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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061362
(43)【公開日】2022-04-18
(54)【発明の名称】マッサージ機及びマッサージシステム
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20220411BHJP
【FI】
A61H7/00 323L
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020169325
(22)【出願日】2020-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】000112406
【氏名又は名称】ファミリーイナダ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 泉
(72)【発明者】
【氏名】河上 亮
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD11
4C100AF02
4C100BA02
4C100BB03
4C100CA03
4C100DA05
4C100DA06
(57)【要約】
【課題】施療箇所を検出した後に、使用者が検出した施療箇所の位置を変更した場合に、他の施療箇所の位置も変更することができるマッサージ機及びマッサージシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】マッサージユニットと、制御部と、記憶部と、複数の施療箇所からなる施療箇所群を特定する特定手段と、前記マッサージユニットを身長方向に移動させる位置操作部を有するコントローラと、を有し、前記記憶部は、前記施療箇所群と、前記マッサージユニットが複数の前記施療箇所を順次施療するマッサージコースと、を記憶し、前記特定手段は、前記マッサージユニットが前記施療箇所に位置した状態で、前記位置操作部により前記マッサージユニットを移動させると、前記施療箇所群を前記マッサージユニットの移動方向と同じ方向に位置変更して前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身長方向に沿って移動可能なマッサージユニットと、
前記マッサージユニットの動作を制御する制御部と、
記憶部と、
前記マッサージユニットにより施療する複数の施療箇所からなる施療箇所群を特定する特定手段と、
前記マッサージユニットを身長方向に移動させる位置操作部を有するコントローラと、
を有し、
前記記憶部は、前記施療箇所群と、前記マッサージユニットが複数の前記施療箇所を順次施療するマッサージコースと、を記憶し、
前記特定手段は、前記マッサージユニットが前記施療箇所に位置した状態で、前記位置操作部により前記マッサージユニットを移動させると、前記施療箇所群を前記マッサージユニットの移動方向と同じ方向に位置変更して前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記特定手段は、
前記マッサージコースの実行前に第1の施療箇所群を特定する第1特定機能と、
前記マッサージコースの実行中に前記第1の施療箇所群とは異なる第2の施療箇所群を特定する第2特定機能と、
を有する請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記第2特定機能は、前記マッサージユニットの身長方向における移動が停止した状態で発揮可能であることを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記特定手段は、前記位置操作部による前記マッサージユニットの移動量に対応して、前記施療箇所群を移動させることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記制御部は、前記マッサージコースが規定する前記マッサージユニットの身長方向への移動と重複する時間帯は、前記位置操作部の操作を無効とすることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記マッサージコースは、
前記マッサージユニットが定められた順序に従って複数の動作を行う動作ブロックを複数種類組み合わせて構成され、複数の前記動作ブロックが定められた順序に従って実行されるものであり、
第1モードと、使用者に対する負荷が前記第1モードよりも相対的に小さい第2モードと、を有し、
前記コントローラは、前記動作ブロックの内容を変更することにより、前記マッサージコースを前記第1モード又は前記第2モードに切り替えるモード切替部を有し、
前記制御部は、前記モード切替部の操作により前記第1モードから前記第2モードに切り替えられると、前記操作の際に実行されていた前記第1モードの動作ブロックはキャンセルされ、キャンセルされた動作ブロック以降に実行する動作ブロックから前記第2モードに切り替える
ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項7】
前記マッサージユニットは、互いに近接離反する左右で対をなす施療子を有し、
前記制御部は、前記操作の際に実行されていた前記第1モードの前記動作ブロックのキャンセルと略同時又はキャンセル後、前記施療子間の離隔距離を広くするよう制御する
ことを特徴とする請求項6に記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記マッサージユニットは、互いに近接離反する左右で対をなす施療子を有し、
前記第2モードは、互いの前記施療子が最も近接した状態において、前記施療子間の離隔距離が前記第1モードに比べて広くなるように設定されている
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のマッサージ機。
【請求項9】
前記マッサージユニットは、
左右で対をなす施療子と、
前記施療子を支持するアームと、
前記アームを支持するとともに対をなす前記施療子を互いに近接離反させて揉み動作を行わせる揉み軸と、
前記アームを支持するとともに対をなす前記施療子を交互に進退させて叩き動作を行わせる叩き軸と、
前記マッサージユニットを身長方向に移動させる移動させる昇降軸と、
前記揉み軸及び/又は前記叩き軸を回転駆動させるマッサージ用モータと、
前記昇降軸を回転駆動させる昇降用モータと、
を有し、
前記揉み軸、前記叩き軸、前記昇降軸、前記マッサージ用モータの出力軸、及び前記昇降用モータの出力軸は、全て左右方向を軸方向とし、
前記マッサージ用モータの出力軸及び前記昇降用モータの出力軸は、前記昇降軸の軸心と前記揉み軸の軸心を通る第1仮想平面と、前記叩き軸の軸心を通り前記第1仮想平面と平行な第2仮想平面と、の間に位置し、
前記第2仮想平面は前記第1仮想平面よりも背面側に位置する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項10】
使用者が凭れる背凭れ部と、
使用者が着座する座部と、
を有し、
前記マッサージユニットは、前記背凭れ部及び/又は前記座部に設けられている
ことを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のマッサージ機。
【請求項11】
使用者の身長方向に沿って移動可能なマッサージユニットと、
前記マッサージユニットの動作を制御する制御部と、
記憶部と、
前記マッサージユニットにより施療する複数の施療箇所からなる施療箇所群を特定する特定手段
と、
前記マッサージユニットを身長方向に移動させる位置操作部 を有するコントローラと、
を有するマッサージシステムであって、
前記記憶部は、前記施療箇所群と、前記マッサージユニットが複数の前記施療箇所を順次施療するマッサージコースと、を記憶し、
前記特定手段は、前記マッサージユニットが前記施療箇所に位置した状態で、前記位置操作部により前記マッサージユニットを移動させると、前記施療箇所群を前記マッサージユニットの移動方向と同じ方向に位置変更して前記記憶部に記憶させる
ことを特徴とするマッサージシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、背もたれに沿って施療子を上下に移動自在としたマッサージ機構と、施療子の上下位置を検出する位置検出部と、施療子に人体側からかかる荷重を検出する荷重検出部とを備えるとともに、位置検出部と荷重検出部との出力から人体の肩位置を検出する肩位置検出機能を備えているマッサージ機において、検出された肩位置を基にした肩付近に対するマッサージ動作の実行中に、上記位置検出部と荷重検出部の出力とから肩位置のずれ及び新たな肩位置を検出する肩位置再検出機能を備えたマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-326000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のマッサージ機は、マッサージ動作の実行中に、肩位置がずれたことを検出すると、新たな肩位置を再度検出するというものであり、肩位置以外の施療部位の位置ずれを調整できないという問題がある。
そこで本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、施療箇所を検出した後に、使用者が検出した施療箇所の位置を変更した場合に、他の施療箇所の位置も変更することができるマッサージ機及びマッサージシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、使用者の身長方向に沿って移動可能なマッサージユニットと、前記マッサージユニットの動作を制御する制御部と、記憶部と、前記マッサージユニットにより施療する複数の施療箇所からなる施療箇所群を特定する特定手段
と、前記マッサージユニットを身長方向に移動させる位置操作部を有するコントローラと、を有し、前記記憶部は、前記施療箇所群と、前記マッサージユニットが複数の前記施療箇所を順次施療するマッサージコースと、を記憶し、前記特定手段は、前記マッサージユニットが前記施療箇所に位置した状態で、前記位置操作部により前記マッサージユニットを移動させると、前記施療箇所群を前記マッサージユニットの移動方向と同じ方向に位置変更して前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
このような構成とすることにより、使用者の操作によるマッサージユニットの移動に合わせて、施療箇所群全体を位置変更することができる。
【0006】
また、前記特定手段は、前記マッサージコースの実行前に第1の施療箇所群を特定する第1特定機能と、前記マッサージコースの実行中に前記第1の施療箇所群とは異なる第2の施療箇所群を特定する第2特定機能と、を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、施療箇所群の特定をマッサージコースの実行中にすることができる。
【0007】
また、前記第2特定機能は、前記マッサージユニットの身長方向における移動が停止した状態で発揮可能であることが好ましい。
このような構成とすることにより、容易に施療箇所群全体の位置変更をすることができる。
【0008】
また、前記特定手段は、前記位置操作部による前記マッサージユニットの移動量に対応して
、前記施療箇所群を移動させることが好ましい。
このような構成とすることにより、コントローラの操作によって移動するマッサージユニットの移動量と施療箇所群全体の位置変更を対応付けることができる。
【0009】
また、前記制御部は、前記マッサージコースが規定する前記マッサージユニットの身長方向への移動と重複する時間帯は、前記位置操作部の操作を無効とすることが好ましい。
このような構成とすることにより、身長方向への移動を伴うマッサージコースの全体的な流れが崩れてしまうのを防ぐことができる。
【0010】
また、前記マッサージコースは、前記マッサージユニットが定められた順序に従って複数の動作を行う動作ブロックを複数種類組み合わせて構成され、複数の前記動作ブロックが定められた順序に従って実行されるものであり、第1モードと、使用者に対する負荷が前記第1モードよりも相対的に小さい第2モードと、を有し、前記コントローラは、前記動作ブロックの内容を変更することにより、前記マッサージコースを前記第1モード又は前記第2モードに切り替えるモード切替部を有し、前記制御部は、前記モード切替部の操作により前記第1モードから前記第2モードに切り替えられると、前記操作の際に実行されていた前記第1モードの動作ブロックはキャンセルされ、キャンセルされた動作ブロック以降に実行する動作ブロックから前記第2モードに切り替えることが好ましい。
