(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022062234
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】フィードバックを使用した通信のための通信デバイス、システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20220412BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20220412BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W92/18
【審査請求】有
【請求項の数】88
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022020016
(22)【出願日】2022-02-11
(62)【分割の表示】P 2020501266の分割
【原出願日】2018-07-12
(31)【優先権主張番号】17181315.7
(32)【優先日】2017-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】17186157.8
(32)【優先日】2017-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー-ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100134119
【弁理士】
【氏名又は名称】奥町 哲行
(72)【発明者】
【氏名】ゴックティーペ・バリス
(72)【発明者】
【氏名】フィエレンバッハ・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ヘルゲ・コーネリアス
(72)【発明者】
【氏名】シエル・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ロビン
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルト・トーマス
(57)【要約】 (修正有)
【課題】情報ユニットの受信と他の通信デバイスへのフィードバックの提供を容易にする通信デバイス及び通信方法を提供する。
【解決手段】通信デバイス150は、、第2の通信デバイスから1つ以上の情報ユニット160を受信する。第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが、通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、通信デバイス150が送信した情報ユニットに関連する検査値180を修正し、それによって第2の通信デバイスから受信した情報ユニット160が、適切に受信されたかどうかの通知を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイス(150)であって、
前記通信デバイス(150)は、第2の通信デバイスから1つ以上の情報(160)を受信するように構成され、
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した情報ユニット(160)が前記通信デバイス(150)によって適切に受信されたかどうかに応じて、前記通信デバイス(150)によって送信された情報ユニット(1710)に関連する検査値(180)を修正し、それによって前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニット(160)が適切に受信されたかどうかの通知を提供するように構成される、通信デバイス(150)。
【請求項2】
前記検査値(180)は、前記検査値が関連する前記情報ユニット内の1つ以上のビットエラーの検出を可能にするように適合される、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記検査値(180)は巡回冗長検査値である、請求項1から2のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記通信デバイス(150)は、所定の計算規則を使用して、送信される前記情報ユニットに基づいて前記検査値(180)を計算し、計算された検査値を取得するように構成され、
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した1つ以上の情報ユニット(160)が前記通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、複数の可逆的修正規則から可逆的修正規則を選択するように構成され、
前記通信デバイス(150)は、前記計算された検査値(180)に前記選択された可逆的修正規則を適用して、前記修正された検査値(172)を取得するように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項5】
前記通信デバイス(150)は、所定の計算規則を使用して、送信される前記情報ユニットに基づいて前記検査値(180)計算して計算された検査値を取得するように構成され、
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニット(160)が前記通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、前記計算された検査値に可逆的修正を選択的に適用して前記修正された検査値(172)を取得するように構成される、または
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが前記通信デバイス(150)によって適切に受信されたかどうかに応じて、前記計算された検査値に第1の可逆的修正または第2の可逆的修正を選択的に適用して前記修正された検査値を取得するように構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項6】
前記通信デバイス(150)は、基地局と通信し、前記第2の通信デバイスとも直接通信するように適合されている、
請求項1から5のいずれか一項に記載の通信デバイス(150)。
【請求項7】
前記通信デバイス(150)は、基地局を含まないサイドリンク経由で前記第2のデバイスから前記1つ以上の情報ユニットを受信するように構成される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の通信デバイス(150)。
【請求項8】
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニット(160)が前記通信デバイス(150)によって適切に受信されたかどうかに応じて、制御チャネル経由で前記通信デバイスによって送信された制御情報ユニットに関連する検査値(180)を修正し、これにより、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニット(160)が適切に受信されたかどうかの通知を提供するように構成される、または
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニット(160)が前記通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、データチャネル経由で前記通信デバイスによって送信されたデータユニットに関連する検査値(180)を修正し、これにより、前記第2の通信デバイスから受信したパケットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するように構成される、または
前記通信デバイス(150)は、
前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが前記通信デバイス(150)によって適切に受信されたかどうかに応じて、
制御チャネル経由で前記通信デバイスによって送信された制御情報ユニットに関連する検査値(180)を修正し、
データチャネル経由で前記通信デバイスによって送信されたデータユニットに関連する検査値(180)を修正し、これにより、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニット(160)が適切に受信されたかどうかの通知を提供するように構成される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の通信デバイス(150)。
【請求項9】
前記通信デバイス(151)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、前記検査値(172)が修正された前記情報ユニット(170)を、基地局を含まないサイドリンクのみを経由して前記第2の通信デバイスに送信するように構成される、または
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、前記検査値(172)が修正された前記情報ユニット(170)を基地局にのみ送信するように構成される、または
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、前記検査値(172)が修正された前記情報ユニット(170)を、基地局を含まないサイドリンク経由で前記第2の通信デバイスに送信し、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、前記検査値が修正された別の情報ユニットも基地局に送信するように構成される、
請求項1から8のいずれか一項に記載の通信デバイス(150)。
【請求項10】
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、前記検査値(172)が修正された前記情報ユニット(170)をサイドリンク経由で前記第2の通信デバイスに送信するかどうかを判定する、または前記基地局を含まないサイドリンク経由の前記第2の通信デバイスへの直接送信のためのリソースが前記通信デバイスに割り当てられているかどうかを記述する情報に応じて、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、前記検査値が修正された前記情報ユニットを基地局に送信するかどうかを判定するように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記通信デバイス(150)は、巡回冗長検査計算規則を使用して、送信される前記情報ユニットに基づいて前記検査値(180)を計算して計算された検査値を取得するように構成され、
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニット(160)が前記通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、前記修正された検査値を取得するために、前記計算された検査値(180)に所定値を有するXOR演算を選択的に適用するように構成される、または
前記通信デバイス(150)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信された場合、第1の所定値を有する第1のXOR演算を前記計算された検査値(180)に選択的に適用し、前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されていない場合、前記修正された検査値を取得するために、前記第1の所定値とは異なる第2の所定値を有する第2のXOR演算を前記計算された検査値(180)に選択的に適用するように構成される、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信デバイス(150)。
【請求項12】
通信デバイス(200)であって、
前記通信デバイス(200)は、1つ以上の情報ユニット(210)を別の通信デバイスに送信するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、関連する1つ以上の検査値(222)を有する1つ以上の情報ユニット(220)を受信するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、前記1つ以上の検査値に応じて、前記通信デバイス(200)によって送信された前記1つ以上の情報ユニット(210)が前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報(202)を導出するように構成される、通信デバイス(200)。
【請求項13】
前記検査値(222)は、それぞれの前記検査値が関連する前記情報ユニット内の1つ以上のビットエラーの検出を可能にするように適合される、請求項12に記載の通信デバイス(200)。
【請求項14】
前記1つ以上の検査値(222)は巡回冗長検査値である、請求項12または13に記載の通信デバイス(200)。
【請求項15】
前記通信デバイス(200)は、複数の異なる所定の導出規則のうちの1つによって、前記1つ以上の検査値(222)がそれぞれの前記情報ユニットに対応するかまたはそれぞれの前記情報ユニットに対応しないかを判定するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、通信デバイス(200)によって送信された前記1つ以上の情報ユニット(210)が前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す前記情報を、前記判定の結果から導出するように構成される、請求項12から14のいずれか一項に記載の通信デバイス(200)。
【請求項16】
前記通信デバイス(200)は、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によって、前記1つ以上の検査値(222)がそれぞれの前記情報ユニットに対応するかまたはそれぞれの前記情報ユニットに対応しないかを判定するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、通信デバイスによって送信された前記1つ以上の情報ユニット(210)が前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す前記情報を、前記判定の結果から導出するように構成される、
請求項12から16のいずれか一項に記載の通信(200)デバイス。
【請求項17】
前記通信デバイス(200)は、適切な受信に関連する所定の導出規則によって、前記1つ以上の検査値が前記それぞれの情報ユニットに対応しないという発見に応じて、前記1つ以上の送信された情報ユニットの再送信を実行するように構成される、請求項16に記載の通信デバイス(200)。
【請求項18】
前記通信デバイス(200)は、前記所定の導出規則のいずれかによって、前記1つ以上の検査値が前記それぞれの情報ユニットに対応しない場合、以前の送信と比較して堅牢性が向上した再送信を実行するように構成される、請求項16または17に記載の通信デバイス(200)。
【請求項19】
前記通信デバイス(200)は、前記第1の所定の導出規則によって、前記1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応するという発見に応じて、前記別の通信デバイスに送信された前記1つ以上の情報ユニット(120)を再送信するように構成される、請求項15から18のいずれか一項に記載の通信デバイス(200)。
【請求項20】
前記通信デバイス(200)は、通信デバイスによって送信された前記1つ以上の情報ユニットが前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す前記情報が導出される前記1つ以上の情報ユニット(220)を、前記通信デバイスが確認されるべき前記1つ以上のデータユニットを送信した前記別の通信デバイスから受信するように構成される、または
前記通信デバイス(200)は、前記通信デバイスによって送信された前記1つ以上の情報ユニットが前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す前記情報が導出される前記1つ以上の情報ユニット(220)を、基地局から受信するように構成される、
請求項12から19のいずれか一項に記載の通信デバイス(200)。
【請求項21】
前記通信デバイス(200)は、前記通信デバイスによって送信された前記1つ以上の情報ユニット(210)が前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す前記情報を、前記1つ以上のデータ情報ユニットに関連する前記1つ以上の検査値(222)に応じて導出するように構成される、または
前記通信デバイス(200)は、前記通信デバイスによって送信された前記1つ以上の情報ユニット(210)が、前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す前記情報を、前記1つ以上の制御情報ユニットに関連する前記1つ以上の検査値(222)に応じて導出するように構成される、または
前記通信デバイス(200)は、前記通信デバイスによって送信された前記1つ以上の情報ユニット(210)が前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す前記情報を、1つ以上のデータ情報ユニットに関連する1つ以上の検査値(222)に応じて、および1つ以上の制御情報ユニットに関連する1つ以上の検査値(222)に応じて導出するように構成される、請求項12から20のいずれか一項に記載の通信デバイス(200)。
【請求項22】
前記通信デバイス(200)は、巡回冗長検査計算規則を使用して前記1つ以上の情報ユニットの所与の1つに基づいて検査値を計算して、計算された検査値を取得するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、前記計算された検査値と前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する受信検査値とを比較して、前記計算された検査値が所定値でのXOR組み合わせを除く前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値と同一かどうかを確認するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、前記計算された検査値が前記受信検査値と一致するか、前記計算された検査値が所定値でのXOR組み合わせを除く前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値と同一であるかに応じて、前記別の通信デバイスによる適切な受信を認識するように構成される、
請求項12から21のいずれか一項に記載の通信デバイス(200)。
【請求項23】
前記通信デバイス(200)は、前記計算された検査値が前記受信検査値と異なる場合、および前記計算された検査値が、前記所定値でのXOR組み合わせを超えて前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値と異なる場合、受信エラーを認識するように構成される、請求項22に記載の通信デバイス(200)。
【請求項24】
前記通信デバイス(200)は、巡回冗長検査計算規則を使用して前記1つ以上の情報ユニットの所与の1つに基づいて検査値を計算して計算された検査値を取得するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、前記計算された検査値と前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する受信検査値が、第1の所定値でのXOR組み合わせを除いて同一であるかどうかを検査し、前記計算された検査値と前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値が、第2の所定値でのXOR組み合わせを除いて同一であるかどうかを検査するように構成され、
前記通信デバイス(200)は、前記計算された検査値と前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値が、前記第1の所定値での前記XOR組み合わせを除いて同一であるかどうか、または前記計算された検査値と前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値が、前記第2の所定値での前記XOR組み合わせを除いて同一であるかどうかによって、前記別の通信デバイスによる適切な受信を認識するように構成される、
請求項12から23のいずれか一項に記載の通信デバイス(200)。
【請求項25】
前記通信デバイス(200)は、前記計算された検査値が、前記第1の所定値での前記XOR組み合わせを超えて前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値と異なる場合、および前記計算された検査値が、前記第2の所定値での前記XOR組み合わせを超えて前記1つ以上の情報ユニットの前記所与の1つに関連する前記受信検査値と異なる場合、受信エラーを認識するように構成される、請求項24に記載の通信デバイス(200)。
【請求項26】
通信デバイス(300)であって、
前記通信デバイス(300)は、第1の通信デバイスから関連する1つ以上の検査値(312)を有する1つ以上の情報ユニット(310)を受信するように構成され、
前記通信デバイス(300)は、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出によって、1つ以上の検査値(312)がそれぞれの前記情報ユニットに対応するかまたはそれぞれの前記情報ユニットに対応しないかを判定する(302)ように構成され、
前記通信デバイス(300)は、前記判定に応じて前記第1の通信デバイスへの情報ユニットの再送信(320)を開始するように構成される、通信デバイス(300)。
【請求項27】
前記通信デバイス(300)は、前記判定に応じて、前記通信デバイスによって送信された情報ユニットに関連する検査値を修正するように構成される、請求項26に記載の通信デバイス。
【請求項28】
前記通信デバイス(300)は、複数の通信デバイスへのリソースの割り当てをスケジュールするように構成され、
前記通信デバイス(300)は、前記判定に応じて前記再送信のための通信リソースを割り当てるように構成される、請求項26または27に記載の通信デバイス(300)。
【請求項29】
前記検査値(312)は、前記検査値が関連する前記情報ユニット内のビットエラーの検出を可能にするように適合される、請求項26から28のいずれか一項に記載の通信デバイス(300)。
【請求項30】
前記検査値(312)は巡回冗長検査値である、請求項26から29のいずれか一項に記載の通信デバイス(300)。
【請求項31】
前記通信デバイス(300)は、前記情報ユニットに基づいて、前記通信デバイス(300)によって送信された情報ユニットに関連する前記検査値(312)を所定の計算規則を使用して計算して計算された検査値を取得するように構成され、
前記通信デバイス(300)は、前記判定に応じて前記計算された検査値に可逆的修正を選択的に適用して、それにより送信のための修正された検査値を取得するように構成される、または
前記通信デバイス(300)は、前記判定に応じて前記計算された検査値に第1の可逆的修正または第2の可逆的修正を選択的に適用して、それにより送信のための修正された検査値を取得するように構成される、請求項27に記載の通信デバイス(300)。
【請求項32】
前記通信デバイス(300)は、請求項1に記載の通信デバイスおよび請求項12に記載の通信デバイスと協働するように構成される、請求項26から31のいずれかに記載の通信デバイス(300)。
【請求項33】
システム(400)であって、
基地局として機能する、請求項26から32のいずれか一項に記載の通信デバイス(410)と、
データ送信側通信デバイスとして機能する、請求項12から25のいずれか一項に記載の通信デバイス(420)と、
データ受信側通信デバイスとして機能する、請求項1から11のいずれか一項に記載の通信デバイス(430)とを含み、
前記データ送信側通信デバイス(420)は、1つ以上の情報ユニット(422)をサイドリンク経由で前記データ受信側通信デバイスに直接送信するように構成され、
前記データ受信側通信デバイス(430)は、検査値情報(432)において、前記データ送信側通信デバイスから情報ユニットを適切に受信したかどうかを通知する肯定応答情報をピギーバックする(434)ように構成される、システム(400)。
【請求項34】
通信のための方法であって、
前記方法は、通信デバイスにおいて、第2の通信デバイスから1つ以上の情報ユニットを受信するステップ(500)を含み、
前記方法は、前記第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが前記通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、前記通信デバイスによって送信された前記情報ユニットに関連する検査値を修正するステップ(510)を含み、それにより前記第2の通信デバイスから受信した前記情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知が提供される、方法。
【請求項35】
通信のための方法であって、
前記方法は、通信デバイスによって、1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスに送信するステップ(600)を含み、
前記方法は、前記通信デバイスにおいて、関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを受信するステップ(610)を含み、
前記方法は、前記1つ以上の検査値に応じて、通信デバイスによって送信された前記1つ以上の情報ユニットが前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を導出するステップ(620)を含む、方法。
【請求項36】
通信のための方法であって、
