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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022061918
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】美容支援システム、及び美容支援方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 44/00 20060101AFI20220412BHJP
【FI】
A45D44/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020170185
(22)【出願日】2020-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】514182160
【氏名又は名称】レナード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】特許業務法人iRify国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三原 孔明
(72)【発明者】
【氏名】井上 肇
(57)【要約】
【課題】ヘッドマウントディスプレイに使用したVR技術を用いることで、脱毛機器や痩身機器などの美容機器による美容を支援する技術を提供する。
【解決手段】本発明は、端末装置2とヘッドマウンテッドディスプレイ3と美容機器4とからなる美容支援システムであって、端末装置2は、施術開始の指示を受け付けると、ヘッドマウンテッドディスプレイ3に施術内容に関連する動画データを送信すると共に、美容機器4に施術開始の指示を送信し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、動画データに基づく表示を行い、美容機器4は、施術開始の指示を受けて施術に関わる設定をなし当該設定に基づく動作を実行する美容支援システムである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とを備え、
前記美容機器は、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツの再生を指示し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、予め記憶している前記施術内容に対応するコンテンツの表示を行う
美容支援システム。
【請求項2】
ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とを備え、
前記美容機器は、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記コンテンツデータに基づく表示を行う
美容支援システム。
【請求項3】
前記美容機器は、前記施術の過程で、物販に関わるデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記物販に関わるデータを受信すると、物販に関わる画面を、物販の購入申し込み可能な態様で表示する
請求項2に記載の美容支援システム。
【請求項4】
前記美容機器は、前記施術の完了後、施術に関するアンケートデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記アンケートデータを受信すると、アンケートに関わる画面を、回答可能な態様で表示する
請求項2又は請求項3に記載の美容支援システム。
【請求項5】
サーバ装置を更に備え、
前記美容機器は、前記サーバ装置より、前記施術内容に関連する動画データを予め又はリアルタイムで受信する
請求項2に記載の美容支援システム。
【請求項6】
端末装置と、ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とを備え、
前記端末装置は、施術開始の指示を受け付けると、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信すると共に、前記美容機器に施術開始の指示を送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記コンテンツデータに基づく表示を行い、
前記美容機器は、前記施術開始の指示を受けて、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行する
美容支援システム。
【請求項7】
前記端末装置は、前記施術の過程で、物販に関わるデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記物販に関わるデータを受信すると、物販に関わる画面を、物販の購入申し込み可能な態様で表示する
請求項6に記載の美容支援システム。
【請求項8】
前記端末装置は、前記施術の完了後、施術に関するアンケートデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記アンケートデータを受信すると、アンケートに関わる画面を、回答可能な態様で表示する
請求項6又は請求項7に記載の美容支援システム。
【請求項9】
サーバ装置を更に備え、
前記端末装置は、前記サーバ装置より、前記施術内容に関連する動画データを予め又はリアルタイムで受信する
請求項6に記載の美容支援システム。
【請求項10】
ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とからなる美容支援システムによる美容支援方法であって、