このような構成とすることにより、第1モードで実行中のマッサージコースの動作ブロックを使用者に対する負荷を小さくした第2モードの動作ブロックに変更することができる。
【0011】
また、前記マッサージユニットは、互いに近接離反する左右で対をなす施療子を有し、前記制御部は、前記操作の際に実行されていた前記第1モードの前記動作ブロックのキャンセルと略同時又はキャンセル後、前記施療子間の離隔距離を広くするよう制御することが好ましい。
このような構成とすることにより、使用者に対する負荷を小さくすることができる。
【0012】
また、前記マッサージユニットは、互いに近接離反する左右で対をなす施療子を有し、前記第2モードは、互いの前記施療子が最も近接した状態において、前記施療子間の離隔距離が前記第1モードに比べて広くなるように設定されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、使用者に対する負荷を小さくすることができる。
【0013】
また、前記マッサージユニットは、左右で対をなす施療子と、前記施療子を支持するアームと、前記アームを支持するとともに対をなす前記施療子を互いに近接離反させて揉み動作を行わせる揉み軸と、前記アームを支持するとともに対をなす前記施療子を交互に進退させて叩き動作を行わせる叩き軸と、前記マッサージユニットを身長方向に移動させる移動させる昇降軸と、前記揉み軸及び/又は前記叩き軸を回転駆動させるマッサージ用モータと、前記昇降軸を回転駆動させる昇降用モータと、を有し、前記揉み軸、前記叩き軸、前記昇降軸、前記マッサージ用モータの出力軸、及び前記昇降用モータの出力軸は、全て左右方向を軸方向とし、前記マッサージ用モータの出力軸及び前記昇降用モータの出力軸は、前記昇降軸の軸心と前記揉み軸の軸心を通る第1仮想平面と、前記叩き軸の軸心を通り前記第1仮想平面と平行な第2仮想平面と、の間に位置し、前記第2仮想平面は前記第1仮想平面よりも背面側に位置することが好ましい。
このような構成とすることにより、マッサージユニットを前後方向において薄型化することができる。
【0014】
また、使用者が凭れる背凭れ部と、使用者が着座する座部と、を有し、前記マッサージユニットは、前記背凭れ部及び/又は前記座部に設けられていることが好ましい。
このような構成とすることにより、使用者の上半身及び/又は下半身をそれぞれマッサージすることができる。
【0015】
また、使用者の身長方向に沿って移動可能なマッサージユニットと、前記マッサージユニットの動作を制御する制御部と、記憶部と、前記マッサージユニットにより施療する複数の施療箇所からなる施療箇所群を特定する特定手段
と、前記マッサージユニットを身長方向に移動させる位置操作部 を有するコントローラと、を有するマッサージシステムであって、前記記憶部は、前記施療箇所群と、前記マッサージユニットが複数の前記施療箇所を順次施療するマッサージコースと、を記憶し、前記特定手段は、前記マッサージユニットが前記施療箇所に位置した状態で、前記位置操作部により前記マッサージユニットを移動させると、前記施療箇所群を前記マッサージユニットの移動方向と同じ方向に位置変更して前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
このような構成とすることにより、使用者の操作によるマッサージユニットの移動に合わせて、施療箇所群全体を位置変更することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、使用者の操作によるマッサージユニットの移動に合わせて、施療箇所群全体を位置変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機の外観を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機の斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機からマッサージユニットを省略した斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機を左方向から見た側面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るマッサージ機のブロック図である。
図6】本発明の一実施形態に係るマッサージシステムのブロック図である。
図7】マッサージユニットを省略した背凭れ部の正面図である。
図8】(a)は背凭れ部の右側の第1フレームと座部の右側の第2フレームと第1フレームに取り付けられた第1ガイドレールと第2フレームに取り付けられた第2ガイドレールを示す斜視図であり、(b)は(a)の状態から背凭れ部の右側の第1ガイドレールと座部の右側の第2ガイドレールを省略した斜視図であり、(c)は(b)の状態を左方向から見た側面図である。
図9】右側の第1ガイドレールを示す図であり、(a)は左方向から見た側面図であり、(b)は右方向から見た側面図であり、(c)は(b)において矢印V方向から見た図である。
図10】(a)は右側の第1ガイドレールを示す斜視図であり、(b)は(a)のR1、R2の拡大図である。
図11】右側の第2ガイドレールを示す図であり、(a)は左方向から見た側面図であり、(b)は右方向から見た側面図であり、(c)は(b)において矢印V方向から見た図である。
図12】マッサージユニットを示す図であり、(a)は上半身マッサージユニットを示す斜視図であり、(b)はブラケットとピニオンを省略した上半身マッサージユニットを示す斜視図であり、(c)は上半身マッサージユニットの正面図である。
図13】マッサージユニットを示す図であり、(a)は上半身マッサージユニットを左方向から見た側面図であり、(b)は施療子21とアーム22を省略した上半身マッサージユニットを左方向から見た側面図である。
図14】マッサージユニットを示す斜視図であり、(a)は下半身マッサージユニットを示す図であり、(b)はブラケットとピニオンを省略した下半身マッサージユニットを示す図である。
図15】マッサージユニット駆動機構を示す図であり、(a)は上半身マッサージユニットの駆動機構を示す斜視図であり、(b)は下半身マッサージユニットの駆動機構を示す斜視図である。
図16】マッサージユニットの駆動機構を示す図であり、(a)はカバーを省略した駆動機構を示す右方向から見た斜視図であり、(b)はカバーを省略した駆動機構を示す左方向から見た斜視図であり、(c)はカバーを省略した駆動機構を示す左方向から見た面図である。
図17】マッサージユニットの駆動機構を示す図であり、(a)はカバーを省略した駆動機構を示す右方向から見た斜視図であり、(b)はカバーを省略した駆動機構を示す左方向から見た斜視図であり、(c)はカバーを省略した駆動機構を示す左方向から見た側面図である。
図18】マッサージコースを示す図であり、(a)は第1モードによるマッサージコースであり、(b)は第2モードによるマッサージコースであり、(c)は第1モードによるマッサージコースの途中で第2モードに切り替わったマッサージコースであり、(d)は第1モードによるマッサージコースの途中で第2特定機能を発揮させたマッサージコースである。
図19】施療箇所を示す図であり、(a)は使用者の複数の施療箇所群を示す図であり、(b)は使用者の上半身の施療箇所群を第1特定機能と第2特定機能により特定した状態を示す図であり、(c)は使用者の下半身の施療箇所群を第1特定機能と第2特定機能により特定した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[マッサージ機の全体構成]
以下、本発明のマッサージ機1の全体構成について説明する。
なお、以下の説明で用いる方向の概念は、マッサージ機1に着座した使用者から見て、身長方向における頭部側を「上」、身長方向における腰側を「下」、身体の表側(例えば、顔、胸、腹又はすね側)を向く方向を「表」、身体の裏側(例えば、後頭部、背中、腰又はふくらはぎ側)を向く方向を「裏」、左手側を「左」、右手側を「右」と規定し、その他の場合は適宜説明するものとする。
【0019】
図1は本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機1の外観を示す斜視図である。図2は本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機1の斜視図である。図3は本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機1からマッサージユニット9を省略した斜視図である。図4は本発明の一実施形態に係る起立姿勢のマッサージ機1を左方向から見た側面図である。なお、図2及び図3では、パット部材4を省略して図示している。図5は本発明の一実施形態に係るマッサージ機1のブロック図である。図6は本発明の一実施形態に係るマッサージシステムSのブロック図である。図7はマッサージユニット9を省略した背凭れ部2の正面図である。図8(a)は背凭れ部2の右側の第1フレーム2aと座部3の右側の第2フレーム3aと第1フレーム2aに取り付けられた第1ガイドレール2bと第2フレーム3aに取り付けられた第2ガイドレール3bを示す斜視図であり、(b)は(a)の状態から背凭れ部2の右側の第1ガイドレール2bと座部3の右側の第2ガイドレール3bを省略した斜視図であり、(c)は(b)の状態を左方向から見た側面図である。図9は右側の第1ガイドレール2bを示す図であり、(a)は左方向から見た側面図であり、(b)は右方向から見た側面図であり、(c)は(b)において矢印V方向から見た図である。図10(a)は右側の第1ガイドレール2bを示す斜視図であり、(b)は(a)のR1、R2の拡大図である。図11は右側の第2ガイドレール3bを示す図であり、(a)は左方向から見た側面図であり、(b)は右方向から見た側面図であり、(c)は(b)において矢印V方向から見た図である。
【0020】
図1図4に示すとおり、本発明のマッサージ機1は、主として、使用者が着座する座部3と、座部3の後部に設けられた使用者が凭れる背凭れ部2と、座部3と背凭れ部2の表面を覆うパット部材4と、使用者の頭部を支持する枕部5と、マッサージ機1の各種動作を制御する制御部6と、マッサージ機1の各種操作を行うコントローラ10(図5参照)と、を有している。背凭れ部2は、座部3に対して前後方向にリクライニングすることができる。
【0021】
本実施形態では、座部3と背凭れ部2は別体として分離して構成されているが、座部3と背凭れ部2は一体的に構成されていてもよい。マッサージ機1の背凭れ部2と座部3には、それぞれ揉みマッサージ及び/又は叩きマッサージを行うマッサージユニット9が設けられている。具体的には、背凭れ部2には、使用者の上半身をマッサージするための上半身マッサージユニット20が設けられている。座部3には、使用者の下半身をマッサージするための下半身マッサージユニット40が設けられている。上半身マッサージユニット20と下半身マッサージユニット40は、それぞれ独立して身長方向に沿って移動可能である。なお、座部3の左右両側には、使用者の腕部を載置する肘掛け部(図示せず)を設けてもよい。
【0022】
背凭れ部2と座部3は、左右方向を軸方向とする枢軸Bを介してリクライニング自在に連結されている。また、座部3には、背凭れ部2を座部3に対して前後方向にリクライニングさせるためのアクチュエータ11が設けられている。詳細については後述する。このアクチュエータ11は、伸縮動作する直動式のアクチュエータにより構成されている。アクチュエータ11が伸縮動作することにより、背凭れ部2は座部3に対して前後方向にリクライニングさせることができ、背凭れ部2を座部3の使用者の着座面に対して、枢軸Bを介して、約90°~約180°までの任意の位置で停止できるようになっている。アクチュエータ11の駆動は制御部6により制御される。
【0023】
[背凭れ部の構成]
図2図4図7図10に示すとおり、背凭れ部2は、主として、左右で対をなして左右方向に板面を有する板状の金属よりなる第1フレーム2aと、第1フレーム2aに固着され左右方向に所定の厚みを有する樹脂よりなる第1ガイドレール2bと、左右の第1フレーム2aを連結する上下で対をなす第1連結部材2cと、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)を裏側から覆うバックカバー(図示せず)と、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)を表側から覆う伸縮性を有する生地等よりなるパット部材4(図1参照)と、を有している。背凭れ部2の内部には、身長方向に移動可能なマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)が取り付けられている。
