(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022060225
(43)【公開日】2022-04-14
(54)【発明の名称】メモリデバイス及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
G11C 7/10 20060101AFI20220407BHJP
G11C 11/4093 20060101ALI20220407BHJP
【FI】
G11C7/10 240
G11C7/10 415
G11C7/10 510
G11C7/10 150
G11C11/4093 100
G11C11/4093 150
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006697
(22)【出願日】2022-01-19
(62)【分割の表示】P 2020105730の分割
【原出願日】2020-06-19
(71)【出願人】
【識別番号】512167426
【氏名又は名称】華邦電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Winbond Electronics Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100134577
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 雅章
(72)【発明者】
【氏名】門脇 卓也
(57)【要約】 (修正有)
【課題】メモリデバイスの動作周期を短縮するメモリデバイス及びその動作方法を提供する。
【解決手段】メモリデバイス100は、入出力データラッチ回路110とビット線センスアンプ回路BLSAを含む。入出力データラッチ回路は、主入出力線ペアMIOとローカル入出力線ペアLIOとの間に結合される。ローカル入出力線ペアは、ビット線センスアンプ回路を介して複数のビット線ペアBL1、BL2に結合される。メモリデバイスは、読み出し動作又は書き込み動作の何れか一方を行う場合に、2段階式動作を実行し、これらのビット線ペアの選択されたビット線ペアのデータを入力又は出力する。選択されたビット線ペアは、2段階式動作のうちの1つのステージ動作においてのみ、ローカル入出力線ペアに接続され、2段階式動作のもう1つのステージ動作では、入出力データラッチ回路にラッチした選択されたビット線ペアのデータは、主入出力線ペアに送信される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主入出力線ペアとローカル入出力線ペアとの間に結合される入出力データラッチ回路と
、
ビット線センスアンプ回路と、
を含み、
前記ローカル入出力線ペアが前記ビット線センスアンプ回路を介して複数のビット線ペア
に結合され、
メモリデバイスは読み出し動作、または書き込み動作のいずれか一方を行う場合に、前記
メモリデバイスは、2段階式動作を実行して前記複数のビット線ペアのうちの選択された
ビット線ペアのデータを入力又は出力し、
前記選択されたビット線ペアは、前記2段階式動作の1つのステージ動作においてのみ前
記ローカル入出力線ペアに導通され、前記2段階式動作のもう1つのステージ動作では、
前記入出力データラッチ回路にラッチした前記選択されたビット線ペアのデータは、前記
主入出力線ペアに送信される、メモリデバイス。
【請求項2】
前記ビット線センスアンプ回路は、前記複数のビット線ペアのデータを保存するための
複数のセンスアンプデータラッチを含み、
前記2段階式動作は、第1ステージ動作と第2ステージ動作を含み、
前記メモリデバイスが読み出し動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記選択
されたビット線ペアのデータが対応する前記センスアンプデータラッチから前記入出力デ
ータラッチ回路にラッチされ、及び前記第2ステージ動作では、前記入出力データラッチ
回路にラッチされたデータが前記主入出力線ペアに送信され、
前記メモリデバイスが書き込み動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、書き込み
データが前記主入出力線ペアから前記入出力データラッチ回路にラッチされ、及び前記第
2ステージ動作では、前記入出力データラッチ回路にラッチされた前記書き込みデータが
前記選択されたビット線ペアに対応する前記センスアンプデータラッチに送信される、請
求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項3】
前記入出力データラッチ回路は、
前記入出力線ペアと前記ローカル入出力線ペアとの間に結合される読み出しデータラッチ
回路と、
前記主入出力線ペアと前記ローカル入出力線ペアの間に結合される書き込みデータラッチ
回路と、
を含み、
前記メモリデバイスが前記読み出し動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記
読み出しデータラッチ回路は、前記選択されたビット線ペアのデータを受信し、前記第2
ステージ動作では、前記読み出しデータラッチ回路にラッチされたデータが前記主入出力
線ペアに送信され、
前記メモリデバイスが前記書き込み動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記
書き込みデータラッチ回路が書き込みデータを受信し、前記第2ステージ動作では、書き
込みデータラッチ回路にラッチされた書き込みデータが前記選択されたビット線ペアに対
応する前記センスアンプデータラッチに送信される、請求項2に記載のメモリデバイス。
【請求項4】
前記メモリデバイスが書き込み読み出し同期動作を実行する時、書き込み時読み出し周
期は、2つの列選択周期を含み、且つ前記入出力データラッチ回路は、読み出しデータラ
ッチ回路と書き込みデータラッチ回路を含み、
前記書き込み時読み出し周期中の最初の前記列選択周期において、前記読み出しデータラ
ッチ回路は、第1センスアンプデータラッチから第1ビット線ペアのデータを受信し、且
つ前記書き込みデータラッチ回路は、前記主入出力線ペアから書き込みデータを受信し、
前記書き込み時読み出し周期の2番目の前記列選択周期において、前記書き込みデータラ
ッチ回路は、前記書き込みデータを第2センスアンプデータラッチに提供し、且つ前記読