前記美容機器は、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツの再生を指示し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、予め記憶している前記施術内容に対応するコンテンツの表示を行う
美容支援システム。
【請求項11】
美容機器と、ヘッドマウンテッドディスプレイとからなる美容支援システムによる美容支援方法であって、
前記美容機器が、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記コンテンツデータに基づく表示を行う
美容支援方法。
【請求項12】
前記美容機器が、前記施術の過程で、物販に関わるデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記物販に関わるデータを受信すると、物販に関わる画面を、物販の購入申し込み可能な態様で表示する
請求項11に記載の美容支援方法。
【請求項13】
前記美容機器が、前記施術の完了後、施術に関するアンケートデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記アンケートデータを受信すると、アンケートに関わる画面を、回答可能な態様で表示する
請求項11又は請求項12に記載の美容支援方法。
【請求項14】
前記美容支援システムは、サーバ装置を更に備え、
前記美容機器が、前記サーバ装置より、前記施術内容に関連する動画データを予め又はリアルタイムで受信する
請求項11に記載の美容支援方法。
【請求項15】
端末装置と、ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とからなる美容支援システムによる美容支援方法であって、
前記端末装置が、施術開始の指示を受け付けると、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信すると共に、前記美容機器に施術開始の指示を送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記コンテンツデータに基づく表示を行い、
前記美容機器が、前記施術開始の指示を受けて、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行する
美容支援方法。
【請求項16】
前記端末装置が、前記施術の過程で、物販に関わるデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記物販に関わるデータを受信すると、物販に関わる画面を、物販の購入申し込み可能な態様で表示する
請求項15に記載の美容支援方法。
【請求項17】
前記端末装置が、前記施術の完了後、施術に関するアンケートデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイに送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記アンケートデータを受信すると、アンケートに関わる画面を、回答可能な態様で表示する
請求項15又は請求項16に記載の美容支援方法。
【請求項18】
前記美容支援システムは、サーバ装置を更に備え、
前記端末装置が、前記サーバ装置より、前記施術内容に関連するコンテンツデータを予め又はリアルタイムで受信する
請求項15に記載の美容支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用したVR(Virtual Reality;仮想現実)技術を用いることで、脱毛機器や痩身機器などの美容機器による美容を支援する美容支援システム、及び美容支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、脱毛機器や痩身機器などの美容機器について、ユーザが自ら複雑な操作を理解して、正しく施術を行えるようにしたセルフ式美容システムが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ユーザの身体表面に適用して美容施術を行う1以上のプローブと、ユーザからの操作入力を受け付ける操作入力部と、ユーザに対して、前記プローブを用いた施術方法に関する情報を表示するディスプレイ部と、本体部と、を有する美容機器を備えたセルフ式美容施術システムが開示されている。本体部は、各プローブの動作を制御したり、ユーザからの操作入力を受け付けたりするソフトウェア機能を有し、前面にディスプレイ部を有し、システム管理端末やユーザが持ち込む携帯端末などと通信可能な無線通信機能を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3217315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ヘッドマウントディスプレイを使用したVR技術を用いることで、脱毛機器や痩身機器などの美容機器による美容を支援することは開示も示唆もされていない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヘッドマウントディスプレイを使用したVR技術を用いることで、脱毛機器や痩身機器などの美容機器による美容を支援することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る美容支援システムは、ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とを備え、前記美容機器は、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツの再生を指示し、前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、予め記憶している前記施術内容に対応するコンテンツの表示を行う。
