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特開2022-61865ホームページ作成プログラムおよびホームページ作成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061865
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】ホームページ作成プログラムおよびホームページ作成システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/186 20200101AFI20220412BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220412BHJP
【FI】
G06F40/186
G06F13/00 560A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020170075
(22)【出願日】2020-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】518084350
【氏名又は名称】株式会社LillyHoldings
(74)【代理人】
【識別番号】100166785
【弁理士】
【氏名又は名称】大川 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100165593
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 淳也
(72)【発明者】
【氏名】堀 遼平
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 康輝
【テーマコード(参考)】
5B084
5B109
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA26
5B084AB04
5B084AB06
5B084AB11
5B084AB31
5B084BA02
5B084BB01
5B084CA03
5B084CA04
5B084CA06
5B084CA12
5B084CB12
5B084CB14
5B084CB22
5B084DB01
5B084DB12
5B084DC03
5B109ND01
5B109ND03
5B109ND04
5B109NH01
5B109TB03
5B109VC03
(57)【要約】
【課題】適切なコンテンツを含むホームページを容易に作成することが可能なホームページ作成プログラムおよびホームページ作成システムを提供する。
【解決手段】ログインステップ(S1)では、ビジネス情報表示サービスへのログインが行われる。ビジネス情報表示サービスは、ビジネス情報を収集および記憶し、検索結果の表示画面上にビジネス情報を表示させる。テンプレート選択ステップ(S2)では、制御部は、特定ユーザのホームページに適用するテンプレートの選択指示を受け付ける。ビジネス情報取得ステップ(S5)では、制御部は、特定ユーザのビジネス情報を、ビジネス情報表示サービスが公開するAPIを介して取得する。ホームページ作成ステップ(S6)では、制御部は、選択されたテンプレートの各コンテンツ欄に、ビジネス情報に含まれる対応コンテンツを当てはめる。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビジネスを行っているユーザのホームページを作成するホームページ作成システムにおいて実行されるホームページ作成プログラムであって、
前記ホームページ作成プログラムが前記ホームページ作成システムの制御部によって実行されることで、
ビジネスを行っているユーザ毎にビジネス情報を収集および記憶し、且つ、検索エンジンによる検索結果の表示画面上および地図の表示画面上にビジネス情報を表示させるビジネス情報表示サービスに、特定ユーザの管理権限を有した状態でログインするログインステップと、
ホームページに表示させる複数のコンテンツの各々の表示方式を定める複数のテンプレートのうち、前記特定ユーザの前記ホームページに適用するテンプレートを選択する指示を受け付けるテンプレート選択ステップと、
前記ビジネス情報表示サービスによって記憶されている前記特定ユーザのビジネス情報を、前記ビジネス情報表示サービスが公開するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して取得するビジネス情報取得ステップと、
前記テンプレート選択ステップにおいて選択されたテンプレートの各コンテンツ欄に、取得された前記特定ユーザの前記ビジネス情報に含まれる対応するコンテンツを当てはめることで、前記特定ユーザのホームページデータを作成するホームページ作成ステップと、
を前記ホームページ作成システムに実行させることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のホームページ作成プログラムであって、
前記APIを介して取得される前記特定ユーザの前記ビジネス情報の各々のコンテンツには、コンテンツの種別を示す種別情報が付加されており、
前記ホームページ作成ステップでは、前記ビジネス情報取得ステップにおいて取得された複数のコンテンツのうち、種別情報が示す種別が前記テンプレートの前記コンテンツ欄の種別と一致するコンテンツの少なくともいずれかを、各々の前記コンテンツ欄に自動的に当てはめることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のホームページ作成プログラムであって、
前記コンテンツおよび前記コンテンツ欄の種別には、ユーザ名、住所、電話番号、営業時間、および画像が含まれることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項4】
請求項2または3に記載のホームページ作成プログラムであって、
前記種別情報が示す種別が前記コンテンツ欄の種別と同一である1または複数のコンテンツから、前記コンテンツ欄に当てはめるコンテンツを決定するコンテンツ決定方法として、
同一種別のコンテンツの中から指定されたコンテンツを固定して当てはめる固定当てはめ方法、
同一種別のコンテンツの中からいずれかのコンテンツをランダムに当てはめるランダム当てはめ方法、
同一種別のコンテンツの中から日時が新しい順にコンテンツを当てはめる最新当てはめ方法、
のいずれかが、前記テンプレートの前記コンテンツ欄毎に設定されており、
前記ホームページ作成ステップでは、設定されているコンテンツ決定方法に従って、前記コンテンツ欄に当てはめるコンテンツが決定されることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のホームページ作成プログラムであって、
