(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022060121
(43)【公開日】2022-04-14
(54)【発明の名称】自動車用簡易カーテン
(51)【国際特許分類】
B60J 3/00 20060101AFI20220407BHJP
A47H 1/18 20060101ALI20220407BHJP
【FI】
B60J3/00 F
A47H1/18
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020168140
(22)【出願日】2020-10-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】720001428
【氏名又は名称】相澤 大志
(72)【発明者】
【氏名】相澤 大志
【テーマコード(参考)】
2E182
【Fターム(参考)】
2E182AA06
2E182AB03
2E182AC15
2E182BB01
2E182BB03
2E182DE31
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車内に常に垂れ下がるカーテンを収納し、且つ、取り付けについても面倒がなく簡単な自動車用簡易カーテンを提供する。
【解決手段】折り畳みが可能な四角形のシート形状を有する自動車用のカーテンにおいて、前記シートの一辺の近傍の少なくとも2箇所に、前記シートを展開した状態で、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第一の面ファスナー4a,4d,4gが備えられ、折り畳んだ際の前記シートの対向する面の少なくとも2箇所に、前記シートを自動車の内壁に接合するための第二の面ファスナー4b,4c,4e,4fが備えられ、前記シートを展開した状態で、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第三の面ファスナー4g,4hが備えられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳みが可能な四角形のシート形状を有する自動車用の簡易カーテンにおいて、前記シートの一辺の近傍の少なくとも1箇所に、前記シートを展開した状態で、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第一の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ際の前記シートの対向する面の少なくとも一方に、前記対向する面を接合するための、第二の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ状態の前記シートの外面となる面に、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第三の面ファスナーが備えられてなることを特徴とする、自動車用の簡易カーテン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用簡易カーテンに関し、特に車内への着脱が簡単に行え、収納の際のコンパクト化も考慮した自動車用簡易カーテンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車のガラスには、日除けや内部を見られないようにする目的のため、様々な機能を有する遮光ガラスが用いられている。一方で、外光を随時遮るための、開閉や着脱が可能なカーテンも用いられている。
【0003】
特許文献1には、車内と布製のカーテンの両方に面ファスナーを取り付けることにより、着脱を容易にした車内カーテンが開示され、特許文献2には、四角形の布等に取り付けたマジックテープ(登録商標)で車内に貼り付けることを可能とした、自動車用カーテンが開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、運転席の車内側に取り付けた面ファスナーにより、車内に取り付けることを可能とした、車両用日除けが開示され、特許文献4には、窓ガラス上端部に、係合部材とスライドファスナーを介して、開閉可能の取り付けられてなる自動車用カーテン装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭51-17921号公報
【特許文献2】実用新案登録第3082624号公報
【特許文献3】特開2008-6948号公報
【特許文献4】特開2014-51231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記先行技術文献のいずれにも、カーテンを取り外した際の処置方法を考慮した構造が付与されていないため、カーテンを使用していない際の保管スペースなどの点で、改善の余地がある。
【0007】
従って、本発明の課題は、展張や着脱が短時間で容易にでき、しかも取り外した際の置き場所を、特別に準備する必要のない自動車用の簡易カーテンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記の課題に鑑み、カーテンの車内への接合手段を応用して、取り外して折り畳んだ際の、カーテンのコンパクト化を可能とする構造を、鋭意検討した結果なされたものである。
【0009】
上記課題を解決するための、本発明の一態様に係る自動車用の簡易カーテンは、折り畳みが可能な四角形のシート形状を有し、前記シートの一辺の近傍の少なくとも1箇所に、前記シートを展開した状態で、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第一の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ際の前記シートの対向する面の少なくとも一方に、前記対向する面を接合するための、第二の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ状態の前記シートの外面となる面に、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第三の面ファスナーが備えられてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る自動車用の簡易カーテンは、基本的に前記のような、折り畳みが可能で、適当な位置に面ファスナーが取り付けられた構造を備えていて、自動車、特に乗用車の多くは、車内の内壁の素材が、難燃性発泡ウレタンの表面に、フェルト状のシートや、スウェード状の起毛生地を積層して構成されているので、接合手段として、マジックテープのような面ファスナーを用いることにより、着脱が容易である。
