(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058721
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】大規模アンテナシステムにおけるリソース割り当て装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20220405BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220405BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20220405BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20220405BHJP
H04B 17/24 20150101ALI20220405BHJP
H04B 17/309 20150101ALI20220405BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W72/04 136
H04W24/10
H04W16/28 130
H04B17/24
H04B17/309
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022007955
(22)【出願日】2022-01-21
(62)【分割の表示】P 2018501842の分割
【原出願日】2016-03-28
(31)【優先権主張番号】62/139,347
(32)【優先日】2015-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/161,398
(32)【優先日】2015-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/200,930
(32)【優先日】2015-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/204,694
(32)【優先日】2015-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/207,619
(32)【優先日】2015-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】スン-フン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】フン-ドン・ノ
(72)【発明者】
【氏名】ドン-ハン・キム
(72)【発明者】
【氏名】チョル-キョ・シン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-スン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-ウ・カク
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン-ジュ・ジ
(72)【発明者】
【氏名】サン-ミン・ロ
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-ボム・キム
(72)【発明者】
【氏名】ジョン-ホ・ヨ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】大規模アンテナシステムにおいて基地局がダウンリンクチャンネル状態を推定するための複数の基準信号に対応する構成情報を端末に通知し、通知した構成情報に基づいて端末からフィードバック情報を受信する装置及び方法を提供する。
【解決手段】チャンネル推定手順は、大規模アンテナを使用する基地局510が基準信号の伝送のために複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報を含む基準信号リソース構成情報(設定情報)を端末520に伝送し610、設定情報により指示されるチャンネル測定リソースのうち一部又は全部を利用して基準信号を端末520に伝送する。この場合、チャンネル測定リソースは、設定情報により指示される個数だけのアンテナポートに対応する。端末520は、測定結果を含むフィードバック情報を基地局510に伝送する620。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局が基準信号を伝送する方法であって、
少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報及びCSI-RSに関するアンテナポートの総個数に係わる情報を含む構成情報を端末に伝送するステップと、
前記少なくとも二つのCSI-RS資源に係わる情報及び前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数に基づいて、複数のCSI-RSを前記端末に伝送するステップと、を有し、
前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数は、少なくとも二つのCSI-RSリソースの個数と一つのCSI-RSに係わるアンテナポートの個数の積と定義され、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、前記ビットマップの少なくとも一つのビットそれぞれに対応する少なくとも一つのリソース要素が前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに対して割り当てられたか否かを指し、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースは、前記端末がチャネル状態を測定するリソースであり、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースそれぞれは、等しい個数のCSI-RSに係わるアンテナポートで構成される、方法。
【請求項2】
前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数は、8個以上であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
無線通信システムにおける基準信号を伝送する基地局であって、
送受信部と、
前記送受信部が少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報及びCSI-RSに係わるアンテナポートの個数に係わる情報を含む構成情報を端末に伝送し、
前記少なくとも二つのCSI-RS資源に係わる情報及び前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数に基づいて、複数のCSI-RSを前記端末に伝送するように制御する制御部と、を有し、
前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数は、前記少なくとも二つのCSI-RSリソースの個数と一つのCSI-RSに係わるアンテナポートの個数の積と定義され、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、前記ビットマップの少なくとも一つのビットそれぞれに対応する少なくとも一つのリソース要素が前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに対して割り当てられたか否かを指し、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースは、前記端末がチャネル状態を測定するリソースであり、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースそれぞれは、等しい個数のCSI-RSに係わるアンテナポートで構成される、基地局。
【請求項4】
前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数は、8個以上であることを特徴とする請求項3に記載の基地局。
【請求項5】
無線通信システムにおける端末による方法であって、
少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報及びCSI-RSに係わるアンテナポートの総個数に係わる情報を含む構成情報を基地局から受信するステップと、
前記少なくとも二つのCSI-RS資源に係わる情報及び前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数に基づいて、複数のCSI-RSを前記基地局から受信するステップと、を有し、
前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数は、少なくとも二つのCSI-RSリソースの個数と一つのCSI-RSに係わるアンテナポートの個数の積と定義され、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、前記ビットマップの少なくとも一つのビットそれぞれに対応する少なくとも一つのリソース要素が前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに対して割り当てられたか否かを指し、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースは、前記端末がチャネル状態を測定するリソースであり、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースそれぞれは、等しい個数のCSI-RSに係わるアンテナポートで構成される、方法。
【請求項6】
前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数は、8個以上であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおける端末であって、
送受信部と、
前記送受信部が少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報及びCSI-RSに係わるアンテナポートの総個数に係わる情報を含む構成情報を基地局から受信し、
前記少なくとも二つのCSI-RS資源に係わる情報及び前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数に基づいて、複数のCSI-RSを前記基地局から受信するように制御する制御部と、を有し、
前記CSI-RSに係わるアンテナポートの総個数は、少なくとも二つのCSI-RSリソースの個数と一つのCSI-RSに係わるアンテナポートの個数の積と定義され、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに関する情報は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、前記ビットマップの少なくとも一つのビットそれぞれに対応する少なくとも一つのリソース要素が前記少なくとも二つのCSI-RSリソースに対して割り当てられたか否かを指し、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースは、前記端末がチャネル状態を測定するリソースであり、
前記少なくとも二つのCSI-RSリソースそれぞれは、等しい個数のCSI-RSに係わるアンテナポートで構成される、端末。
【請求項8】
前記CSI-RSポートの総個数は、8個以上であることを特徴とする請求項7に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大規模アンテナシステムにおいてダウンリンクチャンネル状態情報に基づいてリソース割り当てを実行する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th-generation)通信システムの商用化以後に増加している無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システム又はPre5G通信システムを開発するための努力がなされている。このような理由で、5G通信システム又はPre5G通信システムは、4Gネットワーク以後の通信システム又はLTEシステム以後のシステムと呼ばれる。
【0003】
高いデータ伝送レートを達成するために、5G通信システムは、超高周波(mmfWave)帯域(例えば、60GHz帯域)における実現が考慮されている。超高周波帯域において電波の経路損失の緩和及び電波の伝送距離を増加させるために、5G通信システムではビームフォーミング、大規模多重入力多重出力(massive MIMO)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ、アナログビームフォーミング、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。
【0004】
さらに、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは進化した小型セル、改善された小型セル、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(D2D)、無線バックホール、移動ネットワーク、協力通信、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去などの技術開発がなされている。
【0005】
その他にも、5Gシステムでは進歩した符号化変調(ACM)方式であるFQAM(hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩したアクセス技術であるFBMC(Filter Bbank Multi Carrier)、NOMA(Non-Orthogonal Multiple Access)、及びSCMA(Sparse Code Multiple Access)などが開発されている。
【0006】
5G通信システムで論議されている大規模MIMO、FD-MIMO、及び大規模アンテナ技術が適用される無線通信システム(以下、“大規模アンテナシステム”と称する)は、従来の無線通信システムにおいて多重アンテナより多くの個数のアンテナで構成された複数の配列アンテナを使用することを前提とする。
【0007】
例えば、LTE/LTE-Aシステムでは、送受信アンテナの個数が2,4,8である場合に対する空間多重化がサポートされる。この場合、ランクは、最大8までサポートできる。
【0008】
それによって、従来の無線通信システムに比べて相対的に多くの8個以上のアンテナを使用する大規模アンテナシステムで、ダウンリンクのチャンネル状態を考慮して高効率のデータ送受信を実行するための方案を用意することが必要であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、大規模アンテナシステムにおいて基地局がダウンリンクチャンネル状態を推定するための複数の基準信号に対応する構成情報を端末に通知し、通知した構成情報に基づいて上記端末からフィードバック情報を受信する装置及び方法を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、大規模アンテナシステムにおいてデータ送受信を遂行するためのチャンネル状態情報を生成し、この生成したチャンネル状態情報を基地局と端末との間で共有する装置及び方法を提供することにある。
【0011】
また、本発明の目的は、大規模アンテナシステムにおいて基地局が大規模アンテナをサポートするためのチャンネル状態情報基準信号(CSI-RS)を設定する装置及び方法を提供することにある。
【0012】
さらに、本発明の目的は、大規模アンテナシステムにおいて端末が無線チャンネル状態を測定し、この測定によるチャンネル状態情報を基地局にフィードバックする装置及び方法を提供することにある。
【0013】
本発明の目的は、大規模アンテナシステムにおいて端末が単一ユーザーモード(SU-MIMO)とマルチユーザーモード(MU-MIMO)を考慮したチャンネル状態情報を構成して基地局にフィードバックする装置及び方法を提供することにある。
【0014】
なお、本発明の目的は、大規模アンテナシステムにおいて基地局が端末からフィードバックされるチャンネル状態情報に基づいてSU-MIMOモードとMU-MIMOモードのうち一つとして決定した多重伝送モードにより上記端末にデータを送受信する装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、多重搬送波を利用する多重アクセス方式の無線通信システムにおける無線端末がチャンネル状態を報告する方法は、基地局から無線リソース構成情報を受信するステップ、受信した無線リソース構成情報を用いて受信した少なくとも一つ又は複数のチャンネル状態指示基準信号に基づいて多重アクセス方式による単一ユーザーモードとマルチユーザーモードの各々に対応するチャンネル状態情報を獲得するステップ、単一ユーザーモードに対応して獲得したチャンネル状態情報とマルチユーザーモードに対応して獲得したチャンネル状態情報に基づいて単一ユーザーモードとマルチユーザーモードのうちいずれか一つを伝送モードとして決定するステップ、及び決定した伝送モードを指示する伝送モード識別情報を基地局にフィードバックするステップを有する。
【0016】
本発明の他の態様によれば、多重搬送波を利用する多重アクセス方式の無線通信システムにおいてチャンネル状態を報告する無線端末は、基地局から無線リソース構成情報を受信し、基地局からチャンネル状態情報を送信する通信部及び受信した無線リソース構成情報を用いて受信した少なくとも一つ又は複数のチャンネル状態指示基準信号に基づいて多重アクセス方式による単一ユーザーモードとマルチユーザーモードの各々に対応するチャンネル状態情報を獲得し、単一ユーザーモードに対応して獲得したチャンネル状態情報とマルチユーザーモードに対応して獲得したチャンネル状態情報に基づいて単一ユーザーモードとマルチユーザーモードのうちいずれか一つを伝送モードとして決定し、決定した伝送モードを指示する伝送モード識別情報を通信部を通じて基地局へフィードバックする制御部を含む。
