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特開2022-61276通信管理装置、通信管理方法、通信管理プログラムおよび通信管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061276
(43)【公開日】2022-04-18
(54)【発明の名称】通信管理装置、通信管理方法、通信管理プログラムおよび通信管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/58 20060101AFI20220411BHJP
【FI】
H04M3/58 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020169178
(22)【出願日】2020-10-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-01-13
(71)【出願人】
【識別番号】511271845
【氏名又は名称】アイティオール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123526
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 壮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100125036
【弁理士】
【氏名又は名称】深川 英里
(72)【発明者】
【氏名】鹿島 雄介
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201BB04
5K201BC08
5K201BD01
5K201CA01
5K201CB04
5K201EB01
5K201EB06
5K201EC03
5K201EC06
5K201ED01
5K201ED04
(57)【要約】
【課題】外線電話端末と内線電話端末との通信の利便性を向上させることができる通信管理装置、通信管理方法、通信管理プログラムおよび通信管理システムを提供すること。
【解決手段】携帯電話端末a~fから送信される携帯着信指示を入力すると、内線電話端末N1~N3に内線着信指示を送信し、内線電話端末N1~N3から送信される着信応答指示に基づいて、携帯電話端末a~fに着信応答指示を送信する着信制御部11bと、内線電話端末N1~N3から送信される内線通話要求に基づいて、携帯電話端末a~fに外線電話端末G1への通話要求発信処理を行わせ、携帯電話端末a~fから送信される携帯発信応答指示を入力すると、内線電話端末N1~N3に内線発信応答指示を送信する発信制御部11cと、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との間で携帯電話端末a~fを介して音声通信制御を行う通信制御部11aとを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置であって、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御部と、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求に基づいて、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御部と、
前記携帯電話端末における携帯音声情報と前記内線電話端末における内線音声情報とを相互に変換する音声情報変換部と、
前記着信制御部または前記発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記音声情報変換部に前記携帯音声情報と前記内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御部と
を備える通信管理装置。
【請求項2】
前記携帯電話端末および前記内線電話端末が複数設定されており、
前記着信制御部は、
複数の前記携帯電話端末のいずれかから送信される前記携帯着信指示を入力すると、複数の前記内線電話端末に前記内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、複数の前記内線電話端末のいずれかから送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯着信指示を送信した前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信し、
前記発信制御部は、
複数の前記内線電話端末のいずれかから送信される前記内線通話要求、外線電話番号および内線識別情報に基づいて、前記内線識別情報に対応付けられた携帯識別情報を抽出して前記携帯識別情報によって識別される前記携帯電話端末に前記通話要求発信処理を行わせ、前記携帯電話端末から送信される前記携帯発信応答指示を入力すると、前記内線通話要求、前記外線電話番号および前記内線識別情報を送信した前記内線電話端末に前記内線発信応答指示を送信する請求項1に記載の通信管理装置。
【請求項3】
前記携帯電話端末と通信登録処理を行う通信登録処理部を備え、
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信されるBDアドレスおよび携帯識別情報を入力すると、前記BDアドレスと前記携帯識別情報とを対応付けて携帯情報記憶部に記憶し、
前記発信制御部は、
前記内線電話端末から送信される前記内線通話要求および内線識別情報に基づいて、前記内線識別情報と前記携帯識別情報とを対応付けて記憶する内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出し、前記携帯識別情報に対応付けられた前記BDアドレスを前記携帯情報記憶部から抽出して、前記BDアドレスに対応する前記携帯電話端末に前記通話要求発信処理を行わせる請求項1または請求項2に記載の通信管理装置。
【請求項4】
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される携帯識別情報抽出指示信号を入力すると、前記内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出して前記携帯情報記憶部に記憶する請求項3に記載の通信管理装置。
【請求項5】
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される携帯識別情報要求を入力すると、前記携帯情報記憶部が記憶する前記携帯識別情報を抽出して当該携帯電話端末に表示させ、ユーザ操作によって選択的に入力される前記携帯識別情報を当該携帯電話端末が送信すると、前記携帯識別情報を入力して前記BDアドレスと対応付けて前記携帯情報記憶部に記憶する請求項4に記載の通信管理装置。
【請求項6】
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される前記携帯識別情報要求を入力すると、前記携帯情報記憶部が記憶する前記携帯識別情報が前記BDアドレスと対応付けられているか否かを判定し、前記BDアドレスと対応付けられていない前記携帯識別情報を抽出して当該携帯電話端末に表示させる請求項5に記載の通信管理装置。
【請求項7】
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置における通信管理方法であって、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御ステップと、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求に基づいて、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御ステップと、
前記着信制御ステップまたは前記発信制御ステップによって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、音声情報変換部に携帯音声情報と内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御ステップと
を含む通信管理方法。
【請求項8】
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置における通信管理プログラムであって、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御ステップと、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求に基づいて、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御ステップと、
前記着信制御ステップまたは前記発信制御ステップによって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、音声情報変換部に携帯音声情報と内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御ステップと
を含む通信管理プログラム。
【請求項9】
外線電話端末と通信を行う携帯電話端末に接続される通信管理装置と、前記通信管理装置と内線電話端末との間に接続される通信管理サーバとを備え、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理システムであって、
前記通信管理装置は、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記通信管理サーバに内線着信指示を送信し、前記通信管理サーバの内線着信制御部から送信される着信応答指示を入力すると、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御部と、
前記通信管理サーバの内線発信制御部から送信される通話要求発信指示を入力すると、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記通信管理サーバに内線発信応答指示を送信する発信制御部と、
前記携帯電話端末における携帯音声情報と前記内線電話端末における内線音声情報とを相互に変換する音声情報変換部と、
前記着信制御部または前記発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記音声情報変換部に前記携帯音声情報と前記内線音声情報とを相互に変換させて、前記携帯電話端末と前記通信管理サーバとの間で音声通信制御を行う通信制御部とを備え、
