(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022062094
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】ロボット、搬送装置、電子デバイスプロセスシステム、及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
B25J 9/06 20060101AFI20220412BHJP
H01L 21/677 20060101ALI20220412BHJP
【FI】
B25J9/06 D
H01L21/68 A
【審査請求】有
【請求項の数】32
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022007660
(22)【出願日】2022-01-21
(62)【分割の表示】P 2021005429の分割
【原出願日】2014-01-14
(31)【優先権主張番号】13/833,732
(32)【優先日】2013-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/762,063
(32)【優先日】2013-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/754,125
(32)【優先日】2013-01-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/825,162
(32)【優先日】2013-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514062448
【氏名又は名称】パーシモン テクノロジーズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PERSIMMON TECHNOLOGIES, CORP.
【住所又は居所原語表記】200 Harvard Mill Square Wakefield, MA 01880 US
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】ホシェク マルチン
(72)【発明者】
【氏名】ホフマイスター クリストファー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】所与の範囲の搬送用途のために必要な設置面積および作業空間容積が最小限に抑えられ、搬送時間が最小限に抑えられる基板搬送オートメーションを提供する。
【解決手段】駆動装置と、前記駆動装置に接続される第1のアームとを備える搬送装置である。前記第1のアームは、第1のリンクと第2のリンクとエンドエフェクタとを有し、前記第1のリンク、前記第2のリンク、前記エンドエフェクタは前記駆動装置から順に繋がっており、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクはそれぞれ異なる有効長を有する。前記第1のアームが伸長または収縮しているときに、前記エンドエフェクタが前記駆動装置に対して直線的にのみ動くことを可能にするべく、前記第2のリンクに対する前記エンドエフェクタの回転が制限される。回転を制限するために、複数のプーリ及び少なくとも一つのバンドを有するバンド駆動装置が設けられる。
【選択図】
図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
肩軸の周りに回動可能であり、第1の片持ち梁を有する第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能であり、第2の片持ち梁を有する第2の上腕と;
前記第1の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の前腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の手首部品と前記第2の前腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
を備える、ロボット。
【請求項2】
請求項1に記載のロボットであって、
前記第1の手首部品に連結される第1のエンドエフェクタと;
前記第2の手首部品に連結される第2のエンドエフェクタと;
を備える、ロボット。
【請求項3】
請求項1に記載のロボットであって、第1の上腕駆動アセンブリを備え、前記第1の上腕駆動アセンブリは、
第1のモータと;
前記第1のモータ及び前記第1の上腕に連結され、前記第1の上腕の独立の回動を生じさせる第1のシャフトと;
を備える、ロボット。
【請求項4】
請求項1に記載のロボットであって、
第2のモータ及び前記第2の上腕に連結される第2のシャフトを備える第2の上腕駆動アセンブリを備え、前記第2のシャフトは前記第1の手首部品及び前記第2の手首部品の横を通るように配され、前記第2の上腕の独立の回動を生じさせる、ロボット。
【請求項5】
請求項1に記載のロボットであって、第1の前腕駆動アセンブリを備え、前記第1の前腕駆動アセンブリは、
第3のモータと;
前記第3のモータ及び第1の前腕プーリに連結される第3のシャフトと;
前記第1の前腕に連結される第1の前腕パイロットと;
前記第1の前腕プーリと前記第1の前腕パイロットとの間に連結される第1の前腕ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項6】
請求項25に記載のロボットであって、第1の手首部品を備え、前記第1の手首部品は、
前記第1の上腕及び第1の手首部品プーリに固結される第1の前腕シャフトと;
前記第1の手首部品に連結される第1の手首部品カムと;
前記第1の手首部品プーリ及び前記第1の手首部品カムとの間に組み合わされる第1の手首部品ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項7】
請求項6に記載のロボットであって、
前記第1の手首部品プーリ及び前記第1の手首部品カムはそれぞれカム面を有する、ロボット。
【請求項8】
請求項1に記載のロボットであって、第2の前腕駆動アセンブリを備え、前記第2の前腕駆動アセンブリは、
第4のモータと;前記第4のモータ及び第2の前腕プーリに連結される第4のシャフトと;
前記第2の前腕に連結される第2の前腕パイロットと;
前記第2の前腕プーリと前記第2の前腕パイロットとの間に連結される第2の前腕ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項9】
請求項1に記載のロボットであって、第2の手首部品を備え、前記第2の手首部品は、
前記第2の上腕及び第2の手首部品プーリに固結される第2の前腕シャフトと;
前記第2の手首部品に連結される第2の手首部品カムと;
前記第2の手首部品プーリ及び前記第2の手首部品カムとの間に組み合わされる第2の手首部品ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項10】
請求項9に記載のロボットであって、
前記第2の手首部品プーリ及び前記第2の手首部品カムはそれぞれカム面を有する、ロボット。
【請求項11】
請求項1に記載のロボットであって、
前記第1の前腕は、前記第1の上腕とは異なる中心間長を有し、前記第2の前腕は、前記第2の上腕とは異なる中心間長を有する、ロボット。
【請求項12】
請求項1に記載のロボットであって、
前記第1の手首部品に連結される第1のエンドエフェクタと前記第2の手首部品に連結される第2のエンドエフェクタとを更に備え、前記第1のエンドエフェクタは第1の経路に沿って移動可能であり、前記第2のエンドエフェクタは第2の経路に沿って移動可能であり、前記第1の経路と前記第2の経路とは重ならない、
ロボット。
【請求項13】
請求項1に記載のロボットであって、
前記第1の上腕と前記第2の上腕とのうち少なくとも1つを回転させるように構成されるシャフトアセンブリと;
前記第1の手首部品中の第1の曲部と;
前記第2の手首部品中の第2の曲部と;を備え、前記ロボットが収縮位置にあるとき、前記第1の曲部及び前記第2の曲部はそれぞれ少なくとも部分的に前記シャフトアセンブリの周りに曲がっている、ロボット。
【請求項14】
請求項1に記載のロボットであって、
前記第1の上腕は第1の長さを有し、前記第1の前腕は第2の長さを有し、前記第1の長さは前記第2の長さより長く、前記第2の上腕は第3の長さを有し、前記第2の前腕は第4の長さを有し、前記第3の長さは前記第4の長さより長い、
ロボット。
【請求項15】
請求項14に記載のロボットであって、
前記第1の長さは前記第2の長さの110~200%の長さであり、前記第3の長さは前記第4の長さの110~200%の長さである、ロボット。
【請求項16】
請求項1に記載のロボットであって、
第1のモータと、前記第1のモータ及び前記第1の上腕に組み合わされる第1のシャフトとを有し、前記第1の上腕を独立に回動させる第1の上腕駆動アセンブリと;
第2のモータと、前記第2のモータ及び前記第2の上腕に組み合わされる第2のシャフトとを有し、前記第2の上腕を独立に回動させる第2の上腕駆動アセンブリと;
を備える、ロボット。
【請求項17】
請求項16に記載のロボットであって、前腕駆動アセンブリを備え、前記前腕駆動アセンブリは、
前腕駆動モータと;
前記前腕駆動モータを前腕プーリに連結する前腕駆動シャフトと;
前腕パイロットと;
前記前腕プーリと前記前腕パイロットとの間に掛けられる前腕ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項18】
請求項16に記載のロボットであって、
前記第2のシャフト及び前腕駆動シャフトを有するシャフトアセンブリを備え、前記第1の手首部品及び前記第2の手首部品は前記シャフトアセンブリの両端で隔てられている、ロボット。
【請求項19】
電子デバイスプロセスシステムであって、
伝達チャンバと;
少なくとも部分的に前記伝達チャンバに配され、前記伝達チャンバに組み合わされるプロセスチャンバに基板を出し入れするロボットと;
を備え、前記ロボットは、
肩軸の周りに回動可能であり、第1の片持ち梁を有する第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能であり、第2の片持ち梁を有する第2の上腕と;
前記第1の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の前腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の手首部品と前記第2の前腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
を備える、電子デバイスプロセスシステム。
【請求項20】
電子デバイスプロセスシステムの中で基板を搬送する方法であって、
ロボットを提供することを含み、前記ロボットは、
肩軸の周りに回動可能であり、第1の片持ち梁を有する第1の上腕と;
前記第1の上腕から縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能であり、第2の片持ち梁を有する第2の上腕と;
前記第1の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の前腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の手首部品と前記第2の前腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
を備え、前記方法は更に、
第1のエンドエフェクタを第1のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第1の上腕を個別に回動させることと;
第2のエンドエフェクタを第2のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第2の上腕を個別に回動させることと;
を含む、方法。
【請求項21】
搬送装置であって、
駆動軸を有する駆動部と;
前記駆動部に接続される第1のアームであって、前記駆動部に順に接続される第1のリンク、第2のリンク、エンドエフェクタを有し、前記第1のリンクは前記第2のリンクの有効長より長い有効長を有する、前記第1のアームと;
を備え、
前記エンドエフェクタは基板支持部と、前記第2のリンクと接続する前記エンドエフェクタの手首継手に前記基板支持部を接続する脚とを有し、前記脚は前記手首継手に接続する第1の部分と、前記基板支持部に接続する第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分との間の湾曲部とを有し、前記第1の部分と前記第2の部分とは相手に対して角度が付いており、
前記手首継手の部分における前記脚の前記第2のリンクへの接続部は、前記基板支持部の中心線に対してオフセットしており、また前記駆動軸に対してオフセットしており、
前記基板支持部の中心線は前記駆動軸に垂直であり、
前記第1のアームが伸縮する際に、前記エンドエフェクタが、前記駆動部に対して直線的な動きのみを行いうるように構成される、
搬送装置。
【請求項22】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記エンドエフェクタは、前記第2のリンクが接続される前記手首継手と、前記基板支持部の前記中心線との間の横方向オフセットとを有し、前記横方向オフセットは前記湾曲部により提供され、前記第1および第2のリンクの前記有効長の差と略等しい、搬送装置。
【請求項23】
請求項22に記載の搬送装置であって、
前記第1のアームが伸縮する際に、前記手首継手が前記駆動軸に対して前記横方向オフセットに維持された状態で、前記エンドエフェクタを平行移動させるように構成される、搬送装置。
【請求項24】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記第1のアームが伸縮する際に、前記エンドエフェクタが、前記駆動部に対して実質的に径方向の動きのみを行いうるように構成される、搬送装置。
【請求項25】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記搬送装置は更に、前記駆動部に接続される第2のアームであって、前記駆動部に順に接続される上腕リンク、前腕リンク、第2のエンドエフェクタを有し、前記上腕リンクは前記前腕リンクの有効長より長い有効長を有する、前記第2のアームを備え、
前記第2のエンドエフェクタは、
・ 第2の基板支持部と、
・ 前記前腕リンクと接続する、前記第2のエンドエフェクタの第2の手首継手に前記第2の基板支持部を接続する第2の脚と、
を有し、
前記第2の脚は前記第2の手首継手に接続する第1の部分と、前記第2の基板支持部に接続する第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分との間の湾曲部とを有し、該第1の部分と該第2の部分とは相手に対して角度が付いており、
前記第2の手首継手における前記第2の脚の前記前腕リンクへの接続部は、前記第2の基板支持部の中心線に対してオフセットしており、また前記駆動軸に対してオフセットしており、
前記第2の基板支持部の中心線は前記駆動軸に垂直であり、
前記第2のアームが伸縮する際に、前記第2のアームのエンドエフェクタが、前記駆動部に対して直線的な動きのみを行いうるように構成され、
前記第1のアームは、前記第2のアームに対して独立に、前記駆動軸の周りを回動しうる、
搬送装置。
【請求項26】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記エンドエフェクタは少なくとも2枚の基板を間隔を空けて支持するように構成され、
前記第1のアームが伸縮して、前記手首継手が前記駆動軸に対して前記横方向オフセットに維持された状態で、前記エンドエフェクタを平行移動させるために、前記第1のアームが伸縮する際に、前記横方向オフセットは、前記第2のリンクに接続する前記エンドエフェクタの前記手首継手と、前記エンドエフェクタの直線的運動の経路の中心との間に設けられる、
搬送装置。
【請求項27】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記第1のアームは、複数のプーリと少なくとも1つのバンドを有するバンド駆動部を有する、搬送装置。
【請求項28】
請求項27に記載の搬送装置であって、
前記複数のプーリは少なくとも1つの非円形プーリを含む、搬送装置。
【請求項29】
請求項28に記載の搬送装置であって、
前記複数のプーリは、前記第2のリンクか前記エンドエフェクタに固定接続される少なくとも1つのプーリを含む、搬送装置。
【請求項30】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記バンド駆動部は、90度から120度に離間する前記第1の部分及び前記第2の部分を有する、搬送装置。
【請求項31】
請求項21に記載の搬送装置であって、前記エンドエフェクタは、
2つの基板支持部と、
前記第2のリンクに接続する、前記エンドエフェクタの手首継手に前記基板支持部に接続する脚フレームと、
を有し、前記脚フレームはU字状であり2つの脚と基部を有し、各脚はそれぞれ前記2つの基板支持部のいずれかに接続され、前記手首継手は、前記基部の中心からオフセットした位置において、前記エンドエフェクタを前記第2のリンクに接続する、
搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示される実施形態は、不等リンク長を有するアームを有するロボットに関し、より詳細には、1枚以上の基板を各々支持する、不等リンク長を有する1本以上のアームを有するロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体、LED、太陽光、MEMSまたはその他のデバイスの製造に関連付けられるものなどの用途のための真空、大気および制御環境処理は、基板、および基板に関連付けられる運搬台を保管場所、処理場所またはその他の場所へ、またはそこから搬送するために、ロボット技術および他の形態のオートメーションを利用する。基板のこのような搬送は、1枚以上の基板を搬送する単一のアームを用いて、または1枚以上の基板を各々搬送する複数のアームを用いて、個々の基板、基板の集団を動かしてもよい。製造の多くは、例えば、半導体製造に関連付けられるもののように、設置面積および容積が重要である清浄または真空環境内で行われる。さらに、自動搬送の多くは、搬送時間の最小化によってサイクル時間の短縮ならびに関連設備のスループットおよび利用率の増大がもたらされる場合に実施される。したがって、所与の範囲の搬送用途のために必要な設置面積および作業空間容積が最小限に抑えられ、搬送時間が最小限に抑えられる基板搬送オートメーションを提供することが望まれている。
【摘要】
【0003】
以下の摘要は単に例示となることを意図されているにすぎない。摘要は請求項を限定することを意図されてはいない。
本願には、次のようなロボットが開示される。このロボットは、
肩軸の周りに回動可能な第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能である第2の上腕と;
前記第1の上腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
前記第1の上腕、及び、第1のカム面を有する第1の手首部品駆動部品に固結される第1の前腕シャフトと;
前記第1の手首部品に組み合わされ、第2のカム面を有する第1の手首部品被駆動部品と;
前記第1のカム面と前記第2のカム面との間に組み合わされる第1の手首部品伝達要素と;
を備える。前記第1のカム面と前記第2のカム面とは前記第1の前腕に対する前記第1の手首部品の非線形比の回動を可能とする。
本願には、次のようなロボットも開示される。このロボットは、
肩軸の周りに回動可能であり、第1の片持ち梁を有する第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能であり、第2の片持ち梁を有する第2の上腕と;
前記第1の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の前腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の手首部品と前記第2の前腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
を備える。
本願には、伝達チャンバと、少なくとも部分的に前記伝達チャンバに配され、前記伝達チャンバに組み合わされるプロセスチャンバに基板を出し入れするロボットとを備える電子デバイスプロセスシステムも開示される。ここで前記ロボットは、上述の特徴を備えるロボットのいずれかである。
本願には、電子デバイスプロセスシステムの中で基板を搬送する方法も開示される。この方法は、上述の特徴を備えるロボットのいずれかを提供することと、第1のエンドエフェクタを第1のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第1の上腕を個別に回動させることと、第2のエンドエフェクタを第2のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第2の上腕を個別に回動させることを含む。
【0004】
本願には、次のようなロボットも開示される。このロボットは、
肩軸の周りに回動可能な第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能である第2の上腕と;
前記第1の上腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
前記第1の上腕と、第1のカム面を有する第1のカムとに固結される第1の前腕シャフトと;
前記第1の手首部品に組み合わされる第2のカムであって第2のカム面を有する第2のカムと;
前記第1のカム面と前記第2のカム面との間に掛けられる第1のベルトと;
を備える。前記第1のカム面と前記第2のカム面とは前記第1の前腕に対する前記第1の手首部品の非線形比の回動を可能とする。
本願には、伝達チャンバと、少なくとも部分的に前記伝達チャンバに配され、前記伝達チャンバに組み合わされるプロセスチャンバに基板を出し入れするロボットとを備える電子デバイスプロセスシステムも開示される。ここで前記ロボットは、上述の特徴を備えるロボットである。
本願には、電子デバイスプロセスシステムの中で基板を搬送する方法も開示される。この方法は、上述の特徴を備えるロボットを提供することと、第1の基板を運搬する第1のエンドエフェクタを第1のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第1の上腕を個別に回動させることと、第2の基板が前記第1の基板の上を通らないように、前記第2の基板を運搬する第2のエンドエフェクタを第2のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第2の上腕を個別に回動させることとを含む。
【0005】
本願には、次のような搬送装置も開示される。この搬送装置は、
複数の同軸駆動シャフトを有する駆動部であって、前記同軸駆動シャフトの数は3本である、前記駆動部と;
前記駆動部に接続される第1のアームであって、前記駆動部に順に接続される第1のリンク、第2のリンク、第1のエンドエフェクタを有し、前記第1のリンクと前記第2のリンクとは異なる有効長を有する、前記第1のアームと;
前記駆動部に接続される第2のアームであって、前記駆動部に順に接続される第3のリンク、第4のリンク、第2のエンドエフェクタを有する、前記第2のアームと;
を備える。そして、
前記第1のアームと前記駆動部との機械的接続部は、少なくとも1つの第1の非円形プーリを有する第1のバンド駆動部を備え、
前記第2のアームと前記駆動部との機械的接続部は、少なくとも1つの第1の非円形プーリを有する第2のバンド駆動部を備え、
前記少なくとも1つの非円形プーリをそれぞれ含む前記第1及び第2の機械的接続部は、それぞれのアームの前記リンクが他のアームのリンクに対して動くことを制限するように構成され、それによって、前記第1及び第2の機械的接続部は、前記第1及び第2のアームが伸縮する際に、前記第1及び第2のエンドエフェクタの直線的な伸縮運動のみを許容する。
本願には、次のような搬送装置も開示される。この搬送装置は、
複数の同軸駆動シャフトを有する駆動部であって、前記同軸駆動シャフトの数は3本である、前記駆動部と;
前記駆動部に接続される第1のアームであって、前記駆動部に順に接続される第1のリンク、第2のリンク、第1のエンドエフェクタを有し、前記第1のリンクと前記第2のリンクとは互いに異なる有効長を有する、前記第1のアームと;
前記駆動部に接続される第2のアームであって、前記駆動部に順に接続される第3のリンク、第4のリンク、第2のエンドエフェクタを有し、前記第3のリンクと前記第4のリンクとは互いに異なる有効長を有する、前記第2のアームと;
を備える。そして、
前記第1のアームと前記駆動部との機械的接続部は、第1の非円形プーリ及び第1のバンドを有する第1のバンド駆動部を有し、