み出しデータラッチ回路は、前記第1ビット線ペアのデータを前記主入出力線ペアに送信
し、
前記第1ビット線ペアと第2ビット線ペアは、前記複数のビット線ペアのうちの2つであ
り、前記第1センスアンプデータラッチと前記第2センスアンプデータラッチは、それぞ
れ前記第1ビット線ペアと前記第2ビット線ペアのデータを保存する、請求項1に記載の
メモリデバイス。
【請求項5】
前記選択されたビット線ペアのデータにエラー検査及び訂正を行うためのエラー訂正回
路を更に含み、
前記メモリデバイスは、読み出し-修正-書き込み動作を行う過程で前記書き込み読み出
し同期動作を実行し、前記選択されたビット線ペアに実行する読み出し動作の開始時間は
、前記選択されたビット線ペアに実行する前記書き込み読み出し同期動作又は書き込み動
作の開始時間よりも少なくとも2つの前記書き込み時読み出し周期だけ早い、請求項4に
記載のメモリデバイス。
【請求項6】
列アドレス間の遅延時間は、少なくとも1つの前記書き込み読み出し同期周期であり、
前記書き込み読み出し同期周期の整数倍である、請求項5に記載のメモリデバイス。
【請求項7】
前記選択されたビット線ペアのデータにエラー検査及び訂正を行うためのエラー訂正回
路を更に含み、
読み出し動作及び書き込み動作の周期長は、何れも2つの列選択周期に等しく、前記2段
階式動作の各前記ステージ動作の時間の長さは、何れも1つの前記列選択周期に等しく、
前記メモリデバイスが前記選択されたビット線ペアに読み出し-修正-書き込み動作を実
行する時、前記選択されたビット線ペアに実行する読み出し動作の開始時間は、前記選択
されたビット線ペアに実行する前記書き込み動作の開始時間よりも少なくとも4つの前記
列選択周期だけ早い、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項8】
列アドレス間の遅延時間は、前記列選択周期の少なくとも2周期分であり、前記列選択
周期の2周期の整数倍である請求項7に記載のメモリデバイス。
【請求項9】
前記2段階式動作の各前記ステージ動作の時間の長さが同じである、請求項1に記載
のメモリデバイス。
【請求項10】
前記2段階式動作の時間の長さは、書き込み動作と読み出し動作とにおいて同じである
、請求項9に記載のメモリデバイス。
【請求項11】
第1ステージ動作において、センスアンプデータラッチが保存する選択されたビット線
ペアのデータを入出力データラッチ回路にラッチするステップと、
第2ステージ動作において、前記入出力データラッチ回路にラッチした前記選択されたビ
ット線ペアのデータを主入出力線ペアに送信し、読み出し動作を実行するステップを含む
、メモリデバイスの動作方法。
【請求項12】
前記第1ステージ動作において、主入出力線ペアの書き込みデータを前記入出力データ
ラッチ回路にラッチするステップと、
前記第2ステージ動作において、前記入出力データラッチ回路にラッチした前記書き込み
データを前記選択されたビット線ペアに対応する前記センスアンプデータラッチに送信し
、書き込み動作を実行するステップを更に含む、請求項11に記載の動作方法。
【請求項13】
前記読み出し動作及び前記書き込み動作を実行するステップは、
前記メモリデバイスが前記読み出し動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記
入出力データラッチ回路の読み出しデータラッチ回路が前記選択されたビット線ペアのデ
ータを受信し、第2ステージ動作では、前記読み出しデータラッチ回路にラッチされたデ
ータが前記主入出力線ペアに送信されるステップと、
前記メモリデバイスが前記書き込み動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記
入出力データラッチ回路の書き込みデータラッチ回路が前記書き込みデータを受信し、前
記第2ステージ動作では、前記書き込みデータラッチ回路にラッチした前記書き込みデー
タが前記選択されたビット線ペアに対応する前記センスアンプデータラッチに送信される
ステップと、
を更に含む、請求項12に記載の動作方法。
【請求項14】
書き込み読み出し同期動作の書き込み時読み出し周期は、2つの列選択周期を含み、
前記動作方法は、
前記書き込み時読み出し周期の最初の前記列選択周期において、前記読み出しデータラッ
チ回路は、第1センスアンプデータラッチから第1ビット線ペアのデータを受信し、且つ
前記書き込みデータラッチ回路は、前記主入出力線ペアから前記書き込みデータを受信す
るステップと、
前記書き込み時読み出し周期の2番目の前記列選択周期において、前記書き込みデータラ
ッチ回路は、前記書き込みデータを第2センスアンプデータラッチに提供し、且つ前記読
み出しデータラッチ回路は、前記第1ビット線ペアのデータを前記主入出力線ペアに送信
するステップとし、
を更に含み、
前記第1ビット線ペアと第2ビット線ペアは、前記複数のビット線ペアのうちの2つであ
り、前記第1センスアンプデータラッチと前記第2センスアンプデータラッチは、それぞ
れ前記第1ビット線ペアと前記第2ビット線ペアのデータを保存する、請求項13に記載
の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリデバイスに関し、特に、アクセス速度を改善することができるメモリ
デバイス及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access
Memory,DRAM)の動作速度は、それ自体のアクセスメカニズムによって制限
されるため、DRAMのアクセス速度を如何に向上するかは、特に、エラー訂正コード(
Error-correcting code,ECC)回路を備えたDRAMにとって
、常に重要な研究課題である。ECC回路は、データの信頼性を向上させることができる
が、DRAMの列アドレス間の遅延時間(Column-to-Column Dela
y,tCCD)の増加を招く。従って、高い信頼性を有し、速度も速いメモリデバイスを
如何に提供するかは、現在のメモリ技術発展の重要な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、パイプライン(pipeline)構造を有し、メモリデバイスの動作周期
を短縮することができるメモリデバイス及びその動作方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態は、入出力データラッチ回路及びビット線センスアンプ回路を含むメ