【0017】
本発明の他の態様によれば、大規模アンテナを使用する無線通信システムにおけるダウンリンクに対するリソース割り当て情報を伝送する基地局は、チャンネル状態情報のフィードバックのために構成された複数の基準信号構成グループを含む一つの基準信号構成情報を生成する制御部と、生成した一つの基準信号構成情報を端末へ伝送する通信部とを含み、複数の基準信号構成グループの各々は所定のリソース割り当て領域を構成するリソース要素のうちダウンリンクのチャンネル状態を測定するために使用する基準信号ポートを指示する情報を含む。
【0018】
さらに、本発明の他の態様によれば、大規模アンテナを使用する基地局がダウンリンクのチャンネル状態を測定するための基準信号を伝送する方法が提供される。その方法は、基準信号の伝送のために複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報を含む基準信号リソース構成情報を端末に伝送するステップと、基準信号リソース構成情報に含まれている複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報により指示されるチャンネル測定リソースのうち一部又は全部を利用して基準信号を端末に伝送するステップとを有し、チャンネル測定リソースは、複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報との組み合わせにより指示される個数だけのアンテナポートに対応する。
【0019】
本発明の他の態様によれば、大規模アンテナを使用する無線通信システムにおけるダウンリンクのチャンネル状態を測定するための基準信号を伝送する基地局が提供される。この基地局は、基準信号の伝送のために複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報を含む基準信号リソース構成情報を構成する制御部と、基準信号リソース構成情報を端末に伝送し、基準信号リソース構成情報に含まれた複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報により指示されるチャンネル測定リソースのうち一部又は全部を用いて基準信号を端末に伝送する通信部とを含み、チャンネル測定リソースは、複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報との組み合わせにより指示される個数だけのアンテナポートに対応する。
【0020】
また、本発明の他の態様によれば、多重搬送波を利用する多重アクセス方式の無線通信システムにおける無線端末がチャンネル状態を報告する方法が提供される。その方法は、基地局から複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報を含む基準信号リソース構成情報を受信するステップと、基準信号リソース構成情報に含まれた複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報により指示されるチャンネル測定リソースのうち一部又は全部を用いて基準信号を受信するステップと、受信した基準信号を測定したダウンリンクチャンネル状態によるフィードバック情報を基地局に報告するステップとを有し、チャンネル測定リソースは、複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報との組み合わせにより指示される個数だけのアンテナポートに対応する。
【0021】
さらに、本発明の他の態様によれば、多重搬送波を利用する多重アクセス方式の無線通信システムにおけるチャンネル状態を報告する無線端末が提供される。この無線端末は、基地局から複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報を含む基準信号リソース構成情報を受信し、ダウンリンクチャンネル状態によるフィードバック情報を基地局に報告する通信部と、基準信号リソース構成情報に含まれた複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報により指示されるチャンネル測定リソースのうち一部又は全部を用いて基準信号を受信するように通信部を制御し、受信した基準信号を測定したダウンリンクチャンネル状態によるフィードバック情報を構成する制御部とを含み、チャンネル測定リソースは、複数の基準信号構成情報と基準信号ポート情報との組み合わせにより指示される個数だけのアンテナポートに対応する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明により提案される多様な実施形態によるFD-MIMOシステムを示す図である。
【
図2】本発明により提案される多様な実施形態による無線通信システムにおけるアンテナ配列の例を示す図である。
【
図3】本発明により提案される多様な実施形態によるFD-MIMOシステムにおける無線リソースの一例を示す図である。
【
図4】本発明により提案される多様な実施形態のために、干渉測定リソース(IMR)が適用される2個の基地局で伝送する信号を示す図である。
【
図5】本発明により提案される多様な実施形態による多重アクセス方式をサポートする無線通信システムの一例を示す図である。
【
図6】本発明により提案される多様な実施形態による多重アクセス方式をサポートする無線通信システムにおけるチャンネル推定手順を示す図である。
【
図7】本発明により提案される多様な実施形態による基地局の構成を示す図である。
【
図8】本発明により提案される多様な実施形態による端末の構成を示す図である。
【
図9】本発明により提案される多様な実施形態により基地局で実行する制御手順を示すフローチャートである。
【
図10】本発明により提案される多様な実施形態により端末で実行する制御手順を示すフローチャートである。
【
図11】本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて端末が多重伝送モードを指示する識別情報を決定する制御フローを示す図である。
【
図12】本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて端末がSU/MUインジケータをwCQIに基づいてフィードバックするシナリオを示す図である。
【
図13】本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて端末がSU/MUインジケータをsCQIに基づいてフィードバックするシナリオを示す図である。
【
図14】本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて端末がSU/MUインジケータをwCQIとsCQIに別々にフィードバックするシナリオを示す図である。
【
図15】本発明により提案される多様な実施形態による大規模多重アンテナシステムにおいてアンテナ構成及び測定のためのCSI-RSの構成例を示す図である。
【
図16】本発明により提案される実施形態によるFD-MIMOシステムにおいて複数のCSI-RS構成のための複数のCSI-processを設定する例を示す図である。
【
図17】本発明により提案される実施形態によるFD-MIMOシステムにおいて複数のCSI-RS構成のための一つのCSI-processを設定する例を示す図である。
【
図18】本発明により提案される多様な実施形態によるFD-MIMOシステムにおいてCSI-RSの構成に対する一例を示す図である。
【
図19】本発明により提案される多様な実施形態により、一つのCSIプロセスに複数のCSI-RS構成を連係(link)するための設定例を示す図である。
【
図20】本発明により提案される多様な実施形態により、複数のCSI-RSリソース位置を用いてCSIを生成する例を示す図である。
【
図21】本発明により提案される多様な実施形態により、基地局がCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスをマッピングする例を示す図である。
【
図22】本発明により提案される多様な実施形態により交差点基準信号の位置に対する例を示す図である。
【
図23】本発明により提案される多様な実施形態により、ビットマップを用いて基地局のCSI-RSパンクチャパターンを端末が認知する例を示す図である。
【
図24】本発明により提案される多様な実施形態により、複合ビットマップ指示によるCSI-RSパンクチャパターンを認知するようにする例を示す図である。
【
図25】本発明により提案される多様な実施形態によりFD-MIMOシステムで使用されないCSI-RSを通知する例を示す図である。
【
図26】本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて各CSI-RSリソースが一部CSI-RSポートインデックスを共有する例を示す図である。
【
図27】本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて各CSI-RSリソースが一部CSI-RSポートインデックスを共有する他の例を示す図である。
【
図28】本発明により提案される多様な実施形態により複数のCSI-RSが設定される一つのCSIプロセスの一例を示す図である。
【
図29】本発明により提案される多様な実施形態により、複数のCSI-RSが設定される一つのCSIプロセスの他の例を示す図である。
【
図30】本発明により提案される多様な実施形態により、CSI-RSポートを設定する他の例を示す図である。
【
図31】本発明により提案される多様な実施形態により、チャンネル測定リソース(CMR)パターンの一例を示す図である。
【
図32】本発明により提案される多様な実施形態により、リソースインジケータによりCMRパターンが指示される例を示す図である。
【
図33】本発明により提案される多様な実施形態によるCSI-RSリソースを割り当てるパターンに対する一例を示す図である。
【
図34】本発明により提案される多様な実施形態により、CSI-RSリソースを割り当てるパターンに対する他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
下記の説明において、本発明に関連した公知の機能又は構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明の機能を考慮して定義されたものであって、ユーザー、運用者の意図、又は慣例によって変わることができる。したがって、上記用語は、本明細書の全体内容に基づいて定義されなければならない。
【0025】
図1は、本発明により提案される多様な実施形態によるFD-MIMOシステムを示す。
【0026】
図1を参照すると、基地局はアンテナセット100を用いて無線信号を伝送する。このアンテナセット100を構成する複数の送信アンテナ(例えば、8個以上)は相互に最小距離を維持するように配置される(参照番号110)。
【0027】
基地局は、アンテナセット100を構成する複数の送信アンテナを利用する高次(high order)マルチユーザーMIMOにより複数の端末に無線信号を送信できる。高次MU-MIMOは、複数の基地局送信アンテナを用いて複数の端末に空間的に分離された送信ビームを割り当ててデータを送信する。この高次MU-MIMOは、同一の時間及び周波数リソースを用いてなされることができる。
【0028】
FD-MIMOシステムにおいて、端末は、チャンネル状況及び干渉のサイズを正確に測定し、これを利用して効果的なチャンネル状態情報を基地局へ伝送しなければならない。基地局は、チャンネル状態情報に基づいて端末に対して適用する伝送モード(SU-MIMO、MU-MIMO)、伝送速度、プリコーディングなどを決定できる。MU-MIMOをサポートするために、基地局は、端末からMU-MIMOに関するチャンネル状態情報のフィードバックを受信する必要がある。
【0029】
したがって、本発明により提案される実施形態では、FD-MIMOシステムにおいて基地局が特定端末に対して伝送モードとしてSU-MIMOとMU-MIMOのうちいずれか一つを選択的に適用できる方案を用意する。
【0030】
図2は、本発明により提案される多様な実施形態による無線通信システムにおけるアンテナ配列の例を示す。
【0031】
図2を参照すれば、大規模MIMOシステム又はFD-MIMOシステムにおけるアンテナセットは、2次元で配列される複数のアンテナ(8個以上)を含むことができる。上記アンテナセットは、例えば、数十個又はそれ以上の送信アンテナを含むことができる。複数の送信アンテナは、一定の距離を維持するように配置される。一定の距離は、例えば、送信される無線信号の波長の長さの半分の倍数に該当する。
【0032】
基地局の送信装置は、例えば、横軸に配列されるNH個のアンテナと縦軸に配列されるNV個のアンテナを用いて端末へ信号を伝送する。この場合、基地局送信装置は、複数の送信アンテナ別にプリコーディング(precoding)を適用し、これに基づいて複数の端末へ信号を送信できる。
【0033】
したがって、本発明により提案される実施形態では、大規模MIMOシステム又はFD-MIMOシステムで全体システムの容量側面で最適の性能を導き出すように基準信号のためのリソースとトラフィックチャンネル伝送のためのリソースとの間で適切な配分を実行する方案が備えられる。
【0034】
図3は、本発明により提案される多様な実施形態によるFD-MIMOシステムにおける無線リソースの一例を示す。
【0035】
図3を参照すれば、無線リソースは、時間軸と周波数軸により定義される。時間軸は、一つのサブフレームからなる。周波数軸は、一つのリソースブロック(RB)からなる。一つのサブフレームは14個のOFDMシンボルを含み、一つのリソースブロックは12個のサブキャリアを含むことができる。この場合、無線リソースは、固有周波数及び時間位置を有する168個のリソース要素(RE)で構成される。
【0036】
無線リソースでは、CRS(Cell specific RS)、DMRS(Demodulation Reference Signal)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、CSI-RS(Channel Status Information Reference Signal)、その他の制御チャンネル(PHICH、PCFICH、PDCCCH)などの異なるタイプの信号が伝送され得る。
【0037】
CRSは、一つのセルに属するすべての端末のために周期的に伝送される基準信号である。CRSは、複数の端末が共通に使用できる。DMRSは、特定端末のために伝送される基準信号である。DMRSは、該当端末にデータを伝送する場合にのみ伝送され得る。PDSCHは、ダウンリンクに伝送されるデータチャンネルであって、データ領域で基準信号が伝送されないREを用いて伝送され得る。CSI-RSは、一つのセルに属する端末のために伝送される基準信号であって、チャンネル状態を測定するために利用される。複数のCSI-RSは、一つのセルで伝送される。その他の制御チャンネル(PHICH、PCFICH、PDCCH)は、端末がPDSCHを受信するのに必要な制御情報を提供するか、あるいはアップリンクのデータ送信に対するHARQをオペレーティングするためのACK/NACKを伝送するために使用され得る。
【0038】
基地局は、A,B,C,D,E,F,G,H,I,Jで表示された位置のREのうち一部又は全体でCSI-RSを伝送し、あるいはミューティングを適用することができる。CSI-RSは、伝送するアンテナポート数に従って2個、4個、8個のREで伝送される。
【0039】
例えば、アンテナポートが2個である場合に特定パターンの半分でCSI-RSが伝送され、アンテナポートが4個である場合に特定パターンの全体でCSI-RSが伝送され、アンテナポートが8個である場合に2個のパターンを用いてCSI-RSが伝送される。
【0040】
端末は、CSI-RS以外にCSI-IM(又はIMR(Interference Measurement Resources)を基地局からの割り当てを受信できる。CSI-IMのリソースは、4ポートをサポートするCSI-RSと同一のリソース構成と位置を有することができる。CSI-IMは、一つ以上の基地局からデータを受信する端末が隣接した基地局から干渉を正確に測定するためのリソースである。例えば、基地局はCSI-RSと2個のCSI-IMリソースを構成し、一つのCSI-IMで隣接基地局が常に信号を伝送するようにし、他の一つのCSI-IMで隣接基地局が常に信号を伝送しないようにして隣接基地局の干渉量を測定できる。
【0041】
基地局は、ダウンリンクチャンネル状態を測定するために基準信号、すなわちCRS又はチャンネル状態情報基準信号(CSI-RS)を端末に伝送する。端末は、基地局により伝送されるCRS又はCSI-RSを用いて基地局とこの端末との間のチャンネル状態を測定できる。チャンネル状態は、基本的にいくつかの要素が考慮されなければならず、ここで、ダウンリンクでの干渉量が含まれ得る。ダウンリンクでの干渉量は、隣接基地局に属するアンテナにより発生する干渉信号及び熱雑音などが含まれる。ダウンリンクでの干渉量は、端末がダウンリンクのチャンネル状況を判定するのに重要であり得る。
【0042】
端末は、ダウンリンクのチャンネル状態に関する情報を基地局へフィードバックできる。端末は、例えば、基地局が伝送する基準信号を測定し、この測定により取り出された情報を基地局へフィードバックする。この端末がフィードバックする情報は、ランクインジケータ(RI)、プリコーダマトリックスインジケータ(PMI)、チャンネル品質インジケータ(CQI)などを含むことができる。
【0043】
RIは、端末が現在チャンネル状態で受信する特定階層の個数であり、PMIは、端末が現在チャンネル状態で好むプリコーディングマトリックスに対するインジケータであり、CQIは、端末が現在のチャンネル状態で受信できる最大データ伝送レートである。CQIは、最大データ伝送レートに類似に活用できる信号対干渉及び雑音電力比(SINR)、最大の誤り訂正符号化率及び変調方式、周波数当たりデータ効率などに代替可能である。
