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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022062013
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】容器システム
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/20 20060101AFI20220412BHJP
【FI】
A61J1/20 314Z
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022000928
(22)【出願日】2022-01-06
(62)【分割の表示】P 2020500868の分割
【原出願日】2018-07-09
(31)【優先権主張番号】17020294.9
(32)【優先日】2017-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】505258715
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム フェトメディカ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Boehringer Ingelheim Vetmedica GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ラーメル マルクス ライナー
(72)【発明者】
【氏名】バウアー ペーター
(72)【発明者】
【氏名】エンデルト グイド
(72)【発明者】
【氏名】クリーガー ヨハネス
(72)【発明者】
【氏名】ツィーグラー フィリップ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は、容器間に流体接続を確立するための接続デバイスを含む容器システムに関する。
【解決手段】接続デバイス4A,4Bは、2つの少なくとも実質的に真っ直ぐな脚の間に先端をその形状内に有する薄肉ポイント5A,5Bを含み、他方の接続デバイスは、容器が結合されるときにこの先端上に作用することによってこの薄肉ポイントを破裂させるように設計かつ配置された分割デバイス8A,8Bを有するラム6A,6Bを含む。別の態様では、薄肉ポイントは、ラムを取り囲み、第3の態様では、接続デバイスは、対応する類似の薄肉ポイント、閉鎖要素、及び分割デバイスを含む。更に別の態様では、接続デバイスは類似であり、接続デバイスは、直線的に誘導される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器システム(1)であって、
各々が内側チャンバ(2A、2B)を形成する少なくとも2つの容器(3A、3B)、
を含み
前記容器(3A、3B)の各々が、最初に閉鎖されている接続デバイス(4A、4B)、特に第1の容器(3A)の第1の接続デバイス(4A)と第2の容器(3B)の第2の接続デバイス(4B)とを含み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合が、周囲から遮断された連続流体接続であって、前記内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように前記容器(3A、3B)の該内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する前記連続流体接続を生成するように、互いに結合することができ、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記第2の接続デバイス(4B)のラム(6B)による力の印加を通して破裂し、その結果として前記流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント(5A)を含み、
その形状において、前記薄肉ポイント(5A)は、2つの少なくとも実質的に真っ直ぐな脚(14A)の間に先端(7A)を含み、前記ラム(6B)は、前記結合が生成されるときに該先端(7A)上に作用することによって該薄肉ポイント(5A)を破裂させるように設計かつ配置された分割デバイス(8B)を含む、
ことを特徴とする容器システム(1)。
【請求項2】
前記薄肉ポイント(5A)の真っ直ぐな位置合わせされた部分(10A、11A)が、前記ラム(6A)の異なる側部に隣接することを特徴とする請求項1に記載の容器システム。
【請求項3】
前記薄肉ポイント(5A)の前記位置合わせされた部分(10A、11A)は、該薄肉ポイント(5A)が破裂した後に前記閉鎖要素(13A)がそれによってピボット的に装着されるフィルムヒンジを形成することを特徴とする請求項2に記載の容器システム。
【請求項4】
前記位置合わせされた部分(10A、11A)は、前記先端(7A)から外方を向く側に配置されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の容器システム。
【請求項5】
結合が完了した状態で、最初に前記薄肉ポイント(5A)によって囲まれていた前記ラム(6A)の部分(9A)が、該結合の結果として形成された開口部(19A)の中に突出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の容器システム。
【請求項6】
前記ラム(6A)の周りの領域内を除いて、前記薄肉ポイント(5A)は、多角形方式で延びることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の容器システム。
【請求項7】
前記ラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記薄肉ポイント(5A)は、奇数個のコーナ(12A、12B)を有することを特徴とする請求項6に記載の容器システム。
【請求項8】
前記ラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記薄肉ポイント(5A)は、少なくとも実質的に三角形方式で延び、及び/又は先端(7A)を通って該先端7Aの反対側の該薄肉ポイント(5A)の縁部を二分する対称平面を有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の容器システム。
【請求項9】
前記薄肉ポイント(5A)は、板状閉鎖要素(13A)を少なくとも実質的に完全に取り囲み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合時に前記薄肉ポイント(5A)が前記先端(7A)から開始して該薄肉ポイント(5A)の前記形状の2つの脚(14A)に沿って破裂するように該第2の接続デバイス(3B)の前記ラム(6B)が該第1の接続デバイス(4A)の前記閉鎖要素(13A)上に作用するように構成される、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の容器システム。
【請求項10】
前記ラム(9A)は、細長断面を有する隆起によって形成され、その長手軸線(15A)が、前記位置合わせされた部分(10A、11A)の前記アラインメント(16A)に対して横断方向に延びることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の容器システム。
【請求項11】
前記隆起は、一端上に前記分割デバイス(8A)を形成するとともに他端上に前記第2の接続デバイス(4B)の前記閉鎖要素(13B)を押し開けるための圧力面(17A)を形成する2つの開放端を有するV字形輪郭を開放端面上に有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の容器システム。
【請求項12】
前記ラム(6A)は、前記閉鎖要素(13A)から外方を向く前記薄肉ポイント(5A)の側に固定方式で保持されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の容器システム。
【請求項13】
前記接続デバイス(4A、4B)は、互いに補完する及び/又は類似であるように形成されることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の容器システム。
【請求項14】
前記2つの接続デバイス(4A、4B)の各々が、薄肉ポイント(5A、5B)とラム(6A、6B)を有し、該薄肉ポイント(5A、5B)の各々が、他方の接続デバイス(4A、4B)の該ラム(6A、6B)による力の印加を通して破裂するように設計され、その結果として、それまで別々に密封されていた前記2つの容器(3A、3B)を開くことによって前記流体接続を確立することができることを特徴とする請求項13に記載の容器システム。
【請求項15】
容器システム(1)であって、
各々が内側チャンバ(2A、2B)を形成する少なくとも2つの容器(3A、3B)、
を含み
前記容器(3A、3B)の各々が、最初に閉鎖されている接続デバイス(4A、4B)、特に第1の容器(3A)の第1の接続デバイス(4A)と第2の容器(3B)の第2の接続デバイス(4B)とを含み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合が、周囲から遮断された連続流体接続であって、前記内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように前記容器(3A、3B)の該内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する前記連続流体接続を生成するように、互いに結合することができ、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記第2の接続デバイス(4B)のラム(6B)による力の印加を通して破裂し、その結果として前記流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント(5A)を含み、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記薄肉ポイント(5A)と前記第2の接続デバイス(4B)の薄肉ポイント(5B)上に作用するためのラム(6A)との両方を含み、該第1の接続デバイス(4A)の該薄肉ポイント(5A)は、該第1の接続デバイス(4A)の該ラム(6A)の一部を取り囲む部分(9A)を含む、
ことを特徴とする容器システム(1)。
【請求項16】
前記位置合わせされた部分(10A、11A)が、前記薄肉ポイント(5A)の先端(7A)から外方を向く側に配置されることを特徴とする請求項15に記載の容器システム。
【請求項17】
結合が完了した状態で、最初に前記薄肉ポイント(5A)によって囲まれていた前記ラム(6A)の前記部分(9A)は、該結合の結果として形成された開口部(19A)の中に突出することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の容器システム。
【請求項18】
前記ラム(6A)の周りの領域内を除いて、前記薄肉ポイント(5A)は、多角形方式で延びることを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の容器システム。
【請求項19】
前記ラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記薄肉ポイント(5A)は、奇数個のコーナ(12A、12B)を有することを特徴とする請求項18に記載の容器システム。
【請求項20】
前記ラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記薄肉ポイント(5A)は、少なくとも実質的に三角形方式で延び、及び/又は前記先端(7A)を通って該先端(7A)の反対側である該薄肉ポイント(5A)の縁部を二分する対称平面を有することを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の容器システム。
【請求項21】
前記薄肉ポイント(5A)は、板状閉鎖要素(13A)を少なくとも実質的に完全に取り囲み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合時に前記薄肉ポイント(5A)が前記先端(7A)から開始して該薄肉ポイント(5A)の前記形状の2つの脚(14A)に沿って破裂するように該第2の接続デバイス(3B)の前記ラム(6B)が該第1の接続デバイス(4A)の前記閉鎖要素(13A)上に作用するように構成される、
ことを特徴とする請求項15から請求項20のいずれか一項に記載の容器システム。
【請求項22】
前記ラム(6A)は、細長断面を有する隆起によって形成され、その長手軸線(15A)が、前記位置合わせされた部分(10A、11A)の前記アラインメント(16A)に対して横断方向に延びることを特徴とする請求項15から請求項21のいずれか一項に記載の容器システム。
【請求項23】
前記隆起は、一端上に前記分割デバイス(8A)を形成するとともに他端上に前記第2の接続デバイス(4B)の前記閉鎖要素(13B)を押し開けるための圧力面(17A)を形成する2つの開放端を有するV字形輪郭を開放端面上に有することを特徴とする請求項22に記載の容器システム。
【請求項24】
前記ラム(6A)は、前記閉鎖要素(13A)から外方を向く前記薄肉ポイント(5A)の側に固定方式で保持されることを特徴とする請求項15から請求項23のいずれか一項に記載の容器システム。
【請求項25】
前記接続デバイス(4A、4B)は、互いに補完する及び/又は類似であるように形成されることを特徴とする請求項15から請求項24のいずれか一項に記載の容器システム。
【請求項26】
前記2つの接続デバイス(4A、4B)の各々が、薄肉ポイント(5A、5B)とラム(6A、6B)を有し、該薄肉ポイント(5A、5B)の各々が、他方の接続デバイス(4A、4B)の該ラム(6A、6B)による力の印加を通して破裂するように設計され、その結果として、それまで別々に密封されていた前記2つの容器(3A、3B)を開くことによって前記流体接続を確立することができることを特徴とする請求項25に記載の容器システム。
【請求項27】
容器システム(1)であって、
各々が内側チャンバ(2A、2B)を形成する少なくとも2つの容器(3A、3B)、
を含み
前記容器(3A、3B)の各々が、最初に閉鎖されている接続デバイス(4A、4B)、特に第1の容器(3A)の第1の接続デバイス(4A)と第2の容器(3B)の第2の接続デバイス(4B)とを含み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合が、周囲から遮断された連続流体接続であって、前記内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように前記容器(3A、3B)の該内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する前記連続流体接続を生成するように、互いに結合することができ、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記第2の接続デバイス(4B)のラム(6B)による力の印加を通して破裂し、その結果として前記流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント(5A)を含み、
前記接続デバイス(4A、4B)の各々が、周囲薄肉ポイント(5A、5B)によって境界が定められた閉鎖要素(13A、13B)を含み、各々が、分割デバイス(8A、8B)と、それとは別々に生成された圧力面(17A、17B)とを有するラム(6A、6B)を含み、
前記第1の接続デバイス(4A)の前記分割デバイス(8A)は、前記結合が生成されたときに前記薄肉ポイントが破裂するように前記第2の接続デバイス(4B)の該薄肉ポイント(5B)上に作用するように配置かつ設計され、
