(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022059722
(43)【公開日】2022-04-14
(54)【発明の名称】宅配物受取容器
(51)【国際特許分類】
A47G 29/122 20060101AFI20220407BHJP
【FI】
A47G29/122 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020167484
(22)【出願日】2020-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】517218549
【氏名又は名称】株式会社ナスタ
(74)【代理人】
【識別番号】100099357
【弁理士】
【氏名又は名称】日高 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179534
【氏名又は名称】関口 かおる
(72)【発明者】
【氏名】林 駿一
(72)【発明者】
【氏名】矢澤 大介
(72)【発明者】
【氏名】玉本 雄揮
(72)【発明者】
【氏名】小野澤 紳平
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CC10
(57)【要約】
【課題】収容体の組立てを容易に行うことができる宅配物受取容器を提供する。
【解決手段】 少なくとも前面に開口部Tを有し、宅配物を収容可能な収容体10と、開口部Tを開閉可能な扉体5,55と、から構成され、収容体10は、天板2と、底板7と、左右の側板3,4と、天板7と前記左右の側板3,4とを組付けるための基材9と、を備え、天板2は、該天板2の前辺から下方に屈曲する天板前部屈曲片14を有し、左右の側板は、該左右の側板各々の前辺から内側に屈曲する側板前屈曲片43を有し、基材9は、開口部Tの上辺に沿うように左右方向に延設され、天板2の下面側に配置される上面板部19と、上面板部19の左右側に設けられ、左右の側板3,4各々の側面側に配置される側面板部22と、上面板部19の少なくとも前左右側に設けられ、天板前部屈曲片14と側板前屈曲片43との後面側に配置される前面板部29と、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅の玄関に設置される宅配物受取容器であって、
少なくとも前面に開口部を有し、宅配物を収容可能な収容体と、前記開口部を開閉可能な扉体と、から構成され、
前記収容体は、天板と、底板と、左右の側板と、前記天板と前記左右の側板とを組付けるための基材と、を備え、
前記天板は、該天板の前辺から下方に屈曲する天板屈曲片を有し、
前記左右の側板は、該左右の側板各々の前辺から内側に屈曲する側板屈曲片を有し、
前記基材は、
前記開口部の上辺に沿うように左右方向に延設され、前記天板の下面側に配置される上面板部と、
前記上面板部の左右側に設けられ、前記左右の側板各々の側面側に配置される側面板部と、
前記上面板部の少なくとも前左右側に設けられ、前記天板屈曲片と前記側板屈曲片との後面側に配置される前面板部と、
を有する、
ことを特徴とする宅配物受取容器。
【請求項2】
前記前面板部は、
前記上面板部の前辺から下方に向けて屈曲形成され、前記開口部の上辺に沿って左右方向に延設される第1前面板部と、前記開口部の左右辺に沿って下方に延設される第2前面板部と、により正面視略下向きコ字形に形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の宅配物受取容器。
【請求項3】
前記上面板部は、左右方向に延設される第1上面板部と、前記第1上面板部の左右側から後方に延設される第2上面板部と、から平面視略後向きコ字形に形成され、
前記第2上面板部には前記左右の側板の上部が取付けられる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の宅配物受取容器。
【請求項4】
前記天板屈曲片は、該天板屈曲片の前側から取付けられたネジ部材により前記前面板部に取付けられ、
前記ネジ部材は、前記扉体により前記開口部を閉鎖したときに該扉体により被覆される、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の宅配物受取容器。
【請求項5】
前記底板は、
底面板部と、
前記底面板部の左右の側辺前後側に立設され、前記左右の側板各々の側面側に配置される第1立片と、
前記底面板部の前後辺の左右側に立設され、前記側板屈曲片の内面側に配置される第2立片と、