【0044】
RI、PMI、CQIは、相互に関連されている。例えば、プリコーディングマトリックスは、ランクごとに異なって定義される。したがって、RIが1の値を有する場合のPMI値と、RIが2の値を有する場合のPMI値は、これら値が同一であっても解析が異なるようになる。また、端末がCQIを決定する場合にも基地局に提供したランク値とPMI値が基地局で適用されたと仮定する。すなわち、端末がRI_X、PMI_Y、CQI_Zを基地局に提供した場合、ランクがRI_Xであり、プリコーディングがPMI_Yである場合、端末がCQI_Zに該当するデータ伝送レートを受信できることを意味する。このように、端末は、CQIを計算する場合に基地局にどの伝送方式を遂行するかを仮定することによって、該当伝送方式で実際の伝送を遂行する場合に最適化した性能を獲得可能にする。
【0045】
チャンネル情報の生成及び報告を実行するために大規模アンテナを有する基地局の場合、8個以上のアンテナのチャンネルを測定する基準信号リソースを構成して端末に伝送しなければならない。この場合、使用可能なCSI-RSリソースは最大48個のREを使用できるが、現在一つのセル当たり8個までのCSI-RSを設定することが可能である。したがって、8個以上のCSI-RSポートに基づいて動作するFD-MIMOシステムをサポートするために新たなCSI-RS設定方法が必要となる。
【0046】
図4は、本発明で提案する多様な実施形態のために、IMRが適用される2個の基地局で伝送する信号を示す。
【0047】
図4を参照すると、eNB Aはセル(cell)A内に位置する端末に対してIMR Cを設定する。eNB BはセルB内に位置する端末に対してIMR Jを設定する。すなわち、セルA内に位置する端末は、eNB Aで伝送するPDSCHを受信し、このためにeNB Aにチャンネル状態情報を通知しなければならない。
【0048】
端末は、チャンネル状態情報を生成するために、チャンネルのEs/(Io+No)(信号エネルギー対干渉及び雑音電力比)を測定しなければならない。IMRは、端末が干渉及び雑音強さを測定可能なようにする。
【0049】
eNB AとeNB Bが同時に信号を伝送する場合、相互に干渉を発生させる可能性がある。すなわち、eNB Bで伝送される信号は、eNB Aから信号を受信している端末に干渉として作用できる。また、eNB Aで伝送される信号は、eNB Bから信号を受信している端末に干渉として作用できる。
【0050】
eNB Aは、セルA内に位置した端末がeNB Bによって発生する干渉を測定するようにIMR Cを該当端末に設定する。eNB Aは、IMR Cの位置で信号を伝送しない。その結果、端末がIMR Cで受信する信号は、参照番号400及び410のようにeNB Bで伝送した信号である。すなわち、端末は、IMR CでeNB Bにより伝送された信号のみを受信するようになり、この信号の受信強さを測定してeNB Bにより発生する干渉強度を判定可能になる。同様に、eNB Bは、セルB内に位置した端末がeNB Aにより発生する干渉を測定するようにIMR Jを該当端末に設定できる。この場合、eNB Bは、IMR Jの位置で信号を伝送しない。
【0051】
IMRを使用する場合、他のeNB又は伝送位置で発生する干渉の強さを効果的に測定できる。すなわち、複数のセルが共存する多重セル移動通信システム又は分散アンテナシステムにおいてIMRを活用して隣接セルで発生する干渉の強さ又は隣接伝送位置で発生する干渉の強さを効果的に測定できる。また、IMRを用いてMU-MIMO干渉の強さも測定できる。
【0052】
上記に基づいて提案される実施形態では、大規模MIMOシステムまたはFD-MIMOシステムにおいて端末が基地局へダウンリンクに対応するチャンネル状態情報を報告することによって、基地局による効率的なリソース割り当てなどが実行可能にする方案を用意する。
【0053】
このための一実施形態によると、大規模MIMOシステム又はFD-MIMOシステムで特定端末に対してSU-MIMOとMU-MIMOを選択的に適用できる方案を用意する。
【0054】
このための一実施形態によれば、大規模MIMOシステム又はFD-MIMOシステムにおいて、全体システムの容量側面で最適の性能を導き出すように基準信号のためのリソースとトラフィックチャンネル伝送のためのリソースとの間で適切な配分を遂行する方案が備えられる。
【0055】
図5は、本発明により提案される多様な実施形態による多重アクセス方式をサポートする無線通信システムの一例を示す。
【0056】
図5を参照すれば、基地局510は、複数のセルを管理し、複数のセルに分布する端末(端末#1乃至端末#N)520-1,520-Nとの信号送受信を実行する。基地局510は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)のような多重搬送波(multi-carrier)を利用する多重アクセス方式に基づいて信号を送信又は受信することができる。
【0057】
基地局510と端末#1乃至端末#N520-1,520-Nは、多重アクセス方式をサポートするために、複数の送信又は受信アンテナを含む。基地局510は、NTx個の送信アンテナを具備し、端末#1乃至端末#N 520-1,520-Nは、各々NRx1個又はNRx2個の受信アンテナを具備すると仮定する。
【0058】
基地局510は、設定情報及びチャンネル推定のための基準信号を端末#1乃至端末#N 520-1,520-Nへ伝送する。設定情報は、CSI-RSに関する設定情報、RRC情報の全体または一部を含むことができる。
【0059】
基地局510は、設定情報により定められたタイミングで端末からフィードバック情報を受信する。基地局510は、少なくとも受信したフィードバック情報に基づいて伝送方法を決定できる。この場合、基地局は、決定した伝送方法に基づいて端末と信号を送信又は受信することができる。
【0060】
端末#1乃至端末#N 520-1,520-Nは、基地局510から設定情報を受信できる。端末#1乃至端末#N 520-1,520-Nは、基地局510から受信した基準信号(CSI-RS等)に基づいてチャンネル推定を実行できる。端末#1乃至端末#N 520-1,520-Nは、チャンネル推定による情報に基づいてフィードバック情報を構成し、この設定情報により定められたタイミングで基地局510へ構成したフィードバック情報を伝送する。この場合、端末#1乃至端末#N 520-1,520-Nは、基地局510が少なくともフィードバック情報に基づいて決定した伝送方法により基地局510と信号を送信又は受信することができる。
【0061】
図6は、本発明により提案される多様な実施形態による多重アクセス方式をサポートする無線通信システムにおけるチャンネル推定手順を示す。
【0062】
図6を参照すれば、ステップ610において、基地局510は、設定情報及びチャンネル推定のための基準信号を端末520に伝送し、端末520は、基地局510により伝送された設定情報及びチャンネル推定のための基準信号を受信できる。設定情報は、CSI-RSに関する設定情報、RRC情報の全体又は一部を含むことができる。
【0063】
一実施形態によると、基地局510は、効果的なデータ送受信を実行するためのチャンネル状態情報を生成し、この生成したチャンネル状態情報を設定情報に含めて端末520へ提供できる。
【0064】
ステップ620において、端末520は、チャンネル推定による結果に基づいて備えられたフィードバック情報を基地局510へ伝送し、基地局510は、端末520により伝送されたフィードバック情報を受信する。フィードバック情報は、RI、PMI、sCQIとwCQIのうち少なくとも一つのCQI以外にSU/MUインジケータSMIをさらに含むことができる。SMIは、ダウンリンクに対するチャンネル推定を通じて、現在チャンネル状況を考慮する場合、好む多重伝送モードとしてSU-MIMOモードとMU-MIMOモードのうちいずれか一つを指示する情報である。
【0065】
図7は、本発明により提案される多様な実施形態による基地局の構成を示す。
【0066】
図7を参照すると、基地局は、制御部710と通信部720を含む。制御部710は、基地局を構成するすべての構成の状態及び動作を制御できる。通信部720は、制御部710の制御により相手デバイス(例えば、端末)との通信を実行する。
【0067】
制御部710は、例えば、端末のチャンネル推定のためのCSI-RSリソースを端末に割り当てる。CSI-RSリソースによるチャンネル推定は、水平及び垂直成分に対するチャンネル推定をすべて含むことができる。制御部710は、フィードバックリソース及びフィードバックタイミングを端末に割り当てることができる。制御部710は、特定端末に対して割り当てられたフィードバックタイミングで特定端末により報告されるフィードバック情報を受信し、受信したフィードバック情報を解析できる。このために、制御部710は、リソース割り当て部712を内部に具備できる。
【0068】
リソース割り当て部712は、端末が垂直及び水平成分チャンネルを各々推定するように、CSI-RSをそれぞれのリソースに割り当て、該当リソースを用いてCSI-RSを通信部720を通じて相手デバイスに伝送できる。リソース割り当て部712は、複数の端末からのフィードバック情報が衝突しないように、各端末へのフィードバック設定及びフィードバックタイミングを割り当て、該当タイミングで設定されたフィードバック情報を受信できる。リソース割り当て部712は、受信したフィードバック情報の解析も遂行することができる。
【0069】
図7は、リソース割り当て部712が制御部710内で別途のブロックで構成されることを示すが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、制御部710がリソース割り当て部712の代わりにその機能を実行してもよく、この場合、リソース割り当て部712は、別途のブロックで構成される必要はない。また、リソース割り当て部712は、制御部710の内部でなく基地局を構成するための別途の構成で具備されてもよい。
【0070】
一実施形態によれば、制御部710は、各々の端末に報告されるフィードバック情報に基づいて該当端末に対してSU-MIMO伝送が適合するか、あるいはMU-MIMO伝送が適合するかを判定できる。制御部710は、その判定結果に基づいて該当端末に対してSU-MIMO伝送又はMU-MIMO伝送をサポートできる。
【0071】
より具体的に説明すれば、制御部710は、少なくとも2個の基準信号の各々に対する設定情報を端末に伝送するように通信部720を制御する。制御部710は、少なくとも2個の基準信号を測定できる。制御部710は、フィードバック設定情報を端末に伝送するように通信部720を制御する。フィードバック設定情報は、端末が少なくとも2個の基準信号を測定した結果によるフィードバック情報を生成するように構成され得る。
【0072】
この場合、制御部710は、少なくとも2個の基準信号を端末に伝送し、フィードバック設定情報によるフィードバックタイミングで端末から伝送されるフィードバック情報を受信するように通信部720を制御することができる。
【0073】
上記のように、高次(high order)MU-MIMO伝送がより頻繁に発生するFD-MIMOシステムにおいて、基地局は、端末からチャンネル品質インジケータ(CQI)のフィードバックを受信することができる。CQIは、SU-MIMO伝送が適合するか、あるいはMU-MIMO伝送が適合するかを通知できる。この場合、端末がMU-MIMOに関するチャンネル情報を不要にフィードバックすることを防止し、基地局がチャンネル環境に適合するようにSU-MIMOとMU-MIMOのうちいずれか一つを動作させるようにする。
【0074】
他の実施形態によると、制御部710は、FD-MIMO伝送に基づいて高効率データ送信及び受信を実行するための全般的な動作を実行できる。制御部710は、例えば、複数のCSI-RSに関する構成情報を端末に通知することで、この通知した構成情報により端末がフィードバック情報を生成可能にする。
【0075】
より具体的に説明すれば、制御部710は、通信部720を制御して少なくとも一つ以上の基準信号の各々に対する設定情報を端末に伝送する。制御部710は、少なくとも一つ以上の基準信号を生成する。制御部710は、通信部720を制御して端末が測定結果によるフィードバック情報を生成するためのフィードバック設定情報を端末に伝送できる。
【0076】
制御部710は、少なくとも一つ以上の基準信号を、通信部720を制御して端末に伝送し、フィードバック設定情報によるフィードバックタイミングで通信部720を通じて端末から伝送されるフィードバック情報を受信できる。
【0077】
制御部710は、例えば、端末にフィードバック設定情報を伝送し、端末にCSI-RSを伝送し、フィードバック設定情報及びCSI-RSに基づいて生成されたフィードバック情報を端末から受信できる。この場合、制御部710は、基地局の各アンテナポートグループに対応するフィードバック設定情報及びアンテナポートグループ間の関係に基づいた追加フィードバック設定情報を端末に伝送するために通信部720を制御する。
【0078】
制御部710は、例えば、フィードバック情報に基づいてビームフォーミングされたCSI-RSを端末に伝送し、CSI-RSに基づいて生成されたフィードバック情報を端末から受信できる。
【0079】
上記した実施形態によれば、基地局は、自身がオペレーティングするTXRUの数又は他の通信状況に合わせて多様な数のCSI-RSを設定できる。この場合、端末が基地局の設定に合わせて効果的にチャンネル状態情報を生成させることによって、CQIのミスマッチを減少させ、報告されたチャンネル状態情報に対する基地局での追加的な加工を低減させ得る。
【0080】
通信部720は、端末にデータ、基準信号、及びフィードバック情報を送受信する。通信部720は、例えば、制御部710の制御下に割り当てられたリソースを通じてCSI-RSを端末へ伝送し、端末からフィードバックされるチャンネル情報を受信することができる。
【0081】
図8は、本発明により提案される多様な実施形態による端末の構成を示す。
【0082】
図8を参照すれば、端末は、制御部810と通信部820を含む。制御部810は、端末を構成するすべての構成の状態及び動作を制御する。通信部820は、制御部810の制御により相手デバイス(例えば、基地局)との通信を実行できる。
【0083】
端末は、遂行される機能に従って多様な構成をさらに含むことができる。端末は、例えば、現在状態を表示する表示部、ユーザーから機能実行のための信号が入力される入力部、及びデータを格納する格納部をさらに具備できる。
【0084】
制御部810は、例えば、基地局から割り当てられた情報によってフィードバック情報を生成する。制御部810は、生成したチャンネル情報を基地局から割り当てられたタイミング情報によりフィードバックするように通信部820を制御する。このために、制御部810は、チャンネル推定部812を内部に含む。
【0085】
チャンネル推定部812は、基地局から受信されるCSI-RS及びフィードバック割り当て情報を通じて必要なフィードバック情報をは判定し、それによって受信されたCSI-RSを用いてチャンネルを推定する。
【0086】
図面では、チャンネル推定部812が制御部810内で別途のブロックで構成されることを示すが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、制御部810がチャンネル推定部812の代わりにその機能を遂行してもよく、この場合、チャンネル推定部812は、別のブロックで構成される必要はない。また、チャンネル推定部812は、制御部810の内部でなく基地局を構成するための別の構成で具備されてもよい。
【0087】
一実施形態によると、制御部810は、少なくとも一つ以上の基準信号リソースの各々に関する設定情報又は少なくとも2個の基準信号の各々に対する設定情報を基地局から受信するように通信部820を制御することができる。制御部810は、フィードバック設定情報を基地局から受信するように通信部820を制御する。フィードバック設定情報は、端末が基地局により伝送される少なくとも2個の基準信号を測定し、測定した結果によるフィードバック情報を生成する場合考慮され得る。
【0088】
制御部810は、通信部820を通じて受信される少なくとも一つ以上の基準信号又は少なくとも2個の基準信号の各々を測定し、測定した結果とフィードバック設定情報に基づいてフィードバック情報を生成する。制御部810は、生成されたフィードバック情報をフィードバック設定情報によるフィードバックタイミングで基地局へ伝送するように通信部820を制御できる。
【0089】
制御部810は、例えば基地局からCSI-RSを受信し、受信したCSI-RSに基づいてフィードバック情報を生成する。制御部810は、生成したフィードバック情報を基地局に伝送する。この場合、制御部810は、基地局のアンテナポートグループごとにプリコーディングマトリックスを各々選択し、基地局のアンテナポートグループ間の関係に基づいて一つの追加プリコーディングマトリックスをさらに選択できる。
【0090】
制御部810は、例えば、基地局からCSI-RSを受信し、受信したCSI-RSに基づいてフィードバック情報を生成できる。制御部810は、生成したフィードバック情報を基地局に伝送する。この場合、制御部810は、基地局のすべてのアンテナポートグループに対する一つのプリコーディングマトリックスを選択できる。
【0091】
制御部810は、例えば、基地局からフィードバック設定情報を受信し、基地局からCSI-RSを受信し、受信したフィードバック設定情報及び受信したCSI-RSに基づいてフィードバック情報を生成する。制御部810は、生成したフィードバック情報を基地局に伝送する。この場合、制御部810は、基地局の各アンテナポートグループに対応するフィードバック設定情報及びアンテナポートグループ間の関係に基づいた追加的フィードバック設定情報を受信することができる。
【0092】
通信部820は、多様な通信方式のうち少なくとも一つの通信方式に基づき、相手デバイス(例えば、基地局)とデータを含む多様な形態の信号を送信又は受信する。通信部820は、相手デバイスとの通信のために、制御部810の制御を受けることができる。