前記第2の接続デバイス(4B)の前記分割デバイス(8B)は、前記結合が生成されたときに前記薄肉ポイントが破裂するように前記第1の接続デバイス(4A)の該薄肉ポイント(5A)上に作用するように配置かつ設計され、
前記第1の接続デバイス(4A)の前記圧力面(17A)は、前記結合が生成されたときに前記第2の接続デバイス(4B)の前記閉鎖要素(13B)を押し開けるように配置かつ設計され、
前記第2の接続デバイス(4B)の前記圧力面(17B)は、前記結合が生成されたときに前記第1の接続デバイス(4A)の前記閉鎖要素(13A)を押し開けるように配置かつ設計される、
ことを特徴とする容器システム(1)。
【請求項28】
前記ラム(6A)の周りの領域内を除いて、前記薄肉ポイント(5A、5B)は、好ましくは対称な多角形方式で延びることを特徴とする請求項1から請求項27のいずれかに記載の容器システム。
【請求項29】
前記薄肉ポイント(5A、5B)は、奇数個のコーナ(12A、12B)を有することを特徴とする請求項28に記載の容器システム。
【請求項30】
前記薄肉ポイント(5A、5B)は、少なくとも実質的に三角形方式で延び、及び/又はそれらのそれぞれの先端(7A、7B)を通ってそれらのそれぞれの先端(7A、7B)の反対側のそれらのそれぞれの薄肉ポイント(5A、5B)の縁部を二分する対称平面を有することを特徴とする請求項28又は請求項29に記載の容器システム。
【請求項31】
前記薄肉ポイント(5A、5B)は、好ましくは板状閉鎖要素(13A、13B)を少なくとも実質的に完全に取り囲むことを特徴とする請求項27から請求項30のいずれかに記載の容器システム。
【請求項32】
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合時に前記第1の接続デバイス(4A)の前記薄肉ポイント(5A)が前記先端(7A)から開始して該第1の接続デバイス(4A)の該薄肉ポイント(5A)の形状の2つの脚(14A)に沿って破裂するように、前記第2の接続デバイス(3B)の前記ラム(6B)が該第1の接続デバイス(4A)の前記閉鎖要素(13A)上に作用し、一方で、該第2の接続デバイス(4B)の該薄肉ポイント(5B)が該先端(7B)から開始して該第2の接続デバイス(4B)の該薄肉ポイント(5B)の該形状の2つの脚(14A)に沿って破裂するように、該第1の接続デバイス(3A)の該ラム(6A)が該第2の接続デバイス(4B)の該閉鎖要素(13B)上に作用するように設計されることを特徴とする請求項27から請求項31のいずれかに記載の容器システム。
【請求項33】
前記接続デバイス(4A、4B)は、互いに補完する及び/又は類似であるように形成され、該接続デバイス(4A、4B)は、類似の方式で延びる薄肉ポイント(5A、5B)を含み、前記ラム(6A、6B)は、対応する位置に配置されることを特徴とする請求項27から請求項32のいずれかに記載の容器システム。
【請求項34】
容器システム(1)であって、
各々が内側チャンバ(2A、2B)を形成する少なくとも2つの容器(3A、3B)、
を含み
前記容器(3A、3B)の各々が、最初に閉鎖されている接続デバイス(4A、4B)、特に第1の容器(3A)の第1の接続デバイス(4A)と第2の容器(3B)の第2の接続デバイス(4B)とを含み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合が、周囲から遮断された連続流体接続であって、前記内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように前記容器(3A、3B)の該内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する前記連続流体接続を生成するように、互いに結合することができ、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記第2の接続デバイス(4B)のラム(6B)による力の印加を通して破裂し、その結果として前記流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント(5A)を含み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、該接続デバイス(4A、4B)の誘導式結合のためのガイド(21A、21B、22A、22B)を含み、該ガイド(21A、21B、22A、22B)は、該接続デバイス(4A、4B)が、それらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ結合されることを可能にし、及び/又は該ガイド(21A、21B、22A、22B)は、該接続デバイス(4A、4B)を結合中に好ましくは単に直線的に誘導するように構成される、
ことを特徴とする容器システム(1)。
【請求項35】
前記接続デバイス(4A、4B)は、それらが前記予め定められた向きにあるときに該接続デバイスの中心軸線を形成する結合軸線(20A、20B)に沿って移動することによってのみ互いに結合することができることを特徴とする請求項34に記載の容器システム。
【請求項36】
前記予め定められた向きは、固定されていることを特徴とする請求項34又は請求項35に記載の容器システム。
【請求項37】
前記ガイドは、該ガイド(21A、21B、22A、22B)が前記向きを予め定め、かつ前記容器(3A、3B)又は接続デバイス(4A、4B)がそれらが別々に向けられたときに結合されることを可能にしない方式で相補的である又は対応していることを特徴とする請求項34から請求項36のいずれかに記載の容器システム。
【請求項38】
前記ガイドは、前記接続デバイス(4A、4B)の結合中に該接続デバイス(4A、4B)の互いに対する回転移動を防止する直線ガイダンスを形成することを特徴とする請求項34から請求項37のいずれかに記載の容器システム。
【請求項39】
前記ガイド(21A、21B、22A、22B)は、前記接続デバイス(4A、4B)の一方での溝又はり隆起と該接続デバイス(4A、4B)の他方のもの上の溝又は隆起に沿って摺動するための補完部分とを用いて能動誘導するように構成されることを特徴とする請求項34から請求項38のいずれかに記載の容器システム。
【請求項40】
前記向きは、前記接続デバイス(4A、4B)が接続されるときに該第2の接続デバイス(4B)の前記ラム(6B)が該第1の接続デバイス(4A)の前記薄肉ポイントに衝突するようなものであることを特徴とする請求項34から請求項39のいずれかに記載の容器システム。
【請求項41】
前記接続デバイス(4A、4B)は、それらが互いに対して前記予め定められた向きにあるときだけ、前記容器(3A、3B)の及び/又は該接続デバイス(4A、4B)の中心軸線を形成する結合軸線(20A、20B)に沿って移動することによって互いに結合することができ、該接続デバイス(4A、4B)は、該容器(3A、3B)がそれらが互いに対して該予め定められた向きにあるときだけ互いに結合されることを可能にし、かつそれらが別々に向けられたときにそれらが互いに結合されることを可能にしない補完ガイド(21A、21B、22A、22B)を含むことを特徴とする請求項34から請求項40のいずれかに記載の容器システム。
【請求項42】
前記予め定められた向きでは、前記結合軸線(20A、20B)に沿った前記薄肉ポイント(5A、5B)の投影が、互いに鏡像で及び/又は反転して延びることを特徴とする請求項34から請求項41のいずれかに記載の容器システム。
【請求項43】
前記予め定められた向きでは、前記ラム(6A、6B)の投影が、接触しないように前記結合軸線(20A、20B)に沿って互いからオフセットされることを特徴とする請求項34から請求項42のいずれかに記載の容器システム。
【請求項44】
請求項1から請求項43のいずれかに記載の容器システム(1)の用法であって、
第1の容器(3A)が、第1の物質(S1)を含み、
第2の容器(3B)が、第2の物質(S2)を含み、
前記容器(3A、3B)の少なくとも一方が、取り出し開口部(23A、23B)を含み、該容器(3A、3B)の各々が、物質混合物を生成するために該容器(3A、3B)の間に流体接続を確立するための接続デバイス(4A、4B)を含み、
前記容器(3A、3B)は、前記物質(S1、S2)が混合されるように前記接続デバイス(4A、4B)を用いて互いとの流体連通にもたらされる、
ことを特徴とする用法。
【請求項45】
前記第1の物質(S1)は、第1の疾患に対する第1のワクチンであり、前記第2の物質(S2)は、該第1のものとは異なる第2の疾患に対する第2のワクチンであり、前記容器システム(1)は、異なる疾患に対して同時にワクチン接種するための混合ワクチンを生成するのに使用され、該物質(S1、S2)は、混合ワクチンを形成するためなどに混合されることを特徴とする請求項44に記載の用法。
【請求項46】
2つの容器(3A、3B)を含む容器システム(1)のための容器(3A、3B)であって、
容器(3A、3B)の各々が、互いに別々である接続デバイス(4A、4B)を含み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合が、内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように周囲から遮断されて容器(3A、3B)の該内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する連続流体接続を生成するように、結合軸線(20A、20B)に沿って互いに向けて移動することによって互いに結合することができ、
容器(3A、3B)が、容器(3A、3B)がそれらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ互いに結合されることを可能にし、かつそれらが別々に向けられたときにそれらが互いに結合されることを可能にしないガイド(22A、22B)を含み、
容器(3A、3B)が、キャップ(26A、26B)によって覆われ、前記ガイド(22A、22B)は、該キャップ(26A、26B)の回転移動を防止又は制限し、及び/又は該ガイド(22A、22B)は、該キャップ(26A、26B)を容器(3A、3B)に対して回転させることによって該キャップ(26A、26B)を容器(3A、3B)から離れるようにそれにわたって移動することができる又は移動されるガイド面を形成する、
ことを特徴とする容器(3A、3B)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器間に流体接続を確立することに関する。特に、本発明は、容器システム、用法、及び容器に関する。
【背景技術】
【0002】
医療分野では、物質を1つの容器から別のものに輸送することが頻繁に必要である。例えば、薬剤又は物質混合物は、最初に1つの容器の内容物を混合ボトルの中に、次に第2の容器の内容物を注入し、混合ボトルを閉じ、ボトルを動かすことによって混合物を生成することによって混合ボトル内に生成される。
【0003】
本発明が同じく着目することになる一部の場合では、異なる容器に格納された物質が無菌条件で又は異物の侵入を防止する方式で混合されることが必要である。従って、本発明は、特に、少なくとも周囲に対して気密である容器間の連続的な無菌流体接続を確立すること、すなわち、病原体のような異物の侵入を防止しながら流体接続を確立することに関する。
【0004】
この関連において、例えば、国際公開第2013/104550号は、2つのボトルが各々隔壁を含み、2つの隔壁を穿孔することによってボトルの間に連続的な流体接続を確立する両頭針をキットが含む混合ワクチンを生成するためのキットを開示している。しかし、両頭針を用いて流体接続を確立することは、法外に高い流れ抵抗に至り、これは、ボトルの間の移送を時間を消費するものにする可能性があることが注目されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2013/104550号
【特許文献2】国際公開第2006/072065号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明が対処する課題は、容器の内容物の混合物の生成を簡易化して迅速化することができる及び/又は接続が確立された状態で特定の混合比を保証することができる容器システム、用法、及び容器を開示するという課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項1、15、27、又は34に記載の容器システム、請求項44に記載の用法、又は請求項46に記載の容器によって解決される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0008】
第1に、本発明は、少なくとも2つの容器を有する容器システムに関する。容器の各々は、内容物を保持するための内側チャンバを含む。初期状態にあるときに、容器は、好ましくは互いに別々であり、又は別々に生成され、又は別々に使用される及び/又は別々に密封することができる。
【0009】
容器の各々は、接続デバイス、具体的には、容器システムの第1の容器の第1の接続デバイスと第2の容器の第2の接続デバイスとを含む。
【0010】
接続デバイスは、周囲から遮断された容器間の連続流体接続をその結合が生成するように互いに結合することができる。この流体接続により、容器の内側チャンバは、内側チャンバに保持することができる内容物を混合することができるように相互接続される。言い換えれば、連続流体接続は、内容物を混合することができるように、内容物が容器間で又は一方の容器から他方に輸送されることを可能にする。
【0011】
好ましくは、1又は2以上の容器は、隔壁のような取り出し開口部を有するボトルネックと、取り出し開口部と反対の又はそこから外方に向く側に、すなわち、ベース上に接続デバイスとを含むボトルである。しかし、この場合に、他のソリューションも可能である。
【0012】
第1の接続デバイスは、他方の又は第2の接続デバイスのラムの作用に起因して破裂し、その結果として流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイントを含む。言い換えれば、容器は、一方の接続デバイスのラムを用いて他方の接続デバイスの薄肉ポイントを穿孔する結合過程を支援する。薄肉ポイントの破裂は、開口部を生成し、それによって流体接続を生成する又は確立する。具体的には、一方の容器の内容物は、この開口部を通って他方の容器の内側チャンバに入ることができる。この過程では、流体接続は、容器の内容物が接続デバイスによって確立される又は確立することができる流体接続の領域から漏れ出ることができないように及び/又は病原体などのような異物がこの領域に入ることができないように周囲に対して好ましくは密封される。
【0013】
本発明の第1の態様では、その形状において、薄肉ポイントは、2つの少なくとも実質的に真っ直ぐな脚の間の先端を有する。これに加えて、ラムは、結合が生成されたときに先端上に作用することによって薄肉ポイントを破裂させるように設計かつ配置された分割デバイスを含む。
【0014】
薄肉ポイントを破裂させることによって流体接続を確立するときに、薄肉ポイントがその形状において上述の先端を有する場合に開口過程を簡素化することができることが注目されている。第1に、比較的高い剪断力を先端上に生成することができ、薄肉ポイントの初期破裂をより簡単にする。これに加えて、先端に隣接する真っ直ぐな脚は、薄肉ポイントのその先端での破裂が先端に隣接する真っ直ぐな脚に容易に伝播することを可能にし、それによって全体開口過程をユーザにとって可能な限り楽に又はより簡単にする。
【0015】
独立に実施することもできる本発明の第2の態様では、第1の接続デバイスは、薄肉ポイントと第2の接続デバイスの薄肉ポイント上に作用するためのラムとの両方を含む。薄肉ポイントとラムの両方を有する容器が従って生成される。この場合に、第1の接続デバイスの薄肉ポイントは、第1の接続デバイスのラムの一部を取り囲む部分を有する。言い換えれば、薄肉ポイントは、ラムを取り囲む、留める、又は包み込む。
【0016】
これは、ラムが、閉鎖要素の基本形状の外側に位置付けられた又は薄肉ポイントによって部分的に囲まれないラムを用いて可能であると考えられるよりも多い量によって他方の接続デバイスの閉鎖デバイスを押し開けることができるという利点を与える。