前記第2のアームと前記駆動部との機械的接続部は、第2の非円形プーリ及び第2のバンドを有する第2のバンド駆動部を有し、
前記第1の非円形プーリを含む前記第1の機械的接続部は、前記第1のエンドエフェクタの伸縮運動を、前記駆動部に対して直線的な伸縮運動に制限する。
本願には、次のような搬送装置も開示される。この搬送装置は、
駆動軸を有する駆動部と;
前記駆動部に接続される第1のアームであって、前記駆動部に順に接続される第1のリンク、第2のリンク、エンドエフェクタを有し、前記第1のリンクは前記第2のリンクの有効長より長い有効長を有する、前記第1のアームと;
を備え、
前記エンドエフェクタは基板支持部と、前記第2のリンクと接続する前記エンドエフェクタの手首継手に前記基板支持部を接続する脚とを有し、前記脚は前記手首継手に接続する第1の部分と、前記基板支持部に接続する第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分との間の湾曲部とを有し、前記第1の部分と前記第2の部分とは相手に対して角度が付いており、
前記手首継手の部分における前記脚の前記第2のリンクへの接続部は、前記基板支持部の中心線に対してオフセットしており、また前記駆動軸に対してオフセットしており、
前記基板支持部の中心線は前記駆動軸に垂直であり、
前記第1のアームが伸縮する際に、前記エンドエフェクタが、前記駆動部に対して直線的な動きのみを行いうるように構成される。
【0006】
本願には、次のようなロボットも開示される。このロボットは、
肩軸の周りに回動可能な第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能である第2の上腕と;
前記第1の上腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕の上に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕の上に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕の上に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の上腕の上に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首と;
前記第1の上腕及び第1の手首部品駆動部品に固結される第1の前腕シャフトであって、前記第1の手首部品駆動部品は前記第1の前腕シャフトに固結される第1のカム面を有する、前記第1の前腕シャフトと;
前記第1の手首に組み合わされ、第2のカム面を有する第1の手首被駆動部品と;
前記第1のカム面と前記第2のカム面との間に組み合わされる第1の手首伝達要素と;
を備え、前記第1の手首部品駆動部品の前記第1のカム面と、前記第2のカム面と、前記第1の手首伝達要素とは、前記第1の前腕に対する前記第1の手首の非線形比の回動を可能とするように構成される。
本願には、電子デバイスプロセスシステムの中で基板を搬送する方法も開示される。この方法は、上述の特徴を備えるロボットを提供することと、第1のエンドエフェクタを第1のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第1の上腕を個別に回動させることと、第2のエンドエフェクタを第2のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第2の上腕を個別に回動させることとを含む。
【0007】
例示的実施形態の一態様によれば、搬送装置は、駆動装置と、駆動装置に接続される第1のアームであって、第1のアームは、駆動装置と直列に接続される、第1のリンク、第2のリンクおよびエンドエフェクタを有し、第1のリンクおよび第2のリンクは異なる有効長を有する、第1のアームと、第1のアームが伸長または収縮されるときに駆動装置に対するエンドエフェクタの実質的に直線のみの運動を提供するために、第2のリンクに対するエンドエフェクタの回転を制限するためのシステムと、を有する。
例示的実施形態の別の態様によれば、駆動装置によってアームの第1のリンクを回転させることと、第1のリンクが回転されるときにアームの第2のリンクを回転させること、ただし、第2のリンクは第1のリンク上で回転される、回転させることと、第2のリンク上でエンドエフェクタを回転させること、ただし、第1および第2のリンクは異なる有効長を有し、第2のリンク上におけるエンドエフェクタの回転は、アームが伸長または収縮されるときに、エンドエフェクタが駆動装置に対する実質的に直線のみの運動に制限されるように、束縛される、回転させることと、を含む、方法が提供される。
例示的実施形態の別の態様によれば、駆動装置と、駆動装置に接続されるアームであって、アームは、第1の関節において駆動装置に接続される第1のリンク、第2の関節において第1のリンクに接続される第2のリンク、および第3の関節において第2のリンクに接続されるエンドエフェクタを有し、第1のリンクは、第2および第3の関節の間の第2のリンクの第2の長さと異なる第1および第2の関節の間の第1の長さを有し、第3の関節におけるエンドエフェクタの運動は、アームの伸長および収縮の間に駆動装置の回転中心に対する実質的に直線の半径方向線内をたどるように束縛される、アームと、を有する搬送装置が提供される。
例示的実施形態の一態様によれば、
駆動装置と、
前記駆動装置に接続される第1のアームであって、前記第1のアームは、第1のリンクと第2のリンクとエンドエフェクタとを有し、前記第1のリンク、前記第2のリンク、前記エンドエフェクタは前記駆動装置から順に繋がっており、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクはそれぞれ異なる有効長を有する、前記第1のアームと;
前記第1のアームが伸長または収縮しているときに、前記エンドエフェクタが前記駆動装置に対して直線的にのみ動くことを可能にするべく、前記第2のリンクに対する前記エンドエフェクタの回転を制限するシステムと;
を備える搬送装置であって、
前記システムは、前記第1のアームが伸長または収縮しているときに前記エンドエフェクタが前記駆動装置に対して直線的にのみ動くことを可能にするために、前記第1のリンク、前記第2のリンク、前記エンドエフェクタの相対的な回転を制御するバンド駆動装置を有し、
前記バンド駆動装置は複数のプーリ及び少なくとも一つのバンドを有し、前記複数のプーリは少なくとも一つの非円形プーリを有し、前記非円形プーリは、前記第1のアームが伸長または収縮しているときに、前記エンドエフェクタが前記駆動装置に対して直線的にのみ動くことを可能にするべく、前記それぞれ異なる有効長の影響を相殺するように構成される、
搬送装置が提供される。
例示的実施形態の一態様によれば、
駆動装置と、
前記駆動装置に接続される第1のアームであって、前記第1のアームは、第1のリンクと第2のリンクとエンドエフェクタとを有し、前記第1のリンク、前記第2のリンク、前記エンドエフェクタは前記駆動装置から順に繋がっており、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクは異なる有効長を有する、前記第1のアームと;
を有する搬送装置であって、
前記第1のアームが伸長または収縮しているときに、前記エンドエフェクタが前記駆動装置に対して直線的にのみ動くことを可能にするように、前記駆動装置及び前記第1のアームと前記エンドエフェクタとの結合部は、前記第2のリンクに対する前記エンドエフェクタの回転を制限するように構成され、
前記結合部は、前記エンドエフェクタが前記駆動装置に対して直線的にのみ動くことを可能にすべく前記第2のリンクに対する前記エンドエフェクタの回転を制限することを助けるように構成されるバンド駆動装置を有し、
前記エンドエフェクタは、前記第1のアームが伸長または収縮しているときは前記駆動装置に対して回転せず、
前記バンド駆動装置は複数のプーリ及び少なくとも一つのバンドを有し、前記複数のプーリは少なくとも一つの非円形プーリを有し、前記非円形プーリは、前記第1のアームが伸長または収縮しているときに、前記エンドエフェクタが前記駆動装置に対して直線的にのみ動くことを可能にするべく、前記それぞれ異なる有効長の影響を相殺するように構成される、
搬送装置が提供される。
上述の態様およびその他の特徴は以下の記載において添付の図面に関連して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図66A】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図66B】基板搬送ロボットの一例の側面図である。
【
図67A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図68A】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図68B】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図69A】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図69B】基板搬送ロボットの一例の側面図である。
【
図70A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図70B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【
図71A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図71B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【
図72A-C】は、基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図73A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図74A】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図74B】基板搬送ロボットの一例の側面図である。
【
図75A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図75B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【
図76A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図76B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【
図77A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図78A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図79A】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図79B】基板搬送ロボットの一例の側面図である。
【
図80A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図80B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【
図81A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図82A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図83A】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図83B】基板搬送ロボットの一例の側面図である。
【
図84A】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図84B】基板搬送ロボットの一例の側面図である。
【
図85A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図86A-C】基板搬送ロボットの一例の上面図である。
【
図87A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図87B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【
図88A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図88B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【
図89A】基板搬送ロボットの一例の上面概略図である。
【
図89B】基板搬送ロボットの一例の断面概略図である。
【例示的実施形態の詳細説明】
【0009】
以下に開示される実施形態のほかに、開示される実施形態は他の実施形態が可能であり、さまざまな方法で実施または実行することができる。それゆえ、開示される実施形態はその適用において、以下の記載に説明されているか、または図面に示されている構造の細部および構成要素の配置に限定されないことを理解されたい。1つの実施形態のみが本明細書に記載されている場合には、これに関する請求項はその実施形態に限定されるべきではない。さらに、これに関する請求項は、確実な除外、限定、または放棄を表明する明確で説得力のある証拠がないかぎり、限定的に読むべきではない。
【0010】
次に、
図1Aおよび
図1Bを参照すると、駆動装置12およびアーム14を有するロボット10の上面図および側面図がそれぞれ示されている。アーム14は収縮位置で示されている。アーム14は、駆動装置12の中心回転軸18の周りに回転可能な上腕または第1のリンク16を有する。アーム14は、肘回転軸22の周りに回転可能な前腕または第2のリンク20をさらに有する。アーム14は、手首回転軸26の周りに回転可能なエンドエフェクタまたは第3のリンク24をさらに有する。エンドエフェクタ24は基板28を支持する。説明されるように、アーム14は、駆動装置12の中心回転軸18と一致する線形経路32と(
図1Aに見られるように)一致してもよい半径方向経路30、または線形経路32と平行な経路、例えば、経路34、36もしくは他のものに沿って基板28が搬送されるように駆動装置12と協働するように構成される。図示されている実施形態では、前腕または第2のリンク20の関節間長さは上腕または第1のリンク16の関節間長さよりも大きい。図示されている実施形態では、エンドエフェクタまたは第3のリンク24の横方向オフセット38は前腕20および上腕16の関節間長さの差に相当する。以下においてさらに詳細に説明されるように、横方向オフセット38はアーム14の伸長および収縮の間に実質的に一定に維持され、それにより、基板28は、線形経路に対する基板28またはエンドエフェクタ24の回転を伴うことなく、線形経路に沿って動かされる。これは、説明されるように、前腕20に対する手首26におけるエンドエフェクタ24の回転を制御するための追加の制御軸を用いることなく、アーム14の内部の構造を用いて達成される。
図1Aに関して開示されている実施形態の一態様では、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の質量中心は手首中心線または回転軸26に存在してもよい。代替的に、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の質量中心は、中心回転軸18からオフセットされた(38)経路40に沿って存在してもよい。このようにして、アームの伸長および収縮の間に質量が別様にオフセットされた結果として加えられるモーメントによる、エンドエフェクタ24をリンク16、20に対して束縛するバンドへの外乱は最小限に抑えられてもよい。ここで、質量中心は、基板がある状態もしくはない状態で決定されてもよいし、またはその中間で決定されてもよい。代替的に、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の質量中心は任意の好適な場所に存在してもよい。図示されている実施形態では、基板搬送装置10は、中心回転軸18上で駆動部12に結合された可動アームアセンブリ14を用いて基板28を搬送する。基板支持体24は手首回転軸26上でアームアセンブリ14に結合される。ここで、アームアセンブリ14は、
図3A~Cに関して見られるように、伸長および収縮の間に中心回転軸18の周りに回転する。手首回転軸26は伸長および収縮の間に、中心回転軸18に対する半径方向経路、例えば、経路30、34または36と平行であり、そこから38または他のようにオフセットされた手首経路40に沿って動く。基板支持体24は同様に伸長および収縮の間に、回転を伴うことなく半径方向経路30と平行に動く。開示されている実施形態の他の態様においてより詳細に説明されるように、前腕の長さが上腕のものよりも短いという、エンドエフェクタをほぼ純粋に半径方向の運動で動くように束縛する原理および構造が適用されてもよい。さらに、複数枚の基板がエンドエフェクタによって扱われるという特徴が適用されてもよい。さらに、1枚以上の追加の基板を扱う第2のアームが、駆動装置と接続して用いられるという特徴が適用されてもよい。したがって、このような変形例は全て包含されてもよい。
【0011】
図2Aおよび
図2Bを同様に参照すると、
図1Aおよび
図1Bに示されるアーム14の個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構を示すシステム10の部分概略上面図および側面図がそれぞれ示されている。駆動装置12は、ハウジング60に結合され、第1および第2のシャフト62、64をそれぞれ駆動する、対応する第1および第2のエンコーダ56、58を有する第1および第2のモータ52、54を有する。ここで、シャフト62はプーリ66に結合されてもよく、シャフト64は上腕16に結合されてもよく、シャフト62、64は同心状であるか、または別様に配設されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な駆動装置が提供されてもよい。ハウジング60はチャンバ68と連通していてもよく、蛇腹70、チャンバ68、およびハウジング60の内部部分は真空環境72を大気環境74から隔離する。ハウジング60は可動台としてスライド76上をz方向にスライドしてもよく、ハウジング60、およびそこに結合されたアーム14をz(80)方向に選択的に動かすために、親ねじまたはその他の好適な垂直もしくは線形z駆動装置78が提供されてもよい。図示されている実施形態では、上腕16はモータ54によって中心回転軸18の周りに駆動される。同様に、前腕は、モータ52によって、従来の円形プーリおよびバンド等のプーリ66、82およびバンド84、86を有するバンド駆動装置を通じて駆動される。代替的な態様では、前腕20を上腕16に対して駆動するための任意の好適な構造が提供されてもよい。プーリ66および82の間の比は1:1、2:1または任意の好適な比であってもよい。エンドエフェクタを有する第3のリンク24は、リンク16に対して接地されるプーリ88、エンドエフェクタもしくは第3のリンク24に対して接地されるプーリ90、ならびにプーリ88およびプーリ90を束縛するバンド92、94を有するバンド駆動装置によって束縛されてもよい。説明されるように、第3のリンク24が、アーム14の伸長および収縮の間に回転を伴うことなく半径方向経路をたどるために、プーリ88、90の間の比は一定でなくてもよい。これは、プーリ88、90は、2つの非円形プーリ等の、1つ以上の非円形プーリであってもよい場合、またはプーリ88、90の一方は円形であり、他方は非円形であってもよい場合に達成されてもよい。代替的に、第3のリンクまたはエンドエフェクタ24の経路を説明されているように束縛するために、任意の好適な連結装置またはリンケージが提供されてもよい。図示されている実施形態では、少なくとも1つの非円形プーリが上腕16および前腕20の不等長の影響を相殺し、それにより、エンドエフェクタ24は最初の2本のリンク16、20の位置にかかわりなく半径方向30に向くようにしている。実施形態は、非円形であるプーリ90および円形であるプーリ88に関して説明されることになる。代替的に、プーリ88が非円形であってもよく、プーリ90が円形であってもよい。代替的に、プーリ88および92が非円形であってもよく、あるいはアーム14のリンクを説明されているように束縛するための任意の好適な連結装置が提供されてもよい。例として、1989年9月12日に発行され、非円形駆動装置(Noncircular Drive)と題する米国特許第4,865,577号に、非円形プーリまたはスプロケットが説明されている。同特許はその全体が本明細書において参照により組み込まれている。代替的に、アーム14のリンクを説明されているように束縛するための任意の好適な連結装置が提供されてもよく、例えば、任意の好適な可変比駆動装置あるいは連結装置、連結歯車もしくはスプロケット、カムまたはその他のものが、単独で、または好適なリンケージもしくはその他の連結装置と組み合わせて用いられてもよい。図示されている実施形態では、肘プーリ88は上腕16に結合され、丸形または円形に示され、手首または第3のリンク24に結合された手首プーリ90は、非円形に示されている。手首プーリの形状は非円形であり、半径方向軌道30に対して直角な線96の周りに対称性を有してもよい。線96は同様に、例えば、
図3Bに見られるように、手首軸26が肩軸18に最も接近した状態で前腕20および上腕16が互いの真上に並ぶと、2つのプーリ88、90の間の線と一致するかまたはそれと平行になってもよい。プーリ90の形状は、アーム14が伸長および収縮する際にバンド92、94がぴんと張ったままになり、手首回転軸26からの変化する半径方向距離102、104を有するプーリ90の反対側に接点98、100を確立するようなものになっている。例えば、
図3Bに示される配向においては、プーリ上の2つのバンドの接点98、100の各々は、手首回転軸26から等しい半径方向距離102、104にある。これは、それぞれの比を示す
図4に関してさらに説明されることになる。アーム14が回転するために、ロボットの駆動シャフト62、64は両方ともアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタ24が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、2本の駆動シャフト62、64は、例えば、本セクションにおいて後に提示される例示的な逆運動学方程式に従って、協調して動く必要がある。ここで、基板搬送装置10は、基板28を搬送するようになっている。前腕20は上腕16に回転可能に結合され、中心軸18から上腕リンク長だけオフセットされた肘軸22の周りに回転可能である。エンドエフェクタ24は前腕20に回転可能に結合され、肘軸22から前腕リンク長だけオフセットされた手首軸26の周りに回転可能である。手首プーリ90はエンドエフェクタ24に固定され、バンド92、94を用いて肘プーリ88に結合される。ここで、前腕リンク長は上腕リンク長と異なり、エンドエフェクタは肘プーリ、手首プーリおよびバンドによって上腕に対して束縛され、それにより、基板は中心軸18に対する線形半径方向経路30に沿って動く。ここで、基板支持体24は、基板支持体連結装置92を用いて上腕16に結合され、肘回転軸22の周りの前腕20と上腕16との間の相対運動によって手首回転軸26の周りに駆動される。
図3A、3Bおよび3Cは
図1および2のロボットの伸長運動を示す。
図3Aは、アーム14がその収縮位置にある状態におけるロボット10の上面図を示す。
図3Bは、前腕20が上腕16の上に整列された状態における部分的に伸長したアーム14を示し、エンドエフェクタの横方向オフセット38は前腕20および上腕16の関節間長さの差に相当することを図解している。
図3Cは、完全な伸長ではないが、伸長位置にあるアーム14を示す。
【0012】
例示的な順運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な順運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの位置をモータの位置の関数として求めるために用いられてもよい。
x2=l1 cos θ1+l2 cos θ2 (1.1)
y2=l1 sin θ1+l2 sin θ2 (1.2)
R2=sqrt(x2
2+y2
2) (1.3)
T2=atan2(y2,x2) (1.4)
α3=asin(d3/R2) ここで、d3=l2-l1 (1.5)
α12=θ1-θ2 (1.6)
α12<πならば:R=sqrt(R2
2-d3
2)+l3,T=T2+α3、さもなければ、R=-sqrt(R2
2-d3
2)+l3,T=T2-α3+π (1.7)
【0013】
例示的な逆運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な逆運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの指定された位置を達成するためのモータの位置を求めるために利用されてもよい。