前記方法は、通信デバイスにおいて、第1の通信デバイスから関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを受信するステップ(700)を含み、
前記方法は、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出によって、前記1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応するかまたは前記それぞれの情報ユニットに対応しないかを判定するステップ(710)を含み、
前記方法は、前記判定に応じて前記第1の通信デバイスへの情報ユニットの再送信を開始するステップ(720)を含む、方法。
【請求項37】
コンピュータ上で実行されるときに請求項34または請求項35または請求項36に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【請求項38】
通信デバイス(1300)であって、
前記通信デバイス(1300)は、第2の通信デバイスから1つ以上の情報ユニット(1310)を受信するように構成され、
前記通信デバイス(1300)は、別の通信デバイスの送信のために予約されているが、前記別の通信デバイスによって使用されないかまたは部分的にのみ使用される無線リソースユニット(1332)でフィードバック情報(1312)を送信するように構成される、通信デバイス(1300)。
【請求項39】
前記通信デバイス(1300)は、前記第2の通信デバイスから受信した前記1つ以上の情報ユニットが適切に受信されたかどうかを示す肯定応答情報を前記フィードバック情報(1312)として送信するように構成される、請求項38に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項40】
前記通信デバイス(1300)は、前記フィードバック情報として、チャネル品質を記述する情報であるチャネル品質インジケータ(CQI)を送信するように構成され、および/または
前記通信デバイス(1300)は、前記フィードバック情報として、送信機がデータを送信するために使用する送信ランクもしくは使用する空間層の数を記述する情報であるランクインジケータ(RI)を送信するように構成され、および/または
前記通信デバイス(1300)は、前記フィードバック情報として、どのプリコーディング行列が前記通信デバイスへの送信に使用されるかの情報を記述するプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)を送信するように構成され、および/または
前記通信デバイス(1300)は、前記フィードバック情報として、チャネルの状態を記述するチャネル状態情報(CSI)を送信するように構成される、請求項38または39に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項41】
前記通信デバイス(1300)は、別の通信デバイスの送信のために予約され、前記フィードバック情報の前記送信のために少なくとも部分的に未使用の無線リソースユニット(1332)を識別するように構成される、
請求項38から40のいずれか一項に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項42】
前記通信デバイス(1300)は、前記別の通信デバイスの送信のために予約されている無線リソースユニット(1332)における送信アクティビティを監視するように構成され、前記通信デバイス(1300)は、前記無線送信ユニットが少なくとも部分的に未使用であることが判明すると、前記フィードバック情報(1312)の前記送信のために、前記監視された無線リソースユニット(1332)を識別するように構成される、請求項41に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項43】
前記通信デバイス(1300)は、別の通信デバイスの送信のために予約されている無線リソースユニット(1332)の一部が未使用であるかどうかを判定し、前記無線リソースユニットの後続の部分を前記フィードバック情報の前記送信に使用するように構成される、請求項41または請求項42に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項44】
前記通信デバイス(1300)は、1つ以上の別の通信デバイスの送信のために予約されている複数の無線リソースユニット(1332)を監視して、前記フィードバック情報の前記送信のために少なくとも部分的に未使用の無線リソースユニット(1332)を識別するように構成される、請求項38から43のいずれか一項に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項45】
前記通信デバイス(1300)は、管理通信デバイスからリソース割り当て情報を受信するように構成され、
前記リソース割り当て情報は、別の通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、それぞれの前記無線通信リソースが割り当てられている前記通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す、
請求項38から44のいずれか一項に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項46】
前記通信デバイス(1300)は、前記フィードバック情報の前記送信に使用する無線リソースユニットを決定するために、前記受信したリソース割り当て情報を使用するように構成される、請求項45に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項47】
前記通信デバイス(1300)は、前記受信されたリソース割り当て情報において別の通信デバイスの送信のために予約され、前記受信されたリソース割り当て情報においてフィードバック情報の送信のために使用可能なようにマークされた無線リソースユニットにおける送信アクティビティを選択的に監視し、前記フィードバック情報の前記送信のために少なくとも部分的に未使用の無線リソースユニットを識別するように構成される、請求項45または46に記載の通信デバイス(1300)。
【請求項48】
通信デバイス(1400)であって、
前記通信デバイス(1400)は、1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイス(1420)に送信するように構成され、
前記通信デバイス(1400)は、前記別の通信デバイス(1420)に割り当てられていないが、前記別の通信デバイスからのフィードバック情報のために前記別の通信デバイスとは異なる通信デバイスの送信のために予約されているリソースユニット(1442)を監視するように構成される、通信デバイス(1400)。
【請求項49】
前記通信デバイス(1400)は、前記別の通信デバイス(1420)に割り当てられていないが前記別の通信デバイスに送信された前記1つ以上の情報ユニットが前記別の通信デバイス(1420)によって適切に受信されたかどうかを通知する肯定応答情報のために、前記別の通信デバイスとは異なる通信デバイスの送信のために予約されているリソースユニット(1442)を監視するように構成される、請求項48に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項50】
前記通信デバイス(1400)は、前記フィードバック情報として、チャネル品質を記述する情報であるチャネル品質インジケータ(CQI)を受信するように構成され、および/または
前記通信デバイス(1400)は、前記フィードバック情報として、送信機がデータを送信するために使用する前記送信ランクもしくは使用する空間層の数を記述する情報であるランクインジケータ(RI)を受信するように構成され、および/または
前記通信デバイス(1400)は、前記フィードバック情報として、どのプリコーディング行列が前記通信デバイスへの送信に使用されるかの情報を記述するプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)を受信するように構成され、および/または
前記通信デバイス(1400)は、前記フィードバック情報として、チャネルの状態を記述するチャネル状態情報(CSI)を受信するように構成される、請求項48または49に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項51】
前記通信デバイス(1400)は、前記別の通信デバイスとは異なる別の通信デバイスの送信のために予約されている複数の無線リソースユニットを監視(1430)して、前記別の通信デバイスによって前記フィードバック情報の前記送信のために使用される無線リソースユニットを識別するように構成される、請求項11から11bのいずれか一項に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項52】
前記通信デバイス(1400)は、前記別の通信デバイスに割り当てられた特性パターンを検出して、前記別の通信デバイスによるフィードバック情報の送信を認識するように構成される、請求項48から51のいずれか一項に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項53】
前記通信デバイス(1400)は、管理通信デバイスからリソース割り当て情報を受信するように構成され、
前記リソース割り当て情報は、別の通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、それぞれの前記無線通信リソースが割り当てられている前記通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す、
請求項48から54のいずれか一項に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項54】
前記通信デバイス(1400)は、前記受信したリソース割り当て情報を使用して、前記別の通信デバイス(1420)からのフィードバックについて監視される無線リソースユニットの数を制限するように構成される、請求項53に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項55】
前記通信デバイス(1400)は、前記受信されたリソース割り当て情報において別の通信デバイスの送信のために予約され、前記受信されたリソース割り当て情報においてフィードバック情報の送信のために使用可能なようにマークされた、無線リソースユニットにおける送信アクティビティを選択的に監視し、前記フィードバック情報を発見するように構成される、請求項53から54のいずれか一項に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項56】
前記通信デバイス(1400)は、少なくとも部分的に未使用の1つ以上の無線リソースユニット(1442)で前記フィードバック情報を検索するように構成される、請求項48から55のいずれか一項に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項57】
前記通信デバイス(1400)は、前記フィードバック情報について、その初期部分が未使用の無線リソースユニット(1442)のみを検索するように構成される、請求項48から56のいずれか一項に記載の通信デバイス(1400)。
【請求項58】
通信デバイス(1500)であって、
前記通信デバイス(1500)は、複数の通信デバイス(1540)へのリソース割り当てを調整し(1510)、前記複数の通信デバイス(1540)と通信するように構成され、
前記通信デバイス(1500)は、リソース割り当て情報(1530)を前記複数の通信デバイス(1540)に提供するように構成され、
前記リソース割り当て情報(1530)は、別の通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、それぞれの前記無線通信リソースが割り当てられている前記通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す、通信デバイス(1500)。
【請求項59】
前記通信デバイス(1500)は、それぞれの無線リソースユニットが割り当てられている前記通信デバイスによって部分的にのみ使用されている前記無線リソースユニットを識別し、前記それぞれの無線リソースユニットが割り当てられている前記通信デバイスによって部分的にのみ使用される前記無線リソースユニットを、前記割り当て情報において前記それぞれの無線通信リソースが割り当てられている前記通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能であるとしてマークするように構成される、請求項58に記載の通信デバイス(1500)。
【請求項60】
前記通信デバイス(1500)は、前記複数の通信デバイス(1540)による無線リソースユニットの使用量を監視し、使用量が所定の閾値以下である無線リソースユニットを、前記割り当て情報(1530)で前記それぞれの無線リソースユニットが割り当てられている前記通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能であるとしてマークするように構成され、または
前記通信デバイス(1500)は、比較的使用量が一番少ない1つ以上の無線リソースユニットを、前記リソース割り当て情報(1530)で前記それぞれの無線リソースユニットが割り当てられている前記通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能であるとしてマークするように構成される、請求項58または59に記載の通信デバイス(1500)。
【請求項61】
システム(1600)であって、
基地局として機能する、請求項58から60のいずれか一項に記載の通信デバイス(1610)と、
データ送信側通信デバイスとして機能する、請求項48から57のいずれか一項に記載の通信デバイス(1620)と、
データ受信側通信デバイスとして機能する、請求項38から47のいずれか一項に記載の通信デバイス(1630)とを含み、
前記データ送信側通信デバイス(1620)は、1つ以上のデータユニット(1622)をサイドリンク経由で前記データ受信側通信デバイス(1630)に直接送信するように構成され、
前記データ受信側通信(1630)デバイスは、前記データ送信側通信デバイスから情報ユニット(1622)を適切に受信したかどうかを通知する肯定応答情報を送信するように構成される、システム(1600)。
【請求項62】
通信のための方法であって、前記方法は、
通信デバイスにおいて、第2の通信デバイスから1つ以上の情報ユニットを受信するステップ(1710)と、
別の通信デバイスの送信のために予約されているが、前記別の通信デバイスによって使用されていないか、または部分的にのみ使用されている無線リソースユニットでフィードバック情報を送信するステップ(1720)とを含む、方法。
【請求項63】
通信のための方法であって、前記方法は、
通信デバイスによって1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスに送信するステップ(1810)と、
前記別の通信デバイスに割り当てられていないが、前記別の通信デバイスからのフィードバック情報のために、前記別の通信デバイスとは異なる通信デバイスの送信のために予約されているリソースユニットを監視するステップ(1820)とを含む、方法。
【請求項64】
通信のための方法であって、前記方法は、
複数の通信デバイスへのリソース割り当てを調整するステップ(1910)と、
リソース割り当て情報を前記複数の通信デバイスに提供するステップ(1920)とを含み、
前記リソース割り当て情報は、異なる通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、前記それぞれの無線通信リソースが割り当てられている前記通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す、方法。
【請求項65】
コンピュータ上で実行されるときに請求項62または63または64に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【請求項66】
通信デバイス(2200)であって、
前記通信デバイス(2200)は、1つ以上の情報ユニット(2222)を複数の他の通信デバイス(2220)から受信するように構成され、
前記通信デバイス(2200)は、リソース割り当てメッセージ(2212)を管理通信デバイス(2210)から受信するように構成され、
前記リソース割り当てメッセージ(2212)は、前記複数の他の通信デバイス(2220)から受信した情報ユニット(2222)の肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット(2202)内に定義し、
前記通信デバイス(2200)は、複数の他の通信デバイス(2220)からの情報ユニット(2222)の受信に応じて、前記リソース割り当てメッセージ(2202)で定義されたビット位置の前記割り当てを使用して、結合肯定応答情報ユニット(2202)を送信するように構成される、通信デバイス(2200)。
【請求項67】
前記通信デバイス(2200)は、前記結合肯定応答情報ユニット(2202)をブロードキャストまたはマルチキャストするように構成される、請求項66に記載の通信デバイス(2200)。
【請求項68】
前記通信デバイス(2200)は、基地局を含まないサイドリンク経由で前記他の通信デバイス(2220)に前記結合肯定応答情報ユニット(2202)をブロードキャストするように構成される、請求項67に記載の通信デバイス(2200)。
【請求項69】
前記通信デバイス(2200)は、1つ以上の情報ユニットが適切に受信された1つ以上の他の通信デバイスに関連するビット位置のビットを第1のビット値に設定し、1つ以上の情報ユニットが適切に受信されなかったか、または情報ユニットが受信されなかった1つ以上の他の通信デバイスに関連するビット位置のビットを、前記第1のビット値とは異なる第2のビット値に設定するように構成される、請求項66から68のいずれか一項に記載の通信デバイス(2200)。
【請求項70】
前記通信デバイス(2200)は、所定の期間内に異なる他の通信デバイスから受信した情報ユニットのための結合肯定応答情報ユニット(2202)を送信するように構成される、請求項66から69のいずれか一項に記載の通信デバイス(2200)。
【請求項71】
前記リソース割り当てメッセージ(2202)はまた、どの無線リソースユニットにおいて前記結合肯定応答情報ユニットが送信されるかを定義し、
前記通信デバイス(2200)は、前記リソース割り当てメッセージ(2212)で指定された前記無線リソースユニット内の前記結合肯定応答情報ユニット(2202)を送信するように構成される、請求項66から70のいずれか一項に記載の通信デバイス(2200)。
【請求項72】
前記通信デバイス(2200)は、データにピギーバックするリソース割り当てメッセージ(2212)を評価するように構成される、請求項66から71のいずれか一項に記載の通信デバイス(2200)。
【請求項73】
通信デバイス(2300)であって、
前記通信デバイス(2300)は、1つ以上の情報ユニット(2310)を別の通信デバイス(2340)に送信するように構成され、
前記通信デバイス(2300)は、管理通信デバイス(2350)からリソース割り当てメッセージ(2330)を受信するように構成され、
前記リソース割り当てメッセージ(2330)は、複数の通信デバイスから前記別の通信デバイス(2340)によって受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット(2320)内に定義し、
前記通信デバイス(2300)は、結合肯定応答情報ユニット(2320)を受信し、前記リソース割り当てメッセージ(2330)によって定義されたビット位置のビットを評価して、前記通信デバイス(2300)によって送信された1つ以上の情報ユニット(2310)が前記別の通信デバイス(2340)によって適切に受信されたかどうかの情報を導出するように構成される、通信デバイス(2300)。
【請求項74】
前記通信デバイス(2300)は、前記結合肯定応答情報ユニット(2320)の前記評価ビットが、前記情報ユニット(2310)の以前の送信が前記別の通信デバイス(2340)によって適切に受信されなかったことを示す場合、情報ユニットを前記別の通信デバイス(2340)に再送信するように構成される、請求項73に記載の通信デバイス(2300)。
【請求項75】
前記リソース割り当てメッセージ(2330)はまた、どの無線リソースユニットにおいて前記結合肯定応答情報ユニット(2320)が送信されるかを定義し、
前記通信デバイス(2300)は、前記リソース割り当てメッセージ(2330)で指定された前記無線リソースユニット内の前記結合肯定応答情報ユニット(2320)を受信するように構成される、請求項73から74のいずれか一項に記載の通信デバイス(2300)。
【請求項76】
前記通信デバイス(2300)は、データにピギーバックするリソース割り当てメッセージ(2330)を評価するように構成される、請求項73から75のいずれか一項に記載の通信デバイス(2300)。
【請求項77】
通信デバイス(2400)であって、
前記通信デバイス(2400)は、複数の通信デバイス(2420)へのリソース割り当て(2402)を調整し、前記複数の通信デバイス(2420)と通信するように構成され、
前記通信デバイス(2400)は、リソース割り当て情報(2410)を前記複数の通信デバイス(2420)に提供するように構成され、
前記リソース割り当て情報(2410)は、複数の他の通信デバイスから所定の通信デバイスによって受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを、複数の前記他の通信デバイスからの情報ユニットの受信に応じて前記所定の通信デバイスによって送信される結合肯定応答情報ユニット内に定義する、通信デバイス(2400)。
【請求項78】
前記通信デバイス(2400)は、それ自体は前記通信デバイスを含まないサイドリンク経由で、複数の他の通信デバイスから前記所与の通信デバイスへの送信のために無線リソースユニットを割り当てるリソース割り当て情報(2410)も提供するように構成される、請求項77に記載の通信デバイス(2400)。
【請求項79】
前記通信デバイス(2400)は、無線リソースの割り当てに基づいて、複数の他の通信デバイスが情報ユニットを送信できる通信デバイスを識別するように構成され、
前記通信デバイス(2400)は、前記通信デバイスの前記識別に応じて、前記識別された通信デバイスによって送信される前記結合肯定応答情報ユニット用の無線リソースユニットを予約し、前記識別された通信デバイスへの送信のために割り当てられた無線リソースユニットを他の通信デバイスが持っているという知識に応じて、前記結合肯定応答情報ユニット内にビット位置を割り当てるように構成される、請求項77から78のいずれか一項に記載の通信デバイス(2400)。
【請求項80】
前記通信デバイス(2400)は、前記リソース割り当て情報(2410)を個々のデバイスダウンリンク制御情報またはグループダウンリンク制御情報に含めるように構成される、請求項77から79のいずれか一項に記載の通信デバイス(2400)。
【請求項81】
前記通信デバイス(2400)は、前記リソース割り当て情報(2410)を複数の通信デバイスにマルチキャストするように構成され、
前記リソース割り当て情報(2410)は、
-前記結合肯定応答情報ユニットに対する無線リソースユニットの割り当て、
-複数の他の通信デバイスから所定の通信デバイスによって受信された情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の結合肯定応答情報ユニット内における割り当て、および
-前記結合肯定応答情報ユニットのメッセージサイズを記述するメッセージサイズ情報を含む、請求項77から80のいずれか一項に記載の通信デバイス(2400)。
【請求項82】
前記通信デバイス(2400)は、前記リソース割り当て情報(2410)を動的に更新するように構成される、請求項77から81のいずれか一項に記載の通信デバイス(2400)。
【請求項83】
前記通信デバイス(2400)は、他の通信デバイス間の通信を監視し、前記監視に基づいて、複数の他の通信デバイスが所定の期間内に情報ユニットを送信する通信デバイスを識別するように構成され、
前記通信デバイス(2400)は、前記通信デバイスの前記識別に応じて、前記識別された通信デバイスによって送信される前記結合肯定応答情報ユニット用の無線リソースユニットを予約し、どの他の通信デバイスが前記所定の期間内に前記識別された通信デバイスに情報ユニットを送信したかという知識に応じて、前記結合肯定応答情報ユニット内に前記ビット位置を割り当てるように構成される、請求項77から82のいずれか一項に記載の通信デバイス(2400)。
【請求項84】
前記通信デバイス(2400)は、データにピギーバックした前記リソース割り当て情報(2410)の少なくとも一部を提供するように構成される、請求項77から83のいずれか一項に記載の通信デバイス(2400)。
【請求項85】
通信のための方法であって、前記方法は、
通信デバイスにおいて、複数の他の通信デバイスから1つ以上の情報ユニットを受信するステップ(2510)と、
管理通信デバイスからリソース割り当てメッセージを受信するステップ(2520)であって、
前記リソース割り当てメッセージは、前記複数の他の通信デバイスから受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット内に定義する、受信するステップ(2520)と、
複数の他の通信からの情報ユニットの受信に応じて、前記リソース割り当てメッセージで定義されたビット位置の前記割り当てを使用して、結合肯定応答情報ユニットを送信するステップ(2530)とを含む、方法。
【請求項86】
通信のための方法であって、前記方法は、
通信デバイスによって、1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスに送信するステップ(2610)と、
