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  • 特開-接触軽減券売機システム 図1
  • 特開-接触軽減券売機システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061866
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】接触軽減券売機システム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20220412BHJP
   G07B 1/00 20060101ALI20220412BHJP
   G07B 5/00 20060101ALI20220412BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20220412BHJP
【FI】
G07G1/12 361C
G07G1/12 321L
G07B1/00 E
G07B5/00 D
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020170077
(22)【出願日】2020-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】720000236
【氏名又は名称】株式会社世代
(72)【発明者】
【氏名】林泰三
【テーマコード(参考)】
3E026
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E026CA01
3E142AA07
3E142CA17
3E142DA04
3E142FA01
3E142GA03
3E142GA15
3E142GA17
3E142HA02
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】伝染病の蔓延下において極力他人と距離を置いて処理可能な、接触軽減券売機システムを提供する。
【解決手段】
実施形態によれば、接触軽減券売機システムは、ネットワークプリンター、券売機、キッチンプリンター、注文表示端末、店内サーバー、無線ルーター、外部サーバーを備え、利用客所有のスマートフォンとの組み合わせで構成される。利用客は入店し、空いている席に座り、席に設置されているコード情報を自身のスマートフォンから読み取る事で店舗メニューにアクセス出来、注文、決済が可能。決済はキャッシュレスと、券売機利用のキャッシュレス以外が利用でき、決済後レシート等が発行される。
決済後、注文表示端末に表示、店舗内のキッチンプリンターで注文内容を印刷、各サーバー、券売機に内容が保存、商品が提供される事で一連の流れが完了する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
10.スマートフォン(利用客所有)より11.コード情報カードを読み取り、店舗メニューを表示し、注文を行う。スマートフォンとの接続は、50.無線ルーターに接続し、店内サーバーと通信するか、またはモバイルネットワークや公衆Wifiを介してインターネットを介して外部サーバーに接続するか、11.コード情報によって任意に店舗側での選択が可能。決済はキャッシュレスと、それ以外の方法が利用出来、キャッシュレス決済は10.スマートフォン上で決済を出来、その場合は12.ネットワークプリンターよりレシート等が発行される。レシートには注文の明細書以外に、呼出番号を含む事が出来る。
キャッシュレス決済以外を選択した場合は、10.スマートフォン上に注文内容をコード化したものを表示し、20.券売機に接続されている、21.カメラで読み取る事で注文の内容を券売機に送信し、券売機上で現金等での決済を可能とし、レシートは券売機より発行される。レシートには注文の明細書以外に、呼出番号を含む事が出来る。
決済が完了すると、30.キッチンプリンターに注文内容が印刷され、31.注文表示端末に注文内容が表示され、更に、20.券売機、40.店内サーバー、60.外部サーバーのいずれか、または複数に情報が保存される。
一連の流れが完了し、注文した商品が席にて提供される、または呼出番号にて呼び出され商品を受け取る事で処理を完了する。
なお、40.店内サーバー、60.外部サーバーは必ずしも必要ではなく、どちらか片方、または券売機上にサーバー機能を設けて券売機のみの構成も可能とする。
【請求項2】
請求項1の10.スマートフォンにおいて、
前記本体は顧客所有のネットワークに接続出来るスマートフォンであること。
スマートフォンのコードリーダーで客席に設置された11.コード情報を読み取り、ブラウザー、インストールされたソフトウェアなどを利用して店舗内のメニュー画面を表示する機能を持つもの。
【請求項3】
請求項1の11.コード情報カードにおいて、各席の設置するコードで、接続先情報、店舗名、席情報、店舗内無線LANへの接続情報等を含む情報を持つ印刷物のもの。
運用形態によって接続先は店舗内に設置されている、20.券売機、40.店内サーバー、60.外部サーバーを指定可能とする。
また、各スマートフォン用のソフトウェアダウンロード用のコード等を別途含める事も可能。
【請求項4】
請求項1の12.ネットワークプリンターにおいて、10.スマートフォンにおいて、キャッシュレス決済した場合に、レシート、呼出番号等を印刷する店舗ネットワークに接続されたプリンターであり、20.券売機、40.店内サーバー、60.外部サーバーよりの指示によって印刷を行うもの。
【請求項5】
請求項1の20.券売機において、スマートフォンを利用せずに、単独で店舗内メニューを表示し、タッチパネルなどを利用し、注文の受付および決済、レシート、呼出番号等の印刷を行えるもの。
40.店内サーバーの代用としての機能にも対応出来るもの。
【請求項6】