x3=R cos T (1.8)
y3=R sin T (1.9)
x2=x3-l3 cos T+d3 sin T (1.10)
y2=y3-l3 sin T-d3 cos T (1.11)
R2=sqrt(x2
2+y2
2) (1.12)
T2=atan2(y2,x2) (1.13)
α1=acos((R2
2+l1
2-l2
2)/(2R2l1)) (1.14)
α2=acos((R2
2-l1
2+l2
2)/(2R2l2)) (1.15)
R>l3ならば:θ1=T2+α1,θ2=T2-α2、さもなければ:θ1=T2-α1,θ2=T2+α2 (1.16)
【0014】
運動学方程式においては以下の命名法が用いられてもよい。
d3=エンドエフェクタの横方向オフセット(m)
l1=第1のリンクの関節間長さ(m)
l2=第2のリンクの関節間長さ(m)
l3=手首関節からエンドエフェクタ上の基準点まで測定された、エンドエフェクタを有する第3のリンクの長さ(m)
R=エンドエフェクタの半径方向位置(m)
R2=手首関節の半径座標(m)
T=エンドエフェクタの角度位置(rad)
T2=手首関節の角度座標(rad)
x2=手首関節のx座標(m)
x3=エンドエフェクタのx座標(m)
y2=手首関節のy座標(m)
y3=エンドエフェクタのy座標(m)
θ1=第1のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)
θ2=第2のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)。
【0015】
上記の例示的な運動学方程式は、エンドエフェクタ24がアーム14の最初の2本のリンク16、20の位置にかかわりなく半径方向30に向くように第3のリンク24の配向を束縛する好適な駆動装置、例えば、バンド駆動装置、を設計するために用いられてもよい。
【0016】
図4を参照すると、第3のリンクの配向を束縛するバンド駆動装置の伝達比r
31 122の、ロボットの中心からエンドエフェクタの根元まで測定されたアームの正規化された伸長、すなわち、(R-l
3)/l
1の関数としてのプロット120が示されている。伝達比r
31は、どちらも第2のリンクに対して定義される、第3のリンクに取り付けられたプーリの角速度、ω
32の、第1のリンクに取り付けられたプーリの角速度、ω
12に対する比として定義される。図は、異なるl
2/l
1(0.1の増分で0.5~1.0、および0.2の増分で1.0~2.0)についての伝達比r
31をグラフで示している。非円形プーリ(単数または複数)の外形、例えば、
図2A、54Aおよび54Bに示されている外形は、
図4に係る伝達比r
31を達成するように算出されてもよい。
【0017】
開示されている実施形態では、エンドエフェクタ運動を束縛するために1つ以上の非円形プーリ(単数または複数)またはその他の好適なデバイスを用いることにより、同じ格納容積を有する等リンクアームと比べてより長いリーチが得られてもよい。代替的な態様では、第1のリンクはモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動されてもよい。ここでは、任意の好適な伝達比を用いることができる。代替的に、第2のリンクを作動させるバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、同等の機能性を有する任意の他の機構によって置換されてもよい。同様に、第3のリンクを束縛するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、非円形歯車、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、任意の他の好適な機構によって置換されてもよい。ここで、エンドエフェクタは半径方向に向いていてもよいが、そうである必要はない。例えば、エンドエフェクタは第3のリンクに対して、任意の好適なオフセットを有して位置付けられ、任意の好適な方向を向いていてもよい。さらに、代替的な態様では、第3のリンクは複数のエンドエフェクタまたは基板を運搬してもよい。任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料保持器が第3のリンクによって運搬されることができる。さらに、代替的な態様では、例えば、
図4においてl
2/l
1<1によって表されて見られるように、ならびに
図25~34および43~53に関して見られ、説明されているように、前腕の関節間長さは上腕の関節間長さよりも小さくなることができる。
【0018】
次に、
図5Aおよび5Bを参照すると、ロボット10のいくつかの特徴を組み込んだロボット150の上面図および側面図がそれぞれ示されている。ロボット150は、駆動装置12、および収縮位置で示されたアーム152を有するように示されている。アーム152は、本明細書における説明を除いて、アーム14の特徴と同様の特徴を有する。例として、前腕または第2のリンク158の関節間長さは上腕または第1のリンク154の関節間長さよりも大きい。同様に、エンドエフェクタまたは第3のリンク162の横方向オフセット168は前腕158および上腕154の関節間長さの差に相当する。
図6Aおよび
図6Bを同様に参照すると、アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構を有する駆動装置12が示されている。図示されている実施形態では、上腕154は、
図1および2のアーム14に関して説明されたように、1つのモータによってシャフト64を介して駆動される。同様に、エンドエフェクタまたは第3のリンク162は、
図1および2のアーム14に関して説明されたように、非円形プーリ機構によって上腕154に対して束縛される。アーム152とアーム14との例示的な相違は、前腕158は、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド機構を介してシャフト62および駆動装置12の別のモータに結合されるところに見られる。ここで、連結装置またはバンド機構は、本明細書に説明されているとおりの、あるいは
図1および
図2のプーリ駆動装置88、90に関して説明されているとおりの特徴を有してもよい。連結装置またはバンド機構は、駆動装置12のシャフト62に結合される非円形プーリ202を有し、シャフト62とともに軸18の周りに回転可能である。アーム152のバンド機構は、上腕リンク154に結合され、肘軸156の周りに回転可能な円形プーリ204をさらに有する。円形プーリ204はバンド206、208を介して非円形プーリ202に結合される。ここで、バンド206、208は非円形プーリ202の外形のおかげでぴんと張ったままに保持されてもよい。代替的な態様では、プーリまたはその他の好適な伝達装置の任意の組み合わせが提供されてもよい。プーリ202および204ならびにバンド206、208は、プーリ202に対する上腕154の回転(例えば、プーリ202を静止した状態に保持し、その一方で、上腕154を回転させる)が、手首関節160を、エンドエフェクタの所望の半径方向経路180と平行で、経路180からオフセットされた(168)直線に沿って伸長および収縮させるように、協働する。ここで、エンドエフェクタを有する第3のリンク162は、例えば、少なくとも1つの非円形プーリを有する、アーム14に関して説明されたとおりのバンド駆動装置によって、エンドエフェクタが最初の2本のリンク154、158の位置にかかわりなく半径方向180に向くように束縛される。ここでは、アーム152のリンクを説明されているように束縛するための任意の好適な連結装置が提供されてもよく、例えば、1つ以上の好適な可変比駆動装置あるいは連結装置、連結歯車もしくはスプロケット、カムまたはその他のものが、単独で、または好適なリンケージもしくはその他の連結装置と組み合わせて用いられてもよい。図示されている実施形態では、肘プーリ204は前腕158に結合され、丸形または円形に示され、シャフト62に結合された肩プーリ202は、非円形に示されている。シャフトプーリの形状は非円形であり、半径方向軌道180に対して直角な線218の周りに対称性を有してもよい。線218は同様に、例えば、
図7Bに見られるように、手首軸160が肩軸18に最も接近した状態で前腕158および上腕154が互いの真上に並ぶと、2つのプーリ202、204の間の線と一致するかまたはそれと平行になってもよい。プーリ202の形状は、アーム152が伸長および収縮する際にバンド206、208がぴんと張ったままになり、肩回転軸18からの変化する半径方向距離214、216を有するプーリ202の反対側に接点210、212を確立するようなものになっている。例えば、
図7Bに示される配向においては、プーリ上の2つのバンドの接点210、212の各々は、肩回転軸18から等しい半径方向距離214、216にある。これは、それぞれの比を示す
図8に関してさらに説明されることになる。アーム152が回転するために、ロボットの駆動シャフト62、64は両方ともアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタ162が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、2本の駆動シャフト62、64は、例えば、本セクションにおいて後に提示される例示的な逆運動学方程式に従って、協調して動く必要がある。例えば、上腕に結合された駆動シャフトは、他方のモータは静止状態に保持されている一方で、以下に提示される逆運動学方程式に従って動く必要がある。
図7A、7Bおよび7Cは
図5および6のロボット150の伸長運動を示す。
図7Aは、アーム152がその収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
図7Bは、前腕が上腕の上に整列された状態における部分的に伸長したアームを示し、エンドエフェクタ162の横方向オフセット168は前腕158および上腕154の関節間長さの差に相当することを図解している。
図7Cは、完全な伸長ではないが、伸長位置にあるアームを示す。
【0019】
例示的な順運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な順運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの位置をモータの位置の関数として求めるために用いられてもよい。
d1=l1 sin(θ1-θ2) (2.1)
(θ1-θ2)<π/2ならば:θ2l=θ2-l2 asin((d1+d3)/l2)、さもなければ、θ2l=θ2+l2 asin((d1+d3)/l2)+π
(2.2)
x2=l1 cos θ1+l2 cos θ2l (2.3)
y2=l1 sin θ1+l2 sin θ2l (2.4)
R2=sqrt(x2
2+y2
2) (2.5)
T2=atan2(y2,x2) (2.6)
(θ1-θ2)<π/2ならば:R=sqrt(R2
2-d3
2)+l3,T=θ2、さもなければ、R=-sqrt(R2
2-d3
2)+l3,T=θ2 (2.7)
【0020】
例示的な逆運動学が提供されてもよい。代替的な態様では、任意の好適な逆運動学が、代替構造に対応するために提供されてもよい。以下の例示的な方程式は、エンドエフェクタの指定された位置を達成するためのモータの位置を求めるために利用されてもよい。
x3=R cos T (2.8)
y3=R sin T (2.9)
x2=x3-l3 cos T+d3 sin T (2.10)
y2=y3-l3 sin T-d3 cos T (2.11)
R2=sqrt(x2
2+y2
2) (2.12)
T2=atan2(y2,x2) (2.13)
α1=acos((R2
2+l1
2-l2
2)/(2R2l1)) (2.14)
R>l3ならば:θ1=T2+α1,θ2=T、さもなければ:θ1=T2-α1,θ2=T (2.15)
【0021】
運動学方程式においては以下の命名法が用いられる。
d3=エンドエフェクタの横方向オフセット(m)
l1=第1のリンクの関節間長さ(m)
l2=第2のリンクの関節間長さ(m)
l3=手首関節からエンドエフェクタ上の基準点まで測定された、エンドエフェクタを有する第3のリンクの長さ(m)
R=エンドエフェクタの半径方向位置(m)
R2=手首関節の半径座標(m)
T=エンドエフェクタの角度位置(rad)
T2=手首関節の角度座標(rad)
x2=手首関節のx座標(m)
x3=エンドエフェクタのx座標(m)
y2=手首関節のy座標(m)
y3=エンドエフェクタのy座標(m)
θ1=第1のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)
θ2=第2のリンクに結合された駆動シャフトの角度位置(rad)。
【0022】
上記の運動学方程式は、バンド駆動装置を設計するために用いられてもよい。ここで、このバンド駆動装置は第2のリンク158を制御し、上腕154の回転が手首関節160を、エンドエフェクタ162の所望の半径方向経路180と平行な直線に沿って伸長および収縮させる
【0023】
次に、
図8を参照すると、第2のリンクを駆動するバンド駆動装置の伝達比r
20 272を、ロボットの中心からエンドエフェクタの根元まで測定されたアームの正規化された伸長、すなわち、(R-l
3)/l
1の関数として示すグラフ270が示されている。伝達比r
20は、どちらも第1のリンクに対して定義される、第2のリンクに取り付けられたプーリの角速度、ω
21の、第2のモータに取り付けられたプーリの角速度、ω
01に対する比として定義される。図は、異なるl
2/l
1についての伝達比r
20をグラフで示している。
第2のリンクを駆動するバンド駆動装置のための非円形プーリ(単数または複数)の外形は、
図8に係る伝達比r
20 272を達成するように算出される。プーリ外形の一例が
図6Aに示されており、
図55Aおよび55Bに関して説明されることになる。
【0024】
第3のリンク162の配向を束縛するバンド駆動装置の伝達比r
31は、
図1および2の実施形態のために
図4に示されているのと同じであってもよい。伝達比r
31は、どちらも第2のリンクに対して定義される、第3のリンクに取り付けられたプーリの角速度、ω
32の、第1のリンクに取り付けられたプーリの角速度、ω
12に対する比として定義される。図は、異なるl
2/l
1(0.1の増分で0.5~1.0、および0.2の増分で1.0~2.0)についての伝達比r
31をグラフで示している。第3のリンク162を束縛するバンド駆動装置のための非円形プーリ(単数または複数)の外形は、
図4に係る伝達比r
31を達成するように算出されてもよい。プーリ外形の一例が
図6Aに示されている。
【0025】
図示されている実施形態では、エンドエフェクタを説明されているように束縛するための非円形プーリまたはその他の好適なメカニズムを用いつつ、同じ格納容積を有する等リンクアームと比べてより長いリーチが得られてもよい。
図1および2に開示されている実施形態と比べて、非円形プーリを有するもう1つのバンド駆動装置が肩軸18における従来のバンド駆動装置の代わりになってもよい。代替的な態様では、第1のリンクはモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動されてもよく、例えば、任意の好適な伝達比が用いられてよい。代替的に、第2のリンクを作動させ、第3のリンクを束縛するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、非円形歯車、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、同等の機能性を有する任意の他の機構によって置換されてもよい。さらに、第3のリンクは、
図9に示されるように、第3のリンクを、第2のモータによって駆動されるプーリに同期させる従来の2段バンド機構を介して、エンドエフェクタを半径方向に保持するように束縛されてもよい。代替的に、2段バンド機構は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、任意の他の好適な機構によって置換されてもよい。加えて、エンドエフェクタは半径方向に向いていてもよいが、そうである必要はない。例えば、エンドエフェクタは第3のリンクに対して、任意の好適なオフセットを有して位置付けられ、任意の好適な方向を向いていてもよい。代替的な態様では、第3のリンクは1つを超えるエンドエフェクタまたは基板を運搬してもよい。ここでは、任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料保持器が第3のリンクによって運搬されることができる。さらに、前腕の関節間長さは、例えば、
図8においてl
2/l
1<1によって表されるように、上腕の関節間長さよりも小さくてもよい。
【0026】
次に、
図9を参照すると、代替的なロボット300が示されている。ロボット300では、第3のリンクは、第3のリンクを、第2のモータによって駆動されるプーリに同期させる従来の2段バンド機構を介して、エンドエフェクタを半径方向に保持するように束縛されてもよい。ロボット300は、駆動装置12およびアーム302を有するように示されている。アーム302は、シャフト64に結合され、中心軸または肩軸18の周りに回転可能な上腕または第1のリンク304を有してもよい。アーム302は、肘軸306において上腕304に回転可能に結合される前腕または第2のリンク308を有する。リンク304、308は、上述されたように、長さが異なっていてもよい。第3のリンクまたはエンドエフェクタ312は手首軸310において第2のリンクまたは前腕308に回転可能に結合され、エンドエフェクタ312は、上述されたように不等リンク長を有するリンク304、308によって回転を伴うことなく半径方向経路に沿って基板28を搬送してもよい。図示されている実施形態では、シャフト62は2つのプーリ、314、316に結合される。ここで、プーリ314は円形であってもよく、プーリ316は非円形であってもよい。ここで、円形プーリ314は、第3のリンク312を、シャフト62によって駆動されるプーリに同期させる従来の2段(318、320)円形バンド機構を介して、エンドエフェクタ312を半径方向に保持するように第3のリンク312を束縛する。2段機構318、320は、バンド322によって肘プーリ324に結合されるプーリ314を有する。肘プーリ324は肘プーリ326に結合され、肘プーリ326はバンド330を介して手首プーリ328に結合される。前腕308は、円形であり、バンド334を通じて肩プーリ316に結合されてもよい肘プーリ332をさらに有してもよい。肩プーリは非円形であり、プーリ314およびシャフト62に結合されてもよい。
【0027】
開示されている実施形態は、追加の軸を有するロボット駆動装置を有するロボットであって、ロボット駆動装置に結合されたアームは、1枚以上の基板を運搬する能力を有する独立して動作可能な追加のエンドエフェクタを有してもよいロボットに関してさらに具体化されてもよい。例として、2つの独立して動作可能なアームリンケージまたは「デュアルアーム」構成を有するアームであって、各々の独立して動作可能なアームは、1枚、2枚または任意の好適な数の基板を支持するようになっているエンドエフェクタを有してもよい、アームが提供されてもよい。ここで、および以下において説明されるように、各々独立して動作可能なアームは、異なるリンク長を有する第1および第2のリンクを有してもよく、リンクに結合されたエンドエフェクタおよび支持された基板は、上述されたように動作し、経路をたどる。ここで、基板搬送装置は第1および第2の基板を搬送し、共通回転軸上の駆動部に結合される第1および第2の独立して可動なアームアセンブリを有してもよい。第1および第2の基板支持体は、それぞれ第1および第2の手首回転軸上で第1および第2のアームアセンブリに結合される。第1および第2のアームアセンブリの一方または両方は、伸長および収縮の間に共通回転軸の周りに回転する。第1および第2の手首回転軸は伸長および収縮の間に、共通回転軸に対する半径方向経路と平行に、この半径方向経路からオフセットされた第1および第2の手首経路に沿って動く。第1および第2の基板支持体は伸長および収縮の間に、回転を伴うことなく半径方向経路と平行に動く。以下に、複数の独立して動作可能なアームを有する、開示されている実施形態の変形例が提供される。ここで、代替的な態様では、特徴の任意の好適な組み合わせが提供されてもよい。
【0028】
次に、
図10Aおよび10Bを参照すると、デュアルアーム機構を有するロボット350の上面図および側面図がそれぞれ示されている。ロボット350は、共通の上腕354、およびそれぞれのエンドエフェクタ360、362を各々有する独立して動作可能な前腕356、358を有するアーム352を有する。図示されている実施形態では、リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット366は上腕354および前腕356、358の関節間長さの差に相当する。図示されている実施形態では、上腕は同じ長さを有し、前腕よりも長くてもよい。さらに、エンドエフェクタ360、362は前腕356、358の上方に位置付けられる。次に、
図11Aおよび11Bを参照すると、代替的な構成のアームを有するロボット375の上面図および側面図がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、アーム377は、
図10Aおよび10Bに関して説明されたとおりの特徴を有してもよく、リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。この構成では、上部リンケージのエンドエフェクタ382を有する第3のリンクは、2つのエンドエフェクタ382、384の間の垂直間隔を低減するために、前腕380の下に設けられる。ここでは、
図10Aおよび10Bの構成の上部エンドエフェクタ362に段をつけて(368)低くすることによって、同様の効果が達成されてもよい。
図12および13を同様に参照すると、
図10および11のアームの個々のリンクを駆動するためにそれぞれ用いられるロボット350、375の内部機構がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、駆動装置390は、同心シャフト398、400、402をそれぞれ駆動し、位置エンコーダ404、406、408をそれぞれ有する回転子固定子機構であってもよい第1、第2および第3の駆動モータ392、394、396を有してもよい。Z駆動装置410がモータを垂直方向に駆動してもよい。この場合には、モータはハウジング412内に部分的または完全に包含されてもよく、蛇腹414がハウジング412の内部容積をチャンバ416に封止し、内部容積およびチャンバ416の内部は真空またはその他のもの等の隔離された環境内で動作してもよい。図示されている実施形態では、共通の上腕354は1つのモータ396によって駆動される。2本の前腕356、358の各々は上腕354の肘における共通軸420上で枢動し、それぞれ、モータ394、396によって、それぞれ、従来のプーリを有してもよいバンド駆動装置422、424を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ360、362を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置426、428によってそれぞれ束縛される。ここで、リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計されてもよく、
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフト398、400、402は全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタのうちの1つが直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕の駆動シャフト、およびアクティブなエンドエフェクタに関連付けられた前腕に結合された駆動シャフトは、
図1および2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなエンドエフェクタが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。
図14A、14Bおよび14Cを同様に参照すると、上部および下部リンケージが伸長する際の
図11Aおよび11Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ358、362が伸長する間に、非アクティブなリンケージ356、360は回転する。例として、下部リンケージ356、360が伸長するにつれて上部リンケージ358、362は回転し、上部リンケージ358、362が伸長するにつれて下部リンケージ356、360は回転する。
