(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061043
(43)【公開日】2022-04-15
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20220408BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022022059
(22)【出願日】2022-02-16
(62)【分割の表示】P 2021019499の分割
【原出願日】2019-11-14
(71)【出願人】
【識別番号】516329543
【氏名又は名称】株式会社バカン
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】特許業務法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】河野 剛進
(72)【発明者】
【氏名】篠原 清志
(57)【要約】
【課題】空きがある店舗に対して迅速な集客に寄与する。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、店舗の席に関して、空席、着席又は予約中のいずれかのステータスを示すステータス情報を管理するデータベースを更新する更新手段と、データベースに基づいて店舗の混雑情報を取得する取得手段と、ユーザ端末から直前予約を行うための直前予約用の表示要求に応じて店舗の混雑情報を出力し表示させる表示制御手段と、店舗の混雑情報が空席のステータスにある席があることを示す場合に、ユーザ端末からの直前予約を受け付ける受付手段と、を有し、更新手段は、直前予約を受け付けたら、受け付けた時点から所定の確保時間までの間、空席のステータス情報を予約中に更新する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の席に関して、空席、着席又は予約中のいずれかのステータスを示すステータス情
報を管理するデータベースを更新する更新手段と、
前記データベースに基づいて前記店舗の混雑情報を取得する取得手段と、
ユーザ端末から直前予約を行うための直前予約用の表示要求に応じて前記店舗の混雑情
報を出力し表示させる表示制御手段と、
前記店舗の混雑情報が空席のステータスにある席があることを示す場合に、前記ユーザ
端末からの直前予約を受け付ける受付手段と、を有し、
前記更新手段は、直前予約を受け付けたら、受け付けた時点から所定の確保時間までの
間、空席のステータス情報を予約中に更新すること、
を特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザがユーザ端末を用いて飲食店等の空いている店舗を検索する手法の一つとして、例えばインターネットの地図上で店舗を検索すると、地図上に店舗位置を示すPOI(Point of Interest)アイコンや混雑状況を示す情報を表示するシステムが知られている。
【0003】
これに関する技術として、例えば特許文献1には、ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200の一般ユーザ(飲食店に来店する客)向けに飲食店情報の検索システムが記載されている。飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。当該検索結果ページは、飲食店情報の一覧モードで提供されるほか、地図上に飲食店の位置を示すアイコンを配置した地図モードでも提供される。また、地図画像上の各飲食店の所在位置に対応する位置には、各飲食店の店舗混雑度情報に対応する大きさの複数のPOIアイコン54が配置されている。すなわち、混雑度が低い飲食店のPOIアイコンはそれに応じて大きくかつ黒色で表示され、混雑度が高い飲食店のPOIアイコン54はそれに応じて小さくかつ白色で表示される(
図6等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、飲食店やエステティックサロン等の店舗側においては、例えば特許文献1記載の発明のように、「空席少」「混雑」「満」といったような混雑情報を表示することは、ときに来店見込み客に対して「来てほしくない」というニュアンスになり、このような混雑情報を表示することに対してしばしば懸念する声がある。一方ユーザ側においては、空いている店舗もしくは予約可能な店舗の検索という目的を鑑みれば、少なくとも空いている店舗が見つかればよい。このため、店舗に空きがある場合迅速に空き座席を埋めたい店舗にとっては、空きがある自店舗の存在を効果的にアピールして迅速に集客を実現しうる手法が望まれる。そこで、店舗に空きがある場合迅速に空き座席を埋めたい店舗にとっては、特に周辺に位置するユーザからの予約を受け付け座席確保により来店を促すことで、空きがある自店舗の存在を効果的にアピールして迅速に集客を実現しうる。