(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058571
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】皮膚管理器具
(51)【国際特許分類】
A61M 35/00 20060101AFI20220405BHJP
A61C 17/22 20060101ALI20220405BHJP
A46B 11/00 20060101ALI20220405BHJP
A61H 7/00 20060101ALN20220405BHJP
【FI】
A61M35/00 Z
A61C17/22
A46B11/00
A61H7/00 300E
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022002859
(22)【出願日】2022-01-12
(62)【分割の表示】P 2021505171の分割
【原出願日】2019-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2018-0043243
(32)【優先日】2018-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0056348
(32)【優先日】2018-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520399132
【氏名又は名称】イ、スンタク
【氏名又は名称原語表記】LEE,Soontack
【住所又は居所原語表記】201ho,15,Dongil-ro 64gil,Gwangjin-gu Seoul 04917,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、スンタク
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ローションやクリームなどのように比較的粘性の高い皮膚管理物質の他に、オイルや牛乳、食酢希釈液、緑茶水、レモン水、ワイン、米のとぎ汁などのように比較的粘性の低い皮膚管理物質も、自身の背中に比較的簡単な構成で便利に塗布できる皮膚管理器具を提供する。
【解決手段】長さ方向に沿って延長されたハンドル100と、底部及び底部から高さ方向に沿って延長されたメイン側壁部により収容空間を形成する収容部、収容部を中心に放射状に延長された拡張部、及び拡張部の外周においてメイン側壁部の前記高さ方向に沿って延長された結合案内部を有し、ハンドルの端部に配置されるヘッド部300と、多数の繊維、多数の繊維が植えられる繊維表面部、及び繊維表面部の背面から結合案内部の高さ方向に沿って延長されて結合案内部に挿入される結合部を有し、ヘッド部に着脱可能に結合するブラシ部材とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚管理器具であって、
長さ方向に沿って延長されたハンドルと、
底部及び該底部から高さ方向に沿って延長されたメイン側壁部により収容空間を形成する収容部、該収容部を中心に放射状に延長された拡張部、及び該拡張部の外周において前記メイン側壁部の前記高さ方向に沿って延長された結合案内部を有し、前記ハンドルの端部に配置されるヘッド部と、
多数の繊維、該多数の繊維が植えられる繊維表面部、及び該繊維表面部の背面から前記結合案内部の前記高さ方向に沿って延長されて前記結合案内部に挿入される結合部を有し、前記ヘッド部に着脱可能に結合するブラシ部材と、
を含むことを特徴とする皮膚管理器具。
【請求項2】
前記収容部は、
前記収容空間を外側収容空間と内側収容空間とに分割するように、前記メイン側壁部の半径方向内側において前記底部から前記高さ方向に沿って延長された内部側壁部を有することを特徴とする、請求項1に記載の皮膚管理器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚管理器具に関する。
【背景技術】
【0002】
現代人は肌を滑らかにするために、ローションやクリームなどのように比較的粘性の高い皮膚管理物質及び/又はオイルや牛乳、食酢希釈液、緑茶水、レモン水、ワイン、米のとぎ汁などのように比較的粘性の低い皮膚管理物質を肌に塗布してマッサージする。ところが、身体の構造上、自身の手の平は自身の背中に届き難く、一人では背中の部分に皮膚管理物質の塗布がし難い問題がある。