図10および11の開示されている実施形態では、組み立ておよび制御を単純化することができ、この場合には、アーム機構は、運動用シールを有しない同軸駆動装置上で用いられてもよく、その一方で、同じ格納容積を有する等リンク長アームと比べてより長いリーチを提供する。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられない。図示されている実施形態では、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームは回転する。手首関節の一方は下部エンドエフェクタの上方を(等リンク機構の場合よりもウェハに接近して)移動する。
【0029】
次に、
図15Aおよび15Bを参照すると、デュアルアーム機構を有するロボット450の上面図および側面図がそれぞれ示されている。ロボット450は、共通の上腕454、およびそれぞれのエンドエフェクタ460、462を各々有する独立して動作可能な前腕456、458を有するアーム452を有する。図示されている実施形態では、リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。エンドエフェクタ460、462の横方向オフセット466、486は上腕454および前腕456、458の関節間長さの差に相当する。図示されている実施形態では、上腕は同じ長さを有し、前腕よりも長くてもよい。さらに、エンドエフェクタ460、462は前腕456、458の上方に位置付けられる。
図16Aおよび16Bを同様に参照すると、代替的な構成のアームを有するロボット475の上面図および側面図がそれぞれ示されている。この場合も先と同様に、リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。この構成では、左側リンケージの第3のリンクおよびエンドエフェクタ482は、2つのエンドエフェクタ482、484の間の垂直間隔を低減するために、前腕480の下に設けられる。
図15Aおよび15Bの構成の上部エンドエフェクタに段をつけて(468)低くすることによって、同様の効果を達成することができる。代替的に、エンドエフェクタの一方を支持するために、ブリッジを用いることができる。一体化された上腕リンク454は、
図15および16に示されるように、単一の部品であってもよく、あるいは
図17Aおよび17Bの例に示されるように、2つ以上の部分470、472によって形成してもよい。ここで、2部分の設計は、より軽いもの、およびより少ない材料を用いるものとして提供されてもよく、左側472および右側470の部分は同一の構成要素であってもよい。ここで、2部分の設計は同様に、左側および右側部分の間の角度オフセットの調整のための設備を有してもよい。これらの設備は、異なる収縮位置がサポートされる必要がある場合に有用となりうる。
図18および19を同様に参照すると、
図15および16のアームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構がそれぞれ示されている。一体化された上腕454は、1つのモータによってシャフト402とともに駆動されるように示されている。2本の前腕456、458の各々は、1つのモータによって、各々、シャフト400、398を介して、それぞれ、従来のプーリを有するバンド駆動装置490、492を通じて、独立して駆動される。ここで、リンク456、458は別個の軸494、496上でそれぞれ回転する。エンドエフェクタ460、462を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置498、500によってそれぞれ束縛される。ここで、リンケージ456、460および458、462の各々の内のバンド駆動装置498、500は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計される。ここで、
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージ456、460および458、462の各々のために用いられてもよい。アーム452が回転するために、ロボットの3本の駆動シャフト398、400、402は全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタのうちの1つが直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕の駆動シャフト、およびアクティブなエンドエフェクタに関連付けられた前腕に結合された駆動シャフトは、
図1および2に関して提示された逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなエンドエフェクタが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。
図20A、20Bおよび20Cを同様に参照すると、左側458、462および右側456、460のリンケージが伸長する際の
図16Aおよび16Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ458、462が伸長する間に、非アクティブなリンケージ456、460は回転することに留意されたい。ここでは、左側リンケージ458、462が伸長するにつれて右側リンケージ456、460は回転し、右側リンケージ456、460が伸長するにつれて左側リンケージ458、462は回転する。図示されている実施形態は、立体的リンク設計は組み立ておよび制御が容易であるという利点、および、例えば、運動用シールを有しない、同軸駆動装置の利点を利用し、その一方で、同じ格納容積を有する等リンクアームと比べてより長いリーチを提供する。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられない。ここで、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームは回転する。手首関節の一方は下部エンドエフェクタの上方を、等リンク機構の場合よりもウェハに接近して移動する。これは、上部エンドエフェクタを支持するためのブリッジ(不図示)を用いることによって回避することができる。この場合には、ブリッジの支持されない長さは等リンクアーム設計と比べてより長くなりうる。さらに、収縮角度は、例えば、
図10および11に見られるとおりの共通の肘関節、および、例えば、
図21および22に見られるとおりの独立したデュアルアームを有する構成と比べて、変化がより難しくなりうる。
【0030】
次に、
図21Aおよび21Bを参照すると、独立したデュアルアーム522、524を有するロボット520の上面図および側面図がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、リンケージ522、524は両方ともそれらの収縮位置で示されている。アーム522は、独立して動作可能な上腕526、前腕528、およびエンドエフェクタ530を有する第3のリンクを有する。アーム524は、独立して動作可能な上腕532、前腕534、およびエンドエフェクタ536を有する第3のリンクを有する。図示されている実施形態では、前腕528、534は上腕526、532よりも長く示され、エンドエフェクタ530、536はそれぞれ前腕528、534の上方に位置付けられる。
図22Aおよび22Bを同様に参照すると、代替的な構成のアームを有する、ロボット520のものと同様の特徴を有するロボット550の上面図および側面図が示されており、リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。この構成では、左側リンケージの第3のリンクおよびエンドエフェクタ552は、2つのエンドエフェクタの間の垂直間隔を低減するために、前腕554の下に設けられる。
図21の構成の上部エンドエフェクタに段をつけて低くすることによって、同様の効果を達成することができる。代替的に、エンドエフェクタの一方を支持するために、ブリッジを用いることができる。
図21および22では、右側上腕532は左側上腕526の下方に配置される。代替的に、例えば、左側上部が右側上腕の上方に配置されてもよく、この場合には、一方のリンケージは他方の内に入れ子状に入れることができる。
図23を同様に参照すると、
図21Aおよび21Bのアームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構が示されている。ここでは、図解の明瞭性のために、構成要素の重なりを回避するべく、リンクの高さは調整されている。2本の上腕526、532の各々は1つのモータによって、各々、それぞれのシャフト398、402を通じて独立して駆動される。前腕528、534は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構570、572を介して、シャフト400を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタを有する第3のリンク530、536は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置574、576によって束縛される。バンド駆動装置は、上腕526、532の一方の回転が、対応するリンケージ528、530および534、536をそれぞれ、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図5および6に関して説明された方法論を用いて設計されてもよく、
図5および6のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフト398、400、402は全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、アクティブなエンドエフェクタに関連付けられた上腕の駆動シャフトは
図5および6のための逆運動学方程式に従って回転される必要があり、他の2本の駆動シャフトは静止した状態に保持される必要がある。
図24A、24Bおよび24Cを同様に参照すると、左側522および右側524のリンケージが伸長する際の
図22のアームが示されている。アクティブなリンケージ522が伸長する間に、非アクティブなリンケージ524は静止したままとどまることに留意されたい。すなわち、右側リンケージ524が伸長する間に左側リンケージ522は動かず、左側リンケージ522が伸長するときに右側リンケージ524は動かない。図示されている実施形態は、同じ格納容積を有する等リンクアーム設計と比べてより長いリーチを提供する。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためのブリッジも用いられず、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる。アクティブなリンケージは荷重を伴わずにより高速に伸長または収縮しうるため、より高いスループットが潜在的にもたらされる。図示されている実施形態は、従来のものの代わりに非円形プーリを有するさらに2つのバンド駆動装置を有し、
図15および16に示されるのよりも複雑になりうる。手首関節の一方は、
図24に見られるように、下部エンドエフェクタの上方を移動する。これは、上部エンドエフェクタを支持するためのブリッジ(不図示)を用いることによって回避することができる。この場合には、ブリッジの支持されない長さは等リンクアーム設計と比べてより長くなる。
【0031】
次に、
図25Aおよび25Bを参照すると、アーム602を有するロボット600の上面図および側面図がそれぞれ示されている。図示されている実施形態では、リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット604は上腕606および前腕608、612の関節間長さの差に相当する。ここで、この実施形態では、前腕608、612は共通の上腕606よりも短い。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、例えば、
図13の場合のように、
図10~13と同様であってもよいが、本例における前腕は共通の上腕よりも短い。ここで、共通の上腕は1つのモータによって駆動される。2本の前腕の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタを有する第3のリンク614、616は、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。
図26A、26Bおよび26Cを同様に参照すると、上部リンケージ612、616が伸長する際の
図25Aおよび25Bのアームが示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット604は上腕および前腕の関節間長さの差に相当し、手首関節は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。アクティブなリンケージ612、616が伸長する間に、非アクティブなリンケージ608、614は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。ここで、
図26Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。
図26Bは、上部リンケージの手首関節が、下部リンケージによって運搬されるウェハに最も接近する位置における部分的に伸長された上部リンケージ612、616を示す。上部リンケージの手首関節は、(それはウェハの上方の平面内を動くものの、)ウェハの真上を移動しないことが観察される。
図26Cは上部リンケージ612、616のさらに遠くへの伸長を示す。図示されている実施形態は組み立ておよび制御の容易さを提供することができ、運動用シールを有しない同軸もしくは3軸駆動装置、またはその他の好適な駆動装置上で用いられてもよい。ここでは、エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられなくてよい。上部リンケージの手首関節は、(それは下部エンドエフェクタ上のウェハの上方の平面内を動くものの、)等リンク設計の場合のように、下部エンドエフェクタ上のウェハの真上を移動しない。ここで、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームは回転する。肘関節はより複雑になってもよく、これは、より大きな旋回半径、またはより短いリーチにつながりうる。ここでは、アームは、前腕608、612の重なりのために、
図30および31ならびに
図33に示されるアームよりも高くなってもよい。
【0032】
次に、
図27Aおよび27Bを参照すると、アーム632を有するロボット630の上面図および側面図がそれぞれ示されている。前腕638、640は、上腕636よりも短いリンク長を有するように示される点を除き、アーム632は、
図15~19に関して開示されているものと同様の特徴を有してもよい。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。エンドエフェクタ642、646の横方向オフセット634は上腕636および前腕638、640の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク636は、
図27Aおよび27Bに示されるように、単一の部品であってもよいか、あるいは上腕リンクは、
図28Aおよび28Bの例に示されるように、2つ以上の部分636'、636"によって形成することができる。2部分の設計はより少ない材料を用いてより軽くなってもよく、左側636'および右側636"の部分は同一の構成要素であってもよい。例えば、異なる収縮位置がサポートされる必要がある場合には、左側636'および右側636"の部分の間の角度オフセットの調整のための余裕が提供されてもよい。アーム632の個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は
図15~19におけるものと同様であってもよく、例えば、
図19に見られるとおりであってもよい。共通の上腕636は1つのモータによって駆動される。2本の前腕638、640の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ642、646を有する第3のリンクは、上腕636および前腕638、640の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛されてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。
図29A、29Bおよび29Cを同様に参照すると、右側の上部リンケージ640、646が伸長する際の
図27Aおよび27Bのアームが示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット634は上腕および前腕の関節間長さの差に相当し、手首関節は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。ここで、アクティブなリンケージ640、646が伸長する間に、非アクティブなリンケージ638、642は回転する。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。
図29A、29Bおよび29Cにおいて、
図29Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。
図29Bは、右側の上部リンケージ640、646の手首関節が、左側の下部リンケージ638、642によって運搬されるウェハに最も接近する位置における部分的に伸長された右側の上部リンケージ640、646を示す。ここで、右側の上部リンケージ640、646の手首関節はウェハの真上を移動しない。ただし、この手首関節はウェハの上方の平面内を動く。
図29Cは右側の上部リンケージ640、646のさらに遠くへの伸長を示す。図示されている実施形態は、立体的リンク設計、組み立ておよび制御の容易性、ならびに同軸駆動装置、例えば、運動用シールを有しないこと、の利点を利用する。エンドエフェクタのいずれを支持するためにもブリッジは用いられない。上部リンケージの手首関節は、等リンク設計の場合のように、下部エンドエフェクタ上のウェハの真上を移動しない。ただし、この手首関節は下部エンドエフェクタ上のウェハの上方の平面内を動く。アクティブなアーム640、646が伸長する間に、非アクティブなアーム638、642は回転する。収縮角度は、例えば、
図25Aおよび25Bに見られるとおりの共通の肘関節、および、例えば、
図33Aおよび33Bに見られるとおりの独立したデュアルアームを有する構成と比べて、変化がより難しくなる。さらに、前腕640は、前腕638よりも高い位置に示されているため、
図30および31ならびに
図33Aおよび33Bよりも、アームの位置が高く示されている。
【0033】
次に、
図30Aおよび30Bを参照すると、アーム662を有するロボット660の上面図および側面図がそれぞれ示されている。アーム662は、
図27~29に関して説明されたとおりの特徴を有してもよいが、説明されるように、ブリッジを用い、同じ高さの位置に2本の前腕を有する。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット664は上腕666および前腕668、670の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク666は、
図30Aおよび30Bに示されるように、単一の部品であることができるか、あるいは上腕リンクは、
図31Aおよび31Bの例に示されるように、2つ以上の部分666'、666"によって形成することができる。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図15~19のために示されているものと同一であってもよいが、この場合には、前腕668、670は上腕666よりも短い。共通の上腕666は1つのモータによって駆動される。2本の前腕668、670の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ672、674を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。
図1および2のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。第3のリンクおよびエンドエフェクタ674は、上部エンドエフェクタ部682、リンク670とリンク674との間の手首軸からオフセットされた側方オフセット支持部684を有し、手首軸をオフセット支持部684に結合する下部支持部686をさらに有する、ブリッジ680を有する。ブリッジ680は、以下において
図32に関して見ることができるように、第3のリンクおよびエンドエフェクタ672(ウェハを含んでもよい)ならびにブリッジ680の交互配置部のための間隙を提供しつつ、前腕668および670が同じレベルにおいて詰められることを可能にする。ブリッジ680は、例えば、2つの手首関節に関連付けられた、あらゆる運動部分が、搬送の間にウェハ表面の下方に位置する機構をさらに提供する。
図32A、32B、32Cおよび32Dを同様に参照すると、右側リンケージ670、674が伸長する際の
図30Aおよび30Bのロボットアームの上面図が示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット664は上腕666および前腕670の関節間長さの差に相当し、手首関節690は、ウェハ692の中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。アクティブなリンケージ670、674が伸長する間に、非アクティブなリンケージ668、672は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。
図32A、32B、32Cおよび32Dにおいて、
図32Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。
図32Bは、右側リンケージ670、674のブリッジ680と左側リンケージ668、672のエンドエフェクタ672との間の最悪の場合の間隙に対応する(または最悪の場合の間隙に近い)位置における部分的に伸長された右側リンケージ670、674を示す。
図32Cは、前腕670が上腕666"と整列したときの位置における部分的に伸長された右側リンケージ670、674を示す。エンドエフェクタの横方向オフセットは上腕および前腕の関節間長さの差に相当する。手首関節690の軸は、ウェハ692の中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。
図32Dは右側リンケージ670、674のさらに遠くへの伸長を示す。図示されている実施形態は、並列双対スカラ機構(side-by-side dual scara arrangement)の利点、例えば、小さい容積を有する浅いチャンバをもたらす、スリムな外形、立体的リンク設計の利点、および同軸駆動装置の利点を組み合わせる。右側リンケージ670、674上のブリッジ680ははるかにより低く、垂直部材684と手首690との間のその支持されない長さは従来技術の同軸の双対スカラアームの場合よりも短く、関節の全てはエンドエフェクタの下方にある。ここで、アクティブなアーム670、674が伸長する間に、非アクティブなアーム668、672は回転する。以下において説明されるように、開示されている実施形態の他の態様では、ここに開示されている従来のものの代わりに、非円形プーリを有する異なるバンド駆動装置を有する、この挙動を呈しないアームが提供されてもよい。代替的に、上部エンドエフェクタを支持するブリッジは、
図25A、
図25B、
図27、
図28のために上記で説明されたものと同様の機構を利用することによって、排除されてもよい。
【0034】
次に、
図33Aおよび33Bを参照すると、アーム702を有するロボット700の上面図および側面図がそれぞれ示されている。アーム702は
図21~23に示されたアームの特徴と同様の特徴を有してもよいが、前腕長さは上腕長さよりも短く、例としてブリッジ680に関して説明されたとおりのブリッジを用い、前腕は同じ高さに配置される。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。
図33Aおよび33Bでは、右側上腕708は左側上腕706の上方に配置される。代替的に、左側上部706が右側上腕708の上方に配置されてもよい。同様に、右側リンケージ712、716の第3のリンクおよびエンドエフェクタ716は、左側リンケージ710、714の第3のリンクおよびエンドエフェクタ714の真上に延びるブリッジを特徴とする。代替的に、左側リンケージ710、714の第3のリンクおよびエンドエフェクタ714が、右側リンケージ712、716の第3のリンクおよびエンドエフェクタ716の真上に延びてもよいブリッジを特徴としてもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図21~23に示された実施形態と同様であってもよい。2本の上腕706、708の各々は1つのモータによって独立して駆動される。前腕710、712は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタを有する第3のリンク714、716は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。バンド駆動装置は、上腕706、708の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図5および6に示される実施形態のために説明された方法論を用いて設計される。