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑み提案されたものであり、一つの側面では、空きがある店舗に対して迅速な集客に寄与する店舗検索装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、店舗の席に関して、空席、着席又は予約中のいずれかのステータスを示すステータス情報を管理するデータベースを更新する更新手段と、データベースに基づいて店舗の混雑情報を取得する取得手段と、ユーザ端末から直前予約を行うための直前予約用の表示要求に応じて店舗の混雑情報を出力し表示させる表示制御手段と、店舗の混雑情報が空席のステータスにある席があることを示す場合に、ユーザ端末からの直前予約を受け付ける受付手段と、を有し、更新手段は、直前予約を受け付けたら、受け付けた時点から所定の確保時間までの間、空席のステータス情報を予約中に更新する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施の形態によれば、空きがある店舗に対して迅速な集客に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る店舗検索予約システムの構成例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10及びユーザ端末30を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る店舗検索予約サーバのソフトウェア構成例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る各種DBのデータ例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る店舗構成の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係る予約席の使用状態を説明する図である。
【
図11】本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10の空き情報の更新処理を示すフローチャート図である。
【
図12】本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10のユーザ端末30に対する表示制御処理を示すフローチャート図である。
【
図13】本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10の周辺店舗の予約受付処理を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る店舗検索予約システムの構成例を示す図である。
図1の店舗検索予約システム100は、店舗検索予約サーバ10、店舗の監視機器20、センサー21、カメラ22、ユーザ端末30、及びデジタルサイネージ40を含み、ネットワーク50を介して接続されている。
【0011】
店舗検索予約サーバ10は、ユーザ端末30、及びデジタルサイネージ40に対して、店舗の空き情報(空席情報)を配信する装置である。配信された空き情報はユーザ端末30、及びデジタルサイネージ40の表示画面(ディスプレイ)上に表示される。
【0012】
監視機器20は、店舗等の空き情報(空き状況)を監視する機器である。監視対象店舗毎(例えば、店舗A、店舗B・・)に設置される。監視機器20は、来店者の着席を検知するためのセンサー21や着席した来店者を画像解析するためのカメラ22など空席検知デバイスと接続されており、ネットワーク50を介してネットワーク50上の店舗検索予約サーバ10に対して、監視対象店舗の空き情報を送信する。なお、監視機器20は、センサー21及び/又はカメラ22を含む一体型筐体の機器でもよい。
【0013】
ユーザ端末30は、例えば、ユーザの有するスマートフォンやタブレット端末、携帯電話、PC(Personal Computer)などを含む各種の情報処理装置である。ユーザはユーザ端末30を用いて店舗検索予約サーバ10にアクセスし、空き店舗の検索、店舗の空き情報を表示、及び予約を行う。
【0014】
デジタルサイネージ40は、店舗が入るテナントビルのエントランス壁面などに設置された映像表示装置である。デジタルサイネージ40は、ネットワーク50を介して店舗検索予約サーバ10と接続され、看板やポスターなどのように店舗の空き情報を表示する。
【0015】
ネットワーク50は、例えば、インターネット、公衆回線網、WiFi(登録商標)などを含む。
【0016】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10及びユーザ端末30を示す図である。
【0017】
店舗検索予約サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)14、及び通信装置15を有する。
【0018】
CPU11は、各種プログラムの実行や演算処理を行う。ROM12は、起動時に必要なプログラムなどが記憶されている。RAM13は、CPU11での処理を一時的に記憶したり、データを記憶したりする作業エリアである。HDD14は、各種データ及びプログラムを格納する。通信装置15は、ネットワーク50を介して他装置との通信を行う。