を有する、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の宅配物受取容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅の玄関に設置される宅配物受取容器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、居住者の不在時において宅配業者によって配達された宅配物を受け取り可能とするとともに、宅配業者に集荷を依頼した宅配物を保管しておくことができる宅配物受取容器が多用されている。このような宅配物受取容器の中には、戸建て住宅やマンション等の玄関の前に設置され、施錠機能を有する扉体を備えた箱型タイプのものがある。
【0003】
この種の宅配物受取容器として、例えば、宅配物を収容可能な収容体が、板状の天板と、左右の外側板と、底板とからなり、左右の外側板の上縁部に屈曲形成された折曲片を天板の下面に接合するとともに、左右の外側板の下縁部の前後に形成された屈曲片を底板の前後縁部に形成された折曲片の左右端に接合することにより組立てられてなるもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-061638号広報(第3頁、第9~10図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている宅配物受取容器にあっては、天板と左右の側板とを組付けるときに、左右の側板の上縁部を天板の下面に直接当接させた状態で、天板に対して左右の側板が約90度の角度で直交し、かつ、天板と左右の側板との前後端が揃うように組付ける必要があることで、組付けの際に専用の機材や熟練の技術を要するなど、組立て作業が煩雑であるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、収容体の組立てを正確、かつ、容易に行うことができる宅配物受取容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の宅配物受取容器は、
住宅の玄関に設置される宅配物受取容器であって、
少なくとも前面に開口部を有し、宅配物を収容可能な収容体と、前記開口部を開閉可能な扉体と、から構成され、
前記収容体は、天板と、底板と、左右の側板と、前記天板と前記左右の側板とを組付けるための基材と、を備え、
前記天板は、該天板の前辺から下方に屈曲する天板屈曲片を有し、
前記左右の側板は、該左右の側板各々の前辺から内側に屈曲する側板屈曲片を有し、
前記基材は、
前記開口部の上辺に沿うように左右方向に延設され、前記天板の下面側に配置される上面板部と、
前記上面板部の左右側に設けられ、前記左右の側板各々の側面側に配置される側面板部と、
前記上面板部の少なくとも前左右側に設けられ、前記天板屈曲片と前記側板屈曲片との後面側に配置される前面板部と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、天板と左右の側板とを組付ける際に、基材の上面板部に天板を当接し、また、側面板部に側板を当接することで、天板と左右の側板との組付角度が決定されるとともに、基材の前面板部に天板屈曲片及び側板屈曲片を当接させることで、天板に対する左右の側板の前後方向の位置が決定されるため、収容体の組立てを容易に行うことができる。また、基材が天板の下面における開口部側に沿って設けられることで、収容体における天板の開口部側の強度を好適に高めることができる。
【0008】
前記前面板部は、
前記上面板部の前辺から下方に向けて屈曲形成され、前記開口部の上辺に沿って左右方向に延設される第1前面板部と、前記開口部の左右辺に沿って下方に延設される第2前面板部と、により正面視略下向きコ字形に形成されることを特徴としている。
この特徴によれば、前面板部は開口部の上辺と左右辺に沿って形成されるため、宅配物の出し入れの邪魔になることがない。
【0009】
前記上面板部は、左右方向に延設される第1上面板部と、前記第1上面板部の左右側から後方に延設される第2上面板部と、から平面視略後向きコ字形に形成され、
前記第2上面板部には前記左右の側板の上部が取付けられることを特徴としている。
この特徴によれば、左右の側板を基材を介して天板の左右側辺に沿って好適に組付けることができる。
【0010】
前記天板屈曲片は、該天板屈曲片の前側から取付けられたネジ部材により前記前面板部に取付けられ、
前記ネジ部材は、前記扉体により前記開口部を閉鎖したときに該扉体により被覆されることを特徴としている。
この特徴によれば、天板屈曲片を前面板部に前側から取付けできるので、組付けが容易になる一方で、ネジ部材が閉鎖された扉体により被覆されることで、第3者が天板を取外して収容された宅配物を取出すことを防止することができる。
【0011】
前記底板は、
底面板部と、
前記底面板部の左右の側辺前後側に立設され、前記左右の側板各々の側面側に配置される第1立片と、