管理通信デバイスからリソース割り当てメッセージを受信するステップ(2620)であって、前記リソース割り当てメッセージは、前記別の通信デバイスが複数の通信デバイスから受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答内に定義する、受信するステップ(2620)と、
結合肯定応答情報ユニットを受信し(2630)、前記通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが前記別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかの情報を導出するために、前記リソース割り当てメッセージによって定義されたビット位置のビットを評価するステップ(2640)とを含む、方法。
【請求項87】
通信のための方法であって、前記方法は、
通信デバイスによって、複数の通信デバイスへのリソース割り当てを調整するステップ(2710)と、
前記複数の通信デバイスにリソース割り当て情報を提供するステップ(2720)とを含み、
前記リソース割り当て情報は、複数の他の通信デバイスから所定の通信デバイスにより受信された情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを、複数の前記他の通信デバイスからの情報ユニットの受信に応じて前記所定の通信デバイスによって送信される結合肯定応答情報ユニット内に定義する、方法。
【請求項88】
コンピュータ上で実行されるときに、請求項85または86または87のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信デバイスに関し、例えば、ブロードキャストベースの通信接続を介した通信を容易にする通信デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
通信システム内のモバイルデバイス間の通信は、通常、基地局(BS)経由で通信するモバイルデバイスを含む。eNBという用語は、通信ネットワークの基地局(BS)の一般的な用語であり、LTE、LTE-A(4G)、LTE-A Pro(4.5G)のコンテキスト、および将来のLTEベース標準で使用される。5G「New Radio」(NR)通信ネットワークの場合、gNBという用語が基地局の同義語として使用される。したがって、すべての用語BS、eNB、およびgNBは、この説明全体で同義語として使用されてもよい。あるいは、基地局を一種の中継として介さずに、モバイルデバイス間で通信を直接実行することもできる。この種の通信は、デバイス間デバイス、D2D、または車両対すべて、V2X、通信とも呼ばれ、ブロードキャストベースのサイドリンク(SL)通信を伴う場合がある。
【0003】
モバイルデバイスは、ユーザ機器(UE)とも呼ばれる。この用語は、携帯電話、ラップトップ、モデムカード/機能を搭載したコンピュータ、ハンドヘルド、タブレット、モノのインターネット(IoT)デバイス、低電力デバイス、狭帯域IoTデバイス(NB1、NB2など)、UAV(ドローン、飛行機、ヘリコプタ)、または車両(車、トラック、バス、電車など)に搭載された通信デバイスなど、さまざまなコンピューティング機能を備えたすべてのタイプのモバイルデバイスを指してよい。サイドリンクは、一方のデバイスが高いコンピューティング能力を備えたスマートフォンまたはラップトップであり、他方のノードが低電力IoTデバイスである非対称コンピューティング機能も可能にする。このリンクは、車両間の通信もサポートできる。さらに、通信ノードは、それらの電力クラス(送信電力の観点)または電力の利用可能性(バッテリ電力、固定電源プラグなど)によって、および以下で定義される技術を利用する電力能力に応じて分類されてもよい。
【0004】
ブロードキャストベースのサイドリンク(SL)通信は、例えばHARQフィードバックまたはCQIのようないかなるフィードバックメカニズムなしに定義されており、そのようなシナリオで信頼性を高めるために、データの固定(再)送信が指定されている[1]。ただし、FeD2DおよびV2Xの範囲内では、厳しいQoSおよび信頼性の制約を満たすために、SLデバイス間のユニキャスト通信が合意されている。したがって、さらなる信頼性強化には、全体的なパフォーマンスを改善するフィードバックメカニズムが含まれる場合がある。RAN1#88bis[8]ミーティングによれば、フィードバックのために特別に追加のチャネルを導入しないことが望まれている。
【0005】
このフィードバック情報を伝える「ピギーバック」戦略が望ましい場合があることがわかっている。
【0006】
3GPP標準のリリース12で最初に標準化されたD2Dベースの近接サービス(ProSe)通信には、このD2DシナリオのSLのブロードキャスト特性のためにフィードバックがなく、したがってリンク適応メカニズムも含まれていなかった。同様に、V2X通信もフィードバックを含まないように設計されている。信頼性を向上させるために、システムは代わりにSLの3つの連続したサブフレームでブロードキャスト・トランスポート・ブロック(TB)を連続して盲目的に再送信し、各再送信は、事前定義されたパターンに基づいて異なる冗長バージョンを有する。V2X通信では、UEはSL上の2つの連続したサブフレームでTBを盲目的に再送信する。最初の再送信構成(パターン)は、最初の再送信のSidelink Control Indicator(SCI)で示され、受信ユーザ機器(UE)がすべての再送信から必要なデータを復調できるようにする[1、7]。
【0007】
SL通信でのリソースプール(RP)の概念は、D2DおよびV2X通信を有効にするために利用できる一連の物理リソースとして定義される。これらのRPは、リソースブロックとサブフレームとで構成できる。SL通信のコンテキストでは、いくつかのタイプのリソースプールがある。
【0008】
1)PSCCHサブフレームプール:PSCCH送信用のサブフレームのセット
2)PSCCHリソース・ブロック・プール:PSCCHサブフレームプール内のPSCCH送信に使用可能なリソースブロックのセット。
【0009】
3)PSSCHサブフレームプール:PSSCH送信用のサブフレームのセット。
【0010】
4)PSSCHリソース・ブロック・プール:PSSCHサブフレームプール内のPSSCH送信に使用可能なリソースブロックのセット。
【0011】
図31は、サブフレームおよびリソース・ブロック・プール3100の一般的な構造を示している。リソース・ブロック・プールの一部3110がセルラサービスのために予約されており、別の一部3120が近接サービスProSeのために予約されていることが示されている。D2Dモード1では、デバイスのリソースプールは既にスケジューリング許可を介してeNBによって明示的に割り当てられているが、モード2(分散スケジューリング)では、デバイス自体がモード1で定義されたリソースプールのサブセットからPSCCH/PSSCHリソースのセットを選択する。モード1はRRC接続状態のカバレッジ内UE専用であるが、モード2はRRCアイドル状態とRRC接続状態の両方にすることができる。Time Repetition Pattern(TRP)は、PSSCH送信に使用できるサブフレームの指標である。同じUEは、セルラ通信とSL通信の両方で、指定されたサブキャリア/サブフレームを同時に利用できない。V2Xでは、モード3の構成には、サイドリンク(SL)(車両間(V2V))通信を可能にするために、基地局(BS/eNB/gNB)による前記BSのカバレッジ内の車両UEのためのリソースのスケジューリングおよび干渉管理が含まれる。制御通知は、Uuインターフェイスを介して(ダウンリンク制御インジケータ(DCI)経由で)UEに提供され、基地局によって動的に割り当てられる。SL通信のモード4構成は、事前に構成されたリソース構成に基づいて、UE間で分散(非集中)アルゴリズムを使用して自律的に実行される。
【0012】
TRPは、どのリソース(サブフレーム)がSLの送受信に予約されているかを示し、これらのリソースが実際に使用されている場合は考慮しない。V2Xでは、チャネル使用率(CBR)が無線チャネルの負荷を決定する(負荷メトリックとして機能する)。UEは、CBRに基づいて各リソースプールの送信パラメータを適応させることができるため、チャネルの使用率を制御できる。チャネル占有率(CR)測定は、特定のチャネルの占有を示すRSSIが事前定義された閾値を超えている測定サンプルの割合を報告する。現在のところ、チャネル占有率は各(再)送信後に計算される[10]。
【0013】
カバレッジ内およびカバレッジ外モードのユニキャストD2DおよびV2Xデバイスでは、再送信スキーム(ACK/NACK)が提案されている。専用のHARQフィードバックチャネルはないことに同意がなされている[3]。基本的なHARQフィードバックは、SLの制御チャネル(SCI)[1、2、4]またはスケジューリング割り当て(自律モード)の一部で送信されることが提案されている[2]。フィードバックは、PUSCHリソース要素およびアップリンク制御インジケータ(UCI)の一部をパンクチャすることで送信することも提案されている(eNBスケジュールモードの場合)[5]。
【0014】
上記の態様は、以下に述べる本発明の態様および実施形態と任意に組み合わせることができる。また、上記の定義は、本発明の態様および実施形態において任意に引き継がれてもよい。
【0015】
上記を考慮して、信頼性、リソース使用量、および複雑さの間の改善されたトレードオフを提供する通信概念を作成する要望がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明による実施形態は、独立請求項によって定義される。
【課題を解決するための手段】
【0017】
一実施形態によれば、いわゆる受信側通信デバイスと呼ばれる、第2の通信デバイスから1つ以上の情報ユニットを受信する通信デバイスが提供され、ここで、通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、通信デバイスによって送信された情報ユニットに関連する検査値を修正し、それによって第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供する。例えば、通信デバイスは、ユーザ機器、UEなどのモバイル通信デバイスであり得る。例では、情報ユニットは、データブロックもしくはデータパケットおよび/または制御ブロックもしくは制御パケットであり得る。これらの情報ユニットは直接リンク経由で送信された可能性があるが、情報ユニットがサイドリンク経由で送信された可能性もある。例では、検査値は巡回冗長検査、CRC、値であり得るが、縦パリティ検査値、フレッチャーのチェックサム値などの他の種類の検査値も使用され得る。検査値は、PSCCHの制御情報またはPSSCHのデータに関連付けることができる。通信デバイスによって送信される情報ユニットは、基地局、gNB、または別のユーザ機器に送信されてもよい。
【0018】
本発明によるこの実施形態は、後続の送信の検査値を選択的に修正することにより、情報ユニットが別の(第2の)通信デバイスから適切に受信されたかどうかを通知することが有利であるという発見に基づいているが、これにより、通知用の専用リソースを必要とせずに、肯定応答/非肯定応答フィードバックを提供できるからである(つまり、肯定応答/非肯定応答情報の提供)。さらに、情報ユニットの適切な受信を通知するべきかどうかに応じて検査値を「変調」(修正)することは、検査値が関連する情報内のエラー検出のための検査値の有用性を著しく低下させないことがわかっている。例えば、検査値の可能な状態または可能な値の数は、肯定応答情報の状態の数(例えば、単純な確認の場合は2つの状態、または2つのデータユニットの共同確認の場合は4つの状態)よりも大幅に大きい場合がある(例えば、少なくとも10倍)、検査値の修正がエラー検出のための検査値の有用性を実質的に低下させないようにしている。さらに、検査値の修正は計算的に簡単であってもよく(例えば、可逆的な算術演算または論理演算を使用)、修正された検査値を受信する別の通信デバイスが検査値が修正されたかどうか(これにより、肯定応答または非肯定応答が通知される)および/または元の(修正されていない)検査値が何であったか(ビットエラーの検出に修正された検査値を効果的に使用するため)を簡単に検出できるようにする。
【0019】
結論として、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知は、従来の検査値計算アルゴリズム(CRCアルゴリズムなど)を使用して計算された(通常、マルチビットの)従来の検査値を使用して計算された検査値を「ピギーバック」できることがわかっており、これにより、検査値の有用性を大きく損なうことなく、複雑さを適度に小さく保ちながら、余分なビットレート要求なしに通知を送信できる。
【0020】
さらなる実施形態では、検査値は、検査値が関連する情報ユニット内の1つ以上のビットエラーの検出を可能にする。例えば、検査値は、所定数のビットエラーまでのビットエラーの検出を可能にし、オプションでこれらのビットエラーの訂正も可能にし得る。
【0021】
さらなる実施形態では、検査値は巡回冗長検査値である。
【0022】
さらなる別の実施形態では、通信デバイスは、所定の計算規則を使用して、送信される情報ユニットに基づいて検査値を計算して計算された検査値を取得し、ここで通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した1つ以上の情報ユニットが通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、複数の可逆的修正規則から可逆的修正規則を選択し、ここで通信デバイスは、計算された検査値に選択された可逆的修正規則を適用して、修正された検査値を取得する。例えば、可逆的修正規則は、複数のXORマスク値のうちのXORマスク値であってもよい。一般的な例証的なケースでは、通知される2つの状態、肯定応答(ACK)または非肯定応答(NACK)があり得る。しかし、例では、例えば、2つのコードブロックまたは2つのコードブロックグループまたは2つのHARQプロセスなど、より多くの状態があり得る。例では、2つの情報ユニットの受信がUE1によって確認される場合、両方の情報ユニットが適切に受信された場合、第1の可逆的修正規則または第1のXORマスク値が選択されてもよく、第1の情報ユニットが適切に受信され、第2の情報ユニットが適切に受信されなかった場合、第2の可逆的修正規則または第2のXORマスク値が選択されてもよく、第1の情報ユニットが適切に受信されず、第2の情報ユニットが適切に受信された場合、第3の可逆的修正規則または第3のXORマスク値が選択されてもよく、第1および第2の情報ユニットの両方が適切に受信されなかった場合、第4の可逆的修正規則または第4のXORマスク値が選択されてもよい。さらに、可逆的修正規則の1つは、「0」値のみを含むワード/ビットパターンのXORと同等の検査値を修正しないままにする場合がある。
【0023】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、所定の計算規則を使用して、送信される情報に基づいて検査値を計算して計算された検査値を取得し、ここで通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、計算された検査値に可逆的修正を選択的に適用して修正された検査値を取得する、またはここで通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが通信デバイスによって適切に受信されたかどうかによらずに、計算された検査値に第1の可逆的修正または第2の可逆的修正を選択的に適用して修正された検査値を取得する。例えば、所定の計算規則は生成多項式であってもよい。また、例において、可逆的修正は、所定値を有するXOR演算を指してもよく、例えば、第1の可逆的修正は、第2の通信デバイスから受信したパケットが適切に受信された場合の第1の所定値を有するXOR演算であってもよく、または、第2の可逆的修正は、第2の通信デバイスから受信したパケットが適切に受信されなかった場合の第2の所定値を有するXOR演算であってもよい。一般的な場合、ACK/NACKの2つの状態があってもよいが、一部の実施形態では、2つのコードブロックまたは2つのコードブロックグループまたは2つのHARQプロセスなど、より多くの状態があってもよく、これらの3つ以上の状態は、3つ以上の可逆的修正操作を使用して通知され得る。
【0024】
さらなる実施形態では、通信デバイスは基地局と通信してもよく、第2の通信デバイスとも直接通信する。例えば、基地局は、gNBまたはeNBであり得る。基地局は、集中リソース割り当てを実行するように構成されてもよい。通信デバイスが第2の通信デバイスと直接通信する例では、通信は基地局を介さずに実行される。第2の通信デバイスは、基地局と異なっていてもよい。例では、この直接通信は、サイドリンク通信を使用して実行されてもよい。このサイドリンク通信は、例えば、自律スケジューリング方式を使用して、許可なしで、すなわち許可なしアクセスで送信することにより実行され得る。
【0025】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、基地局を介さないサイドリンク経由で第2のデバイスから1つ以上の情報ユニットを受信する。例えば、基地局はgNBであってもよく、および/または受信は、自律スケジューリング方式を使用して許可なしで送信することにより実行され得る。
【0026】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、制御チャネル経由で通信デバイスによって送信された制御情報ユニットに関連する検査値を修正し、これにより、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供する、または通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかに応じて、データチャネル経由で通信デバイスによって送信されたデータユニットに関連する検査値を修正し、これにより、第2の通信デバイスから受信したパケットが適切に受信されたかどうかの通知を提供する、または通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、制御チャネル経由で通信デバイスによって送信された制御情報ユニットに関連する検査値を修正し、データチャネル経由で通信デバイスによって送信されたデータユニットに関連する検査値を修正し、これにより、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供する。例として、検査値は、CRC値または前述の別の検査値であってもよい。制御情報ユニットは、物理サイドリンク制御チャネル、PSCCHの制御情報であってもよい。例において、制御情報ユニットは、基地局(BS)または第2のユーザ機器に送信されていてもよい。例において、データユニットは、物理サイドリンク共有チャネル、PSSCHで送信されるデータであってもよく、基地局(BS)または第2のユーザ機器に送信されていてもよい。
【0027】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、検査値が修正された情報ユニットを、基地局を含まないサイドリンクのみを経由して第2の通信デバイスに送信する、または通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、検査値が修正された情報ユニットを基地局にのみ送信する、または通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、検査値が修正された情報ユニットを、基地局を含まないサイドリンクを経由して第2の通信デバイスに送信し、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、検査値が修正された別の情報ユニットも基地局に送信する。例えば、情報ユニットは、アップリンクチャネルを使用して基地局に送信されてもよい。
【0028】
一実施形態では、通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供するために、検査値が修正された情報ユニットをサイドリンク経由で第2の通信デバイスに送信するかどうかを判定する、または基地局を含まないサイドリンク経由の第2の通信デバイスへの直接送信のためのリソースが通信デバイスに割り当てられているかどうかを記述する情報に応じて、前記情報ユニットを基地局に送信するかどうかを判定する。
【0029】
一実施形態では、通信デバイスは、巡回冗長検査計算規則を使用して、送信される情報ユニットに基づいて検査値を計算して計算された検査値を取得し、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかに応じて、修正された検査値を取得するために、計算された検査値に所定値を有するXOR演算を選択的に適用する、または第2の通信デバイスから受信したユニットが適切に受信された場合、第1の所定値を有する第1のXOR演算を選択的に適用する、および第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されていない場合、修正された検査値を取得するために、第1の所定値とは異なる第2の所定値を有する第2のXOR演算を計算された検査値に選択的に適用する。例えば、巡回冗長検査計算規則は、生成多項式を使用して取得することができる。
【0030】
別の実施形態によれば、通信デバイス、例えば1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスに送信し、関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを受信し、1つ以上の検査値に応じて、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を導出する、いわゆる送信側通信デバイスが提供される。例えば、通信デバイスはユーザ機器であってもよい。また、情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよい。通信デバイスは、基地局を介さずにサイドリンク経由で別の(つまり前述の別の)通信デバイスと直接通信することができるが、通信デバイスが基地局と通信することも可能である。例では、検査値はマルチビットのバイナリ値、例えばCRC値であってもよい。
【0031】
本発明によるこの実施形態はまた、送信側通信デバイスによって送信された情報ユニットが、受信側通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを後続の送信の修正されたまたは変更された検査値を使用して通知するACK/NACK条件を通知することが有利であるという発見に基づいており、これは、前述のフィードバック情報を提供することで通信プロセスの信頼性を高めるのに役立ち、ACK/NACK情報が後続の送信の検査値部分にピギーバックされるため、帯域幅を節約でき、それによりオーバーヘッドを増加させずに、元の目的、つまりエラーの検出または訂正、およびフィードバックの提供のためにオーバーヘッドを二重に使用する。通知を容易にする可逆的操作を使用することにより、制限なしでまたは実質的な制限なしで、検査値を使用できる。
【0032】
さらなる実施形態では、検査値は、それぞれの検査値が関連する情報ユニット内の1つ以上のビットエラーの検出を可能にしてもよい。例えば、検査値は、少なくとも所定数のビットエラーの検出を可能にし、また、オプションとして、ビットエラーの訂正を可能にし得る。
【0033】
さらなる実施形態では、検査値は巡回冗長検査、CRC、値である。
【0034】
別の実施形態では、通信デバイスは、複数の異なる所定の導出規則のうちの1つによって、または合計もしくは4つの所定の導出規則のうちの1つによって、1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応するかまたはそれぞれの情報ユニットに対応しないかを判定し、通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を、前記判定の結果から導出する。例えば、異なる所定の導出規則は、例えば、単一のACK/NACKが通知される場合、2つの所定の導出規則を含んでもよく、または、例えば2つのACK/NACKが通知される場合、決定された導出規則を含んでもよい。例えば、検査値は、所定の導出規則のいずれかによって、または合計4つを超える所定の導出規則のうちの1つによっても、それぞれの情報ユニットに対応しないと判定されてもよい。一般に、2つ以上の異なる所定の導出規則、例えばCRC値がXORされる3つ以上の異なる値が考慮される場合、3つ以上の状態を含むフィードバック情報は、例えば検査値を使用してピギーバックできる。
【0035】
別の実施形態では、通信デバイスは、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によって、1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応するかまたはそれぞれの情報ユニットに対応しないかを判定し、通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を、前記判定の結果から導出する。例えば、導出規則は、NACK条件が通知される場合に別の(すなわち、前述の別の)通信デバイスでCRCを導出するための規則であってもよい。第2の所定の導出規則は、ACK条件が通知される場合に別の通信デバイスでCRCを導出するための規則であってもよい。1つ以上の検査値は、所定の導出規則のいずれかによって、それぞれの情報ユニットに対応しないと判定されてもよい。
【0036】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、適切な受信に関連する所定の導出規則によって、1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応しないことを見出すことに応じて、1つ以上の送信された情報ユニットの再送信を実行する。
【0037】