【0011】
また、面ファスナーは、カーテンを折り畳んだ状態を保持する機能も発現し、カーテンを折り畳んだ状態で、外面となる位置にも面ファスナーを取り付けることで、カーテンを使用していない際に、車内の天井などに接合しておくこともできる。また、カーテンを構成するシートに、山折り部、谷折り部を適宜設けることにより、折り畳みや展張の作業を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係る自動車用簡易カーテンの一例を示す図で、
図1(a)は平面図、
図1(b)は正面図。
【
図2】本発明に係る自動車用簡易カーテンを折り畳んだ状態の一例を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、具体的な図を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る動車用簡易カーテンの一例を示す図で、
図1(a)は平面図、
図1(b)は正面図である。
【0014】
ここに示した例では、カーテン1の所要部に、破線で示した山折り部2と、一点鎖線で示した谷折り部3が設けられ、第一の面ファスナー4a、4d、4g、第二面ファスナー4b、4c、4e、4f、第三の面ファスナー4g、4hが取付けられている。
【0015】
このカーテン1を展張して、車内の内壁に接合するには、第一の面ファスナー4a、4d、4gを用いる。そして、カーテン1を折り畳む際には、まず縦方向に設けられている山折り部2、谷折り部3を利用して、幅を展張した状態の8分の1とする。その際に第二の面ファスナー4b、4c、4e、4fを、それぞれカーテン1の対向面に接合する。
【0016】
横方向を折り畳んだ後、図における縦方向を中央部で、第三の面ファスナー4g、
4hが外側に露出するように折り畳む。つまり第一の面ファスナー4gは、第三の面ファスナーとしても機能する。
【0017】
図3は、本発明に係る自動車用簡易カーテンを折り畳んだ状態の一例を示す斜視図である。この例では、第三の面ファスナーが2箇所に設けられているが、車内の内壁への接合を、より確実にするため、3箇所以上設けることも可能であることは勿論である。また、カーテンを構成するシートの材質は、面状ファスナーが接合可能なものであれば、特に限定されないことも勿論であり、カーテンの光の透過度を考慮してレース状の織物を用いることも可能である。
【0018】
以上に説明したように、本発明によれば、自動車の内部に簡単に着脱できて、外した場合の保管にも支障のない自動車用簡易カーテンを提供できる。なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、面ファスナーの数や折り畳みの形態を変更するなどの、本発明の分野における通常の知識を有する者であれば想到し得る、各種変形、修正を含む、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても、本発明に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0019】
1 ・・・ カーテン
2 ・・・ 山折り部
3 ・・・ 谷折り部
4a,4d,4g ・・・ 第一の面ファスナー
4b,4c,4e,4f ・・・ 第二の面ファスナー
4g,4h ・・・ 第三の面ファスナー
【手続補正書】
【提出日】2021-01-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳みが可能な四角形のシート形状を有する自動車用の簡易カーテンにおいて、前記シートを展開した状態で、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第一の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ際の前記シートの対向する面の少なくとも一方に、前記対向する面を接合するための、第二の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ状態の前記シートの外面となる面に、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第三の面ファスナーが備えられ、
前記第一の面ファスナーは、前記シートの片方の長辺にのみ、間隔を空けた状態で複数配置されており、
前記第三の面ファスナーは、前記シートの片方の短辺のうち前記第一の面ファスナーが設けられている側の半分の領域にのみ、間隔を空けた状態で複数配置されており、
前記第一の面ファスナーが設けられた前記長辺と前記第三の面ファスナーが設けられた前記短辺により結ばれる前記シートの1つの隅部には、前記第一の面ファスナー及び前記第三の面ファスナーのいずれのフアスナーとしても用いられるファスナーが1つ設けられていることを特徴とする、自動車用の簡易カーテン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するための、本発明の一態様に係る自動車用の簡易カーテンは、折り畳みが可能な四角形のシート形状を有し、前記シートの一辺の近傍の少なくとも1箇所に、前記シートを展開した状態で、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第一の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ際の前記シートの対向する面の少なくとも一方に、前記対向する面を接合するための、第二の面ファスナーが備えられ、折り畳んだ状態の前記シートの外面となる面に、前記シートを自動車の内壁に接合するための、第三の面ファスナーが備えられ、前記第一の面ファスナーは、前記シートの片方の長辺にのみ、間隔を空けた状態で複数配置されており、前記第三の面ファスナーは、前記シートの片方の短辺のうち前記第一の面ファスナーが設けられている側の半分の領域にのみ、間隔を空けた状態で複数配置されており、前記第一の面ファスナーが設けられた前記長辺と前記第三の面ファスナーが設けられた前記短辺により結ばれる前記シートの1つの隅部には、前記第一の面ファスナー及び前記第三の面ファスナーのいずれのフアスナーとしても用いられるファスナーが1つ設けられていることを特徴とする。