モリデバイスを提供する。入出力データラッチ回路は、主入出力線ペアとローカル入出力
線ペアとの間に結合される。ローカル入出力線ペアは、ビット線センスアンプ回路を介し
て複数のビット線ペアに結合される。メモリデバイスは読み出し動作、または書き込み動
作のいずれか一方を行う場合に、メモリデバイスは、2段階式動作を実行し、これらのビ
ット線ペアの選択されたビット線ペアのデータを入力又は出力し、選択されたビット線ペ
アは、2段階式動作のうちの1つのステージ動作においてのみローカル入出力線ペアに接
続され、2段動作のもう1つのステージ動作では、入出力データラッチ回路にラッチした
選択されたビット線ペアのデータが主入出力線に送信される。
【0005】
本発明の実施形態は、次のステップを含むメモリデバイス動作方法を提供する。第1ス
テージ動作では、センスアンプデータラッチに保存されている選択されたビット線ペアの
データを入出力データラッチ回路にラッチする。第2ステージ動作では、入出力データラ
ッチ回路にラッチした選択されたビット線ペアのデータを主入出力線ペアに送信し、読み
出し動作を実行する。
【発明の効果】
【0006】
上記に基づいて、本発明は、メモリデバイス及びその動作方法を提案する。主入出力線
ペアとローカル入出力線ペアとの間には、入出力データラッチ回路が設けられ、書き込み
又は読み出しをしたいデータをラッチする。目標データを主入出力線ペアとローカル入出
力線ペアの間に一時的に保存することで、アクセス動作を第1ステージ動作と第2ステー
ジ動作に分割することができ、アクセス動作にパイプライン構造をもたせることを達成す
る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態によるメモリデバイスの回路説明図である。
【
図2A】本発明の実施形態による読み出し動作のタイミング図である。
【
図2B】本発明の実施形態による書き込み動作のタイミング図である。
【
図3】本発明の実施形態による書き込み読み出し同期動作タイミング図である。
【
図4】本発明の他の実施形態によるメモリデバイスの回路説明図である。
【
図5】本発明の実施形態によるマスク書き込み(masked-write)動作のタイミング図である。
【
図6】本発明の他の実施形態による書き込みマスク動作のタイミング図である。
【
図7】本発明の実施形態によるメモリデバイスの動作方法のフロー図である。
【
図8】本発明の他の実施形態によるメモリデバイスの動作方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の上記特徴及び利点を分かり易くするために、実施形態を挙げ、図面を合わせて
以下のとおり詳細を説明する。
【0009】
本発明を理解し易くするために、以下に実施形態を挙げ、本発明がそれに基づいて実施
できる範例とする。また、可能な限りにおいて、図面及び実施形態で同一の符号を使用し
た要素/部材/ステップは、同一又は類似するコンポーネントを表している。
【0010】
以下の実施形態では、DRAMを実施範例とし、本発明のメモリデバイス及びその動作
方法を説明する。但し、本発明は、メモリデバイスのタイプを制限するものではない。
【0011】
図1は、本発明の実施形態によるメモリデバイスの回路説明図である。
図1を参照し、
メモリデバイス100は、少なくとも入出力データラッチ回路110、ビット線センスア
ンプ回路BLSA及びメモリセルアレイMAを含む。メモリセルアレイMAは、アレイを
呈して配列された複数のメモリセルで構成される。これらのメモリセルは、複数のワード
線と複数のビット線ペアを接続する。説明を簡単にするために、
図1のメモリセルアレイ
MAは、例としてワード線WL上の2つのメモリセルMC1とMC2のみを示している。
メモリセルMC1は、ビット線ペアBL1に結合される。ビット線ペアBL1は、ビット
線BLT1と相補ビット線BLB1を含む。メモリセルMC2は、ビット線ペアBL2に
結合される。ビット線ペアBL2は、ビット線BLT2と相補ビット線BLB2を含む。
【0012】
入出力データラッチ回路110は、主入出力線ペアMIOとローカル入出力線ペアLI
Oとの間に結合される。主入出力線ペアMIOは、主入出力線MIOTと相補主入出力線
MIOBを含む。ローカル入出力線ペアLIOは、ローカル入出力線LIOTと相補ロー
カル入出力線LIOBを含む。入出力データラッチ回路110は、メモリセルアレイMA
に書き込むデータ又はローカル入出力線ペアLIOから出力するメモリセルアレイMAの
データをラッチすることに使用される。
【0013】
ローカル入出力線ペアLIOは、ビット線センスアンプ回路BLSAを介して、複数の
ビット線ペア、例えば、ビット線ペアBL1、BL2に結合される。列選択信号CSLn
は、スイッチTCを制御して、ローカル入出力線ペアLIOとビット線ペアBLnを導通
させ、ここで、nは整数である。ビット線センスアンプ回路BLSAは、ビット線ペアの
電位信号をセンシングし、増幅することに使用される。ビット線センスアンプ回路BLS
Aは、複数のセンスアンプデータラッチSADLを更に含む。これらのセンスアンプデー
タラッチSADLは、これらのビット線ペアの間に接続され、これらのビット線ペアのデ
ータを保存するために使用される。
【0014】
主センシング駆動回路120は、主入出力線ペアMIOに結合され、駆動イネーブル信
号DR_EN及びセンスイネーブル信号SA_ENによって制御される。駆動イネーブル信
号DR_ENが主センシング駆動回路120を有効にする時、メモリデバイス100は、
メモリセルアレイMAに書き込み動作を実行する。主入出力線ペアMIOは、主センシン
グ駆動回路120から書き込みデータを受信し、ローカル入出力線ペアLIOは、入出力
データラッチ回路110を介して主入出力線ペアMIOから書き込みデータを受信し、対
応するビット線ペアのセンスアンプデータラッチSADLに書き込みデータを送信する。
センサイネーブル信号SA_ENが主センシング駆動回路120を有効にする時、メモリ
デバイス100は、メモリセルアレイMAに読み出し動作を実行する。センスアンプデー
タラッチSADLに保存された読み出しデータは、ローカル入出力線ペアLIOを介して
入出力データラッチ回路110に送信され、入出力データラッチ回路110にラッチされ
