(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022060841
(43)【公開日】2022-04-15
(54)【発明の名称】取引処理装置、取引処理プログラム、及び取引処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/00 20120101AFI20220408BHJP
【FI】
G06Q30/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020168559
(22)【出願日】2020-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】301063496
【氏名又は名称】東芝デジタルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】特許業務法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹本 潔
(72)【発明者】
【氏名】植田 祐彰
(72)【発明者】
【氏名】中島 康雅
(72)【発明者】
【氏名】村上 瑛
(72)【発明者】
【氏名】三好 みよ子
(72)【発明者】
【氏名】纐纈 剛基
(72)【発明者】
【氏名】北見 かおり
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】保管される対象物の品質をより保証しつつ取引を行うことができる技術を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、対象物を一意に示す対象物IDと所有ユーザを示すユーザIDとが対応付けられた所有情報を管理する所有情報管理部103と、対象物IDと保管位置IDとが対応付けられた保管情報を管理する保管情報管理部102と、対象物を取引対象とする取引要求を所有ユーザとは異なる他のユーザより取得する要求取得部104と、所有情報において取引対象と対応付けられた所有ユーザが取引要求を受諾した否かを判定する判定部106と、取引要求が受諾された場合、所有情報において取引対象と対応付けられた所有ユーザのユーザIDを他のユーザのユーザIDに変更する取引処理部107とを備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管される対象物の取引を行うための取引処理装置であって、
前記対象物を一意に示す対象物IDと、該対象物の所有者である所有ユーザを一意に示すユーザIDとが対応付けられた所有情報を管理する所有情報管理部と、
前記対象物IDと、所定の保管位置を一意に示す保管位置IDとが対応付けられた保管情報を管理する保管情報管理部と、
前記対象物を取引対象とする取引要求を前記所有ユーザとは異なる他のユーザより取得する要求取得部と、
前記所有情報において前記取引対象と対応付けられたユーザIDにより示される所有ユーザが前記取引要求を受諾した否かを判定する判定部と、
前記取引要求が受諾された場合、前記所有情報において前記取引対象と対応付けられた所有ユーザを示すユーザIDを前記他のユーザを一意に示すユーザIDに変更する取引処理部と
を備える取引処理装置。
【請求項2】
前記受諾された取引要求について、前記対象物IDと、変更前のユーザIDと、変更後のユーザIDとが対応付けられた取引情報を生成する取引情報生成部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の取引処理装置。
【請求項3】
前記取引情報生成部は、前記取引情報に電子署名を付加することを特徴とする請求項2に記載の取引処理装置。
【請求項4】
前記取引情報は、前記他のユーザが参照可能に公開されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の取引処理装置。
【請求項5】
前記保管情報管理部は、前記対象物の保管環境を示す保管履歴情報を新たに取得し、前記他のユーザが参照可能に公開することを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の取引処理装置。
【請求項6】
保管される対象物の取引を行うための取引処理プログラムであって、
コンピュータを、
前記対象物を一意に示す対象物IDと、該対象物の所有者である所有ユーザを一意に示すユーザIDとが対応付けられた所有情報を管理する所有情報管理部と、
前記対象物IDと、所定の保管位置を一意に示す保管位置IDとが対応付けられた保管情報を管理する保管情報管理部と、
前記対象物を取引対象とする取引要求を前記所有ユーザとは異なる他のユーザより取得する要求取得部と、
前記所有情報において前記取引対象と対応付けられたユーザIDにより示される所有ユーザが前記取引要求を受諾した否かを判定する判定部と、
前記取引要求が受諾された場合、前記所有情報において前記取引対象と対応付けられた所有ユーザを示すユーザIDを前記他のユーザを一意に示すユーザIDに変更する取引処理部として機能させる取引処理プログラム。
【請求項7】
保管される対象物の取引を行うための取引処理方法であって、
コンピュータが、
前記対象物を一意に示す対象物IDと、該対象物の所有者である所有ユーザを一意に示すユーザIDとが対応付けられた所有情報を管理し、
