特開 2022-59545 粉体飛散防止カバー

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022059545

(43)【公開日】2022-04-13

(54)【発明の名称】粉体飛散防止カバー

(51)【国際特許分類】

   B65G 69/18 20060101AFI20220406BHJP

   B01J 4/00 20060101ALI20220406BHJP

   B65D 90/00 20060101ALN20220406BHJP

【ＦＩ】

B65G69/18

B01J4/00 105A

B65D90/00 J

【審査請求】未請求

【請求項の数】2

【出願形態】書面

(21)【出願番号】P 2020175652

(22)【出願日】2020-10-01

(71)【出願人】

【識別番号】520403060

【氏名又は名称】岩井 正明

(72)【発明者】

【氏名】岩井 正明

【テーマコード（参考）】

3E070

3E170

3F078

4G068

【Ｆターム（参考）】

3E070AB11

3E070BK02

3E070RA02

3E070RA30

3E170AB11

3E170BA10

3E170RA02

3E170RA20

3F078AA08

3F078BB05

3F078BB07

3F078BB15

3F078EA18

4G068AA07

4G068AB22

4G068AC20

4G068AD01

4G068AF27

(57)【要約】

【課題】粉体排出装置からの排出粉体の飛散を防止するカバーを提供する。
【解決手段】粉体排出装置と受け機器又は受け容器を覆い被せる事で、内部の粉体が外部へ飛散する事を防止する。
胴部にファスナーを縫製する事により、受け側内部の充填状況を確認する事と落下してくる粉体のサンプリング回収を行なう事が出来る。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

化学繊維の不織布製で、粉体排出機器排出口とその粉体を受ける機器又は受け容器に合わせた寸法で縫製し、その間を覆い被せる事で内部の粉体の外部飛散を防止する事を目的とし、上部取付け部はマジックテープ縫製により取付け対象物への装着が容易で、下部取付け部は丸ゴムリング縫込みにより取付け対象物の寸法や形状に柔軟に対応する事が出来る粉体飛散防止カバー。

【請求項2】

内部に円錐状の排出口を設ける事で排出粉体を中央部に導き、その先端部に縫い込んだ丸ゴムリングが錘の役目となって粉体排出時のバタつきを抑える効果がある粉体飛散防止カバー。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、振動篩機や乾燥機、遠心分離機等の粉体排出装置からの粉体排出時に飛散する粉体飛散を防止するカバーである。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0002】

振動篩機や乾燥機、遠心分離機等の粉体排出口は開放になっている事から受け側との間で粉体が飛散し、作業環境及び作業者の安全性、製品品質を損なうため使用者がビニール袋や布を被せて粉体飛散を抑えているが、装置メーカーでは、対策用カバーの製作及び取扱いは行なっていない。

【課題を解決するための手段】

【0003】

対象となる粉体装置排出口と受け側を被せるように取付ける事によって粉体が外部へ飛散する事を防止し、作業環境及び作業者の安全性、排出される製品への外部からの異物混入を防ぎ、製品品質を保つことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【0004】

【図1】本発明に係る粉体飛散防止カバーの側面図である。

【図2】内部円錐状粉体排出口を示す側面図である。

【発明を実施するための形態】

【0005】

図１ないし図２は本発明に係る粉体飛散防止カバーの実施例を示す。
図１において対象となる粉体装置排出口に円筒形状の上部取付け部１を被せて縫製したマジックテープ２で固定し、下部取付け部３は対象となる粉体を受ける機器又は受け容器に円筒形状で丸ゴムリング４を縫い込んだ先端を被せる。
丸ゴムリング４を縫い込む事で、受け側の寸法及び形状が指定寸法内であれば柔軟に形状対応して取付ける事が出来る。
胴部に縫製したファスナー５は、受け側内部の充填状況を確認する事と落下して来る粉体のサンプリング回収を行なう事が出来る。
製作材料にステンレス糸を縫い込んだ不織布を用いる事で導電性を有し、粉体の静電気帯電に起因する粉塵爆発防止仕様となる。

【0006】

図２において内部円錐状粉体排出口６は排出粉体を中央部に導き、先端に縫い込んだ丸ゴムリング７の重さによって粉体排出時のバタつきを抑える。

【産業上の利用可能性】

【0007】

粉体飛散を防止する事で設置場所の環境改善、作業者の作業改善、粉体製品への異物混入防止による品質保持に貢献する。
不織布の寿命内であれば洗濯による繰返し使用が可能なので経済的である。

【符号の説明】

【0008】

１ 装置側取付け部
２ 装置側取付け用マジックテープ
３ 受け側取付け部
４ 受け側取付け用丸ゴムリング
５ 内部確認及びサンプリング用ファスナー
６ 内部円錐状粉体排出口
７ 内部円錐状粉体排出口用丸ゴムリング

【図1】

【図2】