る。次に、入出力データラッチ回路110から主入出力線ペアのMIOに読み出しデータ
が送信される。最後に、主センシング駆動回路120は、主入出力線ペアMIOの読み出
しデータをセンシングする。
【0015】
言い換えれば、本実施形態では、メモリデバイスは読み出し動作、または書き込み動作
のいずれか一方を行う場合に、メモリデバイス100は、2段階式動作を実行して、これ
らのビット線ペアの選択されたビット線ペアのデータを入力又は出力する。例えば、アク
セスされるメモリセルがメモリセルMC1であるため、ビット線ペアがビット線ペアBL
1として選択される。選択されたビット線ペアBL1は、2段階式動作の1つのステージ
動作においてのみローカル入出力線ペアLIOに接続される。2段階式動作のもう1つの
ステージ動作では、入出力データラッチ回路110にラッチした選択されたビット線ペア
BL1のデータが主入出力線ペアMIOに送信される。
【0016】
より具体的には、前述の2段階式動作は、第1ステージ動作及び第2ステージ動作を含
む。メモリデバイス100がメモリセルMC1に読み出し動作を実行する時、第1ステー
ジ動作では、選択されたビット線ペアBL1のデータが対応するセンスアンプデータラッ
チSADLから入出力データラッチ回路110にラッチされ、第2ステージ動作では、入
出力データラッチ回路110でラッチされたデータが主入出力線ペアMIOに転送される
。メモリデバイス100がメモリセルMC1で書き込み動作を実行する時、第1ステージ
動作では、書き込みデータが主入出力線MIOから入出力データラッチ回路110にラッ
チされ、第2ステージ動作では、入出力データラッチ回路110にラッチした書き込みデ
ータが選択されたビット線BL1に対応するセンスアンプデータラッチSADLに送信さ
れる。
【0017】
以下、実施の詳細を更に説明する。
【0018】
図2Aを参照し、本発明の実施形態による読み出し動作のタイミング図であり、
図2B
は、本発明の実施形態による書き込み動作のタイミング図である。
図1~
図2Bを併せて
参照する。本実施形態では、入出力データラッチ回路110は、読み出しデータラッチ回
路RDLと書き込みデータラッチ回路WDLを含む。読み出しデータラッチ回路RDLは
、主入出力線ペアMIOとローカル入出力線ペアLIOとの間に結合され、読み出し入力
信号RDINと読み出し出力信号RDOUTによって制御される。書き込みデータラッチ
回路WDLは、主入出力線ペアMIOとローカル入出力線ペアLIOとの間に結合され、
書き込み入力信号WDINと書き込み出力信号WDOUTによって制御される。
【0019】
図2Aを参照し、メモリデバイス100が読み出し動作READを実行する時、毎回、
読み出し動作READは、第1ステージ動作ST1と第2ステージ動作ST2の2つのス
テージに分割される。第1ステージ動作ST1では、列選択信号CSL1は、ビット線ペ
アBL1とローカル入出力線ペアLIOを選択的に導通させる。ビット線BLT1と相補
ビット線BLB1との間のセンスアンプデータラッチSADLは、読み出しデータRDを
ローカル入出力線ペアLIOに送信する。このほか、読み出し入力信号RDINは、読み
出しデータラッチ回路RDLにローカル入出力線ペアLIOから受信させ、読み出しデー
タRDをラッチさせる。第2ステージ動作ST2では、読み出し出力信号RDOUTは、
読み出しデータラッチ回路RDLにラッチした読み出しデータRDを主入出力線ペアMI
Oに送信させ、センサイネーブル信号SA_ENは、主センシング駆動回路120に主入
出力線ペアMIOの読み出しデータRDをセンシングさせる。
【0020】
特に、説明すべきこととして、読み出し動作READの第2ステージ動作ST2では、
列選択信号CSL1は、既に無効状態になっており、ビット線ペアBL1とローカル入出
力線ペアLIOは非導通である。本実施形態の読み出し動作READでは、第1ステージ
動作ST1の時間の長さは、第2ステージ動作ST2と同じであり、時間の長さは、何れ
もtCORであり、時間の長さtCORは、メモリデバイス100の列選択周期と同じで
ある。列選択周期は、各列(column)が開始されるパルス周期である。
【0021】
図2Bを参照し、メモリデバイス100が書き込み動作WRITEを実行する時、毎回
、書き込み動作WRITEは、同様に第1ステージ動作ST1と第2ステージ動作ST2
の2つのステージに分割される。第1ステージ動作ST1では、駆動イネーブル信号DR
_ENが有効状態であり、主センシング駆動回路120は、書き込みデータWDを主入出
力線ペアMIOに送信する。書き込み入力信号WDINは、書き込みデータラッチ回路W
DLに主入出力線ペアMIOから書き込みデータWDを受信させ、それをラッチさせる。
第2ステージ動作ST2では、書き込み出力信号WDOUTは、書き込みデータラッチ回
路WDLにラッチした書き込みデータWDをローカル入出力線ペアLIOに出力させる。
このほか、列選択信号CSL1は、ビット線ペアBL1をローカル入出力線ペアLIOに
導通させる。書き込みデータWDは、ビット線ペアBL1に対応するセンスアンプデータ
ラッチSADLに送信される。最後に書き込みデータWDは、メモリセルMC1に書き込
まれる。
【0022】
特に説明すべきこととして、書き込み動作WRITEの第1ステージ動作ST1では、
列選択信号CSL1は、無効状態にあり、ビット線ペアBL1は、ローカル入出力線ペア
LIOに接続されていない。本実施形態の書き込み動作WRITEでは、第1ステージ動
作ST1の時間の長さは、第2ステージ動作ST2と同じであり、時間の長さは、何れも
tCOWであり、時間の長さtCOWは、メモリデバイス100の列選択周期と同じであ
る。
【0023】
本実施形態では、書き込み動作WRITEであるか、読み出し動作READの2段階式
動作であるかにかかわらず、各ステージ動作の時間の長さは同じである。読み出し動作R
EADの第1ステージ動作ST1及び第2ステージ動作ST2の時間は、何れもtCOR
である。書き込み動作WRITEの第1ステージ動作ST1及び第2ステージ動作ST2
の時間は、何れもtCOWである。また、本実施形態の2段階式動作の時間の長さは、書
き込み動作WRITEにおいても読み出し動作READにおいても同じである。読み出し
動作READの時間の長さtCORは、書き込み動作WRITEの時間の長さtCOWと
同じである。ここで、各ステージ動作の時間の長さは、何れも1つの列選択周期である。