前記底面板部の前後辺の左右側に立設され、前記側板屈曲片の内面側に配置される第2立片と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、底板と左右の側板とを組付ける際に、第1立片に側板を当接することで、底板と左右の側板との組付角度が決定されるだけでなく、第2立片に側板屈曲片を当接させることで、底板に対する左右の側板の前後方向の位置が決定されるため、収容体の組立てをより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例に係る宅配物受取容器を示す斜視図である。
【
図2】(a)は宅配物受取容器を示す平面図であり、(b)は扉体を省略した収容体を示す正面図である。
【
図4】宅配物受取容器の上方側における一部拡大分解斜視図である。
【
図5】基材に側板を組付けた態様を示す要部拡大分解斜視図である。
【
図6】(a)は天板と基材と側板の一部省略側面図であり、(b)は天板と基材と側板の一部省略正面図である。
【
図7】(a)は基材と側板を組付けた態様を示す一部省略側面図であり、(b)は基材と側板を組付けた態様を示す一部省略正面図である。
【
図8】(a)は基材と天板を組付けた態様を示す一部省略側面図であり、(b)は基材と天板を組付けた態様を示す一部省略正面図である。
【
図9】(a)は
図2(b)のA-A断面図であり、(b)は
図2(b)のB-B断面図である。
【
図10】(a)は
図2(b)のC-C断面図であり、(b)は
図2(a)のD-D断面図である。
【
図11】(a)は底板に側板を組付けた態様を示した要部拡大斜視図であり、(b)は
図2(b)のE-E断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る宅配物受取容器を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例0014】
本発明の実施例に係る宅配物受取容器について、
図1~
図11を参照して説明する。なお、以下においては、
図1における紙面の右下側を正面側、左下側を左側、左上側を背面側、右上側を右側、上下側を上下側として説明する。
【0015】
図1に示されるように、宅配物受取容器1は、収容体10と、扉体5,55と、から主に構成されている。収容体10は、主に金属板からなる天板2,左右の側板3,4、底板7,背板8とから、前面に開口部Tを有する縦長の箱状に形成されており、収容体10の収容空間は、仕切板6によって上下に2分割され、上半部の収容空間S1と、下半部の収容空間S2とにそれぞれ宅配物を収容できるようになっている。開口部Tにおける収容空間S1に対応する領域は扉体5により開閉可能とされ、開口部Tにおける収容空間S2に対応する領域は扉体55により開閉可能とされている。尚、宅配物受取容器1は、例えば、集合住宅のエントランスや戸建て住宅の玄関先に、収容体10の背板8の背面を住宅の外壁Fに当接させた状態で配置され、図示しないアンカーボルトなどにより床面G等に固定されている。
【0016】
上半部の収容空間S1と、下半部の収容空間S2とには、開口部T,Tを介して宅配物を出し入れできるようになっており、右側の側板4の前端面、つまり、開口部Tの右側辺には、上下一対のヒンジH,Hを介して扉体5,55各々が開閉可能に取付けられている。
【0017】
上部の扉体5には、施錠装置50及び施解錠操作ユニット51が配設され、下部の扉体55には施錠装置53が配設されている。施解錠操作ユニット51は、上部の扉体5に配設され開閉可能なカバーにより覆われており、前面側に設けられたプッシュボタン等からなる操作部(図示略)を操作することで、上部の扉体5の施錠装置50と下部の扉体55の施錠装置53の施解錠操作を行うことができるようになっている。また、上部の扉体5には捺印装置52が配設されており、宅配物受取容器1の所有者や荷物を受け取る予定のある集合住宅の住人が捺印装置52内に印鑑・スタンプ等を収納させておくことで、荷物の配達人に受取印として利用させることができるようになっている。コントロールユニット56は、施解錠操作ユニット51に接続され、宅配物受取容器1の使用状況履歴データの管理及び表示、施解錠時に必要となる暗証番号の設定や変更、居住者が長期不在時に該居住者宛の荷物の受け入れを禁止する機能等を備えている。
【0018】
図1及び
図3に示されるように、左右の側板3,4の内側面前後位置には、金属板を折り曲げ加工により形成させた補強材40,41が上下方向に延設されている。補強材40,41は、水平断面視略ハット型に形成されており、側板3,4の前後端辺に形成された後述する側板前屈曲片43,43に近接してそれぞれ配設され、側板3,4が補強されている。
【0019】
また、開口部T側(前側)に配設される補強材41,41には、上下一対のヒンジH,Hが取付けられているとともに、内面には、1つの補強材41に対して2つの板材42が上下に取付けられている。また、左前側の補強材41に取付けられた板材42には、施錠時に施錠装置50から突出する係止片が係脱可能な受け具(図示略)が配設される。
【0020】
図3及び
