尺間隙724を含み得る。代替的に、経路部部材722は、実質的に長円形、実質的に長方形、または他の幾何学的形状などの、所望の任意の断面形状を有し得る。示されるように、可撓性部材52と気管内チューブ92とは、同心に配置され、可撓性部材52が気管内チューブ92内に挿入され、気管内チューブ92が通路経路部722内に挿入される。
【0166】
[0220]経路部部材720は、PVC、ワイヤ強化シリコン、およびステンレス鋼などの、任意の所望の実質的に硬質の材料または半硬質材料により形成され得る。代替的に、経路部部材720は、シリコン、ゴム、ワイヤ強化シリコン、ワイヤ強化ゴム、およびポリマーなどの、任意の可撓性材料または半可撓性材料により形成され得る。患者の気道内に挿入されたときに可撓性材料または半可撓性材料が経路部部材720に有益な柔軟性を提供することに加えて、この柔軟性はさらに、経路部部材720と経路部部材720に形成された間隙724とに、気管内チューブ92の挿入および経路部部材720からの気管内チューブ92の除去をしやすくする十分な柔軟性を提供する。
【0167】
[0221]所望される場合、可撓性部材52の遠位端52aは、気道内への挿入中に可撓性部材52の遠位端52aの周りで気管内チューブ92の遠位端92aを保持する、ロッド72上のリブ74と同様の、テーパ付の前縁部を含むリブ432(
図21にも示される)などの保持および移行特徴を含み得る。代替的に、可撓性部材52の遠位端52aは、例えば
図15に示されるような錐台形であり得、したがって、気道内への可撓性部材52の挿入をしやすくする。さらに、可撓性部材52の遠位端52aは、
図41に示されるリブ432のテーパ付の前縁部が形成されるエリアと概して同じエリアに、テーパ付または錐台形の前縁部を含む中実の、または膨張可能な部分を含み得る。
【0168】
[0222]重要なことに、リブ432、特にリブ432の形状およびテーパ付の前縁部、または改善された気管内チューブ挿入装置700の可撓性部材52の、中実の、または膨張可能な錐台形部を含む代替的な遠位端52aは、可撓性部材52および周辺の気管内チューブ92が患者の気道内に進行するときに可撓性部材52の前縁部または遠位端52aが喉頭の構造物に引っ掛かることを防ぐように構成され、したがって、声帯の間における気管内チューブ92の送達をしやすくし、声帯および気道の他の部分に対する外傷またはけがを防ぐ。
【0169】
[0223]所望される場合、板状部材本体704は、板状部材本体704の縁部(
図41を見たとき左縁部)に沿って形成されたカメラ経路部705を含み得る。カメラ経路部705は、第2のビデオ画像形成装置60’、すなわち、可撓性部材52、500、510、520、530、および540を含む本明細書において説明される可撓性部材のうちの任意のもの内におけるビデオ画像形成装置60に加えて、ビデオ画像形成装置を受容するように構成される。カメラ経路部705は、第2の光源62’、すなわち、可撓性部材52、500、510、520、530、および540のうちの任意の1つ内における光源62に加えて、光源を受容するようにさらに構成される。
【0170】
[0224]声門上カフ706は、上述の声門上部材232の声門上カフ237と同様である。声門上カフ706は、第1の端部すなわち遠位端706aと第2の端部すなわち近位端
706bとを含み、声門上カフ706を通して形成された長手方向に延びる通路708と、声門上カフ706の壁を通して形成された長手方向に延びる間隙710とを含む。通路708は、通路708内に位置する板状部材本体704と経路部部材720とカメラ経路部705との合計の寸法よりはるかに大きいとして示される。しかし、声門上カフ706は、通路708の中に板状部材本体704と経路部部材720とカメラ経路部70とを配置するのに十分であるにすぎない大きさの通路708を含んで形成され得ることが理解される。間隙710は、任意の所望の長さと幅とを有し得る。示される全体的に直線形の間隙710に加えて、間隙710は、通路708内において案内される導入体挿管組立体38などの案内される導入体挿管組立体を保持することを補助する、全体的に蛇行したまたは波状のパターン(図示せず)などの、任意の他の所望の形状であり得る。
【0171】
