IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社京都製作所の特許一覧

<>
  • 特開-製函装置 図1
  • 特開-製函装置 図2
  • 特開-製函装置 図3
  • 特開-製函装置 図4
  • 特開-製函装置 図5
  • 特開-製函装置 図6
  • 特開-製函装置 図7
  • 特開-製函装置 図8
  • 特開-製函装置 図9
  • 特開-製函装置 図10
  • 特開-製函装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022060919
(43)【公開日】2022-04-15
(54)【発明の名称】製函装置
(51)【国際特許分類】
   B31B 50/26 20170101AFI20220408BHJP
【FI】
B31B50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020168687
(22)【出願日】2020-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】000141886
【氏名又は名称】株式会社京都製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】特許業務法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北村 基之
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075AA07
3E075AA22
3E075CA07
3E075DC15
3E075DC44
3E075DD02
3E075DD33
3E075DD43
3E075FA05
3E075GA03
(57)【要約】
【課題】フラップに位置ずれが生じた状態でカートンが製函されることを抑制できる製函装置を提供する。
【解決手段】胴体部15aと外フラップ15b及び中フラップ15cとを備えたカートン15を外フラップ15bと中フラップ15cとを折り込んだ状態で接着して製函する製函装置1であって、カートン15を搬送する搬送コンベア21と、搬送されるカートン15の上流側端部を支持可能な上流側スペーサ22とを有する搬送装置2と、中フラップ15cに接着材16を塗布する塗布アプリケータ4と、中フラップ15cの外側において外フラップ15bを折込むフラップ折り込みガイド5と、外フラップ15bを中フラップ15c側へ押圧して接着剤16に接触させる押圧ローラ6と、少なくとも外フラップ15bと接着剤16との接触が開始される際に外フラップ15bの上流側端部に当接して外フラップ15bの搬送方向における姿勢を規制する規制部材75とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状に形成される胴体部と、前記胴体部の軸方向端部に形成される第1フラップおよび前記第1フラップに対向する第2フラップとを備えたカートンを、前記第1フラップと前記第2フラップとを折り込んだ状態で接着することにより製函する製函装置であって、
前記カートンを搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアに設けられ搬送される前記カートンの上流側端部を支持可能なスペーサとを有する搬送装置と、
折り込まれた状態の前記第2フラップに接着材を塗布する塗布器と、
前記カートンの搬送に伴って前記第1フラップに当接することにより、折り込まれた状態の前記第2フラップの外側において前記第1フラップを折り込むフラップ折り込みガイドと、
前記フラップ折り込みガイドにより折り込まれた前記第1フラップを前記第2フラップ側へ押圧することにより、前記第2フラップに塗布された前記接着剤と前記前記第1フラップとを接触させる押圧部材と、
少なくとも前記押圧部材に押圧された前記第1フラップと前記接着剤との接触が開始される際に、前記カートンにおける少なくとも前記第1フラップの上流側端部に当接して、前記第1フラップの搬送方向における姿勢を規制する規制部材と、
を備える製函装置。
【請求項2】
前記規制部材は、前記第1フラップの姿勢を規制する際に、前記カートンにおける前記第1フラップの上流側端部にのみ当接する請求項1に記載の製函装置。
【請求項3】
回転駆動される無端状ベルトと、前記無端状ベルトの外周面に取り付けられる前記規制部材とを有し、前記無端状ベルトの回転に伴って前記規制部材が移動する規制装置を備え、
前記規制装置は、前記規制部材が前記カートンの搬送方向に沿って移動し、移動する前記規制部材が前記第1フラップに当接可能な当接可能領域と、前記規制部材が、前記当接可能領域において移動するときよりも前記カートンから離れる位置において移動する退避領域とを有し、
前記当接可能領域において前記第1フラップに当接する前記規制部材は、前記当接可能領域から前記退避領域へ移動する前に、前記第1フラップから離間する請求項1または請求項2に記載の製函装置。
【請求項4】