図5および6に示される実施形態のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。
図34A、34Bおよび34Cを同様に参照すると、右側リンケージ708、712、716が伸長する際の
図33Aおよび33Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ712、716が伸長する間に、非アクティブなリンケージ706、710、714は静止したままとどまる。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動かず、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動かない。図示されている実施形態は、並列双対スカラ機構の利点、例えば、小さい容積を有する浅いチャンバをもたらす、スリムな外形、および同軸駆動装置の利点を組み合わせる。右側リンケージ上のブリッジははるかにより低く、その支持されない長さは既存の同軸の双対スカラアームの場合よりも短く、関節の全てはエンドエフェクタの下方にある。アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる。アクティブなリンケージは荷重を伴わずにより高速に伸長または収縮しうるため、より高いスループットが潜在的にもたらされる。代替的に、上部エンドエフェクタを支持するブリッジは、
図25、27および28のために説明されたものと同様の機構を利用することによって、排除されてもよい。
【0035】
次に、
図35Aおよび35Bを参照すると、リンケージが両方ともそれらの収縮位置で示されているアーム732を有するロボット730の上面図および側面図が示されている。各リンケージは、合計4枚の支持可能な基板のために互いからオフセットされた2枚の基板を各々支持する、双対保持器エンドエフェクタ(dual-holder end-effector)740、742を有する。アーム732の個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図10および11、例えば、
図13と同一であってもよい。共通の上腕734は1つのモータによって駆動される。2本の前腕736、738の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ740、742を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。図示されている実施形態は、上腕よりも長い前腕を有する。代替的に、前腕はより短くてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計される。
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。
図36を同様に参照すると、一方のリンケージ738、742が伸長する際の
図35Aおよび35Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ738、742が伸長する間に、非アクティブなリンケージ736、740は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。
図37および38と比べて、エンドエフェクタは、反対側の肘との干渉を回避する形状に作られる必要がない。
【0036】
次に、
図37Aおよび37Bを参照すると、アーム750を有するロボットの上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されており、各リンケージは双対保持器エンドエフェクタ758、760を有する。一体化された上腕リンク752は、
図37Aおよび37Bに示されるように、単一の部品であってもよく、あるいは上腕リンクは、
図38Aおよび38Bの例に示されるように、2つ以上の部分752'、752"によって形成してもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図15~19、例えば、
図19と同一であってもよい。一体化された上腕752は1つのモータによって駆動される。2本の前腕754、756の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタを有する第3のリンク758、760は、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。図示されている実施形態は、上腕よりも長い前腕を有する。代替的に、前腕はより短くてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計される。
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕の駆動シャフト、およびアクティブなリンケージに関連付けられた前腕に結合された駆動シャフトは、
図1および2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなリンケージが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。
図39を同様に参照すると、一方のリンケージ756、760が伸長する際の
図37Aおよび37Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージ754、758は回転する。例えば、左側リンケージが伸長するにつれて右側リンケージは回転し、右側リンケージが伸長するにつれて左側リンケージは回転する。図示されている実施形態はブリッジを有しない。上部手首は下部エンドエフェクタ上のウェハの一方の真上を移動する。ここで、アームおよびエンドエフェクタは、上部肘が下部エンドエフェクタに触れずに通過するように設計される必要がある。
【0037】
次に、
図40Aおよび40Bを参照すると、アーム782を有するロボット780の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されており、各リンケージは双対保持器エンドエフェクタ792、794を有する。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は
図21~23と同一であってもよい。2本の上腕784、786の各々は1つのモータによって独立して駆動される。前腕788、790は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ792、794を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。バンド駆動装置は、上腕の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。図示されている実施形態は、上腕よりも長い前腕を有する。代替的に、前腕はより短くてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図5および6のために説明された方法論を用いて設計される。
図5および6のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、アクティブなリンケージに関連付けられた上腕の駆動シャフトは
図5および6のための逆運動学方程式に従って回転される必要があり、他の2本の駆動シャフトは静止した状態に保持される必要がある。
図41を同様に参照すると、一方のリンケージ784、788、794が伸長する際の
図40Aおよび40Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ784、788、794が伸長する間に、非アクティブなリンケージ786、790、792は静止したままであってもよいことに留意されたい。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動かず、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動かない。代替的に、例えば、
図41と比べて右側リンケージが独立して若干伸長する
図42に見られるように、左側および右側リンケージは独立して半径方向に同時に動かされてもよい。上部リンケージの肘の運動は下部エンドエフェクタ上のウェハとの潜在的干渉のために制限されうる。これは、
図41に示されるように、ロボットのリーチを制限しうる。この制限は、
図42示されるように、追加の間隙を提供し、完全なリーチを達成するために、下部リンケージを若干伸長させることによって緩和されてもよい。図示されている実施形態はブリッジを有しない。上部リンケージの手首は下部エンドエフェクタ上のウェハの上方を移動してもよい。
【0038】
次に、
図43Aおよび43Bを参照すると、アーム812を有するロボット810の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されており、各リンケージは双対保持器エンドエフェクタ820、822を有する。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は
図10~13と同一であってもよい。共通の上腕814は1つのモータによって駆動される。2本の前腕816、818の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ820、822を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計される。
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。
図44および45を同様に参照すると、上部リンケージ818、822が伸長する際の
図43Aおよび43Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ818、822が伸長する間に、非アクティブなリンケージ816、820は回転することに留意されたい。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。
図44および45は、上部リンケージ818、822の手首関節824が、アームの下部リンケージ816、820によって運搬されるウェハ826の真上を移動しないことを示す。図示されている実施形態はブリッジを有しない。
図46および47と比べて、エンドエフェクタは、反対側の肘との干渉を回避する形状に作られる必要がない。
【0039】
次に、
図46Aおよび46Bを参照すると、アーム842を有するロボット840の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されており、各リンケージは双対保持器エンドエフェクタ850、852を有する。一体化された上腕リンク844は、
図46Aおよび46Bに示されるように、単一の部品であることができるか、あるいは上腕リンクは、
図47Aおよび47Bの例に示されるように、2つ以上の部分844'、844"によって形成することができる。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図15~19、例えば、
図19と同一であってもよい。一体化された上腕844は1つのモータによって駆動される。2本の前腕846、848の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ850、852を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計される。
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕844の駆動シャフト、およびアクティブなリンケージに関連付けられた前腕に結合された駆動シャフトは、
図1および2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなリンケージが収縮したままとどまるために、共通の上腕の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。
図48および49を同様に参照すると、上部リンケージ848、852が伸長する際の
図46Aおよび46Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ848、852が伸長する間に、非アクティブなリンケージ846、850は回転する。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。
図48および49は、上部リンケージの手首関節854が、アームの下部リンケージによって運搬されるウェハ856の真上を移動しないことを示す。図示されている実施形態はブリッジを有せず、上部リンケージの手首関節は、下部リンケージによって運搬されるウェハの真上を移動しない。ここでは、非アクティブなアームはより小さく回転し、アクティブなアームが荷重を伴わずに伸長または収縮する際におけるより高い運動速度を可能にする。
【0040】
次に、
図50Aおよび50Bを参照すると、アーム872を有するロボット870の上面図および側面図が示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されており、各リンケージは双対保持器エンドエフェクタ880、882を有する。一体化された上腕リンク874は、
図50Aおよび50Bに示されるように、単一の部品であることができるか、あるいは上腕リンクは、
図47Aおよび47Bの例に示されるように、2つ以上の部分によって形成することができる。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図15~19、例えば、
図18と同一であってもよい。一体化された上腕874は1つのモータによって駆動される。2本の前腕876、878の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタを有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1および2のために説明された方法論を用いて設計されてもよい。
図1および2のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、共通の上腕874の駆動シャフト、およびアクティブなリンケージに関連付けられた前腕に結合された駆動シャフトは、
図1および2のための逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。同時に、他方の前腕に結合された駆動シャフトは、非アクティブなリンケージが収縮したままとどまるために、共通の上腕874の駆動シャフトと同期して回転する必要がある。
図51を同様に参照すると、一方のリンケージ878、882が伸長された状態における
図50Aおよび50Bのアームが示されている。ここで、アクティブなリンケージ878、882が伸長する間に、非アクティブなリンケージ876、880は回転する。例えば、下部リンケージが伸長するにつれて上部リンケージは回転し、上部リンケージが伸長するにつれて下部リンケージは回転する。図示されている実施形態は、より短い短バンドを用い、より剛性が高くなりうる短い前腕リンクを有し、前腕は並列に配置され、浅いチャンバを容易にする。ここで、短いリンクは、より長い上腕によって対処されてもよい
図46および47と比べて、非アクティブなアームのより大きな回転を生じさせうる。ブリッジ884が設けられており、アームおよびエンドエフェクタは、ブリッジ884が、伸長運動の間に、非アクティブなエンドエフェクタ880に触れずに通過するように設計されてもよい。ここでは、エンドエフェクタの基部は、図示されるように、角度がついた形状886を特徴とする。
【0041】
次に、
図52Aおよび52Bを参照すると、アーム902を有するロボット900の上面図および側面図がそれぞれ示されている。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されており、各リンケージは双対保持器エンドエフェクタを有する。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は
図21~23と同一であってもよい。2本の上腕904、906の各々は1つのモータによって独立して駆動される。前腕908、910は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ912、914を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。バンド駆動装置は、上腕904、906の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよい。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図5~6のために説明された方法論を用いて設計される。
図5~6のために提示された運動学方程式が同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いられてもよい。アームが回転するために、ロボットの3本の駆動シャフトは全てアームの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタアセンブリの一方が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、アクティブなリンケージに関連付けられた上腕の駆動シャフトは
図5~6のための逆運動学方程式に従って回転される必要があり、他の2本の駆動シャフトは静止した状態に保持される必要がある。
図53を同様に参照すると、一方のリンケージ906、910、914が伸長された状態における
図52Aおよび52Bのアームが示されている。アクティブなリンケージ906、910、914がブリッジ916とともに伸長する間に、非アクティブなリンケージ904、908、912は静止したままとどまることに留意されたい。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動く必要がなく、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動く必要がない。ただし、リンケージは半径方向に独立して動かされてもよい。図示されている実施形態は、短いバンドを用い、より剛性が高くなりうるより短いリンク、および浅いチャンバを容易にする並列の前腕を有する。代替的に、前腕は、ブリッジを有する構成で上腕よりも長くてもよい。
【0042】
次に、
図54~55を参照すると、反対のエンドエフェクタ938、940を有する結合されたデュアルアーム930が示されている。
図54Aおよび54Bはそれぞれ、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されており、エンドエフェクタの横方向オフセットは上腕932および前腕934、936の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク932は、
図54に示されるように、単一の部品であることができるか、または上腕リンクは2つ以上の部分によって形成することができる。例として、2部分の設計はより少ない材料を用いてより軽くなってもよく、左側および右側部分は同一の構成要素であってもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図18および19に関して示されたもの、あるいは別のものに基づいてもよい。共通の上腕932は1つのモータによって駆動される。2本の前腕934、936の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動される。エンドエフェクタ938、940を有する第3のリンクは、上腕932および前腕934、936の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1に関して説明された方法論を用いて、または別の方法で設計される。
図1のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。
図55A~55Cは、第1のリンケージ934、938および第2のリンケージ936、940が収縮位置から伸長する際の
図54のアームを示す。エンドエフェクタの横方向オフセットは上腕932および前腕934、936の関節間長さの差に相当し、手首関節942、946は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは回転することに留意されたい。例えば、第1のリンケージが伸長するにつれて第2のリンケージは回転し、第2のリンケージが伸長するにつれて第1のリンケージは回転する。
図55Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。
図55Bは、第1のリンケージ934、938が伸長された様子を示す。
図55Cは、第2のリンケージ936、940が伸長された様子を示す。前腕は同じ平面内を移動し、かつエンドエフェクタは同じ平面内を移動するため、図示されているアームは低い外形を有し、小さい容積を有する浅い真空チャンバを可能にする。一方のリンケージの手首の収縮位置は他方のリンケージの手首によって束縛されるため、アームの格納半径(containment radius)は大きくなってもよく、アームは、スロットバルブのサイズによってチャンバの直径が決定づけられる、多数のプロセスモジュールを用いる用途に特に適したものになる。その低い外形のゆえに、アームは、反対のエンドエフェクタを有するフロッグレッグ型アームに取って代わりうる。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、例えば、この場合には、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。
【0043】
図56~57を参照すると、反対のエンドエフェクタ970、972を有する独立したデュアルアーム960が示されている。
図56Aおよび56Bは、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。
図56では、第1のリンケージの上腕962は第2のリンケージの上腕964の上方に配置されている。代替的に、第2のリンケージの上腕が第1のリンケージの上腕の上方に配置されてもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図23に基づくか、または別様であってもよい。ここで、2本の上腕962、964の各々は1つのモータによって独立して駆動されてもよい。前腕966、968は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ970、972を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。バンド駆動装置は、上腕の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図5のために説明された方法論を用いて設計される。
図5のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。
図57A~57Cは、第1のリンケージ962、966、970および第2のリンケージ964、968、972が収縮位置から伸長する際の
図56のアームを示す。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる(ただし、そうする必要があるわけではない)。すなわち、第1のリンケージが伸長する間に第2のリンケージは動かず、第2のリンケージが伸長するときに第1のリンケージは動かない。前腕は同じ平面内を移動し、かつエンドエフェクタは同じ平面内を移動するため、アームは低い外形を有し、小さい容積を有する浅い真空チャンバを可能にする。一方のリンケージの手首の収縮位置は他方のリンケージの手首によって束縛されるため、アームの格納半径は大きくなり、アームは、スロットバルブのサイズによってチャンバの直径が決定づけられる、多数のプロセスモジュールを用いる用途に特に適したものになる。その低い外形のゆえに、アームは、反対のエンドエフェクタを有するフロッグレッグ型アームに取って代わることができる。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、例えば、この場合には、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。