【0024】
入出力データラッチ回路110を介して書き込みデータWD及び読み出しデータRDを
ラッチし、メモリデバイス100は、書き込み動作WRITEであるか、読み出し動作R
EADであるかに関わらず、何れも2段階式動作を採用することができるため、メモリデ
バイス100は、パイプライン構造を有し、複数のコマンドを並列して実行することがで
きる。
【0025】
図3は、本発明の実施形態による書き込み読み出し同期(read-while-wri
te,RWW)動作のタイミング図である。
図3を参照し、メモリデバイス100が書き
込み読み出し同期動作RWWを実行する時、毎回、書き込み読み出し同期動作RWWは、
第1ステージ動作ST1と第2ステージ動作ST2の2つのステージに分割される。第1
ステージ動作ST1では、駆動イネーブル信号DR_ENが有効状態であり、主センシン
グ駆動回路120は、書き込みデータWDを主入出力線ペアMIOに送信する。書き込み
入力信号WDINは、書き込みデータラッチ回路WDLを有効にさせ、主入出力線ペアM
IOから書き込みデータWDを受信させ、書き込みデータWDをラッチさせる。同時に、
読み出し入力信号RDINは、読み出しデータラッチ回路RDLを有効にさせ、ローカル
入出力線ペアLIOから読み出しデータRDを受信させ、ラッチさせる。第1ステージ動
作ST1では、列選択信号CSL1は、選択的にビット線ペアBL1をローカル入出力線
ペアLIOに導通させる。読み出しデータRDは、ビット線ペアBL1に接続するセンス
アンプデータラッチSADLから読み出しデータラッチ回路RDLに送信される。
【0026】
言い換えれば、第1ステージ動作ST1では、メモリデバイス100は、書き込みデー
タWDを書き込みデータラッチ回路WDLに入力すること及びメモリセルMC1から読み
出しデータRDを読み出しデータラッチ回路RDLに入力することを並列に実行すること
ができる。
【0027】
第2ステージ動作ST2では、書き込み出力信号WDOUTは、書き込みデータラッチ
回路WDLを制御して、ラッチされた書き込みデータWDをローカル入出力線ペアLIO
に出力する。同時に、読み出し出力信号RDOUTは、読み出しデータラッチ回路RDL
を制御して読み出しデータRDを主入出力線ペアMIOに出力し、主センシング駆動回路
120にメモリセルMC1から読み出しデータRDをセンシングさせる。このほか、列選
択信号CSL2は、選択的にビット線ペアBL2をローカル入出力線LIOに導通させる
。書き込みデータWDは、ビット線ペアBL2に対応するセンスアンプデータラッチSA
DLに送信される。書き込みデータWDは、メモリセルMC2に書き込まれる。
【0028】
簡単に述べれば、第2ステージ動作ST2では、メモリデバイス100は、書き込みデ
ータラッチ回路WDLから書き込みデータWDを出力すること及び読み出しデータラッチ
回路RDLからメモリセルMC1の読み出しデータRDを出力することを並列に実行する
ことができる。メモリデバイス100は、第2ステージ動作ST2でメモリセルMC1の
読み出しデータをセンシングしながら、書き込みデータWDをメモリセルMC2に書き込
むことができる。
【0029】
本実施形態では、書き込み時読み出し動作RWWの第1ステージ動作ST1の時間の長
さは、第2ステージ動作ST2の時間の長さと同じであり、且つ1つの列選択周期である
ことができる。例えば、書き込み読み出し同期動作RWWの時間の長さは、時間の長さt
CORの2倍(2*tCOR)又は時間の長さtCOWの2倍(2*tCOW)に等しいこ
とができる。
【0030】
図4は、本発明の他の実施形態によるメモリデバイスの回路説明図である。
図4を参照
し、メモリデバイス200は、メモリデバイス100と類似しており、且つ上述の各種実
施形態を実施することができる。メモリデバイス200とメモリデバイス100の違いは
、メモリデバイス200がエラー訂正(ECC)回路210を更に含むことにある。EC
C回路210は、選択したビット線ペアからのデータにエラー検査と訂正を実行すること
に使用される。
【0031】
図5は、本発明の実施形態によるマスク書き込み(masked-write)動作の
タイミング図である。メモリデバイス200は、
図5の実施形態を実施することができ、
図4に合わせて
図5を参照する。メモリデバイス200は、第1マスク書き込みコマンド
MWR1及び第2マスク書き込みコマンドMWR2を順に受信し、読み出し変更-書き込
み(read-modify-write)動作301及び読み出し-修正-書き込み動
作302を対応して実行する。読み出し-修正-書き込み動作301又は302を実行す
る過程で、読み出し動作READの実行後、ECC回路210は、読み出したデータに対
してエラー検査訂正ステップ310を実行する。また、書き込み動作WRITEを実行す
る前に、メモリデバイス200は、データ送信ステップ320及びパリティ生成(par
ity generation)ステップ330も実行する必要がある。読み出し動作R
EAD及び書き込み動作WRITEの実施の詳細については、上記の実施形態の説明を参
照することができる。マスク書き込みコマンド(MWR1又はMWR2)から開始して時
間T0を経た後、メモリデバイス200は、初めてデータ送信ステップ320とパリティ
データ生成ステップ330の実行を開始する。パリティ生成ステップ330で、例えば、
読みだしたデータと書き込むデータを結合させてパリティ生成を行っている。
【0032】
本実施形態では、読み出し動作READと書き込み動作WRITEの周期長は同じであ
り、何れも時間の長さTである。時間の長さTは、2つの列選択周期、例えば、2*tC
OR又は2*tCOWに等しい。読み出し動作READ及び書き込み動作WRITEにつ
いて、2段階式動作の各ステージ動作の時間の長さは、何れも1つの列選択周期に等しい
ことができる。メモリデバイス200が選択されたビット線ペアに読み出し-修正-書き
込み動作301又は302を実行する時、選択されたビット線ペアの読み出し動作REA
Dを行う開始時間は、選択されたビット線ペアの書き込み動作WRITEを行う開始時間
よりも少なくとも時間の長さTの2倍早く、即ち、メモリデバイス200は、読み出し動
作READが実行開始後、少なくとも4つの列選択周期を経過してから書き込み動作WR
ITEの実行を開始する。言い換えれば、本実施形態の読み出し-修正-書き込み動作で
