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特開2022-61890インク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置
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  • 特開-インク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置 図1
  • 特開-インク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置 図2
  • 特開-インク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置 図3
  • 特開-インク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061890
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】インク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 2/165 20060101AFI20220412BHJP
【FI】
B41J2/165 201
B41J2/165 211
B41J2/165 307
B41J2/165 207
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020170133
(22)【出願日】2020-10-07
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成28年度、国立研究法人科学技術振興機構、研究成果展開事業 共創の場形成支援(産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム)、「有機材料の極限機能創出と社会システム化をする基盤技術の構築及びソフトマターロボティクスへの展開に関する国立大学法人山形大学による研究開発」委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】304036754
【氏名又は名称】国立大学法人山形大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】増市 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 信行
(72)【発明者】
【氏名】時任 静士
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA14
2C056EC54
2C056JA13
2C056JB05
2C056JB15
2C056JC23
2C056KD10
(57)【要約】
【課題】ノズル面を傷付けることなく、インク飛翔への悪影響を無くして、ノズルの目詰まりや付着物を除去するメンテナンスを行う。
【解決手段】インク吐出ヘッドのメンテナンス方法は、洗浄槽内に注入した洗浄液に、インク吐出ヘッドのノズル面を浸漬する浸漬工程と、洗浄槽の洗浄液を排水して、洗浄槽内を吸引することで、ノズル面に付着した洗浄液を吸引除去すると共に、インク吐出ヘッドにおけるノズルの詰まり抜きを行う吸引工程と、ノズル面に吸液シートを接触させることで、ノズル面の残留液を吸液除去する吸液工程とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄槽内に注入した洗浄液に、インク吐出ヘッドのノズル面を浸漬する浸漬工程と、
前記洗浄槽の洗浄液を排水して、前記洗浄槽内を吸引することで、前記ノズル面に付着した洗浄液を吸引除去すると共に、前記インク吐出ヘッドにおけるノズルの詰まり抜きを行う吸引工程と、
前記ノズル面に吸液シートを接触させることで、前記ノズル面の残留液を吸液除去する吸液工程とを有することを特徴とするインク吐出ヘッドのメンテナンス方法。
【請求項2】
前記浸漬工程は、前記洗浄槽内に注入した洗浄液を前記ノズル面に掛け流しすることで行うことを特徴とする請求項1に記載されたインク吐出ヘッドのメンテナンス方法。
【請求項3】
前記吸液工程の後、
前記ノズル面を前記洗浄槽上に位置させ、前記インク吐出ヘッドによるインクの試し打ちを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載されたインク吐出ヘッドのメンテナンス方法。
【請求項4】
インク吐出ヘッドのメンテナンス装置であって、
インク吐出ヘッドのノズル面を浸漬する洗浄液が注入される洗浄槽を備え、
前記洗浄槽には、槽内に洗浄液を注入する洗浄液注入流路と、槽内の洗浄液を排水すると共に槽内を吸引する排水・吸引流路が接続されていることを特徴とするインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