【0017】
ラムは、好ましくは隆起状であり、かつ薄肉ポイントに隣接する底部を有する。この過程では、薄肉ポイントは、ラムの底部領域の周りに好ましくは配置される。薄肉ポイントは、好ましくはラムの一部の周りにのみ配置され、従って、ラムの別の部分は、薄肉ポイントから遠隔である。ラムの一部を取り囲む部分は、特に、ラム又はラムを形成する隆起に直接隣接して形成される。好ましくは、ラムは、閉鎖領域の中に又は閉鎖要素の基本形状の中に突出する。
【0018】
独立に実施することもできる本発明の別の態様では、接続デバイスの各々は、周囲薄肉ポイントによって境界が定められた閉鎖要素を含み、各々は、分割デバイスとそれとは別々に生成された圧力面とを有するラムを含む。この場合に、第1の接続デバイスの分割デバイスは、結合が生成されたときに第2の接続デバイスの薄肉ポイント上に薄肉ポイントがこのポイントで破裂するように作用するように配置かつ設計される。これに加えて、第2の接続デバイスの分割デバイスは、結合が生成されたときに第1の接続デバイスの薄肉ポイント上にこの薄肉ポイントが破裂するように作用するように配置かつ設計される。更に、第1の接続デバイスの圧力面は、結合が生成されたときに第2の接続デバイスの閉鎖要素を押し開けるように配置かつ設計される。これに加えて、第2の接続デバイスの圧力面は、結合が生成されたときに第1の接続デバイスの閉鎖要素を押し開けるように設計かつ配置される。
【0019】
言い換えれば、2つの接続デバイスの各々は、周囲薄肉ポイントによって境界が定められた閉鎖要素を含み、2つの接続デバイスの各々はまた、分割デバイスと圧力面とを有するラムを含む。更に、薄肉ポイント、分割デバイス、及び圧力面は、結合が生成されたときに、すなわち、接続デバイスが軸線方向に互いの中に好ましくは摺動又は挿入されたときに分割デバイスが薄肉ポイントを破裂させ、圧力面が好ましくは次に他方の接続デバイスの閉鎖要素を押し開けるように配置かつ設計される。
【0020】
本提案の構成は、2つの容器が迅速かつ楽な方式でそれらの接続デバイスの領域内で開かれることを可能にすることができる。これに加えて、圧力面を使用することは、閉鎖要素に対する十分に大きいピボット角を可能にし、それによって流体接続のための開口断面を増加させる。これは、結果的に、容器の内容物が迅速に、確実に、かつ完全に混合されることを可能にする。
【0021】
独立に実施することもできる本発明の別の態様では、接続デバイスは、接続デバイスの誘導式結合のためのガイドを含み、ガイドは、接続デバイスがそれらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ結合されることを可能にする。これに代えて又はこれに加えて、ガイドは、結合中に接続デバイスを(単に)直線的に誘導するように構成される。
【0022】
これは、接続過程における接続デバイスの一方のラムが接続デバイスの他方の薄肉ポイント上にこの接続デバイスが薄肉ポイントを破裂させることによって開かれるように作用する向きにのみ接続デバイスが互いの中に差し込まれると考えられるという利点を与える。従って、容易かつ安全な用法を達成することができる。
【0023】
上述のように、薄肉ポイントは、ラムの一部を取り囲む又は包み込む。この過程では、薄肉ポイントの位置合わせされた部分が、ラムを包み込む薄肉ポイントの部分に当接することも好ましい。位置合わせされた部分は、共通のライン又は軸線上に位置決めされる。これは、薄肉ポイントの位置合わせされた部分が、薄肉ポイントが破裂した状態で閉鎖要素がそれによってピボット的に装着されたままに留まるフィルムヒンジを形成することを可能にする。
【0024】
薄肉ポイントは、閉鎖要素が完全には切り離されず、むしろ折り畳まれる又は折り畳むことができ、かつ接続デバイスの一部を形成することができる好ましくは容器のハウジング部分、容器壁の一部分上に及び特に容器ベース上に保持されるように、ラムから外方に至る各部分においてフィルムヒンジとして好ましくは作用する。
【0025】
ラムの周りの領域内を除いて、薄肉ポイントは、好ましくは多角形であり、すなわち、全体的に多角形の形状を有する。好ましくは、薄肉ポイントは、奇数個のコーナ、特に好ましくは3又は5のコーナを有する。
【0026】
従って、薄肉ポイントによって境界が定められる閉鎖要素は、三角形、又はこれに代えて五角形、又は好ましくは奇数個のコーナを有する多角形とすることができる。薄肉ポイントは、閉鎖要素を好ましくは完全に包む。特に好ましくは、閉鎖要素は、寸法的に安定又は剛的であり、特に閉鎖板又は板状閉鎖要素である。
【0027】
流体接続を確立するのに十分に大きい開口部を発生させるために、最初に薄肉ポイントのコーナのうちの1つに破裂を生成し、次に、薄肉ポイントに隣接する領域をこの破裂から断裂させることが好ましく、かつ特に楽であることが実証されている。
【0028】
ラムは、好ましくは、隆起によって形成される。この隆起は、好ましくは、薄肉ポイントが延びる平面に対して少なくとも実質的に垂直に延びる。
【0029】
隆起は、好ましくは、細長断面を有し、その長手軸線は、位置合わせされた部分に対して又はフィルムヒンジを形成する領域に対して横断方向に延びる。
【0030】
隆起が、閉鎖要素又は薄肉ポイントが延びる平面から外方に向く又はそれと反対とすることができる開放端面上に分割デバイス及び/又は圧力面を含むことも好ましい。
【0031】
特に好ましくは、開放端面は、分割デバイスを一端に及び圧力面を他方に形成する2つの開放端を有するV字形輪郭を形成する。
【0032】
この過程では、(第1の)接続デバイスの圧力面は、他方の(第2の)接続デバイスの閉鎖要素を押し開けるように設計される。この目的のために、圧力面は、結合過程中に反対側、すなわち、他方の(第2の)接続デバイスの閉鎖要素上に作用する、特に押すことができ、その結果として閉鎖デバイスをピボット回転させることができ、及び/又はこのデバイスの境界を定める薄肉ポイントに剪断応力を生成することができ、これは、開口を促進し、十分な開口断面を達成することを支援する。
【0033】
ラムは、閉鎖要素から外方に向く薄肉ポイントの側に固定方式で好ましくは保持される。従って、特に、ラムは、容器又は接続デバイスのハウジング部分、壁部分、又はベースの上で保持され、又はそこに固定され、特に好ましくはこれらと一体形成される。ラムは固定であるので、それは、結合過程中に外れることがなく、従って、それを分割する、特にそれを突き刺す又は穿孔するなどに十分な力を薄肉ポイント上に発生させることができる。
【0034】
特に好ましくは、接続デバイスは、互いに補完する及び/又は類似であるように形成される。この点に関して、2つの接続デバイスの各々は、好ましくは、同じ形状の薄肉ポイントと、好ましくは同じく同じ形状のラムとを有することができる。それらはまた、対応する、適合する、又は相補的な位置に位置付けられる又は配置することができる。
【0035】
2つの接続デバイスの薄肉ポイントは、好ましくは、その各々が他方の接続デバイスのラムによる力の印加によって破裂するように設計され、その結果として少なくとも接続デバイスの領域内でそれまでは別々に密封されていた2つの容器を開くことによって流体接続を確立することができる。
【0036】
言い換えれば、2つの接続デバイスの各々は、閉鎖要素の境界を好ましくは定める薄肉ポイントを含む。更に、2つの接続デバイスの各々は、他方の接続デバイスの薄肉ポイントを分割するためのラムを含む。結合中に、2つの接続デバイスは好ましくは開かれ、2つの開口部を通して流体接続を生成することができる。
【0037】
接続デバイスは、すなわち、類似の方式で延びる薄肉ポイントと対応する位置にあるラムと含む。その結果として、接続デバイスは、相互に開かれる又は開くことができる。
【0038】
結合は、好ましくは、特に専ら、接続デバイスを互いに向けて垂直に移動することによって実施される。特に、接続デバイスは、容器の中心軸線を好ましくは形成する共通結合軸線に沿って互いの中に挿入され、互いの中に摺動され、互いの上に置かれ、又は別の方法で移動される。
【0039】
結合移動は、接続デバイスが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ好ましくは可能であり、それらが別々に向けられたときは不可能である。言い換えれば、接続デバイスは、それらが互いに対する(唯1つの特定の)予め定められた向きにあるときだけ結合軸線に沿う移動によって互いに結合することができる。これは、容器がそれらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ結合されることを可能にし、それらが別々に向けられたときに結合を阻止する相補的な又は対応するガイド又は方位補助具を含む接続デバイスによって達成することができる。
【0040】
上述のように、薄肉ポイント又は閉鎖要素の基本形状は、奇数個のコーナを有する好ましくは角張ったもの、特に三角形又は五角形である。この場合に他のソリューションも可能である。
【0041】
薄肉ポイント5A、5Bは、先端7A、7Bの反対側の薄肉ポイント5A、5Bの縁部を二分する先端7A、7Bを通る対称平面を好ましくは有する。
【0042】
しかし、基本的には、薄肉ポイントの形状又はその基本形状、及び/又は閉鎖要素の形状又は基本形状は、先端と分割要素の間の接続線に対して垂直な平面に関して非対称であることが好ましい。この場合に、非対称基本形状は、先端(コーナ)との組合せで流体接続を楽な方式で確立することを可能にする。
【0043】
ラム又は分割要素は、結合過程中に薄肉ポイントの先端(コーナ)上に作用することが好ましい。これは、接続デバイスが共通結合軸線に沿って互いに向けて移動するときにラム/分割要素が薄肉ポイントに好ましくは先端(コーナ)の領域内で確実に当たるような結合を提供するために互いに対する接続デバイスの向きを設定するガイド又は方位補助具(方位手段)によって達成することができる。
【0044】
ガイドを用いて、容器システムは、好ましくは、これらの接続デバイスが予め定められた向きにあるときだけ両方の接続デバイスの中心軸線を形成する結合軸線に沿って移動することによって接続デバイスを互いに結合することができるように構成される。特に好ましくは、可能な向きに関して、共通中心軸線又は結合軸線の周りに互いに対して接続デバイスを回転することによって達成することができる特定の向きは1つしかない。
【0045】
予め定められた向きは、好ましくは固定される。予め定められた向きは、好ましくは唯一のものでもある。従って、接続デバイスは、それらがガイドによって予め定めることができる結合軸線の周りの固定された定められた回転の向きを有する間だけ接続デバイスを結合軸線に沿う直線移動で互いに差し込むことにより、正確に1つの与えられた特定の向きに互いに結合することができる。
【0046】
ガイドは、好ましくは、ガイドが向きを予め定め、かつ容器がそれらが別々に向けられたときに結合されることを許さない方式で相補的である又は対応している。
【0047】
これに代えて又はこれに加えて、ガイドは、接続デバイスの結合中に接続デバイスの回転移動を防止する直線ガイダンスを形成する。従って、接続デバイスの結合移動は、好ましくは、結合軸線に沿う直線移動だけに制限又は強制される。従って、ラム、先端、又は分割デバイスは、流体接続を確立するために確実な方式で薄肉ポイントに当たってそれを穿孔する。
【0048】
ガイドは、好ましくは、特に接続デバイスの一方での溝又はり隆起と、接続デバイスの他方での溝又は隆起に沿って摺動するための補完部分とを用いた能動誘導に対して構成される。本発明の意味での能動誘導は、直線移動(結合軸線に沿った)を許しながらの回転位置又は向きの能動ロッキングを意味する。
【0049】
好ましくは、この向きは、接続デバイスが接続されるときに第2の接続デバイスのラムが第1の接続デバイスの薄肉ポイントに衝突するようなものである。同じことは、第1の接続デバイスのラムが第2の接続デバイスの薄肉ポイントに衝突する逆の場合にも好ましくは適用される。
【0050】
その結果として、接続デバイスは、好ましくは、それらが互いに対する予め定められた向きにあり、互いに向けて直線的に移動されるときだけ容器及び接続デバイスの中心軸線を形成する結合軸線に沿って接続デバイスを互いに向う方向に移動することによって結合することができ、接続デバイスは、それらが互いに対する予め定められた向きに直線的に移動されるときだけ容器を互いに結合することを可能にし、それに対して別々に向けられたときには互いに結合することを可能にしない補完ガイドを含む。
【0051】
予め定められた向きでは、結合軸線に沿う薄肉ポイントの投影は、互いに対して鏡像で又は反転して好ましくは延びる。特に、三角形の薄肉ポイントは、互いに対して鏡像にあるか又は反転する。これは、特に、結合軸線又は中心軸線に沿う投影において対称に成形された接続デバイスの薄肉ポイントが結合軸線又は中心軸線の周りに180°回転されることを意味する。その結果として薄肉ポイントの先端は、両位置に配置される。
【0052】
予め定められた向きでは、結合軸線に沿うラムの投影は、好ましくは、接触しないように互いから反対である。
【0053】
予め定められた向きでは、結合軸線に沿う薄肉ポイントの投影は、互いに対して鏡像で又は反転して好ましくは延びる。従って、共通平面上への投影の結果として好ましくは交差する薄肉ポイントは、両側に位置決めされた先端又はコーナを含む。従って、薄肉ポイントの投影は、反対方向に好ましくは延びる又は互いに重ならない。薄肉ポイントの投影は、薄肉ポイントの先端とラム又は分割要素との間の仮想接続線に対して垂直な平面内で好ましくは交差する。薄肉ポイントの投影は、好ましくは、この平面に関する互いの鏡像である。
【0054】
同じことは、好ましくは、結合軸線に沿って同じ平面上に投影されるラムにも適用される。ラムは好ましくは交差しないが、この投影において中心でかつ先端とラム又は分割要素の間の接続線と垂直に平面に関して鏡像で又は反転して好ましくは配置及び/又は形成される。ラムの投影は、接触状態にならないように互いに好ましくはオフセットされる。従って、ラムは、結合が生成されたときに互いに接触せず、相応に接続デバイスは、結合軸線に沿って互いに向けて移動される。
【0055】
分割デバイス及び薄肉点が薄肉ポイント及びラムの投影内で一致し、その結果として結合過程中に分割要素が反対薄肉ポイントにその先端の領域内で当たり、薄肉ポイントをこの領域で最初に分割するという意図する効果をもたらすことも好ましい。
【0056】
独立に実施することもできる本発明の追加の態様は、医療分野での容器システムの用法に関する。
【0057】
この場合に、容器システムの第1の容器が第1の物質を含み、容器システムの第2の容器が第2の物質を含むことが好ましい。この過程では、第1の物質、第2の物質、又は両方の物質は、好ましくは、薬理効果を有する物質、特に好ましくは、疾患に対するワクチンであるか又はそれを含む。
【0058】
特に好ましい変形では、第1の物質は、第1の疾患に対する第1のワクチンであり、第2の物質は、第1のものとは異なる第2の疾患に対する第2のワクチンである。
【0059】
好ましくは、容器の少なくとも一方は、接続デバイスとは無関係に容器の内容物を取り出すための取り出し開口部を含む。これは、隔壁又は別の好ましくは反転可能な閉鎖具とすることができる。
【0060】
これに加えて、容器の各々は、本提案の容器システムの容器間に流体接続を確立するための接続デバイスを含む。容器は、物質混合物を生成するために、特に、異なる疾患に対するワクチンを同時に接種するための混合ワクチンを生成するために接続デバイスと共に使用される。この目的のために、容器は接続デバイスによって相互接続され、それによって容器の内側チャンバの間に連続流体接続が形成され、物質が混合され、特に、相互接続した容器の動きによって任意的に支援されて一方の容器から他方の中に一緒に流れることによって混合される。このようにして、物質が各々少なくとも1つの疾患に対するワクチンを含む又は形成する場合に、混合ワクチンを形成することができる。
【0061】