別の実施形態では、通信デバイスは、所定の導出規則のいずれかによって、1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応しない場合、以前の送信と比較して堅牢性が向上した再送信を実行する。例えば、再送信は、より低いMCSで、より高い電力で、または反復コーディングで実行されてもよい。1つ以上の検査値は、ACKの通知に対応する導出規則にもNACKの通知に対応する導出規則にもよらずに、それぞれの情報ユニットに対応しないと判定されてもよい。言い換えると、データパケットを正しく訂正できない場合、つまり一致するCRCマスクがない場合、より低いMCS、より高い電力、または繰り返しコーディングなど、より堅牢な再送信が送信される。
【0038】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、第1の所定の導出規則によって、1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応するという発見に応じて、別の(すなわち前述の別の)通信デバイスに送信された1つ以上の情報ユニットを再送信する。例えば、情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよい。所定の導出規則は、検査値を導出するための規則であってもよく、例えば、それは、NACK条件が通知される場合に別の通信デバイスのサイトでCRCを導出する規則であってもよい。
【0039】
別の実施形態では、通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報が導出される1つ以上の情報ユニットを、通信デバイスが確認されるべき1つ以上のデータユニットを送信した別の通信デバイスから受信し、ここで通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報が導出される1つ以上の情報ユニットを、基地局から受信する。例えば、通信デバイスは、基地局を介さずにサイドリンク経由で1つ以上のデータユニットを送信してもよい。基地局は、例えば、gNBであってもよく、基地局は、通信デバイス、およびおそらく他の通信デバイスへのリソース割り当てを調整するように適合されてもよい。
【0040】
別の実施形態では、通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を、1つ以上のデータ情報に関連する1つ以上の検査値に応じて導出し、通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが、別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を、1つ以上の制御情報ユニットに関連する1つ以上の検査値に応じて導出する、または通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を、1つ以上のデータ情報ユニットに関連する1つ以上の検査値に応じて、および1つ以上の制御情報ユニットに関連する1つ以上の検査値に応じて導出する。
【0041】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、巡回冗長検査計算規則を使用して1つ以上の情報ユニットの所与の1つに基づいて検査値を計算して、計算された検査値を取得し、通信デバイスは、計算された検査値と1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値とを比較して、計算された検査値が所定値でのXOR組み合わせを除く1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値と同一かどうかを確認し、通信デバイスは、計算された検査値が受信検査値と一致するか、計算された検査値が所定値でのXOR組み合わせを除く1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値と同一であるかに応じて、別の通信デバイスによる適切な受信を認識する。例えば、巡回冗長検査計算規則を使用することは、生成多項式を使用することを含んでもよい。通信デバイスは、同一性を検査することにより、計算された検査値を受信検査値と比較してもよい。XOR組み合わせには、計算された検査値または受信検査値が含まれる。通信デバイスは、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットの適切な受信を認識してもよい。
【0042】
一実施形態では、計算された検査値が受信検査値と異なる場合、および計算された検査値が、所定値でのXOR組み合わせを超えて1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値と異なる場合、通信デバイスは受信エラーを認識する。例えば、受信エラーは、通信デバイス自体による情報ユニットの受信のエラーを指してもよい。計算された検査値が受信検査値と異なる場合、および計算された検査値が、XOR組み合わせを超えて受信検査値と異なる場合、受信エラーが認識される場合がある。
【0043】
一実施形態では、通信デバイスは、巡回冗長検査計算規則を使用して1つ以上の情報ユニットのうちの所与の1つに基づいて検査値を計算して計算された検査値を取得し、通信デバイスは、計算された検査値と1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値が、第1の所定値でのXOR組み合わせを除いて同一であるかどうかを検査し、計算された検査値と1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値が、第2の所定値でのXOR組み合わせを除いて同一であるかどうかを検査し、通信デバイスは、計算された検査値と1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値が、第1の所定値でのXOR組み合わせを除いて同一であるかどうか、または計算された検査値と1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値が、第2の所定値でのXOR組み合わせを除いて同一であるかどうかによって、別の通信デバイスによる適切な受信を認識する。例えば、巡回冗長検査計算規則を使用することは、生成多項式を使用することを含んでもよい。XORの組み合わせは、計算された検査値または受信検査値を指してもよい。適切な受信は、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットによって認識されてもよい。
【0044】
さらなる実施形態において、通信デバイスは、計算された検査値が、第1の所定値でのXOR組み合わせを超えて1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値と異なる場合、および計算された検査値が、第2の所定値でのXOR組み合わせを超えて1つ以上の情報ユニットの所与の1つに関連する受信検査値と異なる場合、受信エラーを認識する。例えば、受信エラーは、通信デバイス自体による情報ユニットの受信において認識されてもよい。XOR組み合わせは、計算された検査値または受信検査値との組み合わせであってもよい。計算された検査値が、第1の所定値でのXOR組み合わせを超えて、および第2の所定値でのXOR組み合わせを超えて異なる場合、受信エラーが認識され得る。
【0045】
別の実施形態によれば、第1の通信デバイスから関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを受信し、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によって、1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応するか、またはそれぞれの情報ユニットに対応しないかを判定し、判定に応じて第1の通信デバイスへの情報ユニットの再送信を開始する通信デバイスが提供される。例えば、通信デバイスは、ネットワークノード、基地局またはgNBであってもよい。第1および第2の通信デバイスは、モバイル通信デバイス、例えば、第1および第2のユーザ機器、UEであってもよい。第1の所定の導出規則は、NACK条件が通知される場合に第1の通信デバイス側でCRCを導出するための規則であってもよく、第2の所定の導出規則は、ACK条件が通知される場合に第1の通信デバイス側でCRCを導出するための規則であってもよい。通信デバイスは、再送信を選択的に開始してもよい。判定は、1つ以上の検査値が、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によってそれぞれの情報ユニットに対応するか、それぞれの情報ユニットに対応しないかの判定を含んでもよい。
【0046】
本発明によるこの実施形態はまた、受信情報ユニットが受信側通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに関して、受信情報ユニットを受信した後に送信される別の情報ユニットの検査値の変更/修正を使用することによりACK/NACK情報の通知を提供することが有利であるという発見に基づいているが、これは、オーバーヘッド、この場合は検査値が増加しないので必要な帯域幅が増加せず、このような通知によって通信全体の信頼性と有効性が高まる可能性があるためである。むしろ、可逆的な操作を使用してこの情報を検査値にピギーバックすることにより、検査値が二重に使用される。この実施形態は、フィードバックが送信側通信デバイスと受信側通信デバイスとの間の直接リンクを使用して送信されないが、基地局経由で中継されるという利点を提供し、これはサイドリンク通信チャネルの帯域幅の節約に役立ち、フィードバック情報を情報ユニットにピギーバックできるように、受信側の通信デバイスが送信側の通信デバイスに送信する情報ユニットを持つまで待つ必要はなく、むしろ別の通信デバイスの情報ユニットをピギーバックに使用することができ、基地局はそこからそれぞれのフィードバック情報を抽出できるため、追加の帯域幅の使用は発生しない。
【0047】
一実施形態では、通信デバイスは、判定に応じて通信デバイスによって送信された情報ユニットに関連する検査値を修正する。例えば、検査値はCRC値であってもよいが、他の検査値を使用することもできる。情報ユニットは、PSCCHの制御情報またはPSSCHのデータである。情報ユニットは、例えば第2のユーザ機器(UE)であり得る第2の通信デバイスに送信され得る。判定は、1つ以上の検査値が、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によって、それぞれの情報ユニットに対応するか、それぞれの情報ユニットに対応しないかを含んでもよく、これを使用して再送信を選択的に開始することができる。
【0048】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、複数の通信デバイスへのリソースの割り当てをスケジュールし、通信デバイスは、判定に応じて再送信のための通信リソースを割り当てる。例えば、判定は、1つ以上の検査値が、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によって、それぞれの情報ユニットに対応するか、それぞれの情報ユニットに対応しないかを含み、これを使用して再送信を選択的に開始することができる。
【0049】
さらなる実施形態では、検査値は、検査値が関連する情報ユニット内のビットエラーの検出を可能にしてもよい。例えば、検査値は、通信を改善するために、少なくとも所定の数までのビットエラーのビットエラーの検出を可能にし、オプションでビットエラーの訂正を可能にしてもよい。
【0050】
一実施形態では、検査値は巡回冗長検査値、CRCである。
【0051】
一実施形態では、通信デバイスは、情報ユニットに基づいて、通信デバイスによって送信された情報ユニットに関連する検査値を所定の計算規則を使用して計算して計算された検査値を取得し、通信デバイスは、判定に応じて計算された検査値に可逆的修正を選択的に適用して、それにより送信のための修正された検査値を取得するか、または通信デバイスは、判定に応じて計算された検査値に第1の可逆的修正または第2の可逆的修正を選択的に適用して、それにより送信のための修正された検査値を取得するように構成される。例えば、情報ユニットは、PSCCH内の制御情報またはPSSCH内のデータであってもよい。所定の計算規則、は生成多項式であってもよい。可逆的修正は、所定値とのXOR演算を含んでもよい。判定は、1つ以上の受信検査値が、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によってそれぞれの受信情報ユニットに対応するか、それらがそれぞれの情報ユニットに対応しないかの判定を含んでもよい。第1および第2の可逆的修正は、第2の通信デバイスから受信したパケットがそれぞれ適切に受信された場合または適切に受信されなかった場合、それぞれ第1および第2の所定値とのXOR演算を含んでもよい。判定は、1つ以上の受信検査値が、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によって、それぞれの受信情報ユニットに対応するか、それぞれの情報ユニットに対応しないかの判定を含んでもよい。
【0052】
一実施形態では、通信デバイスは、(例えば、上記のような)送信側通信デバイスおよび(例えば、上記のような)受信側通信デバイスと協働する。
【0053】
別の実施形態によれば、基地局として機能する通信デバイスと、データ送信側通信デバイスとして機能する通信デバイスと、データ受信側通信デバイスとして機能する通信デバイスとを含むシステムが提供され、データ送信側通信デバイスは1つ以上の情報ユニットをサイドリンク経由でデータ受信側通信デバイスに直接送信し、データ受信側通信デバイスは、検査値情報において、データ送信側通信デバイスから情報ユニットを正しく受信したかどうかを通知する肯定応答情報をピギーバックする。
【0054】
本発明によるこの実施形態はまた、後続の送信の修正されたチェックサムを使用してACK/NACK条件を通知することが有利であるという発見に基づいており、それにより、複雑さまたは追加の帯域幅の必要性を増すことなく、通信プロセスをより信頼できるものにする。
【0055】
別のさらなる実施形態によれば、通信のための方法が提供され、方法は、通信デバイスにおいて、第2の通信デバイスからの1つ以上の情報ユニットと、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが通信デバイスによって適切に受信されたかどうかに応じて、通信デバイスによって送信された情報ユニットに関連する修正検査値とを受信し、それにより、第2の通信デバイスから受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供する。例えば、情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/もしくは制御ブロックもしくはパケット、または情報を伝達するために使用される他の適切なユニットを指してもよい。情報ユニットは、直接リンク経由で、ユーザ機器であってもよい第2の通信デバイスから受信され得るが、基地局経由で情報ユニットを受信することも可能である。通信デバイスによって送信される情報ユニットは、PSCCHの制御情報またはPSSCHのデータであってもよく、通信デバイスによって基地局、例えばgNB、または第2の通信デバイスに送信されてもよい。
【0056】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0057】
別の実施形態によれば、方法が提供され、方法は、通信デバイスによって、1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスに送信するステップ、通信デバイスにおいて、関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを受信するステップ、1つ以上の検査値に応じて、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを示す情報を導出するステップを含む。例えば、情報ユニットは、データブロックもしくはデータパケットおよび/または制御ブロックもしくは制御パケットであってもよい。送信は、通信デバイスも通信できる基地局を介さずに、サイドリンク経由で直接実行されてもよい。検査値は、例えばCRC値などのマルチビットバイナリ値であってもよい。
【0058】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0059】
別の実施形態によれば、通信のための方法が提供され、方法は、通信デバイスにおいて、第1の通信デバイスから関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを受信するステップと、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によって、1つ以上の検査値がそれぞれの情報ユニットに対応するかまたはそれぞれの情報ユニットに対応しないかを判定するステップと、判定に応じて第1の通信デバイスへの情報ユニットの再送信を開始するステップとを含む。例えば、通信デバイスは、モバイル通信デバイス、例えば、ユーザ機器であってもよい。判定ステップは通信デバイスにおいて実行されてもよく、第1の所定の導出規則は、NACK条件が通知される場合に第1の通信デバイス側でCRCを導出するための規則であってもよく、第2の所定の導出規則は、ACK条件が通知される場合に、第1の通信デバイス側でCRCを導出するための規則であってもよい。判定は、1つ以上の検査値が、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によってそれぞれの情報ユニットに対応するか、それぞれの情報ユニットに対応しないかの判定を含んでもよい。
【0060】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0061】
上記の方法は、対応する通信デバイスに関して本明細書で説明される特徴および機能のうちの1つによって任意に補足される。
【0062】
さらなる実施形態では、前述の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムが提供される。
【0063】
さらなる実施形態によれば、通信デバイス、例えばいわゆる受信側通信デバイスが提供され、これは第2の通信デバイスから1つ以上の情報ユニットを受信し、無線リソースユニット内のフィードバック情報を送信するが、無線リソースユニットは、別の通信デバイスの送信のために予約されているが、この別の通信デバイスによって使用されないか、部分的にのみ使用される。例えば、情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよい。通信デバイスは、モバイル通信デバイス、例えば、ユーザ機器であってもよい。通信デバイスは、直接リンク経由で、例えばサイドリンクを使用して、第2の通信デバイスから情報ユニットを受信してもよい。フィードバック情報は、肯定応答情報および/またはチャネル品質インジケータ(CQI)情報および/または、例えばMIMOデバイスもしくはシステムにおいて、送信する空間層の数を示すランクインジケータ(RI)情報を含んでもよく、RIは、サイドリンク送信のための複数のアンテナのデバイスに使用されてもよいさらに、フィードバック情報は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)情報および/またはチャネル状態情報(CSI)であってもよい。無線リソースユニットは、別の通信デバイスへの送信のために予約された、すなわち、例えばリソース割り当てを行う基地局によって割り当てまたはスケジュールされたリソース・ブロック・プールを指してもよく、この別の通信デバイスは、第2、第3、第4、または第5のユーザ機器などの複数の通信デバイスの1つであってもよい。予約された無線リソースユニットは、一般に、未使用であるか部分的にのみ使用される、すなわち完全に使用されない場合があり、これは少なくとも部分的に未使用を意味する。
【0064】
本発明によるこの実施形態は、受信側通信デバイス用ではなく別の通信デバイスのために予約されているリソースユニットの少なくとも部分的に未使用の部分を使用することによりフィードバック情報を通知することが有利であるという発見に基づいているが、これは、自身のリソースをそのようなフィードバック専用にするのを必要とせずにフィードバックを提供できるため、信頼性の向上を支援しながら帯域幅およびリソースを節約するのに役立つからである。さらに、別の通信デバイスのために予約されているが、フィードバック情報の通知のために別の通信デバイスによって使用されていないリソースを使用しても、リソースが予約されているその通信デバイスのリソースの有用性または可用性に影響を与えないことがわかっているが、これは、フィードバックが「空」の帯域幅の部分など未使用のリソース、つまりとにかくペイロードを運んでいない部分にのみ挿入されるためである。この技法により、リソースユニットの複雑さを増したり、フィードバック情報を送信したい通信デバイスにリソースを予約または割り当てたりする必要なしに、別の通信デバイスのために予約されたリソースユニットの二重使用が提供される。特に、デバイスが実際にリソースを使用するという確実性はないが、リソースが「予防的」な方法でデバイスに割り当てられるという事実を活かすことができる。別の通信デバイスにリソース需要がある場合、通常は影響を受けないが、予防的に割り当てられた無線リソースを実際に使用しない場合、この無線リソースは(無線リソースが予約されているデバイス以外の別のデバイスによって)フィードバックに使用される。
【0065】
一実施形態では、通信デバイスは、第2の通信デバイスから受信した1つ以上の情報ユニットが適切に受信されたかどうかを示す肯定応答情報をフィードバック情報として送信する。
【0066】
別の実施形態では、通信デバイスは、フィードバック情報として、スカラーチャネル値の形態であり得る、チャネル品質を記述するチャネル品質インジケータ(CQI)情報を送信し、通信デバイスは、フィードバック情報として、ランクインジケータ(RI)、送信機がデータを送信するために使用する送信ランクもしくは使用する空間層の数を記述する情報を送信し、および/または通信デバイスは、フィードバック情報として、どのプリコーディング行列が通信デバイスへの送信に使用されるかを記述するプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)情報を送信し、および/または通信デバイスは、フィードバック情報として、例えば複数のアンテナのチャネルの状態を記述するチャネル状態情報(CSI)を送信し、この情報は複数のチャネル係数のセットの形態で送信されてもよい。
【0067】
別の実施形態では、通信デバイスは、別の通信デバイスの送信のために予約され、フィードバック情報の送信のために少なくとも部分的に未使用の無線リソースユニットを識別する。予約済みとは、例えば、リソース割り当てを行う基地局などによって割り当てられている、またはスケジュールされているものを指し得る。識別は、例えば、リソースユニットが使用されているかどうかを検出することにより、またはリソースユニットの占有を検知することにより実行され得る。
【0068】
一実施形態では、通信デバイスは、別の通信デバイスの送信のために予約されている無線リソースユニットにおける送信アクティビティを監視し、通信デバイスは、無線送信ユニットが少なくとも部分的に未使用であることが判明すると、フィードバック情報の送信のために、監視された無線リソースユニットを識別するように構成される。監視は、送信アクティビティをリッスンすることにより、例えば、リッスンビフォアトーク(LBT)またはCSMA/CA技法を利用することにより実行され得る。無線リソースユニットは、例えば、リソース割り当てを行う基地局によって割り当てられているまたはスケジュールされている、物理的な無線リソースユニット予約であり得る。
【0069】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、別の通信デバイスの送信のために予約されている無線リソースユニットの一部が未使用であり、前記無線リソースユニットの後続の部分をフィードバック情報の送信に使用しているかどうかを判定する。無線リソースユニットの一部は、サブフレームの第1の部分または少数のシンボルで構成される短縮送信時間間隔(sTTI)を指してもよく、予約は、例えばリソース割り当てを行う基地局による割り当てまたはスケジュールを指してもよい。後続の部分は、未使用と識別された部分の直後の部分、例えばサブフレームの第2の部分を指してもよい。
【0070】
別の実施形態では、通信デバイスは、フィードバック情報の送信のために少なくとも部分的に未使用の無線リソースユニットを識別するために、1つ以上の別の通信デバイスの送信のために予約されている複数の無線リソースユニットを監視する。少なくとも部分的に未使用の無線リソースユニットは、完全に未使用の場合もある。
【0071】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、基地局、例えば、gNBであってもよい管理通信デバイスからリソース割り当て情報を受信し、リソース割り当て情報は、例えば、別の通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、これは例では、無線通信リソースの予約であってもよく、そしてリソース割り当て情報は、それぞれの無線通信リソースが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す。例えば、無線通信リソースが割り当てられている通信デバイスが無線通信リソースを使用しない、または完全に使用しない場合に、どの無線通信リソースが使用可能であるかを示すことができる。
【0072】