【0024】
[第1フレームの構成]
図7~10に示すとおり、背凭れ部2の第1フレーム2aには、複数の取付部が設けられている。具体的には、左右の第1フレーム2aを連結する上下で対をなす第1連結部材2cを取り付けるための金属製の第1取付部2dが第1フレーム2aの上方と下方にそれぞれ1つずつ設けられている。上方と下方にそれぞれ1つずつ設けられた第1取付部2dの間近には、第1フレーム2aに対して第1ガイドレール2bを取り付けるための樹脂製の第2取付部2hが複数(本実施例においては、間隔をあけて3つ)設けられている。
【0025】
第2取付部2hは、第1フレーム2aから左右方向内側に向かって突出して設けられている。そのため、第1フレーム2aと後述する第1ガイドレール2bとの間には、所定の間隔が設けられている。より詳しくは、左右の第1ガイドレール2bの左右幅は、左右の第1フレーム2aの左右幅よりも第2取付部2hの突出量に相当する分だけ狭くなっている。
第1フレーム2aの下方に設けられた第1取付部2d付近には、左右方向を軸方向とする枢軸B(図1参照)を取り付けるための孔B1が設けられている。第1フレーム2aの下方に設けられた孔B1と後述する第2フレーム3aの後方に設けられた孔B1とは、枢軸Bを介して取り付けられている。そうすることで、背凭れ部2は座部3に対して、左右方向を軸方向とする枢軸Bを介して、前後方向にリクライニングすることができる。
【0026】
なお、第1フレーム2aに、側面視で凸部又は凹部よりなるリブ(図示せず)を形成してもよい。第1フレーム2aは金属製の板状の部材で構成されているため、プレス加工などにより、容易にリブ(図示せず)を形成することができる。リブ(図示せず)を形成することで、第1フレーム2aの強度を確保することができる。つまり、使用者の重量が大きく作用する左右方向と直交する方向(表裏方向)の強度を確保することができる。また、第1フレーム2aの周囲に外装を構成する部材(例えば、樹脂等よりなる外装パネル)を別途必要とせず、部品点数を削減でき、マッサージ機1を製造するコストを抑えることができる。なお、第1フレーム2aは、樹脂製や木製の板状の部材で構成されていてもよい。
【0027】
[第1ガイドレールの構成]
図9、10に示すとおり、第1ガイドレール2bは、略コの字状の開口2g(図9(c)、図10(b)参照)と、第1ガイドレール2bを第1フレーム2aの第2取付部2hに対して取り付けるための第2取付部受け部2eと、第1ガイドレール2bを第1連結部材2cに対して取り付けるための切欠き部2iと、を有している。開口2gは、身長方向に直交する断面の左右方向内側(使用者側)が開口している。また、第2取付部受け部2eは、第1ガイドレール2bの左右方向外側に設けられている。
【0028】
切欠き部2iは、第1ガイドレール2bの上方と下方にそれぞれ1つずつ設けられている。第1ガイドレール2bの上方に設けられた切欠き部2iは、側面視でL字状となっている(図9(a)参照)。第1ガイドレール2bの上方は、L字状の切欠き部2iを背凭れ部2の上方に設けられた第1連結部材2cに当接させた状態でねじ止めして固定されている(図7参照)。第1ガイドレール2bの下方に設けられた切欠き部2iは、側面視でコの字状となっている(図9(a))参照)。切欠き部2iを側面視でコの字状とすることで、第1ガイドレール2bを第1連結部材2cに対して取り付けやすくしている。第1ガイドレール2bの下方は、コの字状の切欠き部2iを背凭れ部2の下方に設けられた第1連結部材2cに当接させた状態でねじ止めして固定されている(図7参照)。
つまり、第1ガイドレール2bは、背凭れ部2の上下に設けられた第1連結部材2cに対して固定されている。
【0029】
第1ガイドレール2bの左右方向外側には、第2取付部受け部2eが複数設けられている(図9(b)参照)。具体的には、第2ガイドレール2bの略中央付近に1つと、略中央付近に設けられた第2取付部受け部2eから所定間隔を空けて両側にそれぞれ1つずつ、合計3つ設けられている。
第2取付部受け部2eを所定間隔を空けて設けることにより、第1ガイドレール2bが使用者から受ける負荷を第1連結部材2cだけではなく第1フレーム2aにも逃がすことができるため、第1ガイドレール2bが破損するのを防ぐことができる。第2取付受け部2eには、第2取付部2hが嵌め込まれて固定されている。なお、第2取付受け部2eに第2取付部2hを嵌め込んだ状態で更にねじ止めされていてもよい。
【0030】
第1ガイドレール2bは、第1フレーム2aの側面に対して平行に設けられた第1壁部13aと、第1壁部13aの一端部から左右内側へ立設された第2壁部13bと、第1壁部13aの他端部から左右内側へ立設された第3壁部13cと、を有している。すなわち、第1ガイドール2bは、上下方向と左右方向に所定の厚みを有している。なお、第1壁部13aは、ラック2fよりも更に上下方向に伸びており、第1壁部13aの前辺(使用者側の辺)と後辺(背凭れ部2側の辺)が平行となるように形成されている。第1壁部13aの上下両端には、それぞれ形状の異なる切欠き部2iが設けられている。
【0031】
第1ガイドレール2bには、開口2gが形成されている。具体的には、第1壁部13a、第2壁部13b、第3壁部13cによって、コの字型の開口2gが形成されている。開口2gの内側(より具体的には、第3壁部13cの上側)には、後述するマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)が有するピニオン28a、28cが係合する樹脂製のラック2fが設けられている。マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)は、ピニオン28a、28cが回転することで、背凭れ部2内を身長方向に沿って移動することができる。ピニオン28a、28cについては後述する。
【0032】
第1ガイドレール2bは樹脂製である。樹脂には、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)又はチップウレタン等様々な樹脂材料が含まれる。第1ガイドレール2b(ラック2f)は、側面視において、使用者の肩部に対応する位置から使用者の背部に対応する位置にかけて後方へ湾曲し、使用者の背部に対応する位置から使用者の腰部に対応する位置にかけて前方に湾曲している。つまり、第1ガイドレール2b(ラック2f)は、使用者の背筋のカーブに沿うように湾曲している。従って、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)は、背凭れ部2内を身長方向に第1ガイドレール2b(ラック2f)に沿って移動可能である。
【0033】
上述したとおり、第1ガイドレール2bは、上下方向と左右方向に所定の厚みを有する樹脂により構成されているため、マッサージ機1の上下方向と左右方向の強度を確保することができる。また、樹脂よりなる第1フレーム2aと、板状の金属よりなる上下で対をなす第1連結部材2cと、を組み合わせてマッサージ機1の背凭れ部2を構成しているため、金属のパイプ材を組み合わせた従来のマッサージ機に比べて軽量化することができる。また、第1フレーム2aと第1連結部材2cは、ねじ止めされている。そのため、溶接作業を削減できる。また、本実施例において、第1フレーム2aや第1ガイドレール2b、ラック2fは樹脂により構成されているが、木材や金属であってもよい。なお、第1連結部材2cについては後述する。
【0034】
[座部の構成]
図2図4図8図11に示すとおり、座部3は、主として、左右で対をなして左右方向に板面を有する板状の金属よりなる第2フレーム3aと、第2フレーム3aに固着され左右方向に所定の厚みを有する樹脂よりなる第2ガイドレール3bと、左右の第2フレーム3aを連結する前後で対をなす第2連結部材3cと、マッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)を裏側から覆うバックカバー(図示せず)と、マッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)を表側から覆う伸縮性を有する生地等よりなるパット部材4と、を有している。座部3の内部には、身長方向に移動可能なマッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)が取り付けられている。
【0035】
[第2フレームの構成]
図8に示すとおり、第2フレーム3aには、左右の第2フレーム3aを連結する前後で対をなす第2連結部材3cを取り付けるための金属製の第3取付部3dが設けられている。具体的には、第3取付部3dは、第2フレーム3aの前方と後方にそれぞれ1つずつ設けられている。第2フレーム3aの後方に設けられた第3取付部3d付近には、左右方向を軸方向とする枢軸B(図示せず)を取り付けるための孔B1が設けられている。第1フレーム2aの下方に設けられた孔B1と第2フレーム3aの後方に設けられた孔B1とは、枢軸Bを介して取り付けられている。そうすることで、背凭れ部2は座部3に対して、左右方向を軸方向とする枢軸Bを介して、前後方向にリクライニングすることができる。
【0036】
なお、第2フレーム3aに、側面視で凸部又は凹部よりなるリブ(図示せず)を形成してもよい。第2フレーム3aは金属製の板状の部材で構成されているため、プレス加工などにより、容易にリブ(図示せず)を形成することができる。リブ(図示せず)を形成することで、第2フレーム3aの強度を確保することができる。つまり、使用者の重量が大きく作用する左右方向と直交する方向(表裏方向)の強度を確保することができる。また、第2フレーム3aの周囲に外装を構成する部材(例えば、樹脂等よりなる外装パネル)を別途必要とせず、部品点数を削減でき、マッサージ機1を製造するコストを抑えることができる。なお、第2フレーム3aは、木製又は樹脂製の板状の部材で構成されていてもよい。
【0037】
[第2ガイドレールの構成]
図8図11に示すとおり、第2ガイドレール3bは、身長方向に直交する断面が、左右内側に開口する略コの字状の開口3gを有している。開口3gの内側には、後述するマッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)を身長方向に移動させるためのラック3fが設けられている。第2ガイドレール3bは、第2フレーム3aの前端付近から、第2フレーム3aの後方に設けられた金属製の第3取付部3dの手前まで延設されている。第2ガイドレール3bは、第2フレーム3aの前方に設けられた金属製の第3取付部3dより上方に設けられている。第2ガイドレール3bは、第2フレーム3aの内面(左右方向内側の面)に対して、ねじ止め(6ヶ所)されて固定される。
【0038】
第2ガイドレール3bは、第2フレーム3aに当接する第4壁部13dと、第4壁部13dの一端部から左右内側へ立設された第5壁部13eと、第4壁部13dの他端部から左右内側へ立設された第6壁部13fと、を有している。すなわち、第2ガイドール3bは、左右方向に所定の厚みを有している。図8図11に示すとおり、第6壁部13fの表面には、マッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)が有するピニオン45a、45bが係合するラック3fが設けられている(図14参照)。マッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)は、ピニオン45が回転することで、座部3内を身長方向に沿って移動することができる。ピニオン45a、45bについては後述する。
【0039】
第2ガイドレール3bは樹脂製である。樹脂には、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)又はチップウレタン等様々な樹脂材料が含まれる。第2ガイドレール3b(ラック3f)は、側面視において、使用者の臀部に対応する位置から使用者の脚部に対応する位置にかけて前方へ湾曲している。つまり、第2ガイドレール3b(ラック3f)の表側は、マッサージ機1に着座する使用者の下半身の裏側に沿うように湾曲した形状を有している。従って、マッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)は、座部3内を身長方向に第2ガイドレール3b(ラック3f)に沿って移動可能である。
【0040】
