(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022060985
(43)【公開日】2022-04-15
(54)【発明の名称】小物部品の定量供給装置
(51)【国際特許分類】
B65G 65/48 20060101AFI20220408BHJP
B65G 47/14 20060101ALI20220408BHJP
【FI】
B65G65/48 A
B65G47/14 103
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020176995
(22)【出願日】2020-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】598117366
【氏名又は名称】株式会社日本マイクロシステム
(72)【発明者】
【氏名】坂根 翔太
(72)【発明者】
【氏名】安達 徹也
【テーマコード(参考)】
3F075
3F080
【Fターム(参考)】
3F075AA01
3F075BA01
3F075BB01
3F075CA03
3F075CC02
3F075CC03
3F075CC17
3F075DA02
3F075DA17
3F080AA24
3F080BA02
3F080CC04
3F080CC15
3F080CD07
3F080CF01
3F080CG15
3F080DB09
3F080EA09
3F080EA13
3F080FB05
(57)【要約】
【課題】小物部品の定量供給装置において、該定量供給装置内に多くの小物部品を貯留しつつ、設置面積を小さく小型化が可能な小物部品の定量供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】定量の小物部品を供給する定量供給装置001は、部品投入口002から投入された複数の小物部品005が、一時的に貯留室030に貯留され、その後、貯留室030の下方に配設された開口部003を通過して吸着室050に移動する。吸着室050に移動した小物部品005は、回転体061に備えられた第1磁石062a、062bに吸着され、吸着物移動室060に移動し、開口部003より上方に配設された切り出し部082により、吸着物移動室060内で第1磁石062a、062bから小物部品005が切り離される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
定量の小物部品を供給する定量供給装置であって、
前記小物部品が投入される部品投入口と、
前記部品投入口から投入された複数の前記小物部品を一時的に貯留する貯留室と、
前記貯留室の下方に配設された開口部と、
前記開口部を介して移動した前記小物部品を貯留する吸着室と、
前記吸着室の前記小物部品を1つ吸着する第1磁石を備えた回転可能な回転体と、
前記第1磁石に吸着されることで前記回転体の回動に伴い前記吸着室から移動した1つの前記小物部品が移動する吸着物移動室と、
前記開口部より上方に配設され、前記吸着物移動室内で前記第1磁石から前記小物部品を切り離す切り出し部と、
を備えることを特徴とする小物部品の定量供給装置。
【請求項2】
前記貯留室には、投入された前記小物部品が前記開口部に向かって滑落するように配設された底面である第1傾斜板と、
前記吸着室の下方に配設された水平部と、
前記吸着室には、一時的に蓄積された前記小物部品が前記水平部に向かって滑落するように配設された底面で前記第1傾斜板よりも下方に並設された第2傾斜板と、
前記第1傾斜板と前記第2傾斜板の間の空間は、前記開口部より下方の前記吸着室と、
前記開口部の位置より上方の前記吸着物移動室に分離され、
前記吸着室の前記第2傾斜板の下方に隣接並設され、軸周りに回転する平板の前記回転体と、
前記回転体に埋設され、前記吸着室の前記小物部品を1つ吸着することで前記小物部品を前記回転体の回動に伴わせて前記吸着室から前記吸着物移動室に移動させる前記第1磁石と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の小物部品の定量供給装置。
【請求項3】
前記第1傾斜板は、水平方向に対して30度以上、90度以下となるように配設されていることを特徴とする請求項2に記載の小物部品の定量供給装置。
【請求項4】
前記切り出し部は、切り出しローラー前ガイドと、切り出しローラーと、切り出しローラー後ガイドを備え、
前記切り出しローラー前ガイドは、一端が前記回転体に埋設された前記第1磁石の円周軌道上に位置し、他端が前記切り出しローラーに向かうように架橋的に配設された平板の小物部品整列部と、
前記小物部品整列部の前記一端の位置から下方に向かって設置された平板の小物部品脱落部を備え、
前記切り出しローラーは、前記小物部品整列部の前記回動方向の後側の一端と隣接する位置に前記回転体と同角度となる軸周りに回転し、前記切り出しローラーの外周面に埋設され、前記切り出しローラー前ガイドにある前記小物部品を吸着して切り出すとともに移動させる第2磁石を備え、
前記切り出しローラー後ガイドは、前記切り出しローラーに対し前記切り出しローラー前ガイドの反対側に近接配置され、前記第2磁石により吸着された前記小物部品を切り離すことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の小物部品の定量供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小物部品の定量供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多数が貯留されている小物部品の中から定量(例えば定数)の小物部品を取り出して供給する小物部品の定量供給装置としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載された小物部品の定量供給装置がある。
【0003】
特許文献1に記載の小物部品の定量供給装置は、貯留部(同文献のホッパ)内部を2分する中央部の面に対して垂直に配置された回転体(同文献の大径円盤)に磁石が設けられており、当該磁石に吸着された小物部品が回転体とともに回転する過程で、捕捉部(同文献の分離シュート)により捕捉されるようになっている。
【0004】
特許文献2に記載の小物部品の定量供給装置は、貯留部内部の1側面に対して垂直に配置された回転体(同文献の大径円盤)に磁石が設けられており、当該磁石に吸着された小物部品が回転体とともに回転する過程で、捕捉部(同文献の分離シュート)により捕捉されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5987986号公報
【特許文献2】特許第6460946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、小物部品の定量供給装置は、貯留部の補充回数を減らすために多くの小物部品を貯留したいという要求がある。また、小物部品の定量供給装置の設置面積を小さくし、小型化したいという要望もある。
【0007】
その観点では、特許文献1及び特許文献2に記載の小物部品の定量供給装置は、貯留部と捕捉部の機構的な分離がないため、小物部品を磁力により吸着する磁石を搭載する回転体の軸の位置より上に小物部品を格納できないため、貯留部に格納可能な小物部品を増やすためには回転体を大きくする必要があるため、設置面積が大きくなり、装置も大型化するという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題を鑑みなされたものであり、定量供給装置への小物部品の補充回数を減らすために多くの小物部品を貯留可能とし、加えて設置面積を小さくし、小型化も可能となる小物部品の定量供給装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様は、定量の小物部品を供給する定量供給装置であって、前記小物部品が投入される部品投入口と、前記部品投入口から投入された複数の前記小物部品を一時的に貯留する貯留室と、前記貯留室の下方に配設された開口部と、前記開口部を介して移動した前記小物部品を貯留する吸着室と、前記吸着室の前記小物部品を1つ吸着する第1磁石を備えた回転可能な回転体と、前記第1磁石に吸着されることで前記回転体の回動に伴い前記吸着室から移動した1つの前記小物部品が移動する吸着物移動室と、前記開口部より上方に配設され、前記吸着物移動室内で前記第1磁石から前記小物部品を切り離す切り出し部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第2の態様は、第1の態様に係る小物部品の定量供給装置であって、前記貯留室には、投入された前記小物部品が前記開口部に向かって滑落するように配設された底面である第1傾斜板と、前記吸着室の下方に配設された水平部と、前記吸着室には、一時的に蓄積された前記小物部品が前記水平部に向かって滑落するように配設された底面で前記第1傾斜板よりも下方に並設された第2傾斜板と、前記第1傾斜板と前記第2傾斜板の間の空間は、前記開口部より下方の前記吸着室と、前記開口部の位置より上方の前記吸着物移動室に分離され、前記吸着室の前記第2傾斜板の下方に隣接並設され、軸周りに回転する平板の前記回転体と、前記回転体に埋設され、前記吸着室の前記小物部品を1つ吸着することで前記小物部品を前記回転体の回動に伴わせて前記吸着室から前記吸着物移動室に移動させる前記第1磁石と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の態様3は、本発明の第3の態様に係る小物部品の定量供給装置において、前記第1傾斜板は、水平方向に対して30度以上、90度以下となるように配設されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の態様4は、本発明の第1から3の態様のいずれかに係る小物部品の定量供給装置であって、前記切り出し部は、切り出しローラー前ガイドと、切り出しローラーと、切り出しローラー後ガイドを備え、前記切り出しローラー前ガイドは、一端が前記回転体に埋設された前記第1磁石の円周軌道上に位置し、他端が前記切り出しローラーに向かうように架橋的に配設された平板の小物部品整列部と、前記小物部品整列部の前記一端の位置から下方に向かって設置された平板の小物部品脱落部を備え、前記切り出しローラーは、前記小物部品整列部の前記回動方向の後側の一端と隣接する位置に前記回転体と同角度となる軸周りに回転し、前記切り出しローラーの外周面に埋設され、前記切り出しローラー前ガイドにある前記小物部品を吸着して切り出すとともに移動させる第2磁石を備え、前記切り出しローラー後ガイドは、前記切り出しローラーに対し前記切り出しローラー前ガイドの反対側に近接配置され、前記第2磁石により吸着された前記小物部品を切り離すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の態様によれば、設置面積を増やすことなく、従来技術より多くの小物部品を格納できる小物部品の定量供給装置を提供することが可能となる。