は、読み出し動作READが開始される時間点は、書き込み動作WRITEが開始される
時間点よりもm*Tだけ早く、ここで、mは2以上の整数である。
【0033】
述べておくべきこととして、第1マスク書き込みコマンドMWR1と第2マスク書き込
みコマンドMWR2の時間間隔tCCDは、n*Tに短縮することができ、ここで、nは
1以上の整数である。即ち、本実施形態の最小列アドレス間の遅延時間は、少なくとも2
つの列選択周期に短縮することができるため、メモリデバイス200の動作速度に向上さ
せることができる。
【0034】
図6は、本発明の実施形態による書き込みマスク動作のタイミング図である。メモリデ
バイス200は、
図6の実施形態を実施することができ、
図4に合わせて
図6を参照する
。メモリデバイス200は、第1マスク書き込みコマンドMWR1及び第2マスク書き込
みコマンドMWR2を順に受信し、読み出し変更-書き込み動作401及び読み出し-修
正-書き込み動作402を対応して実行する。読み出し-修正-書き込み動作401又は
402を実行する過程で、読み出し動作READの実行後、ECC回路210は、読み出
したデータに対してエラー検査訂正ステップ310を実行する。
図5の実施形態のフロー
と同様に、メモリデバイス200は、データがメモリセルに書き戻される前にデータ送信
ステップ320とパリティデータ生成ステップ330を実行する。
【0035】
本実施形態では、メモリデバイス200は、読み出し/書き込み機能を有する。メモリ
デバイス200は、ステップ330の後に書き込み読み出し同期動作RWWを実行する。
メモリデバイス200が読み出し-修正-書き込み動作401においてデータをメモリセ
ルに書き戻す動作を実行する時、同時に読み出し-修正-書き込み動作402においてメ
モリセルからデータを読み出す動作を実行することができる。このようにして、メモリデ
バイス200のアクセス速度を加速することができる。書き込み読み出し同期動作RWW
、読み出し動作READ及び書き込み動作WRITEの実施の詳細は、上記の実施形態を
参照することができる。
【0036】
本実施形態では、書き込み読み出し同期動作RWW、読み出し動作READ及び書き込
み動作WRITEの周期長は同じであり、何れも時間の長さTである。ここで、時間の長
さTは、2つの列選択周期、例えば、2*tCOR又は2*tCOWに等しい。メモリデバ
イス200が選択されたビット線に読み出し-修正-書き込み動作401又は402を実
行する時、読み出し動作READの開始の時間点は、書き込み読み出し同期動作RWW又
は書き込み動作WRITEよりもm*Tだけ早く、ここで、mは2以上の整数である。
【0037】
述べておくべきこととして、第1マスク書き込みコマンドMWR1と第2マスク書き込
みコマンドMWR2の時間間隔tCCDもm*Tに短縮される。即ち、本実施形態の最小
列アドレス間の遅延時間は、少なくとも4つの列選択周期に短縮することができる。
【0038】
図7は、本発明の実施形態によるメモリデバイス動作方法のフロー図である。
図7を参
照し、
図7の動作方法は、
図1~
図6の実施形態の読み出し動作READに適用される。
以下、上記の実施形態の部材符号を用いて
図7の動作方法を説明する。
【0039】
ステップS710では、第1ステージ動作ST1において、センスアンプデータラッチ
SADLに保存された選択されたビット線ペアのデータを入出力データラッチ回路110
にラッチする。ステップS720では、第2ステージ動作ST2において、入出力データ
ラッチ回路110にラッチした選択されたビット線ペアのデータを主入出力線ペアMIO
に送信し、読み出し動作READを実行する。
【0040】
図8は、本発明の他の実施形態によるメモリデバイスの動作方法のフロー図である。図
8を参照し、
図7の動作方法は、
図1~
図6の実施形態の書き込み動作WRITEに適用
される。以下、上記実施形態の部材符号を用いて
図8の動作方法を説明する。
【0041】
ステップS810では、第1ステージ動作ST1において、主入出力線ペアMIOの書
き込みデータを入出力データラッチ回路110にラッチする。ステップS820では、第
2ステージ動作ST2において、入出力データラッチ回路110でラッチした書き込みデ
ータを選択されたビット線ペアに対応するセンスアンプデータラッチSADLに送信し、
書き込み動作を実行する。
【0042】
図7及び
図8の各ステップは、
図1~
図6の実施形態で詳細に説明されており、当業者
は、前述の説明から十分な提案及び教示を得ることができるので、ここでは再度説明しな
い。
【0043】
要約すると、本発明のメモリデバイスは、主入出力線ペアとローカル入出力線ペアとの
間に設けられた入出力データラッチ回路によってアクセス動作を、データをビット線ペア
のセンスアンプデータラッチから入出力データラッチ回路に送信すること及び入出力デー
タラッチ回路にラッチしたデータを主入出力線ペアに送信することの2つのステージに分
割する。従って、メモリデバイスは、パイプライン構造を有し、複数のコマンドを並列に
実行することができる。これにより、メモリデバイスのアクセス速度を改善する。本発明
の実施形態は、上記メモリデバイスに適用される動作方向も提示している。
【0044】
本発明は、実施形態を上記のように開示したが、本発明を限定するためのものではなく
、当業者は、本発明の精神を逸脱しない範囲において、いくらかの変更と修飾を行うこと
ができ、故に本発明の保護範囲は、後述の特許請求の範囲を基準とするものである。
【符号の説明】
【0045】
100 メモリデバイス
110 入出力データラッチ回路
120 主センシング駆動回路
210 ECC回路
301、302、401、402 読み出し-修正-書き込み動作
310 エラー検査訂正ステップ
320 データ送信ステップ
330 パリティデータ生成ステップ
BLSA ビット線センスアンプ回路
BL1、BL2 ビット線ペア
BLT1、BLBT2 ビット線
BLB1、BLB2 相補ビット線
CSL1、CSL2 列選択信号
DR_EN 駆動イネーブル信号
LIO ローカル入出力線ペア
LIOT ローカル入出力線
LIOB 相補ローカル入出力線
MA メモリセルアレイ
MIO 主入出力線ペア
MIOT 主入出力線
MIOB 相補主入出力線
MC1、MC2 メモリセル
MWR1 第1マスク書き込みコマンド
MWR2 第2マスク書き込みコマンド
M 整数