【請求項5】
前記洗浄槽は、洗浄液が注入される内槽と前記ノズル面に掛け流された洗浄液を受ける外槽の二槽構造になっていることを特徴とする請求項4に記載されたインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
【請求項6】
前記排水・吸引流路は、エジェクタを介して気液分離ボックスに接続されていることを特徴とする請求項4又は5に記載されたインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
【請求項7】
前記ノズル面の残留液を吸液除去する吸液シートを支持する吸液シートユニットを更に備えることを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載されたインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットプリンタやディスペンサ装置におけるインク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェット装置やディスペンサ装置などの液材吐出装置は、印刷、塗装、液材の塗布・注入など、各種の分野で利用されている。特に近年、印刷型エレクトロニクス(Printed electronics)と呼ばれる分野では、液材として導電性インクを用いて回路パターンを形成する際に、インクジェット装置が用いられている。このような吐出装置は、用途に応じて、圧電方式、サーマル方式、エアパルス方式、波動方式など様々な駆動方式で液材(インク)を吐出するインク吐出ヘッドを備えている。
【0003】
また、前述した印刷型エレクトロニクスの分野では、インクを吐出させる対象のワークが3次元的な曲面を有することを想定して、全方位にインクを吐出させる技術(全方位インクジェット(OIJ)印刷技術など)が研究されている。このような技術では、インク吐出ヘッドの向きを360°変化させることができるように、インク吐出ヘッドを多軸多関節ロボットに保持させ、多軸多関節ロボットがインク吐出ヘッドの高さ、水平面内位置、角度をそれぞれ独立して制御している(下記特許文献1参照)。
【0004】
インク吐出ヘッドは、液材であるインクをノズルから各種方式で吐出させることから、ノズルの目詰まりが問題になる。一般には、これを解消するために、クリーニング機構が採用されている。従来のクリーニング機構は、インク吐出ヘッドのノズル周辺に付着した汚れを掻き落とすためのワイパーと、ノズル内の気泡や高粘度のインクをノズル側より吸い出すための機構、或いは供給側からインクを押し出す機構などの組み合わせが採用されている(下記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6482914号公報
【特許文献2】特開平3-99857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のクリーニング機構は、導電性インクのように、インクが金属などの粒子を含んでいる場合、インク吐出ヘッドのノズル面に付いた粒子がワイパーの動作によって、ノズル面を擦ることになり、インク吐出ヘッドのノズル面が傷ついてしまう問題がある。そして、ノズル面に傷が付くと、その傷による毛管現象によって、インクの液滴が真っ直ぐ飛翔しない現象が確認されている。
【0007】
また、傷が生じないように、ノズル面に対するワイパーの接触圧を小さくすると、ワイパーの動作をだけではインクに含まれる粒子が除去しきれない場合がある。ノズル面やノズル出口付近にパーティクルや粒子が残存すると、これによってインクの飛翔不可や飛翔方向のばらつきなどの不具合が生じる可能性があった。
【0008】
本発明は、このような問題に対処することを課題としている。すなわち、ノズル面を傷付けることなく、インク飛翔への悪影響を無くして、ノズルの目詰まりや付着物を除去するメンテナンスを行うこと、などが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
【0010】
洗浄槽内に注入した洗浄液に、インク吐出ヘッドのノズル面を浸漬する浸漬工程と、前記洗浄槽の洗浄液を排水して、前記洗浄槽内を吸引することで、前記ノズル面に付着した洗浄液を吸引除去すると共に、前記インク吐出ヘッドにおけるノズルの詰まり抜きを行う吸引工程と、前記ノズル面に吸液シートを接触させることで、前記ノズル面の残留液を吸液除去する吸液工程とを有することを特徴とするインク吐出ヘッドのメンテナンス方法。
【0011】
インク吐出ヘッドのメンテナンス装置であって、インク吐出ヘッドのノズル面を浸漬する洗浄液が注入される洗浄槽を備え、前記洗浄槽には、槽内に洗浄液を注入する洗浄液注入流路と、槽内の洗浄液を排水すると共に槽内を吸引する排水・吸引流路が接続されていることを特徴とするインク吐出ヘッドのメンテナンス装置。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】インク吐出ヘッドのメンテナンス方法を示す説明図。