【0014】
また、本発明の第2の態様によれば、多くの小物部品を格納しても、従来技術より設置面積が小さい小物部品の定量供給装置を提供することが可能となる。
【0015】
また、本発明の第3の態様によれば、貯留室の底面を小物部品の材質による摩擦角以上に傾けることで、多くの小物部品を格納しても、従来技術より設置面積が小さい小物部品の定量供給装置を提供することが可能となる。
【0016】
また、本発明の第4の態様によれば、従来技術より早く小物部品を供給する小物部品の定量供給装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の全体斜視図である。
【
図2】実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の基本構造を示した模式図である。
【
図3】実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の左側壁を除いた、左側面図である。
【
図4】実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の上面壁を除いた上面図である。
【
図5】
図5(a)、
図5(b)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の回転体と切り出しローラーの構造を示した模式図で、
図5(a)は、左側壁を正面に見た図で、
図5(b)は右側壁を正面に見た図である。
【
図6】
図6(a)、
図6(b)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の左側壁を正面に見た、回転体、切り出しローラー、貯留室ガイド、吸着室ガイドの配置と、回転体に設けられた第1磁石、第3磁石、第4磁石の軌道を示した模式図である。
【
図7】実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の切り出し部の構造を示した拡大図である。
【
図8】
図8(a)、
図8(b)、
図8(c)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の切り出し部の構造を示した模式図である。
図8(a)は、前側面図で、
図8(b)は、左側面図を回転体の角度が垂直になる角度から見た図で、
図8(c)は、後側面図を回転体の角度が垂直になる角度から見た図である。
【
図9】
図9(a)、
図9(b)、
図9(c)、
図9(d)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の取り出し部の構造を示した拡大図で、取り出し部、切り出しローラー後ガイド、切り出しローラー以外の部品を省略した図である。
【
図10】実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の制御部のブロック図である。
【
図11】
図11(a)、
図11(b)、
図11(c)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置の制御部のフロー図である。
【
図14】実施形態2の小物部品の定量供給装置の要部のみを示す模式図である。
【
図15】
図15(a)、
図15(b)、
図15(c)の各々は、実施形態3の小物部品の定量供給装置の要部のみを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態1、実施形態2、実施形態3について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための小物部品の定量供給装置を例示するものであって、本発明をこの小型部品の定量供給装置に特定することを意図するものではない。本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも均しく適応し得るものである。
【0019】
図1は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の全体斜視図である。
図2は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の内部を、前から後ろを見た主要構成部品のみを記載した模式図である。
図3は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の左側壁014を除いた左側面図である。
図4は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の上面壁016を除いた上面図である。
図5(a)、
図5(b)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の左側壁014を正面に見た、回転体061と切り出しローラー090の構造を示した模式図である。
図6(a)、
図6(b)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の左側壁014を正面に見た、回転体061の配置と、回転体の軌道を示した模式図である。
図7は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の切り出し部082の構造を示した拡大図である。
図8(a)、
図8(b)、
図8(c)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の切り出し部082の構造を示した模式図である。
図9(a)、
図9(b)、
図9(c)、
図9(d)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の取り出し部100の構造を示した拡大図である。
図9(a)は、取り出し前貯留室カバー板113が上にある状態の取り出し部を示している。
図9(b)は、
図9(a)から、取り出し前貯留室カバー板113を除いた図である。
図9(c)は、取り出し前貯留室カバー板113のみを示した図である。
図9(d)は、取り出し前貯留室カバー板113が下にある状態の、取り出し部100を示している。取り出し前貯留室カバー板113が下がっている状態では、取り出し前貯留室109に、小物部品005を貯留する空間が構成されていることを示している。また、
図9(b)に、前面壁013に設けられた取り出し開口部104を一点鎖線で図示している。
図10は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の制御部022のブロック図である。
図11(a)、
図11(b)、
図11(c)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の制御部022のフロー図である。
図12図12(a)、
図12(b)、
図12(c)、
図12(d)、
図12(e)の各々は、小物部品005の例を示す模式図である。
図12(a)は、代表的な小物部品005の形状を示しており、
図12(b)は、小物部品005を前からみた頭部の図で、
図12(c)と
図12(e)は、小物部品005を横からみた図で、
図12(d)は小物部品005を後からみた図を示している。
図12(c)は、小物部品の横幅007aが、小物部品頭部の直径006aより長い小物部品005を示しており、
図12(e)は、小物部品の横幅007aが、小物部品頭部の直径006aより短い小物部品005を示している。
[
図13]
図13(a)、
図13(b)、
図13(c)の各々は、摩擦角032に関する図と表である。
図13(a)は、摩擦角を説明した図で、
図13(b)は、材質と摩擦係数、摩擦角について説明した表で、
図13(c)は、実施形態1の第1傾斜板と第2傾斜板の傾斜角度(摩擦角)と滑落性、格納性、設置面積の関係性を説明した表である。
図14は、実施形態2の小物部品の定量供給装置001の要部のみを示す模式図である。
図15(a)は、実施形態3の小物部品の定量供給装置001を左側面から回転体061の回転体用回転軸071が水平になる角度で見た主要部のみを示す模式図である。
図15(b)は、
図15(a)に回転体061に埋設された第1磁石の軌道063、第3磁石の軌道065、第4磁石の軌道067を一点鎖線で示している。
図15(c)は、実施形態3の小物部品の定量供給装置001を後側面から、回転体061の回転体用回転軸071が水平になる角度で見た主要部のみを示す模式図である。
【0020】
<実施形態1>
図1は実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の全体斜視図である。なお、以下の説明では、
図1におけるX方向右側を右、左側を左、Y方向手前側を前、Y方向後側を後、Z方向上側を上、Z方向下側を下として説明を行う。
【0021】
図1に示すように、小物部品の定量供給装置001は、X方向の左右それぞれに位置する左側壁014、右側壁012と、Y方向の前側に位置する前面壁013と、Y方向後側に位置する後面壁011と、Z方向の上側に位置する上面壁016とを有する筐体010を備えている。
【0022】
筐体010の前面壁013は、前面壁カバー013aで覆われており、後述する表示部020と、入力部021と、小物部品005を受容する取り出し部100が設けられている。
【0023】
図2と
図3に示すように、筐体010の内部には、多数の小物部品005を貯留する貯留室030と、貯留室030の底面となる第1傾斜板031と、第1傾斜板031と左側壁014の間に小物部品005が通過できる開口部003と、開口部003を通過した小物部品005を貯留する吸着室050と、吸着室050の底面となり第1傾斜板031に並設した第2傾斜板051と、第2傾斜板051と左側壁014との間に設けられた水平な水平部055と、第2傾斜板051の下に並設し軸支された回転体061と、回転体061に埋設された第1磁石062、第3磁石064、第4磁石066と、吸着室050の一部で開口部003より上に配置された吸着物移動室060と、吸着物移動室060の一部で、回転体061に埋設された第1磁石062の回転軌道の頂点より下に配置された切り出し部082と、切り出し部082に隣接する位置で前面壁013に突出して配置された取り出し部100(
図4を参照)と、第1傾斜板031の上面の両端に配置された一対の貯留室ガイド037と、第2傾斜板051の上面の両端に配置された一対の吸着室ガイド058と、を備えている。