【0008】
本発明の第2の態様に係る美容支援システムは、へッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とを備え、前記美容機器は、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信し、前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記コンテンツデータに基づく表示を行う。
【0009】
そして、本発明の第3の態様に係る美容支援システムは、端末装置と、ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とを備え、前記端末装置は、施術開始の指示を受け付けると、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信すると共に、前記美容機器に施術開始の指示を送信し、前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、前記コンテンツデータに基づく表示を行い、前記美容機器は、前記施術開始の指示を受けて、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行する。
【0010】
更に、本発明の第4の態様に係る美容支援方法は、ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とからなる美容支援システムによる美容支援方法であって、前記美容機器は、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツの再生を指示し、前記ヘッドマウンテッドディスプレイは、予め記憶している前記施術内容に対応するコンテンツの表示を行う。
【0011】
更に、本発明の第5の態様に係る美容支援方法は、美容機器と、ヘッドマウンテッドディスプレイとからなる美容支援システムによる美容支援方法であって、前記美容機器が、施術開始の指示を受け付けると、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行すると共に、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信し、前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記コンテンツデータに基づく表示を行う。
【0012】
そして、本発明の第6の態様に係る美容支援方法は、端末装置と、ヘッドマウンテッドディスプレイと、美容機器とからなる美容支援システムによる美容支援方法であって、前記端末装置が、施術開始の指示を受け付けると、前記ヘッドマウンテッドディスプレイに施術内容に関連するコンテンツデータを送信すると共に、前記美容機器に施術開始の指示を送信し、前記ヘッドマウンテッドディスプレイが、前記コンテンツデータに基づく表示を行い、前記美容機器が、前記施術開始の指示を受けて、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ヘッドマウントディスプレイを使用したVR技術を用いることで、脱毛機器や痩身機器などの美容機器による美容を支援する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る美容支援システムの構成図である。
図2】同システムのサーバ装置の構成図である。
図3】同システムの端末装置の構成図である。
図4】同システムのHMDの構成図である。
図5】同システムの美容機器の構成図である。
図6】同システムによる支援に係る処理手順を示すフローチャートである。
図7】画面表示例を示す図である。
図8】同システムによる支援に係る処理手順を示すフローチャートである。
図9】画面表示例を示す図である。
図10】同システムによる支援に係る処理手順を示すフローチャートである。
図11】画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1には、本発明の実施形態に係る美容支援システムの構成を示し説明する。
【0017】
同図に示されるように、美容支援システムは、サーバ装置1と、脱毛機器や痩身機器や美顔機器等の美容機器4と、端末装置2と、ヘッドマウンテッドディスプレイ3とが通信自在に接続され、構成されている。特に端末装置2と美容機器4は、インターネットなどの通信網5を介して、無線又は有線で、サーバ装置1と通信自在に接続されている。なお、端末装置2としては、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ等を採用することができる。
【0018】
このような構成において、端末装置2は、施術開始の指示を受け付けると、ヘッドマウンテッドディスプレイ3に施術内容に関連するコンテンツデータ(静止画、動画データなど)を送信すると共に、美容機器4に施術開始の指示を送信し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、コンテンツデータに基づく表示を行い、美容機器4は、施術開始の指示を受けて、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく動作を実行する。
【0019】