【0093】
通信部820は、例えば、制御部810の制御下にSU-MIMOとMU-MIMOの送信動作を効果的に実行するためのチャンネル品質インジケータ情報を相手デバイス、すなわち基地局に伝送できる。通信部820は、制御部810の制御下にフィードバック情報を基地局に伝送する。
【0094】
図9は、本発明により提案される多様な実施形態により基地局で遂行する制御フローを示すフローチャートである。
【0095】
図9を参照すると、基地局は、ステップ910において、設定情報を端末へ伝送する。基地局は、ステップ920において、設定情報により所定のタイミングで端末からフィードバック情報を受信する。基地局は、ステップ930で、少なくとも受信したフィードバック情報に基づいて伝送方法を決定できる。この場合、基地局は、決定した伝送方法に基づいて端末と信号を送信又は受信することができる。
【0096】
一実施形態によれば、基地局は、基地局設定情報を構成し、構成した基地局設定情報を端末に伝送する。基地局設定情報は、CSI-RSに関する設定情報、RRC情報の全体又は一部を含む。基地局設定情報の一例を下記の<表1>のように定義できる。
【0097】
【0098】
上記<表1>を参照すれば、基地局設定情報は、CSI-RS設定情報(CSI-RS setting)を含むことができる。CSI-RS設定情報は、端末がCSI-RSに対するポートの個数、各CSI-RSが伝送されるタイミング及びリソース位置、シーケンス情報、及びPC情報などの全体又は一部を確認するために使用される。例えば、基地局は、PC値を端末に与えることができる。この場合、端末は、基地局が与えられたPC値をPDSCHに対して正確なCQIを計算するのに利用できる。
【0099】
基地局設定情報は、複数のチャンネル情報に対応する情報を含むことができる。基地局設定情報は、例えば、該当フィードバックが2個のCSI-RS(CSI-RS-1,CSI-RS-2)に対するものである場合、2個のCSI-RS(CSI-RS-1,CSI-RS-2)に関する第1のチャンネル情報に対応する情報(first channel information(SU-MIMO):CSI-RS-1)と、第2のチャンネル情報に対応する情報(second channel information(MU-MIMO):CSI-RS-2)を含むことができる。
【0100】
第1のチャンネル情報と第2のチャンネル情報は、各々SU-MIMOとMU-MIMOに該当するCSI-RSを示すと仮定する。一方、第1のチャンネル情報と第2のチャンネル情報は、各々MU-MIMOとSU-MIMOに該当するCSI-RSを示すと仮定することもできる。
【0101】
基地局設定情報は、フィードバックモード(reporting or feedback mode)情報を含むことができる。フィードバックモード情報は、端末により生成されて基地局に報告するフィードバック情報のタイプを示す情報であり得る。すなわち、フィードバックモード情報は、端末がCSI-RS-1とCSI-RS-2を用いてSU-MIMOとMU-MIMOに対する最適のランク、プリコーディングマトリックスなどを定義する2個のPMI i1とi2及びCQIを生成して基地局に報告するように通知するものである。加えて、フィードバックモード情報は、i2とCQIが各々サブバンド別情報として報告されなければならないか、あるいは広帯域情報として報告されなければならないかを通知する内容も含むことができる。
【0102】
基地局設定情報は、PMIコードブック情報を含むことができる。PMIコードブック情報は、コードブックのうち現在チャンネル状況で使用可能なプリコーディングマトリックスのセットに関する情報を意味する。PMIコードブック情報がフィードバックのためのRRC情報に含まれない場合、各フィードバックのために予め定義されたコードブック内の可能なすべてのプリコーディングマトリックスが使用されることを端末が認識できる。
【0103】
基地局設定情報のうち、その他の情報(etc.)は、周期的フィードバックのためのフィードバック周期及びオフセット情報又は干渉測定リソース情報などを含む。
【0104】
基地局は、端末に伝送した基地局設定情報により定義された該当フィードバックタイミングで端末からフィードバック情報を受信し、端末とのチャンネル状態を判定できる。基地局は、受信したフィードバック情報に基づいて伝送方法を決定できる。
【0105】
他の実施形態によれば、基地局は、チャンネルを測定するためのCSI-RSに関する設定情報を端末へ伝送できる。設定情報は、各CSI-RSに対するポートの個数、各CSI-RSが伝送されるタイミング及びリソース位置、そして伝送電力情報のうち少なくとも一つを含む。基地局は、少なくとも一つ以上のCSI-RSに基づいたフィードバック設定(feedback configuration)情報を端末に伝送できる。
【0106】
基地局は、CSI-RSを端末に伝送する。この場合、端末は、アンテナポート別にチャンネルを推定し、これに基づいて仮想のリソースに対する追加的なチャンネルを推定できる。端末はフィードバックを決定し、これに該当するPMI、RI、CQIを生成して基地局に報告できる。基地局は、定められたタイミングに端末からフィードバック情報を受信し、受信したフィードバック情報を端末とのチャンネル状態を判定するのに活用できる。
【0107】
図10は、本発明で提案される多様な実施形態により端末で実行する制御フローを示す。
【0108】
図10を参照すれば、端末は、ステップ1010において、基地局から設定情報を受信する。端末は、ステップ1020において、基地局から受信した基準信号(CSI-RS等)に基づいてチャンネル推定を実行する。端末は、ステップ1030において、チャンネル推定による情報に基づいてフィードバック情報を構成し、設定情報により決定されたタイミングで基地局に上記構成したフィードバック情報を伝送できる。この場合、端末は、基地局が少なくともフィードバック情報に基づいて決定した伝送方法により基地局と信号を送信又は受信することができる。
【0109】
一実施形態によれば、端末は、基地局から基地局設定情報を受信し、受信した基地局設定情報に基づいてチャンネル推定を実行することができる。基地局設定情報は、<表1>のように構成され得る。
【0110】
この場合、端末は基地局設定情報に含まれたCSI-RS設定情報に基づいてCSI-RSに対するポートの個数、各CSI-RSが伝送されるタイミング及びリソース位置、シーケンス情報、及びPC情報などの全体又は一部を確認できる。端末は、PC情報(3GPP LTE標準TS.36.213の7.2.5に定義されたPC値)をPDSCHに対する正確なCQIを計算するために利用できる。
【0111】
端末は、基地局設定情報に含まれたフィードバックモード(reporting or feedback mode)情報により基地局に報告するフィードバック情報のタイプを決定する。すなわち、端末は、フィードバックモード情報に基づいてCSI-RS-1とCSI-RS-2を用いてSU-MIMOとMU-MIMOに対する最適のランク、プリコーディングマトリックスを定義する2個のPMI i1とi2及びCQIを生成して基地局に報告できる。端末は、フィードバックモード情報に基づいてi2とCQIの各々をサブバンド別情報として報告するか、あるいは広帯域情報として報告するかを決定する。
【0112】
端末は、基地局設定情報に含まれたPMIコードブック情報が現在チャンネル状況で使用可能なプリコーディングマトリックスのセットに関する情報を獲得できる。PMIコードブック情報がフィードバックのためのRRC情報に含まれない場合、端末は、所定のコードブック内のすべてのプリコーディングマトリックスをフィードバックのために使用することができる。
【0113】
端末は、基地局設定情報からその他の情報(etc.)として周期的フィードバックのためのフィードバック周期、オフセット情報、または干渉測定リソース情報を獲得できる。
【0114】
端末は、チャンネル推定による結果に基づいてCQIを生成する。端末は、例えば、SU-MIMOベースのCQI(SU-CQI)とMU-MIMOベースのCQI(MU-CQI)を生成できる。
【0115】
端末は、SU-CQIとMU-CQIとの差を比較して設定された基準値(γ)より大きいか又は等しい場合にはSU-MIMO伝送を好むと判定し、設定された基準値より小さい場合にはMU-MIMO伝送を好むと判定する。そうでなく、SU-CQIとMU-CQIとの差が設定された基準値と同一である場合、MU-MIMO伝送を好むと判定することもある。
【0116】
ランクが2以上である場合では、各コードワードに対して計算されたCQIの和を用いてSU-CQIとMU-CQIとの差を比較することも可能である。
【0117】
端末は、以前に確認したチャンネル情報に基づいてSU/MUインジケータ情報とフィードバック情報ランク、PMI、及びCQIを生成できる。端末は、基地局のフィードバック設定に従って、該当フィードバックタイミングにフィードバック情報を基地局に伝送することによって、2次元配列を考慮したチャンネルフィードバックの生成及び報告プロセスを終了する。
【0118】
SU-CQIとMU-CQIを生成し、これに基づいてフィードバック情報を構成することに関する具体的な説明について後述する。
【0119】
他の実施形態によると、端末は、CSI-RS構成の設定情報を基地局に受信する。端末は、受信した設定情報に基づき、各CSI-RSに対するポートの個数、各CSI-RSが伝送されるタイミング及びリソース位置、そして伝送電力情報のうち少なくとも一つを確認できる。端末は、少なくとも一つ以上のCSI-RSに基づいた一つのフィードバック設定情報を構成する。
【0120】
端末は、CSI-RSを受信すると、これに基づいて基地局に具備される複数の送信アンテナと端末に具備される複数の受信アンテナとの間のチャンネルを推定できる。端末は、推定したチャンネル及びCSI-RS間に追加された仮想のチャンネルに基づいて、受信したフィードバック設定と所定のコードブックを用いてランク、PMI、及びCQIによるフィードバック情報を生成できる。端末は、基地局のフィードバック設定により定められたフィードバックタイミングでフィードバック情報を基地局へ伝送することで、2次元配列を考慮したチャンネルフィードバックの生成及び報告プロセスを終了する。
【0121】
本発明で提案しようとする実施形態により、基地局が端末に対する多重伝送モードとしてSU-MIMOモードとMU-MIMOモードを選択的に適用するための方案について具体的に説明する。
【0122】
このために、端末は、SU-MIMOモードとMU-MIMOモードの各々に対応するCQIを推定しなければならない。以下、SU-MIMOモードに対応するCQIを“SU-CQI”と称し、MU-MIMOモードに対応するCQIを“MU-CQI”と称する。
【0123】
端末は、推定したSU-CQIとMU-CQIに基づいて自身に適合した多重伝送モードを決定し、決定した多重伝送モードを指示する識別情報を基地局にフィードバックする。このために、多重伝送モードを指示する識別情報を新たに定義し、新たに定義した識別情報を基地局にフィードバックする方案を用意すべきである。
【0124】
図11は、本発明で提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて端末が多重伝送モードを指示する識別情報を決定する制御フローを示す。
【0125】
図11を参照すると、端末は、ステップ1100において、SU-CQIを生成する。例えば、端末は、SU-MIMOモードでの最適PMIに基づいて信号対干渉及び雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio:SINR)p
SUを測定し、測定したSINRを用いてSU-CQI(CQI
SU)を生成できる。
下記の<式1>は、k番目の端末が測定した
【数1】
を
【数2】
に変換する例を定義する。
【0126】
【数3】
上記<式1>により定義された
【数4】
はMU-MIMOによる干渉(マルチユーザー干渉)を考慮せずに測定すると仮定する。
【0127】
端末は、ステップ1102で、MU-CQIを生成できる。例えば、端末は、MU-MIMOモードでの最適PMIに基づいてSINR(p
MU)を測定し、測定したSINRを用いてMU-CQI(CQI
MU)を生成できる。
下記の<式2>は、k番目の端末が測定した
【数5】
を
【数6】
に変換する例を定義する。
【0128】
【数7】
上記<式2>により定義される
【数8】
はマルチユーザー干渉を考慮して測定すると仮定する。
【0129】
例えば、端末は、マルチユーザー干渉を考慮したSINRを測定する場合、2台の端末が同時にスケジューリングされる環境を仮定し、この仮定に基づいてSINRを誘導することができる。しかしながら、<式2>によりMU-CQIを獲得する場合、同時にスケジューリングされる端末の個数に制限されるものではない。複数の端末が同時にスケジューリングされた場合、そのうち最も好むMU-CQIが選択され得る。
【0130】
端末は、MU-CQIを生成するために、マルチユーザー干渉を測定する必要がある。一つの例として、端末は、IMRを利用してマルチユーザー干渉を測定できる。しかしながら、端末は、マルチユーザー干渉を測定するために、必ずしもIMRを活用しなければならないものではない。
【0131】
一実施形態によれば、端末は、基地局により設定されたIMRに対応する一つ又は複数のREから受信される信号の強さを測定し、測定した信号強さによりマルチユーザー干渉の強さを判定できる。IMRは、基地局が無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)による配置に基づいて、特定端末に対して設定できる。IMR設定に関しては、上記のように
図3と
図4を参照して説明した。
【0132】
下記の<表2>は、任意の端末に対するRRCフィールドを示す。
【0133】
【0134】
<表2>に示すRRCフィールドは、任意の端末に対して基地局が設定したCSI-processフィールド(CSI-ProcessId-r11フィールド)及びIMR設定フィールド(CSI-IM-ConfigId-r11フィールド)を含むことができる。
【0135】
<表2>で、CSI-processフィールド(CSI-ProcessId-r11フィールド)は基地局が任意の端末に割り当てられたCSI-processを指示する情報が記録され、IMR設定フィールド(CSI-IM-ConfigId-r11フィールド)は基地局が任意の端末のために設定したIMRリソースに関する情報が記録され得る。
【0136】
下記の<表3>は、IMR設定フィールド(CSI-IM-Config field)の構成例を示す。
【0137】
【0138】
上記<表3>において、IMR設定フィールドを構成するリソース構成は、例えば、周波数分割システムの場合0~9、時分割システムの場合0~9と20~25との間の値を有するパラメータにより定義される。このとき、リソース構成を定義する値は、サブフレーム内でIMRの位置(A乃至J)を示すことができる。上記Subframe configは、0~154の値を有するパラメータであって、各々の値に従ってIMRの周期とサブフレームオフセットを設定できる。
【0139】
上記したように、基地局は、IMRが周期的に位置するように設定する。例えば、基地局は、伝送モード1-9である場合、一つのCSI-processに基づいて一つ又は複数のIMRを用いて1個又は3個のマルチユーザー干渉(MU-MIMOinterference)の仮定を測定できる。基地局は、伝送モード10の場合、複数のCSI-processに基づいて一つ又は複数のIMRを用いて1個又は3個のマルチユーザー干渉を測定できる。
【0140】
上記した場合、端末は、一つのIMRを用いて一つの干渉状況を測定できる。したがって、基地局は、端末の伝送モードに従って各々但し1個又は3個の干渉状況に対するチャンネル状態情報の報告を受信できる。
【0141】
例えば、基地局は、異なるランク制限を有する2個のCSI-processを設定できる。基地局は、各IMRリソースを設定してマルチユーザー干渉を測定できる。この場合、一つのCSI-processは、ランクを1又は2に制限し、他のCSI-processはランクに制限されない。上記ランクの制限を設定した一つのCSI-processは、MU-MIMOに関するチャンネル状態情報(MU-CQI)をフィードバックするために使用できる。
【0142】
しかしながら、IMRではマルチユーザー干渉以外にセル間干渉のように他のタイプの干渉も測定できる。したがって、マルチユーザー干渉のみを正確に測定するために、特定の時間-周波数区間(window)を用いて、マルチユーザー干渉のみを測定するようにIMR使用に対する追加的な制限が必要であることもある。
【0143】
上記した説明では、単一ランクの伝送時を仮定してSU-CQI及びMU-CQIを生成すると仮定した。しかしながら、多重ランクの伝送時に対してもSU-CQI及びMU-CQIを生成できる。
【0144】
一実施形態によれば、端末は、ランクが2以上である場合、各コードワードに対して計算されたCQIの和に基づいてSU-CQI及びMU-CQIを生成できる。
下記の<式3>は、多重ランクの伝送時に、k番目の端末が
【数9】
と
【数10】
を生成する例を定義する。
【0145】
【数11】
上記<式3>によると、
【数12】
は各コードワードに対して計算されたSU-CQIの和により定義され、
【数13】
は各コードワードに対して計算されたMU-CQIの和により定義される。
【0146】
端末は、ステップ1104で、以前に生成したSU-CQIとMU-CQIを用いて現在チャンネル環境にSU伝送が適合するか、あるいはMU伝送が適合するかを判定できる。
【0147】
例えば、下記の<式4>は、SU-CQIとMU-CQIを利用してSU伝送が適合するか、あるいはMU伝送が適合するかを判定する一例を定義する。
【0148】
【0149】
上記<式4>において、γは、多重伝送モードを判定するために予め定められたオフセット値である。
<式4>によると、端末は、SU-CQIとMU-CQIとの差
【数15】