上述したとおり、第2ガイドレール3bは、左右方向に所定の厚みを有する樹脂により構成されているため、マッサージ機1の左右方向の強度を確保することができる。また、樹脂よりなる第2フレーム3aと、板状の金属よりなる前後で対をなす第2連結部材3cと、を組み合わせてマッサージ機1の座部3を構成しているため、金属のパイプ材を組み合わせた従来のマッサージ機に比べて軽量化することができる。また、第2フレーム3aと第2連結部材3cは、ねじ止めされている。そのため、溶接作業を削減できる。また、本実施例において、第2フレーム3aや第2ガイドレール3bは樹脂により構成されているが、木材や金属であってもよい。なお、第2連結部材3cについては後述する。
【0041】
[連結部材の構成]
図2図3図7に示すとおり、連結部材は、身長方向に複数設けられている。具体的には、背凭れ部2に対応する位置に2つ、座部3に対応する位置に2つ設けられている。背凭れ部2に設けられた上下で対をなす連結部材は、第1連結部材2cである。第1連結部材2cは、背凭れ部2を構成する左側の第1フレーム2aから右側の第1フレーム2aに亘って取り付けられている。座部3に設けられた前後で対をなす連結部材3cは、第2連結部材3cである。第2連結部材3cは、座部3を構成する左側の第2フレーム2bから右側の第フレーム2bに亘って取り付けられている。
【0042】
連結部材(第1連結部材2c、第2連結部材3c)は、板状の金属より構成されており、上下で対をなす第1連結部材2cによって左右の第1フレーム2a同士を連結している。また、前後で対をなす第2連結部材3cによって左右の第2フレーム3a同士を連結している。背凭れ部2に設けられた上下で対をなす第1連結部材2cは、それぞれ第1フレーム2aにねじ止めされている。座部3に設けられた前後で対をなす第2連結部材3cは、第2フレーム3aにねじ止めされている。
【0043】
[第1連結部材の構成]
背凭れ部2に設けられた上下で対をなす第1連結部材2cについて、説明する。図3図7に示すとおり、第1連結部材2cは、金属製の板状の部材である。本実施例においては、上方と下方にそれぞれ1つずつ設けられている。
上方に位置する第1連結部材2cの両端は、それぞれ左右の第1フレーム2aの上方に設けられた金属製の第1取付部2dとねじ止めされて固定される。上方に位置する第1連結部材2cの左右両側には、第1ガイドレール2bも取り付けられている。具体的には、第1ガイドレール2bの上方に位置する切欠き2iを上方の第1連結部材2cに嵌め込み、第1ガイドレール2bと第1連結部材2cとをねじ止めして固定する。
【0044】
下方に位置する第1連結部材2cの両端は、それぞれ左右の第1フレーム2aの下方に設けられた金属製の第1取付部2dとねじ止めされて固定される。下方に位置する第1連結部材2cの左右略中央付近には、アクチュエータ11を取り付けるためのブラケット2jが設けられている。下方に位置する第1連結部材2cの左右両側には、第1ガイドレール2bが取り付けられている。具体的には、第1ガイドレール2bの下方に位置する切欠き2iを下方の第1連結部材2cに嵌め込み、第1ガイドレール2bと第1連結部材2cとをねじ止めして固定する。
なお、上下で対をなす第1連結部材2cの裏側には、バックカバー(図示せず)がねじ止めされている。バックカバー(図示せず)により、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)を裏側から覆うことができる。
【0045】
そうすることで、左右方向に離反して配置された左右対の第1フレーム2aが、使用者の重量によって左右内側又は外側へ傾くことを防止できる。すなわち、マッサージ機1の左右方向の強度を確保することができる。また、使用者から受ける負荷を、ラック2fを介して第1連結部材2cで受けることができるため、ラック2fや第1フレーム2aが破損するのを防ぐことができる。
【0046】
マッサージ機1の背凭れ部2は、身長方向に延設された左右で対をなす第1フレーム2aと、左右の第1フレーム2aの間に取り付けられた2つの第1連結部材2cと、により、表裏方向に開口する開口2kが形成されている。そして、マッサージ機1に着座した使用者の上半身の裏側に対して、開口2kを通じてマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)によりマッサージを行うことができる。
【0047】
[第2連結部材の構成]
座部3に設けられた前後で対をなす第2連結部材3cについて、説明する。図3に示すとおり、第2連結部材3cは、金属製の板状の部材である。本実施例においては、前方と後方にそれぞれ1つずつ設けられている。
前方に位置する第2連結部材3cの両端は、それぞれ左右の第2フレーム3aの前方に設けられた金属製の第3取付部3dとねじ止めされて固定される。後方に位置する第2連結部材3cの両端は、それぞれ左右の第2フレーム3aの後方に設けられた金属製の第3取付部3dとねじ止めされて固定される。
【0048】
そうすることで、左右方向に離反して配置された左右対の第2フレーム3aが、使用者の重量によって左右内側又は外側へ傾くことを防止できる。すなわち、マッサージ機1の左右方向の強度を確保することができる。また、使用者から受ける負荷を、ラック3fを介して第2連結部材3cで受けることができるため、ラック3fや第2フレーム3aが破損するのを防ぐことができる。
【0049】
前方に位置する第2連結部材3cの裏側であって左右略中央付近と、後方に位置する第2連結部材3cの裏側であって左右略中央付近とに亘って、アクチュエータ11が取り付けられている。
つまり、アクチュエータ11の本体は、第2連結部材3cに対して取り付けられている。アクチュエータ11の伸縮部(アクチュエータ本体に対して伸縮する部分)は、背凭れ部2の下方に位置する第1連結部材2cの左右略中央付近に設けられたブラケット2jと連結されている。アクチュエータ11を駆動させることにより、背凭れ部2を座部3に対して、左右方向を軸方向とする枢軸Bを介して、前後方向にリクライニングさせることができる。
【0050】
マッサージ機1の座部3は、身長方向に延設された左右で対をなす第2フレーム3aと、左右の第2フレーム3aの間に取り付けられた2つの第2連結部材3cと、により、表裏方向に開口する開口3kが形成されている。そして、マッサージ機1に着座した使用者の下半身の裏側に対して、開口3kを通じてマッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)によりマッサージを行うことができる。
【0051】
[マッサージユニットの構成]
以下、マッサージユニット9の構成について説明する。なお、背凭れ部2内に設けられたマッサージユニット9を上半身マッサージユニット20とし、座部3内に設けられたマッサージユニット9を下半身マッサージユニット40とする。上半身マッサージユニット20と下半身マッサージユニット40をまとめて、マッサージユニット9と総称する場合がある。図12は、マッサージユニット9を示す図であり、(a)は上半身マッサージユニット20を示す斜視図であり、(b)はブラケット29a、29cとピニオン28a、28cを省略した上半身マッサージユニット20を示す斜視図であり、(c)は上半身マッサージユニット20の正面図である。図13はマッサージユニット9を示す図であり、(a)は上半身マッサージユニット20を左方向から見た側面図であり、(b)は施療子21とアーム22を省略した上半身マッサージユニット20を左方向から見た側面図である。図14はマッサージユニット20を示す斜視図であり、(a)は下半身マッサージユニット40を示す図であり、(b)はブラケット46a、46bとピニオン45a、45bを省略した下半身マッサージユニット40を示す図である。
【0052】
[上半身マッサージユニットの構成]
図12図13は、上半身マッサージユニット20を示す図である。上半身マッサージユニット20は、左右で対をなす施療子21と、上半身マッサージユニット20を使用者の身長方向に移動させ、及び/又は、左右で対をなす施療子21を駆動させるための駆動機構Eと、左右で対をなす施療子21と駆動機構Eとを保持する枠体27aと、特定手段8の一部を構成する検出センサ8aと、で構成されている。上半身マッサージユニット20は、下半身マッサージユニット40よりも小型となっている。また、上半身マッサージユニット20は、制御部6によって動作が制御される。なお、特定手段8については、後述する。
【0053】
枠体27aは、金属製の薄肉の板状の部材が組み合わされた直方体である。枠体27aの内部には、後述する駆動機構Eが収納され、駆動機構Eの前側はカバー27bで覆われている。具体的には、枠体27aは、上下で対をなす補助板271aと、枠体27aの背面に位置する補助板271bと、で構成されている。つまり、枠体27aは左右両側が開放された形状に構成されている。
【0054】
左右で対をなす施療子21は、アーム22を構成する側面視で略三角形の支持部材22aの前方に回転可能に取り付けられている。具体的には、支持部材22aの上下両端にそれぞれ1つずつ設けられている。つまり、上下で対をなしている。支持部材22aの後方は、支持部材22aに対してマッサージ(叩き)動作を伝達するためのコンロッド22bが取り付けられている。コンロッド22bの一端は、ボールジョイントで構成されており、支持部材22aの他端に対して取り付けられている。コンロッド22bの他端は、後述する叩き軸24に偏心カム24dを介して取り付けられている(図13(a)参照)。つまり、施療子21を支持するアーム22は、支持部材22aとコンロッド22bとで構成されている。
【0055】
上半身マッサージユニット20の側部には、上半身マッサージユニット20の移動を検知するリミットセンサ271cが設けられている。具体的には、リミットセンサ271cは、取付板271dに対して取り付けられている。
取付板271dは、金属製の薄肉の板状の部材である。取付板271dの上下両端部には、孔(図示せず)が設けられている。取付板271dの孔(図示せず)には、駆動機構E1の揉み軸23と昇降軸25が挿通されている。揉み軸23と孔(図示せず)と、昇降軸25と孔(図示せず)とは、それぞれベアリング(図示せず)を介して取付板271dに取り付けられている。取付板271dの略中央付近には、バーリング加工が施されている。バーリング加工によって、上半身マッサージユニット20が駆動した際に、取付板271dが傾くことでピニオン28と干渉し、取付板271dやピニオン28が破損するのを防ぐことができる。
リミットセンサ271cがリミット(第1ガイドレール2bのラック2fの上方と下方にそれぞれ設けられた磁石99a(図10参照))を検知すると、制御部6は、上半身マッサージユニット20の移動を制御(停止または後退させる)する。そうすることで、上半身マッサージユニット20がラック2fから脱落してしまうのを防ぐことができる。
【0056】
また、支持部材22aは、駆動機構Eを介して駆動力を受けて回転する揉み軸23上に設けられており、揉み軸23には、支持部材22aを取り付ける取付部(図示せず)が複数設けられている。支持部材22aは、それぞれ偏角カム23dを介して取付部(図示せず)に固定される。そうすることで、左右で対をなす施療子21を互いに近接離反させてマッサージ(揉み)動作をさせることができる。
コンロッド22bの一端は、ボールジョイントで構成されており、支持部材22aの他端に対して取り付けられている。コンロッド22bの他端は、駆動機構Eを介して駆動力を受けて回転する叩き軸24上に取り付けられている。具体的には、叩き軸24には、コンロッド22bの他端を取り付ける取付部(図示せず)が設けられている。コンロッド22bの他端は、それぞれ偏心カム24dを介して取付部(図示せず)に固定される(図13(a)参照)。そうすることで、左右で対をなす施療子21を交互に進退させてマッサージ(叩き)動作をさせることができる。
【0057】
揉み軸23の両側には、ラック2fと噛み合うピニオン28aが取り付けられている。ピニオン28aの左右方向外側には、ブラケット29aが取り付けられている。ブラケット29aが取り付けられていることにより、上半身マッサージユニット20が駆動した際の振動等によりピニオン28aが揉み軸23から外れてしまうのを防ぐことができる。ピニオン28aは、揉み軸23に取り付けられている。駆動機構Eを駆動させると、揉み軸23が回転し、揉み軸23に取り付けられた左右で対をなす施療子21が駆動する。具体的には、揉み軸23の回転に追従して左右で対をなす施療子21が駆動することで使用者に対してマッサージをすることができる。
なお、ピニオン28aは、ピニオン28cと異なり、揉み軸23に対してピン30で固定されていないため、揉み軸23の回転に追従することはない。