作業者によって入力された指示に応じて、前記固定当てはめ方法、前記ランダム当てはめ方法、および前記最新当てはめ方法のいずれかを前記コンテンツ欄毎に設定する決定方法設定ステップ、
を前記ホームページ作成システムに実行させることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載のホームページ作成プログラムであって、
既に作成されている前記ホームページデータの前記特定ユーザに関するビジネス情報を、前記ビジネス情報表示サービスが公開する前記APIを介して再取得し、再取得された前記ビジネス情報に含まれるコンテンツを、対応する前記コンテンツ欄に当てはめるアップデートステップ、
を前記ホームページ作成システムに実行させることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項7】
請求項4または5に記載のホームページ作成プログラムであって、
既に作成されている前記ホームページデータの前記特定ユーザに関するビジネス情報を、前記ビジネス情報表示サービスが公開する前記APIを介して再取得し、再取得された前記ビジネス情報に含まれるコンテンツを、対応する前記コンテンツ欄に当てはめるアップデートステップ、
を前記ホームページ作成システムに実行させ、
前記アップデートステップでは、
前記コンテンツ決定方法として、前記ランダム当てはめ方法または前記最新当てはめ方法が設定されている前記コンテンツ欄に、再取得されたコンテンツが、設定されている前記コンテンツ決定方法に従って自動的に当てはめられることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項8】
請求項6または7に記載のホームページ作成プログラムであって、
前記アップデートステップが、定期的に自動で実行されることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載のホームページ作成プログラムであって、
前記ホームページ作成ステップにおいて作成された前記ホームページデータを、作業者によって入力された指示に応じて修正するホームページ修正ステップ、
を前記ホームページ作成システムに実行させることを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のホームページ作成プログラムであって、
前記APIを介して取得される前記特定ユーザの前記ビジネス情報の各々のコンテンツには、コンテンツの種別を示す種別情報が付加されており、
前記ホームページ修正ステップでは、
前記ビジネス情報取得ステップにおいて取得された複数のコンテンツのうち、種別情報が示す種別が修正対象の前記コンテンツ欄の種別と一致するコンテンツを、候補として表示部に表示させた状態で、候補の少なくともいずれかを選択する指示を受け付けると共に、
前記指示によって選択されたコンテンツを、前記修正対象の前記コンテンツ欄に当てはめるコンテンツとして決定することを特徴とするホームページ作成プログラム。
【請求項11】
ビジネスを行っているユーザのホームページを作成するホームページ作成システムであって、
前記ホームページ作成システムの制御部は、
ビジネスを行っているユーザ毎にビジネス情報を収集および記憶し、且つ、検索エンジンによる検索結果の表示画面上および地図の表示画面上にビジネス情報を表示させるビジネス情報表示サービスに、特定ユーザの管理権限を有した状態でログインするログインステップと、
ホームページに表示させる複数のコンテンツの各々の表示方式を定める複数のテンプレートのうち、前記特定ユーザの前記ホームページに適用するテンプレートを選択する指示を受け付けるテンプレート選択ステップと、
前記ビジネス情報表示サービスによって記憶されている前記特定ユーザのビジネス情報を、前記ビジネス情報表示サービスが公開するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して取得するビジネス情報取得ステップと、
前記テンプレート選択ステップにおいて選択されたテンプレートの各コンテンツ欄に、取得された前記特定ユーザの前記ビジネス情報に含まれる対応するコンテンツを当てはめることで、前記特定ユーザのホームページデータを作成するホームページ作成ステップと、
を実行することを特徴とするホームページ作成システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ホームページ作成プログラムおよびホームページ作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビジネスを行っているユーザにとって、ホームページを作成してインターネット上に公開することは、利益を上げるために重要な要素である。しかし、ホームページを作成するためには高度なスキルが必要であり、且つ、長い時間を要する。従って、スキルを有していないユーザは、専門家にホームページの作成を依頼することが一般的である。ホームページの作成を専門家に依頼する際には、高い費用を要する。よって、ホームページを容易に作成するための有用な技術が確立されることが望ましい。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のホームページ作成支援装置は、複数のテンプレートの中から選択されたテンプレートに、ホームページに掲載する掲載情報が当てはめられたホームページデータを作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-91715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のホームページ作成支援装置では、複数のテンプレートは用意されているものの、結局は、メイン画像、ロゴ画像、キャッチコピー、メニュー等のコンテンツの全てをユーザが自ら準備・入力し、テンプレートに当てはめる必要がある。このように、従来の技術では、適切なコンテンツを含むホームページを容易に作成することは困難であった。
【0006】