前記対象物IDと、所定の保管位置を一意に示す保管位置IDとが対応付けられた保管情報を管理し、
前記対象物を取引対象とする取引要求を前記所有ユーザとは異なる他のユーザより取得し、
前記所有情報において前記取引対象と対応付けられたユーザIDにより示される所有ユーザが前記取引要求を受諾した否かを判定し、
前記取引要求が受諾された場合、前記所有情報において前記取引対象と対応付けられた所有ユーザを示すユーザIDを前記他のユーザを一意に示すユーザIDに変更する取引処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、対象物を取引する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
個人ユーザ間で対象物を売買する電子商取引システムが知られている。このような電子商取引システムにおいては、取引成立後に出品者が購入者に対象物を送付することが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
保管される対象物の品質をより保証しつつ取引を行うことがひとつの課題である。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、保管される対象物の品質をより保証しつつ取引を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明の実施形態は、保管される対象物の取引を行うための取引処理装置であって、前記対象物を一意に示す対象物IDと、該対象物の所有者である所有ユーザを一意に示すユーザIDとが対応付けられた所有情報を管理する所有情報管理部と、前記対象物IDと、所定の保管位置を一意に示す保管位置IDとが対応付けられた保管情報を管理する保管情報管理部と、前記対象物を取引対象とする取引要求を前記所有ユーザとは異なる他のユーザより取得する要求取得部と、前記所有情報において前記取引対象と対応付けられたユーザIDにより示される所有ユーザが前記取引要求を受諾した否かを判定する判定部と、前記取引要求が受諾された場合、前記所有情報において前記取引対象と対応付けられた所有ユーザを示すユーザIDを前記他のユーザを一意に示すユーザIDに変更する取引処理部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】取引処理システムの全体構成を示す概略図である。
【
図2】取引処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】取引処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図8】取引処理の動作を示すフローチャートである。
【
図9】他のシステムとの連携例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0009】
(取引処理システム)
本実施形態に係る取引処理システムについて説明する。
図1は、取引処理システムの全体構成を示す概略図である。
【0010】
図1に示すように、本実施形態に係る取引処理システムは、保管庫WHに保管された対象物の取引処理を行うシステムであり、保管庫WHとネットワークを介して接続される取引処理装置1と、取引処理装置1とネットワークを介して接続される端末装置2a,2bとを備える。以降の説明においては、対象物の所有者としてのユーザが使用する端末装置2を端末装置2aとし、この対象物の取引を要求するユーザが使用する端末装置2を端末装置2bとする。また、端末装置2aと端末装置2bとを区別しない場合は、これらを端末装置2と総称する。
【0011】
本実施形態においては、保管庫WHに保管され、取引される対象物をワインボトルWとする。このワインボトルWは、温度、湿度などの内部の環境がワインボトルWの保管に適した略一定範囲となるように調整された保管庫WH内において、保管棚SRに設けられた複数の保管位置SLのいずれかに保管されるものとする。保管されるワインボトルWは、個人または団体によって所有され、所有者により保管庫WHに預けられているものとする。
【0012】
個々のワインボトルWにはワインボトルWを一意に示す識別情報(ボトルID)を格納する識別媒体BIMが付されるとともに、保管棚SRにおける保管位置SLのそれぞれには保管位置SLを一意に示す識別情報(保管位置ID)を格納する識別媒体SIMが付されるものとする。このような識別媒体としては、RFID(Radio Frequency Identifier)タグ、周期的に無線信号を発するビーコン、画像コードなどが挙げられる。
【0013】
ワインボトルWが保管庫WHに入庫される際には、スキャナSによるワインボトルWの識別媒体BIM及び保管位置SLの識別媒体SIMを読み取る入庫処理が行われ、この入庫処理によって、ワインボトルWと保管位置SLとの対応付け及び入庫日時の記録がなされる。また、ワインボトルWが保管庫WHから出庫される際には、少なくともスキャナSによるワインボトルWの識別媒体BIMを読み取る出庫処理が行われ、この出庫処理により出庫日時の記録がなされる。入庫処理、出庫処理による処理結果は、入庫情報、出庫情報として、ネットワークを介して、取引処理装置1により取得される。
【0014】