【0044】
次に、
図58を参照すると、角度的にオフセットされたエンドエフェクタ998、1000を有する結合されたデュアルアーム990が示されている。
図58Aおよび58Bは、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット1002、1004は上腕992および前腕994、996の関節間長さの差に相当する。一体化された上腕リンク992は、
図59に示されるように、単一の部品であってもよいし、2つ以上の部分によって形成してもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は、
図18および19に基づくか、または別様である。ここで、共通の上腕992は1つのモータによって駆動されてもよい。2本の前腕994、996の各々は1つのモータによって、従来のプーリを有するバンド駆動装置を通じて独立して駆動されてもよい。エンドエフェクタ998、1000を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図1のために説明された方法論を用いて、または別の方法で設計される。
図1のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。
図59A~Cを同様に参照すると、左側994、998および右側996、1000のリンケージが伸長する際の
図58のアームが示されている。エンドエフェクタの横方向オフセット1002、1004は上腕および前腕の関節間長さの差に相当し、手首関節は、ウェハの中心の軌道に対してこの差だけオフセットされた直線に沿って移動する。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは回転する。例えば、左側リンケージが伸長するにつれて右側リンケージは回転し、右側リンケージが伸長するにつれて左側リンケージは回転する。
図59Aは、リンケージが両方とも収縮位置にある状態におけるアームを示す。
図59Bは、左側のリンケージ994、998が伸長された様子を示す。
図59Cは、右側のリンケージ996、1000が伸長された様子を示す。ここで、アクティブなアームが伸長する間に、非アクティブなアームは回転する。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、例えば、この場合には、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。図示されている実施形態では、エンドエフェクタは90度離れていてもよい。代替的に、任意の分離角度が提供されてもよい。
【0045】
次に、
図60を参照すると、角度的にオフセットされたエンドエフェクタ1040、1042を有する独立したデュアルアーム1030が示されている。ここで、
図60Aおよび60Bは、アームを有するロボットの上面図および側面図を示す。リンケージは両方ともそれらの収縮位置で示されている。
図60では、右側上腕1034は左側上腕1032の下方に配置される。代替的に、左側上部が右側上腕の下方に配置されてもよい。アームの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構は
図23に基づいてもよい。2本の上腕1032、1034の各々は1つのモータによって各々独立して駆動されてもよい。前腕は、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド機構を介して第3のモータに結合される。エンドエフェクタ1040、1042を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを各々有するバンド駆動装置によって束縛される。バンド駆動装置は、上腕1032、1034の一方の回転が、対応するリンケージを、他方のリンケージが静止したままとどまっている間に、直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。リンケージの各々の内のバンド駆動装置は、
図5のために説明された方法論を用いて、または別の方法で設計される。
図5のために提示された運動学方程式を同様にデュアルアームの2つのリンケージの各々のために用いることができる。
図61A~61Cは、左側のリンケージ1032、1036、1040および次に右側のリンケージ1034、1038、1042が伸長する際の
図60のアームを示す。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる(ただし、そうする必要があるわけではない)。すなわち、右側リンケージが伸長する間に左側リンケージは動かず、左側リンケージが伸長するときに右側リンケージは動かない。ここで、アクティブなリンケージが伸長する間に、非アクティブなリンケージは静止したままとどまる。図示されている実施形態では、前腕は上腕よりも短い。代替的に、前腕はより長くてもよく、例えば、この場合には、前腕は異なる高さにあり、重なり合う。図示されている実施形態では、エンドエフェクタは90度離れていてもよい。代替的に、任意の分離角度が提供されてもよい。
【0046】
図62に関する例または別様の例として、第3のリンクアセンブリと各々呼ばれてもよい、第3のリンクおよびエンドエフェクタ1060、1062は、アームの対応するリンケージが伸長および収縮する際に、質量中心1064、1066がそれぞれ手首関節1068、1070の直線軌道上またはその近くにあるように設計されてもよい。これは、第3のリンクアセンブリの質量中心において作用する慣性力および手首関節における反力によるモーメントを低減し、それゆえ、第3のリンクアセンブリを束縛するバンド機構にかかる荷重を低減する。ここで、第3のリンクアセンブリは、その質量中心が、ペイロードが存在するときには、手首関節軌道の一方の側にあり、ペイロードが存在しないときには、軌道の他方の側にあるようにさらに設計されてもよい。代替的に、通例、最良の直線追跡性能は、ペイロードを載せた状態で要求されるため、第3のリンクアセンブリは、
図62に示されるように、その質量中心が、ペイロードが存在するときに実質的に手首関節軌道上にあるように設計されてもよい。
図62において、1Lは左側リンケージの手首関節の中心の直線軌道であり、2Lは左側リンケージの手首関節の中心1070であり、3Lは左側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心1066であり、4Lは、左側リンケージが伸長運動の開始時に加速する際に(または収縮運動の終了時に減速する際に)、左側リンケージの第3のリンクアセンブリに作用する力であり、5Lは、左側リンケージが伸長運動の開始時に加速する際に(または収縮運動の終了時に減速する際に)、左側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心において作用する慣性力である。同様に、1Rは右側リンケージの手首関節の中心の直線軌道であり、2Rは右側リンケージの手首関節の中心1068であり、3Rは右側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心1064であり、4Rは、右側リンケージが伸長運動の終了時に減速する際に(または収縮運動の開始時に加速する際に)、右側リンケージの第3のリンクアセンブリに作用する力であり、5Rは、右側リンケージが伸長運動の終了時に減速する際に(もしくは収縮運動の開始時に加速する際に)、右側リンケージの第3のリンクアセンブリの質量中心において作用する慣性力である。図示されている実施形態では、双対ウェハエンドエフェクタが提供されている。代替的な態様では、任意の好適なエンドエフェクタおよびアームもしくはリンクの幾何配置が提供されてもよい。
【0047】
代替的な態様では、本実施形態の態様のいずれかにおける上腕はモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動することができる。任意の伝達比が用いられてよい。代替的に、第2のリンクを作動させ、第3のリンクを束縛するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、円形および非円形歯車、リンケージベースのメカニズムあるいは以上のものの任意の組み合わせ等の、同等の機能性の任意の他の機構によって置換することができる。代替的に、例えば、本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアーム(quad arm)の態様では、各リンケージの第3のリンクは、
図9のシングルアームのコンセプトと同様に、第3のリンクを、第2のモータによって駆動されるプーリに同期させる従来の2段バンド機構を介して、エンドエフェクタを半径方向に維持するように束縛することができる。代替的に、2段バンド機構は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、任意の他の好適な機構によって置換することができる。代替的に、本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアームの態様における上腕は同軸状に配置されなくてもよい。上腕は別個の肩関節を有することができる。デュアルアームおよびクワッドアームの2つのリンケージは、上腕の同じ長さおよび前腕の同じ長さを有する必要はない。一方のリンケージの上腕の長さは他方のリンケージの上腕の長さと異なってもよく、一方のリンケージの前腕の長さは他方のリンケージの前腕の長さと異なってもよい。前腕対上腕の比が2つのリンケージについて異なることもできる。左側および右側リンケージのリンクの異なる高さを有する本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアームの態様では、左側および右側リンケージを相互交換することができる。デュアルアームおよびクワッドアームの2つのリンケージは同じ方向に沿って伸長する必要はない。アームは、各リンケージが異なる方向に伸長するように構成することができる。本実施形態の態様のいずれかにおける2つのリンケージは、3本よりも多いかまたは少ないリンク(第1のリンク=上腕、第2のリンク=前腕、第3のリンク=エンドエフェクタを有するリンク)からなってもよい。本実施形態のデュアルアームおよびクワッドアームの態様では、各リンケージは異なる数のリンクを有してもよい。本実施形態のシングルアームの態様では、第3のリンクは複数のエンドエフェクタを運搬することができる。任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料保持器が第3のリンクによって運搬されることができる。同様に、本実施形態のデュアルアームの態様では、各リンケージは任意の好適な数のエンドエフェクタを運搬することができる。どちらの場合でも、エンドエフェクタは、同じ平面内に位置付けられるか、互いの上方に積み重ねられるか、その2つの組み合わせで配置されるか、または任意の他の好適な仕方で配置されることができる。さらに、デュアルアームの構成については、例えば、2012年11月6日の出願日を有し、「独立したアームを有するロボットシステム(Robot System with Independent Arms)」と題し、一連番号第13/670,004号を有する係属中の米国特許出願に関して説明されているように、各アームは独立して動作可能であってもよく、例えば、回転、伸長および/またはz(垂直)において独立して動作可能であってもよい。同出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれている。したがって、このような変更、組み合わせおよび変形は全て包含される。
【0048】
例示的実施形態の一態様によれば、基板搬送装置は、基板を搬送するようになっている。基板搬送装置は、中心回転軸上で駆動部に結合される可動アームアセンブリを有する。基板支持体が手首回転軸上でアームアセンブリに結合される。アームアセンブリは伸長および収縮の間に中心回転軸の周りに回転する。手首回転軸は伸長および収縮の間に、中心回転軸に対する半径方向経路に平行であり、それからオフセットされた手首経路に沿って動く。基板支持体は伸長および収縮の間に、回転を伴うことなく半径方向経路と平行に動く。
【0049】
例示的実施形態の別の態様によれば、基板搬送装置は第1および第2の基板を搬送するようになっている。基板搬送装置は、共通回転軸上で駆動部に結合される第1および第2の独立した可動アームアセンブリを有する。第1および第2の基板支持体は、それぞれ第1および第2の手首回転軸上で第1および第2のアームアセンブリに結合される。第1および第2のアームアセンブリは伸長および収縮の間に共通回転軸の周りに回転する。第1および第2の手首回転軸は伸長および収縮の間に、共通回転軸に対する半径方向経路と平行で、それからオフセットされた第1および第2の手首経路に沿って動く。第1および第2の基板支持体は伸長および収縮の間に、回転を伴うことなく半径方向経路と平行に動く。
【0050】
例示的実施形態の別の態様によれば、基板搬送装置は、基板を搬送するようになっている。基板搬送装置は、駆動部、および駆動部に回転可能に結合される上腕を有し、上腕は中心軸の周りに回転可能である。肘プーリが上腕に固定される。前腕が上腕に回転可能に結合される。前腕は肘軸の周りに回転可能であり、肘軸は中心軸から上腕リンク長だけオフセットされている。エンドエフェクタは前腕に回転可能に結合される。エンドエフェクタは手首軸の周りに回転可能であり、手首軸は肘軸から前腕リンク長だけオフセットされている。エンドエフェクタは基板を支持する。手首プーリはエンドエフェクタに固定される。手首プーリはバンドを用いて肘プーリに結合される。前腕リンク長は上腕リンク長と異なる。エンドエフェクタは肘プーリ、手首プーリおよびバンドによって上腕に対して束縛され、それにより、基板は中心軸に対する線形半径方向経路に沿って動く。
【0051】
例示的実施形態の別の態様によれば、基板搬送装置は、基板を搬送するようになっている。基板搬送装置は、第1および第2の回転駆動装置を有する駆動部を有する。上腕は中心回転軸上で第1の回転駆動装置に回転可能に結合される。前腕は上腕に回転可能に結合される。前腕は上腕の肘回転軸の周りに回転可能であり、肘回転軸は中心回転軸から上腕リンク長だけオフセットされている。前腕は、前腕連結装置を用いて第2の回転駆動装置にさらに結合され、第2の回転駆動装置によって肘回転軸の周りに駆動される。基板支持体は基板を支持する。基板支持体は前腕に回転可能に結合され、前腕の手首回転軸の周りに回転可能である。手首回転軸は肘回転軸から前腕リンク長だけオフセットされている。基板支持体は、基板支持体連結装置を用いて上腕にさらに結合され、肘回転軸の周りの前腕と上腕との間の相対運動によって手首回転軸の周りに駆動される。前腕リンク長は上腕リンク長と異なる。基板支持体は基板支持体連結装置によって、基板が中心回転軸に対する線形経路に沿って動くように束縛される。
【0052】
例示的実施形態の別の態様によれば、線形経路は、中心回転軸と交差する方向に沿う。
【0053】
例示的実施形態の別の態様によれば、線形経路は、中心回転軸と直角であり、それに対してオフセットされた方向に沿う。
【0054】
例示的実施形態の別の態様によれば、手首回転軸は線形経路と平行な手首経路に沿って動く。
【0055】
例示的実施形態の別の態様によれば、基板支持体連結装置は、1つ以上の非円形プーリを有するバンド駆動装置を有する。
【0056】
例示的実施形態の別の態様によれば、前腕連結装置は、1つ以上の非円形プーリを有するバンド駆動装置を有する。
【0057】
例示的実施形態の別の態様によれば、搬送装置は、駆動装置と、駆動装置に接続される第1のアームであって、第1のアームは、駆動装置と直列に接続される、第1のリンク、第2のリンクおよびエンドエフェクタを有し、第1のリンクおよび第2のリンクは異なる有効長を有する、第1のアームと、第1のアームが伸長または収縮されるときに駆動装置に対するエンドエフェクタの実質的に直線のみの運動を提供するために、第2のリンクに対するエンドエフェクタの回転を制限するためのシステムと、を有する。
【0058】
例示的実施形態の別の態様によれば、第1のリンクの有効長は第2のリンクの有効長よりも短い。
【0059】
例示的実施形態の別の態様によれば、第1のリンクの有効長は第2のリンクの有効長よりも長い。
【0060】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタは、第1および第2のリンクの有効長の差と略等しい、第2のリンクとの手首関節と基板支持部の中心線との間の横方向オフセットを有する。
【0061】
例示的実施形態の別の態様によれば、回転を制限するためのシステムは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、手首関節が駆動装置の中心回転軸に対して横方向オフセットに維持された状態で、エンドエフェクタを平行移動させるように構成される。
【0062】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタの回転を制限するためのシステムは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、駆動装置に対するエンドエフェクタの実質的に半径方向のみの運動を提供する。
【0063】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタの回転を制限するためのシステムは、エンドエフェクタが第1および第2のリンクの位置にかかわりなく駆動装置に対する半径方向に向くようにエンドエフェクタの配向を束縛するように構成される。
【0064】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタは、その上で少なくとも2枚の離間配置された基板を支持するように構成され、第2のリンクとのエンドエフェクタの手首関節と、第1のアームが伸長または収縮されるときのエンドエフェクタの直線線形運動経路の中心との間に横方向オフセットが設けられ、横方向オフセットは、第1のアームが伸長または収縮されるときにおける、手首関節が駆動装置の中心回転軸に対して横方向オフセットに維持された状態での、エンドエフェクタの実質的に平行移動のみの運動のために設けられる。
【0065】
例示的実施形態の別の態様によれば、回転を制限するためのシステムは、プーリおよびバンドを有するバンド駆動装置を有する。
【0066】
例示的実施形態の別の態様によれば、プーリは少なくとも1つの非円形プーリを有する。
【0067】
例示的実施形態の別の態様によれば、プーリは、第2のリンクまたはエンドエフェクタに固定接続される少なくとも1つのプーリを有する。
【0068】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタは、基板支持部、および基板支持部を第2のリンクとのエンドエフェクタの手首関節に接続する脚を有し、脚は、手首関節に接続される第1の部分、基板支持部に接続される第2の部分を有し、第1および第2の部分は約90度~約120度の角度で互いに接続される。
【0069】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタは、2つの基板支持部、および基板支持部を第2のリンクとのエンドエフェクタの手首関節に接続する脚フレームを有し、脚フレームは基部および2本の脚を有して実質的にU字形であり、各脚は基板支持部の個別の1つに接続され、手首関節は、基部の中心からオフセットされた場所においてエンドエフェクタを第2のリンクに接続する。
【0070】
例示的実施形態の別の態様によれば、駆動装置によってアームの第1のリンクを回転させることと、第1のリンクが回転されるときにアームの第2のリンクを回転させること、ただし、第2のリンクは第1のリンク上で回転される、回転させることと、第2のリンク上でエンドエフェクタを回転させること、ただし、第1および第2のリンクは異なる有効長を有し、第2のリンク上におけるエンドエフェクタの回転は、アームが伸長または収縮されるときに、エンドエフェクタが駆動装置に対する実質的に直線のみの運動に制限されるように、束縛される、回転させることと、を含む、方法が提供される。
【0071】
例示的実施形態の別の態様によれば、運動は、駆動装置の中心軸に対する半径方向運動である。
【0072】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタは、第1および第2のリンクの有効長の差と略等しい、第2のリンクとの手首関節と基板支持部の中心線との間の横方向オフセットを有する。
【0073】
例示的実施形態の別の態様によれば、第2のリンク上でエンドエフェクタを回転させることは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、第2のリンクとの手首関節が駆動装置の中心回転軸に対して横方向オフセットに維持された状態で、エンドエフェクタの平行移動運動のみを生じさせる。
【0074】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタを回転させることは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、駆動装置に対するエンドエフェクタの実質的に半径方向のみの運動を提供する。
【0075】
例示的実施形態の別の態様によれば、エンドエフェクタを回転させることは、エンドエフェクタが第1および第2のリンクの位置にかかわりなく駆動装置に対する半径方向に向くようにエンドエフェクタの配向を束縛する。
【0076】
例示的実施形態の別の態様によれば、駆動装置と、駆動装置に接続されるアームであって、アームは、第1の関節において駆動装置に接続される第1のリンク、第2の関節において第1のリンクに接続される第2のリンク、および第3の関節において第2のリンクに接続されるエンドエフェクタを有し、第1のリンクは、第2および第3の関節の間の第2のリンクの第2の長さと異なる第1および第2の関節の間の第1の長さを有し、第3の関節におけるエンドエフェクタの運動は、アームの伸長および収縮の間に駆動装置の回転中心に対する実質的に直線の半径方向線内をたどるように束縛される、アームと、を有する搬送装置が提供される。
【0077】
一実施形態例によれば、搬送装置は、駆動装置と、駆動装置に接続される第1のアームであって、第1のアームは、駆動装置と直列に接続される、第1のリンク、第2のリンクおよびエンドエフェクタを有し、第1のリンクおよび第2のリンクは異なる有効長を有する、第1のアームと、第1のアームが伸長または収縮されるときに駆動装置に対するエンドエフェクタの実質的に直線のみの運動を提供するために、第2のリンクに対するエンドエフェクタの回転を制限するためのシステムと、を有する。
【0078】
第1のリンクの有効長は第2のリンクの有効長よりも短くてもよい。第1のリンクの有効長は第2のリンクの有効長よりも長くてもよい。エンドエフェクタは、第1および第2のリンクの有効長の差と略等しい、第2のリンクとの手首関節と基板支持部の中心線との間の横方向オフセットを有してもよい。回転を制限するためのシステムは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、手首関節が駆動装置の中心回転軸に対して横方向オフセットに維持された状態で、エンドエフェクタを平行移動させるように構成されてもよい。エンドエフェクタの回転を制限するためのシステムは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、駆動装置に対するエンドエフェクタの実質的に半径方向のみの運動を提供してもよい。エンドエフェクタの回転を制限するためのシステムは、エンドエフェクタが第1および第2のリンクの位置にかかわりなく駆動装置に対する半径方向に向くようにエンドエフェクタの配向を束縛するように構成されてもよい。エンドエフェクタは、その上で少なくとも2枚の離間配置された基板を支持するように構成されてもよく、第2のリンクとのエンドエフェクタの手首関節と、第1のアームが伸長または収縮されるときのエンドエフェクタの直線線形運動経路の中心との間に横方向オフセットが設けられ、横方向オフセットは、第1のアームが伸長または収縮されるときにおける、手首関節が駆動装置の中心回転軸に対して横方向オフセットに維持された状態での、エンドエフェクタの実質的に平行移動のみの運動のために設けられる。回転を制限するためのシステムは、プーリおよびバンドを有するバンド駆動装置を有してもよい。プーリは少なくとも1つの非円形プーリを有してもよい。プーリは、第2のリンクまたはエンドエフェクタに固定接続される少なくとも1つのプーリを有してもよい。エンドエフェクタは、基板支持部、および基板支持部を第2のリンクとのエンドエフェクタの手首関節に接続する脚を有してもよく、脚は、手首関節に接続される第1の部分、基板支持部に接続される第2の部分を有し、第1および第2の部分は約90度~約120度の角度で互いに接続される。エンドエフェクタは、2つの基板支持部、および基板支持部を第2のリンクとのエンドエフェクタの手首関節に接続する脚フレームを有してもよく、脚フレームは基部および2本の脚を有して実質的にU字形であり、各脚は基板支持部の個別の1つに接続され、手首関節は、基部の中心からオフセットされた場所においてエンドエフェクタを第2のリンクに接続する。