前記退避領域において前記第1フラップから離間する前記規制部材は、前記退避領域から前記当接可能領域へ移動した後に、前記第1フラップに当接する請求項3に記載の製函装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートン用の製函装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筒状に広げられたカートンに封入物を充填した後に、コンベアで搬送しつつカートンのフラップを折り込むことにより製函する製函装置が知られている。
【0003】
このような製函装置においては、例えば特許文献1に開示されるように、搬送される筒状のカートンにおける下方のフラップを上方へ折り込んだ後に、折り込んだ下方のフラップに接着剤を塗布し、さらに上方のフラップを折り込んで上下のフラップを接着することによりカートンが製函される。
【0004】
この場合、上方のフラップは、搬送方向下流側へ向かって下方に傾斜する傾斜辺を有した折り込みガイドによって押し下げられることにより折り込まれるが、折り込みガイドによる上方のフラップを押し下げる力により、カートンが搬送方向上流側に倒れて製函されてしまう場合がある。
【0005】
従って、特許文献1に開示される製函装置においては、搬送されるカートンの上端部に、搬送方向上流側から矯正体をあてがうことにより、カートンが搬送方向上流側に倒れることを抑制することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第5232036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の製函装置における矯正体はカートンの胴体部に当接するものであるため、カートンの胴体部が倒れることを抑制できたとしても、上方のフラップが折り込みガイドからの押し下げ力により変形して、胴体部に対する上方のフラップの位置がずれた状態で製函されてしまうおそれがある。
【0008】
そこで、本発明においては、フラップに位置ずれが生じた状態でカートンが製函されることを抑制できる製函装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0010】
即ち、製函装置は、筒状に形成される胴体部と、前記胴体部の軸方向端部に形成される第1フラップおよび前記第1フラップに対向する第2フラップとを備えたカートンを、前記第1フラップと前記第2フラップとを折り込んだ状態で接着することにより製函する製函装置であって、前記カートンを搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアに設けられ搬送される前記カートンの上流側端部を支持可能なスペーサとを有する搬送装置と、折り込まれた状態の前記第2フラップに接着材を塗布する塗布器と、前記カートンの搬送に伴って前記第1フラップに当接することにより、折り込まれた状態の前記第2フラップの外側において前記第1フラップを折り込むフラップ折り込みガイドと、前記フラップ折り込みガイドにより折り込まれた前記第1フラップを前記第2フラップ側へ押圧することにより、前記第2フラップに塗布された前記接着剤と前記前記第1フラップとを接触させる押圧部材と、少なくとも前記押圧部材に押圧された前記第1フラップと前記接着剤との接触が開始される際に、前記カートンにおける少なくとも前記第1フラップの上流側端部に当接して、前記第1フラップの搬送方向における姿勢を規制する規制部材と、を備える。
【0011】
これにより、第1フラップを位置ずれが生じていない姿勢で第2フラップに接着することができ、第1フラップに位置ずれが生じた状態でカートンが製函されることを抑制できる。
【0012】
また、前記規制部材は、前記第1フラップの姿勢を規制する際に、前記カートンにおける前記第1フラップの上流側端部にのみ当接する。
【0013】
これにより、外フラップの形状に応じて、外フラップの搬送方向における姿勢を規制することができる。
【0014】
また、回転駆動される無端状ベルトと、前記無端状ベルトの外周面に取り付けられる前記規制部材とを有し、前記無端状ベルトの回転に伴って前記規制部材が移動する規制装置を備え、前記規制装置は、前記規制部材が前記カートンの搬送方向に沿って移動し、移動する前記規制部材が前記第1フラップに当接可能な当接可能領域と、前記規制部材が、前記当接可能領域において移動するときよりも前記カートンから離れる位置において移動する退避領域とを有し、前記当接可能領域において前記第1フラップに当接する前記規制部材は、前記当接可能領域から前記退避領域へ移動する前に、前記第1フラップから離間する。
【0015】
これにより、当接可能領域から退避領域へ移動する規制部材によって第1フラップが変形されて、第1フラップに曲げ癖が付くこと等を抑制できる。
【0016】
また、前記退避領域において前記第1フラップから離間する前記規制部材は、前記退避領域から前記当接可能領域へ移動した後に、前記第1フラップに当接する。
【0017】
これにより、第1フラップの姿勢を安定して規制することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、フラップに位置ずれが生じた状態でカートンが製函されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】製函装置を示す平面図である。