本開示の典型的な目的は、適切なコンテンツを含むホームページを容易に作成することが可能なホームページ作成プログラムおよびホームページ作成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示における典型的な実施形態が提供するホームページ作成プログラムは、ビジネスを行っているユーザのホームページを作成するホームページ作成システムにおいて実行されるホームページ作成プログラムであって、前記ホームページ作成プログラムが前記ホームページ作成システムの制御部によって実行されることで、ビジネスを行っているユーザ毎にビジネス情報を収集および記憶し、且つ、検索エンジンによる検索結果の表示画面上および地図の表示画面上にビジネス情報を表示させるビジネス情報表示サービスに、特定ユーザの管理権限を有した状態でログインするログインステップと、ホームページに表示させる複数のコンテンツの各々の表示方式を定める複数のテンプレートのうち、前記特定ユーザの前記ホームページに適用するテンプレートを選択する指示を受け付けるテンプレート選択ステップと、前記ビジネス情報表示サービスによって記憶されている前記特定ユーザのビジネス情報を、前記ビジネス情報表示サービスが公開するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して取得するビジネス情報取得ステップと、前記テンプレート選択ステップにおいて選択されたテンプレートの各コンテンツ欄に、取得された前記特定ユーザの前記ビジネス情報に含まれる対応するコンテンツを当てはめることで、前記特定ユーザのホームページデータを作成するホームページ作成ステップと、
を前記ホームページ作成システムに実行させる。
【0008】
本開示における典型的な実施形態が提供するホームページ作成システムは、ビジネスを行っているユーザのホームページを作成するホームページ作成システムであって、前記ホームページ作成システムの制御部は、ビジネスを行っているユーザ毎にビジネス情報を収集および記憶し、且つ、検索エンジンによる検索結果の表示画面上および地図の表示画面上にビジネス情報を表示させるビジネス情報表示サービスに、特定ユーザの管理権限を有した状態でログインするログインステップと、ホームページに表示させる複数のコンテンツの各々の表示方式を定める複数のテンプレートのうち、前記特定ユーザの前記ホームページに適用するテンプレートを選択する指示を受け付けるテンプレート選択ステップと、前記ビジネス情報表示サービスによって記憶されている前記特定ユーザのビジネス情報を、前記ビジネス情報表示サービスが公開するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して取得するビジネス情報取得ステップと、前記テンプレート選択ステップにおいて選択されたテンプレートの各コンテンツ欄に、取得された前記特定ユーザの前記ビジネス情報に含まれる対応するコンテンツを当てはめることで、前記特定ユーザのホームページデータを作成するホームページ作成ステップと、を実行する。
【0009】
本開示に係るホームページ作成プログラムおよびホームページ作成システムによると、適切なコンテンツを含むホームページが容易に作成される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ホームページ作成システム1およびビジネスサービスサーバ2の概略構成を示すブロック図である。
図2】ビジネス情報提供サービスによってユーザ毎に収集および記憶されているビジネス情報の一例を説明するための説明図である。
図3】検索エンジンによる検索結果の表示画面3上に、ビジネス情報提供サービスによって表示されたビジネス情報の一例を示す図である。
図4】ホームページ作成システム1が実行するホームページ作成処理のフローチャートである。
図5】テンプレートの一例を示す模式図である。
図6】ホームページ作成処理中に実行されるホームページ修正処理のフローチャートである。
図7】コンテンツアップデート処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<概要>
本開示で例示するホームページ作成システムは、ログインステップ、テンプレート選択ステップ、ビジネス情報取得ステップ、およびホームページ作成ステップを実行する。ログインステップでは、ホームページ作成システムの制御部は、ビジネス情報表示サービスに、特定ユーザの管理権限を有した状態でログインする。ビジネス情報表示サービスは、ビジネスを行っているユーザ毎にビジネス情報を収集および記憶すると共に、検索エンジンによる検索結果の表示画面上および地図の表示画面上に、ビジネス情報を表示させるサービスである。テンプレート選択ステップでは、制御部は、ホームページに表示させる複数のコンテンツの各々の表示方式を定める複数のテンプレートのうち、特定ユーザのホームページに適用するテンプレートの選択指示を受け付ける。ビジネス情報取得ステップでは、制御部は、ビジネス情報表示サービスによって記憶されている特定ユーザのビジネス情報を、ビジネス情報表示サービスが公開するアプリケーションプログラミングインターフェース(以下、「API」という場合もある)を介して取得する。ホームページ作成ステップでは、制御部は、テンプレート選択ステップにおいて選択されたテンプレートの各コンテンツ欄に、取得された特定ユーザのビジネス情報に含まれる対応するコンテンツを当てはめることで、特定ユーザのホームページデータを作成する。
【0012】
本開示で例示するホームページ作成システムでは、特定ユーザのビジネス情報が、ビジネス情報表示サービスのAPIを介して自動的に取得され、選択されたテンプレートの各コンテンツ欄に、ビジネス情報内の対応するコンテンツが自動的に当てはめられる。つまり、ホームページの作成作業を実行する作業者が、ビジネス情報表示サービスにログインし、適用するテンプレートを選択するだけで、特定ユーザのホームページデータが、選択されたテンプレートに沿って作成される。従って、適切なコンテンツを含むホームページが、容易に作成される。
【0013】
APIを介して取得される特定ユーザのビジネス情報の各々のコンテンツには、コンテンツの種別を示す種別情報が付加されていてもよい。ホームページ作成ステップでは、取得されたビジネス情報に含まれる複数のコンテンツのうち、種別情報が示す種別がテンプレートのコンテンツ欄の種別と一致するコンテンツの少なくともいずれかが、各々のコンテンツ欄に自動的に当てはめられてもよい。この場合、ビジネス情報表示サービスによって収集・記憶されている複数のコンテンツのうち、テンプレートのコンテンツ欄の種別に対応する種別のコンテンツが、自動的且つ適切に各々のコンテンツ欄に当てはめられる。従って、作業者が種々の作業を行わなくても、APIを介して収集された複数のコンテンツの中から、適切なコンテンツが自動的にテンプレートに当てはめられる。
【0014】
コンテンツの種別、および、テンプレートのコンテンツ欄の種別には、ユーザ名、住所、電話番号、営業時間、および画像が含まれていてもよい。この場合、ビジネスを行うために有用な情報が適切に含まれたホームページが、容易に作成される。
【0015】
