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特開2022-61753サーバー装置、プログラム、方法及び依頼者端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061753
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】サーバー装置、プログラム、方法及び依頼者端末装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220412BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220412BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020169889
(22)【出願日】2020-10-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)公開1 ▲1▼ウェブサイトの配信日: ア 2019年11月22日 イ 2019年12月17日 ▲2▼ウェブサイトのアドレス: ア https://meetsmore.com/setup-services/5941e3954a27e83e4226c26b/top イ https://meetsmore.com/ ▲3▼公開者: ア 上記「ア」に係る配信場所の公開:株式会社ミツモア イ 上記「イ」に係る配信場所の公開:株式会社ミツモア ▲4▼公開された発明の内容:公開者が、上記アに記載のウェブサイトを通じて石川彩子、柄澤史也及び白柳広樹(願書表記:白柳広樹)が発明したサービス依頼システムの事業者向けサービスを、また上記イに記載のウェブサイトを通じて石川彩子、柄澤史也及び白柳広樹が発明したサービス依頼システムの依頼者向けサービスの提供を開始した。
(71)【出願人】
【識別番号】517057269
【氏名又は名称】株式会社ミツモア
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】石川 彩子
(72)【発明者】
【氏名】柄澤 史也
(72)【発明者】
【氏名】白▲柳▼ 広樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB55
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】
一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスを選択するのに好適なサーバー装置を提供すること
【解決手段】
通信インターフェイスを介して、一又は複数の依頼者端末装置のうちのいずれかからサービス種別のうちのいずれかを指定するサービス種別情報を受信すると、受信したサービス種別情報に基づいてメモリに記憶された質問情報からサービス種別情報に応じた質問情報を選択し、選択された質問情報を、サービス種別情報を送信した依頼者端末装置に送信し、依頼者端末装置から質問情報に対する回答情報を受信すると、メモリに記憶された見積もり算出情報のうちサービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて、受信した回答情報に応じた見積金額を算出し、算出された見積金額を依頼者端末装置に送信するための処理をするように構成されたプロセッサを含むサーバー装置である。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行う一又は複数の依頼者端末装置とネットワークを介して通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、各サービスのサービス種別ごとにそれぞれ異なる質問情報と、サービス種別ごとにそれぞれ異なる見積もり算出情報とを記憶するように構成されたメモリと、
前記所定の指示命令に基づいて、
前記通信インターフェイスを介して、前記一又は複数の依頼者端末装置のうちのいずれかからサービス種別のうちのいずれかを指定するサービス種別情報を受信すると、受信した前記サービス種別情報に基づいて前記メモリに記憶された質問情報から前記サービス種別情報に応じた質問情報を選択し、
前記通信インターフェイスを介して、選択された前記質問情報を、前記サービス種別情報を送信した依頼者端末装置に送信し、
前記通信インターフェイスを介して、前記依頼者端末装置から前記質問情報に対する回答情報を受信すると、前記メモリに記憶された見積もり算出情報のうち前記サービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて、受信した前記回答情報に応じた見積金額を算出し、
前記通信インターフェイスを介して、算出された前記見積金額を前記依頼者端末装置に送信する、
ための処理をするように構成されたプロセッサと、
を含むサーバー装置。
【請求項2】
前記サービス種別は、それぞれ一又は複数のサービス属性を含み、
前記質問情報は前記サービス属性ごとにそれぞれ異なり、
前記見積もり算出情報は前記サービス属性ごとにそれぞれ異なる、
請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項3】
前記メモリは、前記一又は複数の事業者ごとに対応付けられた金額情報を記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記見積もり算出情報に加えて、前記金額情報に基づいて前記一又は複数の事業者ごとに前記見積金額を算出するように構成された、
請求項1又は2に記載のサーバー装置。
【請求項4】
前記メモリは、前記一又は複数の事業者ごとに対応付けられた金額情報を記憶するように構成され、
前記プロセッサは、
前記回答情報に基づいて前記一又は複数の事業者の中から所定数の事業者を選択し、
前記見積もり算出情報に加えて、選択された前記事業者に対応付けられた金額情報に基づいて前記選択された事業者ごとに前記見積金額を算出する
ように構成された、
請求項1~3のいずれか一項に記載のサーバー装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記依頼者端末装置から位置情報を受信し、受信した前記位置情報に基づいて所定数の前記事業者を選択するように構成された、請求項4に記載のサーバー装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、あらかじめ決められた係数項目に対して、各サービスのサービス種別ごとにそれぞれ異なる重み付けをし、重みづけ後の前記係数項目に基づいて前記一又は複数の事業者の中から所定数の事業者を選択する、請求項4又は5に記載のサーバー装置。
【請求項7】
前記重み付けは、各事業者の位置情報に基づいて行われる、請求項6に記載のサーバー装置。
【請求項8】
前記重み付けは、前記依頼者端末装置によって指定された前記サービス種別情報により特定されるサービス種別のサービスを提供可能な事業者のうち、前記依頼者端末装置から受信した位置情報により特定される位置から所定範囲内に位置する事業者の数に基づいて行われる、請求項6又は7に記載のサーバー装置。
【請求項9】
前記メモリは、前記事業者ごとに各事業者情報を記憶し、
前記プロセッサは、前記選択された事業者の各事業者情報に対応付けて前記見積金額を前記依頼者端末装置に送信するように構成された、請求項4~7のいずれか一項に記載のサーバー装置。
【請求項10】
一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行う一又は複数の依頼者端末装置とネットワークを介して通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、各サービスのサービス種別ごとにそれぞれ異なる質問情報と、サービス種別ごとにそれぞれ異なる見積もり算出情報とを記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータを、
前記通信インターフェイスを介して、前記一又は複数の依頼者端末装置のうちのいずれかからサービス種別のうちのいずれかを指定するサービス種別情報を受信すると、受信した前記サービス種別情報に基づいて前記メモリに記憶された質問情報から前記サービス種別情報に応じた質問情報を選択し、
前記通信インターフェイスを介して、選択された前記質問情報を、前記サービス種別情報を送信した依頼者端末装置に送信し、
前記通信インターフェイスを介して、前記依頼者端末装置から前記質問情報に対する回答情報を受信すると、前記メモリに記憶された見積もり算出情報のうち前記サービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて、受信した前記回答情報に応じた見積金額を算出し、
前記通信インターフェイスを介して、算出された前記見積金額を前記依頼者端末装置に送信する
ための処理をするように構成されたプロセッサ
として機能させるプログラム。
【請求項11】
一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行う一又は複数の依頼者端末装置とネットワークを介して通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、各サービスのサービス種別ごとにそれぞれ異なる質問情報と、サービス種別ごとにそれぞれ異なる見積もり算出情報とを記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、
