(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022059668
(43)【公開日】2022-04-14
(54)【発明の名称】見守り装置及び見守りシステム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20220407BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20220407BHJP
A61B 5/01 20060101ALI20220407BHJP
G16H 40/00 20180101ALI20220407BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B21/02
A61B5/01 100
G16H40/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020167391
(22)【出願日】2020-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】520384356
【氏名又は名称】株式会社Area Japan
(74)【代理人】
【識別番号】100148862
【弁理士】
【氏名又は名称】赤塚 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179811
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 良和
(72)【発明者】
【氏名】丸田 秀一郎
【テーマコード(参考)】
4C117
5C086
5C087
5L099
【Fターム(参考)】
4C117XA01
4C117XB01
4C117XB04
4C117XC01
4C117XE23
4C117XE48
4C117XE52
4C117XE54
4C117XF03
4C117XG16
4C117XH02
4C117XJ13
4C117XJ27
4C117XJ33
4C117XJ46
4C117XJ48
4C117XL10
4C117XN01
4C117XR01
4C117XR02
5C086AA22
5C086BA01
5C086CA12
5C086CB16
5C086DA08
5C086DA14
5C086DA18
5C086EA39
5C086GA09
5C087AA02
5C087BB74
5C087DD03
5C087EE07
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG08
5C087GG17
5C087GG37
5C087GG66
5C087GG83
5L099AA04
(57)【要約】
【課題】皮膚温度を連続的に計測することで、見守り対象者の体調変化を精度よく検知可能な見守り装置及び見守りシステムを提供する。
【解決手段】本発明に係る見守り装置は、利用者の皮膚温度を連続的に取得する皮膚温度取得手段と、利用者に関する外部環境情報を取得する外部環境情報取得手段と、前記外部環境情報取得手段が取得した外部環境情報に基づき、前記皮膚温度取得手段で取得された皮膚温度を補正する補正手段と、前記補正された皮膚温度が、予め定められた正常値範囲にあるか否かを判定する正常値判定手段と、前記補正された皮膚温度が前記正常値範囲にない場合に、アラームを発信するアラーム発信手段とを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の皮膚温度を連続的に取得する皮膚温度取得手段と、
利用者に関する外部環境情報を取得する外部環境情報取得手段と、
前記外部環境情報取得手段が取得した外部環境情報に基づき、前記皮膚温度取得手段で取得された皮膚温度を補正する補正手段と、
前記補正された皮膚温度が、予め定められた正常値範囲にあるか否かを判定する正常値判定手段と、
前記補正された皮膚温度が前記正常値範囲にない場合に、アラームを発信するアラーム発信手段と
を有する
見守り装置。
【請求項2】
前記補正された皮膚温度を安定させる数理処理手段
をさらに有する
請求項1に記載の見守り装置。
【請求項3】
前記数理処理手段は、補正された皮膚温度をサンプルホールド処理する
請求項2に記載の見守り装置。
【請求項4】
前記外部環境情報取得手段は、前記外部環境情報として、現在時刻を取得する
請求項1~3のいずれか1項に記載の見守り装置。
【請求項5】
前記外部環境情報取得手段は、前記外部環境情報として、利用者の所在地における気温及び/又は湿度を取得する
請求項1~4のいずれか1項に記載の見守り装置。
【請求項6】
前記外部環境情報取得手段は、前記外部環境情報として、利用者が入力した、飲食物摂取情報、運動情報、及び/又は服薬情報を取得する
請求項1~5のいずれか1項に記載の見守り装置。
【請求項7】
利用者の皮膚温度を連続的に受信する皮膚温度受信手段と、
利用者に関する外部環境情報を受信する外部環境情報受信手段と、
前記外部環境情報受信手段が受信した外部環境情報に基づき、前記皮膚温度受信手段で受信した皮膚温度を補正する補正手段と、
前記補正された皮膚温度が、予め定められた正常値範囲にあるか否かを判定する正常値判定手段と、