前記通信管理サーバは、
前記着信制御部から送信される前記内線着信指示を入力すると、前記内線電話端末に前記内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示を入力すると、前記通信管理装置に前記着信応答指示を送信する内線着信制御部と、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求を入力すると、前記通信管理装置に通話要求発信指示を送信し、前記発信制御部から送信される前記内線発信応答指示を入力すると、前記内線発信応答指示を前記内線電話端末に送信する内線発信制御部と、
前記内線着信制御部または前記内線発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記通信管理装置と前記内線電話端末との間で音声通信制御を行う内線通信制御部とを備える通信管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信管理装置、通信管理方法、通信管理プログラムおよび通信管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、オフィスなどにおいて外線電話端末と内線電話端末との通信管理を行う通信管理システムが利用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような通信管理システムは、外線電話端末が接続される外線電話網と内線電話端末とが有線の電話回線で接続され、着信時においては内線電話端末が着信処理を行い、発信時においては内線電話端末が外線電話端末に発信するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-91552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような通信管理システムでは、有線の電話回線によって固定されたシステムとなっており、内線電話端末を利用する際の自由度が低いという問題がある。
【0005】
以上に鑑みて、本発明は、外線電話端末と内線電話端末との通信の利便性を向上させることができる通信管理装置、通信管理方法、通信管理プログラムおよび通信管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置であって、前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御部と、前記内線電話端末から送信される内線通話要求に基づいて、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御部と、前記携帯電話端末における携帯音声情報と前記内線電話端末における内線音声情報とを相互に変換する音声情報変換部と、前記着信制御部または前記発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記音声情報変換部に前記携帯音声情報と前記内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、外線電話端末と内線電話端末との通信の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態としての通信管理システムを示す全体構成図である。
図2】携帯電話通信管理テーブルを示す説明図である。
図3】内線通信管理テーブルを示す説明図である。
図4】通話管理テーブルを示す説明図である。
図5】携帯電話端末を登録するときの登録処理の動作を示すシーケンス図である。
図6図5のステップS11における携帯電話端末の設定画面の様子を示す説明図である。
図7】外線電話端末から携帯電話端末に着信があったときの着信時の処理を示すシーケンス図である。
図8】内線電話端末から携帯電話端末を介して外線電話端末に発信するときの発信時の処理を示すシーケンス図である。
図9】外線電話端末と内線電話端末とが互いに通話を行う処理を示すシーケンス図である。
図10】通信管理システムの変形例を示す全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
以下、本発明の実施形態における通信管理装置、通信管理方法、通信管理プログラムおよび通信管理システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態としての通信管理システム1を示す全体構成図である。
通信管理システム1は、携帯電話ゲートウェイ10,20(通信管理装置)と、内線電話管理サーバ30(通信管理サーバ)と、内線電話端末N1~N3と、携帯電話端末a~fと、外線電話端末G1とを備えている。
携帯電話ゲートウェイ10,20と、内線電話管理サーバ30と、内線電話端末N1~N3とは、ネットワークを介して互いに接続されている。
なお、図1において、携帯電話ゲートウェイ10,20のうち携帯電話ゲートウェイ10の構成のみを示しており、携帯電話ゲートウェイ20の構成を便宜上省略して示しているが、これら携帯電話ゲートウェイ10,20の構成は同じであることは言うまでもない。
【0010】
ここでは、携帯電話ゲートウェイ10,20の構成が同一であるため、携帯電話ゲートウェイ10の構成のみを説明する。
携帯電話ゲートウェイ10は、携帯電話端末a~fと内線電話端末N1~N3との間に接続されて、携帯電話端末a~fを介して外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3とで通話を行わせるものである。具体的には、携帯電話ゲートウェイ10は、携帯電話端末a~fと内線電話管理サーバ30との間に接続される。
携帯電話ゲートウェイ10は、制御部11と、携帯電話通信部12と、クラウド通信部13と、記憶部14(携帯情報記憶部)とを備えている。
制御部11は、例えば、プロセッサ、CPU等の演算手段によって実現され、各種のメモリ、ハードディスク等の記憶手段と協働して機能し、各種のプログラムを実行する。この制御部11は、通信制御部11aと、着信制御部11bと、発信制御部11cと、音声情報変換部11dと、通信登録処理部11eとを備えている。
【0011】
通信制御部11aは、各種のプログラムを実行して各種構成部及び各機能部間の制御及び装置全体の制御を実行する。また、通信制御部11aは、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3とが通話接続された状態において、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との間で、携帯電話端末a~fを介して音声通信制御を行う。なお、音声通信制御とは、音声情報の送受信を制御することをいう。
着信制御部11bは、外線電話端末G1から外線通話要求があった場合に、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3とを通話接続するものである。なお、外線通話要求とは、外線電話端末G1が、内線電話端末N1~N3に通話の開始を要求するものである。また、通話接続とは、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との間で、通話要求と応答を相互に送受信することによって通話が可能になることをいう。
【0012】
この着信制御部11bは、携帯電話端末a~fから送信される携帯着信指示を入力すると、通話IDを生成し、図2に示す携帯電話通信管理テーブルにおいて、通話IDと携帯電話番号とを対応付けて記憶する。そして、着信制御部11bは、登録されている全ての内線電話端末N1~N3に内線電話管理サーバ30を介して内線着信指示を送信して着信処理を行わせる。なお、着信処理とは、例えば、音、振動または光などによって、着信があったことをユーザに知らせる動作を行う処理をいう。
さらに、着信制御部11bは、内線電話端末N1~N3から送信される着信応答指示に基づいて、携帯着信指示を送信した携帯電話端末a~fに着信応答指示を送信して着信応答処理を行わせる。すなわち、着信制御部11bは、内線電話端末N1~N3から内線電話管理サーバ30を介して送信される着信応答指示を入力すると、携帯着信指示を送信した携帯電話端末a~fに着信応答指示を送信する。
なお、着信応答指示とは、着信指示に対して電話を取るなどのユーザによる応答操作によって内線電話端末N1~N3が応答処理を行ったことを示すものである。
また、着信応答処理とは、外線電話端末G1から送信される外線通話要求に対して通話開始の応答を行う処理をいうものであり、着信応答を携帯通信網に送信する処理をいう。
携帯電話端末a~fが着信応答を送信する先は、無線基地局であってもよいし、無線基地局を介した外線電話端末G1であってもよい。
【0013】
発信制御部11cは、内線電話端末N1~N3から内線通話要求があった場合に、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3とを通話接続するものである。なお、内線通話要求とは、内線電話端末N1~N3が外線電話端末G1に通話の開始を要求するものである。
この発信制御部11cは、内線電話端末N1~N3から送信される内線通話要求に基づいて、対応する携帯電話端末a~fに通話要求発信指示を送信して外線電話端末への通話要求発信処理を行わせる。なお、通話要求発信処理とは、外線電話端末に電話をかける処理をいうものであり、すなわち外線電話番号に対応する外線電話端末に通話要求を発信する処理をいう。
また、発信制御部11cは、携帯電話端末a~fから送信される携帯発信応答指示を入力すると、内線通話要求を送信した内線電話端末N1~N3に内線電話管理サーバ30を介して内線発信応答指示を送信する。
【0014】
音声情報変換部11dは、携帯音声情報と内線音声情報とを相互に変換する処理を行う。携帯音声情報とは、携帯電話端末a~fにおいて処理される音声信号からなる音声情報である。また、内線音声情報とは、内線電話端末N1~N3において処理される音声信号からなる音声情報である。