図2】製函装置を示す側面図である。
図3】カートンの搬送方向における上流側から見た製函装置を示す断面図である。
図4】カートンを示す斜視図である。
図5】製函装置の電気的構成を示すブロック図である。
図6】搬送コンベアにより搬送されるカートンの外フラップに規制部材が当接した状態を示す側面図である。
図7】搬送コンベアにより搬送されるカートンの外フラップに規制部材が当接した状態を、カートンの搬送方向における上流側から見た断面図である。
図8】規制部材の動作を示す平面図であって、(a)は規制部材が退避領域における移動方向の下流側端部を移動している状態を示す図、(b)は規制部材が退避領域から当接可能領域に移った後に外フラップの上流側端部に当接した状態を示す図である。
図9】規制部材の動作を示す平面図であって、(a)は当接可能領域を移動する規制部材が外フラップから離れた状態を示す図、(b)は規制部材が当接可能領域から退避領域に移った状態を示す図である。
図10】(a)は搬送コンベアにより搬送されるカートンの外フラップおよび筒状体に規制部材が当接した状態を示す側面図、(b)は搬送コンベアにより搬送されるカートンの外フラップおよび筒状体に規制部材が当接した状態を、カートンの搬送方向における上流側から見た断面図である。
図11】規制装置の変形例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
【0021】
図1図3に示す製函装置1は、筒状に広げられたカートン15に封入物を充填した後に、コンベアで搬送しつつカートン15のフラップを折り込むことにより製函する製函装置である。製函装置1は、第1搬送装置2と、押さえ板3と、塗布アプリケータ4と、フラップ折り込みガイド5と、押圧ローラ6と、規制装置7と、第2搬送装置8とを備えている。
【0022】
図4に示すように、製函装置1により製函されるカートン15は、筒状に形成される胴体部15aと、胴体部15aの軸方向両端部に形成される外フラップ15b、中フラップ15c、および内フラップ15dとを有している。
【0023】
外フラップ15bと中フラップ15cとは、胴体部15aの軸方向端部における対向する2辺に設けられている。内フラップ15dは、胴体部15aの軸方向端部における外フラップ15bおよび中フラップ15cが設けられる2辺とは異なる2辺に一対設けられている。外フラップ15bは、胴体部の軸方向端部に形成される第1フラップの一例である。中フラップ15cは、第1フラップに対向する第2フラップの一例である。
【0024】
カートン15は、扁平に折り畳まれた状態から胴体部15aが筒状に展開された状態となるように広げ、胴体部15aに封入物を軸方向の一側から充填した後に、内フラップ15d、中フラップ15c、および外フラップ15bを順に折り込み、中フラップ15cと外フラップ15bとを折り込んだ状態で接着することにより製函される。
【0025】
図5に示すように、製函装置1は、第1搬送装置2、塗布アプリケータ4、規制装置7、および第2搬送装置8が接続される制御部9を備えている。制御部9は、第1搬送装置2、塗布アプリケータ4、規制装置7、および第2搬送装置8の動作を制御することが可能である。
【0026】
本実施形態においては、図1図2における左右方向をX方向として規定する。また、水平方向においてX方向と直交する方向をY方向として規定する。さらに、X方向およびY方向と直交する方向をZ方向として規定する。
【0027】
図1図3に示すように、第1搬送装置2は、カートン15を搬送する搬送コンベア21と、搬送コンベア21に設けられる上流側スペーサ22および下流側スペーサ23とを備えている。搬送コンベア21はX方向に沿って延出するベルトコンベアにより構成されており、載置されたカートン15をX方向に沿って搬送する。本実施形態においては、搬送コンベア21は、カートン15を図1図2における左方から右方へ向けて搬送する。搬送コンベア21は、制御部9によって、カートン15の搬送、停止、および搬送速度等が制御される。
【0028】
搬送コンベア21により搬送されるカートン15は、筒状の胴体部15aの軸方向がY方向に沿った姿勢となるように搬送コンベア21上に載置されている。また、カートン15は、胴体部15aの軸方向端部において、外フラップ15bが上辺に位置し、中フラップ15cが下辺に位置し、内フラップ15dがX方向の両辺に位置する姿勢で搬送コンベア21に載置されている。
【0029】
搬送コンベア21に載置されたカートン15の胴体部15aには、Y方向の一側から封入物が充填される。図1では、Y方向において、搬送コンベア21の下側が胴体部15aに封入物が充填される充填側となり、搬送コンベア21の上側が充填側とは反対の反充填側となっている。
【0030】
搬送コンベア21は、充填側コンベア21Aと、反充填側コンベア21Bとを有している。充填側コンベア21Aと反充填側コンベア21BとはY方向に間隔を空けて配置されており、充填側コンベア21Aは反充填側コンベア21Bよりも充填側に位置している。
【0031】