別の実施形態では、通信デバイスは、フィードバック情報の送信に使用する無線リソースユニットを決定するために、受信したリソース割り当て情報を使用するように構成される。例えば、通信デバイスは、ユーザ機器であり得るフィードバック送信側通信デバイスから所与のリソース割り当て情報を送信するように構成され得る。例では、帯域幅を節約するために、例えば、リソース割り当て情報で示される無線リソースユニットにフィードバックを送信するスペースが制限される場合がある。
【0073】
一実施形態では、通信デバイスは、受信されたリソース割り当て情報において別の通信デバイスの送信のために予約され、受信されたリソース割り当て情報においてフィードバック情報の送信のために使用可能なようにマークされた、物理的な無線リソースユニットであってもよい無線リソースユニットにおける送信アクティビティを選択的に監視し、フィードバック情報の送信のために少なくとも部分的に未使用の無線リソースユニットを識別する。例えば、予約された無線リソースユニットは、リソース割り当てを行う基地局によって、割り当てまたはスケジュールされてもよい。
【0074】
別の実施形態によれば、通信デバイス、いわゆる送信側通信デバイスが提供され、これは例えば1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイス、いわゆる受信側通信デバイスに送信し、別の通信デバイスに割り当てられていないが、別の通信デバイスからのフィードバック情報のために別の通信デバイスとは異なる通信デバイスの送信のために予約されているリソースユニットを監視する。例えば、情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよく、通信デバイスは、ユーザ機器などのモバイル通信デバイスであってもよい。通信デバイスは、通信デバイスが通信することのできる基地局を介さずにサイドリンク経由で別の(すなわち前述の別の)通信デバイスに直接送信してもよい。例において、リソースユニットは無線リソースユニットであってもよく、および/またはリソースユニットは、ユーザ機器でもあってもよい通信デバイスもしくはさらなる通信デバイスのいずれかの送信のために予約されてもよい。
【0075】
本発明によるこの実施形態はまた、少なくとも受信側通信デバイス用ではなく、別の通信デバイスのために予約されているリソースユニットの未使用部分を部分的に使用することにより、送信側通信デバイスによって送信された情報ユニットを受信した受信側通信デバイスにフィードバック情報を提供することが有利であるという発見に基づいているが、これは、リソースをそのようなフィードバック専用にする必要なくフィードバックを提供できるため、信頼性を向上させながら帯域幅とリソースを節約できるからである。さらに、別の通信デバイスのために予約されているが、フィードバック情報の通知のために別の通信デバイスによって使用されていないリソースを使用しても、元の目的のリソースの有用性または可用性に影響しないことがわかっている。さらに、そのようなリソースの二重使用により、予約帯域幅のサイズが維持されるか、送信されるデータ量と予約帯域幅との比率が増加する場合もあることがわかっている。
【0076】
さらに、対応する受信側通信デバイスについても上記の同じ考慮事項が適用される。
【0077】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、別の(すなわち前述の別の)通信デバイスに割り当てられていないが、別の通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを通知する肯定応答情報のために、別の通信デバイスとは異なる通信デバイスの送信のために予約されているリソースユニットを監視する。例えば、リソースユニットは、通信デバイスまたは任意の他の通信デバイスの送信のために予約されてもよい。例では、前記肯定応答情報は通知情報を構成するか、フィードバック情報の一部である。
【0078】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、フィードバック情報として、例ではスカラーチャネル値の形態であり得る、チャネル品質を記述する情報であるチャネル品質インジケータ(CQI)を送信し、および/または通信デバイスは、フィードバック情報として、例えば通信デバイスの送信機がデータを送信するために使用する送信ランクもしくは使用する空間層の数を記述する情報であるランクインジケータ(RI)を受信し、および/または通信デバイスは、フィードバック情報として、どのプリコーディング行列が通信デバイスへの送信、例えば複数アンテナのMIMOサイドリンク通信に使用されるかの情報を記述するプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)を受信し、および/または通信デバイスは、フィードバック情報として、チャネルの状態を記述するチャネル状態情報(CSI)を受信する。例えば、これは、例えば複数アンテナMIMOサイドリンク通信用の複数のチャネル係数のセットの形態であってもよい。
【0079】
別の実施形態では、通信デバイスは、別の(すなわち前述の別の)通信デバイスとは異なる、例えば別のユーザ機器とは異なる別の通信デバイスの送信のために予約された複数の無線リソースユニットを監視して、ユーザ機器でもあってもよい別の通信デバイスによってフィードバック情報の送信のために使用される無線リソースユニットを識別する。無線リソースユニットは、例えば、NR numerology、柔軟なサブキャリア間隔(SCS)を伴う時間周波数空間、広帯域および狭帯域(NB)を含んでもよい(複数のキャリアが集約されている場合)。狭帯域IoTデバイスの場合、集約NBをサポートする必要がある。例えば、無線リソースユニットは、例えば、NR numerology、任意選択で柔軟なサブキャリア間隔(SCS)を伴う時間周波数空間、広帯域および狭帯域(NB)を含んでもよい。狭帯域IoTデバイスが含まれる場合、集約NBをサポートする必要がある。
【0080】
さらに別の実施形態では、通信デバイスは、別の通信デバイスによるフィードバック情報の送信を認識するために、別の(すなわち前述の別の)通信デバイスに割り当てられた特性パターンを検出し、例えば、特性パターンは特性スクランブルシーケンスであってもよい。
【0081】
別の実施形態では、通信デバイスは、例えばgNBなどの基地局であってもよい管理通信デバイスのリソース割り当て情報を受信し、リソース割り当て情報は、別の通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、それぞれの無線通信リソースが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す。例えば、無線通信リソースは無線リソースユニットであってもよく、無線通信リソースの割り当ては無線通信リソースの予約と呼ばれてもよい。どの無線通信リソースが使用可能であるかの指示は、無線通信リソースが割り当てられている通信デバイスが、無線通信リソースを使用しない、または完全に使用する場合であってもよい。
【0082】
別の実施形態では、通信デバイスは、受信したリソース割り当て情報を使用して、別の(すなわち前述の別の)通信デバイスからのフィードバックを監視する無線リソースユニットの数を制限する。例えば、それぞれの無線通信リソースが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能であると示されるそのような無線リソースユニットのみが監視されてもよい。
【0083】
別の実施形態では、通信デバイスは、受信されたリソース割り当て情報において別の通信デバイスとは異なってもよい別の通信デバイスの送信のために、リソース割り当てを行う基地局によって、例えば、割り当てまたはスケジュールされるなどで予約され、受信されたリソース割り当て情報においてフィードバック情報の送信のために使用可能なようにマークされた、物理的な無線リソースユニットであってもよい無線リソースユニットにおける送信アクティビティを選択的に監視し、フィードバック情報を発見する。
【0084】
さらなる実施形態では、通信デバイスは、少なくとも部分的に未使用の1つ以上の無線リソースユニット、例えば前記無線リソースユニットの未使用の初期部分に続く、無線リソースユニットの一部で、フィードバック情報を例えば選択的に検索する。
【0085】
別の実施形態では、通信デバイスは、フィードバック情報について、初期部分が使用されていない無線リソースユニットのみを検索する。
【0086】
別の実施形態によれば、通信デバイスは、複数の通信デバイスへのリソース割り当てを調整し、複数の通信デバイスと通信し、通信デバイスは、リソース割り当て情報を複数の通信デバイスに提供し、リソース割り当て情報は、別の通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、それぞれの無線通信リソースが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す。例えば、通信デバイスは、基地局、例えば、gNBであってもよい。無線通信リソースの割り当ては無線通信リソースの予約を指してもよく、無線通信リソースは無線リソースユニットを指してもよい。どの無線通信リソースが使用可能であるかの指示は、例えば、無線通信リソースが割り当てられている通信デバイスが、無線通信リソースを使用しないか、または完全に使用する場合に実行されてもよい。
【0087】
本発明によるこの実施形態はまた、リソースユニットの一部を使用することにより受信側通信デバイスからフィードバック情報を送信することが有利であるという発見に基づいており、このリソースユニットの一部は、それが(主にまたは優先的に)予約されている通信デバイスによって使用されておらず、リソースユニットは、受信側通信デバイスではなく、別の通信デバイスのために予約されている。リソース割り当て情報を提供することにより、通信デバイスに現在のリソース割り当てを通知すると、別の通信デバイスに割り当てられたリソース、割り当てられているが予約されている通信デバイスによって完全に使用されていないリソースを、リソースユニットの複雑さを増すことなく、またはフィードバック情報を送信したい通信デバイスのリソースを予約または割り当てる必要なく、二重に使用するのに役立つことがわかっている。例えば、無線リソースは特定の通信デバイスのために優先的に(または優先ランクで)予約されていると通知されても、この無線リソースが(下位ランク方式で)1つ以上の他の通信デバイスによってフィードバックに使用される場合がある。したがって、リソース効率が向上する。一方、通知を送信したい通信デバイスまたはフィードバックを期待する通信デバイスは、空いている無線リソースまたはフィードバック情報を含む無線リソース用のすべての利用可能な無線リソースを監視する必要がなくなった。むしろ、フィードバックの送信に(より下位ランク付け方法で)使用される無線リソースの通知は、フィードバック送信に使用可能または使用される無線リソースを識別するための「検索スペース」を削減する。
【0088】
一実施形態では、通信デバイスは、それぞれの無線リソースユニットが割り当てられている通信デバイスによって部分的にのみ使用されている無線リソースユニットを識別し、それぞれの無線リソースユニットが割り当てられている通信デバイスによって部分的にのみ使用される無線通信ユニットを、割り当て情報においてそれぞれの無線通信リソースが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能であるとしてマークする。例えば、通信デバイスは基地局、例えばgNBであってもよく、無線通信リソースは無線リソースユニットを指してもよい。
【0089】
別の実施形態では、通信デバイスは、複数の通信デバイスによる無線リソースユニットの使用を監視し、使用が所定の閾値以下である無線リソースユニットを、割り当て情報でそれぞれの無線リソースユニットが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能であるとしてマークする、または通信デバイスは、比較的使用量の少ない1つ以上の無線リソースユニットを、割り当て情報でそれぞれの無線リソースユニットが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能であるとしてマークする。
【0090】
別の実施形態によれば、基地局として機能する通信デバイスと、データ送信側通信デバイスとして機能する通信デバイスと、データ受信側通信デバイスとして機能する通信デバイスとを含むシステムが提供され、データ送信側通信デバイスは1つ以上のデータユニットをサイドリンク経由でデータ受信側通信デバイスに直接送信し、データ受信側通信デバイスは、データ送信側通信デバイスから情報ユニットを正しく受信したかどうかを通知する肯定応答情報を送信するように構成される。
【0091】
本発明によるこの実施形態はまた、受信側通信デバイスのためではなく別の通信デバイスのために予約されているリソースユニットの少なくとも部分的に未使用の部分を使用することによりフィードバック情報を通知することが有利であるという発見に基づいているが、これは、自身のリソースをそのようなフィードバック専用にするのを必要とせずにフィードバックを提供できるため、信頼性の向上を支援しながら帯域幅およびリソースを節約するのに役立つからである。
【0092】
別の実施形態によれば、通信のための方法が提供され、方法は、通信デバイスにおいて、第2の通信デバイスから1つ以上の情報ユニットを受信するステップを含み、さらに、別の通信デバイスの送信のために予約されているが、別の通信デバイスによって使用されていないか、または部分的にのみ使用されている無線リソースユニットでフィードバック情報を送信するステップを含む。例えば、この方法は、ユーザ機器であってもよい第1の通信デバイスによって実行されてもよい。1つ以上の情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよく、直接リンク経由で第2の通信デバイス、例えば、ユーザ機器2から受信されてもよい。フィードバック情報は、例えば、肯定応答情報および/またはチャネル品質インジケータ(CQI)情報および/またはランクインジケータ(RI)情報またはプリコーディング・マトリックス・インジケータ(PMI)情報および/またはチャネル状態情報(CSI)を指してもよい。無線リソースユニットは、リソース割り当てを行う基地局によって、割り当てまたはスケジュールされるなどで予約されているリソース・ブロック・プールのユニットであってもよい。別の通信デバイスは、無線通信デバイス、例えば、第1の無線通信デバイスと異なっていてもよい。使用されていない、または部分的にのみ使用されているとは、一般的に言えば完全に使用されていないことを指してもよく、少なくとも部分的に未使用である。
【0093】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0094】
別の実施形態によれば、通信のための方法は、通信デバイスによって1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスに送信するステップを含み、別の通信デバイスに割り当てられていないが、別の通信デバイスからのフィードバック情報のために、別の通信デバイスとは異なる通信デバイスの送信のために予約されている無線リソースユニットであり得るリソースユニットを監視するステップを含む。例えば、通信デバイスは、ユーザ機器などのモバイル通信デバイスであってもよい。情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットを指してもよく、送信は、通信デバイスも通信できる基地局を介さずにサイドリンク経由で直接実行されてもよい。監視は、例えば、通信デバイスによって実行されてもよく、リソースユニットは、通信デバイスまたは任意の他のさらなる通信デバイスの送信のために予約されてもよい。
【0095】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0096】
別の実施形態によれば、通信のための方法は、複数の通信デバイスへのリソース割り当てを調整するステップを含み、複数の通信デバイスにリソース割り当て情報を提供するステップを含み、リソース割り当て情報は、別の無線リソースへの無線通信リソースの割り当てを記述し、それぞれの無線通信リソースが割り当てられている通信デバイス以外の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す。例えば、調整は、例えばgNBなどの通信デバイス基地局によって実行されてもよい。割り当ては、無線通信リソースの予約を指してもよく、無線通信リソースは、無線リソースユニットを指してもよい。指示は、無線通信リソースが割り当てられている通信デバイスが、無線通信リソースを使用しないか、または完全に使用しない場合に実行されてもよい。
【0097】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0098】
上記の方法は、対応する通信デバイスに関して本明細書で説明される特徴および機能のうちの1つによって任意に補足される。
【0099】
別の実施形態によれば、前述の実施形態の方法を実行するためのコンピュータプログラムが提供される。
【0100】
別の実施形態によれば、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよい1つ以上の情報ユニットを複数の他の通信デバイスから受信する通信デバイスが提供され、通信デバイスはリソース割り当てメッセージを管理通信デバイスから受信し、リソース割り当てメッセージは、複数の他の通信デバイスから受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット内に定義し、通信デバイスは、複数の他の通信デバイスからの情報ユニットの受信に応じて、リソース割り当てメッセージで定義されたビット位置の割り当てを使用して、結合肯定応答情報ユニットを送信する。例えば、通信デバイスは、モバイル通信デバイス、例えば、ユーザ機器UEであってもよい。使用される技法は、マルチキャストHARQの概念を指してもよい。通信デバイスは、基地局を介さずに直接リンク経由で情報ユニットを受信してもよく、例えば、ユーザ機器であってもよいいくつかの送信側通信デバイスからの複数のユニキャスト送信があり得る。結合肯定応答情報ユニットは、D2D/V2Xバンドルブロードキャスト、マルチキャスト、グループキャスト、またはユニキャストHARQを指してもよい。ビット位置は、例えば、マルチビットパケットまたは送信ユニットの1ビットが他の通信デバイスのそれぞれ1つから受信したそれぞれの情報ユニットの受信ステータス、ACK/NACKに関連付けられるように、リソース割り当てメッセージで定義されるUE肯定応答ビットを参照してもよい。
【0101】
本発明によるこの実施形態は、通信デバイスが複数の通信デバイスと通信するシステムにおいて、単一の肯定応答情報ユニットをそれぞれの肯定応答情報を通知するために使用できるため、結合肯定応答情報ユニットにおいて肯定応答情報の通知を提供することが有利であるという発見に基づいており、リソース割り当てメッセージで定義される結合肯定応答情報ユニットの構造(すなわち、複数の通信デバイスのそれぞれの肯定応答情報のビット位置)は、複数の通信デバイスに通信される。単一の結合肯定応答情報ユニットを使用することは、リソース割り当てメッセージの送信という代償を払って、複数の通信デバイスのそれぞれがフィードバック情報を個々に提供することによって使用されたであろうリソースを節約するのに役立ち得る。さらに、そのような結合肯定応答情報ユニットを使用すると、再送信をトリガしたり、通信モードをより堅牢または信頼性の高い通信に適合させたりするために必要であり得る通信デバイスについて、管理通信デバイス用の迅速かつ効率的な概要が得られることがわかっている。また、通信デバイスへの柔軟に構成可能なビット位置の割り当てにより、例えば、どの通信デバイスが他の多くの通信デバイスから情報ユニットを受信し、通信デバイスの完全なセットのどのサブセットから情報ユニットを受信するかという知識に基づいて、通信環境への適応が可能になる。
【0102】
別の実施形態において、通信デバイスは、結合肯定応答情報ユニットをブロードキャスト、マルチキャスト、またはグループキャストする。例えば、これは、マルチビットHARQを使用したマルチキャスト/グループキャストUEのフィードバックである。例えば、ブロードキャストは、カバレッジエリア内のすべてのデバイスがこのHARQを取得することを意味してもよい。
【0103】
別の実施形態では、通信デバイスは、管理通信デバイスである基地局(BS)を含むサイドリンク経由で、他の通信デバイスに結合肯定応答情報ユニットをブロードキャストする。例えば、マルチキャスト/グループキャストHARQは、サイドリンク経由で送信されてもよい。
【0104】
一実施形態では、通信デバイスは、1つ以上の情報ユニットが適切に受信された1つ以上の他の通信デバイスに関連するビット位置のビットを第1のビット値に設定し、1つ以上の情報ユニットが適切に受信されなかったか、または情報ユニットが受信されなかった1つ以上の他の通信デバイスに関連するビット位置のビットを、第1の値とは異なる第2の値に設定する。例えば、ビット位置は、結合肯定応答情報ユニットのビット位置であってもよく、第1のビット値は1であってもよく、第2のビット値はゼロであってもよい。一実施形態では、これは、他のすべてのUEのためにマルチキャスト/グループキャストメッセージをセットアップする構成であってもよい。
【0105】
別の実施形態では、通信デバイスは、所定の期間内、例えば、特定の時間間隔内に、異なる他の通信デバイスから受信した情報ユニットのための結合肯定応答ユニットを送信する。例えば、送信は、特定の所定の時間間隔内に発生する必要がある。
【0106】
別の実施形態では、リソース割り当てメッセージはまた、どの無線リソースユニット、例えば、タイムスロット、時間周波数領域、時間周波数コード領域、numerologyなどにおいて、結合肯定応答情報ユニットが送信されるかを定義し、通信デバイスは、リソース割り当てメッセージで指定された無線リソースユニット内の結合肯定応答情報ユニットを送信する。例えば、マルチキャスト/グループキャストメッセージは、特定の割り当てられたリソースで送信できる。必要に応じて、更新または拡張として、自律モードで、およびカバレッジ外モードで送信されるマルチキャスト/グループキャストHARQが定義される。
【0107】
別の実施形態では、通信デバイスは、データにピギーバックされるリソース割り当てメッセージを評価する。例えば、このリソース割り当てメッセージは、好ましくは基地局から受信することができ、メッセージは、個々のフィードバックの提供と結合肯定応答情報ユニットの提供とを切り替えることができるフィードバックトグル情報をオプションで含むことができる。
【0108】
別の実施形態によれば、1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスに送信し、管理通信デバイスからリソース割り当てメッセージを受信する通信デバイスが提供され、リソース割り当てメッセージは、別の通信デバイスによって受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット内に定義し、通信デバイスは、結合肯定応答情報ユニットを受信し、通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかの情報を導出するために、リソース割り当てメッセージによって定義されたビット位置を評価する。例えば、通信デバイスは、多くのモバイル通信デバイスの1つ、例えば多くのフィードバック受信ユーザ機器であり得る。情報ユニットは、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよく、通信デバイスも通信できる基地局を介さずに、サイドリンク経由で直接送信され得る。リソース割り当てメッセージによって定義されたビット位置のビットは、通信デバイス自体から別の(つまり前述の別の)通信デバイス、例えばユーザ機器1によって受信された情報ユニットの肯定応答に関連するものとして定義され得る。
【0109】
本発明によるこの実施形態はまた、結合肯定応答情報ユニット内の肯定応答情報を通知することが有利であるという発見に基づいており、これにより、通信デバイスが複数の通信デバイスと通信するシステムにおいて、単一の結合肯定応答情報ユニットは、それぞれの肯定応答情報を通知するために使用できる。リソース割り当てメッセージで定義される結合肯定応答情報ユニットの構造(すなわち、複数の通信デバイスのそれぞれに対する肯定応答情報のビット位置)は、複数の通信デバイスに通信されてもよい。
【0110】
一実施形態では、通信デバイスは、結合肯定応答情報ユニットの評価ビットが、前記情報ユニットの以前の送信が別の通信デバイスによって適切に受信されなかったことを示す場合、情報ユニットを別の(すなわち前述の別の)通信デバイスに再送信する。通信デバイスは、例えば、選択的に情報ユニットを再送信することができ、HARQブロードキャストをユニキャストとして再送信することも可能である。例えば、評価ビットは、リソース割り当てメッセージで定義されたビット位置にあってもよい。
【0111】
一実施形態では、リソース割り当てメッセージはまた、どの無線リソースユニット、例えば、タイムスロット、時間周波数領域、時間周波数コード領域などにおいて、結合肯定応答情報ユニットが送信されるかを定義し、通信デバイスは、リソース割り当てメッセージで指定された無線リソースユニット内の結合肯定応答情報ユニットを受信する。例えば、受信側通信デバイス、例えば受信UEは、HARQ情報を受信するために必要なリソースを監視できる。
【0112】
一実施形態では、通信デバイスは、データにピギーバックされるリソース割り当てメッセージを評価する。リソース割り当てメッセージは、好ましくは基地局から受信することができ、メッセージは、個々のフィードバックの受信と結合肯定応答情報ユニットの受信とを切り替えることができるフィードバックトグル情報をオプションで含むことができる。
【0113】