【0019】
ユーザ端末30は、表示装置31、入力装置32、及び通信装置33を有する。
【0020】
表示装置31は、液晶ディスプレイなどで実現されるディスプレイである。入力装置32は、固有の操作キーやボタンなどで実現される。なお入力装置32は、ユーザ端末30がスマートフォンやタブレット端末の場合には操作キーやボタンに代え、ディスプレイ画面上のタップ座標(タッチ座標)を検知可能なタッチパネルにより実現されうる。またこの場合、入力操作は、画面上のタッチパネルと、プログラムにより制御されるソフトウェアキー等とにより実現される。通信装置33は、外部装置と情報通信を行うための装置である。
【0021】
なお、デジタルサイネージ40は、ユーザ端末30と同様の構成でよく、表示装置31、入力装置32、及び通信装置33を有する(
図2中は非図示)。
【0022】
<ソフトウェア構成>
図3は、本実施形態に係る店舗検索予約サーバのソフトウェア構成例を示す図である。店舗検索予約サーバ10は、主な機能部として、記憶部101、検出部102、更新部103、検索部104、表示制御部105、及び予約受付部106を有する。
【0023】
記憶部101は、店舗管理DB101a及び空き情報管理DB101bを記憶する。
【0024】
検出部102は、店舗の監視機器20から空き情報(空席情報)を受信することで、各店舗の空き情報を検出する。
【0025】
更新部103は、検出部102により検出された店舗の空き情報に基づいて、空き情報管理DB101bの情報を更新する。
【0026】
検索部104は、表示端末としてのユーザ端末30からの店舗検索表示要求に応じて、ユーザ端末30の現在位置から所定範囲内(近傍範囲内)にある周辺店舗を検索するとともに、検出部102による店舗の空き情報に基づいて店舗検索表示要求の時点における周辺店舗の空き情報を検索する。
【0027】
表示制御部(配信部)105は、ユーザ端末30の表示画面に、周辺店舗の空き情報に応じて、周辺店舗の空き状態を示す空き状態情報を配信し表示させ、周辺店舗の混雑状態を示す混雑状態情報は非表示になるように配信し表示させる。より具体的には例えば、周辺店舗に空きがある場合には、周辺店舗の位置を示す表示部を、空き状態情報を表示した第1の表示態様で表示し、周辺店舗に空きがない場合には、周辺店舗の位置を示す表示部を、混雑情報を非表示した第2の表示態様で表示する。
【0028】
予約受付部106は、ユーザにより第1表示態様で表示された表示部が操作された場合、表示部に対応する周辺店舗の予約を受け付ける。但し予約受付部106は、予約を受け付けたときから所定時間以内にユーザの来店がない場合、予約をキャンセルする。
【0029】
なお、上記の各機能部は、店舗検索予約サーバ10を構成するコンピュータのCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。これらの機能部は、「手段」、「モジュール」、「ユニット」、又は「回路」に読替えてもよい。
【0030】
(DB)
図4は、本実施形態に係る各種DBのデータ例を示す図である。(a)は、本実施形態に係る店舗管理DB101aのデータ例を示す図である。(b)は、本実施形態に係る空き情報管理DB101bのデータ例を示す図である。
【0031】
店舗管理DB101aは、店舗の詳細情報を管理するデータベースである。店舗管理DB101aは、例えば一店舗毎に「店舗ID」、「名称」、「ジャンル」、「店舗紹介」、「所在位置(住所)」、「電話」などのデータ項目を有する。
【0032】
「店舗ID」は、店舗毎に付番される固有の識別子を示す。「名称」は、店舗の名称を示す。「ジャンル」は、店舗のジャンル・カテゴリ分類を示す。「店舗紹介」は、店舗側からの紹介文を示す。「所在位置」は、店舗の所在・住所を示す。「電話」は、店舗の電話番号を示す。
【0033】
空き情報管理DB101bは、店舗の空き情報及び予約情報を管理するデータベースである。空き情報管理DB101bは、例えば一店舗毎に「店舗ID」、「座席テーブル番号」、「予約可能席」、「着席可能最大人数」、「予約可能最低人数」、「ステータス」、「着席人数」、「着席開始時刻」、「予約席確保時間(分)」などのデータ項目を有する。
【0034】
「店舗ID」は、店舗毎に付番される固有の識別子を示す。
【0035】
「座席テーブル番号」は、店舗に設置されている座席・テーブルの番号を示す。店舗管理者等により既知情報として予め登録される。なお、座席テーブル毎に予約を可能とするため、「座席テーブル番号」はテーブル毎に振られている。
【0036】
「予約可能席」は、店舗に設置されている座席・テーブルのうち、予約可能席を示す。店舗管理者等により既知情報として予め予約可能とされる座席テーブルが指定登録される。予約可能席は「Y(Yes)」、予約可能席でない席は「N(No)」となる。
【0037】
「着席可能最大人数」は、座席テーブルの着席が可能な最大人数を示す。例えば、「座席テーブル番号」が1の座席テーブルは「着席可能最大人数」が4となっており、この座席テーブルは最大4人迄着席が可能な4人席であることを示す。店舗管理者等により既知情報として予め指定登録される。