【0024】
ここで、小物部品005は、本実施形態の場合、例えば、頭部と軸部とを有する雄ネジ(ボルト)である。すなわち、
図12(c)、または
図12(e)のような、いずれか同一の形状と大きさである小物部品005が貯留室030に貯留されて、取り出し部100に定量供給される。小物部品005は、磁石によって吸着される磁性体金属により構成されたものとする。なお、
図7及び
図8(c)に示す小物部品005は、
図12(a)に示す小物部品005である。
【0025】
ただし、本発明において、小物部品005はこの例に限らず、磁石によって吸着されるその他の物品であっても良い。
【0026】
以下、小物部品の定量供給装置001の各部の構成について、より詳細に説明する。
【0027】
図1に示すように、小物部品の定量供給装置001の筐体010は、上方に部品投入口002を形成している上面壁016を備える箱状に形成されている。なお、部品投入口002を開閉する蓋を設けてもよい。
【0028】
図1に示すように、小物部品の定量供給装置001の筐体010は、例えば、直方体形状の箱に形成されており、筐体010は、それぞれ平板状に形成され配置されていて互いに対向して配置されている左右一対の右側壁012及び左側壁014と、それぞれ平板状に形成されていて互いに対向して配置されている前後一対の前面壁013(
図4を参照)及び後面壁011と、平板状に形成されていて水平に配置され、当該筐体010の下端を塞いでいる筐体底面015と、を備えている。
【0029】
なお、前面壁013は、前面壁カバー013aで覆われている。筐体010は、小物部品005(
図12(a)を参照)を貯留可能であれば箱状でなくても良い。
【0030】
右側壁012、左側壁014、前面壁013、後面壁011の各々の板面は、鉛直に配置されており、右側壁012と前面壁013の板面、及び、左側壁014と後面壁011の板面とは、互いに直交して配置されている。前面壁013と後面壁011の間隔は、回転体の可動範囲の横方向寸法081b(
図6(a)を参照)より長くなるように配置されている。右側壁012と左側壁014の間隔は、回転体の可動範囲の水平方向寸法081d(
図2を参照)より長くなるように配置されている。前面壁013と後面壁011、右側壁012と左側壁014の高さは、回転体061の可動範囲の垂直方向寸法081c(
図2を参照)より長く、貯留室030(
図2を参照)、吸着室050(
図2を参照)、吸着物移動室060(
図2を参照)が構成できる寸法で配置されている。第1傾斜板031(
図2を参照)より上の寸法を長くすることで、設置面積を変えることなく小物部品005を貯留する空間を広くすることができる。
【0031】
また、前面壁013には、後述する表示部020と、入力部021と、小物部品の定量供給装置001内に貯留されている小物部品005を受容する取り出し部100が設けられている。なお、前面壁013には、その一部が開口して、小物部品005が排出される取り出し開口部104(
図9(b)を参照)が設けられている。
【0032】
次に
図2~
図9を用いて小物部品の定量供給装置001の内部の構成について説明する。
【0033】
図2は、小物部品の定量供給装置001の内部を前から後ろに見た主要構成部品のみを記載した模式図である。
【0034】
図3は、左側壁014を除いた左側面図、
図4は、上面壁016を除いた上面図である。
【0035】
図5(a)は、左側壁014と、第1傾斜板031と、切り出し部082と、第2傾斜板051を除いた主要部品の左面図である。
図5(b)は、右側壁012を除いた主要部品の右面図である。
【0036】
図6(a)は、回転体061と回転体の可動範囲081と、切り出し部082を示した模式図で、回転体061の軌道上に、切り出し部082が配置されている。
図6(b)は、第1磁石の軌道063と、第3磁石の軌道065と、第4磁石の軌道067を示した模式図である。
【0037】
図7は、小物部品005を1つ切り出して整列して移動させるための構造を示すため、主要部品のみを図示した前側面図である。
【0038】
図8(a)、
図8(b)、
図8(c)の各々は、小物部品005を1つ切り出して整列して移動させるための構造を示すため、主要部品のみを図示した図である。
【0039】
図8(a)は前側面図で、
図8(b)は左側面図でかつ回転体061が垂直になる角度で示した図で、
図8(c)は後側面図でかつ回転体061が垂直になる角度で示した図である。
【0040】
図8(b)、
図8(c)の各々は、実施形態に係る小物部品の定量供給装置001が備える、切り出し部082の構造を示した図である。
【0041】
図9(a)、
図9(b)、
図9(c)、
図9(d)の各々は、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001の取り出し部100の構造を示すため、主要部品のみを示した前側面図である。
【0042】
図9(a)は、取り出し前貯留室カバー板113が上がっている状態を示した図で、
図9(b)は、取り出し前貯留室カバー板113を省略した図で、
図9(c)は、取り出し前貯留室カバー板113のみを示した図で、
図9(d)は、取り出し前貯留室カバー板113が下がっている状態を示した図である。
【0043】
図2と
図4に示すように、部品投入口002から投入された小物部品005を一時的に貯留する貯留室030は、例えば、直方体形状の箱に形成されており、それぞれ平板状に形成され配置されていて、互いに対向して配置されている左右一対の右側壁012及び左側壁014と、平板状に形成されている前後一対の前面壁013及び後面壁011と、X方向から傾斜するように設けられ貯留室030の下端を塞ぐように配置された第1傾斜板031を備え、箱状に形成されている。
【0044】
貯留室030は、第1傾斜板031を備え、小物部品005を貯留可能であれば箱状でなくても良い。貯留室030の右側壁012、左側壁014、前面壁013、後面壁011の各々の板面は、該筐体010と共有しても良く、別々でも良い。
【0045】
第1傾斜板031の底辺と左側壁014の間には、開口部調整板004の摺動によって小物部品005が通過できる空間を形成する開口部003が設けられている。
【0046】
開口部調整板004は、平板状に形成され、第1傾斜板031の上面に対向して近接配置され、第1傾斜板031と平行に摺動して開口部003の幅を調整する。開口部003の幅は、小物部品005が通過可能な幅であれば良く、小物部品005の大きさに応じて調整することができ、例えば、小物部品の短手寸法009bより長く、理想的には小物部品の長手寸法009aの2倍の長さが望ましい。
【0047】
第1傾斜板031及び開口部調整板004と、を傾斜して配置することにより、小物部品005が開口部003に向かって重力により滑り落ち通過して、後述する吸着室050に移動する。第1傾斜板031の傾斜角度は小物部品005が滑落する角度で設置されていれば良い。
【0048】
また、貯留室030に貯留された小物部品005が、開口部003を通過する際に、貯留室030の前側から通過するよう、貯留室030内の前後に、それぞれ平板状に形成され、一端側が第1傾斜板031に対して垂直に起立し固定され、他端側が前側に折り曲げられて、前面壁013、後面壁011のそれぞれに接続された一対の貯留室ガイド037が設けられている。
【0049】
貯留室ガイド037aと貯留室ガイド037bは、上側面から見て前方向に傾斜して固定され、小物部分005の移動を、貯留室ガイド037aで前側に誘導する。
【0050】
更に、貯留室ガイド037bで前側に誘導し、小物部分005が開口部003から吸着室050へ移動する際に、吸着室050の後側にある吸着位置059を避けて移動させ、吸着室050の前側に積層するように誘導することで、回転体061の第1磁石062で小物部品005を吸着する際に、吸着位置059に積層される小物部品005の数量を減らすことができ、第1磁石062への負荷を軽減する。
【0051】
貯留室ガイド037a、037bは、貯留室ガイド037a、037bの左側の1辺を前側に向けて曲げることにより、貯留室ガイド037aと後面壁011との間と、貯留室ガイド037bと前面壁013との間にそれぞれ三角形の空間を設けている。
【0052】
前記の留室ガイド037a、037bの曲げ角度は、例えば、45度とすることで、貯留室ガイド037aと後面壁011との間、貯留室ガイド037bと前面壁013との間の空間は、2等辺三角形となる。前記の2等辺三角形の空間の2辺の長さは、小物部品の長手寸法009aより長く、理想的には2倍の長さが望ましく、より具体的には、50mmが望ましい。このようにして、吸着室050の後側にある吸着位置059に小物部品005が積層されることを避ける。
【0053】
貯留室030の下方には、開口部003を通過した小物部品005を貯留する吸着室050が設けられている。吸着室050の空間を構成するため、貯留室030の底面となるよう第1傾斜板031の下方に、第1傾斜板031に並設して第2傾斜板051(
図2を参照)が配設されている。
【0054】
吸着室050は、例えば、直方体形状の箱に形成されており、それぞれ平板状に形成され配置されていて、互いに対向して配置されている左右一対の右側壁012及び左側壁014と、平板状に形成されている前後一対の前面壁013及び後面壁011と、平板状に形成されていて、吸着室050の下端を塞ぐように配置された第2傾斜板051とを備えて、箱状に形成されている。吸着室050は、第2傾斜板051を備え、小物部品005を貯留可能であれば箱状でなくても良い。吸着室050の右側壁012、左側壁014、前面壁013、後面壁011の各々の板面は、該筐体010と共有しても良く、別々でも良い。
【0055】
第2傾斜板051の前後の端は、それぞれ前面壁013、後面壁011に接続され、第2傾斜板051の下方は、左側壁014と接続され、第2傾斜板051の上方の端は、開口部003よりも上方に位置するように設けられている。
【0056】
第2傾斜板051と左側壁014の間には、隙間が設けてあり、平板状に形成された水平部055が隙間を塞ぐように配置されている。
【0057】
第2傾斜板051と左側壁014との間は、小物部品005が挟まらない幅であれば良く、小物部品の短手寸法009bより長く、小物部品の短手寸法009bの1.4倍の幅が望ましい。
第2傾斜板051を傾斜して配置することで、小物部品005が水平部055に向かって重力により滑り落ち移動する。第2傾斜板051の傾斜角度は小物部品005が滑落する角度で設置されていれば良い。
【0058】