【0058】
昇降軸25の両側には、ラック2fと噛み合うピニオン28cが取り付けられている。ピニオン28cの左右方向外側には、ブラケット29cが取り付けられている。ブラケット29cが取り付けられていることにより、上半身マッサージユニット20が駆動した際の振動等によりピニオン28cが昇降軸25から外れてしまうのを防ぐことができる。昇降軸25の両端部には、昇降軸25に対して直交する方向にピン30が取り付けられている。ピン30は、ピニオン28cの内側に対して固定されている。つまり、昇降軸25とピニオン28cは、ピン30により固定されている。駆動機構Eを駆動させると、昇降軸25が回転し、ピニオン28cが回転する。具体的には、ピン30がピニオン28cの内側に対して固定されているため、昇降軸25を回転させると、昇降軸25の回転に追従してピニオン28cが回転し、上半身マッサージユニット20を身長方向に移動させることができる。
【0059】
なお、詳細については、後述するが、揉み軸23、叩き軸24、昇降軸25は、全て左右方向を軸方向としている。後述する各駆動機構E(E1、E2)、駆動機構F(F1、F2)内のマッサージ用モータ50の出力軸50c及び昇降用モータ60の出力軸50cは、昇降軸25の軸心と揉み軸23の軸心を通る第1仮想平面H1と、叩き軸24の軸心を通り第1仮想平面H1と平行な第2仮想平面H2と、の間に位置している。第2仮想平面H2は、第1仮想平面H1よりも背面側に位置している(図13(b)、図17(c)参照)。
そうすることで、上半身マッサージユニット20を前後方向において薄型化することができる、且つ、昇降動作、揉み動作、叩き動作の機能を達成することができる。
【0060】
[下半身マッサージユニットの構成]
図14は、下半身マッサージユニット40を示す図である。下半身マッサージユニット40は、左右対の施療部41を有しており、使用者の脚部などの外側面をマッサージすることが可能となっている。
下半身マッサージユニット40は、左右対の施療部41と、下半身マッサージユニット40を使用者の身長方向に移動させ、及び/又は、左右対の施療部41を駆動させるための駆動機構Fと、左右対の施療部41と駆動機構Fとを保持する枠体44aと、特定手段8の一部を構成する検出センサ8aと、で構成されている。また、下半身マッサージユニット40は、制御部6によって動作が制御される。なお、特定手段8については、後述する。
【0061】
枠体44aは、金属製の板状の部材が組み合わされた平面視で日の字型を90度回転させた形状をなしている。枠体44aの中央には、後述する駆動機構Fが収納され、駆動機構Fはカバー44bで覆われている。具体的には、枠体44aは、前後で対をなす補助部材441aと、左右で対をなす補助板441bとで構成されている。
【0062】
補助部材441aは、金属製の板状の部材で構成されている。補助部材441aの両端は、補助板441bにねじ止めされている。補助板441bは、金属製の薄肉の板状の部材で構成されており、正面視で略L字型に屈曲している。略L字型の短辺側は、補助部材441aの端部とねじ止めされて固定されている。略L字型の長辺側は、駆動機構Fの揉み軸42と昇降軸43を挿通するための孔(図示せず)が設けられている。孔(図示せず)にはブッシュ42eが取り付けられており、駆動機構Fの揉み軸42と昇降軸43は、ブッシュ42eにより回転可能に支持されている。
【0063】
補助板441bの長辺側には、下半身マッサージユニット40の移動を検知するリミットセンサ441cが設けられている。リミットセンサ441cがリミットを検知すると、制御部6は、下半身マッサージユニット40の移動を制御(停止または後退させる)する。そうすることで、下半身マッサージユニット40がラック3fから脱落してしまうのを防ぐことができる。
【0064】
左右一対の施療部41の左側施療部41aは、対の施療板411を有しており、対の施療板411は、外側施療板411aと内側施療板411bを有している。対の施療板411は、施療子411cを複数有しており、施療子411cは、施療板411の縁部に設けられている。
また、右側施療部41bも左側施療部41aと同様に、対の施療板411を有している。対の施療板411は、外側施療板411aと内側施療板411bを有している。対の施療板411は、施療子411cを複数有しており、施療子411cは、施療板411の縁部に設けられている。
【0065】
また、左右一対の施療部41は、駆動機構Fを介して駆動力を受けて回転する揉み軸42上に設けられており、揉み軸42には、左右一対の施療部41を取り付ける取付部(図示せず)が複数設けられている。外側施療板411aと内側施療板411bは、それぞれ偏角カム42dとベアリング(図示せず)を介して取付部(図示せず)に固定される。また、外側施療板411aと内側施療板411bは、偏角カム42dによって所定角度傾けて固定されている。具体的には、外側施療板411aの所定角度と内側施療板411bの所定角度は、180度位相が異なっている。このような構成とすることで、被施療者の身体を挟むような動作が可能である。
【0066】
揉み軸42の両側には、ラック3fと噛み合うピニオン45aが取り付けられている。ピニオン45aの左右方向外側には、ブラケット46aが取り付けられている。ブラケット46aが取り付けられていることにより、下半身マッサージユニット40が駆動した際の振動等によりピニオン45aが揉み軸42から外れてしまうのを防ぐことができる。ピニオン45aは、揉み軸42に取り付けられている。駆動機構Fを駆動させると、揉み軸42が回転し、揉み軸42に取り付けられた左右対の施療部41がそれぞれ接近離反する。具体的には、揉み軸42の回転に追従して左右対の施療部41(左側施療部41aの対の施療板411どうし、右側施療部41bの対の施療板411どうし)がそれぞれ接近離反することで使用者に対してマッサージをすることができる。
なお、ピニオン45aは、ピニオン45bと異なり、揉み軸42に対してピン47で固定されていないため、揉み軸42の回転に追従することはない。
【0067】
昇降軸43の両側には、ラック3fと噛み合うピニオン45bが取り付けられている。ピニオン45bの左右方向外側には、ブラケット46bが取り付けられている。ブラケット46bが取り付けられていることにより、下半身マッサージユニット40が駆動した際の振動等によりピニオン45bが昇降軸43から外れてしまうのを防ぐことができる。昇降軸43の両端部には、昇降軸43に対して直交する方向にピン47が取り付けられている。ピン47は、ピニオン45bの内側に対して固定されている。ピニオン45bは、昇降軸43に取り付けられている。駆動機構Fを駆動させると、昇降軸43が回転し、ピニオン45bが回転する。具体的には、ピン47がピニオン45bの内側に対して固定されているため、昇降軸43を回転させることにより、昇降軸43の回転に追従してピニオン45bが回転し、下半身マッサージユニット40を身長方向に移動させることができる。
【0068】
[駆動機構の構成]
図15は、マッサージユニット9の駆動機構を示す図であり、(a)は上半身マッサージユニット20の駆動機構Eを示す斜視図であり、(b)は下半身マッサージユニット40の駆動機構Fを示す斜視図である。図16はマッサージユニット9の駆動機構Eを示す図であり、(a)はカバーを省略した駆動機構Eを示す右方向から見た斜視図であり、(b)はカバーを省略した駆動機構Eを示す左方向から見た斜視図であり、(c)はカバーを省略した駆動機構Eを示す左方向から見た側面図である。図17はマッサージユニット9の駆動機構Fを示す図であり、(a)はカバーを省略した駆動機構Fを示す右方向から見た斜視図であり、(b)はカバーを省略した駆動機構Fを示す左方向から見た斜視図であり、(c)はカバーを省略した駆動機構Fを示す左方向から見た側面図である。
【0069】
なお、図15(a)に示すとおり、上半身マッサージユニット20の駆動機構Eは、昇降用の駆動機構E1とマッサージ用の駆動機構E2とが、並んで構成されている。具体的には、上側は昇降用の駆動機構E1であり、下側はマッサージ用の駆動機構E2である。また、図15(b)に示すとおり、下半身マッサージユニット40の駆動機構Fは、昇降用の駆動機構F1とマッサージ用の駆動機構F2とが、並んで構成されている。具体的には、後側は昇降用の駆動機構F1であり、前側はマッサージ用の駆動機構F2である。
なお、昇降用の駆動機構F1とマッサージ用の駆動機構F2の基本的な構成は、昇降用の駆動機構E1と同じ構成であり、その違いは、昇降用の駆動機構E1が昇降軸25であるのに対し、マッサージ用の駆動機構F2が揉み軸24であるという点である。そのため、昇降用の駆動機構F1とマッサージ用の駆動機構F2の説明は、昇降用の駆動機構E1と同じ図を用いて説明する(図番のみ変更する)。
【0070】
[駆動機構E1、F1の構成]
駆動機構E1、F1は、昇降用の駆動機構である。図12、13、15、16に示すとおり、駆動機構E1、F1の昇降用モータ60はブラシレスモータであり、昇降用モータ60の駆動を行うドライブ基板50bが組み込まれている。具体的には、ドライブ基板50bの板面が左右方向を向くように、昇降用モータ60の胴体50aの側面に取り付けられている。昇降用モータ60は、減速器52を収容するギヤケース53aに側方からネジ止めすることにより固定されている。昇降用モータ60は、一方向(本実施形態では左側)のみに突出する出力軸50cを有しており、この出力軸50cにウォームよりなるギヤ52aが設けられている。
【0071】
駆動機構E1、F1の昇降軸25、43の軸方向は左右方向であり、昇降用モータ60の出力軸50cの軸方向と同一方向である。また、昇降用モータ60をドライブ基板50bが組み込まれたブラシレスモータで構成することにより、駆動機構E1、F1を小型化することができ、また昇降用モータ60の性能も高めることができる。
【0072】
減速器52は、昇降用モータ60の出力軸50cと、昇降軸25、43と、の間に設けられている。具体的には、減速器52は、出力軸50cと昇降軸25、43の間に設けられた第1減速器61である。このような構成とすることにより、出力軸50cが延設された一方向側(本実施形態では左側)に第1減速器61を配置することができるため、駆動機構E1、F1を小型化することができる。
【0073】
第1減速器61は、出力軸50cと交差する方向の回転軸61aと、回転軸61aの上側に一体回転可能に設けられたギヤ61bと、回転軸61aの下側に一体回転可能に設けられたウォームよりなるギヤ61dと、昇降軸25、43に一体回転可能に設けられ回転軸61aのギヤ61dに噛合するウォームホイールよりなる第1ギヤ61cと、を有している。
【0074】
従って、昇降用モータ60を駆動すると、出力軸50cの回転動力がギヤ52aとギヤ61bにより、減速して回転軸61aに伝達される。更に、回転軸61aの回転動力がギヤ61dと第1ギヤ61cにより、減速して昇降軸25、43に伝達される。
すなわち、第1減速器61は、出力軸50cの回転動力を2段階に減速して昇降軸25、43に伝達する。昇降軸25の回転は2段階の減速によって十分減速されるため、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)を適した速度で身長方向に移動させることができる。
【0075】
[駆動機構E2の構成]
駆動機構E2は、マッサージ用の駆動機構である。図12、13、15、17に示すとおり、駆動機構E2のマッサージ用モータ50はブラシレスモータであり、マッサージ用モータ50の駆動を行うドライブ基板50bが組み込まれている。具体的には、ドライブ基板50bの板面が左右方向を向くように、マッサージ用モータ50の胴体50aの側面に取り付けられている。マッサージ用モータ50は、減速器52を収容するギヤケース53bに側方からネジ止めすることにより固定されている。マッサージ用モータ50は、一方向(本実施形態では左側)のみに突出する出力軸50cを有しており、この出力軸50cにウォームよりなるギヤ52aが設けられている。
【0076】
駆動機構E2の揉み軸23と叩き軸24の軸方向は左右方向であり、マッサージ用モータ50の出力軸50cの軸方向と同一方向である。また、マッサージ用モータ50をドライブ基板50bが組み込まれたブラシレスモータで構成することにより、駆動機構E2を小型化することができ、またマッサージ用モータ50の性能も高めることができる。
【0077】