ただし、コンテンツおよびコンテンツ欄の種別の内容、および数等を変更することも可能である。例えば、特定ユーザが飲食店を経営している場合、画像の種別には、ホームページのメイン画像、店舗画像、および商品画像が含まれていてもよい。また、種別には、商品および役務の少なくともいずれかの価格を示す価格情報が含まれていてもよい。この場合、特定ユーザの顧客にとって有用な価格情報が、適切にホームページに掲載される。また、種別には、顧客による評価情報(所謂「口コミ」)が含まれていてもよい。この場合、特定ユーザの顧客は、評価情報を閲覧して来店等の判断を行うことができるので、より有用なホームページとなる。また、種別には、特定ユーザが顧客に勧めるお勧め商品・役務の情報が含まれていてもよい。この場合、特定ユーザの顧客は、お勧め商品・役務を容易にホームページによって把握することができる。
【0016】
コンテンツ決定方法として、固定当てはめ方法、ランダム当てはめ方法、および最新当てはめ方法のいずれかが、テンプレートのコンテンツ欄毎に設定されていてもよい。コンテンツ決定方法とは、種別情報が示す種別がコンテンツ欄の種別と同一である1または複数のコンテンツから、コンテンツ欄に実際に当てはめるコンテンツを決定する。固定当てはめ方法は、同一種別のコンテンツの中から、指定されたコンテンツを固定して当てはめる方法である。ランダム当てはめ方法は、同一種別のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツをランダムに当てはめる方法である。最新当てはめ方法とは、同一種別のコンテンツの中から、日時が新しい順にコンテンツを当てはめる方法である。ホームページ作成ステップでは、設定されているコンテンツ決定方法に従って、コンテンツ欄に実際に当てはめるコンテンツが決定されてもよい。この場合、ビジネス情報表示サービスによって収集・記憶されている複数のコンテンツのうち、テンプレートのコンテンツ欄の種別に対応する種別のコンテンツが、コンテンツ欄毎に設定されたコンテンツ決定方法に従って適切にコンテンツ欄に当てはめられる。従って、コンテンツの種別に応じた適切な方法で、コンテンツがホームページ上に掲載される。
【0017】
作業者によって入力された指示に応じて、固定当てはめ方法、ランダム当てはめ方法、および最新当てはめ方法のいずれかをコンテンツ欄毎に設定する決定方法設定ステップが、ホームページ作成システムによって実行されてもよい。この場合、作業者は、コンテンツの種別に応じて、コンテンツ決定方法を自ら選択することができる。よって、作業者の意図に沿ったホームページが、簡易な作業で作成される。
【0018】
ホームページ作成システムは、アップデートステップを実行してもよい。アップデートステップでは、ホームページ作成システムは、既に作成されているホームページデータの特定ユーザに関するビジネス情報を、ビジネス情報表示サービスが公開するAPIを介して再取得し、再取得されたビジネス情報に含まれるコンテンツを、対応するコンテンツ欄に当てはめる。この場合、ビジネス情報表示サービスが収集・記憶するビジネス情報がアップデートされると、アップデートされたビジネス情報のコンテンツが、アップデートステップによってホームページにも反映される。従って、ホームページのアップデートが容易且つ適切に実行される。
【0019】
アップデートステップでは、コンテンツ決定方法としてランダム当てはめ方法または最新当てはめ方法が設定されているコンテンツ欄に、再取得されたコンテンツが、設定されているコンテンツ決定方法に従って当てはめられてもよい。この場合、アップデートステップが実行されることで、ビジネス情報表示サービスでアップデートされたコンテンツが、設定されている方法に従って、ホームページ上でも適切にアップデートされる。
【0020】
ただし、アップデートステップの具体的な方法を変更することも可能である。例えば、コンテンツ決定方法として固定当てはめ方法が設定されているコンテンツ欄であっても、同一種別のコンテンツがビジネス情報表示サービス内で変更された場合には、ホームページのコンテンツ欄に当てはめるコンテンツも自動的に変更されてもよい。
【0021】
アップデートステップが、定期的に自動で実行されてもよい。この場合、作業者が作業を行わなくても、ビジネス情報表示サービスでアップデートされたコンテンツが、ホームページ上でも自動的にアップデートされる。よって、新しい情報が適切にホームページに掲載され易くなる。
【0022】
アップデートステップを定期的に実行するための具体的な方法は、適宜選択できる。例えば、アップデートが行われる日時(例えば、「毎日0時」または「毎週日曜日の0時」等)が予め設定されていてもよいし、アップデートを行う時間間隔(例えば、24時間毎、または168時間毎等)が予め設定されていてもよい。
【0023】
また、ホームページ作成システムは、アップデートを実行させる指示が作業者によって入力された際に、アップデートステップを実行してもよい。この場合、作業者が望むタイミングでホームページがアップデートされるので、作業者の意図に沿った態様でアップデートが行われる。
【0024】
ホームページ作成ステップにおいて作成された前記ホームページデータを、作業者によって入力された指示に応じて修正するホームページ修正ステップが、ホームページ作成システムによって実行されてもよい。この場合、作業者は、簡易な手順で自動的に作成されたホームページを編集するだけで、ホームページの品質を容易に向上させることができる。
【0025】
前述したように、APIを介して取得される特定ユーザのビジネス情報の各々のコンテンツには、コンテンツの種別を示す種別情報が付加されていてもよい。ホームページ修正ステップでは、制御部は、取得されたビジネス情報に含まれる複数のコンテンツのうち、種別情報が示す種別が修正対象のコンテンツ欄の種別と一致するコンテンツを、候補として表示部に表示させた状態で、候補の少なくともいずれかを選択する指示を受け付けてもよい。制御部は、指示によって選択されたコンテンツを、修正対象のコンテンツ欄に当てはめるコンテンツとして決定してもよい。この場合、修正作業時には、作業者が修正しようとする対象のコンテンツ欄と種別が一致するコンテンツが、修正候補として表示される。従って、作業者は、ホームページで採用するコンテンツを、種別情報に応じて表示部に表示された候補の中から選択することができる。よって、適切な候補が表示されていない状態でホームページを修正する場合に比べて、修正作業の効率が大幅に向上する。
【0026】
なお、コンテンツの候補を表示させて、選択されたコンテンツをコンテンツ欄に当てはめる処理(以下、候補表示処理という)は、前述したコンテンツ決定方法(固定当てはめ方法、ランダム当てはめ方法、および最新当てはめ方法)のうち、固定当てはめ方法が設定されている場合にのみ実行されてもよい。この場合、設定されているコンテンツ決定方法に応じた適切な手順で、コンテンツ欄に当てはめられるコンテンツが決定される。