図2】インク吐出ヘッドのメンテナンス装置を示す説明図。
図3】浸漬工程((a)参照)と吸引工程((b)参照)を説明する説明図。
図4】吸液シートユニット及び吸液工程を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0014】
図1に示すように、本発明の実施形態に係るインク吐出ヘッドのメンテナンス方法は、浸漬工程S1、吸引工程S2、吸液工程S3、試し打ち工程S4を有している。これらの工程において、浸漬工程S1と吸引工程S2を除く工程は必要に応じて省くことができる。
【0015】
前述した各工程を有するインク吐出ヘッドのメンテナンスは、インクジェット装置やディスペンサ装置がインク吐出ヘッドからインクを吐出させて一連の印刷動作を行う前に適宜行われるが、例えば、一連の印刷動作を実行した後で次の印刷動作を開始する前などにも行われる。ここでのメンテナンスは、インク吐出ヘッドのノズル面を対象にして行われ、ノズル面の付着物やノズルの詰まりを除去して、ノズルから吐出されるインクの飛翔状態を正常な状態に戻す。前述したように、全方位インクジェット印刷を行う際には、各方位で重力によるインクの飛翔状態が異なることから、これを補正するための補正工程が一連の印刷動作の前に行われるが、ここでのメンテナンスは、この補正工程の前段に行うことで、補正による効果を高めることができ、安定且つ正確なインクの飛翔状態を継続させることができる。
【0016】
図2を参照しながら、前述のメンテナンス方法を実行するための装置構成を説明する。全方位インクジェット印刷を行う場合を例にして説明すると、インク吐出ヘッドHは、図示省略した多軸多関節ロボットのアーム先端に支持されて、任意の位置及び方向に移動可能になっており、メンテナンス時においても、多軸多関節ロボットに支持された状態で、インク吐出ヘッドHのノズル面Haに対する各工程の処理が行われる。
【0017】
メンテナンス方法を実行するための装置としては、洗浄槽10と吸液シートユニット20が支持面F上に配備されている。洗浄槽10は、その上がメンテナンス時のインク吐出ヘッドHの待機位置になっており、洗浄液が注入される内槽11と、ノズル面Haに掛け流され内槽11から溢れた洗浄液を受ける外槽12とからなる二槽構造になっている。吸液シートユニット20は、ノズル面Haに吸液シートTを接触させるための機構を備えている。
【0018】
また、メンテナンス方法を実行するための装置としては、洗浄液供給部30と気液分離ボックス40を備えている。洗浄液供給部30は、洗浄液が貯留される洗浄液タンク31を備えている。洗浄液タンク31は、流路(配管)aと流路bを経由して洗浄槽10の内槽11に繋がっている。また、洗浄槽10の内槽11は、流路bと流路cと流路dを経由して気液分離ボックス40に繋がっている。洗浄槽10の外槽12は、流路eを経由して気液分離ボックス40に繋がっている。そして、流路cと流路dの間にエジェクタ50が配備されている。
【0019】
前述した各流路は、流路cのバルブV3を閉じて、流路aのバルブV1と流路bのバルブV2を開放することで、洗浄液タンク31から洗浄槽10の内槽11に至る洗浄液注入流路が形成され、この洗浄液注入流路が内槽11に接続されている。また、流路aのバルブV1を閉じて、流路bのバルブV2と流路cバルブV3を開放することで、洗浄槽10の内槽11から気液分離ボックス40に至る排水・吸引流路が形成され、この排水・吸引流路の一方が内槽11に接続されている。流路eは、洗浄槽10の外槽12に溢れた洗浄液を例えば気液分離ボックス40に排水する排水流路になっている。
【0020】
エジェクタ50は、前述した排水・吸引流路における排水の流通を積極的に行うと共に、排水・吸引流路における吸引を行って、洗浄槽10の内槽11内を負圧に吸引する。エジェクタ50によって排水又は吸引された内槽11内の洗浄液と空気は、気液分離ボックス40内で分離されて、洗浄液はボックス内に落ちて適宜ドレイン口から排水される。空気は、気液分離ボックス40内で分離されて、適宜排気口から排気される。
【0021】
前述した各工程を具体的に説明する。浸漬工程S1では、バルブV1とバルブV2を開放して、バルブV3を閉じることで、洗浄液注入流路を形成し、洗浄液供給部30を作動(加圧)することで、洗浄液タンク31内の洗浄液を洗浄槽10の内槽11に充填注入する。そして、インク吐出ヘッドHを洗浄槽10上の待機位置に移動して、図3(a)に示すように、注入した洗浄液にインク吐出ヘッドHのノズル面Haを浸漬する。この浸漬状態は、ノズル面Haの付着物が膨潤又は溶解するのに適する時間継続される。その間、洗浄液の内槽11への注入は継続され、内槽11内の洗浄液は、ノズル面Haに掛け流されて、外槽12に溢れ出る。外槽12に溢れ出た洗浄液は、随時、流路eを通って気液分離ボックス40などに排水される。