駆動機構E2は、駆動軸としての揉み軸23の回転位置を検出するセンサ(後述する幅センサ23a)を有している。この幅センサ23aは、ドライブ基板50bのギヤケース53bとは反対側の板面に設けられた検出体54aと、揉み軸23に設けられたマグネットを有する被検出体54bと、により構成されている。ドライブ基板50bは、制御部6に電気的に接続されている。検出体54aが被検出体54bであるマグネットの存在を検出することにより、揉み軸23の回転位置における特定位置(原点)を検出することができる。このように、マッサージ用モータ50のドライブ基板50bに検出体56aを設けているため、幅センサ23aを設けるための基板を別途必要とせず、駆動機構E2を低コスト化することができる。
【0078】
ドライブ基板50bには孔50dが設けられており、揉み軸23はこの孔50dに挿通されて設けられている。すなわち、揉み軸23は、ドライブ基板50bを貫通して設けられている。従って、ドライブ基板50bに設けられた検出体54aと、揉み軸23に設けられた被検出体54bと、を近づけて配置することができるため、揉み軸23の回転位置の検出精度を高めることができる。
【0079】
減速器52は、マッサージ用モータ50の出力軸50cと、駆動軸としての揉み軸23及び叩き軸24と、の間に設けられている。具体的には、減速器52は、出力軸50cと揉み軸23の間に設けられた第1減速器61と、出力軸50cと叩き軸24の間に設けられた第2減速器62と、を有している。すなわち、マッサージ用モータ50の出力軸50cは、第1減速器61と第2減速器62に挟まれている。このような構成とすることにより、出力軸50cが延設された一方向側(本実施形態では左側)に第1減速器61と第2減速器62をまとめて配置することができるため、駆動機構E2を小型化することができる。
【0080】
第1減速器61は、出力軸50cと交差する方向の回転軸61aと、回転軸61aの上側に一体回転可能に設けられたギヤ61bと、回転軸61aの下側に一体回転可能に設けられたウォームよりなるギヤ61dと、揉み軸23に一体回転可能に設けられ回転軸61aのギヤ61dに噛合するウォームホイールよりなる第1ギヤ61cと、を有している。
【0081】
第2減速器62は、出力軸50cと交差する方向の回転軸62aと、回転軸62aの上側に一体回転可能に設けられたギヤ62bと、回転軸62aの下側に一体回転可能に設けられたウォームよりなるギヤ62dと、叩き軸24に一体回転可能に設けられ回転軸62aのギヤ62dに噛合するウォームホイールよりなる第1ギヤ62cと、を有している。
【0082】
従って、揉み動作の場合は、マッサージ用モータ50を駆動すると、出力軸50cの回転動力がギヤ52aとギヤ61bにより、減速して回転軸61aに伝達される。更に、回転軸61aの回転動力がギヤ61dと第1ギヤ61cにより、減速して揉み軸23に伝達される。すなわち、第1減速器61は、出力軸50cの回転動力を2段階に減速して揉み軸23に伝達する。揉み軸23の回転は2段階の減速によって十分減速されるため、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)の施療子21を揉み動作に適した速度で動作させることができる。
【0083】
また、叩き動作の場合は、マッサージ用モータ50を駆動すると、出力軸50cの回転動力がギヤ52aとギヤ62bにより、減速して回転軸62aに伝達される。更に、回転軸62aの回転動力がギヤ62dと第1ギヤ62cにより、第1減速器61とは異なり、増速して叩き軸24に伝達される。すなわち、第2減速器62は、出力軸50cの回転動力をいったん減速してから増速して叩き軸24に伝達する。なお、叩き軸24の回転は、マッサージ用モータ50の出力軸50cの回転よりは減速されている。叩き軸24の回転は減速と増速によって揉み軸23に比べて減速させないため、施療子21を叩き動作に適した速度で動作させることができる。また、ギヤ62bと第1ギヤ62cのみにより叩き動作に適した叩き軸24の回転速度を取り出さず、出力軸50cの回転をいったん減速してから増速することにより、揉み軸23と叩き軸24の軸方向を左右方向に統一することができ、駆動機構E2の製造が容易となる。
【0084】
本実施形態では、叩き軸24にクラッチを設け、単一のマッサージ用モータ50を正回転又は反回転させることで、揉み動作/揉み叩き動作を切り換え可能としている。具体的には、マッサージ用モータ50を正回転させると揉み動作を行い、マッサージ用モータ50を反回転させると揉み動作と叩き動作を行う。
なお、マッサージ用モータ50を反回転させることで揉み動作を行い、マッサージ用モータ50を正回転させることで揉み動作と叩き動作を行うようにしてもよい。また、揉み軸23にもクラッチを設けてもよい。そうすることで、揉み動作と叩き動作を独立して行えるようにしてもよい。
【0085】
第1減速器61の回転軸61aと第2減速器62の回転軸62aは、前下方に向かうにつれて間隔が狭くなるように配置されている。すなわち、両回転軸61a、62aの中心線A1、A2は平行でない。換言すれば、回転軸61aの中心線A1と回転軸62aの中心線A2は、その延長線上において交差する。従って、回転軸61a、62aに取り付けられた第1ギヤ61c、62cも平行でない。駆動機構E2の組み立てにおいて、マッサージ用モータ50をギヤケース53bに側方からネジ止めしてマッサージ用モータ50と減速器52を組み付ける訳であるが、第1ギヤ61c、62cが平行でない状態で配置されているため、マッサージ用モータ50の出力軸50cを第1ギヤ61c、62cの間隔が狭まる方向(本実施形態では前下方(図17(c)参照))に作業者が指で押し付けながらマッサージ用モータ50をギヤケース53bにネジ止めすることで、出力軸50cのギヤ52aと第1ギヤ61c、62cを適切に噛合させることができる。すなわち、駆動機構E2の製造において、マッサージ用モータ50と減速器52の組み付けの精度が高まる。
【0086】
[駆動機構F2の構成]
駆動機構F2は、マッサージ用の駆動機構である。図12、13、15、16に示すとおり、駆動機構F2のマッサージ用モータ50はブラシレスモータであり、マッサージ用モータ50の駆動を行うドライブ基板50bが組み込まれている。具体的には、ドライブ基板50bの板面が左右方向を向くように、マッサージ用モータ50の胴体50aの側面に取り付けられている。マッサージ用モータ50は、減速器52を収容するギヤケース53aに側方からネジ止めすることにより固定されている。マッサージ用モータ50は、一方向(本実施形態では左側)のみに突出する出力軸50cを有しており、この出力軸50cにウォームよりなるギヤ52aが設けられている。
【0087】
駆動機構F2の揉み軸23の軸方向は左右方向であり、マッサージ用モータ50の出力軸50cの軸方向と同一方向である。また、マッサージ用モータ50をドライブ基板50bが組み込まれたブラシレスモータで構成することにより、駆動機構F2を小型化することができ、またマッサージ用モータ50の性能も高めることができる。
【0088】
減速器52は、マッサージ用モータ50の出力軸50cと、揉み軸23と、の間に設けられている。具体的には、減速器52は、出力軸50cと揉み軸23の間に設けられた第1減速器61である。このような構成とすることにより、出力軸50cが延設された一方向側(本実施形態では左側)に第1減速器61を配置することができるため、駆動機構F2を小型化することができる。
【0089】
第1減速器61は、出力軸50cと交差する方向の回転軸61aと、回転軸61aの上側に一体回転可能に設けられたウォームよりなるギヤ61bと、回転軸61aの下側に一体回転可能に設けられたウォームよりなるギヤ61dと、揉み軸23に一体回転可能に設けられ回転軸61aのギヤ61dに噛合するウォームホイールよりなる第1ギヤ61cと、を有している。
【0090】
従って、マッサージ用モータ50を駆動すると、出力軸50cの回転動力がギヤ52aとギヤ61bにより、減速して回転軸61aに伝達される。更に、回転軸61aの回転動力がギヤ61dと第1ギヤ61cにより、減速して揉み軸23に伝達される。
すなわち、第1減速器61は、出力軸50cの回転動力を2段階に減速して揉み軸23に伝達する。揉み軸23の回転は2段階の減速によって十分減速されるため、マッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)の施療部41を揉み動作に適した速度で動作させることができる。
【0091】
[制御部の構成]
図5に示すとおり、制御部6は、記憶部7、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)、コントローラ10、アクチュエータ11と電気的に接続されている。制御部6は、座部3の下部に設けられている。記憶部7とコントローラ10については後述する。制御部6は、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の動作を制御する。なお、図6に示すとおり、制御部6をサーバ19に設け、ネットワークを介してマッサージ機1の各種動作を制御するように構成してもよい。詳細については、後述する。
【0092】
図18に基づき、制御部6により、マッサージコースCのモードを切り替える方法について説明する。使用者がコントローラ10のモード切替部10bを操作すると、制御部6は、実行中のマッサージコースCのモードを切り替える。より詳しくは、実行中の第1モードM1を第2モードM2に切り替えることができる。コントローラ10については後述する。
具体的には、制御部6は、時間T1において使用者がモード切替部10bを操作すると、操作の際に実行されていた第1モードM1の動作ブロック(例えば、D5)をキャンセルし、キャンセルされた動作ブロック以降に実行する動作ブロック(例えば、D3)から第2モードM2に切り替える(図18(a)~(c)参照)。そうすることで、第1モードM1で実行中のマッサージコースCの動作ブロックを使用者に対する負荷を小さくした第2モードM2の動作ブロックに変更することができる。
なお、このとき、制御部6は、動作ブロックD5のキャンセルと略同時又はキャンセル後に、上半身マッサージユニット20の左右の施療子21間又は下半身マッサージユニット40の左右の施療部41間の離隔距離を広くするよう制御してもよい。そうすることで、使用者に対する負荷を小さくすることができる。
【0093】
また、制御部6は、マッサージコースCが規定するマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の身長方向への移動と重複する時間帯は、コントローラ10の位置操作部10aの操作を無効とする。そうすることで、身長方向への移動を伴うマッサージコースの全体的な流れが崩れてしまうのを防ぐことができる。
【0094】
[記憶部の構成]
記憶部7には、複数の施療箇所からなる施療箇所群Gと、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)が複数の施療箇所を順次施療するマッサージコースCが記憶されている。マッサージコースCは、マッサージユニット9が定められた順序に従って複数の動作を行う動作ブロックが複数種類組み合わされて構成されている。組み合わされた複数の動作ブロック(例えば、動作ブロックD1~D5)が定められた順序に従って実行することでマッサージコースCが実行される。
マッサージコースCは、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)が複数の施療箇所を順次施療するようにあらかじめプログラムされている。なお、マッサージコースCを、マッサージ機1の通信部17bを介して、インターネット上(例えば、サーバ19)からダウンロードし、記憶部7に記憶するように構成してもよい。
【0095】
図19は、施療箇所を示す図であり、(a)は使用者の複数の施療箇所群Gを示す図であり、(b)は使用者の上半身の施療箇所群Gを第1特定機能と第2特定機能により特定した状態を示す図であり、(c)は使用者の下半身の施療箇所群Gを第1特定機能と第2特定機能により特定した状態を示す図である。
【0096】
[特定手段の構成]
特定手段8は、マッサージコースCの実行前に第1の施療箇所群G1を特定する第1特定機能8cと、マッサージコースCの実行中に第1の施療箇所群G1とは異なる第2の施療箇所群G2を特定する第2特定機能8dと、を有する。特定手段8は、制御部6である。より詳しくは、制御部6に設けられたプログラマブルなマイコン等からなるプロセッサ(図示せず)である。また、マッサージユニット9に設けられた検出センサ8aも特定手段8の一部を構成する。特定手段8より施療箇所群Gを特定する機能(第1特定機能8c、第2特定機能8d)について説明する。
【0097】
第1特定機能8cは、マッサージコースCの実行前に第1の施療箇所群G1を特定することができる機能である。