【0038】
「予約可能最低人数」は、予約可能席「Y」である座席テーブルを予約する際、予約使用が可能な最低人数を示す。例えば、「座席テーブル番号」が1の座席テーブルは、「着席可能最大人数」が4、「予約可能最低人数」2となっており、これは4人席であるものの最低2人以上いないとこの座席テーブルは予約できないことを示す。1人では予約不可である。店舗管理者等により既知情報として予め指定登録される。
【0039】
「ステータス」は、各座席テーブルのリアルタイムな空き状態を示す。空き状態は、空席であることを示す空席、実際に来店者が着席中(使用中)であることを示す着席中、現時点空席で誰も着席していないが既に席が予約されていることを示す予約席(予約中)のステータスを有する。
【0040】
「着席人数」は、現在実際に座席テーブルに着席している人数を示す。「着席人数」が1以上の場合、「ステータス」は着席中となる。
【0041】
「着席開始時刻」は、「着席人数」が1以上である場合に、現在実際に座席テーブルに着席している人が着席を開始した時刻を示す。
【0042】
「予約席確保時間(分)」は、「ステータス」が予約席である場合に、席を確保・取り置きしておく時間を示す。本実施形態に係る直前予約(今すぐ予約ともいう)においては、店舗側が予約時点から例えば15分間、席の確保を確約するようになっている。「予約席確保時間」は時間経過とともにカウントダウンされ、「予約席確保時間」が0になると当該座席は開放されるとともに、「ステータス」が予約席から空席に変更される。一方、「予約席確保時間」が0になる前に、来店者が実際に来店し着席すると「ステータス」は予約席から着席中に変更される。
【0043】
なお、「ステータス」、「着席人数」、「着席開始時刻」は、監視機器20等によりリアルタイムに検知され情報が更新される。
【0044】
<店舗構成例>
図5は、本実施形態に係る店舗構成の一例を示す図である。
図5の店舗内には座席番号1~4の合計4の座席テーブルが設けられており、各座席テーブルには空席検知デバイスとしてのセンサー21が設置されている。センサー21は着席者の着席を検知する。センサー21の設置個所は、例えば座席テーブル下(足元)など、人の着席が良好に検知可能な箇所に設置することが可能である。
【0045】
監視機器20は、センサー21の検知信号に基づいて座席テーブルが非空席状態(即ち着席状態)になったことを検知すると、座席テーブル番号、検知した着席人数、及び座席テーブルの非空席状態を示す情報を、店舗検索予約サーバ10にネットワーク50を介して送信する。
【0046】
また、センサー21は、着席者の離席を検知する。監視機器20は、センサー21の非検知信号に基づいて座席テーブルが空席状態になったことを検知すると、座席テーブル番号、及び座席テーブルの空席状態を示す情報を、店舗検索予約サーバ10にネットワーク50を介して送信する。
【0047】
更に、店舗内天井等には空席検知デバイスとして一台以上のカメラ22が設置されている。カメラ22は全座席テーブルを撮像範囲としてカバーする。
【0048】
カメラ22はリアルタイムに全座席テーブルを撮像しており、撮像画像は監視機器20に逐一入力される。監視機器20は、画像解析の処理結果に基づいて座席が非空席状態になったことを検知すると、座席テーブル番号、検知した着席人数、及び座席テーブルの非空席状態を示す情報を、店舗検索予約サーバ10に送信する。
【0049】
また、監視機器20は、画像解析の処理結果に基づいて座席が空席状態になったことを検知すると、座席テーブル番号、及び座席テーブルが空席状態を示す情報を、店舗検索予約サーバ10にネットワーク50を介して送信する。
【0050】
なお、本実施形態に係る監視機器20を設置しない場合には、センサー21及び/又はカメラ22が、店舗検索予約サーバ10に対して直接送信することも可能である。
【0051】
また、本実施形態に係るカメラ22は、画像解析に基づいて座席の空席状態を検知するため、1台のカメラ22で複数の座席の空席状態を検知することが可能である。例えば店舗面積が狭い場合やカメラ22が全方位駆動式カメラである場合、店舗の全座席を撮像範囲にカバーできるときには、設置されるカメラ22は1台でもよい。
【0052】
なお、店舗の各座席テーブルにおける空席情報をリアルタイムに検知する技術として詳細には、本出願人による例えば、特許第6178942号、特許第6154089号、特許第6153177号、及び特許第6126734号等を適用することが可能である。また、検知頻度は、出来るだけ短時間とし、望ましくはリアルタイムである。
【0053】
<店舗座席の直前予約>
(ユーザ端末30の店舗検索予約画面)
図6は、本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。初めに、ユーザは、ユーザ端末30の専用アプリケーションプログラム、ウェブブラウザ又は地図アプリケーションを用いて、店舗検索予約サーバ10の店舗検索及び今すぐ予約を行うための画面A1にアクセスする。なお、ユーザが予めアクセス時にアプリケーション上でユーザログインを行うことで、当該ユーザのユーザ情報(ユーザIDや氏名等)が特定される。