前記通信インターフェイスを介して、前記一又は複数の依頼者端末装置のうちのいずれかからサービス種別のうちのいずれかを指定するサービス種別情報を受信すると、受信した前記サービス種別情報に基づいて前記メモリに記憶された質問情報から前記サービス種別情報に応じた質問情報を選択する段階と、
前記通信インターフェイスを介して、選択された前記質問情報を、前記サービス種別情報を送信した依頼者端末装置に送信する段階と、
前記通信インターフェイスを介して、前記依頼者端末装置から前記質問情報に対する回答情報を受信すると、前記メモリに記憶された見積もり算出情報のうち前記サービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて、受信した前記回答情報に応じた見積金額を算出する段階と、
前記通信インターフェイスを介して、算出された前記見積金額を前記依頼者端末装置に送信する段階と、
を含む方法。
【請求項12】
一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行うためにサーバー装置と通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、
所定の表示するように構成されたディスプレイと、
前記サービスの提供を所望する依頼者による指示入力を受け付けるように構成された入力インターフェイスと、
所定の指示命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記所定の指示命令に基づいて、
前記入力インターフェイスを介して前記依頼者による指示入力を受け付けて、複数あるサービス種別から所望のサービス種別を選択し、
前記通信インターフェイスを介して、選択された前記サービス種別を指定するサービス種別情報を前記サーバー装置に送信し、
前記通信インターフェイスを介して、前記サーバー装置から前記サービス種別情報に基づいて選択された質問情報を受信すると、前記ディスプレイに受信した前記質問情報を出力し、
前記入力インターフェイスを介して前記依頼者による指示入力を受け付けて、前記質問情報に対する回答を含む回答情報を生成し、
前記通信インターフェイスを介して、生成された前記回答情報を前記サーバー装置に送信し、
前記通信インターフェイスを介して、前記サーバー装置から選択された前記サービス種別情報と送信された前記回答情報に応じた見積金額を受信すると、前記ディスプレイに受信した前記見積金額を出力する、
ための処理をするように構成されたプロセッサと、
を含む依頼者端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択に用いられるサーバー装置、プログラム、方法及び依頼者端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ある特定のサービスを提供する事業者と、そのサービスの利用を所望する依頼者とのマッチングをおこなうシステムが知られていた。例えば、特許文献1には、送迎サービス依頼に対応する車両及び運転者を抽出し、その情報をサービス依頼者に送信し、その後サービス依頼者が承諾した場合にはサービス依頼者から発注が行われ、車両管理者及び登録運転者が確認することで送迎サービスの契約をするシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-204319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、上記のような技術を踏まえ、本開示では、一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスを選択するのに好適なサーバー装置、プログラム、方法及び依頼者端末装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行う一又は複数の依頼者端末装置とネットワークを介して通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、各サービスのサービス種別ごとにそれぞれ異なる質問情報と、サービス種別ごとにそれぞれ異なる見積もり算出情報とを記憶するように構成されたメモリと、前記所定の指示命令に基づいて、前記通信インターフェイスを介して、前記一又は複数の依頼者端末装置のうちのいずれかからサービス種別のうちのいずれかを指定するサービス種別情報を受信すると、受信した前記サービス種別情報に基づいて前記メモリに記憶された質問情報から前記サービス種別情報に応じた質問情報を選択し、前記通信インターフェイスを介して、選択された前記質問情報を、前記サービス種別情報を送信した依頼者端末装置に送信し、前記通信インターフェイスを介して、前記依頼者端末装置から前記質問情報に対する回答情報を受信すると、前記メモリに記憶された見積もり算出情報のうち前記サービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて、受信した前記回答情報に応じた見積金額を算出し、前記通信インターフェイスを介して、算出された前記見積金額を前記依頼者端末装置に送信する、ための処理をするように構成されたプロセッサと、を含むサーバー装置」が提供される。
【0006】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行う一又は複数の依頼者端末装置とネットワークを介して通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、各サービスのサービス種別ごとにそれぞれ異なる質問情報と、サービス種別ごとにそれぞれ異なる見積もり算出情報とを記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータを、前記通信インターフェイスを介して、前記一又は複数の依頼者端末装置のうちのいずれかからサービス種別のうちのいずれかを指定するサービス種別情報を受信すると、受信した前記サービス種別情報に基づいて前記メモリに記憶された質問情報から前記サービス種別情報に応じた質問情報を選択し、前記通信インターフェイスを介して、選択された前記質問情報を、前記サービス種別情報を送信した依頼者端末装置に送信し、前記通信インターフェイスを介して、前記依頼者端末装置から前記質問情報に対する回答情報を受信すると、前記メモリに記憶された見積もり算出情報のうち前記サービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて、受信した前記回答情報に応じた見積金額を算出し、前記通信インターフェイスを介して、算出された前記見積金額を前記依頼者端末装置に送信するための処理をするように構成されたプロセッサ
として機能させるプログラム」が提供される。
【0007】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行う一又は複数の依頼者端末装置とネットワークを介して通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、各サービスのサービス種別ごとにそれぞれ異なる質問情報と、サービス種別ごとにそれぞれ異なる見積もり算出情報とを記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、前記通信インターフェイスを介して、前記一又は複数の依頼者端末装置のうちのいずれかからサービス種別のうちのいずれかを指定するサービス種別情報を受信すると、受信した前記サービス種別情報に基づいて前記メモリに記憶された質問情報から前記サービス種別情報に応じた質問情報を選択する段階と、前記通信インターフェイスを介して、選択された前記質問情報を、前記サービス種別情報を送信した依頼者端末装置に送信する段階と、前記通信インターフェイスを介して、前記依頼者端末装置から前記質問情報に対する回答情報を受信すると、前記メモリに記憶された見積もり算出情報のうち前記サービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて、受信した前記回答情報に応じた見積金額を算出する段階と、前記通信インターフェイスを介して、算出された前記見積金額を前記依頼者端末装置に送信する段階と、を含む方法」が提供される。
【0008】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択を行うためにサーバー装置と通信可能に接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の表示するように構成されたディスプレイと、前記サービスの提供を所望する依頼者による指示入力を受け付けるように構成された入力インターフェイスと、所定の指示命令を記憶するように構成されたメモリと、前記所定の指示命令に基づいて、前記入力インターフェイスを介して前記依頼者による指示入力を受け付けて、複数あるサービス種別から所望のサービス種別を選択し、前記通信インターフェイスを介して、選択された前記サービス種別を指定するサービス種別情報を前記サーバー装置に送信し、前記通信インターフェイスを介して、前記サーバー装置から前記サービス種別情報に基づいて選択された質問情報を受信すると、前記ディスプレイに受信した前記質問情報を出力し、前記入力インターフェイスを介して前記依頼者による指示入力を受け付けて、前記質問情報に対する回答を含む回答情報を生成し、前記通信インターフェイスを介して、生成された前記回答情報を前記サーバー装置に送信し、前記通信インターフェイスを介して、前記サーバー装置から選択された前記サービス種別情報と送信された前記回答情報に応じた見積金額を受信すると、前記ディスプレイに受信した前記見積金額を出力する、ための処理をするように構成されたプロセッサと、を含む依頼者端末装置」が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスを選択するのに好適なサーバー装置、プログラム、方法及び依頼者端末装置を提供することができる。