【0022】
吸引工程S2は、バルブV2とバルブV3を開放し、バルブV1を閉じることで、排水・吸引流路を形成し、エジェクタ50を作動させることで、洗浄槽10の内槽11内の洗浄液を排水し、図3(b)に示すように、内槽11の上端に設けたシール材13にインク吐出ヘッドHの前面を接触させ、洗浄槽10の内槽11内を吸引して負圧状態にする。これによって、ノズル面Haに付着した洗浄液や洗浄液で溶かされたものが吸引除去され、インク吐出ヘッドHにおけるノズルの詰まり抜きが行われる。
【0023】
印刷動作前のメンテナンスでは、前述した吸引工程S2の後に後述する吸液工程S3が行われるが、一連の印刷動作が行われた後の待機時には、前述した浸漬工程S1と吸引工程S2を行った後に、再度内槽11内を洗浄液で満たして、インク吐出ヘッドHの前面を内槽11の上端に設けたシール材13に接触させた状態で待機させる。この際、シール材13上にヘッドHの前面を接触させることで、内槽11をヘッドHで塞ぎ、内槽11内を密封状態にすることができ、内槽11内に溜められた洗浄液の揮発を抑制することができる。
【0024】
吸液工程S3は、インク吐出ヘッドHを吸液シートユニット20上に移動させ、ノズル面Haに吸液シートTを接触させることで、ノズル面Haの残留液を吸液除去する。この際、吸液シートTがノズル面Haの表面を擦らないことが求められる。
【0025】
図4は、吸液シートユニット20の一構成例を示している。吸液シートユニット20は、図4に示すように、支持枠21上に両端がロール上に巻かれた吸液シートTが支持されている。吸液シートTは、未使用のロールT’から使用済みのロールT”の間でノズル面Haの下に弛んだ状態又はテンションがかかった状態で引き出されており、接触ロール22によって、吸液シートTの一部がノズル面Haに線状に接触している。接触ロール22が、支持枠21に対して図示矢印方向に移動することで、吸液シートTとノズル面Haとの接触位置が移動して、ノズル面Haの全面が吸液シートTと接触することになる。この際、ノズル面Haと吸液シートTは相対的に移動しないので、ノズル面Haが吸液シートTで擦られることはない。
【0026】
ノズル面Haの全面が吸液シートTに接触した1回の吸液工程毎に、使用済みの吸液シートTは、使用済みロールT”に巻き取られ、未使用ロールT’から未使用の吸液シートTがノズル面Haの下に送り出される。この際には、ノズル面Haは、吸液シートTから離れている。
【0027】
試し打ち工程S4は、インク吐出ヘッドHのノズル面Haを洗浄槽10上の待機位置に移動させ、インク吐出ヘッドHによるインクの試し打ちを行う。洗浄槽10上で試し打ちを行うことで、ノズルから吐出したインクを洗浄槽10内に収めることができ、インク飛散による周囲の汚染を防ぐことができる。また、試し打ち用のターゲットを別途用意して、そのターゲットに向けて試し打ちを行うようにしても良い。
【0028】
試し打ち工程S4では、インクの飛翔確認を行うことが望ましい。インクの飛翔確認は、ノズルから吐出されるインクの飛翔状態をカメラ撮影(例えば、動画撮影)し、飛翔状態が正常であるか否かの確認を行う。この際使用するカメラは、一例としては、インク吐出ヘッドの動作制御を行うために、ヘッドに搭載しているカメラを使用することができるが、これに限らず、外部に固定されたカメラなどを使用しても良い。この飛翔状態が正常でないと確認された場合には、前述した工程S1~S4を繰り返して再度メンテナンスを実行し、飛翔状態が正常であると確認された場合には、メンテナンスを終了し、次の印刷動作に備える準備(軌道補正工程など)を行う。
【0029】
以上説明したように、本発明の実施形態に係るインク吐出ヘッドのメンテナンス方法及びメンテナンス装置によると、インク吐出ヘッドのノズル面を傷付けることなく、インク飛翔への悪影響を無くして、ノズルの目詰まりや付着物を除去することができる。
【0030】
特に、全方位インクジェット印刷を行う際には、各方位で重力によるインクの飛翔状態が異なることから、これを補正するための補正工程が印刷動作前に行われることになるが、本発明の実施形態に係るメンテナンス方法は、この補正工程の前段に行うことで、補正による効果を高めることができ、安定且つ正確なインクの飛翔状態を継続させることができる。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0032】
10:洗浄槽,11:内槽,12:外槽,13:シール材,
20:吸液シートユニット,21:支持枠,22:接触ロール,
30:洗浄液供給部,31:洗浄液タンク,
40:気液分離ボックス,50:エジェクタ,
H:インク吐出ヘッド,Ha:ノズル面,T:吸液シート,a~e:流路,
V1~V3:バルブ
図1
図2
図3
図4