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  • 特開-空気膜造形物用音声音響減衰シート 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022060122
(43)【公開日】2022-04-14
(54)【発明の名称】空気膜造形物用音声音響減衰シート
(51)【国際特許分類】
   B32B 5/24 20060101AFI20220407BHJP
   G10K 11/168 20060101ALI20220407BHJP
   G10K 11/16 20060101ALI20220407BHJP
   E04B 1/82 20060101ALI20220407BHJP
【FI】
B32B5/24
G10K11/168
G10K11/16 120
E04B1/82 H
E04B1/82 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020175643
(22)【出願日】2020-10-02
(71)【出願人】
【識別番号】594154071
【氏名又は名称】ヤキィー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】松岡 清明
【テーマコード(参考)】
2E001
4F100
5D061
【Fターム(参考)】
2E001DF02
2E001GA24
2E001HE07
2E001HF14
4F100BA02
4F100BA07
4F100BA10B
4F100DG06A
4F100DG11A
4F100GB90
4F100JH01
4F100JH01B
5D061AA22
5D061BB21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】密閉式空気膜造形物として多種にわたる形状の防音材料を提供できるように、膜材として直接使用できる音声音響減衰性能の高いシートを提供する。また、該シートを利用した密閉式空気膜造形物を提供する。
【解決手段】空気膜造形物の膜材として使用されるドロップステッチ生地1に音声音響減衰性能を高めたシート2を積層接着した、複合型シート、または音声音響減衰性能を高めたシートをドロップステッチ生地と同等またはそれ以上の物性量を有するシートに改良する。本発明のシートにより形成した密閉式空気膜造形物の空気層に遮音効果の高い微細な繊維を挿入して、より音声音響減衰性能を高めるようにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉式空気膜造形用の膜材として使用されるドロップステッチ生地と音声音響減衰性能の高いシートを組み合わせ積層接着し新たに改良した複合型シート。
【請求項2】
音声音響減衰性能の高いシートを密閉式空気膜造形用の膜材として使用されるドロップステッチ生地が有する物性量と同等またはそれ以上に高め新たに改良したシート。
【請求項3】
請求項1、2の本発明シートを利用し密閉式空気膜造形物を形成し 空気を注入する空間に遮音効果の高い微細な繊維を挿入して、より音声音響減衰性能を高めることを特徴とした密閉式空気膜造形物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
使用場所への搬入搬出作業及び設置個所での設置解体作業が容易に出来、室内外に自由に配置も出来る 音声音響減衰性能を高めた密閉式空気膜造形物を提供するための素材としての複合型シートを開発する。
【背景技術】
【0002】
音声音響減衰性能の高い建築製品(以下 防音建築部材と呼ぶ)は、従来多種にわたり製造販売され 建築物等の構造物として 組み合わせて構成することによりその効果を高めている。
【0003】
防音建築部材を建築物等に防音構造物として築造する場合、その築造費用は高価となり 一度築造されるとその移動は解体する以外不可能に近かかった。
【0004】
音声音響減衰性能の高いシート並び空気膜造形物用の膜材として使用されるドロップステッチ生地は汎用性が高く 一般に製造販売されているが、両方の機能を持ち合わせた複合型シートは今まで存在していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許4955742 防音シート及び該防音シートの製造方法
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】遮音シート455H,940B,940SS,940SSE カタログ 大建工業株式会社製
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
建築物等に防音構造物として築造される防音建築部材としてではなく、簡易に搬入搬出、移動移設が可能な密閉式空気膜造形物としての防音素材を提供するために、音声音響減衰性能の高いシートと空気膜造形物用の膜材として使用されるドロップステッチ生地の両方の機能を有する複合型シートを新たに開発する。
【0008】
密閉式空気膜造形物としての防音素材の提供を可能とし、空気を注入すると所定の形状を成し、空気を抜くと小さく折り畳められることにより、防音構造物の製作組立の手間及びコストの低減を図る防音素材を提供するために、音声音響減衰性能の高いシートと空気膜造形物用の膜材として使用されるドロップステッチ生地の両方の機能を有する複合型シートを新たに開発する。
【0009】
固体音の伝導に関与する防音構造物の接合具・固定具の使用箇所を減らすための防音素材の提供を図るために、音声音響減衰性能の高いシートと空気膜造形物用の膜材として使用されるドロップステッチ生地の両方の機能を有する複合型シートを新たに開発する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
表1.に示した物性量を有する密閉式空気膜造形物用の膜材として使用されるドロップステッチ生地と音声音響減衰性能の高いシートを積層接着して新たに改良した複合型シートを開発する。
または、音声音響減衰性能の高いシートに表1の物性量を有するように新たに改良したシートを開発する。
【表1】
【発明の効果】
【0011】
本発明により密閉式空気膜造形物として多種多様な形状の防音素材が提供でき、これにより多種多様な防音構造物の製作が可能になる。
【0012】
密閉式空気膜造形物として防音素材が提供できることにより 安価で容易に利用場所への搬入搬出作業及び設置個所での設置解体作業が出来るようになる。
【0013】
固体音の伝導に関与する防音構造物の接合具・固定具の使用箇所を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】 本発明における複合型シートの断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
表1に示す物性量を有する密閉式空気膜造形物用の膜材として使用されるドロップステッチ生地と音声音響減衰性能の高いシートを剥離しないよう積層接着し複合型シートを作成する。
【0016】
積層接着後も本発明の複合型シートが表1と同等またはそれ以上の物性量を、空気の注入後も保てるようにする。
【0017】
音声音響減衰性能の高いシートに表1の物性量を有するように新たに改良したシートが、空気を注入後もその物性量を保てるようにする。
【符号の説明】
【0018】
1 密閉式空気膜造形物用の膜材として使用されるドロップステッチ生地
2 音声音響減衰性能の高いシート
図1