【0010】
なお、上記効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上記効果に加えて、又は上記効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本開示に係るシステム1の構成を概略的に示す概念図である。
図2図2は、本開示に係るサーバー装置100の構成の例を示すブロック図である。
図3A図3Aは、本開示に係る事業者端末装置200の構成の例を示すブロック図である。
図3B図3Bは、本開示に係る依頼者端末装置300の構成の例を示すブロック図である。
図4A図4Aは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される事業者情報テーブルを概念的に示す図である。
図4B図4Bは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される質問情報テーブルを概念的に示す図である。
図4C図4Cは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される係数情報テーブルを概念的に示す図である。
図4D図4Dは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される金額情報テーブルを概念的に示す図である。
図5図5は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。
図6図6は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。
図7図7は、本開示に係る依頼者端末装置300において実行される処理フローを示す図である。
図8図8は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。
図9図9は、本開示に係る事業者端末装置200に表示される画面の例を示す図である。
図10図10は、本開示に係る依頼者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。
図11図11は、本開示に係る依頼者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。
図12図12は、本開示に係る依頼者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して本開示の様々な実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0013】
1.本開示に係るシステムの概要
本開示に係るシステムは、主にサーバー装置、サービスを提供する事業者の事業者端末装置、及び事業者が提供するサービスのうち所望のサービスの選択をする依頼者の依頼者端末装置を含む。当該システムは、一例としては、事業者によって提供されるサービスから所望のサービスを選択する依頼者に提供を所望するサービス内容に応じた見積もりを送信し、事業者と依頼者とのマッチングするサービスに利用される。
【0014】
なお、本開示において、「事業者」は事業者端末装置を利用可能なものの総称として用いているにすぎない。したがって、特定の一個人を指すことを明記している場合を除き、特定の一個人を指す場合もあれば、当該個人に関連する組織(例えば、会社や組合、団体、集団など)を指す場合もある。また、「依頼者」は依頼者端末装置を利用可能なものの総称として用いているにすぎない。したがって、特定の一個人を指すことを明記している場合を除き、特定の一個人を指す場合もあれば、当該個人に関連する組織(例えば、会社や組合、団体、集団など)を指す場合もある。
【0015】
また、本開示において、「事業者」や「事業者端末装置」は、単に「依頼者」や「依頼者端末装置」との区別のためにつけた名称であるにすぎない。同様に、「依頼者」や「依頼者端末装置」は、単に「事業者」や「事業者端末装置」との区別のためにつけた名称であるにすぎない。したがって、あるマッチングにおいては事業者又は事業者端末装置であったとしても、別のマッチングにおいては依頼者又は依頼者端末装置となる場合もある。また、その逆の場合もある。
【0016】
また、本開示において、「管理者」は単に本開示に係るシステム(サーバー装置など)を通じて提供されるサービスを管理するものの総称として用いているにすぎない。したがって、特定の一個人を指すことを明記している場合を除き、特定の一個人を指す場合もあれば、当該個人に関連する組織(例えば、会社や組合、団体、集団など)を指す場合もある。
【0017】
2.本開示に係るシステム1の構成
図1は、本開示に係るシステム1の構成を概略的に示す概念図である。図1を参照すると、システム1は、サーバー装置100、一又は複数の事業者端末装置200及び一又は複数の依頼者端末装置300とを含む。そして、サーバー装置100は、各装置とネットワークを通じて通信可能に接続される。
【0018】
なお、本開示においては、事業者端末装置200や依頼者端末装置300は、1台又は2台しか記載されていないが、当然2台又は3台以上の各端末装置を含むことも可能である。また、サーバー装置100は単一のものとして記載されているが、各構成要素及び処理を複数のサーバー装置に分配したり、各種データベースと接続することも可能である。
【0019】
3.サーバー装置100の構成
図2は、本開示の第1開示に係るサーバー装置100の構成の例を示すブロック図である。サーバー装置100は、図2に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
【0020】
図2によると、サーバー装置100は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ111、CPU等から構成されるプロセッサ112、出力インターフェイス113、及び通信インターフェイス114を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。なお、メモリ111には、通信インターフェイス等を介して接続されたデータベースや外部記憶装置なども含みうる。
【0021】
メモリ111は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。当該メモリ111は、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ112によってロードされ実行される。また、メモリ111は、事業者情報テーブル(図4A)、質問情報テーブル(図4B)、及び係数情報テーブルを記憶する。さらに、メモリ111(特にRAM)は、上記プログラムがプロセッサ112によって実行される間、データの書き込み及び読み込みを実行するために一時的に用いられる。本開示においては、メモリ111は、特に、通信インターフェイス114を介して一又は複数の依頼者端末装置300のうちのいずれかからいずれかのサービス種別を指定するサービス種別情報を受信する処理、受信したサービス種別情報に基づいてメモリ111に記憶された質問情報テーブルからサービス種別情報に応じた質問情報を選択する処理、通信インターフェイス114を介して選択された質問情報をサービス種別情報を送信した依頼者端末装置300に送信する処理、通信インターフェイス114を介して依頼者端末装置300から質問情報に対する回答情報を受信する処理、メモリ111に記憶された見積もり算出情報のうちサービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて受信した回答情報に応じた見積金額を算出する処理、通信インターフェイス114を介して算出された見積金額を前記依頼者端末装置に送信する処理等を実行するためのプログラムを記憶する。
【0022】
プロセッサ112は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ111に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本開示においては、特に、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して一又は複数の依頼者端末装置300のうちのいずれかからいずれかのサービス種別を指定するサービス種別情報を受信する処理、受信したサービス種別情報に基づいてメモリ111に記憶された質問情報テーブルからサービス種別情報に応じた質問情報を選択する処理、通信インターフェイス114を介して選択された質問情報をサービス種別情報を送信した依頼者端末装置300に送信する処理、通信インターフェイス114を介して依頼者端末装置300から質問情報に対する回答情報を受信する処理、メモリ111に記憶された見積もり算出情報のうちサービス種別情報に応じた見積もり算出情報に基づいて受信した回答情報に応じた見積金額を算出する処理、通信インターフェイス114を介して算出された見積金額を前記依頼者端末装置に送信する処理等を実行する。プロセッサ112は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。
【0023】