【0003】
具体的には、比較的粘性の高いローションやクリームのような皮膚管理物質は、長い棒の表面に付けて自身の背中に擦り込むことができるが、比較的低粘性のオイルや牛乳、食酢希釈液、緑茶水、レモン水、ワイン、米のとぎ汁などのように比較的粘性の低い皮膚管理物質は流れる性質があり、自分で自身の背中に塗布してマッサージすることはさらに難しい。
【0004】
一方、一人暮らしが増えており、且つ美肌への関心が高まるに伴って、背中部分を一人で管理できるように手伝う様々な製品、例えば、ボディブラシとローションアプリケーターなどが別個として販売されている。しかし、背中部分を様々な方式で管理するためにはそれぞれの製品を個別に購買し保管しなければならないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ローションやクリームなどのように比較的粘性の高い皮膚管理物質の他に、オイルや牛乳、食酢希釈液、緑茶水、レモン水、ワイン、米のとぎ汁などのように比較的粘性の低い皮膚管理物質も、自身の背中に比較的簡単な構成で便利に塗布可能にする皮膚管理器具を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、比較的簡単な構成で背中部分を様々な方式で管理可能にする皮膚管理器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明に係る皮膚管理器具は、長さ方向に沿って延長されたハンドルと、底部及び該底部から高さ方向に沿って延長されたメイン側壁部により収容空間を形成する収容部、該収容部を中心に放射状に延長された拡張部、及び該拡張部の外周において前記メイン側壁部の前記高さ方向に沿って延長された結合案内部を有し、前記ハンドルの端部に配置されるヘッド部と、多数の繊維、該多数の繊維が植えられる繊維表面部、及び該繊維表面部の背面から前記結合案内部の前記高さ方向に沿って延長されて前記結合案内部に挿入される結合部を有し、前記ヘッド部に着脱可能に結合するブラシ部材と、を含む。
【0008】
また、前記収容部は、前記収容空間を外側収容空間と内側収容空間とに分割するように、前記メイン側壁部の半径方向内側において前記底部から前記高さ方向に沿って延長された内部側壁部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る皮膚管理器具は、ローションやクリームなどのように比較的粘性の高い皮膚管理物質の他に、オイルや牛乳、食酢希釈液、緑茶水、レモン水、ワイン、米のとぎ汁などのように比較的粘性の低い皮膚管理物質も、自身の背中を含めて身体に比較的簡単な構成で便利に塗布できる。
【0010】
ローションやクリームなどのように比較的粘性の高い皮膚管理物質は、マッサージ部材の表面に付けて使用し、オイルや牛乳、食酢希釈液、緑茶水、レモン水、ワイン、米のとぎ汁などのように比較的粘性の低い皮膚管理物質は、収容部に満たして使用する。
【0011】
本発明に係る皮膚管理器具は、ヘッド部に多数の繊維が植えられたブラシ部材などの別の種類の部材を装着することによって背中部分を多様に管理可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】マッサージ部材がヘッド部から切り離された様子を示すヘッド部側の拡大斜視図である。
【
図6】
図2に示したVI-VI線に沿う断面図である。
【
図7】
図2に示したVII-VII線に沿う断面図である。
【
図9】ヘッド部にブラシ部材が装着された皮膚管理器具の斜視図である。
【
図10】ブラシ部材がヘッド部から切り離された様子を示すヘッド部側の拡大斜視図である。
【
図11】ブラシ部材が装着されたヘッド部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明に係る皮膚管理器具の斜視図であり、