図4に示されるように、天板2の下方側には、天板2と左右の側板3,4とを組付けるための基材9が配設される。基材9は、金属板を折り曲げ加工することで形成されており、その左右寸法は天板2の左右幅と略同寸もしくは僅かに短寸に形成され、前後寸法は天板2の前後寸法における略半分とされている。尚、天板2、基材9の詳しい形状については後述する。
【0021】
図4に示されるように、左右の側板3,4の側面部3a,4aの前後端辺には、水平断面視略内向きL字状をなす側板前屈曲片(側板屈曲片)43,43がそれぞれ上下方向に延設されている。側板前屈曲片43は、側面部3a,4aの前端辺から内向きに約90度の角度で屈曲する前面部43aと、該前面部43aの内側の端辺から後向きに約90度の角度で屈曲する折り返し部43bと、から構成されている(
図9(b)、
図11(b)参照)。
【0022】
また、側面部3a,4aの下端辺には、内向きに約90度の角度で屈曲する側板下屈曲片44が側面部3a,4aの前後方向に延設されている(
図11(a)参照)。側板下屈曲片44の前端及び後端は側板前屈曲片43と離間しており、側板下屈曲片44と側板前屈曲片43との間には切欠部Xがそれぞれ形成されている(
図11(a)参照)。
【0023】
また、側板3,4の側面部3a,4aの上端辺には、縦断面視略L字状の側板上屈曲片45が前後方向に延設されている。側板上屈曲片45は、側面部3a,4aの上端辺から内向きに約90度の角度で屈曲する水平面部45aと、該水平面部45aの端部から約90度の角度で上方に屈曲する立面部45bとから構成されている(
図6(b)、
図10(b)参照)。側板上屈曲片45は、側面部3a,4aの上端辺に沿って前後方向に延設され(
図4参照)、その側板上屈曲片45の前端及び後端は側板前屈曲片43と離間しており、側板上屈曲片45と側板前屈曲片43との間には切欠部Zがそれぞれ形成されている。
【0024】
図4,
図5及び
図6(a),(b)に示されるように、天板2は、矩形状に形成された天面部12と、該天面部12の左右側端辺からそれぞれ約90度の角度で下方に屈曲する天板側屈曲片13,13と、天面部12の前端辺から約90度の角度で下方に屈曲する天板前屈曲片14と、天面部12の後端辺から約90度の角度で下方に屈曲する天板後屈曲片15と、から主に構成されている。また、天板前屈曲片14には、貫通孔14aが左右に亘って等間隔に3箇所形成されており、天板後屈曲片15には、貫通孔15aが左右に亘って等間隔に3箇所形成されている。
【0025】
図3に示されるように、背板8は、矩形状に形成される背面部18と、背面部18の左右両側端辺から約90度の角度で前側に屈曲する背面側屈曲片17,17と、背面部18の下端辺から約90度の角度で前側に屈曲する背面下屈曲片16と、から主に形成されている。背板8は、背面下屈曲片16を底板7上に載置させ、背面側屈曲片17,17を側板3,4により挟持させた状態で後方側の補強材40,40に取付けられる。
【0026】
図4に示されるように、基材9は、天板2の天面部12の下面12aにおける開口部T側に配置される上面板部19と、上面板部19の前端辺から約90度の角度で下方に屈曲する前面板部29と、前面板部29の左右側端辺から約90度の角度で後方に屈曲し、上面板部19の左右側端辺の前部に配置される側面板部22,22と、を有する。
【0027】
図4及び
図6(a),(b)に示されるように、前面板部29は、開口部Tの上辺に沿って左右方向に延設される第1前面板部20と、第1前面板部20の左右側から開口部Tの左右側辺に沿って下方に延設される第2前面板部21,21と、から正面視略下向きコ字状に形成されている。また、第1前面板部20は、該第1前面板部20の下端辺から約90度の角度で前方に屈曲する水平片26aと、該水平片26aの前端辺から上方に向けて折り返された立片26bと、から側面視略L字形に形成される雨樋26を備えている。雨樋26は、扉体5と天板2の天板前屈曲片14との間に形成される隙間から雨が収容空間S1に進入したり、バールなどの異物が差し込まれて扉体5、55が不正に開放されることを防止する(
図9(a)(b)、
図10(a)参照)。また、第1前面板部20には、貫通孔20aが左右に亘って等間隔に3箇所形成されている。貫通孔20aは、前述した天板2の天板前屈曲片14に形成された貫通孔14aと合致する。
【0028】
図4及び
図5に示されるように、基材9の上面板部19は、開口部Tの上辺に沿うように左右方向に延設される平面視略横長長方形状の第1上面板部90と、該第1上面板部90の左右側から後方に延設される第2上面板部91,91と、から平面視略後向きコ字状に形成されている。第1上面板部90の後端辺における左右の第2上面板部91,91との間には、下方に向けて凹む凹部25が形成されている。凹部25は、第1上面板部90の後端辺から約90度の角度で下方に屈曲する屈曲片25cと、屈曲片25cの下端辺から約90度の角度で後方に屈曲する載置部25aと、該載置部25aの後端辺から約90度の角度で上方に屈曲する落下防止片25bとから構成されており、施解錠操作ユニット51や施錠装置50,53などの配線や電子機器類を凹部25内に収納することができるようになっている。