通信インターフェイス114は、一例として、事業者端末装置200、依頼者端末装置300及び/又は他のサーバー装置とネットワークを介して、本開示に係るシステム1において用いられるプログラム、各種情報等を送受信するために、変調や復調などの処理を行う通信部として機能する。通信インターフェイス114は、上記の無線通信方式や公知の有線通信方式にしたがって、事業者端末装置200、依頼者端末装置300及び/又は他のサーバー装置と通信する。本開示においては、通信インターフェイス114を介して、事業者端末装置200から基本情報、サービス種別、サービス属性、位置情報、詳細情報、金額情報、評価依頼先などが受信され、事業者端末装置200に事業者ページ情報、オファー情報などが送信される。また、本開示においては、通信インターフェイス114を介して、依頼者端末装置300からサービス種別等の選択情報、回答情報、所望の事業者の選択情報などが受信され、依頼者端末装置300に質問情報、事業者情報などが送信される。
【0024】
出力インターフェイス113は、特に図示はしていないが、プリンタやディスプレイ等の様々な外部機器との間で情報の入出力をするための情報入出力部として機能する。出力インターフェイス113は、シリアルポート、パラレルポート、USB等、所望に応じて公知の接続形式を採用することが可能である。
【0025】
4.事業者端末装置200の構成
図3Aは、本開示に係る事業者端末装置200の構成の例を示すブロック図である。事業者端末装置200は、図3Aに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
【0026】
事業者端末装置200は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。しかし、それ以外にも、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係るプログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。また、本開示に係るプログラムが複数の事業者端末装置200で実行される場合、必ずしも各事業者端末装置200が同じか同種のものである必要はない。例えば、ある事業者端末装置200はスマートフォンで、その他の事業者端末装置200はラップトップパソコンであってもよい。
【0027】
図3Aによると、事業者端末装置200は、ディスプレイ211、プロセッサ212、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ213、通信処理回路215及びアンテナを含む通信インターフェイス214、タッチパネル217及びハードキー218を含む入力インターフェイス216を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0028】
ディスプレイ211は、プロセッサ212の指示に応じて、メモリ213に記憶された画像情報を読み出して、本開示に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示(例えば、図9)を行う表示部として機能する。ディスプレイ211は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパー等から構成される。
【0029】
入力インターフェイス216は、タッチパネル217及び/又はハードキー218等から構成され、本開示に係るプログラムの実行、すなわちアプリケーションの起動、事業者登録時におけるサービス種別やサービス属性の選択、基本情報の入力、位置情報の入力、詳細情報の入力、金額情報の入力、評価依頼先の入力などの各種指示入力を受け付ける。タッチパネル217は、ディスプレイ211を被覆するように配置され、ディスプレイ211の表示する画像データに対応する位置座標の情報をプロセッサ212に出力する。タッチパネル方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本開示においては、タッチパネル217は、指示体によりディスプレイ211に表示された各アイコン等に対するスワイプ操作やタップ操作を検出する。なお、本開示では事業者端末装置200に備えられる入力インターフェイス216を用いたが、例えばマウスやキーボードのような、プロセッサ212等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス216を用いることも可能である。
【0030】
プロセッサ212は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ213に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ212は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ213から読み出して実行する。本開示においては、ディスプレイ211に表示された事業者登録画面において入力インターフェイス216を介して事業者によるサービス種別及びサービス属性の入力を受け付ける処理、同じくディスプレイ211に表示された事業者登録画面において入力インターフェイス216を介して事業者による基本情報の入力を受け付ける処理、入力されたサービス種別、サービス属性及び基本情報等を通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する処理、通信インターフェイス214を介してサーバー装置100から事業者ページ情報を受信するするとディスプレイ211に事業者ページを表示する処理、事業者ページにおいて入力インターフェイス216を介して事業者による位置情報、詳細情報、金額情報及び評価情報の指定の入力を受け付ける処理、入力された位置情報等を通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する処理等を実行する。なお、プロセッサ212は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。また、画像処理に特化したGPU等、他の種類のプロセッサを適宜組み合わせてもよい。
【0031】
メモリ213は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ212により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。本開示においては、メモリ213は、特に、ディスプレイ211に表示された事業者登録画面において入力インターフェイス216を介して事業者によるサービス種別及びサービス属性の入力を受け付ける処理、同じくディスプレイ211に表示された事業者登録画面において入力インターフェイス216を介して事業者による基本情報の入力を受け付ける処理、入力されたサービス種別、サービス属性及び基本情報等を通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する処理、通信インターフェイス214を介してサーバー装置100から事業者ページ情報を受信するするとディスプレイ211に事業者ページを表示する処理、事業者ページにおいて入力インターフェイス216を介して事業者による位置情報、詳細情報、金額情報及び評価情報の指定の入力を受け付ける処理、入力された位置情報等を通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する処理等のためのプログラムを記憶する。
【0032】
通信インターフェイス214は、通信処理回路215及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバー装置100や他の端末装置との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路215は、本開示に係るシステムにおいて用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバー装置100から受信するための処理をする。本開示においては、特に、通信インターフェイス214を介して、サーバー装置100に対して基本情報、サービス種別、サービス属性、位置情報、詳細情報、金額情報、評価依頼先などが送信され、サーバー装置100から事業者ページ情報、オファー情報などが受信される。
【0033】
通信処理回路215は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理されるが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0034】
5.依頼者端末装置300の構成
図3Bは、本開示に係る依頼者端末装置300の構成の例を示すブロック図である。依頼者端末装置300は、図3に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
【0035】
依頼者端末装置300は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。しかし、それ以外にも、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係るプログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。また、本開示に係るプログラムが複数の依頼者端末装置300で実行される場合、必ずしも各依頼者端末装置300が同じか同種のものである必要はない。例えば、ある依頼者端末装置300はスマートフォンで、その他の依頼者端末装置300はラップトップパソコンであってもよい。
【0036】
図3によると、依頼者端末装置300は、ディスプレイ311、プロセッサ312、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ313、通信処理回路315及びアンテナを含む通信インターフェイス314、タッチパネル317及びハードキー318を含む入力インターフェイス316を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0037】
