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特開2022-58964好中球減少症を低減させるための組成物および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022058964
(43)【公開日】2022-04-12
(54)【発明の名称】好中球減少症を低減させるための組成物および方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/496 20060101AFI20220405BHJP
   A61K 38/19 20060101ALI20220405BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20220405BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
A61K31/496
A61K38/19
A61P7/00
A61P43/00 105
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022019473
(22)【出願日】2022-02-10
(62)【分割の表示】P 2019516091の分割
【原出願日】2017-06-05
(31)【優先権主張番号】62/454,628
(32)【優先日】2017-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/346,426
(32)【優先日】2016-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】517282078
【氏名又は名称】ビヨンドスプリング ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】特許業務法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ラン
(72)【発明者】
【氏名】ロイド,ジョージ,ケネス
(72)【発明者】
【氏名】モハンラル,ラモーン
(57)【要約】
【課題】本出願は、好中球減少症を低減させるための組成物および方法を提供することを課題とする。
【解決手段】対象にプリナブリンを投与することにより、化学療法または放射線療法によって引き起こされる好中球減少症を低減させる方法を見出した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドセタキセルによって引き起こされる好中球減少症を治療するための、プリナブリン及び1つ以上のG-CSF製剤を含む医薬組成物。
【請求項2】
前記プリナブリンが、単回投与量において1mg/m(体表面積)超かつ40mg/m(体表面積)未満である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記プリナブリンが、ドセタキセルの投与後1時間未満で投与されるものである、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記好中球減少症が、グレード3又はグレード4の好中球減少症である、請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記好中球減少症が、グレード4の好中球減少症である、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
グレード4の好中球減少症の発生を少なくとも5%低減させるものである、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記G-CSF製剤が、ペグフィルグラスチムである、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
グレード4の好中球減少症の期間を少なくとも2倍減少させるものである、請求項4~6の何れか一項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
化学療法によって引き起こされる好中球減少症を治療するための医薬の製造におけるプリナブリン及び1つ以上のG-CSF製剤の使用。
【請求項10】
前記G-CSF製剤が、ペグフィルグラスチムである、請求項9に記載の使用。
【請求項11】
前記プリナブリンが、化学療法剤の投与後2時間以内に投与されるものである、請求項9又は10に記載の使用。
【請求項12】
前記G-CSF製剤が、化学療法剤の投与後少なくとも24時間で投与されるものである、請求項9~11の何れか一項に記載の使用。
【請求項13】
前記プリナブリンが、単回投与量において1mg/m(体表面積)~50mg/m(体表面積)の範囲において投与されるものである、請求項9~12の何れか一項に記載の使用。
【請求項14】
前記プリナブリンが、単回投与量において20mg/m(体表面積)未満で投与されるものである、請求項13に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学および医学に関する。より具体的には、本発明は、好中球減少症を低減させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかのがん療法には、有害な副作用の可能性がある。例えば、多くの化学療法剤には好中球減少症を引き起こしうる骨髄抑制効果がある。同様に、放射線療法も好中球減少症を引き起こしうる。がん療法によって引き起こされる好中球減少症に対抗しうる治療法の必要性がある。
【発明の概要】
【0003】
本明細書に開示されるいくつかの実施形態には、対象の好中球減少症を低減させる方法であって、プリナブリンまたはその医薬的に許容される塩の投与をその必要がある対象に行うことを含み、前記好中球減少症は、1以上の化学療法剤を含む第一の化学療法組成物であってドセタキセルを含まない前記化学療法組成物の投与によって、または放射線療法の実施によって引き起こされる、方法を含む。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、シクロフォスファミド、プリナブリン、またはシクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせを投与後24時間後の好中球数のグラフである。
図2図2は、シクロフォスファミド、プリナブリン、またはシクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせを投与後48時間後の好中球数のグラフである。
図3図3は、シクロフォスファミド、プリナブリン、またはシクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせを投与後の、好中球数の時間経過のグラフである。
図4図4は、シクロフォスファミド、シクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせ、およびコントロールグループを投与後1日目および3日目の絶対好中球数(ANC)を示す。
図5図5は、シクロフォスファミド、プリナブリン、またはシクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせを投与後3日目の、ANCレベルをコントロールグループのANCとの比で表したものを示す。
図6図6は、シクロフォスファミド、およびシクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせを投与後3日目の、ANCレベルを示す。
図7図7は、ナイーブ、ドキソルビシン、プリナブリン、およびドキソルビシンとプリナブリンの組み合わせを投与後の、ANCレベルの時間経過を示す。
図8図8は、ドキソルビシン、およびドキソルビシンとプリナブリンの組み合わせを投与後の、ANCレベルをナイーブグループのANCレベルとの比で表したものの時間経過のグラフである。
図9図9は、シスプラチン、プリナブリン、およびシスプラチンとプリナブリンの組み合わせを投与後3日目の、ANCレベルを示す。
図10図10は、シスプラチンによって引き起こされる好中球減少症におけるANCレベル変化を、シスプラチン単独処置グループのANCレベルとの比で表したプリナブリンの用量反応曲線を示す。
図11図11Aおよび図11Bは、コントロール、プリナブリン、およびトポテカンおよびプリナブリンの組み合わせを投与後の、ANCレベルを示し、図11Aは、0.25mg/kgのトポテカンおよび7.5mg/kgのプリナブリンを投与した場合のANCレベルを示し、図11Bは、1mg/kgのトポテカンおよび3.75mg/kgのプリナブリンを投与した場合のANCレベルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
プリナブリン、(3Z,6Z)-3-ベンジリデン-6-{[5-(2-メチル-2-プロパニル)-1H-イミダゾール-4-イル]メチレン}-2,5-ピペラジンジオン、は天然化合物フェニルアヒスチンの合成類似化合物である。プリナブリンは、米国特許第7,064,201号および7,919,497号に詳述される方法および手順に従って容易に調整され、これらは参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態は、プリナブリンまたは好中球減少症の低減に医薬的に効果的なその塩の使用に関する。いくつかの実施形態において、好中球減少症は化学療法、例えば骨髄抑制効果のある薬品の投与によって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、放射線療法によって引き起こされる。
【0006】
定義
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語の意味は、本開示が属する分野の当業者によって通常理解されるものと同じである。すべての特許、出願、公開された出願およびその他の出版物はその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書中の用語について複数の定義がある場合は、別途明記されない限り、このセクションの定義が優先する。
【0007】
本明細書で使用される「対象」は、ヒトまたはヒト以外の哺乳類、例えばイヌ、ネコ、マウス、ラット、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ヒト以外の霊長類、または鳥類、例えばニワトリ、およびその他の脊椎動物または非脊椎動物、を意味する。
【0008】
用語「哺乳類」は、通常の生物学的意味で用いられる。したがって、この用語は真猿類(チンパンジー、類人猿、サル)などの霊長類およびヒト、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウサギ、イヌ、ネコ、げっ歯類、ラット、ネズミ、モルモットなどを特に含むが、それに限定されない。
【0009】
本明細書で使用される「有効量」または「医薬的に有効な量」は、疾病または状態の症状のうち1以上を、ある程度緩和するまたは発症の可能性を低減するのに有効であって、症状または状態を治すことを含む、治療剤の量を指す。
【0010】
本明細書で使用される「処置する」「処置」または「処置すること」は、予防および/または治療目的で、化合物または医薬組成物を対象に投与することを指す。用語「予防的処置」は、疾病または状態の症状をまだ示してはいないが特定の疾病または状態になりやすい、またはリスクのある対象を処置することを指し、その処置によってその対象がその疾病または状態を発症する可能性が低減される。用語「治療的処置」は、すでに疾病または状態を患っている対象に処置を実施することを指す。
【0011】
用語「医薬的に許容される塩」は、ある化合物の生物学的効果および特性を保持し、薬剤としての使用において生物学的にまたはそれ以外で不適切でない塩を指す。多くの事例において、本明細書で開示される化合物は、アミノおよび/またはカルボキル基またはそれに類似の基の存在により、酸性塩および/または塩基性塩を形成する能力がある。医薬的に許容される酸付加塩は無機酸および有機酸から形成されうる。塩を生じさせうる無機酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが含まれる。塩を生じさせうる有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸などが含まれる。医薬的に許容される塩はまた、無機および有機塩基を用いても形成されうる。塩を生じさせうる無機塩基としては、例えばナトリウム、カリウム、リチウ
ム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムなどを含む塩基が含まれ、特に好ましいのは、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウムおよびマグネシウム塩である。いくつかの実施形態において、本明細書で開示される化合物の無機塩基による処置により、化合物から不安定水素がなくなり、Li、Na、K、Mg2+およびCa2+などの無機カチオンを含む塩を得た。塩を生じさせうる有機塩基としては、例えば、第一級、第二級および第三級アミン、天然由来の置換アミン、環状アミン、塩基性イオン交換樹脂などを含む、特にイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミンおよびエタノールアミンなどの置換アミンが含まれる。多くのこのような塩は、1987年9月11日公開のJohnstonらによる国際公開第87/05297号(参照によってその全体が本明細書に組み込まれる)に記述されるように、当技術分野において既知である。
【0012】
処置方法
いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法または放射線療法に関連する好中球減少症(FNなどの重症好中球減少症を含む)の改善または処置において効果がある可能性がある。プリナブリン処置を受けた患者は、他の処置方法(例えば、G-CSF)と比較して、骨の痛みの減少、入院頻度の減少、サイクル1におけるグレード4好中球減少症の頻度の減少を示した。加えて、プリナブリン処置により、他の処置方法(例えば、G-CSF)と比較して、発熱性好中球減少症が最小またはより少ないという結果となった。
【0013】
いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法組成物によって引き起こされる好中球減少症を低減させる、改善するまたは防ぐために、G-CSFとともに用いることができる。好中球減少症の予防という恩恵と調和して、プリナブリン処置を受けた患者は、必要なG-CSF処置が少なくて済む可能性がある。
【0014】
プリナブリン処置を受けた患者は、化学療法剤の投与量減少が必要となる可能性が低い。プリナブリンの安全性プロファイルは、化学療法剤によって引き起こされる好中球減少症を処置するまたは改善するために用いられる他の薬品(例えば、G-CSF処置)よりも優れている。
【0015】
プリナブリン処置を受けた患者は1以上の次の状態を示しうる:1)グレード4好中球減少症(絶対好中球数[ANC]<0.5×109/L)の発生がより少ない、2)発熱性好中球減少症(FN)(ANC<0.5×109/L、および体温≧38.3℃)の発生がより少ない、3)処置サイクルの間の好中球数がより多い、4)サイクル1~4での立証されている感染の発生がより少ない、5)処置サイクルの間のFNによる入院の発生がより少なく、期間がより短い、6)健康に関連する生活の質がより高い。G-CSF処置(例えば、ペグフィルグラスチムまたはフィルグラスチム)と比較して、プリナブリン処置は、抗生物質の使用発生率がより低く、ドセタキセルの投与遅延、投与量減少および/または投与中止の発生率がより低く、有害事象(AE)/重篤な有害事象(SAE)の発生率、発生および重症度がより低く、骨の痛みの発生率、発生および重症度がより低く、全身耐性がより優れる(身体検査および安全性臨床検査評価)ということを示した。
【0016】
いくつかの実施形態は、第一の化学療法組成物中の1以上の化学療法剤によって引き起こされる好中球減少症を低減させるまたは予防する方法に関し、前記方法は、化学療法処置を受けている患者にプリナブリンを投与することを含む。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、第一の化学療法組成物中の一つの剤によって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、第一の化学療法組成物中の2以上の剤によって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、少なくとも一つの追加の化学療法組成物中に存在する1以上の化学療法剤によって引き起こされる。いくつかの
実施形態において、好中球減少症は、第一の化学療法組成物および少なくとも一つの追加の化学療法組成物中の化学療法剤によって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、第一の化学療法組成物中の化学療法剤およびドセタキセルによって引き起こされる。いくつかの実施形態において、第一の化学療法組成物はタキサンを含まない。いくつかの実施形態において、第一の化学療法組成物はドセタキセルを含まない。
【0017】
いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法処置に起因する好中球減少を予防する、処置するまたは改善するのに有用である。
【0018】
いくつかの実施形態は、好中球減少症を引き起こすのに十分な量の1以上の化学療法組成物を投与されている患者を処置する方法に関し、前記方法は、好中球減少を軽減するまたは予防するのに有効な量のプリナブリンを患者に投与することを含む。
【0019】
いくつかの実施形態は、好中球減少症の程度を緩和するまたは好中球減少症の重症期間を短縮するためにプリナブリンを使用することに関する。
【0020】
いくつかの実施形態において、プリナブリンを投与前の対象の絶対好中球数(ANC)は、500/mm未満である。いくつかの実施形態において、プリナブリンを投与前の対象のANCは、約500~約1000/mmの範囲である。いくつかの実施形態において、プリナブリンを投与前の対象のANCは、約1000~約1500/mmの範囲である。いくつかの実施形態において、プリナブリンを投与前の対象のANCは、1500/mmより大きい。
【0021】