上流側スペーサ22および下流側スペーサ23は、搬送コンベア21から突出する板状部材であり、充填側コンベア21Aと反充填側コンベア21Bとのそれぞれに設けられている。上流側スペーサ22と下流側スペーサ23とは、カートン15の搬送方向においてカートン15の大きさに対応した間隔を設けて配置されている。上流側スペーサ22は、搬送コンベア21に載置されるカートン15の上流側端部に隣接して位置し、下流側スペーサ23は、搬送コンベア21に載置されるカートン15の下流側端部に隣接して位置している。
【0032】
上流側スペーサ22および下流側スペーサ23は、搬送コンベア21に載置されたカートン15の、搬送コンベア21に対する搬送方向の位置を規制しており、上流側スペーサ22と下流側スペーサ23との間にカートン15を載置することにより、カートン15が搬送コンベア21に等間隔で載置されることとなる。
【0033】
また、上流側スペーサ22は、カートン15の上流側端部に当接することにより、当該上流側端部を支持することが可能であり、下流側スペーサ23は、カートン15の下流側端部に当接することにより、当該下流側端部を支持することが可能である。上流側スペーサ22は、搬送されるカートンの上流側端部を支持可能なスペーサの一例である。
【0034】
押さえ板3は板状部材により形成されており、Y方向における搬送コンベア21の側部に設けられている。押さえ板3は、搬送コンベア21の側部において、板面がカートン15の搬送方向に沿う姿勢で立設されている。
【0035】
搬送コンベア21により搬送されるカートン15は、押さえ板3が設けられている位置よりも上流側において、胴体部15aに封入物が充填されるとともに、内フラップ15dおよび中フラップ15cが折り込まれた状態となっている。この場合、内フラップ15dは中フラップ15cよりも先に折り込まれており、Y方向において中フラップ15cは内フラップ15dよりも外側に位置している。また、外フラップ15bは折り込まれておらず、胴体部15aからY方向における外側へ延出している。
【0036】
内フラップ15dおよび中フラップ15cが折り込まれた状態のカートン15が押さえ板3が設けられている位置に到達すると、中フラップ15cは押さえ板3に当接して、Y方向における外側へ広がることが抑制される。これにより、カートン15は、内フラップ15dおよび中フラップ15cが折り込まれた状態を保持しながら搬送される。
【0037】
製函装置1は、押さえ板3として、Y方向において搬送コンベア21の充填側の側部に配置される押さえ板3Aと、搬送コンベア21の反充填側の側部に配置される押さえ板3Bとを備えている。押さえ板3Aと押さえ板3Bとは、X方向に沿った直線を挟んで対称となる形状に形成されている。押さえ板3Aは、充填側の内フラップ15dおよび中フラップ15cが折り込まれた状態を保持し、押さえ板3Bは、反充填側の内フラップ15dおよび中フラップ15cが折り込まれた状態を保持する。
【0038】
塗布アプリケータ4は、カートン15の搬送方向における押さえ板3の下流側に配置されている。塗布アプリケータ4は、Y方向における搬送コンベア21の側部に設けられている。塗布アプリケータ4は、搬送されるカートン15の折り込まれた状態にある中フラップ15cに接着剤16を塗布する。接着剤16は、例えば折り込まれた状態にある中フラップ15cの下部に塗布される。塗布アプリケータ4は、接着剤を塗布する塗布器の一例である。塗布アプリケータ4は、制御部9によって、中フラップ15cに対する接着剤16の塗布位置および塗布量等が制御される。
【0039】
製函装置1は、塗布アプリケータ4として、Y方向において搬送コンベア21の充填側の側部に配置される塗布アプリケータ4Aと、搬送コンベア21の反充填側の側部に配置される塗布アプリケータ4Bとを備えている。塗布アプリケータ4Aと塗布アプリケータ4Bとは、X方向に沿った直線を挟んで対称となるように構成されている。塗布アプリケータ4Aは、充填側の中フラップ15cに接着剤16を塗布し、塗布アプリケータ4Bは、反充填側の中フラップ15cに接着剤16を塗布する。
【0040】
フラップ折り込みガイド5は、カートン15の搬送方向における塗布アプリケータ4の下流側に配置されている。フラップ折り込みガイド5は、板状部材により形成されており、Y方向における搬送コンベア21の側部に設けられている。フラップ折り込みガイド5は、搬送コンベア21の側部において、板面がカートン15の搬送方向に沿う姿勢で立設されている。フラップ折り込みガイド5は、搬送方向下流側へ向かって下方に傾斜する傾斜辺51aを有する折り込み部51と、折り込み部51の下流側に連続して形成される保持部52とを有している。
【0041】
搬送されるカートン15がフラップ折り込みガイド5の位置に到達すると、カートン15の搬送に伴って、Y方向に延出する外フラップ15bがフラップ折り込みガイド5の折り込み部51に当接して下方に折り込まれる。
【0042】
この場合、外フラップ15bは、カートン15が搬送方向の下流側へ移動するのに伴い、折り込み部51の傾斜辺51aによって下流側端部から上流側へ向かって順次押し下げられる。押し下げられた外フラップ15bは、折り込まれた状態の中フラップ15cの外側において折り込まれる。外フラップ15bは、折り込み部51によって下方へ折り込まれた後、保持部52に当接して折り込まれた状態が保持される。
【0043】