ディスプレイ311は、プロセッサ312の指示に応じて、メモリ313に記憶された画像情報を読み出して、本開示に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示(例えば、図10図12)を行う表示部として機能する。ディスプレイ311は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパー等から構成される。
【0038】
入力インターフェイス316は、タッチパネル317及び/又はハードキー318等から構成され、本開示に係るプログラムの実行、すなわちアプリケーションの起動、サービス選択画面におけるサービス種別、サービス属性、位置等の選択、受信した質問に対する回答の入力、見積もり情報とともに送信された事業者情報の中から所望の事業者の選択などの各種指示入力を受け付ける。タッチパネル方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本開示においては、タッチパネル317は、指示体によりディスプレイ311に表示された各アイコン等に対するスワイプ操作やタップ操作を検出する。なお、本開示では依頼者端末装置300に備えられる入力インターフェイス316を用いたが、例えばマウスやキーボードのような、プロセッサ312等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス316を用いることも可能である。
【0039】
プロセッサ312は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ313に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ312は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ313から読み出して実行する。本開示においては、入力インターフェイス316を介して依頼者による指示入力を受け付けて複数あるサービス種別から所望のサービス種別を選択する処理、通信インターフェイス314を介して選択されたサービス種別を指定するサービス種別情報をサーバー装置100に送信する処理、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100からサービス種別情報に基づいて選択された質問情報をする処理、ディスプレイ311に受信した質問情報を出力する処理、入力インターフェイス316を介して依頼者による指示入力を受け付けて質問情報に対する回答を含む回答情報を生成する処理、通信インターフェイス314を介して生成された回答情報をサーバー装置100に送信する処理、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100から選択されたサービス種別情報と送信された回答情報に応じた見積金額を受信する処理、ディスプレイ311に受信した見積金額を出力する処理等を実行する。なお、プロセッサ312は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。また、画像処理に特化したGPU等、他の種類のプロセッサを適宜組み合わせてもよい。
【0040】
メモリ313は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ312により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。本開示においては、メモリ313は、特に、入力インターフェイス316を介して依頼者による指示入力を受け付けて複数あるサービス種別から所望のサービス種別を選択する処理、通信インターフェイス314を介して選択されたサービス種別を指定するサービス種別情報をサーバー装置100に送信する処理、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100からサービス種別情報に基づいて選択された質問情報をする処理、ディスプレイ311に受信した質問情報を出力する処理、入力インターフェイス316を介して依頼者による指示入力を受け付けて質問情報に対する回答を含む回答情報を生成する処理、通信インターフェイス314を介して生成された回答情報をサーバー装置100に送信する処理、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100から選択されたサービス種別情報と送信された回答情報に応じた見積金額を受信する処理、ディスプレイ311に受信した見積金額を出力する処理等のためのプログラムを記憶する。
【0041】
通信インターフェイス314は、通信処理回路315及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバー装置100や他の端末装置との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路315は、本開示に係るシステムにおいて用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバー装置100から受信するための処理をする。本開示においては、特に、通信インターフェイス314を介してサービス種別等の選択情報、回答情報、所望の事業者の選択情報などがサーバー装置100に送信され、質問情報、事業者情報などがサーバー装置100から受信される。
【0042】
通信処理回路315は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理されるが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0043】
6.メモリ等に記憶される情報
図4Aは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される事業者情報テーブルを概念的に示す図である。一例としては、当該テーブルには、各事業者が事業者端末装置200で本開示のプログラムを起動し事業者登録を行うことによって生成又は入力される情報が記憶される。これらの情報は、各事業者からの指示入力などに応じて適宜更新されうる。
【0044】
図4Aによると、事業者ID情報に対応付けて、事業者名情報、サービス種別情報、サービス属性情報、連絡先情報、金額情報、位置情報、詳細情報、評価情報等が記憶される。「事業者ID情報」は、各事業者に付与された固有の情報で、各事業者を特定するための情報である。当該情報は、新たな事業者が事業者登録を行うたびに生成され記憶される。「事業者名情報」は、事業者である個人や組織の名称や呼称に関する情報で、各事業者が任意に入力することも可能である。事業者名情報の一例としては、サービス提供を行う会社名が挙げられる。「サービス種別情報」は、各事業者が提供するサービスの種類を示す情報である。当該情報は、あらかじめ設定された複数のサービス種別から事業者が最も関連性の高いものを選択したり、事業者が任意の文字列を入力することによって生成される。サービス種別情報の一例としては、「カメラマン」、「税理士」、「弁理士」、「弁護士」、「庭の手入れ」、「動画撮影」、「ドローン撮影」などが挙げられる。「サービス属性情報」は、各事業者が提供するサービスのサービス種別情報をさらに細分化して分類したもので、あらかじめ設定された複数のサービス属性から事業者が最も関連性の高いものを選択したり、事業者が任意の文字列を入力することによって生成される。サービス属性の一例としては、サービス種別がカメラマンの場合、「風景写真が得意なカメラマン」、「人物撮影が得意なカメラマン」、「記念日撮影が得意なカメラマン」などが挙げられる。また、他の一例としては、サービス種別が税理士の場合、「確定申告に強い税理」、「相続税申告に強い税理士」、「会社設立に強い税理士」、「融資、補助金申請に強い税理士」などが挙げられる。なお、サービス属性をさらに細分化することも可能である。「連絡先情報」は各事業者の連絡先に関する情報で、メールアドレス、電話番号、fax番号、所在地など所望の情報が適宜記憶される。「金額情報」は、個々の質問により特定される考慮要素に対して、事業者ごとに入力又は管理者によってあらかじめ設定された金額を特定する情報である。当該金額情報を用いてサービス提供における見積もりが算出される。その詳細は、図4Dで説明する。「位置情報」は、各事業者の現在地、所在地、営業地域、訪問可能地域など、事業者に関連する位置を示す情報である。当該情報は、具体的な住所や座標、市区町村名など、位置を示す情報であればいずれでもよい。「詳細情報」は、各事業者のプロフィール情報となる情報である。詳細情報の一例としては、事業者の紹介文、得意分野や不得意分野、メンバー構成、過去の依頼受注率、スケジュール、過去の規約違反の有無などの情報が挙げられる。評価情報は、各事業者が指定した評価依頼先からの評価結果や、各事業者に対して過去にサービスの依頼をした依頼者からの評価結果、またそれらによる口コミコメントに関する情報である。なお、これらの情報以外に、事業者の業務実績など、様々な情報が事業者IDに対応付けて記憶されてもよい。
【0045】
図4Bは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される質問情報テーブルを概念的に示す図である。一例としては、当該テーブルは、管理者がサービス種別ごとにあらかじめ各質問を入力することによって生成される。また、テーブルに記憶された情報は、管理者からの指示入力などに応じて適宜更新されうる。
【0046】