【0054】
図6に示される画面A1において、ユーザは今空いている現在地周辺の店舗を検索する。ユーザは店舗施設の「ジャンル」601、店舗を利用する「人数」602を入力し、「OK」603を押下する。 また、ユーザは店舗検索結果の表示形態を指定するための表示オプションとして、「MAP」604、又は「List」605の何れかを選択することができる。
【0055】
図7は、本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。
図6の画面A1で「OK」603が押下されると、
図7の画面A2へ遷移する。画面A2には、現在地周辺の店舗検索結果が示されている。なお、オプションの指定に応じて(a)の画面A2は「MAP」表示形態、(b)の画面A2は「List」表示形態の例を示している。
【0056】
(a)の画面A2(「MAP」表示形態)には、現在地周辺の店舗検索結果として、店舗A、店舗B、店舗C及び店舗Dのマップ上における所在位置と、今店舗に空きがある場合には空き状態を示す「空」との空き状態情報とが、POIアイコンで表示されている。より具体的に、店舗A、店舗B及び店舗Dには今現在店舗に空き(空席)があるため、その所在位置及び「空」の表示が表示されている一方、店舗Cには今現在店舗に空きがないため、その所在位置のみの表示が表示される。今現在店舗に空き(空席)ない場合、例えば「空席少」、「混雑」、「満」、混雑数又は混雑率など、混雑状態を示す表示は表示されない。
【0057】
従来、飲食店等の店舗側においては、「空席少」「混雑」「満」といったような混雑状態を示す混雑状態情報を表示することは、ときに来店見込み客に対して「来てほしくない」というニュアンスになり、このような混雑状態情報を表示することに対してしばしば懸念する声がある。ユーザ側においては、空いている店舗もしくは予約可能な店舗の検索という目的を鑑みれば、少なくとも空いている店舗が見つかればよい。このため、本実施形態において、今現在店舗に空きがある場合には「空」といった空き状態情報の表示を行って自店舗の空席アピールし、一方、今現在店舗に空きがない場合や空きが少ない場合には「空席少」「混雑」「満」などのネガティブな混雑状態情報の表示を抑制することで、効果的な集客を実現する。
【0058】
(b)の画面A2(「List」表示形態)には、現在地周辺の店舗検索結果として、マップ上における店舗の所在位置に代えてユーザの現在位置から店舗A、店舗B、店舗C及び店舗Dまでの距離及び移動時間と、今店舗に空きがある場合には空き状態を示す「空」との空き状態情報の表示とが、リスト形式で表示されている。(a)の画面A2(「MAP」表示形態)と同様に、店舗A、店舗B及び店舗Dには今現在店舗に空きがあるため、その所在位置及び「空」の表示が表示されている一方、店舗Cには今現在店舗に空きがないため、その店舗Cの所在位置までの距離及び移動時間のみが表示される。混雑状態を示す表示は表示されない。
【0059】
ここで、マップ上の中央にユーザ端末30の現在位置(非図示)があるものとする。そして、ユーザが今空いている現在地周辺の店舗を検索し今すぐ予約を行うため、検索対象店舗は、ユーザのいる現在位置の周辺・近辺(例えば徒歩15分圏内の距離)に位置する店舗となる。仮にユーザのいる現在位置から遠方の店舗が検索されたとしても、物理的にユーザが今すぐ又は短時間内に(例えば予約後15分以内)来店できないためである。
【0060】
また、遠方の店舗にはユーザが今すぐ又は短時間内に来店できないため、店舗側として今現在リアルタイムに空席があるとはいっても、予約がなされた場合には座席を長時間確保(取り置き)しておかなければならず、これは営業機会の損出につながりかねない。よって上述の検索対象店舗をユーザ現在位置の周辺・近辺の店舗に限ることで、今現在リアルタイムに空席がある店舗にとっては、リアルタイムに今空いている座席について今すぐ予約を受け付けて、すぐに来店可能なユーザですぐに(例えば15分以内に)座席を埋めることができるとともに、これに伴う座席確保時間ひいては営業機会の損出を最小に抑制することができる。
【0061】
なお、以下の点にも言及する。
【0062】
・
図7(a)の画面A2(「MAP」表示形態)においてユーザがPOI表示をタッチ等の所定操作を行った場合、又は・
図7(b)の画面A2(「List」表示形態)においてユーザがリストのうち一つにタッチ等の所定操作を行った場合、店舗情報の詳細が表示される。店舗情報の詳細は、例えば、店舗の名称、店舗紹介、座席数、所在位置(住所)、電話番号、ユーザの現在位置からの距離及び移動時間である。
【0063】
・
図7(a)及び(b)の画面A2において、店舗Cに今現在店舗に空きがない場合、店舗Cの存在、即ち店舗CのPOI表示自体を非表示とすることもできる。この場合、今現在店舗に空きがある店舗A、店舗B及び店舗Dのみが表示される。
【0064】
・