また、吸着室050には、一端側が第2傾斜板051に対して垂直に起立し、他端側が前面壁013と後面壁011のそれぞれに取り付けられた一対の吸着室ガイド058が設けられている。
【0059】
吸着室ガイド058aと吸着室ガイド058bの各々の板面は、例えば、それぞれ平板状に形成されていて、吸着室ガイド058bは、一端側が前面壁013に固定され、他端側が固定位置よりも後方になるよう折り曲げられており、吸着室ガイド058aも同様に、一端側が後面壁011に固定され、他端側が固定位置よりも前側になるよう折り曲げられている。なお、吸着室ガイド058aと吸着室ガイド058bの各々は、同形状であれば、一端が第2傾斜板051に固定されていても良い。
【0060】
吸着室ガイド058a、058bは、吸着室ガイド058aの左方を前側に向けて、同様に吸着室ガイド058bの左方を後側に向けて、回転体061に設けられた第1磁石の軌道063に沿って、第1磁石062に吸着された小物部品005が移動可能な位置と角度で配置されている。
【0061】
このようにして、小物部品005が吸着室050の両端に留まったまま、第1磁石062に吸着されない事を防止する。
【0062】
図3、
図5(a)、
図5(b)、
図6(a)、
図6(b)に示すように、第2傾斜板051は、回転体用モーター073の回転体用シャフト072が貫通する孔を有し、回転体用シャフト072と連結され、第2傾斜板051の下面に、平板状に形成された回転体061が、第2傾斜板051の孔で軸支され並設されている。
【0063】
回転体061は、回転体用モーター073の駆動力によって左側壁014を正面に見て右回りに回動する。
【0064】
回転体061は、第1磁石062を備え、第2傾斜板051を介して小物部品005を吸着する。第1磁石062は、例えば、第1磁石062a、062bが、回転体061の回転軌道の、1番外側の外周である第1磁石の軌道063に、180度間隔で配置されていても良い。
【0065】
回転体061は、第2傾斜板051を介して小物部品005を攪拌するための第3磁石064と第4磁石066を備えていても良い。
【0066】
第3磁石064は、例えば、第3磁石064a、064bが、回転体061の回転軌道の、2番目の外周である第3磁石の軌道065に、180度間隔で配置されていても良い。
【0067】
第4磁石066は、例えば、第4磁石066a、066bが、回転体061の回転軌道の、3番目の外周である第4磁石の軌道067に、180度間隔で配置されていても良い。
【0068】
回転体061は、第2傾斜板051を介して小物部品005を吸着する際の吸着力の調整と、第2傾斜板051と回転体061との間の摩擦を軽減するための吸着力調整部068を備えていても良い。
【0069】
吸着力調整部068は、例えば、吸着力調整部068a、068bが、回転体061の第1磁石の軌道063と第3磁石の軌道065の間に、180度間隔で配置されていても良い。
【0070】
小物部品005は、回転体061の回動に連動した第1磁石062の磁力により、第2傾斜板051を介して吸着され、切り出し部082へ移動する。
【0071】
回転体061の回動に連動した第3磁石064と、第4磁石066は、第2傾斜板051を介して小物部品005を吸着すると、吸着室050内の小物部品005を撹拌する。
【0072】
小物部品005を撹拌することによって、吸着室050内において小物部品005の移動が容易なる。
【0073】
さらに、吸着室ガイド058を配置する事により、小物部品005が第1磁石の軌道063に近い位置に移動するため、第1磁石062による小物部品005の吸着漏れを防ぐ。
【0074】
図2に示すように、小物部品の定量供給装置001の内部は、上から順に開口部調整板004、第1傾斜板031、切り出し部082、第2傾斜板051、回転体061が積層されている。
【0075】
第1傾斜板031は左側が低くなるように傾斜して設置され、小物部品005が重力により滑落することで貯留室030から吸着室050に移動できる開口部003が設けられ、第1傾斜板031の上面側に開口部003の幅を調整するための開口部調整板004が設けられている。
【0076】
第1傾斜板031と第2傾斜板051の各々の板面の間隔は、小物部品005が移動可能であれば良く、例えば、小物部品の短手寸法009b(
図12の(b)を参照)より長く、理想的には小物部品の長短手寸法009a(
図12の(c)を参照)より長い距離で配置されることで空間が形成されている。
【0077】
また、第1傾斜板031、第2傾斜板051で形成された空間は、第1傾斜板031の上面側に貯留室030、第1傾斜板031の下面側と第2傾斜板051の上面側の間の空間は、開口部003より上の空間が吸着物移動室060、下の空間が吸着室050に分離されている。吸着物移動室060内には、後述する切り出し部082が配置されている。
【0078】
貯留室030と吸着室050を分離して形成することで、貯留室030に積層された複数の小物部品005から、限定した数量の小物部品005を吸着室050に積層する。このようにして、回転体061の第1磁石062で小物部品005を吸着する際に、第1磁石062の負荷を軽減する。
【0079】
さらに、吸着室050と吸着物移動室060を分離して形成することで、回転体061の第1磁石062で吸着した小物部品005を切り出し部082に移動する際に、第1磁石062の負荷を軽減する。
【0080】
図7に示すように、切り出し部082は、第2磁石091が取り付けられた切り出しローラー090と、切り出しローラー前ガイド083と、切り出しローラー後ガイド098と、前面壁013の開口部分である取り出し開口部104と、を備え、貯留室030の第1傾斜板031と吸着室050の第2傾斜板051との空間に配置される。
【0081】
図8(a)と
図8(b)と
図8(c)に示すように、切り出しローラー前ガイド083は、小物部品脱落部084と、小物部品整列部085と、で構成され、小物部品整列部085は、整列部ガイド板086と、整列部底板087と、で構成される。
【0082】
小物部品脱落部084は、平板状に形成され、第1傾斜板031と第2傾斜板051の間で双方に対して垂直に起立して配置されている。
小物部品脱落部084は、一端側は、左側面から見て小物部品整列部085の左側の一端と接続して固定され、他端側は、小物部品整列部085の位置よりも下方になるよう折り曲げられて設置されている。小物部品脱落部084の曲げ角度は、小物部品脱落部084に当接した小物部品005が脱落する角度であれば良く、例えば、小物部品整列部085に対して90度以上120度以下としても良い。
【0083】
ここで、小物部品脱落部084の形状について、第2傾斜板051と垂直方向の長さを、板面の幅とする。また、第2傾斜板051と水平方向の長さを、板面の長さとする。
【0084】
小物部品脱落部084の板面の幅は、小物部品の短手寸法009bより長く、理想的には第1傾斜板031と第2傾斜板051との間の距離が望ましい。
【0085】
小物部品脱落部084の板面の長さは、小物部品005の長手方向より長く、理想的には、回転体061に設置され、小物部品005を吸着して攪拌する第3磁石の軌道065、及び第4磁石の軌道067の軌道上に達する長さが望ましい。
【0086】
整列部底板087は、平板状に形成され、第1傾斜板031と第2傾斜板051の間で双方に対して垂直に起立して配置されている。
【0087】
整列部底板087の一端側は、回転体061に設けられた第1磁石の軌道063の円周軌道上の位置に固定され、他端側は左側面から見て回転体061に設けられた第1磁石の軌道063に沿って、第1磁石062に吸着された小物部品005が移動可能な位置と角度で配置されている。
【0088】
ここで、整列部底板087の形状について、第2傾斜板051と垂直方向の長さを、板面の幅とする。また、第2傾斜板051と水平方向の長さを、板面の長さとする。整列部底板087は、小物部品005が載置可能な幅と長さであれば良く、例えば、整列部底板087の板面の長さは、小物部品の長手寸法009a以上であれば良い。整列部底板087の板面を長くすると、小物部品005の載置数を増やすことができるが、設置面積も増えるため、小物部品の長手寸法009aの2倍が望ましい。
【0089】
整列部底板087の板面の幅は、例えば、小物部品の短手寸法009bより長く、理想的には2倍が望ましい。
【0090】
整列部ガイド板086は、平板状に形成され小物部品整列部085の整列部底板087に対して垂直に起立して配置されている。
【0091】
整列部ガイド板086の両端は、小物部品整列部085の整列部底板087の両端の位置で固定されている。
【0092】
ここで、整列部ガイド板086の形状について、整列部底板087と垂直方向の長さを、整列部ガイド板086の板面の幅とする。
【0093】
また、整列部底板087と水平方向の長さを、板面の長さとする。
整列部ガイド板086の板面の長さは、整列部底板087の長さと同じが望ましい。
【0094】
整列部ガイド板086の板面の幅は、小物部品の短手寸法009bより長く、理想的には2倍が望ましい。整列部ガイド板086と第2傾斜板051との間は、小物部品の短手寸法009bより長く、かつ、小物部品の長手寸法009aより十分短く、理想的には小物部品の短手寸法009bの1.1倍が望ましい。
【0095】
このようにして、小物部品005は整列部ガイド板086に当接しなければ、整列部底板087の上面に整列し、整列部ガイド板086に当接すれば脱落し、小物部品005の長手方向が整列部底板087と平行となるように1列に整列する。
【0096】
吸着室050に貯留された小物部品005が、回転体061に設けられた第1磁石062に吸着され、回転体061の回動により上方へ移動するときに、複数の小物部品005が吸着された場合、小物部品005は小物部品脱落部084と当接し、第1磁石062から離間され吸着室050に落下し、1つの小物部品005のみとなる。
【0097】
小物部品脱落部084により第1磁石062に1つ吸着した小物部品005は、小物部品整列部085と当接し、第1磁石062から離間され小物部品整列部085の整列部底板087に載置する。その際、整列部ガイド板086と当接することで、小物部品005の長手方向が小物部品整列部085と水平方向に整列する。
【0098】
切り出しローラー090は円柱で、円柱の中心でローラー用回転軸095に軸支され、第2磁石091と、ローラー用シャフト096と、ローラー用モーター097と、を備える。切り出しローラー090は、ローラー用モーター097のローラー用シャフト096と連結されており、ローラー用モーター097の駆動によって、左側面から見て右回りに回動する。
【0099】