上半身マッサージユニット20を身長方向に沿って上昇させる過程で、上側の施療子21が肩の上方に到達すると、それまで施療子21に作用していた負荷が解除されて、アーム22が前方へ揺動して所定の揺動位置となる。このとき、特定手段8(検出センサ8a)は、アーム22が所定の揺動位置となったことを検出し、その際の上半身マッサージユニット20の上下位置に基づいて肩位置を検出する。肩の位置を基準として、制御部6は、その他の部位(首、背中、腰等)の位置を計算により求める。そうすることで、複数の施療箇所からなる施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定することができる。なお、検出された特定部位である肩位置は記憶部7に記憶される。
このように、第1特定機能8cを発揮することで、マッサージコースCの実行前に施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定することができる。
【0098】
また、下半身マッサージユニット40を身長方向に沿って下降させる過程で、施療部41が踵付近に到達すると、それまで施療部41に作用していた負荷が解除される。このとき、特定手段8(検出センサ8a)は、施療部41に作用する負荷が解除されたことを検出し、その際の下半身マッサージユニット40の上下位置に基づいて足先(足裏)位置を検出する。踵の位置を基準として、制御部6は、その他の部位(脹脛、太腿等)の位置を計算により求める。そうすることで、複数の施療箇所からなる施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定することができる。なお、検出された特定部位である足先(足裏)位置は記憶部7に記憶される。
このように、第1特定機能8cを発揮することで、マッサージコースCの実行前に施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定することができる。
【0099】
なお、第1特定機能8cにより複数の施療箇所からなる施療箇所群Gを特定する際、使用者の状態によっては、施療箇所群Gの特定が適切でない場合がある。例えば、マッサージ機1に着座した際、座部3に浅く腰掛けた状態で第1特定機能8cを発揮させた場合である。
その場合には、第2特定機能8dを発揮させることで、施療箇所群Gを特定し直すことができる。第2特定機能8dは、マッサージコースCの実行中に第1の施療箇所群G1とは異なる第2の施療箇所群G2を特定する機能である。
【0100】
使用者が座部3に浅く腰掛けた状態で第1特定機能8cを発揮させた場合、使用者の上半身は、座部3に深く腰掛けた状態と比べて、背凭れ部2の低い位置に肩が位置することになる。つまり、この状態で特定された施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)は、適切な状態(座部3に深く腰掛けた状態)で特定された位置ではないため、使用者の上腕付近に相当する位置を肩位置と特定してしまう(図19(b)のG1参照)。使用者が座部3に深く腰掛け直した場合、第1特定機能8cによって特定された施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)の位置は変わらないため、特定された施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)がズレた状態でマッサージすることになる。
【0101】
このとき、使用者は、施療箇所に位置した状態で、コントローラ10の位置操作部10aを操作することにより、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)を適切な位置に移動(図19(b)のG2参照)させることができる。つまり、施療箇所群G全体をマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20)の移動方向と同じ方向(G1からG2へ)に位置変更して記憶部7に記憶させることができる。
【0102】
使用者が座部3に浅く腰掛けた状態で第1特定機能8cを発揮させた場合、使用者の下半身は、座部3に深く腰掛けた状態と比べて、座部3の前方に臀部が位置することになる。つまり、この状態で特定された施療箇所群(第1の施療箇所群G1)は、適切な状態(座部3に深く腰掛けた状態)で特定された位置ではないため、使用者の脹脛付近に相当する位置を足位置と特定してしまう(図19(c)のG1参照)。使用者が座部3に深く腰掛け直した場合、第1特定機能8cによって特定された施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)の位置は変わらないため、特定された施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)がズレた状態でマッサージすることになる。
【0103】
このとき、使用者は、施療箇所に位置した状態で、コントローラ10の位置操作部10aを操作することにより、マッサージユニット9(下半身マッサージユニット40)を適切な位置に移動(図19(c)のG2参照)させることができる。つまり、施療箇所群G全体をマッサージユニット9(上下半身マッサージユニット40)の移動方向と同じ方向(G1からG2へ)に位置変更して記憶部7に記憶させることができる。
【0104】
また、特定手段8は、コントローラ10の位置操作部10aによるマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の移動量に対応して
、施療箇所群Gを移動させることができる。そうすることで、コントローラ10の操作によって移動するマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の移動量と施療箇所群G全体の位置変更を対応付けることができる。例えば、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)のを距離d1だけ移動させると、施療箇所群Gの全体の位置を上方又は下方に距離d1だけ移動する。なお、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の移動量と施療箇所群G全体の位置変更が対応付けられていればよく、その対応関係は1:1の関係であってもよいし、比例(例えば、1:2)の関係であってもよいし、反比例の関係(例えば、1:1/2)であってもよい(図19参照)。また、身長の高い人、身長の低い人に対応する関係であってもよい。
【0105】
なお、第2特定機能8dは、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の身長方向における移動が停止した状態で発揮可能であることが好ましい。マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の移動中に第2特定機能8dを発揮しようとした場合、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)は、移動し続けているため、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の移動量を特定しようとすると、移動量を特定する工程が複雑化してしまう。移動を停止した状態で第2特定機能8dを発揮させることで、容易に施療箇所群G全体の位置変更をすることができる。また、身長方向への移動を伴うマッサージコースの全体的な流れが崩れてしまうのを防ぐことができる。
【0106】
[コントローラの構成]
図5に示すとおり、コントローラ10は、制御部6と電気的に接続されている。コントローラ10は、位置操作部10aと、モード切替部10bと、体型入力手段10cと、を有する。
位置操作部10aは、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)を身長方向に移動させるためのものである。位置操作部10aは、例えば、上下ボタンである。使用者は、位置操作部10aを操作することにより、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)を任意の位置へ移動させることができる。なお、マッサージコースCが規定するマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の身長方向への移動と重複する時間帯は、コントローラ10の位置操作部10aの操作は無効とすることが好ましい。そうすることで、身長方向への移動を伴うマッサージコースの全体的な流れが崩れてしまうのを防ぐことができる。マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)が身長方向へ移動しているときにマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の移動量を特定しようとすると、移動量を特定する工程が複雑化してしまう。移動と重複する時間帯の操作を無効とすることで、容易に施療箇所群G全体の位置変更をすることができる。また、身長方向への移動を伴うマッサージコースの全体的な流れが崩れてしまうのを防ぐことができる。
【0107】
モード切替部10bは、図18に示す動作ブロックDの内容を変更することにより、マッサージコースCを第1モードM1又は第2モードM2に切り替えるためのものである。
第1モードM1は、第2モードM2に比べて、使用者に対する負荷が相対的に大きいモードである。第2モードM2は、第1モードM1に比べて、使用者に対する負荷が相対的に小さいモードである。そのため、第1モードM1と第2モードM2とでは、使用者に与える負荷が異なる。具体的には、使用者に与える負荷は、第1モードM1>第2モードM2となるように構成されている。
【0108】
使用者は、マッサージコースCの実行中に、コントローラ10のモード切替部10bを操作することで、マッサージコースCを構成する動作ブロックDの内容を変更し、第1モードM1から第2モードM2に切り替えることができる。このとき、実行中の第1モードM1の動作ブロックD2はキャンセルされ、キャンセルされた動作ブロックD2以降に実行する動作ブロックD3から第2モードM2に切り替わる。
そうすることで、第1モードM1によるマッサージコースCが使用者にとって強い場合には、第1モードM1よりも相対的に負荷の小さい第2モードM2に切り替えることができるため、使用者に適した負荷でマッサージコースCを受けることができる。
【0109】
体型入力手段10cは、使用者の身体情報(例えば、身長や座高、脚の長さなど。具体的には、使用者の肩位置や脚の位置)を入力するためのものである。使用者の身体情報を体型入力手段10cにより直接的に入力することで、使用者の特定の位置(使用者の肩位置や脚の位置)を決定することができる。つまり、体型入力手段10cは、特定手段8でもある。
なお、コントローラ10に設けられた各種ボタン(位置操作部10aと、モード切替部10bと、体型入力手段10c)は、物理ボタン(図示せず)又はタッチパネル(図示せず)のどちらで構成されていてもよい。
【0110】
また、図6に示すとおり、コントローラ10は、マッサージ機1に備わっていなくてもよい。例えば、使用者が持っているスマートフォンやタブレット端末などの情報通信端末をコントローラ10とすることもできる。情報通信端末は、有線又は無線により、情報通信端末の通信部(図示せず)を介してマッサージ機1の通信部17aと接続することができる。例えば、USBケーブルやWi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)によるものである。使用者は、使用者自身が持っている情報通信端末に専用のアプリをインストールすることで、情報通信端末によりマッサージ機1を操作することができる。
そうすることで、マッサージ機1にコントローラ10を設ける必要がなくなるため、マッサージ機1の部品点数を削減することができ、製造コストの削減に貢献することができる。
【0111】
[マッサージコースの構成]
図18は、マッサージコースCを示す図であり、(a)は第1モードM1によるマッサージコースCであり、(b)は第2モードM2によるマッサージコースCであり、(c)は第1モードM1によるマッサージコースCの途中で第2モードM2に切り替わったマッサージコースCであり、(d)は第1モードM1によるマッサージコースCの途中で第2特定機能8dを発揮させたマッサージコースCである。
【0112】
