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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061377
(43)【公開日】2022-04-18
(54)【発明の名称】プランターボックス
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/00 20180101AFI20220411BHJP
   H01R 25/00 20060101ALI20220411BHJP
【FI】
A01G9/00 A
H01R25/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020169353
(22)【出願日】2020-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
(72)【発明者】
【氏名】森本 祐介
(72)【発明者】
【氏名】水野 諒大
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NA10
2B327ND01
2B327QA05
2B327TC13
2B327VA20
(57)【要約】
【課題】観葉植物を利用して給電装置のプラグ差込孔が露骨に視認され難いようにしたプランターボックスを提供する。
【解決手段】プラグ差込孔h1を有した給電装置Eと、プラグ差込孔h1に隣接し観葉植物p1を保持してなる植栽P支持し得る植栽支持部7とを備えたプランターボックスであり、プラグ差込孔h1が上方を向くように設けられたものであり、観葉植物p1の一部がプラグ差込孔h1を覆い得るように植栽支持部7が設けられた構成をなしている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグ差込孔を有した給電装置と、前記プラグ差込孔に隣接し観葉植物を保持した植栽を支持し得る植栽支持部とを備えたプランターボックス。
【請求項2】
前記プラグ差込孔が上方を向くように設けられたものであり、
前記観葉植物の一部が前記プラグ差込孔を覆い得るように前記植栽支持部が設けられている請求項1記載のプランターボックス。
【請求項3】
内部空間を形成し得る筐体に前記プラグ差込孔及び前記植栽支持部が設けられてなるものであり、
前記筐体が、左右に対をなした側板と、これら左右の側板における前端部間を繋ぐ前板と、前記左右の側板における後端部間を繋ぐ後板と、前記左右の側板における上部間に架設された横架材とを備えたものであり、
前記プラグ差込孔が前記横架材に設けられたものであり、
前記植栽支持部が前記横架材の前部及び後部に設けられている請求項1又は2記載のプランターボックス。
【請求項4】
前記植栽支持部が、前記左右の側板間に配設され前記植栽が載置され得る植栽載置部分を有したものであり、
前記植栽載置部分が、前記プラグ差込孔よりも下に配設されている請求項3記載のプランターボックス。
【請求項5】
前記左右の側板における下部間を繋ぐ底板を備えたものであり、
少なくとも前記底板における前記前板及び前記後板の何れか一方の近傍に、床面に接し得る単数又は複数のキャスタが設けられている請求項3又は4記載のプランターボックス。
【請求項6】
前記前板に、外部空間と前記内部空間との間を連通し得る開口部が設けられている請求項3、4又は5記載のプランターボックス。
【請求項7】
前記左右の側板間に架設され前記開口部を通じて入れられた物品を載置可能な棚が設けられている請求項6記載のプランターボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラグ差込孔を設けたプランターボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プラグ差込孔を有した種々の給電装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
一般的な給電装置は、プラグ差込孔が外部に露出したものとなっている。このため、プラグ差込孔が執務者等によって露骨に視認されてしまうことに起因して、オフィス等の執務空間に、無機質な感じで殺伐とした印象や居心地の悪い雰囲気等を生み出し易いものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-119257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、少なくとも、観葉植物を利用して給電装置のプラグ差込孔が露骨に視認され難いようにしたプランターボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
【0007】