第2傾斜板051は、ローラー用モーター097のローラー用シャフト096が貫通する孔を有し、ローラー用シャフト096と連結され、第2傾斜板051の上面に、円柱状に形成され切り出しローラー090が、第2傾斜板051の孔で軸支され並設されている。
【0100】
切り出しローラー090は、左側面から見て切り出しローラー前ガイド083の右側の一端側が、切り出しローラー090の外周に接する位置と高さで配置されている。
【0101】
切り出しローラー090の円柱の幅は、小物部品の短手寸法009bより大きく、理想的には1.5倍が望ましい。
切り出しローラー090の円柱の直径は、小物部品の短手寸法009bより大きく、理想的には2倍が望ましい。
【0102】
第2磁石091は、切り出しローラー090の円周面上に埋設され、例えば、第2磁石091aと第2磁石091bが180度間隔で配置されていても良い。
第2磁石091の取り付け位置は、第2傾斜板051に対して、小物部品の短手寸法009bより近く、理想的には小物部品の短手寸法009bの0.5倍の距離が望ましい。
【0103】
第2磁石091には、例えばネオジム磁石を使用する。小物部品005を吸着するための磁力は、小物部品005を1つ吸着することが可能で、2つ吸着することができない磁力を有する磁力範囲が望ましい。
【0104】
図3及び
図6(a)に示すように、前面壁013の取り出し開口部104は、切り出しローラー090のローラー用回転軸095と平行で、切り出しローラー090に吸着された小物部品005が取り出し部100を通過できる位置と大きさで長方形に開口されている。
【0105】
取り出し開口部104の位置は、切り出しローラー090のローラー用回転軸095を中心が長方形の中央に位置し、取り出し開口部104の縦方向の長さは、小物部品の長手寸法009aより長く、2.5倍の大きさで開口されていることが望ましい。
【0106】
取り出し開口部104の横方向の長さは、小物部品の短手寸法009bより長く、2倍の大きさで開口されていることが望ましい。このようにして、後述する取り出し前貯留室109に小物部品005を移動させる。
【0107】
図6(a)、
図8(a)及び
図8(b)に示すように、切り出しローラー後ガイド098は平板状に形成され、前面壁013に開口された取り出し開口部104と並設され、取り出し開口部104の一部を塞ぐ位置と大きさで配置されている。
【0108】
具体的には、切り出しローラー後ガイド098の長方形の上辺が、切り出しローラー090のローラー用回転軸095の位置で取り出し開口部104を塞ぐ大きさが理想的である。
【0109】
切り出しローラー後ガイド098は、左側面から見て切り出しローラー090の右方の、前面壁013の取り出し開口部104の一部を塞ぐ位置で、上側の一端側が切り出しローラー090に隣接するように配置する。このようにして、切り出しローラー090の第2磁石091で吸着された小物部品005を剥離させる。
【0110】
図9(a)と
図9(b)と
図9(c)と
図9(d)に示すように、取り出し部100は、前面壁013に突出して配置(
図6(a)を参照)され、小物部品005が小物部品取り出し口105へ移動する時に、小物部品005を検出してカウントするカウントセンサー101と、切り出された小物部品005が排出される取り出し前貯留室109と、小物部品005を取り出すための小物部品取出口105と、小物部品005を取り出した際に、小物部品005の個数を0にするリセットセンサー106と、を備える。
【0111】
取り出し前貯留室109は、前面壁013の取り出し開口部104の近傍に配置されている。具体的には、取り出し前貯留室109の上側が切り出しローラー090のローラー用回転軸095の中心より下の位置が望ましい。このようにして、切り出しローラー後ガイド098で切り出しローラー090の第2磁石091から剥離した小物部品005を取り出し前貯留室109に向かって落下させることが可能となる。
【0112】
カウントセンサー101は、送信部102と、受信部103で構成された赤外線センサーであって、送信部102から送信された赤外線を受信部103が受信し、小物部品005が切り出しローラー後ガイド098を通過したことを検出するセンサーである。
【0113】
カウントセンサー101は、前面壁013の取り出し開口部104の近傍に配置されている。具体的には、カウントセンサー101の上側が切り出しローラー090のローラー用回転軸095の中心より上の位置が望ましい。このようにして、取り出し前貯留室109に向かって落下した小物部品005の個数をカウントすることが可能になる。
【0114】
取り出し前貯留室109は、例えば、直方体形状の箱に形成されおり、それぞれ平板状に形成され配置されていて、互いに対向して配置されている左右一対の取り出し前貯留室第1側壁111及び取り出し前貯留室第2側壁112と、それぞれ平板状に形成されていて、互いに対向して配置されている前後一対の取り出し前貯留室カバー板113及び筐体010の前面壁013と、平板状に形成されていて前面壁013から取り出し前貯留室カバー板113に向かって傾斜して配置され、当該取り出し前貯留室109の下端を塞いでいる取り出し前貯留室ガイド板110と、を備えている。
【0115】
なお、取り出し前貯留室109は、小物部品005を貯留可能であれば箱状でなくても良い。
【0116】
取り出し前貯留室第1側壁111、取り出し前貯留室第2側壁112、取り出し前貯留室カバー板113、筐体010の前面壁013の各々の板面は鉛直に配置されており、取り出し前貯留室第1側壁111と取り出し前貯留室カバー板113、及び、取り出し前貯留室第2側壁112と筐体010の前面壁013は、互いに直交して配置されている。
【0117】
取り出し前貯留室第1側壁111と取り出し前貯留室第2側壁112の間隔、及び取り出し前貯留室ガイド板110の前側面から見て左右方向の幅は、小物部品の長手寸法009aより長くなるように配置されている。具体的には、小物部品の長手寸法009aの3倍が望ましい。
【0118】
取り出し前貯留室カバー板113と筐体010の前面壁013の間隔、及び取り出し前貯留室ガイド板110の前側面から見て前後方向の幅は、小物部品の長手寸法009aより長くなるように配置されている。具体的には、小物部品の長手寸法009aの1.2倍が望ましい。
【0119】
取り出し前貯留室第1側壁111と、取り出し前貯留室第2側壁112の高さは、小物部品の長手寸法009aより長くなるように配置されている。具体的には、小物部品の長手寸法009aの2.5倍が望ましい。
【0120】
取り出し前貯留室第1側壁111は、前面壁013に長方形に開口された取り出し開口部104の上辺より下に配置され、取り出し開口部104の一部を塞ぐように配置されている。具体的には、切り出しローラー090のローラー用回転軸095の中心が、取り出し前貯留室第1側壁111の上辺の位置で、取り出し開口部104から排出された小物部品005が、取り出し前貯留室109に貯留される位置が理想的である。
【0121】
取り出し開口部104の横幅は、小物部品の長手寸法009aより長くなるように配置されている。具体的には、小物部品の長手寸法009aの2.5倍が望ましい。
【0122】
取り出し開口部104の縦幅は、小物部品の長手寸法009aより長くなるように配置されている。具体的には、小物部品の長手寸法009aの1.5倍が望ましい。
【0123】
図9(a)に示すように、作業者が取り出し前貯留室カバー板113を上げたときに、あるいは、取り出し前貯留室カバー板113が上がっているときは、小物部品取出口105が開いて、取り出し前貯留室109から小物部品005が取り出される。取り出し前貯留室第1側面111に配置されたリセットセンサー106が小物部品005を取り出したことを検出して、小物部品005のカウント数を0にする。
【0124】
図9(c)に示すように、取り出し前貯留室カバー板113は、取り出し前貯留室カバー板支持部114を介して、取り出し前貯留室第1側壁111と取り出し前貯留室第2側壁112に固定され、上下に稼働可能となっている。
【0125】
また、取り出し前貯留室カバー板113の上側と下側の1辺は、前面壁013側が直角に曲がっており、取り出し前貯留室第1側壁111と取り出し前貯留室第2側壁112の上側と下側の1辺に当接することで上下方向の移動を規制している。取り出し前貯留室カバー板113の上側の一辺には、後述するリセットセンサー106の遮蔽板108が配置されている。
【0126】
図9(d)に示すように、取り出し前貯留室カバー板113が下がっているときは、小物部品取出口105が塞がっており、取り出し前貯留室109は小物部品005を貯留する空間を形成している。
【0127】
リセットセンサー106は、近接センサーであって、作業者が取り出し前貯留部カバー113を押し上げることにより、小物部品005を取り出したことを検出して、小物部品005のカウント数を0にする。
【0128】
リセットセンサー106は、遮蔽板108と、センサー107と、で構成されている。リセットセンサー106の遮蔽板108は、L字型の板を前面から見て右回りに180度回転させた形状で、取り出し前貯留室カバー板113の上側の一端側に配置されている。
【0129】
リセットセンサー106のセンサー107は、前面壁013に取り出し前貯留室カバー板113が下がっているときに、取り出し前貯留室カバー板113の上側の一端側に配置されたリセットセンサー106の遮蔽板108が、近接していることを検出できる位置に配置されている。このようにして、小物部品005が取り出し前貯留室109から取り出されたことを検出する。
【0130】
ここで、
図12(a)に示すように、小物部品005は、磁性材料によって構成されたフランジボルトを示している。
【0131】
次に、小物部品の定量供給装置001の回路構成について、
図10のブロック図を用いて説明する。
【0132】
図10において、制御部022は、CPU等からなるマイクロコンピュータであり各部を制御する。電源023は、入力される交流電源を所定電圧の直流電源に変換するAC-DC変換部を含み、各部に電源を供給する電源回路である。
【0133】
制御部022は、回転体061(図示せず)を回転駆動する回転体用モーター073、切り出しローラー090(図示せず)を回転駆動するローラー用モーター097、小物部品005の個数をカウントするカウントセンサー101、小物部品005が、取り出し前貯留室109から取り出されたことを検出して小物部品005の個数をリセットするリセットセンサー106と、を備えている。
【0134】
さらに、規定数量、カウント、規定数量切り出し完了を表示する表示部020と、規定数量の設定をする入力部021と、を備えている。
【0135】
なお、小物部品の定量供給装置001では外部通信機能を有しておき、規定数量の設定や表示を、外部通信機能を介して実施してもよい。