さらなる実施形態によれば、通信デバイス、例えば管理通信デバイスは、複数の通信デバイスへのリソース割り当てを調整し、複数の通信デバイスと通信し、通信デバイスは、リソース割り当て情報を複数の通信デバイスに提供し、リソース割り当て情報は、複数の他の通信デバイスから所定の通信デバイスによって受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを、複数の他の通信デバイスからの情報ユニットの受信に応じて所定の通信デバイスによって送信される結合肯定応答情報ユニット内に定義する。例えば、通信デバイスは、リソースおよびビット位置をスケジューリングするgNBまたはeNBなどの基地局であってもよい。所定の通信デバイスおよび複数の他の通信デバイスは、モバイル通信デバイス、例えば、ユーザ機器であってもよい。
【0114】
本発明によるこの実施形態はまた、結合肯定応答情報ユニット内の肯定応答情報を通知することが有利であるという発見に基づいており、これにより、通信デバイスが複数の通信デバイスと通信するシステムにおいて、単一の結合肯定応答情報ユニットは、それぞれの肯定応答情報を通知するために使用できる。リソース割り当てメッセージで定義される結合肯定応答情報ユニットの構造(すなわち、複数の通信デバイスのそれぞれに対する肯定応答情報のビット位置)は、管理によって複数の通信デバイスに通信される。さらに、そのような結合肯定応答情報ユニットを使用すると、再送信をトリガしたり、通信モードをより堅牢または信頼性の高い通信に適合させたりするために必要であり得る複数の通信デバイスのうちの通信デバイスについて、管理通信デバイス用の迅速かつ効率的な概要が得られることがわかっている。
【0115】
別の実施形態では、通信デバイスは、それ自体は通信デバイスを含まないサイドリンク経由で、複数の他の通信デバイスから所与の通信デバイスへの送信のために無線リソースユニットを割り当てるリソース割り当て情報を提供する。例えば、通信デバイスは、基地局、例えば、gNBであってもよい。他の通信デバイスは、ユーザ機器であってもよい。例えば、通信デバイスはリソースを割り当て、サイドリンクを介したデータの通信には参加しない。
【0116】
別の実施形態では、通信デバイスは、無線リソースユニットの割り当てに基づいて、複数の他の通信デバイスが情報ユニットを送信できる通信デバイスを識別し、通信デバイスはgNBであってもよく、他の通信デバイスは移動通信デバイスであってもよく、通信デバイスは、通信デバイスの識別に応じて、識別された通信デバイスによって送信される結合肯定応答情報ユニット用の無線リソースユニットを予約し、識別された通信デバイスへの送信のために割り当てられた無線リソースユニットを他の通信デバイスが持っているという知識に応じて、肯定応答情報ユニット内にビット位置を割り当てる。例えば、基地局、例えばgNBは、無線リソースユニットの割り当てに関する知識を使用し、基地局は、フィードバックマルチキャストユーザ機器およびフィードバック受信ユーザ機器を識別し、このバンドルされたHARQのために割り当てられたリソースを予約してもよい。
【0117】
一実施形態では、通信デバイスは、リソース割り当て情報を、個々のデバイスのダウンリンク制御情報、例えば5G DCI、またはグループダウンリンク制御情報、例えば5GグループDCIに含める。例において、通信デバイスまたは基地局は、ダウンリンク制御情報を利用して、このリソース割り当て情報を伝達してもよい。
【0118】
別の実施形態では、通信デバイスは、リソース割り当て情報を、ユーザ機器であり得る複数の通信デバイスにマルチキャスト/グループキャストし、リソース割り当て情報は、例えばユーザ機器用のブロードキャストHARQフィードバックメッセージを送信するためのサイドリンク送信リソース、および/またはユーザ機器からブロードキャストHARQフィードバックメッセージを受信するためのサイドリンク受信プールリソース、例えば、どの無線リソースユニット内の結合肯定応答情報ユニットを送信するべきか、などの結合肯定応答情報ユニットに対する無線リソースユニットの割り当てと、複数の他の通信機器、例えば、さらなるユーザ機器から、所定の通信機器、例えば、ユーザ機器により受信された結合肯定応答情報ユニット内の情報ユニットの肯定応答に関連する位置、例えば、HARQビット位置情報と、結合肯定応答情報ユニットのメッセージサイズを記述する、例えば、集約されたHARQフィードバックのメッセージサイズであるメッセージサイズ情報と、を含む。これにより、例えば、このリソース割り当て情報メッセージのプロパティを定義できる。
【0119】
一実施形態では、通信デバイス、例えばgNBは、リソース割り当て情報を動的に更新し、例えば、リソース情報は動的に割り当てられてもよい。
【0120】
別の実施形態では、通信デバイス、例えばgNBは、他の通信デバイス間、例えばユーザ機器間の通信を監視し、監視に基づいて、複数の他の通信デバイス、例えば他のユーザ機器が所定の期間内に情報ユニットを送信する通信デバイス、例えば第1のユーザ機器を識別し、通信デバイスの識別に応じて、識別された通信デバイスによって送信される結合肯定応答情報ユニット用の無線リソースユニットを予約し、どの他の通信デバイスが所定の期間内に識別された通信デバイスに情報ユニットを送信したかという知識に応じて、結合肯定応答情報ユニット内にビット位置を割り当てる。一例では、基地局は、ビット位置情報を含む動的な割り当ておよび予約についてリソースを監視してもよい。
【0121】
別の実施形態では、通信デバイスは、データにピギーバックされたリソース割り当て情報の少なくとも一部を提供する。これは、個々のフィードバックの提供と結合肯定応答情報ユニットの提供との間で他の通信デバイスを切り替えることができるフィードバックトグル情報をオプションで含むことができる。
【0122】
さらなる実施形態によれば、通信デバイスにおいて、複数の他の通信デバイスから1つ以上の情報ユニットを受信するステップを含む通信のための方法が提供され、方法は、例えば通信デバイスにおいて、管理通信デバイスからリソース割り当てメッセージを受信するステップを含み、リソース割り当てメッセージは、複数の他の通信デバイスから受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット内に定義し、そして方法は、複数の他の通信デバイスからの情報ユニットの受信に応じて、リソース割り当てメッセージで定義されたビット位置の割り当てを使用して、結合肯定応答情報ユニット、例えばD2DバンドルブロードキャストHARQを送信するステップを含む。情報ユニットは、例えば、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよく、基地局を介さずに直接リンク経由で、例えば、多数の送信側通信デバイスからの複数のユニキャスト送信で受信することができ、通信デバイスは、例えばユーザ機器などであってもよい。ビット位置の割り当ては、それぞれのユーザ機器確認ビットであってもよく、リソース割り当てメッセージは、例えば、マルチビットパケットまたは送信ユニットの1ビットが、他の通信デバイスのそれぞれの1つから受信したそれぞれの情報ユニットの受信ステータスACK/NACKに関連することを指定してもよい。
【0123】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0124】
一実施形態によれば、通信のための方法が提供され、方法は、ユーザ機器であってもよい通信デバイスによって、データブロックもしくはパケットおよび/または制御ブロックもしくはパケットであってもよい1つ以上の情報ユニットをユーザ機器であってもよい別の通信デバイスに送信するステップを含み、方法は、例えば、通信デバイスにおいて、管理デバイスからリソース割り当てメッセージを受信することを含み、リソース割り当てメッセージは、複数の通信デバイスから別の通信デバイスによって受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット内に定義し、方法は、例えば、通信デバイスにおいて結合肯定応答情報ユニットを受信するステップ、および通信デバイスによって送信された1つ以上の情報ユニットが別の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかの情報を導出するために、リソース割り当てメッセージによって定義されたビット位置のビットを評価するステップを含む。例えば、1つ以上の情報ユニットは、通信デバイスも通信できる基地局を介さずに、サイドリンク経由で直接送信されてもよい。一例では、ビット位置は、通信デバイスからの情報ユニットの肯定応答に関連するものとして定義されてもよい。
【0125】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0126】
一実施形態によれば、通信デバイスによって、複数の通信デバイスへのリソース割り当てを調整するステップを含む通信のための方法が提供され、これは複数の通信デバイスにリソース割り当て情報を提供するステップを含み、リソース割り当て情報は、複数の他の通信デバイス、例えばさらなるユーザ機器から、所定の通信デバイス、例えば第1のユーザ機器により受信された情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを、複数の他の通信デバイスからの情報ユニットの受信に応じて所定の通信デバイスによって送信される結合肯定応答情報ユニット内に定義する。
【0127】
この方法は、対応する通信デバイスと同じ考慮事項に基づいている。
【0128】
上記の方法は、対応する通信デバイスに関して本明細書で説明される特徴および機能のうちの1つによって任意に補足される。
【0129】
一実施形態によれば、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、前述の実施形態による方法を実行するためのコンピュータプログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【
図1】本発明の一実施形態による通信デバイスのブロック図を示す。
【
図2】本発明の一実施形態による通信デバイスのブロック図を示す。
【
図3】本発明の一実施形態によるさらなる通信デバイスのブロック図を示す。
【
図4】本発明の一実施形態によるシステムの概念レイアウトを示す。
【
図5】本発明の一実施形態による通信デバイスのための方法のフローチャートを示す。
【
図6】本発明の一実施形態による通信デバイスのための方法のフローチャートを示す。
【
図7】本発明の一実施形態による通信デバイスのための、通信のための方法のフローチャートを示す。
【
図8】本発明の一実施形態によるHARQフィードバック情報を伝達するための例示的なシステムのレイアウトを示す。
【
図9】本発明の一実施形態によるHARQフィードバック情報を伝達するための別の例示的なシステムのレイアウトを示す。
【
図10】本発明の一実施形態によるHARQフィードバックがどのように伝達されるかについての概念図を示す。
【
図11】本発明の一実施形態による送信機および受信機によって実行される方法の概念ブロック図を示す。
【
図12】本発明の一実施形態によるACK表示が送信される場合の
図11の概念ブロック図を示す。
【
図13】本発明の一実施形態による通信デバイスのブロック図を示す。
【
図14】本発明の別の実施形態による別の通信デバイスのブロック図を示す。
【
図15】本発明のさらなる一実施形態による通信デバイスのブロック図を示す。
【
図16】本発明のさらなる実施形態によるシステムの概念的配置を示す。
【
図17】本発明の一実施形態による通信デバイス、例えばユーザ機器のための方法のフローチャートを示す。
【
図18】本発明のさらなる実施形態による通信デバイス、例えばユーザ機器のための方法のフローチャートを示す。
【
図19】本発明の別の実施形態による通信デバイス、例えば基地局のための方法のフローチャートを示す。
【
図20】本発明の一実施形態によるサイドリンク通信に割り当てられたサブフレームのスロットの概略図を示す。
【
図21】本発明の一実施形態の送信リソースプールの構造に関する概念的概要を示す。
【
図22】本発明の一実施形態による通信デバイス、例えばユーザ機器の概念図を示す。
【
図23】本発明の一実施形態による通信デバイス、例えばユーザ機器の概念図を示す。
【
図24】本発明の一実施形態による通信デバイス、例えば基地局の概念図を示す。
【
図25】本発明の一実施形態による通信デバイス、例えばユーザ機器のための方法のフローチャートを示す。
【
図26】本発明の一実施形態による通信デバイス、例えばユーザ機器のための方法のフローチャートを示す。
【
図27】本発明の一実施形態による通信デバイス、例えば管理通信デバイスのための方法のフローチャートを示す。
【
図28】本発明の一実施形態による複数の通信デバイスを含むシステムの概要を示す。
【
図29】本発明の一実施形態によるグループマルチキャストHARQリソース割り当てのオプション1の図を示す。
【
図30】本発明の一実施形態によるダウンリンク制御経由のHARQリソース割り当てのオプション2の図を示す。
【
図31】サブフレームおよびリソース・ブロック・プールの一般的な構造を示す。
【発明を実施するための形態】
【0131】
以下に、本発明による異なる実施形態を説明する。しかし、異なる実施形態に関して説明した機能を組み合わせることもできることに留意されたい。また、ここで説明する実施形態は、範囲を限定するものと見なされるべきではない。
【0132】
最初に、本発明による実施形態を使用することができる通信環境に関して、好ましいと考えられるべきであるが必要とは考えられないいくつかの一般的な考慮事項について説明する。
【0133】
通信システムでは、通信デバイスは基地局を経由して相互に送信を送信することも、直接通信することもできる。どちらの場合でも、データパケットが適切に受信されたかどうかに関する通知を提供することが有利である。そのような通知は、通信プロセスの信頼性を高める可能性がある。
【0134】
例示的な通信システムは、サイドリンク(SL)送信をサポートする単一の基地局と、2つの通信デバイスUE1およびUE2とを備え、UE2は(典型的なD2DまたはV2Xシナリオで)UE1に送信する。UE1は、ユニキャストSL送信経由でUE2からデータを受信した。UE2は、その第1の送信の結果に関するUE1からのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを期待しており、各送信はHARQプロセスIDとして定義され得る。
【0135】
UEブラインドデコーディングによるフィードバックのスクランブル化
以下に、修正されたチェックサムを通知に使用する本発明によるいくつかの実施形態を説明する。
【0136】
HARQ通知を提供するために、この種の通知のために通信リソースが予約されてもよい。そのようなリソースが提供されない場合、この通知を提供する方法を見つけることはより困難である。本出願によれば、HARQフィードバックを埋め込み、それを適切なユーザ機器に送り返すための2つのシナリオがある。
【0137】
A)HARQフィードバックは、制御チャネルまたはUE1からUE2への次のスケジュールされたデータ送信のいずれかで埋め込まれ、SLに沿って送信される。UE1による次のスケジュールされたデータ送信は不明であるため、制御チャネルPSCCHを優先することができる。ただし、データチャネルPSSCHは除外されない。
【0138】
これを
図8に示す。ここでは、HARQフィードバック(例えば、情報ユニットが正しく受信されたかどうかを知らせるフィードバック、ACK/NACKフィードバックとも呼ばれる)がサイドリンク経由で送信される場合を示している。UE2は、UE2からUE1を指す左矢印で示されるように、ユニキャストサイドリンク送信810を使用してデータを送信する。サイドリンクユニキャスト送信810は、制御チャネルPSCCHおよびデータチャネルPSSCHを備えてもよい。UE1は、送信を受信した後、UE1からUE2を指す右矢印820によって示されるように、適切なHARQフィードバック情報を送り返す。HARQフィードバックは、UE2からの情報が適切に受信されたかどうかに応じて適切に修正された検査値を使用して通知され得る。このフィードバックは、制御情報に埋め込むことができるが、PSCCHのみで、データチャネルPSSCHは使用されない。別のシナリオでは、制御情報PSCCHは使用されないが、フィードバックはデータチャネルPSSCHに埋め込まれる。さらなる代替では、フィードバックは制御情報PSCCHおよびデータPSSCHの両方に埋め込まれる。
【0139】
つまり、
図8に関して、HARQフィードバックをサイドリンクの既存の制御チャネルおよびデータチャネルにピギーバックできる3つの異なる方法が示されている。第1および第2のオプションでは、HARQは制御チャネルおよびデータチャネルのチェックサムでそれぞれ送信される。第3のオプションは除外されないが、HARQ情報を抽出するためにブラインドデコード作業を2倍にする必要がある。これは、それぞれ、モード2/モード4とも呼ばれる、カバレッジ外の自律的なD2D/V2X伝送モードにも適用できる。
【0140】
B)アップリンクHARQフィードバック送信は、基地局、例えばgNBを介してUE1に中継され、次にUE2に中継される。これを
図9に示す。
【0141】
図9は、HARQフィードバックがアップリンク/ダウンリンク経由で送信される場合を示し、CRC埋め込みHARQフィードバックをUE2に伝達する代替方法、つまり基地局(eNB/gNB)を介したアップリンク経由の方法を示す。UE1~UE2のSLが使用できない/弱い、または送信がスケジュールされていない場合、アップリンク制御チャネルおよびデータチャネルを使用して、HARQ指示を提供する。詳細には、UE2は、UE2からUE1を指す矢印910によって示されるように、ユニキャストサイドリンク送信を使用してデータを送信する。サイドリンクユニキャスト送信910は、制御チャネルPSCCHおよびデータチャネルPSSCHを備えてもよい。UE1は、送信910を受信した後、UE1から基地局、例えば、gNBを指す矢印920によって示されるように、適切なHARQフィードバック情報を送り返す。HARQフィードバックは、UE2からの情報がUE1によって適切に受信されたかどうかに応じて適切に修正された検査値を使用して通知され得る。このフィードバックは、アップリンクの制御情報に埋め込むことができるが、PUCCHのみで、データチャネルPUSCHは使用されない。別のシナリオでは、制御情報PUCCHは使用されないが、フィードバックはアップリンク・データ・チャネルPUSCHに埋め込まれる。さらなる代替では、フィードバックは、アップリンク制御情報PUCCHおよびデータPUSCHの両方に埋め込まれる。gNBは、次に、再送信が必要かどうかの指示をダウンリンク930を使用してUE2に転送する。
【0142】
つまり、
図9は、一実施形態によれば、HARQフィードバックが基地局経由で送信(または転送)され得ることを示している。通信は次のように進められる。最初に、データ送信がUE2からUE1に送信される。この送信は、サイドリンクユニキャスト接続910経由で行うことができる。この送信のために、制御チャネルPSCCHおよびデータチャネルPSSCHが使用され得る。送信後、UE1は、HARQフィードバック情報を含むように、データ送信に関連する検査値を修正する。このHARQフィードバック情報は、基地局gNBに送信され得る。第1の実施形態では、制御チャネルPUCCHは、HARQフィードバックを含むチェックサムを含むことができる。別の実施形態では、HARQフィードバックを含むチェックサムは、データチャネルPUSCHを使用して送信され得る。第3の実施形態では、HARQ情報を伴うチェックサムは、制御チャネルPUCCHおよびデータチャネルPUSCHの両方によって送信され得る。したがって、
図9による実施形態は、CRCが埋め込まれたHARQフィードバックをUE2に伝達する代替方法、すなわち基地局を介したアップリンク経由の方法を提示する。例えばUE1~UE2のサイドリンクが使用できない/弱い、または送信がスケジュールされていない場合、アップリンク制御チャネルおよびデータチャネルを使用して、HARQ指示を提供する。
【0143】
どちらの場合も、アイデアは、UE2または基地局が再送信を実行するかどうかの決定を開始するために、例えばブラインドデコーディングを使用して自身のHARQフィードバック(例えば、それぞれの通信デバイス向けのHARQフィードバック)を抽出できるように、HARQフィードバックを検査値、例えば制御チャネル送信またはUE1からの後続のスケジュールされたデータ送信のCRCに埋め込むことである。
【0144】
HARQフィードバックを検査値(例えば、CRC)に埋め込むことの利点は、制御情報/データをデコードしてHARQ-ACK情報を決定する必要がなく、むしろ検査値の結果からであるということである。例えば、チェックサムは巡回冗長検査、CRC値であってもよい。検査値は、次の2つの目的に役立つ。
【0145】
i)送信された制御情報またはデータ情報の整合性を維持するためのエラー検出メカニズムとして機能する
ii)追加のACK/NACK表示により、再送信が必要かどうかを示す
この場合、1つ以上の追加ビットをチェックサムに含める必要がある場合がある。ただし、この場合、レガシユーザのサポートは、そのような修正されたチェックサム形式で除外されるおそれがある。したがって、チェックサムにより多くのビットを含めることはオプションであると見なされるべきである。
【0146】
フィードバック送信、埋め込み、および抽出の例をより明確に説明するために、
図10にHARQ手順のタイムラインを示す。第1のステップで、UE2は送信100をUE1に送信する。この送信は、制御情報およびデータが含まれる。制御情報101およびデータ103の両方は、それぞれのチェックサム102および104を備え、制御情報101はチェックサム102を備え、データ103はチェックサム104を備える。UE1は、送信が適切に受信されたかどうかを判定する。この判定に基づいて、別の送信109のチェックサムが変更され得る。
図10に示すように、UE1は送信109をUE2に送信し、この送信はチェックサム106を含む制御情報105とチェックサム108を含むデータ107とを含む。この特定の場合、データ107のチェックサム108は、(元のチェックサムと比較するとき、または判定の結果が異なる場合に同じデータに対して送信されるチェックサムと比較するとき)、判定の結果を反映するために変更される。この結果を通知するために、UE1は制御情報105およびそのチェックサム106と、データ107および変更されたチェックサム108とをUE2に送信する。データのチェックサムの変更は単なる例であり、このチェックサム108の代わりに、制御情報のチェックサム106または両方のチェックサム106および108も変更される可能性があることは明らかである。
【0147】
したがって、UE1は、データ107および(変更された)チェックサム108の共通の評価に基づいて、送信100がUE2によって適切に受信されたかどうかを結論付けることができる。
【0148】
図11は、送信機および受信機によって実行されるステップの概念ブロック図を示している。例えば、参照番号1100から1130に示される機能はUE1によって実行されてもよく(例えば、
図8または
図9または
図10に示されるように)、参照番号1140から1190に示される機能はUE2によって実行されてもよい(例えば、
図8または
図9または
図10に示すように)。
【0149】
最初に、(例えば、
図10に示すUE2からUE1に)送信されるデータが提供される。第1のステップ1100で、データのチェックサムが計算される。前述のように、チェックサムは実施形態では巡回冗長検査CRC値であり得るが、いわゆる縦パリティ検査、フレッチャーチェックサムなどのような他のチェックサム(好ましくはマルチビットチェックサム)も可能であることは当業者には明らかである。さらに、以前のデータパケット(例えば、送信810または910で送信された)が適切に受信されたかどうかに基づいて、ステップ1105でマスクが選択され、このマスクはチェックサム値を修正するために使用される。ステップ1110で、計算されたCRC値が、選択されたマスクに基づいて修正される。この例では、XOR演算がチェックサムに対して実行される。XOR演算に使用されるマスクは、チェックサムが4ビットの長さを有する例示的なケースでは、ACKに対して「1100」およびNACKに対して「0011」であり得る。マスクの他の組み合わせを使用できること、およびマスクのサイズを計算されたチェックサムのサイズに適合させる必要があることは明らかである。XOR演算を実行した後、ステップ1120でチェックサムがデータに添付される。ステップ1130で、データならびに添付のチェックサムを含む情報は、チャネル符号化されて送信される(例えば、送信820または920で)。
【0150】
受信機(例えば、UE2またはgNB)は、情報を受信し、ステップ1140でチャネル復号化を実行する。次のステップで、ステップ1150で、情報はチェックサムとデータに分割される。分離されたチェックサムはXOR演算の対象となり、ステップ1160で、ACKおよびNACKに対応するマスクでチェックサムがXOR演算される。抽出されたデータは、ステップ1170でチェックサム、この場合はCRCの計算を実行するために使用される。ステップ1180で、計算されたチェックサムは、情報から分離されてXOR演算を受けたチェックサムと比較され、受信情報がACKに対応するマスクまたはNACKに対応するマスクによって修正されたチェックサムを含むかどうかが判定される。比較の結果に基づいて、ステップ1190で、ACKまたはNACKの場合が存在するかどうかが判定される。ACKの場合、以前に送信されたデータ(例えば、UE2によって送信された)が適切に(例えば、UE1によって)受信され、再送信は不要であることがわかる。NACKと判定された場合、再送信がトリガされる。計算されたチェックサム(ステップ1170で計算された)がACKに対応するマスクで修正されたチェックサムにもNACKに対応するマスクで修正されたチェックサムにも対応しない場合、通信デバイスUE2は、UE1からUE2に送信されたデータが(例えば、送信820または送信920で送信された日付、またはデータ107)が破損していると結論付けられる。後者の場合、通常、送信810または送信910でUE2からUE1に送信されたデータ(例えば、データ103)がUE1によって適切に受信されたかどうかを判定することはできない。したがって、保守的なアプローチでは、この場合にも再送信を行うことができる。
【0151】
図12は、