[0225]間隙710は、上述のような案内される導入体挿管組立体38を除去しやすくする。示される実施形態において、通路708は、実質的に長円形の断面形状を有し、したがって、
図41に示されない光学組立体36および案内される導入体挿管組立体38などのために空間を提供する。
【0172】
[0226]声門上カフ706は、当技術分野における従来技術であり得、全体的にお椀形であり、カフ壁712とカフ開口714とを含み、カフ開口714内に光学組立体36と案内される導入体挿管組立体38(
図41に示されない)とが延びる。示される通路708は、実質的に長円形の断面形状を有するが、通路708は、実質的に円形および実質的に長方形などの、所望の任意の断面形状を有し得る。さらに、通路708は、任意の他の所望の直径または断面寸法を有し得る。
【0173】
[0227]声門上カフ706は、上述のゲル様または他の実質的に柔らかい材料のうちの任意のものにより形成され得、喉頭口上への解剖学的な圧入嵌合を提供するように設計され得る。さらに、間隙710が形成される声門上カフ706の一部分は、PVC、シリコン、ゴム、ワイヤ強化シリコン、ワイヤ強化ゴム、およびポリマーなどの、任意の所望の実質的に硬質の材料または半硬質材料により形成され得る。声門上カフ706の間隙710に追加的な剛性を提供することは、間隙710の形状を維持するための、および声門上カフ706の中に気管内チューブ92を保持するための十分な剛性を間隙710に提供するとともに、さらに気管内チューブ92の挿入および声門上カフ706からの除去をしやすくするのに十分な柔軟性を提供する。
【0174】
[0228]声門上カフ706は、Intersurgical Ltd製のi-gel(登録商標)声門上気道などの膨張不能カフであり得る。膨張不能声門上カフ706は、喉頭口上への解剖学的な圧入嵌合を提供するように設計された、任意のゲル様の、または他の実質的に柔らかい材料により形成され得る。好ましくは、声門上カフ706の形状、柔らかさ、および外形は、喉頭周囲の解剖学的構造を正確に模倣している。代替的に、声門上カフ706、または声門上カフ706のいずれか1つまたは複数の部分は、膨張可能であり得、したがって、
図18に示される空気膨張チューブ242などの従来の空気膨張チューブを含む。空気膨張チューブ242は、声門上カフ706に装着され得、シリンジなどの空気源に装着されるように構成される。声門上カフ706は、喉頭蓋と喉頭の構造物とを動かしてユーザーによる声帯の視認性を最適化するように構成された形状を含む任意の所望の形状を有し得ることが理解される。有益には、膨張可能声門上カフ706は、喉頭蓋などの喉頭の構造物をユーザーがより簡単に動かすことを可能にする。声門上カフ706は、接着剤を使用することなどの任意の所望の方法により、板状部材本体704に装着され得る。代替的に、声門上カフ706は、スナップ留め構成を使用すること、または機械的な留め具を使用することなどにより、機械的に板状部材本体704に装着され得る。
【0175】
[0229]
図42から
図44は、湾曲した遠位端720aを含む第15の実施形態の挿管組
立体ロッド720を示す。挿管組立体ロッド720は、挿管組立体ロッド720が装着され得る可撓性部材500を含んで示される。可撓性部材500は、本体502と挿管組立体ロッド受容部504とを含む。
【0176】
[0230]挿管組立体ロッド720は、上述の挿管組立体ロッド650と同様である。挿管組立体ロッド720は、複数の長手方向および半径方向外向きに延びるリブ74を含み得る。挿管組立体ロッド720の近位端(図示されない)は、上述の第1の接続部材82に挿管組立体ロッド720を接続するために構成されたねじ山73をさらに含み得る。
【0177】
[0231]
図42から
図44に示されるように、挿管組立体ロッド720の遠位端720aは、案内スリーブ722として構成された案内装置を含む。案内スリーブ722は、閉じた第1の端部すなわち遠位端722aと、開放された第2の端部すなわち近位端722bとを含み、案内スリーブ722を通して形成された長尺経路部722cを含む。示される案内スリーブ722は、受容部504、514、524、534、および544が経路部722c内に挿入され得るように構成される。
【0178】
[0232]
図42から
図44に示されるように、挿管組立体ロッド720の遠位端720aは、2方向に屈曲または湾曲している。遠位端720aは、可撓性部材500の本体502に向けて(