いくつかの実施形態において、プリナブリンを投与後、対象のANCは、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、12%、15%、17%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、100%、125%、150%または175%、200%の増加を示す。いくつかの実施形態において、プリナブリンを投与後、対象のANCは、10%、12%、15%、17%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、100%、125%、150%または175%、200%未満の増加を示す。いくつかの実施形態において、プリナブリンを投与後、対象のANCは、5%~40%、10%~40%、12.5%~40%、5%~50%、10%~50%、12.5%~50%、15%~50%、17.5%~50%、20%~50%、25%~50%、27.5%~50%、30%~50%、5%~60%、10%~60%、12.5%~60%、15%~60%、17.5%~60%、20%~60%、25%~60%、27.5%~60%、30%~60%、35%~60%、37.5%~60%、40%~60%、45%~70%または50%~80%の範囲の増加を示す。
【0022】
いくつかの実施形態において、対象は、化学療法(例えば、第一の化学療法組成物)または放射線療法により引き起こされるグレード4の好中球減少症である。いくつかの実施形態において、対象は、化学療法(例えば、第一の化学療法組成物)または放射線療法により引き起こされるグレード3の好中球減少症である。いくつかの実施形態において、対象は、化学療法(例えば、第一の化学療法組成物)または放射線療法により引き起こされるグレード2の好中球減少症である。いくつかの実施形態において、対象は、化学療法(例えば、第一の化学療法組成物)または放射線療法により引き起こされるグレード1の好中球減少症である。
【0023】
いくつかの実施形態は、進行性または転移性乳がんの対象に対して、化学療法または放射線療法により引き起こされる好中球減少症を処置する方法に関し、患者が進行性または
転移性乳がんであることを同定すること、および医薬的に有効な量プリナブリンを投与することを含む。
【0024】
いくつかの実施形態は、非小細胞肺がんの対象に対して、化学療法または放射線療法により引き起こされる好中球減少症を処置する方法に関し、患者が非小細胞肺がんであることを同定すること、および医薬的に有効な量のプリナブリンを投与することを含む。
【0025】
いくつかの実施形態は、ホルモン抵抗性転移性前立腺がんの対象に対して、化学療法または放射線療法により引き起こされる好中球減少症を処置する方法に関し、患者がホルモン抵抗性転移性前立腺がんであることを同定すること、および医薬的に有効な量のプリナブリンを投与することを含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、好中球減少症は、発熱性好中球減少症である。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、薬剤誘発性好中球減少症である。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、タキサン誘発性好中球減少症である。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、シクロフォスファミドによって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、シスプラチンによって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、ドキソルビシンによって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、トポテカンによって引き起こされる。
【0027】
いくつかの実施形態において、前記方法は、1以上の追加の化学療法組成物を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、第二の化学療法組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、第三の化学療法組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、第四の化学療法組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、第五の化学療法組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、第六の化学療法組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、第七の化学療法組成物を投与することを含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、第八の化学療法組成物を投与することを含む。さまざまな実施形態において、各化学療法組成物は、1以上の化学療法剤を独立して含みうる。いくつかの実施形態において、1以上の化学療法組成物は、1以上の他の化学療法組成物と共通した1以上の化学療法剤を含んでもよい。いくつかの実施形態において、化学療法組成物が2以上の剤を含む場合、組成物中の各剤は、個別に投与されうる。いくつかの実施形態において、化学療法組成物が2以上の剤を含む場合、組成物中の各剤は、連続的に投与されうる。
【0028】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第二の化学療法組成物を投与することを含みうる。いくつかの実施形態において、第二の化学療法組成物は、プリナブリンの投与後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第二の化学療法組成物は、プリナブリンの投与前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第二の化学療法組成物は、プリナブリンと同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第二の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第二の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第二の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物と同時に投与されうる。
【0029】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第三の化学療法組成物を投与することを含みうる。いくつかの実施形態において、第三の化学療法組成物は、プリナブリンの投与前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第三の化学療法組成物は、プリナブリンの投与後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第三の化学療法組成物は、プリナブリンと同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第三の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の前に投与されうる。いくつかの実施形態において
、第三の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第三の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物と同時に投与されうる。
【0030】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第四の化学療法組成物を投与することを含みうる。いくつかの実施形態において、第四の化学療法組成物は、プリナブリンの投与前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第四の化学療法組成物は、プリナブリンの投与後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第四の化学療法組成物は、プリナブリンと同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第四の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第四の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第四の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物と同時に投与されうる。
【0031】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第五の化学療法組成物を投与することを含みうる。いくつかの実施形態において、第五の化学療法組成物は、プリナブリンの投与前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第五の化学療法組成物は、プリナブリンの投与後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第五の化学療法組成物は、プリナブリンと同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第五の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第五の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第五の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物と同時に投与されうる。
【0032】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第六の化学療法組成物を投与することを含みうる。いくつかの実施形態において、第六の化学療法組成物は、プリナブリンの投与前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第六の化学療法組成物は、プリナブリンの投与後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第六の化学療法組成物は、プリナブリンと同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第六の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第六の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第六の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物と同時に投与されうる。
【0033】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第七の化学療法組成物を投与することを含みうる。いくつかの実施形態において、第七の化学療法組成物は、プリナブリンの投与前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第七の化学療法組成物は、プリナブリンの投与後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第七の化学療法組成物は、プリナブリンと同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第七の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第七の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第七の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物と同時に投与されうる。
【0034】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第八の化学療法組成物を投与することを含みうる。いくつかの実施形態において、第八の化学療法組成物は、プリナブリンの投与前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第八の化学療法組成物は、プリナブリンの投与後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第八の化学療法組成物は、プリナブリンと同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第八の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の前に投与されうる。いくつかの実施形態において、第八の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物の後に投与されうる。いくつかの実施形態において、第八の化学療法組成物は、第一の化学療法組成物と同時に投与されうる。
【0035】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、第一の化学療法組成物の投与前にプリナブリンを投与すること、および第一の化学療法組成物の投与後に追加の1以上
の化学療法組成物を投与すること、を含みうる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、プリナブリンの投与前に第一の化学療法組成物を投与すること、およびプリナブリンの投与後に追加の1以上の化学療法組成物を投与すること、を含みうる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、追加の1以上の化学療法組成物の投与前に第一の化学療法組成物を投与すること、および追加の1以上の化学療法剤の投与後にプリナブリンを投与すること、を含みうる。
【0036】
いくつかの実施形態において、方法は、プリナブリン、第一の化学療法組成物および追加の1以上の化学療法組成物のそれぞれを投与する間の時間が約1分から24時間の間で独立して選択されることを含みうる。
【0037】
いくつかの実施形態において、1以上の化学療法組成物(例えば、第二、第三、第四、第五、第六、第七または第八の化学療法組成物)は、メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン、MVAC(メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシンおよびシスプラチン)、ドセタキセル、トラスツズマブ、シクロフォスファミド、パクリタキセル、ドーズデンス(dose-dense)AC-T(すなわち、ドキソルビシン、シクロフォスファミド、パクリタキセル)、TAC(ドセタキセル、ドキソルビシン、シクロフォスファミド)、フルオロウラシル、ブレオマイシン、エトポシド、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾン、BEACOPP(ブレオマイシン、エトポシド、ドキソルビシン、シクロフォスファミド、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾン)、ゲムシタビン、イフォスファミド、カルボプラチン、ICE(イフォスファミド、カルボプラチン、エトポシド)、リツキシマブ、RICE(リツキシマブ、イフォスファミド、カルボプラチン、エトポシド)、CHOP-14(シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)、メスナ、ノバントロン、MINE(メスナ、イフォスファミド、ノバントロン、エトポシド)、デキサメタゾン、シタラビン、DHAP(デキサメタゾン、シスプラチン、シタラビン)、メチルプレドニゾロン、ESHAP(エトポシド、メチルプレドニゾロン、シスプラチン、シタラビン)、HyperCVADおよびリツキシマブ(シクロフォスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメタゾン、リツキシマブ)、ダカルバジン、ビンブラスチン、ダカルバジンをベースとする組み合わせ(ダカルバジン、シスプラチン、ビンブラスチン、)、ダカルバジンをベースとするIL-2およびインターフェロン・アルファとの組み合わせ(ダカルバジン、シスプラチン、ビンブラスチン、IL-2、インターフェロン・アルファ)、トポテカン、MAID(メスナ、ドキソルビシン、イフォスファミン(ifosfamine)、ダカルバジン)、VeIP(ビンブラスチン、イフォスファミド、シスプラチン)、VIP(エトポシド、イフォスファミド、シスプラチン)、TIP(パクリタキセル、イフォスファミド、シスプラチン)、ゲムシタビン、クラシカルCMF(シクロフォスファミド、メソトレキサート、フルオロウラシル)、AC(ドキソルビシン、シクロフォスファミド、)、FEC(フルオロウラシル、エピルビシン、シクロフォスファミド)、TC(ドセタキセル、シクロフォスファミド)、シスプラチン/トポテカン、パクリタキセル/シスプラチン、イリンコテカン(irincotecan)、FOLFOX(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン)、イリンコテカン(irincotecan)/シスプラチン、エピルビシン/シスプラチン/5-フルオロウラシル、エピルビシン/シスプラチン/カペシタビン、DT-PACE(デキサメタゾン/サリドマイド/シスプラチン/ドキソルビシン/シクロフォスファミド/エトポシド)、ET-PACEおよびボルテゾミブ、EPOCH(エトポシド、プレドニゾン、ビンクリスチン、シクロフォスファミド、ドキソルビシン)、GDP(ゲムシタビン、デキサメタゾン、シスプラチン)、GDPおよびリツキシマブ、FMR(フルダラビン、ミトキサントロン、リツキシマブ)、CHOPおよびリツキシマブ(シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン、リツキシマブ)、シスプラチン/パクリタキセル、シスプラチン/ビノレルビン、シスプラチン/ドセタキセル、シアプラチン(ciaplat
in)/エトポシド、カルボプラチン/パクリタキセル、カルボプラチン/ドセタキセル、FOLFIRINOX(5-FU/ロイコボリン、イリノテカンおよびオキサリプラチン)、カバジタキセル、エトポシド/カルボプラチン、エトポシド/シスプラチンからなる群から選択される1以上の剤を独立して含みうる。いくつかの実施形態において、1以上の追加の化学療法組成物(例えば、第二、第三、第四、第五、第六、第七または第八の化学療法組成物)は、メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン、ドセタキセル、トラスツマブ、シクロフォスファミド、パクリタキセル、フルオロウラシル、ブレオマイシン、エトポシド、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾン、ゲムシタビン、イフォスファミド、カルボプラチン、メスナ、ノバントロン、シタラビン、メチルプレドニゾロン、リツキシマブ、ダカルバジン、ビンブラスチン、トポテカン、ゲムシタビン、イリンコテカン(irincotecan)、エピルビシン、5-フルオロウラシル、カペシタビン、ボルテゾミブおよびカバジタキセルからなる群から選択される1以上の剤を独立して含みうる。