本提案の容器システムは、混合ワクチンを形成することに関して特に有利であることが実証されている。一部の場合に、混合される物質又はワクチンは互換不能である。この場合に、混合ワクチンは、物質/ワクチンが投与の直前に混合される場合にのみ可能である。安定性及び時間効率の理由から、この混合は急速でなければならない。この目的に対して、本提案の容器システムは、簡単な手段を用いて容器間の連続的な接続の急速な確立を支援することで特に有利である。これに加えて、容器間の比較的大きい開口断面が得られ、従って、流体接続は、例えば、2cm2よりも大きく、2cm2、3cm2、5cm2、又は6cm2という比較的大きい断面を有する。その結果として容器間の急速な物質移送、及び物質/ワクチンの急速、完全、及び確実な混合を保証する。
【0062】
独立に実施することもできる本発明の追加の態様は、本提案の容器システムのための容器に関する。この点に関して、容器システムは、容器を開くことによって容器間に流体接続を確立することができるように互いに対して作用するように設計された類似の接続デバイスを各々が有する2つの類似又は同一の容器を含むように設計される。
【0063】
この過程では、これらの容器は別々であり、その接続デバイスは、結合軸線に沿って互いに向けて移動することにより、周囲から遮断されて容器の内側チャンバを相互接続する連続流体接続を生成し、それによってこれらのチャンバ内に保持することができる内容物を混合することができるように互いに結合することができる。
【0064】
この容器システムのための容器は、それらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけこれらを互いに結合することを可能にし、別々に向けられたときに互いに結合することを可能にしないガイドを含む。更に、容器は、接続デバイスを好ましくは覆う又は保護するキャップによって覆われる。この場合に、ガイドは、キャップの回転移動を防止又は制限する。これに代えて又はこれに加えて、ガイドは、容器に対して回転させることによって容器から離れるようにキャップをその上で移動することができる又はキャップがその上で移動されるガイド面を形成する。
【0065】
従って、本提案の容器は、複数の機能又は作用、すなわち、別の容器の接続デバイスと当該容器の接続デバイスの間の向きを予め定める機能、特にラムの領域内で接続デバイスへの損傷を防止するように(カバー)キャップの回転を制限する機能、及び/又はキャップを楽な方式で取り外すことができるように回転の結果として螺旋状にキャップをてこの作用で外すことを可能にする機能を有するガイドを含む。キャップが取り外された状態で、(各)接続デバイスは自由であり、容器システムの容器を接続して連続流体接続を確立するために使用することができる。
【0066】
本発明の意味の範囲の容器システムは、好ましくは、各々が内側チャンバを含む少なくとも2つの容器、特にボトルを有するシステムである。内側チャンバは、壁によって好ましくは定められ、遮断するか又は開口部を設けることができる。特に好ましくは、容器は、ボトルネックと隔壁のような閉鎖具とを有するボトルの形態にある。本発明の意味の範囲の容器又はボトル、及び/又は接続デバイスは、好ましくは、少なくとも実質的に寸法的に安定、剛的、及び/又は半剛的であり、及び/又は少なくとも実質的にプラスチック材料で生成されるか又はプラスチック材料、特にポリエチレン、HDPE、LDPE、又はポリプロピレンを含む。
【0067】
本発明の意味の範囲のボトルは、好ましくは、流体、特に、液体、ガス、及び粉末のような注入可能な固体を運送及び格納するための密封された又は密封可能な容器である。本発明の意味の範囲のボトルは、少なくとも実質的に円錐形に先細である端部(ボトルネックとも呼ぶ)を好ましくは有する。ボトルネックは、特に丸形断面を有し、密封可能であり、かつ内容物を取り出すために開くことができる開口部(取り出し開口部とも呼ぶ)で好ましくは終端する。本発明の意味の範囲のボトルは、好ましくは、細首ボトル及び/又はバイアルである。細首ボトルでは、取り出し開口部の直径又は正幅は、ボトルによって形成された内側チャンバ/格納空間の平均内径よりも好ましくは70%未満、特に50%未満だけ小さい。
【0068】
本発明の意味の範囲の接続デバイスは、好ましくは、流体接続を確立するためのデバイスである。特に、このデバイスは、流体カプリング、フランジ、結合部材、嵌合部材、カプリング、プラグ、雄及び/又は雌コネクタ、特に差込コネクタ、又はその一部である。
【0069】
本発明の意味の範囲の接続デバイスは、容器、特にボトルの一部分/領域とすることができ、又は(各)接続デバイスは、容器に接続され、特にそこに接合され、摩擦接続され、及び/又はピッタリと接続される。特に好ましくは、接続デバイスは、容器又はボトル又はこれらの壁によって形成されるか又はこれらと一体的である。これに代えて又はこれに加えて、接続デバイスは、流体連通に向けて及び/又は流体連通を防ぐためにこのチャンバを密封するように容器又はボトルに隣接するか又は容器又はボトルの内側チャンバをリンク又は接続することが別途可能である。
【0070】
初期状態にあるときに、接続デバイスは、流体連通を防ぐのに好ましくは密封され、従って、連続的な壁を形成し、それに対して結合状態又は流体接続が生成されている状態では、接続デバイスは開口しているか又は壁裂開部を有する又は
形成する。言い換えれば、接続デバイスは、初期状態で閉鎖しており、次に、結合が生成されることによって開口し、その後に、流体接続を確立するか又は設ける開口部を形成する開口部である。
【0071】
開口過程は、好ましくは不可逆であり、従って、(各)接続デバイスは、1回だけ又は不可逆方式でのみ開くことができる。この開口過程は、薄肉ポイントの領域内で薄肉ポイントを破壊することによって実施される。薄肉ポイントは、断裂するように生成され、従って、特に、接続デバイスを切断し、その結果として接続デバイスの領域内の壁部分が分離する(閉鎖要素が壁部分である)ことによって開口部が生成される。
【0072】
好ましくは、接続デバイスは互いに嵌合することができる。これは、接続デバイスの一方のものの一部又は一部分を他方の接続デバイスの内部又はその一部又は一部分内に配置又は嵌め込むことができることを意味する。特に、接続デバイスの一方のものの少なくとも1つの部分を他方の又は対応する接続デバイスの中に摺動する、入れる、嵌合する、又は別途導入することができる。
【0073】
接続デバイスは、特に、これらが(共通の)対称軸線及び/又は中心軸線に関して少なくとも部分的に、実質的に、及び/又は完全に互いに半径方向に重なるとき、又は一方の接続デバイスの内側部分が他方の接続デバイスの外側部分によって(完全に)囲まれるか又は覆われる(半径方向に)ときに互いに嵌合されたと見なされる。この場合に、接続デバイスによって取り囲まれ、かつ流体接続を形成する部分が周囲から分離されるように、接続デバイスは互いに対して好ましくは密封される。このシールは、好ましくは、水密、気密、及び/又は細菌密封のものである。それにより、流体接続が確立された後に細菌又は他の異物が入ることが防止される。
【0074】
本発明の意味の範囲の薄肉ポイントは、好ましくは、容器又は接続デバイスの壁の内側、特にベース領域内で薄い材料厚を有する領域である。従って、薄肉ポイントは、それに近い壁の材料厚よりも有意に薄く、例えば、5倍超又は10倍薄い材料厚を有する壁部分とすることができる。この場合に、薄肉ポイントは、負荷時に断裂するように好ましくは設計される。従って、薄肉ポイントの材料厚は、機械的負荷によって薄肉ポイントが断裂する程度まで低減される。この点に関して、薄肉ポイントは予め決められた破断ポイントである。薄肉ポイントは、好ましくは直線的であり、又は予め決められた破断線を形成するか又はそのものである。
【0075】
上述のように、薄肉ポイントは、少なくともいくつかの部分においてフィルムヒンジを形成することができる。これに関しては、材料厚は、薄肉ポイントの残余と異なる必要はなく、従って、材料厚は、少なくとも実質的に同じとすることができる。薄肉ポイントがフィルムヒンジを形成するか又は断裂するかに関する決定因子は、結合過程中のその上の負荷の形状及び/又は方向である。
【0076】
その結果として薄肉ポイントは、材料厚の低減からもたらされる材料脆弱性を有し、すなわち、薄肉ポイントは、好ましくは、開口部を生成するように又は流体接続を確立することができるように機械的に負荷が掛けられたときに破裂するような脆弱性を有する。結合過程では、剪断力で負荷が掛けられないか又は殆ど負荷が掛けられない薄肉ポイントの部分は、フィルムヒンジを好ましくは形成する。
【0077】
薄肉ポイントは、150μmよりも小さい(好ましい)又は100μm、好ましくは、70μmよりも小さく、特に50μmよりも小さく、及び/又は5μmよりも大きく、特に10μmよりも大きく、20μm又は50μm、特に好ましくは100μmよりも大きい材料厚を好ましくは有する。その結果として薄肉ポイントは、弱い力が作用されたときに分割(破裂)によって流体接続を確立するほど十分に脆弱にされ、かつ薄肉ポイントには、他方の接続デバイスの接続デバイス/ラムが薄肉ポイント上に作用していないときに容器の内容物が漏れ出ることを防止し、弱い衝撃の発生時に無傷のままに留まるほど十分に厚い材料厚が与えられる。
【0078】
本発明の意味の範囲のラムは、好ましくは、開口部を生成するように、特に閉鎖要素を押し開けるように、及び/又は薄肉ポイントが破裂するように薄肉ポイント上に開口効果を有するように設計されたデバイスである。この目的のために、本発明の意味の範囲のラムは、好ましくは、隆起状又はピン状であり、及び/又は結合過程中にラムが作用する接続デバイスの薄肉ポイント又は閉鎖要素に対して圧力又は剪断応力を作用することができるように配置かつ設計される。
【0079】
ラムは、刃先又はスパイクなどとして形成することができる分割デバイスを好ましくは含む。これに加えて、ラムは、圧力面を好ましくは含む。刃先及び圧力面は、ラムの別々の部分を形成することができる。ラムは、好ましくは、分割デバイスと圧力面の両方を担持する隆起である。原理的に、ラムは単体であるが、複数の部品で形成することもできる。しかし、分割デバイスと圧力面とを剛的に相互接続することが好ましい。しかし、好ましくは、分割デバイスと圧力面は、ラムと圧力面と分割デバイスとを形成する隆起によって接続される。
【0080】
これに代えて又はこれに加えて、ラムは、分割デバイスを持たない場合があり、むしろ単に閉鎖要素を(更に)押し開くように構成される。
【0081】
結合軸線に沿う移動は、好ましくは、螺旋状又は回転的ではない移動であり、少なくとも実質的又は専ら直線的及び/又は専ら軸線方向のものである。従って、接続デバイスは、好ましくは、少なくとも実質的に直線的に互いに挿入、嵌合、及び/又は差し込むことができる。
【0082】
本発明の意味の範囲では、圧力面は、好ましくは、対向接続デバイスを開口して開口部を拡幅するために、又は閉鎖要素を移動するために、及び/又は薄肉ポイントを断裂させるためにこの薄肉ポイントに力、特に剪断力を印加するためにこの接続デバイスの閉鎖デバイスを押圧するように設計かつ配置されたラムの面である。
【0083】
中実ヒンジとも呼ぶフィルムヒンジは、その領域内にピボット装着が与えられるように材料厚の低減によって材料の弾性変形が容易にされた一体部分の領域である。本発明では、フィルムヒンジは、薄肉ポイントによって好ましくは形成される。
【0084】
結合が発生したときに、接続デバイスは、特に、密封リップ、直近の隆起、及び/又は壁部分により、周囲に対して密封された2つの容器の内側チャンバの間の通路の向きに流体接続を好ましくは発生させる。この接続は、自己密封方式で、すなわち、いかなる別々の支援もなく、言い換えれば、接続デバイス自体により、及び/又は全自動で、付随的に、又は別々の段階の必要なく周囲に対して好ましくは密封される。
【0085】
特に好ましくは、周囲に対する無菌シールが生成され、従って、接続デバイスの組合せは、無菌方式で好ましくは自己密封する。この過程で生成される無菌シールは、周囲からの細菌又はウイルスのような病原菌の侵入を防ぐための障壁が形成され、病原菌が侵入及び/又は漏れ出ることが少なくとも実質的に防止されることを意味する。特に、接続デバイスの近接部分の間のシール、シールクリアランス、及び/又は接触圧は、いずれの潜在的な残存漏出も細菌又はウイルスのような病原菌の通過を阻止するか又は少なくともそれに対するバリケードを形成する最大断面を有するように設計される。
【0086】
本発明の意味の範囲では、流体接続は、好ましくは流体通路であり、すなわち、流体、特に、液体、ガス、又は流動可能な固体が貫流することを可能にするように設計されたデバイス又は配置である。特に、この接続は、周囲に対して又は通路から外方を向く通路を形成する壁の側に対して好ましくは(きつく)密封された貫流領域、接続、又はチャネルである。
【0087】
位置合わせされた部分は、好ましくは、同じ直線又は軸線上を延びる部分である。
【0088】
本発明の意味の範囲では、閉鎖要素は、好ましくは、特に、初期状態にあるときに内容物の散逸を防ぐために容器の内側チャンバを密封するが、容器の内容物が好ましくは容器の壁を通って漏れ出るか又は通過することを可能にするように容器を開くことができる壁の一部又は一部分である。従って、本発明の意味の範囲の閉鎖要素は、初期状態にあるときに容器を閉鎖し、開口状態にあるときに内側チャンバへのアクセスを可能にする。特に、この要素は、閉鎖キャップ又は板状部分などである。特に好ましくは、閉鎖要素は、薄肉ポイントによって周囲壁に接続された容器の壁部分である。
【0089】
本発明の更に別の態様、利点、及び特徴は、特許請求の範囲の範囲から及び図面に基づいて与えられる好ましい実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0090】
図1】接続が確立される前の互いに対して配置された接続デバイスを通る概略断面図である。
図2】第1の接続デバイスの概略斜視図である。
図3】第2の接続デバイスの概略斜視図である。
図4】結合の後でかつ流体接続が確立された状態で互いに対して配置された接続デバイスを通る概略断面図である。
図5】第1の接続デバイスのためのカバーキャップの斜視図である。
図6】第2の接続デバイスのためのカバーキャップの斜視図である。
図7】互いに挿入された図5及び図6に記載のカバーキャップを通る概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0091】
これらの図面では、等しい又は類似の部分に対して同じ参照番号を用いており、これらの部分の説明を繰り返さない場合であっても対応する利点及び特性を達成することができる。
【0092】
以下では、対応する又は適合する部分及び要素は、同じ数字であるがA又はBのいずれかの文字を有する数字で表示する。従って、別途指定しない限り、そのような対応する部分には、指定又は明言しない場合であっても同じ特徴及び特性が適用される。しかし、本発明のある一定の態様では他の部分が必要であり、及び/又はそれらに対して説明する場合に、対応する部分又は要素を両方の側に実施することが好適ではあるがそうしなければならないことを意味するわけではない。
【0093】
図1は、各々が内側チャンバ2A、2Bを形成する2つの容器3A、3Bを含む非結合状態にある本提案の容器システム1を通る概略断面図である。
【0094】
容器3A、3Bの各々は、接続デバイス4A、4B、特に第1の容器3Aの第1の接続デバイス4Aと、第2の容器3Bの第2の接続デバイス4Bとを含む。これらの接続デバイス4A、4Bは、図2及び図3に斜視図で示している。
【0095】
以下の一部の場合では、一方の接続デバイスだけに関して又は接続デバイス4A、4Bの一方のみを開く段階に関して以下に説明する。必要な構成要素及び効果のみを実施し、他の構成要素は実施形態に示される場合があるが省くことも可能である。例えば、容器3A、3Bの一方のみを密封し、接続デバイス4A、4Bによって開く又は開くことができる。
【0096】