図2は、マッサージ部材500側の正面図である。これらの図に見られるように、本皮膚管理器具は、長さ方向に沿って延長されたハンドル100、ハンドル100の端部に配置される円形のヘッド部300、及びヘッド部300に脱着可能に結合するマッサージ部材500を含む。マッサージ部材500は、皮膚に接触するように広く拡張された接触表面部510を有する。接触表面部510は、皮膚管理物質が排出される複数の貫通孔511を有する。複数の貫通孔511は接触表面部510に分散配置される。接触表面部510は単一の貫通孔511を有してもよい。
【0014】
図3は、マッサージ部材500がヘッド部300から切り離された様子を示すヘッド部300側の拡大斜視図である。
図3に見られるように、ヘッド部300は、液状の皮膚管理物質を収容できる筒形の収容部310を含む。収容部310は、底部311と、底部311から高さ方向に沿って延長された断面円形のメイン側壁部313を有する。そして、収容部310は、メイン側壁部313の半径方向内側において底部311から高さ方向に沿って延長された断面円形の内部側壁部315も有する。メイン側壁部313と内部側壁部315は、端部と端部が会う円環形となる。このため、内部側壁部315の内側には内側収容空間が形成され、メイン側壁部313と内部側壁部315との間には外側収容空間が形成される。収容部310は、内部側壁部315を省き、底部311とメイン側壁部313だけで構成されてもよい。メイン側壁部313と内部側壁部315は多角形又は楕円形などのように様々な形状に変形可能である。収容部310は、ヘッド部300と異なる材質で作られ、ヘッド部300に脱着可能に結合してもよい。
【0015】
ヘッド部300は、収容部310を中心に放射状に延長された拡張部330を含む。拡張部330は、マッサージ部材500の表面積を広くする。ヘッド部300は、拡張部330の外周からメイン側壁部313の高さ方向に沿って延長された結合案内部350を有する。ヘッド部300は、拡張部330を省き、収容部310だけで構成されてもよい。結合案内部350、メイン側壁部313、及び内部側壁部315はいずれも高さ方向に沿って延長され、互いに平行に延長されることが好ましい。
【0016】
マッサージ部材500は、ヘッド部300に脱着可能に結合する。マッサージ部材500は、皮膚に接触する接触表面部510と、接触表面部510の外周から高さ方向に沿って延長された結合部590を有する。接触表面部510の厚さは2mm以下が好ましい。マッサージ部材500は、ヘッド部300に装着されたとき、収容部310のメイン側壁部313と内部側壁部315が形成する内側収容空間と外側収容空間に対応する領域に配置され、内側収容空間と外側収容空間をそれぞれ外部と連通させる複数の貫通孔511を有する。マッサージ部材500は、結合部590が結合案内部350と結合することでヘッド部300に装着される。結合部590と結合案内部350は嵌合や螺合などの様々な方式で結合可能である。結合部590は結合案内部350の内側に挿入されてもよい。結合部590には位置案内突起501が表示されている。位置案内突起501は、マッサージ部材500及び貫通孔511の構成とヘッド部300との位置関係を説明するために説明用に図面上に表示したものである。
【0017】
図4は、マッサージ部材500の背面520側の斜視図であり、
図5は、マッサージ部材500の背面図である。これらの図に見られるように、マッサージ部材500は、接触表面部510の背面520から突出してメイン側壁部313と接触する外部漏れ防止部550と、外部漏れ防止部550の半径方向内側の接触表面部510の背面520から突出して内部側壁部315と接触する内部漏れ防止部570を含む。外部漏れ防止部550は、メイン側壁部313の内径面と接触するようにメイン側壁部313の内径に対応する外径を有し、内部漏れ防止部570は、内部側壁部315の外径面と接触するように内部側壁部315の外径に対応する内径を有する。外部漏れ防止部550はメイン側壁部313の周りに沿ってメイン側壁部313と接触し、内部漏れ防止部570は内部側壁部315の周りに沿って内部側壁部315と接触する。
【0018】
マッサージ部材500は、ヘッド部300に装着されたとき、メイン側壁部313と内部側壁部315との間に挿入されてメイン側壁部313と内部側壁部315との間の収容空間が円周方向に沿って複数個に分割されるように接触表面部510の背面520から突出延長される複数の隔壁530を有する。この複数の隔壁530は板状であり、内部漏れ防止部570と外部漏れ防止部550との間を横切りながら両者を連結する。複数の隔壁530は、マッサージ部材500の中心を基準に90°の間隔を空けて配置されることが好ましい。貫通孔511は、隔壁530によって分割される収容部310の収容空間がそれぞれ外部と連通できるように均一に分散配置される。