【0038】
いくつかの実施形態において、第一の化学療法組成物は、メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン、MVAC(メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシンおよびシスプラチン)、トラスツマブ、シクロフォスファミド、ドーズデンスAC-T(例えば、ドキソルビシン、シクロフォスファミド、パクリタキセル)、フルオロウラシル、ブレオマイシン、エトポシド、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾン、BEACOPP(ブレオマイシン、エトポシド、ドキソルビシン、シクロフォスファミド、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾン)、ゲムシタビン、イフォスファミド、カルボプラチン、ICE(イフォスファミド、カルボプラチン、エトポシド)、リツキシマブ、RICE(リツキシマブ、イフォスファミド、カルボプラチン、エトポシド)、CHOP-14(シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)、メスナ、ノバントロン、MINE(メスナ、イフォスファミド、ノバントロン、エトポシド)、デキサメタゾン、シタラビン、DHAP(デキサメタゾン、シスプラチン、シタラビン)、メチルプレドニゾロン、ESHAP(エトポシド、メチルプレドニゾロン、シスプラチン、シタラビン)、HyperCVADおよびリツキシマブ(シクロフォスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメタゾン、リツキシマブ)、ダカルバジン、ビンブラスチン、ダカルバジンをベースとする組み合わせ(ダカルバジン、シスプラチン、ビンブラスチン、)、ダカルバジンをベースとするIL-2およびインターフェロン・アルファとの組み合わせ(ダカルバジン、シスプラチン、ビンブラスチン、IL-2、インターフェロン・アルファ)、トポテカン、MAID(メスナ、ドキソルビシン、イフォスファミン(ifosfamine)、ダカルバジン)、VeIP(ビンブラスチン、イフォスファミド、シスプラチン)、VIP(エトポシド、イフォスファミド、シスプラチン)、TIP(パクリタキセル、イフォスファミド、シスプラチン)からなる群から選択される1以上の剤を含みうる。いくつかの実施形態において、ゲムシタビン、クラシカルCMF(シクロフォスファミド、メトトレキサート、フルオロウラシル)、AC(ドキソルビシン、シクロフォスファミド)、FEC(フルオロウラシル、エピルビシン、シクロフォスファミド)、シスプラチン/トポテカン、パクリタキセル/シスプラチン、イリンコテカン(irincotecan)、FOLFOX(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン)、イリンコテカン(irincotecan)/シスプラチン、エピルビシン/シスプラチン/5-フルオロウラシル、エピルビシン/シスプラチン/カペシタビン、DT-PACE(デキサメタゾン/サリドマイド/シスプラチン/ドキソルビシン/シクロフォスファミド/エトポシド)、ET-PACEおよびボルテゾミブ、EPOCH(エトポシド、プレドニゾン、ビンクリスチン、シクロフォスファミド、ドキソルビシン)、GDP(ゲムシタビン、デキサメタゾンシスプラチン)、GDPおよびリツキシマブ、FMR(フルダラビン、ミトキサントロン、リツキシマブ)、CHOPおよびリツキシマブ(シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン、リツキシマブ)、シスプラチン/パクリタキセル、シスプラチン/
ビノレルビン、シアプラチン(ciaplatin)/エトポシド、カルボプラチン/パクリタキセル、FOLFIRINOX(5-FU/ロイコボリン、イリノテカンおよびオキサリプラチン)、カバジタキセル、エトポシド/カルボプラチン、エトポシド/シスプラチンである。いくつかの実施形態において、第一の化学療法組成物は、メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン、トラスツマブ、シクロフォスファミド、フルオロウラシル、ブレオマイシン、エトポシド、ビンクリスチン、プロカルバジン、プレドニゾン、ゲムシタビン、イフォスファミド、カルボプラチン、メスナ、ノバントロン、シタラビン、メチルプレドニゾロン、リツキシマブ、ダカルバジン、ビンブラスチン、トポテカン、ゲムシタビン、イリンコテカン(irincotecan)、エピルビシン、5-フルオロウラシル、カペシタビンおよびボルテゾミブから選択される1以上の剤を含みうる。
【0039】
いくつかの実施形態は、好中球の生存を刺激する方法に関し、プリナブリンを約1mg/m~約50mg/mの範囲の投与量で投与することを含む。いくつかの実施形態において、プリナブリンは体表面積に対して約1mg/m~約50mg/mの範囲の投与量で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは体表面積に対して、1~2、1~3、1~4、1~5、1~6、1~7、1~8、1~9、1~10、1~11、1~12、1~13、1~13.75、1~14、1~15、1~16、1~17、1~18、1~19、1~20、1~22.5、1~25、1~27.5、1~30、1.5~2、1.5~3、1.5~4、1.5~5、1.5~6、1.5~7、1.5~8、1.5~9、1.5~10、1.5~11、1.5~12、1.5~13、1.5~13.75、1.5~14、1.5~15、1.5~16、1.5~17、1.5~18、1.5~19、1.5~20、1.5~22.5、1.5~25、1.5~27.5、1.5~30、2.5~2、2.5~3、2.5~4、2.5~5、2.5~6、2.5~7、2.5~8、2.5~9、2.5~10、2.5~11、2.5~12、2.5~13、2.5~13.75、2.5~14、2.5~15、2.5~16、2.5~17、2.5~18、2.5~19、2.5~20、2.5~22.5、2.5~25、2.5~27.5、2.5~30、2.5~7.5、3~4、3~5、3~6、3~7、3~8、3~9、3~10、3~11、3~12、3~13、3~13.75、3~14、3~15、3~16、3~17、3~18、3~19、3~20、3~22.5、3~25、3~27.5、3~30、3.5~6.5、3.5~13.75、3.5~15、2.5~17.5、4~5、4~6、4~7、4~8、4~9、4~10、4~11、4~12、4~13、4~13.75、4~14、4~15、4~16、4~17、4~18、4~19、4~20、4~22.5、4~25、4~27.5、4~30、5~6、5~7、5~8、5~9、5~10、5~11、5~12、5~13、5~13.75、5~14、5~15、5~16、5~17、5~18、5~19、5~20、5~22.5、5~25、5~27.5、5~30、6~7、6~8、6~9、6~10、6~11、6~12、6~13、6~13.75、6~14、6~15、6~16、6~17、6~18、6~19、6~20、6~22.5、6~25、6~27.5、6~30、7~8、7~9、7~10、7~11、7~12、7~13、7~13.75、7~14、7~15、7~16、7~17、7~18、7~19、7~20、7~22.5、7~25、7~27.5、7~30、7.5~12.5、7.5~13.5、7.5~15、8~9、8~10、8~11、8~12、8~13、8~13.75、8~14、8~15、8~16、8~17、8~18、8~19、8~20、8~22.5、8~25、8~27.5、8~30、9~10、9~11、9~12、9~13、9~13.75、9~14、9~15、9~16、9~17、9~18、9~19、9~20、9~22.5、9~25、9~27.5、9~30、10~11、10~12、10~13、10~13.75、10~14、10~15、10~16、10~17、10~18、10~19、10~20、10~22.5、10~25、10~27.5、10~30、11.5~15.5、12.5~14.5、7.5~22.5、8.5~32.5、9.5~15.5、15.5
~24.5、5~35、17.5~22.5、22.5~32.5、25~35、25.5~24.5、27.5~32.5、2~20、t2.5~22.5または9.5~21.5mg/mの範囲の投与量で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは体表面積に対して、約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15、15.5、16、16.5、17、17.5、18、18.5、19、19.5、20、20.5、21、21.5、22、22.5、23、23.5、24、24.5、25、25.5、26、26.5、27、27.5、28、28.5、29、29.5、30、30.5、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40mg/mの投与量で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは体表面積に対して、約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15、15.5、16、16.5、17、17.5、18、18.5、19、19.5、20、20.5、21、21.5、22、22.5、23、23.5、24、24.5、25、25.5、26、26.5、27、27.5、28、28.5、29、29.5、30、30.5、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40mg/m未満の投与量で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは体表面積に対して、約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15、15.5、16、16.5、17、17.5、18、18.5、19、19.5、20、20.5、21、21.5、22、22.5、23、23.5、24、24.5、25、25.5、26、26.5、27、27.5、28、28.5、29、29.5、30、30.5、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50mg/m超の投与量で投与される。
【0040】
いくつかの実施形態において、プリナブリンの投与量は、約5mg~300mg、5mg~200mg、7.5mg~200mg、10mg~100mg、15mg~100mg、20mg~100mg、30mg~100mg、40mg~100mg、10mg~80mg、15mg~80mg、20mg~80mg、30mg~80mg、40mg~80mg、10mg~60mg、15mg~60mg、20mg~60mg、30mg~60mgまたは約40mg~60mgである。いくつかの実施形態において、投与されるプリナブリンは、約20mg~60mg、27mg~60mg、20mg~45mgまたは27mg~45mgである。いくつかの実施形態において、投与されるプリナブリンは、約5mg~7.5mg、5mg~9mg、5mg~10mg、5mg~12mg、5mg~14mg、5mg~15mg、5mg~16mg、5mg~18mg、5mg~20mg、5mg~22mg、5mg~24mg、5mg~26mg、5mg~28mg、5mg~30mg、5mg~32mg、5mg~34mg、5mg~36mg、5mg~38mg、5mg~40mg、5mg~42mg、5mg~44mg、5mg~46mg、5mg~48mg、5mg~50mg、5mg~52mg、5mg~54mg、5mg~56mg、5mg~58mg、5mg~60mg、7mg~7.7mg、7mg~9mg、7mg~10mg、7mg~12mg、7mg~14mg、7mg~15mg、7mg~16mg、7mg~18mg、7mg~20mg、7mg~22mg、7mg~24mg、7mg~26mg、7mg~28mg、7mg~30mg、7mg~32mg、7mg~34mg、7mg~36mg、7mg~38mg、7mg~40mg、7mg~42mg、7mg~44mg、7mg~46mg、7mg~48mg、7mg~50mg、7mg~52mg、7mg~54mg、7mg~56mg、7mg~58mg、7mg~60mg、9mg~10mg、9mg~12mg、9mg~14mg、9mg~15mg、9mg~16mg、9mg~18mg、9mg~20mg、9mg~22mg、9mg~
24mg、9mg~26mg、9mg~28mg、9mg~30mg、9mg~32mg、9mg~34mg、9mg~36mg、9mg~38mg、9mg~40mg、9mg~42mg、9mg~44mg、9mg~46mg、9mg~48mg、9mg~50mg、9mg~52mg、9mg~54mg、9mg~56mg、9mg~58mg、9mg~60mg、10mg~12mg、10mg~14mg、10mg~15mg、10mg~16mg、10mg~18mg、10mg~20mg、10mg~22mg、10mg~24mg、10mg~26mg、10mg~28mg、10mg~30mg、10mg~32mg、10mg~34mg、10mg~36mg、10mg~38mg、10mg~40mg、10mg~42mg、10mg~44mg、10mg~46mg、10mg~48mg、10mg~50mg、10mg~52mg、10mg~54mg、10mg~56mg、10mg~58mg、10mg~60mg、12mg~14mg、12mg~15mg、12mg~16mg、12mg~18mg、12mg~20mg、12mg~22mg、12mg~24mg、12mg~26mg、12mg~28mg、12mg~30mg、12mg~32mg、12mg~34mg、12mg~36mg、12mg~38mg、12mg~40mg、12mg~42mg、12mg~44mg、12mg~46mg、12mg~48mg、12mg~50mg、12mg~52mg、12mg~54mg、12mg~56mg、12mg~58mg、12mg~60mg、15mg~16mg、15mg~18mg、15mg~20mg、15mg~22mg、15mg~24mg、15mg~26mg、15mg~28mg、15mg~30mg、15mg~32mg、15mg~34mg、15mg~36mg、15mg~38mg、15mg~40mg、15mg~42mg、15mg~44mg、15mg~46mg、15mg~48mg、15mg~50mg、15mg~52mg、15mg~54mg、15mg~56mg、15mg~58mg、15mg~60mg、17mg~18mg、17mg~20mg、17mg~22mg、17mg~24mg、17mg~26mg、17mg~28mg、17mg~30mg、17mg~32mg、17mg~34mg、17mg~36mg、17mg~38mg、17mg~40mg、17mg~42mg、17mg~44mg、17mg~46mg、17mg~48mg、17mg~50mg、17mg~52mg、17mg~54mg、17mg~56mg、17mg~58mg、17mg~60mg、20mg~22mg、20mg~24mg、20mg~26mg、20mg~28mg、20mg~30mg、20mg~32mg、20mg~34mg、20mg~36mg、20mg~38mg、20mg~40mg、20mg~42mg、20mg~44mg、20mg~46mg、20mg~48mg、20mg~50mg、20mg~52mg、20mg~54mg、20mg~56mg、20mg~58mg、20mg~60mg、22mg~24mg、22mg~26mg、22mg~28mg、22mg~30mg、22mg~32mg、22mg~34mg、22mg~36mg、22mg~38mg、22mg~40mg、22mg~42mg、22mg~44mg、22mg~46mg、22mg~48mg、22mg~50mg、22mg~52mg、22mg~54mg、22mg~56mg、22mg~58mg、22mg~60mg、25mg~26mg、25mg~28mg、25mg~30mg、25mg~32mg、25mg~34mg、25mg~36mg、25mg~38mg、25mg~40mg、25mg~42mg、25mg~44mg、25mg~46mg、25mg~48mg、25mg~50mg、25mg~52mg、25mg~54mg、25mg~56mg、25mg~58mg、25mg~60mg、27mg~28mg、27mg~30mg、27mg~32mg、27mg~34mg、27mg~36mg、27mg~38mg、27mg~40mg、27mg~42mg、27mg~44mg、27mg~46mg、27mg~48mg、27mg~50mg、27mg~52mg、27mg~54mg、27mg~56mg、27mg~58mg、27mg~60mg、30mg~32mg、30mg~34mg、30mg~36mg、30mg~38mg、30mg~40mg、30mg~42mg、30mg~44mg、30mg~46mg、30mg~48mg、30mg~50mg、30mg~52mg、30mg~54mg、30mg~56mg、30m
g~58mg、30mg~60mg、33mg~34mg、33mg~36mg、33mg~38mg、33mg~40mg、33mg~42mg、33mg~44mg、33mg~46mg、33mg~48mg、33mg~50mg、33mg~52mg、33mg~54mg、33mg~56mg、33mg~58mg、33mg~60mg、36mg~38mg、36mg~40mg、36mg~42mg、36mg~44mg、36mg~46mg、36mg~48mg、36mg~50mg、36mg~52mg、36mg~54mg、36mg~56mg、36mg~58mg、36mg~60mg、40mg~42mg、40mg~44mg、40mg~46mg、40mg~48mg、40mg~50mg、40mg~52mg、40mg~54mg、40mg~56mg、40mg~58mg、40mg~60mg、43mg~46mg、43mg~48mg、43mg~50mg、43mg~52mg、43mg~54mg、43mg~56mg、43mg~58mg、42mg~60mg、45mg~48mg、45mg~50mg、45mg~52mg、45mg~54mg、45mg~56mg、45mg~58mg、45mg~60mg、48mg~50mg、48mg~52mg、48mg~54mg、48mg~56mg、48mg~58mg、48mg~60mg、50mg~52mg、50mg~54mg、50mg~56mg、50mg~58mg、50mg~60mg、52mg~54mg、52mg~56mg、52mg~58mgまたは52mg~60mgである。いくつかの実施形態において、プリナブリンの投与量は、約5mg、約10mg、約12.5mg、約13.5mg、約15mg、約17.5mg、約20mg、約22.5mg、約25mg、約27mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約125mg、約150mgまたは約200mg超である。いくつかの実施形態において、プリナブリンの投与量は、約5mg、約10mg、約12.5mg、約13.5mg、約15mg、約17.5mg、約20mg、約22.5mg、約25mg、約27mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約125mg、約150mgまたは約200mg未満である。