図6の画面A1等において、ユーザが入力した検索条件(例えば「ジャンル」601、「人数」602)は、適宜変更し、再検索することができる。また、ユーザが一度入力した検索条件は店舗検索予約サーバ10又はユーザ端末30の何れか側で記憶しておき、次回以降検索条件が呼び出されることで、ユーザは再度の検索条件の入力を省略できる。
【0065】
図8は、本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。
図8の画面A2で、ユーザにより例えば「空」表示のある店舗AのPOIアイコンが選択(例えば押下操作)されると、画面A3へ遷移する。
【0066】
画面A3には、店舗A「カフェレストランA」の今すぐ予約を行うためのボタン801が表示されている。ユーザによりボタン801が選択(例えば押下操作)されると、画面A4へ遷移し、店舗Aの今すぐ予約が完了する。また、「ルートMAP」802が押下操作されると、これから来店しようとするユーザに対して店舗A「カフェレストランA」へのルートをマップ上に表示することもできる。
【0067】
店舗Aは今すぐ予約完了により予約人数分の座席を例えば15分間確保しておく必要があるが、15分経過してもユーザの来店がない場合には当該予約はキャンセル扱いされる。店舗検索予約サーバ10は、店舗Aの今すぐ予約が完了すると、空き情報管理DB101b(
図4)において、店舗Aの座席のうち、検索条件を満たす座席テーブル番号の「ステータス」を予約席(予約中)、「予約席確保時間」を15に変更する。
【0068】
図9は、本実施形態に係るユーザ端末の店舗検索予約画面の一例を示す図である。
図9は、
図8の変形例を示す。
図9の画面A2で、ユーザにより例えば「空」表示のある店舗AのPOIアイコンが選択(例えば押下操作)されると、画面A5へ遷移する。
【0069】
画面A5には、店舗A「カフェレストランA」における座席テーブルと、座席テーブル毎に空き情報(空席情報)が表示されている。ユーザが「空」と表示されている座席テーブルの中から、確保したい一の座席テーブルを選択操作する。なお、座席テーブルによってユーザにより入力された検索条件「人数」が座席毎に規定された「予約可能最低人数」を満たさない場合は、座席テーブルに空きがあっても座席確保を不可とするため、「空」と表示しないか、又は「空」と表示しても座席テーブルの選択操作を不可とさせる。
【0070】
図9の画面A5で、ユーザにより「空」表示のある一の座席テーブルが選択操作されると、画面A6へ遷移する。画面A6には、ユーザが選択した座席テーブルを今すぐ予約を行うためのボタン901が表示されている。ユーザによりボタン901が選択(例えば押下操作)されると、画面A7へ遷移し、ユーザにより選択された「座席の番号」(座席テーブル番号)と「残り確保時間」(予約席確保時間)が表示されて、店舗Aの今すぐ予約が完了する。また、「ルートMAP」902が押下操作されると、これから来店しようとするユーザに対して店舗A「カフェレストランA」へのルートをマップ上に表示することもできる。
【0071】
店舗Aは今すぐ予約完了によりユーザにより選択された座席テーブルを例えば15分間確保しておく必要があるが、15分経過してもユーザの来店がない場合には当該座席テーブルの予約はキャンセル扱いされる。店舗検索予約サーバ10は、店舗Aの今すぐ予約が完了すると、空き情報管理DB101b(
図4)において、店舗Aの座席テーブルのうち、ユーザにより選択された座席テーブル番号の「ステータス」を予約席(予約中)、「予約席確保時間」を15に変更する。
【0072】
図10は、本実施形態に係る予約席の使用状態を説明する図である。(a)は従来例のケースを示し、(b)は本実施形態のケースを示す。
【0073】
(a)従来例のケースとして、予約スロット管理式と呼ばれる予約管理方法についてまず説明する。店舗側は例えば当日夜の空席情報(例えば18:00~20:00、20:00-22:00など)をシステム上に登録することで、所定時間帯枠毎の予約を受け付ける。またもしくは、店舗側は例えば向こう一週間分の夜の空席情報(例えば18:00~20:00、20:00-22:00など)をシステム上に登録することで、所定時間帯枠毎の予約を受け付ける。これにより、店舗側は当日又は向こう一週間の客入り具合を推測の上予約席分と非予約席分とを予め計画的に配分し、当店舗としての客席率等の最適化・最大化を図る。ユーザはシステム上で予め登録された所定時間帯の枠内でのみ予約が可能となっている。ユーザは例えば18:12からといったような所定時間帯の枠外の予約はできない。
【0074】
その反面、店舗側の推測に反してある時間帯(例えば16:00の現在時点)で実際に座席の空きがが発生した場合、店舗側としてはすぐでも予約を受け付けて空き座席を埋めたいが、店舗側は空席情報の登録作業を行う必要があるため、予約を受け付けて実際に座席を埋められる迄の時間(例えば18:00~)にはタイムラグがある(例えば16:00~18:00の2時間のタイムラグ)。
【0075】
一方、(b)の本実施形態のケースの場合、ある時間帯(例えば16:00の現在時点)で実際に座席の空きが発生した場合、店舗の各座席テーブルにおける空席情報がリアルタイムに検知されることで、空き情報管理DB101b(