と所定のオフセット値γとを比較する。端末は、SU-CQIとMU-CQIとの差が所定のオフセット値より大きいかあるいは等しいかを判定できる。SU-CQIとMU-CQIとの差が所定のオフセット値より大きいかあるいは等しいことは、MU-CQIが非常に低い状況を意味する。MU-CQIが非常に低いということは、現在チャンネル環境がMU-MIMOモードによる伝送に適しないことを意味する。
【0150】
したがって、端末は、SU-CQIとMU-CQIとの差が所定のオフセット値より大きいかあるいは等しい場合、現在チャンネル環境でSU伝送(SU-MIMOモード)が適合すると判定する。端末は、SU-CQIとMU-CQIとの差が所定のオフセット値より小さい場合には、現在チャンネル環境でMU伝送(MU-MIMOモード)が適合すると判定する。
【0151】
端末は、SU伝送(SU-MIMOモード)が適合すると判定する場合、ステップ1106において、多重伝送モードを指示する識別情報をSU伝送(SU-MIMOモード)を示すインジケータとして設定できる。端末は、MU伝送(MU-MIMOモード)が適合すると判定する場合、ステップ1108において、多重伝送モードを指示する識別情報をMU伝送(MU-MIMOモード)を示すインジケータとして設定できる。
【0152】
例えば、MU-CQIが2台の端末が同時にスケジューリングされた環境を仮定して計算される場合、伝送電力の観点でMU-CQIがSU-CQIに比べて3dBの低い値を有するようになる。この場合、γは2より大きい値に設定されるので、CQIテーブルでCQIインデックス間隔がおよそ2dB間隔を有するように設計され得る。
【0153】
上記<式4>でのオフセット値の設定は、ネットワークオペレーティングに従って変わり得る。<式4>において、CQIは、3GPP LTE標準TS.36.213で定義するCQIインデックスを基準として定義できる。しかし、CQIは、最大データ伝送レートに類似に活用されるSINR、最大の誤り訂正符号化率及び変調方式、周波数当たりデータ効率に代替されることもある。<式4>では、SU-CQIからMU-CQIを引くことで、その大きさを比較した。しかしながら、SU-CQIとMU-CQIとの差を比較する方法は、<式4>での定義のみに限定されるものではない。
【0154】
下記ではSU-CQIとMU-CQIに基づいて選択された多重伝送モード(SU-MIMOモードとMU-MIMOモードのうちいずれか一つ)を指示するSU/MUインジケータ(SMI)表記及びフィードバック方法について説明する。
【0155】
一実施形態によると、SU/MUインジケータは、1ビットを用いて表記する。例えば、上記<式4>で定義している条件を満たす場合、端末は、SU-MIMOモードによる伝送が適合することを示すために、SU/MUインジケータを0に設定できる。上記<式4>で定義した条件を満たしない場合、端末は、MU-MIMOモードによる伝送が適合することを表すために、SU/MUインジケータを1に設定できる。上記の提案と反対に、SU/MUインジケータを設定することも可能である。すなわち、SU-MIMOモードを好むSU/MUインジケータとして1を使用し、MU-MIMOモードを好むSU/MUインジケータとして0を使用することができる。
【0156】
一般に、端末は、周期的にフィードバックする情報のタイプ種類を考慮して以下に定義された4つのフィードバックモード(又は報告モード)のうちいずれか一つのフィードバックモードに基づいてフィードバックを実行できる。
【0157】
1.報告モード1-0:RI、広帯域CQI(wCQI)
2.報告モード1-1:RI、wCQI、PMI
3.報告モード2-0:RI、wCQI、狭帯域(subband)CQI(sCQI)
4.報告モード2-1:RI、wCQI、sCQI、PMI
【0158】
4つのフィードバックモードに関する各情報のフィードバックタイミングは、上位信号を通じて伝送されるNpd、NOFFSET,CQI、MRI、NOFFSET,RIなどの値により決定され得る。フィードバックモード1-0でwCQIの伝送周期はNpdサブフレームであり、NOFFSET,CQIのサブフレームオフセット値を有し、フィードバックタイミングが決定される。また、RIの伝送周期はNpd・MRIサブフレームであり、オフセットはNOFFSET,CQI+NOFFSET,RIである。
【0159】
本発明で提案される多様な実施形態によると、SU/MUインジケータをフィードバックする方法は、CQIフィードバック方法により下記のように区分され得る。
【0160】
1.広帯域CQI(wCQI)を基準としてでフィードバックする場合
2.狭帯域CQI(sCQI)を基準としてフィードバックする場合
3.wCQIとsCQIに別途にフィードバックする場合
【0161】
上記したような区分を考慮する場合、SU/MUインジケータをフィードバックする方法について説明するに先立って、wCQIを基準としてフィードバックするシナリオとsCQIを基準としてフィードバックするシナリオに関して説明する。
【0162】
上記した条件を考慮すれば、wCQIを基準としてSU/MUインジケータをフィードバックするシナリオは、定義された4つのフィードバックモードに対して全部適用でき、sCQIを基準としてSU/MUインジケータをフィードバックするシナリオは、定義された4つのフィードバックモードのうちフィードバックモード2-0と2-1に対して適用できる。SU/MUインジケータをwCQIとsCQIに別にフィードバックするシナリオは、定義された4つのフィードバックモードのうちフィードバックモード2-0と2-1に対して適用され得る。
【0163】
図12は、本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて端末がwCQIを基準としてSU/MUインジケータをフィードバックするシナリオを示す。
【0164】
図12を参照すると、端末は、wCQIがフィードバックされる度に1ビットのSU/MUインジケータ(SMI)を基地局に報告できる。SU/MUインジケータ(SMI)がSU-MIMOを好むことを示すと、sCQIもSU-MIMOモードを好むと仮定できる。SU/MUインジケータ(SMI)がMU-MIMOを好むことを示す場合、sCQIもMU-MIMOモードを好むと仮定できる。
【0165】
一実施形態によると、Npd=2、NOFFSET,CQI=1、MRI=2、NOFFSET,RI=-1である場合を仮定して4つのフィードバックモードのうちフィードバックモード1-0と1-1に対して適用される。この場合、フィードバックタイミングは、RI及びwCQIに対して定義できる。このとき、タイミング(0乃至20)は、サブフレームインデックスを表す。
【0166】
フィードバックモード1-1は、フィードバックモード1-0と同一のフィードバックタイミングを有する。すなわち、フィードバックモード1-0とフィードバックモード1-1は、SU/MUインジケータ(SMI)を伝送するタイミングであるwCQIを伝送するタイミングが同一である。但し、フィードバックモード1-1に対して定義されたフィードバックタイミングは1個、2個のアンテナポート又は一部4個のアンテナポート状況に対してwCQIを伝送するタイミングにPMIが共に伝送されるという点でフィードバックモード1-0に対して定義されたフィードバックタイミングと区別できる。
【0167】
図12では、wCQIを基準としてSU/MUインジケータをフィードバックするシナリオをフィードバックモード1-0と1-1に対して適用しているが、フィードバックモード2-0又は2-1にも適用可能である。
【0168】
これに関してより具体的に説明すれば、フィードバックモード2-0で、sCQIに対するフィードバック周期はNpdサブフレームであり、オフセット値はNOFFSET,CQIであり、wCQIに対するフィードバック周期はH・Npdサブフレームであり、オフセット値はNOFFSET,RIである。すなわち、フィードバックモード2-0ではオフセット値が同一であるが、フィードバック周期は異なることがわかる。ここで、HはJ・K+1と定義できる。この場合、Kは上位信号で配信され、Jはシステム帯域幅に従って決定される値である。例えば、10MHzシステムに対するJは3として定義され得る。その結果、wCQIは、H回のsCQIの伝送がなされた後、sCQIの代わりに一回ずつ伝送されるので、SU/MUインジケータもH回のsCQIの伝送ごとに一回ずつwCQIと共に伝送される。この場合、RIの周期はMRI・H・Npdサブフレームであり、オフセットはNOFFSET,CQI+NOFFSET,RIである。
【0169】
図13は、本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムで端末がSU/MUインジケータをsCQIを基準としてフィードバックするシナリオを示す。
【0170】
図13を参照すると、端末はsCQIがフィードバックされる度に1ビットのSU/MUインジケータ(SMI)を基地局に報告できる。このとき、wCQIは常にSU-MIMOモードであると仮定される。
【0171】
一実施形態によれば、Npd=2,MRI=2,J=3(10MHz),K=1,NOFFSET,CQI=1,NOFFSET,RI=-1である場合を仮定する。この場合、フィードバックタイミングは、RI,sCQI、wCQIに対して定義され得る。
【0172】
フィードバックモード2-1は、フィードバックモード2-0同一のフィードバックタイミングを有する。すなわち、フィードバックモード2-0とフィードバックモード2-1は、SU/MUインジケータ(SMI)を伝送するタイミングであるsCQIを伝送するタイミングが同一である。但し、フィードバックモード2-1に対して定義されたフィードバックタイミングは、1個、2個のアンテナポート又は一部4個のアンテナポート状況に対してwCQIを伝送するタイミングにPMIが共に伝送されるという点でフィードバックモード2-0に対して定義されたフィードバックタイミングと区別できる。
【0173】
図13において、CSI-RSアンテナポートの個数が1、2、又は4である場合、一部にsCQIに基づいてSU/MUインジケータをフィードバックするシナリオについて説明する。しかしながら、他の一部4個のアンテナポート又は8個のアンテナポートに対するCSI-RSが割り当てられる場合にもsCQIに基づいてSU/MUインジケータをフィードバックするシナリオを適用できる。
【0174】
これについてより具体的に説明すると、他の一部4個のケアンテナポート又は8個のアンテナポートに対するCSI-RSが割り当てられた端末は、2つのPMI情報をフィードバックできる。
【0175】
図14は、本発明で提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいて端末がwCQIとsCQIの各々でSU/MUインジケータをフィードバックするシナリオを示す。
【0176】
図14を参照すると、wCQIが伝送される時点で第1のSIMIをフィードバックし、sCQIが伝送される時点で第2のSMIをフィードバックできる。
【0177】
例えば、端末が他の一部4個のアンテナポート又は8個のアンテナポートを有するCSI-RSの割り当てを受ける場合、フィードバックモード1-1は、2つのサブモードに分けられる。
【0178】
この場合、第1のサブモードではRIが第1のPMI情報と共に伝送され、第2のPMI情報はwCQIと共に伝送され得る。ここで、wCQIと第2のPMIに対するフィードバック周期及びオフセットはNpdとNOFFSET,CQIとして定義され、RIと第1のPMI情報のフィードバック周期及びオフセット値は各々MRI・NpdとNOFFSET,CQI+NOFFSET,RIとして定義され得る。
【0179】
端末から基地局に第1のPMI(i1)と第2のPMI(i2)が両方ともに報告されると、端末と基地局は、相互に共有しているプリコーディングマトリックスのセット(codebook)内で該第1のPMIと第2のPMIとの組み合わせに対応するプリコーディングマトリックスW(i1,i2)を端末が好むプリコーディングマトリックスと確認できる。
【0180】
他の方案として、第1のPMIに対応するプリコーディングマトリックスをW1とし、第2のPMIに対応するプリコーディングマトリックスをW2とする場合、端末と基地局は、端末が好むプリコーディングマトリックスが2行列の積であるW1W2として決定されるという情報を共有できる。
【0181】
8個のCSI-RSアンテナポートに対するフィードバックモードが2-1である場合、フィードバック情報にはプリコーディングタイプインジケータ(PTI)情報が追加され得る。このとき、PTIはRIと共にフィードバックされ、その周期はMRI・H・Npdサブフレームであり、オフセットはNOFFSET,CQI+NOFFSET,RIとして定義される。
【0182】
具体的に、PTIが0である場合、第1のPMI、第2のPMI、及びwCQIがすべてフィードバックされ得る。このとき、wCQIと第2のPMIは同一のタイミングで共に伝送され、その周期はNpdであり、オフセットはNOFFSET,CQIとして与えられる。第1のPMIの周期はH’・Npdであり、オフセットはNOFFSET,CQIである。ここで、H’は上位信号で伝送される。
【0183】
一方、PTIが1である場合にはwCQIが広帯域の第2のPMIと共に伝送され、sCQIは別途のタイミングで狭帯域の第2のPMIと共にフィードバックされる。このとき、第1のPMIは伝送されず、PTIが0である場合に最も最近報告された第1のPMIを仮定して第2のPMIとCQIが計算された後に報告される。この場合、PTIとRIの周期及びオフセットはPTIが0である場合と同一である。sCQIの周期はNpdサブフレームとして定義され、オフセットはNOFFSET,CQIとして定義される。wCQIと第2のPMIはH・Npdの周期とNのオフセットを有してフィードバックできる。この場合、Hは、CSI-RSアンテナポート個数が2である場合のように定義できる。
【0184】
また、一実施形態によれば、SU/MUインジケータをフィードバックするシナリオは、端末の非周期的フィードバックに対しても適用できる。基地局が特定端末の非周期的フィードバック情報を獲得したい場合、基地局は、該当端末のアップリンクデータスケジューリングのためのダウンリンク制御情報(DCI)に含まれた非周期的フィードバックインジケータを特定の非周期的フィードバックを実行するように設定して該当端末のアップリンクデータスケジューリングを実行できる。
【0185】
該当端末は、非周期的フィードバックを実行するように設定されたインジケータをn番目のサブフレームで受信する場合、n+k番目のサブフレームでのデータ伝送時に非周期的フィードバック情報を含めてアップリンク伝送を遂行する。ここで、kはFDD(Frequency Division Duplexing)で4であり得る。
【0186】
下記の<表4>は、TDD(Time Division Duplexing)で各サブフレームに対応するkを定義する。
【0187】
【0188】
<表4>は、TDD UL/DL配置で各サブフレーム番号nに対するk値を定義する。
【0189】
上記非周期的フィードバックが設定された場合にフィードバック情報は、周期的フィードバックの場合のようにRI、PMI、CQI、SMIを含むことができる。RIとPMIは、フィードバック設定に従ってフィードバックされないこともある。CQIは、wCQIとsCQIを両方ともに含んでもよく、あるいはwCQIのみを含んでもよい。
【0190】
以下の実施形態では、SU/MUインジケータ(SMI)の活用方法について説明する。SMIを用いて基地局がSU-MIMO又はMU-MIMOを動作させる方法はCSIの定義により下記のように区分される。
【0191】
1.現在LTE/LTE-A標準で定義するSU-MIMOに関するCSI(RI、PMI、CQI)情報に基づいて動作する場合
2.以後LTE標準でMU-MIMOに関するCSIが定義される場合
【0192】
まず、CSI(RI、PMI、CQI)情報に基づいて動作する場合について説明すれば、端末は、上記<式1>、<式2>、又は<式3>を用いてSU-CQIとMU-CQIを測定できる。その結果によって、端末は、<式4>を用いて現在チャンネル状態にSU-MIMO伝送が適合するか、あるいはMU-MIMO伝送が適合するかを判定する。
【0193】
端末は、1ビットを用いてSMIを基地局にフィードバックできる。このとき、共にフィードバックされるRI、PMI、CQIはSU-MIMO伝送を仮定し、フィードバックされるCSIである。したがって、1ビットのSMIがSU-MIMO伝送を好む場合に基地局は共にフィードバックされたRI、PMI、CQI情報をその通りに利用できる。1ビットのSMIがMU-MIMO伝送を好む場合、基地局は、SU-MIMO伝送を仮定してフィードバックされるRI、PMI、CQI情報に基づいてMU-MIMOに関するRI、PMI、CQIを再生成できる。
【0194】
第2に、MU-MIMOに関するCSIフィードバックが定義される場合、端末は、SMIにより実際のMU-CSI情報を基地局にフィードバックできる。この場合、SU-CSIは、常にフィードバックし、MU-CSIはSMIに従って追加にフィードバックすることも考慮することがある。それだけでなく、SMIがMU-MIMOを好む場合、SU-CSIはフィードバックせず、MU-CSIのみをフィードバックすることを考慮する
こともある。
【0195】
本発明で提案しようとする実施形態により、LTE-AベースのFD-MIMOシステムで効果的なデータ送受信を実行するためのチャンネル状態情報を生成し、その生成したチャンネル状態情報を基地局と端末が共有する方案を用意しようとする。
【0196】
このために、基地局は、複数のCSI-RSに関する構成情報(以下、“基準信号構成情報”と称する)を効率的なデータ送受信が実行されるように生成し、生成した基準信号構成情報を端末に通知する動作及び手順を用意することである。この場合、基地局が1(又は2),4,8に制限されるCSI-RS構成方法を改良して多様な数のCSI-RSを構成可能なようにする方案を提案する。
【0197】