製函装置1は、フラップ折り込みガイド5として、Y方向において搬送コンベア21の充填側の側部に配置されるフラップ折り込みガイド5Aと、搬送コンベア21の反充填側の側部に配置されるフラップ折り込みガイド5Bとを備えている。フラップ折り込みガイド5Aとフラップ折り込みガイド5Bとは、X方向に沿った直線を挟んで対称となる形状に構成されている。フラップ折り込みガイド5Aは、充填側の外フラップ15bを下方へ折り込み、フラップ折り込みガイド5Bは、反充填側の外フラップ15bを下方へ折り込む。
【0044】
押圧ローラ6は、カートン15の搬送方向におけるフラップ折り込みガイド5の下流側に配置されている。押圧ローラ6は、Y方向における搬送コンベア21の側部に設けられている。押圧ローラ6は、フラップ折り込みガイド5により折り込まれた外フラップ15bを中フラップ15c側へ押圧することにより、中フラップ15cに塗布された接着剤16と外フラップ15bとを接触させる押圧部材である。
【0045】
押圧ローラ6は、上下方向において、中フラップ15cに塗布された接着剤16と同じ高さ位置に配置されており、外フラップ15bの押圧ローラ6により押圧された部分が中フラップ15cに塗布された接着剤16と接触し、外フラップ15bと中フラップ15cとが接着される。このように、押圧ローラ6によって外フラップ15bと中フラップ15cと折り込んだ状態で接着することにより、カートン15が製函される。
【0046】
押圧ローラ6は、最も上流側に位置する第1ローラ61と、第1ローラ61の下流側に位置する第2ローラ62と、第2ローラ62の下流側に位置する第3ローラ63と、第3ローラ63の下流側に位置する第4ローラ64を有している。
【0047】
外フラップ15bは、カートン15が搬送方向の下流側へ移動するのに伴い、第1ローラ61、第2ローラ62、第3ローラ63、および第4ローラ64によって順次押圧されて、中フラップ15cに接着される。なお、第1ローラ61、第2ローラ62、第3ローラ63、および第4ローラ64は、それぞれ搬送されるカートン15の外フラップ15bに接触することにより従動回転する従動ローラである。
【0048】
製函装置1は、押圧ローラ6として、Y方向において搬送コンベア21の充填側の側部に配置される押圧ローラ6Aと、搬送コンベア21の反充填側の側部に配置される押圧ローラ6Bとを備えている。押圧ローラ6Aは、充填側の外フラップ15bを中フラップ15c側へ押圧し、押圧ローラ6Bは、反充填側の外フラップ15bを中フラップ15c側へ押圧する。
【0049】
このように、外フラップ15bを下方へ折り込んで中フラップ15cに接着する場合、外フラップ15bが折り込み部51の傾斜辺51aによって押し下げられたり、折り込まれた外フラップ15bが保持部52に当接した状態でカートン15が下流側へ搬送されたりすると、外フラップ15bには搬送方向上流側へ向かう方向の押圧力がかかる。
【0050】
外フラップ15bに上流側へ向かう方向の押圧力がかかると、胴体部15aは搬送方向上流側へ倒れようとするが、胴体部15aの上流側端部が上流側スペーサ22に当接して支持されるため、搬送方向上流側へ倒れることが抑制される。一方、外フラップ15bは、図6に2点鎖線で示すように、折り込み部51または保持部52からの押圧力によって搬送方向上流側へ変形し、胴体部15aに対する位置ずれが生じる場合がある。
【0051】
外フラップ15bが、胴体部15aに対する位置ずれが生じた状態で中フラップ15cに接着されると、接着状態に影響が生じたり、製函されたカートン15の見栄えが悪化したりするおそれがある。特に、接着された外フラップ15bが胴体部15aからはみ出していると、カートン15の見栄えが大きく損なわれるおそれがある。
【0052】
そこで、製函装置1においては、規制装置7によって外フラップ15bの搬送方向における姿勢を規制して、外フラップ15bに位置ずれが生じることを抑制している。図1図3に示すように、規制装置7は、フラップ折り込みガイド5における保持部52の下方に配置されている。規制装置7は、Y方向における搬送コンベア21の側部に設けられている。
【0053】
規制装置7は、搬送コンベア21の側部に配置される駆動プーリ71と、搬送コンベア21の側部において、駆動プーリ71よりも搬送コンベア21の近くに配置される従動プーリ72と、駆動プーリ71および従動プーリ72に巻回される無端状ベルトであるベルト73と、駆動プーリ71を駆動する駆動源であるモータ74と、ベルト73の外周面に取り付けられる規制部材75とを有している。
【0054】
本実施形態においては、規制装置7は2個の従動プーリ72を有しており、2個の従動プーリ72はカートン15の搬送方向に沿って並設されている。ベルト73の従動プーリ72と従動プーリ72との間に位置する部分は、カートン15の搬送方向に沿って延出している。つまり、ベルト73の従動プーリ72と従動プーリ72との間に位置する部分の延出方向はX方向と平行となっている。
【0055】
制御部9はモータ74の動作を制御可能であり、制御部9がモータ74の動作を制御することによって駆動プーリ71が駆動される。駆動プーリ71が駆動されることによりベルト73が回転し、ベルト73の回転に伴って規制部材75がベルト73の回転方向に沿って移動する。規制部材75の移動速度は、制御部9の制御によって調整することが可能である。規制部材75は、平面視において移動方向の寸法が厚み方向の寸法よりも長い長方形状のブロック状部材にて形成されている。