図42参照)、正のx方向に湾曲している(
図44参照)。遠位端720aは、さらに可撓性部材500の本体502から離れるように、負のy方向(
図43を見たとき右に)に湾曲している(
図44参照)。
【0179】
[0233]ここで
図45を参照すると、代替的な実施形態の光学組立体が36’に示される。光学組立体36’は、
図16から
図18にも示される気管内チューブ挿入装置230内に示される。示される実施形態において、光学組立体36’の光学筐体50’は、光学筐体50’の外面に沿って長手方向に形成されたカメラ経路部51を含む。カメラ経路部51は、第2のビデオ画像形成装置60’、すなわち、可撓性部材52内のビデオ画像形成装置60に加えて、ビデオ画像形成装置を受容するように構成される。カメラ経路部51は、第2の光源62’、すなわち、可撓性部材52内の光源62に加えて、光源を受容するようにさらに構成される。
【0180】
[0234]カメラ経路部51は、また、説明され、および示される光学組立体の実施形態のうちの任意のものに提供され得ることが理解される。
[0235]第2のビデオ画像形成装置60’は、上述のビデオ画像形成装置60と同じであり得、したがって、CMOSカメラ、CCD、光ファイバーカメラ、および任意の他の直接的または間接的な像形成装置であり得る。したがって、CCDなどの像形成装置のための電気配線は、カメラ経路部51内に延び得る。
【0181】
[0236]第2の光源62’は、上述の光源62と同じであり得、したがって、可撓性部材52の遠位端52aなどの可撓性部材の遠位端に取り付けられたLEDランプまたは白熱電球であり得る。代替的に、第2の光源62’は、任意の他の光源であり得る。さらに、第2の光源62’は、光ファイバーケーブルの近位端においてLEDランプ、白熱電球、または任意の他の所望の光源などの照明の光源(図示されない)に接続された、その光ファイバーケーブルであり得る。ビデオ画像形成装置60および60’および光源62および62’は、
図6において66として示される1つまたは複数の可撓性の電気的および/または光学的なコネクタによりビデオ表示器40および/または制御装置33に操作可能に接続される。ビデオ表示器40は、2つ以上のビデオ画像形成装置60および/または60’からの像が分割スクリーン構成などにより同じスクリーン上で視認されることを可能にするように構成され得る。代替的に、2つ以上のビデオ画像形成装置60および/または60’からの像が同時に視認されることを可能にするために、2つ以上のビデオ表示
器40が提供され得る。
【0182】
[0237]ここで
図46を参照すると、第3の実施形態の板状部材組立体の端面図が800に示される。板状部材組立体800は、板状部材35と、光学組立体36の可撓性部材52と気管内チューブ92とを受容および保持するように構成された経路部部材801とを含む。示されるように、可撓性部材52と気管内チューブ92とが同心に配置され、可撓性部材52が気管内チューブ92内に挿入され、気管内チューブ92が経路部部材801の経路部802内に挿入される。
【0183】
[0238]上述のように、および
図3および
図4にさらに示されるように、板状部材本体35は、長手方向に実質的に直線状であり、弓形の断面形状を有する。代替的に、板状部材本体35、および本明細書において説明される各実施形態の板状部材本体は、ここまでに詳細に説明される、および
図11に示される湾曲した板状部材本体44を含んで形成され得る。
【0184】
[0239]経路部部材801は、板状部材本体35の第1の側35c(
図46を見たとき下側)に装着される。示される経路部部材801は、実質的に円形の断面形状を有する。代替的に、経路部部材801は、実質的に長円形、実質的に長方形、または他の幾何学的形状などの、所望の任意の断面形状を有し得る。
【0185】
[0240]
図46に示されるように、経路部部材801は、板状部材本体35の第2の縁部35e2(
図46を見たとき右端)付近に位置する。代替的に、経路部部材801は、板状部材本体35の第1の縁部35e1(
図46を見たとき左縁部)付近、または第1の縁部35e1と第2の縁部35e2との間のいずれかの位置に配置され得る。
【0186】