例えば、基地局は、8個以上のアンテナによるチャンネルを測定する基準信号リソースを構成して端末に提供する。この場合、基準信号リソースを構成する基準信号の数は、基地局に備えられたアンテナの配置(configuration)及び測定方法により異なって適用され得る。
【0198】
これに対応する端末は、基地局により通知される基準信号構成情報に基づいてダウンリンクのチャンネル状態を測定し、測定したダウンリンクのチャンネル状態に対応するフィードバック情報を生成し、生成したフィードバック情報を基地局に伝送する動作及び手順を用意する。
【0199】
図15は、本発明で提案される多様な実施形態による大規模多重アンテナシステムにおいてアンテナ構成及び測定のためのCSI-RSの構成例を示す。
【0200】
図15を参照すれば、CSI-RSの構成は、全体測定方式と部分測定方式に区分される。全体測定方式は、データ伝送に使用されるすべてのTXRUに対するCSI-RSポートを推定する方式であって、部分測定方式はデータ伝送に使用されるTXRUのうち一部に対するCSI-RSポートを推定する方式である。
【0201】
全体測定方式は、参照番号1510に示すように、水平方向のポート数NH及び垂直方向のポート数NV、及び編波アンテナの可否によって多様な数のCSI-RSが必要である。
【0202】
部分測定方式は、参照番号1520に示すように、全体TXRUのうち一部のみがCSI-RSポートを有することができる。基地局は、CSI-RSポートを有するTXRUのみでCSI_RSを伝送できる。したがって、CSI-RSポートを有する第1のTXRU1530は、CSI-RSを通じてチャンネル推定がなされるTXRUであり、CSI-RUポートを有しない第2のTXRU1540はCSI-RSを通じてチャンネル推定がなされないTXRUである。
【0203】
参照番号1522は、総5個のCSI-RSを用いて部分推定を遂行する場合、横方向3個のCSI-RSポートを通じて伝送されるCSI-RSは、端末が水平方向のチャンネル方向情報を判断するのに使用され、縦方向3個のCSI-RSポートを通じて伝送されるCSI-RSは、端末が垂直方向のチャンネル方向情報を判定するのに使用される。
【0204】
参照番号1524は、アレイの規模が大きくてクロスポール(cross-pol)アンテナを使用する場合、部分推定を遂行しても多くの数のCSI-RSが必要とされることを示す。
【0205】
参照番号1520で示すTXRU割り当てパターンは、部分測定のためにCSI-RSポートをパンクチャリングした例に該当するだけであり、その他の多様なパンクチャパターンが適用されることはもちろんである。部分推定方式は、全体推定方式に比べて相対的にチャンネル推定誤差が大きくなるが、CSI-RSリソースを節約できるという長所がある。
【0206】
上記したように、現在システムでは、基地局当たり最大8個ケまでのCSI-RSを設定することが可能であるので、8個以上のCSI-RSの設定が要求されるFD-MIMOシステムをサポートするためにはCSI-RSの構成方法が新たに用意される必要がある。
【0207】
一実施形態によれば、8個以上のCSI-RSの設定が要求されるFD-MIMOシステムにおいて複数のCSI-RSを構成するための方案として、複数のCSI-processを利用する方案と一つのCSI-processを利用する方案を実現することが可能である。複数のCSI-processを利用する方案は、サポートされるCSI-RSの個数を制限する複数のCSI-RS構成の各々によりCSI-processを実行することを提案する。一つのCSI-processを利用する方案は、サポートするCSI-RSの個数を制限する複数のCSI-RS構成を多重化して一つのCSI-processを実行することを提案する。
【0208】
図16は、本発明によりで提案される実施形態によるFD-MIMOシステムで複数のCSI-RS構成のための複数のCSI-processを設定する例を示す。
【0209】
図16を参照すると、基地局は、各々が最大8個までのCSI-RSをサポートする複数のCSIプロセス1610,1620,1630を設定できる。この場合、端末は、複数のCSIプロセス1610,1620,1630を通じて、複数のCSI-RSポートに対するチャンネル推定を実行することができる。複数のCSIプロセス1610,1620,1630の各々はCSI-RS配置を構成するステップ(CSI-RS configuration #1、#2、乃至#N)1612,1622,1632と、フィードバック情報を構成するステップ(feedback configuration #1、#2、乃至#N)1614,1624,1634を含むことができる。
【0210】
複数のCSIプロセス1610,1620,1630を各々構成するフィードバック情報を構成するステップ(feedback configuration #1、#2、乃至#N)1614,1624,1634でのRI、PMI、及びCQIは所定の約束により相互に関連されている。したがって、基地局は、複数のCSIプロセス1610,1620,1630の各々に対応して獲得したフィードバック情報RI、PMI、及びCQIに基づいて一つの最終フィードバック情報の復元(reconstruction)を実行できる(1640)。基地局によるフィードバック情報の復元は、複数のCSIプロセス1610,1620,1630により獲得した複数のRIと複数のPMIからプリコーディングマトリックスを決定し、複数のCSIプロセス1610,1620,1630により獲得した複数のCQIからMCSを決定できる。
【0211】
例えば、第1のCSIプロセス1610が水平方向に関するチャンネル情報を示し、第2のCSIプロセス162が垂直方向に関するチャンネル情報を示すと仮定する。この場合、基地局は、第1のCSIプロセス1610を通じて報告された第1のPMIと第2のCSIプロセス1620を通じて報告された第2のPMIをクロネッカー積(Kronecker product)して全体チャンネルに対するプリコーディングマトリックスとして決定できる。結合(joint)CQIは、第1のCSIプロセス1610を通じて報告された第1のCQIと第2のCSIプロセス1620を通じて報告された第2のCQIとの積として使用することが可能である。
【0212】
上記した提案によると、FD-MIMOシステムのために、複数のCSIプロセス1610,1620,1630の各々でのCSI-RSパターンは新たに設計する必要がない。但し、複数のCSIプロセス1610,1620,1630の各々にCQIが一定規則よって分かれて報告されるか、あるいは新たに結合CQIを定義する必要がある。
【0213】
図17は、本発明により提案される実施形態によるFD-MIMOシステムにおいて複数のCSI-RS構成のための一つのCSI-processを設定する例を示す。
【0214】
図17を参照すると、基地局は、8個以上に該当する複数のCSI-RSポートが含まれるように一つのCSIプロセスを設定できる。この場合、端末は、一つのCSIプロセスを通じて、8個以上に該当する複数のCSI-RSポートに対するチャンネル推定を実行する。一つのCSIプロセスは、CSI-RS配置を構成するステップ(new CSI-RS configuration)1710と、フィードバック情報を構成するステップ(new feedback configuration)1720、及びフィードバック情報を復元するステップ(CSI reconstruction)1730を有することができる。
【0215】
CSI-RS配置を構成するステップ(New CSI-RS configuration)1710で基地局は、各ポートのRE位置を直接通知し、あるいはポート構成パターンを通知し、あるいは既存のCSI-RSグループに関連した情報を通知するなど多様な方法によりCSI-RSポート構成情報を生成し、生成したCSI-RSポート構成情報を端末に伝送できる。
【0216】
フィードバック情報を構成するステップ1720で、端末は、基地局から伝送されたCSI-RSポート構成情報と所定のフィードバック構成情報に基づいてRI、PMI、CQIなどフィードバック情報を生成できる。このとき、チャンネルのランク及び方向は、所定の規則に従って一つ又は数個のRI及びPMIで報告できる。チャンネルの品質も複数のCQIに分かれて報告できる。
【0217】
上記した提案によれば、複数のCSI-RSが一つのフィードバック情報の構成に直接関連されているため、結合CQIを新たに定義しなくても一つのCQIでチャンネル品質を報告することが可能である。しかしながら、フィードバック情報を復元するステップ1730で必ずしも単一CQIのみを使用するのではなく、多重CQIを使用してもよい。
【0218】
上記した提案によれば、FD-MIMOシステムのために、新たなCQIを定義する必要なしに既存のCQIをそのまま使用できるが、新たなCSI-RSパターンや新たなCSI-RS構成方法をデザインすることが必要であることもある。
【0219】
以下の説明では、以前に提案された一つのCSI-processを設定する方案のために、具体的なCSI-RS構成方法及びそれによる端末でのチャンネル情報生成方法とチャンネル情報報告方法に対して多様な実施形態を提案する。
【0220】
一実施形態によると、基地局は、任意の端末のために割り当てられたCSI-RSリソースの開始位置及び/又は終了位置を任意の端末に直接通知することができる。
【0221】
より具体的に説明すれば、基地局は、所定のテーブルを利用してCSI-RSリソースの開始位置及び/又は終了位置を端末に報告することが可能である。
【0222】
下記の<表5>は、CSI-RSリソースの開始位置及び/又は終了位置を端末に報告するために、予め定義されたテーブルの例を示す。
【0223】
【0224】
上記<表5>で定義する(k’,l’)で、k’は、CSI-RS配置によるCSI-RSリソースの開始時点を定義するサブキャリアを指示するインデックスであり、l’は、CSI-RS配置によるCSI-RSリソースの開始時点を定義するシンボル位置を指示するインデックスである。
【0225】
<表5>のような所定のテーブルに基づき、基地局は、任意の端末のために割り当てられたCSI-RSリソースの開始位置及び/又は終了位置を任意の端末に通知できる。他の例として、基地局は、任意の端末のために割り当てられたCSI-RSリソースの開始位置と割り当てられたCSI-RSリソースのサイズを任意の端末に通知できる。それによって、基地局は、任意の端末に多様な場合のCSI-RSリソース構成に対する通知を実行することができる。
【0226】
<表5>を利用する場合、割り当てられたCSI-RSリソースの開始位置から1又は2のCSI-RSのためのCSI-RS構成に対して、昇順又は降順にCSI-RSポートインデックスが割り当てられる。
【0227】
図18は、本発明により提案される多様な実施形態によるFD-MIMOシステムでC
SI-RSの構成に対する一例を示す。
【0228】
図18を参照すると、CSI-RSポート数が16個であり、<CSI-RS configuration=0、(k’=9,l’=5),nmod2=0>が開始点に設定される場合、CSI-RS構成に対する昇順にCSI-RSポートインデックスを割り当てる例を示す。
【0229】
参照番号1810は、割り当てられたCSI-RSリソースの開始位置を指示し、参照番号1820は、設定により計算される割り当てられたCSI-RSリソースの終了位置を指示する。参照番号1820は、参照番号1810のように端末に直接報告される。
【0230】
一実施形態によれば、基地局は、任意の端末のために割り当てられたCSI-RSリソースを組み合わせにより任意の端末に通知することができる。この組み合わせは、例えば、一つのCSIプロセスに含まれる複数のCSI-RS構成と一つのCSI-RS構成に対応するアンテナポート個数の組み合わせであり得る。この組み合わせは、任意の端末がダウンリンクチャンネル状態を測定するためのアンテナポートを定義することができる。
【0231】
これについて具体的に説明すれば、基地局は、多様な数のCSI-RSポートを設定するために、複数のレガシーCSI-RS構成を組み合わせることができる。基地局は、一つのCSIプロセスで複数のCSI-RS構成情報を端末に提供する場合、一つのCSIプロセスを通じて提供される数個のCSI-RS構成情報をリンクしてチャンネル情報を生成することを指示できる。
【0232】
図19は、本発明により提案される多様な実施形態により、一つのCSIプロセスに複数のCSI-RS構成に関連するための設定例を示す。
【0233】
図19を参照すると、基地局は、CSI-RS設定1910を構成するantennaPortsCount-r13フィールドに多様な数のCSI-RSポートを指定する情報を記録することが可能である。antennaPortsCount-r13フィールドに記録された多様な数のCSI-RSポートの各々に対応する正確な位置情報は、複数のレガシーCSI-RS構成1920により定義できる。
【0234】
この場合、antennaPortsCount-r13フィールドに記録された全体CSI-RSポートの数は、複数のレガシーCSI-RS構成1920の各々を構成するantennaPortsCount-r10フィールドに記録されたCSI-RSポート個数の和となり得る。ここで、CSI-RS-Set-Config-r13フィールドとCSI-RS-Config-r10フィールドのような用語は、説明の便宜のために命名されたもので、実際の適用時に状況に合わせて別の表現で置き換えられることはもちろんである。
【0235】
図20は、本発明により提案される多様な実施形態より複数のCSI-RSリソース位置を用いてCSIを生成する例を示す。
【0236】
図20を参照すれば、端末が<N
CSI=4,resourceConfig=0>、<N
CSI=8,resourceConfig=3>、 <N
CSI=8,resourceConfig=4>のように3個のCSI-RSが設定された場合、複数のCSI-RSリソース位置を使用してCSIを生成できる。
【0237】
<表5>に示すリソース位置を使用する場合、端末は、指定されたリソース2010,2020,2030に含まれた20個のCSI-RSポートに対するチャンネル状況を測定し、測定による結果に基づいてCQIを生成できる。
【0238】
例えば、N
CSIは各構成に含まれたCSI-RSポートの数(
図19のantennaPortCount-r10)であり、N
Pは基地局が設定した全体CSI-RSポートの数(
図19のantennaPortCount-r13)であると仮定する。
【0239】
図19と
図20に示すように、複数のCSI-RS構成を用いてチャンネル状態情報を生成する場合、各CSI-RS構成に含まれたCSI-RSポートを関連させるための方案が用意される必要がある。
【0240】
一例として、NCSI及びresourceConfigなど構成インデックスに対する昇順/降順にCSI-RSポートインデックスをカウントできる。すなわち、一つのCSI-RS-Set-Config-r13でNPは4であり、次のような3個のCSI-RS構成が設定されると仮定する。
【0241】
[config.0:{NCSI=4,resourceConfig=0}、config.1:{NCSI=8,resourceConfig=3}、config.2:{NCSI=4,resourceConfig=4}]
【0242】
上記の例示のような状況で、CSI-RSポートが構成インデックスを昇順に整列する場合、端末は、各CSI-RS構成が次のようなインデックスのCSI-RSを含んでいると仮定する。
【0243】
config.0:{15,16,17,18}番CSI-RSポート、config.1:{23,24,25,26,27,28,29,30}番CSI-RSポート、config.2:{19,20,21,22}番CSI-RSポート
【0244】
ここで、CSI-RSポートインデックスは、LTE/LTE-Aシステムのように15番から始めると仮定する。
【0245】
他の例で、各CSI-RSポートは、CSI-RS構成の順序に従って昇順/降順に整列され得る。これによると、上記の例示のような状況で、CSI-RSポートは、次のように各CSI-RS構成にマッピングされる。
【0246】
config.0:{15,16,17,18}番CSI-RSポート、config.1:{19,20,21,22,23,24,25,26}番CSI-RSポート、config.2:{27,28,29,30}番CSI-RSポート
【0247】
もう一つの例で、基地局は、CSI-RS構成の順序を端末に任意に割り当てることができる。例えば、config.2-config.0-config.1の順序で指定する場合、CSI-RSポートは、次のように各CSI-RS構成にマッピングされる。
【0248】
config.0:{19,20,21,22}番CSI-RSポート、config.1:{23,24,25,26,27,28,29,30}番CSI-RSポート、config.2:{15,16,17,18}番CSI-RSポート
【0249】
本発明で提案される多様な実施形態によれば、一つのCSI-RS-Set-Config-r13に含まれた個別CSI-RS構成が示すリソース位置は、重なってはならないことが明らかである。しかしながら、基地局は、特定意図により、一部CSI-RSリソースが重なるように設定できる。例えば、1個又は2個のCSI-RSリソースが重なるように設定される場合、端末は、該当位置のCSI-RSポートを水平方向と垂直方向のチャンネル状態情報を生成するのに同時に使用される基準ポイント(reference point)であると判定できる。水平方向と垂直方向のチャンネル状態情報は、第1の次元と第2の次元のチャンネル状態情報と同一の意味を有する。
【0250】
上記の例示において、個別CSI-RS構成による具体的なCSI-RSポートの位置は、上記<表5>と下記の<式5>により決定され得る。
【0251】
【0252】
上記<式5>で、pは、個別CSI-RS構成内でのCSI-RSポートインデックスである。
該当CSI-RS構成の実際CSI-RSポートインデックスが
【数17】
とするとき、CSI-RS構成のn番目のポートのためのpは下記の<式6>により計算できる。
【0253】
【0254】