図4Bによると、サービス種別情報ごとに、各サービス種別情報に対応付けて1又は複数の質問(質問1~n:nは任意の数)が記憶される。例えば、サービス種別が「税理士」の場合には、質問1として「年間売上は?」、質問2として「記帳代行の有無は?」、質問3として「月ごとの仕分けの数は?」、質問4として「給与計算の有無は?」、質問5として「決算処理の有無は?」、質問6として「年末調整の有無は?」、質問7として「年末調整の人数は?」、質問8として「希望する訪問頻度は?」などの各質問が記憶される。また、サービス種別が「カメラマン」の場合には、「希望する撮影日時は?」、「屋外か室内か?」、「被写体となる人数は?」などの質問が記憶される。すなわち、当該テーブルに記憶される各質問は、その数及び内容がサービス種別に応じて異なる。なお、図4Bの例では、サービス種別ごと質問の入力を行っているが、さらに細分化し、サービス属性ごとにそれぞれ異なる質問の入力を行ってもよい。
【0047】
図4Cは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される係数情報テーブルを概念的に示す図である。一例としては、当該テーブルは、管理者がサービス種別ごとにあらかじめ各係数を入力することによって生成される。また、テーブルに記憶された情報は、管理者からの指示入力などに応じて適宜更新されうる。当該テーブルに記憶された係数情報は、一例としては事業者を選択するときに用いられる係数項目(係数1、係数2、係数3等)を重み付けするのに用いられる。
【0048】
図4Cによると、係数情報テーブルには、1又は複数の係数(係数1~n:nは任意の数)が記憶される。このような係数の項目の例としては、係数1=「依頼者の位置からの近さ」、係数2=「評価」、係数3=「見積額」などが挙げられる。このような各項目に対して、サービス種別ごとにそれぞれ異なる係数が入力される。例えば、サービス種別が「税理士」の場合には、依頼者にとって気軽に頻繁に連絡が取れる事業者の方が好まれることがある。したがって、このような場合は、係数1=「依頼者の位置からの近さ」のとき係数K1=「2.0倍」、係数2=「評価」のとき係数L1=「1.5倍」、係数3=「見積額」のとき係数M1=「0.5倍」がそれぞれ入力される。また、サービス種別が「カメラマン」の場合には、近さよりも事業者のスキルの確からしさを依頼者は求めることがある。したがって、このような場合は、係数1=「依頼者の位置からの近さ」のとき係数K1=「0.5倍」、係数2=「評価」のとき係数L1=「2.0倍」、係数3=「見積額」のとき係数M1=「1.2倍」がそれぞれ入力される。なお、図4Cの例では、サービス種別ごと係数の設定を行っているが、さらに細分化し、サービス属性ごとにそれぞれ異なる係数の設定を行ってもよい。また、これらの係数やその入力している数値は一例であり、当然他の係数や数値を入力してもよい。また、係数の項目には、事業者の紹介文の長さ、過去の依頼受注率、スケジュールの空き状況、過去の規約違反の有無などの様々な情報を使用することが可能である。
【0049】
図4Dは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される金額情報テーブルを概念的に示す図である。一例としては、当該テーブルは、管理者がサービス種別ごとにあらかじめ設定した各質問に対応して、各事業者があらかじめ金額を入力することによって生成される。そして、当該テーブルは、事業者ごとに生成され、見積額の算出の際に参照される。
【0050】
図4Dによると、事業者ID=C1の事業者に対して生成された金額情報テーブルが示されている。たとえば、サービス種別が「税理士」の場合には、質問Aとして「年間売上は?」、質問Bとして「記帳代行の有無は?」、質問Cとして「月ごとの仕分けの数は?」、質問Dとして「給与計算の有無は?」、質問Eとして「決算処理の有無は?」、質問Fとして「年末調整の有無は?」、質問Gとして「年末調整の人数は?」、質問Hとして「希望する訪問頻度は?」などの各質問が記憶される。そして、図4Dに示す金額情報テーブルには、質問Aに対して、「100万円以下の場合=20,000円」、「100万円~500万円の場合=25,000円」、「500万円~1,000万円の場合=30,000円」、「1,000万円以上の場合=40,000円」という情報が記憶される。また、質問B及びCに対して、「記帳代行が無しの場合=0円加算」、「記帳代行がありで500仕分け数以下の場合=10,000円加算」、「記帳代行がありで501~750仕分け数の場合=20,000円加算」、「記帳代行がありで750仕分け数以上の場合=30,000円加算」という情報が記憶される。以下、各質問に対して、それぞれ対応付けて回答に対する金額がそれぞれ記憶される。
【0051】
7.システム1において実行される処理シーケンス
図5は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、図5は、サーバー装置100、事業者端末装置200及び依頼者端末装置300の間で実行される様々な処理の処理シーケンスのうち、事業者が新たに事業者登録をするときの処理シーケンスを示す。
【0052】
図5によると、事業者端末装置200のプロセッサ212は、事業者の指示入力を受け付けて本開示に係るシステム1を実行するためのアプリケーションを起動する(S11)。そして、プロセッサ212は、さらに事業者の指示入力を、入力インターフェイス216を介して受け付けて、メニュー項目より事業者登録の選択を行う(S12)。プロセッサ212は、ディスプレイ211に事業者のサービス種別の選択をするためのサービス選択画面を表示する。当該画面には、本開示に係るシステムを介してサービス提供が可能なサービス種別(例えば、税理士、カメラマン等)の一覧が表示されている。プロセッサ212は、事業者の指示入力を入力インターフェイス216を介して受け付けて、サービス種別の一覧が表示されたサービス選択画面より、事業者が登録するサービス種別の選択をする(S13)。同様に、プロセッサ212は、ディスプレイ211に選択されたサービス種別に対応するサービス属性の選択をするためのサービス属性選択画面を表示する。当該画面には、S13で選択したサービス種別に対してあらかじめ設定されたサービス属性(例えば、確定申告に強い税理士等)の一覧が表示されている。プロセッサ212は、事業者の指示入力を入力インターフェイス216を介して受け付けて、サービス属性の一覧が表示されたサービス属性選択画面より、事業者が登録するサービス属性の選択をする(S14)。次いで、プロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して、基本情報の入力を受け付ける(S15)。当該情報は、事業者の事業者名情報や連絡先情報などが含まれる。そして、プロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して、事業者の位置情報の入力を受け付ける(S16)。当該位置情報には、事業者端末装置200に含まれるGPSなどの各種センサーを用いて検出された現在地を用いてもよいし、事業者によって入力された郵便番号や住所、ランドマーク、サービス提供地域等の情報を用いてもよい。次に、プロセッサ212は、事業者の指示入力を入力インターフェイス216を介して受け付けて、詳細情報の入力を行う(S17)。当該詳細情報には、事業者の紹介文、得意分野や不得意分野、メンバー構成などの情報が挙げられる。そして、これらの情報の入力が終了すると、プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、入力されたサービス種別情報、サービス属性情報、基本情報、位置情報、詳細情報等(T11)をサーバー装置100に送信する。
【0053】
サーバー装置100においてサービス種別情報、サービス属性情報、基本情報、位置情報、詳細情報等の情報が受信されると、サーバー装置100のプロセッサ112は、送信した事業者に固有の事業者IDを生成し、受信したこれらの情報を事業者情報テーブルに生成した事業者IDと対応付けて記憶する。そして、プロセッサ112は、記憶したこれらの情をもとに事業者ページを生成し(S18)、そのリンク先等を含む事業者ページ情報(T12)を通信インターフェイス114を介して事業者端末装置200に送信する。なお、事業者端末装置200において入力された各種情報は、事業者ページにおいて事業者の指示入力を受けて更新することが可能である。
【0054】
事業者端末装置200において事業者ページ情報が受信されると、事業者端末装置200のプロセッサ212は、事業者の指示入力を入力インターフェイス216を介して受け付けて、ディスプレイ211に事業者ページを表示する。当該事業者ページにおいては、プロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して評価依頼先情報の入力を受け付ける(S20)。この評価依頼先情報は、事業者自らが評価者として指定した者の連絡先に関する情報である。このように、事業者自らが評価依頼先を指定することで、不特定多数のものによる評価よりも、事業者のことをよく知る者からの正確な評価を受けることが可能となる。そして、プロセッサ212は、入力された評価依頼先と事業者ID情報等(T13)の情報を、事業者ID情報と共に通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する。
【0055】
評価依頼先情報が受信されると、プロセッサ112は、受信した評価依頼先(例えば、メールアドレス)に対して、受信した事業者ID情報に対応する事業者に対する評価を依頼するための評価依頼を送信する(S21)。なお、図示はしないが、評価依頼の結果、指定された評価依頼先から事業者に対する評価が受信されると、プロセッサ112は、受信した評価結果を事業者情報テーブルの評価情報に記憶する。
【0056】