取引処理装置1は、スキャナSとネットワークを介して接続され、スキャナSから入庫情報及び出庫情報を取得するともに、後述する属性情報及び所有情報を登録情報として取得する。端末装置2aは、保管庫WHに保管されるワインボトルWの所有者としてのユーザが使用するものであり、ネットワークに接続可能に構成される。
【0015】
(ハードウェア構成)
取引処理装置及び端末装置のハードウェア構成について説明する。
図2、
図3は、それぞれ、取引処理装置、端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0016】
取引処理装置1は、
図2に示すように、ハードウェアとして、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶装置13、入出力I/F(Interface)14、ネットワークI/F15を備える。CPU11及びRAM12は協働して各種機能を実行し、記憶装置13は各種機能により実行される処理に用いられる各種データを記憶する。入出力I/F14は、取引処理装置1に接続されるキーボードなどの入力装置やディスプレイなどの出力装置とのデータの入出力を行う。ネットワークI/F15は、スキャナS、端末装置2などの他の装置とのネットワークを介した通信を行う。
【0017】
端末装置2は、タブレット型端末であり、
図3に示すように、ハードウェアとして、CPU21、RAM22、記憶装置23、タッチパネル24、ネットワークI/F25、カメラ26を備える。CPU21及びRAM22は協働して各種機能を実行し、記憶装置23は各種機能により実行される処理に用いられる各種データを記憶する。タッチパネル24は、ディスプレイとタッチセンサとを有する入出力装置である。ネットワークI/F25は、取引処理装置1とのネットワークを介した通信を行う。
【0018】
(機能構成及び各種情報)
取引処理装置の機能構成及び各種情報について説明する。
図4は、取引処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図5~
図7は、それぞれ、所有情報、保管情報、取引情報を示す図である。
【0019】
図4に示すように、本実施形態に係る取引処理装置1は、機能として、情報取得部101、保管情報管理部102、所有情報管理部103、要求取得部104、要求送信部105、判定部106、取引処理部107、取引情報生成部108を備える。
【0020】
情報取得部101は、入庫情報、出庫情報をスキャナSより取得し、キーボードなどの入力装置を介して登録情報として入力された所有情報を取得する。入庫情報は、ワインボトルWとこのワインボトルWが入庫される保管位置SLと入庫日時とを示す。出庫情報は、出庫されたワインボトルWと出庫日時とを示す。所有情報については後に詳述する。
【0021】
保管情報管理部102は、情報取得部101により取得された入庫情報及び出庫情報に基づく保管情報を管理する。所有情報管理部103は、情報取得部101により取得された所有情報を管理する。
【0022】
要求取得部104は、ワインボトルWの所有を望むユーザがログインする端末装置2bにより送信された取引要求を取得する。要求送信部105は、要求取得部104により取得された取引要求を、この取引要求に示されるワインボトルWの所有者としてのユーザがログインする端末装置2aへ送信する。判定部106は、要求送信部105により送信された取引要求に対する応答が取引の受諾または拒否のいずれであるかを判定する。
【0023】
取引処理部107は、判定部106により取引が受諾されたと判定された場合、必要に応じて決済システムPSによる決済を行い、取引対象となっているワインボトルWの所有者を変更する。取引情報生成部108は、取引処理部107による取引処理結果を後述する取引情報として管理する。
【0024】
所有情報は、
図5に示すように、ボトルIDとこのボトルIDにより示されるワインボトルWの所有者としてのユーザを一意に示すユーザIDとが対応付けられた情報である。この所有情報は、ワインボトルWが保管庫WHに預けられる際に登録され、取引処理部107により更新される。
【0025】
保管情報は、入庫情報及び出庫情報に基づくものであり、
図6に示すように、ボトルIDと、このボトルIDを含む入庫情報に含まれる保管位置ID及び入庫日時と、このボトルIDを含む出庫情報に含まれる出庫日時とが対応付けられた情報である。
【0026】
取引情報は、
図7に示すように、ワインボトルWの取引内容を示す情報であって、取引対象となったボトルIDと、取引直前の所有者である旧所有者を示すユーザIDと、取引直後の所有者である新所有者を示すユーザIDと、取引日時とが対応付けられた情報である。なお、このような取引情報によれば、同一のボトルIDを含む取引情報を用いることによって、このボトルIDにより示されるワインボトルWを過去にどのユーザが所有したかが参照可能となる。この取引情報は、所有者以外のユーザにも閲覧可能に公開されるものとする。このときブロックチェーン(blockchain)技術を用いて取引履歴の改竄防止を施してもよい。
【0027】
(取引処理)
取引処理の動作について説明する。
図8は、取引処理の動作を示すフローチャートである。この取引処理は、取引要求に基づいて所有者を変更するとともに、取引内容を示す取引情報を生成する処理である。なお、この取引処理は、周期的に実行されるものとする。
【0028】