通信登録処理部11eは、携帯電話端末a~fから送信される起動信号を入力すると、後述する内線電話管理サーバ30の記憶部33から携帯電話番号を抽出し記憶部14に記憶する。すなわち、通信登録処理部11eは、携帯電話端末a~fから送信される起動信号を入力すると、携帯電話番号要求を内線電話管理サーバ30に送信し、内線電話管理サーバ30から送信される携帯電話番号を入力すると記憶部14に記憶する。また、通信登録処理部11eは、携帯電話端末a~fから送信される携帯電話番号要求を入力すると、図2に示す携帯電話通信管理テーブルを読み出して、携帯電話番号がMACアドレス(またはBDアドレス)と対応付けられて登録されているか否かを判定し、対応付けられて登録されていない携帯電話番号のみを抽出して携帯電話端末a~fに送信する。なお、通信登録処理部11eは、全ての携帯電話番号がMACアドレス(またはBDアドレス)と対応付けられて登録されていると判定すると、登録済み信号を携帯電話端末a~fに送信する。さらに、通信登録処理部11eは、携帯電話端末a~fから送信される携帯電話番号登録指示、携帯電話番号およびMACアドレス(またはBDアドレス)を入力すると、図2の携帯電話通信管理テーブルに示すように、MACアドレス(またはBDアドレス)と携帯電話番号を対応付けて記憶部14に記憶する。
【0015】
携帯電話通信部12は、例えば、外部機器との情報の送受信を行う各種通信デバイスなどからなり、例えばBLUETOOTH(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の通信規格を利用して携帯電話端末a~cと無線による通信を行ったり、または有線による通信を行ったりする。
クラウド通信部13は、例えば、外部機器との情報の送受信を行う各種通信デバイスなどからなり、インターネットなどのネットワークを介して内線電話管理サーバ30と通信を行う。なお、クラウド通信部13は、有線による通信であってもよいし、Wi-Fi(登録商標)等を利用した無線による通信であってもよい。
記憶部14は、例えば、ハードディスクやメモリなどからなり、携帯電話番号を登録するための設定画面情報などの他、各種プログラムや作業データなどを記憶する。また、記憶部14は、図2に示す携帯電話通信管理テーブルを記憶する。
携帯電話通信管理テーブルは、MACアドレス(またはBDアドレス)と携帯電話番号と通話IDとが対応付けられたものである。なお、MACアドレスとは、携帯電話端末a~fにユニークに割り当てられる識別情報であり、携帯電話端末a~fをそれぞれ識別するための携帯電話識別情報である。同様に、BDアドレス(Bluetooth Device Address)とは、携帯電話端末a~fにユニークに割り当てられる識別情報であり、携帯電話端末a~fをそれぞれ識別するための携帯電話識別情報である。
また、携帯電話番号とは、携帯電話端末a~fの自身の電話番号をいうものであり、携帯電話端末a~fのそれぞれを識別するための携帯識別情報として機能する。
【0016】
内線電話管理サーバ30は、携帯電話ゲートウェイ10,20と内線電話端末N1~N3との間に接続されて、携帯電話ゲートウェイ10,20と内線電話端末N1~N3との間で通信を行うものである。
内線電話管理サーバ30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33(内線情報記憶部)とを備えている。
制御部31は、例えば、プロセッサ、CPU等の演算手段によって実現され、各種のメモリ、ハードディスク等の記憶手段と協働して機能し、各種のプログラムを実行する。この制御部31は、内線通信制御部31aと内線着信制御部31bと内線発信制御部31cとを備えている。
【0017】
内線通信制御部31aは、各種のプログラムを実行して各種構成部及び各機能部間の制御及び装置全体の制御を実行する。また、内線通信制御部31aは、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3とが通話接続された状態において、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との間で、携帯電話端末a~fを介して音声通信制御を行う。
さらに、内線通信制御部31aは、携帯電話ゲートウェイ10,20の通信登録処理部11eから送信される携帯電話番号要求を入力すると、内線通信管理テーブルを読み出し、対応する携帯電話番号を抽出して、携帯電話ゲートウェイ10,20に送信する。
また、内線通信制御部31aは、通信サービス提供管理者による事前の登録操作によって通信サービス提供管理端末から送信されるゲートウェイ番号、内線番号、携帯電話番号および初期接続情報を対応付けて、図3に示す内線通信管理テーブルとして記憶部33に記憶する。なお、ゲートウェイ番号とは、携帯電話ゲートウェイ10,20にユニークに割り当てられる識別情報であり、携帯電話ゲートウェイ10,20をそれぞれ識別するための管理装置識別情報である。また、内線番号とは、内線電話端末N1~N3にユニークに割り当てられ、内線電話端末N1~N3をそれぞれ識別するための識別情報である。すなわち、内線番号は、内線識別情報として機能する。
【0018】
内線着信制御部31bは、外線電話端末G1から外線通話要求が送信されると、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との通話接続を行うものである。
この内線着信制御部31bは、携帯電話ゲートウェイ10,20から送信される内線着信指示、外線電話番号、携帯電話番号および通話IDを入力すると、図3に示す内線通信管理テーブルを読み出して、携帯電話番号に対応するゲートウェイ番号および内線番号を抽出する。そして、内線着信制御部31bは、図4の通話管理テーブルに示すように、通話IDと内線番号と携帯電話番号とゲートウェイ番号とを対応付けて記憶部33に記憶する。なお、外線電話番号とは、携帯電話端末a~fと通話を行う外部の外線電話端末の電話番号をいう。また、通話IDとは、通話接続ごとに一時的に設定されるものであり、相互に通話する端末を識別するための識別情報をいう。
また、内線着信制御部31bは、内線電話端末N1~N3から送信される着信応答指示および通話IDを入力すると、図4の通話管理テーブルを読み出して、通話IDに対応するゲートウェイ番号および携帯電話番号を抽出する。そして、内線着信制御部31bは、信応答指示、携帯電話番号および通話IDをゲートウェイ番号に対応する携帯電話ゲートウェイ10に送信する。
【0019】
内線発信制御部31cは、内線電話端末N1~N3から内線通話要求が送信されると、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との通話接続を行うものである。
内線発信制御部31cは、内線電話端末N1~N3から送信される内線通話要求、外線電話番号、内線番号および通話IDを入力すると、図3に示す内線通信管理テーブルを読み出して、内線番号に対応するゲートウェイ番号および携帯電話番号を抽出し、図4の通話管理テーブルに示すように、通話IDと内線番号と携帯電話番号とゲートウェイ番号とを対応付けて記憶部33に記憶する。そして、内線発信制御部31cは、通話要求発信指示、外線電話番号、携帯電話番号および通話IDをゲートウェイ番号に対応する携帯電話ゲートウェイ10に送信する。
また、内線発信制御部31cは、携帯電話ゲートウェイ10,20から送信される内線発信応答指示および通話IDを入力すると、図4に示す通話管理テーブルに基づいて通話IDから内線番号を抽出し、当該内線番号に対応する内線電話端末N1~N3に内線発信応答指示および通話IDを送信する。
【0020】
通信部32は、例えば、外部機器との情報の送受信を行う各種通信デバイスなどからなり、インターネットなどのネットワークを介して携帯電話ゲートウェイ10,20と通信を行う。
記憶部33は、例えば、ハードディスクやメモリなどからなり、各種プログラムや作業データなどを記憶する。また、記憶部33は、図3に示す内線通信管理テーブルおよび図4に示す通話管理テーブルを記憶する。
内線通信管理テーブルは、ゲートウェイ番号、内線番号、携帯電話番号および初期接続情報が対応付けられたものである。この内線通信管理テーブルは、通信サービス提供管理端末から送信される情報に基づいて、内線通信制御部31aによって事前に記憶されるものである。なお、内線通信管理テーブルにおける「初期接続」とは、内線電話端末N1~N3から送信される内線通話要求を内線発信制御部31cが入力したときに、通話要求発信指示を送信する携帯電話端末a~fのデフォルトの送信先として識別される初期接続情報である。
通話管理テーブルは、通話ID、内線番号、携帯電話番号およびゲートウェイ番号が対応付けられたものであり、通話接続時に一時的に利用されるものである。
【0021】
内線電話端末N1~N3は、例えば、ネットワークに接続可能なIP電話機やスマートフォンなどからなる。内線電話端末N1~N3は、内線通話要求、着信応答指示および内線音声情報などを内線電話管理サーバ30に送信したり、着信処理を行ったりする。
携帯電話端末a~fは、例えば、BLUETOOTH(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等により通信可能なスマートフォンなどからなる。携帯電話端末a~fは、携帯着信指示および携帯発信応答指示などを携帯電話ゲートウェイ10,20に送信したり、携帯電話ゲートウェイ10,20からの指示のもと通話要求発信処理を行ったりする。
外線電話端末G1は、電話端末やスマートフォンなどからなり、外線通話要求、外線発信応答および携帯音声情報を携帯電話端末a~fに送信する。
【0022】
次に、通信管理システム1における携帯電話端末a~fの登録処理について説明する。
図5は、登録処理の動作を示すシーケンス図である。
なお、図3の内線通信管理テーブルについては、通信サービス提供管理端末から送信されるゲートウェイ番号、内線番号、携帯電話番号および初期接続情報を対応付けて、内線通信制御部31aが記憶部33に予め記憶している。
また、通信管理システム1においては、携帯電話端末a~fおよび内線電話端末N1~N3の全ての組み合わせにおいて同様に動作するが、ここでは、説明の便宜上、携帯電話端末aおよび内線電話端末N1の組み合わせについてのみ説明する。
【0023】
携帯電話端末aが、ユーザからの起動操作によって起動すると、携帯電話端末aは、起動信号を携帯電話ゲートウェイ10,20に無線により送信する(ステップS1)。起動信号とは、携帯電話端末を起動させたときに送信される信号であって、携帯識別情報を記憶部33から抽出して記憶部14に記憶するための携帯識別情報抽出指示信号である。