しかし、下記で明示的に述べない場合であっても、各接続デバイス4A、4Bを対応する方式で設計する及び/又は対応する効果を達成することが好ましい。従って、明示的に特に断らない限り、第1の接続デバイス4A又はその一部に関して以下に与える説明に対応する説明は、好ましくは同じく又は相応に第2の接続デバイス4Bに適用され(任意的に)、その逆も同様である。しかし、これは、接続デバイス4A、4Bを対応する又は等しい方式で構成することが有利になる場合であってもそうしなければならないことを意味するわけではない。従って、基本的に、特定の状況で説明する特徴のみを他方の接続デバイス4A、4Bがそれに対応する特徴を持たない場合であっても実施することができる。
【0097】
接続デバイス4A、4Bは、周囲から遮断されて容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2Bを相互接続する連続流体接続を生成し、それによって内側チャンバ2A、2B内に保持することができる内容物を混合することができるように互いに結合することができる。言い換えれば、初期状態にあるときに、容器3A、3Bは、内容物が漏れ出ることができないように接続デバイス4A、4Bの領域内で好ましくは密封され、接続デバイス4A、4Bは、内側チャンバ2A、2Bが相互接続されて容器3A、3Bの間で内容物を交換することができるように結合によって容器3A、3Bの間の通路を形成することができる。
【0098】
原理的には、容器システム1は、容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2Bが相互接続されるように容器3A、3Bを接続デバイス4A、4Bによって結合することを可能にするように設計される。
【0099】
図1に記載の実施形態を参照すると、この結合は、互いに向う接続デバイス4A、4Bの相対移動によって達成され、接続デバイス4A、4Bの一方は薄肉ポイント5A、5Bを含み、この点が破裂し、それによって流体接続が確立されるようにこの点に対して他方の第2の接続デバイス4Bがそのラム6Bを用いて作用する。
【0100】
図示の例では、接続デバイス4A、4Bは、少なくとも実質的に同一又は類似に設計される。
【0101】
(各)薄肉ポイント5A、5Bは、初期状態で当該容器3A、3Bを密封するが、流体接続がそれを通して確立される又は与えられる開口部を生成するために当該薄肉ポイント5A、5Bを破裂させるように設計された容器3A、3Bの領域、特に壁部分を形成するか又はその境界を定める。
【0102】
接続デバイス4Aは、薄肉ポイント5Aを好ましくは含む。上述のように、薄肉ポイントは、開口部を取得するために破裂するほど十分に脆弱なものとすることができる。薄肉ポイントは、特に予め決められた破断点又は予め決められた破断線である。
【0103】
薄肉ポイント5Aは、その形状において、2つの少なくとも実質的に真っ直ぐな脚14Aの間に配置又は形成された先端7Aを含む。薄肉ポイント5Aは、好ましい又は特に簡単な方式で破裂又は断裂し、従って、第1の接続デバイス4Aを開くことを簡単にするので、先端7Aは、薄肉ポイント5Aの領域を生成するのに有利であることが実証されている。
【0104】
先端7Aは、薄肉ポイント5Aが方向の変化を受けるように、及び/又は真っ直ぐな脚の間に120°よりも小さい角度αAが形成されるように好ましくは形成される。しかし、約90°よりも大きい方向変化を有すること又は90°よりも小さい角度αAが形成されることがより好ましい。図示の例では、形成される角度αAは、50°よりも小さい及び/又は30°よりも大きく、特に約46°である。
【0105】
上述のように、同じことは、第2の接続デバイス4Bの先端7B及び/又は接続デバイス4Bの少なくとも実質的に真っ直ぐな脚14Bに好ましくは適用される。
【0106】
第2の接続デバイス4Bのラム6Bは、結合が生成されたときに先端7A上に作用することによって第1の接続デバイスの薄肉ポイント5Aを破裂させるように設計かつ配置された分割デバイス8Bを含む。
【0107】
ラム6Bは、好ましくは、隆起状及び/又は突出部分である。ラム6Bは、結合時に第1の接続デバイス4Aの薄肉ポイント5A上に押圧されてこの点を穿孔する、突き刺す、又は切り開くように好ましくは設計される。更に、ラム6Bは、結果として形成される開口部に配置されるように好ましくは設計される。従って、結合過程中に、ラム6Bは、第1の接続デバイス4Aの薄肉ポイント5Aによってそれまで形成又は閉鎖されていた領域を好ましくは貫通する。
【0108】
図示の例では、分割デバイス8Bは、スパイク及び/又は刃先として好ましくは形成される。この過程では、分割デバイス8Bは、特に形状及び/又はサイズに関して先端7Aの領域内の薄肉ポイント5Aに好ましくは対応し、それに対して相補的であり、又は対応する方式で形成される。
【0109】
同じことは、第1の接続デバイス4Aのラム6A又は分割デバイス8Aに好ましくは適用され、従って、第1の接続デバイス4Aのラム6Aの分割デバイス8Aは、結合が生成されたときに第2の接続デバイス4Bの薄肉ポイント5Bが第2の接続デバイス4Bの先端7Bに対する力の印加によって破裂するように好ましくは設計かつ配置される。
【0110】
更に、接続デバイス4A、4Bのうちの少なくとも一方、例えば、第1の接続デバイス4Aは、他方の第2の接続デバイス4Bのラム6Bによる力の印加によって破裂し、その結果として流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント5Aを含む。好ましくは、同じことは、図示の例では第1の接続デバイス4Aのラム6Aによる力の印加によって破裂し、その結果として流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント5Bを同じく含む第2の接続デバイスに適用される。
【0111】
特に好ましくは、接続デバイス4A、4B、薄肉ポイント5A、5B、及び/又はラム6A、6Bは、結合過程中に接続デバイスが特に他方の接続デバイス4A、4Bの薄肉ポイント5A、5B上に作用してそれを破裂させる接続デバイス4A、4Bのラム6A、6Bによって相互に開き、その結果として2つの接続デバイス4A、4Bが開かれ、容器の内側チャンバ2A、2Bの間に連続流体接続が得られるように設計される。
【0112】
薄肉ポイント5Aは、第1の接続デバイス4Aの好ましくは板状の閉鎖要素13Aを好ましくは取り囲む、より好ましくは、少なくとも実質的に完全に取り囲む。
【0113】
この過程では、閉鎖要素13Aは、好ましくは、少なくとも実質的に寸法的に安定及び/又は剛的である。閉鎖要素13Aは、薄肉ポイント5Aと同じ材料で生成することができ、特に薄肉ポイント5Aと一体形成することができ、薄肉ポイント5Aは、減少した材料厚の形態にある材料の脆弱性によって閉鎖要素13Aに対して陥没する。
【0114】
同じことは、第2の接続デバイス4Bの好ましくは板状の閉鎖要素13Bに好ましくは適用される。
【0115】
接続デバイス4A、4Bは、結合が生成されたときに第2の接続デバイス3Bのラム6Bが第1の接続デバイス4Aの閉鎖要素13A上に作用し、それによって薄肉ポイント5Aが先端7Aを始端として脚14Aに沿って破裂する、特に断裂するように好ましくは設計される。これに加えて、薄肉ポイント5Aは、好ましくは、最初に先端7Aの領域内で好ましくは分割デバイス8Bによって破裂し、次に、薄肉ポイント5Aが先端7Aから裂開することによって開口部が拡幅するようにラム6Bが閉鎖要素13A上に作用する。その結果として閉鎖要素13Aは徐々に切り離され、開口部が形成されて拡幅するように移動される。
【0116】
同じ接続デバイス4A、4B(下記で第1の接続デバイス4Aに基づいてより詳細に説明する)は、薄肉ポイント5Aと他方又は第2の接続デバイス4Bの薄肉ポイント5B上に作用するためのラム6Aとの両方を好ましくは含む。従って、独立に実施することもできる本発明のこの態様では、接続デバイス4A、4Bのうちの少なくとも一方には、ラム6A、6Bと薄肉ポイント5A、5Bとの両方が位置付けられ、他方の接続デバイス4A、4Bは、少なくとも薄肉ポイント5A、5Bを有するが、必ずしもラム6A、6Bを有するとは限らない(有することが好ましいが)。
【0117】
第1の接続デバイス4Aの薄肉ポイント5Aは、第1の接続デバイス4Aのラム6Aの一部を取り囲む部分9Aを好ましくは含む。好ましくは、薄肉ポイント5Aはラム6Aの形状に従い、その結果としてラム6Aの底部領域を取り囲む又は包み込むが、ラム6Aは、閉鎖要素13Aの基本形状の中に突出する。
【0118】
好ましくは、薄肉ポイント5Aは、ラム6Aの異なる側及び/又は閉鎖要素13Aの先端7Aと反対側の少なくともいくつかの部分に直線的に延びる。特に好ましくは、薄肉ポイント5Aの位置合わせされた部分10A、11Aがラム6Aの側部に隣接する。これらの部分は、ラム6Aを取り囲む部分9Aに直接に隣接する。部分10A、11Aは、互いに好ましくは位置合わせされ、従って、空間内で共通の真っ直ぐな線又は軸線上にある(アラインメント16Aとも呼ぶ)。
【0119】
薄肉ポイント5Aの位置合わせされた部分10A、11Aは、フィルムヒンジを好ましくは形成する。この形成は、薄肉ポイント5Aが破裂した後に閉鎖要素13Aが位置合わせされた部分10A、11A内で吊り下ったままに留まり、薄肉ポイント5Aを変形させることによってピボット的に装着されるか又はヒンジ留めされることによって提供される又は実施される。
【0120】
図示の例では、薄肉ポイント5Aは、先端7Aを始端として脚14Aに沿って位置合わせされた部分10A、11Aに近いコーナ12までしか断裂しない。しかし、ラム6Bが特に閉鎖要素13A上に作用する圧力は、他の領域内では過剰な剪断応力を生成するだけであり、位置合わせされた部分の中では薄肉ポイント5Aの形状に対して直角又は垂直に屈曲する屈曲線に沿う薄肉ポイント5Aの変形、特に歪曲を生成するに過ぎないことで薄肉ポイント5Aはそれ以上位置合わせされた部分10A、11A内に裂け入ることはない。
【0121】
図示の例では、位置合わせされた部分10A、11Aは、両方共に閉鎖要素13Aの先端7Aに対向し、かつラム6Aの側部に近い側に位置付けられる。しかし、原理的には、変形(図示せず)において、ラム6Aの位置とは関係なく、閉鎖要素13Aの先端7A又はコーナ12と反対側又は対向する側に又は薄肉ポイント5Aによって形成された基本形状の上に位置合わせされた部分10A、11Aを配置することも考えられる。
【0122】
位置合わせされた部分10A、11Aによって形成することができるか又はこれらを置換する1つだけの位置合わせされた部分10A、11Aを設けることも考えられる。しかし、好ましくは、位置合わせされた部分10A、11Aは、ラム6A又はそれを取り囲む部分9Aによって互いに分離される。
【0123】
図示の例では、薄肉ポイント5Aの先端7Aは、先端7Aの場所で薄肉ポイント5Aによって形成された平面の方向に薄肉ポイント5Aの残余よりも大きい幅又は延伸を有する。従って、薄肉ポイント5Aは、先端7Aの場所で大きい面積を有する。その結果として先端7Aの領域内では薄肉ポイント5Aを分割することが簡単である。
【0124】
先端7Aの領域内では、閉鎖要素13Aは、それが薄肉ポイント5Aに隣接する他の領域内よりも浅い薄肉ポイント5Aに対する角度を延びる面取り面を含む。これは、分割要素8Bをそれが結合中に閉鎖要素13Aと衝突することなく楔形状で形成することを可能にする。その結果として分割要素8B又はラム6Bでの十分な安定性を達成することができる。
【0125】
上記2つの脚14Aは、好ましくは、少なくとも実質的に同じ長さのものである。薄肉ポイント5A又は閉鎖要素13Aの基本形状は、先端7Aを始端とする同じ長さの脚14Aを有する三角形又は多角形とすることができる。
【0126】
閉鎖要素13Aが、閉鎖要素13Aの延伸の主平面と垂直に先端7Aとラム6Aとによって形成された平面に関して対称であることも好ましい。
【0127】
ラム6Aを取り囲む部分9Aを除く閉鎖要素13Aの基本形状又は薄肉ポイント5Aによって形成された基本形状は、先端7Aの反対側である平面側部を好ましくは含み、フィルムヒンジ又は位置合わせされた部分10A、11Aを形成する。
【0128】
図示の例では、ラム6は、細長、平面状、又は板状の隆起によって形成される。これは、材料の効率的な使用によって堅固な構成を生成することができる点で有利である。しかし、原理的には他のソリューションも考えられる。
【0129】
ラム6Aは、位置合わせされた部分10A、11Aのアラインメント16Aに対して横断方向に延びる長手軸線15Aを有する細長断面を好ましくは有する。言い換えれば、ラム6Aは、それが閉鎖要素13A又は薄肉ポイント5Aの基本形状の中に好ましくは突出する際に従う長手軸線15Aに沿って主延伸を有する好ましくは板状である。ラム6Aは、この基本形状に対して、好ましくは、閉鎖要素13A又は薄肉ポイント5Aが延びる面又は平面に対して直角に好ましくは突起又は突出する。
【0130】
ラム6Aは、すなわち、内側チャンバ2Aから外方を向く側で内側チャンバ2Aから外方を向く方向に好ましくは延びる。その結果としてラム6Bは、流体接続を確立するために接続デバイス4A、4Bが互いに対して移動するときに他方の接続デバイス4Bの薄肉ポイント5B上に作用することができる。
【0131】
ラム6Aを形成する隆起は、好ましくは、それぞれの接続デバイス4A、4Bを含む容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2Bから外方を向く側に開放端面を好ましくは有する。図示の例では、接続デバイス4A、4Bの各々は、容器3A、3Bのベースを形成する。ラム6A、6Bは、ベースから外部に突出するように形成され、特に上述の隆起によって形成される。
【0132】
ラム6A、6Bの開放端面は、一端に分割デバイス8A、8Bを形成するとともに他端に他方の接続デバイス4A、4Bの閉鎖要素13A、13Bを押し開けるための圧力面17A、17Bを形成する2つの開放端を有するV字形輪郭を好ましくは形成する。
【0133】
図1は、図2及び図3からの斜視図に関連して長手軸線15A、15Bが位置付けられてアラインメント16A、16Bに対して直角又は垂直に延びる断面平面に沿って取ったラム6A、6Bを通る断面図であり、これらの形状を明確に示している。
【0134】
図面により、分割要素8Bを始端として、ラム6Bは、楔形状にあり、かつ分割要素8A、8Bを圧力面17A、17Bから分離する溝の中に移行する。しかし、この点に関して、例えば、圧力面17A、17Bと分割要素8A、8Bとを別々に又は異なる形状に実施する他のソリューションも可能である。
【0135】
しかし、好ましくは、分割要素8A、8Bに近いラム6A、6Bの形状は、薄肉ポイント5A、5Bへの閉鎖要素13A、13Bの対応する移行によって結合過程中に分割要素8Aが閉鎖要素13A、13B上で予め支持されることなく薄肉ポイント5A、5Bに直接当たることを可能にするような楔形のものである。
【0136】
圧力面17Aは、他方の閉鎖デバイス4Bの対向閉鎖要素13Bに対して分割要素8Aを用いて可能になる場合よりも中心で力を印加することができるように配置かつ設計される。従って、圧力面17Aは、分割デバイス8Aよりも中心寄りに好ましくは配置され、すなわち、分割デバイス8Aは、薄肉ポイント5Bに対する初期破裂を生成することができ、圧力面17Aは、更に別の開口過程中に閉鎖要素13Bに対して力を印加し、それによって閉鎖要素13Bを分割デバイス8Aから持ち上げて離す。
【0137】
ラム6Aは、好ましくは固定である。特に、ラム6Aは、薄肉ポイント5Aの閉鎖要素13Aから外方を向く側に固定方式で保持される。言い換えれば、ラム6Aは、容器3Aのベース又は壁に好ましくは剛的に接続される。その結果としてラムは、結合過程中に容器3Aの壁に対して移動しない。それにより、接続デバイス4A、4Bを開くのに必要な圧力を与える安定性がもたらされる。
【0138】
結合が完了した状態で、それまで薄肉ポイント5Aの部分9Aによって囲まれていたラム6Aは、形成された開口部19Aの中に好ましくは突出する。下記ではこの段階を結合過程が完了した後の本提案の接続デバイス4A、4Bを通る概略断面図である図4に基づいてより詳細に説明する。この場合に、閉鎖デバイス13A、13Bの各々は、他方の又は対向する接続デバイス4A、4Bのラム6A、6Bによって押し開かれており、それによって開口部19A、19Bが形成されている。その結果として容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2Bの間の連続的な流体通路が生成される。