【0041】
化学療法組成物または化学療法剤は、処置に適した有効量を投与することができる。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、1以上の化学療法剤(例えば、シスプラチン、ドキソルビシン、シクロフォスファミド、トポテカン)を、約40~50mg/kgの範囲の投与量、2~5日にわたる分割投与で投与することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、1以上の化学療法剤を、約10~30、5~100、10~200、10~100、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~40、10~30、10~20、20~200、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、20~30、30~200、30~100、30~90、30~80、30~70、30~60、30~50、30~40、40~200、40~100、40~90、40~80、40~70、40~60、40~50、50~300、50~200、50~100、50~90、50~80、50~70、50~60、60~300、60~200、60~100、60~90、60~80、60~70、70~300、70~200、70~100、70~90、70~80、80~300、80~200、80~100、80~90または90~300、90~200、90~100、100~500、100~400、100~300または100~200mg/kgの範囲の投与量、1サイクルあたり2~5日で投与することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、1以上の化学療法剤を、約10~15mg/kgの範囲の投与量、7~10日にわたる分割投与、または週2回3~5mg/kgで投与することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、1以上の化学療法剤を、週2回約10~30、5~100、10~200、10~100、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~40、10~30、10~20、20~200、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、20~30、3
0~200、30~100、30~90、30~80、30~70、30~60、30~50、30~40、40~200、40~100、40~90、40~80、40~70、40~60、40~50、50~300、50~200、50~100、50~90、50~80、50~70、50~60、60~300、60~200、60~100、60~90、60~80、60~70、70~300、70~200、70~100、70~90、70~80、80~300、80~200、80~100、80~90または90~300、90~200、90~100、100~500、100~400、100~300または100~200mg/kgの範囲の投与量で投与することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、1以上の化学療法剤を、初期投与量および維持投与量ともに、1日あたり約1~5mg/kgの範囲の投与量で投与することを含む。
【0042】
いくつかの実施形態において、前記方法は、1以上の化学療法剤(例えば、シスプラチン、ドキソルビシン、シクロフォスファミド、トポテカン)を、1サイクルあたり5日間毎日約10~30、5~100、10~200、10~100、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~40、10~30、10~20、20~200、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、20~30、30~200、30~100、30~90、30~80、30~70、30~60、30~50、30~40、40~200、40~100、40~90、40~80、40~70、40~60、40~50、50~300、50~200、50~100、50~90、50~80、50~70、50~60、60~300、60~200、60~100、60~90、60~80、60~70、70~300、70~200、70~100、70~90、70~80、80~300、80~200、80~100、80~90または90~300、90~200、90~100、100~500、100~400、100~300または100~200mg/mの範囲の投与量で投与することをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、1以上の化学療法剤を、4週間に1回1サイクルあたり5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900または1000mg/mの投与量で投与することをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、1以上の化学療法剤を、先行する放射線療法および/または先行する化学療法に応じて3~4週間に1回1サイクルあたり10~30、5~100、10~200、10~100、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~40、10~30、10~20、20~200、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、20~30、30~200、30~100、30~90、30~80、30~70、30~60、30~50、30~40、40~200、40~100、40~90、40~80、40~70、40~60、40~50、50~300、50~200、50~100、50~90、50~80、50~70、50~60、60~300、60~200、60~100、60~90、60~80、60~70、70~300、70~200、70~100、70~90、70~80、80~300、80~200、80~100、80~90または90~300、90~200、90~100、100~500、100~400、100~300または100~200mg/mの投与量で投与することをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、1以上の化学療法剤を、4週間ごとに繰り返される1サイクルあたり50mg/mの投与量で投与することをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、1以上の化学療法剤(例えば、シスプラチン)を、3週間に1回または4週間に1回1サイクルあたり約10~30、5~100、10~200、10~100、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~4
0、10~30、10~20、20~200、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、20~30、30~200、30~100、30~90、30~80、30~70、30~60、30~50、30~40、40~200、40~100、40~90、40~80、40~70、40~60、40~50、50~300、50~200、50~100、50~90、50~80、50~70、50~60、60~300、60~200、60~100、60~90、60~80、60~70、70~300、70~200、70~100、70~90、70~80、80~300、80~200、80~100、80~90または90~300、90~200、90~100、100~500、100~400、100~300または100~200mg/mの範囲の投与量で投与することをさらに含む。いくつかの実施形態において、前記方法は、1以上の化学療法剤を、3週間に1回または4週間に1回1サイクルあたり30~70または40~60mg/mの投与量で投与することをさらに含む。いくつかの実施形態において、1以上の化学療法剤を患者に投与する場合、各化学療法剤の投与量は、本明細書に記載の投与量範囲のいずれか一つから独立して選択されうる。
【0043】
いくつかの実施形態において、1以上の化学療法剤は、投与あたり約10~30、5~100、10~500、10~400、10~300、10~200、10~100、10~90、10~80、10~70、10~60、10~50、10~40、10~30、10~20、20~500、20~400、20~300、20~200、20~100、20~90、20~80、20~70、20~60、20~50、20~40、20~30、30~500、30~400、30~300、30~200、30~100、30~90、30~80、30~70、30~60、30~50、30~40、40~500、40~400、40~300、40~200、40~100、40~90、40~80、40~70、40~60、40~50、50~500、50~400、50~300、50~200、50~100、50~90、50~80、50~70、50~60、60~500、60~400、60~300、60~200、60~100、60~90、60~80、60~70、70~500、70~400、70~300、70~200、70~100、70~90、70~80、80~500、80~400、80~300、80~200、80~100、80~90、90~500、90~400、90~300、90~200、90~100、100~500、100~400、100~300または100~200mgの量で投与される。
【0044】
いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物に先立って投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物と同時に投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の後に投与される。
【0045】
いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の後約1分、5分、10分、15分、20分、25分、30分、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、24時間、30時間、36時間、40時間または48時間で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の後約1分、5分、10分、15分、20分、25分、30分、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、30時間、36時間、40時間または48時間未満で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の後約1分、5分、10分、15分、20分、25分、30分、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間、3時間
、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、30時間、36時間、40時間または48時間超で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の後約1分~5分、1分~10分、1分~15分、1分~20分、1分~25分、1分~30分、0.25時間~0.5時間、0.25~0.75時間、0.25~1時間,0.5時間~1時間、0.5時間~2時間、0.5時間~2.5時間、1時間~2時間、1時間~3時間、1時間~5時間、1時間~24時間、1分~24時間または1分~2時間、1日~2日、1日~3日、1日~4日、1日~5日または1日~6日で投与される。
【0046】
いくつかの実施形態において、プリナブリンが化学療法剤または化学療法組成物の投与に先立って投与される場合、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の前約1分~5分、1分~10分、1分~15分、1分~20分、1分~25分、1分~30分、0.25時間~0.5時間、0.25~0.75時間、0.25~1時間,0.5時間~1時間、0.5時間~2時間、0.5時間~2.5時間、1時間~2時間、1時間~3時間、1時間~5時間、1時間~24時間、1分~1時間、1分~2時間、1分~5時間、1分~24時間、1日~2日、1日~3日、1日~4日、1日~5日または1日~6日で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の前約1分、5分、10分、15分、20分、25分、30分、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、30時間、36時間、40時間、48時間、3日、4日、5日、6日または7日で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の前約1分、5分、10分、15分、20分、25分、30分、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、30時間、36時間、40時間、48時間、4日、5日、6日または7日未満で投与される。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、化学療法剤または化学療法組成物の投与の前約1分、5分、10分、15分、20分、25分、30分、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時間、14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20時間、21時間、22時間、23時間、24時間、30時間、36時間、40時間、48時間、4日、5日、6日または7日超で投与される。
【0047】
いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、3週間ごとに同時投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間ごとに同時投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間ごとに2回同時投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに同時投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに2回同時投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、21日間の処置サイクル
の1日目、8日目および15日目に同時投与することを含む。いくつかの実施形態において、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンの同時投与は、プリナブリンの投与に先立って化学療法剤を投与することを含む。いくつかの実施形態において、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンの同時投与は、プリナブリンの投与の後に化学療法剤を投与することを含む。いくつかの実施形態において、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンの同時投与は、プリナブリンと同時に化学療法剤を投与することを含む。この段落に記載される化学療法組成物は、独立して第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七または第八の化学療法組成物とすることができる。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間毎日投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、2週間、3週間または4週間毎日投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目および2日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目および3日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目および4日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目、4日目および5日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目、4日目、5日目および6日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物、およびプリナブリンを、1週間続く処置の1日目、3日目および5日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、それぞれの投与に使用される化学療法組成物は、同じまたは異なるものとすることができる。いくつかの実施形態において、第一投与日に使用される化学療法組成物は、残りの投与日に使用される化学療法組成物と異なる。いくつかの実施形態において、第一投与日に使用される化学療法組成物は、第二投与日に使用される化学療法組成物と同じまたは異なる。いくつかの実施形態において、第一投与日に使用される化学療法組成物は、第三投与日に使用される化学療法組成物と同じまたは異なる。いくつかの実施形態において、第一投与日に使用される化学療法組成物は、第四投与日に使用される化学療法組成物と同じまたは異なる。いくつかの実施形態において、第一投与日に使用される化学療法組成物は、第五投与日に使用される化学療法組成物と同じまたは異なる。いくつかの実施形態において、第一投与日に使用される化学療法組成物は、第六投与日に使用される化学療法組成物と同じまたは異なる。いくつかの実施形態において、第一投与日に使用される化学療法組成物は、第七投与日に使用される化学療法組成物と同じまたは異なる。