[0241]経路部部材801は、経路部802へのアクセスを提供する、経路部部材801に形成された長尺の長手方向に延びる間隙804を含む。
[0242]
図46に示されるように、経路部部材801の間隙804は、板状部材本体35の第2の縁部35e2(
図46を見たとき右端)に向けて開放される。代替的に、経路部部材801の間隙804は、板状部材本体35の第1の縁部35e1(
図31を見たとき左縁部)に向けてなど、任意の所望の方向に開放され得る。
図46にさらに示されるように、経路部部材801は、板状部材本体35の第2の縁部35e2(
図46を見たとき右端)付近に位置する。代替的に、経路部部材801は、板状部材本体35の第1の縁部35e1(
図46を見たとき左縁部)付近、または第1の縁部35e1と第2の縁部35e2との間のいずれかの位置に配置され得る。
【0187】
[0243]
図46に示されないが、可撓性部材52の遠位端52aは、気道内への挿入中に気管内チューブ92の遠位端(
図46に示されない)を可撓性部材52の遠位端(
図46に示されない)の周りに保持するために、ロッド72上のリブ74と同様のテーパ付の前縁部を含む(
図21および
図41にも示される)リブ432などの保持機構を有し得る。代替的に、可撓性部材52の遠位端(
図46に示されない)は、例えば
図15に示されるような錐台形であり得、したがって、気道内への可撓性部材52の挿入をしやすくする。さらに、可撓性部材52の遠位端(
図46に示されない)は、例えば
図41に示されるようなリブ432のテーパ付の前縁部が形成されるエリアと概して同じエリアに、テーパ付または錐台形の前縁部を含む中実の、または膨張可能な部分を含み得る。
【0188】
[0244]重要なことに、リブ432、特にリブ432の形状およびテーパ付の前縁部、または改善された板状部材組立体800の可撓性部材52の中実の、または膨張可能な錐台形部を含む代替的な遠位端(
図46に示されない)は、可撓性部材52および周辺の気管内チューブ92が患者の気道内に進行するときに、可撓性部材52の前縁部または遠位端
(
図46に示されない)が喉頭の構造物に引っ掛かることを防ぐように構成され、したがって、声帯の間における気管内チューブ92の送達をしやすくし、声帯および気道の他の部分に対する外傷またはけがを防ぐ。
【0189】
[0245]本発明の原理と動作形態とが、その好ましい実施形態において説明および例示される。しかし、本発明は、その趣旨または範囲から逸脱することなく、特に説明および例示されるものとは異なる手法で実施され得ることが理解されなければならない。
本発明は、以下の態様を含む。
1. 挿入部材と、
前記挿入部材に可動に取り付けられた可撓性光学組立体部材と、
気管内チューブと、
前記挿入部材に装着され前記気管内チューブを受容および保持するように構成された気管内チューブ装着部材と、
を備える、気管内チューブ挿入装置。
2. 前記気管内チューブが、前記可撓性光学組立体部材の周りで同心に取り付けられ、前記気管内チューブ装着部材が長尺経路部部材であり、前記長尺経路部部材が、前記挿入部材の近位端から遠位端へ延び前記可撓性光学組立体部材と同心に取り付けられた前記気管内チューブとを受容および保持するように構成され、前記長尺経路部部材が、前記長尺経路部部材に形成された長尺間隙を含み、前記長尺間隙が、前記経路部へのアクセスを提供するように、および前記気管内チューブを除去しやすくするように構成された、
上記1.に記載の気管内チューブ挿入装置。
3. 長尺の閉じた経路部部材をさらに含み、前記長尺の閉じた経路部部材が、前記挿入部材に装着され前記長尺の閉じた経路部部材の中に前記可撓性光学組立体部材を受容および保持するように構成され、前記気管内チューブ装着部材が気管内チューブ保持タブであり、前記気管内チューブ保持タブが、前記経路部部材から外向きに延び前記気管内チューブ保持タブの中に前記気管内チューブが配置および保持されることを可能にするように構成された、
上記1.に記載の気管内チューブ挿入装置。
4. 前記気管内チューブ保持タブが、実質的に円形の断面形状を有し、長手方向に延びる経路部を規定し、および、前記気管内チューブ保持タブの中に形成された長尺間隙を含み、前記長尺間隙が、前記経路部へのアクセスを提供するように、および前記気管内チューブを除去しやすくするように構成された、
上記3.に記載の気管内チューブ挿入装置。
5. 前記挿入部材が、長尺板状部材である、