図11のブロック図に対応するシステムにおいてACK表示が送信される例を示している。例として、チェックサム、例えばステップ1200で計算されたCRCは「1111」である。ステップ1205のマスクは、ACKの場合は「1100」、NACKの場合は「0011」である。したがって、ACKを通知するために、ステップ1210で「1100」マスクが使用される。マスク「1100」でのチェックサム「1111」のXORの結果は「0011」である。XOR結果は、ステップ1220でデータに添付され、ステップ1230でチャネル符号化される。送信後、受信側はステップ1240で情報を復号化し、ステップ1250でこの例では「0011」であるチェックサムを分離する。その後、ステップ1260で、マスク値「1100」および「0011」の両方でチェックサムに対してXOR演算が実行される。それぞれの結果は「1111」および「0000」である。これらの2つの結果は、ステップ1280で、結果「1111」を有する復号化されたデータに基づいてステップ1270で計算されたチェックサムと比較される。値の比較により、ACKが伝達されたことがわかる。したがって、ステップ1290で、ACKが送信されたこと、および以前に送信されたデータが適切に受信されたことを判定することができる。
【0152】
以下に、上記の原理によるHARQ通知を提供する異なる実施形態を提示する。上記の詳細のいずれかは、個別にまたは組み合わせて、以下で説明する実施形態に任意に導入できることに留意されたい。
【0153】
図1は、本出願の一実施形態による通信デバイス150を示す。通信デバイス、UE1は、1つ以上の情報ユニット160を受信し、情報ユニット160は、第2の通信デバイス(例えば、UE2)からのデータブロックまたはパケットあるいは制御ブロックまたはパケットであってもよい。通信デバイスは、例えば、ユーザ機器などのモバイル通信デバイス、または一般的な場合、携帯電話、タブレット、PDA、ウェアラブル、IoTデバイス、または他の通信デバイスと通信している他の通信デバイスであってもよい。通信デバイスは、情報ユニットが適切に受信されたかどうかの検査を実行する。情報が適切に受信されたかどうかを確認するためのさまざまな技法が存在し、これらのテストの1つは、巡回冗長検査、縦パリティ検査、フレッチャーのチェックサムなどのチェックサムを使用するものであってもよい。情報ユニットが適切に受信されたかどうかの判定の結果に基づいて、通信デバイスUE1は、通信デバイスUE1によって送信される情報ユニット170に関連する検査値180を修正する。この情報ユニットは検査値180を関連付けており、この検査値は、情報ユニットが適切に受信されたかどうかの判定の結果を反映するように選択的に修正される。検査値が修正された後、修正された検査値172を有する情報ユニットが送信される。この技法により、以前の情報ユニットが適切に受信されたかどうかを受信側通信デバイスに信号で伝えるために使用できる信号方式が確立された。
【0154】
上記のように修正された検査値172は、情報ユニット170の受信後の1つ以上のビットエラーの検出を可能にし、検査値の種類に応じて、少なくともビットエラーの所定数のビットエラーを検出することができ、使用される検査値に応じて、ビットエラーの訂正も可能である場合がある。
【0155】
情報ユニット160が適切に受信されたかどうかに関する通知は、例えば、情報ユニット170に関連する検査値の特定の操作を使用して実行され得る。例えば、この修正は、適切なビットマスクでXOR演算を実行することを含んでもよい。情報が適切に受信された場合、肯定応答が送信され、通常はACKと呼ばれる。このACKは、いくつかの「0」のビットマスクを使用して通知され得るが、元の検査値は変更されない。他の場合、情報ユニット160が適切に受信されなかったという信号を送らなければならない場合、非肯定応答(NACK)が通知されなければならない。NACKを通知するために、XOR演算を適用するときに元の検査値を反転させる、いくつかの「1」で構成されるビットマスクを使用できる。
【0156】
HARQフィードバックとも呼ばれるこの種のフィードバックは、制御チャネルまたはデータチャネルにピギーバックすることができる。
図1に示される通信デバイスUE1は、例えば、
図8に示されるUE1に対応してもよく、
図8では、HARQフィードバックは制御チャネルPSCCHで送信される情報ユニットにピギーバックでき、データチャネルPSSCHでも送信でき、制御チャネルPSCCHおよびデータチャネルPSSCHの両方で送信できることが示されている。この情報をピギーバックするために1つのチャネルのみを使用すると計算量を節約できるが、制御チャネルおよびデータチャネルの両方に情報をピギーバックすると、通知プロセスの信頼性が向上する。
【0157】
図2は、通信デバイスUE2 200の概念図を示している。
図1に関連して説明したように、通信デバイスUE2 200は、例えば、ユーザ機器などの移動通信デバイスであってもよい。通信デバイスUE2 200は、1つ以上の情報ユニット210を、例えばUE1であってもよい別の通信デバイスに送信する。通信は、サイドリンク接続経由で直接実行でき、この場合、基地局は通信プロセスに関与する必要はない。また、ここでは、情報ユニットはデータブロックまたはパケットであってもよいし、制御ブロックまたはパケットであってもよい。この通信デバイスは、関連する1つ以上の検査値222を有する1つ以上の情報ユニットを受信する220。これらの検査値222は、例えばCRC値のようなマルチビットバイナリ値であってもよい。検査値222に基づいて、通信デバイス200は、以前に送信された情報ユニット210が他の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかを導出する(ブロック202)。
【0158】
上記のように、検査値222は、特定の数のビットエラーまでのビットエラーを検出するために使用されてもよく、これらのビットエラーの訂正に使用される場合もあり得る。検査値222に基づいて、通信デバイスUE2 200は、いくつかの所定の導出規則を使用して、以前に送信された情報ユニットが適切に受信されたかどうかを判定することができる。単一のACK/NACK条件が通知される場合、2つの所定の導出規則が存在し得るが、異なる数のACK/NACK状態を通知することもでき、その場合は適切な数の導出規則を使用する必要がある。例えば、2つではなく4つまたは6つの肯定応答条件を通知する必要がある場合は、4つまたは6つの導出規則を使用できる。導出は、情報ユニット220で受信したチェックサム222を使用して、すなわち、受信したチェックサム222を、情報ユニットに基づいて通信デバイスUE2によって計算されたチェックサムと比較することにより実行され得る。XOR演算が使用される場合、通信デバイスは、計算されたチェックサムに対して同じXOR演算を実行し、結果を受信したチェックサム222と比較することができる。この比較により、どの特定の種類のビットマスクを使用してチェックサムを変更したかを判断でき、ACKまたはNACKのどちらを通知するかを決定できる。
【0159】
図3は、本出願によるさらなる通信デバイス300の概念図を示す。この通信デバイスは、ネットワークノードまたは基地局、例えばgNBであってもよい。通信デバイス300は、関連する1つ以上の検査値312を有する1つ以上の情報ユニット310を第1の通信デバイスから(例えば、通信デバイス150、UE1から)受信する。通信デバイス300は、1つ以上の検査値312が、第1の所定の導出規則によって、または第2の所定の導出規則によって、以前に送信された可能性のあるそれぞれの情報ユニット(正確には、それぞれの情報ユニットの有用なデータコンテンツ)に対応するかどうか、またはそれぞれの情報ユニットに全く対応しないかを判定する(ブロック302)。通信デバイス300は、判定に応じて、例えば以前に送信された情報ユニットが(UE1によって)適切に受信されていないと判断された場合、(例えば、適切なメッセージまたは情報ユニット320を使用して)第1の通信デバイスUE1への対応する情報ユニットの再送信を開始する。
【0160】
図3に示されるように、通信デバイス300によって受信された情報ユニット310は検査値312に関連付けられており、この情報ユニットは別の通信デバイス、例えばUE1から送信され得る。この情報は、PUCCH内の制御情報またはPUSCH内のデータである。前述のように、ACK/NACK通知を伝達するために制御情報またはデータ情報(または、より正確には、制御情報に関連付けられた検査値またはデータに関連付けられた検査値)を使用することができるが、通知の信頼性を高めるために、制御チャネルおよびデータチャネル(より正確には、制御チャネルに関連付けられた検査値およびデータチャネルに関連付けられた検査値)の両方を同時に使用することもできる。前述のように、検査値312は、巡回冗長検査値、または任意のタイプの検査によって作成された他の値であってもよい。検査値は、特定の数のビットエラーまでのビットエラーの識別に役立ち、ビットエラーの訂正にも役立つ。
【0161】
図4は、基地局として機能する
図3による通信デバイス410と、データ送信側通信デバイスとして機能する
図2による通信デバイス420と、データ受信側通信デバイスとして機能する
図1による通信デバイス430とを含むシステム400の概念レイアウトを示している。データ送信側通信デバイス420は、サイドリンク接続経由で1つ以上の情報ユニット422をデータ受信側通信デバイス430に直接送信する。データ受信側通信デバイス430は、検査値情報432において、データ送信側通信デバイスから情報ユニットが適切に受信されたかどうかを通知しながら肯定応答情報をピギーバックする(ブロック434)。
【0162】
この検査値情報432は、それぞれの情報ユニット440と共にデータ送信側通信デバイス420に直接送信されてもよく、または基地局として機能する通信デバイス410に送信されてもよい。
【0163】
図5は、例えば
図1の通信デバイス用の方法のフローチャートを示している。第1のステップ500で、通信デバイス(例えば、UE1)は、第2の通信デバイス(例えば、UE2)から1つ以上の情報ユニットを受信する。これらの情報ユニットは、例えば、サイドリンクなどの直接リンク経由で受信されてもよい。上記のように、情報ユニットはデータブロックまたはパケットであってもよいし、制御ブロックまたはパケットであってもよい。ステップ510で、検査値が修正され、検査値が通信デバイスによって送信される情報ユニットに関連付けられ、基地局、例えばgNB、または第2のユーザ機器、UE2に送信され得ることが示されている。検査値は、第2の通信デバイスUE2から受信した情報ユニットが通信デバイスUE1によって適切に受信されたかどうかに応じて修正され、それにより、第2の通信デバイスUE2から受信した情報ユニットが適切に受信されたかどうかの通知を提供する。この通知は、前述のように、例えば適切なビットマスクを使用して検査値に対してXOR演算を実行することで実行できる。
【0164】
図6は、
図2による通信デバイスのための方法を示している。ステップ600で、通信デバイスUE2は、例えばサイドリンク経由で、1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイスUE1に送信する。例えば、情報ユニットがサイドリンク経由で送信される場合、これは、通信デバイスUE2が通信できる基地局を介さなくてもよい。ステップ610で、通信デバイスUE2は、関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを受信する。これらの検査値は、前述のCRC値などのマルチビットバイナリ値であってもよい。上記のように、他の検査値も可能である。ステップ620で、通信デバイスUE2は、通信デバイスUE2によって送信された1つ以上の情報ユニットが他の通信デバイスUE1によって適切に受信されたかどうかを示す情報を、1つ以上の検査値に応じて導出する。この導出は、1つ以上の検査値に対して実行されるXOR操作に適用される前述の規則などの特定の規則を使用して実行できる。
【0165】
図7は、
図3に示す通信デバイスのための、通信のための方法を示している。ステップ700で、通信デバイスBSは、関連する1つ以上の検査値を有する1つ以上の情報ユニットを第1の通信デバイスUE1から受信する。ステップ710で、通信デバイスBSは、1つ以上の検査値が、第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によってそれぞれの情報ユニットに対応するか、それぞれの情報ユニットに対応しないかを判定する。第1の所定の導出規則は、NACK条件が通知される場合を指してもよく、第2の導出規則は、ACK条件を通知するために使用されてもよい。ステップ720で、通信デバイスBSは、判定の結果に応じて、第1の通信デバイスUE1への情報ユニットの再送信を開始する。例えば、再送は、1つ以上の検査値が第1の所定の導出規則または第2の所定の導出規則によってそれぞれの情報ユニットに対応するか、それらがそれぞれの情報ユニットに全く対応しないかどうかに応じて開始され得る。
【0166】
フィードバック送信のための未使用の送信リソースプール
さらなる実施形態は、フィードバック情報の送信にも対処する。
【0167】
これらの実施形態によれば、未使用のリソースブロックは、例えば、
図1~
図3から既知のUE1などのモバイル通信デバイスによって検出される。例えば、ユーザ機器UE1は、未使用のリソース・ブロック・プール(または未使用の無線リソースユニット)を検出するためにリソースをリッスンする(例えば、1つ以上の無線リソースユニットを監視する)。UE1がそのような未使用のリソース・ブロック・プールを見つけた場合、この空のリソースでフィードバックが送信される。
【0168】
例えば、衝突を防ぐために、物理リソースが他のV2Vユーザ機器によって使用されているかどうかを検出することにより、これらの実施形態によって車両対すべての通信、V2Xに対する輻輳制御を実行することができる。例えば、一部の実施形態では、車両対すべての通信で使用される輻輳制御と(実質的に)同一のメカニズムを使用して、未使用(または少なくとも部分的に未使用)の無線リソースを検出できる。CRは、物理リソースの占有率を決定するために使用されるメトリックの1つである。
【0169】
図20は、本出願の一態様による「送信前にリッスンする」フィードバックメカニズムの概念を示している。これにより、他のUEの未使用のスケジュール済みリソースをサイドリンクフィードバックに使用できる。
【0170】
つまり、UE1は、そのフィードバック情報をサブフレームの第2の部分で送信する前に、サブフレームの第1の部分でUE B(またはUE2、または別の通信デバイス)の占有を最初に感知する(すなわち、サブフレームの第1の部分でUE2が送信するかどうかを決定する)。UE1がUE B(またはUE2、または別の通信デバイス)の「不在」を検出した場合、(UE1によって)リソースを使用してフィードバックを送信できる。フィードバックは、HARQだけに限定されず、例えば、将来可能性のあるMIMO D2D/V2Xユニキャスト送信において、CQIおよび/またはRIおよび/またはPMIを含むこともできる。
【0171】
一部の実施形態では、フィードバック受信UEがこのタイプの動的フィードバック送信のためにどのリソースを検索すればよいかを知ることを可能にする技法がオプションで提供される。
【0172】
図13は、例えば、ユーザ機器UE2であってもよい第2の通信デバイスから、データブロックもしくはパケットまたは制御ブロックもしくはパケットであってもよい1つ以上の情報ユニット1310を受信するユーザ機器UE1であってもよい、本出願による例示的な通信デバイス1300を示している。これらの情報ユニット1310は、直接リンク経由で受信され得る。通信デバイスUE1は、例えば肯定応答メッセージであってもよいフィードバック情報1312を生成する。フィードバック情報1312が、チャネル品質インジケータ、および/またはランクインジケータ、および/またはプリコーディング・マトリックス・インジケータ、および/またはチャネル状態情報である(または含む)ことも可能である。次いで、このフィードバック情報1312は、例えば、別の通信デバイスの送信のために予約された(例えば、優先的にまたは優先ランク付けされた)が、使用されていないか、部分的にしか使用されていないリソース・ブロック・プールまたは送信リソースプール1330などの無線リソースユニットで(適切な信号1320によって)送信される。送信リソースプールであってもよいリソース・ブロック・プール1330は、
図20および21に関連してより詳細に説明される。一般に、そのような送信リソースプール1330は、特定の通信デバイスのために基地局によって予約可能な、つまり割り当てられるかスケジュールされた(または特定の通信デバイスによる優先使用のための)部分(例えば無線リソースユニット)を含む。無線リソースユニットである送信リソースプール1330の一部分1332が通信デバイスのために(または通信デバイスによる優先使用のために)予約されているが、この通信デバイスによって使用されないか、部分的にしか使用されない状況では、送信リソースプール1330の未使用部分1332、すなわち未使用の無線リソースユニットは、上記のフィードバック情報を送信するために使用される。これに関して、
図13は、フィードバック情報1312が通信デバイス1300によって送信リソースプール1330の未使用部分に挿入されることを示している(この部分は、別の通信デバイスによる優先使用のために予約または割り当てられているにもかかわらず)。
【0173】
図14は、この概念による別の実施形態、すなわち、ユーザ機器UE2であってもよい通信デバイス1400が、情報ユニット1410を他の通信デバイス、例えば、ユーザ機器1420、UE1に送信することを示している。この送信は、サイドリンク経由で直接実行できる。通信デバイス1400は、無線リソースユニットであってもよいリソースユニット1442を監視する。このリソースユニット1442は、送信リソースプール1440の一部であってもよく、この無線リソースユニット1442は、他の通信デバイス、例えばUE1には割り当てられないが、別の通信デバイスのために予約される(または別の通信デバイスによる優先使用のために予約される)。監視は、(リソースユニットが別の通信デバイスによる優先使用のために予約されている場合でも)他の通信デバイスからのフィードバック情報についてリソースユニットを監視すること1430を含む。この技法を使用して、未使用または少なくとも部分的に未使用のリソースユニット1442を使用して、フィードバック情報を通信デバイス1400に送信することができる。
【0174】
図15は、本出願によるさらなる実施形態を示しており、ここで、基地局BSであってもよい通信デバイス1500は、例えば送信リソースプールTRP1520のリソースのリソース割り当てを調整する1510。通信デバイス1500は、通信デバイス1500がリソース割り当てを調整した通信デバイス1540と通信する。通信デバイス1500は、リソース割り当て情報1502をこれらの通信デバイス1540に提供し、リソース割り当て情報1502は、別の通信デバイスへの無線通信リソースの割り当てを記述し、他の通信デバイス1540によるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す。特に、通信デバイス1500は、例えば、所定の通信デバイスによる優先的使用のために予約されている無線通信リソースが、所定の通信デバイスとは異なる他の通信デバイスによる通知にも使用可能であることを通知することができる。このようにして、通信デバイス1500は、それぞれの無線通信リソースの優先ランクユーザとしてスケジュールされたデバイスによってこれらの通信リソースが使用されない場合、適切な通知により、下位ランクが通知に無線通信リソースを使用することを許可することができる。
【0175】
図16は、基地局として機能する通信デバイス1610(例えば、
図15を参照して説明した基地局1500の機能を有する)と、データ送信側通信デバイスとして機能する通信デバイス1620(例えば、
図14を参照して説明した通信デバイス1400の機能を有する)と、データ受信側通信デバイスとして機能する通信デバイス1630(例えば、
図13を参照して説明した通信デバイス1300の機能を有する)とを含むシステム1600の概念的配置を示している。データ送信側通信デバイス1620、例えばUE2は、サイドリンク経由で1つ以上のデータユニット1622をデータ受信側通信デバイス1630、例えばUE1に直接送信する。データ受信側通信デバイス1630は、情報ユニットが適切に受信されたかどうかを通知する肯定応答情報1632を送信する。ここで、データ受信側通信デバイス1630は、通知のために別の無線通信デバイスの送信のために予約されている無線通信リソースを使用してもよい。
【0176】
図17は、例えば
図13から既知の、例えばユーザ機器UE1などの通信デバイスによって実行され得る方法のフローチャートを示している。この方法は、ステップ1710で、1つ以上の情報ユニットが、UE2であってもよい第2の通信デバイスから通信デバイスUE1で受信されることを含む。次に、UE1は、別の通信デバイスの送信のために予約されているが、別の通信デバイスによって使用されていないかまたは部分的にのみ使用されている無線リソースユニットでフィードバック情報を送信する。この技法により、未使用の帯域幅を使用でき、フィードバック情報を送信するために通信デバイスUE1に帯域幅を割り当てる必要なく、フィードバック情報を送信できる。
【0177】
図18は、例えば
図14から既知の、例えばユーザ機器UE2などの通信デバイスによって実行され得る方法を示している。通信デバイスUE2は、ステップ1810で、1つ以上のデータユニットを、UE1であってもよい別の通信デバイスに送信する。この送信は、例えば基地局を介さずに、サイドリンク経由で直接実行できる。通信デバイスUE2は、ステップ1820で、別の通信デバイスに割り当てられていないが、他の通信デバイスからのフィードバック情報のために別の通信デバイスの送信のために予約されているリソースユニットを監視する。このようにして、通信デバイスUE2は、フィードバック情報を監視し、このフィードバック情報を送信するためのリソースユニットを割り当てる必要なく、この通信デバイス宛のフィードバック情報を抽出することができる。
【0178】
図19では、例えば
図15から既知の、例えばgNBなどの基地局であってもよい通信デバイスのための方法が示されている。通信デバイスBSは、ステップ1910で、複数の通信デバイスのリソース割り当てを調整する。通信デバイスBSは、ステップ1920で、調整されたリソース割り当てに対応するリソース割り当て情報を複数の通信デバイスに提供し、リソース割り当て情報は、別の通信デバイスへの割り当てまたは無線通信リソースを記述し、他の通信デバイスによるフィードバック情報の送信に使用可能な無線通信リソースを示す。
【0179】
図20は、送信リソースプール2000の構造を概念的に、すなわちサブフレームのスロット2010の概要を示している。スロット2010は、サイドリンク通信のために割り当てられている。この特定の例では、ユーザ機器Bによる使用のためにスケジュールされたリソース2020(例えば、時間周波数グリッドの周波数範囲の1つ以上のグループ、または直交コードの1つ以上のグループ、一般的に、無線リソースユニット2022の1つ以上のブロック)は完全に未使用の可能性があり、ラベル「未使用部分」2030で示される。これは、それぞれのリソースをリッスンしたり、感知したりするユーザ機器1によって検出することができる。リソースが未使用であることが(例えば、UE1によって)検出されると、ユーザ機器1は未使用のリソースをフィードバック送信に使用する。例えば、それぞれの無線リソースユニットの第1の部分(または前半)(例えば、5G通信フレームの最初の部分の1つ以上のsTTI)は、感知期間として使用されてもよい。つまり、UE1は、例えば、(例えば、優先ランク使用のために別のデバイスに割り当てられ、下位ランク方式での使用のために使用可能であると通知された)無線リソースユニットの第1の部分または最初の部分をリッスンし、第1の部分で行われたリスニングまたは「感知」が無線リソースユニットの非使用を示した場合、前記無線リソースユニットの後の部分(例えば、第2の部分または後半)で通知情報を送信してもよい。
【0180】
図21は、送信リソースプール2100の構造に関する概念的概要を示している。
図21から明らかなように、送信リソースプール2100はサブフレームの一部であり、この場合、サイドリンク通信に割り当てられたスロット2110に属している。送信リソースプールの一部2130(例えば、複数の非連続リソース領域を含む)はユーザ機器UE Aにスケジュールされ、他の部分2120(例えば、複数の非連続リソース領域を含む)はUE Bにスケジュールされる。UE Bにスケジュールされた部分はUE Bによって完全には使用されず、使用された部分2122があるが、未使用部分2124もある。さらなるユーザ機器、例えばUE1は、そのような未使用部分2124の感知/リッスンを実行する。UE1が送信するべきフィードバック情報、例えばHARQフィードバック情報またはCSI情報を有する場合、TRP 2100の未使用部分2124を使用して、このフィードバック情報を送信できる。
【0181】
繰り返すが、つまり、一実施形態によれば、例えば
図20に示すように、UE Bによって完全に、すなわち100%使用されていないすべてのリソース・ブロック・プールを検索することができる。例として、UE Bまたはその他のUEによって完全に(100%)使用されていないリソース・ブロック・プールは、
図20に示すように「未使用部分」という言葉で指定できる。別の実施形態では、例えば
図21に示すように、リソース・ブロック・プールが完全に未使用である必要はなく、部分的に未使用のリソース・ブロック・プールも検索される。これは、送信リソースプールの一部がUE Bによって使用されることを示す
図21に示されている。
図20と同様に、UE1は感知/リッスンを実行し、HARQフィードバックやCSIなどのフィードバック情報を検出されたリソースの未使用部分で送信する。
【0182】
図20および
図21に示される送信リソースプールは、例えば、物理リソースブロック、(例えば、5G通信システムの)PRBであってもよい。
【0183】