【0029】
第2上面板部91は、該第2上面板部91の外側端辺から約90度の角度で下方に屈曲する側面板部23と、側面板部23の下端辺から約90度の角度で外側方に屈曲する水平面部24と、を有する。側面板部23は、側面板部22の後方、かつ、内側(右側)位置に配置される。また、水平面部24の後側には貫通孔24aが形成されており、側板上屈曲片45の水平面部45aに形成された貫通孔45cに合致する。
【0030】
図6(a),(b)に示されるように、基材9の側面板部23の上下寸法は側板3,4に形成されている側板上屈曲片45の立面部45bと略同寸に形成されている。また、基材9の水平面部24の左右寸法は側板3,4に形成されている側板上屈曲片45の水平面部45aの左右寸法と略同寸に形成されている。
【0031】
図4及び
図5に示されるように、基材9の側面板部22,22は、前面板部29の左右に形成された第2前面板部21,21の左右外側端辺から約90度の角度で後方に屈曲して前面板部29に一体に形成されている。側面板部22は、縦長長方形状に形成され、水平面部24よりも下方に延設されており、前後幅は、側板3,4の上端に形成された切欠部Zの前後幅よりも僅かに短寸に形成され、また、左右幅は、側板3,4の上端に形成された切欠部Zの前後幅よりも僅かに短寸に形成されていることから、切欠部Z内に第2前面板部21と側面板部22とを上方から挿入させることができるようになっている(
図4、
図6(a),(b)参照)。切欠部Z内に第2前面板部21と側面板部22とを挿入したときに、側板前屈曲片43の上部に形成された貫通孔43c,43cと第2前面板部21に形成された貫通孔21a,21aとが合致する。
【0032】
このように、基材9には、開口部Tの上辺に沿うように左右方向に延設され、天板2の天面部12の下面側に配置される上面板部19と、上面板部19の左右側に設けられ、左右の側板3,4各々の側方に配置される側面板部22,23と、上面板部19の前側に設けられ、天板前屈曲片14と側板前屈曲片43との後面側に配置される第1前面板部20及び第2前面板部21と、が設けられている。そして、左右側方を向く側面板部22,23と、前方を向く第1前面板部20及び第2前面板部21とは、上方を向く上面板部19に対し約90度の角度で直交する板部とされている。つまり、基材9は、上方、前方、側方の3方向各々を向く板部を角部に有している。
【0033】
図11(a)に示されるように、底板7は、矩形状に形成され平坦な底面板部30と、底面板部30の左右の側辺7a,7aの前後側に立設され、左右の側板3,4の各々の側面部3a,4aの裏面に配置される第1立片31と、底面板部30の前後辺7b,7bの左右側に立設され、側板前屈曲片43における前面部43aの後面側に配置される第2立片32と、から主に構成されている。尚、第1立片31と第2立片32とは、底面板部30と直交して上方に向けて屈曲している。
【0034】
また、底面板部30の前後辺7b,7bには、中央部から両端部近傍にかけて、上方に向けてそれぞれ屈曲された立ち上げ片33aと、該立ち上げ片33aの上端から内方側へ向けて屈曲された折り返し片33bと、から構成される折り返し部33がそれぞれ形成されている。折り返し片33bと第2立片32との間には、折り返し部43bを差し込み可能なスリットYが下方に向けて延設されている。
【0035】
次に、収容体10の組立て工程について、
図4~
図8に基づいて説明する。以下においては、天板2と左右の側板3,4とを組付けた後、底板7と背板8とを組付けることで収容体10を組立てた後、扉体5,55を取付けて宅配物受取容器1を構成する形態を例示するが、例えば、左右の側板3,4と底板7とを組付けた後に天板2と背板8とを組付けてもよく、組立て順序は種々に変更可能である。
【0036】
まず、基材9に左側の側板3を組付ける態様について説明する。尚、基材9に右側の側板4を組付ける態様については、基材9に側板3を組付ける態様と略同手順であることから説明を省略する。
【0037】
基材9に側板3を組付けるには、
図4及び
図6(a),(b)に示されるように、まず、側板3の上端よりも上方に基材9を位置させ、側板3の上端前側に形成された切欠部Zに、基材9の第2前面板部21と側面板部22とを上方から挿入するように移動する。
【0038】
基材9の第2前面板部21と側面板部22とが切欠部Z内に挿入されると、
図7(a),(b)に示されるように、側板上屈曲片45の水平面部45a上に第2上面板部91の水平面部24が当接し載置されることで、基材9に対する側板3の上方への移動が規制される。
【0039】