さらに、端末装置2は、施術の過程で、物販に関わるデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイ3に送信し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、物販に関わるデータを受信すると、物販に関わる画面を、物販の購入申し込み可能な態様で表示する。
【0020】
また、端末装置2は、施術の完了後、施術に関するアンケートデータをヘッドマウンテッドディスプレイ3に送信し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、アンケートデータを受信すると、アンケートに関わる画面を、回答可能な態様で表示する。
【0021】
端末装置2は、サーバ装置1より、施術内容に関連する動画データ、物販に関わるデータ、及びアンケートデータを予め又はリアルタイムで受信する。このほか、施術前に端末装置2がカウンセリングデータをヘッドマウンテッドディスプレイ3に送信し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3でカウンセリングデータを回答可能な態様で表示するようにしてもよいことは勿論である。
【0022】
図2には、美容支援システムのサーバ装置の構成を示し説明する。
【0023】
同図に示されるように、サーバ装置1は、全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)等からなる制御部11を備えている。制御部11は、バスラインを介して、通信部12、記憶部13と接続されている。通信部12は、インターネット等の通信網5を介して、美容機器4や端末装置2と通信するための通信インタフェースである。
【0024】
記憶部13は、RAM(Random Access Memory)ROM(Read Only Memory)等のメモリやハードディスクドライブ(HDD;Hard Disc Drive)等で構成されており、制御部11で実行されるプログラムを記憶している。さらに、記憶部13は、ユーザ記憶部14、サロン情報記憶部15、コンテンツ記憶部16、EC情報記憶部17、アンケート情報記憶部18、及びカウンセリング情報記憶部19を少なくとも有している。
【0025】
ユーザ記憶部14は、サロンの顧客であるユーザについて、ユーザIDと紐づけて、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、利用履歴、物販履歴、アンケートID、カウンセリングIDなどを記憶している。サロン情報記憶部15は、サロンIDと紐づけて住所、電話番号、電子メールアドレス、担当者、利用顧客のユーザID、設置されている機器情報などを記憶している。コンテンツ記憶部16は、コンテンツIDと紐づけて美容機器や施術内容と動画などのコンテンツデータを記憶している。EC情報記憶部17は、美容関連製品などの物販に関わるデータを記憶している。アンケート情報記憶部18は、アンケート情報を記憶すると共に、ユーザIDと紐づけて、アンケートの回答情報を記憶している。そして、カウンセリング情報記憶部19は、カウンセリングデータを記憶すると共に、ユーザIDと紐づけて回答情報を記憶している。
【0026】
このような構成において、制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムを実行することで、受信部11a、コンテンツ選択部11b、EC処理部11c、決済部11d、アンケート処理部11e、カウンセリング処理部11f、生成部11g、及び送信部11hとして機能する。
【0027】
受信部11aは、端末装置2等から、施術開始の指示を受け付ける。この際、受信部11aは、端末装置2等から、サロンIDや施術内容に関わる設定情報などを受信する。コンテンツ選択部11bは、施術開始の指示に基づいて、サロン情報記憶部15を参照してサロンIDに紐づけられている美容機器の情報を特定し、コンテンツ記憶部16を参照して美容機器の情報や施術内容に関わる設定情報などに対応する動画などのコンテンツデータを選択する。このコンテンツデータは、送信部11hにより、指示にあった端末装置2等に送信される。EC処理部11cは、施術内容に関わる設定情報や、ユーザIDと紐づけられている物販履歴などに基づいて、美容関連製品などの物販に関わるデータをEC情報記憶部17より読み出し、送信部11hを介して端末装置2に送信する。
【0028】
アンケート処理部11eは、施術の完了後などに、アンケート情報記憶部18よりアンケート情報を読み出し、送信部11hを介して端末装置2等に送信する。カウンセリング処理部11fは、カウンセリング情報記憶部19を参照して、カウンセリングデータを読み出し、施術前などに端末装置2等に送信する。生成部11gは、各種データについて、必要に応じて、HTML形式の画面データを生成する。送信部11hは、この画面データや各種データを端末装置2等に送信する。
【0029】
図3には、美容支援システムの端末装置の構成を示し説明する。
【0030】
同図に示されるように、ユーザの端末装置2は、制御部21と、通信部22と、操作部23と、表示部24と、記憶部25とを有する。各部21~25は、バスライン26を介して通信自在に接続されている。通信部22は、例えば、NIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網5と有線又は無線で接続され、サーバ装置1等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0031】
操作部23は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部24は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種表示を行う。尚、操作部23と表示部24とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。