図4)において店舗の座席テーブル番号の「ステータス」がすぐに空席に更新される。同時にユーザから店舗座席の予約を受け付けることが可能となり、予約を受け付けからは座席確保時間のみの少ないタイムラグ(例えば15分)をもって、店舗周辺に位置するユーザにより迅速に(例えば16:15~)座席を埋めることが可能となる。また、ユーザが所定時間帯の枠内でしか予約ができないといったこともない。
【0076】
<情報処理>
本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10の情報処理について説明する。
(空き情報の更新処理)
図11は、本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10の空き情報の更新処理を示すフローチャート図である。
【0077】
S1:検出部102は、店舗の監視機器20から、店舗IDを含む起動信号を受信したか否かを判定する。監視機器20は、起動時、店舗IDを含む起動信号を店舗検索予約サーバ10に送信する。
【0078】
S2:検出部102は、店舗の監視機器20から、店舗ID、座席テーブル番号、及び検知した着席人数を含む座席テーブルが非空席状態を示す情報を受信したか否かを判定する。これら情報を受信した場合には、S4へ進む。
【0079】
S3:検出部102は、監視機器20から、店舗ID及び座席テーブル番号を含む及び座席テーブルが空席状態を示す情報を受信したか否かを判定する。これら情報を受信した場合は、S4へ進む。
【0080】
S4:更新部103は、空き情報管理DB101bの空き情報を更新する。具体的には、S2で、店舗ID、座席テーブル番号、及び検知した着席人数を含む座席テーブルが非空席状態を示す情報を受信した場合には、空き情報管理DB101b上、店舗IDの店舗における座席テーブル番号の座席テーブルの「ステータス」を、空席から着席中へ変更する。また、「着席人数」を、検知した着席人数へ変更する。また、「着席開始時刻」を、更新時の時刻へ変更する。また、S3で、店舗ID及び座席テーブル番号を含む座席テーブルが空席状態を示す情報を受信した場合には、空き情報管理DB101b上、店舗IDの店舗における座席テーブル番号の座席テーブルの「ステータス」を、着席中から空席へ変更する。また、「着席人数」を、0へ変更する。また、「着席開始時刻」を、リセットする。
【0081】
S5:検出部102は、店舗の監視機器20から、店舗IDを含む停止信号を受信したか否かを判定する。監視機器20は、例えば機器停止(シャットダウン)時などに、店舗IDを含む停止信号を店舗検索予約サーバ10に送信する。
【0082】
(表示制御処理)
図12は、本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10のユーザ端末30に対する表示制御処理を示すフローチャート図である。
【0083】
S21:検索部104は、ユーザ端末30から、ユーザ端末30の現在位置情報を含む店舗検索表示要求を受信したか否かを判定する。ユーザ端末30は、ユーザが空きのある周辺店舗を検索した場合、ユーザ端末30の現在位置情報を取得し、取得した在位置情報を含む店舗検索表示要求を店舗検索予約サーバ10に送信する。
【0084】
S22:検索部104は、店舗管理DB101aを参照し、店舗管理DB101aの「所在位置」と、ユーザ端末30の現在位置情報とに基づいて、ユーザ端末30の現在位置から近傍(所定範囲内)に位置する周辺店舗を検索する。
【0085】
S23:検索部104は、ユーザ端末30に近傍の周辺店舗が検索された場合、S24へ進む。
【0086】
S24:検索部104は、空き情報管理DB101bを参照し、検索された周辺店舗の空き情報を取得する。具体的には、空き情報の一例として、空き情報管理DB101bの「ステータス」である空席、着席中、又は予約席の情報である。
【0087】
なお、空き情報管理DB101bにおける店舗の「ステータス」は、上述したように出来るだけ短時間、望ましくはリアルタイムで検知されているため、店舗検索表示要求の時点における空き情報である。更にまた、一層のリアルタイム性を確保するため、店舗検索予約サーバ10(検出部102)が検索された当該周辺店舗の監視機器20に空席状態を問い合わせることで、最新の周辺店舗の空き情報を取得することも可能である。
【0088】
S25:表示制御部105は、店舗検索結果をユーザ端末の表示画面に当該周辺店舗の空き情報に応じた表示態様で配信し表示させる。より具体的に、表示制御部(配信部)105は、周辺店舗に空席がある場合には、周辺店舗の位置を示す表示部を、「空」を表示した第1の表示態様で表示し、周辺店舗に空席がない場合には、周辺店舗の位置を示す表示部を、「空席少」「混雑」「満」といった混雑情報を表示しない第2の表示態様で表示する(例えば
図7参照)。
【0089】
(予約受付処理)
図13は、本実施形態に係る店舗検索予約サーバ10の周辺店舗の予約受付処理を示すフローチャート図である。
【0090】