上記4.に記載の気管内チューブ挿入装置。
6. 前記可撓性光学組立体部材が、長尺本体を含み、前記長尺本体が、実質的に円柱形であり、複数の長手方向に延びる管路が、前記長尺本体の中に形成され、前記管路が、前記管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成された、
上記5.に記載の気管内チューブ挿入装置。
7. 前記板状部材の縁部に沿って形成された長尺経路部をさらに含み、前記長尺経路部が、前記長尺経路部の中に第2のビデオ画像形成装置および第2の光源のうちの少なくとも1つを受容するように構成された、
上記6.に記載の気管内チューブ挿入装置。
8. 前記挿入部材が、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分が、第1の端部と、第2の端部と、前記第1の部分を通して形成された長手方向に延びる通路と、前記第1の部分の壁を通して形成された長手方向に延びる間隙とを含む声門上部材を規定し、前記声門上部材が、前記声門上部材の前記第1の端部に形成された全体的にボウル形の声門上カフをさらに含み、前記声門上カフが、カフ壁とカフ開口とを含み、前記カフ開口内に前記可撓性光学組立体部材と前記気管内チューブとが延び、前記声門上カフが、膨張可能カフおよび部分的膨張可能カフおよび膨張不能カフのうちの1つとしてさらに構成され、
前記挿入部材の前記第2の部分が、前記声門上部材の前記長手方向に延びる通路に装着され、前記長手方向に延びる通路から外向きに延びる、
上記1.に記載の気管内チューブ挿入装置。
9. 前記挿入部材が、板状部材である、
上記8.に記載の気管内チューブ挿入装置。
10. 長尺本体を含む可撓性光学組立体部材であって、前記長尺本体が、実質的に円柱形であり、複数の長手方向に延びる管路が、前記長尺本体の中に形成され、前記管路が、前記管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成された、可撓性光学組立体部材と、
前記板状部材に装着され前記可撓性光学組立体部材を受容および保持するように構成された長尺経路部部材と、
をさらに含み、
前記気管内チューブが、前記長尺経路部部材の長手方向に延びる経路部内において前記可撓性光学組立体部材の周りで同心に取り付けられ、
前記長尺経路部部材が、実質的に円形の断面形状を有し、および、前記長尺経路部部材に形成された長尺間隙を含み、前記長尺間隙が、前記経路部へのアクセスを提供するように、および前記気管内チューブを除去しやすくするように構成された、
上記9.に記載の気管内チューブ挿入装置。
11. 前記板状部材の表面に沿って形成された長尺経路部をさらに含み、前記長尺経路部が、前記長尺経路部の中に第2のビデオ画像形成装置および第2の光源のうちの少なくとも1つを受容するように構成された、
上記10.に記載の気管内チューブ挿入装置。
12. 気管内チューブ挿入装置とともに使用するために構成された光学組立体であって、前記光学組立体が、
実質的に円柱形である長尺本体と遠位端と近位端とを有する可撓性部材と、
前記可撓性部材により搬送される気管内チューブと、
前記可撓性部材から外向きに延び前記気管内チューブが気管内チューブ保持タブの中に配置および保持されることを可能にするように構成された前記気管内チューブ保持タブと、
を備え、
前記気管内チューブ保持タブが、実質的に円形の断面形状を有し、長手方向に延びる経路部を規定し、および、前記気管内チューブ保持タブの中に形成された長尺間隙を含み、前記長尺間隙が、前記経路部へのアクセスを提供するように、および前記気管内チューブを除去しやすくするように構成された、
光学組立体。
13. 前記可撓性部材の前記遠位端が、関節接続継手を含み、前記関節接続継手が、前記気管内チューブ保持タブ内に保持される前記気管内チューブの動きが正確に制御され得るように、前記気管内チューブ保持タブに隣接した、および、前記可撓性部材の前記遠位端の関節接続の動きのために構成された、
上記12.に記載の光学組立体。
14. 前記可撓性部材が、前記可撓性部材本体の前記遠位端と前記気管内チューブ保持タブとの間において、前記可撓性部材に形成された挿管組立体ロッド受容部をさらに含む、
上記12.に記載の光学組立体。