【0032】
記憶部25は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部21で実行されるプログラムを記憶している。制御部21は、CPUやMPU等で実現され、記憶部25に記憶されているプログラムを実行することで、主制御部21a、受信部21b、送信部21c、及び表示制御部21dとして機能する。制御部21は、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。
【0033】
このような構成において、主制御部21aは端末装置全体の制御を司る。受信部21bは、サーバ装置1等から送られていたコンテンツデータ等を、通信部22を介して受信する。表示制御部21dは、表示部24での表示を制御する。そして、送信部21dは、施術開始の指示などを、通信部22を介して、サーバ装置1等に送信する。また、送信部21dは、コンテンツデータ等をヘッドマウンテッドディスプレイ3に送信する。
【0034】
図4には、美容支援システムのヘッドマウンテッドディスプレイの構成を示し説明する。
【0035】
同図に示されるように、ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、制御部31と、通信部32と、操作部33と、表示部34と、記憶部35とを有する。各部31~35は、バスラインを介して通信自在に接続されている。通信部32は、例えば、NIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網5と有線又は無線で接続され、サーバ装置1や美容機器4等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0036】
操作部33は、操作ボタン、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部34は、液晶ディスプレイ等により実現され、VRに関わる各種表示を行うものである。
【0037】
記憶部35は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部31で実行されるプログラムを記憶している。また、記憶部35は、施術内容に対応したコンテンツデータ(例えば、動画、静止画等)を予め記憶することもできる。
【0038】
制御部31は、CPUやMPU等で実現され、記憶部35に記憶されているプログラムを実行することで、主制御部31a、受信部31b、送信部31c、及び表示制御部31dとして機能する。制御部31は、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。
【0039】
このような構成において、主制御部31aは、ヘッドマウンテッドディスプレイ3全体の制御を司る。受信部21aは、端末装置2や美容機器4等から送られていたコンテンツデータやアンケートデータ等のHTML形式のデータ等を、通信部22を介して受信する。表示制御部1dは、コンテンツデータやアンケートデータや物販に関わるHTMLデータに基づく表示を表示部24に行い閲覧可能とする。そして、送信部31cは、アンケートに対する回答情報や物販に関する購入リクエストなどを、通信部22を介して、端末装置2や美容機器4やサーバ装置1等に送信する。
【0040】
図5には、美容支援システムの美容機器の構成を示し説明する。
【0041】
同図に示されるように、美容機器4は、制御部41と、通信部42と、操作部43と、表示部44と、記憶部45と、施術機構46とを有する。各部41~46は、バスラインを介して通信自在に接続されている。通信部42は、例えば、NIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網5と有線又は無線で接続され、サーバ装置1等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0042】
操作部43は、操作スイッチ、マウス、キーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部44は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種表示を行う。尚、操作部43と表示部44とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。
【0043】
記憶部45は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部41で実行されるプログラムを記憶している。制御部41は、CPUやMPU等で実現される。制御部41は、記憶部45に記憶されているプログラムを実行することで、主制御部41a、送信部41b、受信部41c、設定部41d、及び機構制御部41eとして機能する。制御部41は、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。
【0044】
このような構成において、主制御部41aは、美容機器全体の制御を司る。送信部41bは、施術開始の指示等をサーバ装置1に送信する。受信部41cは、サーバ装置1よりコンテンツデータ等を受信する。設定部41dは、操作部43による操作を受け付け、施術に関する設定を行う。そして、機構制御部41eは、施術機構46を、設定部41dによる設定内容に基づいて駆動制御する。
【0045】
以下、図6のフローチャートを参照して、美容支援システムによる施術過程で動画を再生する処理手順を詳細に説明する。ここでは、図7の画面表示例を参照する。