【0048】
いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物(例えば、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七または第八)を、3週間ごとに投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間ごとに投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間ごとに2回投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間、2週間、3週間、4週
間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに2回投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに3回(例えば、1、2、3日目または1,3,5日目)投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、21日間の処置サイクルの1日目、8日目および15日目に投与することを含む。この段落に記載される化学療法組成物は、独立して第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七または第八の化学療法組成物とすることができる。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間毎日投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、2週間、3週間または4週間毎日投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間続く処置の1日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間続く処置の1日目および2日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間続く処置の1日目、2日目および3日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間続く処置の1日目、3日目および5日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目および4日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目、4日目および5日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、化学療法剤または化学療法組成物を、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目、4日目、5日目および6日目に投与することを含む。
【0049】
いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、3週間ごとに投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間ごとに投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間ごとに2回投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに2回投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間または8週間の処置サイクルにおいて1週間ごとに3回(例えば、1、2、3日目または1、3、5日目)投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、21日間の処置サイクルの1日目、8日目および15日目に投与することを含む。この段落に記載される化学療法組成物は、独立して第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七または第八の化学療法組成物とすることができる。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間毎日投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、2週間、3週間または4週間毎日投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間続く処置の1日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間続く処置の1日目および2日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置ス
ケジュールは、プリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目および3日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間続く処置の1日目、3日目および5日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目および4日目に投与することを含む。いくつかの実施形態において、処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目、4日目および5日目に投与することを含む。処置スケジュールは、プリナブリンを、1週間続く処置の1日目、2日目、3日目、4日目、5日目および6日目に投与することを含む。
【0050】
処置サイクルは、レジメンが臨床的に認められる限り繰り返すことが出来る。いくつかの実施形態において、化学療法剤およびプリナブリンの処置サイクルは、n回繰り返され、nは2~30の範囲の整数であるいくつかの実施形態において、nは、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。いくつかの実施形態において、新しい処置サイクルは、前の処置サイクルの完了直後に始めることができる。いくつかの実施形態において、新しい処置サイクルは、前の処置サイクルが完了して一定の期間後に始めることができる。いくつかの実施形態において、新しい処置サイクルは、前の処置サイクルが完了して1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間または7週間後に始めることができる。
【0051】
いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、グレード1または2の好中球減少症の発生を少なくとも約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%または100%低減させることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、グレード3または4の好中球減少症の発生を少なくとも約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%または100%低減させることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、グレード3または4の好中球減少症の発生を約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%または100%未満で低減させることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、グレード3または4の好中球減少症の発生を約5%~40%、10%~40%、12.5%~40%、5%~50%、10%~50%、12.5%~50%、15%~50%、17.5%~50%、20%~50%、25%~50%、27.5%~50%、30%~50%、5%~60%、10%~60%、12.5%~60%、15%~60%、17.5%~60%、20%~60%、25%~60%、27.5%~60%、30%~60%、35%~60%、37.5%~60%、40%~60%、45%~70%または50%~80%の範囲で低減させることができる。
【0052】
いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、グレード3または4の好中球減少症の発生を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%
、450%または500%効果的でありうる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、グレード3または4の好中球減少症の発生を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%または500%超効果的でありうる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、グレード3または4の好中球減少症の発生を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%または500%未満効果的でありうる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、グレード3または4の好中球減少症の発生を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%または500%超効果的でありうる。
【0053】
いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、好中球減少症の重症期間を約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍または16倍低減させることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、好中球減少症の重症期間を約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍または16倍超低減させることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、好中球減少症の重症期間を約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍または16倍未満低減させることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用により、好中球減少症の重症期間を約5%~15倍、20%~10倍または50%~500%の範囲で低減させることができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、好中球減少症の重症期間を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍または16倍効果的でありうる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、好中球減少症の重症期間を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍または16倍超効果的でありうる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、好中球減少症の重症期間を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約5%、10%、12.5%、15%、17.5%、20%、22.5%、25%、27.5%、30%、32.5%、35%、37.5%、40%、42.5%、45%、47.5%、50%、52.5%、55%、57.5%、60%、62.5%、65%、67.5%、70%、72.5%、75%、77.5%、80%、82.5%、85%、87.5%、90%、95%、100%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%、350%、400%、450%、500%、600%、700%、800%、900%、10倍、11倍、12倍、13倍、14倍、15倍または16倍未満効果的でありうる。いくつかの実施形態において、プリナブリンの使用は、好中球減少症の重症期間を低減させる点においてG-CSF(例えば、ペグフィルグラスチム)より約5%~15倍、20%~10倍または50%~500%の範囲で効果的でありうる。
【0055】
投与期間は、腫瘍が管理下にあり、レジメンが臨床的に認められる限り複数週サイクルとすることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたはたの治療剤の単独投与は、週に1回、好ましくは3週間(21日)処置サイクルの1日目および8日目のそれぞれに1回、とすることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単独投与は、1週間、2週間、3週間、4週間または5週間の処置サイクルの間、週に1回、週に2回、週に3回、週に4回、週に5回、週に6回または毎日とすることができる。前記投与は、処置サイクル中の各週の同じまたは異なる日とすることができる。
【0056】
処置サイクルは、レジメンが臨床的に認められる限り繰り返すことができる。いくつかの実施形態において、処置サイクルはn回繰り返され、nは2~30の範囲の整数である。いくつかの実施形態において、nは、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。いくつかの実施形態において、新しい処置サイクルは、前の処置サイクルの完了直後に始めることができる。いくつかの実施形態において、新しい処置サイクルは、前の処置サイクルが完了して一定の期間後に始めることができる。
【0057】
本明細書に記載の医薬組成物の投与は、経口、舌下、口腔内、皮下、静脈内、鼻腔内、局所、経皮、皮内、腹腔内、筋肉内、肺内、経膣、直腸内、眼内または胃内(例えば、胃ろうチューブ)などを含むがそれらに限定されない、類似の効用を示す剤に関して認められている投与方法のうち任意の方法を用いることができる。好ましい実施形態の対象である症状の処置において、経口および非経口投与は一般的である。
【0058】
いくつかの実施形態は、対象における好中球減少症を低減させる方法に関し、プリナブリンまたはその医薬的に許容される塩の投与をその必要がある対象に行うことを含む。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、化学療法によって引き起こされる。いくつかの実施形態において、好中球減少症は、骨髄抑制効果のある第一の化学療法組成物の投与によって引き起こされる。化学療法組成物は、1以上の化学療法剤を含みうる。いくつかの実施形態において、化学療法剤は、シクロフォスファミド、ドキソルビシン、パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、イリノテカン、トポテカン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の1以上およびドセタキセルの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、化学療法剤は、フォスファミド、ルビシン、プラチン、テカン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の2以上の組み合わせ、または前述の1以上およびドセタキセルの組み合わせからなる群から選択される。
【0059】
いくつかの実施形態において、化学療法剤は、フォスファミド、ルビシン、プラチン、テカン、タキサン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の2以上の組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、第一の化学療法組成物は、フォスファミド、ルビシン、プラチン、テカン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の2以上の組み合わせからなる群から選択される1以上の剤を含みうる。いくつかの実施形態において、化学療法組成物(例えば、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七または第八化学療法組成物)は、フォスファミド、ルビシン、プラチン、テカン、タキサン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の2以上の組み合わせからなる群から選択される1以上の剤を含みうる。いくつかの実施形態において、プラチンは、シスプラチン、カルボプラチン、およびオキサリプラチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、フェナントリプラチン、ピコプラチンおよびサトラプラチンからなる群から選択される1以上とすることができる。いくつかの実施形態において、テカンは、トポテカン、イリノテカン、またはその組み合わせとすることができる。いくつかの実施形態において、フォスファミドは、シクロフォスファミド、イフォスファミド、またはその組み合わせとすることができる。いくつかの実施形態において、タキサンは、ドセタキセル、パクリタキセル、カバジタキセルからなる群から選択されうる。いくつかの実施形態において、ルビシンは、ドキソルビシン、エピルビシン、ダウノルビシンおよびバルルビシンからなる群から選択される1以上とすることができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、好中球減少症は、放射線療法によって引き起こされる。いくつかの実施形態は、対象における好中球減少症の発症の可能性を低減させることまたは重症度を低減させることを含み、プリナブリンの投与をその必要がある対象に行うことを含む。
【0061】
前述の方法のいくつかの実施形態は、プリナブリンまたはその医薬的に許容される塩、および1以上の追加の化学療法剤を投与することを含む。さまざまな実施形態において、追加の化学療法剤は、シクロフォスファミド、ドキソルビシン、パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、イリノテカン、トポテカン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の2以上の組み合わせ、または前述の1以上およびドセタキセルの組み合わせからなる群から選択される。ある実施形態において、プリナブリンおよび1以上の追加の化学療法剤は同時に投与される。このようなある実施形態において、併用投与は、複数の剤を単一の剤形にまとめることにより達成される。別の実施形態において、複数の剤は