請求項1の21.カメラにおいて、キャッシュレス決済を選択しなかった場合、10.スマートフォン上で注文した内容、席番号などがコードで画面に表示されるので、それを券売機側で読み取るもの。
【請求項7】
請求項1の30.キッチンプリンターにおいて、キッチンなどに設置され、決済が完了した後に、注文内容を印刷する事が出来るもの。
【請求項8】
請求項1の31.情報表示端末において、事務所やレジ、キッチンなどに設置され、決済が完了した後に、注文内容を表示する事が出来るもの。
【請求項9】
請求項1の40.店内サーバーにおいて、メニューの表示や、注文受け付け、決済、販売情報の記録などの機能を有すもの。
20.券売機、60.外部サーバーにて機能を代替えし、省略が可能。
【請求項10】
請求項1の50.無線ルーターにおいて、インターネットなどの外部ネットワークとの接続、店舗内ネットワークの接続、無線LANネットワークの構築を担うもの。
【請求項11】
請求項1の60.外部サーバーにおいて、メニューの表示や、注文受け付け、決済、販売情報の記録などの機能を有すもの。
店内サーバーとの違いは複数店舗を束ねる機能を持つ。
店舗内でクローズし、利用しない運用も可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、接触軽減券売機システム、端末、プリンターおよび券売機に関する。
【背景技術】
【0002】
券売機システムには、食券の発行などを行うものがある。
そのような券売機システムでは、利用客は自身の指で券売機のタッチパネルや、ボタンを操作することで注文を行い、現金を投入する事で決済する。
【0003】
しかしながら、利用客は、注文を行う際に直接不特定多数が操作する券売機に触れてしまう事、店内が混雑している時に多数の客が近接状態になってしまう等、ウィルス感染のリスクが高まるという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-185594
【特許文献2】特開2020-8891
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の課題を解決するため、直接券売機を操作せずに自身所有のスマートフォン上で注文、キャッシュレス決済が可能であり、キャッシュレス決済以外の場合は券売機の混雑具合を確認しながら短時間で決済可能な接触軽減券売機システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、接触軽減券売機システムは、各席に設置するコード情報カードと、ネットワークプリンター、券売機、カメラ、キッチンプリンター、店内サーバー、無線ルーター、外部サーバーを備え、顧客所有のスマートフォンを加えて構成される。
コード情報カードは利用客所有のスマートフォンから、触軽減券売機システムにアクセスする為の情報がコードで記載され、利用客はコードをスマートフォンで読み取る事で店舗内のメニューにアクセスが出来る。
利用客は、アクセスしたメニューより商品を選んで注文を行う、注文が確定すると決済となるが、ここで続けてキャッシュレス決済を選ぶか、それ以外の決済を選ぶか選択出来、キャッシュレス決済を選択した場合は、スマートフォン上より決済が行われ、決済が完了後は、自席にあるネットワークプリンターよりレシート、呼出番号等が印刷される。
キャッシュレス決済以外を選択した場合は、スマートフォン上に決済用のコードが表示されるので、券売機の所へ移動し、券売機のカメラより表示されているコードを読み取り、現金等で決済を行う。レシート、呼出番号等は券売機より印刷される。
決済が完了すると、キッチンプリンターに注文内容が印刷され、同時に店内サーバー上でも注文内容が表示されるので、店舗側はそれに対する商品を用意して提供する。
商品の販売内容は、券売機、店内サーバー、外部サーバーに送られ、販売管理を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に関わる接触軽減システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、フローチャートを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
【0009】
実施形態に関わる接触軽減システムは食券などのチケットなど、注文したメニューに応じたチケットを発行する。たとえば、接触軽減システムは、飲食店、スーパー銭湯、レジャー施設などに設置される。
【0010】
図1および図2は、実施形態に関わる、接触軽減システムの構成例を示すブロック図とフローチャートである。
図1が示す様に接触軽減システムは、顧客所有のスマートフォン10、コード情報カード11、ネットワークプリンター12、券売機20、カメラ21、キッチンプリンター30,注文表示端末31、店内サーバー40、無線ルーター50,外部サーバー60などから構成される。
スマートフォン10、ネットワークプリンター12、券売機20、キッチンプリンター30,店内サーバー40は、無線ルーター50に接続され、店内LAN及び、インターネットとの接続がされる。外部サーバー60も無線ルーター50を介する事により、店内LANに接続される事も可能である。
また、スマートフォン10はコード情報カード11の内容によっては、無線ルーター50に接続せず、内蔵されているモバイルネットワークを介して直接インターネット経由で外部サーバー60に接続する事も可能とする。
なお、接触軽減システムは、図1が示す様な構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、接触軽減システムから特定の構成が除外されたりしてもよい。
【0011】
スマートフォン10は、顧客が所有しているスマートフォンで、コード情報カード11の情報を読み取る事で、インストールされているブラウザーや、ソフトウェアを起動し、店舗のメニューを表示する。