【0046】
端末装置2で、美容機器の施術に関わる設定がなされ(S1)、施術開始の指示がなされると、送信部21cが、施術開始の指示をサーバ装置1に送信する(S2)。施術開始の指示には、サロンID、ユーザID、施術内容に関わる設定情報などが含まれている。
【0047】
サーバ装置1は、受信部11aが、この施術開始に係る指示を受け付け(S3)、コンテンツ選択部11bが、施術開始の指示に基づいて、サロン情報記憶部15を参照してサロンIDに紐づけられている美容機器の情報を特定し、コンテンツ記憶部16を参照して美容機器の情報や施術内容に関わる設定情報などに対応する動画などのコンテンツデータを選択する(S4)そして、送信部11hが、コンテンツデータを指示にあった端末装置2に送信する(S5)。
【0048】
端末装置2は、受信部21bが、コンテンツデータを受信し(S6)、送信部11hがコンテンツデータをヘッドマウンテッドディスプレイ3に転送する(S7)。ヘッドマウンテッドディスプレイ3では、このコンテンツデータを受け付け、動画などのコンテンツの再生が施術中に実行される(S9)。動画が再生されている画面の表示例は、図7に示される通りである。但し、これには限定されない。
【0049】
例えば、痩身機器などによる施術中に、施術を施している部位に関わる運動を想起させるような動画を見せると、施術の効果を高めることができる。
【0050】
なお、前述した端末装置2の役割を美容機器4が担うことも可能である。その場合、施術開始に係る指示は、美容機器4よりサーバ装置1に送信され、サーバ装置1から送られるコンテンツデータを美容機器4が受信し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3に転送することになる。また、ヘッドマウンテッドディスプレイ3自信が、施術に対応付けられたコンテンツデータを記憶している場合には、サーバ装置1との送受なく、美容機器4からの施術開始の指示に基づいてヘッドマウンテッドディスプレイ3側でコンテンツの再生を開始することもできる。
【0051】
以下、図8のフローチャートを参照して、美容支援システムによる施術過程で物販のガイドを行う処理手順を詳細に説明する。ここでは、図9の画面表示例を参照する。
【0052】
まず、サーバ装置1では、EC処理部11cが、EC情報記憶部17を参照して、物販データ(商品画像、商品詳細情報などを含む)を選択し(S11)、送信部11hが、物販データを端末装置2に送信する(S12)。端末装置2では、受信部21bが、物販データを受信し(S13)、送信部21cが、物販データを、ヘッドマウンテッドディスプレイ3に転送する(S14)。
【0053】
ヘッドマウンテッドディスプレイ3では、物販データを受け付け(S15)、前述したように施術中に再生されている動画に重ねるようにして表示する(S16)。この表示例は図9に示される。但し、これには限定されない。商品購入の選択がなされると(S17をYes)、購入リクエストを端末装置2に送信する(S18)。
【0054】
端末装置2では、受信部21bが、購入リクエストを受け付け(S19)、送信部21cが、購入リクエストをサーバ装置1に転送する(S20)。サーバ装置1では、受信部11aがこのリクエストを受け付け(S21)、決済部11dが電子決済を行う(S22)。こうして、一連の処理を終了する。
【0055】
以上の処理によれば、施術中に、施術内容と関連のある美容関連商品などの購入が可能となり、ユーザに好適なEC環境を提供することができる。
【0056】
なお、前述した端末装置2の役割を美容機器4が担うことも可能である。その場合、サーバ装置1からの物販データを美容機器4が受信し、それをヘッドマウンテッドディスプレイ3に転送し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3からの購入リクエストを美容機器4が受け付け、サーバ装置1へと転送することになる。
【0057】
以下、図10のフローチャートを参照して、美容支援システムによる支援に係る施術後のユーザへのアンケート実施に関わる処理手順を詳細に説明する。ここでは、図11の画面表示例を参照する。
【0058】
まず、サーバ装置1では、アンケート処理部11eが、アンケート情報記憶部18を参照して、アンケートデータを選択し(S31)、送信部11hが、アンケートデータを端末装置2に送信する(S32)。端末装置2では、受信部21bが、アンケートデータを受信し(S33)、送信部21cが、アンケートデータを、ヘッドマウンテッドディスプレイ3に転送する(S34)。
【0059】
ヘッドマウンテッドディスプレイ3では、アンケートデータを受け付け(S35)、表示する(S36)。この表示例は図11に示される。但し、これには限定されない。アンケートに対する回答の入力がなされると(S37)、ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、回答情報を端末装置2に送信する(S38)。
【0060】
端末装置2では、受信部21bが、回答情報を受け付け(S39)、送信部21cが、回答情報をサーバ装置1に転送する(S40)。サーバ装置1では、受信部11aがこの回答情報を受け付け(S41)、アンケート処理部11eが、アンケート情報記憶部18に登録する(S42)。こうして、一連の処理を終了する。
【0061】
以上の処理によれば、施術後に、施術内容に合致したアンケートを実施し、次回の施術に反映させることが可能となる。
【0062】
なお、前述した端末装置2の役割を美容機器4が担うことも可能である。その場合、サーバ装置1からのアンケートデータを美容機器4が受信し、それをヘッドマウンテッドディスプレイ3に転送し、ヘッドマウンテッドディスプレイ3からの回答情報を美容機器4が受け付け、サーバ装置1へと転送することになる。