【0019】
外部漏れ防止部550はメイン側壁部313の上端面又は外径面と接触してもよく、内部漏れ防止部570は内部側壁部315の上端面又は内径面と接触してもよい。隔壁530は、外部漏れ防止部550と内部漏れ防止部570とを連結することなく、メイン側壁部313と内部側壁部315との間に挿入されてもよい。マッサージ部材500は、接触表面部510の背面520がメイン側壁部313と内部側壁部315の上端部に当接するようにし、外部漏れ防止部550及び内部漏れ防止部570を省いてもよい。
【0020】
図6は、
図2に示したVI-VI線に沿う断面図である。
図6に見られるように、接触表面部510はアーチ状であり、ヘッド部300を基準に上方に膨らんだ形状を有する。そして、貫通孔511は収容部310の内側収容空間及び外側収容空間がそれぞれ外部と通じるように分散配置される。内部漏れ防止部570及び外部漏れ防止部550は、接触表面部510の背面520から突出延長されて端部が底部311に接触する。内部漏れ防止部570及び外部漏れ防止部550はメイン側壁部313及び内部側壁部315よりも高さが高い。このため、収容部310の収容空間に収容された液状の皮膚管理物質は任意に他の空間に漏れず、貫通孔511を通してのみ外部に排出される。内部漏れ防止部570及び外部漏れ防止部550の端部は底部311に接触しなくてもよい。
【0021】
メイン側壁部313と内部側壁部315は同じ高さを有することが、別の種類のマッサージ部材500、例えばブラシ部材700(
図9参照)をヘッド部300に装着する上で有利である。にもかかわらず、メイン側壁部313及び内部側壁部315の上端部は接触表面部510の背面520に接触するように高さをさらに延長してもよい。ヘッド部300の底部311も接触表面部510と同様にアーチ状にしてもよい。この場合、底部311は下方に膨らんだ形態を有することが好ましい。
【0022】
図7は、
図2に示したVII-VII線に沿う断面図である。
図7に見られるように、隔壁530は、接触表面部510の背面520から突出延長されてメイン側壁部313と内部側壁部315との間の収容空間に挿入される。これらの隔壁530はメイン側壁部313と内部側壁部315との間の収容空間を複数個の収容空間に分割する。すなわち、メイン側壁部313と内部側壁部315との間に形成されるリング状の収容空間を円周方向に沿って複数個に分割する。このとき、隔壁530の端部は底部311に接触する。これによって、メイン側壁部313と内部側壁部315との間の収容空間に収容された液状の皮膚管理物質は、隔壁530によって分割された収容空間に閉じ込められて他の収容空間に任意に移動できず、接触表面部510に形成された貫通孔511を通してのみ外部に排出可能である。これによって、使用者が本皮膚管理器具を使用するとき、皮膚管理物質が重力によって下方に集中して特定の貫通孔511を通してのみ排出されることを防止し、比較的広い領域において均一に排出させることができる。勿論、隔壁530と底部311との間に所定の間隔を空け、隔壁530同士が形成する分割された収容空間を液状の皮膚管理物質が部分的に移動することを許容してもよい。
【0023】
図8は、貫通孔511を説明するための説明図である。
図8を参照すると、貫通孔511は、接触表面部510から背面520側に向かうにつれて拡径する拡張区間512を有する。貫通孔511は、接触表面部510と拡張区間512との間に配置される直線区間513を有することができる。拡張区間512を通じて液状の皮膚管理物質が比較的接触表面部510の表面に近接することができ、これは、液状の皮膚管理物質を重力によって外部に排出させる上で有利である。
【0024】