RD 読み出しデータ
RDIN 読み出し入力信号
RDOUT 読み出し出力信号
RDL 読み出しデータラッチ回路
READ 読み出し動作
RWW 書き込み読み出し同期動作
SADL センスアンプデータラッチ
SA_EN センサイネーブル信号
ST1 第1ステージ動作
ST2 第2ステージ動作
TC スイッチ
T0 時間
tCCD 時間間隔
tCOR、tCOW、T 時間の長さ
WL ワード線
WD 書き込みデータ
WDL 書き込みデータラッチ回路
WDIN 書き込み入力信号
WDOUT 書き込み出力信号
WRITE 書き込み動作
S710、S720、S810、S820 メモリデバイスの動作方法のステップ
【手続補正書】
【提出日】2022-01-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主入出力線ペアとローカル入出力線ペアとの間に結合される入出力データラッチ回路と、
ビット線センスアンプ回路と、
を含み、
前記ローカル入出力線ペアが前記ビット線センスアンプ回路を介して複数のビット線ペアに結合され、
メモリデバイスは読み出し動作、または書き込み動作のいずれか一方を行う場合に、前記メモリデバイスは、2段階式動作を実行して前記複数のビット線ペアのうちの選択されたビット線ペアのデータを入力又は出力し、
前記選択されたビット線ペアは、前記2段階式動作の1つのステージ動作においてのみ前記ローカル入出力線ペアに導通され、前記2段階式動作のもう1つのステージ動作では、前記入出力データラッチ回路にラッチした前記選択されたビット線ペアのデータは、前記主入出力線ペアに送信され、
前記メモリデバイスが書き込み読み出し同期動作を実行する時、書き込み時読み出し周期は、2つの列選択周期を含み、且つ前記入出力データラッチ回路は、読み出しデータラッチ回路と書き込みデータラッチ回路を含み、
前記書き込み時読み出し周期中の最初の前記列選択周期において、前記読み出しデータラッチ回路は、第1センスアンプデータラッチから第1ビット線ペアのデータを受信し、且つ前記書き込みデータラッチ回路は、前記主入出力線ペアから書き込みデータを受信し、前記書き込み時読み出し周期の2番目の前記列選択周期において、前記書き込みデータラッチ回路は、前記書き込みデータを第2センスアンプデータラッチに提供し、且つ前記読み出しデータラッチ回路は、前記第1ビット線ペアのデータを前記主入出力線ペアに送信し、
前記第1ビット線ペアと第2ビット線ペアは、前記複数のビット線ペアのうちの2つであり、前記第1センスアンプデータラッチと前記第2センスアンプデータラッチは、それぞれ前記第1ビット線ペアと前記第2ビット線ペアのデータを保存する、メモリデバイス
【請求項2】
前記ビット線センスアンプ回路は、前記複数のビット線ペアのデータを保存するための複数のセンスアンプデータラッチを含み、
前記2段階式動作は、第1ステージ動作と第2ステージ動作を含み、
前記メモリデバイスが読み出し動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記選択されたビット線ペアのデータが対応する前記センスアンプデータラッチから前記入出力データラッチ回路にラッチされ、及び前記第2ステージ動作では、前記入出力データラッチ回路にラッチされたデータが前記主入出力線ペアに送信され、
前記メモリデバイスが書き込み動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、書き込みデータが前記主入出力線ペアから前記入出力データラッチ回路にラッチされ、及び前記第2ステージ動作では、前記入出力データラッチ回路にラッチされた前記書き込みデータが前記選択されたビット線ペアに対応する前記センスアンプデータラッチに送信される、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項3】
前記入出力データラッチ回路は、
前記主入出力線ペアと前記ローカル入出力線ペアとの間に結合される読み出しデータラッチ回路と、
前記主入出力線ペアと前記ローカル入出力線ペアの間に結合される書き込みデータラッチ回路と、
を含み、
前記メモリデバイスが前記読み出し動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記読み出しデータラッチ回路は、前記選択されたビット線ペアのデータを受信し、前記第2ステージ動作では、前記読み出しデータラッチ回路にラッチされたデータが前記主入出力線ペアに送信され、
前記メモリデバイスが前記書き込み動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記書き込みデータラッチ回路が書き込みデータを受信し、前記第2ステージ動作では、書き込みデータラッチ回路にラッチされた書き込みデータが前記選択されたビット線ペアに対応する前記センスアンプデータラッチに送信される、請求項2に記載のメモリデバイス。
【請求項4】
前記選択されたビット線ペアのデータにエラー検査及び訂正を行うためのエラー訂正回路を更に含み、
前記メモリデバイスは、読み出し-修正-書き込み動作を行う過程で前記書き込み読み出し同期動作を実行し、前記選択されたビット線ペアに実行する読み出し動作の開始時間は、前記選択されたビット線ペアに実行する前記書き込み読み出し同期動作又は書き込み動作の開始時間よりも少なくとも2つの前記書き込み時読み出し周期だけ早い、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項5】
列アドレス間の遅延時間は、少なくとも1つの前記書き込み読み出し同期周期であり、前記書き込み読み出し同期周期の整数倍である、請求項4に記載のメモリデバイス。
【請求項6】
前記選択されたビット線ペアのデータにエラー検査及び訂正を行うためのエラー訂正回路を更に含み、
読み出し動作及び書き込み動作の周期長は、何れも2つの列選択周期に等しく、前記2段階式動作の各前記ステージ動作の時間の長さは、何れも1つの前記列選択周期に等しく、前記メモリデバイスが前記選択されたビット線ペアに読み出し-修正-書き込み動作を実行する時、前記選択されたビット線ペアに実行する読み出し動作の開始時間は、前記選択されたビット線ペアに実行する前記書き込み動作の開始時間よりも少なくとも4つの前記列選択周期だけ早い、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項7】