携帯電話ゲートウェイ10,20の通信登録処理部11eは、その起動信号を入力すると、内線電話管理サーバ30の記憶部33から予め登録されている携帯電話番号を抽出して記憶部14に記憶する。すなわち、通信登録処理部11eは、その起動信号を入力すると、記憶部14から自身のゲートウェイ番号を抽出して、当該ゲートウェイ番号と予め登録されている携帯電話番号を要求する携帯電話番号要求とを内線電話管理サーバ30にそれぞれ送信する(ステップS2)。内線電話管理サーバ30の内線通信制御部31aは、それら携帯電話番号要求およびゲートウェイ番号を入力すると、図3の内線通信管理テーブルを読み出して、ゲートウェイ番号に対応する携帯電話番号をすべて抽出し、それら携帯電話番号をゲートウェイ番号に対応する携帯電話ゲートウェイ10,20に送信する(ステップS3)。例えば、内線通信制御部31aは、ゲートウェイ番号「GW01」を入力すると、対応する携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」~「090-cccc-cccc」までを抽出して、携帯電話ゲートウェイ10に送信する。一方、内線通信制御部31aは、ゲートウェイ番号「GW02」を入力すると、対応する携帯電話番号「090-dddd-dddd」~「090-ffff-ffff」までを抽出して、携帯電話ゲートウェイ20に送信する。
【0024】
通信登録処理部11eは、それら携帯電話番号を入力すると、記憶部14に記憶する(ステップS4)。
この状態から、ユーザからの登録操作により携帯電話端末aが登録処理を行う。すなわち、携帯電話端末aが、携帯電話番号を携帯電話ゲートウェイ10に登録するための設定画面を要求する設定画面送信要求を携帯電話ゲートウェイ10に送信する(ステップS5)。なお、このとき、携帯電話端末aは、LAN接続等により携帯電話ゲートウェイ10にアクセスする。
携帯電話ゲートウェイ10の通信登録処理部11eは、その設定画面送信要求を入力すると、携帯電話端末a~fの携帯電話番号をMACアドレスと対応付けて記憶するための設定画面情報を記憶部14から読み出し、携帯電話端末aに送信する(ステップS6)。
【0025】
携帯電話端末aは、その設定画面情報を入力すると、自身の画面に設定画面を表示する(ステップS7)。そして、その設定画面をユーザが目視しながら、携帯電話番号の登録操作を行うと、携帯電話端末aは、携帯電話番号要求およびMACアドレスを携帯電話ゲートウェイ10に送信する(ステップS8)。通信登録処理部11eは、それら携帯電話番号要求およびMACアドレスを入力すると、記憶部14が記憶する全ての携帯電話番号を読み出し、これら事前に記憶された携帯電話番号が、既にMACアドレスと対応付けられて登録されているか否かを携帯電話通信管理テーブルに基づいて判定する(ステップS9)。
通信登録処理部11eは、携帯電話番号が既にMACアドレスと対応付けられて登録されていると判定すると、その携帯電話番号を抽出するとこなく処理を続け、携帯電話番号が既にMACアドレスと対応付けられて登録されていないと判定すると、その携帯電話番号を抽出する。すなわち、通信登録処理部11eは、MACアドレスと対応付けられて登録されていない携帯電話番号のみを抽出する。
なお、通信登録処理部11eは、記憶部14が記憶する全ての携帯電話番号が、既にMACアドレスと対応付けられて登録されていると判定すると、登録済み信号を携帯電話端末aに送信して、登録済みであることを携帯電話端末aに表示させる。
【0026】
通信登録処理部11eは、MACアドレスと対応付けられて登録されていない携帯電話番号のみを携帯電話番号を携帯電話端末aに送信し(ステップS10)、携帯電話端末aに表示させる(ステップS11)。すなわち、通信登録処理部11eが、携帯電話番号を携帯電話端末aに送信すると、携帯電話端末aは、図6に示すように、その携帯電話番号を自身の画面に表示する。
ユーザが所定の携帯電話番号を選択的にタッチするなどの登録操作を行うと、携帯電話端末aは、携帯電話番号登録指示、ユーザからの登録操作による携帯電話番号およびMACアドレスを携帯電話ゲートウェイ10に送信する(ステップS12)。例えば、ユーザが、図6に示す設定画面において、「090-aaaa-aaaa」をタッチすると、携帯電話端末aは、携帯電話番号登録指示、携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」およびMACアドレス「ab:cd:ef:gh:ij:aa」を携帯電話ゲートウェイ10に送信する。
通信登録処理部11eは、それら携帯電話番号登録指示、携帯電話番号およびMACアドレスを入力すると、図2の携帯電話通信管理テーブルに示すように、入力したMACアドレスと携帯電話番号とを対応付けて記憶部14に記憶する(ステップS13)。
なお、これらステップS1~S13が登録制御ステップとなる。
このようにして、携帯電話端末a~fが、携帯電話ゲートウェイ10,20に登録される。
【0027】
次いで、通信管理システム1における着信時の処理について説明する。
図7は、外線電話端末G1から携帯電話端末aに着信があったときの着信時の処理を示すシーケンス図である。
なお、図5に示す登録処理については、携帯電話端末a~fについて終えているものとし、携帯電話端末a~fは、それぞれ登録された携帯電話ゲートウェイ10,20に、BLUETOOTH(登録商標)により無線接続されているものとする。
また、通信管理システム1においては、携帯電話端末a~f、内線電話端末N1~N3および携帯電話ゲートウェイ10,20の全ての組み合わせにおいて同様に動作するが、ここでは、説明の便宜上、携帯電話端末a、内線電話端末N1および携帯電話ゲートウェイ10の組み合わせについてのみ説明する。
【0028】
まず、外線電話端末G1のユーザが携帯電話端末aの電話番号に電話をかける。すなわち、外線電話端末G1が外線通話要求および自身の外線電話番号を携帯電話端末aに送信する(ステップS20)。携帯電話端末aは、それら外線通話要求および外線電話番号を入力すると、着信処理を行う(ステップS21)。すなわち、携帯電話端末aは、外線電話番号を表示しコール音を報音する。そして、携帯電話端末aは、携帯着信指示、外線電話番号および自身の携帯電話番号を携帯電話ゲートウェイ10に送信する(ステップS22)。
携帯電話ゲートウェイ10の着信制御部11bは、それら携帯着信指示、外線電話番号および携帯電話番号を入力すると、通話IDを生成し、図2に示す携帯電話通信管理テーブルにおいて、携帯電話番号と通話IDとを対応付けて記憶部14に記憶する。そして、着信制御部11bは、対応する全ての内線電話端末N1~N3に内線電話管理サーバ30を介して内線着信指示を送信して、着信処理を行わせる。すなわち、着信制御部11bは、内線着信指示、外線電話番号、携帯電話番号および通話IDを内線電話管理サーバ30に送信する(ステップS23)。
【0029】
内線電話管理サーバ30の内線着信制御部31bは、それら内線着信指示、外線電話番号、携帯電話番号および通話IDを入力すると、図3に示す内線通信管理テーブルを読み出して、携帯電話番号に対応する全ての内線番号および一つのゲートウェイ番号を抽出する。具体的には、内線着信制御部31bは、内線通信管理テーブルを読み出して、携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」に対応する全ての内線番号「N01」,「N02」,「N03」およびゲートウェイ番号「GW01」を抽出する。
そして、内線着信制御部31bは、図4に示す通話管理テーブルにおいて、通話IDと携帯電話番号とゲートウェイ番号とを対応付けて記憶する(ステップS24)。具体的には、内線着信制御部31bは、通話管理テーブルに、通話ID「XX」と、携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」と、ゲートウェイ番号「GW01」とを対応付けて記憶する。
さらに、内線着信制御部31bは、抽出した全ての内線番号に対応する内線電話端末N1~N3に、内線着信指示、外線電話番号および通話IDを送信する(ステップS25)。
内線電話端末N1~N3は、それら内線着信指示、外線電話番号および通話IDを入力すると、着信処理を行う(ステップS26)。すなわち、内線電話端末N1~N3は、自身の画面に外線電話番号を表示してコール音を報音する。
【0030】
ここでは、内線電話端末N1~N3のうち、内線電話端末N1のユーザが受話器を取るなどの着信操作を行ったものとする。
内線電話端末N1は、内線電話管理サーバ30を介して着信応答指示を携帯電話ゲートウェイ10に送信する。すなわち、内線電話端末N1は、着信応答指示、自身の内線番号および通話IDを内線電話管理サーバ30に送信する(ステップS27)。
内線電話管理サーバ30の内線着信制御部31bは、それら着信応答指示、内線番号および通話IDを入力すると、図4に示す通話管理テーブルに、通話IDに対応する携帯電話番号とゲートウェイ番号とに対応付けて内線番号を記憶する(ステップS28)。
具体的には、内線着信制御部31bは、通話管理テーブルにおいて、通話ID「XX」と、内線番号「N01」と、携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」と、ゲートウイ番号「GW01」とを対応付けて記憶する。これにより、通話IDと内線番号と携帯電話番号とゲートウェイ番号とが対応付けられて記憶される。
【0031】
さらに、内線着信制御部31bは、通話管理テーブルを読み出して、通話IDに対応するゲートウェイ番号および携帯電話番号を抽出する(ステップS29)。具体的には、内線着信制御部31bは、通話管理テーブルを読み出して、通話ID「XX」に対応する携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」およびゲートウェイ番号「GW01」を抽出する。
そして、内線着信制御部31bは、ゲートウェイ番号に対応する携帯電話ゲートウェイ10に着信応答指示、携帯電話番号および通話IDを送信する(ステップS30)。
【0032】
携帯電話ゲートウェイ10の着信制御部11bは、それら着信応答指示、携帯電話番号および通話IDを入力すると、携帯電話通信管理テーブルを読み出して、通話IDおよび携帯電話番号に対応するMACアドレスを抽出する(ステップS31)。具体的には、着信制御部11bは、携帯電話通信管理テーブルを読み出して、通話ID「XX」および携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」に対応するMACアドレス「ab:cd:ef:gh:ij:aa」を抽出する。
そして、着信制御部11bは、MACアドレスに対応する携帯電話端末aに着信応答指示を送信する(ステップS32)。
携帯電話端末aは、その着信応答指示を入力すると、着信応答処理を行う(ステップS33)。
なお、これらステップS20~S33が着信制御ステップとなる。
これにより、外線電話端末G1と内線電話端末N1とが通話接続される。
【0033】
次いで、通信管理システム1における発信時の処理について説明する。
図8は、内線電話端末N1から携帯電話端末aを介して外線電話端末に発信するときの発信時の処理を示すシーケンス図である。