請求項1に記載の発明は、プラグ差込孔を有した給電装置と、前記プラグ差込孔に隣接し観葉植物を保持した植栽を支持し得る植栽支持部とを備えたプランターボックスである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記プラグ差込孔が上方を向くように設けられたものであり、前記観葉植物の一部が前記プラグ差込孔を覆い得るように前記植栽支持部が設けられている請求項1記載のプランターボックスである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、内部空間を形成し得る筐体に前記プラグ差込孔及び前記植栽支持部が設けられてなるものであり、前記筐体が、左右に対をなした側板と、これら左右の側板における前端部間を繋ぐ前板と、前記左右の側板における後端部間を繋ぐ後板と、前記左右の側板における上部間に架設された横架材とを備えたものであり、前記プラグ差込孔が前記横架材に設けられたものであり、前記植栽支持部が前記横架材の前部及び後部に設けられている請求項1又は2記載のプランターボックスである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記植栽支持部が、前記左右の側板間に配設され前記植栽の周縁部が載置され得る植栽載置部分を有したものであり、
前記植栽載置部分が、前記プラグ差込孔よりも下に配設されている請求項3記載のプランターボックスである。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記左右の側板における下部間を繋ぐ底板を備えたものであり、少なくとも前記底板における前記前板及び前記後板の何れか一方の近傍に、床面に接し得る単数又は複数のキャスタが設けられている請求項3又は4記載のプランターボックスである。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記前板に、外部空間と前記内部空間との間を連通し得る開口部が設けられている請求項3、4又は5記載のプランターボックスである。
【0013】
請求項7に記載の発明は、前記左右の側板間に架設され前記開口部を通じて入れられた物品を載置可能な棚が設けられている請求項6記載のプランターボックスである。
【0014】
なお、植栽の「観葉植物」は、生きているものだけでなく模造されたもの(人工のもの)が含まれる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、少なくとも、観葉植物を利用して給電装置のプラグ差込孔が露骨に視認され難いようにしたプランターボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
図2】同実施形態における斜視図。
図3】同実施形態における平面図。
図4】同実施形態における底面図。
図5】同実施形態における正面図。
図6図5におけるX-X線概略断面図。
図7】同実施形態における分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を、図1~7を参照して説明する。
【0018】
この実施形態は、本発明を、オフィス等におけるデスクの近傍に設置されるプランターボックスに適用したものである。
【0019】
プランターボックスには、パソコン等の電気製品に対して電気を供給し得るプラグ差込孔h1、h2が設けられている。プランターボックスには、観葉植物p1を保持した植栽Pを支持させ得る部位が設けられている。
【0020】
植栽Pは、ブロック状の保持部材p2に観葉植物p1を保持させたものである。なお、観葉植物p1は、生きているものだけでなく模造されたもの(人工のもの)が含まれる。この実施形態の保持部材p2は、例えば、スポンジや発泡スチロール製のものであり、人工の観葉植物の下端部を挿し入れることができるようにしたブロック状のものである。
【0021】
プランターボックスは、例えば、デスクサイドの床面F上に設置して使用されるものである。なお、プランターボックスは、デスクサイド以外の場所に設置されてもよいのはもちろんのことである。他の使用例としては、対向配置されたデスク間に設置されて一人又は複数人の使用者によって使用される態様を挙げることができる。
【0022】
プランターボックスは、プラグ差込孔h1を有した給電装置たる第一の給電装置Eと、第一の給電装置Eのプラグ差込孔h1に隣接し観葉植物p1を有した植栽Pを支持し得る植栽支持部7とを備えたものである。
【0023】
プランターボックスは、第一の給電装置Gを構成するプラグ差込孔h1が上方を向くように筐体Aに設けられている。そして、プランターボックスは、植栽Pにおける観葉植物p1の一部が上方を向いているプラグ差込孔h1を上側から覆い得るように、筐体Aにおける植栽支持部7の位置が設定されている。