図8に示すように、まず、要求取得部104は、端末装置2bから取引要求を取得したか否かを判定する(S101)。この取引要求には、取引対象物としてのワインボトルWを示すボトルIDと、このワインボトルWの取引を要求するユーザを示すユーザIDと、取引の種別を示す取引種別とが含まれる。取引種別としては、取引対象物を無償譲渡する「譲渡」、対価を支払うことにより取引対象物を取得する「購入」、取引対象物を他の対象物と交換する「交換」などが挙げられる。また、取引種別が「購入」である場合には更に価額が取引要求に含まれ、取引種別が「交換」である場合には更に交換対象物を示すボトルIDが取引要求に含まれるものとする。
【0029】
取引要求が取得された場合(S101,YES)、要求送信部105は、所有情報において、取得された取引要求に含まれるボトルIDと対応付けられたユーザIDによりログインされた端末装置2aに対して取引要求を送信する(S102)。次に、判定部106は、送信された取引要求が端末装置2aにおいて受諾されたか否かを判定する(S103)。
【0030】
取引要求が受諾された場合(S103,YES)、取引処理部107は、受諾された取引要求により示される取引種別が購入であるか否かを判定する(S104)。
【0031】
取引種別が購入である場合(S104,YES)、取引処理部107は、取引要求元であるユーザが決済システムPSによる決済処理を行ったか否かを判定する(S105)。
【0032】
決済処理が行われた場合(S105,YES)、取引処理部107は、所有情報において取引対象を示すボトルIDに対応付けられたユーザIDを取引要求元のユーザIDに変更する(S106)。なお、取引種別が交換である場合には、所有者情報において、取引要求に含まれる交換対象物を示すボトルIDに対応付けられたユーザIDを取引対象先のユーザIDに変更する。
【0033】
ユーザIDの変更後、取引情報生成部108は、取引対象物を示すボトルIDと旧所有者及び新所有者を示すユーザIDと取引日時とを対応付けた取引情報を生成する(S107)。なお、この取引情報には電子署名が付されるものとする。また、取引種別が交換である場合には交換対象物についても取引情報が生成されるものとする。取引情報の生成後、要求取得部104は、再度、端末装置2bから取引要求を取得したか否かを判定する(S101)。
【0034】
また、ステップS105において、決済処理が行われていない場合(S105,NO)、取引処理部107は、再度、取引要求元であるユーザが決済システムPSによる決済処理を行ったか否かを判定する(S105)。
【0035】
また、ステップS104において、取引種別が購入ではない場合(S104,NO)、取引処理部107は、所有情報において取引対象を示すボトルIDに対応付けられたユーザIDを取引要求元のユーザIDに変更する(S106)。
【0036】
また、ステップS103において、取引要求が受諾されず拒否された場合(S103,NO)、要求取得部104は、再度、端末装置2bから取引要求を取得したか否かを判定する(S101)。
【0037】
また、ステップS101において、取引要求が取得されない場合(S101,NO)、要求取得部104は、再度、端末装置2bから取引要求を取得したか否かを判定する(S101)。
【0038】
このように、保管庫WH内にワインボトルWを保管した状態でワインボトルWの所有者を書き換えることによって、品質が保証された状態で取引を行うことができる。なお、本実施の形態においては、保管及び取引される対象物をワインボトルWとしたが、他の対象物であっても良い。このような他の対象物としては、例えば、他の酒類、食品、美術品などが挙げられる。
【0039】
(他のシステムとの連携)
他のシステムとの連携について説明する。
図9は、他のシステムとの連携例を示す概略図である。
【0040】
上述した取引処理装置1は、対象物の輸送状態を管理する輸送履歴管理、対象物の保管状態を管理する保管履歴管理、対象物としてのワインボトルWなどの飲食物を複数人で共有する共有処理管理などにおいて得られた情報を利用するように構成されても良い。例えば、保管履歴管理において管理されるワインボトルWについて、温度、湿度、振動、照度などの保管環境に関する測定値の履歴を示す保管履歴情報をボトルIDと対応付け、このボトルIDにより示されるワインボトルWの所有者としてのユーザや、その取引相手となるユーザにより保管履歴情報を閲覧可能としても良い。この場合、保管履歴情報は、保管情報管理部102により取得され、ユーザにより閲覧可能に管理されるものとする。
【0041】
本実施の形態において、取引処理プログラムは上述した取引処理装置の内部に予めインストールされているものとして記載したが、本発明における取引処理プログラムは記憶媒体に記憶されたものも含まれる。ここで記憶媒体とは、磁気テープ、磁気ディスク(ハードディスクドライブ等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク等)、光磁気ディスク(MO等)、フラッシュメモリ等、取引処理装置に対し脱着可能な媒体や、さらにネットワークを介することで伝送可能な媒体等、上述した取引処理装置としてのコンピュータで読み取りや実行が可能な全ての媒体をいう。
【0042】
発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
1 取引処理装置
102 保管情報管理部
103 所有情報管理部
104 要求取得部
106 判定部
107 取引処理部