前記補正された皮膚温度が前記正常値範囲にない場合に、アラーム信号を送信するアラーム送信手段と
を有する
見守りシステム。
【請求項8】
前記補正された皮膚温度を安定させる数理処理手段
をさらに有する
請求項7に記載の見守りシステム。
【請求項9】
前記数理処理手段は、補正された皮膚温度をサンプルホールド処理する
請求項8に記載の見守りシステム。
【請求項10】
前記外部環境情報受信手段は、前記外部環境情報として、現在時刻を受信する
請求項7~9のいずれか1項に記載の見守りシステム。
【請求項11】
前記外部環境情報受信手段は、前記外部環境情報として、利用者の所在地における気温及び/又は湿度を受信する
請求項7~10のいずれか1項に記載の見守りシステム。
【請求項12】
前記外部環境情報受信手段は、前記外部環境情報として、利用者が入力した、飲食物摂取情報、運動情報、及び/又は服薬情報を受信する
請求項7~11のいずれか1項に記載の見守りシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者の皮膚温度を連続的に計測することで、その者の体調変化を精度よく検知可能な見守り装置及び見守りシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院、育児施設、介護施設では、入院患者、子ども、高齢者などの利用者が体調を崩すことがあり、その利用者の体調の変化を連続的に監視する「見守り」がとても重要となってきている。これは一般家庭においても同様である。近年は、リストバンド型などの小型の皮膚温度計が発売されたことから、それを利用者(見守り対象者)に装着してもらうことで簡便に見守り対象者に皮膚温度を連続的に計測することが可能となり、それを利用した見守りシステムも開発されている。
【0003】
特許文献1には、予め定められた見守り領域における見守り対象者の温度に基づいて見守り対象者の状態を検出する状態検出部と、予め定められた見守り領域における見守り対象者のバイタルサインを検出するバイタルサイン検出部と、前記状態検出部および前記バイタルサイン検出部と通信する制御処理部を備え、前記制御処理部は、前記状態検出部からの検出信号に基づいて見守り領域において見守り対象者が存在すると判断し、かつ、前記バイタルサイン検出部からの検出信号に基づいて見守り対象者のバイタルサインが良好であると判断するときに、見守り対象者が正常であると判断し、それ以外を異常と判断する手段を備える見守りシステムが記載されている。
【0004】
特許文献2には、存在検知部と、生体情報検知部と、判定部とを備え、前記存在検知部は、赤外線センサーによって見守り対象者の体温を検出して見守り対象者の存在を検知し、前記生体情報検知部は、見守り対象者の生体情報、脈拍又は発汗について非接触式検知を行うものであり、前記判定部は、前記存在検知部によって存在が検知され、前記生体情報検知部によって生体情報が検知された時又は検知されない時に、正常であるか異常であるかを判定する見守りシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-103178号公報
【特許文献2】特開2019-200498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2に記載された見守りシステムでは、見守り対象者の体温などの生体情報を検知し、その値が予め登録された正常範囲内であれば「正常」と判定し、そうでなければ「異常」と判定するとされている。そのようなシステムでは、見守り対象者の生命に関する判定(「生」か「死」か)はできるかもしれないが、見守り対象者の体調の変化などちょっとした異常を検知することは難しい。それを検知しようとすると、通常の生活を送っている際に起きる一般的な体温の変化を「異常」と検知して間違った判断をしてしまう可能性があった。
【0007】
そこで、本発明は、利用者の皮膚温度を連続的に計測することで、その者の体調変化を精度よく検知可能な見守り装置及び見守りシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る見守り装置は、
利用者の皮膚温度を連続的に取得する皮膚温度取得手段と、
利用者に関する外部環境情報を取得する外部環境情報取得手段と、
前記外部環境情報取得手段が取得した外部環境情報に基づき、前記皮膚温度取得手段で取得された皮膚温度を補正する補正手段と、
前記補正された皮膚温度が、予め定められた正常値範囲にあるか否かを判定する正常値判定手段と、
前記補正された皮膚温度が前記正常値範囲にない場合に、アラームを発信するアラーム発信手段と
を有する。
【0009】
本発明に係る見守りシステムは、
利用者の皮膚温度を連続的に受信する皮膚温度受信手段と、
利用者に関する外部環境情報を受信する外部環境情報受信手段と、
前記外部環境情報受信手段が受信した外部環境情報に基づき、前記皮膚温度受信手段で受信した皮膚温度を補正する補正手段と、
前記補正された皮膚温度が、予め定められた正常値範囲にあるか否かを判定する正常値判定手段と、
前記補正された皮膚温度が前記正常値範囲にない場合に、アラーム信号を送信するアラーム送信手段と