また、事業者端末装置200に表示された事業者ページにおいて、プロセッサ212は、サービス種別に応じてあらかじめ設定された金額情報の入力を受け付ける(S22)。ここで、図9は、本開示に係る事業者端末装置200に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図9は、図5のS22において金額情報を入力する際の画面の一例であって、サービス種別として税理士が選択された場合の画面の一例を示す。図9によると、ディスプレイ211に金額情報テーブルの各質問に対応して、見積額を算出するための金額がそれぞれ入力するための入力ボックス13が表示される。例えば、税理士の月額顧問料の見積もりを算出す場合の質問の一つである「年間売上額は?」に対応して、「100万円以下の場合」、「100万円~500万円の場合」、「500万円~1,000万円の場合」、「1,000万円以上の場合」に分けて、事業者所望の金額が入力可能になっている。なお、このとき、各場合の右側には、それぞれ参考価格14が表示される。当該参考価格14は、各事業者が入力した金額の平均値が表示されるようにしてもよい。また、各事業者が入力した金額の平均値に対して、所定額分だけ減額した金額を表示するようにしてもよい。
【0057】
再び図5に戻り、入力インターフェイス216を介して事業者が各金額の入力を行うと、プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、入力された金額情報と事業者ID情報をサーバー装置100に送信する。サーバー装置100において、通信インターフェイス114を介して金額情報等が受信されると、プロセッサ112は受信した金額情報を金額情報テーブルに事業者ID情報に対応付けて記憶する(S21)。これによって、事業者登録時の処理フローは終了する。
【0058】
図6は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、図6は、サーバー装置100、事業者端末装置200及び依頼者端末装置300の間で実行される様々な処理の処理シーケンスのうち、依頼者が所望のサービス提供を受ける事業者を選択するときの処理シーケンスを示す。
【0059】
図6によると、依頼者端末装置300のプロセッサ312は、依頼者の指示入力を受け付けて本開示に係るシステム1を実行するためのアプリケーションを起動する(S31)。そして、プロセッサ312は、ディスプレイ311に各事業者が提供可能なサービス種別の一覧画面を表示し、入力インターフェイス316を介して依頼者によるサービス種別の選択を受け付ける(S32)。さらに、プロセッサ312は、ディスプレイ311に選択されたサービス種別に応じてサービス属性を表示し、入力インターフェイス316を介して依頼者によるサービス属性の選択を受け付ける(S33)。次に、プロセッサ312は、入力インターフェイス316を介して依頼者の位置情報の選択を受け付ける(S34)。
【0060】
ここで、図10は、本開示に係る依頼者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図10は、図6のS34において位置情報の選択がされるときに表示される画面の例を示す。図10によると、ディスプレイ311には、依頼者の位置情報を入力するための入力ボックス21が表示される。当該入力ボックス21に依頼者が郵便番号や駅名、住所、ランドマークを入力し、選択アイコン23をタップすることで位置情報を入力することが可能である。なお、入力ボックス21に入力された位置情報に基づいて、地図表示領域22に入力した位置情報を中心とする周辺地図を表示し、表示された地図上を依頼者がタップ操作等をすることによってさらに詳細な地点を選択することも可能である。また、地図表示領域22の下部には、選択アイコン23とキャンセルアイコン24が表示され、選択アイコン23を依頼者がタップすることによって選択され地点、又は入力ボックス21に入力された情報が位置情報として選択され、サーバー装置100に送信される。また、依頼者がキャンセルアイコン24をタップすることによって、選択された位置を一旦消去し、最初から位置の入力をやり直すことが可能となる。
【0061】
再び図6に戻り、プロセッサ312は、通信インターフェイス314を介して入力されたサービス種別、サービス属性及び位置情報等(T31)の情報を、依頼者ID情報と共にサーバー装置100に送信する。
【0062】
サーバー装置100においてサービス種別、サービス属性及び位置情報等が受信されると、サーバー装置100のプロセッサ112は、受信したこれらの情報を依頼者ID情報に対応付けてメモリ111に記憶する。また、プロセッサ112は、受信したサービス種別又はサービス属性に基づいて、質問情報テーブルを参照し、対応する質問をそれぞれ抽出する。一又は複数の質問が抽出されると、プロセッサ112は、質問情報(T32)として、通信インターフェイス114を介して依頼者端末装置300に送信する。
【0063】
依頼者端末装置300において質問情報が受信されると、依頼者端末装置300のプロセッサ312はディスプレイ311に質問情報をそれぞれ表示する。ここで、図11は、本開示に係る依頼者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図11は、図6のS36において表示される質問画面の一例を示す図である。図11によると、ディスプレイ311には、サービス種別として「税理士」を選択した場合に受信する質問情報の一例が表示されており、質問表示領域31において「年間売上額を選択してください」という質問とその回答の選択肢33が表示される。そして、その下部の質問表示領域32において「年間仕分け数(昨年実績)を選択してください」という質問とその回答の選択肢33が表示される。なお、ここに表示される内容は上記のとおり一例であって、図4Bに示す質問情報テーブルの質問1~質問nに記憶された質問が適宜表示される。そして、各質問において入力インターフェイス16を介して依頼者が回答を選択したのちに「送信アイコン」(図示しない)を入力することによって選択された各回答がサーバー装置100に送信される。再び図6に戻り、プロセッサ312は、図11の質問画面において依頼者による回答の入力を受けつけると(S36)、入力された各回答を回答情報(T33)として通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信する。
【0064】
サーバー装置100において回答情報が通信インターフェイス114を介して受信されると、サーバー装置100のプロセッサ112は、受信された回答情報に基づいて事業者情報テーブルを参照し、依頼者に推薦する事業者を選択する(S37)。そして、選択された各事業者に対して、受信された回答情報と各事業者の金額情報テーブルに基づいて、依頼者が所望するサービスの見積もりを作成する(S37)。そして、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、選択された事業者の事業者ID情報に対応付けられた事業者の基本情報、詳細情報、評価情報及び作成された見積もり等を、事業者情報(T34)として依頼者端末装置300に送信する。なお、S37及びS38に係る処理の詳細については、後述する。
【0065】
依頼者端末装置300において通信インターフェイス314を介して事業者情報が受信されると、プロセッサ312はディスプレイ311に受信した事業者情報を出力する(S39)。ここで、図12は、本開示に係る依頼者端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、図12は、図6のS39において表示される質問画面の一例を示す図である。図12によると、受信した事業者情報に基づいて、各事業者の事業者名情報や見積額情報がそれぞれ表示されている。例えば、事業者トレイ41には、事業者名N1の評価情報と位置情報に加えて、回答情報に基づいて作成された見積額が表示される。さらに、事業者トレイ41には、依頼者が依頼する事業者を決定するための決定アイコン46と、依頼者が選択可能な事業者のリストから削除するための削除アイコン47が表示される。同様に、事業者トレイ42及び43にも各事業者の評価情報、見積額、決定アイコン及び削除アイコン等が表示されえる。依頼者は、入力インターフェイス316を介して各事業者トレイをタップすることによって、各事業者のより詳細な情報を確認することができる。依頼者は、入力インターフェイス316を介して各事業者トレイの決定アイコン46をタップすることによって、各事業者を選択することができる。なお、選択された事業者トレイは、選択されたことを示すために表示態様が反転して表示されるようにしてもよい。依頼者によって決定アイコン46がタップされると、選択され事業者トレイに対応する事業者を所望の事業者として確定し、サーバー装置100に当該事業者の事業者ID情報が送信される。また、依頼者が削除アイコン47をタップすることによって、該当する事業者トレイを当該画面から削除し事業者の選択候補から外す。再び図6に戻り、図12の画面において所望の事業者が依頼者によって選択されると(S40)、選択された事業者の事業者ID情報が選択情報(T45)として通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信される。
【0066】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して選択情報が受信されると、サーバー装置100のプロセッサ112は、受信した選択情報を記憶し(S41)、含まれる事業者ID情報に対応付けられた連絡先情報に基づいて、事業者端末装置200にオファー情報(T46)を送信する。当該オファー情報を受信した事業者端末装置200のプロセッサ212は、当該オファーを受諾するか否かの選択を受け付け、その結果に応じて選択した依頼者端末装置300とメッセージ等のやり取りを開始する。これによって、依頼者が事業者を選択するときの処理フローは終了する。