、連続的に投与される。ある実施形態において、複数の剤は、経口または静脈内などの同じ経路を通じて投与される。別の実施形態において、複数の剤は、一方は経口投与で他方は静脈内投与など異なる経路を通じて投与される。いくつかの実施形態において、1以上の剤の投与と併用投与される1以上の剤の投与の間の時間は、約1時間、2時間、3時間、5時間、8時間、10時間、12時間、15時間、18時間、20時間、24時間、36時間、48時間、3日、4日、5日、6日、7日、10日、14日、21日、28日または30日とすることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンは、1以上の追加の化学療法剤の投与に先立って投与される。他の実施形態において、追加の化学療法剤は、プリナブリンに先立って投与される。
【0062】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、1以上の化学療法剤およびプリナブリンを併用投与することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、2つの化学療法剤およびプリナブリンを併用投与することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、3つの化学療法剤およびプリナブリンを併用投与することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、4つの化学療法剤およびプリナブリンを併用投与することを含む。
【0063】
いくつかの実施形態において、第二および/または第三の化学療法剤を、第一の化学療法剤およびプリナブリンとともに投与する場合、第二または第三の化学療法剤は、第一の化学療法剤およびプリナブリンの併用投与に先立って、の後に、または同時に投与されうる。いくつかの実施形態において、第二または第三の化学療法剤の投与スケジュールは、第一の化学療法剤と異なるものとすることができる。いくつかの実施形態において、第二または第三の化学療法剤の投与スケジュールは、第一の化学療法剤と同じものとすることができる。
【0064】
いくつかの実施形態において、追加の化学療法剤は、ドセタキセルを含まない。いくつかの実施形態において、追加の化学療法剤は、タキサンを含まない。
【0065】
いくつかの実施形態は、対象に対してプリナブリンまたはその医薬的に許容される塩を投与することおよび放射線療法を行うことを含む。
【0066】
いくつかの実施形態は、対象が好中球減少症を患っていると同定すること、次いで前記対象にプリナブリンまたはその医薬的に許容される塩を投与すること含む。他の実施形態は、好中球減少症を検出する前の対象に、その発生または重症度を低減させるためにプリナブリンまたはその医薬的に許容される塩を投与することを含む。例えば、いくつかの実施形態は、対象が好中球減少症(例えば、骨髄抑制効果のある化学療法または放射線療法による)を進行させるリスクがあるがまだ好中球減少症を発症していないと同定すること、次いでプリナブリンまたはその医薬的に許容される塩を前記対象に投与することを含む。
【0067】
前述の方法のいくつかの実施形態において、好中球減少症を低減させる働きをする追加の剤は投与されない。例えば、いくつかの実施形態において、前記方法は、顆粒球コロニー刺激因子(例えば、フィルグラスチム)を投与することなしに実施される。いくつかの実施形態において、前記方法は、上述の剤以外のいかなる追加の活性剤をも投与することなしに実施される。
【0068】
いくつかの前述の実施形態において、対象はヒトである。
【0069】
いくつかの実施形態において、上記方法は、プリナブリンおよび任意の追加の化学療法剤を経口、舌下、口腔内、皮下、静脈内、鼻腔内、局所、経皮、皮内、腹腔内、筋肉内、
肺内、経膣、直腸内、眼内または胃内などを含むがそれらに限定されない、類似の効用を示す剤に関して認められている投与方法のうち任意の方法で投与することによって達成されうる。好ましい実施形態の対象である症状の処置において、経口および非経口投与は一般的である。
【0070】
投与期間は、複数週処置サイクルとすることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたはたの治療剤の単独投与は、週に1回、好ましくは3週間(21日)処置サイクルの1日目および8日目のそれぞれに1回、とすることができる。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単独投与は、1週間、2週間、3週間、4週間または5週間の処置サイクルの間、週に1回、週に2回、週に3回、週に4回、週に5回、週に6回または毎日とすることができる。前記投与は、処置サイクル中の各週の同じまたは異なる日とすることができる。
【0071】
処置サイクルは、レジメンが臨床的に認められる限り繰り返すことができる。いくつかの実施形態において、処置サイクルは、n回繰り返され、nは2~30の範囲の整数である。いくつかの実施形態において、nは、2、3、4、5、6、7、8、9または10である。いくつかの実施形態において、新しい処置サイクルは、前の処置サイクルの完了直後に始めることができる。いくつかの実施形態において、新しい処置サイクルは、前の処置サイクルが完了して一定の期間後に始めることができる。
【0072】
医薬組成物
いくつかの実施形態は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、および追加の化学療法剤を含む医薬組成物を含む。様々な実施形態において、追加の化学療法剤は、フォスファミド、ルビシン、プラチン、テカン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の2以上の組み合わせ、または前述の1以上およびドセタキセルの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、追加の化学療法剤は、タキサンではない。いくつかの実施形態において、追加の化学療法剤は、ドセタキセルではない。いくつかの実施形態において、追加の化学療法剤は、シクロフォスファミド、ドキソルビシン、カルボプラチン、シスプラチン、トポテカン、およびその医薬的に許容される塩、または前述の2以上の組み合わせ、または前述の1以上およびドセタキセルの組み合わせからなる群から選択される。様々な実施形態において、追加の化学療法剤は、シクロフォスファミド、ドキソルビシン、パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、イリノテカン、およびその医薬的に許容される塩、前述の2以上の組み合わせ、または前述の1以上の組み合わせおよびドセタキセルの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩およびドキソルビシンまたはその医薬的に効果的な塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、ドキソルビシンまたはその医薬的に効果的な塩およびドセタキセルまたはその医薬的に効果的な塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、およびパクリタキセルまたはその医薬的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、およびカルボプラチンまたはその医薬的に効果的な塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、パクリタキセルまたはその医薬的に許容される塩、およびカルボプラチンまたはその医薬的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、およびシスプラチンまたはその医薬的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、およびイリノテカンまたはその医薬的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、プリナブリンまたはその医薬的に効果的な塩、およびシクロフォスファミドまたはその医薬的に許容される塩を含む。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、
ドセタキセルを含まない。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、タキサンを含まない。
【0073】
いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、好中球減少症を低減させる働きをする追加の剤を含まない。例えば、いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、顆粒球コロニー刺激因子(例えば、フィルグラスチム)を含まない。いくつかの実施形態において、前記医薬組成物は、上述の組成物中の剤以外のいかなる追加の活性剤をも含まない。
【0074】
他の実施形態は、2以上の別の医薬組成物であって、その1つがプリナブリンまたはその医薬的に許容される塩を含み、および追加の化学療法剤を含む1以上のその他の医薬組成物を含む。様々な実施形態において、追加の化学療法剤は、シクロフォスファミド、ドキソルビシン、パクリタキセル、カルボプラチン、シスプラチン、イリノテカン、およびその医薬的に許容される塩からなる群から選択される。
【0075】
いくつかの実施形態において、上述の組成物は、1以上の医薬的に許容される希釈剤をさらに含みうる。いくつかの実施形態において、医薬的に許容される希釈剤は、Kolliphor HS-15(登録商標)(ポリエチレングリコール(15)-ヒドロキシステアレート、コリフォー(Kolliphor))を含みうる。いくつかの実施形態において、医薬的に許容される希釈剤は、プロピレングリコールを含みうる。いくつかの実施形態において、医薬的に許容される希釈剤は、コリフォーおよびプロピレングリコールを含みうる。いくつかの実施形態において、医薬的に許容される希釈剤は、コリフォーおよびプロピレングリコールを含み、希釈剤の総重量に対してコリフォーは、約40重量%、プロピレングリコールは、約60重量%とすることができる。いくつかの実施形態において、前記組成物は、1以上の医薬的に許容される賦形剤をさらに含みうる。
【0076】
いくつかの実施形態において、上述の組成物は、1以上の医薬的に許容される担体または賦形剤をさらに含みうる。用語「医薬的に許容される担体」または「医薬的に許容される賦形剤」は、任意のおよびすべての溶媒、分散剤、被膜剤、抗菌および抗真菌剤、等張剤、吸収遅延剤などを含む。医薬的に活性な成分のためにこのような媒体および剤を用いることは、当技術分野において周知である。任意の従来の媒体または剤が活性成分と不相溶性である場合を除いて、前記医薬組成物中でその使用が検討される。加えて、当記述分野において一般的に用いられるさまざまなアジュバンドを含んでもよい。さまざまな要素を医薬組成物中に含有することについての検討は、例えば、Gilman et al. (Eds.) (1990); Goodman and Gilman’s: The Pharmacological Basis of Therapeutics, 8th Ed., Pergamon Pressに記載され、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0077】
医薬的に許容される担体またはその成分として働きうる成分のいくつかの例は、ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖、コーンスターチおよびジャガイモでんぷんなどのでんぷん、セルロースおよびカルボキシルメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよびメチルセルロースなどのその誘導体、粉末トラガカント、モルト、ゼラチン、タルク、ステアリン酸およびステアリン酸マグネシウムなどの固体潤滑剤、硫酸カルシウム、ピーナッツ油、綿実油、ごま油、オリーブ油、コーン油、カカオバターなどの植物油、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールなどのポリオール、アルギン酸、TWEEN類などの乳化剤、ラウリル硫酸ナトリウムなどの湿潤剤、着色剤、香味剤、錠剤化剤、安定剤、抗酸化剤、防腐剤、パイロジェンフリー水、生理食塩水、およびリン酸緩衝液である。
【0078】
本明細書に記載の組成物は、好ましくは単位剤形で提供される。本明細書で使用される「単位剤形」とは、動物に、好ましくは哺乳類の対象に、適正な医療行為に照らして1回
の投与で投与するのに適切な量の化合物または組成物を含む組成物である。しかしながら、単一のまたは単位剤形の調整は、その剤形が1日に1回または治療単位あたり1回投与されることを暗に意味しない。単一投与が明確に除外されるわけではないが、このような剤形は、1日に1回、2回、3回またはそれ以上投与することが検討され、点滴である期間にわたり(例えば、30分から約2~6時間)投与または持続点滴で投与されてもよく、および治療単位の間1回超与えられてもよい。当業者は、製剤設計により治療単位全体が明確に決定されるわけではなく、そのような決定は製剤設計よりも処置を行う当業者に委ねられるということを認識するだろう。
【0079】
本明細書の医薬組成物を作製するために、参照によってその全体が本明細書に組み込まれているRemington's The Science and Practice of Pharmacy, 21st Ed., Lippincott Williams & Wilkins (2005)に開示されるような標準的な医薬製剤設計技術を用いることができる。
【0080】
上述の組成物は、様々な投与経路、例えば、経口、舌下、口腔内、鼻腔内、直腸内、局所(経皮および皮内を含む)、眼内、大脳内、頭蓋内、髄腔内、動脈内、静脈内、筋肉内、または他の非経口投与経路、に対して適切なさまざまな形態のうち任意のものを用いてもよい。当業者は、経口および鼻腔内投与組成物は、吸入により投与される組成物を含み、実施可能な方法を用いて作製されることを理解するだろう。具体的な望ましい投与経路に応じて、当業者に既知のさまざまな医薬的に許容される担体を用いてもよい。医薬的に許容される担体は、例えば、個体または液体の充填剤、希釈剤、ヒドロトロピー剤、界面活性剤および封入材料を含む。オプションで、実質的に前記化合物または組成物の活性を阻害しない医薬的に活性な物質を含んでもよい。前記化合物または組成物と併用して使用される担体の量は、前記化合物の単位投与あたりに投与される物質の実際量を提供するのに十分なものである。本明細書に記載の方法において有用な剤形を作製するための技術および組成物は、次の引用文献に記載され、そのすべては参照によってその全体が本明細書に組み込まれる:Modern Pharmaceutics, 4th Ed., Chapters 9 and 10 (Banker & Rhodes, editors, 2002)、Lieberman et al., Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets (1989)
、およびAnsel, Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms 8th Edition (2004)。
【0081】
さまざまな経口剤形が使用でき、錠剤、カプセル(例えば、液体ゲルカプセルおよび固体ゲルカプセル)、顆粒、原末などの固体形状物を含む。錠剤は圧縮することができ、粉薬錠剤とすることができ、腸溶コート、糖衣、フィルムコート、多重圧縮とすることができ、適切バインダー、潤滑剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤、香味剤、流動誘導剤(flow-inducing agent)、および溶融剤を含む。液体経口剤形には、適切溶媒、防腐剤、乳化剤、懸濁化剤、希釈剤、甘味剤、溶融剤、着色剤および香味剤を含む、水溶液、乳液、懸濁液、非発泡性顆粒から再構成された溶液および/または懸濁液が含まれる。
【0082】
経口投与のための単位剤形の調製に適した医薬的に許容される担体は、当技術分野において既知である。錠剤は、通常、従来の医薬的に混合可能なアジュバンドを、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、マンニトール、ラクトースおよびセルロースなどの不活性希釈剤として、ゼラチンおよびスクロースなどのバインダーとして、でんぷん、アルギン酸およびクロスカルメロースなどの崩壊剤として、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸およびタルクなどの潤滑剤として、含む。粉末混合物の流動特性を改善するために、二酸化ケイ素などの流動促進剤を使用することができる。外観のためにFD&C染料などの着色剤を加えることができる。アスパルテーム、サッカリン、メントール、ペパーミントおよび果実フレーバーなどの甘味剤および香味剤は、チュアブル錠において有用なアジュバンドである。カプセルは通常、1以上の上述の固形希釈剤を含む。味、コストおよび安定性などの、重要ではなく当業者によって容易になされうる二次的考察に応じて、担体成分が
選択される。
【0083】
経口組成物はまた、液体溶液、乳液、懸濁液などを含む。このような組成物の調製に適した医薬的に許容される担体は、当技術分野において既知である。シロップ、エリキシル剤、乳液および懸濁液のための通常の担体成分は、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、液体スクロース、ソルビトールおよび水を含む。懸濁液については、通常の懸濁化剤は、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、AVICEL RC-591、トラガカントおよびアルギン酸ナトリウムを含み、通常の湿潤剤は、レシチンおよびポリソルベート80を含み、そして通常の防腐剤は、メチルパラベンおよび安息香酸ナトリウムを含む。経口液体組成物はまた、上述の甘味剤、香味剤および着色剤など1以上の成分を含む。
【0084】
このような組成物はまた、対象の組成物が目的の局所投与場所の近くの消化管において、または何度も放出されて目的の作用が拡張されるように、従来の方法、通常はpHコーティングまたは時間依存性コーティング、でコーティングされてもよい。このような剤形は通常、ただしこれらに限定されないが、1以上の酢酸フタル酸セルロース、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、エチルセルロース、Eudragitコーティング、ワックスおよびシェラックを含む。
【0085】