を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、利用者の皮膚温度を連続的に計測することで、その者の体調変化を精度よく検知可能な見守り装置及び見守りシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係る見守り装置の構成、及びそれによる見守り処理手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に、本発明に係る見守り装置の構成例を示す。本発明に係る見守り装置は、皮膚温度取得手段1と、外部環境情報取得手段2と、補正手段3と、正常値判定手段4と、アラーム発信手段5とを有する。このような見守り装置であれば、入院患者、子ども、高齢者などの利用者(見守り対象者)の皮膚温度を連続的に計測することで、その者の発熱や感染症による体調変化を精度よく検知可能なものとなる。以下、本発明に係る見守り装置の具体的な構成例及び機能を説明する。
【0013】
皮膚温度取得手段1は、利用者の皮膚温度aを連続的に取得するものである。本発明に係る見守り装置では、皮膚温度取得手段1で取得された皮膚温度aを基本情報として、利用者の体調変化を検知する。皮膚温度取得手段1としては、例えば、
図1に示すように、利用者の皮膚温度aを計測可能な皮膚温度計11と、皮膚温度計11で計測された皮膚温度aのデータを受信する皮膚温度受信手段10とで構成することができる。皮膚温度取得手段1は、さらに、皮膚温度受信手段10が受信した皮膚温度aのデータを保存する記憶領域を有していてもよい。
【0014】
皮膚温度計11は、利用者の皮膚温度を計測できるものであればよく、例えば、皮膚温度センサーを用いた接触型でもよく、赤外線センサーを用いた非接触型でもよい。皮膚温度受信手段10が受信した皮膚温度aのデータは、いったん記憶領域に保存されてもよく、そのまま次の補正手段3に送られてもよい。
【0015】
皮膚温度取得手段1による利用者の皮膚温度aの取得は、連続的に行うことが重要である。こうすることで、利用者の体調変化を適時に捉えやすくなる。なお、ここで言う「連続的に」とは、常に皮膚温度aを計測し続ける「常時」、及び所定の間隔をもって皮膚温度aを計測する「断続的に」を含む概念である。所定の間隔としては、例えば、30秒ごと、1分ごと、3分ごと、5分ごと、10分ごと、30分ごと、1時間ごと、2時間ごと、3時間ごと、4時間ごと、6時間ごと、12時間ごと、24時間ごと、などが挙げられる。利用者の体調変化を適時に捉えることを考慮すると、その間隔は、1分~3時間とすることが好ましい。
【0016】
外部環境情報取得手段2は、利用者に関する外部環境情報bを取得するものである。本発明に係る見守り装置では、外部環境情報取得手段2で取得された外部環境情報bを考慮することで、利用者の体調変化を精度よく検知可能とする。なお、ここで言う「外部環境情報」には、利用者の皮膚温度に影響を及ぼす情報が含まれ、その具体例としては、現在時刻情報、利用者の所在地における気温及び/又は湿度などの所在地情報、利用者が入力した、飲食物摂取情報、運動情報、及び/又は服薬情報などの利用者情報などが挙げられる。これらの情報は1つでもよく、2つ以上の組み合わせでもよい。
【0017】
外部環境情報取得手段2は、例えば、
図1に示すように、現在時刻情報を提供する時計21と、所在地情報としての気温及び/又は湿度などを計測する外部環境情報計測器22と、利用者情報としての飲食物摂取情報、運動情報、及び/又は服薬情報などを入力する外部環境情報入力器23と、これらの情報を受信する外部環境情報受信手段20とで構成することができる。また、現在時刻情報や所在地情報をインターネット25から取得すべく通信手段を有していてもよい。外部環境情報取得手段2は、さらに、外部環境情報受信手段20が受信した外部環境情報bのデータを保存する記憶領域を有していてもよい。
【0018】
外部環境情報受信手段20は、現在時刻情報、並びに利用者の所在地における気温及び/又は湿度などの所在地情報を連続的に受信することが好ましい。ここで言う「連続的に」とは、前述の皮膚温度aの計測における「連続的に」と同義である。ただし、現在時刻情報については、常時受信することが好ましい。こうすることで、皮膚温度や所在値情報の取得間隔のコントロールをしやすくなる。一方、所在地情報を常時又は短い間隔で取得すると、皮膚温度aへの影響の小さい変化を拾ってしまう場合が多いことから、その間隔は、1時間~12時間とすることが好ましい。また、外部環境情報受信手段20は、飲食物摂取情報、運動情報、及び/又は服薬情報などの利用者情報が外部環境情報入力器23から入力された場合は、その都度、利用者情報を受信することが好ましい。外部環境情報受信手段20が受信した外部環境情報bのデータは、いったん記憶領域に保存されてもよく、そのまま次の補正手段3に送られてもよい。
【0019】
補正手段3は、外部環境情報取得手段2が取得した外部環境情報bに基づき、皮膚温度取得手段1で取得された皮膚温度aを補正するものである。こうすることで、外部環境情報bによる利用者の皮膚温度aの変動をキャンセルすることができ、利用者の体調変化を精度よく検知可能となる。
【0020】