なお、図5に示す登録処理については、携帯電話端末a~fについて終えているものとし、携帯電話端末a~fは、それぞれ登録された携帯電話ゲートウェイ10,20に、BLUETOOTH(登録商標)により無線接続されているものとする。
また、通信管理システム1においては、携帯電話端末a~f、内線電話端末N1~N3および携帯電話ゲートウェイ10,20の全ての組み合わせにおいて同様に動作するが、ここでは、説明の便宜上、携帯電話端末a、内線電話端末N1および携帯電話ゲートウェイ10の組み合わせについてのみ説明する。
【0034】
まず、内線電話端末N1のユーザが内線電話端末N1から外線電話番号に電話をかける。
すなわち、内線電話端末N1が内線電話管理サーバ30を介して携帯電話ゲートウェイ10に内線通話要求を送信する(ステップS40)。つまり、内線電話端末N1が、内線電話管理サーバ30に内線通話要求、外線電話番号、自身の内線番号および通話IDを送信する。
内線電話管理サーバ30の内線発信制御部31cは、それら内線通話要求、外線電話番号、内線番号および通話IDを入力すると、図3に示す内線通信管理テーブルを読み出して、内線番号から、初期接続として登録されている携帯電話番号およびゲートウェイ番号を抽出する(ステップS41)。具体的には、内線発信制御部31cは、内線通信管理テーブルを読み出し、内線番号「N01」と初期接続のオン状態(○)とに対応する携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」およびゲートウェイ番号「GW01」を抽出する。
そして、内線発信制御部31cは、図4に示す通話管理テーブルにおいて、通話IDと内線番号と携帯電話番号とゲートウェイ番号とを対応付けて記憶する(ステップS42)。具体的には、内線通信制御部31aは、通話管理テーブルに、通話ID「XX」と、内線番号「N01」と、携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」と、ゲートウェイ番号「GW01」とを対応付けて記憶する。
【0035】
さらに、内線発信制御部31cは、通話要求発信指示、外線電話番号、携帯電話番号および通話IDを携帯電話ゲートウェイ10に送信する(ステップS43)。
携帯電話ゲートウェイ10の発信制御部11cは、それら通話要求発信指示、外線電話番号、携帯電話番号および通話IDを入力すると、図2に示す携帯電話通信管理テーブルにおいて、携帯電話番号に対応付けて通話IDを記憶部14に記憶する。そして、発信制御部11cは、携帯電話通信管理テーブルを読み出して、携帯電話番号に対応するMACアドレスを抽出する(ステップS44)。具体的には、発信制御部11cは、携帯電話通信管理テーブルを読み出して、携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」に対応するMACアドレス「ab:cd:ef:gh:ij:aa」を抽出する。
このように、発信制御部11cは、内線電話端末N1から送信される内線通話要求、外線電話番号および内線番号に基づいて、内線電話管理サーバ30の記憶部33から携帯電話番号を抽出して、その携帯電話番号に対応するMACアドレスを抽出する。
そして、発信制御部11cは、MACアドレスに対応する携帯電話端末aに通話要求発信指示を無線により送信して、携帯電話端末aに通話要求発信処理を行わせる。すなわち、発信制御部11cは、通話要求発信指示および外線電話番号を携帯電話端末aに送信する(ステップS45)。
【0036】
携帯電話端末aは、それら通話要求発信指示および外線電話番号を入力すると、通話要求発信処理を行う。すなわち、携帯電話端末aは、通話要求および自身の携帯電話番号を外線電話端末G1に送信する(ステップS46)。
外線電話端末G1は、それら通話要求および携帯電話番号を入力すると、通話着信処理を行う。すなわち、外線電話端末G1は、自身の画面に携帯電話番号を表示してコール音を報音する。外線電話端末G1のユーザの着信操作により、外線電話端末G1は、外線発信応答を携帯電話端末aに無線により送信する(ステップS47)。
携帯電話端末aは、その外線発信応答を入力すると、携帯発信応答指示を携帯電話ゲートウェイ10に無線により送信する(ステップS48)。
【0037】
携帯電話ゲートウェイ10の発信制御部11cは、その携帯発信応答指示を入力すると、内線通話要求を送信した内線電話端末N1に内線電話管理サーバ30を介して内線発信応答指示を送信する。すなわち、発信制御部11cは、図2の携帯電話通信管理テーブルを読み出して、MACアドレスに対応する通話IDを抽出し、内線発信応答指示および通話IDを内線電話管理サーバ30に送信する(ステップS49)。
内線電話管理サーバ30の内線発信制御部31cは、それら内線発信応答指示および通話IDを入力すると、図4に示す通話管理テーブルを読み出して、通話IDに対応する内線番号を抽出する(ステップS50)。具体的には、内線発信制御部31cは、通話管理テーブルを読み出して、通話ID「XX」に対応する内線番号「N01」を抽出する。
そして、内線発信制御部31cは、内線番号に対応する内線電話端末N1に内線発信応答指示および通話IDを送信する(ステップS51)。
なお、これらステップS40~S53が発信制御ステップとなる。
内線電話端末N1は、それら内線発信応答指示および通話IDを入力する。これにより、外線電話端末G1と内線電話端末N1とが通話接続される。
【0038】
次いで、通信管理システム1における通話時の処理について説明する。
図9は、外線電話端末と内線電話端末N1とが互いに通話を行う処理を示すシーケンス図である。
なお、図7に示す着信時の通話接続処理、または図8に示す発信時の通話接続処理については終えており、外線電話端末G1と内線電話端末N1とは通話接続されているものとする。
また、通信管理システム1においては、携帯電話端末a~f、内線電話端末N1~N3および携帯電話ゲートウェイ10,20の全ての組み合わせにおいて同様に動作するが、ここでは、説明の便宜上、携帯電話端末a、内線電話端末N1および携帯電話ゲートウェイ10の組み合わせについてのみ説明する。
【0039】
内線電話端末N1のユーザがマイクに対して話しをする。内線電話端末N1は、その音声を入力して内線音声情報に変換して、内線電話管理サーバ30を介して携帯電話ゲートウェイ10に内線音声情報を送信する。すなわち、内線電話端末N1は、内線音声情報および通話IDを内線電話管理サーバ30に送信する(ステップS60)。
内線電話管理サーバ30の内線通信制御部31aは、それら内線音声情報および通話IDを入力すると、図4に示す通話管理テーブルを読み出して、通話IDに対応する携帯電話番号およびゲートウェイ番号を抽出する(ステップS61)。具体的には、内線通信制御部31aは、通信管理テーブルを読み出して、通話ID「XX」に対応する携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」およびゲートウェイ番号「GW01」を抽出する。
そして、内線通信制御部31aは、ゲートウェイ番号に対応する携帯電話ゲートウェイ10に音声送信指示、携帯電話番号、内線音声情報および通話IDを送信する(ステップS62)。
【0040】
携帯電話ゲートウェイ10の通信制御部11aは、それら音声送信指示、携帯電話番号、内線音声情報および通話IDを入力すると、図2に示す携帯電話通信管理テーブルを読み出して、通話IDおよび携帯電話番号に対応するMACアドレスを抽出する(ステップS63)。具体的には、通信制御部11aは、携帯電話通信管理テーブルを読み出して、通話ID「XX」および携帯電話番号「090-aaaa-aaaa」に対応するMACアドレス「ab:cd:ef:gh:ij:aa」を抽出する。さらに、通信制御部11aは、内線音声情報から携帯音声情報への変換処理を音声情報変換部11dに行わせる。すなわち、通信制御部11aは、内線音声情報を音声情報変換部11dに出力する。音声情報変換部11dは、その内線音声情報を入力すると、内線音声情報を携帯音声情報に変換する(ステップS64)。そして、音声情報変換部11dは、携帯音声情報を通信制御部11aに出力する。通信制御部11aは、その携帯音声情報を入力すると、MACアドレスに対応する携帯電話端末aに音声送信指示および携帯音声情報を送信し(ステップS65)、携帯音声送信処理を行わせる。なお、携帯音声送信処理とは、携帯音声情報を外線電話端末に送信する処理をいう。すなわち、携帯電話端末aは、それら音声送信指示および携帯音声情報を入力すると、外線電話端末G1に携帯音声情報を送信する(ステップS66)。
【0041】
外線電話端末G1は、その携帯音声情報を入力すると、携帯音声情報に基づいて自身のスピーカから音声を報音する。
外線電話端末G1のユーザが話しをすると、外線電話端末G1が、携帯音声情報を携帯電話端末aに送信する(ステップS67)。
携帯電話端末aは、その携帯音声情報を入力すると、音声送信指示および携帯音声情報を携帯電話ゲートウェイ10に無線により送信する(ステップS68)。
携帯電話ゲートウェイ10の通信制御部11aは、それら音声送信指示および携帯音声情報を入力すると、図2に示す携帯電話通信管理テーブルを読み出して、携帯電話端末aのMACアドレスに対応する通話IDを抽出する。そして、通信制御部11aは、携帯音声情報から内線音声情報への変換処理を音声情報変換部11dに行わせ、内線電話管理サーバ30を介して内線音声情報を内線電話端末N1に送信する。すなわち、通信制御部11aは、携帯音声情報を音声情報変換部11dに出力する。音声情報変換部11dは、その携帯音声情報を入力すると、携帯音声情報を内線音声情報に変換する(ステップS69)。そして、音声情報変換部11dは、内線音声情報を通信制御部11aに出力する。通信制御部11aは、その内線音声情報を入力すると、内線電話管理サーバ30を介して内線電話端末N1に内線音声情報を送信する。すなわち、通信制御部11aは、内線電話管理サーバ30に音声送信指示、内線音声情報および通話IDを送信する(ステップS70)。
【0042】
内線電話管理サーバ30の内線通信制御部31aは、それら音声送信指示、内線音声情報および通話IDを入力すると、図4に示す通話管理テーブルを読み出して、通話IDに対応する内線番号を抽出する(ステップS71)。具体的には、内線通信制御部31aは、通話ID「XX」に対応する内線番号「N01」を抽出する。
そして、内線通信制御部31aは、内線音声情報および通話IDを内線電話端末N1に送信する(ステップS72)。
内線電話端末N1は、その内線音声情報を入力すると、内線音声情報に基づいてスピーカから音声を報音する。
なお、これらステップS60~S73が通話制御ステップとなる。