上記例で全体測定を仮定したので、CSI-RSポートインデックスが順次に増加したが、部分測定を遂行する場合、これに制限されるものでなく、CSI-RSポートインデックスが不連続的に増加できる。これに対しては、今後詳細に記述される。
【0255】
一実施形態によれば、基地局は、任意の端末のために割り当てたCSI-RSリソースに関する情報をビットマップを用いて任意の端末に直接知らせることができる。
【0256】
基地局は、任意の端末のためのCSI-RSリソースを割り当て、所定の単位リソース割り当て領域内で割り当てられたCSI_RSリソースの位置を知らせる情報をビットマップ形式で構成し、構成したビットマップを任意の端末に伝送できる。所定の単位リソース割り当て領域は、周波数領域を区分する12個のサブキャリアと時間領域を区分する14個のシンボルにより定義され得る。
【0257】
この場合、所定の単位リソース割り当て領域は168個のREを含むことができる。基地局は、168個のREのうち予め定められた位置のREを用いてCSI-RSリソースを割り当てることができる。CSI-RSリソースとして使用可能な位置(RE)は、
図20に示すようにA0からJ1まで存在できる。A0からJ1に対応する位置には2個のREがマッピングされる。
【0258】
基地局は、所定の単位リソース割り当て領域内に存在する各リソース(RE又はA0からJ1)が割り当てられるか否かを知らせるビットマップを上位階層(例えば、RRC階層)シグナリング又はL1シグナリングを用いて端末に伝送できる。例えば、ビットマップで1は該当リソースがCSI-RSの伝送のために割り当てられることを示し、0は該当リソースがCSI-RSの伝送のために割り当てられないことを示す。
【0259】
例えば、2個のCSI-RSポートを基準として20個のCSI-RSリソースに対する位置を設定することができる。ビットマップは、所定の単位リソース割り当て領域内でCSI-RSが伝送されるリソースに関する情報を端末に通知できる。
【0260】
これは、
図20でCSI-RSリソースとして使用可能な位置に指定されたA0からJ1に適用する場合、[A0,A1,B0,B1,C0,C1,D0,D1,E0,E1,F0,F1,G0,G1,H0,H1,I0,I1,J0,J1]=[1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,1,1,1,1,1,1,1]のようにビットマップを構成できる。ビットマップの例では、A0,A1,G0,G1,H0,H1,I0,I1,J0,J1に対応するリソースがCSI-RSリソースとして割り当てられることを指示する。
【0261】
他の例では、4個のCSI-RSポートを基準として10個のCSI-RSリソースに対する位置を設定することが可能である。ビットマップは、所定の単位リソース割り当て領域内でCSI-RSが伝送されるリソースに関する情報を端末に通知できる。
【0262】
これを
図20でCSI-RSリソースとして使用可能な位置に指定されたA0からJ1に適用する場合、[A0-A1,B0-B1,C0-C1、D0-D1,E0-E1,F0-F1、G0-G1、H0-H1、I0-I1、J0-J1]=[1,0,0,0,0,0,0,0,1,1]のようにビットマップを構成できる。ビットマップの例では、A0,A1,I0,I1,J0,J1に対応するリソースがCSI-RSリソースとして割り当てられることを指示する。
【0263】
もう一つの例において、8個のCSI-RSポートを基準として5個のCSI-RSリソースに対する位置を設定することが可能である。ビットマップは、所定の単位リソース割り当て領域内でCSI-RSが伝送されるリソースに関する情報を端末に通知できる。
【0264】
これは、
図20で、CSI-RSリソースとして使用可能な位置に指定されたA0からJ1に適用する場合、[A0-A1-B0-B1,C0-C1-D0-D1,E0-E1-F0-F1,G0-G1-H0-H1,I0-I1-J0-J1]=[1,0,0,1,1]のようにビットマップを構成できる。ビットマップの例では、A0,A1,B0,B1,G0,G1,H0,H1,I0,I1,J0,J1に対応するリソースがCSI-RSリソースとして割り当てられることを指示する。
【0265】
8個のCSI-RSポートを基準とする例示からわかるように、設定されたリソースより小さい数のREでCSI-RSが伝送されることが明らかである。例えば、8個のCSI-RSポートを基準とするビットマップによると、A0-A1-B0-B1リソースを使用すると報告したが、
図20の例のようにA0-A1位置のみでCSI-RSが伝送され、B0-B1位置ではCSI-RSが伝送されないことがある。
【0266】
ビットマップを通じるCMRリソース構成でポートインデックスマッピングは、ビットマップのLSB又はMSBを基準として順次に与えられる。
【0267】
例えば、4個のCSI-RSポートを基準とする例のようにリソース等の位置を通知するビットマップが[A0-A1,B0-B1,C0-C1,D0-D1,E0-E1,F0-F1,G0-G1,H0-H1、I0-I1,J0-J1]=[1,0,0,0,0,0,0,0,1]に設定されると仮定する。このために、基地局は、ビットマップのLSBを基準としてCSI-RSポートインデックスをマッピングできる。この場合、端末はJ0-J1に15,16,17,18番に対応するCSI-RSポートがマッピングされ、10-11に19,20,21,22番に対応するCSI-RSポートがマッピングされ、A0-A1に23,24,25,26番に対応するCSI-RSポートがマッピングされることがわかる。
【0268】
そうでなく、基地局がビットマップのMSBを基準としてCSI-RSポートインデックスをマッピングする場合、CSI-RSリソースに割り当てられる4個のCSI-RSポートの順序は反対に付与される。
【0269】
一実施形態によると、FD-MIMOシステムで端末が基地局のアンテナ配置を認知可能にする方案を用意することができる。
【0270】
これに対してより具体的に説明すると、基地局によりCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスがマッピングされると、端末は、チャンネル状態情報を生成するためにCSI-RSポートインデックスによる基地局アンテナの相対的な位置を判定しなければならない。基地局アンテナの相対的な位置は、CSI-RSとコードブックインデックスの関係により定義される。
【0271】
図21は、本発明により提案される多様な実施形態により、基地局がCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスをマッピングする例を示す。
【0272】
図21を参照すると、全体測定である場合、基地局は、水平方向を基準としてCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスをマッピング(
図21の左側)し、あるいは垂直方向を基準としてCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスをマッピング(
図21の右側)することができる。
【0273】
例えば、水平方向を基準とする場合、基地局は、CSI-RSリソース配列で左側下段で最初に位置したCSI-RSリソースから水平方向に移動しつつCSI-RSポートインデックス15乃至19を順次に与えられ得る。その次に、基地局は、垂直方向に移動して
左側下段で2番目に位置したCSI-RSリソースから水平方向に移動しつつCSI-RSポートインデックス20乃至24を順次に与えることができる。同一の方式で残りのCSI-RSリソースに対してCSI-RSポートインデックス25乃至29を順次に与えられる。
【0274】
他の例として、垂直方向を基準とする場合、基地局は、CSI-RSリソース配列で左側の1番目の下段に位置したCSI-RSリソースから垂直方向へ移動しつつCSI-RSポートインデックス15乃至17を順次に付与できる。その次に、基地局は、水平方向へ移動して左側の2番目の下段に位置したCSI-RSリソースから垂直方向へ移動しつつCSI-RSポートインデックス18乃至20を順次に与えられる。同一の方式で、残りのCSI-RSリソースに対してCSI-RSポートインデックス21乃至29を順次に付与できる。
【0275】
したがって、端末は、基地局によるCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスのマッピング規則を認知する場合、基地局のアンテナの配列を予測できる。
【0276】
一実施形態によれば、基地局が端末にN
P=15,N
H=5であることを通知する場合、端末は、
図10に示すようなCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスのマッピング関係を認知できる。
図10では、非編波アンテナを基準で示すものである。しかしながら、編波アンテナを使用する場合にも類似した方法でCSI-RSリソースとCSI-RSポートインデックスのマッピングがなされることがある。
【0277】
しかしながら、部分測定である場合、基地局は、CSI-RSの伝送のために割り当てられたすべてのCSI-RSリソースでCSI-RSを伝送しないことがある。すなわち、部分測定である場合、基地局は、任意の端末のために割り当てられたCSI-RSリソースに対するCSI-RSパンクチャを遂行できる。この場合、基地局は、端末にどのTXRUがCSI-RSを伝送したかに関する情報を通知しなければならない。例えば、基地局は、CSI-RSを伝送するTXRUに関する情報を交差点指示(cross point indication)方法、ビットマップ指示方法、及び複合ビットマップ指示(hybrid bitmap indication)方法などが使用され得る。
【0278】
方法1:交差点指示
【0279】
提案される方法1では、端末が基地局により提供される交差点基準信号の位置を使用してCSI-RSパンクチャパターンを認知するようにする方案を提案する。
【0280】
これについてより具体的に説明すれば、端末が基地局のアンテナ構成情報{NH,NV}を知っている場合、端末は、交差点基準信号の位置{NC,MC}のみで基地局でのCSI-RSパンクチャパターンを認知できる。ここで、基地局のアンテナ構成情報{NH,NV}は、水平方向へのアンテナ個数NHと垂直方向へのアンテナ個数NVによるアンテナ配列(又はCSI-RSパターン)を定義する情報である。
【0281】
交差点基準信号の位置{NC,MC}は、基地局のアンテナ構成情報{NH,NV}によるアンテナ配列(又はCSI-RSパターン)から水平方向に配列されたCSI-RSリソース(CSI-RSポート)と垂直方向に配列されるCSI-RSリソース(CSI-RSポート)が交差する位置であり得る。ここで、NCは、交差点基準信号の位置を指定する水平方向インデックスであり、MCは、交差点基準信号の位置を指定する垂直方向インデックスである。基準信号の位置{NC,MC}は、上位階層シグナリング又は動的シグナリングを通じて基地局により端末に提供される。
【0282】
端末は、基地局のアンテナ構成情報{NH,NV}によるアンテナ配列(又はCSI-RSパターン)と交差点基準信号の位置{NC,MC}を獲得すると、アンテナ配列(又はCSI-RSパターン)で獲得した交差点基準信号の位置{NC,MC}を基準として水平方向に配列されたアンテナ(またはCSI-RSポート)と垂直方向に配列されたアンテナ(またはCSI-RSポート)を除いた残りのアンテナ(又はCSI-RSポート)にマッピングされたCSI-RSリソースをパンクチャするCSI-RSパンクチャパターンを獲得できる。
【0283】
このために、基地局は、端末がアンテナ配列(又はCSI-RSパターン)を認知可能にするアンテナ構成情報{NH,NV}を既に知っていることを前提とし、交差点基準信号の位置{NC,MC}を端末に通知できる。交差点基準信号の位置{NH,NV}は直接に基地局により端末に伝送され、あるいはコードブック構成を通じて基地局が暗黙的に(implicit)端末に伝送され得る。
【0284】
図22は、本発明により提案される多様な実施形態により交差点基準信号の位置に対する例を示す。
【0285】
図22を参照すると、交差点基準信号の位置2210又は2220は、両方とも水平方向のチャンネル成分と垂直方向のチャンネル成分を測定するために使用される基準信号の位置を意味する。
【0286】
例えば、N
Hが5であり、N
Vが3である場合に、交差点基準信号の位置が(0,0)である場合、端末は、
図22の左側のように基地局で使用されるCSI-RSパンクチャパターンを類推できる。他の例として、N
Hが5であり、N
Vが3である場合に、交差点基準信号の位置が(2,1)である場合、端末は、
図22の右側のように基地局で使用されるCSI-RSパンクチャパターンを類推できる。
【0287】
方法2:ビットマップ指示
【0288】
提案された方法2では、基地局が所定個数のCSI-RSポートの各々に対応するパンクチャ可否(CSI-RS伝送可否)を指示するビットマップ(又はビット列)を構成し、構成したビットマップを端末に提供することによって、端末がCSI-RSパンクチャパターンを認知するようにする方案を提案する。
【0289】
これについてより具体的に説明すると、基地局は、ビット数がNγであるビットシーケンスを上位階層でのシグナリングを通じて端末に伝送できる。このビットシーケンスを構成するビット数NγはCSI-RSポートの全体個数に該当する。ビットシーケンスを構成するNP個のビットと所定個数のCSI-RSポートは一対一でマッピングできる。この場合、ビットシーケンスを構成する一つのビット値はCSI-RSポートのうち対応する一つのCSI-RSポートでCSI-RSを伝送するか否かを指示できる。例えば、特定ビットの値が0である場合、特定ビットに対応するCSI-RSポートでのCSI-RS伝送がなされないこと(CSI-RSがオフ)を指示することであり、特定ビットの値が1である場合、特定ビットに対応するCSI-RSポートでのCSI-RS伝送がなされる(CSI-RSがオン)ことを指示することである。
【0290】
図23は、本発明により提案される多様な実施形態により、ビットマップを用いて基地局のCSI-RSパンクチャパターンを端末により認知される例を示す。
【0291】
図23を参照すると、N
Hが4であり、N
Vが2であるクロスポールアンテナを使用すると仮定する。
図23で左側はCSI-RSポートの各々に対して与えられたCSI-RSポートインデックスによる相対的な位置を定義し、CSI-RSポートが各々CSI-RSを伝送するか否かを示す。例えば、CSI-RSポートのうち着色されたCSI-RSポートはCSI-RSが伝送されるTXRUを示し、CSI-RSポートのうち着色されないCSI-RSポートはCSI-RSが伝送しないTXRUを示す。
【0292】
図23で、右側はCSI-RSポートの各々でCSI-RSが伝送されるかを指示するビットからなるビットシーケンス(又はビットマップ)を示す。ビットシーケンスで最初のビット、すなわち最も右側に位置するビット2320がLSBに該当し、最後のビット、すなわち最も左側に位置するビット2310がMSBに該当する。
【0293】
例えば、CSI-RSポートの各々を指示するCSI-RSポートインデックスとして15乃至30が使用される場合、ビットシーケンスを構成するLSB2320の値はCSI-RSポートインデックスが15であるCSI-RSポートでCSI-RSが伝送されるか否かを指示する。以後に連続するビット値は、CSI-RSポートインデックスが16から1ずつ増加するCSI-RSポートでCSI-RSが伝送されるか否かを示す。最後のビット値、すなわちMSB2310の値は、CSI-RSポートインデックスが30であるCSI-RSポートでCSI-RSが伝送されるか否かを示す。
【0294】
上記したように、左側に示すCSI-RSポートで各々のCSI-RSが伝送されるか否かに基づいて最終生成されて右側に示すビットシーケンスが[0001111100011111]であることが確認できる。この場合、ビット値0はCSI-RSが伝送されないことを示し、ビット値1はCSI-RSが伝送されることを示す。
【0295】
方法3:複合ビットマップ指示
【0296】
提案された方法3では、交差点指示による方法1とビットマップ指示による方法2とを組み合わせて基地局により端末にCSI-RSパンクチャパターンを案内する方法を提案する。
【0297】
これについてより具体的に説明すれば、ビットマップは、垂直/水平方向のうち一方向を測定するためのCSI-RSポートを0に指定し、残りの方向を測定するためのCSI-RSポートを1に指定すると仮定する。
【0298】
例えば、NHが4であり、NVが2である場合、ビットマップが[000011]である場合、前部分4個のCSI-RSポートが水平方向のチャンネル測定に使用され、後部分2個のCSI-RSポートが垂直方向のチャンネル測定に使用されることを示す。このとき、交差点基準信号は、該当グループと反対のビットを割り当てて通知され得る。一例として、交差点基準信号の位置{NC,MC}が{3,1}である場合、水平方向に4番目のCSI-RSポートと垂直方向に2番目のCSI-RSポートのビットが変わらなければならないので、ビットマップは[000011]から[000110]に変換できる。
【0299】
図24は、本発明により提案される多様な実施形態により、複合ビットマップ指示によるCSI-RSパンクチャパターンを認知するようにする例を示す。
【0300】
図24を参照すると、N
Hが4であり、N
Vが2である直交編波アンテナを使用することを仮定する。
図23で、左側はN
Cが0であり、M
Cが0である交差点基準信号の位置に対するビットマップシーケンスを示し、右側はN
Cが2であり、M
Cが1である交差点基準信号の位置に対するビットマップシーケンスを示す。この場合、ビットマップシーケンスの結果は、以前に定義した細部定義(CSI-RSポートグループ別ビット割り当て等)に従って変わる。
【0301】
一実施形態によると、FD-MIMOシステムにおいて基地局がCSI-RSリソースに対する実際の使用有無を指示する情報を端末と共有する方案を用意することができる。これは、任意の端末に対して割り当てられたCSI-RSリソースのうちCSI-RSが伝送されないCSI-RSリソースにより、追加的な干渉又は雑音が発生することを防止するためである。