皮膚温度aを補正手段3で補正する方法は、様々考えられる。例えば、皮膚温度と深部体温は異なるものの、その関係は知られている。また、その絶対値は、現在時刻によっても変動することも知られている。そうであれば、皮膚温度と深部体温と現在時刻との関係を予め定型化しておき、その関係に基づいて皮膚温度aを補正手段3で補正すれば、補正された皮膚温度a’は、理論上は、現在時刻による変動がキャンセルされた深部体温になることから、利用者の体調変化をより反映したものとなる。
【0021】
また、計測された皮膚温度と利用者の所在地における気温にも相関関係があることが分かってきた。そこで、その関係を予め取得しておき、その関係に基づいて皮膚温度aを補正手段3で補正すれば、補正された皮膚温度a’は、理論上は、利用者の所在地における気温による変動がキャンセルされた皮膚温度になる(さらに上述の補正をすれば深部体温にもなる)ことから、利用者の体調変化をより反映したものとなる。
【0022】
ここで、皮膚温度aは、一般に微少な変動している。これも広義には外部環境によるものと考えられるが、外部環境情報取得手段2が取得した外部環境情報b基づき皮膚温度aを補正しても、その微少な変動はなくならない。しかし、この微少な変動がノイズとなって、利用者の体調変化を検知する精度が下がる場合がある。そこで、本発明に係る見守り装置は、補正された皮膚温度a’を安定させる数理処理手段35を有することが好ましい。数理処理としては、補正された皮膚温度a’を安定させることができる処理であればよいが、例えば、サンプルホールド処理が挙げられる。サンプルホールド処理は、データを所定時間間隔(例えば5分間隔)でサンプリングし、1つ前のデータと比較して高い方の値又は低い方の値に所定期間(例えば1時間)ホールドする処理である。こうすることで、補正された皮膚温度a’の微少な変動(ノイズ)を減らすことができる。
【0023】
正常値判定手段4は、補正手段3により補正された皮膚温度a’(数理処理手段35を有する場合は数理処理された皮膚温度、以下同じ)が予め定められた正常値範囲cにあるか否かを判定するものである。正常値範囲cは、記憶領域に予め記憶させておくこともでき、例えば、
図1に示すように、正常値入力器41から入力されたものを記憶領域に記憶させることもできる。そして、正常値判定手段4は、補正された皮膚温度a’と正常値範囲cを比較して、補正された皮膚温度a’が正常値範囲cにある場合は「正常」と判定し、正常値範囲cにない場合は「異常」と判定する。
【0024】
正常値判定手段4が「正常」と判定した場合は特になにもせず、皮膚温度取得手段1が次の皮膚温度aを取得する。正常値判定手段4が「異常」と判定した場合は、アラーム発信手段5が、アラームを発信する。こうすることで、利用者の体調変化の異常をアラームにより認識することができる。アラーム発信手段5が、アラームを発信した後は、皮膚温度取得手段1が次の皮膚温度aを取得する。アラーム発信手段5としては、例えば、
図1に示すように、アラーム信号を送信するアラーム送信手段50と、アラームを利用者又は見守り者に認識させるアラーム発信器51とで構成することができる。アラーム発信器51としては、アラーム音を発信する装置でもよく、アラーム画面を表示する装置でもよい。
【0025】
以上のような本発明に係る見守り装置は、例えば、リストバンド型とすることができる。こうすることで、利用者が見守り装置を容易に手首に装着することができ、装着感が薄れる。リストバンド型の見守り装置としては、例えば、リストバンド型活動量計(TDK製製、商品名:SilmeeW22)をベース機器として、それを適宜カスタマイズした装置を用いることができる。
【0026】
また、本発明に係る見守り装置のうち、コンピュータで処理する部分を見守りシステム(ソフトウェア)の発明と捉えることができる。例えば、
図1に示す見守り装置であれば、利用者の皮膚温度aを連続的に受信する皮膚温度受信手段10と、利用者に関する外部環境情報bを受信する外部環境情報受信手段20と、外部環境情報受信手段20が受信した外部環境情報bに基づき、皮膚温度受信手段10で受信した皮膚温度aを補正する補正手段3と、補正された皮膚温度a’が、予め定められた正常値範囲cにあるか否かを判定する正常値判定手段4と、補正された皮膚温度a’が正常値範囲cにない場合に、アラーム信号を送信するアラーム送信手段50とを有する見守りシステム100の発明と捉えることができる。見守りシステム100は、数理処理手段35を有することが好ましい。見守りシステム100は、本発明に係る見守り装置が登載するコンピュータにより動作させることもでき、各種計測器・入力器・発信器を有する見守り装置と通信可能な別のコンピュータにより動作させることもできる。
【0027】
以上のような本発明に係る見守り装置及び見守りシステムであれば、利用者の皮膚温度を連続的に計測することで、その者の体調変化を精度よく検知可能となる。
【符号の説明】
【0028】
1 皮膚温度取得手段
10 皮膚温度受信手段
11 皮膚温度計
2 外部環境情報取得手段
20 外部環境情報受信手段
21 時計
22 外部環境情報計測器
23 外部環境情報入力器
25 インターネット
3 補正手段
35 数理処理手段
4 正常値判定手段
41 正常値入力器
5 アラーム発信手段
50 アラーム送信手段
51 アラーム発信器
100 見守りシステム
a 皮膚温度
a’ 補正された皮膚温度
b 外部環境情報
c 正常値範囲