【0056】
このように構成される規制装置7においては、図6図7に示すように、カートン15の搬送動作に合わせて規制部材75を移動させ、規制部材75を外フラップ15bの上流側端部に当接させることにより、外フラップ15bの搬送方向における姿勢を規制するように構成している。
【0057】
具体的には、規制部材75を、フラップ折り込みガイド5の保持部52により折り込み状態が保持されている外フラップ15bの上流側端部に当接させた状態で、搬送コンベア21により搬送されるカートン15の搬送速度と同じ速度で下流側へ向けて移動させる。
【0058】
この場合、外フラップ15bに当接した規制部材75を、位置ずれが生じていない外フラップ15bの上流側端部と規制部材75の下流側端部とのX方向における相対的な位置が合うように移動させる。これにより、外フラップ15bの搬送方向における姿勢を、ずれが生じていない姿勢に規制することができる。また、外フラップ15bが、位置ずれが生じていない位置から上流側へ変形しようとした場合には、外フラップ15bの上流側端部が規制部材75に当接しているため、外フラップ15bの上流側への変形が抑制される。
【0059】
図8に示すように、規制装置7は、規制部材75がカートン15の搬送方向に沿って移動し、移動する規制部材75が外フラップ15bに当接可能な当接可能領域R1と、規制部材75が当接可能領域R1において移動するときよりも、カートン15から離れる位置において移動する退避領域R2とを有している。
【0060】
規制部材75は、当接可能領域R1を移動するときには、カートン15の搬送方向と平行に下流側へ向けて移動し、外フラップ15bの上流側端部と当接可能に構成されている。また、規制部材75は、当接可能領域R1から退避領域R2へ移った後であって、ベルト73が下流側の従動プーリ72に巻回されている部分、つまり退避領域R2の移動方向における上流側端部を移動するときには、カートン15の搬送方向に対して傾斜した方向に移動する(図9(b)参照)。さらに、規制部材75は、退避領域R2から当接可能領域R1へ移る前であって、ベルト73が上流側の従動プーリ72に巻回されている部分、つまり退避領域R2の移動方向における下流側端部を移動するときには、カートン15の搬送方向に対して傾斜した方向に移動する(図8(a)参照)。
【0061】
規制部材75は、外フラップ15bの搬送方向における姿勢を規制する際には、以下のように動作する。まず、図8(a)に示すように、退避領域R2を移動する規制部材75が退避領域R2の下流側端部に到達したときには、X方向において規制部材75と外フラップ15bとの間には間隔が空いている。退避領域R2の下流側端部を移動する規制部材75の移動速度は、カートン15の搬送速度と同じ速度となっている。この状態においては、外フラップ15bは下方へ折り込まれているが、押圧ローラ6には未だ押圧されておらず、接着剤16とは接触していない。また、規制部材75の移動方向はX方向に対して傾斜している。
【0062】
規制部材75が、図8(a)に示す状態から移動して当接可能領域R1に移ると、規制部材75の移動方向はX方向と平行になる。図8(b)に2点鎖線で示すように、規制部材75が退避領域R2と当接可能領域R1との境界に達した時点では、X方向において規制部材75と外フラップ15bとの間には間隔が空いている。
【0063】
規制部材75は、当接可能領域R1に移った後に移動速度がカートン15の搬送速度よりも大きくなって、規制部材75と外フラップ15bとの間隔が縮まり、さらには図8(b)に実線で示すように、規制部材75が外フラップ15bの上流側端部に当接する。
【0064】
外フラップ15bに当接した規制部材75の外フラップ15bに対する相対的な位置が、外フラップ15bに位置ずれが生じていない位置に達すると、規制部材75の移動速度がカートン15の搬送速度と同じ速度になり、規制部材75と外フラップ15bの上流側端部とが当接した状態が保持される。
【0065】
このように、規制部材75が外フラップ15bの上流側端部に当接することで、外フラップ15bの搬送方向における姿勢が規制され、外フラップ15bが胴体部15aに対してずれのない位置で保持された状態となる。
【0066】
規制部材75が外フラップ15bの上流側端部に当接した後に、外フラップ15bが押圧ローラ6に押圧されて、外フラップ15bと接着剤16との接触が開始される。この場合、規制部材75が外フラップ15bの上流側端部に当接して、外フラップ15bが胴体部15aに対してずれのない位置で保持された状態となった時点で、押圧ローラ6に押圧された外フラップ15bが接着剤16と接触する構成とすることができる。
【0067】
つまり、製函装置1においては、少なくとも押圧ローラ6に押圧された外フラップ15bと接着剤16との接触が開始される際に、規制部材75がカートン15における外フラップ15bの上流側端部に当接して、外フラップ15bの搬送方向における姿勢を規制するように構成されている。
【0068】