S31:予約受付部106は、ユーザ端末30から周辺店舗の予約要求を受信したか否かを判定する。ユーザがユーザ端末30の表示画面上で、「空」表示のある店舗を選択(例えば押下操作)した場合、ユーザ端末30から店舗検索予約サーバ10に対して当該店舗に対応する店舗ID及び予約人数を含む予約要求が送信される(例えば
図8参照)。
【0091】
S32:予約受付部106は、受信した予約要求を満たす空席があるか否か、即ち空き情報管理DB101bにおける当該店舗IDの座席のうち予約人数が「予約可能最低人数」を満たし且つ「ステータス」が空席である座席がある否かを判定する。S24及びS25の処理を経て、ユーザは「空」表示のある店舗を選択していることから言うまでもなく空席がある前提だが、「空」表示と予約要求時のタイムラグに起因して空席がなくなる可能性もあるためである。
【0092】
S33:予約受付部106は、予約要求を満たす空席がある場合、空席のある当該座席の「ステータス」を予約中に更新し、「予約席確保時間」に15分をセットする。なお、予約が完了した場合、表示制御部105は、ユーザ端末30の表示画面上、予約完了を示す旨の表示を表示させる(例えば
図8参照)。
【0093】
なお、予約受付部106は、S32で、予約要求を満たす空席がない場合には、ユーザ端末30の表示画面上、予約不可の表示を表示させることができる。
【0094】
S34:予約受付部106は、S33で「ステータス」を予約中に更新した座席の「ステータス」は、着席中か否かを判定する。着席中の場合にはS35へ進み、着席中でない場合にはS36へ進む。
【0095】
S35:予約受付部106は、当該座席の「ステータス」が着席中である場合、当該店舗の「予約席確保時間」を0リセットする。なお、ユーザが「予約席確保時間」内に来店し着席した場合、ユーザの着席が検出されて、当該座席の「ステータス」は自動的に着席中となる(例えば
図11のS2及びS4参照)
S36:予約受付部106は、当該座席の「ステータス」が着席中でない場合、当該座席の「ステータス」は予約中且つ「予約席確保時間」は0であるか否かを判定する。
【0096】
S37:予約受付部106は、当該座席の「ステータス」が予約中且つ「予約席確保時間」が0である場合、当該座席の「ステータス」を空席に更新し、「予約席確保時間」を0リセットする。上述したように、「予約席確保時間」は、「ステータス」が予約席である場合に、席を確保・取り置きしておく時間を示す。本実施形態に係る直前予約においては、店舗側が予約時点から例えば15分間、席の確保を確約するようになっている。「予約席確保時間」は時間経過とともにカウントダウンされ、「予約席確保時間」が0になると当該座席は開放されるとともに、「ステータス」が予約席から空席に変更される。
【0097】
<総括>
以上のように、本実施形態に係る店舗検索予約システム100によれば、今現在店舗に空きがある場合には「空」といった空き状態情報の表示を行って自店舗の空席アピールし、一方、今現在店舗に空きがない場合や空きが少ない場合には「空席少」「混雑」「満」などのネガティブな混雑状態情報の表示を抑制することで、効果的な集客を実現するこおtが可能である。
【0098】
なお、本発明の好適な実施の形態により、特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【0099】
・本実施形態に係る店舗の座席又はテーブルのみに限られず、利用者が利用可能であって数に限りがある設備であればよい。例えば、飲食店の個室、カラオケボックス、まんが喫茶のシート、貸与品などであってもよい。
【0100】
・ユーザ端末30の現在位置情報は、ユーザ端末30が現在位置する位置座標情報のみならず、ユーザ端末30が現在位置する地図上の住所、ユーザ端末30が現在位置する(又は所定近傍に位置する)最寄駅や建築物など目印となりうる施設の情報に代えてもよい。
【0101】
・ユーザ端末30に専用アプリケーションプログラムがインストールされている場合、ユーザ端末30に専用アプリケーションが上述の店舗検索予約サーバ10のよる表示制御部105の機能を実現することも可能である。この場合、ユーザ端末30の専用アプリケーションにより実現された表示制御部105は、ユーザ端末30の専用アプリケーションの制御の下、店舗検索予約サーバ10から応答された店舗検索結果に基づいて、ユーザ端末30の表示画面に、周辺店舗の空き情報に応じて、周辺店舗の空き状態を示す空き状態情報を表示し、周辺店舗の混雑状態を示す混雑状態情報は非表示になるように表示する。より具体的には例えば、周辺店舗に空きがある場合には、周辺店舗の位置を示す表示部を、空き状態情報を表示した第1の表示態様で表示し、周辺店舗に空きがない場合には、周辺店舗の位置を示す表示部を、混雑情報を非表示した第2の表示態様で表示する。
【符号の説明】
【0102】
10 店舗検索予約サーバ
20 監視機器
21 センサー
22 カメラ
30 ユーザ端末
40 デジタルサイネージ
50 ネットワーク
100 店舗検索予約システム
101 記憶部
102 検出部
103 更新部
104 検索部
105 表示制御部
106 予約受付部