これにより、携帯電話端末a、携帯電話ゲートウェイ10および内線電話管理サーバ30を介して、外線電話端末と内線電話端末N1との通話が行われる。
【0043】
なお、外線電話端末と内線電話端末N1との通話接続中に、内線電話端末N1のユーザによる保留および転送の操作があると、内線電話端末N1は、通話の保留処理を行い、例えば内線電話端末N2に通話接続を切り換える。すなわち、内線電話端末N1は、内線電話管理サーバ30に内線電話端末N2への転送要求を送信する。そして、内線電話管理サーバ30の内線通信制御部31aは、その転送要求を入力すると内線電話端末N2に転送要求を送信し、内線電話端末N2が転送応答処理を行うことにより、外線電話端末と内線電話端末N2とが通話接続される。このように、内線電話端末N1~N3は、それぞれが外線電話端末G1と通話接続中に、内線電話管理サーバ30を介して外線電話端末G1との通話接続を相互に切り換えることができる。
【0044】
以上より、本実施形態における通信管理システム1および携帯電話ゲートウェイ10,20によれば、内線着信制御部31bおよび発信制御部31cが、携帯電話端末a~fを介して外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との通話接続を行い、通信制御部11aが、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との間で携帯電話端末a~fを介して音声通信制御を行うことから、携帯電話端末a~fによる通信接続の場所的な自由度を上げることができ、外線電話端末と内線電話端末との通信の利便性を向上させることができる。
すなわち、従来では、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3とが通話するためには、外線電話端末G1が会社の固定電話に電話をかけてから内線電話端末N1~N3と通話するため、通信接続の場所的な制約があった。
本実施形態における通信管理システム1および携帯電話ゲートウェイ10,20では、外線電話端末G1が電話をかけると、携帯電話端末a~fが携帯着信処理を行ってから内線電話端末N1~N3に繋ぐことができるため、通信接続の場所的な自由度を向上させることができる。例えば、ユーザが携帯電話端末a~fおよび携帯電話ゲートウェイ10,20を携行していれば、ユーザが外出中であっても、外線電話端末G1と社内の内線電話端末N1~N3との通話を行わせることができ、通信の利便性を向上させることができる。さらに、ユーザが携帯電話端末a~fおよび携帯電話ゲートウェイ10,20を携行し、内線電話端末N1~N3であるスマートフォンを他のユーザが携行していれば、当該ユーザや他のユーザが外出中であっても、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との通話を行わせることができるだけでなく、携帯電話端末a~fまたは内線電話端末N1~N3のユーザの少なくともいずれか一方が海外に滞在していたとしても、外線電話端末G1と内線電話端末N1~N3との通話を行わせることができる。
【0045】
また、着信制御部11bが、携帯電話端末a~fのいずれかから送信される携帯着信指示を入力すると、登録されている全ての内線電話端末N1~N3に着信指示を行わせることができることから、通信の利便性をさらに向上させることができる。
また、発信制御部11cが、内線電話端末N1~N3のいずれかから送信される内線番号に基づいて、この内線番号に対応付けられた携帯電話番号を抽出し携帯電話端末a~fに通話要求発信処理を行わせることから、複数の携帯電話端末a~fを利用することができ、通信の利便性をさらに向上させることができる。
また、通信登録処理部11eが、MACアドレスと携帯電話番号とを対応付けて記憶部14に記憶し、発信制御部11cは、内線電話端末N1~N3から送信される内線番号に基づいて、携帯電話番号を抽出し、これに対応するMACアドレスを抽出することから、複数の携帯電話端末a~fを利用することができ、通信の利便性をさらに向上させることができる。
【0046】
また、通信登録処理部11eは、携帯電話端末a~fのいずれかから送信される起動信号を入力すると、内線電話管理サーバ30を介して記憶部33から携帯電話番号を抽出して記憶部14に記憶することから、携帯電話番号の誤登録を防止することができる。
また、通信登録処理部11eは、携帯電話端末a~fから送信される携帯識別情報要求を入力すると、記憶部14が記憶する携帯電話番号を抽出し携帯電話端末a~fに表示させてユーザ操作によって選択的に入力される携帯電話番号を携帯電話端末a~fが送信すると、その携帯電話番号を入力してMACアドレスと対応付けて記憶部14に記憶することから、携帯電話番号の誤登録を防止することができる。
また、通信登録処理部11eは、携帯電話端末a~fのいずれかから送信される携帯識別情報要求を入力すると、記憶部14が記憶する携帯電話番号がMACアドレスと対応付けられているか否かを判定し、MACアドレスと対応付けられていないと判定した携帯電話番号のみを抽出し携帯電話端末a~fに表示させることから、携帯電話番号の誤登録を防止することができる。
【0047】
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、着信制御部11bが、登録されている全ての内線電話端末N1~N3に着信処理を行わせるとしているが、これに限ることはなく、いずれか一つの内線電話端末N1~N3に着信処理を行わせるようにしてもよい。
また、発信制御部11cが、内線電話端末N1~N3から送信される内線通話要求および内線番号に基づいて、内線番号に対応付けられた携帯電話番号を抽出するとしているが、これに限ることはなく、この機能は無くてもよい。
また、通信登録処理部11eが、MACアドレスと携帯電話番号とを対応付けて記憶部14に記憶するとしたが、これに限ることはなく、この機能は無くてもよい。
また、発信制御部11cが、内線電話端末N1~N3から送信される内線番号に基づいて、内線電話管理サーバ30を介して記憶部33から携帯電話番号を抽出し、携帯電話番号に対応付けられたMACアドレスを記憶部14から抽出するとしているが、これに限ることはなく、この機能は無くてもよい。
また、着信制御部11bまたは発信制御部11cは、設けられていなくてもよく、少なくともいずれか一方が設けられていればよい。例えば、着信制御部11bのみが設けられてこの着信制御部11bが着信処理を行うようにしてもよいし、発信制御部11cのみが設けられて発信制御部11cが発信処理を行うようにしてもよい。この場合、着信制御部11bまたは発信制御部11cのいずれか一方に対応させて、内線着信制御部31bまたは内線発信制御部31cの少なくともいずれか一方が設けられていればよい。
また、音声情報変換部11dが設けられるとしたが、これに限ることはなく、音声情報変換部11dは設けられていなくてもよい。
【0048】
また、通信登録処理部11eが、携帯電話端末a~fのいずれかから送信される起動信号を入力すると、内線電話管理サーバ30を介して記憶部33から携帯電話番号を抽出して記憶部14に記憶するとしているが、これに限ることはなく、この機能は無くてもよい。
また、携帯識別情報抽出指示信号として起動信号を利用しているが、これに限ることはなく、携帯識別情報抽出指示信号としては、ユーザ操作による任意のタイミングで携帯電話端末a~fのいずれかから送信されるものであってもよい。すなわち、通信登録処理部11eは、ユーザ操作による任意のタイミングで携帯電話端末a~fのいずれかから携帯識別情報抽出指示信号が送信されると(ステップS1)、ステップS2~S4と同様にして、携帯識別情報を記憶部14に記憶する。なお、携帯識別情報として携帯電話番号を利用する場合、携帯識別情報抽出指示信号は携帯電話番号抽出指示信号としてもよい。
また、通信登録処理部11eが、携帯電話端末a~fのいずれかから送信される携帯識別情報要求を入力すると、記憶部14が記憶する携帯電話番号を抽出して携帯電話端末a~fに表示させるとしたが、これに限ることはなく、この機能は無くてもよい。
また、通信登録処理部11eが、携帯電話端末a~fのいずれかから送信される携帯識別情報要求を入力すると、記憶部14が記憶する携帯電話番号がMACアドレスと対応付けられているか否かを判定しMACアドレスと対応付けられていない携帯電話番号のみを抽出して携帯電話端末a~fに表示させるとしたが、これに限ることはなく、この機能は無くてもよい。
【0049】
また、内線識別情報を内線番号としているが、これに限ることはなく、他の識別情報であってもよいし、携帯電話端末a~fの携帯電話番号、MACアドレスまたはBDアドレス等であってもよい。
また、携帯電話識別情報として、MACアドレスを利用しているが、これに限ることはなく、他の識別情報であってもよい。例えば、携帯電話識別情報は、BDアドレスやIPアドレスなどであってもよい。すなわち、図2に示す携帯電話通信管理テーブルには、MACアドレスに代えてBDアドレス等を記憶するようにしてもよい。また、登録フロー、着信フローまたは発信フローにおいて、MACアドレスに代えてBDアドレス等を送受信するようにしてもよい。
なお、携帯電話通信部12、通信制御部11a、着信制御部11bおよび発信制御部11cは、BLUETOOTH(登録商標)の各種プロファイルを利用してもよい。例えば、発信制御部11cは、HFP(Hands Free Profile)を利用して携帯電話端末a~fに通話要求発信処理を行わせる。なお、HFPとは、BLUETOOTH(登録商標)の実装に用いられるプロファイルの1つであって、携帯電話端末の発着信や通話を行なうためのプロファイルをいう。
また、携帯電話端末a~fと携帯電話ゲートウェイ10との通信方法として、BLUETOOTH(登録商標)を利用するとしているが、これに限ることはなく、他の通信方法を利用してもよい。例えば、BLUETOOTH(登録商標)以外の近距離無線通信等を利用してもよい。
また、携帯識別情報を携帯電話番号としているが、これに限ることはなく、他の識別情報であってもよいし、MACアドレスやBDアドレス、IPアドレスなどであってもよい。
また、外線電話端末G1、携帯電話端末a~f、携帯電話ゲートウェイ10,20、内線電話端末N1~N3の設置数は、適宜変更可能であることは言うまでもない。例えば、外線電話端末G1は複数であってもよいし、携帯電話端末a~fは1つ、2つまたは4つ以上であってもよいし、携帯電話ゲートウェイ10,20は1つまたは3つ以上であってもよいし、内線電話端末N1~N3は1つ、2つまたは4つ以上であってもよい。
【0050】