このように、規制部材75により外フラップ15bの姿勢を規制することで、外フラップ15bを位置ずれが生じていない姿勢で中フラップ15cに接着することができ、外フラップ15bに位置ずれが生じた状態でカートン15が製函されることを抑制可能となっている。
【0069】
また、規制部材75により外フラップ15bの姿勢を規制する場合、規制部材75は退避領域R2を移動しているときには外フラップ15bから離間していて、退避領域R2から当接可能領域R1へ移動した後に外フラップ15bに当接するため、規制部材75はカートン156の搬送方向と平行に移動した状態で外フラップ15bに当接することができ、外フラップ15bの姿勢を安定して規制することが可能となっている。但し、規制部材75が退避領域R2と当接可能領域R1との境界部に達した時点で、規制部材75を外フラップ15bに当接させることも可能である。
【0070】
なお、製函装置1では、当接可能領域R1において規制部材75を外フラップ15bに当接させるタイミングを、カートン15の大きさに応じて調整することで、搬送されるカートン15の大きさにかかわらず、外フラップ15bと接着剤16との接触が開始される際に、規制部材75によって外フラップ15bの姿勢を規制することが可能である。
【0071】
規制部材75が外フラップ15bに当接した後、カートン15は、規制部材75によって外フラップ15bの姿勢が規制された状態を保持しながら搬送され、外フラップ15bと中フラップ15cとの接着剤16による接着が、外フラップ15bの下流側から上流側へ向かって進行する。
【0072】
図9(a)に2点鎖線で示すように、規制部材75が当接可能領域R1を移動して、当接可能領域R1の下流側端部に到達すると、規制部材75の移動速度がカートン15の搬送速度よりも小さくなる。これにより、図9(a)に実線で示すように、外フラップ15bに当接していた規制部材75が外フラップ15bから離れて、X方向において規制部材75と外フラップ15bとの間に間隔が生じる。規制部材75と外フラップ15bとの間に一定の間隔が生じた後は、規制部材75の移動速度はカートン15の搬送速度と同じ速度に戻る。
【0073】
図9(b)に示すように、当接可能領域R1を移動する規制部材75は、外フラップ15bとの間に間隔が生じた状態となった後に、当接可能領域R1から退避領域R2へ移る。規制部材75が当接可能領域R1から退避領域R2へ移ると、規制部材75はX方向に対して傾斜した方向に移動するようになり、規制部材75の下流側端部におけるベルト73から離れた部分75aが、ベルト73に近接する部分75bよりもカートン15の搬送方向下流側に突出することとなる。
【0074】
しかし、規制部材75は当接可能領域R1から退避領域R2へ移動する前に外フラップ15bから離間していて、規制部材75と外フラップ15bとの間には間隔が存在するため、当接可能領域R1から退避領域R2へ移った規制部材75が外フラップ15bに干渉することがない。従って、当接可能領域R1から退避領域R2へ移動する規制部材75によって外フラップ15bが変形されて、外フラップ15bに曲げ癖が付くこと等を抑制できる。
【0075】
また、当接可能領域R1の下流側端部において規制部材75が外フラップ15bから離間したときには、外フラップ15bと中フラップ15cとの接着は完了しておらず、外フラップ15bの上流側端部はまだ中フラップ15cに接着されていない状態となっている。
【0076】
しかし、外フラップ15bと中フラップ15cとが少なくとも下流側端部において接着されると、それ以降は外フラップ15bの姿勢は胴体部15aに対してずれることがないため、接着が完了する前に規制部材75が外フラップ15bから離間しても、外フラップ15bは位置ずれのない状態を保持することが可能である。カートン15は、規制部材75が外フラップ15bから離間した後も搬送コンベア21により搬送されて、外フラップ15bと中フラップ15cとの接着が完了する。
【0077】
なお、上述のように、外フラップ15bと中フラップ15cとが少なくとも下流側端部において接着されると、外フラップ15bに位置ずれが生じることが抑制されるため、外フラップ15bと中フラップ15cとが下流側端部において接着されてからすぐに、規制部材75が外フラップ15bから離間するように構成することも可能である。
【0078】
図6に示すように、本実施形態においては、下方に折り込まれた外フラップ15bは、搬送方向の長さ(幅)が下方へ向かうに従って小さくなるように形成されており、外フラップ15bの下端部の搬送方向における長さは、胴体部15aの長さよりも小さくなっている。このような形状の外フラップ15bが胴体部15aに対してずれのない姿勢にあるときには、外フラップ15bの上流側端部は、胴体部15aの上流側端部よりも下流側に位置している。従って、仮に搬送方向に沿って下流側に移動する規制部材75が胴体部15aの上流側端部に当接する構成であると、外フラップ15bの姿勢を規制しようとした場合に、規制部材75が外フラップ15bに当接するよりも先に胴体部15aに当接してしまい、外フラップ15bの姿勢を規制することができない。
【0079】