【0024】
プランターボックスは、内部空間spを形成し得る筐体Aを有している。プランターボックスは、筐体Aに、第一の給電装置Eを構成するプラグ差込孔h1、及び、植栽Pを支持し得る植栽支持部7が隣接配置されている。この実施形態では、植栽支持部7が、プラグ差込孔h1を挟むようにして当該プラグ差込孔h1の前側及び後側に設けられている。
【0025】
以下、プランターボックスについて詳述する。
【0026】
プランターボックスは、内部空間spを形成し得る前後方向及び上下方向に長手をなす矩形ボックス状の筐体Aを主体に構成されている。
【0027】
筐体Aは、左右に対をなした側板1と、左右の側板1における前端部間を繋ぐ前板2と、左右の側板1における後端部間を繋ぐ後板3と、左右の側板1における下部間を繋ぐ底板たる前後の底板4、5と、左右の側板1における前後方向中間部の上部間に配設された横架材6と、左右の側板1における上部間に架設され植栽Pを着脱可能に支持し得る植栽支持部7とを備えたものである。
【0028】
筐体Aを構成する側板1、前板2、後板3、前後の底板4、5、横架材6、及び、植栽支持部7は、それぞれ金属製のものである。
【0029】
左右の側板1は、側面視において矩形板状をなしたものである。左右の側板1の下端縁には強度補強用の補強鍔11が一体に連設されている。
【0030】
前板2は、左の側板1に一体に設けられた左の前板形成部材21と右の側板1に一体に設けられた右の前板形成部材22を溶接等の適宜の手段により連結することにより構成されたものである。前板2には、上下方向に長手をなし外部空間と内部空間spとの間を連通し得る開口部Kが設けられている。
【0031】
前板2は、開口部Kの下に第二の給電装置Gを構成するプラグ差込孔h2を有したプレート部材g1が配設されている。すなわち、前板2の下部には、左右方向に延びてなる矩形状の取付孔23が形成されており、この取付孔23に第二の給電装置Gを構成するプレート部材g1が嵌め込まれている。
【0032】
なお、第二の給電装置Gは、既知の構成のものである。第二の給電装置Gは、プレート部材e1の後に、内部に図示しないプラグ接続回路が設けられた装置本体g2が配設されている。また、装置本体g2からは配線コードg3が延設されており、その終端にはプラグe4が配されている。配線コードg3は、前後の底板4、5間に形成された開口部Qを通じて外部に導出されるようになっている。
【0033】
この実施形態では、左右の側板1における前部間に物品を載置可能な棚8が架設されている。棚8には、前板2の開口部Kを通じて入れられた物品を載置することができるようになっている。
【0034】
棚8は、図6に示すように、左右の側板1の各内面に設けられた棚受け部12に着脱可能に支持された金属製のものである。棚8は、必要時において棚受け部12から取り外すことができるようになっており、例えば、第二の給電装置Gのメンテナンスを柔軟に行えるように構成されている。棚8の後端部と後板3との間には、第一の給電装置Eにおける装置本体g2から延出した配線コードe3を床面F側に導くための連通路rtが形成されている。棚8の後部には、起立壁9が立設されている。
【0035】
起立壁9は、左右の側板1の各内面に溶接等の適宜の手段により連結された金属製のものである。起立壁9は、棚8の後端部から上方に延設されている。起立壁9の上端部には、後方に向かって補強鍔91が突設されている。起立壁9は、第一の給電装置Eの配線コードe3を前板2の開口部Kを通じて視認され難いように隠し得るものとなっている。また、起立壁9は、内部空間spの上部と下部との間を上下方向に連通させている連通路rtに対して、第一の給電装置Eの配線コードe3を案内する役割を担っている。
【0036】
後板3は、左の側板1に一体に設けられた左の後板形成部材31と右の側板1に一体に設けられた右の後板形成部材32を溶接等の適宜の手段により連結することにより構成されたものである。
【0037】
前後の底板4、5は、それぞれ別体のものである。前後の底板4、5は、水平方向に延びた横長矩形状をなしたものである。前の底板4は、左右の側板1における下部の前端部及び前板2の下部に溶接等の適宜の手段により連結されている。後の底板5は、左右の側板1における下部の後端部及び後板3の下部に溶接等の適宜の手段により連結されている。
【0038】
前の底板4と後の底板5とは離間して設けられている。前後の底板4、5の間には、内部空間spと床面F側の外部空間とを連通させる開口部Qが形成されている。第一、第二の給電装置E、Gにおける配線コードe3、g3は、開口部Qを通じて外部に導出されるものとなっている。
【0039】