別の実施形態では、フィードバックを受信するUEは、割り当てられたすべての受信プール(またはすべての可能なリソース)を検索/感知しなくてもよい。例えば、フィードバックを送信するUEおよびフィードバックを受信するUEで規則を考案できる(「規則」は、例えば、通知に使用可能なリソースの通知の形で、基地局によって提供される)。例として、この規則には、フィードバックが含まれる場所と、フィードバックを検索する場所の(例えば、通知)が含まれてもよい。例えば、管理通信デバイスからの通知は、どの無線リソースユニットがフィードバックに使用可能であるかを示してもよい。
【0184】
本出願の任意の態様によれば、受信UE、すなわちUE2がUE1から送信されたフィードバックを動的に検出するために、基地局はこのUE固有の検索スペースをUE2に割り当てることができる。これにより、フィードバック受信UEがUE1からのフィードバックについてすべてのサイドリンクリソースを盲目的に検出(または検索)するオーバーヘッドを回避できる。例えば特定の非周期的な超高信頼低遅延URLLCサイドリンクトラフィックが、95%の時間が使用される周期的なサイドリンクリソースと比較して60%の時間だけ使用される場合のように、基地局は、トラフィックまたはリソースの利用率によってこのUE固有の検索スペースを割り当てることができ、基地局はUE固有の検索スペースをURLLCサイドリンクリソースに適切に定義する。フィードバック受信UEは、URLLCサイドリンクトラフィックに関連するリソースのサブセットのみを検索する。これにより、オーバーヘッドが削減され、CPUの負荷が軽減される。
【0185】
前述のように、例えば、割り当てには、UE Bによって部分的に使用されるリソース・ブロック・プールも含まれる場合がある。
【0186】
実施形態において、未使用のPC5リソースは、以下の1つに使用することができる。
【0187】
-PC5でHARQフィードバックを送信する
-サブフレームの第1の部分が使用されている場合、この部分をリッスンし、第1の部分が使用されていない場合、サブフレームの第2の部分がフィードバックの送信に使用される。このメカニズムは、HARQまたはCSIレポート、sTTIまたはミニスロットの任意の組み合わせに使用できる。(同様のメカニズムがV2Xで言及されており、本発明による実施形態でオプションとして使用できることに留意されたい。第2の部分での送信は、レガシーUEの自動ゲイン制御AGCに問題を引き起こす可能性があるが、モノのインターネット(IoT)で使用されるデバイスにはAGCがない場合がある)
-PSCCHおよびPSSCHの両方のリソース・ブロック・プール内でのフィードバックの埋め込み送信を、サブフレームビットマップと組み合わせて送信することを検討し、考慮することができる。
【0188】
複数の送信UEへのバンドルされたブロードキャストHARQ(D2D/V2XバンドルHARQ)
以下に、本発明の態様による一部の他の実施形態を説明する。
【0189】
もちろん、通信デバイスが他の多くの通信デバイスとデバイス間通信を実行することも可能である。この場合、他の通信デバイスから複数のユニキャスト送信を受信するデバイスが、前述のHARQフィードバックのようなフィードバック情報を他の通信デバイスに提供することも必要である。
【0190】
図22は、複数の他の通信デバイス2220から1つ以上の情報ユニット2222を受信する通信デバイス2200、例えばユーザ機器UE1の概念図を示している。これらの情報ユニット2222は、基地局の関与なしに直接リンク経由で受信されてもよい。通信デバイス2200は、基地局BSであってもよい管理通信デバイス2210からリソース割り当てメッセージ2212を受信する。リソース割り当てメッセージ2212は、複数の他の通信デバイス2220から(例えば、UE1によって)受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット2202内に定義する。通信デバイス2200は、リソース割り当てメッセージで定義されたビット位置の割り当てを使用して、複数の他の通信デバイス2220からの情報ユニット2222の受信に応じて、そのような結合肯定応答情報ユニット2202を送信する。このようにして、通信デバイス2200は、情報ユニット2222の送信元である他の通信デバイス2220にフィードバック情報を提供でき、このようにして、例えば、情報ユニットが適切に受信されたかどうかを通知できる。通信デバイス2200は、個々にまたは組み合わせて、本明細書に記載の特徴および機能性によって補足されてもよい。
【0191】
図23は、複数のユーザ機器のうちのユーザ機器であってもよい通信デバイス2300を示している。例えばUE2である例えばユーザ機器の通信デバイス2300は、1つ以上の情報ユニット2310を、例えば基地局を介さずにサイドリンク経由でユーザ機器UE1であってもよい別の通信デバイス2340に直接送信する。通信デバイス2300は、例えば基地局BSである管理通信デバイス2350からリソース割り当てメッセージ2330を受信し、リソース割り当てメッセージは、他の通信デバイスUE1によって受信した情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット内に定義する。通信デバイスUE2は、そのような結合肯定応答情報ユニット2320を受信し、リソース割り当てメッセージ2330によって定義されたビット位置のビットを評価して(ボックス2302)、通信デバイス2300によって送信された1つ以上の情報ユニットが他の通信デバイス2340によって適切に受信されたかどうかの情報を導出する。このようにして、フィードバック情報の効率的な通知が提供される。通信デバイス2300は、個々にまたは組み合わせて、本明細書に記載の特徴および機能性によって補足されてもよい。
【0192】
図24は、前述の管理通信デバイス、例えば
図22および
図23の基地局BSであってもよい概念通信デバイス2400を示す。通信デバイス2400は、複数の通信デバイス2420へのリソースのリソース割り当てを調整し(ボックス2402)、この複数の通信デバイスと通信する。通信デバイス2400は、複数の通信デバイス2420にリソース割り当て情報2410を提供し、リソース割り当て情報2410は、複数の通信デバイス他の通信デバイス2420、例えばUE2~UENから所定の通信デバイス、例えばUE1によって受信される情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを、複数の他の通信デバイス2420からの情報ユニットの受信に応じて送信される結合肯定応答情報ユニット内に定義する。通信デバイス2400は、個々にまたは組み合わせて、本明細書に記載の特徴および機能性によって補足されてもよい。
【0193】
図25は、通信デバイス、例えば
図22のユーザ機器UE1のための例示的な方法を示している。ステップ2510で、1つ以上の情報ユニットが他の通信デバイス、例えばUE2~UENから受信され、受信は直接リンク経由で実行され得る。通信デバイスUE1は、通信デバイスBSであってもよい管理通信デバイスからリソース割り当てメッセージを受信する。リソース割り当てメッセージは、ビット位置の割り当てを結合肯定応答情報ユニット内に定義し、ビット位置は、複数の他の通信デバイスから受信した情報ユニットの肯定応答に関連している。通信デバイスUE1は、リソース割り当てメッセージで定義されたビット位置の割り当てを使用して、結合肯定応答情報ユニットを送信する。このようにして、他の通信デバイスへのフィードバック情報の通知が提供される。
【0194】
図26は、1つ以上の情報ユニットを別の通信デバイス、例えば、ユーザ機器UE1に送信する、複数のユーザ機器の通信デバイス、例えば、
図23のユーザ機器UE2のための方法を提供している。通信デバイスUE2は、管理通信デバイスからリソース割り当てメッセージを受信し、管理通信デバイスは基地局であってもよい。リソース割り当てメッセージは、上記のように結合肯定応答情報ユニット内にビット位置の割り当てを定義する。通信デバイスUE2は、結合肯定応答情報ユニットを受信し、リソース割り当てメッセージによって定義されたビット位置のビットを評価して、1つ以上の情報ユニットが他の通信デバイスによって適切に受信されたかどうかの情報を導出する。
【0195】
図27は、例えば
図24の基地局BSなどの管理通信デバイスであってもよい通信デバイスのための方法を示している。通信デバイスBSは、複数の通信デバイスへのリソースの割り当てを調整する。通信デバイスBSは、複数の通信デバイスにリソース割り当て情報を提供し、リソース割り当て情報は、所定の通信デバイスによって受信された情報ユニットの肯定応答に関連するビット位置の割り当てを、情報ユニットの受信に応じて送信される結合肯定応答情報ユニット内に定義する。
【0196】
図28は、複数の通信デバイスを含むシステム2800の概念的概要を示しており、通信デバイスは、ユーザ機器UE1~UE5および基地局gNB(例えば、上記の通信デバイス2400に対応してもよい)である。通信デバイスUE1(例えば、上記の通信デバイス2200に対応してもよい)は、ユーザ機器UE2~UE5(例えば、上記の通信デバイス2300に対応してもよい)から複数のデータ送信2810を受信し、ブロードキャストサイドリンクHARQフィードバックとして複数のフィードバック送信2820の提供もする。このフィードバックを提供するために、上記の結合肯定応答情報ユニットが使用される。
【0197】
以下に、本発明によるいくつかの代替実施形態およびさらなる詳細を説明する。
【0198】
D2DまたはV2Xを実行できる
図28に示すUE1のようなモバイル通信デバイスは、割り当てられた受信プールの数に応じて、複数の送信UEから複数のユニキャスト送信を受信することが期待される。実際には、上記で説明したHARQフィードバックのようなフィードバックをそれぞれ必要とする、異なるUEからの単一、複数の転送ブロック、TBである。そのようなフィードバックを提供するために、複数の送信UEのHARQフィードバック送信をスケジューリングするための非同期で適応的な手法が望まれている。現在、UEの受信側処理時間は約3msで、フィードバックの次の可能な送信はn+4サブフレームとなっており、ここで、n番目のサブフレームには元の送信が含まれる。
【0199】
本出願の態様によれば、高レイテンシ適用の場合、UE1は、
図28に示すUE2からUE5のような、その周辺の複数のUEへのフィードバック2820のブロードキャストを検討できる。
図28は、サイドリンク通信を実行する5つの通信デバイスUE1~UE5を含むシステムを示している。基地局であるgNBも示されているが、モバイルデバイス間の通信には参加していない。これは、基地局がリソース割り当てなどの一部の機能を実行できるため、必ずしもこのシステムに基地局が必要ないことを意味するわけではない。送信UE、すなわちUE2~UE5は、例えば、UE固有のスクランブリングシーケンスを使用して、バンドルされたフィードバックからそれぞれのフィードバックを盲目的に復号することができる。ただし、これは必須ではない。さらに、一実施形態によれば、UE2~UE5からの初期ユニキャスト送信2810のすべてまたは大部分が特定の時間間隔内に発生する場合、フィードバックオーバーヘッドに関して、それをバンドル形式で周囲のUEにブロードキャストすることがUE1の観点から有益である。一態様によれば、例えば、リソース割り当て情報で定義される、ブロードキャストメッセージのコンテンツおよびリソース割り当てがあってもよい。
【0200】
以下に、HARQブロードキャストメッセージのリソース割り当てについて説明する。2つのシナリオがある。
【0201】
シナリオ1では、本発明の実施形態で使用できる可能なリソース割り当てメカニズムおよび可能なブロードキャストメッセージ構造を説明する。基地局は、グループDCI経由で、HARQリソース割り当て、HARQビット位置、メッセージサイズなどをマルチキャストする。これは新しいDCI形式であってもよい。この情報は、HARQブロードキャストメッセージの送受信のために、すべてのUEにマルチキャスト/グループキャストされる。例えば、基地局は、マルチキャスト/グループキャスト制御メッセージに次の要素を含める。
【0202】
a.UE1のブロードキャストHARQフィードバックメッセージを送信するサイドリンク送信リソース、および/または
b.UE1からブロードキャストHARQフィードバックメッセージを受信するサイドリンク受信プールリソース
c.UE2~UE5から受信した送信に基づく各HARQフィードバックのHARQビット位置情報。
図29は例示的な構造を示し、および/または
d.短期間にUE1に送信されたUEの数に依存する、集約されたHARQフィードバックのメッセージサイズ。
【0203】
図29は、HARQブロードキャストフィードバックリソース割り当ておよびメッセージ構造の例示的なシナリオを示している。この例では、グループマルチキャスト/グループキャストHARQリソース割り当てが示されている。リソース割り当ては、制御情報で送信される。基地局2910は、この情報をユーザ機器2920のユーザ機器に送信してもよい。この情報は、各ユーザ機器2920のHARQ情報およびビット位置を運ぶことが予想されるリソースを示す。HARQリソースは、UE2~UE5が送信した後に事前に割り当てられてもよい。
【0204】
つまり、
図29は、グループマルチキャストHARQリソース割り当てのオプション1を示している。リソース割り当ては、制御情報でユーザ機器2920に伝えられる。どのリソースがHARQ情報を持つと予想されるかが示され、各ユーザ機器のビット位置が示される。HARQリソースは、ユーザ機器2~5の送信後に(オプションで)再割り当てされる。ユーザ機器UE1は、ブロードキャスト/マルチキャスト/グループキャスト・フィードバック・メッセージを提供し、この特定の場合、ブロードキャスト/マルチキャスト/グループキャスト・フィードバック・メッセージは4ビットで構成され、各ビットは、情報ユニットをUE1に送信した4つのユーザ機器の1つに割り当てられる。所与の例では、ブロードキャスト/マルチキャスト/グループキャスト・フィードバック・メッセージは4ビット1011を備え、これはUE1、UE4、UE5に対するACKおよびUE3に対するNACKを通知することができる。
【0205】
図30に示すシナリオ2では、初期データ送信の前に、基地局3010によって、各UEのHARQリソース割り当て、HARQビット位置、およびメッセージサイズが、既存のDCI5、ダウンリンク制御通知に含められる。ユーザ機器3020の各ユーザ機器UEは、UE1のブロードキャスト/マルチキャスト/グループキャストHARQフィードバックメッセージから自身のHARQフィードバックを抽出するための独自のビット位置を知るだろう。
【0206】
この場合、基地局3010は、HARQブロードキャスト/マルチキャスト/グループキャストメッセージのためのリソースを先制的に事前に割り当ててもよい。ただし、UE3020のサブセットのみが、例えばUE2およびUE5のみを送信する場合、次の例が発生する。
【0207】
a.基地局のHARQブロードキャスト割り当てメッセージの形式は、HARQ_Broadcast={UE2、UE3、UE4、UE5}となる。
【0208】
b.ただし、UE2およびUE5のみが両方のACKメッセージと共に送信される場合、UE1はメッセージHARQ_Broadcast=0xxx0または0xx0をブロードキャストする。この場合、「x」は未使用のフィードバックを指し、多少のオーバーヘッドビットが発生する。
【0209】
c.または、UE1がデータのみを送信するUE2およびUE5に対応する短いブロードキャストHARQメッセージHARQ_Broadcast=00のみをブロードキャストする場合、UE3はデータを送信していないフィードバックを検出し、UE5は自身のフィードバックを受信することさえできない。この場合、フィードバックが受信されていないため、UE5によって再送信がトリガされる。
図30を参照されたい。
【0210】
このシナリオでは、データ送信は、例えば基地局から渡されるHARQフィードバックタイプを含んでもよい。DCI 5は、フィードバックトグルを含んでもよい。これは、データのピギーバックを介してUE1に渡される。これはフィードバックに使用できる。復号に失敗した場合、間違った位置の間違ったHARQフィードバックが使用される可能性があり、これも再送信につながる可能性がある。
【0211】
さらなる注意
本明細書で開示される実施形態および態様は、組み合わせて使用することもできることに留意されたい。言い換えれば、本明細書でUE1に関して説明された任意の特徴および機能は、拡張機能UE1に結合されてもよい。同様に、UE2からUE5に関して本明細書で説明される任意の特徴および機能は、それぞれの拡張機能通信デバイスに結合されてもよい。同様に、gNBに関して本明細書で説明される特徴および機能は、拡張機能通信デバイスまたは基地局に結合されてもよい。
【0212】
また、装置に関して本明細書で説明される特徴および機能のいずれも、対応する方法に含めることができる。
【0213】
さらに、好ましい実施形態は、添付の特許請求の範囲によって定義される。ただし、特許請求の範囲に記載されている実施形態は、個別にまたは組み合わせて、本明細書に記載の特徴および機能のいずれかによって補完することができる(特に、「UEブラインドデコーディングによるフィードバックのスクランブル化」、「フィードバック送信のための未使用の送信リソースプール」、および「複数の送信UEへのD2DバンドルされたHARQ/V2XバンドルされたHARQのバンドルされたブロードキャスト/マルチキャスト/グループキャストHARQ」セクションにおいてだが、一般セクションにおいても)。
【0214】
略語が不明確な場合は、5G標準化プロセス、さらに通信規格(3GPP、LTEなど)で使用される略語を参照する。
【0215】
実装の代替
一部の態様を装置の文脈で説明したが、これらの態様は対応する方法の説明も表し、ブロックまたはデバイスが方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応することは明らかである。同様に、方法ステップの文脈で説明される態様は、対応するブロックまたはアイテムまたは対応する装置の機能の説明も表す。方法ステップの一部またはすべては、例えばマイクロプロセッサ、プログラム可能なコンピュータ、または電子回路などのハードウェア装置によって(または使用して)実行されてもよい。一部の実施形態では、最も重要な方法ステップのうちの1つ以上をそのような装置によって実行することができる。
【0216】
特定の実装要件に応じて、本発明の実施形態は、ハードウェアまたはソフトウェアで実装することができる。実装は、電子的に読み取り可能な制御信号が格納されたデジタルストレージ媒体、例えばフロッピーディスク、DVD、ブルーレイ、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリを使用して実行でき、それらは、それぞれの方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働することができる)。したがって、デジタル記憶媒体はコンピュータで読み取り可能であってもよい。
【0217】
本発明による一部の実施形態は、本明細書に記載の方法の1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することができる電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータキャリアを含む。
【0218】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装することができ、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに方法の1つを実行するように動作する。プログラムコードは、例えば、機械可読キャリアに格納されてもよい。
【0219】
他の実施形態は、機械可読キャリアに格納された、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。
【0220】
つまり、本発明の方法の実施形態はしたがって、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0221】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む、またはそれが記録されたデータキャリア(またはデジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。データキャリア、デジタルストレージ媒体、または記録された媒体は、通常、有形および/または非一時的である。
【0222】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号シーケンスである。データストリームまたは信号シーケンスは、例えばインターネットなどのデータ通信接続を介して転送されるように構成されてもよい。
【0223】
さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するように構成または適合された処理手段、例えばコンピュータ、またはプログラム可能な論理デバイスを含む。
【0224】
さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを含む。
【0225】
本発明によるさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを受信側に(例えば、電子的または光学的に)転送するように構成された装置またはシステムを含む。受信側は、例えば、コンピュータ、モバイルデバイス、メモリデバイスなどであってもよい。装置またはシステムは、例えば、コンピュータプログラムを受信側に転送するためのファイルサーバを備えてもよい。
【0226】
一部の実施形態では、プログラム可能な論理デバイス(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)を使用して、本明細書に記載の方法の機能の一部またはすべてを実行することができる。一部の実施形態では、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイは、本明細書に記載の方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協働してもよい。一般に、これらの方法は、任意のハードウェア装置によって実行されることが好ましい。
【0227】
本明細書に記載の装置は、ハードウェア装置を使用して、またはコンピュータを使用して、またはハードウェア装置とコンピュータの組み合わせを使用して実装されてもよい。
【0228】
本明細書に記載の装置、または本明細書に記載の装置の任意の構成要素は、少なくとも部分的にハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装されてもよい。
【0229】
本明細書に記載の方法は、ハードウェア装置を使用して、またはコンピュータを使用して、またはハードウェア装置とコンピュータの組み合わせを使用して実行されてもよい。
【0230】
本明細書に記載の方法、または本明細書に記載の装置の任意の構成要素は、少なくとも部分的にハードウェアおよび/またはソフトウェアによって実行されてもよい。
【0231】
上記の実施形態は、本発明の原理を単に例示するものである。本明細書に記載の配置および詳細の修正および変更は、他の当業者には明らかであることを理解されたい。したがって、本明細書の実施形態の説明として提示される特定の詳細によってではなく、差し迫った特許請求の範囲によってのみ制限されることが意図されている。
【0232】
【0233】
参考文
[1] Lenovo-Motorola Mobility,Sidelink feedback information,3GPP Technical Document-R1-1707773,Hangzhou-P.R.China,May 2017
【0234】
[2] Huawei,Sidelink link adaptation with feedback information for FeD2D,3GPP Technical Document-R1-1707041,Hangzhou-P.R.China,May 2017
【0235】
[3] ZTE,Discussion on FeD2D Feedback scheme,3GPP Technical Document-R1-1707210,Hangzhou-P.R.China,May 2017
【0236】
[4] Intel,Sidelink Feedback Information and Signalling for Wearable and IoT Use Cases,3GPP Technical Document-R1-1707335,Hangzhou-P.R.China,May 2017
【0237】
[5] LG Electronics,Discussion on feedback information on sidelink,3GPP Technical Document-R1-1707586,Hangzhou-P.R.China,May 2017
【0238】
[6] Sony,Discussion on sidelink adaptation and feedback information,3GPP Technical Document-R1-1708265,Hangzhou-P.R.China,May 2017
【0239】
[7] J.Schlienz and A.Roessler,Device to Device Communication in LTE,Whitepaper,Rohde-Schwarz,pp.1-36
【0240】
[8] Chairman’s Notes,RAN1#88bis
【0241】
[9] E.Dahlman,S.Parkvall and J.Skold,“4G LTE-Advanced Pro and the Road to 5G”,Elsevier,3rd Edition,2016
【0242】
[10] 3GPP,“Physical Layer Measurements”,TS 36.214 v.14.2.0,Apr.2017.
【外国語明細書】