また、基材9の前側の側面板部22が側板3の側面部3aの内側面側(右側)に近接して配置されるとともに、基材9の後側の側面板部23が側板3の立面部45bの外側面側(左側)に近接して配置され、また、基材9の第2前面板部21が側板3の前面部43aの後側に近接して配置される(
図9(b)、
図10(b)参照)。
【0040】
このとき、側板3の側面部3aに基材9の側面板部22を当接させるか、または、側板3の立面部45bに基材9の側面板部23を当接させることで、天板2が当接して載置される基材9の上面板部19に対して、側板3を約90度の角度で直交するように配置することができる。また、側板3の前面部43aに基材9の第2前面板部21を当接させることで、基材9に対する側板3の前方向への移動が規制される。
【0041】
このように基材9に側板3を組付けるときに、側板3の側面部3aの内側面を基材9の側面板部22に当接させるか、または、側板3の立面部45bの外側面を側面板部23に当接させることができる。つまり、これら側面板部22、側面板部23は、基材9の上面板部19に対し約90度の角度で直交する面であるため、天板2の下面側に配置される上面板部19に対する側板3の組付け角度の調節及び決定を、面当接により容易に行うことができる。
【0042】
また、側板3の前面部43aの後面を基材9の第2前面板部21の前面に当接させることで、天板2と側板3の前端が揃うように、天板2に対する側板3の前後方向の位置決めを、面当接により容易に行うことができる。
【0043】
この状態で、側板3の前面部43aの前側から貫通孔43cに取付けたネジ部材N1を、基材9の第2前面板部21の貫通孔21aに設けられたネジ部(図示略)に螺入して止着するとともに、側板3の水平面部45aの貫通孔45cに下方から取付けたネジ部材N2を、基材9の水平面部24の貫通孔24aに設けられたネジ部(図示略)に螺入して止着することで、側板3が基材9に組付けられる(
図5、
図7参照)。
【0044】
側板3が基材9に組付けられた状態において、基材9の第2前面板部21と側板3の前面部43aとが僅かに前後方向に離間し近接して配置され(
図9(a)、(b)参照)、基材9の側面板部22と側板3の側面部3aとが僅かに左右方向に離間し近接して配置されるが、第2前面板部21と前面部43a、側面板部22と側面部3aとは、少なくとも組付け工程において当接可能であれば、組付け後においては
図9に示すように互いに離間してもよいし、互いに当接してもよい。
【0045】
また、側板3が基材9に組付けられた状態において、基材9の水平面部24が側板3の水平面部45a上に当接して載置され、基材9の側面板部23と側板4の立面部45bとが僅かに左右方向に離間し近接した状態で配置されるが(
図10(b)参照)、側面板部23と立面部45bとは、少なくとも組付け工程において当接可能であれば、組付け後においては
図10(b)に示すように互いに離間してもよいし、互いに当接してもよい。
【0046】
次に、基材9に天板2を組付けるには、
図6(a),(b)に示されるように、まず、基材9よりも上方に天板2を位置させ、天板2の前端辺に形成された天板前屈曲片14を基材9の第1前面板部20よりも僅かに前方に進出させて位置させ、かつ、天板2の左右両端に形成された天板側屈曲片13,13を、基材9の側面板部22,22の上方側へ位置合わせし、天板2を下方へ向けて移動させる。
【0047】
天板2を下方へ向けて移動させると、
図8(a),(b)に示されるように、基材9の上面板部19上に、天板2の天面部12の下面12aが当接し載置される。また、天板2の天板前屈曲片14は、基材9の第1前面板部20の前側に近接して配置され、天板2の天板側屈曲片13は、基材9の左右の側面板部22の外側に近接して配置される(
図9(a)、
図10(a)参照)。
【0048】
このとき、天板2は、天板前屈曲片14を基材9の第1前面板部20に当接させることで、基材9に対する天板2の後方への移動が規制され、左右の天板側屈曲片13を左右の側面板部22,22に当接させることで、基材9に対する天板2の左右方向への移動が規制される。
【0049】
このように基材9に対して天板2を組付けるときに、天板2の天面部12を基材9の上面板部19上に当接して載置した状態で、天板前屈曲片14を基材9の第1前面板部20に当接させるとともに、天板側屈曲片13を基材9の側面板部22に当接させることができる。つまり、これら第1前面板部20や側面板部22は、基材9の上面板部19に対し約90度の角度で直交する面であるため、天板2の基材9に対する前後方向及び左右方向の位置決めを面当接により容易に行うことができる。
【0050】
この状態で、天板前屈曲片14の前側から貫通孔14aに取付けたネジ部材N3を、第1前面板部20の貫通孔20aに設けられたネジ部(図示略)に螺入して止着することで、天板2が基材9に組付けられる。
【0051】
天板2が基材9に組付けられた状態において、天板2の天面部12は基材9の上面板部19が当接する一方で、天板2の天板前屈曲片14と基材9の第1前面板部20とが前後方向に僅かに離間し互いに近接して配置されるが(