【0136】
次に制御部022の動作について、
図11(a)に示すフローチャートに基づき説明する。
【0137】
ステップS001において、入力部021にて小物部品005の数(以下、「既定数」という)を設定する。ステップS002において、リセットセンサー106がON(S002のYes)を検出した場合は、ステップS003の処理を実行し、OFFの場合は当該判定を繰り返す。
【0138】
ステップS002のリセットセンサー106がONであることの検出は、作業者が取り出し部100に小物部品005が残っていないことを確認したと判定し、ステップS003以降の処理を実行する。
【0139】
ステップS003において、制御部022は切り出し動作とカウントアップを開始する。切り出し動作とカウントアップは、
図11(b)を用いて説明する。
【0140】
ステップS004において、制御部022はカウントした小物部品005のカウント値が既定数になったか否かを判定し、既定数に到達したら、ステップS005(S004のYes)以降の処理を実行し、既定数になっていなければ、ステップS003に戻って当該処理を繰り返す。
【0141】
制御部022は、ステップS005において、回転体用モーター073とローラー用モーター097の回転を停止し、ステップS006において、作業者に既定数の切り出しが完了したことを表示部020に表示し知らせる。そして、ステップS007において、リセットセンサー106がON(S007のYes)を検出した場合は、ステップS008の処理を実行し、OFFの場合は当該判定を繰り返す。
【0142】
ステップS007のリセットセンサー106がONであることの検出は、作業者が取り出し部100の小物部品005を取り出したことを確認したと判定し、ステップS007以降の処理を実行する。
制御部022は、ステップS008において完了表示をクリアし、ステップS009でカウンターをリセットして、今回のステップを終了する。
【0143】
切り出し動作とカウントアップ動作について、
図11(b)に示すフローチャートに基づき説明する。
【0144】
ステップS010において、制御部022は、回転体用モーター073とローラー用モーター097が駆動していなければ(S010のNo)、ステップS011で回転体用モーター073とローラー用モーター097と駆動することで、回転体061と切り出しローラー090を回転駆動しステップS012の小物部品搬送切り出し動作を開始する。回転体用モーター073とローラー用モーター097が駆動していれば(S010のYes)、ステップS011の処理をスキップする。なお、小物部品搬送切り出し動作は、別途、発明を実施するための形態で説明している。
【0145】
制御部022はステップS013において、小物部品切れ検出動作を開始する。小物部品切れ検出動作は、
図11(c)を用いて説明する。
【0146】
制御部022はステップS014において、カウントセンサー101がON(S014のYes)を検出した場合は、ステップS015の処理を実行し、OFFの場合はステップS012に戻り処理を繰り返す。
【0147】
ステップS014のカウントセンサー101がONであることの検出は、小物部品005が取り出し前貯留室109に排出されたと判定し、ステップS015以降の処理を実行する。
【0148】
制御部022は、ステップS015においてカウントアップし、ステップS016において表示部020にカウントを表示して、今回のステップを終了する。
【0149】
小物部品切れ検出動作について、
図11(c)に示すフローチャートに基づき説明する。
【0150】
ステップS017において、制御部022はタイムアウト監視中でなければ(S017のNo)、ステップS019でタイムアウト監視を開始する処理を実行する。タイムアウト監視中であれば(S017のYes)ステップS018の処理をスキップする。
【0151】
制御部022はステップS019において、タイムアウトが発生した場合は(S019のYes)ステップS020以降の処理を実行し、タイムアウトが発生しない場合は(S019のNo)今回のステップを終了する。
【0152】
ステップS019において、タイムアウトが発生した場合は(S019のYes)、一定時間が経過しても小物部品005が取り出し前貯留室109に排出されていない、つまり貯留室030に小物部品005が無い部品切れと判断し、ステップS020以降の処理を実行する。
【0153】
ステップS020において、回転体用モーター073とローラー用モーター097を停止し、ステップS021において表示部020にタイムアウトを表示し、ステップS022でタイムアウト監視を停止する。
【0154】
制御部022は、ステップS023において、リセットセンサー106がON(S023のYes)を検出した場合は、ステップS024以降の処理を実行し、OFFの場合は(S023のNo)当該処理を繰り返す。
【0155】
ステップS023において、リセットセンサー106がON(S023のYes)であることの検出は、作業者が部品投入口002から小物部品005を貯留室030に投入したと判断し、ステップS024以降の処理を実行する。
【0156】
ステップS024において、表示部020のタイムアウト表示をクリアし、ステップS025においてタイムアウト監視を開始し、ステップS026において回転体用モーター073とローラー用モーター097を停止して、今回のステップを終了する。
【0157】
次に、上記のように構成された小物部品の定量供給装置001において、部品投入口002に投入されてから取り出し部100に搬出されるまでの小物部品005の流れについて、
図2、
図3、
図6(a)、
図6(b)、
図7、
図8(a)
図9(a)を用いて説明する。
【0158】
図3に示すように、部品投入口002を介して複数の小物部品005(図示せず)は、貯留室030に投入されると、第1傾斜板031及び開口部調整板004に沿って下方へ落下し、開口部003を通過して吸着室050へ移動する。
この時、貯留室030の後方にある小物部品005は、貯留室ガイド037aにより吸着室050の前方へ移動するように落下し、貯留室ガイド037bにより貯留室030の前方にある小物部品005も吸着室050の、より前方へ移動するように落下する。
【0159】
吸着室050に落下した複数の小物部品005は、回転体061に備えられた第1磁石062の磁力によって第2傾斜板051を介して吸着され、回転体061が左側面から見て右周りに回動して、第1磁石の軌道063に沿って引き上げられ、1つまたは複数の小物部品005が、上方の切り出し部082へ移動する。
【0160】
図6(a)と、
図6(b)に示すように、小物部品005は、第1磁石の軌道063上に配設され、整列部底板087の左側の一端と接続し下方に折り曲げられて設置されている小物部品脱落部084の前まで移動すると、小物部品005が2個以上吸着されている場合は、小物部品脱落部084に接触して、1つの小物部品005だけが残り、他の小物部品005は吸着室050に落下する。
【0161】
さらに、回転体061が回動して、小物部品005は切り出しローラー前ガイド083に接することで第1磁石062から切り離され、平板である小物部品整列部085の上に移動する。その際、小物部品005の長手方向が小物部品整列部085と直交する方向の場合、整列部ガイド板086(
図8の(a)を参照)に接触し吸着室050に落下させることで、小物部品005の長手方向が小物部品整列部085と平行に、整列部底板087の上に1つずつ整列する。
【0162】
整列部底板087の上に整列している小物部品005は、切り出しローラー090の外周に備えられた第2磁石091の磁力によって吸着されて移動し、切り出しローラー後ガイド098に接することで第2磁石091から切り離され、取り出し部100の取り出し前貯留室109に収容される。
【0163】
切り出しローラー後ガイド098と、取り出し前貯留室109の間の、取り出し開口部104を通過するときに、カウントセンサー101が小物部品005を検出して、数量をカウントする。取り出し前貯留室109に小物部品005が所定個数搬送されるまで上述の動作を行う。
【0164】
カウントセンサー101が規定数量に到達すると、作業者が小物部品005を取り出したことをリセットセンサー106で検出し、カウントをリセットする。
【0165】
このように、小物部品の定量供給装置001は、複数の小物部品005の中から所定数量を使用者に提供するための装置である。
【0166】
また、回転体061と切り出し部082に切り出しローラー090を備え、かつ、回転体061を駆動する回転体用モーター073と、切り出しローラー090を駆動するローラー用モーター097をそれぞれ備えることで、回転体061と切り出しローラー090の回転速度を別々に制御する。
【0167】
例えば、回転体061と切り出しローラー090の回転速度が同じで、回転体061に第1磁石062aと第1磁石062bが埋設されている場合、整列部底板087の板面の長さを小物部品の長手寸法009aの2倍にすることで、回転体061が1回転すると整列部底板087に2つの小物部品005が載置する。切り出しローラー090が1回転すると、切り出しローラー090に埋設された第2磁石091a、第2磁石091bに小物部品005がそれぞれ吸着するので、1つずつ取り出し部100に排出される。つまり、回転体061と切り出しローラー090が1回転することで、小物部品005を2つ排出することが可能となる。
【0168】
しかしながら、回転体061の第1磁石062、切り出しローラー090の第2磁石091ともに、小物部品005の吸着に失敗することがある。
【0169】
例えば、回転体061の第1磁石062が小物部品005の吸着に1回失敗した場合、整列部底板087に移動する小物部品005の数量は減少し、単位時間に排出する小物部品005の個数は減少する。この場合、回転体061と切り出しローラー090の回転速度を、単位時間に供給したい小物部品005の数量の2倍にすることで単位時間の供給量を維持することができる。
【0170】
同様に、切り出しローラー090の第2磁石091が小物部品005の吸着に1回失敗した場合、整列部底板087に移動する小物部品005の数量が増加し、整列部底板087の上に小物部品005の滞留が発生する。この場合、切り出しローラー090の回転速度を回転体061の回転速度の1.5倍にすることで、整列部底板087の上の小物部品005の滞留を解消することができる。
【0171】
このようにして、単位時間に供給する小物部品005の数量と、回転体061の第1磁石062、切り出しローラー090の第2磁石091が小物部品005の吸着に失敗する確率を考慮して、回転体061と切り出しローラー090の回転速度を設定することで、単位時間に供給する小物部品005の数量を維持し、かつ、小物部品005を1つずつ切り出すことが可能となり、従来技術より供給速度を早くしても確実に小物部品005を切り出して供給する定量供給装置を提供することが可能となる。