また、携帯電話ゲートウェイ10,20および内線電話管理サーバ30を装置として分離させているが、両者の機能を一つの通信管理装置が備えるようにしてもよい。具体的には、図10に示すように、通信管理システム1Aは、外線電話端末G1と、携帯電話端末a~fと、携帯電話ゲートウェイ10A,20Aと、内線電話端末N1~N3とを備えている。携帯電話ゲートウェイ10A,20Aの記憶部14は、記憶部33としても機能する。通信制御部11aは、内線通信制御部31aとしても機能し、着信制御部11bは、内線着信制御部31bとしても機能する。これにより、通信管理システム1および携帯電話ゲートウェイ10,20と同様の効果を奏することができるだけでなく、携帯電話ゲートウェイ10,20と内線電話管理サーバ30の機能を1つにまとめることができる。
【0051】
また、外線電話端末G1、携帯電話端末a~f、携帯電話ゲートウェイ10,20、内線電話管理サーバ30および内線電話端末N1~N3を構成する前述の各機能部は、単体のコンピュータに備えられていてもよいし、通信ネットワークを介して通信可能な複数のコンピュータに分散して備えられていてもよい。
また、通信管理システム1,1Aおよび携帯電話ゲートウェイ10,10A,20,20Aの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各種処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0052】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ハードディスク、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD、USB(登録商標)メモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0053】
既述の実施形態に関し、さらに以下の付記を示す。
(付記1)
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置であって、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御部と、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求に基づいて、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御部と、
前記携帯電話端末における携帯音声情報と前記内線電話端末における内線音声情報とを相互に変換する音声情報変換部と、
前記着信制御部または前記発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記音声情報変換部に前記携帯音声情報と前記内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御部と
を備える通信管理装置。
【0054】
(付記2)
前記携帯電話端末および前記内線電話端末が複数設定されており、
前記着信制御部は、
複数の前記携帯電話端末のいずれかから送信される前記携帯着信指示を入力すると、複数の前記内線電話端末に前記内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、複数の前記内線電話端末のいずれかから送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯着信指示を送信した前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信し、
前記発信制御部は、
複数の前記内線電話端末のいずれかから送信される前記内線通話要求、外線電話番号および内線識別情報に基づいて、前記内線識別情報に対応付けられた携帯識別情報を抽出して前記携帯識別情報によって識別される前記携帯電話端末に前記通話要求発信処理を行わせ、前記携帯電話端末から送信される前記携帯発信応答指示を入力すると、前記内線通話要求、前記外線電話番号および前記内線識別情報を送信した前記内線電話端末に前記内線発信応答指示を送信する付記1に記載の通信管理装置。
【0055】
(付記3)
前記携帯電話端末と通信登録処理を行う通信登録処理部を備え、
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信されるBDアドレスおよび携帯識別情報を入力すると、前記BDアドレスと前記携帯識別情報とを対応付けて携帯情報記憶部に記憶し、
前記発信制御部は、
前記内線電話端末から送信される前記内線通話要求および内線識別情報に基づいて、前記内線識別情報と前記携帯識別情報とを対応付けて記憶する内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出し、前記携帯識別情報に対応付けられた前記BDアドレスを前記携帯情報記憶部から抽出して、前記BDアドレスに対応する前記携帯電話端末に前記通話要求発信処理を行わせる付記1または付記2に記載の通信管理装置。
【0056】
(付記4)
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される携帯識別情報抽出指示信号を入力すると、前記内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出して前記携帯情報記憶部に記憶する付記3に記載の通信管理装置。
【0057】
(付記5)
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される携帯識別情報要求を入力すると、前記携帯情報記憶部が記憶する前記携帯識別情報を抽出して当該携帯電話端末に表示させ、ユーザ操作によって選択的に入力される前記携帯識別情報を当該携帯電話端末が送信すると、前記携帯識別情報を入力して前記BDアドレスと対応付けて前記携帯情報記憶部に記憶する付記4に記載の通信管理装置。
【0058】
(付記6)
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される前記携帯識別情報要求を入力すると、前記携帯情報記憶部が記憶する前記携帯識別情報が前記BDアドレスと対応付けられているか否かを判定し、前記BDアドレスと対応付けられていない前記携帯識別情報を抽出して当該携帯電話端末に表示させる付記5に記載の通信管理装置。
【0059】
(付記7)
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置における通信管理方法であって、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御ステップと、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求に基づいて、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御ステップと、
前記着信制御ステップまたは前記発信制御ステップによって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、音声情報変換部に携帯音声情報と内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御ステップと
を含む通信管理方法。
【0060】
(付記8)
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置における通信管理プログラムであって、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御ステップと、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求に基づいて、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御ステップと、
前記着信制御ステップまたは前記発信制御ステップによって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、音声情報変換部に携帯音声情報と内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御ステップと
を含む通信管理プログラム。
【0061】
(付記9)
外線電話端末と通信を行う携帯電話端末に接続される通信管理装置と、前記通信管理装置と内線電話端末との間に接続される通信管理サーバとを備え、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理システムであって、
前記通信管理装置は、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記通信管理サーバに内線着信指示を送信し、前記通信管理サーバの内線着信制御部から送信される着信応答指示を入力すると、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御部と、
前記通信管理サーバの内線発信制御部から送信される通話要求発信指示を入力すると、前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記通信管理サーバに内線発信応答指示を送信する発信制御部と、
前記携帯電話端末における携帯音声情報と前記内線電話端末における内線音声情報とを相互に変換する音声情報変換部と、
前記着信制御部または前記発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記音声情報変換部に前記携帯音声情報と前記内線音声情報とを相互に変換させて、前記携帯電話端末と前記通信管理サーバとの間で音声通信制御を行う通信制御部とを備え、
前記通信管理サーバは、
前記着信制御部から送信される前記内線着信指示を入力すると、前記内線電話端末に前記内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示を入力すると、前記通信管理装置に前記着信応答指示を送信する内線着信制御部と、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求を入力すると、前記通信管理装置に通話要求発信指示を送信し、前記発信制御部から送信される前記内線発信応答指示を入力すると、前記内線発信応答指示を前記内線電話端末に送信する内線発信制御部と、
前記内線着信制御部または前記内線発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記通信管理装置と前記内線電話端末との間で音声通信制御を行う内線通信制御部とを備える通信管理システム。