【0063】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、以下の発明が含まれる。
【0064】
(1) 端末装置2と、ヘッドマウンテッドディスプレイ3と、美容機器4とからなる美容支援システムであって、
前記端末装置2は、
前記サーバ装置より施術内容に関連するコンテンツデータ(例えば、動画データ)を少なくとも受信する受信部21bと、
施術開始の指示を施術内容に関連する情報と共に前記サーバ装置1及び前記美容機器4に送信すると共に、前記コンテンツデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイ3に送信する送信部21cと、
を有し、
前記サーバ装置1は、
前記施術開始の指示を受け付ける受信部11aと、
サロンIDと対応付けて美容機器の情報を記憶すると共に、美容機器の情報や施術内容の情報と対応付けてコンテンツデータを記憶した記憶部13と、
前記施術開始の指示に基づいて、サロン情報記憶部15を参照してサロンIDに紐づけられている美容機器の情報を特定し、コンテンツ記憶部16を参照して美容機器4の情報や施術内容に関わる設定情報などに対応する動画などのコンテンツデータを選択するコンテンツ選択部11bと、
前記コンテンツデータを前記端末装置2に送信する送信部11hと、
を有し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、
前記端末装置2から送られてきたコンテンツデータを受信する受信部31bと、
前記コンテンツデータを表示する表示部34と、
を有し、
前記美容機器4は、
前記施術開始の指示を受けて、施術に関わる設定をなし、当該設定に基づく施術機構46の動作を実行するよう制御する機構制御部41eと、
を有する
美容支援システム。
【0065】
したがって、ヘッドマウンテッドディスプレイを用いて、施術中に施術内容に対応した動画を再生することができるので、例えば、美容機器が痩身機器であるならば、痩身効果をより高めることが可能となる。
【0066】
(2) 前記サーバ装置は、施術内容に関わる設定情報や、ユーザIDと紐づけられている物販履歴などに基づいて、美容関連製品などの物販に関わるデータをEC情報記憶部17より読み出すEC処理部11cを更に備え、前記送信部11hが、読み出された前記物販に関わるデータを端末装置2に送信し、
前記端末装置2では、前記受信部21bが、前記物販に関わるデータを受信し、前記送信部21cが、前記施術の過程で、前記物販に関わるデータを、前記ヘッドマウンテッドディスプレイ3に送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイ3では、前記受信部31bが、前記物販に関わるデータを受信し、前記表示部34が、物販に関わる画面を物販の購入申し込み可能な態様で表示する
(1)に記載の美容支援システム。
【0067】
したがって、施術中に、当該施術の内容に合致した物販を行うことが可能となる。
【0068】
(3) 前記サーバ装置は、アンケート情報記憶部18よりユーザに好適なアンケートデータを読み出し、回答情報を受信した場合に、回答情報に基づきアンケート情報を更新するアンケート処理部11eを更に有し、前記送信部11hが、アンケートデータを端末装置2に送信し、
前記端末装置2では、前記施術の完了後、前記受信部21bが、前記アンケートデータを受信し、前記送信部21cが、前記アンケートデータを前記ヘッドマウンテッドディスプレイ3に送信し、
前記ヘッドマウンテッドディスプレイ3は、前記受信部31bが前記アンケートデータを受信すると、前記表示部34がアンケートに関わる画面を回答可能な態様で表示する
(1)又は(2)に記載の美容支援システム。
【0069】
したがって、ヘッドマウンテッドディスプレイを用いて、施術後に、簡易かつ迅速にアンケートを実施し、その内容を次回の施術に反映することが可能となる。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0071】
例えば、施術過程で動画を再生する際に、画面上に、施術内容や、施術経過時間、施術残り時間、施術内容と動画の関連性などをテキストで併せて表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1…サーバ装置、2…端末装置、3…HMD、4…美容機器、11…制御部、11a…受信部、11b…コンテンツ選択部、11c…EC処理部、11d…決済部、11e…アンケート処理部、11f…カウンセリング処理部、11g…生成部、11h…送信部、12…通信部、13…記憶部、14…ユーザ情報記憶部、15…サロン情報記憶部、16…コンテンツ記憶部、17…EC情報記憶部、18…アンケート情報記憶部、19…カウンセリング情報記憶部、21…制御部、21a…主制御部、21b…受信部、21c…送信部、21d…表示制御部、22…通信部、23…操作部、24…表示部、25…記憶部、26…バスライン、31…制御部、31a…主制御部、31b…受信部、31c…送信部、31d…表示制御部、32…通信部、33…操作部、34…表示部、35…記憶部、41…制御部、41a…主制御部、41b…送信部、41c…受信部、41d…設定部、41e…機構制御部、42…通信部、43…操作部、44…表示部、45…記憶部、46…施術機構。
図1
図2
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図4
図5
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図11