対象の組成物の全身送達に有用な他の組成物としては、舌下、口腔内および鼻腔内投与剤形が含まれる。このような組成物は通常、スクロース、ソルビトールおよびマンニトールなどの可溶性充填剤成分、およびアカシアゴム、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのバインダーのうち1以上を含む。上述の流動促進剤、潤滑剤、甘味剤、着色剤、酸化防止剤および香味剤が含まれてもよい。
【0086】
局所点眼用に処方される液体組成物は、目全体に投与されるよう製剤設計される。快適性ができる限り最大化されてもよく、ただし製剤設計に関する検討(例えば、薬剤安定性)により最適な快適性より低くなることもある。快適性が最大化されない場合、その液体は、局所点眼用途として患者が我慢できるように処方されうる。加えて、眼科用途で許容される液体は、単回使用向けにパッケージされるか複数回使用にわたり汚染を防ぐために防腐剤を含むかのどちらかでもよい。
【0087】
眼科用途では溶液または薬剤は、主なビヒクルとして生理食塩水を用いて調整されることが多い。眼科用溶液は、好ましくは適切な緩衝液系を用いて快適なpHに維持されてもよい。その処方はまた、従来の医薬的に許容される防腐剤、安定剤および界面活性剤を含んでもよい。
【0088】
本明細書に記載の組成物中に使用してもよい防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、PHMB、クロロブタノール、チメロサール、酢酸フェニル水銀および硝酸フェニル水銀が含まれるが、それらに限定されない。有用な界面活性剤は、例えば、Tween80である。同様に、本明細書に記載の眼科調整物においては、さまざまな有用なビヒクルを使用してよい。これらのビヒクルとしては、ポリビニルアルコール、ポビドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポロキサマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよび純水が含まれるが、それらに限定されない。
【0089】
必要や都合に応じて張力調整剤を加えてもよい。それらには塩、特に塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトールおよびグリセリン、またはその他の眼科用途で許容される張力調整剤が含まれるが、それらに限定されない。
【0090】
pHの調整には、もたらされる調製物が眼科用途で許容される限り、さまざまな緩衝液および方法を使用してよい。多くの組成物について、pHは、4~9となるだろう。したがって、緩衝液としては、酢酸緩衝液、クエン酸塩緩衝液、リン酸緩衝液およびホウ酸緩衝液が含まれる。これらの処方物のpHを調整するために、必要に応じて、酸および塩基を使用してもよい。
【0091】
眼科用途で許容される酸化防止剤としては、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アセチルシステイン、ブチル化ヒドロキシアニソールおよびブチル化ヒドロキシトルエンが含まれるがそれらに限定されない。
【0092】
眼科調製物に含んでもよいその他の賦形剤成分は、キレート剤である。有用なキレート剤は、エデト酸二ナトリウム(EDTA)であり、ただし他のキレート剤を代わりにまたは組み合わせて使用してもよい。
【0093】
局所投与用としては、本明細書に記載の組成物を含むクリーム、軟膏、ゲル、溶液または懸濁液などが用いられる。局所調製物は一般に、医薬担体、共溶媒、乳化剤、浸透促進剤、防腐系および皮膚軟化剤から構成してもよい。
【0094】
静脈内投与用としては、本明細書に記載の組成物を、生理食塩水またはデキストロース溶液などの医薬的に許容される希釈剤で溶解又は懸濁してもよい。望ましいpHとするために、適切な賦形剤を含んでもよく、NaOH、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、HClおよびクエン酸が含まれるがそれらに限定されない。様々な実施形態において、最終組成物のpHは、2~8、好ましくは4~7の範囲である。酸化防止賦形剤としては、重亜硫酸ナトリウム、アセトン重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、チオ尿素およびEDTAが含まれてもよい。最終静脈内投与組成物中にみられる適せる賦形剤のその他の非限定的な例としては、リン酸ナトリウムまたはカリウム、クエン酸、酒石酸、ゼラチンおよびデキストロース、マンニトールおよびデキストランなどの炭水化物を含んでもよい。許容される賦形剤はさらに、Powell, et al., Compendium of Excipients for Parenteral Formulations, PDA J Pharm Sci and Tech 1998, 52 238-311
およびNema et al., Excipients and Their Role in Approved Injectable Products: Current Usage and Future Directions, PDA J Pharm Sci and Tech 2011, 65 287-332,に
記載され、その両方は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。静菌性または静真菌溶液とするために、硝酸フェニル水銀、チメロサール、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、フェノール、クレゾールおよびクロロブタノールなどを含むがそれらに限定されない抗菌薬もまた含まれてもよい。
【0095】
静脈内投与用の組成物は、投与の直前に滅菌水、生理食塩水またはデキストロースなどの適切な希釈剤で再構成される1以上の固体の形で医療提供者に提供されてもよい。他の実施形態において、組成物は、非経口的に投与できる状態の溶液で提供される。さらに他の実施形態において、組成物は、投与の前にさらに希釈して使う溶液で提供される。本明細書に記載の化合物および別の剤の組み合わせを投与することを含む実施形態において、組み合わせたものは、混合物として医療提供者に提供されてもよく、または医療提供者は、投与前にその2剤を混合してもよく、またはその2剤は、別々に投与されてもよい。
【0096】
本明細書に記載の活性化合物の実際の投与量は、個別の化合物、および処置される側の状態によって決まり、適切な投与量の選択は当業者であればよく知っている。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単回投与量は、体表面積あたり約5mg/m~約150mg/m、体表面積あたり約5mg/m~約100mg/m、体表面積あたり約10mg/m~約100mg/m、体表面積あたり約10mg/m~約80mg/m、体表面積あたり約10mg/m~約50mg/m、体表面
積あたり約10mg/m~約40mg/m、体表面積あたり約10mg/m~約30mg/m、体表面積あたり約13.5mg/m~約100mg/m、体表面積あたり約13.5mg/m~約80mg/m、体表面積あたり約13.5mg/m~約50mg/m、体表面積あたり約13.5mg/m~約40mg/m、体表面積あたり約13.5mg/m~約30mg/m、体表面積あたり約15mg/m~約80mg/m、体表面積あたり約15mg/m~約50mg/m、または体表面積あたり約15mg/m~約30mg/mであってもよい。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単回投与量は、体表面積あたり約13.5mg/m~約30mg/mであってもよい。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単回投与量は、体表面積あたり約5mg/m、約10mg/m、約12.5mg/m、約13.5mg/m、約15mg/m、約17.5mg/m、約20mg/m、約22.5mg/m、約25mg/m、約27.5mg/m、約30mg/m、約40mg/m、約50mg/m、約60mg/m、約70mg/m、約80mg/m、約90mg/m、または約100mg/mであってもよい。
【0097】
いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単回投与量は、約5mg~約300mg、約5mg~約200mg、約7.5mg~約200mg、約10mg~約100mg、約15mg~約100mg、約20mg~約100mg、約30mg~約100mg、約40mg~約100mg、約10mg~約80mg、約15mg~約80mg、約20mg~約80mg、約30mg~約80mg、約40mg~約80mg、約10mg~約60mg、約15mg~約60mg、約20mg~約60mg、約30mg~約60mg、または約40mg~約60mgであってもよい。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単回投与量は、約20mg~約60mg、約27mg~約60mg、約20mg~約45mg、または約27mg~約45mgであってもよい。いくつかの実施形態において、プリナブリンまたは他の治療剤の単回投与量は、約5mg、約10mg、約12.5mg、約13.5mg、約15mg、約17.5mg、約20mg、約22.5mg、約25mg、約27mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約125mg、約150mg、または約200mgであってもよい。
【0098】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の組成物は、放射線または生物療法などの他の処置と組み合わせて投与または使用されうる。
【0099】
本発明をさらに説明するために、以下の実施例が含まれる。本実施例はもちろん、本発明を具体的に限定していると解釈されるべきではない。これらの実施例の特許請求の範囲内での変化形は、当業者の範囲内であり、本明細書に記載され、主張される本発明の範囲内であると考えられる。読者は、本開示および当技術分野における技術を備えた当業者は、包括的な実施例がなくても本発明を準備および使用することができると認識するだろう。
【実施例0100】
実施例1
プリナブリン単独、シクロフォスファミド単独、および、プリナブリンおよびシクロフォスファミドの組み合わせの好中球減少症に対する効果をオスのSDラット(Sprague-Dawley rat)で評価した。表1にしたがって、4つの処置グループに、各15匹のラットをセットした。指示された投与量を、腹腔内注射で1日目に投与し、第二投与は第一投与の1時間後に行った。
【0101】
【表1】
【0102】
ビヒクルの投与を含む処置グループについて、ビヒクルは、Tween80が7.11%(v/v):プロピレングリコールが25.5%(v/v):D5Wが67.4%(v/v)からなるものとした。D5Wとは、注射用で水中に5%デキストロースを含むものである。プリナブリンの投与を含む処置グループについて、プリナブリンは、第一にTween80-PG混合物中に溶解され、D5Wで希釈される。シクロフォスファミドの投与を含む処置グループについて、使用する日に、注射用滅菌水へ溶解し所望の最終濃度にすることによってシクロフォスファミド溶液を調製した。
【0103】
動物は、体重を基準に任意抽出し、グループへ割り当てた。投与の開始前に、割り当てられた動物で本検討での使用に適さないと考えられたものは、同じロットから得られ同じ環境状態下で維持されている代わりの動物に交換した。
【0104】
PMI Nutrition International社製、認定げっ歯類飼料番号5CR4を、指定された手順を除いて検討を通して不断給餌で与えた。臨床兆候(例えば、切歯の破壊/破損または他の健康変化)により保証されるように、個別の動物に、食事形式で同じ食べ物を与えた。
【0105】
-1日目の出血については頸静脈穿刺により、および2日目(グループあたり5ラット、すなわち計20ラット)、3日目(グループあたり5ラット、すなわち計20ラット)、10日目(グループあたり5ラット、すなわち計20ラット)については最終的に麻酔をした状態で腹部大動脈を通じて、血液を採取した。採取後、サンプルの総細胞数および細胞百分率数(total and differential cell counts)についてテストした。グループあたり、5ラットについて2日目、3日目および10日目に終了させた。動物にイソフルレン(1~5%)で麻酔し、約1~2.0mLの血液を腹部大動脈から採取した。採取後、0.3mLをEDTAチューブに移し、総細胞数および細胞百分率数を分析した。血液採取の直後に、腹部大動脈の放血によって動物を安楽死させた。
【0106】
図1は、シクロフォスファミド、プリナブリン、またはシクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせを投与後24時間後の好中球数のグラフである(すなわち、2日目に終了させた20ラットに由来する)。この結果により、シクロフォスファミドの投与により好中球数の減少が引き起こされる一方、プリナブリンとシクロフォスファミドの組み合わせでは好中球数を維持することが示される。これらの結果により、プリナブリンがシク
ロフォスファミドによって引き起こされる好中球減少症を低減させることが示される(p=0.0584)。プリナブリン単独では、好中球数は低減しなかった。
【0107】
図2は、シクロフォスファミド、プリナブリン、またはシクロフォスファミドとプリナブリンの組み合わせを投与後48時間後の好中球数のグラフである(すなわち、3日目に終了させた20ラットに由来する)。これらの結果によっても、シクロフォスファミドの投与により好中球数の減少が引き起こされる一方、プリナブリンとシクロフォスファミドの組み合わせでは好中球数を維持することが示される。これらの結果により、プリナブリンがシクロフォスファミドによって引き起こされる好中球減少症を低減させることが示される(p=0.0494)。プリナブリン単独では、好中球数は低減しなかった。
【0108】
図3は、全ラットの結果を図示したものであり、2、3、10日目の終了時だけでなく-1日目の出血を含む。この結果により再度、プリナブリンがシクロフォスファミドによって引き起こされる好中球減少症を低減させることが示される。
【0109】
実施例2
シクロフォスファミドなどの化学療法剤によって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行った。オスのSDラットを初めにシクロフォスファミドまたはビヒクル生理食塩水(コントロール)で処置した。コントロールサンプルには、7.1%のTween80(v/v)、25.5%のプロピレングリコール(v/v)および67.4%のD5W(水中に5%のデキストロース)(v/v)を含有させた。1時間後、表2に示される投与スケジュールに続いてラットにプリナブリンまたはビヒクルを投与した。各試験グループには15ラットが含まれた。
【0110】
【表2】
【0111】
-1日目(投与前)、2日目(24時間)、3日目(48時間)、10日目(9日)および15日目(14日)に採取する血液サンプル中の絶対好中球数用に、血液採取を行った。測定される絶対好中球数(ANC)を表3にリスト化し、図4に示す。表4は、-1日目をベースラインとする割合で表わされたANCを示す。
【0112】
【表3】
【0113】
【表4】
【0114】
コントロールグループは、ベースライン(-1日目)からいくらかの変化を示し、この変化を他の処置グループとの変化と比較した。これらは、3日目のコントロールレベルに対する割合で表わした。表5および図5は、各グループの3日目のANCレベルを示し、プリナブリン処置ありの化学療法とプリナブリンなしのもの差を表6および図6に示す。
【0115】
【表5】
【0116】
【表6】
【0117】
この検討で示されるように、化学療法剤、シクロフォスファミドはそれぞれ、腹腔内注射により単回投与された約48時間後のラットにおいて好中球減少症を引き起こす。プリナブリンの投与はシクロフォスファミドによって引き起こされる好中球減少症を逆転させ、ANCレベルの増加を助けた。
【0118】
実施例3
ドキソルビシンによって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行った。オスのSDラットを初めにドキソルビシンまたはビヒクル生理食塩水(コントロール)で処置した。コントロールサンプルには、7.1%のTween80(v/v)、25.5%のプロピレングリコール(v/v)および67.4%のD5W(v/v)を含有させた。1時間後、表7に示される投与スケジュールに続いてラットにプリナブリンまたはビヒクルを投与した。各試験グループには6ラットが含まれた。ドキソルビシンは静脈内投与し、プリナブリン腹腔内注射によって投与した。
【0119】
【表7】
【0120】
1日目に、コントロールまたはドキソルビシン、その1時間後にプリナブリンまたはコントロールとしてのプリナブリンビヒクルを単回投与し、その後-1日目(投与前)、2日目、3日目、4日目、5日目および8日目に、採取された血液サンプル中のANC用に、血液採取を行った。ANCは、ドキソルビシン投与後すくなくとも8日間減少した。すべてのグループにおいて、ドキソルビシンの24時間後、ANCの増加がみられた。この変化は、コントロールおよびプリナブリン単独処置のグループにおいて、急速に正常化さ
れた。プリナブリン単独処置のラットにおけるANCは、統計的にどの時点においてもナイーブ動物と差があった。(表8、図7
【0121】
【表8】
【0122】
表9および図8にみられるように、ナイーブ動物のANCに対する割合で表わした場合、ドキソルビシンの好中球減少効果は24時間以内にみられ、重症度という点で5日目まで増加した。投与後2および3日目にプリナブリン(7.5mg/kg)によって、有意にドキソルビシンの効果が打ち消され、および5および8日目においてドキソルビシンによって引き起こされる好中球減少症がより低レベルに改善した。
【0123】
【表9】
【0124】
結果をドキソルビシン単独に対する割合で表わした場合、表10に示すように、7.5mg/kgのプリナブリン投与および3.5mg/kgのプリナブリン投与によって、ドキソルビシンによって引き起こされる好中球減少症に対するプリナブリンによる同様の改善が観察された。
【0125】
【表10】
【0126】
ドキソルビシンは、3.0mg/kgで投与された場合、ラットにおいて長期にわたる好中球減少症を引き起こした。プリナブリンは、ドキソルビシンの1時間後に投与された場合、3.5および7.5mg/kg腹腔内投与(IP)の投与量で、ドキソルビシンによって引き起こされる好中球減少症を有意に低減させた。
【0127】
実施例4
シスプラチンによって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行った。オスのSDラットを初めにシスプラチンまたはビヒクル生理食塩水(コントロール)で処置した。コントロールサンプルには、7.