【0139】
結合過程は、図1に示す容器3A、3B又は接続デバイス4A、4Bの位置から接続デバイス4A、4Bが互いに向けて及び/又は軸線方向に互いの中に又は結合軸線20A、20Bに沿って移動(直線的に)されることで始まる。この場合に、結合軸線20A、20Bは、容器3A、3B及び/又は接続デバイス4A、4Bの中心軸線又は対称軸線に好ましくは対応している。
【0140】
上記のように、上述の態様は、好ましくは他方の接続デバイス4A、4Bにも適用される。特に、接続デバイス4A、4Bは、互いに対して相補的及び/又は類似であるように好ましくは形成される。
【0141】
この場合に、従って、2つの接続デバイス4A、4Bは、各々が薄肉ポイント5A、5B及びラム6A、6Bを有し、薄肉ポイント5A、5Bの各々は、他方の接続デバイス4A、4Bのラム6A、6Bによる力の印加によって破裂するか又は破裂させられるように設計され、その結果としてそれまで別々に密封されていた2つの容器3A、3Bを開くことによって流体接続を生成することができる。
【0142】
閉鎖要素13A、13B、薄肉ポイント5A、5B、及び/又はラム6A、6Bは、従って、少なくとも実質的に同じ形状を好ましくは有し、結合過程中には各々が他方の接続デバイス4A、4Bの対応する点に対して相互方式で作用する。その結果として容器3A、3Bは、結合過程中に接続デバイス4A、4Bの領域内で同時にかつ相互に開く。
【0143】
接続デバイス4A、4Bは、分割デバイス8A、8Bが他方の接続デバイス4A、4Bの薄肉ポイント5A、5Bの先端7A、7B上に作用し、すなわち、2つの薄肉ポイント5A、5Bが両方共に先端7A、7Bの領域内で少なくとも実質的に同時に破裂するように類似の方式で延びる薄肉ポイント5A、5Bと、対応する位置にあるラム6A、6Bとを好ましくは有する。接続デバイス4A、4Bに対する開口過程は、従って、接続デバイス4A、4Bが互いに力を相互に印加することにより、対応する同一に形成された手段と少なくとも実質的に同時にかつそれと同一に相対移動によって行われる。
【0144】
好ましくは、接続デバイスは、上述のように、容器3A、3B及び/又は接続デバイス4A、4Bが互いに対して予め定められた向きにあるときに容器3A、3Bの中心軸線及び/又は接続デバイス4A、4Bの中心軸線を好ましくは形成する結合軸線20A、20Bに沿って移動することによる以外は互いに結合することができない。この目的のために、接続デバイス4A、4Bは、容器3A、3Bが互いに対して1つの予め定められた向き又は上記の予め定められた向きにあるときだけこれらを互いに結合することを可能にし、別々に向けられたときに互いに結合することを可能にしない相補的な又は対応するガイド21A、21B、22A、22Bを好ましくは含む。
【0145】
一例として、図2及び図3において特に明確に見ることができるように、ガイド21Aとして溝、及びガイド21Bとして隆起が設けられ、これらは、互いに対する接続デバイス4A、4Bの向きが固定されるように互いに対応している。
【0146】
図示の例では、対応する溝と隆起の各々は、接続デバイス4A、4Bの周囲上(この例では第2の接続デバイス4Bの外周線上)に位置付けられる。これらの溝及び隆起又は他の基本的に可能な方位デバイスは、上述の向きを強制する。この向きでは、分割要素8A、8Bは、結合移動中に薄肉ポイント5A、5Bの先端7A、7Bに当たる。これに加えて、ラム6A、6Bは、主延伸に関して共通平面に好ましくは位置付けられるが、結合軸線20A、20Bに沿う結合移動中に互いに衝突しない。これに加えて、薄肉ポイント5A、5Bは、互いに対して鏡像で又は反転して好ましくは延びる。
【0147】
言い換えれば、予め定められた向きでは、薄肉ポイント5A、5Bの投影は、結合軸線20A、20Bに沿って互いに対して鏡像を延び、及び/又はラム6A、6Bの投影は、結合軸線20A、20Bに沿って少なくとも実質的に接触しないように互いからオフセットされる。従って、互いに向う接続デバイス4A、4Bの結合移動中に、ラム6A、6Bは、少なくとも開口部が形成されるまで又は流体接続が確立されるまで接触することなく互いを越して摺動する。
【0148】
接続デバイス4A、4Bは、(専ら)直線的に又は軸線方向に互いの中に好ましくは挿入することができる。この場合に、接続デバイス4A、4B又はこれらのデバイスを含む容器3A、3Bは、図1に示す結合軸線20A、20Bに沿って互いの中に挿入することができる。
【0149】
この場合に、互いに対して相対的な容器3A、3B又は接続デバイス4A、4Bの結合軸線20A、20Bに関する回転の向きは、ガイド手段21A、21Bによって好ましくは事前設定される。追加のガイド手段22A、22Bは、結合軸線又は中心軸線と同心の湾曲部分を含む隆起の形態に実施され、第2の部分は、少なくとも実質的に半径方向に延びる。
【0150】
接続デバイス4A、4Bのこれらの追加のガイド手段22A、22Bは、結合過程中にこれらが互いに当接し、従って接合されるように好ましくは配置かつ設計される。半径方向に延びる部分は、事前設定された向き又は予め定められた向きと比較して結合軸線20A、20Bの周りに180°回転された向きにあるときに接続デバイス4A、4Bが結合軸線20A、20Bに沿って互いに向けて移動することを防止するように設計することができる。
【0151】
更に、図示の例での容器3A、3Bは、ボトルとして、特に好ましくはバイアルとして形成される。これは、容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2B内に保持されて流体接続が確立された状態で混合される物質S1、S2の接続デバイス4A、4Bによって形成された混合物を従来方式で取り出すことができる点で有利である。
【0152】
容器3A、3Bのうちの少なくとも一方は、図示の例では隔壁によって形成された取り出し開口部23A、23Bを好ましくは有する。図示の例では、2つの容器3A、3Bの各々には、接続デバイス4A、4Bに加えて取り出し開口部23A、23Bが位置付けられる。しかし、これは必須ではない。異なる取り出し開口部23A、23Bを設けることができる。
【0153】
例えば、内容物、すなわち、容器3A、3Bの内容物の混合物を特に用量毎に部分的又は徐々に取り出すために、密封された取り出し開口部23A、23Bの形態にある隔壁は、注射針(図示せず)を用いて突き刺すことができる。
【0154】
一変形では、取り出し開口部23A、23Bは、自動注入器又は自己充填シリンジのような注入器内に挿入されるのに適切とすることができ、容器3A、3Bの内容物の混合物は、少なくとも一方の取り出し開口部23A、23Bを通して自動的に取り出される。
【0155】
接続デバイス4A、4Bは、周囲に対して密封されたシール、特に好ましくは、気密シール、液密シール、及び/又は無菌シール、特に細菌密封シールを生成するように好ましくは設計される。
【0156】
図示の例では、接続デバイス4A、4Bは、互いに適合する密封デバイス24A、24B、特に、ベース18A、18B、薄肉ポイント5A、5B、及び/又は閉鎖要素13A、13Bと一体形成された接続デバイス4A、4Bの密封部分に起因して周囲に対して適切に密封された通路を結合中に形成するのに適している。図示の例では、密封デバイス24は、互いの中に摺動されたときに適切なシールが生成されるように互いに対応する壁部分、周囲密封面、密封リップ、及び/又は好ましくは周囲隆起である。これに代えて又はこれに加えて、他の密封手段、例えば、接続デバイス4A、4Bが互いに対して密封され、その結果として容器3A、3B又はその内側チャンバ2A、2Bの間に周囲に対して密封された通路が位置付けられるように結合中に接続デバイス4A、4Bの間に置かれる又は配置される密封リングを設けることができる。
【0157】
接続デバイス4A、4Bは、密封デバイス24A、24Bの領域内に結合中に又はその後に接続デバイス4A、4Bを互いに対して保持するための固定手段を好ましくは含む。特に、これらの固定手段は、結合の結果として接続デバイス4A、4Bを互いに好ましくは解除不能方式でラッチするためのラッチ手段である。
【0158】
図4は、周囲の周りに互いに緊密に当接する密封デバイス24A、24Bを明確に示している。同様に、接続状態にあるときに互いに密封当接する外壁により、これに加えて、当接する環状の密封カラー25A、25Bによって第2の密封平面が形成されることにより、二重シールが好ましくは生成されることを見ることができる。密封カラー25A、25Bは、結合軸線20A、20Bの周りに少なくとも実質的に環状であることによって好ましくは形成される。密封カラー25A、25Bは、結合軸線20A、20Bの周りに少なくとも実質的に環状であることによって好ましくは形成される。密封カラー25A、25Bは、好ましくは、その各々が接続デバイス4A、4Bの一方の一部を形成する。これに加えて、密封カラー25A、25Bは、結合中に密封カラー25A、25Bの一方のものの半径方向内側が他方の密封カラー25A、25Bの半径方向外側とシールを生成するように接触又は当接するように設計される。密封カラー25A、25Bは、スリーブの方式で互いの中に好ましくは摺動させることができ、これらのカラーは、それらが周囲で互いに完全に当接したときにこれらによって囲まれ、開口部が生成された後に通路を好ましくは形成する空間が密封されるように設計される。密封カラー25A、25Bは、好ましくは、その各々がベース18A、18B、薄肉ポイント5A、5B、及び/又は閉鎖要素13A、13Bと一体形成される。
【0159】
本発明の別の態様は、(各)接続デバイス4A、4Bを好ましくは無菌方式で覆う又は閉鎖するための1又は2以上のキャップ26A、26Bに関する。
【0160】
キャップ26A、26Bは、同じ1つの密封デバイス24A、24Bを少なくとも部分的に用いてキャップ26A、26Bを接続デバイス4A、4Bに密封接続し、それによって薄肉ポイント5A、5B、ラム6A、6B、及び/又は閉鎖要素13A、13Bの組合せを防止するように、接続デバイス4A、4Bを補完するように好ましくは形成される。
【0161】
キャップ26A、26Bの各々は、すなわち、密封デバイス24A、24B及び/又は密封カラー25A、25Bを好ましくは補完する密封面26A、26Bを含む。
【0162】
キャップ26A、26Bは、それらが配置されたときにそれらのキャップを接続デバイス4A、4Bに対する回転によるてこの作用によって外すことができるように接続デバイス4A、4Bのガイド22A、22Bと適合する又は補完するように形成されたガイドデバイス28A、28Bを好ましくは含む。
【0163】
特定の例では、これは、ガイドデバイス28A、28Bをその端面上で接続デバイス4A、4Bのガイド面29A、29Bに当接するように設計された隆起とすることによって達成される。ガイド22A、22Bは、その端面上に、例えば、結合軸線20A、20B又はキャップ26A、26Bと接続デバイス4A、4Bとによって共有される中心軸線の周りの接続デバイス4A、4Bに対する回転によるてこの作用によってキャップ26A、26Bを外すように回転中にガイドデバイス28A、28Bと相互作用するガイド面29A、29Bを好ましくは含む。
【0164】
ガイド面29A、29Bと共に、ガイドデバイス28A、28Bは、従って、接続デバイス4A、4Bに対してキャップ26A、26Bを回転させることによりキャップ26A、26Bをてこで外すためのレバー機構を好ましくは形成する。
【0165】
図7は、運送されているときに互いに挿入されたときのキャップ26A、26B(この場合は接続デバイス4A、4Bなし)を示している。この目的のために、キャップ26A、26Bは、互いに適合し、かつキャップ26A、26Bをそのベースにおいて好ましくはクランプ方式及び/又はラッチ方式で互いに対して保持することを可能にする末端プラグ要素30A、30Bを任意的に含む。このようにして、接続デバイス4A、4B又は容器3A、3Bは、その上に配置されたキャップ26A、26Bを用いて運送に向けてかつ流体接続が確立される前に互いに対して保持することができる。その結果、例えば1よりも多い容器システム1が同時に使用される場合に混同が防止される。
【0166】
図示の例では、ガイドデバイス28A、28Bは、追加のガイド22A、22B、特にその半径方向に延びる部分がラム6A、6Bとの衝突を防止するために(各)キャップ26A、26Bの回転移動を制限するように、追加のガイド22A、22B、特にその半径方向に延びる部分と補完又は適合するように形成される。特に、(各)追加のガイド22A、22Bは、(各)ガイドデバイス28A、28Bに対する止め具を形成する。
【0167】
独立に実施することもできる態様では、本発明はまた、本提案の容器システム1のための容器3A、3Bに関する。初期状態では、すなわち、結合前では、容器システム1の容器3A、3Bは、好ましくは別々であり、別々に提供され、又は少なくとも互いに分離されたものとすることができる。この関連において、この態様は、容器3A、3Bの一方に関する。
【0168】
独立に実施することもできる本発明の別の態様は、医薬品、特に混合ワクチンを生成するための本提案の容器システム1の用法に関する。
【0169】
この場合に、第1の容器3Aは、その内側チャンバ2A内に第1の物質S1、特に第1の疾患に対する第1のワクチンを含み、容器システム1の第2の容器3Bは、第2の物質S2、特に第1のものとは異なる第2の疾患に対する第2のワクチンを含む。更に、2つの容器3A、3Bの各々は、物質S1、S2を混合するために容器3A、3Bの間に流体接続を確立し、それによって容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2Bを流体連通に向けて相互接続するための本提案の用法に使用される接続デバイス4A、4Bを含む。その結果、2つの物質S1、S2が両方共にワクチンである場合に、混合ワクチンを形成することができる。
【0170】
内側チャンバ2A、2Bに配置された少なくとも一方の物質S1、S2が医薬活性成分を含み、流体接続を通じた物質S1、S2の移送の結果として物質S1、S2を混合することによって薬剤を形成することも同じく好ましい。このようにして、医薬品、特に混合ワクチンを使用直前に生成することができ、これは、結果が、すなわち、混合物質が長期にわたって安定ではない場合に特に有利である。
【0171】
独立に実施することもできる本発明の別の態様は、特にブタサーコウイルス病(PCVD)及び/又は家畜地方病性肺炎(EP)、又はブタサーコウイルスによる感染及び/又はマイコプラズマ菌株、特にマイコプラズマハイオニューモニエの細菌による感染に対する免疫性を与えるために、好ましくは、ブタサーコウイルス病(PCVD)及び家畜地方病性肺炎(EP)に対する免疫性、又はブタサーコウイルス、特にブタサーコウイルス2型による感染、及びマイコプラズマ菌株、特にマイコプラズマハイオニューモニエの細菌による感染に対する免疫性を与えるためのワクチンを生成及び/又は提供するための好ましい本提案の容器システム1の用法に関する。
【0172】
この目的のために、第1の本提案の容器3Aは、第1の物質S1として第1の出発物質を含むことができ、第2の本提案の容器3Bは、第2の物質S2として第2の出発物質を含むことができる。出発物質は、異なる疾患に対するワクチンとすることができ、又は異なる疾患に対するワクチンを含むことができる。
【0173】
第1の出発物質は、マイコプラズマワクチン又はマイコプラズマ抗原及びサーコウイルスワクチン又はサーコウイルス抗原(及び任意的に追加の物質)からの1つの第1の成分のみを含むことが特に好ましい。従って、第1の出発物質は、マイコプラズマワクチン又は1又は2以上のマイコプラズマ抗原を含み、又はこれに代えて、サーコウイルスワクチン又は1又は2以上のサーコウイルス抗原を含むことができる。特に、出発物質が合わせられたときに長期にわたっては安定しない場合に、第1の出発物質は、第2の出発物質から好ましくは分離される。第2の出発物質は、マイコプラズマワクチン又は1又は2以上のマイコプラズマ抗原、及びサーコウイルスワクチン又は1又は2以上のサーコウイルス抗原(及び任意的に追加の物質)からの他方の成分のみを含む。従って、第1の出発物質がマイコプラズマワクチン又は1又は2以上のマイコプラズマ抗原を含む場合に、第2の出発物質は、サーコウイルスワクチン又は1又は2以上のサーコウイルス抗原を含み、又はその逆も同様である。