15. 前記可撓性部材が、前記可撓性部材本体の前記遠位端と前記気管内チューブ保持タブとの間において、前記可撓性部材に形成された挿管組立体ロッド受容部をさらに含む、
上記13.に記載の光学組立体。
16. 前記挿管組立体ロッド受容部が、前記可撓性部材本体の軸に対して実質的に平行な軸を含む長尺部材として構成され、実質的に円柱形であり、および、遠位端と近位端とを含み、前記挿管組立体ロッド受容部の前記近位端が、前記可撓性部材本体から半径方向外向きに長手方向に延びる、
上記14.に記載の光学組立体。
17. 前記可撓性部材本体が、前記可撓性部材本体の中に形成された複数の長手方向に延びる管路を含み、前記管路が、前記管路の中に位置するビデオ画像形成装置および光源のうちの1つまたは複数を有するように構成された、
上記12.に記載の光学組立体。
18. 気管内チューブ挿入装置とともに使用するために構成された光学組立体であって、前記光学組立体が、
長尺光学筐体と、
前記光学筐体内において滑動可能に取り付けられた可撓性部材であって、前記可撓性部材が、実質的に円柱形である長尺本体と、遠位端と、近位端と、前記長尺本体の中に形成された複数の長手方向に延びる管路とを含み、前記管路が、前記管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成された、可撓性部材と、
前記光学筐体の外面に沿って形成された長尺経路部であって、前記長尺経路部が、前記長尺経路部の中に第2のビデオ画像形成装置および第2の光源のうちの少なくとも1つを受容するように構成された、長尺経路部と、
を備える、光学組立体。
19. 気管内チューブ挿入装置とともに使用するために構成された光学組立体であって、前記光学組立体が、
実質的に円柱形である長尺本体と遠位端と近位端とを含む可撓性部材であって、複数の長手方向に延びる管路が、前記長尺本体の中に形成され、前記管路が、前記管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成された、可撓性部材と、
前記可撓性部材本体の前記遠位端に形成された挿管組立体ロッド受容部であって、前記挿管組立体ロッド受容部が、挿管組立体ロッドに装着されるように構成された、挿管組立体ロッド受容部と、
を備える、光学組立体。
20. 前記挿管組立体ロッド受容部が、前記可撓性部材本体の軸に対して実質的に平行な軸を含む長尺部材として構成され、実質的に円柱形であり、および、遠位端と近位端とを含み、前記挿管組立体ロッド受容部の前記近位端が、前記可撓性部材本体から半径方向外向きに長手方向に延びる、
上記19.に記載の光学組立体。
21. 前記挿管組立体ロッド受容部が、前記可撓性部材本体の前記遠位端の端面に形成された弓形間隙として構成された、
上記19.に記載の光学組立体。
22. 前記挿管組立体ロッド受容部が、前記可撓性部材本体に形成された弓形間隙として構成され、前記弓形間隙が、半径方向内向きに前記可撓性部材本体の前記遠位端から離れるように前記可撓性部材本体の外面から延びる、
上記19.に記載の光学組立体。
23. 挿管組立体ロッドをさらに含み、前記挿管組立体ロッドが、挿管組立体ロッドにより搬送される気管内チューブを含むように構成され、かつ前記光学組立体の前記可撓性部材本体に装着されるようにさらに構成され、前記挿管組立体ロッドが、遠位端と近位端とを含む実質的に円筒形であり、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端が、テーパ付である、丸みを帯びている、および球形のうちの1つであり、前記挿管組立体ロッドの前端部を規定し、前記挿管組立体ロッドが、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端において前記挿管組立体ロッドを通して形成された長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部を含み、前記経路部が、前記組立体ロッド受容部が前記経路部内に挿入され得るように構成された、
上記19.に記載の光学組立体。
24. 前記挿管組立体ロッドに装着され前記可撓性部材本体の前記遠位端が案内スリーブ内に挿入され得るように構成された前記案内スリーブをさらに含む、
上記23.に記載の光学組立体。
25. 前記挿管組立体ロッドの前記遠位端が、湾曲した、
上記23.に記載の光学組立体。
26.