【0027】
また、修正時に候補が表示されるコンテンツの種別は、複数の種別のうちの一部であってもよい。例えば、複数の種別のうち、メイン画像、店舗画像、商品画像、顧客による評価情報、およびお勧め商品の少なくともいずれかが修正対象である場合に、候補が表示されてもよい。
【0028】
<実施形態>
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施形態におけるホームページ作成システム1およびビジネスサービスサーバのシステム構成の一例について概略的に説明する。
【0029】
ホームページ作成システム1は、ホームページの作成作業を行う作業者によって使用される。一例として、本実施形態のホームページ作成システム1には、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)が使用される。しかし、ホームページ作成システムとして、スマートフォンまたはタブレット端末等の携帯可能な情報処理装置が使用されてもよい。また、ホームページ作成システム1を構成するデバイスは、1つでもよいし、複数でもよい。例えば、PCと携帯端末が協働して、ホームページ作成システムとして機能してもよい。また、作業者によって使用される情報処理装置と、後述するホームページ作成プログラムを記憶するサーバ(クラウドサーバでもよい)が協働して、ホームページ作成システムとして機能してもよい。また、ホームページの作成を希望する特定ユーザ自身が、ホームページ作成システムにログインすることで、ホームページの作成作業を行うことも可能である。
【0030】
ホームページ作成システム1は、各種制御処理を行う制御ユニット11と、通信I/F14を備える。制御ユニット11は、制御を司るコントローラであるCPU12と、プログラムおよびデータ等を記憶することが可能な記憶装置13を備える。記憶装置13には、後述する各種処理を実行するためのホームページ作成プログラムが記憶されていてもよい。ただし、ホームページ作成プログラムを記憶するデバイスは、記憶装置13に限定されない。例えば、クラウドサービスを提供するメーカーのサーバ(所謂クラウドサーバ)に、ホームページ作成プログラムの少なくとも一部が記憶されていてもよい。また、通信I/F14は、ホームページ作成システム1をネットワーク5(例えばインターネット等)に接続する。ホームページ作成システム1は、ネットワーク5を介してビジネスサービスサーバ2に接続される。
【0031】
ホームページ作成システム1は、操作部15および表示部16に接続されている。操作部15は、作業者が各種指示をホームページ作成システム1に入力するために、作業者によって操作される。操作部15には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の少なくともいずれかを使用できる。なお、操作部15と共に、または操作部15に代えて、各種指示を入力するためのマイク等が使用されてもよい。表示部16は、各種画像を表示する。なお、ホームページ作成システム1に外部接続される操作部15および表示部16の代わりに、ホームページ作成システム1が備える操作部および表示部が用いられてもよいことは言うまでもない。
【0032】
ビジネスサービスサーバ2は、ネットワーク5を介して接続されるデバイスに対して各種データ等を提供すると共に、種々の情報を処理および記憶する情報処理装置の一例である。本実施形態では、クラウドサービスを提供するメーカーのサーバ(所謂クラウドサーバ)が、ビジネスサービスサーバ2として用いられている。ビジネスサービスサーバ2は、各種処理制御を行う制御ユニット21と、通信I/F24を備える。制御ユニット21は、制御を司るコントローラであるCPU22と、プログラムおよびデータ等を記憶することが可能な記憶装置23を備える。本実施形態では、ビジネスサービスサーバ2の記憶装置23には、後述するビジネス情報提供サービスを実行するためのビジネス情報提供プログラムが記憶されている。また、記憶装置23には、ビジネス情報提供サービスによって収集された複数のユーザのビジネス情報が記憶されている。また、通信I/F24は、ネットワーク5(例えばインターネット)を介して、ビジネスサービスサーバ2を外部機器(例えば、ホームページ作成システム1等)と接続する。
【0033】
図2および図3を参照して、ビジネス情報提供サービスが提供するサービスの一例について説明する。前述したように、ビジネス情報提供サービスは、ビジネスサービスサーバ2に記憶されたプログラムがコントローラによって実行されることで実現される。ビジネス情報提供サービスとは、ビジネスを行っているユーザ毎にビジネス情報を収集および記憶し、且つ、検索エンジンによる検索結果の表示画面上および地図の表示画面上に、検索結果に関連するビジネス情報を表示させるサービスである。ビジネス情報提供サービスとして、例えば、Google社から無料で提供されているサービス等が知られている。
【0034】
図2は、ビジネス情報提供サービスによってユーザ毎に収集および記憶されているビジネス情報の一例を説明するための説明図である。図2に示す例では、イタリア料理を提供するユーザ「Lilly」のビジネス情報の一部を例示する。本実施形態では、ビジネス情報は、ビジネスサービスサーバ2によって記憶されている。ビジネス情報には、複数種別のコンテンツが含まれる。図2において、「コンテンツNo.」は、コンテンツを特定するための番号である。「種別情報」は、コンテンツの種別を示す。「データ」は、記憶されているコンテンツのデータであり、文字データ、画像データ、および音声データの少なくともいずれかである。「日時情報」は、コンテンツに紐づけられた日時の情報である。日時情報は、例えば、コンテンツが作成された日時、コンテンツがビジネス情報提供サービスによって収集された日時、および、コンテンツを提供した提供者がコンテンツに付与した日時等の少なくともいずれかであってもよい。
【0035】
図2に示すように、ビジネス情報提供サービスでは、種々のコンテンツがビジネス情報としてユーザ毎に収集され、記憶されている。一例として、本実施形態のビジネス情報提供サービスで取り扱われるコンテンツの種別には、ユーザ名、住所、電話番号、営業時間、画像(静止画も動画も含む)、商品・役務の価格情報、顧客による評価情報、および、お勧め商品・役務の情報が含まれる。ユーザ名は、例えば、ユーザが使用する店名、会社名、屋号等である。住所の情報には、住所の位置を示す地図情報が紐付けられてもよい。営業時間は、ユーザの営業日および営業時間を示す。画像には、メイン画像、店舗画像、および商品画像が含まれる。メイン画像とは、インターネット上においてユーザを紹介するページのメインとして使用される画像である。店舗画像は、ユーザの店舗を撮影した画像である。商品画像は、ユーザが提供する商品・役務の画像である。商品・役務の価格情報は、ユーザが提供する商品・役務の価格に関する情報である。顧客による評価情報とは、ユーザの商品・役務の提供を受けた顧客による、ユーザに対する評価を示す情報(所謂「口コミ」)である。お勧め商品・役務の情報とは、ユーザが顧客に勧めす商品・役務に関する情報である。