【0174】
マイコプラズマワクチンは、マイコプラズマハイオニューモニエの弱毒化及び/又は不活性化された細菌、細菌断片、又は組み換え部分を含むことができるが、少なくとも1又は2以上のマイコプラズマハイオニューモニエ抗原を含む。好ましくは、マイコプラズマハイオニューモニエ抗原は、菌株Jのマイコプラズマハイオニューモニエに由来するか又は不活性化マイコプラズマハイオニューモニエ細菌がJ菌株細菌である。これに加えて、マイコプラズマワクチンは、Ingelvac(登録商標)MycoFlex(米国ミズーリ州セントジョセフ所在のBoehringer Ingelheim Vetmedica Inc)、Porcilis M.hyo、Myco Silencer(登録商標)BPM、Myco Silencer(登録商標)BPME、Myco Silencer(登録商標)ME、Myco Silencer(登録商標)M、Myco Silencer(登録商標)Once、Myco Silencer(登録商標)MEH(全てが米国ミルスボロ所在のIntervet Inc.からのものである)、Stellamune Mycoplasma(米国ニューヨーク州ニューヨーク所在のPfizer Inc.)、Suvaxyn Mycoplasma、Suvaxyn M.hyo、Suvaxyn MH-One(全てが米国カンザス州オーバーランドパーク所在の以前のFort Dodge Animal Health、現在のPfizer Animal Healthからのものである)というワクチンのうちの1つとすることができ、又はマイコプラズマハイオニューモニエ抗原は、上述のワクチンのうちの1つに含有された抗原とすることができる。
【0175】
サーコウイルスワクチンは、弱毒化及び/又は不活性化されたブタサーコウイルス、好ましくは、2型、特に2型のOFR2蛋白質を含むことができる。生体外細胞培養において好ましくは発現し、そこから得られたブタサーコウイルス2型の組み換え発現OFR2蛋白質を使用するのが特に好ましい。ブタサーコウイルス2型からのOFR2蛋白質の例は、国際公開第2006/072065号、並びに他の文献に記載されている。これらの蛋白質は、有効なワクチン接種に対して特に有利であることが実証されている。更に、サーコウイルスワクチンは、Ingelvac(登録商標)CircoFLEX(米国ミズーリ州セントジョセフ所在のBoehringer Ingelheim Vetmedica Inc)、CircoVac(登録商標)(フランス国リヨン所在のMerial SAS)、CircoVent(米国デラウェア州ミルスボロ所在のIntervet Inc.)、又はSuvaxyn PCV-2 One Dose(登録商標)(米国カンザス州カンザスシティ所在のFort Dodge Animal Health)というワクチンのうちの1つとすることができ、又はサーコウイルス抗原は、上述のワクチンのうちの1つに含有された抗原とすることができる。
【0176】
サーコウイルスワクチンは、OFR2を含む場合に、投与される用量毎に2μgと150μgの間、好ましくは、2μgと60μgの間、より好ましくは、2μgと50μgの間、より好ましくは、2μgと40μgの間、より好ましくは、2μgと30μgの間、より好ましくは、2μgと25μgの間、より好ましくは、2μgと20μgの間、より好ましくは、4μgと20μgの間、より好ましくは、4μgと16μgの間のOFR2蛋白質を好ましくは含有する。サーコウイルスワクチンは、1mlのワクチンが1用量に対応するように好ましくは生成及び調製される。特に、サーコウイルスワクチンは、2μg/mlよりも多く、好ましくは、4μg/mlよりも多く及び/又は150μg/mlよりも少なく、好ましくは、60μg/ml、50μg/ml、40μg/ml、30μg/ml、又は25μg/mlより少なく、特に20μg/mlよりも少ない量のOFR2蛋白質を含むことができる。これは、信頼性の高い投与に寄与する。
【0177】
それが不活性化マイコプラズマ細菌、好ましくは、不活性化マイコプラズマハイオニューモニエ細菌を含有する場合に、マイコプラズマワクチンは、投与される用量毎に103と109の間のコロニー形成単位(CFU)、好ましくは、104と108の間のCFU、より好ましくは、105と106の間のCFUを好ましくは含有し、細菌が不活性化される前に適切なCFUレベルが設定される。マイコプラズマワクチンは、1mlのワクチンが1用量に対応するように好ましくは生成及び調製される。特に、マイコプラズマワクチンは、特に細菌が不活性化される前に103CFU/mlよりも多く、好ましくは、104CFU/mlよりも多く、特に105CFU/mlよりも多く、及び/又は109CFU/mlよりも少なく、好ましくは、108CFU/mlよりも少なく、特に107CFU/mlよりも少なく又は106CFU/mlの不活性化マイコプラズマ細菌、好ましくは、不活性化マイコプラズマハイオニューモニエ細菌を含むことができる。
【0178】
出発物質及び/又はワクチン又は混合ワクチンのうちの少なくとも1つは、アジュバント、好ましくは、ポリマーアジュバント、特にカルボマーを含むことができる。好ましくは、2つの出発物質のうちの少なくとも1つ又は厳密に1つ、好ましくは両方の出発物質は、投与される用量毎に500μgから5mg、好ましくは、750μgから2.5mg、より好ましくは、約1mgの量のアジュバントを含有する。出発物質は、1mlの出発物質が1用量に対応するように好ましくは生成及び調製される。アジュバント、好ましくは、カルボマーのようなポリマーアジュバントの使用は、免疫性付与の有効性及び作用持続時間に関して特に有利であることが実証されている。しかし、代替及び/又は追加のアジュバントを使用することが可能である。
【0179】
図1から図4に破線を用いて示す更に別の実施形態では、圧力面17A’、17B’、17A’’、17B’’を有する代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’を(対向)接続デバイス4A、4Bの閉鎖要素13A、13B(代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’から外方を向く)を開口方向に押すために設けることができる。
【0180】
これらの代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’又は代替又は追加の圧力面17A’、17B’、17A’’、17B’’の機能は、上述のラム6A、6Bと同様であり、従って、以上の説明を参照されたい。しかし、代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’は、好ましくは分割デバイスを持たず、閉鎖要素13A、13Bを(継続的に)押し開けるようにしか構成されず、それは、これに代えて又はこれに加えて上述のように圧力面17A、17Bによって行うことができる。
【0181】
上述の圧力面17A、17Bは、すなわち、回避されるか又はその高さをそれぞれの接続デバイス4A、4Bの開口面積に対して低減するかのいずれかとすることができ、又は単純に先に解説したものと同じか又は類似とすることができる。
【0182】
描いた実施形態では、代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’は、薄肉ポイント5A、5Bの横でコーナ12A、23Bの近くに位置付けられ、接続デバイス4A、4Bを接続する段階中に、最初に薄肉ポイント5A、5Bを分割デバイス8A、8Bによって破裂させた後に結合軸線20A、20Bに沿って互いに向う接続デバイス4A、4Bの前進移動によって代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’が他方の/対向接続デバイス4A、4Bの閉鎖要素13A、13Bと接触し、より大きい開口断面を達成するために接続デバイス4A、4Bを開くように閉鎖要素13A、13Bを開口方向に移動するような形状を有する。
【0183】
代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’は、好ましくは、少なくとも接続デバイス4A、4Bが依然として閉鎖している初期位置で薄肉ポイント5A、5B又は閉鎖要素13A、13Bが配置されている平面に対して実質的に垂直に延びる棒の形態に実現される。
【0184】
代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’は、好ましくは、それらの開放端面によって形成することができる圧力面17A’、17B’、17A’’、17B’’が他方の/対向する接続デバイス4A、4Bの閉鎖要素13A、13B、すなわち、それぞれの代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’がそこでは固定されていない接続デバイス4A、4Bの閉鎖要素13A、13B上に作用するように配置及び成形される。
【0185】
代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’は、好ましくは、閉鎖要素13A、13Bから外方を向く薄肉ポイント5A、5Bの側に固定的に配置される。特に、代替又は追加のラム6A’、6B’、6A’’、6B’’は、薄肉ポイント5A、5Bを取り囲むハウジング又は装着部分に固定されるか又はそれとワンピースに接続される。
【0186】
本発明の様々な態様は、孤立に又は組合せに実施することができ、異なる組合せは、それら独自で有利である可能性がある。
【0187】
本発明の更に別の態様は、以下の通りである。
【0188】
1.各々が内側チャンバ2A、2Bを形成する少なくとも2つの容器3A、3Bを含む容器システム1であって、容器3A、3Bの各々が、接続デバイス4A、4B、特に第1の容器3Aの第1の接続デバイス4Aと第2の容器3Bの第2の接続デバイス4Bとを含み、接続デバイス4A、4Bが、周囲から遮断されて容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2Bを相互接続する連続流体接続を生成し、それによって内側チャンバ2A、2B内に保持することができる内容物を混合することができるように互いに結合することができ、第1の接続デバイス4Aが、第2の接続デバイス4Bのラム6Bによる力の印加によって破裂し、その結果として流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント5Aを含み、薄肉ポイント5Aが、その形状において、2つの少なくとも実質的に真っ直ぐな脚14Aの間に先端7Aを含み、ラム6Bが、結合が生成されたときに先端7A上に作用することによって薄肉ポイント5Aを破裂させるように設計かつ配置された分割デバイス8Bを含み、第1の接続デバイス4Aが、薄肉ポイント5Aと、第2の接続デバイス4Bの薄肉ポイント5B上に作用するためのラム6Aとの両方を含み、第1の接続デバイス4Aの薄肉ポイント5Aが、第1の接続デバイス4Aのラム6Aの一部を取り囲む部分9Aを含み、及び/又は接続デバイス4A、4Bの各々が、周囲薄肉ポイント5A、5Bによって境界が定められた閉鎖要素13A、13Bを含み、かつ分割デバイス8A、8Bと、それとは別々に生成された圧力面17A、17Bとを有するラム6A,6Bを含み、第1の接続デバイス4Aの分割デバイス8Aが、結合が生成されたときに第2の接続デバイス4Bの薄肉ポイント5Bに対して薄肉ポイントが破裂するように作用するように配置かつ設計され、第2の接続デバイス4Bの分割デバイス8Bが、結合が生成されたときに第1の接続デバイス4Aの薄肉ポイント5Aに対して薄肉ポイントが破裂するように作用するように配置かつ設計され、第1の接続デバイス4Aの圧力面17Aが、結合が生成されたときに第2の接続デバイス4Bの閉鎖要素13Bを押し開けるように配置かつ設計され、かつ第2の接続デバイス4Bの圧力面17Bが、結合が生成されたときに第1の接続デバイス4Aの閉鎖要素13Aを押し開けるように配置かつ設計される容器システム1。
【0189】
2.薄肉ポイント5Aの真っ直ぐな位置合わせされた部分10A、11Aが、ラム6Aの異なる側に隣接することを特徴とする態様1に記載の容器システム。
【0190】
3.薄肉ポイント5Aの位置合わせされた部分10A、11Aが、薄肉ポイント5Aが破裂した後に閉鎖要素13Aをピボット的に装着するフィルムヒンジを形成することを特徴とする態様2に記載の容器システム。
【0191】
4.位置合わせされた部分10A、11Aが、先端7Aから外方を向く側に配置され、及び/又は位置合わせされた部分10A、11Aと先端7Aが、両側に配置されることを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0192】
5.結合が完了した状態で、最初に薄肉ポイント5Aによって囲まれていたラム6Aの部分9Aが、結合の結果として形成された開口部19Aの中に突出することを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0193】
6.ラム6Aの周りの領域内を除いて、薄肉ポイント5Aが、奇数個のコーナ12A、12Bを好ましくは有する多角形の方式で、特に好ましくは少なくとも実質的に三角形の方式で延びることを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0194】
7.薄肉ポイント5Aが、好ましくは、板状の閉鎖要素13Aを少なくとも実質的に完全に取り囲み、好ましくは、接続デバイス4A、4Bが、結合時に、第2の接続デバイス3Bのラム6Bが第1の接続デバイス4Aの閉鎖要素13Aに対して薄肉ポイント5Aが先端7Aを始端とする薄肉ポイント5Aの形状の2つの脚14Aに沿って破裂するように作用するように設計されることを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0195】
8.ラム9Aが、細長断面を有する隆起によって形成され、その長手軸線15Aが、位置合わせされた部分10A、11Aのアラインメント16Aに対して横断方向に延び、及び/又は隆起が、開放端面上に、分割デバイス8Aを一端上に形成するとともに第2の接続デバイス4Bの閉鎖要素13Bを押し開けるための圧力面17Aを他端上に形成する2つの開放端を有するV字形輪郭を有することを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0196】
9.ラム6Aが、閉鎖要素13Aから外方を向く薄肉ポイント5Aの側に固定方式で保持されることを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0197】
10.接続デバイス4A、4Bが、互いに補完する及び/又は類似であるように形成され、2つの接続デバイス4A、4Bが、好ましくは、その各々が薄肉ポイント5A、5Bとラム6A、6Bとを有し、薄肉ポイント5A、5Bの各々が、他方の接続デバイス4A、4Bのラム6A、6Bによる力の印加によって破裂するように設計され、その結果として、それまで別々に密封されていた2つの容器3A、3Bを開くことによって流体接続を確立することができることを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0198】
11.接続デバイス4A、4Bが、互いに類似の方式で延びる薄肉ポイント5A、5Bと、対応する位置にあるラム6A、6Bとを含むことを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0199】
12.接続デバイス4A、4Bが、それらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ容器3A、3B及び/又は接続デバイス4A、4Bの中心軸線を好ましくは形成する結合軸線20A、20Bに沿って移動することによって互いに結合することができ、接続デバイス4A、4Bが、それらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ容器3A、3Bを互いに結合することを可能にし、別々に向けられたときに互いに結合することを可能にしない補完ガイド21A、21B、22A、22Bを好ましくは含むことを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム。