挿管組立体ロッドをさらに含み、前記挿管組立体ロッドが、挿管組立体ロッドにより搬送される気管内チューブを含むように構成され、かつ前記光学組立体の前記可撓性部材本体に装着されるようにさらに構成され、前記挿管組立体ロッドが、実質的に円筒形であり、遠位端と近位端とを含み、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端が、テーパ付である、丸みを帯びている、および球形のうちの1つであり、前記挿管組立体ロッドの前端部を規定し、前記挿管組立体ロッドが、前記挿管組立体ロッドから半径方向外向きに延び案内スリーブを通して形成された長手方向に延びる経路部を有する前記案内スリーブを含み、前記経路部が、前記組立体ロッド受容部が前記経路部内に挿入され得るように構成された、
上記19.に記載の光学組立体。
27. 前記案内スリーブの遠位端面が、前記挿管組立体ロッドの軸に対して角度をなして位置する、
上記26.に記載の光学組立体。
28. 前記案内スリーブの近位端面が、前記挿管組立体ロッドの軸に対して角度をなして位置する、
上記26.に記載の光学組立体。
29. 挿管組立体ロッドをさらに含み、前記挿管組立体ロッドが、挿管組立体ロッドにより搬送される気管内チューブを含むように構成され、かつ前記光学組立体の前記可撓性部材本体に装着されるようにさらに構成され、前記挿管組立体ロッドが、実質的に円筒形であり、遠位端と近位端とを含み、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端が、テーパ付である、丸みを帯びている、および球形のうちの1つであり、前記挿管組立体ロッドの前端部を規定し、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端が、湾曲した、
上記19.に記載の光学組立体。
30. 挿管組立体ロッドをさらに含み、前記挿管組立体ロッドが、挿管組立体ロッドにより搬送される気管内チューブを含むように構成され、かつ前記光学組立体の前記可撓性部材本体に装着されるようにさらに構成され、前記挿管組立体ロッドが、実質的に円筒形であり、遠位端と近位端とを含み、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端が、テーパ付である、丸みを帯びている、および球形のうちの1つであり、前記挿管組立体ロッドの前端部を規定し、前記挿管組立体ロッドが、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端において前記挿管組立体ロッドを通して形成された長手方向に延びる実質的に円筒形の経路部を含み、前記経路部が、前記組立体ロッド受容部が前記経路部内に挿入され得るように構成され、前記挿管組立体ロッドの前記遠位端が、2方向に湾曲した、
上記19.に記載の光学組立体。
31. 長尺挿入部材と、
前記長尺挿入部材に可動に取り付けられた可撓性光学組立体部材であって、前記可撓性光学組立体部材の遠位端が、長手方向及び半径方向外向きに延びて前記遠位端に向けてテーパを有する複数のリブを含むか、または、錐台形状を含む可撓性光学組立体部材と、
気管内チューブと、
前記長尺挿入部材に装着され前記気管内チューブを受容および保持するように構成された気管内チューブ装着部材と、
を備え、
前記気管内チューブが、前記可撓性光学組立体部材の周りで同心に取り付けられ、前記気管内チューブ装着部材が長尺経路部部材であり、前記長尺経路部部材が、前記長尺挿入部材の近位端から遠位端へ延び、前記可撓性光学組立体部材と、同心に取り付けられた前記気管内チューブとを受容および保持するように構成され、前記長尺経路部部材が、前記長尺経路部部材に形成された長尺間隙を含み、前記長尺間隙が、前記長尺経路部部材の経路部へのアクセスを提供するように、および前記気管内チューブを除去しやすくするように構成され、