列アドレス間の遅延時間は、前記列選択周期の少なくとも2周期分であり、前記列選択周期の2周期の整数倍である請求項6に記載のメモリデバイス。
【請求項8】
前記2段階式動作の各前記ステージ動作の時間の長さが同じである、請求項1に記載のメモリデバイス。
【請求項9】
前記2段階式動作の時間の長さは、書き込み動作と読み出し動作とにおいて同じである、請求項8に記載のメモリデバイス。
【請求項10】
第1ステージ動作において、センスアンプデータラッチが保存する選択されたビット線ペアのデータを入出力データラッチ回路にラッチするステップと、
第2ステージ動作において、前記入出力データラッチ回路にラッチした前記選択されたビット線ペアのデータを主入出力線ペアに送信し、読み出し動作を実行するステップを含み、
書き込み読み出し同期動作の書き込み時読み出し周期は、2つの列選択周期を含み、前記動作方法は、
前記書き込み時読み出し周期の最初の前記列選択周期において、前記入出力データラッチ回路の読み出しデータラッチ回路は、第1センスアンプデータラッチから第1ビット線ペアのデータを受信し、且つ前記入出力データラッチ回路の書き込みデータラッチ回路は、前記主入出力線ペアから前記書き込みデータを受信するステップと、
前記書き込み時読み出し周期の2番目の前記列選択周期において、前記書き込みデータラッチ回路は、前記書き込みデータを第2センスアンプデータラッチに提供し、且つ前記読み出しデータラッチ回路は、前記第1ビット線ペアのデータを前記主入出力線ペアに送信するステップと、
を更に含み、
前記第1ビット線ペアと第2ビット線ペアは、前記複数のビット線ペアのうちの2つであり、前記第1センスアンプデータラッチと前記第2センスアンプデータラッチは、それぞれ前記第1ビット線ペアと前記第2ビット線ペアのデータを保存する、メモリデバイスの動作方法。
【請求項11】
前記第1ステージ動作において、主入出力線ペアの書き込みデータを前記入出力データラッチ回路にラッチするステップと、
前記第2ステージ動作において、前記入出力データラッチ回路にラッチした前記書き込みデータを前記選択されたビット線ペアに対応する前記センスアンプデータラッチに送信し、書き込み動作を実行するステップを更に含む、請求項10に記載の動作方法。
【請求項12】
前記読み出し動作及び前記書き込み動作を実行するステップは、
前記メモリデバイスが前記読み出し動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記入出力データラッチ回路の前記読み出しデータラッチ回路が前記選択されたビット線ペアのデータを受信し、第2ステージ動作では、前記読み出しデータラッチ回路にラッチされたデータが前記主入出力線ペアに送信されるステップと、
前記メモリデバイスが前記書き込み動作を実行する時、前記第1ステージ動作では、前記入出力データラッチ回路の前記書き込みデータラッチ回路が前記書き込みデータを受信し、前記第2ステージ動作では、前記書き込みデータラッチ回路にラッチした前記書き込みデータが前記選択されたビット線ペアに対応する前記センスアンプデータラッチに送信されるステップと、
を更に含む、請求項11に記載の動作方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本発明の実施形態は、入出力データラッチ回路及びビット線センスアンプ回路を含むメモリデバイスを提供する。入出力データラッチ回路は、主入出力線ペアとローカル入出力線ペアとの間に結合される。ローカル入出力線ペアは、ビット線センスアンプ回路を介して複数のビット線ペアに結合される。メモリデバイスは読み出し動作、または書き込み動作のいずれか一方を行う場合に、メモリデバイスは、2段階式動作を実行し、これらのビット線ペアの選択されたビット線ペアのデータを入力又は出力し、選択されたビット線ペアは、2段階式動作のうちの1つのステージ動作においてのみローカル入出力線ペアに接続され、2段動作のもう1つのステージ動作では、入出力データラッチ回路にラッチした選択されたビット線ペアのデータが主入出力線に送信される。メモリデバイスが書き込み読み出し同期動作を実行する時、書き込み時読み出し周期は、2つの列選択周期を含み、且つ入出力データラッチ回路は、読み出しデータラッチ回路と書き込みデータラッチ回路を含む。書き込み時読み出し周期中の最初の列選択周期において、読み出しデータラッチ回路は、第1センスアンプデータラッチから第1ビット線ペアのデータを受信し、且つ書き込みデータラッチ回路は、主入出力線ペアから書き込みデータを受信し、書き込み時読み出し周期の2番目の列選択周期において、書き込みデータラッチ回路は、書き込みデータを第2センスアンプデータラッチに提供し、且つ読み出しデータラッチ回路は、前記第1ビット線ペアのデータを主入出力線ペアに送信する。第1ビット線ペアと第2ビット線ペアは、複数のビット線ペアのうちの2つであり、第1センスアンプデータラッチと第2センスアンプデータラッチは、それぞれ第1ビット線ペアと第2ビット線ペアのデータを保存する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の実施形態は、次のステップを含むメモリデバイス動作方法を提供する。第1ステージ動作では、センスアンプデータラッチに保存されている選択されたビット線ペアのデータを入出力データラッチ回路にラッチする。第2ステージ動作では、入出力データラッチ回路にラッチした選択されたビット線ペアのデータを主入出力線ペアに送信し、読み出し動作を実行する。書き込み読み出し同期動作の書き込み時読み出し周期は、2つの列選択周期を含む。メモリデバイス動作方法は、書き込み時読み出し周期の最初の列選択周期において、入出力データラッチ回路の読み出しデータラッチ回路は、第1センスアンプデータラッチから第1ビット線ペアのデータを受信し、且つ入出力データラッチ回路の書き込みデータラッチ回路は、主入出力線ペアから書き込みデータを受信するステップと、書き込み時読み出し周期の2番目の列選択周期において、書き込みデータラッチ回路は、書き込みデータを第2センスアンプデータラッチに提供し、且つ読み出しデータラッチ回路は、第1ビット線ペアのデータを主入出力線ペアに送信するステップと、を更に含む。第1ビット線ペアと第2ビット線ペアは、複数のビット線ペアのうちの2つであり、第1センスアンプデータラッチと第2センスアンプデータラッチは、それぞれ第1ビット線ペアと第2ビット線ペアのデータを保存する。