図9(a)、
図10(a)参照)、天板前屈曲片14と第1前面板部20、天板側屈曲片13と側面板部22とは、少なくとも組付け工程において当接可能であれば、組付け後においては
図9(a)、
図10(b)に示すように互いに離間してもよいし、互いに当接してもよい。
【0052】
底板7に側板3を組付ける態様について説明する。尚、底板7に側板4を組付ける態様については、底板7に側板3を組付ける態様と略同手順であることから説明を省略する。
【0053】
底板7に側板3を組付ける際においては、
図11(a)に示されるように、まず、底板7よりも上方側に側板3を位置させ、側板3の下端における前後方向両端に形成された切欠部X,Xと、底板7の第1立片31と第2立片32とをそれぞれ位置合わせし、側板3を下方に向けて移動させる。
【0054】
側板3を底板7に向けて下方に向けて移動させると、切欠部X内に第1立片31と第2立片32とがそれぞれ挿入され、かつスリットY内に側板3,4の側板前屈曲片43における折り返し部43bが嵌入し、側板3の側板下屈曲片44と底板7の底面板部30とが当接する。このように、側板3の側板下屈曲片44を底板7の底面板部30に当接させることで、側板3に対する底板7の組付角度が決定される。
【0055】
また、前後の第2立片32の外側に側板前屈曲片43の前面部43aが近接して配置されることで、第2立片32を側板前屈曲片43の前面部43aに当接させることで、底板7に対する側板3の前後方向の移動が規制されるため、底板7に対する側板3の前後方向の大まかな位置が決定される。
【0056】
また、前後の第1立片31の外側に側板3の側面部3aが近接して配置されることで、第1立片31を側板3の側面部3aに当接させることで、底板7に対する側板3の左右方向の移動が規制されるため、底板7に対する側板3の左右方向の位置を大まかに決定できる。そして、第2立片32の貫通孔32aに前後側から取付けたネジ部材N4を、側板3の前面部43aの貫通孔43cに設けられたネジ部(図示略)に螺入して止着するとともに、底板7の貫通孔7cに下方から取付けたネジ部材N5を、側板3の側板下屈曲片44の貫通孔44cに設けられたネジ部(図示略)に螺入して止着することで、側板3が底板7に組付けられる。
【0057】
側板3が底板7に組付けられた状態において、第2立片32の外側に側板前屈曲片43の前面部43aが近接して配置されるとともに、第1立片31の外側に側板3の側面部3aが近接して配置されるが(
図11(b)参照)、第2立片32と前面部43a、第1立片31と側面部3aとは、少なくとも組付け工程において当接可能であれば、組付け後においては
図11(b)に示すように互いに離間してもよいし、互いに当接してもよい。
【0058】
そして、収容体10を組立てた後、開口部T,TにヒンジH,Hを介して扉体5,55を開閉可能に取付けることで、宅配物受取容器1の組立てが完了する。
【0059】
以上説明したように、本実施例の宅配物受取容器1にあっては、基材9に対して側板3,4と天板2とをそれぞれ別個に組付けることで、天板2と側板3,4とが基材9を介して一体に組付けられる。また、基材9は、天板2が当接する上面板部19に対し直交する第2前面板部21と、側面板部22,23を備えていることで、天板2と左右の側板3,4とを組付ける際に、基材9の上面板部19に天板2を当接し、また、側面板部22に側板3の側面部3aを当接するか、または、側面板部23に立面部45bを当接することで、天板2と左右の側板3,4との組付角度が約90度に決定される。また、基材9の第1前面板部20及び第2前面板部21に、天板前屈曲片14及び側板前屈曲片43を当接させることで、天板2に対する左右の側板3,4の前後方向の組付け位置が決定される。そして、このように基材9に対する天板2や側板3,4の組付け位置を決定した状態で、ネジ部材N1~N3を用いて基材9に天板2と側板3,4とを別個に組付けることができる。
【0060】
つまり、天板2や側板3,4よりも小さく、かつ、強度が高い基材9に、天板2と側板3,4とをそれぞれ別個に組付けることで、天板2と側板3,4とを基材9を介して一体に組付けることができるため、従来のように、天板と側板との端辺同士を直接突き合わせ、天板と側板との組付角度を約90度に維持した状態で、ネジ部材や溶接等により両者を組付ける場合に比べ、専用の機材や熟練の技術を要することなく、収容体10を容易に組立てることができる。
【0061】
また、基材9は、金属板を折曲加工することにより側面板部22,23や前面板部29が形成されていることから、天板2や側板3,4に比べて強度が高い補強材として機能するため、天板2の下面における開口部T側に沿うように設けられることで、収容体10における天板2の特に開口部T側の強度が高まり、
図1に示すように宅配物受取容器1が玄関等に設置された状態において、天板2を破壊して収容された宅配物を取出すといった不正行為を抑制できる。