【符号の説明】
【0062】
1,1A 通信管理システム
10,10A,20,20A 携帯電話ゲートウェイ(通信管理装置)
11a 通信制御部
11b 着信制御部
11c 発信制御部
11d 音声情報変換部
11e 通信登録処理部
14 記憶部(携帯情報記憶部)
30 内線電話管理サーバ(通信管理サーバ)
31a 内線通信制御部
31b 内線着信制御部
31c 内線発信制御部
33 記憶部(内線情報記憶部)
a~f 携帯電話端末
G1 外線電話端末
N1~N3 内線電話端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2020-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、BLUETOOTH(登録商標)により接続される前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置であって、
前記携帯電話端末から送信されるBDアドレスおよび携帯識別情報を入力すると、前記BDアドレスと前記携帯識別情報とを対応付けて携帯情報記憶部に記憶することにより前記携帯電話端末の通信登録処理を行う通信登録処理部と、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御部と、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求および内線識別情報に基づいて、前記内線識別情報と前記携帯識別情報とを対応付けて記憶する内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出し、前記携帯識別情報に対応付けられた前記BDアドレスを前記携帯情報記憶部から抽出して、BLUETOOTH(登録商標)により接続され前記BDアドレスに対応する前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御部と、
前記携帯電話端末における携帯音声情報と前記内線電話端末における内線音声情報とを相互に変換する音声情報変換部と、
前記着信制御部または前記発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記音声情報変換部に前記携帯音声情報と前記内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御部と
を備える通信管理装置。
【請求項2】
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される携帯識別情報抽出指示信号を入力すると、前記内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出して前記携帯情報記憶部に記憶する請求項1に記載の通信管理装置。
【請求項3】
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される携帯識別情報要求を入力すると、前記携帯情報記憶部が記憶する前記携帯識別情報を抽出して当該携帯電話端末に表示させ、ユーザ操作によって選択的に入力される前記携帯識別情報を当該携帯電話端末が送信すると、前記携帯識別情報を入力して前記BDアドレスと対応付けて前記携帯情報記憶部に記憶する請求項2に記載の通信管理装置。
【請求項4】
前記通信登録処理部は、
前記携帯電話端末から送信される前記携帯識別情報要求を入力すると、前記携帯情報記憶部が記憶する前記携帯識別情報が前記BDアドレスと対応付けられているか否かを判定し、前記BDアドレスと対応付けられていない前記携帯識別情報を抽出して当該携帯電話端末に表示させる請求項3に記載の通信管理装置。
【請求項5】
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、BLUETOOTH(登録商標)により接続される前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置における通信管理方法であって、
前記携帯電話端末から送信されるBDアドレスおよび携帯識別情報を入力すると、前記BDアドレスと前記携帯識別情報とを対応付けて携帯情報記憶部に記憶することにより前記携帯電話端末の通信登録処理を行う通信登録処理ステップと、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御ステップと、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求および内線識別情報に基づいて、前記内線識別情報と前記携帯識別情報とを対応付けて記憶する内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出し、前記携帯識別情報に対応付けられた前記BDアドレスを前記携帯情報記憶部から抽出して、BLUETOOTH(登録商標)により接続され前記BDアドレスに対応する前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御ステップと、
前記着信制御ステップまたは前記発信制御ステップによって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、音声情報変換部に携帯音声情報と内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御ステップと
を含む通信管理方法。
【請求項6】
外線電話端末に接続される携帯電話端末と内線電話端末との間に接続され、BLUETOOTH(登録商標)により接続される前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理装置における通信管理プログラムであって、
前記携帯電話端末から送信されるBDアドレスおよび携帯識別情報を入力すると、前記BDアドレスと前記携帯識別情報とを対応付けて携帯情報記憶部に記憶することにより前記携帯電話端末の通信登録処理を行う通信登録処理ステップと、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記内線電話端末に内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示に基づいて、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御ステップと、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求および内線識別情報に基づいて、前記内線識別情報と前記携帯識別情報とを対応付けて記憶する内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出し、前記携帯識別情報に対応付けられた前記BDアドレスを前記携帯情報記憶部から抽出して、BLUETOOTH(登録商標)により接続され前記BDアドレスに対応する前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記内線電話端末に内線発信応答指示を送信する発信制御ステップと、
前記着信制御ステップまたは前記発信制御ステップによって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、音声情報変換部に携帯音声情報と内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御ステップと
を前記通信管理装置に実行させる通信管理プログラム。
【請求項7】
外線電話端末と通信を行う携帯電話端末にBLUETOOTH(登録商標)により接続される通信管理装置と、前記通信管理装置と内線電話端末との間に接続される通信管理サーバとを備え、前記携帯電話端末を介して前記外線電話端末と前記内線電話端末とで通話を行わせる通信管理システムであって、
前記通信管理装置は、
前記携帯電話端末から送信されるBDアドレスおよび携帯識別情報を入力すると、前記BDアドレスと前記携帯識別情報とを対応付けて携帯情報記憶部に記憶することにより前記携帯電話端末の通信登録処理を行う通信登録処理部と、
前記外線電話端末から送信される外線通話要求を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯着信指示を入力すると、前記通信管理サーバに内線着信指示を送信し、前記通信管理サーバの内線着信制御部から送信される着信応答指示を入力すると、前記携帯電話端末に前記着信応答指示を送信する着信制御部と、
前記通信管理サーバの内線発信制御部から送信される通話要求発信指示および携帯識別情報を入力すると、前記携帯識別情報に対応付けられた前記BDアドレスを前記携帯情報記憶部から抽出して、前記BLUETOOTH(登録商標)により接続され前記BDアドレスに対応する前記携帯電話端末に前記外線電話端末への通話要求発信処理を行わせ、前記外線電話端末から送信される外線発信応答を前記携帯電話端末が入力することにより前記携帯電話端末から送信される携帯発信応答指示を入力すると、前記通信管理サーバに内線発信応答指示を送信する発信制御部と、
前記携帯電話端末における携帯音声情報と前記内線電話端末における内線音声情報とを相互に変換する音声情報変換部と、
前記着信制御部または前記発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記音声情報変換部に前記携帯音声情報と前記内線音声情報とを相互に変換させて、前記外線電話端末と前記内線電話端末との間で前記携帯電話端末を介して音声通信制御を行う通信制御部とを備え、
前記通信管理サーバは、
前記着信制御部から送信される前記内線着信指示を入力すると、前記内線電話端末に前記内線着信指示を送信して着信処理を行わせ、前記内線電話端末から送信される着信応答指示を入力すると、前記通信管理装置に前記着信応答指示を送信する内線着信制御部と、
前記内線電話端末から送信される内線通話要求および内線識別情報を入力すると、前記内線識別情報と前記携帯識別情報とを対応付けて記憶する内線情報記憶部から前記携帯識別情報を抽出して当該携帯識別情報および前記通話要求発信指示を前記通信管理装置に送信し、前記発信制御部から送信される前記内線発信応答指示を入力すると、前記内線発信応答指示を前記内線電話端末に送信する内線発信制御部と、
前記内線着信制御部または前記内線発信制御部によって前記外線電話端末と前記内線電話端末とが通話接続されると、前記通信管理装置と前記内線電話端末との間で音声通信制御を行う内線通信制御部と
を備える通信管理システム。