前の底板4及び後の底板5には、それぞれ左右に対をなすアジャスタjが配設されている。また、後の底板5には、アジャスタjよりも後側に左右に対をなすキャスタcが配設されている。換言すれば、後板3の近傍に位置する後の底板5には、床面Fに接し得る左右一対のキャスタcが設けられている。
【0040】
プランターボックスは、アジャスタjやキャスタcを床面Fに対して接地させることにより床面Fに対して安定的に設置され得るようになっている。このとき、アジャスタjやキャスタcの下端部と左右の側板1、前板2、及び、後板3の各下端縁との間には所定の隙間skが形成されており、この隙間skを通じて、第一、第二の給電装置E、Gにおける配線コードe3、g3を外部に導出することができるようになっている。
【0041】
また、プランターボックスは、その全体を後傾させて後の底板5における後板3の近傍に設けられたキャスタcのみを床面Fに接地させることにより、当該キャスタcの転動を利用して床面F上を軽快に移動し得るように構成されている。
【0042】
横架材6は、水平板状をなす天壁部61と、天壁部61の前端部及び後端部から垂下した前後の垂下壁62とを備えている。横架材6は、略下向きコ字状をなしている。横架材6は、左右の側板1の間に架設されている。より具体的には、横架材6は、植栽支持部7を介して左右の側板1の間を掛け渡すように配設されている。
【0043】
横架材6には、第一の給電装置Eを構成するプレート部材e1が装着されている。すなわち、横架材6には、プラグ差込孔h1を有したプレート部材e1が取り付けられている。
【0044】
天壁部61の前後方向中間部には、左右方向に延びてなる矩形状の取付孔63が設けられている。そして、この取付孔63にプラグ差込孔h1が形成されたプレート部材e1が嵌め込まれている。横架材6における前後の垂下壁62の間には、プレート部材e1に連結された装置本体e2が配設されている。
【0045】
第一の給電装置Eは、既知の構成のものである。すなわち、第一の給電装置Eは、プレート部材e1の下に、内部に図示しないプラグ接続回路が設けられた装置本体e1が配設されている。また、装置本体e1からは配線コードe3が延設されており、その終端にはプラグe4が取り付けられている。配線コードe3は、前後の底板4、5間に形成された開口部Qを通じて外部に導出されるようになっている。
【0046】
植栽支持部7は、第一の給電装置Eのプラグ差込孔h1に隣接する位置に設けられている。植栽支持部7は、横架材6の前における左右の側板1及び前板2に囲われた領域、及び、横架材6の後における左右の側板1及び後板3に囲われた領域に、植栽Pが載置され得る植栽載置部分71を備えている。
【0047】
植栽載置部分71は、植栽Pが載置され得る枠状をなしている。より具体的に言えば、植栽載置部分71は、植栽Pを構成するブロック状の保持部材p2が載置され得る四角枠状をなしている。四角枠状をなす植栽載置部分71の上面には、植栽Pにおける保持部材2が載置されるようになっている。
【0048】
植栽載置部分71には、塗装用の吊り孔として使用される上下方向に貫通した複数の貫通孔mが設けられている。
【0049】
なお、植栽載置部分71における左右の側端縁からは上方に延びた起立板72が一体に設けられている。左右の起立板72は左右の側板1の内面に添接し溶接等の適宜の手段により連結され、左右の側板1と一体化されるようになっている。
【0050】
植栽載置部分71は、第一の給電装置Eにおけるプラグ差込孔h1よりも下に配設されている。より詳しく言えば、植栽載置部分71は、第一の給電装置Eにおけるプラグ差込孔h1が形成されたプレート部材e1の上面よりも下に位置するように設定されている。植栽載置部分71をプラグ差込孔h1よりも下に配設することにより、当該植栽載置部分71に支持された植栽Pの観葉植物p1は、プラグ差込孔h1を覆い得る好適な高さに位置し得るものとなっている。
【0051】
以上説明したように、本実施形態に係るプランターボックスは、プラグ差込孔h1を有した給電装置たる第一の給電装置Eと、プラグ差込孔h1に隣接し観葉植物p1を保持した植栽Pを支持し得る植栽支持部7とを備えたものである。
【0052】
このため、このプランターボックスであれば、植栽Pの観葉植物p1を利用して第一の給電装置Eのプラグ差込孔h1が露骨に視認され難いように構成することができるものとなる。
【0053】
つまり、植栽支持部7がプラグ差込孔h1に隣接して設けられたものとなっている。このため、植栽支持部7に支持された植栽Pの観葉植物p1をプラグ差込孔h1が目立たないように当該プラグ差込孔h1を覆い得る位置に好適に配設し得るものとなっている。
【0054】
観葉植物p1は、視覚的に無機質な感じを和らげることが期待されるものであるため、本実施形態に示されるプランターボックスを利用することにより、オフィス等の執務空間における居心地の良さや快適性の向上に寄与し得るものなっている。