【0172】
第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度について、
図13(a)、
図13(b)、
図13(c)を用いて説明する。
図13(a)は、第1傾斜板031の傾斜角度を摩擦角032で示し、第1傾斜板031上の小物部品005は、外力033と静止摩擦力034の関係が、外力033が静止摩擦力034より大きくなった時に滑落を始めることを示している。
【0173】
図13(b)は、材質と摩擦角の関係性を示した表で、小物部品005は、磁石で吸着できる材質であれば良く、第1傾斜板031、第2傾斜板051は、磁石に吸着されない材質であれば良い。例えば、小物部品005の材質が鉄で、第1傾斜板031と第2傾斜板051の材質がステンレスの場合、ステンレスは、鉄とクロムとニッケルの合金であることから、鉄と鉄、鉄とクロム、鉄とニッケルの摩擦係数と摩擦角の関係を説明している。この表から小物部品005(鉄)と第1傾斜板031、第2傾斜板051(ステンレス)の摩擦角を30度以上にすると、小物部品005は滑落し始める。
【0174】
図13(c)は、摩擦角(第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度)と、小物部品005の滑落し易さ(滑落性)、小物部品005の格納数の多さ(格納性)、小物部品の定量供給装置001の設置面積の小ささ(設置面積)を「×:良くない」、「△:あまり良くない」、「○:良い」、「◎:とても良い」で示している。
【0175】
第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度は、30度以上90度以下であれば滑落性、格納性、設置面積がともに「×」以外となるので、第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度は、この範囲であれば良い。
【0176】
また、第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度は、45度以上75度以下であれば滑落性、格納性、設置面積がともに「○」か「◎」となるので、第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度はこの範囲がより良い。
【0177】
さらに、第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度が、55度であれば滑落性、格納性、設置面積がともに「◎」となるので、第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度は55度が最も良い。
なお、第1傾斜板031、第2傾斜板051の傾斜角度が、90度に近づくと、後述する実施形態2(
図14を参照)に示すように、左側壁傾斜部014aを傾斜して設置することで、格納性、滑落性の効果を得ることが可能となる。
【0178】
このように、小物部品の定量供給装置001は、上記の構成を有することにより、貯留室030に貯留されている小物部品005が回転体の移動上限070よりも上に積層可能になるため、小物部品の定量供給装置001の設置面積を小さくし、かつ、収容量を増加することができ、第1傾斜板031と、回転体061と、第2傾斜板051を傾斜させることにより、小物部品005搬送時の負荷軽減効果を得ることができる。
【0179】
<実施形態2>
実施形態2の小物部品の定量供給装置001について、
図14を用いて説明する。
図14は、実施形態2の小物部品の定量供給装置001の要部のみを示す模式図である。実施形態2の小物部品の定量供給装置001は、以下に説明する点で、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001と相違し、その他の点では、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001と同様に構成されている。なお、実施形態1の小物部品の定量供給装置001と同一の構成部分には同一の参照符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
【0180】
実施形態2においては、実施形態1の第1傾斜板031に相当する第1隔離壁031a、第2傾斜板051に相当する第2隔離壁051a、回転体061は垂直に配置される。そして、左側壁014の下側の一部を折り曲げ傾斜させることにより、貯留室030の底部に相当する左側壁傾斜部014aを有している。貯留室030に積層された小物部品005は、左側壁傾斜部014aに沿って滑落することで、開口部003を通過して吸着室050に移動し、実施形態1と同様に回転体061に埋設された第1磁石062に吸着されることで、第2隔離壁051aに沿って移動し吸着物移動室060に移動する。
【0181】
このように、実施形態2における小物部品の定量供給装置001は、第1隔離壁031aを配置することで、貯留室030と吸着室050及び吸着物移動室060が分離可能となるため、貯留室030に貯留されている小物部品005が回転体の移動上限070よりも上に積層可能になるため、実施形態1と同様に小物部品の定量供給装置001の設置面積を増やすことなく小物部品005の収容量を増加することができる。
【0182】
<実施形態3>
実施形態3の小物部品の定量供給装置001について、
図15(a)、
図15(b)、
図15(c)、を用いて説明する。
図15(a)は、実施形態3の小物部品の定量供給装置001を左側面から回転体061の回転体用回転軸071が水平になる角度で見た主要部のみを示す模式図である。
図15(b)は、
図15(a)に回転体061に埋設された第1磁石の軌道063、第3磁石の軌道065、第4磁石の軌道067を一点鎖線で示している。
図15(c)は、実施形態3の小物部品の定量供給装置001を後側面から、回転体061の回転体用回転軸071が水平になる角度で見た主要部のみを示す模式図である。実施形態3の小物部品の定量供給装置001は、以下に説明する点で、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001と相違し、その他の点では、実施形態1に係る小物部品の定量供給装置001と同様に構成されている。なお、実施形態1の小物部品の定量供給装置001と同一の構成部分には同一の参照符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
【0183】
実施形態3においては、例えば
図15(a)、
図15(b)、
図15(c)に示すように、実施形態1の切り出し部082に相当する第1切り出し部082aに加えて、左側面から見て第1切り出し部082aの右方に、第2切り出し部082bと、を備えている。
【0184】
実施形態1の切り出し部082と、実施形態3の第1切り出し部082aは、以下の点で差異があるが、その他の点では、同様に構成されている。
第1切り出し部082aは、整列部ガイド板086が無く、小物部品脱落部084bが加えられている。
【0185】
実施形態3の第1切り出し部082aと、実施形態3の第2切り出し部082bは、以下の点で差異があるが、その他の点では、同様に構成されている。
第2切り出し部082bは、小物部品脱落部084aが無い。
【0186】
第1切り出し部082aは、切り出しローラー前ガイド083aと、切り出しローラー090aと、切り出しローラー後ガイド098aと、を備えている。切り出しローラー090aは、ローラー用モーター097aのローラー用シャフト096aと連結されており、ローラー用モーター097aの駆動によって、左側面から見て右回りに回動する。
【0187】
切り出しローラー前ガイド083aは、小物部品脱落部084aと、整列部底板087aで構成される。更に、小物部品脱落部084aの先端には、小物部品脱落部084aに折り曲げられて接続された小物部品脱落部084bが配置されている。小物部品脱落部084bの曲げ角度は、小物部品脱落部084bに当接した小物部品005が脱落する角度であれば良く、例えば、小物部品脱落部084aに対して90度以上120度以下としても良い。
【0188】
こうして、回転体061に埋設された第3磁石064、第4磁石066に吸着された小物部品005は、小物部品脱落部084a、または小物部品脱落部084bに接触すると脱落する。
【0189】
整列部底板087aの一端側は、回転体061に設けられた第1磁石の軌道063の円周軌道上の位置に固定され、他端側は回転体061に設けられた第1磁石の軌道063に沿って、小物部品005が移動可能な位置と角度で配置されている。
【0190】
整列部底板087aの板面の長さは、小物部品の長手寸法009aより長く、小物部品の長手寸法009aの2倍の長さが望ましい。
【0191】
整列部底板087aと、小物部品脱落部084aと、小物部品脱落部084bの幅は、小物部品の短手寸法009bの0.5倍から1.0倍が望ましい。更に、整列部ガイド板086を無くすことで、整列部底板087aの上に小物部品005が積層することを防いでいる。
【0192】
切り出しローラー090aは、左側面から見て円周の右端は、整列部底板087aの右側の一端の位置で、円周の下端は、整列部底板087aの右側の一端より上の位置で、具体的には、小物部品軸部の直径006b以上で、小物部品頭部の直径006a以下の位置に配置することで、切り出しローラー090aと整列部底板087aの間に空間に小物部品005が入り込む。このようにして、小物部品005が、切り出しローラー090aに埋設された第2磁石第2磁石091c、第2磁石第2磁石091dに吸着させ、吸着漏れを防いでいる。
【0193】
切り出しローラー090aの直径は、小物部品の短手寸法009b以上で、小物部品の短手寸法009bの2倍以下が望ましい。
【0194】
切り出しローラー090aの幅は、小物部品の短手寸法009b以上で、第1傾斜板031と第2傾斜板051の間の間隔以下が望ましい。
【0195】
切り出しローラー090aの円周面上には、小物部品005を吸着するための磁石を1つ以上備え、例えば、第2磁石091cと、第2磁石091dが埋設されている。
【0196】
切り出しローラー後ガイド098aは、左側面から見て板面の上側の一端は、整列部底板087aの右側の一端に接する位置、かつ、切り出しローラー090aの円周の頂点を0度とした場合に、右側に90度以上、180度以下で接する位置で、板面の下側の一端は、整列部底板087bの左側の一端に接する位置に配置されている。なお、切り出しローラー後ガイド098aの幅は、整列部底板087aと同じ幅が望ましい。