【0036】
ビジネス情報提供サービスは、ユーザの商品・役務の提供を受けた顧客から、ビジネス情報(コンテンツ)を収集して記憶することができる。例えば、顧客が、ユーザの商品・役務に関する評価情報および画像等のコンテンツを、インターネットを介して何らかのサイトに投稿すると、ビジネス情報提供サービスは、投稿されたコンテンツを、ユーザに紐付けて収集・記憶する。
【0037】
ビジネス情報提供サービスは、ビジネス情報(コンテンツ)を顧客から随時収集することができる。つまり、顧客が投稿等を行ったビジネス情報は、ビジネスサービスサーバ2の記憶装置23に随時記憶される。
【0038】
また、ビジネスを行うユーザ自身が、ビジネス情報提供サービスによって公開(提供)されるビジネス情報を管理することも可能である。例えば、Google社によって提供されているGoogleマイビジネスは、公開されるビジネス情報をユーザ自身が管理するためのサービスである。ユーザは、管理権限を有した状態でビジネス情報表示サービスにログインすることで、検索結果等と共に表示される自身のビジネス情報の登録および編集等を行うことが可能である。この場合、ユーザは、コンテンツ毎に、種別情報、データの内容、および日時情報(図2参照)を適切に管理することができる。
【0039】
ビジネス提供サービスは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を公開(本実施形態では無償提供)している。例えば、Google社は、GoogleマイビジネスAPI(GMBAPI)を公開している。APIの利用者は、ビジネス提供サービスによって収集及び記憶されているビジネス情報を、APIを介して取得することができる。
【0040】
図3は、検索エンジンによる検索結果の表示画面3上に、ビジネス情報提供サービスによって表示されたビジネス情報の一例を示す。図3に示す例では、インターネットを介して利用される検索エンジンの検索欄に、「Lilly イタリア料理 丸の内」の検索ワードが入力されて検索が行われた結果の一例が示されている。画面左側には、複数の検索結果が並べて表示されている。検索を行った操作者は、検索結果を示す文字列等をクリック等によって指定することで、検索されたサイトを閲覧することができる。
【0041】
図3に示す例では、検索結果の表示画面3の右側に、ビジネス情報表示欄4が形成されている。ビジネス情報表示欄4内には、検索結果に関連するビジネス情報として、最も上位の検索結果に対応するユーザ「Italian Lilly」のビジネス情報の一部が表示されている。詳細には、図2に示す例では、「Italian Lilly」に関する画像、ユーザ名である「Italian Lilly」、住所(所在地)、営業時間、電話番号、および、顧客による評価情報が、ビジネス情報のコンテンツとして表示されている。3つの画像のうち、左側の画像はメイン画像であり、右上の画像は住所の位置を示す地図画像であり、右下の画像は店舗画像である。ビジネス情報表示サービスは、情報を表示するユーザに関する複数のコンテンツの中から、各表示欄に表示させるコンテンツを、種別情報を用いて決定している。
【0042】
図4図7を参照して、本実施形態のホームページ作成システム1が実行するホームページ作成処理について説明する。ホームページ作成処理では、ホームページを新規に作成する処理、作成されたホームページを編集する処理、および、ホームページに掲載するコンテンツをアップデート(本実施形態では、自動的にアップデート)する処理が行われる。本実施形態のホームページ作成処理は、ホームページ作成システム1として機能するPCのCPU12によって実行される。作業者が操作部15を操作し、ホームページ作成処理の開始指示を入力すると、CPU12は、記憶装置(本実施形態では記憶装置13)に記憶されたホームページ作成プログラムに従って、図4に示すホームページ作成処理を実行する。なお、前述したように、ホームページ作成処理を実行するコントローラを変更することも可能である。複数のデバイスのコントローラが協働することで、ホームページ作成処理が実行されてもよい。
【0043】
まず、CPU12は、特定ユーザの管理権限を有した状態で、ビジネス情報表示サービスにログインする(S1)。特定ユーザとは、ビジネス情報表示サービスにビジネス情報が収集・記憶されているユーザのうち、ホームページを作成する対象とするユーザである。例えば、作業者は、特定ユーザとしてログインするための情報を、操作部15を介してホームページ作成システム1に入力する。CPU12は、入力された情報に応じて、特定ユーザとしてビジネス情報表示サービスにログインする。
【0044】
次いで、CPU12は、特定ユーザのホームページに適用するテンプレートの選択指示が入力されたか否かを判断する(S2)。テンプレートは、ホームページに表示させる複数のコンテンツの各々の表示方式を定める。表示方式とは、例えば、各々のコンテンツを表示させるか否か、各々のコンテンツの表示位置、表示順、表示させる大きさ、背景デザイン、文字のフォント等の少なくともいずれかである。本実施形態では、複数のテンプレートが予め用意されている。
【0045】
例えば、図4には2つのテンプレート50A,50Bが例示されている。2つのテンプレート50A,50Bの各々には、コンテンツ欄として、メイン画像欄51、ユーザ名欄52、住所欄53、電話番号欄54、および商品画像欄55が設定されている。複数のテンプレート50A,50Bの間で、各々のコンテンツ欄におけるコンテンツの表示方式が互いに異なる。作業者は、複数のテンプレートの中から、特定ユーザのホームページに適用するテンプレートを選択する指示を、操作部15を介してホームページ作成システム1に入力する。
【0046】
テンプレートの選択指示が入力されるまで(S2:NO)、待機状態となる。テンプレートの選択指示が入力されると(S2:YES)、CPU12は、選択されたテンプレートを、新たに作成するホームページに適用するテンプレートとして設定する(S3)。
【0047】