しかし、本実施形態においては、規制部材75がカートン15における外フラップ15bの上流側端部のみに当接するように構成しているため、外フラップ15bの上流側端部が胴体部15aの上流側端部よりも下流側に位置していたとしても、規制部材75を外フラップ15bに当接させて、外フラップ15bの姿勢を規制することが可能となっている。また、カートン15の仕様によって、外フラップ15bの上流側端部の搬送方向における位置が異なっていた場合でも、規制部材75が外フラップ15bに当接するタイミングを外フラップ15bの形状に応じて調整することで、外フラップ15bの姿勢を規制することが可能である。
【0080】
このように、規制部材75を外フラップ15bの上流側端部のみに当接させることで、外フラップ15bの形状に応じて、外フラップ15bの搬送方向における姿勢を規制することが可能である。
【0081】
但し、図10に示すように、外フラップ15bの下端部の搬送方向における長さと胴体部15aの長さとが同じであり、位置ずれのない姿勢にある外フラップ15bの上流側端部の位置と、胴体部15aの上流側端部の位置とが一致する場合は、規制部材75が外フラップ15bの上流側端部と胴体部15aの上流側端部との両方に当接するように構成するもできる。この場合においては、規制部材75を外フラップ15bの上流側端部と胴体部15aの上流側端部との両方に当接させて、外フラップ15bの上流側端部の位置と胴体部15aの上流側端部の位置とを揃えることで、外フラップ15bをずれのない姿勢に規制することができる。
【0082】
また、図6に示したような、外フラップ15bの、搬送方向の長さ(幅)が下方へ向かうに従って小さくなるように形成されている場合であって、外フラップ15bの下端部が胴体部15aからはみ出ない程度にずれを規制すれば良いというのであれば、上記と同様に、規制部材75が外フラップ15bの上流側端部と胴体部15aの上流側端部との両方に当接するように構成しても良い。この場合においては、規制部材75を外フラップ15bの上流側端部と胴体部15aの上流側端部との両方に当接させて、外フラップ15bの上流側端部の位置と胴体部15aの上流側端部の位置とを揃えることで、外フラップ15bが胴体部15aからはみ出てしまうようなずれが発生しないような姿勢に規制することができる。
【0083】
また、外フラップ15bのずれの規制に際しては、規制部材75は外フラップ15bに対してその下端部、すなわち胴体部15から離れた方の端部で規制することが、ずれの規制に関して効果的であり好ましい。
【0084】
第2搬送装置8は、カートン15の搬送方向における押圧ローラ6の下流側に配置されている。第2搬送装置8は、Y方向において搬送コンベア21の充填側の側部に配置される搬送コンベア81Aと、搬送コンベア21の反充填側の側部に配置される搬送コンベア81Bとを備えている。
【0085】
搬送コンベア81Aおよび搬送コンベア81Bは、X方向に沿って延出するベルトコンベアにより構成されており、回転駆動されるベルト811を有している。搬送コンベア81Aのベルト811は、カートン15における充填側の外フラップ15bに当接し、搬送コンベア81Bのベルト811は、カートン15における反充填側の外フラップ15bに当接するように構成されている。
【0086】
つまり、第2搬送装置8は、外フラップ15bと中フラップ15cとが接着されたカートン15を、搬送コンベア81Aと搬送コンベア81BとによりY方向において挟持した状態で、下流側へ搬送する。制御部9は、搬送コンベア81Aおよび搬送コンベア81Bの動作を制御可能であり、制御部9によって搬送コンベア81Aおよび搬送コンベア81Bの動作を制御することで、カートン15の搬送、停止、および搬送速度等を調整することが可能となっている。
【0087】
なお、本実施形態においては、カートン15は、外フラップ15bが上辺に位置し、中フラップ15cが下辺に位置する姿勢で搬送コンベア21上に載置されているが、外フラップ15bが下辺に位置し、中フラップ15cが上辺に位置する姿勢で載置することもできる。この場合、フラップ折り込みガイド5は、外フラップ15bを上方に折り込むように構成される。
【0088】
また、本実施形態における規制装置7は、駆動プーリ71および従動プーリ72の回転軸が上下方向に沿った姿勢に配置され、ベルト73が外フラップ15bの側方において回転するように構成されているが、図11に示すように、駆動プーリ71および従動プーリ72の回転軸が水平方向に沿った姿勢に配置され、ベルト73が外フラップ15bの下方において回転するように構成することもできる。さらに、駆動プーリ71および従動プーリ72の回転軸が水平方向に沿った姿勢に配置される構成の場合、外フラップ15bが下辺に位置して上方に折り込まれるようにカートン15が載置されるときには、ベルト73が外フラップ15bの上方において回転するように構成することができる。
【符号の説明】
【0089】
1 製函装置
2 第1搬送装置
4 塗布アプリケータ
5 フラップ折り込みガイド
6 押圧ローラ
7 規制装置
15 カートン
15a 胴体部
15b 外フラップ
15c 中フラップ
16 接着剤
21 搬送コンベア
22 上流側スペーサ
23 下流側スペーサ
73 ベルト
75 規制部材
R1 当接可能領域
R2 退避領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11