【0062】
また、基材9の第2前面板部21と側面板部22とは、天板2の開口部T側の左右の角部に水平断面視略L字状に配置されていることで、互いに異なる方向(上方、前方、側方)を向く3つの板部(上面板部19、第2前面板部21、側面板部22)は、各々が他の2つの板部に隣接して配置される。よって、天板2と側板3,4との組付角度や前後の組付位置の決定を1の角部で行うことができることで組付けの作業効率が高まるとともに、基材9の強度が好適に高まる。
【0063】
また、基材9の第2前面板部21は、上面板部19から下方に向けて延びる帯状に形成され、開口部Tの左右側辺を形成する前面部43aに沿って第1前面板部20の下端よりも下方まで延設されていることで、開口部Tに突出することがないように前面部43aとの当接可能面積を増大させることができる。
【0064】
また、前面板部29は、上面板部19の前端辺から下方に向けて屈曲形成され、開口部Tの上辺に沿って左右方向に延設される第1前面板部20と、開口部Tの左右辺に沿って下方に延設される第2前面板部21と、により正面視略下向きコ字形に形成されることで、前面板部29が開口部Tの上辺と左右辺に沿って形成されるため、宅配物を開口部Tから出し入れする際に邪魔になることがない。
【0065】
また、上面板部19は、左右方向に延設される第1上面板部90と、第1上面板部90の左右側から後方に延設される第2上面板部91と、から平面視略後向きコ字形に形成され、第2上面板部91には左右の側板3,4の側板上屈曲片45が取付けられることで、左右の側板3,4を、基材9を介して天板2の左右側辺に沿って好適に組付けることができる。
【0066】
また、天板前屈曲片14は、該天板前屈曲片14の前側から取付けられたネジ部材N3により前面板部29に取付けられ、ネジ部材N3は、扉体5により開口部Tを閉鎖したときに該扉体5により被覆されることで、天板前屈曲片14を前面板部29に前側から取付けできるので組付けが容易になる一方で、ネジ部材N3が閉鎖された扉体5により被覆されることで、第3者が天板2を取外して収容された宅配物を取出すことを防止することができる。
【0067】
また、底板7は、底面板部30と、底面板部30の左右の側辺前後側に立設され、側板3,4各々の内側面側に配置される前後の第1立片31と、底面板部30の前後辺の左右側に立設され、側板前屈曲片43の内面側に配置される第2立片32と、を有することで、底板7と左右の側板3,4とを組付ける際に、第1立片31に側板3,4を当接することで、底板7と左右の側板3,4との組付角度が決定されるだけでなく、第2立片32に側板前屈曲片43を当接させることで、底板7に対する左右の側板3,4の前後方向の位置が決定されるため、収容体10の組立てをより容易に行うことができる。
【0068】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0069】
例えば、前記実施例においては、開口部Tと扉体5,55とが正面側のみに形成されている前入前出タイプの宅配物受取容器1について説明したがこれに限られず、正面側と背面側とに開口部と扉体とが設けられた前入後出タイプの宅配物受取容器としてもよい。尚、正面側と背面側とに開口部と扉体とが形成されている前入後出タイプの宅配物受取容器の収容体を組立てる際においては、天板における正面側と背面側各々の開口部に沿って基材を前後に配設することが好ましい。
【0070】
また、前記実施例においては、基材9に側面板部22と側面板部23とが前後に形成されていたが、これに限られず、少なくとも側面板部22と側面板部23とのうち一方が形成されていれば、他方を省略してもよい。また、側面板部22,23の形成位置は任意であり、前後方向のいずれの位置に形成されていてもよい。
【0071】
また、前記実施例においては、側面板部22は側面部3aの内側面側に配置され、側面板部23は立面部45bの外側面側に配置されていたが、側面板部22,23は側板3の内側面側と外側面側のいずれに配置されてもよい。
【0072】
また、前記実施例においては、側面板部22は、第2前面板部21の側端辺から後方に屈曲して形成されていたが、上面板部19の側端辺から下方に屈曲して形成されていてもよい。
【0073】
また、前記実施例においては、第2前面板部21は、天板前屈曲片14及び側板前屈曲片43の後面側に配置されていたが、天板前屈曲片14及び側板前屈曲片43の前面側に配置されてもよい。
【0074】
また、前記実施例においては、基材9と天板2及び側板3,4とは、ネジ部材N1~N3により組付けられた形態を例示したが、溶接により組付けられていてもよい。
【0075】
また、前記実施例においては、仕切板6によって上下に収容空間S1と収容空間S2とが形成されていたが、これに限られず、仕切板がない1つの収容空間としてもよいし、2つ以上の仕切板を配設させ、3つ以上の収容空間を形成させてもよい。