前記長尺挿入部材が、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分が、第1の端部と、第2の端部と、前記第1の部分を通して形成された長手方向に延びる通路と、前記第1の部分の壁を通して形成された長手方向に延びる間隙とを含む声門上部材を規定し、前記声門上部材が、前記声門上部材の前記第1の端部に形成された全体的にボウル形の声門上カフをさらに含み、前記声門上カフが、カフ壁とカフ開口とを含み、前記カフ開口内に前記可撓性光学組立体部材と前記気管内チューブとが延び、前記声門上カフが、膨張可能カフおよび部分的膨張可能カフおよび膨張不能カフのうちの1つとしてさらに構成され、
前記長尺挿入部材の前記第2の部分が、前記声門上部材の前記長手方向に延びる通路に装着され、前記長手方向に延びる通路から外向きに延びる、
気管内チューブ挿入装置。
32. 長尺板状部材と、
前記長尺板状部材に可動に取り付けられた可撓性光学組立体部材であって、前記可撓性光学組立体部材の遠位端が、長手方向及び半径方向外向きに延びて前記遠位端に向けてテーパを有する複数のリブを含むか、または、錐台形状を含む可撓性光学組立体部材と、
気管内チューブと、
長尺の閉じた経路部部材であって、前記長尺板状部材に装着され円形の断面形状を有する長手方向に延びる経路部を規定し、前記長尺の閉じた経路部部材の中に前記可撓性光学組立体部材を受容および保持するように構成される、長尺の閉じた経路部部材と、
気管内チューブ保持タブであって、前記長尺の閉じた経路部部材から半径方向外向きに延び、円形の断面形状を有し、長手方向に延びる経路部を規定し、前記気管内チューブ保持タブに形成された長尺空隙を有し、前記気管内チューブ保持タブの中に前記気管内チューブが配置および保持されることを可能にするように構成された気管内チューブ保持タブと、
を備える、気管内チューブ挿入装置。
33. 前記気管内チューブ保持タブが、実質的に円形の断面形状を有し、長手方向に延びる経路部を規定し、および、前記気管内チューブ保持タブの中に形成された長尺間隙を含み、前記気管内チューブ保持タブの前記長尺間隙が、前記気管内チューブ保持タブの前記長手方向に延びる経路部へのアクセスを提供するように、および前記気管内チューブを除去しやすくするように構成された、
上記32.に記載の気管内チューブ挿入装置。
34. 前記可撓性光学組立体部材が、長尺本体を含み、前記長尺本体が、実質的に円柱形であり、複数の長手方向に延びる管路が、前記長尺本体の中に形成され、前記複数の長手方向に延びる管路が、前記管路の中に位置する第1のビデオ画像形成装置および第1の光源のうちの1つまたは複数を有するように構成された、
上記33.に記載の気管内チューブ挿入装置。
35. 前記長尺板状部材の縁部に沿って形成された長尺経路部をさらに含み、前記長尺経路部が、前記長尺経路部の中に第2のビデオ画像形成装置および第2の光源のうちの少なくとも1つを受容するように構成された、
上記34.に記載の気管内チューブ挿入装置。
36. さらに、前記長尺挿入部材の前記第2の部分の表面に沿って形成される長尺カメラ経路部部材を含み、前記長尺挿入部材の前記第2の部分の前記長尺カメラ経路部部材は、ビデオ画像形成装置及び光源のうちの少なくとも一方を有する、上記31.に記載の気管内チューブ挿入装置。
37. さらに、前記声門上部材の前記長手方向に延びる通路の内面に装着される長尺カメラ経路部部材を含み、前記長手方向に延びる通路の前記内面の前記長尺カメラ経路部部材は、ビデオ画像形成装置及び光源のうちの少なくとも一方を受容するように構成された、上記31.に記載の気管内チューブ挿入装置。
38. 前記長尺挿入部材の前記第2の部分は、板状部材である、上記31.に記載の気管内チューブ挿入装置。