次いで、CPU12は、作成するホームページのサブドメインを設定する(S4)。本実施形態では、作業者は、操作部15を操作することで、サブドメインを指定することができる。CPU12は、作業者によって指定されたサブドメインが未だ存在していなければ、指定されたサブドメインを、新たに作成する特定ユーザのホームページのサブドメインとして設定する。
【0048】
次いで、CPU12は、ビジネス情報表示サービスによって記憶されている特定ユーザのビジネス情報を、ビジネス情報表示サービスが公開するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して取得する(S5)。前述したように、ビジネス情報表示サービスが記憶するビジネス情報には、種々の種別のコンテンツが含まれる。各々のコンテンツには、コンテンツの種別を示す種別情報と、日時情報が付与されている(図2参照)。
【0049】
次いで、CPU12は、S2,S3で選択・設定されたテンプレートで定められている各々のコンテンツ欄に、S5で取得された特定ユーザのビジネス情報に含まれる対応するコンテンツを当てはめることで、ホームページデータを作成する(S6)。詳細には、本実施形態のS6では、S5で取得された複数のコンテンツのうち、種別情報が示す種別がコンテンツ欄の種別と一致するコンテンツが、各々のコンテンツ欄に自動的に当てはめられる。例えば、図5に示すテンプレート50Aが選択され、且つ、図2に示すビジネス情報が取得されている場合、メイン画像欄51には、図2におけるメイン画像152が当てはめられる。ユーザ名欄52には、図2におけるユーザ名101が当てはめられる。住所欄53には、図2における住所102が当てはめられる。電話番号欄54には、図2における電話番号103が当てはめられる。商品画像欄55には、図2における商品画像172~176の少なくともいずれかが当てはめられる。
【0050】
なお、本実施形態のテンプレートでは、コンテンツ欄に当てはめるコンテンツを決定するための具体的な方法であるコンテンツ決定方法が、各々のコンテンツ欄毎に予め定められている。コンテンツ決定方法とは、種別情報が示す種別がコンテンツ欄の種別と同一である1または複数のコンテンツから、コンテンツ欄に実際に当てはめるコンテンツを具体的に決定する方法である。本実施形態のS6では、コンテンツ欄毎に定められているコンテンツ決定方法に応じて、コンテンツ欄にコンテンツが当てはめられる。
【0051】
本実施形態では、コンテンツ決定方法として、固定当てはめ方法、ランダム当てはめ方法、および最新当てはめ方法のいずれかが、コンテンツ欄毎に設定されている。
【0052】
固定当てはめ方法とは、同一種別のコンテンツの中から、作業者によって指定されたコンテンツを、コンテンツ欄に固定して当てはめる方法である。なお、本実施形態のS6が実行される段階では、当てはめるコンテンツを指定するための作業者からの指示は未だ入力されていない。従って、本実施形態のS6では、同一種別のコンテンツ(換言すると、コンテンツ欄に対応する対応コンテンツ)の数がコンテンツ欄の数よりも多く、且つ、コンテンツ欄に固定当てはめ方法が設定されている場合には、同一種別の複数のコンテンツの中から、コンテンツ欄の数と同数のコンテンツが、暫定的に当てはめるコンテンツとしてランダムに選択される。
【0053】
ランダム当てはめ方法とは、同一種別のコンテンツの中から、いずれかのコンテンツをランダムに当てはめる方法である。つまり、本実施形態のS6では、同一種別のコンテンツの数がコンテンツ欄の数よりも多く、且つ、コンテンツ欄にランダム当てはめ方法が設定されている場合には、同一種別の複数のコンテンツの中から、コンテンツ欄の数と同数のコンテンツがランダムに選択される。なお、ランダム当てはめ方法が選択されているコンテンツ欄では、種々のタイミングで、当てはめるコンテンツがランダムに再選択される。
【0054】
最新当てはめ方法とは、同一種別のコンテンツの中から、日時情報が示す日時が新しい順にコンテンツを当てはめる方法である。詳細には、コンテンツ欄に当てはめるコンテンツの数が1つである場合には、S6では、1つまたは複数の対応コンテンツのうち、日時情報が示す日時が最新のコンテンツが、コンテンツ欄に当てはめられる。また、コンテンツ欄に当てはめるコンテンツの数が複数である場合には、S6では、1つまたは複数の対応コンテンツのうち、日時情報が示す日時が新しい順に、複数のコンテンツ欄にコンテンツが当てはめられる。
【0055】
次いで、CPU12は、作成されたホームページデータを編集する指示が入力されたか否かを判断する(S8)。入力されていなければ(S8:NO)、CPU12は、S6で新たに作成したホームページをインターネット5上に公開し(S10)。処理を終了する。編集指示が入力されている場合には(S8:YES)、CPU12は、ホームページ編集処理(S9、図6参照)を実行する。
【0056】
図6に示すように、ホームページ修正処理では、CPU12は、修正を終了する指示が入力されたか否かを判断する(S11)。入力された場合には(S11:YES)、処理は図4へ戻り、ホームページが公開されて(S10)、処理が終了する。終了指示が入力されていない場合には(S11:NO)、CPU12は、複数のコンテンツ欄のうち、修正対象とするコンテンツ欄を選択する指示が作業者によって入力されたか否かを判断する(S12)。選択指示が入力されていなければ(S12:NO)、処理はS11に戻る。
【0057】
修正対象とするコンテンツ欄の選択指示が入力されると(S12:YES)、CPU12は、フォントおよび色の少なくともいずれかの修正指示が入力されたか否かを判断する(S14)。入力されていなければ(S14:NO)、処理はそのままS17へ移行する。フォントおよび色の少なくともいずれかの修正指示が入力されると(S14:YES)、CPU12は、修正対象とするコンテンツ欄のフォントおよび色の少なくともいずれかを、入力された指示に応じて修正する(S15)。
【0058】
次いで、CPU12は、コンテンツの内容(例えば、住所および文章等の内容)の修正指示が入力されたか否かを判断する(S17)。入力されていなければ(S17:NO)、処理はそのままS20へ移行する。コンテンツの内容の修正指示が入力されると(S17:YES)、CPU12は、修正対象とするコンテンツ欄のコンテンツの内容を、入力された指示に応じて修正する(S18)。
【0059】
次いで、CPU12は、コンテンツ決定方法の選択指示が入力されたか否かを判断する(S20)。入力されていなければ(S20:NO)、処理はそのままS23へ移行する。前述したように、本実施形態では、コンテンツ決定方法として、固定当てはめ方法、ランダム当てはめ方法、および最新当てはめ方法のいずれかが、コンテンツ欄毎に設定される。コンテンツ決定方法の選択指示が入力されると(S20:YES)、CPU12は、修正対象とするコンテンツ欄のコンテンツ決定方法を、選択された方法に設定する(S21)。なお、S21の処理が実行された場合には、CPU12は、後述するS23の処理において、コンテンツの変更指示が入力されたものと判断する。