【0079】
1つの種類の方法例は、駆動装置によってアームの第1のリンクを回転させることと、第1のリンクが回転されるときにアームの第2のリンクを回転させること、ただし、第2のリンクは第1のリンク上で回転される、回転させることと、第2のリンク上でエンドエフェクタを回転させること、ただし、第1および第2のリンクは異なる有効長を有し、第2のリンク上におけるエンドエフェクタの回転は、アームが伸長または収縮されるときに、エンドエフェクタが駆動装置に対する実質的に直線のみの運動に制限されるように、束縛される、回転させることと、を含んでもよい。
【0080】
運動は、駆動装置の中心軸に対する半径方向運動であってもよい。エンドエフェクタは、第1および第2のリンクの有効長の差と略等しい、第2のリンクとの手首関節と基板支持部の中心線との間の横方向オフセットを有してもよい。第2のリンク上でエンドエフェクタを回転させることは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、第2のリンクとの手首関節が駆動装置の中心回転軸に対して横方向オフセットに維持された状態で、エンドエフェクタの平行移動運動のみを生じさせてもよい。エンドエフェクタは、第1のアームが伸長または収縮されるときに、駆動装置に対するエンドエフェクタの実質的に半径方向のみの運動を提供してもよい。エンドエフェクタを回転させることは、エンドエフェクタが第1および第2のリンクの位置にかかわりなく駆動装置に対する半径方向に向くようにエンドエフェクタの配向を束縛してもよい。
【0081】
1つの種類の実施形態例は、駆動装置と、駆動装置に接続されるアームであって、アームは、第1の関節において駆動装置に接続される第1のリンク、第2の関節において第1のリンクに接続される第2のリンク、および第3の関節において第2のリンクに接続されるエンドエフェクタを有し、第1のリンクは、第2および第3の関節の間の第2のリンクの第2の長さと異なる第1および第2の関節の間の第1の長さを有し、第3の関節におけるエンドエフェクタの運動は、アームの伸長および収縮の間に駆動装置の回転中心に対する実質的に直線の半径方向線内をたどるように束縛される、アームと、を有する搬送装置内に提供されてもよい。
【0082】
次に、
図63を参照すると、例示的なプーリのグラフ
図1100が示されている。例示的なプーリ外形は、説明されるように、不等リンク長を有するアームのためのものであってもよい。例として、グラフ1100は、肘プーリが円形である場合の手首プーリのための外形を示してもよい。ここでは、以下の設計例が図のために用いられた:Re/l2=0.2。ここで、Reは肘プーリの半径であり、l2は前腕の関節間長さである。代替的に、任意の好適な比が提供されてもよい。明瞭にする目的のために、グラフは、等リンクアームのためのプーリと比較して極端な設計の場合を示す。最も外側の外形1110はl2/l1=2のためのものである。ここで、l2は前腕の関節間長さであり、l1は上腕の関節間長さであり、例えば、この場合はより長い前腕を表す。中間の外形1112は、l2/l1=1、例えば、等しいリンク長を有する場合、のためのものである。最も内側の外形1114はl2/l1=0.5のためのものであり、例えば、この場合はより短い前腕を表す。図示されている実施形態では、極座標系1120が用いられている。ここでは、半径方向距離は肘プーリの半径に対して正規化されており、例えば、肘プーリの半径の倍数として表現される。換言すれば、Rw/Reが示されている。ここで、Rwは手首プーリの極座標を表し、Reは肘プーリを表す。角度座標は度単位であり、0は、エンドエフェクタの方向1122に沿った向きを有し、例えば、エンドエフェクタは図に対して右に向く。
【0083】
次に、
図64および65を参照すると、不等リンク長を有するアーム1140および1160の2つの追加の構成が示されている。アーム1140は、上腕1142よりも長い前腕1144を有するように示されている。ここで、シングルアームの構成は、
図1~4および5~8に関して開示されたとおりの、または別様の特徴を利用してもよい。図示されている実施形態では、それぞれの基板1150、1152を支持する2つのエンドエフェクタ1146、1148は互いに強固に接続され、反対の方向に向いている。基板は、図示されているように、アーム1140の中心1156と一致し、手首からオフセットされた(1154)半径方向経路内を移動する。同様に、アーム1160は、上腕1162よりも短い前腕1164を有するように示されている。ここで、シングルアームの構成は、
図1~4および5~8に関して開示されたとおりの、または別様の特徴を利用してもよい。図示されている実施形態では、それぞれの基板1170、1172を支持する2つのエンドエフェクタ1166、1168は互いに強固に接続され、反対の方向に向いている。基板は、図示されているように、アーム1160の中心1176と一致し、手首からオフセットされた(1174)半径方向経路内を移動する。ここで、開示されている実施形態の特徴は、他の開示されている実施形態の任意のものと同様に共有されてもよい。
【0084】
図66Aを参照すると、基板搬送ロボット1200の一例の概略上面平面図が示されている。ロボット1200は、以下においてより詳細に説明されるように、駆動部分1210、および駆動部分1210に結合されるアーム部分1212を有する、真空対応の、または任意の好適なロボットであってもよい。全体にわたって示されている実施形態では、上腕リンク長および前腕リンク長は異なり、例えば、上述されたとおりの、円形または非円形プーリによって駆動されてもよい。代替的な態様では、同じリンク長を有するアーム、または不等リンク長を有し、円形プーリもしくはその他の好適な駆動機構を有するアームが、例えば、開示されている任意の好適な構成を用いて、提供されてもよい。
図66Aおよび66Bは、アーム1212を有するロボット1200の上面図および側面図をそれぞれ示す。駆動ユニット1210は4本の同軸駆動シャフトを提供してもよく、それにより、アーム1212の第1の部分1214および第2の部分1216は独立して駆動されてもよい。4本の同軸の軸を有する好適な駆動装置が
図70Bに例として示されている。ここでは、アーム1212は、2つの独立したリンケージ、上部1214および下部1216、を特徴とする。上部リンケージ1214は駆動装置1210の2本の最も内側の駆動シャフトによって駆動されてもよく、下部リンケージ1216は駆動装置1210の2本の最も外側の駆動シャフトによって駆動されてもよい。
図67Aおよび68Aでは、リンケージはそれらの収縮位置で示されている。2つのリンケージ1214、1216の各々は、第1のリンク(上腕1218、1220)、第2のリンク(前腕1222、1224)および第3のリンク(エンドエフェクタ1226、1228)からなる。第2のリンクの関節間長さは、第1のリンクの関節間長さよりも小さく示されている。第3のリンクの横方向オフセット1230、1232は前腕および上腕の関節間長さの差ならびに追加のオフセットに相当し、合計して2つのアーム間のオフセット1234になる。オフセット1234は2ステーションのプロセスモジュール内の基板間の公称中心距離に相当してもよく、横方向オフセット1230、1232は合計中心距離1234の半分であってもよい。より短い前腕と組み合わせられたオフセット1230、1232は空隙Gを形成し、それにより、アーム1214、1216は、空隙G内でいかなるものにも、例えば、四腕(quad)の適用例におけるスリットバルブ間のチャンバ材料に、物理的に干渉することなく、伸長または収縮しうる。代替的に、任意の好適なオフセット(単数または複数)が提供されてもよい。ここで、エンドエフェクタ1228、1226は、回転を伴うことなく互いと公称平行に公称伸長および収縮してもよい。エンドエフェクタ1228、1226は独立して位置付け可能でもあるため、それらの上の基板は独立して置かれるか、または取り上げられてもよい。
図68A~68Bを同様に参照すると、基板搬送ロボット1200の例の上面図が示されている。
図68Aは、ロボット1200が収縮された様子を示すのに対して、
図68Bは、ロボット1200が伸長された様子を示す。説明されるロボット1200は、独立して位置付け可能であるアーム1214、1216を有する。代替実施形態では、アーム1214、1216は2本の同軸シャフトによって駆動され、互いに依存し合ってもよい。駆動構成の一例が
図80Bに関して説明されており、同図では、駆動シャフトの2つの同軸のセットがアームの2つのセットを駆動する。ここでは、同軸駆動シャフトのうちの1本は、例として、アーム1214、1216を駆動するために提供されてもよい。
図67A~67Cを同様に参照すると、代替的なロボット構成1200'が示されている。ロボット1200'はアーム1214'および1216'を有し、ロボット1200の特徴と同様の特徴を有してもよい。ここでは、ロボット1200'のアームは独立して伸長および収縮されてもよい。ただし、アームは一緒に回転する。4本の同軸の軸の駆動装置の代わりに、ロボット1200'は、3本の同軸の軸を有する駆動装置を利用する。好適な駆動装置およびプーリ機構が、
図23および24あるいは33および34に関して示されている。代替的な態様では、例えば、開示されているように、上腕が互いに束縛される、任意の好適な駆動装置およびプーリ機構が提供されてもよい。
【0085】
図69Aを参照すると、基板搬送ロボット1300の一例の概略上面平面図が示されている。ロボット1300は、以下においてより詳細に説明されるように、駆動部分1310、および駆動部分1310に結合されるアーム部分1312を有する、真空対応の、または任意の好適なロボットであってもよい。全体にわたって示されている実施形態では、上腕リンク長および前腕リンク長は異なり、円形または非円形プーリによって駆動されてもよい。代替的な態様では、同じリンク長を有するアーム、または不等リンク長を有し、円形プーリもしくはその他の好適な駆動機構を有するアームが提供されてもよい。
図69Aおよび69Bは、アーム1312を有するロボット1300の上面図および側面図をそれぞれ示す。駆動ユニット1310は4本の同軸駆動シャフトを提供してもよく、それにより、アーム1312の第1の部分1314および第2の部分1316は独立して駆動されてもよい。ここでは、アーム1312は、2つの独立したリンケージ、上部1314および下部1316、を特徴とする。上部リンケージ1314は駆動装置1310の2本の最も内側の駆動シャフトによって駆動されてもよく、下部リンケージ1316は駆動装置1310の2本の最も外側の駆動シャフトによって駆動されてもよい。
図69Aでは、リンケージはそれらの収縮位置で示されている。2つのリンケージ1314、1316の各々は、第1のリンク(上腕1318、1320)、第2のリンク(前腕1322、1324)および第3のリンク(エンドエフェクタ1326、1328)からなる。第2のリンクの関節間長さは第1のリンクの関節間長さよりも小さい。第3のリンクの横方向オフセット1330、1332は前腕および上腕の関節間長さの差に相当する。第3のリンクは、2本の最も内側の駆動シャフト1334のための空間を提供する形状に作られている。
【0086】
図70Aおよび70Bを同様に参照すると、各リンケージの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構の一例が示されている。機構は上部リンケージについて説明されることになる。同等の機構が下部リンケージ内で用いられてもよい。上部リンケージ1314の上腕1318は1つのモータ1350によって駆動されてもよい。上部リンケージ1314の前腕1322は別のモータ1352によって、従来のプーリを有するバンド駆動装置1354を通じて駆動されてもよい。エンドエフェクタ1326を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置1356によって、エンドエフェクタが最初の2本のリンクの位置にかかわりなく半径方向に向くように束縛されてもよい。バンド駆動装置の設計は、
図1~4に示されたものに従ってもよい。上部リンケージが回転するために、リンケージに関連付けられた両方の駆動シャフトはリンケージの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタが直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、2本の駆動シャフトは、例えば、式(1.8)~(1.16)に提示されたとおりの、逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。代替的な態様では、例えば、オフセットされたエンドエフェクタを有する
図66~68に関して開示されたとおりの、または別様の、任意の好適なアーム機構が用いられてもよい。
【0087】
図71Aおよび71Bを同様に参照すると、各リンケージの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構の別の例が示されている。この場合も先と同様に、機構は上部リンケージ1314'について説明されることになる。同等の機構が下部リンケージ内で用いられてもよい。ここで、上部リンケージ1314'の上腕1318は1つのモータ1350によって駆動される。上部リンケージ1314'の前腕1322は、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド機構1354'を介して別のモータ1352に結合される。バンド駆動装置1354'は、上腕の回転が手首関節をエンドエフェクタの所望の半径方向経路と平行な直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。エンドエフェクタ1326を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置1356'によって、エンドエフェクタが最初の2本のリンクの位置にかかわりなく半径方向に向くように束縛される。バンド駆動装置は
図5~8に従って設計されてもよい。上部リンケージ1314'が回転するために、リンケージに関連付けられた両方の駆動シャフトはリンケージの回転方向に同じ量だけ動いてもよい。エンドエフェクタ1326が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、上部リンケージの上腕に結合された駆動シャフトは、上部リンケージに関連付けられた他方のモータが静止した状態に保持されている間に、式(2.8)~(2.15)に提示された逆運動学方程式に従って動く必要がある。代替的な態様では、任意の好適な駆動機構が提供されてもよい。
【0088】
図72A~72Cおよび73A-73Cは
図69のロボットの2つのリンケージの独立した動作を示す。具体的には、
図72A~72Cおよび
図73A~73Cは2つのリンケージ1314、1316の独立した回転運動および伸長運動をそれぞれ示す。
図72A~72Cは、
図69のロボット1300の上部リンケージ1314の回転運動を示す。
図72Aは、リンケージが両方ともそれらの収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
図72Bは、上部リンケージ1314が時計方向に90度だけ回転された状態におけるロボットの上面図を示す。
図72Cは、上部リンケージ1314が180度だけ回転された状態におけるロボットの上面図を示す。
図73A~73Cは
図69のロボット1300の伸長運動を示す。
図73Aは、リンケージが両方ともそれらの収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
図73Bは、上部リンケージ1314が部分的に伸長された状態におけるロボットの上面図を示す。
図73Cは、上部リンケージ1314が伸長位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
【0089】
開示されている実施形態の代替的な態様例が
図74Aおよび74Bに示されている。同図には、駆動装置1310およびアーム1452を有するロボット1450が示されている。ここでは、アーム1452の2つのリンケージ1454、1456は、ロボット1450の上面図および側面図を示す
図74Aおよび74Bに従って配置されてもよい。ここでは、ロボットの駆動ユニット1310は4本の同軸駆動シャフトを提供する。アーム1452は、2つの独立したリンケージ、上部1454および下部1456、を特徴とする。上部リンケージ1454は2本の最も内側の駆動シャフト1334によって駆動されてもよく、下部リンケージは駆動装置1310の2本の最も外側の駆動シャフトによって駆動されてもよい。
図74Aでは、リンケージはそれらの収縮位置で示されている。2つのリンケージ1454、1456の各々は、第1のリンク(上腕)1458、1460、第2のリンク(前腕)1462、1464および第3のリンク(エンドエフェクタ)1466、1468からなってもよい。第2のリンクの関節間長さは第1のリンクの関節間長さよりも小さくてもよい。第3のリンクの横方向オフセット1470は前腕および上腕の関節間長さの差に相当する。第3のリンクは、2本の最も内側の駆動シャフト1334のための空間を提供する形状に作られている。
【0090】
図75Aおよび75Bは、各リンケージの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構の一例を示す。機構は上部リンケージ1454について説明されることになる。同等の機構が下部リンケージ1456内で用いられてもよい。上部リンケージ1454の上腕1458は1つのモータ1350によって駆動されてもよい。上部リンケージ1454の前腕1462は別のモータ1352によって、従来のプーリを有するバンド駆動装置1472を通じて駆動されてもよい。エンドエフェクタ1466を有する第3のリンクは、上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置1474によって、エンドエフェクタが最初の2本のリンクの位置にかかわりなく半径方向に向くように束縛されてもよい。バンド駆動装置の設計は
図1~4に従ってもよい。上部リンケージ1454が回転するために、リンケージに関連付けられた両方の駆動シャフトはリンケージの回転方向に同じ量だけ動く必要がある。エンドエフェクタが直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、2本の駆動シャフトは、式(1.8)~(1.16)に提示された逆運動学方程式に従って協調して動く必要がある。
【0091】
図76Aおよび76Bは、各リンケージの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構の別の例を示す。ここでは、機構は上部リンケージ1454について説明されることになる。同等の機構が下部リンケージ1456内で用いられてもよい。上部リンケージの上腕1458は1つのモータ1350によって駆動されてもよい。上部リンケージ1454の前腕1462は、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド機構1472'を介して別のモータ1352に結合されてもよい。バンド駆動装置は、上腕1458の回転が手首関節をエンドエフェクタ1466の所望の半径方向経路と平行な直線に沿って伸長および収縮させるように設計される。エンドエフェクタ1466を有する第3のリンクは、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置によって、エンドエフェクタが最初の2本のリンクの位置にかかわりなく半径方向に向くように束縛される。バンド駆動装置は
図5~8に従って設計されてもよい。上部リンケージ1454が回転するために、リンケージに関連付けられた両方の駆動シャフトはリンケージの回転方向に同じ量だけ動いてもよい。エンドエフェクタ1466が直線経路に沿って半径方向に伸長および収縮するために、上部リンケージの上腕に結合された駆動シャフトは、上部リンケージに関連付けられた他方のモータが静止した状態に保持されている間に、式(2.8)~(2.15)に提示された逆運動学方程式に従って動く必要がある。
【0092】
図77A~Cおよび78A~Cは
図74Aおよび74Bのロボットの2つのリンケージ1454、1456の独立した動作を示す。具体的には、
図77A~Cおよび
図78A~Cは2つのリンケージ1454、1456の独立した回転運動および伸長運動を示す。
図77A~Cはロボットの上部リンケージの回転運動を示す。
図77Aは、リンケージが両方ともそれらの収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
図77Bは、上部リンケージ1454が時計方向に90度だけ回転された状態におけるロボットの上面図を示す。
図77Cは、上部リンケージ1454が180度だけ回転された状態におけるロボットの上面図を示す。
図78A~Cは
図74Aおよび74Bのロボットの伸長運動を示す。
図78Aは、リンケージが両方ともそれらの収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
図78Bは、上部リンケージが部分的に伸長された状態におけるロボットの上面図を示す。
図78Cは、上部リンケージ1454が伸長位置(完全な伸長ではない)にある状態におけるロボットの上面図を示す。
【0093】
上述の双腕リンケージ機構の代替実施形態が同様に提供されてもよい。例えば、第1のリンクはモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動されてもよい。任意の伝達比を用いることができる。さらなる例として、第2のリンクを作動させるバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、同等の機能性を有する任意の他の機構によって置換されてもよい。同様に、第3のリンクを束縛するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、非円形歯車、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、任意の他の好適な機構によって置換されてもよい。ここで、エンドエフェクタは半径方向に向いている必要はない。エンドエフェクタは第3のリンクに対して、任意の好適なオフセットを有して位置付けられ、任意の好適な方向を向くことができる。同様に、第3のリンクは複数のエンドエフェクタを運搬してもよい。任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料保持器が第3のリンクによって運搬されることができる。さらなる例として、個々のリンクおよびエンドエフェクタの垂直配置の任意の順序が用いられてもよい。例えば、上部リンケージのエンドエフェクタは、2つのリンケージの間に挟まれるのと対照的に、上部リンケージの上方に配置されてもよい。
【0094】
次に、
図79Aおよび79Bを参照すると、アーム1552および駆動装置1310を有するロボット1550の上面図および側面図が示されている。駆動ユニット1310は4本の同軸駆動シャフトを提供する。アームは、リンケージの2つの独立した対、上部リンケージ対1554および下部リンケージ対1556、を特徴とする。上部リンケージ対1554は2本の最も内側の駆動シャフト1334によって駆動され、下部リンケージ対は2本の最も外側の駆動シャフトによって駆動される。
図79Aでは、リンケージはそれらの収縮位置で示されている。2つのリンケージ対1554、1556の各々は、2つのリンケージ、左側リンケージ1558、1560および右側リンケージ1562、1564、からなる。リンケージの各々は、第1のリンク(上腕)、第2のリンク(前腕)および第3のリンク(エンドエフェクタ)を含む。第2のリンクの関節間長さは第1のリンクの関節間長さよりも小さい。第2のリンクおよび第1のリンクの関節間長さの差は、第2のリンクが駆動ユニットの駆動シャフトに触れずに通過するように選択される。
【0095】