メニューでは販売商品の表示、注文、キャッシュレス決済が可能で、注文を行った後にキャッシュレス決算を選択すると決済画面へ移動し、決済が完了すると、設定に応じて券売機20、店内サーバー40、外部サーバー60のいずれか、または複数に注文内容と決済金額を送信する。
キャッシュレス決済以外を選択した場合は、決済用コードを画面上に表示し、その画面を券売機のカメラ21で読み取る事で、決済情報が券売機に送信され、キャッシュレス以外での決済が可能とする。
決済コードは、注文内容、料金などを二次元コード(例えばQRコード(登録商標))などに変換したものであり、コードは一次元コードであってもよい。
また、コードの内容は識別用のみとし、注文内容や料金はネットワーク経由で券売機20に伝達しても良い。
決済コードの内容は特定の構成に限定されるものではない。
【0012】
コード情報カード11は、各席に設置されている、二次元コード(例えばQRコード(登録商標))などが印刷されたカードで、スマートフォン10が読み取る事で、メニュー表示、注文、決済に必要な接続情報が得られる。
コードは一次元コードであってもよい。
カード上には、複数のコードが記載される事も可能とする。
ユーザー情報カードの内容は特定の構成に限定されるものではない。
【0013】
ネットワークプリンター12は、スマートフォン10を利用したキャッシュレス決済時にレシートなどを印刷する為のプリンターであり、注文した商品や支払金額の明細、呼出番号等を印刷する。
【0014】
印刷部は、感熱紙を加熱して画像を形成してもよいし、インクジェットプリンタであっても良い、プリンターの種類は問わないものとし、ネットワークプリンター12は特定の構成に限定されるものではない。
印字内容についても同様に特定の内容に限定されるものではない。
【0015】
券売機20は、通常のボタンやタッチパネル操作により注文を行い、料金を支払う事でチケットなどを発行する一般的な券売機に、コードによる決済機能を追加したものである。
スマートフォンを持たない利用客は直接券売機を操作して注文を行う事が可能。
決済コードを読み取った場合は、コード内容に応じて注文内容と料金を表示し、券売機上で決済を可能とする。
決済が行われた場合は、券売機にてレシート、呼出番号等を印刷し、注文内容と決済情報を記録する。この情報は設定に応じて店内サーバー40、外部サーバー60のいずれか、または複数に送信する。
券売機がサーバー機能を兼ねている場合は、キッチンプリンター30に注文内容を印刷、文表示端末31に注文内容の表示指示を行う。
また、その場合はスマートフォン10に表示されるメニューの表示、注文、キャッシュレス決済機能を有す。
券売機の機能は特定の内容に限定されるものではない。
【0016】
カメラ21はコードを読み取る為の券売機20に接続されたカメラで、決済用コードを読み取る事で、注文内容を券売機20の画面上に表示し、現金等の決済を行う事が出来る。
【0017】
キッチンプリンター30は、券売機20、店内サーバー40、外部サーバー60のいずれかから指示を受けて、注文内容を印刷する。
印刷部は、感熱紙を加熱して画像を形成してもよいし、インクジェットプリンタであっても良い、プリンターの種類は問わないものとし、キッチンプリンター30は特定の構成に限定されるものではない。
また、複数台設置する事も可能であり、設置場所についても限定されるものではない。
印字内容についても同様に特定の内容に限定されるものではない。
【0018】
注文表示端末31は、券売機20、店内サーバー40、外部サーバー60のいずれかから指示を受けて、注文内容を表示する。
注文表示端末31は特定の構成に限定されるものではなく、スタンドアロンでも、店内サーバー20にて表示を代行する事でも可能。
また、複数台設置する事も可能であり、設置場所についても限定されるものではない。
表示内容についても同様に特定の内容に限定されるものではない。
【0019】
店内サーバー40は、スマートフォン10に表示されるメニューの表示、注文、キャッシュレス決済機能を有し、キャッシュレス決済された場合、またはキャッシュレス決済以外では券売機からの決済情報を受け付けた場合に、注文の内容と決済金額を記録し、キッチンプリンター30と、注文表示端末31に注文内容を印刷または表示を行う。
店内サーバー40の機能を券売機20または、外部サーバー60で代行する事も可能であり、更に注文表示端末31の機能を店内サーバー40で代行する事も可能である。
店内サーバー40の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0020】
無線ルーター50は、店内ネットワークの構築と、インターネットとの接続を行う。
無線Wifi機能を内蔵しており、優先LAN、無線LANいずれでも端末を接続可能。
無線ルーター50の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0021】
外部サーバー60は、インターネットを経由して接続される店外に設置されるサーバーで、各店舗の店内サーバーと接続し、傘下の店舗を一括して管理可能なサーバーである。
スマートフォン10に表示されるメニューの表示、注文、キャッシュレス決済機能を有して内部サーバーの機能を代行し、決済が行われた後に、外部サーバー60で注文の内容と決済金額を記録し、キッチンプリンター30と、注文表示端末31に注文内容を印刷または表示を行う事も可能である。
外部サーバー60の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0022】
10…スマートフォン(顧客所有)、11…コード情報カード、12…ネットワークプリンター、20…券売機、21…カメラ、30…キッチンプリンター、31…注文表示端末、40…店内サーバー、50…無線ルーター、60…外部サーバー
図1
図2