【0302】
これについてより具体的に説明すると、ビットマップに基づいてCSI-RSパンクチャパターンを指示する場合、基地局は、CSI-RSが存在しない位置(null location)に関する情報を端末に通知することができる。基地局は、端末にどんなコードブック係数をチャンネル状態情報を生成するのに使用しないかを指示する。
【0303】
図25は、本発明で提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムで使用されないCSI-RSを通知する例を示す。
【0304】
図25を参照すると、端末が5個のCSI-RSを用いてチャンネル状態情報を生成させるために、基地局は、8個のCSI-RSリソースを端末のために割り当て、割り当てられた8個のCSI-RSリソースのうち3個のCSI-RSリソースでCSI-RSを伝送しないことがある。
【0305】
この場合、端末がCSI-RSが伝送しない3個のCSI-RSリソースを知らない場合、CSI-RSが伝送しない3個のCSI-RSリソースで干渉または雑音がさらに発生する可能性がある。
【0306】
基地局は、任意の端末のために割り当てられたCSI-RSリソースのうちCSI-RSの伝送がなされない少なくとも一つのCSI-RSリソースを指示するCSI-RSパンクチャパターンを多様な方案により、任意の端末に通知できる。それによって、割り当てられたCSI-RSリソースのうち一部CSI-RSリソースでCSI-RSが伝送されないことによって不必要な性能劣化が発生することを防止できる。
【0307】
一実施形態によれば、FD-MIMOシステムで基地局がCMRを構成するために設定された複数のCSI-RSリソースのうち少なくとも2個のCSI-RSリソースを一つのCSI-RSポートにマッピングする方案を用意する。すなわち、各CSI-RSリソースが一部CSI-RSポートインデックスを共有するようにするCMRオペレーティング方式を提案する。
【0308】
図26は、本発明で提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムにおいてCSI-RSリソースが一部CSI-RSポートインデックスを共有する例を示す。
【0309】
図26を参照すると、一つのCMRは、総3個のCSI-RSリソース要素2610,2620,2630により構成される。3個のCSI-RSリソース要素2610,2620,2630ではCSI-RSポートインデックス15乃至18が各々見えることができる。3個のCSI-RSリソース要素2610,2620,2630の各々は、独立的なリソースとして扱われる。この場合、3個のCSI-RSリソース要素2610,2620,2630の各々は異なるCSIを生成するのに使用できる。
【0310】
基地局は、例えば、3個のCSI-RSリソース要素2610,2620,2630の各々に異なるビームフォーミング加重値を適用し、これに基づいて端末にCSI-RSを伝送できる。端末は、自身が好むCSI-RSリソースのインデックスと該当CSI-RSリソースのCSI-RSポートに基づいてCSIを生成できる。端末は生成したCSIを基地局に報告できる。
【0311】
他の例として、基地局は、3個のCSI-RSリソース要素2610,2620,2630の各々に対して異なるビームフォーミング加重値を適用して端末に伝送する。この場合、端末は、各CSI-RSリソースで伝送されたCSI-RSポートに基づいてCSIを生成し、生成したCSIをすべて基地局に報告することが可能である。。
【0312】
図27は、本発明により提案される多様な実施形態により、FD-MIMOシステムで各CSI-RSリソースが一部CSI-RSポートインデックスを共有する他の例を示す。
【0313】
図27を参照すると、一部CSI-RSリソースは相互に関連され、残りのCSI-RSリソースは独立的なリソースとしてオペレーティングすることが可能である。
【0314】
例えば、一つのCMRは、総3個のCSI-RSリソース要素2710,2720,2730により構成される。3個ののCSI-RSリソース要素2710,2720,2730のうち2個のCSI-RSリソース要素2710,2730は、相互に関連されて一つのCSI-RSリソースとしてオペレーティングされ、残りの一つのリソース要素2720は、別個のCSI-RSリソースとしてオペレーティングされる。
【0315】
この場合、端末は、相互関連されて一つのCSI-RSリソースとしてオペレーティングされる2個のCSI-RSリソース要素2710,2730で伝送されるCSI-RSポートに基づいて一つのCSIを生成できる。端末は、別個のCSI-RSリソースでオペレーティングされる一つのCSI-RSリソース要素2720で伝送されるCSI-RSポートに基づいて他の一つのCSIを生成できる。端末は、他の一つのCSIを用いて好むCSI-RSリソースのインデックスと該当CSIを基地局に報告することが可能である。
【0316】
他の例で、端末は、相互関連されて一つのCSI-RSリソースで運営される2個のCSI-RSリソース要素2710,2730で伝送されるCSI-RSポートに基づいて一つのCSIを生成し、別個のCSI-RSリソースで運営される一つのCSI-RSリソース要素2720で伝送されるCSI-RSポートに基づいて他の一つのCSIを生成し、2種類のCSIすべて使用して自身が好むCSI-RSリソースのインデックスと該当CSIを基地局に報告することが可能である。
【0317】
一実施形態によると、FD-MIMOシステムでCMR構成のために一つ以上のCSI-RSリソースを設定するための上位階層でのシグナリング手順を用意することができる。
【0318】
図28は、本発明により提案される多様な実施形態により複数のCSI-RSが設定される一つのCSIプロセスの一例を示す。
【0319】
図28を参照すれば、総N個の非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースは、IDリストを利用し(参照番号2830)またはN個のCSI-RS構成リストを利用して管理することが可能である。この場合、各CSI-RSリソースに含まれるCSI-RSポートの数は参照番号2840に示すように設定される。
【0320】
全体CSI-RSポートの個数2820は、一つのCSIプロセス2810により設定される。この場合、全体CSI-RSポートの個数2820は、各NZP CSI-RS配置に対して設定される数(参照番号2840)の総和と等しいかあるいは小さいことがある。
【0321】
あるいは、一つのCSIプロセス2810に含まれる全体CSI-RSポートの個数は、各NZP CSI-RS配置に対して設定される数(参照番号2840)の総和により定義され得る。この場合、全体CSI-RSポートの個数2820は省略可能である。
【0322】
または、一つのCSIプロセス2810に含まれる各CSI-RSリソースがすべて同一の数のCSI-RSポートの個数を有するように設定できる。この場合、各CSI-RSリソースのCSI-RSポート個数は、全体CSI-RSポートの個数2820により設定され、各NZP CSI-RS配置に対して設定される数(参照番号2840)は省略できる。
【0323】
全体CSI-RSポートの個数2820の設定は一つの例示であり、特に本実施形態で{an1,an2,an4,an8}に設定されることが可能である。本実施形態において、CMRに含まれるCSI-RSポートの総個数は、CSI-RSポートの数とCSI-RSリソースの数との積として定義できる。
【0324】
一方、提案された実施形態でのCSI-RSポートの数は、特定個数に制限されるものではなく、30,32,56,64等の多様な個数を含むように設定できることはもちろんである。
【0325】
図29は、本発明で提案された多様な実施形態により、複数のCSI-RSが設定される一つのCSIプロセスの他の例を示す。
【0326】
図29を参照すれば、参照番号2930に示すように、総N個の非ゼロパワー(NZP)CSI-RSリソースを直接設定できる。このとき、Nは2である場合を仮定する。一つのCSIプロセス2910は、CSI-RSポートの総個数を参照番号2920に示すように指定できる。また、
図28を参照して説明した参照番号2820を省略する原理と同一の理由で参照番号2920も省略可能である。参照番号2820及び2920の例示は、CSI-RSポート数をこれに制限されるものではなく、30,32,56,64等多様な数を含むように設定され得る。
【0327】
図30は、本発明で提案される多様な実施形態により、CSI-RSポートを設定する他の例を示す。
【0328】
図30に示すように、複数のCSI-RSリソース(Release12 CSI-RSリソース)に基づいて{1,2,4,8}個以外のCSI-RSポートを含むCSI-RSリソース、例えば12又は16個のCSI-RSポートを設定するための上位階層(RRC)シグナリングを設定することが可能である。
【0329】
例えば、CSI-RSリソースの位置を知らせるインジケータ3020は、参照番号3010により指定されるCSI-RSポートの個数が{1,2,4,8}のうちいずれか一つでない場合、既存のCSI-RSリソースが合成されて作られたCMRのうち一つの位置を指定するインジケータであり得る。
【0330】
例えば、参照番号3010で、CSI-RSポートの個数が16個に指定され、16個のCSI-RSポートを構成するCMRが2個のCSI-RSポートグループで構成されると仮定する。この場合、一つのCSI-RSポートグループは8個のCSI-RSポートで構成され得る。
【0331】
参照番号3020に指定されたインジケータは、所定個数のCMRパターンのうちいずれか一つの使用を指示できる。
【0332】
図31は、本発明により提案される多様な実施形態によるCMRパターンの一例を示す。
【0333】
図31を参照すると、AからJまで総10個のCMRパターンが生成される。10個のCMRパターンA乃至Jの各々に対して予めインジケータが設定され得る。例えば、CMRパターン指示が0である場合にパターンA、1である場合にパターンB、2である場合パターンC、9である場合にパターンJを使用するように予め約束できる。
【0334】
CMRパターンAからJまでの順序は重要でなく、状況に応じて順序が変わることができることはもちろんである。また、すべてのパターンにインジケータをマッピングしないことがあり、必要によって一部パターンに対してはインジケータをマッピングすることを省略できる。
【0335】
例えば、
図27の参照番号2701及び2730に示すように、12個のCSI-RSポートでCSI-RSを伝送する場合、
図31でのパターンAのようにCSI-RSリソースを割り当て、この割り当てたCSI-RSリソースのうち一部CSI-RSリソース(すなわち、参照番号2710及び2730)でのみCSI-RSを伝送することが可能である。
【0336】
一方、隣接した2個のOFDMシンボルに対するCDM(Code Division Multiplexing)、すなわちCDM-2のみをサポートする現在のCSI-RSマッピングと違い、CSI-RS電力ブースティング等多様な理由で4個のREに対するCDM-4をサポートするように拡張することができる。
【0337】
この場合、2個のREからなされる2個のCDMグループを集めて新たな一つのCDMグループを生成し、新たな一つのCDMグループに含まれる4個のREにCDM-4に対する長さ4のOCC(Orthogonal Cover Code)が適用され得る。2個のREからなされる2個のCDMグループと同一のOFDMシンボルに存在することも可能であり、あるいは異なるOFDMシンボルに存在することも可能であることは明らかである。
【0338】
CSI-RSマッピングのための便宜を考慮して時間ドメインCDM-4のみを考慮する場合、一つのCDMグループに含まれるすべてのREは異なるOFDMシンボルに位置しなければならない。これは、2個のREからなされる2個のCDMグループが異なるOFDMシンボルに位置しなければならないことを意味する。
【0339】
図32は、本発明により提案される多様な実施形態により、リソースインジケータによりCMRパターンが指示される例を示す。
【0340】
図32を参照すると、7個のパターン(A乃至G)は10個のパターン(
図31に示したパターン)のうち所定の条件(以前に提案した条件)を満たすパターンに該当する。したがって、上記7個のパターンは各々リソースインジケータ(
図30の3020)により指示されるように制限される。
【0341】
例えば、リソースインジケータが0である場合にはパターンA、1である場合にはパターンB、7である場合にはパターンGを使用するように約束することが可能である。CSI-RS RE間のタイムオフセットにより発生する位相シフトを考慮してRE間最大距離が最も大きいGパターン3210を除いた場合、リソースインジケータは、パターンA乃至パターンFに該当する6個のパターンを指示するように制限されることが可能である。
【0342】
図30及び
図31で示す例は、16個のCSI-RSポートを構成するCMRが(各々が8個のCSI-RSポートに対応する8個のCSI-RSリソースを含む)2個のCDMグループで構成されると仮定される。この場合、CMRを構成するレガシーCSI-RSリソース組み合わせが変わる場合、そのパターンが変わることがある。例えば16個のCSI-RSポートを含むCMRが(各々が4個のCSI-RSポートに対応する4個のCSI-RSリソースを含む)4個のCDMグループで構成される場合、あるいは12個のCSI-RSポートを含むCMRが8個のCSI-RSポートを含む一つのCDMグループと、4個のCSI-RSポートを含む一つのCDMグループで構成される場合、または12個のCSI-RSポートを含むCMRが(各々が4個のCSI-RSポートに対応する4個のCSI-RSリソースを含む)3個のCDMグループで構成される場合のように仮定が変わる場合、パターンの個数と形態がそれに合うように変わることができる。
【0343】
図33は、本発明で提案される多様な実施形態によりCSI-RSリソースを割り当てるパターンに対する一例を示す。
【0344】
図33を参照すると、40個のパターンは、例えば、12個のCSI-RSポートを含むCMRが8個のCSI-RSポートを含む一つのCDMグループと、4個のCSI-RSポートを含む一つのCDMグループで構成される場合に設定することができる。
【0345】
8個のCSI-RSポートを含む一つのCDMグループに対応するCSI-RSリソースをパターンA3310と共に設定する場合、A1からA8までのパターンにより表現される8個のCDMグループのうちいずれか一つを追加して設定できる。A1からA8までのパターンにより表示される8個のCDMグループの各々は4個のCSI-RSポートを含むことができる。
【0346】
同様に、8ポートCSI-RSリソースをパターンB、C、D、Eが各々8つの4ポートCSI-RSリソース選択を有するので、総40個のパターンが設定されることができる。この場合、
図29で参照番号2920のようなリソースインジケータが0である場合にはパターン(A,A1)であり、1である場合にはパターン(A,A2)であり、2である場合にはパターン(A,A3)であり、39である場合にはパターン(E、E8)を使用するように事前に約束することができる。
【0347】
上記例示は、8ポートCSI-RSリソースと1個の4ポートCSI-RSリソースで構成されるすべてのパターンを示すもので、
図3に示すようにCDM-4構成又は端末の複雑度も考慮して一部パターンの選択が制限されることもある。
【0348】
他の例示では12ポートCMRが3個の4ポートCSI-RSリソースで構成される場合、総10個の4ポートCSI-RSリソースのうち3つを選択するようになるので、
【数19】
個のパターンを設定することが可能である。この場合、各パターンの形状は、
図30及び
図32での例のような方法で示すことができる。したがって、各々に関する詳細な説明は省略する。一方、本実施形態でも
図31での例のように他人のドメインCDM-4を考慮して一つのCDMグループに含まれるすべてのREが異なるOFDMシンボルに位置するように制限することが可能である。
【0349】
このために一つ方法で、3個の4ポートCSI-RSリソースが各々他のOFDMシンボルに位置するように制限できる。以後、各レガシーCSI-RSリソースを構成する2個のREからなされるCDMグループは、異なるOFDMシンボルに位置したCDMグループに接続されてCDM-4のための新たな一つのCDMグループを形成できる。
【0350】
図34は、本発明により提案される多様な実施形態によるCSI-RSリソースを割り当てるパターンに対する他の例を示す。
【0351】
図34を参照すると、3個の4ポートCSI-RSリソースはパターンA1 3410、パターンB1 3420、パターンC1 3430のように設定される。この場合、CDM-4のための新たなCDMグループ設定の一例として、参照番号3412と3422が一つの新たなCDMグループを形成し、参照番号3424と3432が他の一つの新たなCDMグループを形成し、参照番号3434と3414がもう一つの他の新たなCDMグループを形成できる。
【0352】
本実施形態では、12ポートCSI-RSパターンを構成するための4ポートCSI-RSパターンは、
図33の{A1,A2}のうちいずれか一つ、{B1,B2,B3,B4,B5,B6}のうちいずれか一つ、そして{C1,C2}のうちいずれか一つとして選択可能である。したがって、総24個の12ポートCSI-RSパターンが利用可能であることがわかる。
【0353】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。上記特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0354】
100 アンテナセット
510 基地局
520 端末
710 制御部
720 通信部
712 リソース割り当て部
810 制御部
820 通信部
812 チャンネル推定部