図80Aおよび80Bは、各リンケージの個々のリンクを駆動するために用いられる内部機構の一例を示す。機構は上部リンケージ対1554について説明されることになる。同等の機構が下部リンケージ対1556内で用いられてもよい。側面図の明瞭性のために、上部リンケージ対の前腕(およびエンドエフェクタ)は異なる高さに示されている(ただし、それらは同じ水平面内に配置されてもよい)。同様に、下部リンケージ対の前腕は側面図において異なる高さに示されている。左側の上部リンケージ1558の上腕1570は第1の駆動シャフト1572によって駆動され、右側の上部リンケージ1562の上腕1574は第2の駆動シャフト1576によって駆動される。左側の上部リンケージ1558の前腕1578は第2の駆動シャフト1576によって、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置1580を通じて駆動される。同様に、右側の上部リンケージ1562の前腕1582は第1の駆動シャフト1572によって、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置1584を通じて駆動される。例えば、等しいリンク長が提供される、代替的な態様では、円形プーリが用いられてもよい。2本の前腕のバンド駆動装置は、第1および第2の駆動シャフト1572、1576が反対方向に等しく回転すると、左側および右側リンケージの手首関節が、互いに平行な直線経路に沿って動くように設計される。左側の上部リンケージ1558の第3のリンク/エンドエフェクタ1586は、左側の上部リンケージ1558の上腕1570および前腕1578の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置1588によって、エンドエフェクタ1586が左側の上部リンケージ1558の最初の2本のリンク1570、1578の位置にかかわりなく半径方向に向くように束縛される。バンド駆動装置の設計は
図1~4に従ってもよい。同様に、右側の上部リンケージ1562の第3のリンク/エンドエフェクタ1590は、右側の上部リンケージの上腕および前腕の不等長の影響を相殺する、少なくとも1つの非円形プーリを有するバンド駆動装置1592によって、エンドエフェクタが右側の上部リンケージの最初の2本のリンクの位置にかかわりなく半径方向に向くように束縛されてもよい。例えば、等しいリンク長が提供される、代替的な態様では、円形プーリが用いられてもよい。この場合も先と同様に、このバンド駆動装置は
図1~4に従って設計されてもよい。上部リンケージ対が回転するために、第1および第2の駆動シャフトは上部リンケージ対の所望の回転方向に同期して回転してもよい。上部リンケージ対のエンドエフェクタが直線経路に沿って伸長および収縮するために、2本の駆動シャフトは反対方向に同期して回転してもよい。
【0096】
図81A~Cおよび82A~Cは
図79Aおよび79Bのロボットの2つのリンケージ対の独立した動作を示す。具体的には、
図81A~Cおよび
図82A~Cは2つのリンケージ対の独立した回転運動および伸長運動を示す。
図81A~Cはロボットの上部リンケージ対1554の回転運動を示す。
図81Aは、リンケージ対が両方ともそれらの収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
図81Bは、上部リンケージ対1554が時計方向に45度だけ回転された状態におけるロボットの上面図を示す。
図81Cは、上部リンケージ対が180度だけ回転された状態におけるロボットの上面図を示す。
図82A~Cはロボットの伸長運動を示す。
図82Aは、リンケージ対が両方ともそれらの収縮位置にある状態におけるロボットの上面図を示す。
図82Bは、上部リンケージ対が部分的に伸長された状態におけるロボットの上面図を示す。
図82Aに示される伸長は、強固に結合された並列エンドエフェクタを有する従来の解決策の最大伸長におおよそ相当する。
図82Cに示されるように、本実施形態は、リンケージ、この特定の例では、上部リンケージ対、がこの点を大きく超えて伸長することを可能にし、それゆえ、同じ格納容積からのより長いリーチを提供する。
【0097】
代替的に、リンケージは、ロボット1650の上面図および側面図を示す、
図83Aおよび83Bに従って配置することができる。ここでは、ロボット1650は、上部アーム対1554および下部アーム対1556'を有する
図79Aおよび79Bに関して説明されたとおりの特徴を有してもよい。ただし、この実施形態では、下部アーム対1556'の右側上腕は下部アーム対の左側上腕の下方に配されている。
【0098】
代替実施形態では、任意の好適な四腕リンケージ機構が提供されてもよい。例として、第1のリンクはモータによって、直接か、または任意の種類の連結装置もしくは伝達機構を介するかのいずれかによって駆動することができる。ここでは、任意の伝達比を用いることができる。代替的に、第2のリンクを作動させるバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、歯車駆動装置、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、同等の機能性を有する任意の他の機構によって置換されてもよい。同様に、第3のリンクを束縛するバンド駆動装置は、ベルト駆動装置、ケーブル駆動装置、非円形歯車、リンケージベースのメカニズムまたは以上のものの任意の組み合わせ等の、任意の他の好適な機構によって置換されてもよい。さらに、エンドエフェクタは任意の好適なオフセットを有して位置付けられ、任意の好適な方向に向いてもよい。代替的に、第3のリンクは複数のエンドエフェクタを運搬することができる。リンケージのいずれの第3のリンクによっても任意の好適な数のエンドエフェクタおよび/または材料保持器が運搬されることができる。例として、各エンドエフェクタによって複数の基板が支持される、太陽電池の製造に適した機構1700が
図83~86に示されている。ここでは、個々のリンクおよびエンドエフェクタの垂直配置の任意の順序が用いられてもよい。例えば、上部リンケージ対によって運搬されるエンドエフェクタは、下部および上部リンケージ対の間に挟まれるのと対照的に、上部リンケージ対の上方に位置してもよい。
【0099】
上述のデュアルアームおよびクワッドアーム構成は、例えば、以上において、および図に示されているように、4本の同軸回転軸を有するロボット駆動ユニットによって駆動されてもよい。ロボット駆動ユニットは、
図87Aおよび87Bに概略的に示されているように、共通の垂直上昇軸1750をさらに含んでもよい。代替的に、ロボット駆動ユニットは、
図88A~Bおよび89A~Bに模式的に示されるように、2本の独立した垂直上昇軸1750Aおよび1750Bを含んでもよい。この場合には、各垂直軸は、双腕リンケージ機構の2つのリンケージのうちの一方、または四腕リンケージ機構の2つのリンケージ対のうちの一方に結合される。
図88A~Bでは、上昇軸1750A、1750Bは回転駆動ユニット1806、1808に独立して結合される。ここでは、上昇軸1750A、1750Bは独立して回転可能な親ねじを有する。同様に、
図89A~Bでは、上昇軸1750A'、1750B'は回転駆動ユニット1806'、1808'に独立して結合される。ここでは、上昇軸1750A'、1750B'は共通の固定された親ねじを共有する。
【0100】
図90Aおよび90Bは、非並置駆動ユニット(non-collocated drive units)によって駆動される独立したロボットアーム1902、1904を有する真空チャンバ1900の上面図および側面図の概略描写の一例を示す。
図90Aおよび90Bの例では、各駆動ユニットは3本の回転軸および任意追加の垂直上昇軸を提供してもよい。各ロボットアームは、第1のリンク(上腕)、第2のリンク(前腕)、およびエンドエフェクタを有する第3のリンクからなってもよい。図に示されるように、第2のリンクの関節間長さは第1のリンクの関節間長さよりも小さくてもよい。3本のリンクの各々は、対応するロボット駆動ユニットの回転軸のうちの1本によって駆動されてもよい。一般的には、任意の数の回転軸およびリンクが用いられてもよい。
図90Aおよび90Bの2本のロボットアームおよび駆動ユニットは、2本のアームが互いの真上および/または真下を通って伸び、真空チャンバに取り付けられたあらゆるステーションに到達して、ステーションへ/から材料を送達/除去することができるように構成されてもよい。代替的に、
図91Aおよび91Bに概略的に示されるように、2つの駆動ユニット1902'、1904'の各々は、駆動ユニットの回転軸からの回転運動を真空チャンバ内の所与の点へ伝達することができる、延長部材を特徴としてもよい。延長部材は水平面内で静止していてもよいが、その一方で、対応する駆動ユニットが垂直上昇軸を備えている場合には、延長部材は垂直に動いてもよい。
図91Aおよび91Bの例に示されるように、標準的なロボットアームが延長部材の各々によって駆動されてもよい。例えば、延長部材を有する各駆動ユニットは、2本の回転軸および任意追加の垂直上昇軸を提供してもよい。このとき、ロボットアームの各々は、第1のリンク(上腕)、第2のリンク(前腕)、およびエンドエフェクタを有する第3のリンクからなってもよい。
図91Aおよび91Bの例では、最初の2本のリンクは、対応する駆動ユニットの2本の回転軸によって駆動され、第3のリンクは、エンドエフェクタが半径方向に配向を維持するように機械的に束縛される。
図91Aおよび91Bには3リンクのアームが示されているが、アームは任意の好適な数のリンクからなってもよい。代替実施形態では、
図90Aおよび90Bならびに
図91Aおよび91Bのアーム機構および駆動ユニットあるいは他のものの任意の好適な組み合わせが用いられてもよい。1つのさらなる例によれば、例えば、メモリ1951'等の、動作を遂行するために機械によって実行可能な命令のプログラムを有形に組み込む、機械によって可読の非一時的プログラム記憶デバイスが提供されてもよい。ここで、動作は、本明細書に記載されているとおりのコントローラによって遂行される動作のいずれかを含む。上述の方法は、プロセッサ1951、メモリ1951'およびソフトウェア1951"を用いて少なくとも部分的に遂行または制御されてもよい。
【0101】
上述の説明は単なる例示であると見なされるべきである。種々の代替例および変更例が当業者によって考案されることができる。したがって、本実施形態は、このような代替例、変更例、および変形例を全て包含することを意図されている。例えば、種々の従属請求項に記載されている特徴は任意の好適な組み合わせ(単数または複数)で互いと組み合わせることができるであろう。加えて、上述の異なる実施形態からの特徴を選択的に組み合わせ、新たな実施形態を作ることができるであろう。したがって、本説明は、添付の請求項の範囲内に含まれるこのような代替例、変更例および変形例を全て包含することを意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2022-02-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
肩軸の周りに回動可能であり、第1の片持ち梁である第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能であり、第2の片持ち梁である第2の上腕と;
前記第1の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の前腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の手首部品と前記第2の前腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
を備える、ロボット。
【請求項2】
請求項1に記載のロボットであって、
前記第1の手首部品に連結される第1のエンドエフェクタと;
前記第2の手首部品に連結される第2のエンドエフェクタと;
を備える、ロボット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のロボットであって、第1の上腕駆動アセンブリを備え、前記第1の上腕駆動アセンブリは、
第1のモータと;
前記第1のモータ及び前記第1の上腕に連結され、前記第1の上腕の独立の回動を生じさせる第1のシャフトと;
を備える、ロボット。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のロボットであって、
第2のモータ及び前記第2の上腕に連結される第2のシャフトを備える第2の上腕駆動アセンブリを備え、前記第2のシャフトは前記第1の手首部品及び前記第2の手首部品の横を通るように配され、前記第2の上腕の独立の回動を生じさせる、ロボット。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のロボットであって、第1の前腕駆動アセンブリを備え、前記第1の前腕駆動アセンブリは、
第3のモータと;
前記第3のモータ及び第1の前腕プーリに連結される第3のシャフトと;
前記第1の前腕に連結される第1の前腕パイロットと;
前記第1の前腕プーリと前記第1の前腕パイロットとの間を繋ぐ第1の前腕ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載のロボットであって、第1の手首部品駆動アセンブリを備え、前記第1の手首部品駆動アセンブリは、
前記第1の上腕及び第1の手首部品プーリに固結される第1の前腕シャフトと;
前記第1の手首部品に連結される第1の手首部品カムと;
前記第1の手首部品プーリと前記第1の手首部品カムとの間を繋ぐ第1の手首部品ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項7】
請求項6に記載のロボットであって、
前記第1の手首部品プーリ及び前記第1の手首部品カムはそれぞれカム面を有する、ロボット。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載のロボットであって、第2の前腕駆動アセンブリを備え、前記第2の前腕駆動アセンブリは、
第4のモータと;前記第4のモータ及び第2の前腕プーリに連結される第4のシャフトと;
前記第2の前腕に連結される第2の前腕パイロットと;
前記第2の前腕プーリと前記第2の前腕パイロットとの間を繋ぐ第2の前腕ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載のロボットであって、第2の手首部品駆動アセンブリを備え、前記第2の手首部品駆動アセンブリは、
前記第2の上腕及び第2の手首部品プーリに固結される第2の前腕シャフトと;
前記第2の手首部品に連結される第2の手首部品カムと;
前記第2の手首部品プーリと前記第2の手首部品カムとの間を繋ぐ第2の手首部品ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項10】
請求項9に記載のロボットであって、
前記第2の手首部品プーリ及び前記第2の手首部品カムはそれぞれカム面を有する、ロボット。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載のロボットであって、
前記第1の前腕は、前記第1の上腕とは異なる中心間長を有し、前記第2の前腕は、前記第2の上腕とは異なる中心間長を有する、ロボット。
【請求項12】
請求項1に記載のロボットであって、
前記第1の手首部品に連結される第1のエンドエフェクタと前記第2の手首部品に連結される第2のエンドエフェクタとを更に備え、前記第1のエンドエフェクタは第1の経路に沿って移動可能であり、前記第2のエンドエフェクタは第2の経路に沿って移動可能であり、前記第1の経路と前記第2の経路とは重ならない、
ロボット。
【請求項13】
請求項1から12のいずれかに記載のロボットであって、
前記第1の上腕と前記第2の上腕とのうち少なくとも1つを回転させるように構成されるシャフトアセンブリと;
前記第1の手首部品中の第1の曲部と;
前記第2の手首部品中の第2の曲部と;を備え、前記ロボットが収縮位置にあるとき、前記第1の曲部及び前記第2の曲部はそれぞれ少なくとも部分的に前記シャフトアセンブリの周りに曲がっている、ロボット。
【請求項14】
請求項1から13のいずれかに記載のロボットであって、
前記第1の上腕は第1の長さを有し、前記第1の前腕は第2の長さを有し、前記第1の長さは前記第2の長さより長く、前記第2の上腕は第3の長さを有し、前記第2の前腕は第4の長さを有し、前記第3の長さは前記第4の長さより長い、
ロボット。
【請求項15】
請求項14に記載のロボットであって、
前記第1の長さは前記第2の長さの110~200%の長さであり、前記第3の長さは前記第4の長さの110~200%の長さである、ロボット。
【請求項16】
請求項1に記載のロボットであって、
第1のモータと、前記第1のモータ及び前記第1の上腕に組み合わされる第1のシャフトとを有し、前記第1の上腕を独立に回動させる第1の上腕駆動アセンブリと;
第2のモータと、前記第2のモータ及び前記第2の上腕に組み合わされる第2のシャフトとを有し、前記第2の上腕を独立に回動させる第2の上腕駆動アセンブリと;
を備える、ロボット。
【請求項17】
請求項16に記載のロボットであって、前腕駆動アセンブリを備え、前記前腕駆動アセンブリは、
前腕駆動モータと;
前記前腕駆動モータを前腕プーリに連結する前腕駆動シャフトと;
前腕パイロットと;
前記前腕プーリと前記前腕パイロットとの間に掛けられる前腕ベルトと;
を備える、ロボット。
【請求項18】
請求項16又は17に記載のロボットであって、
前記第2のシャフト及び前腕駆動シャフトを有するシャフトアセンブリを備え、前記第1の手首部品及び前記第2の手首部品は前記シャフトアセンブリの両端で隔てられている、ロボット。
【請求項19】
電子デバイスプロセスシステムであって、
伝達チャンバと;
少なくとも部分的に前記伝達チャンバに配され、前記伝達チャンバに組み合わされるプロセスチャンバに基板を出し入れするロボットと;
を備え、前記ロボットは、
肩軸の周りに回動可能であり、第1の片持ち梁である第1の上腕と;
前記第1の上腕に対して縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能であり、第2の片持ち梁である第2の上腕と;
前記第1の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の前腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の手首部品と前記第2の前腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
を備える、電子デバイスプロセスシステム。
【請求項20】
電子デバイスプロセスシステムの中で基板を搬送する方法であって、
ロボットを提供することを含み、前記ロボットは、
肩軸の周りに回動可能であり、第1の片持ち梁である第1の上腕と;
前記第1の上腕から縦方向に間隔を空けて配され、前記肩軸の周りに回動可能であり、第2の片持ち梁である第2の上腕と;
前記第1の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の上腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第1の上腕に対して第2の軸の周りに回動する第1の前腕と;
前記第2の上腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の上腕との間に位置し、前記肩軸からオフセットされた位置において前記第2の上腕に対して第3の軸の周りに回動する第2の前腕と;
前記第1の前腕に取り付けられ、縦方向において前記第1の前腕と前記第2の前腕との間に位置し、前記第2の軸からオフセットされた位置において前記第1の前腕に対して第4の軸の周りに回動する第1の手首部品と;
前記第2の前腕に組み合わされ、縦方向において前記第1の手首部品と前記第2の前腕との間に位置し、前記第3の軸からオフセットされた位置において前記第2の前腕に対して第5の軸の周りに回動する第2の手首部品と;
を備え、前記方法は更に、
第1のエンドエフェクタを第1のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第1の上腕を個別に回動させることと;
第2のエンドエフェクタを第2のチャンバ内に径方向に延ばすべく、前記第2の上腕を個別に回動させることと;
を含む、方法。
【請求項21】
搬送装置であって、
駆動軸を有する駆動部と;
前記駆動部に接続される第1のアームであって、前記駆動部に順に接続される第1のリンク、第2のリンク、エンドエフェクタを有し、前記第1のリンクは前記第2のリンクの有効長より長い有効長を有する、前記第1のアームと;
を備え、
前記エンドエフェクタは基板支持部と、前記第2のリンクと接続する前記エンドエフェクタの手首継手に前記基板支持部を接続する脚とを有し、前記脚は前記手首継手に接続する第1の部分と、前記基板支持部に接続する第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分との間の湾曲部とを有し、前記第1の部分と前記第2の部分とは相手に対して角度が付いており、
前記手首継手の部分における前記脚の前記第2のリンクへの接続部は、前記基板支持部の中心線に対してオフセットしており、また前記駆動軸に対してオフセットしており、
前記基板支持部の中心線は前記駆動軸に垂直であり、
前記第1のアームが伸縮する際に、前記エンドエフェクタが、前記駆動部に対して直線的な動きのみを行いうるように構成される、
搬送装置。
【請求項22】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記エンドエフェクタは、前記第2のリンクが接続される前記手首継手と、前記基板支持部の前記中心線との間の横方向オフセットとを有し、前記横方向オフセットは前記湾曲部により提供され、前記第1および第2のリンクの前記有効長の差と略等しい、搬送装置。
【請求項23】
請求項22に記載の搬送装置であって、
前記第1のアームが伸縮する際に、前記手首継手が前記駆動軸に対して前記横方向オフセットに維持された状態で、前記エンドエフェクタを平行移動させるように構成される、搬送装置。
【請求項24】
請求項21に記載の搬送装置であって、
前記第1のアームが伸縮する際に、前記エンドエフェクタが、前記駆動部に対して実質的に径方向の動きのみを行いうるように構成される、搬送装置。
【請求項25】
請求項21から24のいずれかに記載の搬送装置であって、
前記搬送装置は更に、前記駆動部に接続される第2のアームであって、前記駆動部に順に接続される上腕リンク、前腕リンク、第2のエンドエフェクタを有し、前記上腕リンクは前記前腕リンクの有効長より長い有効長を有する、前記第2のアームを備え、
前記第2のエンドエフェクタは、
・ 第2の基板支持部と、
・ 前記前腕リンクと接続する、前記第2のエンドエフェクタの第2の手首継手に前記第2の基板支持部を接続する第2の脚と、
を有し、
前記第2の脚は前記第2の手首継手に接続する第1の部分と、前記第2の基板支持部に接続する第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分との間の湾曲部とを有し、該第1の部分と該第2の部分とは相手に対して角度が付いており、
前記第2の手首継手における前記第2の脚の前記前腕リンクへの接続部は、前記第2の基板支持部の中心線に対してオフセットしており、また前記駆動軸に対してオフセットしており、
前記第2の基板支持部の中心線は前記駆動軸に垂直であり、
前記第2のアームが伸縮する際に、前記第2のアームのエンドエフェクタが、前記駆動部に対して直線的な動きのみを行いうるように構成され、
前記第1のアームは、前記第2のアームに対して独立に、前記駆動軸の周りを回動しうる、
搬送装置。
【請求項26】
請求項22又は23に記載の搬送装置であって、
前記エンドエフェクタは少なくとも2枚の基板を間隔を空けて支持するように構成され、
前記第1のアームが伸縮して、前記手首継手が前記駆動軸に対して前記横方向オフセットに維持された状態で、前記エンドエフェクタを平行移動させるために、前記第1のアームが伸縮する際に、前記横方向オフセットは、前記第2のリンクに接続する前記エンドエフェクタの前記手首継手と、前記エンドエフェクタの直線的運動の経路の中心との間に設けられる、
搬送装置。
【請求項27】
請求項21から26のいずれかに記載の搬送装置であって、
前記第1のアームは、複数のプーリと少なくとも1つのバンドを有するバンド駆動部を有する、搬送装置。
【請求項28】
請求項27に記載の搬送装置であって、
前記複数のプーリは少なくとも1つの非円形プーリを含む、搬送装置。
【請求項29】
請求項28に記載の搬送装置であって、
前記複数のプーリは、前記第2のリンクか前記エンドエフェクタに固定接続される少なくとも1つのプーリを含む、搬送装置。
【請求項30】
請求項21から29のいずれかに記載の搬送装置であって、
前記湾曲部は、前記第1の部分と前記第2の部分とを90度から120度に離間する、搬送装置。
【請求項31】
請求項21から30のいずれかに記載の搬送装置であって、前記エンドエフェクタは、
2つの基板支持部と、
前記第2のリンクに接続する、前記エンドエフェクタの手首継手に前記基板支持部を接続する脚フレームと、
を有し、前記脚フレームはU字状であり2つの脚と基部を有し、各脚はそれぞれ前記2つの基板支持部のいずれかに接続され、前記手首継手は、前記基部の中心からオフセットした位置において、前記エンドエフェクタを前記第2のリンクに接続する、
搬送装置。
【請求項32】
前記第1の手首部品は、前記第2の手首部品と前記第1の前腕との間に縦方向に位置する、請求項1から18のいずれかに記載のロボット。