マッサージコースCについて、説明する。マッサージコースCは、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)が定められた順序に従って複数の動作を行う動作ブロックDが複数種類(本実施例においては、動作ブロックD1~動作ブロックD5)組み合わされて構成されている。複数の動作ブロックD1~D5が定められた順序に従って実行することでマッサージコースCが実行される。マッサージコースCは、第1モードM1と、使用者に対する負荷が第1モードM1よりも相対的に小さい第2モードM2と、を有する。マッサージコースCは、初期状態では第1モードM1に設定されている。
【0113】
第1モードM1は、使用者に対する負荷が第2モードM2よりも相対的に大きいモードである。第2モードM2は、使用者に対する負荷が第1モードM1よりも相対的に小さいモードである。使用者に対する負荷とは、例えば、マッサージユニット9の左右の施療子21又は左右の施療部41間の幅やマッサージユニット9の揉み動作/叩き動作の回数や速度である。なお、マッサージユニット9に進退機構(図示せず)を設けた場合には、進退機構(図示せず)による進退動作も含まれる。
【0114】
例えば、上半身マッサージユニット20の左右の施療子21間の幅が狭い状態が第1モードM1であり、左右の施療子21間の幅が第1モードM1より広い状態が第2モードM2である。また、上半身マッサージユニット20による叩き動作(80回/分)の場合が第1モードM1であり、上半身マッサージユニット20による叩き動作(50回/分)の場合が第2モードM2である。なお、第1モードM1と第2モードM2の例は一例であり、この限りではない。マッサージ動作において、使用者に与える負荷の調整ができる機能は全て第1モードM1と第2モードM2に含まれる。
使用者は、マッサージコースCの実行中に、コントローラ10のモード切替部10bを操作することで、動作ブロックDの内容を変更し、第1モードM1から第2モードM2に切り替えることができる。なお、詳細については後述する。
【0115】
[マッサージシステムの構成]
図6は、本発明の一実施形態に係るマッサージシステムSのブロック図である。マッサージシステムSは、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の動作を制御する制御部6と、記憶部7と、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)により施療する複数の施療箇所からなる施療箇所群Gを特定する特定手段8と、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)を身長方向に移動させる位置操作部10aを有するコントローラ10と、を有する。
【0116】
記憶部7は、施療箇所群Gと、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)が複数の施療箇所を順次施療するマッサージコースCと、を記憶する。特定手段8は、マッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)が施療箇所に位置した状態で、位置操作部10aによりマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)を移動させると、施療箇所群Gをマッサージユニット9(上半身マッサージユニット20、下半身マッサージユニット40)の移動方向と同じ方向に位置変更して記憶部7に記憶させることができる。
【0117】
なお、マッサージシステムSでは、マッサージ機1に設けられた制御部6ではなく、サーバ19に設けられた制御部6により、ネットワークを介して制御されるようになっている。つまり、本実施例においては、マッサージ機1とサーバ19に制御部6がそれぞれ設けられているが、マッサージ機1は制御部6を有していなくてもよい。また、コントローラ10は、マッサージ機1とは別体の情報通信端末である。情報通信端末をマッサージ機1と別体とすることにより、例えば、使用者が持っているスマートフォンなどに専用のアプリをインストールすることで、マッサージ機1を操作することができる。
【0118】
図18はマッサージコースCを示す図であり、(a)は第1モードM1によるマッサージコースCであり、(b)は第2モードM2によるマッサージコースCであり、(c)は第1モードM1によるマッサージコースCの途中で第2モードM2に切り替わったマッサージコースCであり、(d)は第1モードM1によるマッサージコースCの途中で第2特定機能8dを発揮させたマッサージコースCである。
【0119】
各動作ブロックD1~D5には、あらかじめマッサージの強弱が設定されている。本実施例においては、第1モードM1における各動作ブロックのマッサージの強さを強とし、第2モードM2における各動作ブロックのマッサージの強さを弱としている。なお、第1モードM1と第2モードM2における各動作ブロックの強さは一例であり、この限りではない。例えば、第1モードM1と第2モードM2の各動作ブロックの強さについて、強弱が混在(例えば、第1モードM1において、動作ブロックD4や動作ブロックD2のマッサージの強さを中としたり、第2モードM2において、動作ブロックD5や動作ブロックD3のマッサージの強さを強としたりする。)していてもよい。また、強弱をさらに細かな段階(例えば、5段階や10段階)で設定してもよい。また、マッサージコースCにおける動作ブロックD1~D5の組み合わせも一例であり、この限りではない。例えば、動作ブロックD1~D5とは異なる動作ブロックD6(図示せず)を組み合わせてもよい。
【0120】
図18(a)の場合について説明する。図18(a)は、マッサージコースCを初期状態である第1モードM1でそのまま実行するものである。
まず、使用者がマッサージコースCを開始すると、特定手段8により施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)の特定(第1特定機能8c)を行う。このとき、上半身マッサージユニット20は、使用者の肩位置を特定することで施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定する。下半身マッサージユニット40は、使用者の足先(足裏)を特定することで施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定する。施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)の特定後に、マッサージコースCの各動作ブロックを順に実行する。具体的には、マッサージ強さが強の状態でマッサージコースCの各動作ブロックD1~D5をあらかじめ記憶された順で実行する。そして、全ての動作ブロックの実行が完了すると、マッサージコースCを終了する。
【0121】
図18(b)の場合について説明する。図18(b)は、マッサージコースCを使用者に対する負荷が第1モードM1よりも相対的に小さい第2モードM2で実行するものである。
まず、使用者がマッサージコースCを開始すると、特定手段8により施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)の特定(第1特定機能8c)を行う。このとき、上半身マッサージユニット20は、使用者の肩位置を特定することで施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定する。下半身マッサージユニット40は、使用者の足先(足裏)を特定することで施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)を特定する。施療箇所群G(第1の施療箇所群G1)の特定後に、マッサージコースCの各動作ブロックを順に実行する。具体的には、マッサージ強さが弱の状態でマッサージコースCの各動作ブロックD1~D5をあらかじめ記憶された順で実行する。そして、全ての動作ブロックの実行が完了すると、マッサージコースCを終了する。
【0122】
また、図18(c)に示すとおり、マッサージコースCの実行中に、コントローラ10のモード切替部10bを操作することで、実行中のマッサージコースCのモードを第1モードM1から第2モードM2に切り替えることができる。
第1モードM1の各動作ブロックD1~D5は、初期状態でマッサージ強さが強に設定されているため、使用者によっては負荷が強く痛みを感じてしまう場合がある。そのとき、使用者は、コントローラ10のモード切替部10bを操作することで、使用者に対する負荷が第1モードM1よりも相対的に小さい第2モードM2に切り替えることができる。
【0123】
具体的には、マッサージコースCの動作ブロックD5を実行中に、使用者がコントローラ10のモード切替部10bを操作(図18(c)T1参照)すると、制御部6は、実行中の第1モードM1の動作ブロックD5をキャンセルし、動作ブロックD5以降に実行する動作ブロックを第2モードM2に切り替える。つまり、動作ブロックD5以降に実行する動作ブロックのマッサージの強さを弱に変更する。そして、キャンセルされた動作ブロックD5以降に実行する動作ブロックを順に実行する。そして、マッサージコースCを終了する。なお、第2モードM2によるマッサージ強さの変更は一例であり、第1モードM1より相対的に負荷を小さくすることができればよい。
【0124】
例えば、上半身マッサージユニット20の互いの施療子21が最も近接した状態において、施療子21間の離隔距離が第1モードM1に比べて広くなるように設定されていてもよい。その場合は、制御部6は、実行中の第1モードM1の動作ブロックD5のキャンセルと略同時又はキャンセル後に施療子21間の離隔距離を広くするよう制御する。
そうすることで、第1モードM1によるマッサージコースCが使用者にとって強いと感じた場合には、モード切替部10bを操作することで、第1モードM1よりも相対的に負荷の小さい第2モードM2に切り替える(実行中の動作ブロックD5のキャンセルと略同時、又は、実行中の動作ブロックD5のキャンセル後に)ことができるため、使用者に適した負荷でマッサージコースCを受けることができる。
【0125】
図18(d)に示すとおり、動作ブロックD4の実行後に、再度、特定手段8による施療箇所群G(第2の施療箇所群G2)の特定(第2特定機能8d)を行うようにしてもよい。
具体的には、マッサージコースCの各動作ブロックを実行中に、背凭れ部2のリクライニングやマッサージユニット9によるマッサージ動作によって、使用者の身体が徐々にズレてしまう場合がある。そのとき、使用者は、コントローラ10の位置操作部10aを操作し、動作ブロックD5を実行する前に特定手段8による施療箇所群G(第2の施療箇所群G2)の特定を行う。このとき、マッサージユニット9の身長方向における移動は停止した状態である。そうすることで、容易に施療箇所群G全体の位置変更(第1の施療箇所群G1から第2の施療箇所群G2に変更)をすることができる。そして、施療箇所群G(第2の施療箇所群G2)の特定後に、動作ブロックを順に実行する。そして、マッサージコースCを終了する。
【0126】
また、本発明のマッサージ機1は、図示する形態に限らず、この発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
例えば、上半身マッサージユニット20及び/又は下半身マッサージユニット40に、機械式(例えば、リンク機構)又はエアセルによる進退機構を設けてもよい。進退機構を設けることで、上半身マッサージユニット20及び/又は下半身マッサージユニット40を使用者に対して進出させることができる。つまり、使用者に与える負荷(使用者の体感)を強くすることができる。また、上半身マッサージユニット20及び/又は下半身マッサージユニット40を特開2012-200523で開示している8つ玉からなるマッサージユニットに置き換えてもよい。また、マッサージユニット9に加えて、背凭れ部2や座部3などの各所に給排気装置(図示せず)によるエアの給排気により膨張収縮して、背中、腰、臀部、下肢等の被施療部を押圧するエアセルを有していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明は、施療箇所を検出した後に、使用者が検出した施療箇所の位置を変更した場合に、他の施療箇所の位置も変更することができるマッサージユニット及びこのマッサージユニットを有するマッサージ機に適用することができる。
【符号の説明】
【0128】
制御部 6
記憶部 7
特定手段 8
マッサージユニット 9
コントローラ 10
位置操作部
10a
マッサージコース C
施療箇所群 G
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