【0067】
8.依頼者端末装置300で行わる処理フロー
図7は、本開示に係る依頼者端末装置300において実行される処理フローを示す図である。具体的には、図7は、図6の処理シーケンスのうちS36において依頼者端末装置300が行う処理フローである。当該処理フローは、依頼者端末装置300のプロセッサ312がメモリ313に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。
【0068】
図7によると、プロセッサ312は、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100から質問情報を受信したことによる割込み信号を受信することで開始される(S101)。質問情報が受信されると、プロセッサ312はディスプレイ311に受信した質問情報を順次表示し、入力インターフェイス316を介して依頼者による選択を受け付ける。以下、依頼者が所望するサービス種別として税理士が選択された場合について説明する。
【0069】
まず、プロセッサ312は、例えば図11のように、受信した質問情報に基づいて年間売上額に関する質問をディスプレイ311に表示し、入力インターフェイス316を介して、依頼者によるその回答の入力を受け付ける(S102)。次に、あらかじめ選択された記帳代行の有無に基づいて(S103)、プロセッサ312は、年間仕分け数に関する質問をディスプレイ311に表示し、入力インターフェイス316を介して、依頼者によるその回答の入力を受け付ける(S104)。なお、記帳代行が無しの場合には、S104に係る回答の入力はスキップする。プロセッサ312は、給与計算の有無に関する質問ディスプレイ311に表示し、入力インターフェイス316を介して、依頼者によるその回答の入力を受け付ける(S105)。このような質問の一例としては「給与計算を希望しますか?」であり、その回答の一例としては「有り」及び「無し」が挙げられる。
【0070】
次に、プロセッサ312は、決算処理の有無に関する質問ディスプレイ311に表示し、入力インターフェイス316を介して、依頼者によるその回答の入力を受け付ける(S106)。このような質問の一例としては「決算処理を希望しますか?」であり、その回答の一例としては「有り」及び「無し」が挙げられる。そして、プロセッサ312は、あらかじめ選択された年末調整の有無に基づいて(S107)、年末調整の人数に関する質問をディスプレイ311に表示し、入力インターフェイス316を介して、依頼者によるその回答の入力を受け付ける(S108)。なお、年末調整が無しの場合には、S108に係る回答の入力はスキップする。次に、プロセッサ312は、訪問頻度に関する質問ディスプレイ311に表示し、入力インターフェイス316を介して、依頼者によるその回答の入力を受け付ける(S109)。このような質問の一例としては「訪問頻度は月2回以上を希望しますか?」であり、その回答の一例としては「する」及び「しない」が挙げられる。
【0071】
そして、プロセッサ312は、S102~S109において入力された各質問に対する回答を回答情報として通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信する(S110)。これによって、図6の処理シーケンスのうちS36において依頼者端末装置300が行う処理フローは終了する。
【0072】
9.サーバー装置100で行わる処理フロー
図8は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、図8は、図6の処理シーケンスのうちS37及びS38においてサーバー装置100が行う処理フローである。当該処理フローは、サーバー装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。
【0073】
図8によると、プロセッサ112は、受信した回答情報に基づいて見積額の算出を行う対象となる事業者の絞込みを行う(S201)。具体的には、プロセッサ112は、事業者情報テーブルを参照し、図6のS34で選択された位置情報及びS36で入力された回答情報に基づいて、依頼者が選択したサービスの提供が可能な事業者の絞込みを行う。次に、プロセッサ112は、図6のS32又は図33で選択されたサービス種別又はサービス属性に基づいて、各サービス種別又はサービス属性ごとにあらかじめ設定された見積額の算出方法を選択する(S202)。例えば、「税理士」のサービス種別の場合には、「基本料金(質問Aの年間売上額に対応)+仕分け数加算(質問B及びCに対応)+給与計算加算+決算処理加算+年末調整加算+訪問頻度加算」というように、また「カメラマン」のサービス種別の場合には、「基本料金+被写体の人数による加算+撮影場所による加算」というように、サービス種別ごとにあらかじめ設定された質問に対応して、各金額が加算されるように算出方法があらかじめ設定されている。
【0074】
次に、プロセッサ112は、S202で選択された算出方法及び図6のS36で入力された回答情報に基づいて、各事業者の事業者ID情報に対応付けられた金額情報テーブルを参照して、見積額の算出を行う(S203)。具体的には、サービス種別として「税理士」が選択された場合には、金額情報テーブルを参照し、基本料金として年間売上額に対する回答に応じた金額が選択され、以下同様に各加算額が選択される。そして、これらを合算した金額が見積額として算出される。
【0075】
次に、プロセッサ112は、S201において絞り込まれた各事業者から、依頼者に推薦すべき事業者としてあらかじめ決められた所定個数の事業者を選択するために、図4Cに記載された係数情報テーブルの中から重み付け係数を選択する(S204)。具体的には、プロセッサ112は、図6のS32又はS33で選択されたサービス種別又はサービス属性に基づいて、図4Cの係数情報テーブルを参照し、対応する各重み付けのための係数を選択する。そして、プロセッサ112は、選択された重み付けのための係数を用いて、S201において絞り込まれた事業者ごとに、推薦ポイントの算出を行う(S205)。推薦ポイントの算出は、一例としては、「距離ポイント×係数+評価ポイント×係数+見積額×係数」の式を解くことにより行われる。距離ポイントは、依頼者が入力した位置情報と事業者の位置情報とに基づいて算出される距離を数値化した値である。評価ポイントは、評価依頼先からの評価結果を少なくとも含む評価情報を数値化した値である。見積額は、S203で算出された見積額に関連する値である。このように、サービス種別ごとに異なる係数をかけ合わせることで、各サービス種別にとってより適切な評価をすることが可能となる。
【0076】
なお、重み付けの係数項目には、上記の距離ポイント等以外にも、事業者の紹介文の長さ、過去の依頼受注率、スケジュールの空き状況、過去の規約違反の有無などの様々な情報を使用することが可能である。例えば、詳細情報として記憶された各事業者の紹介分の長さを数値化することで、事業者の受注に対する意欲を反映させることが可能となる。また、過去の依頼受注率を数値化することで、例えば受注率が低い事業者を積極的に推薦したり、逆に推薦を控えるなどの調整が可能である。また、スケジュールの空き状況を数値化することで、依頼者にサービス提供を受ける時間の選択肢を調整することが可能である。また、重み付けは、依頼者が選択したサービス種別を提供可能な事業者のうち、依頼者端末装置から受信した位置情報を基準に所定範囲内に存在する事業者の数を用いることが可能である。例えば、あまり提供可能な事業者がいない場合には距離ポイントにさらに高い係数をかけ合わせて高い推薦ポイントを得ることができ、反対に提供可能な事業者がたくさんいる場合には、距離ポイントに掛け合わされる係数を小さくし、低い推薦ポイントしか得られないようにするなどの工夫が可能となる。
【0077】
プロセッサ112は、各事業者について推薦ポイントが算出されると、算出された推薦ポイントの上位5個を依頼者に推薦する事業者として選択する(S206)。そして、プロセッサ112は、選択された各事業者の基本情報、詳細情報、見積額などの様々な情報を事業者ID情報に対応付けて、通信インターフェイス114を介して依頼者端末装置300に送信する(S207)。なお、推薦する事業者の個数は、5個に限らず適宜所望に応じて変更することが可能である。これによって、図6の処理シーケンスのうちS37及びS38においてサーバー装置100が行う処理フローは終了する。
【0078】
以上、本開示においては、一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスを選択するのに好適なサーバー装置、プログラム、方法及び依頼者端末装置を提供することができる。特に、本開示においては、サービス種別ごとにあらかじめ質問情報を設定し、それに対する回答に応じて見積額を算出する。したがって、サービス種別ごとに柔軟な見積もりの作成が可能となる。
【0079】
本明細書で説明される処理及び手順は、開示において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバー装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0080】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。
【符号の説明】
【0081】
100 サーバー装置
200 事業者端末装置
300 依頼者端末装置
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12