【0200】
13.予め定められた向きで、薄肉ポイント5A、5Bの投影が、結合軸線20A、20Bに沿って互いに対して鏡像を延び、及び/又は予め定められた向きで、ラム6A、6Bの投影が、結合軸線20A、20Bに沿って接触しないように互いからオフセットされることを特徴とする態様12に記載の容器システム。
【0201】
14.第1の容器3Aが、第1の物質S1、特に第1の疾患に対する第1のワクチンを含み、第2の容器3Bが、第2の物質S2、特に第1のものとは異なる第2の疾患に対する第2のワクチンを含み、容器3A、3Bのうちの少なくとも一方が取り出し開口部23A、23Bを含み、容器3A、3Bの各々が、物質混合物を生成するために、特に異なる疾患に対するワクチンを同時に接種するための混合ワクチンを生成するために容器3A、3Bの間に流体接続を確立するための接続デバイス4A、4Bを含み、容器3A、3Bが、物質S1、S2が混合されて特に混合ワクチンを形成するように接続デバイス4A、4Bを用いて互いに流体連通にもたらされることを特徴とする先行態様のいずれかに記載の容器システム1の用法。
【0202】
15.2つの容器3A、3Bを含む容器システム1のための容器3A、3Bであって、容器3A、3Bの各々が、互いに別々の接続デバイス4A、4Bを含み、接続デバイス4A、4Bが、結合軸線20A、20Bに沿って互いに向けて移動することにより、周囲から遮断されて容器3A、3Bの内側チャンバ2A、2Bを相互接続する連続流体接続を生成し、それによって内側チャンバ2A、2B内に保持することができる内容物を混合することができるように互いに結合することができ、容器3A、3Bが、それらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけこれらを互いに結合することを可能にし、別々に向けられたときに互いに結合することを可能にしないガイド22A、22Bを含み、容器3A、3Bが、キャップ26A、26Bによって覆われ、ガイド22A、22Bが、キャップ26A、26Bの回転移動を防止又は制限し、及び/又はガイド22A、22Bが、キャップ26A、26Bを容器3A、3Bに対して回転させることによってキャップ26A、26Bが容器3A、3Bから離れるようにキャップ26A、26Bをそれにわたって移動することができる又は移動されるガイド面を形成する容器3A、3B。
【0203】
参照番号のリスト
1 容器システム
2A、2B 内側チャンバ
3A、3B 容器
4A 接続デバイス
4B 接続デバイス
5A、5B 薄肉ポイント
6A、6B ラム
6A’、6B’ ラム
6A’’、6B’’ ラム
7A、7B 先端
8A、8B 分割デバイス
9A、9B 部分
10A、10B 位置合わせされた部分
11A、11B 位置合わせされた部分
12A、12B コーナ
13A、13B 閉鎖要素
14A、14B 脚
15A、15B 長手軸線
16A、16B アラインメント
17A、17B 圧力面
17A’、17B’ 圧力面
17A’’、17B’’ 圧力面
18A、18B ベース
19A、19B 開口部
20A、20B 結合軸線
21A、21B ガイド
22A、22B ガイド
23A、23B 取り出し開口部
24A、24B 密封部分
25A、25B 密封カラー
26A、26B キャップ
27A、27B 密封面
28A、28B ガイドデバイス
29A、29B ガイド面
30A、30B プラグ要素
S1、S2 物質
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器システム(1)であって、
各々が内側チャンバ(2A、2B)を形成する少なくとも2つの容器(3A、3B)、
を含み
前記容器(3A、3B)の各々が、最初に閉鎖されている接続デバイス(4A、4B)、特に第1の容器(3A)の第1の接続デバイス(4A)と第2の容器(3B)の第2の接続デバイス(4B)とを含み、
前記接続デバイス(4A、4B)は、結合が、周囲から遮断された連続流体接続であって、前記内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように前記容器(3A、3B)の該内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する前記連続流体接続を生成するように、互いに結合することができ、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記第2の接続デバイス(4B)のラム(6B)による力の印加を通して破裂し、その結果として前記流体接続を確立することができるように設計された薄肉ポイント(5A)を含み、
その形状において、前記薄肉ポイント(5A)は、2つの少なくとも実質的に真っ直ぐな脚(14A)の間に先端(7A)を含み、前記ラム(6B)は、前記結合が生成されるときに該先端(7A)上に作用することによって該薄肉ポイント(5A)を破裂させるように設計かつ配置された分割デバイス(8B)を含む、
ことを特徴とする容器システム(1)。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器システム(1)であって、
第1の内側チャンバ(2A)を形成し、最初に閉鎖されている第1の接続デバイス(4A)を含む第1の容器(3A)と、
第2の内側チャンバ(2B)を形成し、最初に閉鎖されている第2の接続デバイス(4B)を含む第2の容器(3B)と、を含み、
前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)は、結合が、周囲から遮断された連続流体接続であって、前記第1及び第2の内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように前記第1及び第2の内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する前記連続流体接続を生成するように、互いに結合することができ、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記第2の接続デバイス(4B)の第2のラム(6B)による力の印加を通して破裂して第1の閉鎖要素(13A)を部分的に切り離し、その結果として第1の開口部(19A)を形成することができるように設計された第1の薄肉ポイント(5A)を含み、
前記第2の接続デバイス(4B)は、前記第1の接続デバイス(4A)の第1のラム(6A)による力の印加を通して破裂して第2の閉鎖要素(13B)を部分的に切り離し、その結果として第2の開口部(19B)を形成することができるように設計された第2の薄肉ポイント(5B)を含み、
前記第1の薄肉ポイント(5A)は、共通の真っ直ぐな線に位置合わせされ前記第1のラム(6A)の異なる側部に隣接する第1の真っ直ぐな部分(10A、11A)を含み、
前記第2の薄肉ポイント(5B)は、共通の真っ直ぐな線に位置合わせされ前記第2のラム(6B)の異なる側部に隣接する第2の真っ直ぐな部分(10B、11B)を含み、
前記第1の真っ直ぐな部分(10A、11A)は、前記第1の薄肉ポイント(5A)が破裂した後に前記第1の閉鎖要素(13A)がそれによってピボット的に装着されるヒンジを形成し、
前記第2の真っ直ぐな部分(10B、11B)は、前記第2の薄肉ポイント(5B)が破裂した後に前記第2の閉鎖要素(13B)がそれによってピボット的に装着されるヒンジを形成し、
前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)の結合が完了した状態で、前記第1のラム(6A)が前記1の開口部(19A)の中に突出し、前記第2のラム(6B)が前記2の開口部(19B)の中に突出している、
ことを特徴とする容器システム(1)。
【請求項2】
前記第1の薄肉ポイント(5A)は、2つの真っすぐな脚(14A)と、該2つの真っすぐな脚(14A)の間の先端(7A)と、を含み、
前記第1の真っ直ぐな部分(10A、11A)は、前記先端(7A)から外方を向く側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の容器システム。
【請求項3】
前記第1のラム(6A)の周りの領域内を除いて、前記第1の薄肉ポイント(5A)は、多角形方式で延び、
前記第1のラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記第1の薄肉ポイント(5A)は、奇数個のコーナ(12A、12B)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容器システム。
【請求項4】
前記第1のラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記第1の薄肉ポイント(5A)は、に三角形方式で延び、及び/又は前記先端(7A)を通って該先端(7A)の反対側の該第1の薄肉ポイント(5A)の縁部を二分する対称平面を有することを特徴とする請求項3に記載の容器システム。
【請求項5】
前記第1の薄肉ポイント(5A)は、前記第1の閉鎖要素(13A)を取り囲み、
前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)は、結合時に前記第1の薄肉ポイント(5A)が前記先端(7A)から開始して該第1の薄肉ポイント(5A)の前記2つの脚(14A)に沿って破裂するように該第2の接続デバイス(4B)の前記第2のラム(6B)が該第1の接続デバイス(4A)の前記第1の閉鎖要素(13A)上に作用するように構成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の容器システム。
【請求項6】
容器システム(1)であって、
第1の内側チャンバ(2A)を形成し、最初に閉鎖されている第1の接続デバイス(4A)を含む第1の容器(3A)と、
第2の内側チャンバ(2B)を形成し、最初に閉鎖されている第2の接続デバイス(4B)を含む第2の容器(3B)と、を含み、
前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)は、結合が、周囲から遮断された連続流体接続であって、前記第1及び第2の内側チャンバ(2A、2B)に保持することができる内容物を混合することができるように前記第1及び第2の内側チャンバ(2A、2B)を相互接続する前記連続流体接続を生成するように、互いに結合することができ、
前記第1の接続デバイス(4A)は、前記第2の接続デバイス(4B)の第2のラム(6B)による力の印加を通して破裂して第1の閉鎖要素(13A)を部分的に切り離し、その結果として第1の開口部(19A)を形成することができるように設計された第1の薄肉ポイント(5A)を含み、
前記第2の接続デバイス(4B)は、前記第1の接続デバイス(4A)の第1のラム(6A)による力の印加を通して破裂して第2の閉鎖要素(13B)を部分的に切り離し、その結果として第2の開口部(19B)を形成することができるように設計された第2の薄肉ポイント(5B)を含み、
前記第1の薄肉ポイント(5A)は、前記第1の閉鎖要素(13A)を取り囲む2つの第1の真っ直ぐな脚(14A)及び第1の先端(7A)を含み、前記2つの第1の真っ直ぐな脚(14A)の間の距離は該2つの第1の真っ直ぐな脚(14A)がそれらの第1の端部から第2の端部に延びるにしたがって減少し、前記第1の先端(7A)は該2つの第1の真っ直ぐな脚(14A)の第2の端部を接続し、
前記第2の薄肉ポイント(5B)は、前記第2の閉鎖要素(13B)を取り囲む2つの第2の真っ直ぐな脚(14B)及び第2の先端(7B)を含み、前記2つの第2の真っ直ぐな脚(14B)の間の距離は該2つの第2の真っ直ぐな脚(14B)がそれらの第1の端部から第2の端部に延びるにしたがって減少し、前記第2の先端(7B)は該2つの第2の真っ直ぐな脚(14B)の第2の端部を接続し、
前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)は、結合時に、
前記第1の薄肉ポイント(5A)が前記第1の先端(7A)から開始して前記2つの第1の真っすぐな脚(14A)に沿って破裂するように、前記第2のラム(6B)が前記第1の閉鎖要素(13A)上に作用するとともに、
前記第2の薄肉ポイント(5B)が前記第2の先端(7B)から開始して前記2つの第2の真っすぐな脚(14B)に沿って破裂するように、前記第1のラム(6A)が前記第2の閉鎖要素(13B)上に作用するように構成される、
ことを特徴とする容器システム(1)。
【請求項7】
結合が完了した状態で、最初に前記第1の薄肉ポイント(5A)によって囲まれていた前記第1のラム(6A)は、該結合の結果として形成された前記第1の開口部(19A)の中に突出することを特徴とする請求項6に記載の容器システム。
【請求項8】
前記第1のラム(6A)の周りの領域内を除いて、前記第1の薄肉ポイント(5A)は、多角形方式で延び、
前記第1のラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記第1の薄肉ポイント(5A)は、奇数個のコーナ(12A、12B)を有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の容器システム。
【請求項9】
前記第1のラム(6A)の周りの前記領域内を除いて、前記第1の薄肉ポイント(5A)は、少なくとも実質的に三角形方式で延び、及び/又は前記第1の先端(7A)を通って該第1の先端(7A)の反対側である該第1の薄肉ポイント(5A)の縁部を二分する対称平面を有することを特徴とする請求項8に記載の容器システム。
【請求項10】
前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)は、該第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)の誘導式結合のためのガイド(21A、21B、22A、22B)を含み、該ガイド(21A、21B、22A、22B)は、該1及び第2の接続デバイス(4A、4B)が、それらが互いに対して予め定められた向きにあるときだけ結合されることを可能にし、及び/又は該ガイド(21A、21B、22A、22B)は、該第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)を結合中に直線的に誘導するように構成される、
ことを特徴とする請求項6に記載の容器システム(1)。
【請求項11】
前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)は、それらが前記予め定められた向きにあるときに該第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)の中心軸線を形成する結合軸線(20A、20B)に沿って移動することによってのみ互いに結合することができることを特徴とする請求項10に記載の容器システム。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の容器システム(1)の用法であって、
前記第1の容器(3A)が、第1の物質(S1)を含み、
前記第2の容器(3B)が、第2の物質(S2)を含み、
前記第1及び第2の容器(3A、3B)の少なくとも一方が、取り出し開口部(23A、23B)を含み、該第1及び第2の容器(3A、3B)が、物質混合物を生成するために該第1及び第2の容器(3A、3B)の間に流体接続を確立するための前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)をそれぞれ含み、
前記第1及び第2の容器(3A、3B)は、前記第1の物質(S1)及び第2の物質(S2)が混合されるように前記第1及び第2の接続デバイス(4A、4B)を用いて互いとの流体連通にもたらされる、
ことを特徴とする用法。
【外国語明細書】