(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061389
(43)【公開日】2022-04-18
(54)【発明の名称】オーダーシューズにおける個人間、靴の種類間、ヒールの高低差間などの自動反映する靴木型生成システム
(51)【国際特許分類】
A43D 3/02 20060101AFI20220411BHJP
【FI】
A43D3/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020169373
(22)【出願日】2020-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】518123590
【氏名又は名称】青木 正輝
(72)【発明者】
【氏名】青木正輝
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050NA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】オーダーシューズにおける個人間、靴の種類間、ヒールの高低差間などを自動反映する靴木型生成システムを提供する。
【解決手段】自動靴木型生成システムには、以下のものが含まれる。a)ヒールの高さが変更した際に加味される角度を自動計算し、出力するシステム。b)ヒールの高さが変更することにより足のアーチ(土踏まず)変化を自動計算し、出力するシステム。c)ヒールの高さが変更することにより足の踵の変化を自動計算し、出力するシステム。d)ヒールの高さが変更することにより踏まず長さの変化を自動計算し、出力するシステム。e)靴の種類が変わったことにより靴木型間の差分を計算し、出力するシステム。f)出力された情報を元に靴木型に最終修正を加えるシステム。
【選択図】
図1-3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーダーシューズにおける個人間、靴の種類間、ヒールの高低差間などの自動反映する靴木型生成システムである。
a)ヒールの高さが変更した際に加味される角度の自動計算し、出力するシステム
b)ヒールの高さが変更することにより足のアーチ(土踏まず)変化を自動計算し、出力するシステム
c)ヒールの高さが変更することにより足の踵の変化を自動計算し、出力するシステム
d)ヒールの高さが変更することにより踏まず長さの変化を自動計算し、出力するシステム
e)靴の種類が変わったことにより靴木型間の差分を計算し、出力するシステム
f)出力された情報を元に靴木型に最終修正を加えるシステム
【請求項2】
請求項1のうち、2つないし、3つ以上を組み合わせたシステムのこと指示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
オーダーシューズにおける個人間、靴の種類間、ヒールの高低差間などの自動反映する靴木型生成システムである。
【背景技術】
【0002】
靴木型とは、靴を製造する上で、靴の種類別、性別、ヒールの高さなど、靴自体の仕様を受けて、最終的に靴を製造する上で、重要な要因である。たとえば、パンプスとブーツ、スニーカー、紳士靴では、すべての靴のフォルムが異なるため、木型自体も大きく異なる。
【0003】
量産型な靴に使用する靴木型では、靴の種類毎、靴のサイズ毎に靴木型を作成している。
例えば、パンプスとスニーカーではヒールの高さが異なるため、かかとの肉のつき方や土踏まずの部分の幅が大きく変化したりする。
【0004】
また、各シューズブランドでは、ブランド毎に靴木型を用意している。そのため、同じ種類の靴、同じサイズの靴であっても結果的に靴木型は異なる。
【0005】
さらに、オーダーメードの靴木型は、上記のような量産型靴木型の要素に加え、個人個人のサイズや形状が異なるため、まったく同一形状の靴木型が存在することは非常に稀である。
【0006】
そのため、足のサイズや形状にフィットする靴を作るための、靴木型のパターンは理論上無限に作成をする必要がある。
【0007】
このように、靴木型の生成には、伝統的な靴木型の作成プロセスによる生成はもちろんのこと、従来と比較し簡便な3Dデータによる靴木型の生成であっても靴木型を毎回作成する必要がある。
【0008】
本発明は、同一の形状の靴の種類だけではなく、靴の種類を跨いだり、ヒールの高さが変わったりしたとしても、自動的に木型を生成するシステムである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
請求項1記載の本発明では、オーダーシューズにおける個人間、靴の種類間、ヒールの高低差間などの情報を自動に反映する靴木型生成システムである。
【0010】
請求項2記載の本発明では、請求第1項のうちいくつかを組み合わせて使用することを想定している。
【発明の効果】
【0011】
本発明に関わる自動靴木型生成システムには、以下のものが含まれる。
a)ヒールの高さが変更した際に加味される角度の自動計算し、出力するシステム
b)ヒールの高さが変更することにより足のアーチ(土踏まず)変化を自動計算し、出力するシステム
c)ヒールの高さが変更することにより足の踵の変化を自動計算し、出力するシステム
d)ヒールの高さが変更することにより踏まず長さの変化を自動計算し、出力するシステム
e)靴の種類が変わったことにより靴木型間の差分を計算し、出力するシステム
f)出力された情報を元に靴木型に最終修正を加えるシステム
【0012】
a)は、ヒールの高さが変更した際に加味される角度の自動計算し、出力するシステムである。
ヒールの高さを変更するとは、3cmのヒールを7cmに変更するといったことである。
変形の前に靴木型における基本的な説明は以下です。
ボールガースとは、親指側と小指側の骨の付け根を結んだ点を通る周囲のことである。
ボールガースが通る親指側、小指側、中点を、Z1,Z2,Z3とする。
図1-1を参照する。
Z1,Z2,Z3を通る平面を作成する。
図1-2を参照する。
ヒールの高さを変更するには、踏まず長部分の角度を変えることでヒールの高さを変更する。
つま先からボールガースと言われる周囲までは、ヒールの高さに依存しない。
角度θは、踏まず長の長さx1とヒールの高さh1によって決まる。
たとえば、xが長いことによりθ1の数値は低くなる。
仮にヒールの高さをh2に変形するには、踏まず長の長さx2とh2の三角関するによりθ2として決定する。
故に、ヒールの高さを変更するためには、θ2-θ1分変化する必要がある。
ここで、
図1-2で作成した平面に対し、θ2-θ1分だけ角度を付与し、回転させる
また、ここでは、断面同士がずれることが想定されるので、スムーズな形状になるように自動的に整形する。
図1-3を参照する
【0013】
b)は、ヒールの高さが変更することにより足のアーチ(土踏まず)変化を自動計算し、出力するシステムである。
ヒールの高さが変形することで土踏まずを中心とした形状の変化がおこる。
上記変化を、計算し、自動的に出力する。
図2とする
【0014】
c)は、ヒールの高さが変更することにより足の踵の変化を自動計算し、出力するシステムである。
踵部分はヒールの高低により肉のつき方に変化が生まれる。
上記変化を計算し、出力する。
図3とする。
【0015】
d)は、ヒールの高さが変更することにより踏まず長さの変化を自動計算し、出力するシステムである。
ヒールの高さが変更されることで、土踏まずの長さが変化する。
上記変化を計算し、出力する。
図4とする。
【0016】
e)は、靴の種類が変わったことにより靴木型間の差分を計算し、出力するシステムである。
図5参照する。
【0017】
f)出力された情報を元にデータ化された靴のデータを自動変形システムに修正事項を加えるシステムである。
図6を参照する。
【0018】
本発明は、オーダーメードシューズにおける木型自動変形システムに止まらず、既成の靴木型を変形することにも応用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】