【0060】
次いで、CPU12は、現在当てはめられているコンテンツを、他のコンテンツに変更する指示が入力されたか否かを判断する(S23)。変更指示が入力されていなければ(S23:NO)、処理はそのままS29へ移行する。変更指示が入力されている場合(S23:YES)、CPU12は、修正対象のコンテンツ欄について設定されているコンテンツ決定方法が、固定当てはめ方法であるか否かを判断する(S24)。設定されているコンテンツ決定方法が、固定当てはめ方法でない場合(つまり、ランダム当てはめ方法または最新当てはめ方法である場合)には(S24:NO)、修正対象のコンテンツ欄と同一の種別のコンテンツの中から、設定されているコンテンツ決定方法(ランダム当てはめ方法または最新当てはめ方法)に従ってコンテンツが再決定され、再決定されたコンテンツがコンテンツ欄に当てはめられる(S25)。
【0061】
修正対象のコンテンツ欄について設定されているコンテンツ決定方法が、固定当てはめ方法である場合には(S24:YES)、CPU12は、S5(図4参照)、またはS32(図7参照、詳細は後述する)において取得された複数のコンテンツのうち、種別情報が示す種別が修正対象のコンテンツ欄の種別と同一のコンテンツを、変更する候補として表示部16に表示させる(S26)。この状態で、CPU12は、表示されている候補の少なくともいずれかを選択するための、操作部15を介して入力される指示を受け付ける。CPU12は、作業者によって選択指示が入力されると、候補として表示させたコンテンツのうち、作業者によって選択されたコンテンツを、修正対象のコンテンツ欄に当てはめる(S27)。よって、作業者は、適切な候補が表示されていない状態でホームページを修正する場合に比べて、修正作業の効率が大幅に向上する。
【0062】
なお、S26で候補が表示されるコンテンツの種別は、複数の種別のうちの一部であってもよい。例えば、複数の種別のうち、メイン画像、店舗画像、商品画像、顧客による評価情報、およびお勧め商品の少なくともいずれかが修正対象である場合にのみ、候補が表示されてもよい。
【0063】
次いで、CPU12は、修正対象のコンテンツ欄に対する修正作業が完了したか否かを判断する(S29)。修正作業の完了指示が入力されておらず、作業が完了していない場合には(S29:NO)、処理はS14へ戻り、S14~S29の処理が繰り返される。修正作業が完了すると(S29:YES)、処理はS11へ戻る。
【0064】
なお、図6に示すホームページ修正処理は、ホームページが新たに作成された場合(図4、S8:YES)に加えて、既存のホームページの修正指示が入力された場合にも実行される。この場合、図4のS5および図7のS32(詳細は後述する)で取得される特定ユーザのビジネス情報のうち、最新のビジネス情報のコンテンツが、コンテンツ欄に当てはめられる。
【0065】
図7を参照して、コンテンツアップデート処理について説明する。コンテンツアップデート処理は、ホームページ作成処理(図4参照)によって過去に作成された既存のホームページの各々について、随時実行される。
【0066】
まず、CPU12は、特定ユーザのホームページのアップデート時期が到来したか否かを判断する(S31)。アップデート時期は、種々の方法で設定されればよい。例えば、アップデートが行われる日時(例えば、「毎日0時」または「毎週日曜日の0時」等)が予め設定されていてもよいし、アップデートを行う時間間隔(例えば、24時間毎、または168時間毎等)が予め設定されていてもよい。アップデート時期が到来すると(S31:YES)、CPU12は、特定ユーザのビジネス情報を、APIを介して再取得する(S32)。CPU12は、S32で再取得したビジネス情報に含まれるコンテンツを、S6等で説明した方法と同様の方法で、対応するコンテンツ欄に当てはめることで、コンテンツをアップデートする。その結果、ビジネス情報表示サービスが収集・記憶するビジネス情報がアップデートされると、アップデートされたビジネス情報のコンテンツが、S32,S33の処理によってホームページにも反映される。従って、ホームページのアップデートが容易且つ適切に実行される。
【0067】
詳細には、S33の処理では、テンプレートに含まれる複数のコンテンツ欄のうち、ランダム当てはめ方法または最新当てはめ方法が設定されているコンテンツ欄に、再取得されたコンテンツが、設定されているコンテンツ決定方法に従って自動的に当てはめられる。従って、ビジネス情報表示サービスでアップデートされたコンテンツが、設定されている方法に従って、ホームページ上でも適切にアップデートされる。
【0068】
なお、本実施形態のS32,S33の処理は、定期的に自動で実行される。従って、作業者が作業を行わなくても、ビジネス情報表示サービスでアップデートされたコンテンツが、ホームページ上でも自動的にアップデートされる。よって、新しい情報が適切にホームページに掲載され易くなる。
【0069】
上記実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、上記実施形態で例示された技術を変更することも可能である。例えば、上記実施形態で例示された技術の一部のみを実行することも可能である。具体的には、図7に示すコンテンツアップデート処理が省略されてもよい。また、アップデートを実行する指示が入力された場合に、S32,S33の処理が実行されてもよい。
【0070】
なお、図4のS1でビジネス情報表示サービスにログインする処理は、「ログインステップ」の一例である。図4のS2でテンプレートの選択指示を受け付ける処理は、「テンプレート選択ステップ」の一例である。図4のS5でビジネス情報を取得する処理は、「ビジネス情報取得ステップ」の一例である。図4のS6でホームページデータを作成する処理は、「ホームページ作成ステップ」の一例である。図6のS20,S21でコンテンツ決定方法を設定する処理は、「決定方法設定ステップ」の一例である。図7のS32,S33でコンテンツをアップデートする処理は、「アップデートステップ」の一例である。図6に示すホームページ修正処理は、「ホームページ修正ステップ」の一例である。
【符号の説明】
【0071】
1 ホームページ作成システム
2 ビジネスサービスサーバ
3 検索結果表示画面
4 ビジネス情報表示欄
5 インターネット
12 CPU
13 記憶装置
15 操作部
16 表示部
50A,50B テンプレート

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7