接触表面部510の表面に形成される貫通孔511の直径Dは、1~2mmが好ましい。貫通孔511の直径Dが1mm未満の場合、収容部310に収容された液状の皮膚管理物質が貫通孔511から外部に排出されないか、使用困難な程度に少ない量が排出される。貫通孔511の直径Dが2mm以上の場合は、皮膚管理物質を皮膚に塗布してマッサージするのに必要な適量よりも貫通孔511から排出される流量が過多になり、皮膚管理物質の無駄遣いにつながる問題が発生する。貫通孔511に隣接した周辺に該当する接触表面部510の厚さHは3mm以下が好ましい。拡張区間512の角度αは、接触表面部510に垂直な線を基準に45°~75°の角度で拡張されることが好ましい。
【0025】
以上のように、使用者は、比較的粘性の小さいオイルや牛乳、食酢希釈液、緑茶水、レモン水、ワイン、米のとぎ汁などのような皮膚管理物質を皮膚に塗布しようとする時、収容部310に液状の皮膚管理物質を満たし、マッサージ部材500を装着した後、皮膚管理器具を立てて液状の皮膚管理物質が重力によって貫通孔511から排出されるようにしながら皮膚管理物質を皮膚に塗布しマッサージすることができる。このとき、比較的少ない量の皮膚管理物質を皮膚に塗布しようとする場合には、内部側壁部315が形成する内側収容空間にのみ皮膚管理物質を満たして使用し、比較的多い量の皮膚管理物質を皮膚に塗布しようとする場合には、メイン側壁部313と内部側壁部315との間の外側収容空間、及び内部側壁部315が形成する内側収容空間の両方に皮膚管理物質を満たして使用すればよい。
【0026】
一方、比較的粘性の高いローション、クリームなどのような皮膚管理物質を皮膚に塗布しようとする場合には、皮膚管理物質をマッサージ部材500の接触表面部510に付けた後、それを皮膚に擦りつつ塗布すればよい。
【0027】
マッサージ部材500がプラスチック材質で成形される場合、比較的分子間引力が大きく、水素結合をする親水性皮膚管理物質は貫通孔511からよく排出されないが、このとき、貫通孔511に親水性物体、例えば皮膚を接触させると、収容空間に留まっていた皮膚管理物質が引かれて貫通孔511から排出される。
【0028】
本発明に係る皮膚管理器具は、マッサージ部材500がヘッド部300に対して脱着可能である。そのため、種々のマッサージ部材500をヘッド部300に選択的に装着することによって様々な機能を発揮する皮膚管理器具として利用できる。例えば、ヘッド部300に、ブラシ機能を持つブラシ部材700(
図9参照)を装着する場合、本皮膚管理器具をボディブラシとして使用できる。垢を落とす垢すり機能を持つ垢すり部材をヘッド部300に装着してもよい。
【0029】
図9は、ヘッド部300にブラシ部材700が装着された皮膚管理器具の斜視図である。
図9に見られるように、本発明の皮膚管理器具は、ヘッド部300に、多数の繊維710を持つブラシ部材700が脱着可能に装着され得る。
【0030】
図10は、ブラシ部材700がヘッド部300から切り離された様子を示すヘッド部300側の拡大斜視図であり、
図11は、ブラシ部材700が装着されたヘッド部300の断面図である。これらの図に見られるように、ブラシ部材700は、繊維710と、これらの繊維710が植えられる繊維表面部730を有する。ブラシ部材700は、木材又はプラスチック材質の繊維表面部730に多数の穴を形成した後、豚の毛(豚毛)又は馬の毛(馬毛)などのような繊維710を穴に植えることで作製される。
【0031】
ブラシ部材700は、繊維表面部730の外周側の背面750から高さ方向に沿って延長された結合部770を有する。結合部770が結合案内部350に挿入されることで、ブラシ部材700をヘッド部300に装着できる。
【0032】
ブラシ部材700は、ヘッド部300に装着されたとき、繊維表面部730の背面750が結合案内部350、メイン側壁部313及び内部側壁部315の上端に接触することが、コンパクトな構造にできる点で好ましい。このとき、結合案内部350、メイン側壁部313及び内部側壁部315の上端高さ位置は同一であり、繊維表面部730の背面350は水平な平面である。これによって、本皮膚管理器具はコンパクトな構成及び構造でブラシ部材700又はマッサージ部材500をヘッド部300に選択的に装着することができる。
【符号の説明】
【0033】
100 ハンドル
300 ヘッド部
310 収容部
311 底部
313 メイン側壁部
315 内部側壁部
330 拡張部
350 結合案内部
500 マッサージ部材
510 接触表面部
511 貫通孔
590 結合部