【0055】
プラグ差込孔h1が上方を向くように設けられたものとなっている。そして、観葉植物p1の一部が、上方を向くプラグ差込孔h1を上側から覆い得るように植栽支持部7の位置が設定されている。
【0056】
このため、植栽支持部7に支持された植栽Pの観葉植物p1は、プラグ差込孔h1の上側を好適に覆うことにより、当該プラグ差込孔h1を外部から視認され難いように目立たなくすることができるものとなる。
【0057】
プランターボックスは、内部空間spを形成し得る筐体Aにプラグ差込孔h1及び植栽支持部7が設けられてなるものである。そして、筐体Aが、左右に対をなした側板1と、左右の側板1における前端部間を繋ぐ前板2と、左右の側板1における後端部間を繋ぐ後板3とを備えたものである。
【0058】
プラグ差込孔h1は、左右の側板1における上部間に架設された横架材6に装着されたものであり、植栽支持部7は、プラグ差込孔h1の前部及び後部に隣接して設けられている。
【0059】
このため、プラグ差込孔h1や植栽支持部7は、剛性に優れた筐体Aに設けられたものとなり、オフィス等における床面Fその他の載置面の上に好適に配設され得るものとなる。
【0060】
しかも、プラグ差込孔h1の前部及び後部にそれぞれ植栽支持部7が隣設されているため、双方の植栽支持部7に支持された植栽Pの観葉植物p1によってプラグ差込孔h1を好適に覆い得るものとなっている。
【0061】
植栽支持部7が、左右の側板1間に配設され植栽Pの保持部材p2が載置され得る四角枠状の植栽載置部分71を有したものである。そして、植栽載置部分71は、プラグ差込孔h1よりも下に配設されている。
【0062】
このため、植栽支持部7は、所定の形態をなした保持部材p2を有する植栽Pを安定的に支持し得るものとなっている。
【0063】
しかも、植栽載置部分71が、プラグ差込孔h1よりも下に配設されているため植栽Pの観葉植物p1がプラグ差込口h1を覆い得る好適な高さに位置し易いものとなっている。
【0064】
左右の側板1における下部間を繋ぐ前後の底板4、5を備えたものである。そして、後板3の近傍に位置する後の底板5に、床面Fに接し得る左右一対のキャスタcが設けられている。
【0065】
このため、プランターボックスは、オフィス等における床面F上を、キャスタcを利用して、軽快に移動させることができるものとなっている。
【0066】
前板2に、外部空間と内部空間spとの間を連通し得る開口部Kが設けられたものである。このため、筐体Aの内部空間spに開口部Kを通じて物品を収納し得る設計の自由度に優れたものとなる。
【0067】
左右の側板1間に架設され開口部Kを通じて入れられた物品を載置可能な棚8が設けられている。
【0068】
このため、プランターボックスは、プラグ差込孔h1、h2を通じて電力を供給し得るだけでなく、物品を棚8の上に載置して収納し得るいわゆる収納什器としても好適に機能し得るものとなっている。
【0069】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0070】
プランターボックスは、筐体を主体に構成されたものに限られるものでは無く、例えば、フレーム状の部材により構成されたものであってもよい。
【0071】
給電装置は、プラグ差込孔を有したものであればよく、その具体的な構成については適宜のものを適用し得るものである。
【0072】
植栽支持部は、植栽を支持し得るものであればどのような構成のものであってもよい。
【0073】
植栽の観葉植物は、プラグ差込孔の少なくとも一部を覆い隠し得る役割を果たすことができればよい。換言すれば、観葉植物は、プラグ差込孔を完全に覆い隠すものでなくても構わない。
【0074】
植栽を構成する保持部材は、ブロック状のものに限られるものではなく、例えば、容器又は容器状のものであってもよい。すなわち、保持部材は、観葉植物を保持し得る役割を果たし得るものであればどのようなものであっても構わない。
【0075】
植栽支持部は、プラグ差込孔に隣接した一箇所に設けられたものでもよいしプラグ差込孔に隣接した二以上の複数箇所に設けられたものであってもよい。
【0076】
棚に物品を載置し得るために外部空間と内部空間との間を連通し得る開口部は、前板に設けられたものに限られるものではなく、後板や左右の側板に設けられたものであってもよいのはもちろんのことである。
【0077】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0078】
A…筐体
1…側板
2…前板
3…後板
4…前の底板
5…後の底板
6…横架材
7…植栽支持部
E…第一の給電装置(給電装置)
h1…プラグ差込孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7