1%のTween80(v/v)、25.5%のプロピレングリコール(v/v)および67.4%のD5W(v/v)を含有させた。1時間後、表11に示される投与スケジュールに続いてラットにプリナブリンまたはビヒクルを投与した。各試験グループには6ラットが含まれた。
【0128】
【表11】
【0129】
1日目に、コントロールまたはシスプラチン、その1時間後にプリナブリンまたはコントロールとしてのプリナブリンビヒクルを単回投与し、その後-1日目(投与前)、2日目、3日目、4日目および5日目に、採取された血液サンプル中のANC用に、血液採取を行った。ANCは、シスプラチン投与後減少した。表12は、処置前および3日目の、異なる処置グループのANCを示す。
【0130】
【表12】
【0131】
表13は、処置後3日目の、ベースライン(-1日目)に対する割合で表わされたANCレベルを示す。
【0132】
【表13】
【0133】
コントロールグループのANCレベルは、投与前と3日目の間に有意な差はみられず、グループ間での直接比較が可能である。ラットに6.5mg/kg投与されたシスプラチンは、投与後3日目に、統計的に有意な好中球減少症を引き起こした。4.9mg/kg投与されたプリナブリンは、ANCレベルを変化させなかった。プリナブリン(2.3mg/kg、4.9mg/kgおよび7.5mg/kg)をシスプラチンの1時間後に投与した場合、ANCレベルは投与前のレベルと有意な差はみられなかった。表14は、さまざまな試験グループにおける3日目のANCレベルを示す。図9は、3日目の、シスプラチン単独グループ、およびシスプラチンおよびプリナブリンを組み合わせたグループのANCレベルを示す。図10は、ラット中でシスプラチンによって引き起こされる好中球減少症に対する、プリナブリンの投与量―応答曲線を、シスプラチン単独処置グループにおいて測定されたANCレベルに対する割合で表わしたものを示す。シスプラチンおよびプリナブリンを組み合わせて投与されたグループにおけるANCレベルをシスプラチン単独グループのANCに対する割合で表わす場合(3日目)、プリナブリンは、スプラチン単独グループで観察された好中球減少症を減少させることについて、投与量-応答効果を示した。
【0134】
【表14】
【0135】
6.5mg/kg腹腔内投与(IP)の投与量で、シスプラチンは、統計的に有意に好中球減少症を引き起こした。本検討で示されるように、プリナブリンは、投与量に比例する形で、シスプラチンによって引き起こされる好中球減少症を有意に低減させた。
【0136】
実施例5
トポテカンによって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行った。コントロールサンプルには、7.1%のTween80(v/v)、25.5%のプロピレングリコール(v/v)および67.4%のD5W(水中に5%のデキストロース)(v/v)を含有させた。1、3および5日目に、オスのSDラットの成体にトポテカン(0.25または1.0mg/kg 静脈内(IV))を投与した。トポテカンを、10mL/kgの投与量で、シリンジ輸液ポンプおよび滅菌使い捨て注射器を用いて、30分間にわたり、静脈内注射によって投与した。
【0137】
各トポテカン投与の1時間後に、プリナブリン(3.75mg/kg、腹腔内(IP))を投与した。1日目のトポテカン投与(0.25mg/kg)のみ、1時間後に、プリナブリン(7.5mg/kg 腹腔内(IP))を投与した。
【0138】
パイロット試験用として、-2、0、2、4、6、7、8、9、10日目に、また本試験用として、-2、0、2、3、4、5、6、7、8、10、15日目に、血液採取を行った。3日目の血液サンプルを、総白血球数および白血球百分率数(total and
differential blood cell counts)について分析した。
【0139】
図11Aおよび11Bは、コントロール、プリナブリン、およびトポテカンとプリナブリンの組み合わせの投与後のANCレベルの変化を図示する。図11Aおよび11Bに示されるように、トポテカンは、1または0.25mg/kgで投与された場合、ラットにおいて長期にわたる好中球減少症を引き起こした。プリナブリンは、ドキソルビシンの1時間後に投与された場合、3.75および7.5mg/kg腹腔内投与(IP)の投与量で、トポテカンによって引き起こされる好中球減少症を有意に低減させた。
【0140】
実施例6
テスト化学療法剤によって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行うことができる。1、3および5日目に、有効量のテスト化学療法剤を、テスト対象(例えば、オスのSDラットの成体に)に投与する。テスト化学療法剤のテスト対象への投与の後に、約3.75mg/kg~40mg/kgの範囲のプリナブリンを投与する。パイロット試験用として、-2、0、2、4、6、7、8、9、10日目に、また本試験用として、-2、0、2、3、4、5、6、7、8、10、15日目に、血液採取を行う。血液サンプルを、総白血球数および白血球百分率数について分析する。
【0141】
実施例7
テカン化合物によって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行うことができる。有効量のテカン化合物を、テスト対象(例えば、オスのSDラットの成体に)に投与する。テカン化合物のテスト対象への投与の後に、約3.75mg/kg~40mg/kgの範囲のプリナブリンを投与する。パイロット試験用として、-2、0、2、4、6、7、8、9、10日目に、また本試験用として、-2、0、2、3、4、5、6、7、8、10、15日目に、血液採取を行う。血液サンプルを、総白血球数および白血球数について分析する。
【0142】
実施例8
プラチン化合物によって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行うことができる。1、3および5日目に、有効量のプラチン化合物を、テスト対象(例えば、オスのSDラットの成体に)に投与する。プラチン化合物のテスト対象への投与の後に、約3.75mg/kg~40mg/kgの範囲のプリナブリンを投与する。パイロット試験用として、-2、0、2、4、6、7、8、9、10日目に、また本試験用として、-2、0、2、3、4、5、6、7、8、10、15日目に、血液採取を行う。血液サンプルを、総白血球数および差分白血球百分率数について分析する。
【0143】
実施例9
フォスファミド化合物によって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行うことができる。1、3および5日目に、有効量のフォスファミド化合物を、テスト対象(例えば、オスのSDラットの成体に)に投与する。フォスファミド化合物のテスト対象への投与の後に、約3.75mg/kg~40mg/kgの範囲のプリナブリンを投与する。パイロット試験用として、-2、0、2、4、6、7、8、9、10日目に、また本試験用として、-2、0、2、3、4、5、6、7、8、10、15日目に、血液採取を行う。血液サンプルを、総白血球数および白血球百分率数について分析する。
【0144】
実施例10
ルビシン化合物によって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブリンの効果を評価するための検討を行うことができる。1、3および5日目に、有効量のルビシン化合物を、テスト対象(例えば、オスのSDラットの成体に)に投与する。ルビシン化合物のテスト対象への投与の後に、約3.75mg/kg~40mg/kgの範囲のプリナブリンを投与する。パイロット試験用として、-2、0、2、4、6、7、8、9、10日目に、また本試験用として、-2、0、2、3、4、5、6、7、8、10、15日目に、血液採取を行う。血液サンプルを、総白血球数および白血球百分率数について分析する。
【0145】
実施例11
放射線療法によって引き起こされる好中球減少症の低減または処置についてのプリナブ
リンの効果を評価するための検討を行うことができる。1、3および5日目に、放射線療法を、テスト対象(例えば、オスのSDラットの成体に)に行う。放射線のテスト対象への投与の後に、約3.75mg/kg~40mg/kgの範囲のプリナブリンを投与する。パイロット試験用として、-2、0、2、4、6、7、8、9、10日目に、また本試験用として、-2、0、2、3、4、5、6、7、8、10、15日目に、血液採取を行う。血液サンプルを、総白血球数および白血球百分率数について分析する。
本発明の他の実施態様として例えば以下のものを挙げることができる。
[1]対象の好中球減少症を低減させる方法であって、プリナブリンまたはその医薬的に許容される塩の投与をその必要がある対象に行うことを含み、前記好中球減少症は、1以上の化学療法剤を含む第一の化学療法組成物であってドセタキセルを含まない前記化学療法組成物の投与によって、または放射線療法の実施によって引き起こされる、前記方法。[2]前記第一の化学療法組成物がタキサンを含まない、[1]に記載の方法。
[3]1以上の追加の化学療法組成物を対象に投与することを含む、[1]または[2]に記載の方法。
[4]前記第一の化学療法組成物が単一の化学療法剤を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[5]前記第一の化学療法組成物が2以上の化学療法剤を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の方法。
[6]前記第一の化学療法組成物が、シクロフォスファミド、イフォスアミド(ifosamide)、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、フェナントリプラチン、ピコプラチン、サトラプラチン、トポテカン、イリノテカン、ドキソルビシン、エピルビシン、ダウノルビシン、バルルビシン、およびそれらの医薬的に許容される塩からなる群から選択される1以上の剤を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の方法。
[7]前記1以上の追加の化学療法組成物の少なくとも一つがドセタキセルを含む、[3]~[6]のいずれかに記載の方法。
[8]前記1以上の追加の化学療法組成物の少なくとも一つがドセタキセル、パクリタキセルおよびカバジタキセルからなる群から選択される1以上のタキサンを含む、[3]~[7]のいずれかに記載の方法。
[9]前記第一の化学療法組成物がシクロフォスファミドを含む、[1]~[8]のいずれかに記載の方法。
[10]前記第一の化学療法組成物がシスプラチンを含む、[1]~[9]のいずれかに記載の方法。
[11]前記第一の化学療法組成物がドキソルビシンを含む、[1]~[10]のいずれかに記載の方法。
[12]前記第一の化学療法組成物がトポテカンを含む、[1]~[11]のいずれかに記載の方法。
[13]前記第一の化学療法組成物を投与する前にプリナブリンを投与することを含む、[1]~[12]のいずれかに記載の方法。
[14]前記プリナブリンが、約1分~24時間の範囲で前記第一の化学療法組成物の投与に先立って投与される、[13]に記載の方法。
[15]前記第一の化学療法組成物の投与の後にプリナブリンを投与することを含む、[1]~[12]のいずれかに記載の方法。
[16]前記プリナブリンが、約1分~24時間の範囲で前記第一の化学療法組成物の投与の後に投与される、[15]に記載の方法。
[17]前記プリナブリンおよび前記第一の化学療法組成物が実質的に同時に投与される、[1]~[12]のいずれか1項に記載の方法。
[18]前記第一の化学療法組成物を投与する前に前記プリナブリンを投与すること、および
前記第一の化学療法組成物を投与した後に前記追加の1以上の化学療法組成物を投与す
ること
を含む、[3]、[7]または[8]のいずれかに記載の方法。
[19]前記プリナブリンを投与する前に前記第一の化学療法組成物を投与すること、および
前記プリナブリンを投与した後に前記追加の1以上の化学療法組成物を投与すること
を含む、[3]、[7]または[8]のいずれかに記載の方法。
[20]前記追加の1以上の化学療法組成物を投与する前に前記第一の化学療法組成物を投与すること、および
前記追加の1以上の化学療法剤を投与した後に前記プリナブリンを投与すること
を含む、[3]、[7]または[8]のいずれかに記載の方法。
[21]前記プリナブリン、前記第一の化学療法組成物および前記追加の1以上の化学療法組成物のそれぞれを投与する間の時間は、約1分から24時間の間で独立して選択される、[18]~[20]のいずれかに記載の方法。
[22]前記対象に放射線療法を実施することを含む、[1]~[21]のいずれかに記載の方法。
[23]前記対象が好中球減少症を患っていると同定することを含む、[1]~[22]のいずれかに記載の方法。
[24]前記第一の化学療法組成物によって引き起こされる前記好中球減少症がグレード3または4の好中球減少症である、[1]~[23]のいずれかに記載の方法。
[25]前記対象に好中球減少症を進行させるリスクがあると同定することを含む、[1]~[24]のいずれかに記載の方法。
[26]前記好中球減少症の低減が、前記対象における好中球減少症の発症の可能性の低減または重症度の低減を含む、[1]~[25]のいずれかに記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11