【0197】
第2切り出し部082bは、整列部底板087bと、切り出しローラー090bと、切り出しローラー後ガイド098bと、を備えている。切り出しローラー090bはローラー用モーター097bのローラー用シャフト096bと連結されており、ローラー用モーター097bの駆動によって、左側面から見て右回りに回動する。
【0198】
整列部底板087bの一端側は、回転体061に設けられた第1磁石の軌道063上で、整列部底板087aの一端と接続する位置に固定され、他端側は回転体061に設けられた第1磁石の軌道063に沿って、小物部品005が移動可能な位置と角度で配置されている。
【0199】
また、整列部底板087bは、切り出しローラー090aのローラー用回転軸095aより低い位置に設置されている。具体的には、小物部品の長手寸法009a以上の間隔である。
【0200】
整列部底板087bの板面の長さは、小物部品の長手寸法009a以上で、小物部品の長手寸法009aの1.5倍以下が望ましい。
【0201】
整列部底板087bの板面の幅は、小物部品の短手寸法009bの0.5倍から1.0倍の長さが望ましい。更に、整列部ガイド板086を無くすことで、整列部底板087bの上に小物部品005が積層することを防いでいる。
【0202】
切り出しローラー090bは、左側面から見て円周の左端の一部が整列部底板087bの右側の一端に接する位置で、円周の中心が、整列部底板087aの左側の一端より上の位置に配置されている。
【0203】
切り出しローラー090bの直径は、小物部品の短手寸法009b以上で、小物部品の短手寸法009bの2倍以下が望ましい。
【0204】
切り出しローラー090bの幅は、小物部品の短手寸法009b以上で、第1傾斜板031と第2傾斜板051の間の間隔以下が望ましい。
【0205】
切り出しローラー090bの円周面上には、小物部品005を吸着するための磁石を1つ以上備え、例えば、第2磁石091eが埋設されている。
【0206】
切り出しローラー後ガイド098bは、左側面から見て板面の上側の一端は、切り出しローラー090bの円周の頂点を0度として、右側に0度以上、90度以下で接する位置で、板面の下側の一端は、前面壁013の取り出し開口部104に接する位置に配置されている。
【0207】
切り出しローラー後ガイド098bの幅は、切り出しローラー090bと同じ幅が望ましい。
【0208】
前面壁013の取り出し開口部104は、切り出しローラー090bのローラー用回転軸095bと平行で、切り出しローラー090bに吸着された小物部品005が取り出し部100を通過できる大きさと位置で配置されている。
【0209】
こうして、第1切り出し部082aにて小物部品005が1つに切り出せず、2つの小物部品005が切り出しローラー090aの第2磁石091c、または第2磁石091dに吸着された場合は、切り出しローラー後ガイド098aで剥離され、整列部底板087bに落下する際に、1つ目の小物部品005と2つ目の小物部品005は、整列部底板087bに移動する時間に差が生じ、先に落下した1つ目の小物部品005を切り出しローラー090bの第2磁石091eが吸着し、切り出しローラー後ガイド098bによって剥離され、取り出し部100に排出される。
【0210】
その後、後から落下した2つ目の小物部品005を、切り出しローラー090bの第2磁石091eが吸着し、切り出しローラー後ガイド098bで剥離され、取り出し部100に排出して1つずつ切り出すことが可能となる。
【0211】
回転体用モーター073と、ローラー用モーター097aの回転速度を同一にして、ローラー用モーター097bを2倍速くすることで、整列部底板087bに、小物部品005が複数整列する前に、切り出しローラー090bの第2磁石091eが小物部品005を吸着し、切り出しローラー後ガイド098bで剥離され取り出し部100に排出され、1つずつ切り出すことが可能となる。
【0212】
また、第1切り出し部082aの切り出しローラー090aを駆動するローラー用モーター097aと、第2切り出し部082bの切り出しローラー090bを駆動するローラー用モーター097bと、をそれぞれ備えることで、切り出しローラー090aと切り出しローラー090bの回転速度を別々に制御することが可能となる。また、第2切り出し部082bは、第1切り出し部082aより下方に設置され、小物部品005が、切り出しローラー090aから切り出しローラー後ガイド098aにより剥離される位置と、整列部底板087bの左側の一端は、小物部品の長手寸法009a以上下方に配置されている。
【0213】
例えば、第1切り出し部082aの切り出しローラー090aに第2磁石091cと第1磁石062dが埋設されている場合、整列部底板087aの板面の長さを小物部品の長手寸法009aの1倍にすることで、切り出しローラー090aが1回転すると整列部底板087bに2つの小物部品005が移動する。切り出しローラー090bの回転速度を切り出しローラー090aの2倍以上にして、切り出しローラー090bに第2磁石091eを埋設することで、切り出しローラー090aが1回転する間に切り出しローラー090bが2回転して、取り出し部100に1つずつ排出することが可能となる。
【0214】
つまり、回転体061と切り出しローラー090aが1回転し、切り出しローラー090bが2回転することで、小物部品005を2つ排出することが可能となる。
【0215】
ただし、第1切り出し部の082aの第2磁石c、第2磁石dともに小物部品005の吸着に失敗することがあり、この場合、整列部底板087aの上に小物部品005が2つ積層されるため、切り出しローラー090aの第2磁石091c、または、第2磁石091dに、小物部品005が2つ一緒に吸着される場合がある。
【0216】
このような場合でも、2つの小物部品005が吸着されている磁力には差異が生じるので、第1切り出し部082aと第2切り出し部082bに高低差を設けることで、強く吸着している小物部品005と、弱く吸着している小物部品005は、第2切り出し部082bに落下する時間に差が生じる。切り出しローラー090bの回転速度を、切り出しローラー090aの回転速度の2倍以上にすることで、整列部底板087bの上に小物部品005が滞留する前に、1つ目の小物部品005(弱く吸着している小物部品005)を取り出し部100に排出することで、小物部品005を1つずつ切り出すことが可能となる。
【0217】
このように、第1切り出し部082aの切り出しローラー090aを駆動するローラー用モーター097aと、第2切り出し部082bの切り出しローラー090bを駆動するローラー用モーター097bと、をそれぞれ備えることで、切り出しローラー090aと切り出しローラー090bの回転速度を別々に制御することが可能となる。また、第2切り出し部082bは、第1切り出し部082aより下方に設置することで、より確実に小物部品0051つずつ切り出すことが可能となり、従来技術より供給速度を早くしても、確実に小物部品005を切り出して供給する定量供給装置を提供することが可能となる。
【0218】
なお、同様の構造をもった第3切り出し部、第4切り出し部を設けることもできる。
【符号の説明】
【0219】
001 :小物部品の定量供給装置
002 :部品投入口
003 :開口部
004 :開口部調整板
005 :小物部品
006 :小物部品の頭部
006a:小物部品頭部の直径
006b:小物部品軸部の直径
007 :小物部品の横側
007a:小物部品の横幅
007b:小物部品の横幅
008 :小物部品の下側
009a:小物部品の長手寸法
009b:小物部品の短手寸法
010 :筐体
011 :後面壁
012 :右側壁
013 :前面壁
013a:前面壁カバー
014 :左側壁
014a:左側壁傾斜部
015 :筐体底面
016 :上面壁
020 :表示部
021 :入力部
022 :制御部
023 :電源
030 :貯留室
031 :第1傾斜板
031a:第1隔離壁
032 :摩擦角
033 :外力
034 :静止摩擦力
037 :貯留室ガイド
037a:貯留室ガイド
037b:貯留室ガイド
050 :吸着室
051 :第2傾斜板
051a:第2隔離壁
055 :水平部
058 :吸着室ガイド
058a:吸着室ガイド
058b:吸着室ガイド
059 :吸着位置
060 :吸着物移動室
061 :回転体
062 :第1磁石
062a:第1磁石
062b:第1磁石
063 :第1磁石の軌道
064 :第3磁石
064a:第3磁石
064b:第3磁石
065 :第3磁石の軌道
066 :第4磁石
066a:第4磁石
066b:第4磁石
067 :第4磁石の軌道
068 :吸着力調整部
068a:吸着力調整部
068b:吸着力調整部
070 :回転体の移動上限
071 :回転体用回転軸
072 :回転体用シャフト
073 :回転体用モーター
081 :回転体の可動範囲
081a:回転体の可動範囲の縦方向寸法
081b:回転体の可動範囲の横方向寸法
081c:回転体の可動範囲の垂直方向寸法
081d:回転体の可動範囲の水平方向寸法
082 :切り出し部
082a:第1切り出し部
082b:第2切り出し部
083 :切り出しローラー前ガイド
083a:切り出しローラー前ガイド
084 :小物部品脱落部
084a:小物部品脱落部
084b:小物部品脱落部
085 :小物部品整列部
086 :整列部ガイド板
087 :整列部底板
087a:整列部底板
087b:整列部底板
088 :小物部品整列部の幅
090 :切り出しローラー
090a:切り出しローラー
090b:切り出しローラー
091 :第2磁石
091a:第2磁石
091b:第2磁石
091c:第2磁石
091d:第2磁石
091e:第2磁石
092 :第2磁石の軌道
095 :ローラー用回転軸
095a:ローラー用回転軸
095b:ローラー用回転軸
096 :ローラー用シャフト
096a:ローラー用シャフト
096b:ローラー用シャフト
097 :ローラー用モーター
097a:ローラー用モーター
097b:ローラー用モーター
098 :切り出しローラー後ガイド
098a:切り出しローラー後ガイド
098b:切り出しローラー後ガイド
100 :取り出し部
101 :カウントセンサー
102 :送信部
103 :受信部
104 :取り出し開口部
105 :小物部品取出口
106 :リセットセンサー
107 :センサー
108 :遮蔽板
109 :取り出し前貯留室
110 :取り出し前貯留室ガイド板
111 :取り出し前貯留室第1側壁
112 :取り出し前貯留室第2側壁
113 :取り出し前貯留室カバー板
114 :取り出し前貯留室カバー板支持部